JP2008283875A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 自走車体に連結された対地作業装置20を自走車体に対して昇降操作する駆動機構と、対地作業装置20の作業深さを検出するよう対地作業装置20に設けられた作業深さ検出機構50と駆動機構の操作部30とを連係させて、作業深さ検出機構50による検出作業深さが設定作業深さになるよう駆動機構を操作させる連係機構Sを備えてある。作業深さ検出機構50による検出作業深さが深い側に単位変化量を変化することによって対地作業装置20が上昇する上昇変位量が、作業深さ検出機構50による検出作業深さが浅い側に前記単位変化量を変化することによって対地作業装置20が下降する下降変位量よりも大になる状態で、連係機構Sが駆動機構を操作させるよう構成してある。
【選択図】 図6
Description
この種の作業機として、従来、例えば特許文献1に記載されたトラクタがあった。
特許文献1に記載されたトラクタは、車体フレームの後部にリンク機構を介して対地作業装置としてのロータリ耕耘装置を連結するように構成され、ミッションケースの内部に設けた駆動機構としての油圧シリンダと、ロータリ耕耘装置に設けられた作業深さ検出機構としての耕深検出機構の出力アーム部を油圧シリンダの制御弁の主操作部に連動させる連動機構と、リンク機構のリフトアームを前記制御弁のフィードバック操作部に連動させるフィードバック機構とを備えている。
油圧シリンダは、リンク機構を車体フレームに対して上下に揺動操作し、これによってロータリ耕耘装置を自走車体に対して昇降操作する。
耕深検出機構は、耕耘ロータの後方を覆う後部カバーを接地センサーとしてロータリ耕耘装置による耕耘深さを検出する。すなわち、後部カバーの上部カバーに対する揺動角を基に耕耘深さを検出する。
連動機構とフィードバック機構とは、耕深検出機構による検出耕深が耕深設定レバーによって設定された設定耕深になる状態に油圧シリンダを操作させるよう耕深検出機構と油圧シリンダの制御弁とを連係させる。
また、対地作業装置による作業深さが設定作業深さよりも深くなると、作業深さ検出機構による検出結果を基にした連係機構の操作部の操作により、駆動機構が対地作業装置を上昇操作して対地作業装置の作業深さが浅くなっていく。このとき、対地作業装置の上昇が緩やかであるほど、対地作業装置の作業深さの減少に時間が掛かり、作業深さが深いことによって自走車に掛かる走行や駆動負荷が大となる時間が長くなる。
前記作業深さ検出機構による検出作業深さが深い側に単位変化量を変化することによって前記対地作業装置が上昇する上昇変位量が、前記作業深さ検出機構による検出作業深さが浅い側に前記単位変化量を変化することによって前記対地作業装置が下降する下降変位量よりも大になる状態で、前記連係機構が前記駆動機構を操作させるよう構成してある。
つまり、対地作業装置による作業深さが設定作業深さよりも深くなると、作業深さ検出機構による検出作業深さを基に連係機構が操作部を操作する。すると、駆動機構が上昇側に駆動操作され、作業深さ検出機構による作業深さが設定作業深さになるよう対地作業装置を上昇操作する。
一方、対地作業装置による作業深さが設定作業深さよりも浅くなると、作業深さ検出機構による検出作業深さを基に連係機構が操作部を操作する。すると、駆動機構が下降側に駆動操作され、作業深さ検出機構による作業深さが設定作業深さになるよう対地作業装置を下降操作する。
つまり、対地作業装置の上昇操作が行われる際の作業深さ検出機構の検出作業深さの変化量と、対地作業行装置の下降操作が行われる際の作業深さ検出機構の検出作業深さの変化量とが同一であっても、作業深さ検出機構の検出作業深さを基に対地作業装置が上昇操作されることによって上昇する変位量が、作業深さ検出機構の検出作業深さを基に対地作業装置が下降操作されることによって下降する変位量よりも大になる。すると、上昇操作の場合、下降操作の場合に比べ、対地作業装置に慣性が作用しやすくて対地作業装置の移動が速やかになりやすい。
前記作業深さ検出機構と前記駆動操作体とを連動させる駆動連動機構と、前記駆動機構と前記中立操作体とを連動させる中立連動機構と、前記対地作業装置が上昇操作される際、前記中立連動機構が前記中立操作体に連動させて前記駆動操作体を操作するよう前記駆動操作体と前記中立操作体とを連動させる操作体連動機構とを備えさせて前記連係機構を構成してある。
