JP3538582B2 - 作業装置の昇降制御装置 - Google Patents

作業装置の昇降制御装置

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JP3538582B2
JP3538582B2 JP2000065990A JP2000065990A JP3538582B2 JP 3538582 B2 JP3538582 B2 JP 3538582B2 JP 2000065990 A JP2000065990 A JP 2000065990A JP 2000065990 A JP2000065990 A JP 2000065990A JP 3538582 B2 JP3538582 B2 JP 3538582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に対して
昇降自在に作業装置を連結し、この作業装置に備えた接
地体の接地圧変動に基づく前記走行機体に対する上下揺
動量を検出するフロートセンサと、前記フロートセンサ
の検出値を前記接地体の目標姿勢に対応した目標角度に
維持する自動昇降制御モードを有し、前記作業装置を対
地浮上状態より下降作動させて前記自動昇降制御モード
に復帰させる場合には、下降開始時より高速下降作動を
行わせるとともに、前記接地体の接地後低速下降作動に
切換えるとともにその後前記自動昇降制御モードに切換
える昇降制御手段を備えている作業装置の昇降制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】作業装置を一旦上昇させた状態で自動昇
降制御モードに復帰させる場合には、接地体が目標姿勢
に至ってから自動昇降制御モードに切換えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そうすると、接地体が
目標姿勢より大きく外れるオーバーシュート現象を生じ
やすく、目標姿勢に戻すのに時間がかかっていた。
【0004】本発明の目的は、迅速に目標姿勢に復帰さ
せることのできる作業装置の昇降制御装置を提供する点
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 請求項1に係る発明は、前記接地体の上下動
位置が前記目標値より第1変位分だけ下方に位置する第
1所定高さを設定し、前記フロートセンサが、前記接地
体が前記第1所定高さを超えて上方に変位した状態を検
出すると、前記昇降制御手段によって前記自動昇降制御
状態に移行するように構成してある点にあり、その作用
効果は次の通りである。
【0006】(作用効果) つまり、接地体が接地した
後、接地体の目標高さまで至る前の第1所定高さを超え
ると自動昇降制御を開始する。したがって、作業装置の
下向きの慣性力が残っていても、目標高さに達する以前
から制御を始めるので、目標高さでのオーバーシュート
現象を抑えることができ、迅速に目標高さに復帰させる
ことができる。
【0007】 (構成) 請求項2に係る発明は、前記対地浮上状態に
対応した前記接地体の高さに第2変位分だけの上昇分を
加えた第2所定高さを設定し、前記フロートセンサが、
前記接地体が前記第2所定高さを超えて上方に変位した
態を検出する場合に、前記昇降制御手段によって前記
自動昇降制御モードに移行するように構成してある点に
あり、その作用効果は次の通りである。
【0008】(作用効果) 前記接地体が前記第2所定
高さを超えて上方に変位した状態を捉えて自動昇降制御
モードに移行するので、接地体が接地後まもなく自動昇
降制御モードに入ることになり、作業装置が重くなって
慣性力が大きな場合にも目標高さでのオーバーシュート
現象を回避でき、迅速に目標高さに復帰させることがで
る。
【0009】 (構成) 請求項3に係る発明は、前記走行機体の前後
傾斜の検出結果とその走行機体の前後基準姿勢との偏差
に基づいて前記目標角度を補正して補正目標角度を算出
する補正手段を設け、前記対地浮上状態に対応した前記
接地体の傾斜角に第4揺動角分だけの上向き側に傾斜し
た分を加えた第4所定角と、前記接地体の傾斜度が前記
