JP3543791B2 - 移動農機のブレーキ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術】
この発明は、移動農機の制動装置に関するものであり、例えば、旋回内輪側の駆動輪を制動しながら小さな旋回半径で短時間に自動旋回を行なおうとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のものは、特開平2−175331号公報で示すように、ステアリングハンドルを廻してこれが所定角度以上に操作されると、前輪増速装置を作動しその余剰油で旋回内側の後輪ブレーキを制動して旋回するものや、特開平6−16149号公報で示すように、ステアリングハンドルを廻してこれが所定角度以上に操作されると、前輪を高速側に変速作動しながら旋回内側の後輪ブレーキを制動して旋回するもの等が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものは、後輪ブレーキ部に取り付けた油圧アクチュエータとこれを作動する切替弁とが、遠く離れておりさらにパイプ状の油圧配管や弾性配管等で接続されているので、アクチュエータの作動までに時間的な遅れや内圧上昇が安定しない欠点を有していた。
【0004】
そこで、前記アクチュエータの作動を迅速且つ安定してブレーキ装置へ伝達させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本願発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明では、左右駆動輪1を制動するブレーキ装置2を備え、このブレーキ装置2を覆うケース20の側方に、同ブレーキ装置2の操作アーム2aを前後揺動自在に支持すると共に、この操作アーム2aを、左右夫れ夫れのブレーキペダル41の踏み操作によって操作可能に構成した移動農機において、前記操作アーム2aを、前記ブレーキペダル41の踏み操作をロッド54を介して伝達する第一操作系と、前記第一操作系とは異なり、シリンダ型油圧アクチュエータ3のピストン先端部を前記アーム2aに接当させて、前記油圧アクチュエータ3をコントローラ12の電気指令により作動させる第二操作系にて操作可能に構成したことを特徴とする移動農機の制動装置とした。
【0006】
また請求項2の発明では、前記アーム2aとロッド54は、前記油圧アクチュエータ3の作動時にロッド54への動力を逃がす長孔55を介して連結したことを特徴とする請求項1に記載の移動農機の制動装置とした。
【0007】
【発明の実施の形態】
図例は、農用トラクターである移動農機9であって、この移動農機9の駆動車輪となる後輪1,1部に、この発明の片ブレーキ装置を折り込んで旋回時に内側後輪1を制動し旋回するものである。
【0008】
機体の前方には操舵車輪となる前輪7が設けられ、運転者がハンドル10を左または右に操舵するのをステアリング軸11途中に設けた回転式ポテンショメーター等の検出具8で、その回転の方向や角度や操作速度を検出しコントローラー12に伝える。コントローラ12は、機体の座席13近傍に配設されている。
【0009】
前輪7,7間上方の前フレーム14部にはエンジン15が搭載されており、その上方をボンネット16で、前方をフロントグリル17で、側方をサイドカバー18,18で夫れ夫れ覆っている。19は計器盤部を上方に有したリヤーカバーであり、その後部に前述のハンドル10やステアリング軸11等を取り付けている。
【0010】
また、左右の後輪1,1は、アクスルハウジング20,20から左右に夫れ夫れ突出している。エンジン15から後輪1間は、クラッチハウジング21や前伝動ケース22や後伝動ケース23等から成る主フレームで連結されている。前述のアクスルハウジング20は、後伝動ケース23の側方壁面に取り付けられ、このアクスルハウジング20外側方に後述する要部の油圧シリンダ3がボルト24,24等の締付具で取り付けられる。
【0011】
