JP3372452B2 - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JP3372452B2
JP3372452B2 JP17365597A JP17365597A JP3372452B2 JP 3372452 B2 JP3372452 B2 JP 3372452B2 JP 17365597 A JP17365597 A JP 17365597A JP 17365597 A JP17365597 A JP 17365597A JP 3372452 B2 JP3372452 B2 JP 3372452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に対して
昇降自在に作業装置を備え、この作業装置に複数の接地
フロートを備え、これら複数の接地フロートのうちに横
向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に支持される昇降制御用
の感知フロートを含むと共に、圃場面に接して圃場面の
硬さを計測する泥硬さセンサを備えた水田作業機に
し、詳しくは、作業装置の昇降制御感度を自動的に調節
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された水田作業機とし
て特開平7‐87817号公報に示されるものが存在
し、この従来例では接地フロートの後部位置に溝跡深さ
検出機構を備え、この検出機構で深い溝跡を検出した場
合には昇降制御の感度を高め、浅い溝跡を検出した場合
には昇降制御の感度を低下させるよう自動的に昇降制御
の感度を調節する制御系を備えたものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、圃場において
感知フロートによって作業装置の対圃場面高さを計測し
て作業装置の昇降を行う際の制御動作を考えるに、従来
例のように単一の感知フロートを用いた場合には、圃場
面の局部的な凹凸を検出して不必要な昇降を行うことが
あり、又、昇降制御の感度を自動的に調節する際に従来
例のように圃場面に接触する部材を備えるものでは部品
数が増大するばかりでなく、作業装置から突出する形態
で部材が備えられることから破損も発生しやすいものと
なり改善の余地がある。
【0004】本発明の目的は、圃場面に局部的に凹凸が
存在しても作業装置を不必要に昇降させることがなく、
又、感度の自動調節系を破損生ずることのない状態に
設けて昇降制御系を簡便に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、走行機体に対して昇降
自在に作業装置を備え、この作業装置に複数の接地フロ
ートを備え、これら複数の接地フロートのうちに横向き
姿勢の軸芯周りで揺動自在に支持される昇降制御用の感
知フロートを含むと共に、圃場面に接して圃場面の硬さ
を計測する泥硬さセンサを備えた水田作業機であって、
前記接地フロートの側部に植付アームによる植付け予定
箇所に対する整地用部分を形成するとともに、前記感知
フロートとして、作業装置の横方向での中心から外れた
左右の部位に配置された一対のフロートを用い、この感
知フロート以外の接地フロートを前記泥硬さセンサに構
成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通り
である。
【0006】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項
1において、前記感知フロートが、走行機体に備えた車
輪の通過跡から外れた位置に配置されている点にあり、
その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項
1において、前記感知フロートが、作業装置の横方向で
の中心位置を基準に左右対称位置に配置された一対の接
地フロートで構成されると共に、前記泥硬さセンサが、
この感知フロートの内側に配置された接地フロートで構
成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通
りである。
【0008】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項
1において、前記泥硬さセンサが、その後部ブラケット
の縦向き長孔を介して横向き後支軸に支持されて、前記
横向き後支軸周りに上下揺動可能で、かつ、前記泥硬さ
センサ全体として上下移動自在に構成され、上下移動量
から泥硬さを計測するよう構成されている点にあり、そ
の作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】本発明の第5の特徴(請求項5)は請求項