図1は、本発明の実施例に係る作業機の後部の側面図である。この図に示すように、本発明の実施例に係る作業機は、左右一対の駆動自在な後車輪1,1と、車体後部に設けた運転座席2が装備された運転部とを有した自走車と、この自走車の車体フレーム3の後部に設けたリンク機構10とを備えて構成してある。本発明の実施例に係る作業機は、車体後部に前記リンク機構10を介してロータリ耕耘装置20(以下、耕耘装置20と略称する。)が連結されており、乗用型耕耘機を構成している。
これにより、作業機は、前車輪(図示せず)や後車輪1の走行地面の凹部への入り込みや走行地面の隆起部への乗り上がりによって走行地面に対して車体前後方向に傾斜したり昇降したりしても、耕耘装置20による耕深が耕深設定レバー8によって設定された設定耕深またはこれに近い耕深になるよう耕耘装置20を昇降制御する。
すなわち、図1,6に示すように、ロータ後方カバー50は、耕耘ロータ22の後方を覆うよう構成した状態でロータ上方カバー51に連結ピン52を介して支持されている。ロータ上方カバー51は、耕耘装置20のフレーム23に固定されている。前記連結ピン52は、ロータ後方カバー50の上端部をロータ上方カバー51の後端部に回転自在に連結している。ロータ後方カバー50の遊端部に下端側が連結しているバネ支持杆53の上端側が、前記フレーム23から延出した支持アーム24が有するブラケット54に上下摺動自在に支持されている。このバネ支持杆53に装着してあるカバー下降バネ55が前記ブラケット54を反力部材にしてバネ支持杆53を下降付勢している。
この図に示すように、耕耘装置20による耕深が設定耕深にあると、ロータ後方カバー50のロータ上方カバー51に対する揺動角が設定耕深に対応した基準揺動角になる。すると、ロータ上方カバー51による検出耕深を基に、駆動連動機構60が操作部30の駆動操作体31を設定耕深に対応した基準姿勢に操作し、油圧シリンダ5の操作状態としてのリフトシリンダ11の揺動状態を基に、中立連動機構70が操作部30の中立操作体32を中立姿勢に操作する。すると、駆動操作体31と中立操作体32とによる天秤リンク35の操作により、天秤リンク35の連結ピン42が中立位置になる。これにより、操作部本体33が中立状態に操作されて油圧シリンダ5を停止操作する。
耕耘装置20による耕深が設定耕深よりも浅い側に変化するに伴ってロータ後方カバー50がロータ上方カバー51に対して下降する。これにより、耕耘装置20による耕深が設定耕深よりも浅い側に変化すると、図7に示すように、駆動連動機構60は、ロータ後方カバー50の下降揺動による連動ロッド64の押し操作によってセンサ側リンク63を連結ピン82aの軸芯まわり車体前方側に揺動操作してセンサ側リンク63の連動ピン63aをバルブ側リンク62の長孔62aの車体前方側に移動させ、駆動操作アーム61の操作部30の下降付勢力による揺動操作を許容し、操作部30の駆動操作体31を操作部30の下降付勢力によって基準姿勢から下降側に操作する。このとき、油圧シリンダ5がまだ停止していることにより、中立連動機構70の中立操作アーム71が操作部30の中立操作体32を中立姿勢に操作している。すると、駆動操作体31の揺動アーム部31bが天秤リンク35を中立操作体32の揺動アーム部32bによって支持される側を揺動支点にして揺動操作し、天秤リンク35の連結ピン42が中立位置からバルブケース36に対して離間する側(下降側D)に移動し、操作部30の操作部本体33が下降側の駆動状態に切り換わる。これにより、油圧シリンダ5が下降側に駆動操作されて耕耘装置20を下降操作する。
耕耘装置20の下降操作に伴って耕耘装置20による耕深が設定耕深に復帰すると、リフトアーム11が下降操作開始時よりも下降している。これにより、耕耘装置20による耕深が設定耕深に復帰すると、図8に示すように、中立連動機構70は、油圧シリンダ5の作動力としてのリフトアーム11の下降力による連動ロッド72の押し操作によって中立操作アーム71を揺動操作し、操作部30の中立操作体32を基準姿勢から作動させる。すると、中立操作体32の揺動アーム部32bが天秤リンク35を駆動操作体31の揺動アーム部31bによって支持される側を揺動支点にして揺動操作し、天秤リンク35の連結ピン42がバルブケース36側に移動して中立位置に復帰し、操作部30の操作本体33が中立状態に復帰する。これにより、油圧シリンダ5が停止して耕耘装置20を耕深が設定耕深になった連結高さにする。