補正目標角度より第3揺動角度分だけ下向き側に傾斜し
た第3所定角とを設定し、前記フロートセンサが前記接
地体の前記第4所定角及び第3所定角のいずれをも超え
る上向き側への傾斜状態を検出した場合には、前記昇降
制御手段によって前記自動昇降制御モードに移行するよ
うに構成してある点にあり、その作用効果は次の通りで
ある。
【0010】(作用効果) 接地体の傾斜を検出するセ
ンサフロートの検出値は走行機体を基準とするものであ
る。したがって、走行機体の前後傾斜が変化すると、そ
の変化分だけ機体に対しては変化しなくても対地に対し
て接地体の傾斜度が変化する。特に、枕地での旋回前と
旋回後では機体の前後傾斜が反転することがある。した
がって、走行機体の前後傾斜による補正を目標角度に施
し、補正目標角度を採用する。第3所定角は請求項1の
第1所定値と同様の性質の角度であるが、第1所定角と
異なる角度にしてあるのは、前記した走行機体の前後傾
斜を加味しているからである。そして、ここでの制御
は、接地体が接地した状態より第4所定角を超える状態
と補正目標角度より手前の第3所定角を超えて上向き側
に傾斜角を変化させた状態とがともに満たされる状態に
なると自動昇降制御に移行するようにする。これによっ
て、目標角度でのオーバーシュート現象が抑制される。
【0011】 (構成) 請求項4に係る発明は、前記走行機体の前後
傾斜の検出結果とその走行機体の前後基準姿勢との偏差
に基づいて前記目標角度を補正して補正目標角度を算出
する補正手段を設け、前記対地浮上状態に対応した前記
接地体の傾斜角に第4揺動角分だけの上向き側に傾斜し
た分を加えた第4所定角と、前記接地体の傾斜度が前記
補正目標角度より第3揺動角度分だけ下向き側に傾斜し
た第3所定角とを設定し、前記フロートセンサが前記接
地体の前記第4所定角及び第3所定角のいずれをも超え
る上向き側への傾斜状態とともに前記接地体の揺動を検
出した場合には、前記昇降制御手段によって前記自動昇
降制御モードに移行するように構成してある点にあり、
その作用効果は次の通りである。
【0012】(作用効果) ここでは、請求項3にかか
る発明に加えて、接地体の揺動を検出した場合を構成要
件として加えている。これは、フロートセンサが何らか
の出力を出したことを意味するものであるが、このこと
は接地体が接地して正常に作動していること等が確認で
きて、接地しない状態から自動昇降制御を行うことがな
いようにすることができる。したがって、請求項3に記
載した条件だけで自動昇降制御を開始する場合に比べて
接地体が泥の噛み込み等によってセンサ作動しない異常
な場合には、作業者が何らかの対策をとることができ、
欠株や浮き苗等の植付不良現象を未然に回避できる。
【0013】 (構成) 請求項5に係る発明は、メインスイッチを一
旦切断した後前記メインスイッチが再度入り操作され
て、前記フロートセンサが、前記接地体が前記目標高さ
を超えて上方側に変位した状態を検出する場合には前記
昇降制御手段によって自動昇降制御モードを開始させる
ように構成してある点にあり、請求項6に係る発明は、
メインスイッチを一旦切断した後前記メインスイッチが
再度入り操作されて、前記フロートセンサが、前記接地
体が前記補正目標角度を超えて上方側に揺動した状態を
検出する場合には前記昇降制御手段によって自動昇降制
御モードを開始させるように構成してある点にあり、そ
の作用効果は次の通りである。
【0014】(作用効果) 請求項5 , 及び、請求項6
に係る発明の構成によれば、目標高さ(補正目標角度)
を超えた状態で自動昇降制御を始めるようにしているの
は、例えば、作業途中で停止してメインスイッチを切り
操作した場合には、自動昇降制御に必要なデータも失わ
れる。したがって、目標高さ(補正目標角度)に接地体
が接地した状態で走行を開始すると、走行機体は走行開
始に対する走行抵抗を受けて後傾斜状態となるので接地
体は上向き状態となり、このような場合には、目標高さ
(補正目標角度)を超えた状態になってから始めて自動
昇降制御を開始することにする
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すように、前後車輪1,
