JP3324956B2 - 水田作業機 - Google Patents
水田作業機Info
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- JP3324956B2 JP3324956B2 JP11248097A JP11248097A JP3324956B2 JP 3324956 B2 JP3324956 B2 JP 3324956B2 JP 11248097 A JP11248097 A JP 11248097A JP 11248097 A JP11248097 A JP 11248097A JP 3324956 B2 JP3324956 B2 JP 3324956B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に対して
アクチュエータで昇降自在に作業装置を備えると共に、
この作業装置を泥面に追従して昇降させるよう該作業装
置に備えた対地高さセンサの計測結果に基づいてアクチ
ュエータの駆動操作を行う制御装置を備えた水田作業機
の改良に関する。
アクチュエータで昇降自在に作業装置を備えると共に、
この作業装置を泥面に追従して昇降させるよう該作業装
置に備えた対地高さセンサの計測結果に基づいてアクチ
ュエータの駆動操作を行う制御装置を備えた水田作業機
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された水田作業機とし
て田植機を例に挙げると、従来からの田植機では苗植付
装置に対地高さセンサとして泥面に接触する接地フロー
トを備えたものが存在し、この従来例では接地フロート
で計測される対泥面高さを目標高さに維持するよう苗植
付装置の昇降を行う制御系が構成されている。又、接地
フロートを備えないものであるが特開平1‐20220
8号公報に示されるものが存在し、この従来例では、対
地高さセンサとして左右一対の泥面滑走体を苗植付装置
に備え、左右の泥面滑走体の揺動姿勢を目標姿勢に維持
するよう苗植付装置の昇降を行う制御系が構成されてい
る。
て田植機を例に挙げると、従来からの田植機では苗植付
装置に対地高さセンサとして泥面に接触する接地フロー
トを備えたものが存在し、この従来例では接地フロート
で計測される対泥面高さを目標高さに維持するよう苗植
付装置の昇降を行う制御系が構成されている。又、接地
フロートを備えないものであるが特開平1‐20220
8号公報に示されるものが存在し、この従来例では、対
地高さセンサとして左右一対の泥面滑走体を苗植付装置
に備え、左右の泥面滑走体の揺動姿勢を目標姿勢に維持
するよう苗植付装置の昇降を行う制御系が構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、接地フロート
のように接地面積の大きい部材を介して苗植付装置の対
泥面高さを計測するものと、前述した泥面滑走体のよう
に接地面積の小さい部材を介して苗植付装置の対泥面高
さを計測するものとを比較すると、接地フロートを用い
て対地高さセンサを構成したものでは、枕地のように荒
れた圃場では泥面の荒れの影響を受け難い状態での昇降
制御を可能にすると云う有効な面を発揮するものである
が、泥面レベルの小さい変動を計測し難い面もある。
又、接地面積の小さい部材を用いて対地高さセンサを構
成したものでは、泥面レベルの小さい変動を良好に計測
するものであるが、枕地のように荒れた圃場では泥面の
荒れの影響を受けて正確な計測を行い難い面もある。
のように接地面積の大きい部材を介して苗植付装置の対
泥面高さを計測するものと、前述した泥面滑走体のよう
に接地面積の小さい部材を介して苗植付装置の対泥面高
さを計測するものとを比較すると、接地フロートを用い
て対地高さセンサを構成したものでは、枕地のように荒
れた圃場では泥面の荒れの影響を受け難い状態での昇降
制御を可能にすると云う有効な面を発揮するものである
が、泥面レベルの小さい変動を計測し難い面もある。
又、接地面積の小さい部材を用いて対地高さセンサを構
成したものでは、泥面レベルの小さい変動を良好に計測
するものであるが、枕地のように荒れた圃場では泥面の
荒れの影響を受けて正確な計測を行い難い面もある。
【0004】又、田植機での苗植付作業では圃場の中央
部のように比較的平坦な泥面と、枕地のように荒れた泥
面とで作業を行う必要があり、前述した2種のセンサの
長所を活かして苗植付装置の昇降制御を行いたい面もあ
る。
部のように比較的平坦な泥面と、枕地のように荒れた泥
面とで作業を行う必要があり、前述した2種のセンサの
長所を活かして苗植付装置の昇降制御を行いたい面もあ
る。
【0005】本発明の目的は、荒れた圃場でも、平坦な
圃場でも無理なく作業装置の昇降制御を行い得る水田作
業機を合理的に構成する点にある。
圃場でも無理なく作業装置の昇降制御を行い得る水田作
業機を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、走行機体に対してアク
チュエータで昇降自在に作業装置を備えると共に、この
作業装置を泥面に追従して昇降させるよう該作業装置に
備えた対地高さセンサの計測結果に基づいてアクチュエ
ータの駆動操作を行う制御装置を備えた水田作業機にお
いて、前記対地高さセンサが、前記作業装置に対して横
向き姿勢の第1軸芯周りで揺動自在に支持され、かつ、
その底面が泥面に対して接触する接地フロートの前記第
1軸芯周りでの揺動量から前記作業装置の対泥面高さを
計測するフロートセンサと、前記作業装置に対して横向
き姿勢の第2軸芯周りで前端が揺動自在に支持され、か
つ、その後端が泥面に対して接触する感知部材の揺動量
から作業装置の対泥面高さを計測する感知センサとを備
えて構成され、前記制御装置が、泥面の凹凸の程度を判
別する判別手段の判別結果に基づき凹凸の程度が大きい
ことを判別した場合には前記フロートセンサからの信号
に基づく昇降制御を行い、判別手段の判別結果に基づき
凹凸の程度が小さいことを判別した場合には、前記感知
センサからの信号に基づく昇降制御を行うよう2種の制
御モードに切換自在に構成されている点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
求項1)は冒頭に記したように、走行機体に対してアク
チュエータで昇降自在に作業装置を備えると共に、この
作業装置を泥面に追従して昇降させるよう該作業装置に
備えた対地高さセンサの計測結果に基づいてアクチュエ