4において、前記作業装置が圃場面に対する苗の移植を
行う苗植付装置で構成されると共に、前記泥硬さセンサ
が側面視で苗の移植を行う位置と重複する部位の上下移
動量を計測するセンサを備えて構成されている点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0010】〔作用〕 上記第1の特徴によると、感知フロートに比較的離間し
た位置に配置される一対のフロートを用いることになる
ので、圃場面に局部的に凹凸が存在しても、多くの場合
一方の感知フロートのみが凹凸を検出することとなり、
例えば、夫々の感知フロートの平均値に基づいて昇降制
御を行う、あるいは、検出値の変動が小さい側の検出結
果に基づいて昇降制御を行うよう制御動作を設定してお
くことにより不必要な制御を排除して円滑な昇降制御を
可能にするものとなり、又、感知フロートを除く接地フ
ロートを泥硬さセンサに用いるので、従来例のように作
業装置から突出する形態の部材を備えることなく作業装
置の昇降制御感度の調節が可能となる。
【0011】上記第2の特徴によると、車輪によって荒
らされた部位以外の平坦な圃場面を感知フロートが感知
することになるので、不必要な昇降制御を回避し得るも
のとなる。
【0012】上記第3の特徴によると、請求項1の作用
と同様に不必要な制御を排除して円滑な昇降制御を可能
にし、しかも、一対の感知フロートの中間位置で平均的
な泥硬さを計測し得る位置に配置された泥硬さセンサで
の検出結果に基づいて適正な制御感度を設定し得るもの
となる。
【0013】上記第4の特徴によると、圃場面の泥が軟
質の場合には、接地フロートの自重、あるいは、接地フ
ロートに作用させたバネ等の付勢力によって接地フロー
トが深く沈み、圃場面の泥が硬質の場合には接地フロー
トの沈み込みが浅くなるので、この沈み込み量に基づい
て圃場面の泥硬さを計測し得るものとなる。又、この接
地フロートが横向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に支持さ
れているので、走行機体が前後方向に傾斜した場合で
も、接地フロートの底面を圃場面に沿わせる姿勢で圃場
面に良好に追従性させ誤検出を排除できるものとなる。
尚、接地フロートが揺動できない構造のもので、走行機
体が前後方向に傾斜した場合には接地フロートの端部が
圃場面に突入する形態となると同時に、圃場面の泥硬さ
に無関係に上向きの力で接地フロートを押し上げる形態
となり、誤検出を生ずるものであるが、本発明ではこの
ような誤検出を排除できるものとなる。
【0014】上記第5の特徴によると、苗植付装置のよ
うに圃場面に対して苗の移植を行うものでは苗植付装置
と圃場面との相対高さを維持することから、泥硬さセン
サとしての接地フロートにおいて側面視で苗の移植を行
う部位と苗植付装置との相対高さを一定に維持すべきも
のである。このことから、苗植付装置とこの接地フロー
トとの相対距離を計測するポテンショメータ等のセンサ
を設けた場合には、単一の比較の基準となる閾値等を設
定しておくことにより、センサの検出結果と閾値等との
比較によって接地フロートの圃場面に対する沈み込み量
を計測し得るものとなる。
【0015】〔発明の効果〕 従って、圃場面に局部的に凹凸が存在しても作業装置を
不必要に昇降させることがなく滑らかな昇降制御を行う
と共に、部品点数の増大、部材の破損を発生することな
く感度の自動調節を行う昇降制御系が合理的に構成され
たのである(請求項1)。又、車輪で圃場面が荒らされ
る場合でも不必要な制御を抑制し(請求項2)、圃場面
の泥硬さを計測して最適な感度調節を行い得るものとな
り(請求項3)、接地フロートの支持系を改良するだけ
で従来例より部品数が少なく単純な構造で誤検出のない
泥硬さセンサが構成され(請求項4)、泥硬さの検出す
るための演算や制御が単純なものになった(請求項
5)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝
えられる静油圧式の無段変速装置5、及び、ミッション
ケース6を配置し、又、走行機体3の中央部に運転座席
7を配置し、走行機体3の後端部に対しアクチュエータ
としての油圧シリンダ8で駆動昇降するリンク機構9を
介して作業装置としての苗植付装置Aを連結して水田作
業機としての乗用型の田植機を構成する。
【0017】前記運転座席7の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチ(図示せず)の入り切り操作と
を行う昇降レバー10を備え、又、機体前部位置には前
記無段変速装置5の変速操作を行う変速レバー11を備
えている。尚、前記植付クラッチは、前記ミッションケ
ース6に内蔵され、このミッションケース6から苗植付
