JPH09252617A - 乗用型田植機における植付部昇降制御装置 - Google Patents

乗用型田植機における植付部昇降制御装置

Info

Publication number
JPH09252617A
JPH09252617A JP6780696A JP6780696A JPH09252617A JP H09252617 A JPH09252617 A JP H09252617A JP 6780696 A JP6780696 A JP 6780696A JP 6780696 A JP6780696 A JP 6780696A JP H09252617 A JPH09252617 A JP H09252617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
planting
elevation angle
detecting means
rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6780696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3546584B2 (ja
Inventor
Takeyuki Ouchi
建之 大内
Fumio Shigematsu
文雄 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP06780696A priority Critical patent/JP3546584B2/ja
Publication of JPH09252617A publication Critical patent/JPH09252617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3546584B2 publication Critical patent/JP3546584B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用型田植機における田植装置の昇降制御に
関し、フロ−トの前部側仰角による自動制御を接地圧に
よる補正で高精度な制御にすることを目的とする。 【解決手段】 後部が支点で前部が上下動自在な整地フ
ロ−ト25を有した苗植付部整地用のフロ−トを具備し
た田植装置19を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリ
ンク機構15を介して装着し、前記整地フロ−ト25の
後部回動支点を上下調節して植付深さを調整する調整機
構を田植装置19のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム
側の植付深さ調節機構に加わる負荷を検出する接地圧検
出手段32を設けると共に、前記整地フロ−ト25の前
部の仰角θを検出する仰角検出手段47により前記油圧
装置の油圧切換弁51を切換制御するよう構成し、該フ
ロ−ト前部の仰角検出手段47と前記フロ−トの接地圧
検出手段32による検出結果との両者により前記油圧装
置の油圧切換弁51を切換制御用の感度を調整すること
を特徴とした乗用型田植機における植付部昇降制御装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用型田植機に
おける植付部昇降制御装置に係るもので、詳しくは、乗
用型牽引車に油圧装置で上下作動されるリンク機構を介
して田植装置を装着し、この田植装置の植付部整地フロ
−トの前部仰角の変動により自動的に田植装置を昇降制
御ならしめる構成の乗用型田植機に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、特開平3−247208号公報に開
示された技術は公知であった。即ち、乗用型牽引車の後
部に、下部に整地フロ−トを取り付けた田植装置を昇降
リンク機構を介して装着し、整地フロ−トの前側部の仰
角変動でリンク機構を作動する油圧装置の切換弁を切り
換えて田植装置を昇降制御し、この昇降作動を司る油圧
切換弁の切換感度を調節する構成のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のものでは、水田
圃場の硬さで田植装置の昇降制御の感度調整を行ってい
たために、フロ−トに加わる実質的な接地圧による制御
感度補正がなされないで高精度な昇降制御が期待できな
かった。特に、苗植付深さを調節した場合における接地
圧変動が昇降制御の補正になっていなかったために、植
付深さを深く調節した場合に感度が敏感になり、浅く調
節した場合に鈍感になってしまう欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、後
