JP4001216B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は植付部を昇降制御する油圧昇降制御機構を備えた田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、植付昇降スイッチの操作などによって植付部を上昇或いは下降させるようにした手段があるが、植付部の上昇或いは下降動作の途中でこの動作を停止させることができない。また苗継ぎ時などにおいて苗載台の横位置合せ(右端或いは左端)を行う場合には、フロートが接地する植付部の下げ状態(下げのとき植付クラッチが入)でしか苗載台の横移動が行われないため、苗継ぎ作業が行い難いという問題があり、特に本機運転部と植付部との間に施肥機を装備させるミッドマウントタイプなどでは顕著なものであった。
【0003】
さらに、植付部を上昇或いは下降させるときの昇降速度は常に一定のため、畦際作業などで植付下降位置近傍に障害物がある場合でも、通常の速度でしか植付部の下降が行えず植付部を破損させるなどの不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、植付部を昇降制御する油圧昇降制御機構と、前記植付部の苗植付深さを検出する植付深さ検出用の昇降センサと、前記植付部にて植付ける苗の基準植付深さを設定する植深設定器と、前記植深設定器にて設定された基準植付深さを変更する植深変更駆動部材と、圃場の表面硬度に応じて前記油圧昇降制御機構の制御感度を設定する感度設定器とを備えてなる田植機において、前記感度設定器の操作範囲として、一定出力範囲内で敏感或いは鈍感側に前記油圧昇降制御機構の制御感度を調節する感度設定範囲と、前記感度設定器の最大及び最小出力時に前記油圧昇降制御機構をオフにして前記植付部の昇降を停止させる停止位置と、感度設定範囲の最大及び最小値と停止位置の最大及び最小出力との間に設ける低速昇降域とを形成し、前記最大の停止位置では植付部の上昇途中でも上昇を停止させ、前記最小の停止位置では植付部の下降途中でも下降を停止させるように制御されるものであるから、前記植付部の上昇或いは下降動作を途中で停止させることによって、前記植付部の苗載台の横送り位置(右端或いは左端)を合せる操作等を簡単に実行できる。また、苗継ぎ作業に適した高さに前記苗載台を簡単に支持でき、本機運転部と前記植付部との間に前記施肥機を装備したミッドマウントタイプ等の機体構造において、苗継ぎ作業性等を簡単に向上できる。畦際作業等で障害物がある場合、前記植付部を低速でゆっくりと下降させることによって、前記植付部とその障害物との干渉を回避でき、前記植付部が破損するのを簡単に防止できる。前記感度設定器の簡単な操作(ダイヤル操作)によって、昇降中に前記植付部の昇降動作を停止させたり、前記植付部の苗植付深さ制御より遅い速度で前記植付部を昇降させることができるものである。
【0005】
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム(3)に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ミッションケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、乗降ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0008】
また、図中(15)は6条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にローリング支点軸(23)を介してヒッチブラケット(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む昇降リンク機構(27)を介して走行車(1)後側にヒッチブラケット(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる油圧昇降制御機構である油圧昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0009】
また、図中(29)は主変速レバー、(30)は副変速レバーでもある植付レバー、(31)はダイヤル式の昇降停止部材である感度設定器、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センタフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は6条用の側条施肥機である。
