JPH09252617A - 乗用型田植機における植付部昇降制御装置 - Google Patents
乗用型田植機における植付部昇降制御装置Info
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- JPH09252617A JPH09252617A JP6780696A JP6780696A JPH09252617A JP H09252617 A JPH09252617 A JP H09252617A JP 6780696 A JP6780696 A JP 6780696A JP 6780696 A JP6780696 A JP 6780696A JP H09252617 A JPH09252617 A JP H09252617A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗用型田植機における田植装置の昇降制御に
関し、フロ−トの前部側仰角による自動制御を接地圧に
よる補正で高精度な制御にすることを目的とする。 【解決手段】 後部が支点で前部が上下動自在な整地フ
ロ−ト25を有した苗植付部整地用のフロ−トを具備し
た田植装置19を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリ
ンク機構15を介して装着し、前記整地フロ−ト25の
後部回動支点を上下調節して植付深さを調整する調整機
構を田植装置19のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム
側の植付深さ調節機構に加わる負荷を検出する接地圧検
出手段32を設けると共に、前記整地フロ−ト25の前
部の仰角θを検出する仰角検出手段47により前記油圧
装置の油圧切換弁51を切換制御するよう構成し、該フ
ロ−ト前部の仰角検出手段47と前記フロ−トの接地圧
検出手段32による検出結果との両者により前記油圧装
置の油圧切換弁51を切換制御用の感度を調整すること
を特徴とした乗用型田植機における植付部昇降制御装
置。
関し、フロ−トの前部側仰角による自動制御を接地圧に
よる補正で高精度な制御にすることを目的とする。 【解決手段】 後部が支点で前部が上下動自在な整地フ
ロ−ト25を有した苗植付部整地用のフロ−トを具備し
た田植装置19を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリ
ンク機構15を介して装着し、前記整地フロ−ト25の
後部回動支点を上下調節して植付深さを調整する調整機
構を田植装置19のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム
側の植付深さ調節機構に加わる負荷を検出する接地圧検
出手段32を設けると共に、前記整地フロ−ト25の前
部の仰角θを検出する仰角検出手段47により前記油圧
装置の油圧切換弁51を切換制御するよう構成し、該フ
ロ−ト前部の仰角検出手段47と前記フロ−トの接地圧
検出手段32による検出結果との両者により前記油圧装
置の油圧切換弁51を切換制御用の感度を調整すること
を特徴とした乗用型田植機における植付部昇降制御装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用型田植機に
おける植付部昇降制御装置に係るもので、詳しくは、乗
用型牽引車に油圧装置で上下作動されるリンク機構を介
して田植装置を装着し、この田植装置の植付部整地フロ
−トの前部仰角の変動により自動的に田植装置を昇降制
御ならしめる構成の乗用型田植機に関するものである。
おける植付部昇降制御装置に係るもので、詳しくは、乗
用型牽引車に油圧装置で上下作動されるリンク機構を介
して田植装置を装着し、この田植装置の植付部整地フロ
−トの前部仰角の変動により自動的に田植装置を昇降制
御ならしめる構成の乗用型田植機に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、特開平3−247208号公報に開
示された技術は公知であった。即ち、乗用型牽引車の後
部に、下部に整地フロ−トを取り付けた田植装置を昇降
リンク機構を介して装着し、整地フロ−トの前側部の仰
角変動でリンク機構を作動する油圧装置の切換弁を切り
換えて田植装置を昇降制御し、この昇降作動を司る油圧
切換弁の切換感度を調節する構成のものがあった。
示された技術は公知であった。即ち、乗用型牽引車の後
部に、下部に整地フロ−トを取り付けた田植装置を昇降
リンク機構を介して装着し、整地フロ−トの前側部の仰
角変動でリンク機構を作動する油圧装置の切換弁を切り
換えて田植装置を昇降制御し、この昇降作動を司る油圧
切換弁の切換感度を調節する構成のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のものでは、水田
圃場の硬さで田植装置の昇降制御の感度調整を行ってい
たために、フロ−トに加わる実質的な接地圧による制御
感度補正がなされないで高精度な昇降制御が期待できな
かった。特に、苗植付深さを調節した場合における接地
圧変動が昇降制御の補正になっていなかったために、植
付深さを深く調節した場合に感度が敏感になり、浅く調
節した場合に鈍感になってしまう欠点があった。
圃場の硬さで田植装置の昇降制御の感度調整を行ってい
たために、フロ−トに加わる実質的な接地圧による制御
感度補正がなされないで高精度な昇降制御が期待できな
かった。特に、苗植付深さを調節した場合における接地
圧変動が昇降制御の補正になっていなかったために、植
