JP4349899B2 - トラクタの操作装置 - Google Patents
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Description
すなわち、圃場端部で機体旋回する際など、制御モータMを駆動操作することにより、電子制御アーム7が上昇側にストロークエンドまで操作されてリフトアーム28が上昇操作されたり、電子制御アーム7が下降側にポジション操作レバー1に位置決めされるまで操作されてリフトアーム28が下降操作されるのであり、制御モータMを操作すれば、ポジション操作レバー1を操作しなくとも、作業装置を上昇非作業状態に上昇させたり、下降作業状態に下降させたりすることができる。また、ポジション操作レバー1によって設定してある元の高さの下降作業状態に戻すことができるものがあった。
前記操作部に連動手段を介して正逆回転駆動自在な電動モータを連動させ、前記連動手段を、電動モータが正逆回転の一方に駆動されると、前記操作部をこれの付勢力によって揺動させるように、電動モータが正逆回転の他方に駆動されると、操作部をこれの付勢力に抗して電動モータの操作によって揺動させるように構成すると共に、操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合、及び、操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、電動モータが操作部に対して相対回動することを許容するように構成し、
前記連動手段は、前記操作部と相対揺動自在な状態で支持されて、前記操作部をこれの付勢力に抗して揺動操作するように操作部に対して当接作用する揺動アーム、前記電動モータによって押し引き駆動される連動ロッド、この連動ロッドと前記揺動アームとの間に介装されて連動ロッドの押し力を揺動アームに伝達する押し連動スプリングを備えて構成するとともに、前記操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合に、前記押し連動スプリングが弾性変形されて連動ロッドの揺動アームに対する相対移動を許容することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容し、前記操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、前記揺動アームが操作部に対して相対揺動することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容するように構成してある。
また、電動モータが正逆回転の他方に駆動されると、連動手段が操作部をこれの付勢力によって揺動させることにより、操作部をこれの付勢力によってポジションレバーによる操作位置又は操作部のストロークエンドに操作させることができる。このとき、操作部がポジションレバーによる操作位置又は操作部のストロークエンドに到達した後に電動モータがオーバ駆動されても、電動モータが操作部に対して相対回動することが連動手段によって許容され、制御弁や連動手段に電動モータのオーバ駆動による無理な操作力が掛からなくなる。
更に、電動モータによって押し引き駆動される連動ロッドが押し連動スプリングを介して揺動アームを揺動操作し、この揺動アームが操作部に対して当接作用してこの操作部をこれの付勢力に抗して揺動操作し、押し連動スプリングが弾性変形されて連動ロッドの揺動アームに対する相対移動を許容することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容するものだから、電動モータの駆動力が操作部に強固に伝達されるようにしながら、電動モータの操作部に対する相対回動が許容されるようにすることができる。
前記操作部に連動手段を介して正逆回転駆動自在な電動モータを連動させ、前記連動手段を、電動モータが正逆回転の一方に駆動されると、前記操作部をこれの付勢力によって揺動させるように、電動モータが正逆回転の他方に駆動されると、操作部をこれの付勢力に抗して電動モータの操作によって揺動させるように構成すると共に、操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合、及び、操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、電動モータが操作部に対して相対回動することを許容するように構成し、 前記連動手段は、前記操作部と相対揺動自在な状態で支持されて、前記操作部をこれの付勢力に抗して揺動操作するように操作部に対して当接作用する揺動アーム、この揺動アームを揺動付勢するスプリング、前記揺動アームを電動モータによって駆動揺動自在な連動アームに連結する操作ワイヤを備えて構成するとともに、前記操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合に、前記操作ワイヤが撓むことによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容し、前記操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、前記揺動アームが操作部に対して相対揺動することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容するように構成してある。
