JPH0614628A - 苗植付装置の昇降制御機構 - Google Patents

苗植付装置の昇降制御機構

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JPH0614628A
JPH0614628A JP17251692A JP17251692A JPH0614628A JP H0614628 A JPH0614628 A JP H0614628A JP 17251692 A JP17251692 A JP 17251692A JP 17251692 A JP17251692 A JP 17251692A JP H0614628 A JPH0614628 A JP H0614628A
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Yasunari Nakao
康也 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗植付け深さ調節にかかわらず、整地フロー
トと上下揺動量検出センサとの相対関係を一定に維持で
きものを簡単な構造で提供する。 【構成】 苗植付装置Nのフレーム9に横軸芯周りで昇
降揺動自在に取付けられる支持アーム14の揺動端部
に、横軸芯周りで上下揺動自在に整地フロート5を枢支
し、この整地フロート5の接地圧変動に伴う上下揺動量
を検出する検出センサPMを備えるとともに、この検出
センサPMの検出結果に基づいて苗植付装置Nを所定対
地姿勢に維持するよう油圧シリンダ2を制御し、支持ア
ーム14を上下揺動操作自在並びに調節固定自在に支持
して植付け深さを変更するよう構成し、検出センサPM
を支持アーム14の揺動端部に横軸芯周りで回動自在に
枢支された支持具21に取付け、この支持具21とフレ
ーム9とを支持アーム14と平行なリンク25を介して
平行四連リンク状に枢支連結してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体にアクチュエ
ータの駆動により昇降自在に苗植付装置を連結し、苗植
付装置のフレームに横軸芯周りで昇降揺動自在に取付け
られる支持アームの揺動端部に、横軸芯周りで上下揺動
自在に整地フロートを枢支し、この整地フロートの接地
圧変動に伴う上下揺動量を検出する検出センサを備える
とともに、この検出センサの検出結果に基づいて苗植付
装置が所定対地姿勢に維持するよう前記アクチュエータ
を制御する昇降制御手段を備え、前記支持アームを上下
揺動操作自在並びに調節固定自在に支持して植付け深さ
を変更するよう構成してある苗植付装置の昇降制御機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付装置の昇降制御機構におい
て、従来では、整地フロートの上下揺動量を検出するセ
ンサは整地フロートの前部側上方箇所に苗植付装置のフ
レームに配設され、後部支点周りで上下揺動する整地フ
ロートの前部側の上下動量をリンク機構又は操作ワイヤ
を介して検出する構成が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造においては、苗の植付け深さを変更調節するために整
地フロートの後部支点位置が支持アームの揺動調節に基
づいて、上下に変化するために、この植付け深さ調節の
前後においては、整地フロートの対地姿勢を一定にさせ
ると前記検出センサの検出値に誤差が発生してしまう弊
害があり、このような誤差を吸収する方法として、検出
センサをフレームに対して位置調節自在に取付けるとと
もに、植付け深さ調節操作に連動して検出センサの相対
対地高さを位置変更させる構造が必要となるが、このよ
うに構成すると、検出センサの支持構造や連動機構が複
雑となる新たな弊害が生じる。本発明は上記したような
不具合点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した苗植付装置の昇降制御機構において、前記
検出センサを、前記支持アームの揺動端部に横軸芯周り
で回動自在に枢支された支持具に取付けるとともに、こ
の支持具と前記フレームとを支持アームと平行なリンク
を介して平行四連リンク状に枢支連結してある点にあ
る。
【0005】
【作用】植付け深さを調節するために支持アームを上下
揺動させても、支持アームと平行リンクとにより平行四
連リンク状に枢支連結される支持具はフレームとの相対
姿勢が一定に維持された状態で平行に上下動するので、
この支持具に取付けられる検出センサも同様に対フレー
ム姿勢が平行状態を維持することになる。その結果、植
付け深さ調節の前後において、整地フロートの対フレー
ム姿勢が一定であれば常に検出センサの対フロート姿勢
も一定に維持されることとなる。しかも、支持具はフロ
ート支点と共に一体的に上下するので、検出センサと整
地フロートの相対姿勢並びに相対高さがほぼ同一状態に
維持される。
【0006】
【発明の効果】従って、検出センサの支持具とフレーム
とをリンクで連結させるだけの簡単な構成により、植付
け深さ調節にかかわらず、整地フロートと検出センサと
の相関関係を一定に維持でき、整地フロートの接地圧変
動に伴う上下揺動量を精度良く検出することができるも
のとなった。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図3
に乗用型田植機の後部を示している。この田植機は図示
しない走行機体の後部にリンク機構1を介して油圧シリ
ンダ2〔アクチュエータの一例〕により駆動昇降自在に
