JPH07236314A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH07236314A
JPH07236314A JP2869094A JP2869094A JPH07236314A JP H07236314 A JPH07236314 A JP H07236314A JP 2869094 A JP2869094 A JP 2869094A JP 2869094 A JP2869094 A JP 2869094A JP H07236314 A JPH07236314 A JP H07236314A
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JP
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float
sensor
field
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mud
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JP2869094A
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Yoshihide Miyanishi
吉秀 宮西
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサフロートの感知感度の調節に連動して
サイドフロートの接地圧力を圃場の泥土の硬さに応じて
調節することによって、サイドフロートの通過後の圃場
泥面においても苗を安定した植え付け深さで見栄え良く
植え付けて、苗の植え付け後の仕上がり外観を良くす
る。 【構成】 苗植付装置5の左右中央箇所に配備されたセ
ンサフロートSFからの上下変位検出情報に基づいて、
走行機体1に対する前記苗植付装置5の昇降を制御する
ように構成した田植機において、圃場の硬軟に応じて前
記センサフロートSFの感知感度を調節する調節手段2
1Aを備え、かつ、その調節に連動してサイドフロート
12の接地圧力を、前記センサフロートSFの感知感度
が敏感側に調節されるに伴って小さくし、前記センサフ
ロートSFの感知感度が鈍感側に調節されるに伴って大
きくする連係調節機構36を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗植付装置の左右中央
箇所に配備されたセンサフロートからの上下変位検出情
報に基づいて、走行機体に対する前記苗植付装置の昇降
を制御するように構成した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような田植機は、苗の植え付け作
業中においては苗植付装置の対地高さが常に設定対地高
さに維持されるように、圃場泥面の凹凸としてセンサフ
ロートにより検出された上下変位検出情報に基づいて、
苗植付装置の昇降を制御するように構成されている。ま
た、センサフロートは圃場の泥土の硬さに応じて感知感
度の調節を行えるように構成されている。センサフロー
トの感知感度の調節は、圃場泥面に対するセンサフロー
トの接地圧力を変更することによって行えるようにして
いる。例えば、圃場の泥土が硬い場合は、センサフロー
トの接地圧力を大きくしてセンサフロートの感知感度を
鈍感側に調節することによって、圃場における極僅かな
凹凸をもセンサフロートが敏感に検出するのを回避し、
それによって、泥土の硬い圃場においても圃場泥面の凹
凸に沿った円滑な苗植付装置の昇降操作を行えるように
している。また、圃場の泥土が柔らかい場合は、センサ
フロートの接地圧力を小さくしてセンサフロートの感知
感度を敏感側に調節することによって、圃場における比
較的大きな凹凸をセンサフロートが検出しなくなるのを
回避し、それによって、泥土の柔らかい圃場においても
圃場泥面の凹凸に沿った良好な苗植付装置の昇降操作を
行えるようにしている。
【0003】ところで、従来では、苗植付装置の左右中
央箇所に配備されたセンサフロートのみが圃場の泥土の
硬さに応じた接地圧力に調節されるように構成されてお
り、その調節によってセンサフロートのみが圃場の泥土
の硬さに応じた接地圧力で圃場泥面の整地を行えるよう
になっていた。また、その他のサイドフロートは、圃場
の泥土の硬さに関係なく常に自重による比較的に小さい
一定の接地圧力で圃場泥面の整地を行うようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
と、センサフロート通過後の圃場泥面は常に圃場の泥土
の硬さに応じた接地圧力で良好に整地されていることか
