JP3246174B2 - 1回転クラッチおよびこれを用いた給紙装置 - Google Patents

1回転クラッチおよびこれを用いた給紙装置

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JP3246174B2
JP3246174B2 JP06662694A JP6662694A JP3246174B2 JP 3246174 B2 JP3246174 B2 JP 3246174B2 JP 06662694 A JP06662694 A JP 06662694A JP 6662694 A JP6662694 A JP 6662694A JP 3246174 B2 JP3246174 B2 JP 3246174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタや複写機等に
適用することができる1回転クラッチおよびこれを用い
た給紙装置に関する。特に、紙送りローラを逆転させた
際に給紙ローラを停止させた状態とすることができる1
回転クラッチを提供するとともに、この1回転クラッチ
を用いることにより、速やかに用紙のスキュー取りを行
ない、かつ確実な給紙動作を行なうことができるように
した給紙装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタに適用した1回転クラッ
チおよびこれを用いた給紙装置として、特開平3−15
8328号公報記載のものが知られている。
【0003】この1回転クラッチを用いた給紙装置につ
いて図12〜図15を参照して説明する。
【0004】図13において、1は側面視D形の給紙ロ
ーラ、3はこの給紙ローラ1により給送された用紙Sを
送る紙送りローラ、4は紙送りローラ3に圧接されて従
動するゲートローラである。
【0005】図12および図14に示すように、給紙ロ
ーラ軸10には、1回転クラッチ2が設けられている。
【0006】この1回転クラッチ2は、給紙ローラ軸1
0に対し回転可能に支持された爪付き歯車21と、給紙
ローラ軸10に対して固定された円板状の支持体23
と、この支持体23に対して揺動可能に支持された揺動
体24とを備えている。
【0007】爪付き歯車21は側面に第1の爪22を有
しており、第1遊星歯車18または中間歯車20からの
動力により回転する。
【0008】揺動体24は、給紙ローラ軸10を中心と
して支持体23と一体となって回転し、かつ、爪付き歯
車21の第1の爪22と係脱する第2の爪24aと、遊
星レバー17の分岐端17aによってその移動が規制さ
れる被規制部24bとを有している。
【0009】揺動体24と支持体23との間には引っ張
りバネ25が設けられており、前記第1の爪22と第2
の爪24aとが係合する方向に付勢している。
【0010】そして、被規制部24bの移動が規制手段
17aによって規制されたとき(図12(c)参照)、
揺動体24が、引っ張りバネ25の付勢力に抗して揺動
体24の第2の爪24aが爪付き歯車21の第1の爪2
2から外れる方向に、支持体23に対して相対的に揺動
するようになっている。
【0011】図12において、5は上記1回転クラッチ
2を作動させるための遊星歯車機構であり、モータのピ
ニオン11で駆動される。
【0012】また、ピニオン11は、減速歯車12を介
して紙送りローラ3の軸に固定された歯車13と噛み合
っており、紙送りローラ3を回転駆動する。
【0013】以上のような1回転クラッチおよび給紙装
置の作動は次の通りである。
【0014】(a) 待機の状態において、モータは正
転もしくは正転後の停止状態にある。遊星レバー17の
分岐端17aは図12(c)に示すように、揺動体の被
規制部24bと当接し、支持体21の回転を規制して、
図15(a)に示すように、給紙ローラ1を、用紙Sと
接触しないような姿勢に停止させている。
【0015】(b) プリンタのシーケンス回路により
給紙指令信号が出力されると、モータは、反転動に切り
換えられる。すると、図12(a)および図15(b)
に示すように、紙送りローラ3が反紙送り方向に回転す
る。
【0016】一方、遊星歯車機構5の太陽歯車15およ
び遊星レバー17が反時計方向に回転し、遊星レバー1
7の分岐端17aによる揺動体24への規制が解除され
て爪付き歯車21の第1の爪22と揺動体24の第2の
爪24aとが係合するとともに、第1遊星歯車18が爪
付き歯車21と噛み合う。これにより、支持体23が回
転し、給紙ローラ1が回転して用紙Sが紙送りローラ3
に向けて給送される。
【0017】すなわち、図15(b)に示すように、逆
転している紙送りローラ3に向けて用紙Sが給送される
こととなる。
【0018】(c) 図15(c)に示すように、用紙
Sの先端が、逆転している紙送りローラ3およびゲート
ローラ4に達すると、その通過が阻止されるので、用紙
には弛みが生じる。このときの復原力により、用紙の先
端が、紙送りローラ3とゲートローラ4との接触部に押