2を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると
ともに、エンジン4からの動力が伝達される静油圧式無
段変速装置H、静油圧式無段変速装置Hからの動力が伝
えられるミッションケース5、及び、ミッションケース
5からの動力が伝えられる後車軸ケース6を配置し、走
行機体3の中央部にステアリングハンドル7と運転座席
8とを配置し、走行機体3の後端部にリフトシリンダ9
で駆動昇降操作される平行4連リンク機構Lを介して苗
植付装置Aを連結し、走行機体3の後部に施肥装置Bを
備えて乗用型田植機を構成する。
【0016】ミッションケース5内には、左右の前車輪
1,1に動力を伝える差動機構(図示せず)と、株間変
速機構(図示せず)、及び、苗植付装置Aへの動力伝達
を司る植付クラッチCが内臓されている。後車軸ケース
6には、左右の後車輪2,2に動力を伝える伝動機構と
左右後車輪2,2に伝えられる動力を切操作すると同時
に制動力を作用させる左右のサイドクラッチ10及びブ
レーキを設けてある。
【0017】図1に示すように、運転座席前方のメータ
パネルMPの左側部には静油圧式無段変速装置Hを変速
操作する主変速レバー11を配置し、運転座席8の左側
部にはミッションケース5内の副変速装置(図示せず)
を変速操作する副変速レバー12を配置し、運転座席8
の右側部には苗植付装置Aの昇降制御を行う昇降レバー
13と、苗植付装置Aを圃場面Sに追従させて昇降制御
する際の感度を設定する感度調節レバー14とを配置し
てあり、ステアリングハンドル7の近傍位置に強制昇降
レバー15とを配置してある。
【0018】図1及び図2に示すように、苗植付装置A
は次のような構成部品によって構成されている。走行機
体3からの伝動軸21を介して動力が伝えられる伝動ケ
ース20と、伝動ケース20に連結する横長姿勢の角パ
イプフレーム22と、各パイプフレーム22より前後向
き姿勢で後向きに延出されるチェーンケース23と、各
チェーンケース23の後部において横軸心周りで回転す
る左右のロータリケース24と、各ロータリケース24
に相対回転自在に取付けられた一対の植付アーム25と
を有するとともに、マット状苗Wを載置する苗のせ台2
6と、3つの整地フロート27とを備えて構成され、植
付作動時には苗のせ台26に載置したマット状苗Wの下
端から植付アーム25に取付けた植付爪25Aによって
切り出し圃面に植付けるように構成してある。
【0019】図2に示すように、パイプフレーム22の
後方に平行する状態で植付深さ調節軸30が軸心周りで
回動自在に備えられると共に、植付深さ調節軸30から
後方に延設した3組のアーム31の後端部に、横向き姿
勢の支持軸29周りで揺動自在に3つの整地フロート2
7が支持され、植付深さ調節軸30に連結する植付深さ
調節レバー32を任意に操作してレバーガイド33に係
止保持することで、植付爪25Aの作動軌跡Tに対する
整地フロート27の上下方向での距離を変更して圃場面
Sに対する苗の植付深さを調節できるように構成されて
いる。左右方向での中間にする接地体としての整地フロ
ート27(以下感知フロート27Sと称する)の前部中
央位置に、横向き姿勢の第1支軸34周りで揺動自在に
第1リンク35を備え、これと対応する位置のパイプフ
レーム22に横向き姿勢の第2支軸36周りで揺動自在
に第2リンク37を支持し、第1リンク35と第2リン
ク37とを連結軸38で屈伸自在に連結することで感知
フロート27Sの横方向への振れを阻止しながら感知フ
ロート27Sの前部の上下方向への作動を案内する屈伸
リンクが構成されている。
【0020】図3に示すように、感知フロート27Sの
前端に、横向き軸39で揺動自在に連結された縦長い姿
勢の縦リンク40を備えると共に、パイプフレーム22
に対して前方に向けて片持ち状に設けたブラケット41
の前端に横向き軸42周りで天秤揺動自在な揺動リンク
43を備える。揺動リンク43の前端側に設けた横向き
ピン44を縦リンク40の長孔40Aに挿通するととも
に、縦リンク40の上端と横向きピン44との間に引張