ータの駆動操作を行う制御装置を備えた水田作業機にお
いて、前記対地高さセンサが、前記作業装置に対して横
向き姿勢の第1軸芯周りで揺動自在に支持され、かつ、
その底面が泥面に対して接触する接地フロートの前記第
1軸芯周りでの揺動量から前記作業装置の対泥面高さを
計測するフロートセンサと、前記作業装置に対して横向
き姿勢の第2軸芯周りで前端が揺動自在に支持され、か
つ、その後端が泥面に対して接触する感知部材の揺動量
から作業装置の対泥面高さを計測する感知センサとを備
えて構成され、前記制御装置が、泥面の凹凸の程度を判
別する判別手段の判別結果に基づき凹凸の程度が大きい
ことを判別した場合には前記フロートセンサからの信号
に基づく昇降制御を行い、判別手段の判別結果に基づき
凹凸の程度が小さいことを判別した場合には、前記感知
センサからの信号に基づく昇降制御を行うよう2種の制
御モードに切換自在に構成されている点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項
1において、前記判別手段が、前記感知センサの単位時
間内の計測値の変動量に基づいて泥面の凹凸の程度を判
別するよう制御動作が設定されている点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
1において、前記判別手段が、前記感知センサの単位時
間内の計測値の変動量に基づいて泥面の凹凸の程度を判
別するよう制御動作が設定されている点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項
1において、前記走行機体の走行速度を計測する速度計
測手段を備えると共に、この速度計測手段で計測される
走行機体の走行速度が作業可能な速度域において高速で
あることが計測された場合には感知センサからの信号の
みに基づく昇降制御を行うよう前記制御装置の制御動作
が設定されている点にあり、その作用、及び、効果は次
の通りである。
1において、前記走行機体の走行速度を計測する速度計
測手段を備えると共に、この速度計測手段で計測される
走行機体の走行速度が作業可能な速度域において高速で
あることが計測された場合には感知センサからの信号の
みに基づく昇降制御を行うよう前記制御装置の制御動作
が設定されている点にあり、その作用、及び、効果は次
の通りである。
【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項
1において、前記走行機体が畦際で畦に沿う方向へ走行
したことを判別する畦際判別手段を備ると共に、この畦
際判別手段で畦際を走行していることが判別された場合
には前記フロートセンサからの信号に基づく昇降制御を
行うよう前記制御装置の制御動作が設定されている点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである。
1において、前記走行機体が畦際で畦に沿う方向へ走行
したことを判別する畦際判別手段を備ると共に、この畦
際判別手段で畦際を走行していることが判別された場合
には前記フロートセンサからの信号に基づく昇降制御を
行うよう前記制御装置の制御動作が設定されている点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0010】〔作用〕上記第1の特徴によると、判別手
段の判別結果に基づいて泥面の凹凸の程度が大きいと判
別した場合には制御装置がフロートセンサからの信号に
基づく昇降制御を行い、泥面の凹凸の程度が小さいと判
別した場合には制御装置が感知センサからの信号に基づ
く昇降制御を行うので、枕地のように荒れた泥面の部位
では接地面積が広く泥面の凹凸の影響を受けにくい接地
フロートを介した高さ計測によって安定的な昇降制御を
可能とし、圃場中央のように平坦な泥面の部位では接地
面積が小さく泥面レベルの変動を良好に計測し得る感知
部材を介した高さ計測によって精度の高い制御を可能に
する。
段の判別結果に基づいて泥面の凹凸の程度が大きいと判
別した場合には制御装置がフロートセンサからの信号に
基づく昇降制御を行い、泥面の凹凸の程度が小さいと判
別した場合には制御装置が感知センサからの信号に基づ
く昇降制御を行うので、枕地のように荒れた泥面の部位
では接地面積が広く泥面の凹凸の影響を受けにくい接地
フロートを介した高さ計測によって安定的な昇降制御を
可能とし、圃場中央のように平坦な泥面の部位では接地
面積が小さく泥面レベルの変動を良好に計測し得る感知
部材を介した高さ計測によって精度の高い制御を可能に
する。
【0011】上記第2の特徴によると、泥面の凹凸の程
度を良好に計測し得る感知部材を介して得られる感知セ
ンサの計測結果に基づいて泥面の凹凸の程度を判別する
よう判別手段が構成されるので、判別性能が高まるばか
りで無く、特別に接地センサ等を備える必要もない。
度を良好に計測し得る感知部材を介して得られる感知セ
ンサの計測結果に基づいて泥面の凹凸の程度を判別する
よう判別手段が構成されるので、判別性能が高まるばか
りで無く、特別に接地センサ等を備える必要もない。
【0012】上記第3の特徴によると、速度計測手段で
機体の走行速度が作業可能な速度域において高速である
ことが計測された場合には感知センサからの信号のみに
基づいて作業装置の昇降を行うので、機体を高速で走行
させた場合に泥面に対する追従性を高めた状態での昇降
制御を可能にするものとなり、接地面積が広くて泥面か
らの圧力の影響を受けやすい接地フロートを介して高さ
を計測する場合と比較して昇降制御の精度を一層向上し
得るものとなる。
機体の走行速度が作業可能な速度域において高速である
ことが計測された場合には感知センサからの信号のみに
基づいて作業装置の昇降を行うので、機体を高速で走行
させた場合に泥面に対する追従性を高めた状態での昇降
制御を可能にするものとなり、接地面積が広くて泥面か
らの圧力の影響を受けやすい接地フロートを介して高さ
を計測する場合と比較して昇降制御の精度を一層向上し
得るものとなる。
【0013】上記第4の特徴によると、畦際判別手段で
畦際を畦に沿って走行していることが判別されると制御
装置がフロートセンサからの信号に基づいて作業装置の
昇降を行うので、比較的凹凸が形成されやすい傾向のあ
る畦際の部位で接地面積が広く泥面の凹凸の影響を受け
にくい状態で安定的な昇降制御が可能となる。
畦際を畦に沿って走行していることが判別されると制御
装置がフロートセンサからの信号に基づいて作業装置の
