JP2002120750A - 移動農機のブレーキ装置 - Google Patents

移動農機のブレーキ装置

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JP2002120750A JP2001206417A JP2001206417A JP2002120750A JP 2002120750 A JP2002120750 A JP 2002120750A JP 2001206417 A JP2001206417 A JP 2001206417A JP 2001206417 A JP2001206417 A JP 2001206417A JP 2002120750 A JP2002120750 A JP 2002120750A
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浩二 小山
Hideaki Okamoto
秀明 岡本
Shinji Otake
伸二 大竹
Noboru Sagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回操作を検出して旋回内側の後輪にブレー
キをかけるトラクター等には、油圧的、機械的要因によ
ってブレーキ作動が遅れたり制動力が安定せずに、常に
安定した旋回が行なえないという課題が有った。 【解決手段】 トラクタの後輪ブレーキ装置2に設けた
ブレーキ操作アーム2aを、前記ブレーキペダルの踏み
操作をロッド54を介して伝達する第一操作系と、前記
第一操作系とは異なり、油圧シリンダ3のピストン先端
部を前記アーム2aに接当させて、前記油圧アクチュエ
ータ3をコントローラの電気指令により作動させる第二
操作系にて操作可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】この発明は、移動農機の制動装置
に関するものであり、例えば、旋回内輪側の駆動輪を制
動しながら小さな旋回半径で短時間に自動旋回を行なお
うとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来のものは、特開平2−175331
号公報で示すように、ステアリングハンドルを廻してこ
れが所定角度以上に操作されると、前輪増速装置を作動
しその余剰油で旋回内側の後輪ブレーキを制動して旋回
するものや、特開平6−16149号公報で示すよう
に、ステアリングハンドルを廻してこれが所定角度以上
に操作されると、前輪を高速側に変速作動しながら旋回
内側の後輪ブレーキを制動して旋回するもの等が公知で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものは、後輪ブレーキ部に取り付けた油圧ア
クチュエータとこれを作動する切替弁とが、遠く離れて
おりさらにパイプ状の油圧配管や弾性配管等で接続され
ているので、アクチュエータの作動までに時間的な遅れ
や内圧上昇が安定しない欠点を有していた。
【0004】そこで、前記アクチュエータの作動を迅速
且つ安定してブレーキ装置へ伝達させるために解決すべ
き技術的課題が生じてくるのであり、本願発明はこの課
題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来装置の
このような不具合を解消しようとするものであって、次
のような技術的手段を講じた。即ち、請求項1の発明で
は、左右駆動輪1を制動するブレーキ装置2を備え、こ
のブレーキ装置2を覆うケース20の側方に、同ブレー
キ装置2の操作アーム2aを前後揺動自在に支持すると
共に、この操作アーム2aを、左右夫れ夫れのブレーキ
ペダル41の踏み操作によって操作可能に構成した移動
農機において、前記操作アーム2aを、前記ブレーキペ
ダル41の踏み操作をロッド54を介して伝達する第一
操作系と、前記第一操作系とは異なり、シリンダ型油圧
アクチュエータ3のピストン先端部を前記アーム2aに
接当させて、前記油圧アクチュエータ3をコントローラ
12の電気指令により作動させる第二操作系にて操作可
能に構成したことを特徴とする移動農機の制動装置とし
た。
【0006】また請求項2の発明では、前記アーム2a
とロッド54は、前記油圧アクチュエータ3の作動時に
ロッド54への動力を逃がす長孔55を介して連結した
ことを特徴とする請求項1に記載の移動農機の制動装置
とした。
【0007】
【発明の実施の形態】図例は、農用トラクターである移
動農機9であって、この移動農機9の駆動車輪となる後
輪1,1部に、この発明の片ブレーキ装置を折り込んで
旋回時に内側後輪1を制動し旋回するものである。
【0008】機体の前方には操舵車輪となる前輪7が設
けられ、運転者がハンドル10を左または右に操舵する