付深さを深く調節した場合に感度が敏感になり、浅く調
節した場合に鈍感になってしまう欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、後
部が支点で前部が上下動自在な整地フロ−ト25を有し
た苗植付部整地用のフロ−トを具備した田植装置19
を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリンク機構15を
介して装着し、前記整地フロ−ト25の後部回動支点を
上下調節して植付深さを調整する調整機構を田植装置1
9のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム側の植付深さ調
節機構に加わる負荷を検出する接地圧検出手段32を設
けると共に、前記整地フロ−ト25の前部の仰角θを検
出する仰角検出手段47により前記油圧装置の油圧切換
弁51を切換制御するよう構成し、該フロ−ト前部の仰
角検出手段47と前記フロ−トの接地圧検出手段32に
よる検出結果との両者により前記油圧装置の油圧切換弁
51を切換制御用の感度を調整することを特徴とした乗
用型田植機における植付部昇降制御装置とした。
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、後
部が支点で前部が上下動自在な整地フロ−ト25を有し
た苗植付部整地用のフロ−トを具備した田植装置19
を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリンク機構15を
介して装着し、前記整地フロ−ト25の後部回動支点を
上下調節して植付深さを調整する調整機構を田植装置1
9のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム側の植付深さ調
節機構に加わる負荷を検出する接地圧検出手段32を設
けると共に、前記整地フロ−ト25の前部の仰角θを検
出する仰角検出手段47により前記油圧装置の油圧切換
弁51を切換制御するよう構成し、該フロ−ト前部の仰
角検出手段47と前記フロ−トの接地圧検出手段32に
よる検出結果との両者により前記油圧装置の油圧切換弁
51を切換制御用の感度を調整することを特徴とした乗
用型田植機における植付部昇降制御装置とした。
【0005】
【実施例】この発明の一例を図面に基づき詳細に説明す
る。1は乗用型の牽引車である。この牽引車1は、車体
2の前側にフロントミッションケ−ス3が後側にリヤ−
ミッションケ−ス4が左右に別れて配設され、このフロ
ントミッションケ−ス3に左右に突出するフロントアク
スルケ−スを設けてこれに左右一対の操舵用駆動前前輪
5を取付け、リヤ−ミッションケ−ス4のそれぞれ外側
に駆動後輪6を取付けている。7はエンジンで、前記車
体2の前後中間部に搭載されている。8は乗車フロア−
で、車体2の上面に張設され、エンジンカバ−9及び後
輪6のフエンダ−10を兼用する形状になっている。1
1は操縦枠で、前記車体2の前側左右中間部にあってフ
ロア−8上面から上方へ突出し、その上側に操縦ハンド
ル12及び計器類が設けられている。
る。1は乗用型の牽引車である。この牽引車1は、車体
2の前側にフロントミッションケ−ス3が後側にリヤ−
ミッションケ−ス4が左右に別れて配設され、このフロ
ントミッションケ−ス3に左右に突出するフロントアク
スルケ−スを設けてこれに左右一対の操舵用駆動前前輪
5を取付け、リヤ−ミッションケ−ス4のそれぞれ外側
に駆動後輪6を取付けている。7はエンジンで、前記車
体2の前後中間部に搭載されている。8は乗車フロア−
で、車体2の上面に張設され、エンジンカバ−9及び後
輪6のフエンダ−10を兼用する形状になっている。1
1は操縦枠で、前記車体2の前側左右中間部にあってフ
ロア−8上面から上方へ突出し、その上側に操縦ハンド
ル12及び計器類が設けられている。
【0006】13は操縦座席で、前記エンジンカバ−9
の上側に配置されている。14は車体2の後部左右中間
部に立設された支柱である。15は昇降リンク機構で、
上リンク15a,下リンク15bの基部側を前記支柱1
4に枢着し、その両後端部を連結リンク15cで枢結さ
せて平行リンク機構となし、この上リンク15aに一体
のレバ−16を車体側に一端を枢結した油圧シリンダ−
機構17に連結して、この油圧シリンダ−機構17のピ
ストンロッド17bの出入りによりリンク機構15が作
動されるように構成されている。17aは油圧シリンダ
−を示す。
の上側に配置されている。14は車体2の後部左右中間
部に立設された支柱である。15は昇降リンク機構で、
上リンク15a,下リンク15bの基部側を前記支柱1
4に枢着し、その両後端部を連結リンク15cで枢結さ
せて平行リンク機構となし、この上リンク15aに一体
のレバ−16を車体側に一端を枢結した油圧シリンダ−
機構17に連結して、この油圧シリンダ−機構17のピ
ストンロッド17bの出入りによりリンク機構15が作
動されるように構成されている。17aは油圧シリンダ
−を示す。
【0007】18はロ−リングヒッチ体で、前記連結リ
ンク15cに取り付けられ、このロ−リング軸に作業機
が装着されるように構成しっている。19は田植装置
で、前記ヒッチ体18に当該田植装置の左右中央部がロ
−リング自在に装着されている。この田植装置19につ
いて説明すると、フレ−ムを兼ねた伝動ケ−ス20の前
側部分の上部に苗載置台21を左右往復作動するよう取
付け、伝動ケ−ス20の後部側で左右に分岐して突出の
植付部伝動ケ−スに前記苗載置台21上に載置された苗