また、電動モータが正逆回転の他方に駆動されると、連動手段が操作部をこれの付勢力によって揺動させることにより、操作部をこれの付勢力によってポジションレバーによる操作位置又は操作部のストロークエンドに操作させることができる。このとき、操作部がポジションレバーによる操作位置又は操作部のストロークエンドに到達した後に電動モータがオーバ駆動されても、電動モータが操作部に対して相対回動することが連動手段によって許容され、制御弁や連動手段に電動モータのオーバ駆動による無理な操作力が掛からなくなる。
更に、揺動アームがスプリングによって揺動付勢されて操作部をこれの付勢力に抗して揺動操作し、電動モータによって駆動揺動自在な連動アームが操作ワイヤを介して揺動アームをスプリングに抗して揺動操作することよって操作部がこれの付勢力によって揺動操作され、操作ワイヤが撓むことによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容するものだから、揺動アームと連動アームを操作ワイヤによって連結する構造簡単なものにしながら、電動モータの操作部に対する相対回動が許容されるようにすることができる。
また、電動モータがオーバ駆動されても、制御弁や連動手段に無理な操作力が掛からないように電動モータが操作部に対して相対回動するものでありながら、電動モータと揺動アームの連動を構造簡単に行なって安価に得ることができる。
図1に示すように、左右一対の操向操作自在な前車輪1及び左右一対の後車輪2が原動部に位置するエンジン3からの駆動力によって駆動されて走行し、かつ、原動部の後方に位置する運転座席4が装備された運転部を備えた自走車体の車体フレームの後部を構成しているミッションケース5の後部に、左右一対のリフトアーム11を備えたリンク機構10、及び、動力取り出し軸6を設けてトラクタを構成し、このトラクタの車体後部に前記リンク機構10を介してロータリ耕耘装置20を連結するとともに、前記エンジン3の駆動力を前記動力取り出し軸6から回転軸7を介してロータリ耕耘装置20に伝達するように構成して、乗用型耕耘機を構成してある。
図2に示すように、ポジションレバー40及び耕深設定レバー41の基部は、ミッションケース5にレバーステー60を介して固定された図3の如きレバー支軸61に回動自在に連結してあり、ポジションレバー40及び耕深設定レバー41の先端側は、後輪フェンダー62に固定されたレバーガイド63のガイド溝63a,63bを挿通しており、ポジションレバー40は、前記レバー支軸61の車体横向きの軸芯P3まわりで前記ガイド溝63bに沿わせて車体前後方向に揺動操作するようになり、かつ、ポジションレバー40の基部に作用する位置決め機構64による摩擦抵抗によって任意の操作位置に位置保持できるようになっている。耕深設定レバー41は、前記レバー支軸61の車体横向きの軸芯P3まわりで前記ガイド溝63aに沿わせて車体前後方向に揺動操作するようになり、かつ、耕深設定レバー41の基部に作用する位置決め機構71による摩擦抵抗によって任意の操作位置に位置保持できるようになっている。
後部カバー23は、耕耘ロータ21の上方を覆うように構成してロータリ耕耘装置21の機体に固定された上部カバー26に対して後部カバー23の上端部に位置する機体横向きの軸芯まわり上下揺動自在に連結している。後部カバー23が有するばね受け体23aと、上部カバー26が有するばね支持体26aとにわたって設けた下降操作ばね27が後部カバー23を下降側に揺動付勢しており、後部カバー23の下端側が耕耘ロータ21による耕耘後の地面上に接地するようになっている。出力リンク25は、ロータリ耕耘装置20の機体に固定のブラケット28に対して軸芯25cまわりで回動自在に連結しており、後部カバー23が上下揺動するに伴い、連動ロッド24のために後部カバー23に連動して前記軸芯25cまわりで揺動する。
