JP2004083168A - 給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置 - Google Patents

給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】紙戻しレバーによる紙戻し動作時に、印刷用紙の跳びはね現象を低減又は消滅させ、以て適切な給紙動作を実行可能とする。
【解決手段】給紙装置は給紙ローラ3とホッパ5と紙戻しレバー9と分離パッド4aとを備えている。給紙ローラ軸2には給紙ローラ歯車35が取り付けられ、該給紙ローラ歯車35にはカム溝37が形成されている。カム溝37には揺動部材47のボス部47bが遊挿され、給紙ローラ歯車35の回動に従って揺動部材47が揺動する。紙戻しレバー9は揺動部材47とねじりコイルばね48を介して係合し、揺動部材47の揺動に従って、回動軸9aを中心に回動する。紙戻しレバー9が紙戻し動作を行う際には、給紙ローラ軸2が減速駆動され、これにより、紙戻しレバー9によって上流側に戻される用紙Pは、緩やかに戻される。
【選択図】    図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用紙を給紙する給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置の一つとしてインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)があり、プリンタには、複数枚の印刷用紙を積層状態で収納(セット)し、且つ、最上位のものから1枚ずつ記録ヘッドへと給送する給紙装置を備えるものがある。
【0003】
この様な給紙装置はホッパを備え、該ホッパによって複数枚積層された印刷用紙(用紙束)を支持する。ホッパは回動支点を有し、回動することにより、複数枚積層された印刷用紙を押し上げて、最上位の印刷用紙を給紙ローラに圧接させる。そして、当該圧接状態で給紙ローラが回動することにより、最上位の印刷用紙が下流側へと繰り出される。
【0004】
また、給紙装置には、印刷用紙の重送を防止する為に、高摩擦係数を有する分離パッド(摩擦分離材)が設けられている。分離パッドは給紙時に給紙ローラに圧接し、給紙ローラとの間で印刷用紙を挟圧することにより、給送されるべき最上位の印刷用紙と、次位以降の印刷用紙とを摩擦分離する。
【0005】
しかし、場合によっては上記摩擦分離が不完全となり、次位以降の印刷用紙が、給送されるべき最上位の印刷用紙に引きずられて下流側に送られてしまうことがある。そこで、給紙装置には、給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の印刷用紙と共に下流側に送られた次位以降の印刷用紙を上流側に押し戻す紙戻しレバーが設けられるのが一般的である。また、給紙装置によっては低コスト化の観点から、この紙戻しレバーと、前記給紙ローラとが、印刷用紙を前記記録ヘッドへと搬送する搬送ローラと共通の駆動モータを利用する様に構成されたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年プリンタには高スループット化の要請が著しく、従って前記駆動モータを高速に駆動制御することにより、印刷用紙の給送、搬送、排紙を高速に行うことが望まれる。
【0007】
しかし、上述した様に紙戻しレバーが前記駆動モータによって回動駆動される様な構成であると、前記駆動モータを高速に駆動制御することによって紙戻しレバーも高速に駆動制御されることになる。すると、紙戻し動作時において上流側に戻される印刷用紙は勢い良く戻され、これにより、印刷用紙の所謂「跳びはね現象」が発生することになる。この様な現象が発生すると、その後に、印刷用紙の規則正しい積層状態が得られず、印刷用紙の斜行等好ましくない結果が発生することになる。また、跳びはねて落下する印刷用紙の先端が、用紙先端規制面に衝突する耳障りな衝突音が発生する場合もある。
【0008】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、紙戻しレバーによる紙戻し動作時に、印刷用紙の跳びはね現象を低減又は消滅させ、以て適切な給紙動作を実行可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の実施の態様は、回動駆動される給紙ローラ軸に取り付けられ、被記録材に接触し且つ回動することにより、被記録材を給送する給紙ローラと、複数枚の被記録材を傾斜姿勢で支持し、且つ、給紙時には支持した被記録材の最上位のものを前記給紙ローラに圧接させるホッパと、被記録材の給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す紙戻しレバーと、を備えた給紙装置であって、前記紙戻しレバーが、前記給紙ローラ軸の駆動源によって回動駆動される様構成され、且つ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされたことを特徴とする。
