JP4016515B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば植付部に支持するフロートの傾斜角度の変化に基づいて植付部を昇降制御するようにした田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、圃場硬度が硬いと植付部は浮き上がり状態となって浅植えとなり、また軟らかいと植付部は沈み込み状態となって深植えとなるため、作業前には作業者は圃場硬度を判断して油圧感度(センタフロートの目標傾斜角度)を適正感度に補正して植付深さを一定維持させているが、このような油圧感度の補正作業は圃場条件が変わる都度行う必要があり、また判断も難しく正確さに欠けたものであった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、車輪を有する走行車と、センタフロート及びサイドフロートを有する植付部と、前記センタフロート及び前記サイドフロートを着地させた圃場の表面硬度を検出する硬軟センサを備えてなる田植機において、前記植付部に平行リンク機構を介して上下動自在に支持させる落下体と、前記平行リンク機構と一体的に回動可能なカムと、前記カムに当接させる駆動アームと、前記駆動アームを回動させる電動モータとを備え、前記駆動アームが前記カムに当接して、前記カムを作動することによって、前記落下体を一定高さに持上げ、前記駆動アームが前記カムから離れたときに、圃場の上方の一定高さから圃場に前記落下体を落下させて、前記落下体の沈下量を前記硬軟センサにて検出するように構成したもので、圃場表面の硬度を高精度で検出できるものである。
【0004】
【0005】
請求項2に係る発明は、前記硬軟センサ及び前記平行リンク機構を配置したセンサ台を備え、前記植付部に苗の植付深さを調節する植付深さ調節支点軸を配置し、前記植付深さ調節支点軸に補正機構のリンクを介して前記センサ台を連結して、前記植付深さ調節支点軸の回動操作によって前記植付部の苗の植付深さが調節されたときに、圃場面と前記落下体との相対高さが一定に保たれるように構成したもので、植深変更によって落下体の取付高さが変化しないから、硬軟センサの検出精度を向上できるものである。
【0006】
【0007】
請求項3に係る発明は、前記植付部の苗の植付位置より前方で、前記サイドフロートのフロート接地点より前方に、前記硬軟センサを配置したもので、前記硬軟センサの検出遅れを低減して植付精度を向上できると共に、前記サイドフロートの泥押しや前記サイドフロートからの水流の影響を受けることなく、圃場の硬度を高精度に検出できるものである。
【0008】
請求項4に係る発明は、前記車輪と前記センタフロートとの間に、前記硬軟センサを配置したもので、車輪等によって荒らされない場所で圃場の硬度正確検出できると共に、前記センタフロート上方の前記植付部前記硬軟センサを高剛性且つコンパクトに取付けることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、乗降ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0010】
また、図中(15)は6条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介してヒッチブラケット(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む昇降リンク機構(27)を介して走行車(1)後側にヒッチブラケット(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる油圧昇降制御機構である油圧昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0011】
また、図中(29)は主変速レバー、(30)は副変速レバーでもある植付レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センタフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条施肥機である。
【0012】
さらに、図3、図4に示す如く、前低後高(傾斜角約4度)に傾斜させる前記車体フレーム(3)前部上面に架台(37)…を一体固定させ、架台(37)…の上面に防振ゴム(38)…及びエンジン台(39)を介して前記エンジン(2)を上載させ、前記エンジン(2)の左側に燃料タンク(40)を、またエンジン(2)の右側にマフラー(41)を取付けると共に、車体フレーム(3)前端側略中央にバッテリ(43)を取付けている。
【0013】