すなわち、耕深設定レバー41が前記ガイド溝63aに沿わせて揺動操作されると、連結ピン58が車体前後方向に移動して主操作部38に対して近づいたり離れたりする。図12に示すように、耕深設定レバー41がガイド溝63aの車体後方側の大部分によって形成される入り操作域Kに操作されると、連結ピン58が主操作部38に対して近づいた状態になる。すると、連動リンク57の連動ピン59が主操作部38に対して当接した状態になるとともにこの当接状態が連動リンク57の連結ピン58を揺動支点にしての揺動にかかわらず維持される状態になり、図12(イ)、(ロ)に示すように、連動リンク57は、耕深制御ロッド56によって揺動操作されるに伴い、主操作部38を連動部59による押圧操作によって上昇側Uに揺動操作したり、主操作部38を前記下降ばね37による操作力によって下降側Dに揺動操作したりする。すなわち、耕深検出機構22の検出結果の変化に伴う耕深制御ロッド56の作動が連動リンク57によって主操作部38に伝達されるように耕深検出機構22と主操作部38を連動させ、耕深検出機構22の検出結果に基く連動機構50による制御弁30の自動操作が行なわれるように自動耕深制御入りの状態になる。また、図12(ロ)に示すように、耕深設定レバー41が入り操作域Kで車体後方側に操作されていくと、連動リンク57が耕深制御ロッド56に対する連結点56aを揺動支点にして車体後方側に揺動していって連動部59によって主操作部38を上昇側Uに押圧操作していき、制御弁30が中立状態になるときの後部カバー23のロータリ耕耘装置20の機体に対する取り付け高さが低くなっていく。すなわち、耕深設定レバー41が入り操作域Kで車体後方側に操作されるほど、耕深検出機構22による検出結果に基く連動機構50による制御弁30の自動操作によって維持される制御目標耕耘深さが浅くなっていき、耕深設定レバー41が入り操作域Kで車体前方側に操作されるほど、耕深検出機構22による検出結果に基く連動機構50による制御弁30の自動操作によって維持される制御目標耕耘深さが深くなっていく。
図15などに示すポテンショメータ79は、出力軸81aの回転位置に基いて連動アーム82の操作位置を検出し、この検出結果を電動モータ78の制御手段にフィードバックするものである。
揺動アーム84が下降側の連動融通Yを構成しており、この連動融通Yは、主操作部38が下降側Dに操作されて制御弁30や天秤リンク45などによって決まるストロークエンドに到達した際、この後に揺動アーム84がストッパー91に当接するまで主操作部38から離れて揺動操作されることにより、電動モータ78が主操作部38に対して相対回動することを許容する。
また、連動手段80は、電動モータ78が正逆回転の他方に駆動されると、電動モータ78によって減速機構を介して連動アーム82を出力軸81aの軸芯まわりで車体前方側に揺動駆動し、この連動アーム82によって連動ロッド83を引き操作して連動ロッド83の揺動アーム84に対する押圧操作を解除して揺動アーム11の主操作部38に対する押圧操作を解除することにより、主操作部38を下降ばね37による主操作部38の下降付勢力によって耕深設定レバー41やポジションレバー40によって受け止め支持される操作位置や、下降側Uのストロークエンドに揺動操作する。このとき、主操作部38が耕深設定レバー41やポジションレバー40によって受け止め支持される操作位置や、下降側Dのストロークエンドに到達した後に電動モータ78がある程度駆動されても、下降側の連動融通Yとしての揺動アーム84が主操作部38に対して車体前方側に相対揺動して離れることによって電動モータ78が主操作部38に対して相対回動することを許容し、電動モータ78のオーバ駆動のために制御弁30や連動手段80に無理な力が掛かることを回避するようになっている。また、このとき、図15(イ)に示すように、揺動アーム84がストッパー91に当接した際、引き連動スプリング87が電動モータ78による連動ロッド83の引き操作のために弾性変形されて揺動アーム84をストッパー91に押し付けるようになっている。これにより、揺動アーム84がストッパー91に当接したとき、当接の反動による振動が揺動アーム84に発生しにくくなる。
また、この連動手段80は、電動モータ78が正逆回転の他方に駆動されると、電動モータ78によって減速機構を介して連動アーム82を出力軸81aの軸芯まわりで車体前方側に揺動駆動し、この連動アーム82によって操作ワイヤ92を車体前方側に引っ張り操作して揺動アーム84をスプリング93に抗して車体前方側に揺動操作して揺動アーム84の主操作部38に対する押圧操作を解除することにより、主操作部38を下降ばね37による主操作部38の下降付勢力によって耕深設定レバー41やポジションレバー40によって受け止め支持される操作位置や、下降側Uのストロークエンドに揺動操作する。このとき、図16(イ)に示すように、主操作部38が耕深設定レバー41やポジションレバー40によって受け止め支持される操作位置や、下降側Dのストロークエンドに到達した後に電動モータ78がある程度駆動されても、下降側の連動融通Yとしての揺動アーム84が主操作部38に対して車体前方側に相対揺動して離れることによって電動モータ78が主操作部38に対して相対回動することを許容し、電動モータ78のオーバ駆動のために制御弁30や連動手段80に無理な力が掛かることを回避するようになっている。
上記実施形態の如く電動モータ78をレバー76によって操作するように構成する他、スイッチを直接人為的に操作することによって操作するように構成して実施してもよい。また、これらレバーやスイッチなどの操作具を、上記実施形態の如くステアリングハンドル75の付近に設けて実施する他、運転座席4の横側方に設けて実施してもよい。