圧され、用紙が斜めに送られている場合にはこれが矯正
される。すなわち、用紙のスキュー取りがなされる。
【0019】(d) 所定の弛みが形成された後、モー
タが正転し、図15(d)に示すように紙送りローラ3
が紙送り方向に回転して用紙が送られる。モータが正転
すると、図12(b)に示すように遊星歯車機構5の太
陽歯車16および遊星レバー17が時計方向に回転し、
第1遊星歯車18が爪付き歯車21から離脱する。した
がって、このとき給紙ローラ1は停止し、用紙の弛みが
取り除かれる(図15(d))。
【0020】(e) さらにモータが正転すると、遊星
レバー17の分岐端17aが、揺動体24の被規制部2
4aの回動軌道中に位置するとともに、第2遊星歯車1
9が中間歯車20と噛み合う。これによって爪付き歯車
21および支持体23が回転し、給紙ローラ1が再び紙
送り方向に回転する(図15(e))。
【0021】(f) 爪付き歯車21および支持体23
が回転し、揺動体24の被規制部24bが遊星レバーの
分岐端17aに当接すると、揺動体24が時計方向に回
動し、図12(c)に示すように第1の爪22と第2の
爪24aとの係合が解除されるとともに、揺動体24お
よび支持体23の回転が規制され、給紙ローラ1が丁度
1回転した状態で停止することとなる(図15
(a))。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の給紙装
置では、逆転している紙送りローラおよびゲートローラ
4に用紙の先端を当接させ、このときに生じる用紙の弛
みによる反力によってスキュー取りを行なうようになっ
ていたので、スキュー取りに多くの時間が費やされ、結
果として、給紙動作の高速化を図ることが困難であると
いう問題があった。
【0023】また、腰の弱い用紙の場合には、弛みを発
生させてもその反力が小さいため、確実なスキュー取り
がなされず、逆に腰の強い用紙の場合には、十分な弛み
が発生せず、やはり確実なスキュー取りがなされないと
いう問題があった。すなわちこれらの場合には、確実な
給紙動作が得られなくなるという問題があった。
【0024】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、速やかに用紙のスキュー取りを行ない、かつ確実
な給紙動作を行なうことができる給紙装置を提供するこ
とにあり、また、このような給紙装置を実現することの
できる1回転クラッチを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の1回転クラッチは、軸に対し回転可能
に支持されて外部からの動力により回転し、側面に第1
の爪を有する爪付き歯車と、 前記軸に対して固定され
た支持体と、 この支持体に対して揺動可能に支持され
るとともに前記軸を中心としてこの支持体と一体となっ
て回転し、かつ、前記爪付き歯車の第1の爪と係脱する
第2の爪と、外部の規制手段によってその移動が規制さ
れる被規制部とを有する揺動体と、 この揺動体と前記
支持体との間に設けられ、前記第1の爪と第2の爪とが
係合する方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記被規
制部の移動が前記規制手段によって規制されたとき、前
記揺動体が前記付勢手段の付勢力に抗して第2の爪が第
1の爪から外れる方向に、前記支持体に対して相対的に
揺動する1回転クラッチにおいて、 前記第1の爪の回
動軌道上に前記第2の爪が位置する状態で、第1の爪が
第2の爪から離隔し得る空間を有していることを特徴と
する。
【0026】請求項2記載の給紙装置は、請求項1記載
の1回転クラッチを用いた給紙装置であって、 前記軸
に固定され、かつ用紙の幅方向において用紙と部分的に
接触して用紙を給送するとともにこの接触部回りにおけ
る用紙の回転を許す側面視D形の給紙ローラと、 前記
爪付き歯車に対して中間歯車を介して噛み合う歯車を有
し、爪付き歯車と同方向に回転して前記給紙ローラによ
り給送されてきた用紙を送る紙送りローラと、 この紙
送りローラを駆動するモータと、前記用紙の幅方向にお
いて前記給紙ローラの両側に少なくとも1つずつ配置さ
れ、前記紙送りローラに圧接されて回転するゲートロー
ラとを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項3記載の給紙装置は、請求項2記載
の給紙装置において、 前記中間歯車は、前記爪付き歯
車および前記紙送りローラの歯車と常時噛み合っている
ことを特徴とする。
【0028】請求項4記載の給紙装置は、請求項1記載
の1回転クラッチを用いた給紙装置であって、 前記軸
に固定され、かつ用紙の幅方向において用紙と部分的に
接触して用紙を給送するとともにこの接触部回りにおけ
る用紙の回転を許す側面視D形の給紙ローラと、 前記
爪付き歯車に対して中間歯車を介して噛み合う歯車を有
し、爪付き歯車と同方向に回転して前記給紙ローラによ
り給送されてきた用紙を送る紙送りローラと、 この紙
送りローラを駆動するモータと、前記用紙の幅方向にお
いて前記給紙ローラの両側に少なくとも1つずつ配置さ
れ、前記紙送りローラに圧接されて回転するゲートロー
ラと、 前記紙送りローラにより送られた用紙に印字す
るためのヘッドが取り付けられ、用紙の幅方向に往復動
するキャリッジとを備え、 前記規制手段が前記キャリ
ッジの動作により作動させられることを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1記載の1回転クラッチは次のように作
動する。
【0030】(i)揺動体の被規制部の移動が規制手段
によって規制されていない場合。
【0031】この場合、付勢手段によって爪付き歯車の
第1の爪と第2の爪とが係合する方向に付勢されている
ので、軸に対し回転可能に支持されている爪付き歯車が
外部からの動力により回転すると、前記第1、第2の爪
の係合によって、揺動体が軸回りに回転する。
【0032】揺動体と支持体とは、前記軸を中心として
一体となって回転するから、揺動体の回転とともに支持
体も回転する。
【0033】支持体は軸に対して固定されているから、
支持体とともに軸も回転する。
【0034】すなわち、揺動体の被規制部の移動が規制
手段によって規制されていない場合には、爪付き歯車の
回転によって、軸も回転することとなる。
【0035】(ii)揺動体の被規制部の移動が規制手
段によって規制された場合。
【0036】この場合、揺動体が、付勢手段の付勢力に
抗して、第2の爪が第1の爪から外れる方向に、支持体
に対して相対的に揺動することにより、第2の爪が第1
の爪から外れる。
【0037】したがって、爪付き歯車が外部からの動力
により回転したとしても、前記第1、第2の爪は係合し
ないから、揺動体は軸回りに回転しない。
【0038】揺動体と支持体とは、前記軸を中心として
一体となって回転するから、揺動体が回転しない以上、
支持体も回転しない。
【0039】支持体は軸に対して固定されているから、
支持体が回転しない以上、軸も回転しない。
【0040】すなわち、揺動体の被規制部の移動が規制
手段によって規制された場合には、爪付き歯車が回転し
ても、軸は回転しないこととなる。
【0041】上記(i)(ii)の作動から明らかなよ
うに、爪付き歯車が外部からの動力により回転すると
き、規制手段による揺動体の被規制部への規制を一旦解
除し、揺動体が回転した後、1回転する前に再び規制手
段によって揺動体の被規制部の移動を規制し得る状態と
することにより、軸が丁度1回転することとなる。
【0042】そして、この請求項1記載の1回転クラッ
チによれば、爪付き歯車の第1の爪の回動軌道上に揺動
体の第2の爪が位置する状態、すなわち、第1の爪と第
2の爪とが係合している状態あるいは係合し得る状態
で、第1の爪が第2の爪から離隔し得る空間が設けられ
ているので、この空間の範囲内において、前記軸を回転
させることなく停止させた状態としたまま、爪付き歯車
を逆転させることができる。
【0043】請求項2記載の給紙装置は次のように作動
する。
【0044】モータによって紙送りローラが回転駆動さ
れると、紙送りローラの歯車が中間歯車を介して前記爪
付き歯車と噛み合っていることにより、爪付き歯車が紙
送りローラと同方向に回転する。
【0045】前記軸には、側面視D形の給紙ローラが固
定されているので、前記規制手段による揺動体の被規制
部に対する規制を解除することにより、1回転クラッチ
の上記(i)の作動によって給紙ローラが回転し、その
円周部が用紙と接触することにより用紙が給送される。
【0046】給送された用紙は、その先端が紙送りロー
ラとゲートローラとの圧接部に達すると、両ローラに挟
まれた状態で送られる。
【0047】用紙の先端が紙送りローラとゲートローラ
との圧接部を通過した直後にモータを逆転させると、紙
送りローラが逆転して用紙の先端が押し戻される。この
とき、爪付き歯車が逆転したとしても、前述した請求項
1記載の1回転クラッチの作用により、軸は回転せず、
したがって給紙ローラは停止した状態である。すなわ
ち、停止状態にある給紙ローラに向かって用紙が押し戻
されることとなる。
【0048】ここで、ゲートローラは用紙の幅方向にお
いて給紙ローラの両側に少なくとも1つずつ配置されて
おり、かつ、給紙ローラは用紙の幅方向において用紙と
部分的に接触してこの接触部回りにおける用紙の回転を
許すから、仮に用紙が斜行した状態でその先端が紙送り
ローラとゲートローラとの圧接部を通過していたとして
も、用紙が押し戻される際、給紙ローラが用紙との接触
部において抵抗となると同時にこの接触部回りに用紙が
回転し、紙送りローラとゲートローラとの圧接部におい
て用紙の先端が揃うこととなる。すなわちスキュー取り
がなされる。
【0049】その後再びモータを正転させると、スキュ
ー取りがなされた状態で、用紙が送られることとなる。
【0050】ここで、爪付き歯車が1回転する前に再び
規制手段によって揺動体の被規制部の移動を規制し得る
状態としておくことにより、軸すなわち給紙ローラが丁
度1回転して停止することとなる。
【0051】このような給紙装置によれば、用紙の先端
が紙送りローラとゲートローラとの圧接部を通過した直
後に紙送りローラを逆転させることにより、用紙が斜め
に送り込まれた場合でも紙幅方向左右の引き込み量の違
いを利用して、紙送りローラの逆転と同時に用紙を給紙
ローラ回りに瞬間的に旋回させ、これによってスキュー
取りを行なうので、短時間で速やかにスキュー取りを行
なうことができる。
【0052】しかも、用紙の弛みによる反力を利用する
ものではないので、用紙の腰の強弱にかかわらず、確実
にスキュー取りを行なうことができ、結果として確実な
給紙動作を行なうことができる。
【0053】請求項3記載の給紙装置によれば、請求項
2記載の給紙装置において、前記中間歯車が、前記爪付
き歯車および前記紙送りローラの歯車と常時噛み合って
いる構成としてあるので、より一層速やかな給紙動作が
得られる。
【0054】例えば、爪付き歯車に動力を伝達する中間
歯車に、図12に示したような第2遊星歯車19によっ
て動力を伝達するか否かを選択することとすると、遊星
歯車の公転動作分だけ給紙動作が遅れることとなる。
【0055】これに対し、請求項3記載の給紙装置によ
れば、中間歯車が、爪付き歯車および紙送りローラの歯
車と常時噛み合っているので、より一層速やかな給紙動
作が得られる。逆にいえば、請求項1記載の1回転クラ
ッチを用いたことにより、給紙ローラを停止させた状態
で紙送りローラを逆転させることが可能となったから、
遊星歯車等による切り換え手段が不要となった。
【0056】請求項4記載の給紙装置は、前述した請求
項2記載の給紙装置と同様に作動する。
【0057】この請求項4記載の給紙装置によれば、さ
らに次のような作用が得られる。
【0058】すなわち、前記規制手段が、紙送りローラ
により送られた用紙に印字するためのヘッドが取り付け
られて、用紙の幅方向に往復動するキャリッジの動作に
より作動させられる構成としたので、この種のキャリッ
ジを備えたプリンタに、この給紙装置を適用することに
より、規制手段を作動させるための手段を別途設ける必
要がなくなり、構造の簡素化、部品点数の削減、コスト
ダウンが図られる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0060】図1は本発明に係る給紙装置の一実施例を
用いたシリアルプリンタの一例の内部構造を示す側面
図、図2は同じく部分省略拡大平面図、図3は給紙ロー
ラおよび紙送りローラ周辺の拡大側面図である。
【0061】先ず、図1を参照してこのプリンタの概要
を説明する。
【0062】図1において、Fは給紙装置であり、用紙
Pを1枚ずつ給送する。給送された用紙は、スキュー取
りがなされた後、紙送りローラ40に巻き回されて反転
し、ピンチローラ42によってその送り角が規定されて
紙送りローラ40から送り出される。送り出された用紙
は、規定部材50の上面と当接しつつ案内されることに
より、インクジェットヘッド60との間隔が規定され、
その表面にヘッド60からインクが吐出されて印字され
る。印字された用紙Pは、排紙ローラ対71,72を経
て排紙トレイ80上に排出される。
【0063】インクジェットヘッド60は、複数色のイ
ンクを吐出することによりカラー印字を行なうことので
きるヘッドであり、キャリッジ61に取り付けられてい
る。キャリッジ61は、ガイド軸62およびガイドレー
ル63に案内され、図示しないキャリッジモータの駆動
によって図1の紙面と直交する方向に往復動する。キャ
リッジ61上には、図示しないモノクロ用のインクタン
クと、カラー用のインクタンクとが同時に搭載される。
【0064】次に給紙装置Fについて説明する。
【0065】図1、図2に示すように、給紙装置Fは、
給紙トレイ110と、給紙ローラ120と、1回転クラ
ッチ130とを備えている。
【0066】給紙トレイ110は、複数枚の用紙Pを積
層保持し得るようになっており、その前方には給紙ホッ
パー111が配置されている。給紙ホッパー111は、
図2に示すように、フレーム90の側板92,92に対
して軸111a,111bで揺動可能に取り付けられて
いる。給紙ホッパー111の底板111cと、フレーム
90の底板91との間にはバネ112が設けられてお
り、これによって給紙ホッパー111は、用紙Pの前方
を給紙ローラ120に向けて付勢している。バネ112
は、図2から明らかなように、用紙搬送方向において給
紙ローラ120の後方近くに設けられており、これによ
って用紙Pを効果的に給紙ローラ120に向けて付勢す
るようになっている。なお、111dは用紙の側縁を案
内する用紙ガイドであり、用紙のサイズによってその位
置が適宜調整される。
【0067】図2に示すように、給紙ローラ120は比
較的短いローラで構成されており、その両側には、ガイ
ドローラ121が設けられている。
【0068】図3に示すように、給紙ローラ120は側
面視D字形であり、少なくともその円周面120bが比
較的摩擦係数の大きなゴムで構成されている。ガイドロ
ーラ121は比較的摩擦係数の小さな合成樹脂で構成さ
れている。給紙ローラ120は軸122に固定されてお
り、ガイドローラ121は軸122に回転可能に支持さ
れている。ガイドローラ121の径は給紙ローラ120
の円周面120bの径より多少小さくかつ給紙ローラ1
20の平面部120aより突出するように設定されてい
る。
【0069】図2に示すように、軸122はフレームの
側板92,92に回転可能に支持されており、給紙時に
は、モータMの駆動で、後述するギヤ列G、および1回
転クラッチ130を介して丁度1回転だけ回転するよう
になっている。なお、このとき、後述する紙送りローラ
40も給紙ローラ120と同方向に回転する。すなわ
ち、後述するように、紙送りローラ40が正転するとき
給紙ローラ120も正転し、紙送りローラ40が逆転す
るとき給紙ローラ120への動力は断たれるようになっ
ている。
【0070】図3において、30はパッドである。パッ
ド30は、ホルダ31に固着されており、このホルダ3
1がバネ32で給紙ローラ120に向けて付勢されてい
る。したがって、パッド30は、給紙ローラ120が待
機状態にあるときには、その平面部120aと対向した
状態となってガイドローラ121と当接し、給紙ローラ
120が回転するとその円周面120bと当接する。こ
のとき、給紙ローラ120は短いローラで構成されてい
るので、その円周部120bは用紙Pの幅方向において
用紙と部分的に接触して、後述するスキュー取りの際に
は、この接触部回りにおける用紙の回転を許すようにな
っている。
【0071】33はホルダ31に固定された薄板状のガ
イド部材であり、その先端部33aは、パッド30の端
部30aを覆っている。
【0072】図2に示すように、紙送りローラ40は、
1本の丸棒状ゴム製ローラで構成されており、ゲートロ
ーラ41は用紙Pの幅方向において給紙ローラ120の
両側に少なくとも1つずつ配置されている。この実施例
では、給紙ローラ120の左側に、2つのゲートローラ
41a,41cを配置し、右側に1つのゲートローラ4
1bを配置し、さらに、やや左寄りにもう1つのゲート
ローラ41dを配置してある。
【0073】1回転クラッチ130は、図4に示すよう
に、軸122に対し回転可能に支持された爪付き歯車1
40と、軸122に対して固定された支持体150と、
この支持体150に対して揺動可能に支持された揺動体
160とを備えている。
【0074】爪付き歯車140は、側面に第1の爪14
1(図5参照)を有している。爪付き歯車140は、そ
の歯車部分が、フレームの側板92に回転可能に支持さ
れた中間歯車170と常時噛み合っている。中間歯車1
70は、紙送りローラ40の軸42に固定された歯車4
3と常時噛み合っている。紙送りローラ軸42の端部に
は、歯車44が固定されており、この歯車44が減速歯
車45を介してモータMのピニオン46(図2参照)と
噛み合っている。
【0075】したがって、爪付き歯車140は、モータ
Mによって、ピニオン46、減速歯車45、歯車44、
歯車43、および中間歯車170を介して紙送りローラ
40と同時にかつ同方向に回転駆動される。なお、歯車
43は、紙送りローラ軸42に対し緩衝バネ43aを介
して固定されている。
【0076】支持体150は、軸122と嵌まり合う穴
151を有しており、この穴151に形成された凸部1
52(図6参照)が軸122の凹溝122aと係合して
いることにより、軸122対して回転不能に固定されて
いる。
【0077】揺動体160は、軸161を有しており、
この軸161が支持体150の軸受け穴153に回動可
能に嵌まり合っていることにより、支持体150に対し
揺動可能に取り付けられている。揺動体160と支持体
150とは、軸161で連結されているから、軸122
を中心として一体となって回転する。揺動体160は、
図7に示すように、中央部に揺動規制穴162を有する
ほぼリング状に形成されており、この揺動規制穴162
の内縁部が支持体150の筒状部外周151aに当接す
る範囲内において支持体150に対し揺動可能である。
【0078】図7において、163は爪付き歯車140
の第1の爪141と係脱する第2の爪、164は後述す
るレバー180によってその移動が規制されるピン状の
被規制部(以下、ピンという)である。
【0079】揺動体160と支持体150との間には引
っ張りバネ154(図4、図9参照)が設けられてお
り、前記第1の爪141と第2の爪163とが係合する
方向に揺動体160を付勢している。図6(b)におい
て155は、引っ張りバネ154の一端が係止されるフ
ック部、図7(a)(c)において165は同じく他端
が係止されるフック部である。
【0080】図4、図8、および図9において、180
は上記1回転クラッチ130を作動させるためのレバー
であり、前述したキャリッジ61に設けられた突片65
によって操作される。突片65は図1において紙面の裏
側に設けられている。
【0081】レバー180は、図8に示すように、軸穴
181と、フック部182とを有しており、軸穴181
に、フレームの側板92に固定された軸93(図4参
照)を挿通させることによりフレームの側板92に回動
可能に取り付けられている。軸穴181より上方に設け
られた掛け部184と、側板92の掛け部94(図4参
照)との間には、引っ張りバネ185が設けられてお
り、これによってレバー180は、図9において時計方
向に付勢されている。レバー180が時計方向に回動し
た状態にあるとき、フック部182が、前記揺動体16
0のピン164の回動軌道中に位置してその回動を規制
するようになっている。
【0082】以上のような1回転クラッチおよび給紙装
置の作動は次の通りである。
【0083】(i) 待機の状態において、モータMは
停止状態にある。レバー180のフック部182は図9
(a)に示すように、揺動体160のピン164と当接
し、揺動体160および支持体150の回転を規制し
て、図10(a)に示すように、給紙ローラ120を、
用紙Pと接触しないような姿勢に停止させている。
【0084】(ii) プリンタのシーケンス回路によ
り給紙指令信号が出力されると、図示しないキャリッジ
モータの駆動でキャリッジ61が図2および図4におい
て最左端まで移動する。すると、図9(b)に示すよう
にキャリッジ61の突片65がレバー180の上端を押
圧してレバー180を反時計方向に回動させる。これに
より、フック部182によるピン164への規制が解除
され、揺動体160がバネ154の作用で軸161回り
に揺動する。これによって、第2の爪163が、第1の
爪141の回動軌道中に位置し、これと係合し得る状態
となる。
【0085】また、前記給紙指令信号が出力されると、
モータMが正転し、紙送りローラ40が正転すると同時
に、紙送りローラ40の歯車43および中間歯車170
を介して、爪付き歯車140も正転する。これにより、
第1の爪141と第2の爪163とが係合した時点で揺
動体160および支持体150が回転し、給紙ローラ1
20が回転して用紙Pが紙送りローラ40に向けて給送
される。
【0086】すなわち、図10(b)に示すように、正
転している紙送りローラ40に向けて用紙Pが給送され
ることとなる(図11(a)参照)。
【0087】(iii) 給送された用紙Pは、その先
端P1が紙送りローラ40とゲートローラ41との圧接
部に達すると、両ローラに挟まれた状態で送られる。
【0088】(iv)シーケンス回路によりキャリッジ
離脱信号が出力され、図示しないキャリッジモータの駆
動でキャリッジ61が図2および図4において右方に移
動する。これにより、図9(c)に示すようにキャリッ
ジ61の突片65がレバー180の上端から外れ、レバ
ー180が時計方向に回動し、フック部182が、揺動
体160のピン164の回動軌道中に位置する。
【0089】(v) モータMが所定回転数だけ正転し
た時点で、シーケンス回路により逆転指令信号が出力さ
れ、モータMが逆転する。この逆転指令信号が発せられ
るタイミングは、給紙指令信号を基準とし、あるいは、
用紙先端が通過したことを検出する検出器47(図1参
照)からの検出信号を基準として、用紙の先端が紙送り
ローラ40とゲートローラ41との圧接部を通過した直
後に発せられるように設定されている。モータMが逆転
する直前の状態を図9(c)、図10(c)、および図
11(b)に示す。
【0090】モータMが逆転すると、紙送りローラ40
が逆転して用紙の先端が押し戻される。この逆転動作
は、用紙Pの先端P1が紙送りローラ40とゲートロー
ラ41との圧接部を確実に通過するのに十分なだけなさ
れるが、紙送りローラ40とゲートローラ41との圧接
部を通過した時点で用紙に対する搬送力は断たれるか
ら、用紙の先端P1は紙送りローラ40とゲートローラ
41との圧接部をちょうど通過した位置までしか戻らな
い。このとき、爪付き歯車140も逆転することとなる
が、1回転クラッチ130の以下のような作用により軸
122は回転せず、したがって給紙ローラ120は停止
した状態である。
【0091】すなわち、本実施例の1回転クラッチ13
0では、図9(c)(d)から明らかなように、爪付き
歯車140の第1の爪141の回動軌道上に揺動体16
0の第2の爪163が位置する状態、すなわち、第1の
爪141と第2の爪163とが係合している状態あるい
は係合し得る状態で、第1の爪141が第2の爪163
から離隔し得る空間Sが設けられている。したがって、
この空間Sの範囲内において、図9(d)に示すよう
に、軸122を回転させることなく停止させた状態とし
たまま、爪付き歯車140を逆転させることができる。
【0092】このようにして、停止状態にある給紙ロー
ラ120に向かって用紙Pが押し戻されることとなる。
【0093】ここで、ゲートローラ41は用紙Pの幅方
向において給紙ローラ120の両側に少なくとも1つず
つ配置されており、かつ、給紙ローラ120は用紙Pの
幅方向において用紙と部分的に接触してこの接触部回り
における用紙の回転を許すから、図11(a)(b)に
示すように、仮に用紙Pが斜行した状態でその先端P1
が紙送りローラ40とゲートローラ41との圧接部を通
過していたとしても、用紙が押し戻される際、図11
(c)に示すように給紙ローラ120が用紙Pとの接触
部123において抵抗となってこの接触部123回りに
(矢印a方向に)用紙が回転し、紙送りローラ40とゲ
ートローラ41との圧接部において用紙の先端P1が揃
うこととなる。すなわち例えば、図11(b)に示すよ
うに用紙Pの右側が先行した状態で用紙が斜行した場
合、紙送りローラ40が逆転すると、ゲートローラ41
aを用紙の先端P1が通過した時点でゲートローラ41
aによる用紙に対する押し戻し力がなくなってしまうの
に対し、ゲートローラ41bによる用紙の押し戻し力は
依然として存在するから、上述のように用紙が回転する
こととなって、スキュー取りがなされる。なお、用紙が
幅広のものであって、ゲートローラ41cにかかる場合
も、同様の作用が得られる。
【0094】(vi) モータMが所定回転数、すなわ
ち用紙Pの先端P1が紙送りローラ40とゲートローラ
41との圧接部を確実に通過するのに十分なだけ逆転し
た時点で、シーケンス回路により正転指令信号が出力さ
れ、モータMが再び正転する。
【0095】これにより、すでにスキュー取りがなされ
た状態で、用紙Pが送られることとなる(図10
(d),図11(d))。
【0096】(vii) 上記(iv)の作動で、すで
にレバー180のフック部182が、揺動体160のピ
ン164の回動軌道中に位置しているので、モータMの
正転により揺動体160のピン164がフック部182
に当接し、軸122すなわち給紙ローラ120が丁度1
回転して停止することとなる(図9(a)参照)。この
とき、揺動体160は図9において反時計方向に揺動し
て第1の爪141と第2の爪163との係合が解かれる
ので、その後、爪付き歯車140すなわち紙送りローラ
40はモータMによって自由に回転駆動され得る状態と
なる。
【0097】以上のような給紙装置Fによれば、用紙P
の先端P1が紙送りローラ40とゲートローラ41との
圧接部を通過した直後に紙送りローラ40を逆転させる
ことにより、用紙Pが斜めに送り込まれた場合でも紙幅
方向左右の引き込み量の違いを利用して、紙送りローラ
40の逆転と同時に用紙Pを給紙ローラ120回りに瞬
間的に旋回させ、これによってスキュー取りを行なうの
で、短時間で速やかにスキュー取りを行なうことができ
る。
【0098】しかも、用紙の弛みによる反力を利用する
ものではないので、用紙の腰の強弱にかかわらず、確実
にスキュー取りを行なうことができ、結果として確実な
給紙動作を行なうことができる。
【0099】また、中間歯車が170、爪付き歯車14
0および紙送りローラ40の歯車43と常時噛み合って
いる構成としてあるので、より一層速やかな給紙動作が
得られる。例えば、爪付き歯車140に動力を伝達する
中間歯車170に、図12に示したような第2遊星歯車
19によって動力を伝達するか否かを選択することとす
ると、遊星歯車の公転動作分だけ給紙動作が遅れること
となる。これに対し、この給紙装置Fによれば、中間歯
車170が、爪付き歯車140および紙送りローラ40
の歯車43と常時噛み合っているので、より一層速やか
な給紙動作が得られる。逆にいえば、1回転クラッチ1
30を用いたことにより、給紙ローラ120を停止させ
た状態で紙送りローラ40を逆転させることが可能とな
ったから、遊星歯車等による切り換え手段が不要となっ
た。
【0100】さらに、1回転クラッチ130を作動させ
るレバー180をキャリッジ61の動作により作動させ
る構成としたので、レバー180を作動させるための手
段を別途設ける必要がなくなり、構造の簡素化、部品点
数の削減、コストダウンが図られる。
【0101】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0102】
【発明の効果】本発明の1回転クラッチによれば、軸に
取り付けられた爪付き歯車の第1の爪の回動軌道上に揺
動体の第2の爪が位置する状態で、前記軸を回転させる
ことなく停止させた状態としたまま、爪付き歯車を逆転
させることができる。
【0103】本発明の給紙装置によれば、速やかに用紙
のスキュー取りを行ない、かつ確実な給紙動作を行なう
ことができる。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る給紙装置の一実施例を用い
たシリアルプリンタの一例の内部構造を示す側面図。
【図2】同じく部分省略拡大平面図。
【図3】給紙ローラおよび紙送りローラ周辺の拡大側面
図。
【図4】主として1回転クラッチを示す拡大平断面図。
【図5】爪付き歯車の右側面図。
【図6】支持体を示す図で、(a)は正面図、(b)は
左側面図、(c)は右側面図、(d)は(b)図におけ
るd−d断面図。
【図7】揺動体を示す図で、(a)は正面図、(b)は
左側面図、(c)は右側面図、(d)は(b)図におけ
るd−d断面図、(e)は(c)図におけるe−e断面
図。
【図8】レバーを示す図で、(a)は平面図、(b)は
正面図、(c)は左側面図。
【図9】(a)(b)(c)(d)はそれぞれ作動説明
図。
【図10】(a)(b)(c)(d)はそれぞれ作動説
明図。
【図11】(a)(b)(c)(d)はそれぞれ作動説
明図。
【図12】(a)(b)(c)はそれぞれ従来技術の説
明図。
【図13】従来技術の説明図。
【図14】従来技術の説明図。
【図15】(a)(b)(c)(d)(e)はそれぞれ
従来技術の説明図。
【符号の説明】
P 用紙 F 給紙装置 S 空間 M モータ 40 紙送りローラ 41 ゲートローラ 43 紙送りローラの歯車 60 ヘッド 61 キャリッジ 65 突片 120 給紙ローラ 122 軸 130 1回転クラッチ 140 爪付き歯車 141 第1の爪 150 支持体 154 引っ張りバネ 160 揺動体 163 第2の爪 164 ピン 170 中間歯車 180 レバー 182 フック部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−158328(JP,A) 特開 昭61−149378(JP,A) 特開 昭59−172344(JP,A) 実開 平5−49745(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/06 350

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に対し回転可能に支持されて外部から
    の動力により回転し、側面に第1の爪を有する爪付き歯
    車と、 前記軸に対して固定された支持体と、 この支持体に対して揺動可能に支持されるとともに前記
    軸を中心としてこの支持体と一体となって回転し、か
    つ、前記爪付き歯車の第1の爪と係脱する第2の爪と、
    外部の規制手段によってその移動が規制される被規制部
    とを有する揺動体と、 この揺動体と前記支持体との間に設けられ、前記第1の
    爪と第2の爪とが係合する方向に付勢する付勢手段と、
    を備え、前記被規制部の移動が前記規制手段によって規
    制されたとき、前記揺動体が前記付勢手段の付勢力に抗
    して第2の爪が第1の爪から外れる方向に、前記支持体
    に対して相対的に揺動する1回転クラッチにおいて、 前記第1の爪の回動軌道上に前記第2の爪が位置する状
    態で、第1の爪が第2の爪から離隔し得る空間を有して
    いることを特徴とする1回転クラッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の1回転クラッチを用いた
    給紙装置であって、 前記軸に固定され、かつ用紙の幅方向において用紙と部
    分的に接触して用紙を給送するとともにこの接触部回り
    における用紙の回転を許す側面視D形の給紙ローラと、 前記爪付き歯車に対して中間歯車を介して噛み合う歯車
    を有し、爪付き歯車と同方向に回転して前記給紙ローラ
    により給送されてきた用紙を送る紙送りローラと、 この紙送りローラを駆動するモータと、 前記用紙の幅方向において前記給紙ローラの両側に少な
    くとも1つずつ配置され、前記紙送りローラに圧接され
    て回転するゲートローラと、を備えたことを特徴とする
    給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記中間歯車は、前記爪付き歯車および
    前記紙送りローラの歯車と常時噛み合っていることを特
    徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の1回転クラッチを用いた
    給紙装置であって、 前記軸に固定され、かつ用紙の幅方向において用紙と部
    分的に接触して用紙を給送するとともにこの接触部回り
    における用紙の回転を許す側面視D形の給紙ローラと、 前記爪付き歯車に対して中間歯車を介して噛み合う歯車
    を有し、爪付き歯車と同方向に回転して前記給紙ローラ
    により給送されてきた用紙を送る紙送りローラと、 この紙送りローラを駆動するモータと、 前記用紙の幅方向において前記給紙ローラの両側に少な
    くとも1つずつ配置され、前記紙送りローラに圧接され
    て回転するゲートローラと、 前記紙送りローラにより送られた用紙に印字するための
    ヘッドが取り付けられ、用紙の幅方向に往復動するキャ
    リッジと、を備え、 前記規制手段が前記キャリッジの動作により作動させら
    れることを特徴とする給紙装置。
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