ら、センサフロートの通過後の圃場泥面に植え付けられ
た苗は、常に安定した植え付け深さで見栄え良く植え付
けられている。しかしながら、サイドフロート通過後の
圃場泥面は、サイドフロートの接地圧力は圃場の泥土の
硬さに関係なく自重による比較的に小さい接地圧力で常
に一定とされているため、特に泥土の硬い圃場において
は良好に整地されておらず苗の植え付けに悪影響を及ぼ
すようになっており、サイドフロートの通過後の圃場泥
面に植え付けられた苗は、植え付け状態が悪く苗の植え
付け後の仕上がり外観を損なうようになっていた。
【0005】本発明の目的は、センサフロートの感知感
度の調節に連動してサイドフロートの接地圧力を圃場の
泥土の硬さに応じて調節することによって、サイドフロ
ートの通過後の圃場泥面においても苗を安定した植え付
け深さで見栄え良く植え付けて、苗の植え付け後の仕上
がり外観を良くすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、苗植付装置の左右中央箇所に配備
されたセンサフロートからの上下変位検出情報に基づい
て、走行機体に対する前記苗植付装置の昇降を制御する
ように構成した田植機において、圃場の硬軟に応じて前
記センサフロートの感知感度を調節する調節手段を備
え、かつ、その調節に連動してサイドフロートの接地圧
力を、前記センサフロートの感知感度が敏感側に調節さ
れるに伴って小さくし、前記センサフロートの感知感度
が鈍感側に調節されるに伴って大きくする連係調節機構
を設けた。
【0007】又、本第2発明では、苗植付装置の左右中
央箇所に配備されたセンサフロートからの上下変位検出
情報に基づいて、走行機体に対する前記苗植付装置の昇
降を制御するように構成した田植機において、サイドフ
ロートの泥面通過後に形成される溝跡の深さを検出する
溝深さ検出手段と、この溝深さ検出手段からの検出情報
に基づいて前記センサフロートの感知感度を調節する感
度自動調節手段とを備え、かつ、その調節に連動してサ
イドフロートの接地圧力を、前記センサフロートの感知
感度が敏感側に調節されるに伴って小さくし、前記セン
サフロートの感知感度が鈍感側に調節されるに伴って大
きくする連係調節機構を設けた。
【0008】
【作用】本第1発明によると、圃場の泥土が柔らかい場
合は、センサフロートの感知感度がその泥土の柔らかさ
に応じた感知感度となるように、調節手段がセンサフロ
ートの感知感度を敏感側に調節することによって、セン
サフロートの接地圧力がその調節に応じた比較的に小さ
い接地圧力に調節されるとともに、サイドフロートの接
地圧力もその調節に応じた比較的に小さい接地圧力に連
係調節機構を介して連動して調節されるようになる。ま
た、圃場の泥土が硬い場合は、センサフロートの感知感
度がその泥土の硬さに応じた感知感度となるように、調
節手段によりセンサフロートの感知感度を鈍感側に調節
することによって、センサフロートの接地圧力がその調
節に応じた比較的に大きい接地圧力に調節されるととも
に、サイドフロートの接地圧力もその調節に応じた比較
的に大きい接地圧力に連係調節機構を介して連動して調
節されるようになる。
【0009】本第2発明によると、サイドフロートの泥
面通過後に形成される溝跡の深さを検出する溝深さ検出
手段からの検出情報に基づいて、感度自動調節手段がセ
ンサフロートの感知感度を圃場の泥土の硬さに応じた感
知感度に自動的に調節するようになり、それによって、
センサフロートの接地圧力がその自動調節に応じた接地
圧力に調節されるとともに、サイドフロートの接地圧力
もその自動調節に応じた接地圧力に連係調節機構を介し
て連動して調節されるようになる。
【0010】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、センサフ
ロートの感知感度の調節とともにサイドフロートの接地
圧力が圃場の泥土に硬さに応じた接地圧力に調節される
ことによって、サイドフロート通過後の圃場泥面も、圃
場の状況に応じた接地圧力によって常に良好に整地され
た状態となり、センサフロート通過後の圃場泥面と同様
に、サイドフロート通過後の圃場泥面においても安定し
た植え付け深さで見栄え良く苗を植え付けることができ
るようになるので、植え付け後の仕上がり外観を良くす
ることができるようになった。
【0011】本第2発明によれば、感度自動調節手段に
よってセンサフロートの感知感度が圃場の泥土の硬さに
応じた感知感度に自動的に調節されるとともに、センサ
フロート及びサイドフロートの接地圧力が圃場の泥土の
硬さに応じた接地圧力に自動的に調節されることによっ
て、人為的に圃場の泥土の硬さを判断してセンサフロー
