JP2813644B2 - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JP2813644B2
JP2813644B2 JP22246492A JP22246492A JP2813644B2 JP 2813644 B2 JP2813644 B2 JP 2813644B2 JP 22246492 A JP22246492 A JP 22246492A JP 22246492 A JP22246492 A JP 22246492A JP 2813644 B2 JP2813644 B2 JP 2813644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機や直播機等の水
田作業機における作業装置の昇降制御機構の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以上のような水田作業機の一例として乗
用型田植機があり、この乗用型田植機では苗植付装置
(作業装置に相当)の昇降制御を行っている。そして、
このような乗用型田植機の昇降制御機構の構成の一例
が、実開昭58−152821号公報に開示されてい
る。この構成では、田面から苗植付装置までの高さを検
出するものとして、田面に接地追従する接地フロート
(前記公報の第2図中の9)を苗植付装置に備えてお
り、苗植付装置に対する接地フロートの位置をワイヤ
(前記公報の第2図中の25)(第1センサーに相当)
にて検出し、これを苗植付装置までの高さとしている。
そして、この高さ検出に基づき、田面から苗植付装置が
一定高さを維持するように苗植付装置を昇降操作してい
る。そして、接地フロートを田面側に押圧するバネ(前
記公報の第2図中の23)の付勢力を、調節レバー(前
記公報の第2図中の24)により変更して昇降制御感度
を調節できるように構成している。この場合、田面の凹
凸が多い状態ではバネの付勢力を強くして制御感度を鈍
感側に設定し、田面の凹凸が少ない状態ではバネの付勢
力を弱くして制御感度を敏感側に設定するのが一般的で
ある。
【0003】このように、田面から苗植付装置までの高
さを検出するものとして接地フロートを使用するのは、
この接地フロートが一般的に幅広で接地面積が大きいの
で、接地フロートの田面への接地作用により接地フロー
トがダンパーとして機能することになって、苗植付装置
の細かな振動が吸収され抑えられるからであり、広い範
囲での整地機能が期待できるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一つの水田において、
全箇所で田面の凹凸の状態が同じと言うことはなく、場
所によって田面の凹凸の状態が異なっている場合が多い
ので、植付作業の最初において田面の凹凸の状態に適し
た制御感度を設定していても、植付作業の進行に伴っ
て、田面の凹凸の状態と制御感度とが合致しなくなって
くる場合がある。従って、田面の凹凸が多いのに昇降制
御機構の制御感度が敏感側になってしまえば、頻繁に苗
植付装置の昇降操作が行われて、いわゆるハンチング現
象が生じるので、このような場合には調節レバーを操作
して制御感度を鈍感側に操作し、ハンチング現象を抑え
るようにしなければならない。逆に、田面が滑らかでハ
ンチング現象の生じ難い状態で制御感度が鈍感側になっ
てしまえば、苗植付装置の昇降操作が遅れ気味になり田
面から苗植付装置を一定の高さに維持できなくなってし
まう。従って、作業者は田面の凹凸の状態に応じて昇降
制御機構の制御感度を頻繁に変更操作しなければなら
ず、操作性の面で改良の余地がある。本発明は以上のよ
うな接地フロートを使用した昇降制御機構の型式におい
て、接地フロートの利点(ダンパー及び整地機能)を残
しながら、制御感度の変更の操作性の向上を図ることを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな水田作業機において、次のように構成することにあ
る。つまり、 〔1〕田面に接地追従する接地フロートを作業装置に上