昇降を行うので、比較的凹凸が形成されやすい傾向のあ
る畦際の部位で接地面積が広く泥面の凹凸の影響を受け
にくい状態で安定的な昇降制御が可能となる。
【0014】〔発明の効果〕従って、荒れた圃場でも平
坦な圃場でも自動的に制御形態を切換えて適正な制御形
態で作業装置の昇降制御を行い得る水田作業機が合理的
に構成されたのである(請求項1)。又、部品点数の増
大を抑制しながら制御形態の合理的な切換を可能にし
(請求項2)、高速走行状態でも泥面に対して高い精度
で追従し乍らの昇降制御を可能にし(請求項3)、畦際
に沿って機体を走行させ乍ら作業を行う場合でも泥面の
影響を小さくした状態での昇降制御を可能にするものと
なった(請求項4)。
坦な圃場でも自動的に制御形態を切換えて適正な制御形
態で作業装置の昇降制御を行い得る水田作業機が合理的
に構成されたのである(請求項1)。又、部品点数の増
大を抑制しながら制御形態の合理的な切換を可能にし
(請求項2)、高速走行状態でも泥面に対して高い精度
で追従し乍らの昇降制御を可能にし(請求項3)、畦際
に沿って機体を走行させ乍ら作業を行う場合でも泥面の
影響を小さくした状態での昇降制御を可能にするものと
なった(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の前部にエンジン4からの動力がベ
ルト式の無段変速装置Vを介して伝えられるミッション
ケース5夫々を配置し、又、走行機体3の中央部にステ
アリングハンドル6と運転座席7とを配置し、走行機体
3の後端部に対しアクチュエータとしてのリフトシリン
ダ8で駆動昇降操作される平行4連型のリンク機構9を
介し作業装置としての苗植付装置Aを連結して水田作業
機の一例としての田植機を構成する。
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の前部にエンジン4からの動力がベ
ルト式の無段変速装置Vを介して伝えられるミッション
ケース5夫々を配置し、又、走行機体3の中央部にステ
アリングハンドル6と運転座席7とを配置し、走行機体
3の後端部に対しアクチュエータとしてのリフトシリン
ダ8で駆動昇降操作される平行4連型のリンク機構9を
介し作業装置としての苗植付装置Aを連結して水田作業
機の一例としての田植機を構成する。
【0016】苗植付装置Aは、前記リンク機構9の後端
位置に前後向き姿勢の軸芯X周りでローリング自在に支
持されると共に、苗載せ台10に載置したマット状苗W
の下端から植付アームを有した植付機構11が1株ずつ
切り出して泥面Pに植えつける作動を行う6条植用に構
成され、下部には3つの整地フロート12を備え、左右
位置には、その先端部が泥面Pに突入する作用姿勢と、
泥面Pから上方に離間する非作用姿勢とに切換自在なラ
インマーカ13を備えている。又、走行機体3の前部の
両側部には図6に示す如く、側方に張り出す突出姿勢と
走行機体3に接近する格納姿勢とに切換自在な隣接マー
カ14を備えている。
位置に前後向き姿勢の軸芯X周りでローリング自在に支
持されると共に、苗載せ台10に載置したマット状苗W
の下端から植付アームを有した植付機構11が1株ずつ
切り出して泥面Pに植えつける作動を行う6条植用に構
成され、下部には3つの整地フロート12を備え、左右
位置には、その先端部が泥面Pに突入する作用姿勢と、
泥面Pから上方に離間する非作用姿勢とに切換自在なラ
インマーカ13を備えている。又、走行機体3の前部の
両側部には図6に示す如く、側方に張り出す突出姿勢と
走行機体3に接近する格納姿勢とに切換自在な隣接マー
カ14を備えている。
【0017】前記ラインマーカ13は作業時に作用姿勢
に設定しておくことで次行程で走行すべき経路を泥面P
上に溝状のラインで形成するものであり、次行程では泥
面P上のラインを機体前端のポール15と視覚的に一致
するよう機体3の走行方向を制御することで既植苗と適
正な間隔で苗の移植作業を行えるものとなり、隣接マー
カ14は図6に示す如く突出姿勢に設定してマーカ14
の下端を畦Bの端部の上方に一致させ、この状態を維持
するよう畦Bに沿って走行し乍ら移植作業を行うことで
畦から適正な間隔を隔てた位置への苗の移植を行えるも
のとなる。
に設定しておくことで次行程で走行すべき経路を泥面P
上に溝状のラインで形成するものであり、次行程では泥
面P上のラインを機体前端のポール15と視覚的に一致
するよう機体3の走行方向を制御することで既植苗と適
正な間隔で苗の移植作業を行えるものとなり、隣接マー
カ14は図6に示す如く突出姿勢に設定してマーカ14
の下端を畦Bの端部の上方に一致させ、この状態を維持
するよう畦Bに沿って走行し乍ら移植作業を行うことで
畦から適正な間隔を隔てた位置への苗の移植を行えるも
のとなる。
【0018】運転座席7の右側部には苗植付装置Aの昇
降と前記ミッションケース5に内蔵した植付クラッチC
の入り切り操作とを行う昇降レバー16を備え、この昇
降レバー16は図7に示すように、ガイド17に形成さ
れた経路内の「下降」位置に設定することで苗植付装置
Aを下降させ、「上昇」位置に設定することで苗植付装
置Aを上昇させ、「中立」位置に設定すると苗植付装置
Aをそのレベルに維持するよう制御系と連係し、又、該
昇降レバー16を「入」位置に設定すると植付クラッチ
Cを入り操作すると共に、苗植付装置Aに備えた整地フ
ロート12が接地する状態で所定の対泥面高さを維持す
る自動昇降制御を行うよう制御系と連係し、「切」位置
に設定すると自動昇降制御を行う状態のまま植付クラッ
チ(図示せず)を切り操作し、更に、該昇降レバー16
を「自動」位置に設定するとステアリングハンドル6の
近傍に配置した強制昇降レバー50の操作に従って苗植
付装置Aの昇降を許容する(制御動作は詳述せず)と同
時に苗植付装置Aの上昇時には植付クラッチCの操作を
可能にする。尚、この昇降レバー16の基端部には図1
に示すように該昇降レバー16の操作位置を計測するポ
テンショメータ型のレバーセンサ18を備えている。
降と前記ミッションケース5に内蔵した植付クラッチC
の入り切り操作とを行う昇降レバー16を備え、この昇
降レバー16は図7に示すように、ガイド17に形成さ
れた経路内の「下降」位置に設定することで苗植付装置
Aを下降させ、「上昇」位置に設定することで苗植付装
置Aを上昇させ、「中立」位置に設定すると苗植付装置
Aをそのレベルに維持するよう制御系と連係し、又、該
昇降レバー16を「入」位置に設定すると植付クラッチ