を分離して下部圃場面に植付機構22を装着している。
ンク15cに取り付けられ、このロ−リング軸に作業機
が装着されるように構成しっている。19は田植装置
で、前記ヒッチ体18に当該田植装置の左右中央部がロ
−リング自在に装着されている。この田植装置19につ
いて説明すると、フレ−ムを兼ねた伝動ケ−ス20の前
側部分の上部に苗載置台21を左右往復作動するよう取
付け、伝動ケ−ス20の後部側で左右に分岐して突出の
植付部伝動ケ−スに前記苗載置台21上に載置された苗
を分離して下部圃場面に植付機構22を装着している。
【0008】この植付機構22は、前後中心部を支軸と
して回転される回転ケ−ス23の前後先端外側に回転方
向及び回転数が前記回転ケ−ス23の回転数と同一であ
って、角速度が一部分変化する回転軸を突出させて、こ
の各回転軸に苗植付具24を装着し、この苗植付具24
に取り付けた植付爪が苗分割移植軌跡(イ)を描くよう
構成している。
して回転される回転ケ−ス23の前後先端外側に回転方
向及び回転数が前記回転ケ−ス23の回転数と同一であ
って、角速度が一部分変化する回転軸を突出させて、こ
の各回転軸に苗植付具24を装着し、この苗植付具24
に取り付けた植付爪が苗分割移植軌跡(イ)を描くよう
構成している。
【0009】25は中央部フロ−ト、26は前記中央部
フロ−トの左右両側に配設した側部フロ−トであって、
これらのフロ−ト25,26,26は前記田植装置19
の下側に配置され、後部を支点に前部が上下動自由とな
るよう植付部の伝動ケ−ス20側に装着さてれいる。前
記フロ−トの取付け構成について詳述すると前記伝動ケ
−ス20に回動自在に取り付けられた横軸27に固着の
下向きア−ム28で各フロ−ト25,26,26を前部
が上下スイング可能に枢着し、この横軸27に基部が固
着されて上向きに突出する植付深さ調節レバ−29を取
付け、この調節レバ−29に係止突起30を設け、この
係止突起30を田植装置19のフレ−ム部材である伝動
ケ−ス20側に一体型のフレ−ム部材20aに取り付け
た調節ガイド枠31に形成するノッチ31aに回動して
適所に係止できるように構成し、この調節ガイド枠31
を田植装置側フレ−ム部材20aに取り付けるにあたっ
ては、各フロ−ト25,26,26が圃場面に接当して
受ける上方側への総合接地圧が検出できるよう第1ポテ
ンショメ−タ32を介在して取付けている。32aは検
出ア−ムを示す。
フロ−トの左右両側に配設した側部フロ−トであって、
これらのフロ−ト25,26,26は前記田植装置19
の下側に配置され、後部を支点に前部が上下動自由とな
るよう植付部の伝動ケ−ス20側に装着さてれいる。前
記フロ−トの取付け構成について詳述すると前記伝動ケ
−ス20に回動自在に取り付けられた横軸27に固着の
下向きア−ム28で各フロ−ト25,26,26を前部
が上下スイング可能に枢着し、この横軸27に基部が固
着されて上向きに突出する植付深さ調節レバ−29を取
付け、この調節レバ−29に係止突起30を設け、この
係止突起30を田植装置19のフレ−ム部材である伝動
ケ−ス20側に一体型のフレ−ム部材20aに取り付け
た調節ガイド枠31に形成するノッチ31aに回動して
適所に係止できるように構成し、この調節ガイド枠31
を田植装置側フレ−ム部材20aに取り付けるにあたっ
ては、各フロ−ト25,26,26が圃場面に接当して
受ける上方側への総合接地圧が検出できるよう第1ポテ
ンショメ−タ32を介在して取付けている。32aは検
出ア−ムを示す。
【0010】側部フロ−ト26の前側は、田植装置19
のフレ−ム側にリンクを介して上下動自由に取り付けら
れている。中央部フロ−ト25の前側のフレ−ム側への
取付けは、つぎのようになっている。即ち、伝動ケ−ス
20に一体型に設けられたフレ−ム部材20bに基部側
がピン33a,33bを介して枢着されたリンク34,
35の前端側を縦リンク36で枢結して平行リンク37
を構成し、この縦リンク36に前後中間部を枢着した揺
動部材38の後端側と中央部フロ−ト25の前側とをロ
ッド39で連繋している。40は連動部材で、前記リン
ク34の基部側に固着してフレ−ム部材20bに回動自
在に枢着したピン33aに一体型のア−ム41と前記植
付深さ調節レバ−29とを連繋するもので、植付深さを
調節するよう各フロ−トを上下調節するとき、平行リン
ク37側も同じ上下方向に調節スイングされるよう構成
している。前記ア−ム41に連動部材40を連結する構
成は、連動部材40の先端側を螺子軸に形成してこれに
螺合するナット42をア−ム41に枢着した構成とな
し、この螺子合わせナット42の螺子合わせ移動調節で
平行リンク37の前側の位置を上下調節可能にしてい
る。
のフレ−ム側にリンクを介して上下動自由に取り付けら
れている。中央部フロ−ト25の前側のフレ−ム側への
取付けは、つぎのようになっている。即ち、伝動ケ−ス
20に一体型に設けられたフレ−ム部材20bに基部側
がピン33a,33bを介して枢着されたリンク34,
35の前端側を縦リンク36で枢結して平行リンク37
を構成し、この縦リンク36に前後中間部を枢着した揺
動部材38の後端側と中央部フロ−ト25の前側とをロ
ッド39で連繋している。40は連動部材で、前記リン
ク34の基部側に固着してフレ−ム部材20bに回動自
在に枢着したピン33aに一体型のア−ム41と前記植
付深さ調節レバ−29とを連繋するもので、植付深さを
調節するよう各フロ−トを上下調節するとき、平行リン
ク37側も同じ上下方向に調節スイングされるよう構成