下動自在に備え、この作業装置に対する接地フロートの
上下位置を検出する第1センサーを備えて、第1センサ
ーの検出値に基づき作業装置が田面から設定高さに維持
されるように、この作業装置を昇降操作する昇降制御機
構を備えると共に、作業装置に接地体を上下動自在に備
え、この作業装置に対する接地体の上下位置を検出する
第2センサーを備えて、作業装置に対する接地体の上下
動が多くなると昇降制御機構の設定された制御感度を鈍
感側に変更操作し、且つ、作業装置に対する接地体の上
下動が少なくなると昇降制御機構の設定された制御感度
を敏感側に変更操作する感度変更手段を備えてある。 〔2〕前項〔1〕の構成において、作業装置に対する接
地体の上下動が多くなると、機体の走行速度を減速操作
する自動減速手段を備えてある。
【0006】
【作用】
〔I〕前項〔1〕のように構成すると、田面に接地追従
して行く接地フロートの第1センサーからの検出値に基
づいて、作業装置が田面から設定高さに維持されるよう
に自動的に昇降操作される。比較的広い接地面積を持つ
接地フロートは、田面に小さな凹凸のある場合に、これ
に反応することなくそのまま通過してしまう場合がある
が、このような接地フロートに対し、整地機能等を無視
して接地体を十分に小さく軽いものに構成してやれば、
この接地体は田面の小さな凹凸にも敏感に反応して、そ
の大小に関係なく田面の凹凸に正確に接地追従してい
く。これにより以上のような接地体を装備すると、接地
フロートに基づいて作業装置の昇降制御を行っている場
合、田面の凹凸の状態(凹凸の多少)の変化に対して、
接地フロートよりも接地体の方が素早く反応することに
なる。
【0007】従って、ある制御感度により接地フロート
に基づいて作業装置の昇降制御を行っている場合、接地
体の上下動の回数が多くなったり、上下動の回数が少な
くても比較的大きな上下幅で接地体が繰り返して上下動
したりすると、田面の凹凸が多くなってきたと判断され
る。この場合には昇降制御の制御感度が自動的に鈍感側
に変更操作される。逆に、接地体の上下動の回数が少な
くなってくると、田面の凹凸が少なくなって田面が比較
的平滑になってきたと判断される。この場合には昇降制
御の制御感度が自動的に敏感側に操作される。以上のよ
うに、接地フロートには田面の細かな凹凸を無視させな
がら、田面の大きな変化に追従させて行き、この接地フ
ロートに基づいて作業装置の昇降制御を行う。接地体に
は田面の細かな凹凸に敏感に反応させ田面の凹凸の状態
を検出させて、この接地体に基づいて昇降制御の制御感
度を修正している。この場合、接地体が田面に接触し上
下動して田面の凹凸を直接検出しているので、田面の凹
凸の状態が精度良く検出できる。そして、接地フロート
の接地作用により接地フロートがダンパーとして機能す
ることになり、作業装置の細かな振動が吸収され抑えら
れるのであり、接地フロートにより田面が整地されるの
である。
【0008】〔II〕前項〔2〕のように構成すると、
接地体の上下動の回数が多くなったり、上下動の回数が
少なくても比較的大きな上下幅で接地体が繰り返して上
下動したりして、昇降制御の制御感度が鈍感側に変更操
作されると、機体の走行速度も自動的に減速操作され
る。これにより、制御感度の鈍感側への変更操作及び機
体の走行速度の減速操作によって、作業装置の昇降操作
によるハンチング現象がさらによく抑えられる。
【0009】
【発明の効果】請求項1のように、接地体により田面の
凹凸の状態を検出して、昇降制御の制御感度を自動的に
精度良く修正するように構成することによって、作業者
が田面の状態に応じて昇降制御機構の制御感度を手動で
頻繁に変更操作しなくてもよくなり、操作性を向上させ
ることができた。そして、接地フロートの接地作用によ
る整地機能、及び作業装置の細かな振動を吸収するダン
パー機能と言う従来の構造の利点をそのまま備えてい
る。請求項2のように、制御感度の鈍感側への変更操作
と同時に、機体の走行速度の減速操作も行うことによ
り、作業装置の昇降操作によるハンチング現象がさらに
よく抑えられるようになり、さらに安定した作業装置の