のをステアリング軸11途中に設けた回転式ポテンショ
メーター等の検出具8で、その回転の方向や角度や操作
速度を検出しコントローラー12に伝える。コントロー
ラ12は、機体の座席13近傍に配設されている。
【0009】前輪7,7間上方の前フレーム14部には
エンジン15が搭載されており、その上方をボンネット
16で、前方をフロントグリル17で、側方をサイドカ
バー18,18で夫れ夫れ覆っている。19は計器盤部
を上方に有したリヤーカバーであり、その後部に前述の
ハンドル10やステアリング軸11等を取り付けてい
る。
【0010】また、左右の後輪1,1は、アクスルハウ
ジング20,20から左右に夫れ夫れ突出している。エ
ンジン15から後輪1間は、クラッチハウジング21や
前伝動ケース22や後伝動ケース23等から成る主フレ
ームで連結されている。前述のアクスルハウジング20
は、後伝動ケース23の側方壁面に取り付けられ、この
アクスルハウジング20外側方に後述する要部の油圧シ
リンダ3がボルト24,24等の締付具で取り付けられ
る。
【0011】後伝動ケース23の上方には油圧シリンダ
ーケース25が取り付けられ、ケース内に内装された油
圧シリンダー26内のピストン27の圧油による移動に
よりリフトアーム28が昇降移動する。29は二点リン
クヒッチであって、ロータリ作業機31の取付アーム3
2部をヒッチ軸30に軸着し、この取付アーム32とリ
フトアーム28間をリフトロッド33で連結する。リフ
トアーム28の昇降移動により、ロータリ作業機31は
上下動する。34はポジションレバーであって、ポジシ
ョンレバー34の前後方向揺動に比例してリフトアーム
28が上下するものであり、図例のものはポジションレ
バー34の下端に回転式のポテンショメーター36を取
り付けて、レバーの揺動角度を検出しコントローラー1
2に伝える。そして、この揺動方向と角度の大小の検出
により、油圧シリンダー26への高圧油圧回路37途中
のソレノイドバルブ38を上げ,中立,下げのいずれか
に変更し操作する。また、ポジションレバー34の最上
昇部には上限スイッチ35が設けられ、このスイッチの
作動を検出しコントローラー12に伝える。安価型の移
動農機9におけるポジションレバー34cを図6で示す
が、安価型ではレバー下部のポテンショメーター36の
代わりに機械式のリンク57を介して、高圧油圧回路3
7cに設けたスプール式の油路切換弁58のスプール5
8aを直接手動操作して、リフトアーム28を昇降制御
するものとしている。図4で示す39はスイッチ式昇降
レバーであって、図例ではハンドル10下部に設けられ
側方に突出したものであるが、運転者の近傍であれば座
席13やフェンダー40部に配設していてもよい。この
スイッチ式昇降レバー39は、レバー操作のスイッチO
NまたはOFF信号をコントローラ12に伝え、前記ポ
ジションレバー34がそのレバー操作後のレバー角度位
置と比例した位置にリフトアーム28を無段階位置に移
動制御するのに対し、このスイッチ式昇降レバー39は
前記ON/OFF信号をコントローラー12に伝えて作
業装置が下降している場合上まで上昇し、作業装置が上
に上がっている場合下まで下降する指令を発して、リフ
トアーム28を上下の二位置で昇降制御するものであ
る。
【0012】41はブレーキペタルであって、機体右下
方のフロア42から上方に突設された二個のペタルであ
って、運転者が片方踏むと踏んだ方向の片側の後輪1が
制動され、両方のブレーキペタル41を踏むと両方の後
輪1,1が制動される。運転者操作用のペタルとして
は、図示しないがこの他に主クラッチ操作用のクラッチ
ペタルやエンジン15回転制御用のアクセルペタル等
が、フロア42の前方に配設されている。
【0013】56は主変速レバーである。前後の伝動ケ
ース22,23内には、主変速や副変速等の変速装置4
3が設けられ、主変速レバー56や他の副変速レバー
(図示せず。)等の変速操作により進行速度や前進後進
等を調整し、デファレンシャル機構44に伝達する。こ
のデファレンシャル機構44に伝達した駆動力は、デフ
ァレンシャル機構44部で左右に分割され、夫々左右の
後輪1,1に伝達される。このデファレンシャル機構4
4から突出する出力軸45,45の外方端部は前述した
アクスルハウジング20で覆われており、軸外端側にブ
レーキ装置2が取り付けられている。46は出力ギヤで
あって、後輪1を取り付ける車軸1a側への減速伝動歯
車である。ブレーキ装置2はドラムブレーキでもディス
クブレーキでも良く、アクスルハウジング20外部に設
けたブレーキアーム2aを前後方向に揺動操作すること
により制動と非制動を、第一操作系、即ち前述したブレ
ーキペタル41の足動による「人による制御」や、以下