部が支点で前部が上下動自在な整地フロ−ト25を有し
た苗植付部整地用のフロ−トを具備した田植装置19
を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリンク機構15を
介して装着し、前記整地フロ−ト25の後部回動支点を
上下調節して植付深さを調整する調整機構を田植装置1
9のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム側の植付深さ調
節機構に加わる負荷を検出する接地圧検出手段32を設
けると共に、前記整地フロ−ト25の前部の仰角θを検
出する仰角検出手段47により前記油圧装置の油圧切換
弁51を切換制御するよう構成し、該フロ−ト前部の仰
角検出手段47と前記フロ−トの接地圧検出手段32に
よる検出結果との両者により前記油圧装置の油圧切換弁
51を切換制御用の感度を調整することを特徴とした乗
用型田植機における植付部昇降制御装置とした。
【0005】
【実施例】この発明の一例を図面に基づき詳細に説明す
る。1は乗用型の牽引車である。この牽引車1は、車体
2の前側にフロントミッションケ−ス3が後側にリヤ−
ミッションケ−ス4が左右に別れて配設され、このフロ
ントミッションケ−ス3に左右に突出するフロントアク
スルケ−スを設けてこれに左右一対の操舵用駆動前前輪
5を取付け、リヤ−ミッションケ−ス4のそれぞれ外側
に駆動後輪6を取付けている。7はエンジンで、前記車
体2の前後中間部に搭載されている。8は乗車フロア−
で、車体2の上面に張設され、エンジンカバ−9及び後
輪6のフエンダ−10を兼用する形状になっている。1
1は操縦枠で、前記車体2の前側左右中間部にあってフ
ロア−8上面から上方へ突出し、その上側に操縦ハンド
ル12及び計器類が設けられている。
【0006】13は操縦座席で、前記エンジンカバ−9
の上側に配置されている。14は車体2の後部左右中間
部に立設された支柱である。15は昇降リンク機構で、
上リンク15a,下リンク15bの基部側を前記支柱1
4に枢着し、その両後端部を連結リンク15cで枢結さ
せて平行リンク機構となし、この上リンク15aに一体
のレバ−16を車体側に一端を枢結した油圧シリンダ−
機構17に連結して、この油圧シリンダ−機構17のピ
ストンロッド17bの出入りによりリンク機構15が作
動されるように構成されている。17aは油圧シリンダ
−を示す。
【0007】18はロ−リングヒッチ体で、前記連結リ
ンク15cに取り付けられ、このロ−リング軸に作業機
が装着されるように構成しっている。19は田植装置
で、前記ヒッチ体18に当該田植装置の左右中央部がロ
−リング自在に装着されている。この田植装置19につ
いて説明すると、フレ−ムを兼ねた伝動ケ−ス20の前
側部分の上部に苗載置台21を左右往復作動するよう取
付け、伝動ケ−ス20の後部側で左右に分岐して突出の
植付部伝動ケ−スに前記苗載置台21上に載置された苗
を分離して下部圃場面に植付機構22を装着している。
【0008】この植付機構22は、前後中心部を支軸と
して回転される回転ケ−ス23の前後先端外側に回転方
向及び回転数が前記回転ケ−ス23の回転数と同一であ
って、角速度が一部分変化する回転軸を突出させて、こ
の各回転軸に苗植付具24を装着し、この苗植付具24
に取り付けた植付爪が苗分割移植軌跡(イ)を描くよう
構成している。
【0009】25は中央部フロ−ト、26は前記中央部
フロ−トの左右両側に配設した側部フロ−トであって、
これらのフロ−ト25,26,26は前記田植装置19
の下側に配置され、後部を支点に前部が上下動自由とな
るよう植付部の伝動ケ−ス20側に装着さてれいる。前
記フロ−トの取付け構成について詳述すると前記伝動ケ
−ス20に回動自在に取り付けられた横軸27に固着の
下向きア−ム28で各フロ−ト25,26,26を前部
が上下スイング可能に枢着し、この横軸27に基部が固
着されて上向きに突出する植付深さ調節レバ−29を取
付け、この調節レバ−29に係止突起30を設け、この
係止突起30を田植装置19のフレ−ム部材である伝動
ケ−ス20側に一体型のフレ−ム部材20aに取り付け
た調節ガイド枠31に形成するノッチ31aに回動して
適所に係止できるように構成し、この調節ガイド枠31
を田植装置側フレ−ム部材20aに取り付けるにあたっ
ては、各フロ−ト25,26,26が圃場面に接当して
受ける上方側への総合接地圧が検出できるよう第1ポテ
ンショメ−タ32を介在して取付けている。32aは検
出ア−ムを示す。
【0010】側部フロ−ト26の前側は、田植装置19
のフレ−ム側にリンクを介して上下動自由に取り付けら
れている。中央部フロ−ト25の前側のフレ−ム側への
取付けは、つぎのようになっている。即ち、伝動ケ−ス
