JP2002186317A - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JP2002186317A
JP2002186317A JP2000391418A JP2000391418A JP2002186317A JP 2002186317 A JP2002186317 A JP 2002186317A JP 2000391418 A JP2000391418 A JP 2000391418A JP 2000391418 A JP2000391418 A JP 2000391418A JP 2002186317 A JP2002186317 A JP 2002186317A
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JP2000391418A
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Yoshio Ishitobi
芳夫 石飛
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体走行速度が変化してもフロートの田面へ
の追従性を損なわないようにする。 【解決手段】 乗用田植機10では、油圧シリンダ30
によって昇降支持された植付部24の姿勢を、フロート
27に作用する田面からの浮力によって感知すると共
に、油圧シリンダ30を制御する油圧制御バルブ32
を、連繋機構35を介してフロート27に連結し、該フ
ロート27の姿勢変更により油圧制御バルブ32を制御
している。前記連繋機構35は、フロート27の姿勢を
制御する姿勢制御機構50と、フロート27の感知荷重
を制御する感知荷重調節機構52とを有し、姿勢制御機
構50に主変速レバー23を連係して、機体走行速度を
速く設定すると、フロート27を前上り状態に姿勢制御
し、また、感知荷重調節機構52にエンジンスロットル
レバー20を連係して、エンジン回転数を高く設定する
と、フロート27の感知荷重を増加させる制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の水
田作業機に関し、詳しくは接地体に作用する浮力に基づ
き油圧制御バルブを介して作業部を昇降制御し、適正な
移植作業が可能な水田作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用田植機等の移植機は、手動及び自動
位置に操作し得る昇降制御レバーを備えていて、該レバ
ーの手動操作により植付部を昇降制御可能とすると共
に、該レバーの自動位置においては、植付部のフロート
に作用する浮力(土圧や水圧等)を感知して、適正植付
位置となるように植付部を油圧にて自動昇降制御が行わ
れる。
【0003】ところで、圃場面の泥土が軟らかい場合
は、一般にフロート前部が下がりぎみになり、土中にも
ぐり込んで泥押しを起こすので、植付部は沈み込んで植
付け深さが深くなりすぎる。反対に、圃場面の泥土が硬
い場合は、フロート前部が上がりぎみとなって、植付部
は浮き上って植付け深さが浅くなると共に、土塊等によ
り頻繁に上下スイングを起こし易い。
【0004】これを解消する手段として、例えば、泥土
が軟らかい場合は、フロートを圃場面方向に付勢する付
勢力を弱くして、わずかな浮力によってもフロートが上
動可能として鋭い感度でフロートの上下動を制御できる
ようにし、また、泥土が硬い場合は、前記付勢力を強く
して、フロートの上動抵抗を大きくし大きな浮力でなけ
ればフロートが上動しないように鈍い感度でフロートの
上下動を制御できるようにする等、フロートの感知荷重
を大小変更して対応するものがある。
【0005】例えば、本件出願人の出願に係る特開平1
1−113332号公報に記載のように、油圧シリンダ
を制御する油圧制御バルブを、感知リンク機構を介して
フロートに連結すると共に、戻しスプリングと感度調節
レバーを介してスロットルレバーに連結し、更にこの感
度調節レバーをフロートに接続することで、スロットル