11 リフトアーム
20 作業装置
30 制御弁
38 制御弁の操作部
40 ポジションレバー
78 電動モータ
80 連動手段
83 連動ロッド
84 揺動アーム
86 押し連動スプリング
87 引き連動スプリング
93 スプリング
Claims (3)
- 作業装置を自走車体に対して昇降操作するリフトアームを油圧シリンダによって昇降操作するように構成し、前記油圧シリンダの制御弁の揺動操作自在な操作部を、リフトアームの上昇側と下降側の一方に揺動付勢するとともに、ポジションレバーが操作されることによって前記リフトアームがポジションレバーの操作ストロークに比例した昇降量だけ昇降するように、前記ポジションレバーを前記操作部に対して当接作用させるように構成したトラクタの操作装置であって、
前記操作部に連動手段を介して正逆回転駆動自在な電動モータを連動させ、
前記連動手段を、電動モータが正逆回転の一方に駆動されると、前記操作部をこれの付勢力によって揺動させるように、電動モータが正逆回転の他方に駆動されると、操作部をこれの付勢力に抗して電動モータの操作によって揺動させるように構成すると共に、操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合、及び、操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、電動モータが操作部に対して相対回動することを許容するように構成し、
前記連動手段は、前記操作部と相対揺動自在な状態で支持されて、前記操作部をこれの付勢力に抗して揺動操作するように操作部に対して当接作用する揺動アーム、前記電動モータによって押し引き駆動される連動ロッド、この連動ロッドと前記揺動アームとの間に介装されて連動ロッドの押し力を揺動アームに伝達する押し連動スプリングを備えて構成するとともに、前記操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合に、前記押し連動スプリングが弾性変形されて連動ロッドの揺動アームに対する相対移動を許容することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容し、前記操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、前記揺動アームが操作部に対して相対揺動することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容するように構成してあるトラクタの操作装置。 - 前記連動ロッドの引き力を前記揺動アームに伝達する引き連動スプリングを、揺動アームと連動ロッドの間に設けてある請求項1記載のトラクタの操作装置。
- 作業装置を自走車体に対して昇降操作するリフトアームを油圧シリンダによって昇降操作するように構成し、前記油圧シリンダの制御弁の揺動操作自在な操作部を、リフトアームの上昇側と下降側の一方に揺動付勢するとともに、ポジションレバーが操作されることによって前記リフトアームがポジションレバーの操作ストロークに比例した昇降量だけ昇降するように、前記ポジションレバーを前記操作部に対して当接作用させるように構成したトラクタの操作装置であって、
前記操作部に連動手段を介して正逆回転駆動自在な電動モータを連動させ、
前記連動手段を、電動モータが正逆回転の一方に駆動されると、前記操作部をこれの付勢力によって揺動させるように、電動モータが正逆回転の他方に駆動されると、操作部をこれの付勢力に抗して電動モータの操作によって揺動させるように構成すると共に、操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合、及び、操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、電動モータが操作部に対して相対回動することを許容するように構成し、
前記連動手段は、前記操作部と相対揺動自在な状態で支持されて、前記操作部をこれの付勢力に抗して揺動操作するように操作部に対して当接作用する揺動アーム、この揺動アームを揺動付勢するスプリング、前記揺動アームを電動モータによって駆動揺動自在な連動アームに連結する操作ワイヤを備えて構成するとともに、前記操作部がこれの付勢力に抗して揺動操作されてストロークエンドに到達した場合に、前記操作ワイヤが撓むことによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容し、前記操作部がこれの付勢力によって揺動操作されてポジションレバーによる操作位置又はストロークエンドに到達した場合に、前記揺動アームが操作部に対して相対揺動することによって電動モータの操作部に対する相対回動を許容するように構成してあるトラクタの操作装置。
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