後伝動ケース23の上方には油圧シリンダーケース25が取り付けられ、ケース内に内装された油圧シリンダー26内のピストン27の圧油による移動によりリフトアーム28が昇降移動する。29は二点リンクヒッチであって、ロータリ作業機31の取付アーム32部をヒッチ軸30に軸着し、この取付アーム32とリフトアーム28間をリフトロッド33で連結する。リフトアーム28の昇降移動により、ロータリ作業機31は上下動する。34はポジションレバーであって、ポジションレバー34の前後方向揺動に比例してリフトアーム28が上下するものであり、図例のものはポジションレバー34の下端に回転式のポテンショメーター36を取り付けて、レバーの揺動角度を検出しコントローラー12に伝える。そして、この揺動方向と角度の大小の検出により、油圧シリンダー26への高圧油圧回路37途中のソレノイドバルブ38を上げ,中立,下げのいずれかに変更し操作する。また、ポジションレバー34の最上昇部には上限スイッチ35が設けられ、このスイッチの作動を検出しコントローラー12に伝える。安価型の移動農機9におけるポジションレバー34cを図6で示すが、安価型ではレバー下部のポテンショメーター36の代わりに機械式のリンク57を介して、高圧油圧回路37cに設けたスプール式の油路切換弁58のスプール58aを直接手動操作して、リフトアーム28を昇降制御するものとしている。図4で示す39はスイッチ式昇降レバーであって、図例ではハンドル10下部に設けられ側方に突出したものであるが、運転者の近傍であれば座席13やフェンダー40部に配設していてもよい。このスイッチ式昇降レバー39は、レバー操作のスイッチONまたはOFF信号をコントローラ12に伝え、前記ポジションレバー34がそのレバー操作後のレバー角度位置と比例した位置にリフトアーム28を無段階位置に移動制御するのに対し、このスイッチ式昇降レバー39は前記ON/OFF信号をコントローラー12に伝えて作業装置が下降している場合上まで上昇し、作業装置が上に上がっている場合下まで下降する指令を発して、リフトアーム28を上下の二位置で昇降制御するものである。
【0012】
41はブレーキペタルであって、機体右下方のフロア42から上方に突設された二個のペタルであって、運転者が片方踏むと踏んだ方向の片側の後輪1が制動され、両方のブレーキペタル41を踏むと両方の後輪1,1が制動される。運転者操作用のペタルとしては、図示しないがこの他に主クラッチ操作用のクラッチペタルやエンジン15回転制御用のアクセルペタル等が、フロア42の前方に配設されている。
【0013】
56は主変速レバーである。前後の伝動ケース22,23内には、主変速や副変速等の変速装置43が設けられ、主変速レバー56や他の副変速レバー(図示せず。)等の変速操作により進行速度や前進後進等を調整し、デファレンシャル機構44に伝達する。このデファレンシャル機構44に伝達した駆動力は、デファレンシャル機構44部で左右に分割され、夫々左右の後輪1,1に伝達される。このデファレンシャル機構44から突出する出力軸45,45の外方端部は前述したアクスルハウジング20で覆われており、軸外端側にブレーキ装置2が取り付けられている。46は出力ギヤであって、後輪1を取り付ける車軸1a側への減速伝動歯車である。ブレーキ装置2はドラムブレーキでもディスクブレーキでも良く、アクスルハウジング20外部に設けたブレーキアーム2aを前後方向に揺動操作することにより制動と非制動を、第一操作系、即ち前述したブレーキペタル41の足動による「人による制御」や、以下詳述する第二操作系となる油圧機構利用の「自動の制御」で行なえれば良い。
【0014】
前後の伝動ケース22,23側方に突設したアクスルハウジング20の蓋体47近傍外方には、図1乃至図2に示すように、シリンダ型アクチュエータを内装するケース48がボルト24,24..で主フレーム側に一体的に取り付けられる。前記ケース48の上部には油圧シリンダ3が設けられ、ピストン3aが前後方向移動自在に内挿されている。このケース48は、左右の後輪1,1用として独立作動する一対が、アクスルハウジング20側方に夫々取り付けられている。ピストン3aの突出端は、ブレーキアーム2aを前後方向揺動可能な位置に突出しており、図1例ではブレーキアーム2aの後面に接当状態に設けられている。ケース48の下部には電気式のソレノイドである切換弁6が取り付けられており、電気指令により油圧回路4内の高圧油を、タンク5側またはピストン3a背部のシリンダー室3b側に切り替える二室切換弁としている。