詳述する第二操作系となる油圧機構利用の「自動の制
御」で行なえれば良い。
【0014】前後の伝動ケース22,23側方に突設し
たアクスルハウジング20の蓋体47近傍外方には、図
1乃至図2に示すように、シリンダ型アクチュエータを
内装するケース48がボルト24,24..で主フレー
ム側に一体的に取り付けられる。前記ケース48の上部
には油圧シリンダ3が設けられ、ピストン3aが前後方
向移動自在に内挿されている。このケース48は、左右
の後輪1,1用として独立作動する一対が、アクスルハ
ウジング20側方に夫々取り付けられている。ピストン
3aの突出端は、ブレーキアーム2aを前後方向揺動可
能な位置に突出しており、図1例ではブレーキアーム2
aの後面に接当状態に設けられている。ケース48の下
部には電気式のソレノイドである切換弁6が取り付けら
れており、電気指令により油圧回路4内の高圧油を、タ
ンク5側またはピストン3a背部のシリンダー室3b側
に切り替える二室切換弁としている。
【0015】49は減圧弁であって、タンク5内の油を
油圧ポンプ50で例えば1平方センチ当たり25Kgの
圧力に加圧し、減圧弁49の下流側の油圧回路4内の内
圧を例えば22Kgに常に一定圧に保持するものであ
る。51は圧力制御弁、52は安全弁である。53は逃
げ孔であって、出力軸45の外端側の蓋体47に開口し
ており、前記ケース48からタンク5側に逃げる油が通
過する際各部の適所(軸,湿式ディスクブレーキ,歯車
等)を潤滑する。図例では、前記ケース48の油圧シリ
ンダ3と切換弁3を一体としているが、この要部はパイ
プを使用せずに、剛体の油路同士を連結することを特徴
とするのであるから、両ケースの油路を突き合わせ状態
で、上下二分割したケースをボルト等で一体化しても良
い。
【0016】ブレーキペタル41とブレーキアーム2a
間はロッド54で連動連結されており、ブレーキペタル
41を踏むとブレーキアーム2aが矢印「イ」方向に移
動し、ブレーキ装置2を制動操作し後輪1を停止させ
る。また、ハンドル10を左または右に一定以上操舵す
ると、ステアリング軸11部の検出具8によりその操舵
方向内側の後輪1を制動するために、制動側のケース4
8内のピストン3aを突出させ、ブレーキアーム2aを
矢印「イ」方向に強制的に自動移動する。ブレーキアー
ム2aとロッド54間は、長孔55を介して連結されて
おりピストン3aの突出時にロッド54が動かない。ピ
ストン3aの背部のシリンダー室3b内の圧油がタンク
5側に逃げると、ブレーキ装置2またはロッド54部等
に設けた図示しない戻し機構や戻しバネにより、ブレー
キアーム2aは元の非制動位置に戻る。
【0017】ここで、ブレーキペタル41の足動による
前記第一操作系での旋回の場合は運転者がペタルをふん
でいるから、作業機の上昇操作を忘れて地中に残したま
ま旋回する誤操作や、旋回時に作業機が他物に接当する
運転ミス等の、旋回姿勢の変更時に異状が発生した時
は、運転者の足裏への反力と姿勢変化を比較し、異状の
有無は容易にわかる。しかし、単にハンドル10の操舵
に伴う、前記第二操作系による「自動の制御」で旋回す
ると、移動農機9の反応がよくわからず素人では、作業
機を壊す運転をする場合が発生する。このような場合
は、ポジションレバー34の上限方向上げ操作時に感知
する上限スイッチ35の検出があったときのみ、油圧シ
リンダ3を作動するようにプログラムを組んでおけば、
このような失敗を少なくできる。図例では、上限スイッ
チ35をポジションレバー34の上昇操作で検出してい
るが、他にリフトアーム28の上昇角度や位置等を検出
し規制しても良い。
【0018】図5は、ポジションレバー34の別実施例
であって、握り34a部に昇降スイッチ39aを設け、
このスイッチの押圧操作をコントローラ12で検出し、
この検出により作業装置が下降している場合上まで上昇
し、作業装置が上に上がっている場合下まで下降する指
令を発して、リフトアーム28を上または下の二段階位
置に昇降制御する。このポジションレバー34bも第一
図例のポジションレバー34と同じで、レバー操作後の
レバー角度位置と比例した位置にリフトアーム28を無
段階位置に移動制御するようにしている。
【0019】また、主変速レバー56近傍にはバック位
置検出スイッチ59が設けられ、主変速レバー56が後
進側に変速操作されるとこのスイッチ信号をコントロー
ラ12に伝え、電動モーター60を回転し、スプール5
8aを作業機上昇側に作動する(以下、バックアップ機
構)。
【0020】このバックアップ機構を有する安価型の移
動農機9における、ポジションレバー34cの別変更例
を図6で説明する。ポジションレバー34cは、運転者
の手動操作により、油路切換弁58内のスプール58a
を上げまたは下げ方向に操作しリフトアーム28を昇降