トの感知感度を設定する場合に比較して、その手間や煩
わしさがない上に、人為的に圃場の泥土の硬さを判断し
た場合に生じる虞のある判断の誤りによる苗の植え付け
不良が解消され、センサフロートの通過後の圃場泥面、
並びに、サイドフロートの通過後の圃場泥面において、
確実に安定した植え付け深さで見栄え良く苗を植え付け
ることができるようになるので、植え付け後の仕上がり
外観をより一層良くすることができるようになった。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、乗用型田植機の全体側面が示されてお
り、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1と、走行
機体1の後部にリンク機構2を介して油圧式のリフトシ
リンダ3により昇降自在に、かつ、電動式のローリング
モータ4により前後軸芯周りでローリング自在に連結さ
れた苗植付装置5によって構成されている。
【0013】図2にも示すように、苗植付装置5は、走
行機体1の原動部からの動力が伝達されるフィードケー
ス6、フィードケース6から左右に向けて延設された角
型フレーム7、角型フレーム7より後方に向けて三列に
延設されたフレーム兼用の植付伝動ケース8、植付伝動
ケース8の後部左右両側に軸支された植付機構9、植付
伝動ケース8に対して一定のストロークで往復横移動す
る苗載台10、中央に位置する植付伝動ケース8の下方
に装備されたセンターフロート11、及び、左右に位置
する植付伝動ケース8の夫々の下方に装備されたサイド
フロート12、などによって構成されている。
【0014】図2、図3及び図5に示すように、各植付
伝動ケース8の前部には、左右の植付伝動ケース8に亘
って横架されたフロート支点パイプ13が、その軸芯P
1周りで回動自在となるように枢支連結されている。フ
ロート支点パイプ13には、各植付伝動ケース8の下方
においてフロート支点パイプ13と一体回動する揺動ア
ーム14が後方に向けて延設されている。そして、中央
に位置する揺動アーム14にはセンターフロート11
が、左右に位置する夫々の揺動アーム14にはサイドフ
ロート12が、夫々の揺動アーム14の揺動端側に設け
られた左右向きの横軸14aにて、その軸芯P2周りで
上下揺動自在に支持されている。また、図3〜図5に示
すように、フロート支点パイプ13には、フロート支点
パイプ13と一体回動自在な操作レバー15が走行機体
1に向けて延設されている。一方、角型フレーム7に
は、操作レバー15との係合により操作レバー15を任
意の位置で係止保持する係止具16が設けられている。
【0015】つまり、操作レバー15を、フロート支点
パイプ13の軸芯P1周りで回動操作するとともに係止
具16で任意の位置に係止保持することによって、植付
伝動ケース8に対するセンターフロート11及びサイド
フロート12の相対高さを変更できる構成となってお
り、それによって、圃場の泥土の硬さに応じた苗の植え
付け深さの調節を行えるようにしている。
【0016】図3及び図4に示すように、センターフロ
ート11の前部上方には、接地圧の変動に基づくセンタ
ーフロート11の上下揺動変位量をリンク機構17を介
して検出するポテンショメータ型のフロートセンサS1
が備えられている。このフロートセンサS1は、フィー
ドケース6に対して上下揺動自在に支持された上下一対
のリンク18の先端に支持されたブラケット19に固定
されている。また、上下一対のリンク18のうちの上側
のリンク18は、操作レバー15より延設されたピン1
5aと係合されており、操作レバー15の操作により植
付伝動ケース8に対するセンターフロート11及びサイ
ドフロート12の相対高さが変更されるのに伴って、植
付伝動ケース8に対するフロートセンサS1の相対高さ
も同様に変更されるようになっている。そして、この田
植機は、図6に示すように、フロートセンサS1により
検出される検出値と、走行機体1の操縦部に備えられた
ポテンショメータ型の設定器20により設定された制御
目標値とが合致するように、マイクロコンピュータを備
えた制御装置21が、リフトシリンダ3への作動油の流
れを切り換える電磁制御弁22の作動を制御することに
よって、植え付け作業中における苗植付装置5の対地高
さを設定対地高さに維持する昇降制御が行えるように構
成されている。
【0017】つまり、センターフロート11、リンク機
構17、及び、フロートセンサS1によって、苗植付装
置5の対地高さを検出するセンサフロートSFが構成さ
れている。
【0018】図6に示すように、センサフロートSFの
感知感度は、圃場の泥土の硬さに応じて設定器20を人
為操作することによって調節されるようになっている。