している。前記ア−ム41に連動部材40を連結する構
成は、連動部材40の先端側を螺子軸に形成してこれに
螺合するナット42をア−ム41に枢着した構成とな
し、この螺子合わせナット42の螺子合わせ移動調節で
平行リンク37の前側の位置を上下調節可能にしてい
る。
【0011】43は前記縦リンク36に基部側を固着状
態に取り付けて上方へ突出させた突出枠で、前記牽引車
1の操縦座席13の近傍に設けた感度調節レバ−44に
連繋したワイヤ−45のアウタ−45aを係止し、イン
ナ−45bにスプリング46の一端を取付け、このスプ
リング46の他端を前記揺動部材38の前側位置に連繋
している。即ち、このスプリング46の張力でフロ−ト
25の前部を下圧付勢し、揺動部材38の天秤状態を保
持ならしめている。
態に取り付けて上方へ突出させた突出枠で、前記牽引車
1の操縦座席13の近傍に設けた感度調節レバ−44に
連繋したワイヤ−45のアウタ−45aを係止し、イン
ナ−45bにスプリング46の一端を取付け、このスプ
リング46の他端を前記揺動部材38の前側位置に連繋
している。即ち、このスプリング46の張力でフロ−ト
25の前部を下圧付勢し、揺動部材38の天秤状態を保
持ならしめている。
【0012】47は第2ポテンショメ−タで、前記縦リ
ンク36の上部に取り付けられ、このメ−タ47の検出
ア−ム48と前記揺動部材38とをロッド49で連繋
し、フロ−ト25の前側の上下位置、即ち中央部フロ−
ト25の仰角θがロッド39,揺動部材38,ロッド4
9及び検出ア−ム38により第2ポテンショメ−タ47
に加わる電気抵抗を変更させて検出できるよう構成して
いる。
ンク36の上部に取り付けられ、このメ−タ47の検出
ア−ム48と前記揺動部材38とをロッド49で連繋
し、フロ−ト25の前側の上下位置、即ち中央部フロ−
ト25の仰角θがロッド39,揺動部材38,ロッド4
9及び検出ア−ム38により第2ポテンショメ−タ47
に加わる電気抵抗を変更させて検出できるよう構成して
いる。
【0013】前記油圧シリンダ−機構17の作動制御に
ついて第3図の制御回路で説明すると、油圧ポンプ50
から油圧シリンダ−17内への油路中に電磁ソレノイド
SOL1及びSOL2で切り換えられる切換弁51が設
けられ、この切換弁51により昇降リンク機構15が作
動されて田植装置19を昇降制御するよう構成されてい
る。図中52は油圧タンク、53はリリ−フ弁を示す。
ついて第3図の制御回路で説明すると、油圧ポンプ50
から油圧シリンダ−17内への油路中に電磁ソレノイド
SOL1及びSOL2で切り換えられる切換弁51が設
けられ、この切換弁51により昇降リンク機構15が作
動されて田植装置19を昇降制御するよう構成されてい
る。図中52は油圧タンク、53はリリ−フ弁を示す。
【0014】前記ソレノイドSOL1,SOL2への指
令信号は、マイコンのコントロ−ラCPUから発せられ
るが、その指令信号は、前記第1ポテンショメ−タ32
及び第2ポテンショメ−タ47からの検出値がコントロ
−ラCPUに送られて、これらの検出値の信号をコント
ロ−ラに記憶させた標準値と比較等の演算をして適切な
指令信号を発し、切換弁51の切換時間及び切換弁の開
閉制御を行い、田植装置19を適正に昇降制御するよう
構成している。
令信号は、マイコンのコントロ−ラCPUから発せられ
るが、その指令信号は、前記第1ポテンショメ−タ32
及び第2ポテンショメ−タ47からの検出値がコントロ
−ラCPUに送られて、これらの検出値の信号をコント
ロ−ラに記憶させた標準値と比較等の演算をして適切な
指令信号を発し、切換弁51の切換時間及び切換弁の開
閉制御を行い、田植装置19を適正に昇降制御するよう
構成している。
【0015】この一例を具体的に説明すると、コントロ
−ラCPU内においてあらかじめダイヤル54により植
付基準を設定させた設定範囲値C1〜Cnを読み込ませ
てメモリさせ、前記フロ−ト25の仰角θによって作動
される検出ア−ム48で作動される第2ポテンショメ−
タ47の検出値が前記メモリされた設定範囲C1〜Cn
内にあれば、切換弁51を切り換えるソレノイドSOL
1側への指令信号は発せられない。ところが、フロ−ト
25の仰角θが大きくなって、第2ポテンショメ−タ4
7の検出値が設定範囲値C1〜Cnを越えると、即ち、
フロ−ト25の前部が大きく上動されるとソレノイドS
OL1が励磁されて切換弁51が切り換えられ、ポンプ
50から作動油がシリンダ−17a内に流れ込んでピス
トン17bを突出して昇降リンク機構15を介して田植
装置19上昇させ、これによりフロ−ト25の前部が下
降して第2ポテンショメ−タ47の検出値が前記メモリ
された設定範囲C1〜Cn内に収まるとソレノイドSO
L1の励磁が解除されて切換弁51が中立状態に復帰す
る。逆に、フロ−ト25の仰角θが小さくなりマイナス
θの状態になり、第2ポテンショメ−タ47の検出値が
設定範囲値C1〜Cn内から外れると、即ち、フロ−ト
25の前部が大きく下動されるとソレノイドSOL2が
励磁されて切換弁51が切り換えられ、シリンダ−17
a内の作動油がタンク52へ流れ込んでピストン17b
を引っ込み昇降リンク機構15を介して田植装置19が
下降させ、これによりフロ−ト25の前部が圃場表面で
押し上げられ第2ポテンショメ−タ47の検出値が前記
メモリされた設定範囲C1〜Cn内に収まるとソレノイ
ドSOL2の励磁が解除されて切換弁51が中立状態に
復帰する。このようにして中央部フロ−ト25の仰角θ
が適正な苗植付状態になるよう自動的に制御されるよう
田植装置19が昇降制御される。