装置Aに対して動力を伝える伝動軸12が決まった回転
位相にある場合にのみ切り操作を許容して苗植付装置A
の植付アーム(後述する)が圃場との接触を回避した姿
勢で動力を遮断するよう構成されている。
【0018】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗
載せ台13、前記伝動軸12からの動力が伝えられる伝
動ケース14この伝動ケース14からチェーンケース1
5を介して伝えられる動力で回転するロータリケース1
6、このロータリケース16に一対ずつ備えられた植付
アーム17、図5に示す如く配置された4つの整地フロ
ート18(接地フロートの一例)夫々を備えて8条植用
に構成されると共に、該苗植付装置Aの後端位置には施
肥装置Bを備え、作業時には苗載せ台13に載置された
マット状苗Wの下端から苗を植付アーム17が1株ずつ
切出して圃場面Sに植え付けると同時に、植付けた苗の
近傍の圃場面下に施肥装置Bで肥料を供給するよう構成
されている。
【0019】前記4つの整地フロート18は左右方向で
の中心を基準にして左右対称の位置に配置され、4つの
整地フロート18のうち両端部の一対のものを苗植付装
置Aの対圃場面高さを計測する感知フロート18Aとし
て用い、その内側に配置された一対のものを圃場面の泥
面硬さ検出フロート18Bとして用いており、又、後車
輪2の通過跡が左右の2つのフロート18A,18Bの
間に位置するよう設定してしている。
【0020】つまり、感知フロート18Aは図2に示す
ように、前記苗植付装置Aに横向き姿勢の軸芯周りで回
動自在に支持された植付深さ調節軸21から後方に延設
した支持アーム22の後端位置に対して横向き姿勢の軸
芯P周りで揺動自在に支持され、植付深さ調節軸21か
ら前方に向けて形成したリンク部材23に対して該フロ
ート18Aの前部を支持することで該感知フロート18
Aを横向き姿勢の軸芯P周りでの揺動自在に構成してあ
る。
【0021】支持アーム22に対して横向き姿勢の操作
軸24周りで揺動自在にポテンショメータ型のフロート
センサ25を支持し、この操作軸24に備えた操作アー
ム24Aと感知フロート18Aに固定した固定アーム2
6との間に操作ロッド27を備え、植付深さ調節軸21
に固設した部材28とフロートセンサ25を支持する部
材とに亘ってロッド29を備えることで植付深さ調節軸
21の回動操作時に操作軸24周りでのフロートセンサ
25本体の姿勢を変更して感知フロート18の苗植付装
置Aに対する揺動姿勢を一定に維持する限りはフロート
センサ25本体に対する操作アーム24Aの姿勢を維持
するよう構成されている。又、植付深さ調節軸21に固
設された調節アーム30を介して上下方向に揺動操作さ
れる部材31と感知フロート18の前部との間に圧縮コ
イル型のバネ32を介装することで、植付深さ調節軸2
1の回動操作時にもセンサフロート18の苗植付装置A
に対する揺動姿勢を一定に維持する限りはバネ32の付
勢力を変化させないように構成されている。
【0022】図3,図4に示すように、泥硬さ検出フロ
ート18Bは、前記植付深さ調節軸21から後方に延設
した支持アーム22の後端位置に対して横向き姿勢に形
成した支軸35を該フロート18Bの後部位置に突設し
たブラケット36の縦長姿勢の長孔36Aに挿通するこ
とで、該フロート18Bの後部が支軸35周りで揺動自
在、かつ、長孔36Aの形成方向に沿って上下方向に移
動自在に支持されている。又、このフロート18Bの前
部は屈伸型のリンク部材37を介して苗植付装置Aのフ
レーム38に支持されている。
【0023】又、ブラケット36の長孔36Aの上下方
向での中央位置に支軸35を保持するためのバネ39,
39を備えると共に、苗植付装置Aの側に固設された板
状の支持材40に対して平行四連型に作動するリンク片
41,41を介して上下変位自在にプレート42を支持
し、このプレート42に対して横向き姿勢の軸芯周りで
回動操作される操作アーム43Aを有したポテンショメ
ータ型の泥硬さセンサ43を備えている。この泥硬さセ
ンサ43の操作アーム43Aと泥硬さ検出フロート18
Bの前後方向の中間位置の上面に固定した支持片44と
の間に操作ロッド45を備え、更に、前記支持アーム2
2と、泥硬さセンサ43を支持するリンク片41とをリ
ンク部材55で連係することにより植付深さ調節軸21
の回動操作時には支持アーム22の揺動と連係した支持
プレート42の上下変位により操作アーム43Aと支持
片44との上下方向での距離を一定に維持するよう構成
されている。同図に示すように側面視において、前記植
付アーム17に備えた植付爪17Aの先端軌跡Tと圃場
面Sとが交差する点の直上位置に前記支持片44を配置
してある。
【0024】又、前述のように泥硬さ検出フロート18