【0015】
49は減圧弁であって、タンク5内の油を油圧ポンプ50で例えば1平方センチ当たり25Kgの圧力に加圧し、減圧弁49の下流側の油圧回路4内の内圧を例えば22Kgに常に一定圧に保持するものである。51は圧力制御弁、52は安全弁である。53は逃げ孔であって、出力軸45の外端側の蓋体47に開口しており、前記ケース48からタンク5側に逃げる油が通過する際各部の適所(軸,湿式ディスクブレーキ,歯車等)を潤滑する。図例では、前記ケース48の油圧シリンダ3と切換弁3を一体としているが、この要部はパイプを使用せずに、剛体の油路同士を連結することを特徴とするのであるから、両ケースの油路を突き合わせ状態で、上下二分割したケースをボルト等で一体化しても良い。
【0016】
ブレーキペタル41とブレーキアーム2a間はロッド54で連動連結されており、ブレーキペタル41を踏むとブレーキアーム2aが矢印「イ」方向に移動し、ブレーキ装置2を制動操作し後輪1を停止させる。また、ハンドル10を左または右に一定以上操舵すると、ステアリング軸11部の検出具8によりその操舵方向内側の後輪1を制動するために、制動側のケース48内のピストン3aを突出させ、ブレーキアーム2aを矢印「イ」方向に強制的に自動移動する。ブレーキアーム2aとロッド54間は、長孔55を介して連結されておりピストン3aの突出時にロッド54が動かない。ピストン3aの背部のシリンダー室3b内の圧油がタンク5側に逃げると、ブレーキ装置2またはロッド54部等に設けた図示しない戻し機構や戻しバネにより、ブレーキアーム2aは元の非制動位置に戻る。
【0017】
ここで、ブレーキペタル41の足動による前記第一操作系での旋回の場合は運転者がペタルをふんでいるから、作業機の上昇操作を忘れて地中に残したまま旋回する誤操作や、旋回時に作業機が他物に接当する運転ミス等の、旋回姿勢の変更時に異状が発生した時は、運転者の足裏への反力と姿勢変化を比較し、異状の有無は容易にわかる。しかし、単にハンドル10の操舵に伴う、前記第二操作系による「自動の制御」で旋回すると、移動農機9の反応がよくわからず素人では、作業機を壊す運転をする場合が発生する。このような場合は、ポジションレバー34の上限方向上げ操作時に感知する上限スイッチ35の検出があったときのみ、油圧シリンダ3を作動するようにプログラムを組んでおけば、このような失敗を少なくできる。図例では、上限スイッチ35をポジションレバー34の上昇操作で検出しているが、他にリフトアーム28の上昇角度や位置等を検出し規制しても良い。
【0018】
図5は、ポジションレバー34の別実施例であって、握り34a部に昇降スイッチ39aを設け、このスイッチの押圧操作をコントローラ12で検出し、この検出により作業装置が下降している場合上まで上昇し、作業装置が上に上がっている場合下まで下降する指令を発して、リフトアーム28を上または下の二段階位置に昇降制御する。このポジションレバー34bも第一図例のポジションレバー34と同じで、レバー操作後のレバー角度位置と比例した位置にリフトアーム28を無段階位置に移動制御するようにしている。
【0019】
また、主変速レバー56近傍にはバック位置検出スイッチ59が設けられ、主変速レバー56が後進側に変速操作されるとこのスイッチ信号をコントローラ12に伝え、電動モーター60を回転し、スプール58aを作業機上昇側に作動する(以下、バックアップ機構)。
【0020】
このバックアップ機構を有する安価型の移動農機9における、ポジションレバー34cの別変更例を図6で説明する。ポジションレバー34cは、運転者の手動操作により、油路切換弁58内のスプール58aを上げまたは下げ方向に操作しリフトアーム28を昇降制御する。さらに、別の自動操作として、ポジションレバー34cの握り61部に電気スイッチである上げスイッチ62と下げスイッチ63を取り付ける。この上げスイッチ62と下げスイッチ63は、レバーの揺動操作の必要が無く単にスイッチを押すだけで、電動モーター60を回転駆動しスプール58aを上下切り替える。