Cを入り操作すると共に、苗植付装置Aに備えた整地フ
ロート12が接地する状態で所定の対泥面高さを維持す
る自動昇降制御を行うよう制御系と連係し、「切」位置
に設定すると自動昇降制御を行う状態のまま植付クラッ
チ(図示せず)を切り操作し、更に、該昇降レバー16
を「自動」位置に設定するとステアリングハンドル6の
近傍に配置した強制昇降レバー50の操作に従って苗植
付装置Aの昇降を許容する(制御動作は詳述せず)と同
時に苗植付装置Aの上昇時には植付クラッチCの操作を
可能にする。尚、この昇降レバー16の基端部には図1
に示すように該昇降レバー16の操作位置を計測するポ
テンショメータ型のレバーセンサ18を備えている。
【0019】図5に示すように、前記リンク機構9はト
ップリンク9Tとロアーリンク9Lとの後端に縦リンク
9Vを連結して成り、この縦リンク9Vの上端位置に支
持フレーム19を介して電動型のローリングモータ20
で正逆方向に駆動されるネジ軸21を備えると共に、こ
のネジ軸21に螺合するシフト部材22と苗植付装置A
の左右の縦フレーム23との間に緩衝バネ24を有した
操作ロッド25を備えることでローリングモータ20の
駆動力でシフト部材22を左右方向に移動させ、この操
作力で苗植付装置Aを軸芯X周りで揺動操作するローリ
ング操作系を構成してある。又、一方の縦フレーム23
に苗植付装置Aにおける重力の作用方向を基準としたロ
ーリング姿勢を計測して電圧信号で出力するローリング
センサ26を備えている。
ップリンク9Tとロアーリンク9Lとの後端に縦リンク
9Vを連結して成り、この縦リンク9Vの上端位置に支
持フレーム19を介して電動型のローリングモータ20
で正逆方向に駆動されるネジ軸21を備えると共に、こ
のネジ軸21に螺合するシフト部材22と苗植付装置A
の左右の縦フレーム23との間に緩衝バネ24を有した
操作ロッド25を備えることでローリングモータ20の
駆動力でシフト部材22を左右方向に移動させ、この操
作力で苗植付装置Aを軸芯X周りで揺動操作するローリ
ング操作系を構成してある。又、一方の縦フレーム23
に苗植付装置Aにおける重力の作用方向を基準としたロ
ーリング姿勢を計測して電圧信号で出力するローリング
センサ26を備えている。
【0020】前記3つの整地フロート12のうち左右方
向で中央位置のものを苗植付装置Aの泥面に対する相対
高さを計測する感知フロート12Cとして構成してあ
り、この感知フロート12Cは図3に示すように、その
後端部が植付深さ調節軸29と一体揺動するアーム30
の揺動端位置に横向き姿勢の第1軸芯Y1周りで揺動自
在に支持されている。尚、図示しないが、左右の整理フ
ロート12,12も同様に植付深さ調節軸29に連結さ
れたアームの揺動端位置に支持されている。又、感知フ
ロート12Cは、その前部が屈折自在に構成されたリン
ク部材31を介して苗植付装置Aに支持され、図4に示
す如く苗植付装置Aに固設されたフレーム32に対して
上下のリンク片33,33を有する平行4連型のリンク
機構を介して上下作動自在なプレート34が配置され、
このプレート34に支持されたポテンショメータ型のフ
ロートセンサ35の操作アーム35Aの揺動端と感知フ
ロート12Cの前部位置との間に中間部材36を介装し
て感知フロート12Cの前部の上下方向への変位量から
フロートセンサ35が該感知フロート12Cの揺動量を
計測し得るよう構成され、又、プレート34には操作ア
ーム35Aを下方に揺動付勢する圧縮バネ型の感知バネ
37を備えている。
向で中央位置のものを苗植付装置Aの泥面に対する相対
高さを計測する感知フロート12Cとして構成してあ
り、この感知フロート12Cは図3に示すように、その
後端部が植付深さ調節軸29と一体揺動するアーム30
の揺動端位置に横向き姿勢の第1軸芯Y1周りで揺動自
在に支持されている。尚、図示しないが、左右の整理フ
ロート12,12も同様に植付深さ調節軸29に連結さ
れたアームの揺動端位置に支持されている。又、感知フ
ロート12Cは、その前部が屈折自在に構成されたリン
ク部材31を介して苗植付装置Aに支持され、図4に示
す如く苗植付装置Aに固設されたフレーム32に対して
上下のリンク片33,33を有する平行4連型のリンク
機構を介して上下作動自在なプレート34が配置され、
このプレート34に支持されたポテンショメータ型のフ
ロートセンサ35の操作アーム35Aの揺動端と感知フ
ロート12Cの前部位置との間に中間部材36を介装し
て感知フロート12Cの前部の上下方向への変位量から
フロートセンサ35が該感知フロート12Cの揺動量を
計測し得るよう構成され、又、プレート34には操作ア
ーム35Aを下方に揺動付勢する圧縮バネ型の感知バネ
37を備えている。
【0021】前記植付深さ調節軸29は植付深さ調節レ
バー38によって該調節軸29の軸芯周りで回動操作自
在に構成され、植付深さ調節レバー38は該レバー38
に備えた係合片38Aをレバーガイド39に形成された
多数の係合溝の1つを選択して係入することで設定位置
を維持できるよう構成されている。又、この植付深さ調
節レバー38の基端部に突設したピン40を前記平行4
連リンクを構成する上部のリンク片33の延出端部に係
合させることで、植付深さ調節レバー38の操作時には
植付機構に対する3つの整地フロート12の上下方向で
の相対距離を変更して植付深さを調節すると同時に、フ
ロートセンサ35と感知フロート12Cとの上下方向で
の相対距離を一定値に維持するようリンク片33の揺動
によってプレート34を上下方向に変位させるものとな
っている。
バー38によって該調節軸29の軸芯周りで回動操作自
在に構成され、植付深さ調節レバー38は該レバー38
に備えた係合片38Aをレバーガイド39に形成された
多数の係合溝の1つを選択して係入することで設定位置
を維持できるよう構成されている。又、この植付深さ調
節レバー38の基端部に突設したピン40を前記平行4
連リンクを構成する上部のリンク片33の延出端部に係
合させることで、植付深さ調節レバー38の操作時には
植付機構に対する3つの整地フロート12の上下方向で
の相対距離を変更して植付深さを調節すると同時に、フ
ロートセンサ35と感知フロート12Cとの上下方向で
の相対距離を一定値に維持するようリンク片33の揺動
によってプレート34を上下方向に変位させるものとな
っている。
【0022】図2〜図4に示すように、前記プレート3
4に対して横向きの水平姿勢のフレーム42を、その端