制御する。さらに、別の自動操作として、ポジションレ
バー34cの握り61部に電気スイッチである上げスイ
ッチ62と下げスイッチ63を取り付ける。この上げス
イッチ62と下げスイッチ63は、レバーの揺動操作の
必要が無く単にスイッチを押すだけで、電動モーター6
0を回転駆動しスプール58aを上下切り替える。
【0021】64はモード設定ダイヤルであって、図4
例ではハンドル10近傍の計器盤部に設けているが、座
席13やフレーム40近傍に取り付けても良い。このモ
ード設定ダイヤル64は旋回時の内輪ブレーキ機構の自
動作動をON,OFFするスイッチであり、圃場内では
スイッチONしてハンドル10の操舵と連動して自動旋
回を行なっており、圃場から道路上に出て路上を高速走
行する際には安全上の理由からOFFとしており、ハン
ドル10を所定角度以上操舵しても旋回時にブレーキの
自動作動はさせないようにしている。
【0022】圃場内では操作容易化のため、手動操作す
るポジションレバー34を操作しなくても、図1のスイ
ッチ式昇降レバー39や図5の昇降スイッチ39aや図
6の上げスイッチ62や下げスイッチ63等を軽く作動
させて作業機の昇降を行なっている。このような機構は
運転者の疲労軽減のためには必要であるが、路上走行中
にスイッチに間違って触れると作業機が昇降し、道路上
の歩行者や自動車等他に危険を及ぼす欠点があった。こ
こで、モード設定ダイヤル64を路上走行のためOFF
とした時は、前記スイッチ式昇降レバー39や昇降スイ
ッチ39aや上げスイッチ62や下げスイッチ63等に
よる簡易昇降を規制し、ポジションレバー34による手
動の揺動操作に伴う、比例した作業機昇降位置制御のみ
働かせる。このようにすると、間違ってポジションレバ
ー34に運転者の服の一部や身体の一部が接当して昇降
動作したとしても、作業機が上限や地面まで一気に動く
恐れが無くより安全性を向上できる。
【0023】また、独立した左右のブレーキペタル4
1,41は、圃場内では運転者の足動による急旋回のた
めに左右分離している必要があるが、道路上の走行時に
は片ブレーキを作動させると移動農機9の姿勢が変わり
過ぎて危険なため、左右のブレーキペタル41,41を
機械的に固定する固定具(図示せず。)を設けて危険防
止としている。しかし、短距離の道路移動では両ペタル
を踏めば良いとの安易な考えで固定具を使用せずに道路
を走行して、道路側方の溝や川に転落する事故が繰り返
されている。ここで、この発明の自動旋回機構である油
圧シリンダ3作動部を、モード設定ダイヤル64を路上
走行のためOFFとした時は、検出具8の操舵角度検出
に関わらず、ブレーキペタル41の一方が踏まれたと
き、両方の油圧シリンダ3,3に切換弁6,6を介して
圧油を流し、左右の後輪1,1を同時制動する。このよ
うにすると、路上走行時の安全性がより向上できると共
に、足に力の無い老人や婦女子でも移動農機9の停止動
作を軽い力で行なえる。
【0024】図7,図8は、ロータリ作業機31等の機
体後部に吊持した作業機を、移動農機9の旋回時に自動
昇降しようとする場合の制御のチャート図と、走行説明
図である。圃場Fの一側方から走行し耕耘作業を行なう
場合、作業機の部分が圃場端から一定距離Lに達すると
ハンドル10を操舵する。このハンドル10の操舵速度
や方向または操舵実角度をポテンショメーターである検
出具8で検出しコントローラー12に伝え、先ずソレノ
イドバルブ38を自動的に上げ側に作動指令し、油圧シ
リンダー26内に高圧油を流し込み作業機を上昇し、作
業機の上昇がリフトアーム28の根元に設けた図示しな
いポテンショメーターの変化で、作業機の下端部が地面
から上がったと検知されると、次に内側の後輪1を制動
し符号Uで示すようにUターンを行なう。Uターンが完
了してハンドル10が戻し開始点Sから徐々に戻される
と、移動農機9の進行方向は直進方向に修正操舵されて
いき、点Pを過ぎると移動農機9もハンドル10も結果
として直進方向に成っている。そして作業機が圃場端か
ら距離Lだけ離れると、作業機を自動下降して再度耕耘
作業を続けるものである。これら制御は、所謂「オート
リフト/オートダウン」と呼び、車速によって異なる
が、圃場内耕耘作業では時速2〜3Km程度と人の歩く
速度よりも遅い速度で作業しているから、3〜4秒程度
の略一定時間の安定した所要時間で、符号Uで示すUタ
ーンが圃場端で連続して行なえる。そこで、作業機の吊
り上げ自動操作開始から5〜6秒後に自動的に降下させ
て、「オートダウン」を行なっている。この所要時間は
運転者近傍に設けた、手動操作式の時間設定ダイヤル6
5で変更可能としている。
【0025】しかし、圃場の最終端の部分や枕地の耕耘
では圃場の側方の余裕が無いため、移動農機9はターン