Bを支持したので、後部の支軸35とブラケット36の
長孔36Aとの間での相対移動、及び、前部のリンク部
材37の屈伸作動によって圃場面Sの硬軟に対応して該
フロート18B全体の上下変位が許されるものとなって
いる。特に、該フロート18Bの後部の支軸35周りで
揺動自在に支持されるため、走行機体3が前後方向に傾
斜した場合にも無理な力を支持系に作用させずに済み、
前述のように支持片の位置を設定したので該フロート1
8Bの圃場面Sに対する沈み込み量を計測する場合にも
比較の基準となる単一の閾値等を設定しておくことによ
り、センサの検出結果と閾値との比較によって圃場面B
に対する沈み込み量を計測し得るものとなっている。
【0025】図6に示すように、運転座席7の前方位置
にはダイヤル46で操作されるポテンショメータ型の感
度設定器47が配置され、この感度設定器47を「敏」
の側に操作するほど感知フロート18Aの目標姿勢を前
下がり側に設定してバネ39から感知フロート18Aに
作用する付勢力の低減を図って該感知フロート18Aの
敏感な揺動を許すものとなっており、「鈍」の側に操作
するほど感知フロート18Aの目標姿勢を前上がり側に
設定してバネ39から感知フロート18Aに作用する付
勢力の増大を図って該感知フロート18Aの揺動を鈍ら
せるものとなっている。又、前記泥硬さ検出フロート1
8Bは圃場面Sに対する沈み込み量に基づいて圃場面S
の泥硬さを計測するものであり、苗植付装置Aの昇降制
御時には泥硬さ検出フロート18Bの圃場面Sに対する
沈み込み量が大きいほど圃場面Sが軟質であると判断で
きるので感度設定器47の設定値を「敏」の側に補正
し、泥硬さ検出フロート18Bの圃場面Sに対する沈み
込み量が小さいほど圃場面Sが硬質であると判断できる
ので感度設定器47の設定値を「鈍」の側に補正するも
のとなっている。
【0026】尚、前記昇降レバー10は後方側に操作す
ることで苗植付装置Aを上昇させ、前方側に操作するこ
とで苗植付装置Aを下降させるよう基本的な制御方向が
設定され、又、該昇降レバー10を前方側の端部に操作
した場合には前記感知フロート18A、及び、泥硬さ検
出フロート18B夫々が接地した状態で、前述の自動昇
降制御が行われるものとなっている。又、変速レバー1
1を中立位置を基準に前方側に操作すると走行機体3の
前進速度の増大を図り、該変速レバー11を中立位置を
基準に後方側に操作すると走行機体3の後進速度の増大
を図り、中立位置で走行を停止するように制御動作が設
定されている。
【0027】図6に示すように、該田植機の制御系が構
成され、この制御系ではマイクロプロセッサ(図示せ
ず)を備えた制御装置48に対して前記昇降レバー10
の基端に備えた昇降レバーセンサ49からの信号、変速
レバー11の基端に備えた変速レバーセンサの50から
の信号、前記感度設定器47からの信号、前記フロート
センサ25からの信号、及び、前記泥硬さセンサ43か
らの信号が入力する系が形成されると共に、前記油圧シ
リンダ8を制御する電磁弁51、前記無段変速装置5を
変速操作する変速モータ52夫々を制御する出力系が形
成され、又、無段変速装置5の変速位置を検出するポテ
ンショメータ型の変速センサ53からの信号からの入力
系が形成されている。又、電磁弁51はソレノイドに供
給される電流値の値を増大させるほど該電磁弁51の開
度を大きくする特性のものが用いられている。
【0028】苗植付装置Aを昇降制御する昇降制御ルー
チンが図7のフローチャートに示すように設定されてい
る。つまり、制御時には左右の泥硬さ検出フロート18
B,18B夫々に備えた泥硬さセンサ43,43からの
信号を入力すると共に、夫々の電圧値の和を1/2する
単純な演算で平均化し、この平均化した値を予め設定し
た設定値と比較することで、泥硬さ検出フロート18B
の圃場面Sに対する沈み込み量が少ないことが判別され
た場合には感度設定器47の設定信号を「鈍」の側に補
正するための補正値を設定し、泥硬さ検出フロート18
Bの圃場面Sに対する沈み込み量が適正であることが判
別された場合には感度設定器47の設定信号を維持する
補正値(初期値)を設定し、泥硬さ検出フロート18B
の圃場面Sに対する沈み込み量が大きいことが判別され
た場合には感度設定器47の設定信号を「敏」の側に補
正するための補正値が設定されるものとなっている(#
101〜#106ステップ)。
【0029】次に、感度設定器47からの信号を前述の
ように設定された補正値に基づいて補正を行うと共に、
この補正結果を制御目標に設定する処理を行い(補正値
が初期値の場合には感度設定器47の値が変化しないよ
うに初期値が決められている)、更に、左右の感知フロ
ート18A,18A夫々のフロートセンサ25,25か
らの電圧値の和を1/2する単純な演算で平均化する。