部が感知フロート12Cの両側部に達する状態で設ける
と共に、このフレーム42の両端部に横向きの水平姿勢
の第2軸芯Y2周りで揺動自在に感知部材43の前端部
を支承し、この左右の感知部材43,43の揺動量を計
測するポテンショメータ型の感知センサ44,44を備
えている。この感知部材43は、帯状の部材の後端にレ
ーキ状の接地部43Aを形成し、この後端部を泥面に押
し付ける側に付勢するバネ45を備えている。
4に対して横向きの水平姿勢のフレーム42を、その端
部が感知フロート12Cの両側部に達する状態で設ける
と共に、このフレーム42の両端部に横向きの水平姿勢
の第2軸芯Y2周りで揺動自在に感知部材43の前端部
を支承し、この左右の感知部材43,43の揺動量を計
測するポテンショメータ型の感知センサ44,44を備
えている。この感知部材43は、帯状の部材の後端にレ
ーキ状の接地部43Aを形成し、この後端部を泥面に押
し付ける側に付勢するバネ45を備えている。
【0023】又、この左右の感知部材43,43は、泥
面Pに小さな凹凸が存在しても、その凹凸に接地部43
A,43Aが接触した状態で第2軸芯Y2周りで揺動す
る性能を有するものであり、この左右の感知部材43,
43が前述のようにプレート34に支持されているの
で、植付深さ調節レバー38の操作時にも感知センサ4
4,44と泥面Pとの相対距離を一定に維持して感知性
能を維持し得るものとなっている。
面Pに小さな凹凸が存在しても、その凹凸に接地部43
A,43Aが接触した状態で第2軸芯Y2周りで揺動す
る性能を有するものであり、この左右の感知部材43,
43が前述のようにプレート34に支持されているの
で、植付深さ調節レバー38の操作時にも感知センサ4
4,44と泥面Pとの相対距離を一定に維持して感知性
能を維持し得るものとなっている。
【0024】図1に示すように、前記運転座席7の左側
部位置には前記ミッションケース5に内装したギヤ変速
系を操作する主変速レバー46を備え、この主変速レバ
ー46は、機体3を作業に適した低速で走行させる低速
位置と、機体3を路上走行に適した高速で走行させる高
速位置と、機体3を後進させる後進位置とに操作自在に
構成されている。又、前記ステアリングハンドル6の近
傍位置のメータパネルには前記無段変速装置Vを変速操
作する副変速レバー47を備え、この副変速レバー47
の基端部には該副変速レバー47の揺動量を計測するポ
テンショメータ型の速度設定器48(請求項3の速度計
測手段の一例)を備えている。
部位置には前記ミッションケース5に内装したギヤ変速
系を操作する主変速レバー46を備え、この主変速レバ
ー46は、機体3を作業に適した低速で走行させる低速
位置と、機体3を路上走行に適した高速で走行させる高
速位置と、機体3を後進させる後進位置とに操作自在に
構成されている。又、前記ステアリングハンドル6の近
傍位置のメータパネルには前記無段変速装置Vを変速操
作する副変速レバー47を備え、この副変速レバー47
の基端部には該副変速レバー47の揺動量を計測するポ
テンショメータ型の速度設定器48(請求項3の速度計
測手段の一例)を備えている。
【0025】図8に示すように、運転座席側方位置のコ
ントロールケース51に対してダイヤル52Aで操作さ
れるポテンショメータ型のローリング角設定器52と、
ダイヤル53Aで操作されるポテンショメータ型の制御
感度設定器53と、ノブ54Aで操作される強制ローリ
ングスイッチ54とを備え、苗植付装置Aを自動昇降制
御する際には後述するように、制御感度設定器53で設
定される制御目標信号と、前記フロートセンサ35で計
測される苗植付装置Aの対泥面高さとが一致する方向、
若しくは、一対の感知センサ44,44で計測される苗
植付装置Aの対泥面高さとが一致する方向にリフトシリ
ンダ8を駆動するよう制御動作が設定され、又、苗植付
装置Aをローリング制御する際には後述するように、ロ
ーリング角設定器52で設定されるローリング目標角
と、前記ローリングセンサ26で計測される苗植付装置
Aのローリング姿勢とが一致する方向、若しくは、一対
の感知センサ44,44で計測される苗植付装置Aのロ
ーリング姿勢とが一致する方向にローリングモータ20
を駆動するよう制御動作が設定されている。尚、強制ロ
ーリングスイッチ54が操作された場合には、ローリン
グ制御に優先して強制ローリングスイッチ54で操作さ
れた側に苗植付装置Aをローリングさせるよう制御動作
が設定されている。
ントロールケース51に対してダイヤル52Aで操作さ
れるポテンショメータ型のローリング角設定器52と、
ダイヤル53Aで操作されるポテンショメータ型の制御
感度設定器53と、ノブ54Aで操作される強制ローリ
ングスイッチ54とを備え、苗植付装置Aを自動昇降制
御する際には後述するように、制御感度設定器53で設
定される制御目標信号と、前記フロートセンサ35で計
測される苗植付装置Aの対泥面高さとが一致する方向、
若しくは、一対の感知センサ44,44で計測される苗
植付装置Aの対泥面高さとが一致する方向にリフトシリ
ンダ8を駆動するよう制御動作が設定され、又、苗植付
装置Aをローリング制御する際には後述するように、ロ
ーリング角設定器52で設定されるローリング目標角
と、前記ローリングセンサ26で計測される苗植付装置
Aのローリング姿勢とが一致する方向、若しくは、一対
の感知センサ44,44で計測される苗植付装置Aのロ
ーリング姿勢とが一致する方向にローリングモータ20
を駆動するよう制御動作が設定されている。尚、強制ロ
ーリングスイッチ54が操作された場合には、ローリン
グ制御に優先して強制ローリングスイッチ54で操作さ
れた側に苗植付装置Aをローリングさせるよう制御動作
が設定されている。
【0026】該田植機にはマイクロプロセッサを有した
制御装置55を備えており、この制御装置55の制御系
は図9に示すように構成されている。つまり、制御装置
55に対して前記レバーセンサ18、フロートセンサ3
5、左右の感知センサ44,44、制御感度設定器5
3、ローリングセンサ26、ローリング角設定器52、
強制ローリングスイッチ54、速度設定器48、隣接マ
ーカ14が突出位置にあることを検出する隣接スイッチ
56(請求項4の畦際判別手段の一例)、前記エンジン
4で駆動されるオルタネータ57からの入力信号系が形
成されると共に、前記リフトシリンダ8を制御する電磁
操作型の制御弁58の上昇用及び下降用のソレノイド、
前記ローリングモータ20、前記無段変速装置Vを変速