【0010】
上記第1の実施の態様によれば、被記録材の給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す紙戻しレバーを備えた給紙装置は、紙戻し動作時に、前記紙戻しレバーを駆動する駆動源の減速制御を実行するので、高速な給紙動作中においても紙戻しレバーの回動速度は抑えられ、これにより、紙戻し動作時における被記録材の跳びはねの程度を低減或いは跳びはね現象を防止することができ、以て高速な給紙動作を行いながらも適切な給紙動作を実行することが可能となる。
【0011】
本発明の第2の実施の態様は、回動駆動される給紙ローラ軸に取り付けられ、被記録材に接触し且つ回動することにより、被記録材を給送する給紙ローラと、複数枚の被記録材を傾斜姿勢で支持し、且つ、給紙時には支持した被記録材の最上位のものを前記給紙ローラに圧接させるホッパと、被記録材の給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す紙戻しレバーと、を備えた給紙装置であって、前記紙戻しレバーが、被記録材に記録を行う記録部を備えた記録装置において前記記録部に被記録材を搬送する搬送ローラの駆動源によって回動駆動される様構成され、且つ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされたことを特徴とする。
【0012】
上記第2の実施の態様によれば、被記録材の給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す紙戻しレバーを備えた給紙装置は、紙戻し動作時に、前記紙戻しレバーを駆動する駆動源の減速制御を実行するので、高速な被記録材の搬送動作或いは排紙動作中においても紙戻しレバーの回動速度は抑えられ、これにより、紙戻し動作時における被記録材の跳びはねの程度を低減或いは跳びはね現象を防止することができ、以て高速な給紙動作を行いながらも適切な給紙動作を実行することが可能となる
本発明の第3の実施の態様は、上記第1のまたは第2の実施の態様において、前記ホッパが前記駆動源によって駆動される様に構成され、前記ホッパを前記給紙ローラに向けて付勢するホッパ付勢手段の付勢力によって前記ホッパ上に支持された被記録材が前記給紙ローラに当接する際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされたことを特徴とする。
本発明の第3の実施の態様によれば、前記ホッパを前記給紙ローラに向けて付勢するホッパ付勢手段の付勢力によって前記ホッパ上に支持された被記録材が前記給紙ローラに当接する際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされているので、前述の様に被記録材の跳びはねの程度を低減或いは跳びはね現象を防止することができると共に、給紙動作時において、前記ホッパ上に支持された被記録材は前記給紙ローラに緩やかに当接し、これにより、被記録材(ホッパ)が前記給紙ローラに当接する際の当接音(衝突音)を低減させることが可能となる。
【0013】
本発明の第4の実施の態様は、上記第1から第3の実施の態様のいずれかにおいて、前記給紙ローラ軸に設けられ、前記給紙ローラと連動して回動するカムと、前記カムと係合するカムフォロア部を有し、前記カムの回動に従って揺動する揺動部材と、前記揺動部材に設けられ、且つ、前記紙戻しレバーの回動中心から偏倚した位置に設けられる回動作用部と係合することにより、前記揺動部材の揺動に従って前記紙戻しレバーを回動させる紙戻しレバー回動部材と、を備え、前記紙戻しレバー回動部材が、非定常的な負荷が掛かった際に、弾性的に変形する部材であることを特徴とする。
【0014】
上記第4の実施の態様によれば、紙戻しレバーを回動させる紙戻しレバー回動部材が、非定常的な負荷が掛かった際に、弾性的に変形する部材であるので、これによって給紙機構が破損する不具合を防止することができる。即ち、例えば回動可能な紙戻しレバーが、紙ジャム等の原因によって拘束された状態のまま前記カムが回動すると、前記カムを回動させる機構に無理な力が掛かり、給紙機構を破損させる虞があるが、紙戻しレバーを回動させる紙戻しレバー回動部材は、非定常的な負荷が掛かった際に弾性的に変形する為、これによって上述の様な不具合を効果的に防止することができる。
【0015】