20に一体型に設けられたフレ−ム部材20bに基部側
がピン33a,33bを介して枢着されたリンク34,
35の前端側を縦リンク36で枢結して平行リンク37
を構成し、この縦リンク36に前後中間部を枢着した揺
動部材38の後端側と中央部フロ−ト25の前側とをロ
ッド39で連繋している。40は連動部材で、前記リン
ク34の基部側に固着してフレ−ム部材20bに回動自
在に枢着したピン33aに一体型のア−ム41と前記植
付深さ調節レバ−29とを連繋するもので、植付深さを
調節するよう各フロ−トを上下調節するとき、平行リン
ク37側も同じ上下方向に調節スイングされるよう構成
している。前記ア−ム41に連動部材40を連結する構
成は、連動部材40の先端側を螺子軸に形成してこれに
螺合するナット42をア−ム41に枢着した構成とな
し、この螺子合わせナット42の螺子合わせ移動調節で
平行リンク37の前側の位置を上下調節可能にしてい
る。
【0011】43は前記縦リンク36に基部側を固着状
態に取り付けて上方へ突出させた突出枠で、前記牽引車
1の操縦座席13の近傍に設けた感度調節レバ−44に
連繋したワイヤ−45のアウタ−45aを係止し、イン
ナ−45bにスプリング46の一端を取付け、このスプ
リング46の他端を前記揺動部材38の前側位置に連繋
している。即ち、このスプリング46の張力でフロ−ト
25の前部を下圧付勢し、揺動部材38の天秤状態を保
持ならしめている。
【0012】47は第2ポテンショメ−タで、前記縦リ
ンク36の上部に取り付けられ、このメ−タ47の検出
ア−ム48と前記揺動部材38とをロッド49で連繋
し、フロ−ト25の前側の上下位置、即ち中央部フロ−
ト25の仰角θがロッド39,揺動部材38,ロッド4
9及び検出ア−ム38により第2ポテンショメ−タ47
に加わる電気抵抗を変更させて検出できるよう構成して
いる。
【0013】前記油圧シリンダ−機構17の作動制御に
ついて第3図の制御回路で説明すると、油圧ポンプ50
から油圧シリンダ−17内への油路中に電磁ソレノイド
SOL1及びSOL2で切り換えられる切換弁51が設
けられ、この切換弁51により昇降リンク機構15が作
動されて田植装置19を昇降制御するよう構成されてい
る。図中52は油圧タンク、53はリリ−フ弁を示す。
【0014】前記ソレノイドSOL1,SOL2への指
令信号は、マイコンのコントロ−ラCPUから発せられ
るが、その指令信号は、前記第1ポテンショメ−タ32
及び第2ポテンショメ−タ47からの検出値がコントロ
−ラCPUに送られて、これらの検出値の信号をコント
ロ−ラに記憶させた標準値と比較等の演算をして適切な
指令信号を発し、切換弁51の切換時間及び切換弁の開
閉制御を行い、田植装置19を適正に昇降制御するよう
構成している。
【0015】この一例を具体的に説明すると、コントロ
−ラCPU内においてあらかじめダイヤル54により植
付基準を設定させた設定範囲値C1〜Cnを読み込ませ
てメモリさせ、前記フロ−ト25の仰角θによって作動
される検出ア−ム48で作動される第2ポテンショメ−
タ47の検出値が前記メモリされた設定範囲C1〜Cn
内にあれば、切換弁51を切り換えるソレノイドSOL
1側への指令信号は発せられない。ところが、フロ−ト
25の仰角θが大きくなって、第2ポテンショメ−タ4
7の検出値が設定範囲値C1〜Cnを越えると、即ち、
フロ−ト25の前部が大きく上動されるとソレノイドS
OL1が励磁されて切換弁51が切り換えられ、ポンプ
50から作動油がシリンダ−17a内に流れ込んでピス
トン17bを突出して昇降リンク機構15を介して田植
装置19上昇させ、これによりフロ−ト25の前部が下
降して第2ポテンショメ−タ47の検出値が前記メモリ
された設定範囲C1〜Cn内に収まるとソレノイドSO
L1の励磁が解除されて切換弁51が中立状態に復帰す
る。逆に、フロ−ト25の仰角θが小さくなりマイナス
θの状態になり、第2ポテンショメ−タ47の検出値が
設定範囲値C1〜Cn内から外れると、即ち、フロ−ト
25の前部が大きく下動されるとソレノイドSOL2が
励磁されて切換弁51が切り換えられ、シリンダ−17
a内の作動油がタンク52へ流れ込んでピストン17b
を引っ込み昇降リンク機構15を介して田植装置19が
下降させ、これによりフロ−ト25の前部が圃場表面で
押し上げられ第2ポテンショメ−タ47の検出値が前記
メモリされた設定範囲C1〜Cn内に収まるとソレノイ
ドSOL2の励磁が解除されて切換弁51が中立状態に
復帰する。このようにして中央部フロ−ト25の仰角θ
が適正な苗植付状態になるよう自動的に制御されるよう
田植装置19が昇降制御される。
【0016】また、第1ポテンショメ−タ32では、各
フロ−ト25,26,26の後部で受るト−タル接地圧
が検出され、その検出信号がコントロ−ラCPUに送ら