の途中で機体を後進(符号R)する切り返し操作が必要
と成り、符号Gで示す切り返しターンでの旋回となって
しまう。移動農機9の圃場内でのこの切り返しターンG
では、走行装置を旋回途中で前進から後進に変速するた
め、主クラッチの切り入りや主変速レバー56の操作を
行なうが操作をゆっくり行なったりすると、旋回途中に
5〜6秒経過し作業機が自動降下してしまうので、時間
設定ダイヤル65で時間を変更したり、自動降下した作
業機を手動で吊り上げる等の操作が別に必要と成り、便
利な自動制御が逆に使いにくくなる。
【0026】ここで、切換しターンG中の移動農機9の
進行方向を後輪1の駆動回転有無を図示しないセンサー
で検出し、前進中は旋回時の「自動作業機上昇旋回下降
制御」の時間設定ダイヤル65で設定の所要時間例えば
5〜6秒の時間を減算し、停止時やバック位置検出スイ
ッチ59で検出の後進時等は、所要時間の減算を牽制し
て作業機の降下位置の変動を少なくする。この制御プロ
グラムを使用すると、さらに操作性が向上し、素人向け
の使い易いものとなる。
【0027】
【発明の効果】この発明は、説明したように、請求項1
の発明では、前記操作アーム2aを、前記ブレーキペダ
ル41の踏み操作をロッド54を介して伝達する第一操
作系と、前記第一操作系とは異なり、シリンダ型油圧ア
クチュエータ3のピストン先端部を前記アーム2aに接
当させて、前記油圧アクチュエータ3をコントローラの
電気指令により作動させる第二操作系にて操作可能に構
成したので、アクチュエータ2の作動とともに瞬時にブ
レーキ装置2が作動するので、前記従来のようにパイプ
状の油圧配管や弾性配管等で接続する等、油圧的または
機械的な構成に因る時間遅れや不安定さといった課題を
低減し、安定して旋回することができる。
【0028】更に請求項2の発明では、前記アーム2a
とロッド54とは、前記アクチュエータ3の作動時にロ
ッド54への動力を逃がす長孔55を介して連結したの
で、ブレーキペダル側に過剰な動力が伝わらず、操作性
が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】左後輪側の、要部拡大側面図である。
【図2】図1の一部断面した、背面図である。
【図3】制御回路の、説明線図である。
【図4】全体側面図である。
【図5】別図例の、ポジションレバー斜視図である。
【図6】さらに別の、ポジションレバー廻りの、説明線
図である。
【図7】制御説明用のチャート図である。
【図8】圃場作業中の移動農機の走行を示す、説明平面
図である。
【符号の説明】
1 後輪 2 ブレーキ装置 3 油圧アクチュエータ 4 油圧回路 5 タンク 6 切替弁 7 前輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 秀明 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大竹 伸二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 佐川 昇 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3D052 AA04 BB08 CC02 DD03 EE02 FF01 GG01 GG03 HH01 HH02 JJ01 JJ23 JJ31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右駆動輪1を制動するブレーキ装置2
    を備え、このブレーキ装置2を覆うケース20の側方
    に、同ブレーキ装置2の操作アーム2aを前後揺動自在
    に支持すると共に、この操作アーム2aを、左右夫れ夫
    れのブレーキペダル41の踏み操作によって操作可能に
    構成した移動農機において、前記操作アーム2aを、前
    記ブレーキペダル41の踏み操作をロッド54を介して
    伝達する第一操作系と、前記第一操作系とは異なり、シ
    リンダ型油圧アクチュエータ3のピストン先端部を前記
    アーム2aに接当させて、前記油圧アクチュエータ3を
    コントローラ12の電気指令により作動させる第二操作
    系にて操作可能に構成したことを特徴とする移動農機の
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム2aとロッド54は、前記油
    圧アクチュエータ3の作動時にロッド54への動力を逃
    がす長孔55を介して連結したことを特徴とする請求項
    1に記載の移動農機のブレーキ装置。
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