またさらに、前記車体フレーム(3)にケース台(44)を一体固定させ、ケース台(44)にステアリングケース(45)を取付け、ハンドル筒体(46)に内挿させる操向ハンドル(14)のステアリング軸(14a)を、左右車体フレーム(3)(3)間の略中央でステアリングケース(45)上面に立設させると共に、ステアリングケース(45)下面に出力軸(47)を突設させ、左右の前輪(6)(6)を方向転換させる操向アーム(48)を前記出力軸(47)に取付けている。
【0014】
また、前記エンジン(2)下方のエンジン台(39)下側に、前後方向に略水平な円筒形の軸受体(49)を熔接固定させ、前記軸受体(49)にカウンタ軸(50)を挿通支持させ、軸受体(49)前方に突出させるカウンタ軸(50)前端にカウンタプーリ(51)を取付けると共に、左右車体フレーム(3)(3)間の略中央上方でエンジン(2)の前方にエンジン出力軸(52)を突設させ、該出力軸(52)に出力プーリ(53)を取付け、該出力プーリ(53)を前記カウンタプーリ(51)にVベルト(54)を介して連結させている。
【0015】
さらに、前記車体フレーム(3)後端部にリヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース(4)の右側前面にクラッチケース(55)を一体形成し、クラッチケース(55)前面に無段ベルト変速ケース(56)右側後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ(28)を作動させる油圧ポンプ(57)をベルト変速ケース(56)の左側後面に固定させるもので、四角パイプ形の左右車体フレーム(3)(3)の間でこの上面よりも低位置に前記各ケース(4)(55)(56)及び油圧ポンプ(57)を吊下げ固定させ、ユニバーサルジョイント付き伝動軸(58)を前記カウンタ軸(50)後端とベルト変速ケース(56)間に設け、エンジン(2)出力をベルト変速ケース(56)に伝えると共に、フロントアクスルケース(5)とミッションケース(4)間に前輪伝動軸(59)を設け、ミッションケース(4)の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を介して前後輪(6)(8)に伝えるように構成している。
【0016】
図5乃至図8に示す如く、前記センタフロート(34)の前部を上下に揺動自在に支持するピッチング支点軸(60)をフロート(34)後部上面のブラケット(61)に設け、前記植付ケース(20)に回動自在に枢支する植付深さ調節支点軸(62)に、植付深さ調節リンク(63)の基端を固設させると共に、該リンク(63)の先端を前記ピッチング支点軸(60)に連結させている。
【0017】
そして、前記植付ケース(20)側に固定アーム(64a)を介し支持する支軸(65)に出力リンク(66)中間を回動自在に枢支し、前記調節支点軸(62)に基端を固設する揺動アーム(67)の先端に、結合ピン(68)を介して出力リンク(66)後端を連結させると共に、該出力リンク(66)前端の軸(69)に昇降リンク(70)を連結させ、センタフロート(34)の前部上面に固設するブラケット(71)の軸(72)と前記昇降リンク(70)一端側の軸(73)間を揺動リンク(74)を介し連結させている。
【0018】
また、前記支軸(65)にセンサリンク(75)の中間を回動自在に枢支し、センサリンク(75)一端側の軸(76)と前記昇降リンク(70)他端側の軸(77)間を連動リンク(78)で連結させると共に、植付ケース(20)側に固定アーム(64b)を介し支持するポテンショメータ式昇降センサ(79)の検出アーム(80)の長孔(81)に前記センサリンク(75)他端側の検出軸(82)を係合連結させて、耕盤の凹凸或いは深さの変化などで植付深さが変化するとき、昇降センサ(79)によってこれを検出するように構成している。
【0019】
図9乃至図11にも示す如く、前記支点軸(62)に基端を固設する基準植付深さ設定用の植深調節レバー(83)を植深モータ(84)により適宜駆動制御するようにしたもので、中央の植付ケース(20)より右側の伝動パイプ(85)に取付板(86)及び側板(87)を介しモータ取付台(88)を固設させ、該モータ取付台(88)のモータ(84)の回転ネジ軸(89)に結合させる移動子(90)のU字形係合金具(91)に、調節レバー(83)に設けるL形係合軸(92)の一端側を係合させて、モータ(84)の駆動によって移動子(90)がネジ軸(89)に沿って上下方向に移動するとき、調節レバー(83)を上下方向に揺動させて支点軸(62)を回動させ、基準植付深さの調節を行うように構成している。
【0020】