れる。ところで、この接地圧の標準となる一定範囲の基
準値K1〜Knがあらかじめコントロ−ラCPUにメモ
リされており、第1ポテンショメ−タ32で実際に検出
された値がこのメモリされた基準値K1〜Kn内にある
ときは、前記第2ポテンショメ−タ47の検出値と比較
演算する前記仰角θ制御用の設定範囲C1〜Cnの基準
を変更させない。ところが、第1ポテンショメ−タ32
で実質的に測定された接地圧が大きくてコントロ−ラC
PUで記憶されている一定範囲の基準値K1〜Knから
外れるとき、仰角制御を敏感側に補正する。即ち、前記
仰角θ制御用の設定範囲C1〜CnをC1−α〜Cn−β
の設定範囲側に低くして仰角θがマイナス側、即ち、フ
ロ−ト25の前部が標準位置よりも下動した状態で制御
されるように補正し、逆に第1ポテンショメ−タ32で
実質的に測定された接地圧が小さくてコントロ−ラCP
Uで記憶されている一定範囲の基準値K1〜Knから外
れるとき、仰角制御を鈍感側に補正する。即ち、前記仰
角θ制御用の設定範囲C1〜CnをC1+α〜Cn+βの
設定範囲側に高くして仰角θがプラス側、即ち、フロ−
ト25の前部が標準位置よりも上動した状態で制御され
るように補正している。このように、田植装置19の苗
載置台21に沢山の苗を搭載して機体荷重が重いような
場合には、フロ−ト接地圧が高くなるために制御感度が
自動的に敏感になり、逆に軽くて接地圧が低いような場
合には感度を鈍感に制御する。また、植付深さを深く調
節する場合には、接地圧が大きくなるから敏感側へ、逆
に浅く調節する場合には鈍感側へ自動的に補正される。
【0017】上例の作用について説明すると、田植装置
19側の苗載置台21に土付きマット状苗を搭載して、
水田圃場内で田植装置19側を操縦座席13の近傍に設
けた油圧切換レバ−55により下降させて、苗植付部整
地用の各フロ−ト25,26,26が水田表土面に接当
するよう操作し、エンジン7で各部を回転駆動して牽引
車1を走行させると共に、田植装置19側の各部を伝動
して苗植付作業を開始する。 すると、苗載置台21が
左右横方向に往復作動して植付機構22の苗植付具24
が苗載置台21から1株分づつ苗を分割保持して下部の
整地フロ−ト25,26,26で整地された部分に苗を
植付ける。
【0018】このような作業中において、水田圃場が深
くなる場合には、走行用の牽引車1の前、後輪5,6が
深くなる耕盤に接地するため圃場表面から深く沈み、こ
のため各フロ−ト25,26で受ける接地圧が大きくな
る。そして、フロ−トが水田表土から深く沈むことで泥
押しが起り、フロ−ト25の前部側も突き上げられるこ
ととなり、仰角θが大になる。
【0019】したがって、フロ−ト25が上動するから
ロッド39を介して揺動部材38の後部を突き上げ、前
部が上方へ回動してロッド49を介して検出ア−ム48
が上方へ回動し、第2ポテンショメ−タ47でフロ−ト
25の仰角θが検出されその値がコントロ−ラCPUへ
送られる。一方、各フロ−トの後部側にかかる接地圧が
第1ポテンショメ−タ32で検出されてコントロ−ラC
PUにその検出値がおくられる。
【0020】そして、予めコントロ−ラCPUでメモリ
されている基準値とこれらの検出値とが比較されるが、
このとき、接地圧の測定値がメモリされた基準値と比較
演算されて、異常時には仰角θのメモリされた基準値を
補正する。これはコントロ−ラCPU内で自動的に行わ
れる。そして、この補正後の仰角θ用の基準値と先の測
定された仰角θの値とが比較演算されて、コントロ−ラ
CPUから切換弁51を作動させるソレノイドSOL
1,SOl2へ指令信号を発し、切換弁51が切り換え
られて田植装置19が昇降リンク機構17により昇降制
御される。
【0021】このようにして、常に適正な植付状態にな
るよう制御されるが、この制御は、各フロ−ト25,2
6,26の後部側が受ける接地圧の変動で、仰角制御の
補正が行われるために高精度な制御になる。この仰角制
御値の補正が、田植装置19側の重量、苗植付深さの調
節により行われるから更に、的確な昇降制御になる。
尚、第4図で示した制御回路の通り、フロ−ト25,2
6,26で受ける接地圧の検出手段である第1ポテンシ
ョメ−タ32による検出値を、水田圃場の表土面の硬軟
度のファクタ−として利用し、前記感度調節レバ−44
によって変更調節されるスプリング46をステッピング
モ−タMでその張力を変更調節するよう構成してもよ
い。即ち、仰角制御の補正をこのスプリング46の張力
補正にしても何等差し支えなく高精度な昇降制御をさせ
ることができる。このスプリング46の張力補正は、ワ
イヤ−45の端と揺動部材38との間に介装する前記ス
プリング46の介在始端部あるいは終端部側にその初期
張力を変更できるようステッピングモ−タMを介在させ