【0021】
64はモード設定ダイヤルであって、図4例ではハンドル10近傍の計器盤部に設けているが、座席13やフレーム40近傍に取り付けても良い。このモード設定ダイヤル64は旋回時の内輪ブレーキ機構の自動作動をON,OFFするスイッチであり、圃場内ではスイッチONしてハンドル10の操舵と連動して自動旋回を行なっており、圃場から道路上に出て路上を高速走行する際には安全上の理由からOFFとしており、ハンドル10を所定角度以上操舵しても旋回時にブレーキの自動作動はさせないようにしている。
【0022】
圃場内では操作容易化のため、手動操作するポジションレバー34を操作しなくても、図1のスイッチ式昇降レバー39や図5の昇降スイッチ39aや図6の上げスイッチ62や下げスイッチ63等を軽く作動させて作業機の昇降を行なっている。このような機構は運転者の疲労軽減のためには必要であるが、路上走行中にスイッチに間違って触れると作業機が昇降し、道路上の歩行者や自動車等他に危険を及ぼす欠点があった。ここで、モード設定ダイヤル64を路上走行のためOFFとした時は、前記スイッチ式昇降レバー39や昇降スイッチ39aや上げスイッチ62や下げスイッチ63等による簡易昇降を規制し、ポジションレバー34による手動の揺動操作に伴う、比例した作業機昇降位置制御のみ働かせる。このようにすると、間違ってポジションレバー34に運転者の服の一部や身体の一部が接当して昇降動作したとしても、作業機が上限や地面まで一気に動く恐れが無くより安全性を向上できる。
【0023】
また、独立した左右のブレーキペタル41,41は、圃場内では運転者の足動による急旋回のために左右分離している必要があるが、道路上の走行時には片ブレーキを作動させると移動農機9の姿勢が変わり過ぎて危険なため、左右のブレーキペタル41,41を機械的に固定する固定具(図示せず。)を設けて危険防止としている。しかし、短距離の道路移動では両ペタルを踏めば良いとの安易な考えで固定具を使用せずに道路を走行して、道路側方の溝や川に転落する事故が繰り返されている。ここで、この発明の自動旋回機構である油圧シリンダ3作動部を、モード設定ダイヤル64を路上走行のためOFFとした時は、検出具8の操舵角度検出に関わらず、ブレーキペタル41の一方が踏まれたとき、両方の油圧シリンダ3,3に切換弁6,6を介して圧油を流し、左右の後輪1,1を同時制動する。このようにすると、路上走行時の安全性がより向上できると共に、足に力の無い老人や婦女子でも移動農機9の停止動作を軽い力で行なえる。
【0024】
図7,図8は、ロータリ作業機31等の機体後部に吊持した作業機を、移動農機9の旋回時に自動昇降しようとする場合の制御のチャート図と、走行説明図である。
圃場Fの一側方から走行し耕耘作業を行なう場合、作業機の部分が圃場端から一定距離Lに達するとハンドル10を操舵する。このハンドル10の操舵速度や方向または操舵実角度をポテンショメーターである検出具8で検出しコントローラー12に伝え、先ずソレノイドバルブ38を自動的に上げ側に作動指令し、油圧シリンダー26内に高圧油を流し込み作業機を上昇し、作業機の上昇がリフトアーム28の根元に設けた図示しないポテンショメーターの変化で、作業機の下端部が地面から上がったと検知されると、次に内側の後輪1を制動し符号Uで示すようにUターンを行なう。Uターンが完了してハンドル10が戻し開始点Sから徐々に戻されると、移動農機9の進行方向は直進方向に修正操舵されていき、点Pを過ぎると移動農機9もハンドル10も結果として直進方向に成っている。そして作業機が圃場端から距離Lだけ離れると、作業機を自動下降して再度耕耘作業を続けるものである。これら制御は、所謂「オートリフト/オートダウン」と呼び、車速によって異なるが、圃場内耕耘作業では時速2〜3Km程度と人の歩く速度よりも遅い速度で作業しているから、3〜4秒程度の略一定時間の安定した所要時間で、符号Uで示すUターンが圃場端で連続して行なえる。そこで、作業機の吊り上げ自動操作開始から5〜6秒後に自動的に降下させて、「オートダウン」を行なっている。この所要時間は運転者近傍に設けた、手動操作式の時間設定ダイヤル65で変更可能としている。
