JPH11111543A - 内燃機関用点火コイル装置 - Google Patents

内燃機関用点火コイル装置

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JPH11111543A
JPH11111543A JP9274686A JP27468697A JPH11111543A JP H11111543 A JPH11111543 A JP H11111543A JP 9274686 A JP9274686 A JP 9274686A JP 27468697 A JP27468697 A JP 27468697A JP H11111543 A JPH11111543 A JP H11111543A
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JP
Japan
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core
primary
bobbin
case
combustion engine
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JP9274686A
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English (en)
Inventor
Toshio Maekawa
年雄 前川
Mitsuru Koiwa
満 小岩
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、熱応力による信頼性低下を低減
できる内燃機関用点火コイル装置を得る。 【解決手段】 この発明の内燃機関用点火コイル装置
は、ケース5と、このケース5内に設けられたコア6
と、コア6を囲って設けられ有底円筒状の一次ボビン1
2に導線が巻回された一次巻線13に一次電流が流れる
一次コイル8と、この一次コイル8を囲って設けられ一
次電流の遮断により高電圧が発生する二次コイル9と、
一次ボビン12の開口部12aに設けられ一次ボビン1
2の開口部12aを塞ぐ閉塞体21と、ケース5内に設
けられ一次コイル8及び二次コイル9をケース5内に固
定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材11とを備え、閉塞
体21は、熱硬化される前の絶縁材11がケース5内に
充填される際に、コア6と一次ボビン12との間に流入
するのを阻止するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開磁路構造を有
する内燃機関用点火コイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の内燃機関用点火コイル装置
の断面図、図9は図8の要部拡大図であり、内燃機関用
点火コイル装置は、シリンダーヘッド1及びシリンダー
ヘッドカバー3によって形成されたプラグホール4内に
設けられており、先端部には点火プラグ2が挿着されて
いる。
【0003】内燃機関用点火コイル装置は、有底円筒形
状のケース5と、このケース5の中心軸線上に沿って延
びているとともに短冊状のけい素鋼板を積層して構成さ
れた円柱形状のコア6と、コア6の外周に設けられた一
次コイル8と、一次コイル8の外周に設けられた二次コ
イル9と、コア6の両端にそれぞれ接着され一次コイル
8で発生した磁束をコア6で飽和させないための磁石7
と、コア6の上側に設けられ一次コイル8への通電を制
御するパワートランジスタ(図示せず)が内蔵された制
御回路部10と、制御回路部10と電気的に接続された
端子18を有するコネクタ19と、ケース5内の空間部
内に充填され熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂で構成さ
れた絶縁材11とを備えている。一次コイル8は、有底
円筒形状の一次ボビン12と、この一次ボビン12に導
線が巻回されて構成された一次巻線13とを有してい
る。二次コイル9は有底円筒形状の二次ボビン14と、
この二次ボビン14に導線が巻回されて構成された二次
巻線15とを有している。
【0004】上記内燃機関用点火コイル装置では、一次
コイル8の一次巻線13に送られる一次電流は制御回路
部10からの信号により断続され、二次巻線15には高
電圧が発生する。この高電圧は高圧端子16、スプリン
グ17を介して点火プラグ2に導かれ、ギャップ20で
火花放電が生じるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用点火
コイル装置では、一次コイル8、二次コイル9、コア6
及び制御回路部10をケース5内に配設し、その後硬化
させる前の絶縁材11をケース5内に充填する。その
後、約130℃の高温で絶縁材11を硬化させることで
ケース5内に一次コイル8、二次コイル9、コア6及び
制御回路部10を固定している。そのため、例えば熱硬
化した後自然冷却で冷却されたとき、絶縁材11とコア