て構成し、該モ−タMの正転、逆転の度合いでスプリン
グの初期張力が変更できる構成にしている。尚、ステッ
ピングモ−タMの実施例に限らずソレノイド型伸縮機構
をさいようしてもよく、或は、前記感度調節レバ−44
の設定位置を適宜アクチュエ−タにより変更調節する構
成であっても差し支えない。
【0022】水田圃場の表土面の硬さを苗植付け初期に
おいて、基準となる硬さ設定する手段として、従来は田
植装置19を下降してフロ−トが表土面に当接して停止
した作業開始時の当該フロ−トの沈下状態を目測して表
土面硬さを設定していた。そして、この目測による硬さ
で、硬軟の感度調節レ−バ44でスプリング46の張力
調節を行い、植付作業を開始していた。しかし、この場
合には、作業者によってバラツキが発生し、苗植付け深
さが作業者によって変動する欠点があった。これを解消
するためには、第5図の通り、コントロ−ラCPU中
に、超軟圃場の接地圧基準値から超硬圃場の接地接地圧
基準値までの硬軟度デ−タを記憶するメモリをもたせ、
作業開始前に圃場中で走行停止状態で田植装置19を所
定高さから一挙に下降させてフロ−ト25が受ける接地
圧を第1ポテンショメ−タ32で検出して、その信号を
コントロ−ラCPUに送信する。そして、この検出値が
メモリ中の硬軟度デ−タの値と一致する点を比較検出さ
せて、硬軟度を設定操作ボタン56を操作して基準設定
させる。したがって、この基準値がその圃場の接地圧基
準の中間点になり、これから上下一定範囲の接地圧範囲
が仰角θの補正をさせない範囲になる。尚、仰角検出に
よらないで接地圧のみによって油圧装置の切換弁を制御
させる構成のものにあっては、この作動開始初期の検出
圧が表土面硬軟度の基準値になって、事後これに基づき
油圧切換弁が切換え制御されることになる。従って、水
田圃場毎にその硬軟度が変化するが、これを作業の開始
時期で的確に硬軟度の基準値が決められ、精度の高い油
圧制御ができ、泥押し状態やハンチングが頻繁におこる
ような油圧切換制御が防止できて、高精度な植付けが期
待できる。
【0023】別実施例として、第6図のように、植付け
開始前に植付部を下降してフロ−トを水田表土面に接地
させてその初期状態のフロ−ト仰角を第2ポテンショメ
−タ47で測定して、これをコントロ−ラCPUに送信
し、この実測仰角値と、予め、コントロ−ラCPU中に
記憶させておいた超軟圃場の仰角値と超硬圃場の仰角値
との間を所定間隔で区分して仰角基準値区分を設定し、
この基準値区分のどの位置に前記実測仰角値が匹敵する
かを比較決定し、この匹敵する値を基準仰角として硬軟
度基準値にボタン56aで設定させ、この基準値から上
下一定値の間は、切換弁51の切換制御禁止区間とし
て、これから逸脱したとき、切換制御されるように構成
する。このようにすれば、硬軟度を目測で決定して設定
する場合に比較して作業者によるバラツキ設定がなくな
り、高精度な植付作業を期待することができる。
【0024】
【発明の作用効果】この発明によれば、整地フロ−トの
仰角変更によって田植装置を油圧装置で昇降制御させる
ものでありながら、フロ−トの接地圧変化によりこの昇
降制御の補正がおこなわれるから、水田圃場表面の硬軟
度が配慮された高精度な昇降自動制御ができ、苗植付深
さが圃場の硬軟によって余り変動しない適正な苗植付作
業だできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】要部の側面図
【図3】要部の側面図
【図4】別例の制御回路図
【図5】別例の制御回路図
【図6】別例の制御回路図
【符号の説明】
1 牽引車 15 昇降リンク機構 19 田植装置 25 整地フロ−ト 32 接地圧検出手段(第1ポテンショメ−タ) 47 仰角検出手段(第2ポテンショメ−タ) θ 仰角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部が支点で前部が上下動自在な整地フ
    ロ−ト25を有した苗植付部整地用のフロ−トを具備し
    た田植装置19を、牽引車1に油圧装置で昇降可能なリ
    ンク機構15を介して装着し、前記整地フロ−ト25の
    後部回動支点を上下調節して植付深さを調整する調整機
    構を田植装置19のフレ−ム側に装着し、このフレ−ム
    側の植付深さ調節機構に加わる負荷を検出する接地圧検
    出手段32を設けると共に、前記整地フロ−ト25の前
    部の仰角θを検出する仰角検出手段47により前記油圧
    装置の油圧切換弁51を切換制御するよう構成し、該フ
    ロ−ト前部の仰角検出手段47と前記フロ−トの接地圧
    検出手段32による検出結果との両者により前記油圧装
    置の油圧切換弁51を切換制御用の感度を調整すること
    を特徴とした乗用型田植機における植付部昇降制御装