また、前記調節レバー(83)は支点軸(62)に固設する基端フレーム部(83a)と、前記係合軸(92)を固設する先端操作部(83b)とに分割させるもので、フレーム部(83a)先端に回動軸(93)を介し左右揺動自在に操作部(83b)を連結させると共に、これらフレーム部(83a)の係合軸(92)と操作部(83b)の軸(94)間に回動軸(93)を中心とした支点越えバネ(95)を張設して、回動軸(93)を中心として操作部(83b)を右方向に揺動させて係合金具(91)より係合軸(92)を離脱させるとき、手動による調節レバー(83)の操作を可能とさせるように構成している。なお、取付台(88)のレバーガイド孔(88a)の一側にはレバー位置決めノッチ(88b)を形成して、調節レバー(83)の手動操作時には操作部(83b)に固設する位置決め板(83c)をノッチ(88b)に係合させて、調節レバー(83)の位置固定を行うように構成している。
【0021】
さらに、前記調節レバー(83)の操作部(83b)は短寸に形成し、モータ取付台(88)に開閉自在に固定するカバー(96)内にコンパクトに配置させると共に、前記モータ取付台(88)にはフレーム部(83a)のセンサピン(97)の移動位置をアクチュエータ(98a)を介して検出するポテンショメータ式フィードバックセンサ(98)を設けて、植付深さ位置を検出するように構成している。なお前記移動子(90)には取付台(88)の移動ガイド孔(88c)に挿入するガイドローラ(90a)を設けて、ネジ軸(89)回転時の移動子(90)の共回りを防止している。
【0022】
そして前記植深モータ(84)或いは調節レバー(83)により支点軸(62)を中心とした植深変更時にはピッチング支点軸(60)部の上下変位量と、出力リンク(66)前端の軸(69)部の上下変位量とを略同一とさせて、植深を変更させても昇降センサ(79)の出力を変化させないように構成している。
【0023】
一方、前記変速ケース(56)の入力軸部には伝動軸(58)を介し伝達されるエンジン(2)からの回転数を検出するエンジン回転センサ(99)を、また前記フロントアクスルケース(5)の入力軸部には伝動軸(59)を介し伝達されるミッションケース(4)からの走行出力を検出する車速センサ(100)を設けると共に、車体カバー(12)の後部略中央には走行車(1)の前後傾きを検出する振り子形或いは静電容量形などの傾斜センサ(101)を設けている。
【0024】
図5、図12に示す如く、左側の車体フレーム(3)にセンサ取付板(102)を介しポテンショメータ式昇降位置センサ(103)を設置すると共に、前記昇降シリンダ(28)のピストンロッド(28a)先端とロワーリンク(26)とを連結するリフトアーム(104)に検出板(105)を固設して、前記位置センサ(103)の検出アーム(106)先端の検出軸(106a)を検出板(105)の長孔に係合させて、前記昇降シリンダ(28)による植付部(15)の昇降時この昇降位置をセンサ(103)で検出するように構成している。
【0025】
図3、図13にも示す如く、前記車速センサ(100)は前輪伝動軸(59)とフロントアクスルケース(5)の入力軸(5a)とを連結するスプライン継手(107)外周の固定ギヤ(108)の回転パルスを検出して走行出力である車速を算出させるもので、回転センサ(近接スイッチ)などで車速センサ(100)を形成し、該センサ(100)を取付けるセンサ台(109)を車体フレーム(3)に固設するアクスルケース(5)の取付台(110)にボルト(111)を介し取外し自在に固定させて、前記車速センサ(100)の取付及び交換を容易とさせて保守点検作業の至便化を図ると共に、ミッションケース(4)に直付のセンサのような切粉で誤動作するなどした不都合も解消させて検出精度の安定維持を図るように構成している。
【0026】
図14に示す如く、エンジン(2)によって駆動する油圧ポンプ(112)の供給油圧回路を、フローコントロールバルブ(113)によって高圧油路(114)と低圧油路(115)に分岐して、操向ハンドル(14)によって操向シリンダ(116)の操向バルブ(117)を切換える操向バルブユニット(118)と、ソレノイド式上昇及び下降バルブ(119)(120)操作によって昇降シリンダ(28)を駆動する昇降バルブユニット(121)とを高圧油路(114)に設けると共に、植付部(15)の左右傾斜姿勢を制御する水平シリンダ(122)の水平操作用ソレノイドバルブ(123)を有する水平バルブユニット(124)とを低圧油路(115)に設けて、植付部(15)の昇降制御を前記バルブ(119)(120)の上昇及び下降ソレノイド(125)(126)の励磁操作によって行うように構成している。
【0027】