レバーの操作によりエンジン回転数を増加させると、こ
れに連動して戻しスプリングによりフロートの感知荷重
が大きくなり、また、感度調節レバーを操作すると、フ
ロート前部の上下位置を変更自在とした技術が公知であ
る。これにより、エンジン回転数が増加した場合にも、
フロートが田面に対して浮き上がらないようにして、浮
き苗の発生を防止していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロートが
田面に対して浮き上がらないようにするためには、一般
に、フロートの感知荷重を増加させる方法と、フロート
姿勢を変化させて油圧制御バルブを下降方向に作動しや
すくする方法の2つの手段が考えられるが、エンジン回
転数の変化と機体走行速度の変化により、夫々フロート
の田面への追従性が異なるため、例えば、従来のよう
に、エンジン回転数を増加させた場合に、フロートの感
知荷重やフロート姿勢を制御するのみでは、均平性能を
落とさず植付作業の高速化に対応することは困難であっ
た。
【0007】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、機体走行速度
が変化しても接地体の田面への追従性を損なわず、作業
精度の安定化と向上を図ることができる水田作業機を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、油圧シリンダ装置(30)
により走行機体(15)に昇降自在に支持された作業部
(24)の姿勢を、圃場面に接地されて移動する接地体
(27)に作用する浮力によって感知すると共に、前記
油圧シリンダ装置(30)を制御する油圧制御バルブ
(32)を、連繋機構(35)を介して前記接地体(2
7)に連結して、該接地体(27)に作用する浮力に基
づき前記油圧制御バルブ(32)を制御することで、前
記油圧シリンダ装置(30)によって昇降制御される前
記作業部(24)にて圃場に苗を移植する水田作業機
(10)において、前記連繋機構(35)は、前記接地
体(27)の姿勢を制御する姿勢制御手段(50)と、
前記接地体(27)の感知荷重を制御する感知荷重調節
手段(52)とを有し、前記姿勢制御手段(50)に、
機体走行速度の調節を行う変速操作手段(23)を連係
すると共に、前記感知荷重調節手段(52)に、エンジ
ン回転数の調節を行うエンジン回転数調節手段(20)
を連係し、前記変速操作手段(23)の操作に基づき、
前記接地体(27)の姿勢を調節可能とすると共に、前
記エンジン回転数調節手段(20)の操作に基づき、前
記感知荷重を調節可能とした、ことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記変速操作手段
(23)の操作に基づき、機体走行速度を速く設定する
と前記接地体(27)を前上り状態に姿勢制御すると共
に、前記エンジン回転数調節手段(20)の操作に基づ
き、エンジン回転数を高く設定すると前記感知荷重を増
加させる制御を行う、ことを特徴とする。
【0010】[作用]本発明によれば、油圧制御バルブ
(32)を接地体(27)に連結している連繋機構(3
5)は、接地体(27)の姿勢を制御する姿勢制御手段
(50)と、接地体(27)の感知荷重を制御する感知
荷重調節手段(52)とを有し、前記姿勢制御手段(5
0)に変速操作手段(23)を連係したことで、例えば
機体走行速度を速く設定すると、接地体(27)を前上
り状態に姿勢制御して該接地体(27)の後方が浮力を
受け易いようにし、前記油圧制御バルブ(32)を下げ
方向に作用させ易くしている。
【0011】また、前記感知荷重調節手段(52)にエ
ンジン回転数調節手段(20)を連係したことで、例え
ばエンジン回転数を高く設定すると、接地体(27)の
感知荷重を増加させる制御を行って、接地体(27)を
大きな浮力でなければ上動しないようにして(鈍い感
度)、接地体(27)の上下動を感知荷重の大きさによ
り制御している。
【0012】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明を何ら限定する
ものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明を適用した乗用田植機の全
体側面図であり、同図に示すように、乗用田植機10
は、前輪12及び後輪14により支持された走行機体1
5を有しており、該走行機体15には前部にエンジン1
6が搭載されその後部にトランスミッション17が取付
けられていて、前後輪12,14の略々中間位置に座席
シート18を有する運転席19が配設されている。この
運転席19には、ステアリングホイール21、その側方
に前後進の切換えを行う主変速レバー23、操作パネル
部に機体走行速度を制御するエンジンスロットルレバー
20(図2参照)、座席シート18の右側部に植付クラ
ッチの入切を行う植付クラッチレバー(油圧・植付レバ
ー)22(図2参照)が配設されている。
【0015】前記走行機体15の後方には、作業部とし
ての植付部24が、アッパリンク25aとロアリンク2
5bを有する昇降リンク機構25により昇降自在に支持
されていて、該植付部24には多数の植付杆26、接地
体としてのフロー卜27、及びマット苗を載置し得る苗
載せ台28が備えられている。前記フロート27は、そ
の後部を、伝動ケース36の下部に設けられた軸37を
中心として回動可能に軸着され、その前部には感知プレ
ート38が枢支・連結されている。
【0016】なお、この植付部24は、昇降リンク機構
25の後端部のリンク支え枠29に設置されたローリン
グ軸(図示せず)により、ローリング自在とされてい
る。
【0017】また、前輪12を支持するフロントアクス
ルの後部と前記昇降リンク機構25との間には、油圧シ
リンダ30が配設されており、この油圧シリンダ30
は、運転席19の下方に配置された油圧制御バルブ32
の作動に基づき伸縮して、前記植付部24を昇降制御す
る。
【0018】例えば、図2において、植付クラッチレバ
ー22を、図示しないガイド溝に沿って「上げ」、「固
定」、「下げ」、「植付」の各位置に手動操作すること
により、油圧カム34がカム軸34aを中心として回動
し、ロータリスプールバルブからなる油圧制御バルブ3
2が回動制御されて植付部24が昇降制御される。更
に、この油圧制御バルブ32は、そのスプールと一体の
軸32aにアーム33が取り付けられていて、このアー
ム33は、連繋機構35を介して前記フロー卜27に連
結され、該フロート27に作用する土圧・水圧等の浮力
の変動に基づき油圧制御バルブ32が自動的に制御さ
れ、油圧シリンダ30が伸縮して植付部24が自動的に
昇降制御される。
【0019】前記感知プレート38は、図2に示すよう
に、下端部がフロート27に連結ピン39にて枢支され
ており、かつその上端近傍に長孔38aが形成されてい
る。また、該感知プレート38の上端部分にはフロート
感度調節ワイヤ40が接続されており、該ワイヤ40の
インナワイヤ40aに固定されたピン41が前記長孔3
8aに嵌入されている。
【0020】ここで、本実施の形態では、前記連繋機構
35は、接地体27の姿勢を制御する姿勢制御手段と、
接地体27の感知荷重を制御する感知荷重調節手段とを
有し、前記姿勢制御手段に、機体走行速度の調節を行う
変速操作手段を連係すると共に、前記感知荷重調節手段
に、エンジン回転数の調節を行うエンジン回転数調節手
段を連係した。
【0021】図2において、前記連繋機構35は、フロ
ート27の姿勢を制御する姿勢制御機構50と、フロー
ト27の感知荷重を制御する感知荷重調節機構52とを
有している。姿勢制御機構50は、上述した感知プレー
ト38と、該感知プレート38に揺動アーム42を介し
て連結された感知ロッド43と、該感知ロッド43にリ
ンク比調整部44を介して連結された連牽リンク45と
を有すると共に、戻しスプリング46と、この戻しスプ
リング46の付勢圧をバルブ連動ワイヤ47を介して調
整可能な電動モータ48、及びフロート感度調節ワイヤ
40を有している。この電動モータ48の駆動により、
その出力軸に固定されたギヤ48aに噛合する扇形ギヤ