−ラCPU内においてあらかじめダイヤル54により植
付基準を設定させた設定範囲値C1〜Cnを読み込ませ
てメモリさせ、前記フロ−ト25の仰角θによって作動
される検出ア−ム48で作動される第2ポテンショメ−
タ47の検出値が前記メモリされた設定範囲C1〜Cn
内にあれば、切換弁51を切り換えるソレノイドSOL
1側への指令信号は発せられない。ところが、フロ−ト
25の仰角θが大きくなって、第2ポテンショメ−タ4
7の検出値が設定範囲値C1〜Cnを越えると、即ち、
フロ−ト25の前部が大きく上動されるとソレノイドS
OL1が励磁されて切換弁51が切り換えられ、ポンプ
50から作動油がシリンダ−17a内に流れ込んでピス
トン17bを突出して昇降リンク機構15を介して田植
装置19上昇させ、これによりフロ−ト25の前部が下
降して第2ポテンショメ−タ47の検出値が前記メモリ
された設定範囲C1〜Cn内に収まるとソレノイドSO
L1の励磁が解除されて切換弁51が中立状態に復帰す
る。逆に、フロ−ト25の仰角θが小さくなりマイナス
θの状態になり、第2ポテンショメ−タ47の検出値が
設定範囲値C1〜Cn内から外れると、即ち、フロ−ト
25の前部が大きく下動されるとソレノイドSOL2が
励磁されて切換弁51が切り換えられ、シリンダ−17
a内の作動油がタンク52へ流れ込んでピストン17b
を引っ込み昇降リンク機構15を介して田植装置19が
下降させ、これによりフロ−ト25の前部が圃場表面で
押し上げられ第2ポテンショメ−タ47の検出値が前記
メモリされた設定範囲C1〜Cn内に収まるとソレノイ
ドSOL2の励磁が解除されて切換弁51が中立状態に
復帰する。このようにして中央部フロ−ト25の仰角θ
が適正な苗植付状態になるよう自動的に制御されるよう
田植装置19が昇降制御される。
【0016】また、第1ポテンショメ−タ32では、各
フロ−ト25,26,26の後部で受るト−タル接地圧
が検出され、その検出信号がコントロ−ラCPUに送ら
れる。ところで、この接地圧の標準となる一定範囲の基
準値K1〜Knがあらかじめコントロ−ラCPUにメモ
リされており、第1ポテンショメ−タ32で実際に検出
された値がこのメモリされた基準値K1〜Kn内にある
ときは、前記第2ポテンショメ−タ47の検出値と比較
演算する前記仰角θ制御用の設定範囲C1〜Cnの基準
を変更させない。ところが、第1ポテンショメ−タ32
で実質的に測定された接地圧が大きくてコントロ−ラC
PUで記憶されている一定範囲の基準値K1〜Knから
外れるとき、仰角制御を敏感側に補正する。即ち、前記
仰角θ制御用の設定範囲C1〜CnをC1−α〜Cn−β
の設定範囲側に低くして仰角θがマイナス側、即ち、フ
ロ−ト25の前部が標準位置よりも下動した状態で制御
されるように補正し、逆に第1ポテンショメ−タ32で
実質的に測定された接地圧が小さくてコントロ−ラCP
Uで記憶されている一定範囲の基準値K1〜Knから外
れるとき、仰角制御を鈍感側に補正する。即ち、前記仰
角θ制御用の設定範囲C1〜CnをC1+α〜Cn+βの
設定範囲側に高くして仰角θがプラス側、即ち、フロ−
ト25の前部が標準位置よりも上動した状態で制御され
るように補正している。このように、田植装置19の苗
載置台21に沢山の苗を搭載して機体荷重が重いような
場合には、フロ−ト接地圧が高くなるために制御感度が
自動的に敏感になり、逆に軽くて接地圧が低いような場
合には感度を鈍感に制御する。また、植付深さを深く調
節する場合には、接地圧が大きくなるから敏感側へ、逆
に浅く調節する場合には鈍感側へ自動的に補正される。
フロ−ト25,26,26の後部で受るト−タル接地圧
が検出され、その検出信号がコントロ−ラCPUに送ら
れる。ところで、この接地圧の標準となる一定範囲の基
準値K1〜Knがあらかじめコントロ−ラCPUにメモ
リされており、第1ポテンショメ−タ32で実際に検出
された値がこのメモリされた基準値K1〜Kn内にある
ときは、前記第2ポテンショメ−タ47の検出値と比較
演算する前記仰角θ制御用の設定範囲C1〜Cnの基準
を変更させない。ところが、第1ポテンショメ−タ32
で実質的に測定された接地圧が大きくてコントロ−ラC
PUで記憶されている一定範囲の基準値K1〜Knから
外れるとき、仰角制御を敏感側に補正する。即ち、前記
仰角θ制御用の設定範囲C1〜CnをC1−α〜Cn−β
の設定範囲側に低くして仰角θがマイナス側、即ち、フ
ロ−ト25の前部が標準位置よりも下動した状態で制御
されるように補正し、逆に第1ポテンショメ−タ32で
実質的に測定された接地圧が小さくてコントロ−ラCP
Uで記憶されている一定範囲の基準値K1〜Knから外
れるとき、仰角制御を鈍感側に補正する。即ち、前記仰
角θ制御用の設定範囲C1〜CnをC1+α〜Cn+βの
設定範囲側に高くして仰角θがプラス側、即ち、フロ−
ト25の前部が標準位置よりも上動した状態で制御され
るように補正している。このように、田植装置19の苗
載置台21に沢山の苗を搭載して機体荷重が重いような
場合には、フロ−ト接地圧が高くなるために制御感度が
自動的に敏感になり、逆に軽くて接地圧が低いような場
合には感度を鈍感に制御する。また、植付深さを深く調
節する場合には、接地圧が大きくなるから敏感側へ、逆
に浅く調節する場合には鈍感側へ自動的に補正される。
【0017】上例の作用について説明すると、田植装置
19側の苗載置台21に土付きマット状苗を搭載して、
水田圃場内で田植装置19側を操縦座席13の近傍に設
けた油圧切換レバ−55により下降させて、苗植付部整
地用の各フロ−ト25,26,26が水田表土面に接当