ところで図5、図6、図15乃至図17に示す如く、前記センタフロート(34)の左外側と左サイドフロート(35)の右外側間で、且つセンタフロート(34)の左外側と後輪8)内側の補助車輪(18a)間に圃場の表面硬度を検出する落下式ポテンショメータ形硬軟センサ(127)を配置させるもので、圃場上方の一定高さから落下させて先端の先鋭部を圃場に突入させる逆三角形の平板状落下体(128)と、前記落下体(128)のアーム(128a)をボルト(129)を介し取外し自在下端側に固定するホルダー(130)と、前記ホルダー(130)を平行リンク機構であるトップリンク(131)及びロアリンク(132)とリンク軸(133)(134)を介し垂直姿勢を保ったままで上下動自在に支持するセンサ台(135)と、ロアリンク(132)基端とセンサ台(135)とを連結するリンク軸(134)の軸回りにロアリンク(132)と一体に回動自在に設ける揺動カム(136)と、前記センサ台(135)に固設する電動モータ(137)のモータ軸(137a)に基端を固定して先端の回転子(138)をカム(136)に当接させる駆動アーム(139)と、前記ロアリンク(132)に固設して、センサ台(135)に設置する硬軟センサ(127)の検出アーム(127a)に当接させる検出ピン(140)とを備え、一定高さより圃場に落下させるときの落下体(128)の沈下量を硬軟センサ(127)で検出して圃場硬度を算出するように構成している。
【0028】
また、前記硬軟センサ(127)は、図8に示す如き昇降センサ(79)において植深の変更に連動し上下動して中立を保つ出力リンク(66)及び揺動アーム(67)などで形成する植深変更用補正機構(141)と略同様の補正機構(142)を備えるもので、センタフロート(34)の植付ケース(20)側の固定ブラケット(143)にセンサ台(135)を上下動自在に支持させる平行リンク式の上下リンク(144)(145)を設け、下リンク(145)の中間をブラケット(143)の支軸(146)に枢支させると共に、下リンク(145)の一端側を結合ピン(147)及び揺動アーム(148)を介し植付深さ調節支点軸(62)に連結させて、支点軸(62)を中心とした植深変更時にはピッチング支点軸(60)部の上下変位量と前記センサ台(135)のモータ(137)や硬軟センサ(127)などで形成するセンサユニット(149)の上下変位量とを略同一とさせて、植深を変更させても落下体(128)と圃場間の高さは略同一に保って、常に同一高さから落下体(128)を落下させて検出精度を向上させるように構成している。
【0029】
図18に示す如く、前記落下体(128)は平面視進行方向に対し縦巾(a)を大、横巾(b)を小とした縦長の長方形に形成して、土中での走行抵抗を低減させて検出精度を向上させると共に、落下体(28)下端を先鋭部に形成して、落下時の落下体(28)による泥押しを低減させて苗の植付姿勢に悪影響を与えるのを防止するように構成している。
【0030】
また図6に示す如く、前記落下体(28)をセンタフロート(34)の左側部と左サイドフロート(35)の右側部間で、左後輪(8)内側の補助車輪(8a)とセンタフロート(34)間に配設して、車輪(8a)で荒らされた所を回避させて硬度の正確な検出を行うと共に、前記ブラケット(143)などを介しセンタフロート(34)の植付ケース(20)などに剛性良好に硬軟センサ(127)を取付け可能とさせるように構成している。
【0031】
さらに図5に示す如く、落下体(128)を植付位置より前方位置に配設して、落下体(128)で硬度を検出して植付部(15)の植付位置(植付爪(17))がこの検出位置まで移動する間の移動時間と、硬度を検出してから感度の変更が終了するまでのタイムラグとを略同一とさせて、植付時には前記落下体(128)で検出した硬度に適正に対応させた感度のもとで高精度な植付けを行うように構成している。
【0032】
またさらに、図15に示す如く、サイドフロート(35)の接地点(A)より前記落下体(128)を前方位置に配設して、落下体(128)で硬度を検出してからフロート(35)の接地点がこの検出位置まで移動する間の移動時間と、硬度を検出してから感度の変更が終了するまでのタイムラグとを略同一とさせることによって、このフロート(35)を常に適正な接地圧で圃場に作用させてフロート(35)による泥押しや後輪(8)の跡消しを良好とさせると共に、落下体(128)の受けるフロート(35)からの水流の影響を回避させて、硬軟センサ(127)の検出精度を向上させるように構成している。
【0033】