昇降制御が行える。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の後部に、苗植付装置3(作業装置に相当)を、
リンク機構4及び油圧シリンダ5により昇降操作自在に
連結して、水田作業機の一例である乗用型田植機を構成
している。苗植付装置3は図1に示すように、一対の植
付アーム7を備えた植付ケース8が、苗植付装置3の植
付ミッションケース6の後部に回転駆動自在に支持さ
れ、苗のせ台9が植付ミッションケース6に対して左右
に往復横送り駆動自在に支持されており、植付ケース8
の回転に伴い苗のせ台9から一対の植付アーム7が交互
に苗を取り出して田面Gに植え付けて行くように構成さ
れている。
【0011】図4及び図1に示すように、苗植付装置3
はリンク機構4の前後軸芯P1回りにローリング自在に
連結されている。リンク機構4の後端のフレーム4aに
固定されたブラケット4bに、ネジ軸10及びこのネジ
軸10を正逆転駆動するモータ15が支持されている。
そして、ネジ軸10に雌ネジを備えたボス部14が外嵌
され、このボス部14に操作ロッド12が固定されてお
り、苗のせ台9を支持する左右の固定のフレーム11と
操作ロッド12とが、バネ13を介して接続されてい
る。この構造により、モータ15でネジ10を正逆転駆
動して、ボス部14及び操作ロッド12を左右に移動駆
動することにより、苗植付装置3をリンク機構4の前後
軸芯P1周りにローリング操作する。
【0012】図1及び図4に示すように、苗植付装置3
の左右中央に1個の接地フロート16が配置され、苗植
付装置3の左右両横側部に左右一対のサイドフロート3
8が配置されており、図3に示すように接地フロート1
6は、その後部が植付ミッションケース6側の支持アー
ム17の横軸芯P2周りに、揺動自在に支持されてい
る。図2及び図3に示すように、植付ミッションケース
6の前端に固定されたフレーム18に、天秤状の第1ア
ーム26及び第2アーム27が上下揺動自在に支持さ
れ、第1及び第2アーム26,27の先端に平面視L字
状のブラケット28が支持されており、第1及び第2ア
ーム26,27によりブラケット28が平行に上下動で
きるように支持されている。このブラケット28にポテ
ンショメータ型式の第1センサー19が固定されてお
り、第1センサー19の検出アーム19aと接地フロー
ト16の前部とがロッド20により連結されている。そ
して、接地フロート16の前部に支持されたロッド23
が、ブラケット28に固定されたブラケット24に上下
動自在に挿通されており、ロッド23とブラケット24
との間に接地フロート16を下方側に付勢するバネ21
が設けられている。
【0013】図2及び図3に示すように、接地フロート
16用の支持アーム17の基部に植付深さの調節レバー
29が固定されている。これにより、調節レバー29を
上下に操作してレバーガイド30に係合固定することに
よって、支持アーム17の上下角度、つまり横軸芯P2
及び接地フロート16の位置を上下に変更することによ
り、後述のように苗の植付深さを変更する。この場合、
図2に示すように調節レバー29のピン29aに第1ア
ーム26の他端が係合しており、調節レバー29を上下
に操作し、横軸芯P2及び接地フロート16の位置を上
下に変更して苗の植付深さを変更しても、これに伴って
第1アーム26及びブラケット28が上下に揺動操作さ
れて、苗の植付深さの変更に関係なく接地フロート16
と第1センサー19及びロッド23等の上下間隔を、図
3に示す間隔に維持できるように構成している。
【0014】図1及び図4に示すようにサイドフロート
38の左右両外側に、ソリ状の接地センサー22(接地
体に相当)が上下揺動自在に支持されており、接地セン
サー22を下方側に軽く付勢するバネ(図示せず)と、
植付ミッションケース6に対する接地センサー22の角
度を検出するポテンショメータ型式の第2センサー25
が備えられている。
【0015】(2)次に、乗用型田植機における苗植付
装置3の昇降制御について説明する。図7に示すように