耕耘装置20による耕深が設定耕深よりも深い側に変化するに伴ってロータ後方カバー50がロータ上方カバー51に対して上昇する。これにより、耕耘装置20による耕深が設定耕深よりも深い側に変化すると、図9に示すように、駆動連動機構60は、ロータ後方カバー50の上昇揺動による連動ロッド64の引っ張り操作によってセンサ側リンク63を連結ピン82aの軸芯まわりに車体後方側に揺動操作してセンサ側リンク63の連動ピン63aによってバルブ側リンク62に押圧操作し、このバルブ側リンク62によって駆動操作アーム61を揺動操作し、操作部30の駆動操作体31を基準姿勢から上昇側に操作する。このとき、油圧シリンダ5がまだ停止していることにより、中立連動機構70の中立操作アーム71が操作部30の中立操作体32を中立姿勢に操作している。すると、駆動操作体31の揺動アーム部31bが天秤リンク35を中立操作体32の揺動アーム部32bによって支持される側を揺動支点にして揺動操作し、天秤リンク35の連結ピン42が中立位置からバルブケース36側(上昇側U)に移動し、操作部30の操作部本体33が上昇側の駆動状態に切り換わる。これにより、油圧シリンダ5が上昇側に駆動操作されて耕耘装置20を上昇操作する。
耕耘装置20の上昇操作に伴って耕耘装置20による耕深が設定耕深に復帰すると、リフトアーム11が上昇開始時よりも上昇している。これにより、耕耘装置20による耕深が設定耕深に復帰すると、図10に示すように、中立連動機構70は、油圧シリンダ5の作動力としてのリフトアーム11の上昇力による連動ロッド72の引っ張り操作によって中立操作アーム71を揺動操作し、操作部30の中立操作体32を基準姿勢から作動させる。すると、中立操作体32の揺動アーム部32bが天秤リンク35を駆動操作体31の揺動操作アーム部31bによって支持される側を揺動支点にして揺動操作し、天秤リンク35の連結ピン42がバルブケース36に対して離間する側に移動して中立位置に復帰し、操作部30の操作部本体33が中立状態に復帰する。これにより、油圧シリンダ5が停止して耕耘装置20を耕深が設定耕深になった連結高さにする。
前記耕耘装置20に替え、プラウなど、各種の作業装置が連結される場合にも本発明の目的を達成することができる。油圧シリンダ5に替え、モータを利用して耕耘装置20を昇降操作する構成を採用しても本発明の目的を達成することができる。ロータ後方カバー50に替え、耕深を検出専用の検出機構によって検出する構成を採用しても本発明の目的を達成することができる。
従って、耕耘装置20などを総称して対地作業装置20と呼称し、油圧シリンダ5などを駆動機構5と呼称し、ロータ後方カバー50などを総称して作業深さ検出機構50と呼称する。
20 対地作業装置
30 操作部
31 駆動操作体
32 中立操作体
33 操作部本体
50 作業深さ検出機構
60 駆動連動機構
70 中立連動機構
80 操作体連動機構
S 連係機構
Claims (2)
- 自走車体に連結された対地作業装置を自走車体に対して昇降操作する駆動機構と、前記対地作業装置の作業深さを検出するよう前記対地作業装置に設けられた作業深さ検出機構と前記駆動機構の操作部とを連係させて、前記作業深さ検出機構による検出作業深さが設定作業深さになるよう前記駆動機構を操作させる連係機構を備えた作業機であって、
前記作業深さ検出機構による検出作業深さが深い側に単位変化量を変化することによって前記対地作業装置が上昇する上昇変位量が、前記作業深さ検出機構による検出作業深さが浅い側に前記単位変化量を変化することによって前記対地作業装置が下降する下降変位量よりも大になる状態で、前記連係機構が前記駆動機構を操作させるよう構成してある作業機。 - 前記駆動機構を駆動操作する駆動状態と前記駆動機構を停止操作する中立状態とに切り換え自在な操作部本体と、前記操作部本体を前記駆動状態に切り換え操作する駆動操作体と、前記操作部本体を前記中立状態に切り換え操作する中立操作体とを備えさせて前記操作部を構成し、
前記作業深さ検出機構と前記駆動操作体とを連動させる駆動連動機構と、前記駆動機構と前記中立操作体とを連動させる中立連動機構と、前記対地作業装置が上昇操作される際、前記中立連動機構が前記中立操作体に連動させて前記駆動操作体を操作するよう前記駆動操作体と前記中立操作体とを連動させる操作体連動機構とを備えさせて前記連係機構を構成してある請求項1記載の作業機。
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