するよう操作し、エンジン7で各部を回転駆動して牽引
車1を走行させると共に、田植装置19側の各部を伝動
して苗植付作業を開始する。 すると、苗載置台21が
左右横方向に往復作動して植付機構22の苗植付具24
が苗載置台21から1株分づつ苗を分割保持して下部の
整地フロ−ト25,26,26で整地された部分に苗を
植付ける。
19側の苗載置台21に土付きマット状苗を搭載して、
水田圃場内で田植装置19側を操縦座席13の近傍に設
けた油圧切換レバ−55により下降させて、苗植付部整
地用の各フロ−ト25,26,26が水田表土面に接当
するよう操作し、エンジン7で各部を回転駆動して牽引
車1を走行させると共に、田植装置19側の各部を伝動
して苗植付作業を開始する。 すると、苗載置台21が
左右横方向に往復作動して植付機構22の苗植付具24
が苗載置台21から1株分づつ苗を分割保持して下部の
整地フロ−ト25,26,26で整地された部分に苗を
植付ける。
【0018】このような作業中において、水田圃場が深
くなる場合には、走行用の牽引車1の前、後輪5,6が
深くなる耕盤に接地するため圃場表面から深く沈み、こ
のため各フロ−ト25,26で受ける接地圧が大きくな
る。そして、フロ−トが水田表土から深く沈むことで泥
押しが起り、フロ−ト25の前部側も突き上げられるこ
ととなり、仰角θが大になる。
くなる場合には、走行用の牽引車1の前、後輪5,6が
深くなる耕盤に接地するため圃場表面から深く沈み、こ
のため各フロ−ト25,26で受ける接地圧が大きくな
る。そして、フロ−トが水田表土から深く沈むことで泥
押しが起り、フロ−ト25の前部側も突き上げられるこ
ととなり、仰角θが大になる。
【0019】したがって、フロ−ト25が上動するから
ロッド39を介して揺動部材38の後部を突き上げ、前
部が上方へ回動してロッド49を介して検出ア−ム48
が上方へ回動し、第2ポテンショメ−タ47でフロ−ト
25の仰角θが検出されその値がコントロ−ラCPUへ
送られる。一方、各フロ−トの後部側にかかる接地圧が
第1ポテンショメ−タ32で検出されてコントロ−ラC
PUにその検出値がおくられる。
ロッド39を介して揺動部材38の後部を突き上げ、前
部が上方へ回動してロッド49を介して検出ア−ム48
が上方へ回動し、第2ポテンショメ−タ47でフロ−ト
25の仰角θが検出されその値がコントロ−ラCPUへ
送られる。一方、各フロ−トの後部側にかかる接地圧が
第1ポテンショメ−タ32で検出されてコントロ−ラC
PUにその検出値がおくられる。
【0020】そして、予めコントロ−ラCPUでメモリ
されている基準値とこれらの検出値とが比較されるが、
このとき、接地圧の測定値がメモリされた基準値と比較
演算されて、異常時には仰角θのメモリされた基準値を
補正する。これはコントロ−ラCPU内で自動的に行わ
れる。そして、この補正後の仰角θ用の基準値と先の測
定された仰角θの値とが比較演算されて、コントロ−ラ
CPUから切換弁51を作動させるソレノイドSOL
1,SOl2へ指令信号を発し、切換弁51が切り換え
られて田植装置19が昇降リンク機構17により昇降制
御される。
されている基準値とこれらの検出値とが比較されるが、
このとき、接地圧の測定値がメモリされた基準値と比較
演算されて、異常時には仰角θのメモリされた基準値を
補正する。これはコントロ−ラCPU内で自動的に行わ
れる。そして、この補正後の仰角θ用の基準値と先の測
定された仰角θの値とが比較演算されて、コントロ−ラ
CPUから切換弁51を作動させるソレノイドSOL
1,SOl2へ指令信号を発し、切換弁51が切り換え
られて田植装置19が昇降リンク機構17により昇降制
御される。
【0021】このようにして、常に適正な植付状態にな
るよう制御されるが、この制御は、各フロ−ト25,2
6,26の後部側が受ける接地圧の変動で、仰角制御の
補正が行われるために高精度な制御になる。この仰角制
御値の補正が、田植装置19側の重量、苗植付深さの調
節により行われるから更に、的確な昇降制御になる。
尚、第4図で示した制御回路の通り、フロ−ト25,2
6,26で受ける接地圧の検出手段である第1ポテンシ
ョメ−タ32による検出値を、水田圃場の表土面の硬軟
度のファクタ−として利用し、前記感度調節レバ−44
によって変更調節されるスプリング46をステッピング
モ−タMでその張力を変更調節するよう構成してもよ
い。即ち、仰角制御の補正をこのスプリング46の張力
補正にしても何等差し支えなく高精度な昇降制御をさせ
ることができる。このスプリング46の張力補正は、ワ
イヤ−45の端と揺動部材38との間に介装する前記ス
プリング46の介在始端部あるいは終端部側にその初期
張力を変更できるようステッピングモ−タMを介在させ
て構成し、該モ−タMの正転、逆転の度合いでスプリン
グの初期張力が変更できる構成にしている。尚、ステッ
ピングモ−タMの実施例に限らずソレノイド型伸縮機構
をさいようしてもよく、或は、前記感度調節レバ−44
の設定位置を適宜アクチュエ−タにより変更調節する構
成であっても差し支えない。
るよう制御されるが、この制御は、各フロ−ト25,2
6,26の後部側が受ける接地圧の変動で、仰角制御の
補正が行われるために高精度な制御になる。この仰角制
御値の補正が、田植装置19側の重量、苗植付深さの調
節により行われるから更に、的確な昇降制御になる。
尚、第4図で示した制御回路の通り、フロ−ト25,2
6,26で受ける接地圧の検出手段である第1ポテンシ
ョメ−タ32による検出値を、水田圃場の表土面の硬軟