接地フロート16の1個の第1センサー19からの検出
値、及び接地センサー22の2個の第2センサー25か
らの検出値が制御装置31に入力されており、昇降制御
の制御感度を人為的に設定変更可能な感度設定スイッチ
32が備えられている。以上の構造により、図3,5,
7に示すように感度設定スイッチ32を標準に設定した
とする。この状態において、植付走行に伴い接地フロー
ト16が田面Gに接地追従して行くと、図5に示すよう
に第1センサー19からの検出値に基づき(ステップS
1)、この検出値が基準値A1となるように(第1セン
サー19の検出アーム19aが図3の基準値A1の姿勢
となるように)、制御装置31により制御弁33が操作
され油圧シリンダ5が伸縮操作されて、苗植付装置3が
自動的に昇降操作される(ステップS3)。これによ
り、苗植付装置3が田面Gから設定高さに自動的に維持
されて、苗の植付深さが設定値に維持される。
【0016】このような苗植付装置3の昇降制御中にお
いて、第2センサー25により左右の接地センサー22
の上下動が常時検出されている。この場合に、単位時間
内での左右の接地センサー22の上下動の回数が各々求
められており(ステップS4)、上下動の両回数の平均
値が算出される(ステップS5)。そして、この平均値
が設定範囲以上の場合には(ステップS6)、田面Gの
凹凸が多い状態であると判断されて、図3に示すように
当初の基準値A1が基準値A1’に変更される(ステッ
プS7)。
【0017】このような状態になると、第1センサー1
9からの検出値が基準値A1’となるように(第1セン
サー19の検出アーム19aが図3の基準値A1’の姿
勢となるように)、苗植付装置3が自動的に昇降操作さ
れる。この基準値A1’における接地フロート16の姿
勢は、図3に示す姿勢よりも上向きになるので、接地フ
ロート16の田面Gへの設定面積が減少すると共に、バ
ネ21が圧縮されてこのバネ21の付勢力が強められ
る。従って、この状態において接地フロート16の田面
Gへの接地追従感度、つまり昇降制御の制御感度が鈍感
側に変更操作されることになる(感度変更手段に相
当)。
【0018】この乗用型田植機においては図1及び図7
に示すように、走行用としてベルト式の無段変速装置3
6を装備しており、この無段変速装置36を電動シリン
ダ37により変速操作している。これにより、昇降制御
の制御感度が鈍感側に変更操作されると(ステップS
7)、電動シリンダ37により無段変速装置36が現在
の変速位置から所定量だけ低速側に操作される(ステッ
プS8)(自動減速手段に相当)。
【0019】逆に、単位時間内での左右の接地センサー
22の上下動の回数の平均値が設定範囲以下の場合(ス
テップS6)、田面Gの凹凸が少ない状態であると判断
される。この場合には図3に示すように当初の基準値A
1が基準値A1”に変更される(ステップS9)。この
ような状態になると、第1センサー19からの検出値が
基準値A1”となるように(第1センサー19の検出ア
ーム19aが図3の基準値A1”の姿勢となるよう
に)、苗植付装置3が自動的に昇降操作される。この基
準値A1”における接地フロート16の姿勢は、図3に
示す姿勢よりも下向きになるので、接地フロート16の
田面Gへの設定面積が増加すると共に、バネ21が延び
てこのバネ21の付勢力が弱められる。従って、この状
態において接地フロート16の田面Gへの接地追従感
度、つまり昇降制御の制御感度が敏感側に変更操作され
ることになる(感度変更手段に相当)。
【0020】以上の状態は感度設定スイッチ32を標準
に操作している状態である。この場合には、図3に示す
ように昇降制御の基準値A1が標準の位置に設定され、
この標準の位置の基準値A1が、鈍感側及び敏感側に変
更操作される。これに対して、感度設定スイッチ32を
敏感側に操作して、これに対応する位置に例えば図3に
示す基準値A2が設定されたとする。この状態では、前
述のように接地フロート16が下向きになるので、苗植
付装置3の昇降操作が敏感に行われるのであり、第2セ
ンサー25の検出に基づいて、基準値A2が図3の位置