操作する変速モータ59夫々に対する出力信号系が形成
されている。又、制御弁58は上昇用及び下降用の電磁
ソレノイドに通電する電流値に比例した開度を得るよう
構成され、制御装置55はこれらの電磁ソレノイドに通
電する際には、間歇信号のデューティ比の調節でPWM
式に電流を調節するように制御動作が設定され、又、前
記ローリングモータ20は直流モータが用いられ、制御
装置55は通電方向の切換で該モータ20の回転方向を
切換えると共に、間歇信号のデューティ比の調節でPW
M式の電流値を変更して駆動速度を調節するよう構成さ
れている。
制御装置55を備えており、この制御装置55の制御系
は図9に示すように構成されている。つまり、制御装置
55に対して前記レバーセンサ18、フロートセンサ3
5、左右の感知センサ44,44、制御感度設定器5
3、ローリングセンサ26、ローリング角設定器52、
強制ローリングスイッチ54、速度設定器48、隣接マ
ーカ14が突出位置にあることを検出する隣接スイッチ
56(請求項4の畦際判別手段の一例)、前記エンジン
4で駆動されるオルタネータ57からの入力信号系が形
成されると共に、前記リフトシリンダ8を制御する電磁
操作型の制御弁58の上昇用及び下降用のソレノイド、
前記ローリングモータ20、前記無段変速装置Vを変速
操作する変速モータ59夫々に対する出力信号系が形成
されている。又、制御弁58は上昇用及び下降用の電磁
ソレノイドに通電する電流値に比例した開度を得るよう
構成され、制御装置55はこれらの電磁ソレノイドに通
電する際には、間歇信号のデューティ比の調節でPWM
式に電流を調節するように制御動作が設定され、又、前
記ローリングモータ20は直流モータが用いられ、制御
装置55は通電方向の切換で該モータ20の回転方向を
切換えると共に、間歇信号のデューティ比の調節でPW
M式の電流値を変更して駆動速度を調節するよう構成さ
れている。
【0027】この制御装置55では、図10に示す判別
ルーチンで泥面の状態に基づいた制御モードを選択を行
うと共に、図11に示す昇降制御ルーチンで苗植付装置
Aの自動昇降制御を行い、図12に示すローリング制御
ルーチンで苗植付装置Aのローリング制御を行うものと
なっている。
ルーチンで泥面の状態に基づいた制御モードを選択を行
うと共に、図11に示す昇降制御ルーチンで苗植付装置
Aの自動昇降制御を行い、図12に示すローリング制御
ルーチンで苗植付装置Aのローリング制御を行うものと
なっている。
【0028】つまり、判別ルーチンは請求項1の判別手
段Eを構成するものであり、この処理ではオルタネータ
57からの信号をカウントすることでエンジン4の単位
時間あたりの回転数を計測すると共に、この回転数が設
定回転数以下の場合には、速度設定器48からの信号に
基づいて目標速度が設定速度より低速であるかを判別す
る(#101〜#103ステップ)。この処理は枕地等
泥面Pに比較的大きい凹凸が存在する圃場では走行系に
作用する負荷でエンジン4の回転数が低下するので、こ
の現象に基づいて制御モードを設定し、これと同様に、
副変速レバー47が比較的低速位置に設定され、低速で
走行する場合には泥面Pに凹凸が存在していても感知部
材43を介して高さを計測する制御にはあまり不都合が
なく、この理由に基づいて制御モードを設定するための
処理である。
段Eを構成するものであり、この処理ではオルタネータ
57からの信号をカウントすることでエンジン4の単位
時間あたりの回転数を計測すると共に、この回転数が設
定回転数以下の場合には、速度設定器48からの信号に
基づいて目標速度が設定速度より低速であるかを判別す
る(#101〜#103ステップ)。この処理は枕地等
泥面Pに比較的大きい凹凸が存在する圃場では走行系に
作用する負荷でエンジン4の回転数が低下するので、こ
の現象に基づいて制御モードを設定し、これと同様に、
副変速レバー47が比較的低速位置に設定され、低速で
走行する場合には泥面Pに凹凸が存在していても感知部
材43を介して高さを計測する制御にはあまり不都合が
なく、この理由に基づいて制御モードを設定するための
処理である。
【0029】次に、速度設定器48からの信号が低速走
行を示す場合には左右の感知センサ44,44からの信
号を入力して単位時間内において信号値が、予め設定さ
れた所定値を越える変動を生じた回数を計数し、この計
数値が予め設定された基準値以上である場合にのみ制御
フラグに「0」を設定し、基準値以下の場合には制御フ
ラグに「1」を設定するものとなっており(#104〜
#108ステップ)、又、#102ステップでエンジン
4の回転数が設定回転数以上であることが判別された場
合、及び、#104ステップで目標速度が設定速度より
高速である場合にも制御フラグに「1」を設定するもの
となっている。
行を示す場合には左右の感知センサ44,44からの信
号を入力して単位時間内において信号値が、予め設定さ
れた所定値を越える変動を生じた回数を計数し、この計
数値が予め設定された基準値以上である場合にのみ制御
フラグに「0」を設定し、基準値以下の場合には制御フ
ラグに「1」を設定するものとなっており(#104〜
#108ステップ)、又、#102ステップでエンジン
4の回転数が設定回転数以上であることが判別された場
合、及び、#104ステップで目標速度が設定速度より
高速である場合にも制御フラグに「1」を設定するもの
となっている。
【0030】昇降制御ルーチンでは、感度設定器53か
らの信号を入力して制御目標を設定すると共に、隣接ス
イッチ56(請求項4の畦際判別手段の一例)で隣接マ
ーカ14が非突出姿勢にあることが判別された場合に、
制御フラグを判別するものとなっており(#201〜#
204ステップ)、隣接スイッチ56で隣接マーカ14
が突出姿勢にあることが判別された場合、及び、制御フ
ラグが「0」であることが判別された場合にはフロート
センサ35からの信号を入力し、制御フラグが「1」で
あることが判別された場合には左右の感知センサ44,
44からの信号を入力し、平均処理するものとなってい
る(#205〜#207ステップ)。
らの信号を入力して制御目標を設定すると共に、隣接ス
イッチ56(請求項4の畦際判別手段の一例)で隣接マ
ーカ14が非突出姿勢にあることが判別された場合に、
制御フラグを判別するものとなっており(#201〜#
204ステップ)、隣接スイッチ56で隣接マーカ14
が突出姿勢にあることが判別された場合、及び、制御フ
ラグが「0」であることが判別された場合にはフロート