6との熱膨張係数の違いからコア6には絶縁材11の収
縮による力が加わって歪みが発生してしまい、その結
果、鉄損が増加して磁気特性が悪化し、内燃機関用点火
コイル装置の出力電圧が低下するという問題点があっ
た。
【0006】また、車両の運転時には、一次巻線13に
一次電流が流れ、一次コイル8、二次コイル9等の発熱
により内燃機関用点火コイル装置は高温となり、また運
転の停止時には自然冷却されている。そのため、車両の
運転、停止の繰り返しにより、コア6、コア6と一次コ
イル8との間の絶縁材11、一次ボビン12等には熱応
力が生じ、その結果例えば絶縁材11、一次ボビン12
等にクラックが生じて内部リークが発生し、最悪の場合
には出力電圧が発生しないという問題点もあった。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ことを課題とするものであって、熱応力によるコアの歪
み発生、一次ボビン、二次ボビンのクラックの発生等で
信頼性が低下するのを防止できる内燃機関用点火コイル
装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の内
燃機関用点火コイル装置は、ケースと、このケース内に
設けられたコアと、このコアを囲って設けられ有底筒状
の一次ボビンに導線が巻回されて構成された一次巻線に
一次電流が流れる一次コイルと、この一次コイルを囲っ
て設けられ前記一次電流の遮断により高電圧が発生する
二次コイルと、前記一次ボビンの開口部に設けられ一次
ボビンの開口部を塞ぐ閉塞体と、前記ケース内に設けら
れ前記一次コイル及び前記二次コイルをケース内に固定
した熱硬化性樹脂からなる絶縁材とを備え、前記閉塞体
は、熱硬化される前の前記絶縁材がケース内に充填され
る際に、前記コアと前記一次ボビンとの間に流入するの
を阻止するようになっているものである。
【0009】また、請求項2の内燃機関用点火コイル装
置は、コアと一次ボビンとの間に絶縁性弾性部材を介在
させたものである。
【0010】また、請求項3の内燃機関用点火コイル装
置は、ケースと、このケース内に設けられたコアと、こ
のコアを囲って設けられ有底筒状の一次ボビンに導線が
巻回されて構成された一次巻線に一次電流が流れる一次
コイルと、この一次コイルを囲って設けられ前記一次電
流の遮断により高電圧が発生する二次コイルと、前記コ
アと前記一次ボビンとの間に介在した絶縁性弾性部材と
を備えたものである。
【0011】また、請求項4の内燃機関用点火コイル装
置は、一次ボビンの底面に蓋で閉じられた孔を形成した
ものである。
【0012】また、請求項5の内燃機関用点火コイル装
置は、蓋にコアを位置決めする位置決め部を形成したも
のである。
【0013】また、請求項6の内燃機関用点火コイル装
置は、コアの軸線に対して垂直方向に切断したときのコ
ア及び一次ボビンの断面形状を相似形状にしたものであ
る。
【0014】また、請求項7の内燃機関用点火コイル装
置は、ケースと、このケース内に設けられたコアと、こ
のコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流れる一
次コイルと、この一次コイルと前記コアとの間にコアを
囲って設けられ前記一次電流の遮断により有底筒状の二
次ボビンに導線が巻回されて構成された二次巻線に高電
圧が発生する二次コイルと、前記二次ボビンの開口部に
設けられ二次ボビンの開口部を塞ぐ閉塞体と、前記ケー
ス内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コイルをケ
ース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材とを備
え、前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケー
ス内に充填される際に、前記コアと前記二次ボビンとの
間に流入するのを阻止するようになっているものであ
る。
【0015】また、請求項8の内燃機関用点火コイル装
置は、コアと二次ボビンとの間に絶縁性弾性部材を介在
させたものである。
【0016】また、請求項9の内燃機関用点火コイル装
置は、ケースと、このケース内に設けられたコアと、こ
のコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流れる一
次コイルと、この一次コイルと前記コアとの間にコアを
囲って設けられ前記一次電流の遮断により有底筒状の二
次ボビンに導線が巻回されて構成された二次巻線に高電
圧が発生する二次コイルと、前記コアと前記二次ボビン
との間に介在した絶縁性弾性部材とを備えたものであ
る。
【0017】また、請求項10の内燃機関用点火コイル
装置は、コアの軸線に対して垂直方向に切断したときの
コア及び二次ボビンの断面形状を相似形状にしたもので
ある。
【0018】また、請求項11の内燃機関用点火コイル
装置は、閉塞体に熱膨張した絶縁性弾性部材を受け入れ
る空間部を形成したものである。
【0019】また、請求項12の内燃機関用点火コイル
装置は、ケースと、このケース内に設けられたコアと、
このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流れる
一次コイルと、この一次コイルと前記コアとの間に前記
コアを囲って設けられ前記一次電流の遮断により有底筒
状の二次ボビンに導線が巻回されて構成された二次巻線
に高電圧が発生する二次コイルと、前記二次ボビンの底
面から前記コアの軸線に沿って延設されコアと二次ボビ
ンとの間を画成する絶縁性の隔壁体と、この隔壁体の開
口部に設けられ開口部を塞ぐ閉塞体と、前記ケース内に
設けられ前記一次コイル及び前記二次コイルをケース内
に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材とを備え、前記
閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケース内に充
填される際に、前記コアと前記隔壁体との間に流入する
のを阻止するようになっているものである。
【0020】また、求項13の内燃機関用点火コイル装
置は、隔壁体を高靭性の材料で構成したものである。
【0021】また、請求項14の内燃機関用点火コイル
装置は、二次ボビンの底面に蓋で閉じられた孔を形成し
たものである。
【0022】また、請求項15の内燃機関用点火コイル
装置は、蓋にコアを位置決めする位置決め部を形成した
ものである。
【0023】また、請求項16の内燃機関用点火コイル
装置は、絶縁材をエポキシ樹脂で構成したものである。
【0024】また、請求項17の内燃機関用点火コイル
装置は、コアを方向性電磁鋼板であるけい素鋼板で構成
したものである。
【0025】また、請求項18の内燃機関用点火コイル
装置は、点火プラグを収納するプラグホール内に、ケー
ス、コア、一次コイル及び二次コイルの少なくともそれ
ぞれの一部分を収納したものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の内燃機
関用点火コイル装置の断面図、図2は図1のII−II
線に沿う断面図、図3は図1の要部拡大図である。この
内燃機関用点火コイル装置は、シリンダーヘッド1及び
シリンダーヘッドカバー3によって形成されたプラグホ
ール4内に設けられており、先端部にはプラグ2が挿着
されている。
【0027】内燃機関用点火コイル装置は、有底円筒形
状のケース5と、このケース5内に設けられケース5の
中心軸線上に沿って延びているとともに短冊状のけい素
鋼板を積層して構成された円柱形状のコア6と、コア6
の外周に設けられた一次コイル8と、一次コイル8の外
周に設けられた二次コイル9と、コア6の両端にそれぞ
れ接着され一次コイル8で発生した磁束をコア6で飽和
させないための磁石7と、コア6の上側に設けられ一次
コイル8への通電を制御するパワートランジスタ(図示
せず)が内蔵された制御回路部10と、制御回路部10
と電気的に接続された端子18を有するコネクタ19
と、ケース5内に充填され熱硬化性樹脂であるエポキシ
樹脂で構成された絶縁材11と、一次コイル8の上端部
に設けられた弾性体からなる閉塞体21と、コア6と一
次コイル8との間に介在しシリコン樹脂から構成された
絶縁性弾性部材22とを備えている。
【0028】一次コイル8は、有底円筒形状の一次ボビ
ン12と、この一次ボビン12に導線が巻回された一次
巻線13とを有している。二次コイル9は有底円筒形状
の二次ボビン14と、この二次ボビン14に導線が巻回
された二次巻線15とを有している。一次ボビン12の
開口部12aに挿着された閉塞体21の内部には、空間
部24が形成されており、この空間部24には孔23を
介してコア6の外周部と通じている。絶縁性弾性部材2
2は、コア6と一次ボビン12とを接着してコア6を一
次ボビン12内に固定しており、一次巻線13に一次電
流が流されたときに、コア6が励磁されて生じる振動の
発生を防止している。コア6はコア6の励磁効率を高め
るために方向性電磁鋼板であるけい素鋼板で構成されて
いる。
【0029】上記の内燃機関用点火コイル装置では、一
次コイル8、二次コイル9、コア6及び制御回路部10
をケース5内に配設した後、シリコン樹脂から構成され
た絶縁性弾性部材22をコア6と一次ボビン12との間
に充填する。その後、一次ボビン12の開口部12aを
閉塞体21で塞ぎ、硬化する前の状態の絶縁材11をケ
ース5内に充填する。その後、約130℃の高温で絶縁
材11を硬化させることで、ケース5内に一次コイル
8、二次コイル9、コア6及び制御回路部10を固定し
ている。
【0030】上記の内燃機関用点火コイル装置では、一
次コイル8の一次巻線13に送られる一次電流は制御回
路部10からの信号により断続され、二次巻線15には
高電圧が発生する。この高電圧は高圧端子16、スプリ
ング17を介して点火プラグ2に導かれ、ギャップ20
で火花放電が生じるようになっている。
【0031】この実施の形態では、コア6と一次ボビン
12との間には、コア6及び一次ボビン12の熱応力の
発生に大きな影響を与える絶縁材11は介在していな
い。その代わりに熱膨張により孔23を通じて空間部2
4内に拡大可能な絶縁性弾性部材22が介在しているた
め、コア6、一次ボビン12の熱応力の発生は低減され
る。
【0032】なお、上記実施の形態ではコア6と一次ボ
ビン12との間の全空間に絶縁性弾性部材22を介在さ
せたが、コア6が励磁されたときにコア6の振動の発生
を防止できるのであれば空間の一部に絶縁性弾性部材を
介在させてもよい。
【0033】また、ブロック状の閉塞体によりコアを一
次ボビンの底面に強固に押圧して、コアを一次ボビン内
に固定し、コアとボビンとの間に絶縁性弾性部材を介在
させないこともできる。
【0034】また、コア6と一次ボビン12との間の全
空間に絶縁性弾性部材22を介在させたときには、コア
6と一次ボビン12との間に絶縁材11が充填されない
ので、閉塞体21が無くてもよい。この場合には、上記
実施の形態と比較して熱膨張した絶縁性弾性部材22を
受け入れる空間部24は無いものの、絶縁材11が介在
した従来のものと比較して、コア6、一次ボビン12の
熱応力の発生は低減される。
【0035】また、空間部24に外気と連通する通気管
を設けることにより、絶縁性弾性部材22の膨張に対し
て絶縁性弾性部材22は空間部24へより容易に拡大可
能となり、コア6及び一次ボビン12に生じる熱応力を
より確実に低減することができる。
【0036】また、コア6、一次ボビン12及び二次ボ
ビン14の何れについても断面形状が円形であり、コア
6、一次ボビン12及び二次ボビン14はそれぞれ相似
形の関係にあるので、熱による膨張、収縮に対して、局
部に熱応力が集中することを防止することができる。ま
た、互いに相似形の関係にあるのであれば、各部材が例
えば断面が矩形状であってもよい。
【0037】実施の形態2.図4は実施の形態2の側断
面図であり、コア6を囲って二次コイル25が配置さ
れ、二次コイル25を囲って一次コイル26が配置され
ている。二次コイル26は、有底円筒状の二次ボビン2
7と、この二次ボビン27に導線が巻回されて構成され
た二次巻線29とを有している。二次ボビン27の開口
部27aには実施の形態1と同様の閉塞体21が挿着さ
れている。一次コイル26は、一次ボビン39と、この
一次ボビン39に導線が巻回されて構成された一次巻線
30とを有している。また、コア6と二次ボビン27と
の間での空気層の存在によりコア6と二次ボビン27と
の間でコロナ放電が生じ、二次ボビン27が絶縁破壊す
るのを防止するため、コア6と二次ボビン27との間に
は実施の形態1と同様に絶縁性弾性部材22が設けられ
ている。その他の構造は実施の形態1と同じである。
【0038】一般には、数十キロボルトの高電圧が発生
する二次コイルでは、二次ボビンと絶縁材との接続を強
固にするために、絶縁材の材料であるエポシキ樹脂に対
して接着性がよい変性PPO(polyphenylene oxide)
樹脂等の非結晶性樹脂を用いている。一方、数百ボルト
の低電圧が発生する一次コイルの一次ボビンではエポシ
キ樹脂との接着性があまりよくないものの安価で成形性
のよいPBT(polybutylene terephtalate)等の結晶
性樹脂を用いている。二次ボビンに使用される非結晶性
樹脂は結晶性樹脂と比べて靭性がなく、熱応力に対して
クラックが発生し易い性格を有している。従って、熱膨
張係数が大きく異なるコアと絶縁材とが隣接していて大
きな熱応力が生じやすいコア側に、クラックが発生し易
い二次ボビンを配置することは困難である。
【0039】しかしながら、この実施の形態では、コア
6と二次ボビン27との間に、コア6と熱膨張係数の大
きく異なる絶縁材11の代わりに、熱膨張により孔23
を通じて空間部24内に拡大可能な絶縁性弾性部材22
を介在させている。そのため、一次コイル26の内側に
二次コイル25を配設しても、コア6の影響による熱応
力で二次ボビン27にクラックが発生するようなことは
ない。このように、一次コイル26の内側に二次コイル
25を配設することが可能になったため、二次コイル2
5と、コア6の軸線上の点火プラグ2とを接続する高圧
端子28の距離を短縮することができ、それだけ高圧端
子28からの高電圧のリークを防止でき、信頼性が向上
する。また、二次巻線29の巻径が小さくなるので、線
径が大きい一次巻線30と比較して線径が小さくコスト
の高い二次巻線29の全長が短くなり、材料コストが低
減される。また、二次巻線29の巻数は一次巻線30の
百倍程度の巻数があり、二次巻線29の巻径が小さくな
るので、二次ボビン27での導線の巻き取り回転数を大
きくすることができ、二次巻線29の導線の巻き取り時
間を短縮することができる。
【0040】なお、コアと二次ボビンとの間でコロナ放
電が発生しない条件下では、ブロック状の閉塞体により
コアを二次ボビンの底面に強固に押圧して、コアを二次
ボビン内に固定し、コアと二次ボビンとの間に絶縁性弾
性部材を介在させないこともできる。
【0041】また、コア6と二次ボビン27との間の全
空間に絶縁性弾性部材22を介在させたときには、コア
6と二次ボビン27との間に絶縁材11が充填されない
ので、閉塞体21が無くてもよい。この場合には、上記
実施の形態と比較して熱膨張した絶縁性弾性部材22を
受け入れる空間部24は無いものの、絶縁材11が介在
した従来のものと比較して、コア6、二次ボビン27の
熱応力の発生は低減される。
【0042】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3の内燃機関用点火コイル装置の断面図、図6は図5
のVI−VI線に沿う断面図である。この実施の形態で
は、実施の形態2と同様に、コア6を囲って二次ボビン
33に二次巻線41が巻回された二次コイル31が配置
され、二次コイル31を囲って一次ボビン39に一次巻
線40が巻回された一次コイル32が配置されている。
有底円筒形の二次ボビン33の内側には二次ボビン33
の軸線に沿って延びた円筒形状の隔壁体34が設けられ
ている。この隔壁体34の開口部34aには弾性体から
なる閉塞体35が挿着されている。この閉塞体35はコ
ア6を二次ボビン33の底面に強く押圧しており、一次
巻線40に一次電流が流されたときに、コア6が励磁さ
れて生じる振動の発生を防止するようになっている。そ
の他の構造は実施の形態1と同様である。
【0043】実施の形態2では、コア6と二次ボビン2
7との間でコロナ放電が生じ、二次ボビン27が絶縁破
壊するのを防止するため、コア6と二次ボビン27との
間に絶縁性弾性部材22を介在させたが、この実施の形
態では、コア6と二次ボビン33との間に隔壁体34を
設けたことにより、このような絶縁性弾性部材22を介
在させなくても、コア6と二次ボビン33との間でコロ
ナ放電が生じて二次ボビン33が絶縁破壊するといった
ことを防止することができる。なお、上記実施の形態で
は二次ボビン33と隔壁体34とは一体的に形成された
が、隔壁体を結晶性樹脂等の高靭性の材料を用いること
で隔壁体でのクラックを発生をより確実に防止すること
ができる。
【0044】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4の内燃機関用点火コイル装置の断面図であり、この
実施の形態では、二次ボビン37の底面に形成された孔
が蓋38で閉じられている点が図4に示した実施の形態
2の二次ボビン27と異なり、他の構造は実施の形態2
と同様である。
【0045】この実施の形態の二次ボビン37は円筒形
状で、かつ一方では開口部37aが形成され、他方では
孔が形成されているので、この二次ボビン37の内壁面
を形成する円柱形状の金型は、二次ボビン37の成形時
に、金型の両端を支持することが可能となる。そのた
め、二次ボビン37の中心線上に確実に金型を位置する
ことができ、肉厚が均一な二次ボビン37を容易に得る
ことができる。なお、蓋の表面に例えば突起部等の位置
決め部を形成し、この位置決め部によりコアと二次ボビ
ンとの間隔を均一に確保するようにしてもよい。
【0046】また、実施の形態1の一次ボビン12につ
いても、その底面に孔を形成し、その穴を蓋で閉じるよ
うにすることで、肉厚が均一な一次ボビンを成形でき
る。また、この蓋の表面に例えば突起部等の位置決め部
を形成し、この位置決め部によりコアと一次ボビンとの
間隔を均一に確保するようにしてもよい。
【0047】なお、上記の各実施の形態では、パワート
ランジスタを用いて一次電流の通電を制御する内燃機関
用点火コイル装置について説明したが、この発明は、例
えばサイリスタを用いた内燃機関用点火コイル装置にも
適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1の内燃機関用点火コイル装置によれば、ケースと、こ
のケース内に設けられたコアと、このコアを囲って設け
られ有底筒状の一次ボビンに導線が巻回されて構成され
た一次巻線に一次電流が流れる一次コイルと、この一次
コイルを囲って設けられ前記一次電流の遮断により高電
圧が発生する二次コイルと、前記一次ボビンの開口部に
設けられ一次ボビンの開口部を塞ぐ閉塞体と、前記ケー
ス内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コイルをケ
ース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材とを備
え、前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケー
ス内に充填される際に、前記コアと前記一次ボビンとの
間に流入するのを阻止するようになっており、前記コア
と前記一次ボビンとの間にはコアと熱膨張係数が大きく
異なる絶縁材が介在していないので、熱応力により、絶
縁材、一次ボビンでのクラックの発生、コアの歪みの発
生等を防止でき、信頼性が向上する。
【0049】また、請求項2の内燃機関用点火コイル装
置によれば、コアと一次ボビンとの間に絶縁性弾性部材
を介在させたので、熱応力により、絶縁材、一次ボビン
でのクラックの発生、コアの歪みの発生等を防止でき、
信頼性が向上する。
【0050】また、請求項3の内燃機関用点火コイル装
置によれば、ケースと、このケース内に設けられたコア
と、このコアを囲って設けられ有底筒状の一次ボビンに
導線が巻回されて構成された一次巻線に一次電流が流れ
る一次コイルと、この一次コイルを囲って設けられ前記
一次電流の遮断により高電圧が発生する二次コイルと、
前記コアと前記一次ボビンとの間に介在した絶縁性弾性
部材とを備えたので、熱応力により、絶縁材、一次ボビ
ンでのクラックの発生、コアの歪みの発生等を防止で
き、信頼性が向上する。
【0051】また、請求項4の内燃機関用点火コイル装
置によれば、一次ボビンの底面に蓋で閉じられた孔を形
成したので、一次ボビンを射出成形で形成するとき、一
次ボビンの内壁面を形成する金型の両端を支持すること
が可能となり、一次ボビンの中心線上に確実に金型を位
置することができ、肉厚が均一な一次ボビンを容易に得
ることができる。
【0052】また、請求項5の内燃機関用点火コイル装
置によれば、蓋にコアを位置決めする位置決め部を形成
したので、一次ボビンとコアとの間の均一な空隙を確実
に確保することができる。
【0053】また、請求項6の内燃機関用点火コイル装
置によれば、コアの軸線に対して垂直方向に切断したと
きのコア及び一次ボビンの断面形状を相似形状にしたの
で、熱による膨張、収縮に対して、コア及び一次ボビン
の局部に熱応力が集中することを防止することができ
る。
【0054】また、請求項7の内燃機関用点火コイル装
置によれば、ケースと、このケース内に設けられたコア
と、このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流
れる一次コイルと、この一次コイルと前記コアとの間に
コアを囲って設けられ前記一次電流の遮断により有底筒
状の二次ボビンに導線が巻回されて構成された二次巻線
に高電圧が発生する二次コイルと、前記二次ボビンの開
口部に設けられ二次ボビンの開口部を塞ぐ閉塞体と、前
記ケース内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コイ
ルをケース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材と
を備え、前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材が
ケース内に充填される際に、前記コアと前記二次ボビン
との間に流入するのを阻止するようになっており、コア
と二次ボビンとの間にはコアと熱膨張係数が大きく異な
る絶縁材が介在していないので、熱応力により、絶縁
材、二次ボビンでのクラックの発生、コアの歪みの発生
等を防止でき、信頼性が向上する。
【0055】また、請求項8の内燃機関用点火コイル装
置によれば、コアと二次ボビンとの間に絶縁性弾性部材
を介在させたので、熱応力により、絶縁材、二次ボビン
でのクラックの発生、コアの歪みの発生等を防止でき、
信頼性が向上する。
【0056】また、請求項9の内燃機関用点火コイル装
置によれば、ケースと、このケース内に設けられたコア
と、このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流
れる一次コイルと、この一次コイルと前記コアとの間に
コアを囲って設けられ前記一次電流の遮断により有底筒
状の二次ボビンに導線が巻回されて構成された二次巻線
に高電圧が発生する二次コイルと、前記コアと前記二次
ボビンとの間に介在した絶縁性弾性部材とを備えたの
で、熱応力により、絶縁材、二次ボビンでのクラックの
発生、コアの歪みの発生等を防止でき、信頼性が向上す
る。
【0057】また、請求項10の内燃機関用点火コイル
装置によれば、コアの軸線に対して垂直方向に切断した
ときのコア及び二次ボビンの断面形状を相似形状にした
ので、熱による膨張、収縮に対して、コア及び二次ボビ
ンの局部に熱応力が集中することを防止することができ
る。
【0058】また、請求項11の内燃機関用点火コイル
装置によれば、熱膨張した絶縁性弾性部材は空間部内に
受け入れられるようになっているので、絶縁性弾性部材
の膨張によるコア、一次ボビン、二次ボビンでのクラッ
クの発生、コアの歪みの発生を防止でき、信頼性が向上
する。
【0059】また、請求項12の内燃機関用点火コイル
装置によれば、ケースと、このケース内に設けられたコ
アと、このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が
流れる一次コイルと、この一次コイルと前記コアとの間
に前記コアを囲って設けられ前記一次電流の遮断により
有底筒状の二次ボビンに導線が巻回されて構成された二
次巻線に高電圧が発生する二次コイルと、前記二次ボビ
ンの底面から前記コアの軸線に沿って延設されコアと二
次ボビンとの間を画成する絶縁性の隔壁体と、この隔壁
体の開口部に設けられ開口部を塞ぐ閉塞体と、前記ケー
ス内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コイルをケ
ース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材とを備
え、前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケー
ス内に充填される際に、前記コアと前記隔壁体との間に
流入するのを阻止するようになっており、コアと二次ボ
ビンとの間にはコアと熱膨張係数が大きく異なる絶縁材
が介在していないので、熱応力により、絶縁材、二次ボ
ビンでのクラックの発生、コアの歪みの発生等を防止で
き、信頼性が向上する。また、コアと二次ボビンとの間
でコロナ放電が生じて二次ボビンが絶縁破壊するといっ
たことを確実に防止することができる。
【0060】また、請求項13の内燃機関用点火コイル
装置によれば、隔壁体を高靭性の材料で構成したので、
隔壁体でのクラックの発生を防止することができる。
【0061】また、請求項14の内燃機関用点火コイル
装置によれば、二次ボビンの底面に蓋で閉じられた孔を
形成したので、二次ボビンを射出成形で形成するとき、
二次ボビンの内壁面を形成する金型の両端を支持するこ
とが可能となり、二次ボビンの中心線上に確実に金型を
位置することができ、肉厚が均一な二次ボビンを容易に
得ることができる。
【0062】また、請求項15の内燃機関用点火コイル
装置によれば、蓋にコアを位置決めする位置決め部を形
成したので、二次ボビンとコアとの間に均一な空隙を確
実に確保することができる。
【0063】また、請求項16の内燃機関用点火コイル
装置によれば、絶縁材をエポキシ樹脂で構成しており、
安価な材料で各部材間の絶縁性を確保し、かつケース内
に各部材を固定することができる。
【0064】また、請求項17の内燃機関用点火コイル
装置によれば、コアを方向性電磁鋼板であるけい素鋼板
を用いたので、コアの励磁効率が大きくなり、高出力電
圧を効率よく得ることができる。
【0065】また、請求項18の内燃機関用点火コイル
装置によれば、熱応力による一次ボビン及び二次ボビン
でのクラックの発生、コアの歪みの発生等を防止するの
に、ケースの径を大きくする必要性がないので、既存の
シリンダーヘッドのプラグホールに取り付けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の側断面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】 図1の要部拡大図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の側断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の側断面図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿う側断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4の側断面図である。
【図8】 従来の内燃機関用点火コイル装置の側断面図
である。
【図9】 図8の要部拡大図である。
【符号の説明】
5 ケース、6 コア、8,26,32 一次コイル、
9,25,31 二次コイル、11 絶縁材、12 一
次ボビン、12a,27a,34a 開口部、13,3
0 一次巻線、14,27,33,37 二次ボビン、
15,29 二次巻線、21,35 閉塞体、22 絶
縁性弾性部材、24 空間部、28 高圧端子、34
隔壁体、38 蓋。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 このケース内に設けられたコアと、 このコアを囲って設けられ有底筒状の一次ボビンに導線
    が巻回されて構成された一次巻線に一次電流が流れる一
    次コイルと、 この一次コイルを囲って設けられ前記一次電流の遮断に
    より高電圧が発生する二次コイルと、 前記一次ボビンの開口部に設けられ一次ボビンの開口部
    を塞ぐ閉塞体と、 前記ケース内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コ
    イルをケース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材
    とを備え、 前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケース内
    に充填される際に、前記コアと前記一次ボビンとの間に
    流入するのを阻止するようになっている内燃機関用点火
    コイル装置。
  2. 【請求項2】 コアと一次ボビンとの間には絶縁性弾性
    部材が介在した請求項1記載の内燃機関用点火コイル装
    置。
  3. 【請求項3】 ケースと、 このケース内に設けられたコアと、 このコアを囲って設けられ有底筒状の一次ボビンに導線
    が巻回されて構成された一次巻線に一次電流が流れる一
    次コイルと、 この一次コイルを囲って設けられ前記一次電流の遮断に
    より高電圧が発生する二次コイルと、 前記コアと前記一次ボビンとの間に介在した絶縁性弾性
    部材とを備えた内燃機関用点火コイル装置。