から鈍感側及び敏感側に操作されるのである。
【0021】以上の昇降制御において、前述のように調
節レバー29を上下に操作し、横軸芯P2及び接地フロ
ート16の位置を、苗植付装置3に対して上下に変更し
てやる。このようにすれば、田面G(接地フロート1
6)に対して維持すべき苗植付装置3の設定高さが上下
に変更されて、苗の植付深さが変更される。このように
苗の植付深さを変更しても、これに関係なく図2の第1
及び第2アーム26,27の作用により、接地フロート
16と第1センサー19との上下間隔が図3に示す間隔
に維持されるので、感度設定スイッチ32で設定してい
る基準値A1,A2に変化はない。そして、この昇降制
御の間において、接地フロート16及びサイドフロート
38の接地作用により、この接地フロート16及びサイ
ドフロート38がダンパーとして機能することになり、
苗植付装置3の細かな振動が吸収され抑えられる。又、
この接地フロート16及びサイドフロート38により、
田面Gも整地されるのである。
【0022】(3)前述のように、接地フロート16及
び第1センサー19により苗植付装置3の昇降制御を行
っている場合において、図5に示すように接地フロート
16及び第1センサー19の何らかの異常により、第1
センサー19の検出値が正常な範囲を越えた異常なもの
となって、制御装置31に入力されたとする(ステップ
S2)。
【0023】このような場合には、ステップS2からス
テップS10に移行して、第1センサー19の検出値を
無視し、接地センサー22及び第2センサー25に基づ
いて苗植付装置3の昇降制御を行う。この場合、これ以
前に接地フロート16及び第1センサー19により行っ
ていた苗植付装置3の昇降制御中での、左右の第2セン
サー25の検出値(苗植付装置3に対する接地センサー
22の上下位置)の平均値を、基準値として新たに設定
する。そして、左右の第2センサー25の検出値の平均
値が、前述の基準値を含む不感帯内に入るように、苗植
付装置3の昇降制御を行う。このように、接地センサー
22及び第2センサー25に基づいて苗植付装置3の昇
降制御を行うと、接地フロート16の場合に比べてその
昇降操作が敏感になり過ぎるので、前述の基準値を含む
不感帯が比較的広いものに設定される。
【0024】(4)次に、この乗用型田植機における苗
植付装置3のローリング制御について説明する。図4及
び図7に示すように、苗のせ台9を支持するフレーム1
1からブラケット34が延出されて、このブラケット3
4に重錘式の傾斜センサー35が設けらており、傾斜セ
ンサー35の検出値(水平面に対する苗植付装置3の左
右傾斜角度)が制御装置31に入力されている。これに
より、図6に示すように植付走行に伴い傾斜センサー3
5の検出値に基づいて(ステップS11)、この検出値
が図8に示すように設定値を含んだ不感帯B1内に入る
ように、制御装置31によりモータ15が正逆転操作さ
れて、苗植付装置3が自動的にローリング操作される
(ステップS13)。これにより、苗植付装置3が水平
姿勢に維持されるのである。
【0025】このような苗植付装置3のローリング制御
中において、前述の昇降制御時と同様に第2センサー2
5により、左右の接地センサー22の上下動が常時検出
されている。この場合、単位時間内での左右の接地セン
サー22の上下動の回数が各々求められており(ステッ
プS14)、上下動の両回数の平均値が算出される(ス
テップS15)。そして、この平均値が設定値以上の場
合には(ステップS16)、田面Gの凹凸が多い状態で
あると判断されて、図8に示すように当初の不感帯B1
が幅の広い不感帯B2に変更され(ステップS17)、
ローリング制御の制御感度が鈍感側に変更操作される。
そして昇降制御時と同様に、ローリング制御の制御感度
が鈍感側に変更操作されると(ステップS17)、電動
シリンダ37により無段変速装置36が現在の変速位置
から所定量だけ低速側に操作される(ステップS1
8)。
【0026】逆に、単位時間内での左右の接地センサー
22の上下動の回数の平均値が設定値以下の場合(ステ