度のファクタ−として利用し、前記感度調節レバ−44
によって変更調節されるスプリング46をステッピング
モ−タMでその張力を変更調節するよう構成してもよ
い。即ち、仰角制御の補正をこのスプリング46の張力
補正にしても何等差し支えなく高精度な昇降制御をさせ
ることができる。このスプリング46の張力補正は、ワ
イヤ−45の端と揺動部材38との間に介装する前記ス
プリング46の介在始端部あるいは終端部側にその初期
張力を変更できるようステッピングモ−タMを介在させ
て構成し、該モ−タMの正転、逆転の度合いでスプリン
グの初期張力が変更できる構成にしている。尚、ステッ
ピングモ−タMの実施例に限らずソレノイド型伸縮機構
をさいようしてもよく、或は、前記感度調節レバ−44
の設定位置を適宜アクチュエ−タにより変更調節する構
成であっても差し支えない。
【0022】水田圃場の表土面の硬さを苗植付け初期に
おいて、基準となる硬さ設定する手段として、従来は田
植装置19を下降してフロ−トが表土面に当接して停止
した作業開始時の当該フロ−トの沈下状態を目測して表
土面硬さを設定していた。そして、この目測による硬さ
で、硬軟の感度調節レ−バ44でスプリング46の張力
調節を行い、植付作業を開始していた。しかし、この場
合には、作業者によってバラツキが発生し、苗植付け深
さが作業者によって変動する欠点があった。これを解消
するためには、第5図の通り、コントロ−ラCPU中
に、超軟圃場の接地圧基準値から超硬圃場の接地接地圧
基準値までの硬軟度デ−タを記憶するメモリをもたせ、
作業開始前に圃場中で走行停止状態で田植装置19を所
定高さから一挙に下降させてフロ−ト25が受ける接地
圧を第1ポテンショメ−タ32で検出して、その信号を
コントロ−ラCPUに送信する。そして、この検出値が
メモリ中の硬軟度デ−タの値と一致する点を比較検出さ
せて、硬軟度を設定操作ボタン56を操作して基準設定
させる。したがって、この基準値がその圃場の接地圧基
準の中間点になり、これから上下一定範囲の接地圧範囲
が仰角θの補正をさせない範囲になる。尚、仰角検出に
よらないで接地圧のみによって油圧装置の切換弁を制御
させる構成のものにあっては、この作動開始初期の検出
圧が表土面硬軟度の基準値になって、事後これに基づき
油圧切換弁が切換え制御されることになる。従って、水
田圃場毎にその硬軟度が変化するが、これを作業の開始
時期で的確に硬軟度の基準値が決められ、精度の高い油
圧制御ができ、泥押し状態やハンチングが頻繁におこる
ような油圧切換制御が防止できて、高精度な植付けが期
待できる。
おいて、基準となる硬さ設定する手段として、従来は田
植装置19を下降してフロ−トが表土面に当接して停止
した作業開始時の当該フロ−トの沈下状態を目測して表
土面硬さを設定していた。そして、この目測による硬さ
で、硬軟の感度調節レ−バ44でスプリング46の張力
調節を行い、植付作業を開始していた。しかし、この場
合には、作業者によってバラツキが発生し、苗植付け深
さが作業者によって変動する欠点があった。これを解消
するためには、第5図の通り、コントロ−ラCPU中
に、超軟圃場の接地圧基準値から超硬圃場の接地接地圧
基準値までの硬軟度デ−タを記憶するメモリをもたせ、
作業開始前に圃場中で走行停止状態で田植装置19を所
定高さから一挙に下降させてフロ−ト25が受ける接地
圧を第1ポテンショメ−タ32で検出して、その信号を
コントロ−ラCPUに送信する。そして、この検出値が
メモリ中の硬軟度デ−タの値と一致する点を比較検出さ
せて、硬軟度を設定操作ボタン56を操作して基準設定
させる。したがって、この基準値がその圃場の接地圧基
準の中間点になり、これから上下一定範囲の接地圧範囲
が仰角θの補正をさせない範囲になる。尚、仰角検出に
よらないで接地圧のみによって油圧装置の切換弁を制御
させる構成のものにあっては、この作動開始初期の検出
圧が表土面硬軟度の基準値になって、事後これに基づき
油圧切換弁が切換え制御されることになる。従って、水
田圃場毎にその硬軟度が変化するが、これを作業の開始
時期で的確に硬軟度の基準値が決められ、精度の高い油
圧制御ができ、泥押し状態やハンチングが頻繁におこる
ような油圧切換制御が防止できて、高精度な植付けが期
待できる。
【0023】別実施例として、第6図のように、植付け
開始前に植付部を下降してフロ−トを水田表土面に接地
させてその初期状態のフロ−ト仰角を第2ポテンショメ
−タ47で測定して、これをコントロ−ラCPUに送信
し、この実測仰角値と、予め、コントロ−ラCPU中に
記憶させておいた超軟圃場の仰角値と超硬圃場の仰角値
との間を所定間隔で区分して仰角基準値区分を設定し、
この基準値区分のどの位置に前記実測仰角値が匹敵する
かを比較決定し、この匹敵する値を基準仰角として硬軟
度基準値にボタン56aで設定させ、この基準値から上
下一定値の間は、切換弁51の切換制御禁止区間とし
て、これから逸脱したとき、切換制御されるように構成
する。このようにすれば、硬軟度を目測で決定して設定
する場合に比較して作業者によるバラツキ設定がなくな
り、高精度な植付作業を期待することができる。
開始前に植付部を下降してフロ−トを水田表土面に接地
させてその初期状態のフロ−ト仰角を第2ポテンショメ
−タ47で測定して、これをコントロ−ラCPUに送信
し、この実測仰角値と、予め、コントロ−ラCPU中に
記憶させておいた超軟圃場の仰角値と超硬圃場の仰角値
との間を所定間隔で区分して仰角基準値区分を設定し、
この基準値区分のどの位置に前記実測仰角値が匹敵する
かを比較決定し、この匹敵する値を基準仰角として硬軟