  4. 【請求項4】 一次ボビンの底面には蓋で閉じられた孔
    が形成された請求項1ないし請求項3の何れかに記載の
    内燃機関用点火コイル装置。
  5. 【請求項5】 蓋にはコアを位置決めする位置決め部が
    形成された請求項4記載の内燃機関用点火コイル装置。
  6. 【請求項6】 コアの軸線に対して垂直方向に切断した
    ときのコア及び一次ボビンの断面形状が相似形状である
    請求項1ないし請求項5の何れかに記載の内燃機関用点
    火コイル装置。
  7. 【請求項7】 ケースと、 このケース内に設けられたコアと、 このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流れる
    一次コイルと、 この一次コイルと前記コアとの間にコアを囲って設けら
    れ前記一次電流の遮断により有底筒状の二次ボビンに導
    線が巻回されて構成された二次巻線に高電圧が発生する
    二次コイルと、 前記二次ボビンの開口部に設けられ二次ボビンの開口部
    を塞ぐ閉塞体と、 前記ケース内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コ
    イルをケース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材
    とを備え、 前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケース内
    に充填される際に、前記コアと前記二次ボビンとの間に
    流入するのを阻止するようになっている内燃機関用点火
    コイル装置。
  8. 【請求項8】 コアと二次ボビンとの間には絶縁性弾性
    部材が介在した請求項7記載の内燃機関用点火コイル装
    置。
  9. 【請求項9】 ケースと、 このケース内に設けられたコアと、 このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流れる
    一次コイルと、 この一次コイルと前記コアとの間にコアを囲って設けら
    れ前記一次電流の遮断により有底筒状の二次ボビンに導
    線が巻回されて構成された二次巻線に高電圧が発生する
    二次コイルと、 前記コアと前記二次ボビンとの間に介在した絶縁性弾性
    部材とを備えた内燃機関用点火コイル装置。
  10. 【請求項10】 コアの軸線に対して垂直方向に切断し
    たときのコア及び二次ボビンの断面形状が相似形状であ
    る請求項7ないし請求項9の何れかに記載の内燃機関用
    点火コイル装置。
  11. 【請求項11】 閉塞体には熱膨張した絶縁性弾性部材
    を受け入れる空間部が形成された請求項2、請求項4、
    請求項5、請求項6、請求項8の何れかに記載の内燃機
    関用点火コイル装置。
  12. 【請求項12】 ケースと、 このケース内に設けられたコアと、 このコアを囲って設けられ一次巻線に一次電流が流れる
    一次コイルと、 この一次コイルと前記コアとの間に前記コアを囲って設
    けられ前記一次電流の遮断により有底筒状の二次ボビン
    に導線が巻回されて構成された二次巻線に高電圧が発生
    する二次コイルと、 前記二次ボビンの底面から前記コアの軸線に沿って延設
    されコアと二次ボビンとの間を画成する絶縁性の隔壁体
    と、 この隔壁体の開口部に設けられ開口部を塞ぐ閉塞体と、
    前記ケース内に設けられ前記一次コイル及び前記二次コ
    イルをケース内に固定した熱硬化性樹脂からなる絶縁材
    とを備え、 前記閉塞体は、熱硬化される前の前記絶縁材がケース内
    に充填される際に、前記コアと前記隔壁体との間に流入
    するのを阻止するようになっている内燃機関用点火コイ
    ル装置。
  13. 【請求項13】 隔壁体は高靭性の材料で構成された請
    求項12記載の内燃機関用点火コイル装置。
  14. 【請求項14】 二次ボビンの底面には蓋で閉じられた
    孔が形成された請求項7ないし請求項13の何れかに記
    載の内燃機関用点火コイル装置。
  15. 【請求項15】 蓋にはコアを位置決めする位置決め部
    が形成された請求項14記載の内燃機関用点火コイル装
    置。
  16. 【請求項16】 絶縁材はエポキシ樹脂で構成された請
    求項1ないし請求項15の何れかに記載の内燃機関用点
    火コイル装置。
  17. 【請求項17】 コアは方向性電磁鋼板であるけい素鋼
    板で構成された請求項1ないし請求項16の何れかに記
    載の内燃機関用点火コイル装置。
  18. 【請求項18】 点火プラグを収納するプラグホール内
    に、ケース、コア、一次コイル及び二次コイルの少なく
    ともそれぞれの一部分が収納される請求項1ないし請求
    項17の何れかに記載の内燃機関用点火コイル装置。
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