ップS16)、田面Gの凹凸が少ない状態であると判断
される。この場合には、図8に示すように当初の不感帯
B1が幅の狭い不感帯B3に変更されて(ステップS1
9)、ローリング制御の制御感度が敏感側に変更操作さ
れるのである。
【0027】(5)前述のように、傾斜センサー35に
より苗植付装置3のローリング制御を行っている場合に
おいて、図6に示すように傾斜センサー35の何らかの
異常によって、傾斜センサー35の検出値が正常な範囲
を越えた異常なものとなり、制御装置31に入力された
とする(ステップS12)。
【0028】このような場合には、ステップS12から
ステップS20に移行して、傾斜センサー35の検出値
を無視し、接地センサー22及び第2センサー25に基
づいて苗植付装置3のローリング制御を行う。この場
合、左右の第2センサー25の検出値の差が無くなるよ
うに、つまり前述の差が零を含む不感帯内に入るように
苗植付装置3のローリング制御を行う。これにより、苗
植付装置3が田面Gに対して左右平行に維持される。こ
のように、接地センサー22及び第2センサー25に基
づいて苗植付装置3のローリング制御を行うと、傾斜セ
ンサー35の場合に比べてそのローリング操作が敏感に
なり過ぎるので、前述の零を含む不感帯が比較的広いも
のに設定される。
【0029】〔別実施例〕前述の実施例では左右一対の
接地センサー22及び第2センサー25を装備している
が、1組の接地センサー22及び第2センサー25を装
備するように構成してもよい。この場合には、前項
(5)の説明及び図6のステップS20に示すような、
接地センサー22及び第2センサー25によるローリン
グ制御機能は装備しない。本発明は乗用型田植機ばかり
でなく、直播機(作業装置に相当)を機体後部に昇降自
在に連結した乗用型直播機や、歩行型田植機(この場合
は機体自身が作業装置となる)にも適用できる。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】接地フロート及び第1センサー付近の正面図
【図3】接地フロート及び第1センサー付近の側面図
【図4】苗のせ台付近の正面図
【図5】苗植付装置の昇降制御の流れを示す図
【図6】苗植付装置のローリング制御の流れを示す図
【図7】接地フロート及び第1センサー、第2センサ
ー、苗植付装置の制御弁及びモータの連係状態を示す図
【図8】苗植付装置のローリング制御における不感帯の
状態を示す図
【符号の説明】
3 作業装置 16 接地フロート 19 接地フロートの第1センサー 22 接地体 25 接地体の第2センサー G 田面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 田面(G)に接地追従する接地フロート
    (16)を作業装置(3)に上下動自在に備え、この作
    業装置(3)に対する接地フロート(16)の上下位置
    を検出する第1センサー(19)を備えて、前記第1セ
    ンサー(19)の検出値に基づき前記作業装置(3)が
    田面(G)から設定高さに維持されるように、この作業
    装置(3)を昇降操作する昇降制御機構を備えると共
    に、前記作業装置(3)に接地体(22)を上下動自在
    に備え、この作業装置(3)に対する接地体(22)の
    上下位置を検出する第2センサー(25)を備えて、前
    記作業装置(3)に対する接地体(22)の上下動が多
    くなると前記昇降制御機構の設定された制御感度を鈍感
    側に変更操作し、且つ、前記作業装置(3)に対する接
    地体(22)の上下動が少なくなると前記昇降制御機構
    の設定された制御感度を敏感側に変更操作する感度変更
    手段を備えてある水田作業機。
  2. 【請求項2】 前記作業装置(3)に対する接地体(2
    2)の上下動が多くなると、機体の走行速度を減速操作
    する自動減速手段を備えてある請求項1記載の水田作業
    機。
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