本発明の第5の実施の態様は、被記録材に記録を行う記録部を有する記録装置であって、上記第1から第4の実施の態様のいずれかに記載された給紙装置を備えていることを特徴とする。
本発明の第5の実施の態様によれば、被記録材に記録を行う記録装置は、上述した第1から第4の実施の態様のいずれかに記載された給紙装置を備えているので、上述した第1から第4の実施の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることが可能となる。
【0016】
本発明の第6の実施の態様は、上記第5の実施の態様において、前記記録部の下流側に設けられ、前記記録部によって記録の行われた被記録材を排紙する排紙ローラを備え、前記排紙ローラによる被記録材の排紙動作中に、前記給紙ローラによる被記録材の給紙動作が実行される様になされたことを特徴とする。
本発明の第6の実施の態様によれば、記録装置は被記録材の排紙動作中に前記給紙ローラによる被記録材の給紙動作を実行するので、これにより、被記録材は次々と給紙、記録、そして排紙され、高スループットを実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、
<1.インクジェットプリンタの全体構成>
<2.給紙装置およびクラッチ装置の構成>
<3.給紙制御の詳細な内容>
の順に、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
<1.インクジェットプリンタの全体構成>
以下では先ず、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の全体構成について図1乃至図3を参照しつつ説明する。ここで、図1はプリンタ100の装置本体(外観を構成するカバー部材を取り外した状態)の外観斜視図であり、図2は同側断面概略図、図3はプリンタ100の制御部を構成する制御部150のブロック図である。
尚、以下では、図1の右側(プリンタ100の後方側)を「上流側」(用紙搬送経路の上流側)と言い、図1の左側(プリンタ100の前方側)を「下流側」(用紙搬送経路の下流側)と言うこととする。
【0019】
プリンタ100は、図1に示す様に装置本体の基体を構成する、平面視略コの字形の形状をなすメインフレーム12の後方側に給紙装置1を備え、該給紙装置1から印刷用紙を下流側へ1枚ずつ給送する。ここで、図2に示す様に給紙装置1は、給紙ローラ3と、分離パッド4aと、紙戻しレバー9と、ホッパ5とを備えている。
【0020】
給紙ローラ3は、後述する紙送りモータ167(図3)によって回動駆動される給紙ローラ軸2に取り付けられている。給紙ローラ3は側面視略D形の形状をなし、ローラ本体3aと、該ローラ本体3aの外周部に巻回されるゴム材3bとから構成されている。給紙ローラ3は、その円弧部分によって印刷用紙(単票紙:以下「用紙」と言う)Pを給送する一方、平坦部分によって用紙Pを通過させて、下流側の搬送ローラ17による紙送り動作時に搬送負荷を与えない様になっている。
【0021】
ホッパ5は板状体からなり、図示する様に傾斜姿勢に設けられ、且つ、上部に設けられた回動軸5aを中心に図2の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。ホッパ5の下部後方側にはホッパばね8が、給紙装置1の後部フレーム1bとホッパ5との間に設けられていて、このホッパばね8の付勢力により、ホッパ5は常に給紙ローラ3に圧接する方向に付勢された状態となっている。
【0022】
一方、ホッパ5は、後述するホッパレリース手段によってホッパばね8の付勢力に抗して押し下げられることにより、給紙ローラ3に対して離間位置をとることができる様になっている。以上により、ホッパ5がホッパばね8の付勢力によって給紙ローラ3に対して圧接方向に揺動すると、ホッパ5上に堆積された用紙Pの束は給紙ローラ3に圧接し、そして当該圧接状態で給紙ローラ3が回動することにより、堆積された用紙Pの最上位のものが下流側へと給送される。
【0023】
次に、ホッパ5の下部にはホッパ5と同様に回動軸4bを中心にして図2の時計方向及び反時計方向に揺動可能な分離パッドホルダ4が設けられていて、この分離パッドホルダ4において給紙ローラ3と対向する部分には、高摩擦部材からなる分離パッド4aが設けられている。分離パッド4aは、給紙ローラ3と対向する位置に設けられたことにより、給紙ローラ3が回動すると、給紙ローラ3の円弧部分と圧接し、圧接部が形成される。そして給紙ローラ3の円弧部分によって繰り出された最上位の用紙Pは、前記圧接部を通過して下流側へと進むが、最上位の用紙Pにつられて下流側へと進もうとする次位以降の用紙Pは、前記圧接部により、下流側への進行が阻止され、これによって用紙Pの重送が防止される様になっている。
【0024】