【0010】
さらに、図3、図4に示す如く、前低後高(傾斜角約4度)に傾斜させる前記車体フレーム(3)前部上面に架台(37)…を一体固定させ、架台(37)…の上面に防振ゴム(38)…及びエンジン台(39)を介して前記エンジン(2)を上載させ、前記エンジン(2)の左側に燃料タンク(40)を、またエンジン(2)の右側にマフラー(41)を取付けると共に、車体フレーム(3)前端側略中央にバッテリ(43)を取付けている。
【0011】
またさらに、前記車体フレーム(3)にケース台(44)を一体固定させ、ケース台(44)にステアリングケース(45)を取付け、ハンドル筒体(46)に内挿させる操向ハンドル(14)のステアリング軸(14a)を、左右車体フレーム(3)(3)間の略中央でステアリングケース(45)上面に立設させると共に、ステアリングケース(45)下面に出力軸(47)を突設させ、左右の前輪(6)(6)を方向転換させる操向アーム(48)を前記出力軸(47)に取付けている。
【0012】
また、前記エンジン(2)下方のエンジン台(39)下側に、前後方向に略水平な円筒形の軸受体(49)を熔接固定させ、前記軸受体(49)にカウンタ軸(50)を挿通支持させ、軸受体(49)前方に突出させるカウンタ軸(50)前端にカウンタプーリ(51)を取付けると共に、左右車体フレーム(3)(3)間の略中央上方でエンジン(2)の前方にエンジン出力軸(52)を突設させ、該出力軸(52)に出力プーリ(53)を取付け、該出力プーリ(53)を前記カウンタプーリ(51)にVベルト(54)を介して連結させている。
【0013】
さらに、前記車体フレーム(3)後端部にリヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース(4)の右側前面にクラッチケース(55)を一体形成し、クラッチケース(55)前面に無段ベルト変速ケース(56)右側後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ(28)を作動させる油圧ポンプ(57)をベルト変速ケース(56)の左側後面に固定させるもので、四角パイプ形の左右車体フレーム(3)(3)の間でこの上面よりも低位置に前記各ケース(4)(55)(56)及び油圧ポンプ(57)を吊下げ固定させ、ユニバーサルジョイント付き伝動軸(58)を前記カウンタ軸(50)後端とベルト変速ケース(56)間に設け、エンジン(2)出力をベルト変速ケース(56)に伝えると共に、フロントアクスルケース(5)とミッションケース(4)間に前輪伝動軸(59)を設け、ミッションケース(4)の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を介して前後輪(6)(8)に伝えるように構成している。
【0014】
図5乃至図8に示す如く、前記センタフロート(34)の前部を上下に揺動自在に支持するピッチング支点軸(60)をフロート(34)後部上面のブラケット(61)に設け、前記植付ケース(20)に回動自在に枢支する植付深さ調節支点軸(62)に、植付深さ調節リンク(63)の基端を固設させると共に、該リンク(63)の先端を前記ピッチング支点軸(60)に連結させている。
【0015】
そして、前記植付ケース(20)側に固定アーム(64a)を介し支持する支軸(65)に出力リンク(66)中間を回動自在に枢支し、前記調節支点軸(62)に基端を固設する揺動アーム(67)の先端に、結合ピン(68)を介して出力リンク(66)後端を連結させると共に、該出力リンク(66)前端の軸(69)に昇降リンク(70)を連結させ、センタフロート(34)の前部上面に固設するブラケット(71)の軸(72)と前記昇降リンク(70)一端側の軸(73)間を揺動リンク(74)を介し連結させている。
【0016】
また、前記支軸(65)にセンサリンク(75)の中間を回動自在に枢支し、センサリンク(75)一端側の軸(76)と前記昇降リンク(70)他端側の軸(77)間を連動リンク(78)で連結させると共に、植付ケース(20)側に固定アーム(64b)を介し支持するポテンショメータ式昇降センサ(79)の検出アーム(80)の長孔(81)に前記センサリンク(75)他端側の検出軸(82)を係合連結させて、耕盤の凹凸或いは深さの変化などで植付深さが変化するとき、昇降センサ(79)によってこれを検出するように構成している。
【0017】
図9乃至図11にも示す如く、前記支点軸(62)に基端を固設する基準植付深さ設定用の植深調節レバー(83)を植深変更駆動部材である植深モータ(84)により適宜駆動制御するようにしたもので、中央の植付ケース(20)より右側の伝動パイプ(85)に取付板(86)及び側板(87)を介しモータ取付台(88)を固設させ、該モータ取付台(88)のモータ(84)の回転ネジ軸(89)に結合させる移動子(90)のU字形係合金具(91)に、調節レバー(83)に設けるL形係合軸(92)の一端側を係合させて、モータ(84)の駆動によって移動子(90)がネジ軸(89)に沿って上下方向に移動するとき、調節レバー(83)を上下方向に揺動させて支点軸(62)を回動させ、基準植付深さの調節を行うように構成している。
【0018】
また、前記調節レバー(83)は支点軸(62)に固設する基端フレーム部(83a)と、前記係合軸(92)を固設する先端操作部(83b)とに分割させるもので、フレーム部(83a)先端に回動軸(93)を介し左右揺動自在に操作部(83b)を連結させると共に、これらフレーム部(83a)の係合軸(92)と操作部(83b)の軸(94)間に回動軸(93)を中心とした支点越えバネ(95)を張設して、回動軸(93)を中心として操作部(83b)を右方向に揺動させて係合金具(91)より係合軸(92)を離脱させるとき、手動による調節レバー(83)の操作を可能とさせるように構成している。なお、取付台(88)のレバーガイド孔(88a)の一側にはレバー位置決めノッチ(88b)を形成して、調節レバー(83)の手動操作時には操作部(83b)に固設する位置決め板(83c)をノッチ(88b)に係合させて、調節レバー(83)の位置固定を行うように構成している。
【0019】
さらに、前記調節レバー(83)の操作部(83b)は短寸に形成し、モータ取付台(88)に開閉自在に固定するカバー(96)内にコンパクトに配置させると共に、前記モータ取付台(88)にはフレーム部(83a)のセンサピン(97)の移動位置をアクチュエータ(98a)を介して検出するポテンショメータ式フィードバックセンサ(98)を設けて、植付深さ位置を検出するように構成している。なお前記移動子(90)には取付台(88)の移動ガイド孔(88c)に挿入するガイドローラ(90a)を設けて、ネジ軸(89)回転時の移動子(90)の共回りを防止している。
【0020】
そして前記植深モータ(84)或いは調節レバー(83)により支点軸(62)を中心とした植深変更時にはピッチング支点軸(60)部の上下変位置と、出力リンク(66)前端の軸(69)部の上下変位置とを略同一とさせて、植深を変更させても昇降センサ(79)の出力を変化させないように構成している。
【0021】
一方、前記変速ケース(56)の入力軸部には伝動軸(58)を介し伝達されるエンジン(2)からの回転数を検出するエンジン回転センサ(99)を、また前記フロントアクスルケース(5)の入力軸部には伝動軸(59)を介し伝達されるミッションケース(4)からの走行出力を検出する作業検出手段である車速センサ(100)を設けると共に、車体カバー(12)の後部略中央には走行車(1)の前後傾きを検出する振り子形或いは静電容量形などの傾斜センサ(101)を設けている。
【0022】
図5、図12に示す如く、左側の車体フレーム(3)にセンサ取付板(102)を介しポテンショメータ式昇降位置センサ(103)を設置すると共に、前記昇降シリンダ(28)のピストンロッド(28a)先端とロワーリンク(26)とを連結するリフトアーム(104)に検出板(105)を固設して、前記位置センサ(103)の検出アーム(106)先端の検出軸(106a)を検出板(105)の長孔に係合させて、前記昇降シリンダ(28)による植付部(15)の昇降時この昇降位置をセンサ(103)で検出するように構成している。
【0023】
図3、図13にも示す如く、前記車速センサ(100)は前輪伝動軸(59)とフロントアクスルケース(5)の入力軸(5a)とを連結するスプライン継手(107)外周の固定ギヤ(108)の回転パルスを検出して走行出力である車速を算出させるもので、回転センサ(近接スイッチ)などで車速センサ(100)を形成し、該センサ(100)を取付けるセンサ台(109)を車体フレーム(3)に固設するアクスルケース(5)の取付台(110)にボルト(111)を介し取外し自在に固定させて、前記車速センサ(100)の取付及び交換を容易とさせて保守点検作業の至便化を図ると共に、ミッションケース(4)に直付のセンサのような切粉で誤動作するなどした不都合も解消させて検出精度の安定維持を図るように構成している。
【0024】
図14に示す如く、エンジン(2)によって駆動する油圧ポンプ(112)の供給油圧回路を、フローコントロールバルブ(113)によって高圧油路(114)と低圧油路(115)に分岐して、操向ハンドル(14)によって操向シリンダ(116)の操向バルブ(117)を切換える操向バルブユニット(118)と、ソレノイド式上昇及び下降バルブ(119)(120)操作によって昇降シリンダ(28)を駆動する昇降バルブユニット(121)とを高圧油路(114)に設けると共に、植付部(15)の左右傾斜姿勢を制御する水平シリンダ(122)の水平操作用ソレノイドバルブ(123)を有する水平バルブユニット(124)とを低圧油路(115)に設けて、植付部(15)の昇降制御を前記バルブ(119)(120)の上昇及び下降ソレノイド(125)(126)の励磁操作によって行うように構成している。
【0025】
そして図15に示す如く、前記植深モータ(84)のリレー回路(127)と、前記ソレノイド(125)(126)とに出力接続させるコントローラ(128)を備えるもので、前記植付レバー(30)の植付下降及び上昇位置をそれぞれ検出する植付昇降操作部材である下降スイッチ(129)及び上昇スイッチ(130)と、前記各センサ(79)(98)(99)(100)(101)(103)と、基準植付深さを設定する植深設定器(131)と、植付部(15)の上昇或いは下降動作の途中に任意に停止させる昇降停止部材である植付昇降停止用スイッチ(132)と、圃場表面硬度に応じ昇降シリンダ(28)の油圧昇降感度(目標値)をダイヤル(133)の回動によって設定する感度設定器(31)とを前記コントローラ(128)に入力接続させて、植付深さを一定維持させる昇降制御を行うように構成している。
【0026】
ところで図16、図19に示す如く、前記感度設定器(31)或いは植付昇降停止用スイッチ(132)の何れか一方を運転操作部に設けるもので、図16、図17に示す如く、前記感度設定器(31)は一定出力範囲内で敏感或いは鈍感側に感度を調節する感度設定範囲(134)と、設定器(31)の最大及び最小出力時に上昇及び下降バルブ(119)(120)をオフとさせて植付部(15)の昇降を停止させる停止位置(135)と、感度設定範囲(134)の最大及び最小値と停止位置(135)の最大及び最小出力との間に低速昇降域であるゆっくり上昇及びゆっくり下降領域(136)(137)を設けている。そしてダイヤル(133)の略180度回転域を感度設定範囲(134)に、また該設定範囲(134)の両端より外側のダイヤル(133)一定回動範囲をゆっくり上昇及びゆっくり下降領域(136)(137)に、さらにゆっくり上昇及びゆっくり下降領域(136)(137)より外側のダイヤル(133)回動位置を停止位置(135)に設けて、前記感度設定範囲(134)内で油圧感度(センタフロート(34)の基準傾斜角度)の調節を行うと共に、ゆっくり上昇及びゆっくり下降領域(136)(137)では停止位置(135)に近づくにつれ上昇及び下降ソレノイド(125)(126)の駆動デュティを小さくして植付部(15)の上昇及び下降速度を徐々に遅くし、停止位置(135)では植付部(15)の上昇及び下降途中でも昇降を停止させるように構成している。
【0027】
而して図18のフローチャートに示す如く、前記ダイヤル(133)を感度設定範囲(134)内で操作するとき通常の感度設定器(31)として用いるもので、下降スイッチ(129)がオンの昇降シリンダ(28)による植付部(15)の下降動作中に、センタフロート(34)が田面に着地し、昇降センサ(79)によって読込まれるセンサ値(V)(センタフロート(34)の傾斜角度)と目標値(V1)(センタフロート(34)の目標傾斜角度)との間に差があるときには、一致(V=V1)するまで植付部(15)の下降制御が行われる一方、上昇スイッチ(130)がオンの植付部(15)の上昇動作中前記昇降位置センサ(103)によって最上位置が検出されるとき、上昇バルブ(119)をオフとさせて植付部(15)の上昇を停止させる。
【0028】
また、感度設定器(31)のダイヤル(133)をゆっくり上昇及びゆっくり下降領域(136)(137)に操作するときには、そのダイヤル(133)位置に応じた値(停止位置(135)に近づく程遅い)に上昇及び下降ソレノイド(125)(126)の駆動デュティが調節され、上昇及び下降スイッチ(130)(129)がオンの植付部(15)の上昇及び下降時には低速での上昇及び下降が行われると共に、ダイヤル(133)を停止位置(135)に操作するときには例え植付部(15)の上昇及び下降動作中でもこの動作を停止(植付クラッチの入状態では昇降動作のみ停止)させるものである。
【0029】
このように感度設定器(31)のダイヤル(133)操作によって、植付部(15)を任意の高さ位置で昇降を自由に停止させて、苗載台(16)の横位置合せ(右端或いは左端の位置合せ)を容易に行って、苗継ぎ作業も容易且つ正確に行うもので、特に本機運転席(13)とこの後方の植付部(15)間に施肥機(36)を装備させるミッドマウント構造の田植機においては顕著な効果を奏するものである。
【0030】
また、畦際などのような後方に畦など障害物のある場所で植付部(15)を下降させる際にも、低速で植付部(15)と障害物との干渉など回避させながら下降させて、植付部(15)の破損事故を防止することができる。
【0031】
図19に示す如く、前記植付昇降停止用スイッチ(132)は、植付部(15)の上昇及び下降速度を標準速度とする通常作業位置(132a)と、植付部(15)の昇降速度を標準速度より遅い一定低速度とさせる低速昇降域であるゆっくり速度位置(132b)と、植付部(15)の昇降動作途中でも昇降を停止させる停止位置(132c)の3段に切換えるように設けて、前記感度設定器(31)に換え該スイッチ(132)を用いて設定器(31)使用時と略同様の作用効果を有するように設けたもので、図20のフローチャートに示す如く、前記スイッチ(132)を通常作業位置(132a)に操作するときには、下降スイッチ(129)或いは上昇スイッチ(130)がオンの植付下降或いは上昇時には標準速度で植付部(15)を下降或いは上昇させ、前記スイッチ(132)をゆっくり速度位置(132b)に操作して植付部(15)を昇降させるときには、標準速度よりも遅い一定低速度でゆっくりと下降或いは上昇させ、前記スイッチ(132)を停止位置(132c)に操作したときには標準速度或いは低速度での昇降動作を途中停止させるものであり、感度設定器(31)或いはスイッチ(132)の何れを用いても良い。
【0032】
図21、図22は、前記エンジン(2)の回転が変化しても植付部(15)の上昇速度を一定維持させる構成例を示すもので、植付部(15)の上昇が開始する上昇スイッチ(130)のオンのとき、エンジン回転センサ(99)によってエンジン回転数を、昇降位置センサ(103)によって植付部(15)の昇降位置を読込んで、植付部(15)を最上げ位置(例えば地面より80cm)より一定高さ(10cm)手前の低速切換位置(例えば地面より70cm)となるまでは、エンジン回転数(油圧ポンプ(112)の吐出量)の増減時には上昇ソレノイド(125)の駆動デュティを変更して植付上昇速度を標準速度に一定維持させ、低速切換位置以上に上昇するときには、最上位置に近づく程徐々に上昇速度を遅くして、植付部(15)の最上げ時の衝撃などを緩和させると共に、エンジン回転数が最大で植付部(15)上昇時にマーカに付着する泥などが作業者に飛散するのを防止するように構成している。
【0033】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように、請求項1に係る発明は、植付部(15)を昇降制御する油圧昇降制御機構としての昇降シリンダ(28)と、植付部(15)の苗植付深さを検出する植付深さ検出用の昇降センサ(79)と、植付部(15)にて植付ける苗の基準植付深さを設定する植深設定器(131)と、植深設定器(131)にて設定された基準植付深さを変更する植深変更駆動部材としての植深モータ(84)と、圃場の表面硬度に応じて昇降シリンダ(28)の制御感度を設定する感度設定器(31)とを備えてなる田植機において、感度設定器(31)の操作範囲として、一定出力範囲内で敏感或いは鈍感側に昇降シリンダ(28)の制御感度を調節する感度設定範囲(134)と、感度設定器(31)の最大及び最小出力時に昇降シリンダ(28)をオフにして植付部(15)の昇降を停止させる停止位置(135)と、感度設定範囲(134)の最大及び最小値と停止位置(135)の最大及び最小出力との間に設ける低速昇降域(136)(137)とを形成し、最大の停止位置(135)では植付部(15)の上昇途中でも上昇を停止させ、最小の停止位置(135)では植付部(15)の下降途中でも下降を停止させるように制御されるものであるから、植付部(15)の上昇或いは下降動作を途中で停止させることによって、植付部(15)の苗載台(16)の横送り位置(右端或いは左端)を合せる操作等を簡単に実行できる。