    置。
JP06780696A 1996-03-25 1996-03-25 乗用型田植機における植付部昇降制御装置 Expired - Fee Related JP3546584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06780696A JP3546584B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 乗用型田植機における植付部昇降制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06780696A JP3546584B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 乗用型田植機における植付部昇降制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09252617A true JPH09252617A (ja) 1997-09-30
JP3546584B2 JP3546584B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=13355569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06780696A Expired - Fee Related JP3546584B2 (ja) 1996-03-25 1996-03-25 乗用型田植機における植付部昇降制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3546584B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103749054A (zh) * 2014-01-14 2014-04-30 河南科技大学 一种移栽机用的移栽株距调节装置
JP2016063780A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 井関農機株式会社 苗移植機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103749054A (zh) * 2014-01-14 2014-04-30 河南科技大学 一种移栽机用的移栽株距调节装置
JP2016063780A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 井関農機株式会社 苗移植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3546584B2 (ja) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09252617A (ja) 乗用型田植機における植付部昇降制御装置
JP4041255B2 (ja) 田植機
JPH07274631A (ja) 田植機の制御装置
JPH07236314A (ja) 田植機
JPH0455445Y2 (ja)
JPH0742261Y2 (ja) 田植機の水位検出装置
JPH0724975Y2 (ja) 田植機の水平制御装置
JP3372364B2 (ja) 田植機の苗植付装置に対する姿勢制御装置
JP3371548B2 (ja) 農作業機の作業機昇降制御装置
JP3531339B2 (ja) 乗用型田植機における植付部昇降制御装置
JP2005052107A (ja) 水田作業機の昇降制御装置
JP3372465B2 (ja) 農作業機の作業装置用昇降制御装置
JP3418036B2 (ja) 田植機
JP2548435B2 (ja) 田植機
JP2805686B2 (ja) 田植機の植深制御装置
JPH07298731A (ja) 乗用型田植機における田植機昇降制御装置
JPH08140435A (ja) 田植機
JP2000139137A (ja) 苗移植機
JPH1189350A (ja) 水田作業機
JP4016515B2 (ja) 田植機
JPH0639528Y2 (ja) 対地作業車における作業部姿勢制御装置
JPH09187124A (ja) 水田作業車のパワーステアリング装置
JP3503269B2 (ja) 水田用農作業機の昇降制御装置
JPH07147811A (ja) 田植機の昇降制御装置
JPH0739377Y2 (ja) 田植機のローリング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20040209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees