JPH1067439A - 給紙装置及び印字装置 - Google Patents

給紙装置及び印字装置

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JPH1067439A
JPH1067439A JP8244209A JP24420996A JPH1067439A JP H1067439 A JPH1067439 A JP H1067439A JP 8244209 A JP8244209 A JP 8244209A JP 24420996 A JP24420996 A JP 24420996A JP H1067439 A JPH1067439 A JP H1067439A
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gear
paper
sheet
feed roller
feed motor
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Hiroyuki Kato
浩幸 加藤
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Brother Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • B65H3/0661Rollers or like rotary separators for separating inclined-stacked articles with separator rollers above the stack

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙ローラが初期位置からずれた状態で給紙
作動を開始した場合でも、給紙作動を1回実行すること
で、給紙ローラを初期位置に戻すことができるようにす
る。 【解決手段】 給紙ローラ25が円弧状部25aを用紙
側に向けて停止していた場合、フィードモータ53を逆
転駆動し、第1ギヤ系55により給紙ローラ25を正転
すると、第1所定量だけ逆転駆動する途中で、第1ギヤ
51の間欠部54が中間ギヤ66に対向し第1ギヤ系5
5から第1ギヤ51に駆動力が伝達されなくなり、給紙
ローラ25の回転が停止する。この状態で、第2ギヤ遊
星ギヤ68が第2ギヤ52と対向した状態になり、次に
フィードモータ53が第2所定量だけ正転駆動される間
に、第2遊星ギヤ68が第2ギヤ52を正転駆動し、間
欠部52aと対向したところ(初期位置)で停止し、次
からの用紙は、正常に給紙される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及び印字
装置に関し、特に、給紙ローラが初期位置からずれてい
る場合でも給紙作動を1回実行すると、給紙ローラを初
期位置に戻すことができるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット式印字装置等の種
々の印字装置には、給紙台上に積層された複数枚の用紙
を1枚ずつ給紙する給紙装置、給紙装置で給紙された用
紙を印字ヘッド側へ送る搬送機構、前記印字ヘッドを有
し搬送機構で送られた用紙に印字する為の印字機構、印
字機構で印字された用紙を外部へ排出する用紙排出機構
等が設けられている。前記給紙装置は、給紙台上の用紙
に摩擦接触した状態で回転する給紙ローラと、給紙ロー
ラを回転駆動する駆動機構を有し、前記搬送機構は、前
記駆動機構で回転駆動されるフィードローラと、フィー
ドローラに回転可能に圧接されたプレッシャーローラを
有している。
【0003】一般に、給紙台上に積層された用紙を給紙
装置で給紙し搬送機構で印字ヘッド側へ送る場合、駆動
機構により、先ず、給紙ローラを正転駆動するとともに
フィードローラを逆転駆動して、正転する給紙ローラで
給紙台上の用紙を1枚搬送機構側へ給紙し、逆転するフ
ィードローラとプレッシャーローラとの圧接部で用紙の
先端を一時的に停止させた後、次に、給紙ローラとフィ
ードローラを正転駆動して、用紙を印字ヘッド側へ送る
ように構成してある。
【0004】給紙装置で用紙を搬送機構側へ給紙する
際、上記のように、フィードローラを逆転させて用紙の
先端を一時的に停止させるのは、給紙装置と搬送機構と
の間で用紙を撓ませ、用紙先端の位置及び向きをフィー
ドローラに対して確実に位置決めし、その後、フィード
ローラの正転時の回転量に応じて、フィードローラから
印字ヘッド側への紙送り量を正確に制御する為である。
それ故、この種の駆動機構においては、フィードローラ
を逆転駆動するとともに給紙ローラを正転駆動すことが
可能で、且つ、フィードローラと給紙ローラとを正転駆
動することが可能なように構成されている。
【0005】例えば、図14〜図16に示すように、本
出願人が提案した駆動機構100 においては、給紙ローラ
101 の軸端に固定された第1ギヤ102 及び間欠ギヤから
なる第2ギヤ103 、フィードローラ104 の端部に固定さ
れたフィードギヤ105 、フィードギヤ105 を減速ギヤ10
6 を介して正逆回転駆動するフィードモータ107 、フィ
ードギヤ104 に噛合したサンギヤ110 、サンギヤ110 に
夫々回転可能に支持された第1,第2キャリアアーム11
1 ,115 、第1キャリアアーム111 に枢支されサンギヤ
110 に噛合した第1遊星ギヤ112 、第1ギヤ102 に噛合
し第1遊星ギヤ112 が噛合可能な中間ギヤ113 、第2キ
ャリアアーム 115に枢支されサンギヤ110 に噛合し且つ
第2ギヤ103 に噛合可能な第2遊星ギヤ116 、各給紙作
動時にフィードモータ107 を第1所定量だけ逆転駆動し
てから第2所定量だけ正転駆動する制御手段を有してい
る。
【0006】即ち、給紙ローラ101 が初期位置(図14
の位置)にある状態から、先ず、フィードモータ107 を
(矢印a方向へ)逆転駆動すると、フィードギヤ105 が
(矢印c方向へ)逆転するとともに、第1遊星ギヤ112
が中間ギヤ113 と噛合して、第1ギヤ102 とともに給紙
ローラ101 が(矢印方向へ)正転する。フィードモータ
ータ107 を第1所定量だけ逆転駆動すると、給紙台上の
用紙が搬送機構側へ給紙される。この間、第2遊星ギヤ
116 はスプリング115aにより第2ギヤ103 側へ付勢され
ているが、第2ギヤ103 の歯のない部分(間欠部103a)
に対向している。第1所定量の逆転期間の最後の部分に
おいて、第2ギヤ103 の歯が第2遊星ギヤ116 と対向す
るが、回転方向が逆であるため噛合しない。
【0007】次に、フィードモータータ107 を(矢印b
方向へ)正転駆動すると、フィードギヤ104 が(矢印b
方向へ)正転するとともに、サンギヤ110 と第2遊星ギ
ヤ116 を介して、第2ギヤ103 とともに給紙ローラ101
が(矢印方向へ)正転する。フィードモータータ107 を
第2所定量だけ正転駆動すると、第2ギヤ103 の間欠部
103aが第2遊星ギヤ116 に対向し、第2ギヤ103 と第2
遊星ギヤ116 の噛合が解除されて給紙ローラ101 は初期
位置で停止し、用紙はフィードローラ104 のみで送られ
る状態になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記給紙ロ
ーラ101 に手が触れたり、あるいは給紙装置に用紙を補
充する際に用紙が衝突する等、何らかの原因で給紙ロー
ラ101 が初期位置から回転した場合、給紙ローラ101 は
図のように円弧状部と切欠部を持つ形状であるため、上
記のように第1所定量回転しても、その回転に対応した
量だけ用紙を送り出すことができない。また、給紙装置
においては、給紙ローラ101 の初期位置に関係なく、第
1所定量の逆転、第2所定量の正転を続けて実行してし
まうため、給紙ローラ101 を初期位置に戻すことができ
ないことがあり、最初の1枚を給紙ミスするだけでな
く、2枚目も続けて給紙ミスする。しかし、給紙ローラ
101 が初期位置からずれているかどうかは外部からは確
認しづらく、手動で給紙ローラ101 を初期位置へ正確に
戻すことも困難である。
【0009】本発明の目的は、給紙ローラが初期位置か
らずれた状態で作動を開始した場合でも、給紙作動を1
回実行することで、給紙ローラを初期位置に戻すことが
できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の給紙装置は、
給紙台上の用紙を1枚ずつ給紙する円弧状部と切欠部を
有する給紙ローラと、給紙ローラの軸端に設けられた第
1ギヤ及び第2ギヤと、第1ギヤ及び第2ギヤを回転駆
動する正逆回転可能なフィードモータと、フィードモー
タの逆回転を第1ギヤに正転駆動力として伝達する第1
ギヤ系と、フィードモータの正回転を第2ギヤに正転駆
動力として伝達する第2ギヤ系と、各給紙作動時にフィ
ードモータを第1所定量だけ逆転駆動してからフィード
モータを第2所定量だけ正転駆動する給紙制御手段とを
備え、前記第1ギヤに、初期位置からフィードモータの
第1所定量の逆転により正回転されるときには第1ギヤ
系に対向しないが、初期位置以外の位置からフィードモ
ータの前記逆転中に第1ギヤ系と対向しかつ第2ギヤ系
による第2所定量の正転中に初期位置に戻ることが可能
な位置に、第1ギヤ系から第1ギヤに前記正転駆動力を
伝達不能にする間欠部を形成したものである。
【0011】前記給紙ローラが初期位置にあるとき、給
紙ローラの切欠部は給紙台上の用紙と略対向し、円弧状
部は給紙台上の用紙に接触していない。給紙ローラが初
期位置にある場合、給紙作動に際して、先ず、給紙制御
手段によりフィードモータが第1所定量だけ逆転駆動さ
れると、第1ギヤ系でフィードモータの逆回転が第1ギ
ヤに正転駆動力として伝達され、第1ギヤとともに給紙
ローラが正転する。この間、第1ギヤに形成された間欠
部が第1ギヤ系に対向しないので、第1ギヤと給紙ロー
ラは前記第1所定量に相当する量だけ正転する。続い
て、給紙制御手段によりフィードモータが第2所定量だ
け正転駆動されると、第2ギヤ系でフィードモータの正
回転が第2ギヤに正転駆動力として伝達され、第2ギヤ
ととともに給紙ローラは正転し、第2ギヤ系による第2
所定量の正転中に初期位置に戻り停止する。
【0012】給紙ローラが前記初期位置以外の位置にあ
る場合、給紙作動に際して、先ず、給紙制御手段により
フィードモータが第1所定量だけ逆転駆動され、第1ギ
ヤ系でフィードモータの逆回転が第1ギヤに正転駆動力
として伝達されると、第1ギヤとともに給紙ローラは正
転するが、フィードモータが第1所定量だけ正転駆動さ
れる間に、第1ギヤに形成された間欠部が第1ギヤ系に
対向すると、第1ギヤ系から第1ギヤに前記正転駆動力
が伝達不能になり給紙ローラの回転が停止する。そし
て、次に給紙制御手段によりフィードモータが第2所定
量だけ逆転駆動されると、第2ギヤ系でフィードモータ
の正回転を第2ギヤに正転駆動力として伝達され、第2
ギヤ系による第2所定量の正転中に、給紙ローラが初期
位置に戻り停止する。
【0013】上記のように、この給紙装置においては、
前記第1ギヤに、初期位置からフィードモータの第1所
定量の逆転により正回転されるときには第1ギヤ系に対
向しないが、初期位置以外の位置からフィードモータの
前記逆転中に第1ギヤ系と対向しかつ第2ギヤ系による
第2所定量の正転中に初期位置に戻ることが可能な位置
に、第1ギヤ系から第1ギヤに前記正転駆動力を伝達不
能にする間欠部を形成したので、給紙作動を1回実行す
ること、即ち、フィードモータを第1所定量だけ逆転駆
動してからフィードモータを第2所定量だけ正転駆動す
ることにより、任意回転位置の給紙ローラを前記初期位
置に確実に戻し、2枚目の用紙からは正常に給紙する。
【0014】尚、インクジェット式印字装置等の種々の
印字装置においては、給紙装置で給紙された用紙はフィ
ードローラで印字ヘッド側へ送られる。そして、一般
に、このフィードローラはギヤ機構を介して前記フィー
ドモータに連結され、フィードモータの正逆回転により
正逆回転駆動されるが、各給紙作動時にフィードモータ
を第1所定量だけ逆転駆動してからフィードモータを第
2所定量だけ正転駆動するのは、給紙ローラで給紙され
た用紙の先端を逆転するフィードローラで一時的に停止
させて位置決めし、その後、正転するフィードローラの
回転量に応じて、印字ヘッド側への用紙送り量を正確に
制御する為等である。
【0015】請求項2の給紙装置は、請求項1の発明に
おいて、前記第1ギヤ系が、サンギヤと、このサンギヤ
を中心としてサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回転駆動
される第1キャリアアームと、この第1キャリアアーム
に枢支されサンギヤに噛合した第1遊星ギヤと、第1ギ
ヤに噛合し第1遊星ギヤが噛合可能な中間ギヤとを有
し、前記第2ギヤ系が、前記サンギヤと、このサンギヤ
を中心としてサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回転駆動
される第2キャリアアームと、この第2キャリアアーム
に枢支されサンギヤに噛合し且つ第2ギヤに噛合可能な
第2遊星ギヤとを有することを特徴とするものである。
【0016】フィードモータを逆転駆動してサンギヤを
回転させると、サンギヤを中心として第1キャリアアー
ムがサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回転し、第1遊星
ギヤが中間ギヤに噛合すると、第1ギヤ系によりフィー
ドモータの逆回転を第1ギヤに正転駆動力として伝達す
ることができる。フィードモータを正転駆動してサンギ
ヤを回転させると、サンギヤを中心として第2キャリア
アームがサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回転し、第2
遊星ギヤが第2ギヤに噛合すると、第2ギヤ系によりフ
ィードモータの正回転を第2ギヤに正転駆動力として伝
達することができる。それ故、第1ギヤ系及び第2ギヤ
系を簡単な機構で構成でき、製作コスト的にも有利にな
る。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0017】請求項3の給紙装置は、請求項2の発明に
おいて、前記第1ギヤに形成した間欠部の周方向の幅
は、第2遊星ギヤが第2ギヤを正規の初期位置に戻した
とき、中間ギヤと第1ギヤの噛合を確保し得る幅に設定
されたことを特徴とするものである。即ち、給紙ローラ
が初期位置にあるとき、中間ギヤと第1遊星ギヤが噛合
しているため、第1ギヤ系によりフィードモータの逆回
転を第1ギヤに正転駆動力として確実に伝達できる。そ
の他請求項2と同様の作用を奏する。
【0018】請求項4の給紙装置は、請求項3の発明に
おいて、前記第2ギヤは、正規の初期位置に戻ったと
き、第2ギヤ系からの駆動力が伝達不能になる間欠ギヤ
であることを特徴とするものである。即ち、フィードモ
ータを第2所定量だけ正転駆動している間、第2遊星ギ
ヤと第2ギヤとの噛合が解除され、第2ギヤ系からの駆
動力が第2ギヤに伝達不能になり、給紙ローラを初期位
置に確実に戻すことができる。その他請求項3と同様の
作用を奏する。
【0019】請求項5の印字装置は、請求項1〜請求項
4の何れか1項に記載の給紙装置を備え、前記給紙ロー
ラで給紙された用紙を送るフィードローラと、フィード
ローラで送られた用紙に印字する印字ヘッドとを備え、
前記フィードローラは、フィードモータの正逆回転によ
り正逆回転駆動され、フィードモータの逆回転にともな
い給紙された用紙の先端をレジストし、フィードモータ
の正回転にともない用紙を印字ヘッド側へ送ることを特
徴とするものである。
【0020】給紙ローラが初期位置にある場合、フィー
ドモータを前記第1所定量だけ逆転駆動すると、正転す
る給紙ローラで給紙された用紙の先端を、逆転するフィ
ードローラでレジストでき、フィードモータを前記第2
所定量だけ正転駆動すると、正転するフィードローラで
用紙を印字ヘッド側へ送ることできる。給紙ローラが初
期位置以外の位置にある場合、給紙作動を1回実行する
ことにより、任意回転位置の給紙ローラを前記初期位置
に確実に戻すことができる。
【0021】請求項6の印字装置は、前記印字ヘッド
は、インク滴を用紙に向け噴出して印字するインクジェ
ット式のものである。即ち、フィードローラで送られた
用紙に、印字ヘッドからインク滴を噴出して印字するこ
とが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、給紙台上に
積重ねた複数枚の用紙を1枚ずつ給紙する給紙装置及び
給紙装置を装備したインクジェット式印字装置に、本発
明を適用した場合の例である。
【0023】インクジェット式印字装置1について説明
する。図1に示すように、インクジェット式印字装置1
には、給紙台12上に積重ねた複数枚の用紙Pを1枚ず
つ給紙する給紙装置2と、給紙装置2により給紙された
用紙Pを印字ヘッド43側へ搬送する搬送機構35と、
用紙Pに向けてインクを噴出させて印字する印字機構4
0と、印字された用紙Pをインクジェット式印字装置1
の外部へ排出する用紙排出機構(図示略)等が設けられ
ている。
【0024】給紙装置2について説明する。図1、図2
に示すように、給紙装置2は、用紙Pを複数枚積重ねて
セット可能な給紙カセット10、印字装置本体側の左右
1対の側板3に両端部が回転自在に支持された回転軸2
7、回転軸27に固着され円弧状部25aと切欠部25
bを有する複数個(例えば2個)の給紙ローラ25、回
転軸27に回転自在に取付けられた複数個(例えば6
個)のカラー26、回転軸27を介して給紙ローラ25
を回転駆動する駆動機構50(図3参照)等で構成され
ている。但し、駆動機構50は給紙装置2と搬送機構3
5の両方に含まれるものである。
【0025】給紙カセット10は、収容部11aを有す
るカセット本体11と、収容部11aに収容可能でカセ
ット本体11に上端部が揺動可能にピン結合された給紙
台12と、給紙台12に用紙幅方向へ移動自在に設けら
れ給紙台12に載置される用紙Pの一側縁部をガイドす
る側縁ガイド14と、収容部11aに内装され給紙台1
2を給紙ローラ25側へ付勢する左右1対のスプリング
13と、給紙台12を開閉可能に覆う開閉カバー16
と、開閉カバー16をカセット本体11に開閉可能に連
結する1対のアーム18からなる。
【0026】1対のアーム18は、略中央部に設けられ
た軸部18aを介して、カセット本体11の左右1対の
立壁部11bに夫々回動可能に連結され、各アーム18
の一端部が開閉カバー16の裏面に固着され、各アーム
18の他端部が給紙台12を押動する押動部19に形成
されている。尚、側縁ガイド14は、給紙台12の給紙
ローラ25と反対側の端部を表裏両面から挟持する案内
部14aを有し、この案内部14aにより用紙幅方向の
任意位置で固定される。また、給紙台12の給紙ローラ
25と対向する部位には、給紙台12の他の部分よりも
高摩擦の摩擦部15が設けられている。
【0027】図1に示すように、開閉カバー16を閉成
した状態では、給紙台12上の用紙Pにカラー26が当
接し、用紙Pと給紙ローラ25間の間隔が所定間隔に保
持され、この状態で、給紙ローラ25が回転すると、円
弧状部25aと用紙Pとの摩擦接触により、用紙Pが1
枚だけ搬送機構35側へ給紙される。また、図示してい
ないが、開閉カバー16を開放すると、1対のアーム1
8の押動部19により、1対のスプリング13の付勢力
に抗して給紙台12が給紙ローラ25から離れる側へ移
動し、給紙台12上に用紙Pをセット可能な状態にな
る。
【0028】搬送機構35について説明する。図1に示
すように、搬送機構35は、前記駆動機構50を含み、
駆動機構50で回転駆動されるフィードローラ36と、
搬送経路の上方に揺動可能に設けられたアーム38の先
端に回転可能に取付けられ、スプリング39によりアー
ム38を介してフィードローラ36の上面に押圧されて
いるプレッシャローラ37とを有し、一旦給紙装置2で
給紙された用紙Pの先端をレジストする為に、駆動機構
50によりフィードローラ36を逆転駆動して、その
後、フィードローラ36が正転駆動して、プレッシャロ
ーラ37とフィードローラ36とで用紙Pが印字ヘッド
43側へ送られる。
【0029】印字機構40について説明する。図1に示
すように、印字機構40には、ガイドロッド45及びガ
イドレール46により左右方向へ移動自在にガイドされ
たキャリッジ41、キャリッジ41に固定されたホルダ
ー42、ホルダー42の後端部に取付けられた印字ヘッ
ド43、ホルダー42に着脱可能に装着され印字ヘッド
43にインクを供給するインクカートリッジ44、キャ
リッジ41を左右方向へ移動駆動するキャリッジ駆動機
構(図示略)等が設けられている。前記印字ヘッド43
はインクを用紙に向けて噴出して印字するインクジェッ
ト式のものである。
【0030】前記駆動機構50について詳細に説明す
る。図3〜図5に示すように、駆動機構50は、回転軸
27の一端部に設けられた第1,第2ギヤ51,52
と、第1,第2ギヤ51,52を回転駆動する正逆回転
可能なフィードモータ53と、フィードモータ53の逆
回転を第1ギヤ51に正転駆動力として伝達する第1ギ
ヤ系55と、フィードモータ53の正回転を第2ギヤに
正転駆動力として伝達する第2ギヤ系56と、各給紙作
動時にフィードモータ53を第1所定量だけ逆転駆動し
てからフィードモータ53を第2所定量だけ正転駆動す
る給紙制御手段(図示略)等で構成されている。
【0031】前記第1ギヤ系55は、フィードモータ5
3の駆動軸に固定されたモータギヤ60と、モータギヤ
60と大径部で噛合する減速ギヤ61と、フィードロー
ラ36の端部に固定され減速ギヤ61の小径部と噛合す
るフィードギヤ62と、フィードギヤ62と噛合するサ
ンギヤ63と、サンギヤ63を中心としてサンギヤ63
と同方向へ摩擦伝達にて回転駆動される第1キャリアア
ーム64と、第1キャリアアーム64に枢支されサンギ
ヤ63に噛合した第1遊星ギヤ65と、第1ギヤ51に
噛合し第1遊星ギヤ65が噛合可能な中間ギヤ66を有
している。一方、前記第2ギヤ系56は、前記モータギ
ヤ60、減速ギヤ61、フィードギヤ62、サンギヤ6
3と、サンギヤ63を中心としてサンギヤ63と同方向
へ摩擦伝達にて回転駆動される第2キャリアアーム67
と、第2キャリアアーム67に枢支されサンギヤ63に
噛合し且つ第2ギヤ52に噛合可能な第2遊星ギヤ68
を有している。
【0032】前記モータギヤ60、減速ギヤ61、フィ
ードギヤ62、サンギヤ63、中間ギヤ66は、ギヤ配
置盤69に移動不能に配置されているが、第1遊星ギヤ
65の一端部は、第1遊星ギヤ65が中間ギヤ66と噛
合解除可能に噛合するように、ギヤ配置盤69に形成さ
れた円弧状の長孔69aに移動自在に支持されている。
また、第2遊星ギヤ68の一端部は、ギヤ配置盤69に
形成された長さの短い長孔69bに移動可能に支持さ
れ、第2遊星ギヤ68は、スプリング67aにり第2キ
ャリアアーム67を介して第2ギヤ52側へ付勢されて
いる。
【0033】図6、図7に示すように、第1ギヤ51に
は間欠部54が所定角度a(例えばa=50度)に亙っ
て形成され、この間欠部54が第1ギヤ系55の中間ギ
ヤ66に対向すると、フィードモータ53からの駆動力
が第1ギヤ51に伝達されなくなる。一方、第2ギヤ5
2は所定角度b(例えばb=140度)に亙ってギヤ歯
を有する間欠ギヤでり、第2ギヤ52に形成された間欠
部52aが、第2ギヤ系56の第2遊星ギヤ68に対向
すると、フィードモータ53からの駆動力が第2ギヤ5
2に伝達されなくなる。そして、第1ギヤ51の間欠部
54と第2ギヤ52の間欠部52aにおいては、それら
のリーディング端を一致させて形成されている。
【0034】ここで、給紙ローラ25の切欠部25bが
給紙台12上の用紙Pと対向する位置が、給紙ローラ2
5の初期位置であり、このとき、第2ギヤ52の間欠部
52aのリーディング端が第2遊星ギヤ68に対向し
て、第2ギヤ系56からの駆動力は第2ギヤ52に伝達
不能になる。また、第1ギヤ51の間欠部54の周方向
の幅は、第2遊星ギヤ68が第2ギヤ52を正規の初期
位置に戻したとき、中間ギヤ66と第1ギヤ66の噛合
を確保し得る幅に設定されている。
【0035】次に、給紙装置2により用紙Pを給紙し、
搬送機構35により用紙Pを印字ヘッド43側へ搬送す
る用紙送り作動について説明する。図8に示すように、
フィードモータ53が逆転駆動されると、第1ギヤ系5
5において、モータギヤ60、減速ギヤ61、フィード
ギヤ62、サンギヤ63が矢印方向へ回転し、サンギヤ
63とともに第2キャリアアーム64が中間ギヤ66側
へ回動し、図9に示すように、第1遊星ギヤ65が中間
ギヤ66と噛合し、第1ギヤ系55により、フィードモ
ータ53の逆回転が第1ギヤ51に正転駆動力として伝
達され、第1ギヤ51とともに給紙ローラ25が正転し
始める。
【0036】フィードモータ53が前記第1所定量だけ
逆転駆動されると、図10に示すように、第2遊星ギヤ
68が第2ギヤ52のリーディング端と対向した状態に
なるが、回転方向が逆であるため、第2遊星ギヤ68は
第2ギヤ52にはじかれて噛合しない。この間、図示し
ていないが、給紙ローラ25で用紙Pは搬送機構35側
へ給紙され、用紙Pの先端部が逆転しているフィードロ
ーラ36とプレッシャローラ37との接触部に当接し
(即ちレジストし)、フィードローラ36よりも下流側
への用紙Pの搬送は阻止される。
【0037】次に、図10の状態から、フィードモータ
53が正転駆動されると、モータギヤ60、減速ギヤ6
1、フィードギヤ62、サンギヤ63が矢印方向へ回転
し、サンギヤ63とともに第2キャリアアーム64が中
間ギヤ66と離間する側へ回動し、図11に示すよう
に、第1遊星ギヤ65と中間ギヤ66との噛合が解除さ
れ、第1ギヤ系55によりフィードモータ53の駆動力
が第1ギヤ51に伝達不能になるとともに、第2遊星ギ
ヤ68が第2ギヤ52と噛合するため、第2ギヤ系56
により、フィードモータ53の正回転が第2ギヤ52に
正転駆動力として伝達され、第2ギヤ52とともに給紙
ローラ25が正転する。
【0038】フィードモータ53を前記第2所定量だけ
正転駆動すると、正転する第2ギヤ52の間欠部52a
が、第2遊星ギヤ68に対向し、第2ギヤ52と第2遊
星ギヤ68の噛合が解除されるので、第2ギヤ系56か
らフィードモータ53の駆動力が第2ギヤ52に伝達不
能になり、給紙ローラ25は図8に示す初期位置に停止
しする。その後、フィードローラ36が続いて正転して
も回転駆動されることはない。この結果、給紙ローラ2
5は用紙から離れ、フィードローラ36のみで送られる
状態になる。
【0039】次に、前記給紙ローラ25が何らかの原因
で初期位置から動いた場合、通常の給紙作動により、給
紙ローラ25を初期位置に戻す作動について説明する。
いま、図11に示すように、給紙ローラ25が円弧状部
25aを用紙側に向けて停止していた場合、フィードモ
ータ53を逆転駆動すると、第1ギヤ系55により給紙
ローラ25は正転するが、仮に第1ギヤ51に間欠部5
4が形成されていないものでは、第1所定量だけ駆動し
終わったとき第1ギヤ51は約150度回転され、第2
遊星ギヤ68が第2ギヤ52の間欠部52aに対向して
しまい、フィードモータ53を正転駆動しても、その駆
動力が第2ギヤ系56で第2ギヤ52に伝達されないの
で、給紙ローラ25は停止したままとなり、初期位置に
戻ることができない。
【0040】しかし、本実施形態の場合、第1所定量だ
け駆動する途中で、図12に示すように、第1ギヤ51
の間欠部54が中間ギヤ66に対向し、第1ギヤ系55
から第1ギヤ51に駆動力が伝達されなくなり、給紙ロ
ーラ25の回転が停止する。この状態では、第2遊星ギ
ヤ68が第2ギヤ52と対向した状態になり、次にフィ
ードモータ53が第2所定量だけ正転駆動し、間欠部5
2aと対向したところで停止する。つまり、図8の初期
位置に戻る。この給紙ローラ25の1回転で給紙した用
紙は、給紙ローラ25の円弧状部25aの途中から接触
するため、送り量が不測し給紙ミスとなるが、次の用紙
は正常に給紙される。
【0041】つまり、この給紙装置によれば、第1ギヤ
51に、初期位置からフィードモータ53の第1所定量
の逆転により正回転されるときには第1ギヤ系55に対
向しないが、初期位置以外の位置からフィードモータ5
3の前記逆転中に第1ギヤ系55と対向しかつ第2ギヤ
系52による第2所定量の正転中に初期位置に戻ること
が可能な位置に、第1ギヤ系55から第1ギヤ51に前
記正転駆動力を伝達不能にする間欠部54を形成したの
で、上記のように、前記給紙作動を1回実行することに
より、任意回転位置の給紙ローラ25を前記初期位置に
確実に戻すことが可能になる。
【0042】給紙ローラ25が初期位置にない場合で
も、図13に示すように、正転方向に少しずれて停止し
ている場合には、フィードモータ53が第1所定量だけ
駆動し終わったとき第1ギヤ51は約150度回転さ
れ、第2ギヤの点Aが第2遊星ギヤ68と対向するの
で、次にフィードモータ53が第2所定量だけ正転駆動
される間に、第2遊星ギヤ68が第2ギヤ52を正転駆
動し、間欠部52aと対向したところで停止し、図8の
初期位置に戻る。つまり、フィードモータ53が第1所
定量だけ駆動し終わったときに第2ギヤ52が第2遊星
ギヤ68と対向する場合には、第1ギヤ52の間欠部5
4が中間ギヤ66と対向しないが、上記のように、初期
位置に戻すことができる。
【0043】更に、前記第1ギヤ系55を、サンギヤ6
3、第1キャリアアーム64、第1遊星ギヤ65、中間
ギヤ66を有する簡単な機構で構成できるとともに、第
2ギヤ系56も、サンギヤを63、第2キャリアアーム
67、第2遊星ギヤ68を有する簡単な機構で構成で
き、製作コスト的にも非常に有利になる。また、第1ギ
ヤ51の間欠部54の周方向の幅は、第2遊星ギヤ68
が第2ギヤ52を正規の初期位置に戻したとき、中間ギ
ヤ66と第1ギヤ51の噛合を確保し得る幅に設定され
ているので、次の用紙送り作動時において、第1ギヤ系
55を介して、フィードモータ53の逆回転を第1ギヤ
51に正転駆動力として確実に伝達できる。
【0044】第2ギヤ52においては、正規の初期位置
に戻ったとき、第2ギヤ系56からの駆動力が伝達不能
になる間欠ギヤであるので、フィードモータ53を第2
所定量だけ正転駆動している間、第2遊星ギヤ68と第
2ギヤ52との噛合が解除されると、第2ギヤ系56か
らの駆動力が伝達不能になって、給紙ローラ25を初期
位置に確実に停止させることができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の給紙装置によれば、第1ギヤ
に、初期位置からフィードモータの第1所定量の逆転に
より正回転されるときには第1ギヤ系に対向しないが、
初期位置以外の位置からフィードモータの前記逆転中に
第1ギヤ系と対向しかつ第2ギヤ系による第2所定量の
正転中に初期位置に戻ることが可能な位置に、第1ギヤ
系から第1ギヤに前記正転駆動力を伝達不能にする間欠
部を形成した。
【0046】従って、給紙ローラが前記初期位置以外の
位置にある場合、フィードモータが第1所定量だけ逆転
駆動される間、第1ギヤに形成された間欠部が第1ギヤ
系に対向すると、第1ギヤ系から第1ギヤに前記正転駆
動力が伝達不能になり給紙ローラの回転が停止するの
で、次に、フィードモータが第2所定量だけ逆転駆動さ
れると、第2ギヤ系でフィードモータの正回転を第2ギ
ヤに正転駆動力として伝達され、第2ギヤ系による第2
所定量の正転中に、給紙ローラが初期位置に戻り停止す
る。即ち、給紙作動を1回実行することにより、任意回
転位置の給紙ローラを前記初期位置に確実に戻し、2枚
目の用紙からは正常に給紙する。
【0047】請求項2の給紙装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、第1ギヤ系が、サンギヤと、こ
のサンギヤを中心としてサンギヤと同方向へ摩擦伝達に
て回転駆動される第1キャリアアームと、この第1キャ
リアアームに枢支されサンギヤに噛合した第1遊星ギヤ
と、第1ギヤに噛合し第1遊星ギヤが噛合可能な中間ギ
ヤとを有し、第2ギヤ系が、前記サンギヤと、このサン
ギヤを中心としてサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回転
駆動される第2キャリアアームと、この第2キャリアア
ームに枢支されサンギヤに噛合し且つ第2ギヤに噛合可
能な第2遊星ギヤとを有するので、フィードモータの逆
回転を第1ギヤに正転駆動力として伝達する第1ギヤ系
と、フィードモータの正回転を第2ギヤに正転駆動力と
して伝達する第2ギヤ系を簡単な機構で構成でき、製作
コスト的にも有利になる。
【0048】請求項3の給紙装置によれば、請求項2と
同様の効果を奏するが、前記第1ギヤに形成した間欠部
の周方向の幅は、第2遊星ギヤが第2ギヤを正規の初期
位置に戻したとき、中間ギヤと第1ギヤの噛合を確保し
得る幅に設定されたことを特徴とするので、給紙作動に
際して、第1ギヤ系によりフィードモータの逆回転を第
1ギヤに正転駆動力として確実に伝達できる。
【0049】請求項4の給紙装置によれば、請求項3と
同様の効果を奏するが、前記第2ギヤは、正規の初期位
置に戻ったとき、第2ギヤ系からの駆動力が伝達不能に
なる間欠ギヤであることを特徴とするので、第2ギヤを
間欠ギヤで構成する簡単な構造で、フィードモータを第
2所定量だけ正転駆動している間、第2遊星ギヤと第2
ギヤとの噛合が解除され、第2ギヤ系からの駆動力が第
2ギヤに伝達不能になり、給紙ローラを初期位置に確実
に戻すことができる。
【0050】請求項5の印字装置によれば、請求項1〜
請求項4の何れか1項に記載の給紙装置を備え、前記給
紙ローラで給紙された用紙を送るフィードローラと、フ
ィードローラで送られた用紙に印字する印字ヘッドとを
備え、前記フィードローラは、フィードモータの正逆回
転により正逆回転駆動され、フィードモータの逆回転に
ともない給紙された用紙の先端をレジストし、フィード
モータの正回転にともない用紙を印字ヘッド側へ送るこ
とを特徴とするので、給紙ローラが初期位置にある場
合、フィードモータを前記第1所定量だけ逆転駆動する
と、正転する給紙ローラで給紙された用紙の先端を、逆
転するフィードローラでレジストでき、フィードモータ
を前記第2所定量だけ正転駆動すると、正転するフィー
ドローラで用紙を印字ヘッド側へ送ることできる。給紙
ローラが初期位置以外の位置にある場合、給紙作動を1
回実行することにより、任意回転位置の給紙ローラを前
記初期位置に確実に戻すことが可能になる。
【0051】請求項6の印字装置によれば、請求項5と
同様の効果を奏するが、前記印字ヘッドは、インク滴を
用紙に向け噴出して印字するインクジェット式のもので
あるので、即ち、フィードローラで送られた用紙に、印
字ヘッドからインク滴を噴出して印字することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る給紙装置を装備したイ
ンクジェット式印字装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】駆動機構の拡大側面図である。
【図4】駆動機構の要部拡大図である。
【図5】駆動機構の要部拡大図である。
【図6】第1,第2ギヤの側面図である。
【図7】第1,第2ギヤの斜視図である。
【図8】駆動機構(初期位置)の作動説明図である。
【図9】駆動機構(フィードモータの正転駆動時)の作
動説明図である。
【図10】駆動機構(フィードモータの駆動切換時)の
作動説明図である。
【図11】駆動機構(フィードモータの逆転駆動時)の
作動説明図である。
【図12】駆動機構(間欠部と中間ギヤの対向時)の拡
大図である。
【図13】駆動機構(中間ギヤと第1ギヤの噛合時)の
拡大図である。
【図14】従来技術に係る駆動機構の拡大側面図であ
る。
【図15】図13の駆動機構の要部拡大図である。
【図16】図13の駆動機構の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式印字装置 2 給紙装置 12 給紙台 25 給紙ローラ 25a 円弧状部 25b 切欠部 36 フィードローラ 43 印字ヘッド 51 第1ギヤ 52 第2ギヤ 53 フィードモータ 54 間欠部 55 第1ギヤ系 56 第2ギヤ系 63 サンギヤ 64 第1キャリアアーム 65 第1遊星ギヤ 66 中間ギヤ 67 第2キャリアアーム 68 第2遊星ギヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙台上の用紙を1枚ずつ給紙する円弧
    状部と切欠部を有する給紙ローラと、給紙ローラの軸端
    に設けられた第1ギヤ及び第2ギヤと、第1ギヤ及び第
    2ギヤを回転駆動する正逆回転可能なフィードモータ
    と、フィードモータの逆回転を第1ギヤに正転駆動力と
    して伝達する第1ギヤ系と、フィードモータの正回転を
    第2ギヤに正転駆動力として伝達する第2ギヤ系と、各
    給紙作動時にフィードモータを第1所定量だけ逆転駆動
    してからフィードモータを第2所定量だけ正転駆動する
    給紙制御手段とを備え、 前記第1ギヤに、初期位置からフィードモータの第1所
    定量の逆転により正回転されるときには第1ギヤ系に対
    向しないが、初期位置以外の位置からフィードモータの
    前記逆転中に第1ギヤ系と対向しかつ第2ギヤ系による
    第2所定量の正転中に初期位置に戻ることが可能な位置
    に、第1ギヤ系から第1ギヤに前記正転駆動力を伝達不
    能にする間欠部を形成したことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ギヤ系が、サンギヤと、このサ
    ンギヤを中心としてサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回
    転駆動される第1キャリアアームと、この第1キャリア
    アームに枢支されサンギヤに噛合した第1遊星ギヤと、
    第1ギヤに噛合し第1遊星ギヤが噛合可能な中間ギヤと
    を有し、 前記第2ギヤ系が、前記サンギヤと、このサンギヤを中
    心としてサンギヤと同方向へ摩擦伝達にて回転駆動され
    る第2キャリアアームと、この第2キャリアアームに枢
    支されサンギヤに噛合し且つ第2ギヤに噛合可能な第2
    遊星ギヤとを有することを特徴とする請求項1に記載の
    給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ギヤに形成した間欠部の周方向
    の幅は、第2遊星ギヤが第2ギヤを正規の初期位置に戻
    したとき、中間ギヤと第1ギヤの噛合を確保し得る幅に
    設定されたことを特徴とする請求項2に記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2ギヤは、正規の初期位置に戻っ
    たとき、第2ギヤ系からの駆動力が伝達不能になる間欠
    ギヤであることを特徴とする請求項3に記載の給紙装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載
    の給紙装置を備え、 前記給紙ローラで給紙された用紙を送るフィードローラ
    と、フィードローラで送られた用紙に印字する印字ヘッ
    ドとを備え、 前記フィードローラは、フィードモータの正逆回転によ
    り正逆回転駆動され、フィードモータの逆回転にともな
    い給紙された用紙の先端をレジストし、フィードモータ
    の正回転にともない用紙を印字ヘッド側へ送ることを特
    徴とする印字装置。
  6. 【請求項6】 前記印字ヘッドは、インク滴を用紙に向
    け噴出して印字するインクジェット式のものであること
    を特徴とする請求項5に記載の印字装置。
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