【0019】例えば、圃場の泥土が硬い場合は、その硬
さに応じて設定器20を「硬」側へ人為操作することに
よって、フロートセンサS1の制御目標値が図3及び図
6におけるa方向側に変更され、その変更後の制御目標
値に基づいて、制御装置21が、フロートセンサS1の
検出値と設定器20の制御目標値とが合致するように電
磁制御弁22の作動を制御することによって、センター
フロート11の基準姿勢が変更後の制御目標値に応じた
前上がり姿勢に変更されるとともに、その基準姿勢の変
更によって、付勢用の圧縮バネ23(フロートセンサS
1を固定するブラケット19とセンサフロートSFのリ
ンク機構17との間に介装され、センターフロート11
を地面側に付勢するもの)が、変更後の制御目標値に応
じた比較的に強い圧縮状態(センターフロート11の接
地圧力が変更後の制御目標値に応じて比較的に大きくな
る状態)となり、これによって、センサフロートSFの
感知感度が鈍感側に変更されるのである。
【0020】一方、圃場の泥土が柔らかい場合は、その
柔らかさに応じて設定器20を「軟」側へ人為操作する
ことによって、フロートセンサS1の制御目標値が図3
及び図6におけるb方向側に変更され、その変更後の制
御目標値に基づいて、制御装置21が、フロートセンサ
S1の検出値と設定器20の制御目標値とが合致するよ
うに電磁制御弁22の作動を制御することによって、セ
ンターフロート11の基準姿勢が変更後の制御目標値に
応じた前下がり姿勢に変更されるとともに、その基準姿
勢の変更によって、付勢用の圧縮バネ23が、変更後の
制御目標値に応じた比較的に弱い圧縮状態(センターフ
ロート11の接地圧力が変更後の制御目標値に応じて比
較的に小さくなる状態)となり、これによって、センサ
フロートSFの感知感度が敏感側に変更されるのであ
る。
【0021】つまり、制御装置21には、設定器20に
より制御目標値として設定された圃場の硬軟に応じてセ
ンサフロートSFの感知感度を調節する調節手段21A
が制御プログラムとして備えられている。
【0022】また、センサフロートSFの感知感度は、
設定器20を「自動」に設定することによって、圃場の
泥表面のレベルを検出する泥面レベル検出手段24と、
サイドフロート12の泥面通過後に形成される溝跡の底
面レベルを検出する溝底レベル検出手段25と、これら
両レベル検出手段24,25の検出結果から溝跡の深さ
を検知する溝深さ検知手段26とによって構成される溝
深さ検出手段27からの検出情報(溝跡の深さ=圃場の
泥土の硬さ)に基づいて自動調節されるようになってい
る。
【0023】図5及び図7に示すように、泥面レベル検
出手段24と溝底レベル検出手段25は、左右に位置す
る揺動アーム14の夫々の揺動端において、左右に向け
て延出した横軸14aの左右夫々の延出端に、その軸芯
P2周りで上下揺動自在に枢支された接地体によって構
成されている。泥面レベル検出手段24の上下揺動変位
により検出された圃場の泥表面のレベルと、溝底レベル
検出手段25にて検出された溝跡の底面レベルは、プッ
シュプルワイヤ28,29を介して溝深さ検知手段26
に伝達されるようになっている。
【0024】図7に示すように、溝深さ検知手段26
は、フロート支点パイプ13の両端部に夫々設けられた
ポテンショメータによって構成されている。溝深さ検知
手段26の本体26aは、フロート支点パイプ13にベ
アリング30を介して回動自在に支持された筒状体31
に固定支持されており、この筒状体31と溝底レベル検
出手段25とはプッシュプルワイヤ29を介して連係さ
れている。一方、溝深さ検知手段26の回動操作軸26
bと泥面レベル検出手段24とはプッシュプルワイヤ2
8を介して連係されている。つまり、溝深さ検知手段2
6は、泥面レベル検出手段24と溝底レベル検出手段2
5の相対高さが、溝深さ検知手段26の本体26aと回
動操作軸26bとの相対回動変位量として伝達されるこ
とによって、この相対回動変位量を溝跡の深さ(圃場の
泥土の硬さ)として検知するようになっている。
【0025】そして、図6に示すように、泥面レベル検
出手段24、溝底レベル検出手段25、及び、溝深さ検
知手段26で得られた溝跡の深さ(圃場の泥土の硬さ)
は、溝深さ検出手段27からの検出情報として制御装置
21に入力され、その検出情報に基づいて、制御装置2
1が、フロートセンサS1の制御目標値を自動的に設定
するとともに、フロートセンサS1の検出値と制御目標
値とが合致するように電磁制御弁22の作動を制御する
ことによって、センサフロートSFの感知感度の自動調
節が行われるようになっている。
【0026】つまり、制御装置21には、溝深さ検出手
段27からの検出情報に基づいてセンサフロートSFの
感知感度を調節する感度自動調節手段21Bが制御プロ
グラムとして備えられている。また、制御装置21は、
左右夫々の溝深さ検出手段27から入力された検出情報
を比較して、その比較差が設定範囲を超えると、ローリ
ングモータ4の作動を制御して苗植付装置5を設定ロー
リング姿勢に維持するローリング制御が行えるようにプ
ログラムされている。
【0027】左右のサイドフロート12は、制御装置2
1に備えられた調節手段21Aあるいは感知自動調節手
段21BによるセンサフロートSFの感知感度の調節に
連動して、圃場泥面に対する接地圧力が調節されるよう
になっている。
【0028】図2、図5及び図6に示すように、左右の
サイドフロート12の前部には、夫々、支柱32が立設
されている。一方、角型フレーム7における左右のサイ
ドフロート12の夫々の上方に位置する部分には、電動
モータ33が、その出力軸33aが下方向きとなるよう
に設置されており、この出力軸33aには上下に延びる
螺軸34が連結されている。螺軸34には、電動モータ
33の駆動により上下スライド操作されるアーム35が
螺合されている。また、支柱32とアーム35とに亘っ
て、引っ張りバネ36が架設されている。そして、電動
モータ33は、制御装置21がセンサフロートSFの感
知感度を調節するのに伴って、左右のサイドフロート1
2の接地圧力とセンサフロートSFの接地圧力とが一致
するように正逆転駆動されるようになっている。
【0029】例えば、圃場の泥土が柔らかい場合は、セ
ンサフロートSFの感知感度が敏感側(圧縮バネ23が
比較的に弱い圧縮状態となりセンターフロート11の接
地圧力が比較的に小さくなる側)に変更されのに伴っ
て、電動モータ33は、制御装置21の制御作動によ
り、引っ張りバネ36の作用によって得られる左右のサ
イドフロート12の接地圧力がセンターフロート11の
接地圧力と一致する位置にアーム35が上昇移動するま
で正転駆動されるようになっている。また、圃場の泥土
が硬い場合は、センサフロートSFの感知感度が鈍感側
(圧縮バネ23が比較的に強い圧縮状態となりセンター
フロート11の接地圧力が比較的に大きくなる側)に変
更されるのに伴って、電動モータ33は、制御装置21
の制御作動により、引っ張りバネ36の作用によって得
られる左右のサイドフロート12の接地圧力がセンター
フロート11の接地圧力と一致する位置にアーム35が
下降移動するまで逆転駆動されるようになっている。
【0030】つまり、支柱32、電動モータ33、螺軸
34、アーム35、及び、引っ張りバネ36によって、
センサフロートSFの感知感度の調節に連動して左右の
サイドフロート12の接地圧力を調節する連係調節機構
36が構成されている。そして、この構成によって、サ
イドフロート12の通過後の圃場泥面においても、苗を
安定した植え付け深さで見栄え良く植え付けることがで
き、それによって、苗植え付け後の仕上がり外観を良く
することができるようになっている。
【0031】図1に示すように、走行機体1の前部には
エンジン37が搭載されており、エンジン37からの動
力が、ベルト式無段変速装置38及びミッションケース
39を介して前後車輪40,41並びにフィードケース
6に伝達されるようになっている。
【0032】図6に示すように、ベルト式無段変速装置
38は、エンジン37の出力軸37aに取り付けられた
割りプーリ式の出力プーリ38a、ミッションケース3
9の入力軸39aに取り付けられた割りプーリ式の入力
プーリ38b、出力プーリ38aと入力プーリ38bと
に亘って巻回された伝動ベルト38c、及び、カム機構
38dを介して出力プーリ38a及び入力プーリ38b
の間隔を変更する電動シリンダ38e、などによって構
成されており、ポテンショメータからなる速度設定器4
2にて設定された設定速度に基づいて、制御装置21が
電動シリンダ38eの作動を制御することによって、無
段階の変速操作が行えるようになっている。また、電動
シリンダ38eには、電動シリンダ38eの実作動スト
ロークを検出するストロークセンサ38sが備えられて
おり、制御装置21は、速度設定器42からの設定値と
ストロークセンサ38sからの検出値とが一致するよう
に、電動シリンダ38eのフィードバック制御を行うよ
うになっている。
【0033】エンジン37のアクセル装置43のアクセ
ルレバー43aは、L字状の揺動リンク44及びロッド
45などを介して復帰型のフートアクセル46に連係さ
れており、このフートアクセル46の踏み込み操作を行
うことによって、その踏み込み量に応じた操作量でアク
セルレバー43aが操作されるようになっている。ま
た、アクセル装置43のアクセルレバー43aは、摩擦
保持機構47によって操作位置に固定保持されるハンド
アクセルレバー48と連係されており、ハンドアクセル
レバー48を所望位置まで操作することによって、その
所望位置に応じた操作位置にアクセルレバー43aが保
持されるようになっている。また、ハンドアクセルレバ
ー48には、ハンドアクセルレバー48が所定高速域A
に設定されたことを検出するポテンショメータ48sが
備えられている。そして、制御装置21は、ポテンショ
メータ48sによってハンドアクセルレバー48が所定
高速域Aに設定されたことが検出されている場合に、エ
ンジン37の出力軸37aに備えられた回転数検出セン
サ37sにより検出されるエンジン回転数が設定領域に
おける下限値まで低下すると、速度設定器42の設定値
にかかわらず走行速度を減速するように電動シリンダ3
8eが減速側に操作され、この減速操作により回転数検
出センサ37sにより検出されるエンジン回転数が設定
領域における上限値まで復帰すると、速度設定器42の
設定値に応じた元の走行速度が得られるまで電動シリン
ダ38eを増速側に操作するようになっている。
【0034】つまり、制御装置21には、ハンドアクセ
ルレバー48が所定高速域Aに設定された場合にのみ、
圃場の泥土の硬さの違いによるエンジン負荷の変動を検
知して、走行速度がエンジン負荷に応じた最適作業速度
となるようにベルト式無段変速装置38の作動を制御す
る自動車速制御手段21Cが制御プログラムとして備え
られている。
【0035】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 田植機としては、例えば、四条植え、五条植え、六
条植え、あるいは、八条植えのいずれの形態のものであ
ってもよい。 連係調節機構36の構成としては種々の変更が可能
であり、例えば、電動モータ33に代えて、制御装置2
1により電動シリンダの作動を制御することによってサ
イドフロート12の接地圧力を調節するようにしてもよ
い。 連係調節機構36のアーム35を、電動モータ33
の正逆転駆動により上下方向にスライド移動するものに
代えて、電動モータ33の正逆転駆動により上下揺動す
るものであってもよい。
【0036】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の平面図
【図3】センサフロートの構成を示す苗植付装置下部の
縦断側面図
【図4】センサフロートの構成を示す苗植付装置の部分
正面図
【図5】連係調節機構の構成を示す苗植付装置下部の縦
断側面図
【図6】制御構成を示すブロック図
【図7】溝深さ検出手段の構成を示す一部切り欠き背面
【符号の説明】
1 走行機体 5 苗植付装置 12 サイドフロート 21A 調節手段 21B 感度自動調節手段 27 溝深さ検出手段 36 連係調節機構 SF センサフロート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付装置(5)の左右中央箇所に配備
    されたセンサフロート(SF)からの上下変位検出情報
    に基づいて、走行機体(1)に対する前記苗植付装置
    (5)の昇降を制御するように構成した田植機であっ
    て、 圃場の硬軟に応じて前記センサフロート(SF)の感知
    感度を調節する調節手段(21A)を備え、かつ、その
    調節に連動してサイドフロート(12)の接地圧力を、
    前記センサフロート(SF)の感知感度が敏感側に調節
    されるに伴って小さくし、前記センサフロート(SF)
    の感知感度が鈍感側に調節されるに伴って大きくする連
    係調節機構(36)を設けてある田植機。
  2. 【請求項2】 苗植付装置(5)の左右中央箇所に配備
    されたセンサフロート(SF)からの上下変位検出情報
    に基づいて、走行機体(1)に対する前記苗植付装置
    (5)の昇降を制御するように構成した田植機であっ
    て、 サイドフロート(12)の泥面通過後に形成される溝跡
    の深さを検出する溝深さ検出手段(27)と、この溝深
    さ検出手段(27)からの検出情報に基づいて前記セン
    サフロート(SF)の感知感度を調節する感度自動調節
    手段(21B)とを備え、かつ、その調節に連動してサ
    イドフロート(12)の接地圧力を、前記センサフロー
    ト(SF)の感知感度が敏感側に調節されるに伴って小
    さくし、前記センサフロート(SF)の感知感度が鈍感
    側に調節されるに伴って大きくする連係調節機構(3
    6)を設けてある田植機。
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