この後、平均化された値を制御目標を基準に形成される
不感帯と比較し、不感帯の域内に存在する場合には昇降
制御を行わず、不感帯の域外に存在する場合には制御目
標との偏差と比例する値を目標開度に設定すると共に、
大きさの関係に基づいて上昇側、下降側何れかのソレノ
イドを駆動して苗植付装置Aの昇降を行うものとなって
いる(#107〜#112ステップ)。
【0030】このように、本発明では、比較的離間した
位置に感知フロート18A,18Aを配置するので圃場
面Sに局部的に凹凸が存在しても一方に感知フロート1
8Aだけが検出するので苗植付装置Aを不必要に昇降さ
せることがなく滑らかな昇降制御を行うものとなってお
り、又、一対の泥硬さフロート18B,18Bを備えた
ので泥硬さの検出値も局部的な圃場面Sの状態の影響を
排除するものとなっており、しかも、従来例のように苗
植付装置Aの外方に突出する部材を備えないので部品点
数の増大、部材の破損を発生することのないものとなっ
ている。又、感知フロート18A,18Aを後車輪2,
2で踏み荒らされる圃場面Sの影響の小さい位置に配置
してあるので不必要な制御を抑制するものとなってお
り、圃場面Sの泥硬さを計測して最適な感度調節を自動
的に設定して苗植付装置Aの昇降制御を行い得るものと
なっている。
【0031】〔別実施の形態〕 本発明は上記実施の形態以外に、以下のように構成する
ことも可能である。
【0032】(イ)図8に示すように、3つの整地フロ
ート18を備えた6植え用の苗植付装置Aに適用すると
共に、左右両側部のフロートを感知フロート18A,1
8Aとし、その間に配置される中央位置のフロートを泥
硬さ検出フロート18Bとすることも可能である。
【0033】(ロ)図9に示すように、5つの整地フロ
ート18を備えた10植え用の苗植付装置Aに適用する
と共に、左右最外側の内側のフロートを感知フロート1
8A,18Aとし、その間に配置される中央位置のフロ
ートを泥硬さ検出フロート18Bとすることも可能であ
る。
【0034】又、本発明は直播装置に適用することも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】感知フロートの側面図
【図3】泥硬さ検出フロートの側面図
【図4】バネ配置を示す縦断面図
【図5】フロート配置を示す平面図
【図6】制御系のブロック回路図
【図7】制御動作のフローチャート
【図8】別実施の形態(イ)のフロート配置を示す平面
【図9】別実施の形態(ロ)のフロート配置を示す平面
【符号の説明】
2 車輪 3 走行機体 18 フロート 18A 感知フロート 43 センサ A 苗植付装置 P 軸芯 S 圃場面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に対して昇降自在に作業装置を
    備え、この作業装置に複数の接地フロートを備え、これ
    ら複数の接地フロートのうちに横向き姿勢の軸芯周りで
    揺動自在に支持される昇降制御用の感知フロートを含む
    と共に、圃場面に接して圃場面の硬さを計測する泥硬さ
    センサを備えた水田作業機であって、前記接地フロートの側部に植付アームによる植付け予定
    箇所に対する整地用部分を形成するとともに、 前記感知
    フロートとして、作業装置の横方向での中心から外れた
    左右の部位に配置された一対のフロートを用い、この感
    知フロート以外の接地フロートを前記泥硬さセンサに構
    成してある水田作業機。
  2. 【請求項2】 前記感知フロートが、走行機体に備えた
    車輪の通過跡から外れた位置に配置されている請求項1
    記載の水田作業機。
  3. 【請求項3】 前記感知フロートが、作業装置の横方向
    での中心位置を基準に左右対称位置に配置された一対の
    接地フロートで構成されると共に、前記泥硬さセンサ
    が、この感知フロートの内側に配置された接地フロート
    で構成されている請求項1記載の水田作業機。
  4. 【請求項4】 前記泥硬さセンサが、その後部ブラケッ
    トの縦向き長孔を介して横向き後支軸に支持されて、前
    記横向き後支軸周りに上下揺動可能で、かつ、前記泥硬
    さセンサ全体として上下移動自在に構成され、上下移動
    量から泥硬さを計測するよう構成されている請求項1記
    載の水田作業機。
  5. 【請求項5】 前記作業装置が圃場面に対する苗の移植
    を行う苗植付装置で構成されると共に、前記泥硬さセン
    サが側面視で苗の移植を行う位置と重複する部位の上下
    移動量を計測するセンサを備えて構成されている請求項
    4記載の水田作業機。
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