センサ35からの信号を入力し、制御フラグが「1」で
あることが判別された場合には左右の感知センサ44,
44からの信号を入力し、平均処理するものとなってい
る(#205〜#207ステップ)。
【0031】このように何れかのセンサからのフィード
バック信号が入力された後には、そのフィードバック信
号が前記制御目標を基準に設定された不感帯の信号域内
に存在するかを判別し、不感帯内に存在しない場合には
制御目標とフィードバック信号との大小関係から制御弁
58の制御方向を設定すると共に、制御目標とフィード
バック信号との偏差に基づいて弁の目標とする開度を設
定した後に制御弁58の上昇用、若しくは、下降用の電
磁ソレノイドを間歇信号で駆動するものとなっており、
逆に、フィードバック信号が前記制御目標を基準に設定
された不感帯の信号域内に存在する場合には制御弁を中
立位置に保持する制御を行うものとなっている(#20
8〜#211ステップ)。尚、制御弁58の電磁ソレノ
イドに対して供給する間歇信号のデューティ比の調節で
PWM式に電流を調節して目標とする開度を得るものと
なっており、この制御では前記偏差が大きいほど高速で
苗植付装置Aの昇降を行うよう目標とする開度も大きい
値に設定するものとなっている。
バック信号が入力された後には、そのフィードバック信
号が前記制御目標を基準に設定された不感帯の信号域内
に存在するかを判別し、不感帯内に存在しない場合には
制御目標とフィードバック信号との大小関係から制御弁
58の制御方向を設定すると共に、制御目標とフィード
バック信号との偏差に基づいて弁の目標とする開度を設
定した後に制御弁58の上昇用、若しくは、下降用の電
磁ソレノイドを間歇信号で駆動するものとなっており、
逆に、フィードバック信号が前記制御目標を基準に設定
された不感帯の信号域内に存在する場合には制御弁を中
立位置に保持する制御を行うものとなっている(#20
8〜#211ステップ)。尚、制御弁58の電磁ソレノ
イドに対して供給する間歇信号のデューティ比の調節で
PWM式に電流を調節して目標とする開度を得るものと
なっており、この制御では前記偏差が大きいほど高速で
苗植付装置Aの昇降を行うよう目標とする開度も大きい
値に設定するものとなっている。
【0032】ローリング制御では、ローリング角設定器
52からの信号を入力して制御目標を設定すると共に、
隣接スイッチ56で隣接マーカ14が非突出姿勢にある
ことを判別した場合に制御フラグを判別するものとなっ
ており(#301〜#304ステップ)、隣接マーカス
イッチ56で隣接マーカ14が突出姿勢にあることを判
別した場合、及び、制御フラグが「0」であることを判
別した場合にはローリングセンサ26からの信号を入力
し、制御フラグが「1」であることを判別した場合には
左右の感知センサ44,44からの信号を入力し、苗植
付装置Aのローリング量を判定するものとなっている
(#305〜#307ステップ)。
52からの信号を入力して制御目標を設定すると共に、
隣接スイッチ56で隣接マーカ14が非突出姿勢にある
ことを判別した場合に制御フラグを判別するものとなっ
ており(#301〜#304ステップ)、隣接マーカス
イッチ56で隣接マーカ14が突出姿勢にあることを判
別した場合、及び、制御フラグが「0」であることを判
別した場合にはローリングセンサ26からの信号を入力
し、制御フラグが「1」であることを判別した場合には
左右の感知センサ44,44からの信号を入力し、苗植
付装置Aのローリング量を判定するものとなっている
(#305〜#307ステップ)。
【0033】次に、強制ローリングスイッチ53が操作
された場合にのみ、操作された側にローリングモータ2
0を駆動し、強制ローリングスイッチ53が操作されな
い場合には2種のフィードバック信号が前記制御目標を
基準に設定された不感帯の信号域内に存在するかを判別
し、不感帯内に存在しない場合には制御目標とフィード
バック信号との大小関係からローリングモータ20の制
御方向を設定すると共に、制御目標とフィードバック信
号との偏差に基づいてローリングモータ20の駆動目標
速度を設定した後にローリングモータ20を駆動するも
のとなっており、逆にフィードバック信号が前記制御目
標を基準に設定された不感帯の信号域内に存在する場合
にはローリングモータ20を停止(既に停止している場
合には停止状態を維持)するものとなっている(#30
8〜#313ステップ)。尚、ローリングモータ20に
対して供給する電力はデューティ比の調節でPWM式に
電流を調節して目標とする駆動速度を得るものとなって
おり、この制御では前記偏差が大きいほど高速で苗植付
装置Aのローリングを行うよう目標とする駆動速度も大
きい値に設定するものとなっている。
された場合にのみ、操作された側にローリングモータ2
0を駆動し、強制ローリングスイッチ53が操作されな
い場合には2種のフィードバック信号が前記制御目標を
基準に設定された不感帯の信号域内に存在するかを判別
し、不感帯内に存在しない場合には制御目標とフィード
バック信号との大小関係からローリングモータ20の制
御方向を設定すると共に、制御目標とフィードバック信
号との偏差に基づいてローリングモータ20の駆動目標
速度を設定した後にローリングモータ20を駆動するも
のとなっており、逆にフィードバック信号が前記制御目
標を基準に設定された不感帯の信号域内に存在する場合
にはローリングモータ20を停止(既に停止している場
合には停止状態を維持)するものとなっている(#30
8〜#313ステップ)。尚、ローリングモータ20に
対して供給する電力はデューティ比の調節でPWM式に
電流を調節して目標とする駆動速度を得るものとなって
おり、この制御では前記偏差が大きいほど高速で苗植付
装置Aのローリングを行うよう目標とする駆動速度も大
きい値に設定するものとなっている。
【0034】このように、本発明では泥面Pに対する接
地面積が広い感知フロート12Cの第1軸芯Y1周りで
の揺動量に基づいて苗植付装置Aの対泥面Pの高さを計
測するセンサと、接地面積が小さい感知部材43の第2
軸芯Y2周りでの揺動量に基づいて苗植付装置Aの対泥
面Pの高さを計測するセンサとの2種の計測系を備え、
左右の感知センサ44,44が泥面Pに大きい凹凸が多
数存在することを実際に検出した場合には、鎮圧性が高
く泥面Pの凹凸の影響を受け難い感知フロート12Cを
介して制御を行うことでリフトシリンダ8の駆動頻度を
小さくした状態での苗植付装置Aの昇降を可能にし、こ