49が、ギヤ軸49aを中心として駆動され、この扇形
ギヤ49の駆動により、前記バルブ連動ワイヤ47とフ
ロート感度調節ワイヤ40とが相反方向に緊張・弛緩制
御される。
【0022】また、感知荷重調節機構52は、前記揺動
アーム42と感知ロッド43との間に張設された感知ス
プリング53と、該感知スプリング53の付勢力を制御
することでフロート27の感知荷重を制御する安定スプ
リング51とを有している。この安定スプリング51の
一端は、感知ロッド43に連結され、他端は連結プレー
ト59側に連結されている。
【0023】前記揺動アーム42は、回動支点57を中
心として一体的に揺動可能な二又状のアーム42a,4
2bを有し、該アーム42a,42bは、昇降リンク機
構25の後部で機体左右側に配置されたロアリンク25
b,25bを連結している連結軸58に装着された連結
プレート59により、該連結軸58に近接配置されてい
る。
【0024】前記感知プレート38と一方のアーム42
aとは、該感知プレート38の長孔38aに嵌入された
ピン41を介して連結されていて、該アーム42aは、
前記連結軸58に当接しないように円弧状に湾曲形成さ
れている。また、他方のアーム42bの先端には、ピン
60を介して前記感知ロッド43が連結されている。
【0025】以上により、前記揺動アーム42の一方の
アーム42aの先端側は、ピン41を介して感知プレー
ト38に連結され、また他方のアーム42bの先端側
は、ピン60を介して感知ロッド43に連結されてい
て、これら両連結部41,60は前記連結軸58に対
し、略々上下方向に離間して配置されている。
【0026】一方、前記揺動アーム42aと感知プレー
ト38とを連結しているピン41には、フロート感度調
節ワイヤ40が連結され、該ワイヤ連結ピン41とフロ
ート連結ピン39との間にはスプリング61が張設され
ていて、該スプリング61はインナワイヤ40aを張っ
て、前記ワイヤ連結ピン41とフロート連結ピン39と
の間の長さからなる感知プレート38の作用長を位置決
め設定している。
【0027】次に、前記感知ロッド43は、長手方向の
中央部が細長状のロッド部材からなり、該ロッド部材の
後部にはリンク金具62が一体的に取り付けられ、前部
にはピン継手部63が取り付けられている。前記リンク
金具62は、その一側中央寄りにピン62aが植立さ
れ、他側端部には長孔62bが形成されている。そし
て、この長孔62bには、前記揺動アーム42bの先端
に固着されたピン60が嵌入され、このピン60と前記
ピン62aとの間に感知スプリング53が張設されてい
る。
【0028】前記リンク比調整部44は、感知ロッド4
3と連牽リンク45とを連結する変換レバー64を有
し、該変換レバー64の揺動側先端と感知ロッド43の
ピン継手部63とがピン65にて回動可能に軸着されて
いる。また、前記変換レバー64の基端側は、枢支連結
部66によりロアリンク25bに回動可能に軸着されて
いる。前記変換レバー64には、その長手方向に沿って
複数個の穴が穿設されており、該穴に挿入されるピン6
7により前記連牽リンク45の一端が取り付けられてい
る。このピン67は、抜き差しにより自由にその差し込
み位置を変えることができる。
【0029】前記連牽リンク45の他端は、前述したよ
うに、ピン68を介して油圧制御バルブ32のアーム3
3に連結されていて、該連牽リンク45の中間部にはピ
ン69が植設されている。このピン69には、戻しスプ
リング46が張設され、該戻しスプリング46により、
前記連牽リンク45は常時フロート27の下げ方向に付
勢されている。
【0030】更に、前記安定スプリング51は、一端を
感知ロッド43に連結され他端を連結プレート59側に
連結されていると共に、該他端は、ワイヤ72を介して
エンジン回転数の調節を行うスロットルレバー(エンジ
ン回転数調節手段)20に接続されている。このスロッ
トルレバー20は、ワイヤ73を介して戻しスプリング
46の一端に接続されていて、該スロットルレバー20
の操作により、ワイヤ73の張力が緊張又は弛緩されて
戻しスプリング46と感知ロッド43等により、フロー