而して、前記落下体(128)は、モータ(137)によって駆動アーム(139)を介してカム(136)を作動したときに上動し、カム(136)から駆動アーム(139)が離れたときに落下する。即ち、モータ(137)1回転する間に、前記落下体(128)が図17の静軌跡(L)に示す1サイクルの上下動を行うもので、図21に示す如く落下周期(T≒0.5〜1秒)は一定で、表面硬度によって落下体(128)の沈下量が変化し、前記硬軟センサ(127)の出力値(V)が変化する。実施例の場合表面硬度が軟らかい程出力値(V)は小さく、硬い程出力値(V)は大きい。
【0034】
そして前記落下体(128)の静軌跡(L)は、図17に示す如くリンク軸(133)(134)を結ぶX軸と、圃場表面(水面)のY軸との第1象限(Z)の範囲内に少なくとも軌跡(L)の1/2以上を入る状態に設定して、走行中は略垂直に近い動軌跡(L1)(L2)(L3)で落下させて、落下体(128)を落下位置から脱出させるときのモータ(137)の駆動負荷を小とさせるように構成している。
【0035】
そして図19に示す如く、前記植深モータ(84)のリレー回路(150)と、前記ソレノイド(125)(126)とに出力接続させるコントローラ(151)を備えるもので、前記植付レバー(30)の植付下降及び上昇位置をそれぞれ検出する下降及び上昇スイッチ(152)(153)と、前記各センサ(79)(98)(99)(100)(101)(103)(127)と、基準植付深さを設定する植深設定器(154)とを前記コントローラ(151)に入力接続させて、植付深さを一定維持させる昇降制御を行うように構成している。
【0036】
本実施例は上記の如く構成するものにして、図20に示す如く、植付レバー(30)を下降位置に操作し下降スイッチ(152)をオンとさせて、昇降シリンダ(28)で植付部(15)を下降させる植付部(15)の下降状態で、前記昇降センサ(79)がフロート(34)の接地を検出するフロート(34)(35)の接地状態で、前記車速センサ(100)が車速の一定以上(>0)を検出する植付作業条件のとき、前記モータ(137)の駆動によって駆動アーム(139)が回動し、落下体(128)が一定周期毎に落下し、その沈下量が前記硬軟センサ(127)で検出され、図22に示す如き設定線図より沈下量に基づいた油圧感度(センタフロート(34)の目標傾斜角度)が算出され、目標の油圧感度(センタフロート(34)の目標傾斜角度)が決定されるもので、決定後前記昇降センサ(79)に流込まれるセンサ値(V)と油圧感度(センタフロート(34)の目標傾斜角度)である目標値(V1)とが一致しないときには、一致(センタフロート(34)の傾斜角度が一定)する状態に昇降シリンダ(28)によって植付部(15)が上昇及び下降制御され、以後目標の植付深さを一定維持させる(V=V1)植付部(15)の昇降制御が行われる。
【0037】
また、植付作業中に植付部(15)の下降・フロート(34)(35)の接地、車速の一定以上(>0)の条件のうち何れか1つでも満足しないときには、前記モータ(137)を間欠駆動して落下体(128)を最上げ位置まで上昇させた後停止保持させて、落下体(128)が障害物や地面と接触して破損するなどの事故を防止する。
【0038】
また植付作業中に作業を中断したときには、中断直後の目標値(V1)(感度)を記憶し、作業再開時にはその目標値(V1)を用いて植付深さを一定維持させる。つまりモータ(137)の駆動停止時には落下体(128)が落下せず、このような硬軟センサ(127)の出力の無状態(沈下量=0)ときには図22に示す如く感度は鈍感側となって植付部(15)が沈込み状態となる不都合を解消するものである。
【0039】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、請求項1に係る発明は、車輪(8a)を有する走行車(1)と、センタフロート(34)及びサイドフロート(35)を有する植付部(15)と、センタフロート(34)及びサイドフロート(35)を着地させた圃場の表面硬度を検出する硬軟センサ(127)を備えてなる田植機において、植付部(15)に平行リンク機構であるトップリンク(131)及びロアリンク(132)を介して上下動自在に支持させる落下体(128)と、ロアリンク(132)と一体的に回動可能なカム(136)と、カム(136)に当接させる駆動アーム(139)と、駆動アーム(139)を回動させる電動モータ(137)とを備え、駆動アーム(139)がカム(136)に当接して、カム(136)を作動することによって、落下体(128)を一定高さに持上げ、駆動アーム(139)がカム(136)から離れたときに、圃場の上方の一定高さから圃場に落下体(128)を落下させて、落下体(128)の沈下量を硬軟センサ(127)にて検出するように構成したもので、圃場表面の硬度を高精度で検出できるものである。
【0040】
【0041】