れとは逆に、泥面Pに大きい凹凸が存在しない場合には
左右の感知センサ44,44で泥面Sのレベルの微妙な
変化を計測して精度の高い昇降制御を可能にするものと
なっている。
地面積が広い感知フロート12Cの第1軸芯Y1周りで
の揺動量に基づいて苗植付装置Aの対泥面Pの高さを計
測するセンサと、接地面積が小さい感知部材43の第2
軸芯Y2周りでの揺動量に基づいて苗植付装置Aの対泥
面Pの高さを計測するセンサとの2種の計測系を備え、
左右の感知センサ44,44が泥面Pに大きい凹凸が多
数存在することを実際に検出した場合には、鎮圧性が高
く泥面Pの凹凸の影響を受け難い感知フロート12Cを
介して制御を行うことでリフトシリンダ8の駆動頻度を
小さくした状態での苗植付装置Aの昇降を可能にし、こ
れとは逆に、泥面Pに大きい凹凸が存在しない場合には
左右の感知センサ44,44で泥面Sのレベルの微妙な
変化を計測して精度の高い昇降制御を可能にするものと
なっている。
【0035】特に、エンジン4に対する負荷が低い場合
には泥面Pの凹凸の程度も低いと判断できるので左右の
感知センサ44,44を用いた昇降制御を行うものとな
っており、又、走行速度が比較的高速である場合には、
左右の感知センサ44,44を用いた昇降制御をおこな
うことで泥面Pに対する追従性を高めた状態での昇降制
御を可能にするものとなっており、又、畦際で畦Bに沿
って走行しながら作業を行う場合には隣接マーカ14を
突出姿勢に設定しすることから、この状態を判別してフ
ロートセンサ35を用いることで泥面Pの凹凸の影響を
排除した状態での昇降制御を行うものとなっている。
には泥面Pの凹凸の程度も低いと判断できるので左右の
感知センサ44,44を用いた昇降制御を行うものとな
っており、又、走行速度が比較的高速である場合には、
左右の感知センサ44,44を用いた昇降制御をおこな
うことで泥面Pに対する追従性を高めた状態での昇降制
御を可能にするものとなっており、又、畦際で畦Bに沿
って走行しながら作業を行う場合には隣接マーカ14を
突出姿勢に設定しすることから、この状態を判別してフ
ロートセンサ35を用いることで泥面Pの凹凸の影響を
排除した状態での昇降制御を行うものとなっている。
【0036】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、感知センサ44からの信号による制御を一定イ
ンターバル毎に行い、このインターバルの間の非制御時
にフロートセンサ35からの信号を入力し、この信号に
基づいて感知センサ44での制御の補正を行う等、複合
した制御を行わせることも可能である。
以外に、感知センサ44からの信号による制御を一定イ
ンターバル毎に行い、このインターバルの間の非制御時
にフロートセンサ35からの信号を入力し、この信号に
基づいて感知センサ44での制御の補正を行う等、複合
した制御を行わせることも可能である。
【図1】田植機の全体側面図
【図2】感知部材の配置を示す平面図
【図3】フロートセンサ、感知センサの配置を示す側面
図
図
【図4】フロートセンサ、感知センサの配置を示す正面
図
図
【図5】ローリング作動系を示す正面図
【図6】隣接マーカの配置を示す田植機の正面図
【図7】昇降レバーのガイドの平面図
【図8】コントロールケースの平面図
【図9】制御系のブロック回路図
【図10】判別ルーチンのフローチャート
【図11】昇降制御ルーチンのフローチャート
【図12】ローリング制御ルーチンのフローチャート
3 走行機体 8 アクチュエータ 12C 接地フロート 43 感知部材 44 感知センサ 48 速度計測手段 55 制御装置 56 畦際判別手段 A 作業装置 B 畦 E 判別手段 P1 第1軸芯 P2 第2軸芯 S 泥面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 313 - 343 A01B 63/10
Claims (4)
- 【請求項1】 走行機体に対してアクチュエータで昇降
自在に作業装置を備えると共に、この作業装置を泥面に
追従して昇降させるよう該作業装置に備えた対地高さセ
ンサの計測結果に基づいてアクチュエータの駆動操作を
行う制御装置を備えた水田作業機であって、 前記対地高さセンサが、前記作業装置に対して横向き姿
勢の第1軸芯周りで揺動自在に支持され、かつ、その底
面が泥面に対して接触する接地フロートの前記第1軸芯
周りでの揺動量から前記作業装置の対泥面高さを計測す
るフロートセンサと、前記作業装置に対して横向き姿勢
の第2軸芯周りで前端が揺動自在に支持され、かつ、そ
の後端が泥面に対して接触する感知部材の揺動量から作
業装置の対泥面高さを計測する感知センサとを備えて構
成され、 前記制御装置が、泥面の凹凸の程度を判別する判別手段
の判別結果に基づき凹凸の程度が大きいことを判別した
場合には前記フロートセンサからの信号に基づく昇降制
御を行い、判別手段の判別結果に基づき凹凸の程度が小
さいことを判別した場合には、前記感知センサからの信
号に基づく昇降制御を行うよう2種の制御モードに切換
自在に構成されている水田作業機。 - 【請求項2】 前記判別手段が、前記感知センサの単位
時間内の計測値の変動量に基づいて泥面の凹凸の程度を
判別するよう制御動作が設定されている請求項1記載の
水田作業機。 - 【請求項3】 前記走行機体の走行速度を計測する速度
計測手段を備えると共に、この速度計測手段で計測され
る走行機体の走行速度が作業可能な速度域において高速
であることが計測された場合には感知センサからの信号
のみに基づく昇降制御を行うよう前記制御装置の制御動
作が設定されている請求項1記載の水田作業機。 - 【請求項4】 前記走行機体が畦際で畦に沿う方向へ走
行したことを判別する畦際判別手段を備ると共に、この
畦際判別手段で畦際を走行していることが判別された場
合には前記フロートセンサからの信号に基づく昇降制御
を行うよう前記制御装置の制御動作が設定されている請
求項1記載の水田作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11248097A JP3324956B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 水田作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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