ト27の感知荷重が調節される(下方への押付け圧が変
化する)。
【0031】次いで、植付クラッチレバー22の近傍の
固定フレーム(図示せず)には、前記扇形ギヤ49がギ
ヤ軸49aにより揺動自在に軸着されていて、該扇形ギ
ヤ49は、電動モータ48の出力軸に固定されたギヤ4
8aに噛合されている。この電動モータ48には、運転
席に設けられた感度調節ダイヤル74が連結されてい
て、該感度調節ダイヤル74の操作に基づき、制御部5
5を介して駆動されるようになっている。また、扇形ギ
ヤ49の回転量及び回転方向は、ポテンショメータ54
によって検出され、このポテンショメータ54は、ワイ
ヤ70を介して制御部55に接続され、更にこの制御部
55から、ワイヤ71を介して主変速レバー(変速操作
手段)23の作動量を検出するポテンショメータ56に
接続されている。この主変速レバー23の操作により、
機体走行速度を変速すると、制御部55と電動モータ4
8を介してバルブ連動ワイヤ47の張力が緊張又は弛緩
方向に制御されると共に、フロート感度調節ワイヤ40
がこれと背反方向に制御され、フロート姿勢が調節され
る。
【0032】すなわち、主変速レバー23は、姿勢制御
機構50を介してフロート27に連係され、また、スロ
ットルレバー20は、感知荷重調節機構52を介してフ
ロート27に連係されているため、主変速レバー23を
操作すると、姿勢制御機構50によりフロート27の姿
勢が調節され、また、スロットルレバー20を操作する
と、感知荷重調節機構52によりフロート27の感知荷
重が調節される。
【0033】そして、本実施の形態では、主変速レバー
23の操作に基づき、機体走行速度を速く設定するとフ
ロート27を前上り状態に姿勢制御すると共に、スロッ
トルレバー20の操作に基づき、エンジン回転数を高く
設定すると感知荷重を増加させる制御を行う。
【0034】図2において、主変速レバー23を操作し
て、機体走行速度を速くなるように設定すると、制御部
55を介して電動モータ48が駆動され、扇形ギヤ49
が揺動してバルブ連動ワイヤ47が引張られ、このた
め、連牽リンク45、感知ロッド43等を介してフロー
ト27の後部を下方に押付ける力が増加すると共に、フ
ロート感度調節ワイヤ40の張力が弛緩される。このた
め、図3(a)に示すように、フロート27は前上り姿
勢に調節され、これにより、フロート27は後部支点
(39)よりも後方が浮力を受け易くなって、油圧制御
バルブ32を下げ方向に作用させ易くする。
【0035】また、主変速レバー23を操作して、機体
走行速度を遅くなるように設定すると、同様の経路で、
連牽リンク45等を介してフロート27の後部を下方に
押付ける力が減少すると共に、フロート感度調節ワイヤ
40の張力が緊張される方向に制御される。このため、
図3(b)に示すように、フロート前部を下げた前下り
姿勢に調節され、これにより、フロート27は後部支点
(39)よりも前方が浮力を受け易くなって、油圧制御
バルブ32を上げ方向に作用させ易くする。
【0036】次に、スロットルレバー20を操作して、
エンジン回転数が高くなるように設定すると、ワイヤ7
2を介して安定スプリング51の付勢力が弱まる方向に
作用し、これにより、感知スプリング53の付勢力が強
くなってフロート27の感知荷重が増加する。すなわ
ち、機体走行速度が速くなると、フロート27に作用す
る感知荷重が増加するように制御される。すなわち、フ
ロート27は、エンジン回転数が高くなると、感知荷重
が重くなって、前述した図3(a)に示すように前上り
姿勢に制御される。
【0037】また、スロットルレバー20を操作して、
エンジン回転数が低くなるように設定すると、ワイヤ7
2を介して安定スプリング51の付勢力が強まる方向に
作用し、これにより、感知スプリング53の付勢力が弱
くなってフロート27の感知荷重が減少する。すなわ
ち、フロート27は、エンジン回転数が低くなると、感
知荷重が軽くなって、前述した図3(b)に示すように
前下り姿勢に制御される。
【0038】次いで、作用について説明する。