請求項2に係る発明は、硬軟センサ(127)及びトップリンク(131)及びロアリンク(132)を配置したセンサ台(135)を備え、植付部(15)に苗の植付深さを調節する植付深さ調節支点軸(62)を配置し、植付深さ調節支点軸(62)に補正機構(142)のリンク(145)を介してセンサ台(135)を連結して、植付深さ調節支点軸(62)の回動操作によって植付部(15)の苗の植付深さが調節されたときに、圃場面と落下体(128)との相対高さが一定に保たれるように構成したもので、植深変更によって落下体(128)の取付高さが変化しないから、硬軟センサ(127)の検出精度を向上できるものである。
【0042】
【0043】
請求項3に係る発明は、植付部(15)の苗の植付位置より前方で、サイドフロート(35)のフロート接地点(A)より前方に、硬軟センサ(127)を配置したもので、硬軟センサ(127)の検出遅れを低減して植付精度を向上できると共に、サイドフロート(35)の泥押しやサイドフロート(35)からの水流の影響を受けることなく、圃場の硬度を高精度に検出できるものである。
【0044】
請求項4に係る発明は、車輪(8a)とセンタフロート(34)との間に、硬軟センサ(127)を配置したもので、車輪(8a)等によって荒らされない場所で圃場の硬度正確検出できると共に、センタフロート(34)上方の植付部前記硬軟センサ(127)を高剛性且つコンパクトに取付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図である。
【図2】田植機の全体平面図である。
【図3】走行車体の側面説明図である。
【図4】走行車体の平面説明図である。
【図5】植付部の側面説明図である。
【図6】フロート部の平面説明図である。
【図7】センタフロート部の平面説明図である。
【図8】センタフロート部の側面説明図である。
【図9】植深調節部の側面説明図である。
【図10】植深調節部の正面説明図である。
【図11】植深調節部の平面説明図である。
【図12】昇降位置センサ部の取付説明図である。
【図13】車速センサの取付説明図である。
【図14】油圧回路図である。
【図15】硬軟センサ部の側面説明図である。
【図16】硬軟センサ部の動作説明図である。
【図17】硬軟センサ部の軌跡を示す説明図である。
【図18】落下体の平面説明図である。
【図19】制御回路図である。
【図20】フローチャートである。
【図21】硬軟センサの出力線図である。
【図22】表面硬度と油圧感度の関係を示す線図である。
【符号の説明】
(1) 走行車
(8a) 車輪
(15) 植付部
(34) センタフロート
(35) サイドフロート
(62) 植付深さ調節支点軸
(127)硬軟センサ
(128)落下体
(131)トップリンク(平行リンク機構)
(132)ロアリンク(平行リンク機構)
(135)センサ台
(136)揺動カム
(137)電動モータ
(139)駆動アーム
(142)補正機構
(145)リンク
(A) フロート接地点

Claims (4)

  1. 車輪を有する走行車と、センタフロート及びサイドフロートを有する植付部と、前記センタフロート及び前記サイドフロートを着地させた圃場の表面硬度を検出する硬軟センサを備えてなる田植機において、
    前記植付部に平行リンク機構を介して上下動自在に支持させる落下体と、前記平行リンク機構と一体的に回動可能なカムと、前記カムに当接させる駆動アームと、前記駆動アームを回動させる電動モータとを備え、
    前記駆動アームが前記カムに当接して、前記カムを作動することによって、前記落下体を一定高さに持上げ、前記駆動アームが前記カムから離れたときに、圃場の上方の一定高さから圃場に前記落下体を落下させて、前記落下体の沈下量を前記硬軟センサにて検出するように構成したことを特徴とする田植機。
  2. 前記硬軟センサ及び前記平行リンク機構を配置したセンサ台を備え、前記植付部に苗の植付深さを調節する植付深さ調節支点軸を配置し、前記植付深さ調節支点軸に補正機構のリンクを介して前記センサ台を連結して、前記植付深さ調節支点軸の回動操作によって前記植付部の苗の植付深さが調節されたときに、圃場面と前記落下体との相対高さが一定に保たれるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
  3. 前記植付部の苗の植付位置より前方で、前記サイドフロートのフロート接地点より前方に、前記硬軟センサを配置したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
  4. 前記車輪と前記センタフロートとの間に、前記硬軟センサを配置したことを特徴とする請求項3に記載の田植機。
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