り式の感知バネ45を備え、揺動リンク43の後端と植
付深さ調節レバー32とを補正ロッド46で連結してあ
る。
【0021】後記する自動昇降制御の接地センサとして
機能する感知フロート27Sの苗植付装置Aとの相対上
下間隔は、次のような構成によって検出されるようにな
っている。植付調節操作レバー32はレバーガイド33
の係合溝に係合して通常は固定状態にあるので、植付調
節操作レバー32から延出された補正ロッド46と角パ
イプフレーム22より延出されたブラケット41とが、
夫々、揺動リンク43に係合されているので、揺動リン
ク43は通常の植付作業走行時においては固定状態にあ
る。したがって、横向きピン44は固定状態にあるの
で、感知フロート27Sが接地圧の変動を受けて上下方
向に揺動する場合には、縦リンク40が感知フロート2
7Sとともに上下に移動し、次に記すような距離Dが変
動する。したがって、耕深自動制御は距離Dをもとの状
態に復帰させるように苗植付装置Aを昇降制御するもの
である。図3に示すように、操作ワイヤ47のアウタワ
イヤ47Aの端部を縦リンク40の上端に連結固定する
とともに、操作ワイヤ47のインナーワイヤ47Bを横
向きピン44に連結することで、苗植付装置Aが圃場面
Sを基準に下方に変位して感知フロート27Sの前端側
が上方に揺動した際には縦リンク40の上端とピン44
との距離Dが拡大してインナーワイヤ47Bを引き操作
し、苗植付装置Aが圃場面Sを基準に上方に変位して感
知フロート27Sの前端側が下方に揺動した際には縦リ
ンク40の上端とピン44との距離Dが縮小してインナ
ーワイヤ47Bを弛緩せるよう操作方向が設定されてい
る。
【0022】植付深さ調節レバー32との連係は次のよ
うになっている。図3に示すように、植付深さ調節レバ
ー32を深植側(同図でレバー32の操作端を下方に操
作する側)に操作した場合には、揺動リンク43の前端
を持ち上げ側に揺動させて感知フロート27Sの持ち上
がり量と等しいだけ横向きピン44の位置を上方に変位
させることで距離Dの値を維持して昇降制御の感度が維
持されるように構成してある。
【0023】制御構成について説明する。図6に示すよ
うに、この制御系ではマイクロプロセッサを備えた制御
装置65(制御手段の一例)に対して、昇降レバー13
で操作されるポテンショメータ型のレバーセンサ66、
感知フロート27S の上下動を計測するよう操作ワイヤ
47で操作されるロータリーエンコーダ式のフロートセ
ンサ67、強制昇降レバー15で操作される強制昇降ス
イッチ68、リンク機構Lが上限に達したことを検出す
る上限スイッチ69からの信号が入力する系が形成され
るとともに、リフトシリンダ9に対する作動油の給排を
行う電磁弁V、植付クラッチCを入り切り操作するクラ
ッチモータ70に制御信号を出力する系が形成されてい
る。
【0024】前記制御装置65は以下の制御を行うよう
プログラムが設定されている。つまり、レバーセンサ6
6からの信号に基づいて昇降レバー13が「上昇」位置
に操作されたことを判別すると電磁弁Vの制御でリフト
シリンダ9に圧油を供給して苗植付装置Aを上昇させる
制御を行う。反対に、昇降レバー13が「下降」位置に
操作されたことを判断するとリフトシリンダ9から作動
油を排出して苗植付装置Aを下降させる。フロートセン
サ67からの信号が予め設定された目標信号域に達する
と下降制御を停止するとともに、フロートセンサ67か
らの信号を目標信号域に収束させるよう苗植付装置Aの
昇降を行う自動昇降制御(自動昇降制御モードに該当)
を行うものとなっている。目標信号域は目標角度として
の目標信号値を基準に上昇制御側と下降制御側とに一定
幅となる領域に予め設定されたものであり、フロートセ
ンサ67で目標信号値を検出した場合には感知フロート
27Sの縦リンク40の上端とピン44との距離Dが決
まった値となり、感知フロート27Sの姿勢も決まるも
のとなる。尚、距離Dの値は感度調節レバー14の操作
によって変更されるものであり、感度調節レバー14を
「敏」の方向に操作すると距離Dの値が小さくなり感知
バネ45から感知フロート27Sに作用する付勢力が低
下して感知フロート27Sが圃場面Sのレベル変化を敏
感に感知できるものとなる。反対に、「鈍」方向に操作
すると距離Dが大きくなり感知バネ45から感知フロー
ト27Sに作用する付勢力が増大して感知フロート27
Sが圃場面のレベル変化を捉えがたくなる。
【0025】制御装置65は、昇降レバー13が「植
付」位置に設定されると、自動昇降制御を維持しながら
クラッチモータ70を作動させて植付クラッチCを入り
操作し植付動作を開始する。苗植付装置Aの昇降作動時
に、昇降レバー13が「中立」位置に操作されると、電
磁弁Vを中立位置に切換えて停止する制御を行う。昇降
レバー13が「自動」位置に操作されると、自動昇降制
御を行うとともに強制昇降スイッチ68からの信号に基
づいて強制昇降レバー15が上昇位置Uに操作されると
苗植付装置Aを強制的に上昇作動させ、操作が解除され
ても上限スイッチ68が検出作動するまで上昇作動を行
わせる。反対に「下降」位置に操作すると下降作動させ
て自動昇降制御に復帰させる制御を行わせる。
【0026】次に、自動昇降制御を開始する形態につい
て説明する。図8に示す制御フローに基づいて説明す
る。昇降感度設定器64からの感知フロート27Sの目
標姿勢に対応する目標角度α1 とフロートセンサ67の
検出角度Pを取り込み、昇降レバー13又は強制昇降レ
バー15からの下降指令があると、苗植付装置Aの高速
下降を行う(#1〜#4)。感知フロート27Sが接地
すると下降速度を低速に切換える(#5〜#6)。その
後、図7(イ)〜(ホ)に示すような条件が成立すると
自動昇降制御に切換える(#7〜#8)。尚、走行機体
3の前後傾斜を検出する機体前後傾斜センサ63を設
け、走行機体3の前後傾斜が変化した場合に、走行機体
3に対する姿勢を目標姿勢に維持しようとする感知フロ
ート27Sの対圃面姿勢が変化することを補正する。こ
の補正が施されると感知フロート27Sの目標角度α1
を補正目標角度とする。#7で示す条件は次のようなも
のである。 α1 :感知フロート27Sの目標角度(目標高さ) α2 :感知フロート27Sが対地浮上状態にある場合の
傾斜角度 β1 :第1揺動角(第1変位)であり、具体的にはロー
タリーエンコーダの数値で11bitの角度に相当す
る。 β2 :第2揺動角(第2変位)であり、具体的にはロー
タリーエンコーダの数値で10bitの角度に相当す
る。 β3 :第3揺動角であり、具体的にはロータリーエンコ
ーダの数値で17bitの角度に相当する。 β4 :第4揺動角であり、具体的にはロータリーエンコ
ーダの数値で7bitの角度に相当する。 β5 :第5揺動角であり、具体的にはロータリーエンコ
ーダの数値で60/256bitの角度に相当する。 α1 ―β1 :感知フロートの傾斜度が目標角度より第1
揺動角度分だけ下向き側に傾斜した第1所定角(第1所
定高さ) α2 +β2 :対地浮上状態に対応した感知フロートの下
向き傾斜角に第2揺動角分だけの上向き側に傾斜した分
を加えた第2所定角(第2所定高さ) α1 ―β3 :感知フロートの傾斜度が補正目標角度より
第3揺動角度分だけ下向き側に傾斜した第3所定角 α2 +β4 :対地浮上状態に対応した感知フロートの下
向き傾斜角に第4揺動角分だけの上向き側に傾斜した分
を加えた第4所定角 第1番目の条件:P>α1 ―β1 第2番目の条件:(P>α2 +β2 )又は(P>α1 ) 第3番目の条件:(P>α1 ―β3 )かつ(P>α2
β4 ) 第4番目の条件:(P>α1 ―β3 )かつ(P>α2
β4 )かつ(P>β5 ) 第5番目の条件:{(P>α1 ―β3 )かつ(P>α2
+β4 )かつ(P>β5 )}又は(P>α1 ) 上記した第1番目の条件から第5番目の条件について
は、図7に示すような範囲が一例として示され、第1番
目の条件は請求項1にかかる発明に対応するものであ
り、第2番目の条件は請求項2及び請求項5にかかる発
明に該当し、第3番目の条件は請求項3にかかる発明に
該当し、第4番目の条件は請求項4にかかる発明に該当
し、第5番目の条件は請求項6にかかる発明に該当し
各条件が夫々請求項に対応した実施例となっている。以
上のところから、実際の作業時には、第1番目から第5
番目までのいずれかの条件を選定して制御を行うことに
なる。また、第1番目から第5番目までの条件を採用す
る理由については各請求項に対応した作用効果の項で詳
述したので、ここでは省略する。
【0027】〔別実施形態〕 本発明は以下のような形態で実施することもできる。上
記実施例においては、自動昇降制御を開始する条件とし
て5つの条件を提示した。ここでは、他の実施構造につ
いて説明する。 (1)上記実施例においては、フロートセンサ67を走行
機体3に設けた状態を示したが、チェーンケース23よ
りブラケットを延出してそのブラケットにフロートセン
サ67を取付け、感知フロート27Sの上下揺動を検出
するように構成してもよい。 (2)上記実施例では田植機に適応したものを示したが、
他の農機に適用してもよい。 (3)フロートセンサ67が検出する対象としては、後支
点回りで揺動する接地体を選定しているが、単に上下動
するだけのものでもよい。このように上下動するだけの
接地体を検出対象とする場合においては、第1、第2揺
動角を第1、第2変位とし、第1、第2所定角を第1、
第2所定高さと読み替える。 (4)フロートセンサ67の制御感度を設定する手段とし
ては、感度調節レバー14の代わりに図6に示すように
ポテンショメータ式の感度設定器108を設けてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の側面図
【図3】感知フロートを示す側面図
【図4】感知フロートを示す正面図
【図5】感知フロートを示す平面図
【図6】制御ブロック図
【図7】制御条件を示す作用図
【図8】制御フロー図
【符号の説明】
3 走行機体 27S 感知フロート 65 昇降制御手段 67 フロートセンサ A 作業装置 α1 目標角度 α2 下向き傾斜角度 β1 第1揺動角分 β2 第2揺動角分 β3 第3揺動角分 β4 第4揺動角分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01B 63/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に対して昇降自在に作業装置を
    連結し、この作業装置に備えた接地体の接地圧変動に基
    づく前記走行機体に対する上下動量を検出するフロート
    センサと、前記フロートセンサの検出値を前記接地体の
    目標高さに維持する自動昇降制御モードを有し、前記作
    業装置を対地浮上状態より下降作動させて前記自動昇降
    制御モードに復帰させる場合には、下降開始時より高速
    下降作動を行わせるとともに、前記接地体の接地後低速
    下降作動に切換えるとともにその後前記自動昇降制御モ
    ードに切換える昇降制御手段を備えている作業装置の昇
    降制御装置であって、 前記接地体の上下動位置が前記目標値より第1変位分だ
    け下方に位置する第1所定高さを設定し、前記フロート
    センサが、前記接地体が前記第1所定高さを超えて上方
    に変位した状態を検出すると、前記昇降制御手段によっ
    て前記自動昇降制御状態に移行するように構成してある
    作業装置の昇降制御装置。
  2. 【請求項2】 走行機体に対して昇降自在に作業装置を
    連結し、この作業装置に備えた接地体の接地圧変動に基
    づく前記走行機体に対する上下動量を検出するフロート
    センサと、前記フロートセンサの検出値を前記接地体の
    目標高さに維持する自動昇降制御モードを有し、前記作
    業装置を対地浮上状態より下降作動させて前記自動昇降
    制御モードに復帰させる場合には、下降開始時より高速
    下降作動を行わせるとともに、前記接地体の接地後低速
    下降作動に切換えるとともにその後前記自動昇降制御モ
    ードに切換える昇降制御手段を備えている作業装置の昇
    降制御装置であって、 前記対地浮上状態に対応した前記接地体の高さに第2変
    位分だけの上昇分を加えた第2所定高さを設定し、 前記フロートセンサが、前記接地体が前記第2所定高さ