【0025】
しかし、圃場の最終端の部分や枕地の耕耘では圃場の側方の余裕が無いため、移動農機9はターンの途中で機体を後進(符号R)する切り返し操作が必要と成り、符号Gで示す切り返しターンでの旋回となってしまう。移動農機9の圃場内でのこの切り返しターンGでは、走行装置を旋回途中で前進から後進に変速するため、主クラッチの切り入りや主変速レバー56の操作を行なうが操作をゆっくり行なったりすると、旋回途中に5〜6秒経過し作業機が自動降下してしまうので、時間設定ダイヤル65で時間を変更したり、自動降下した作業機を手動で吊り上げる等の操作が別に必要と成り、便利な自動制御が逆に使いにくくなる。
【0026】
ここで、切換しターンG中の移動農機9の進行方向を後輪1の駆動回転有無を図示しないセンサーで検出し、前進中は旋回時の「自動作業機上昇旋回下降制御」の時間設定ダイヤル65で設定の所要時間例えば5〜6秒の時間を減算し、停止時やバック位置検出スイッチ59で検出の後進時等は、所要時間の減算を牽制して作業機の降下位置の変動を少なくする。この制御プログラムを使用すると、さらに操作性が向上し、素人向けの使い易いものとなる。
【0027】
【発明の効果】
この発明は、説明したように、請求項1の発明では、前記操作アーム2aを、前記ブレーキペダル41の踏み操作をロッド54を介して伝達する第一操作系と、前記第一操作系とは異なり、シリンダ型油圧アクチュエータ3のピストン先端部を前記アーム2aに接当させて、前記油圧アクチュエータ3をコントローラの電気指令により作動させる第二操作系にて操作可能に構成したので、アクチュエータ2の作動とともに瞬時にブレーキ装置2が作動するので、前記従来のようにパイプ状の油圧配管や弾性配管等で接続する等、油圧的または機械的な構成に因る時間遅れや不安定さといった課題を低減し、安定して旋回することができる。
【0028】
更に請求項2の発明では、前記アーム2aとロッド54とは、前記アクチュエータ3の作動時にロッド54への動力を逃がす長孔55を介して連結したので、ブレーキペダル側に過剰な動力が伝わらず、操作性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】左後輪側の、要部拡大側面図である。
【図2】図1の一部断面した、背面図である。
【図3】制御回路の、説明線図である。
【図4】全体側面図である。
【図5】別図例の、ポジションレバー斜視図である。
【図6】さらに別の、ポジションレバー廻りの、説明線図である。
【図7】制御説明用のチャート図である。
【図8】圃場作業中の移動農機の走行を示す、説明平面図である。
【符号の説明】
1 後輪
2 ブレーキ装置
3 油圧アクチュエータ
4 油圧回路
5 タンク
6 切替弁
7 前輪
Claims (2)
- 左右駆動輪1を制動するブレーキ装置2を備え、このブレーキ装置2を覆うケース20の側方に、同ブレーキ装置2の操作アーム2aを前後揺動自在に支持すると共に、この操作アーム2aを、左右夫れ夫れのブレーキペダル41の踏み操作によって操作可能に構成した移動農機において、前記操作アーム2aを、前記ブレーキペダル41の踏み操作をロッド54を介して伝達する第一操作系と、前記第一操作系とは異なり、シリンダ型油圧アクチュエータ3のピストン先端部を前記アーム2aに接当させて、前記油圧アクチュエータ3をコントローラ12の電気指令により作動させる第二操作系にて操作可能に構成したことを特徴とする移動農機のブレーキ装置。
- 前記アーム2aとロッド54は、前記油圧アクチュエータ3の作動時にロッド54への動力を逃がす長孔55を介して連結したことを特徴とする請求項1に記載の移動農機のブレーキ装置。
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