苗植付装置Nを連結し、苗植付装置Nは、一定ストロー
クで往復横移動駆動される苗のせ台3、苗のせ台3の下
端部から一株づつ苗を取り出して圃場に植付ける植付機
構4、複数の整地フロート5等を備えて構成してある。
詳述すると、横方向に長い角パイプ形状のメインフレー
ム6を備え、リンク機構1に枢支ボス部7を介して前後
軸芯周りでローリング自在に連結されたフィードケース
8をこのメインフレーム6のほぼ左右中央に連結固定す
るとともに、所定間隔をあけて複数の植付ケース9を後
方に向けて片持ち状に固定延設して苗植付装置フレーム
体を構成し、各植付ケース9の後部側左右両側に植付機
構4を配備してある。フィードケース8から各植付ケー
ス9に対する動力伝達はメインフレーム6の後方外方側
の伝動軸10を介して行うよう構成してある。又、メイ
ンフレーム6から立設した支柱フレーム11により苗の
せ台3を支持してあり、フレーム体の構成部材である各
植付ケース9の下端部に枢支ブラケット12を介して回
動自在に支持される支点パイプ13を幅方向に長く配設
するとともに、支点パイプ13から後方下方側に片持ち
状に支持アーム14を延設し、この支持アーム14の揺
動端部に各整地フロート5の後部を横軸芯X周りで揺動
自在に枢支してある。前記支点パイプ13から操作レバ
ー15を前方側に固設延設し、メインフレーム6に固定
のレバーガイド16に支持されるこの操作レバー15を
上下揺動調節することで、整地フロート5の支点位置を
上下に変更させて植付機構4による苗植付け深さを変更
調節できるよう構成してある。そして、前記整地フロー
ト5の接地圧変動に伴う上下揺動量を検出するポテンシ
ョメータPM〔検出センサの一例〕を備えるとともに、
このポテンショメータPMの検出結果に基づいて苗植付
装置Nが所定対地姿勢に維持するよう前記油圧シリンダ
2を制御する昇降制御手段Aを備えてある。つまり、接
地圧変動に伴う整地フロート5の前部側の上下揺動量を
ポテンショメータPMにより検出し、このポテンショメ
ータPMの検出値がマイクロコンピュータを備えた制御
装置17に入力され、この制御装置17が人為設定され
る設定器18による設定値と前記ポテンショメータPM
の出力値が合致するよう油圧シリンダ2に対する電磁制
御弁Vを駆動制御して、苗植付装置Nの対地高さを所定
状態に維持するよう構成してある。即ち、前記昇降制御
手段Aは制御装置17に制御プログラム形式で備えられ
る。又、前記ポテンショメータPMは、整地フロート5
の上下揺動支点の近くに配備され、前記操作レバー15
による苗植付け深さ調節操作にかかわらず、対フロート
姿勢を常に一定に維持できるよう構成してある。詳述す
ると、図1、図2に示すように、前記ポテンショメータ
PMは、支持アーム14とフロート側ブラケット19と
の枢支連結用支軸20に回動自在に枢支された支持具2
1に取付けられ、整地フロート5の支点よりも後部側の
表面に取付け固定されたブラケット22と検出揺動アー
ム23とをロッド24を介して連結してフロート後部側
の上下揺動量を検出する構成としてある。又、前記支持
具21と支点パイプ13を植付ケース9に取付け支持す
る枢支ブラケット12との間に、支持アーム14と平行
状態のリンク25を枢支連結し、支持アーム14、リン
ク25、ブラケット12及び支持具21により平行四連
リンク状のリンク機構を構成してある。このように構成
すると、整地フロート5の後部支点位置を苗植付装置N
に対して相対上下動させても、支持具21、即ち、ポテ
ンショメータPMの対フロート姿勢が常に一定に維持さ
れることとなり、苗植付け深さ調節にかかわらず、フロ
ート5の上下動量の検出が精度よく行えることとなる。
【0008】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降制御系を示す図
【図2】ポテンショメータ配設部の切欠正面図
【図3】苗植付装置の側面図
【符号の説明】
2 アクチュエータ 5 整地フロート 9 フレーム 14 支持アーム 21 支持具 25 リンク A 昇降制御手段 N 苗植付装置 PM 検出センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体にアクチュエータ(2)の駆動
    により昇降自在に苗植付装置(N)を連結し、苗植付装
    置(N)のフレーム(9)に横軸芯周りで昇降揺動自在
    に取付けられる支持アーム(14)の揺動端部に、横軸
    芯周りで上下揺動自在に整地フロート(5)を枢支し、
    この整地フロート(5)の接地圧変動に伴う上下揺動量
    を検出する検出センサ(PM)を備えるとともに、この
    検出センサ(PM)の検出結果に基づいて苗植付装置
    (N)を所定対地姿勢に維持するよう前記アクチュエー
    タ(2)を制御する昇降制御手段(A)を備え、前記支
    持アーム(14)を上下揺動操作自在並びに調節固定自
    在に支持して植付け深さを変更するよう構成してある苗
    植付装置の昇降制御機構であって、前記検出センサ(P
    M)を、前記支持アーム(14)の揺動端部に横軸芯周
    りで回動自在に枢支された支持具(21)に取付けると
    ともに、この支持具(21)と前記フレーム(9)とを
    支持アーム(14)と平行なリンク(25)を介して平
    行四連リンク状に枢支連結してある苗植付装置の昇降制
    御機構。
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