度基準値にボタン56aで設定させ、この基準値から上
下一定値の間は、切換弁51の切換制御禁止区間とし
て、これから逸脱したとき、切換制御されるように構成
する。このようにすれば、硬軟度を目測で決定して設定
する場合に比較して作業者によるバラツキ設定がなくな
り、高精度な植付作業を期待することができる。
【0024】
【発明の作用効果】この発明によれば、整地フロ−トの
仰角変更によって田植装置を油圧装置で昇降制御させる
ものでありながら、フロ−トの接地圧変化によりこの昇
降制御の補正がおこなわれるから、水田圃場表面の硬軟
度が配慮された高精度な昇降自動制御ができ、苗植付深
さが圃場の硬軟によって余り変動しない適正な苗植付作
業だできる。
仰角変更によって田植装置を油圧装置で昇降制御させる
ものでありながら、フロ−トの接地圧変化によりこの昇
降制御の補正がおこなわれるから、水田圃場表面の硬軟
度が配慮された高精度な昇降自動制御ができ、苗植付深
さが圃場の硬軟によって余り変動しない適正な苗植付作
業だできる。
【図1】側面図
【図2】要部の側面図
【図3】要部の側面図
【図4】別例の制御回路図
【図5】別例の制御回路図
【図6】別例の制御回路図
1 牽引車 15 昇降リンク機構 19 田植装置 25 整地フロ−ト 32 接地圧検出手段(第1ポテンショメ−タ) 47 仰角検出手段(第2ポテンショメ−タ) θ 仰角
Claims (1)
- 【請求項1】 後部が支点で前部が上下動自在な整地フ
ロ−ト25を有した苗植付部整地用のフロ−トを具備し
た田植装置19を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリ
ンク機構15を介して装着し、前記整地フロ−ト25の
後部回動支点を上下調節して植付深さを調整する調整機
構を田植装置19のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム
側の植付深さ調節機構に加わる負荷を検出する接地圧検
出手段32を設けると共に、前記整地フロ−ト25の前
部の仰角θを検出する仰角検出手段47により前記油圧
装置の油圧切換弁51を切換制御するよう構成し、該フ
ロ−ト前部の仰角検出手段47と前記フロ−トの接地圧
検出手段32による検出結果との両者により前記油圧装
置の油圧切換弁51を切換制御用の感度を調整すること
を特徴とした乗用型田植機における植付部昇降制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06780696A JP3546584B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 乗用型田植機における植付部昇降制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06780696A JP3546584B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 乗用型田植機における植付部昇降制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09252617A true JPH09252617A (ja) | 1997-09-30 |
JP3546584B2 JP3546584B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=13355569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06780696A Expired - Fee Related JP3546584B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 乗用型田植機における植付部昇降制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3546584B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103749054A (zh) * | 2014-01-14 | 2014-04-30 | 河南科技大学 | 一种移栽机用的移栽株距调节装置 |
JP2016063780A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 井関農機株式会社 | 苗移植機 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP06780696A patent/JP3546584B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103749054A (zh) * | 2014-01-14 | 2014-04-30 | 河南科技大学 | 一种移栽机用的移栽株距调节装置 |
JP2016063780A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 井関農機株式会社 | 苗移植機 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3546584B2 (ja) | 2004-07-28 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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