【0039】植付クラッチレバー22を「自動」位置に
操作すると、フロート27に作用する田面からの浮力に
基づき、姿勢制御機構50と感知荷重調節機構52とを
有する連繋機構35により、油圧制御バルブ32が自動
的に制御される。即ち、植付部24が適正植付位置にあ
る場合、油圧制御バルブ32をホールドして植付部24
をその位置に保持する。
【0040】この状態から、植付作業中に圃場の条件等
によりフロート27の姿勢が乱れた場合、例えば植付部
24が田面に対して上昇してフロート27に作用する浮
力が減少すると、フロート27の前方が下がり、該動き
は感知プレート38及び長孔38aの所定位置に位置決
めされているピン41を介して、揺動アーム42aに回
動支点57を中心とする反時計方向の回転として伝えら
れ(図2参照)、揺動アーム42bも同方向に回転して
感知ロッド43を図2の左方向に押圧する。
【0041】これにより、枢支連結部66を中心として
変換レバー64が図2の反時計方向に回動し、連牽リン
ク45を図面左方向に移動させる。このときの移動量
は、ピン68を介してアーム33に伝達され、油圧制御
バルブ32の作動軸32aを時計方向に回転させて、該
油圧制御バルブ32を、油圧シリンダ30内の油を排出
するように切換え、該シリンダ30を収縮して植付部2
4を下げる。
【0042】反対に、植付作業中に圃場の条件等により
フロート27の姿勢が乱れた場合、例えば植付部24が
下降してフロート27に作用する田面からの浮力が増大
すると、フロート27の前方が持上り、該動きは感知プ
レート38、揺動アーム42a,42b、及び感知ロッ
ド43を介して、枢支連結部66を中心として変換レバ
ー64を図2の時計方向に回動させる。この変換レバー
64の回動により、連牽リンク45を図面右方向に移動
させる。このときの移動量は、ピン68を介してアーム
33に伝達され、油圧制御バルブ32の作動軸32aを
反時計方向に回転させて、油圧制御バルブ32を、油圧
シリンダ30に圧油を圧送するように切換え、該シリン
ダ30を伸張して植付部24を上昇させる。
【0043】次に、前記電動モータ48は機体走行速度
に基づき自動的に駆動され、フロート感度調節ワイヤ4
0の張力と戻しスプリング46の付勢力が自動的に調整
される。
【0044】すなわち、主変速レバー23の揺動量(角
度)はポテンショメータ56により検出され、この主変
速レバー23の揺動量の大きさで機体走行速度が把握さ
れるようになっていて、機体走行速度が速い場合は、扇
形ギヤ49が図2のA方向に揺動されるように制御部5
5を介して電動モータ48が自動的に駆動される。こう
して、バルブ連動ワイヤ47が引っ張られて、連牽リン
ク45等を介しフロート27の後部を下げる方向に作用
すると共に、フロート感度調節ワイヤ40の張力が弛緩
されて、フロート前部を上げた前上り姿勢に調節される
(図3(a))。
【0045】反対に、機体走行速度が遅い場合は、扇形
ギヤ49が図2のB方向に揺動されるように制御部55
を介して電動モータ48が自動的に駆動され、これによ
り、バルブ連動ワイヤ47の張力は弛緩されて、連牽リ
ンク45等を介しフロート27の後部に作用する圧力を
小さくする方向に作用すると共に、フロート感度調節ワ
イヤ40の張力が緊張されて、フロート前部を下げた前
下り姿勢に調節される(図3(b))。
【0046】以上により、電動モータ48は、手動によ
る感度調節ダイヤル74又は主変速レバー23の操作に
より制御され、該電動モータ48の駆動によりフロート
27の姿勢が調節される。
【0047】更に、オペレータがスロットルレバー20
を操作すると、フロート27の感知荷重を調節すること
ができる。すなわち、スロットルレバー20をエンジン
回転数が高くなるように操作すると、ワイヤ72を介し
て安定スプリング51の付勢力が弱まる方向に作用し、
これにより、感知スプリング53の付勢力が強くなって
フロート27の感知荷重が増加する。こうして、フロー
ト27は、エンジン回転数が高くなると、感知荷重が重
くなるように制御されて前上り姿勢となる。