    を超えて上方に変位した状態を検出する場合に、前記昇
    降制御手段によって前記自動昇降制御モードに移行する
    ように構成してある作業装置の昇降制御装置。
  3. 【請求項3】 走行機体に対して昇降自在に作業装置を
    連結し、この作業装置に備えた接地体の接地圧変動に基
    づく前記走行機体に対する上下揺動量を検出するフロー
    トセンサと、前記フロートセンサの検出値を前記接地体
    の目標姿勢に対応した目標角度に維持する自動昇降制御
    モードを有し、前記作業装置を対地浮上状態より下降作
    動させて前記自動昇降制御モードに復帰させる場合に
    は、下降開始時より高速下降作動を行わせるとともに、
    前記接地体の接地後低速下降作動に切換えるとともにそ
    の後前記自動昇降制御モードに切換える昇降制御手段を
    備えている作業装置の昇降制御装置であって、 前記走行機体の前後傾斜の検出結果とその走行機体の前
    後基準姿勢との偏差に基づいて前記目標角度を補正して
    補正目標角度を算出する補正手段を設け、 前記対地浮上状態に対応した前記接地体の傾斜角に第4
    揺動角分だけの上向き側に傾斜した分を加えた第4所定
    角と、前記接地体の傾斜度が前記補正目標角度より第3
    揺動角度分だけ下向き側に傾斜した第3所定角とを設定
    し、 前記フロートセンサが前記接地体の前記第4所定角及び
    第3所定角のいずれをも超える上向き側への傾斜状態を
    検出した場合には、前記昇降制御手段によって前記自動
    昇降制御モードに移行するように構成してある作業装置
    の昇降制御装置。
  4. 【請求項4】 走行機体に対して昇降自在に作業装置を
    連結し、この作業装置に備えた接地体の接地圧変動に基
    づく前記走行機体に対する上下揺動量を検出するフロー
    トセンサと、前記フロートセンサの検出値を前記接地体
    の目標姿勢に対応した目標角度に維持する自動昇降制御
    モードを有し、前記作業装置を対地浮上状態より下降作
    動させて前記自動昇降制御モードに復帰させる場合に
    は、下降開始時より高速下降作動を行わせるとともに、
    前記接地体の接地後低速下降作動に切換えるとともにそ
    の後前記自動昇降制御モードに切換える昇降制御手段を
    備えている作業装置の昇降制御装置であって、 前記走行機体の前後傾斜の検出結果とその走行機体の前
    後基準姿勢との偏差に基づいて前記目標角度を補正して
    補正目標角度を算出する補正手段を設け、 前記対地浮上状態に対応した前記接地体の傾斜角に第4
    揺動角分だけの上向き側に傾斜した分を加えた第4所定
    角と、前記接地体の傾斜度が前記補正目標角度より第3
    揺動角度分だけ下向き側に傾斜した第3所定角とを設定
    し、 前記フロートセンサが前記接地体の前記第4所定角及び
    第3所定角のいずれをも超える上向き側への傾斜状態と
    ともに前記接地体の揺動を検出した場合には、前記昇降
    制御手段によって前記自動昇降制御モードに移行するよ
    うに構成してある作業装置の昇降制御装置。
  5. 【請求項5】 メインスイッチを一旦切断した後前記メ
    インスイッチが再度入り操作されて、前記フロートセン
    サが、前記接地体が前記目標高さを超えて上方側に変位
    した状態を検出する場合には前記昇降制御手段によって
    自動昇降制御モードを開始させるように構成してある請
    求項2記載の作業装置の昇降制御装置
  6. 【請求項6】 メインスイッチを一旦切断した後前記メ
    インスイッチが再度入り操作されて、前記フロートセン
    サが、前記接地体が前記補正目標角度を超えて上方側に
    揺動した状態を検出する場合には前記昇降制御手段によ
    って自動昇降制御モードを開始させるように構成してあ
    る請求項4記載の作業装置の昇降制御装置
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