また、苗継ぎ作業に適した高さに苗載台(16)を簡単に支持でき、本機運転部と植付部(15)との間に施肥機(36)を装備したミッドマウントタイプ等の機体構造において、苗継ぎ作業性等を簡単に向上できる。畦際作業等で障害物がある場合、前記植付部(15)を低速でゆっくりと下降させることによって、植付部(15)とその障害物との干渉を回避でき、植付部(15)が破損するのを簡単に防止できる。感度設定器(31)の簡単な操作(ダイヤル操作)によって、昇降中に植付部(15)の昇降動作を停止させたり、植付部(15)の苗植付深さ制御より遅い速度で植付部(15)を昇降させることができるものである。
【0034】
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図である。
【図2】田植機の全体平面図である。
【図3】走行車体の側面説明図である。
【図4】走行車体の平面説明図である。
【図5】植付部の側面説明図である。
【図6】フロート部の平面説明図である。
【図7】センタフロート部の平面説明図である。
【図8】センタフロート部の側面説明図である。
【図9】植深調節部の側面説明図である。
【図10】植深調節部の正面説明図である。
【図11】植深調節部の平面説明図である。
【図12】昇降位置センサ部の取付説明図である。
【図13】車速センサの取付説明図である。
【図14】油圧回路図である。
【図15】制御回路図である。
【図16】感度設定器である。
【図17】感度設定器の出力線図である。
【図18】昇降制御のフローチャートである。
【図19】昇降停止用スイッチの説明図である。
【図20】昇降制御のフローチャートである。
【図21】上昇制御のフローチャートである。
【図22】植付上昇位置と上昇速度との関係を示す線である。
【符号の説明】
(15)植付部
(28)昇降シリンダ(昇降制御機構)
(31)感度設定器(停止操作部材)
(79)昇降センサ
(84)植深モータ(植深変更駆動部材)
(129)下降スイッチ(植付昇降操作部材)
(130)上昇スイッチ(植付昇降操作部材)
(131)植深設定器
(132)植付昇降停止用スイッチ(停止操作部材)
(132a)通常速度昇降域
(132b)ゆっくり速度位置(低速昇降域)
(132c)停止域
(134)感度設定範囲(通常速度昇降域)
(135)停止位置
(136)上昇領域(低速昇降域)
(137)下降領域(低速昇降域)

Claims (1)

  1. 植付部(15)を昇降制御する油圧昇降制御機構(28)と、前記植付部(15)の苗植付深さを検出する植付深さ検出用の昇降センサ(79)と、前記植付部(15)にて植付ける苗の基準植付深さを設定する植深設定器(131)と、前記植深設定器(131)にて設定された基準植付深さを変更する植深変更駆動部材(84)と、圃場の表面硬度に応じて前記油圧昇降制御機構(28)の制御感度を設定する感度設定器(31)とを備えてなる田植機において、
    前記感度設定器(31)の操作範囲として、一定出力範囲内で敏感或いは鈍感側に前記油圧昇降制御機構(28)の制御感度を調節する感度設定範囲(134)と、前記感度設定器(31)の最大及び最小出力時に前記油圧昇降制御機構(28)をオフにして前記植付部(15)の昇降を停止させる停止位置(135)と、感度設定範囲(134)の最大及び最小値と停止位置(135)の最大及び最小出力との間に設ける低速昇降域(136)(137)とを形成し、前記最大の停止位置(135)では植付部(15)の上昇途中でも上昇を停止させ、前記最小の停止位置(135)では植付部(15)の下降途中でも下降を停止させるように制御されることを特徴とする田植機。
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