【0048】一方、スロットルレバー20をエンジン回
転数が低くなるように操作すると、ワイヤ72を介して
安定スプリング51の付勢力が強まる方向に作用し、こ
れにより、感知スプリング53の付勢力が弱くなってフ
ロート27の感知荷重が減少する。こうして、フロート
27は、エンジン回転数が低くなると、感知荷重が軽く
なるように制御されて前下り姿勢となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、変速操作手段の操作に基づき接地体の姿勢
を調節可能とすると共に、エンジン回転数調節手段の操
作に基づき接地体の感知荷重を調節可能としたので、接
地体による均平性能を低下させることなく作業の高速化
に対応することができる。具体的には、機体走行速度が
低速から高速に亘って広範囲に変化したとしても、接地
体の田面への追従性を損なわず、作業精度の安定化と向
上を図ることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、機体走行速
度を速く設定すると接地体を前上り状態に姿勢制御する
と共に、エンジン回転数を高く設定すると接地体の感知
荷重を増加させる制御を行うことで、機体走行速度の増
加に対しては、接地体の姿勢と感知荷重を変化させて、
僅かな田面の凹凸には反応しないようにし、接地体の田
面への追従性を良くして、作業精度の安定化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された乗用田植機の側面図であ
る。
【図2】フロートと油圧制御バルブとを連繋機構により
接続した状態の側面図である。
【図3】フロートの姿勢制御を示すもので、(a)は前
上り状態を示す図、(b)は前下り状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 乗用田植機 15 走行機体 20 エンジンスロットルレバー(エンジン回転数調
節手段) 23 主変速レバー(変速操作手段) 24 植付部 27 フロート(接地体) 30 油圧シリンダ 32 油圧制御バルブ 35 連繋機構 40 フロート感度調節ワイヤ 42 揺動アーム 43 感知ロッド 46 戻しスプリング 47 バルブ連動ワイヤ 48 電動モータ 50 姿勢制御機構 51 制御スプリング 52 感知荷重調節機構 53 感知スプリング 55 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダ装置により走行機体に昇降
    自在に支持された作業部の姿勢を、圃場面に接地されて
    移動する接地体に作用する浮力によって感知すると共
    に、前記油圧シリンダ装置を制御する油圧制御バルブ
    を、連繋機構を介して前記接地体に連結して、該接地体
    に作用する浮力に基づき前記油圧制御バルブを制御する
    ことで、前記油圧シリンダ装置によって昇降制御される
    前記作業部にて圃場に苗を移植する水田作業機におい
    て、 前記連繋機構は、前記接地体の姿勢を制御する姿勢制御
    手段と、前記接地体の感知荷重を制御する感知荷重調節
    手段とを有し、 前記姿勢制御手段に、機体走行速度の調節を行う変速操
    作手段を連係すると共に、前記感知荷重調節手段に、エ
    ンジン回転数の調節を行うエンジン回転数調節手段を連
    係し、 前記変速操作手段の操作に基づき、前記接地体の姿勢を
    調節可能とすると共に、前記エンジン回転数調節手段の
    操作に基づき、前記感知荷重を調節可能とした、 ことを特徴とする水田作業機。
  2. 【請求項2】 前記変速操作手段の操作に基づき、機体
    走行速度を速く設定すると前記接地体を前上り状態に姿
    勢制御すると共に、前記エンジン回転数調節手段の操作
    に基づき、エンジン回転数を高く設定すると前記感知荷
    重を増加させる制御を行う、 ことを特徴とする請求項1記載の水田作業機。
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