次に、紙戻しレバー9はレバー形状をなし、ホッパ5の下端部近傍に配置され、回動支点9aを中心に後述する駆動機構によって図2の時計方向および反時計方向に回動可能に設けられている。紙戻しレバー9は、用紙Pの給紙動作時には図2に示す様に下流側に倒れた状態となっていて、用紙Pの給送を阻害しない状態となっている。そして、最上位の用紙Pが繰り出され、当該繰り出された用紙Pの先端が紙戻しレバー9の下流側に進むと、紙戻しレバー9は上流側に向かって起き上がり、給送される最上位の用紙Pにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pを上流側に押し戻す。これにより、分離パッド4aと共に用紙Pの重送が更に確実に防止される。尚、以上説明した給紙ローラ3、ホッパ5、紙戻しレバー9のより詳細な動作内容については、後に説明する。
【0025】
以上が給紙装置1の概略であり、続いて、給紙装置1の下流側に設けられる記録部について説明する。給紙装置1の下流には板状体からなる紙案内15が略水平に設けられ、給紙ローラ3によって繰り出された用紙Pの先端が該紙案内15に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内15から下流には回動駆動される搬送駆動ローラ17aと、該搬送駆動ローラ17aに圧接する搬送従動ローラ17bとからなる搬送ローラ17が設けられ、用紙Pは、当該搬送駆動ローラ17aと搬送従動ローラ17bとにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。ここで、搬送従動ローラ17bは搬送従動ローラホルダ21の下流側に軸支されていて、当該搬送従動ローラホルダ21は、回動軸21aを中心に図2の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しないねじりコイルばねによって搬送従動ローラ17bが常に搬送駆動ローラ17aに圧接する方向(図2の反時計方向)に回動付勢されている。尚、搬送駆動ローラ17aは、主走査方向(図2の紙面表裏方向)に長い軸体からなり、搬送従動ローラ17bと搬送従動ローラホルダ21とは、共に搬送駆動ローラ17aの軸方向に複数配設されている(図示は省略)。
【0026】
次に、最も1桁側(図2の紙面表側:図1の右側)に位置する搬送従動ローラホルダ21近傍には、用紙Pの通過を検出する、センサ本体部19bと検出レバー19aとからなる紙検出器19が配設されている。検出レバー19aは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸19cを中心に図2の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。検出レバー19aの上方に位置するセンサ本体部19bは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出レバー19aの回動軸19cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。従って、図2に示す様に用紙Pの通過に伴って検出レバー19aが上方に押し上げられる様に回動すると、検出レバー19aの上側がセンサ本体部19bから外れ、これによって前記受光部が受光状態となって、用紙Pの通過を検出する様になっている。
【0027】
続いて、搬送駆動ローラ17aの下流には、プラテン27及びインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)25が上下に対向する様に配設され、搬送ローラ17によって記録ヘッド25の下へ搬送される用紙Pは、プラテン27によって下から支持される。記録ヘッド25はインクカートリッジ24を搭載するキャリッジ23の底部に設けられ、該キャリッジ23は、主走査方向(図2の紙面表裏方向)に延び、メインフレーム12(図1参照)によって支持されるキャリッジガイド軸10により、主走査方向にガイドされる。
【0028】
図1において、メインフレーム12の両側部分には自由回動可能な従動プーリ14と、図示しない駆動モータによって回動駆動される駆動プーリ13とが設けられ、駆動プーリ13と従動プーリ14とには無端ベルト15が巻回されている。そしてキャリッジ23は無端ベルト15の一部に固定され、これにより、キャリッジ23が主走査方向に往復動する様になっている。そして、キャリッジ23が主走査方向に往復動しながら記録ヘッド25(図2)によってインクカートリッジ24から供給されたインク滴が吐出されることにより、用紙Pへの記録が実行される。
【0029】
次に、図2に戻って記録ヘッド25から下流は排紙部となっていて、回動駆動される排紙駆動ローラ29aと、自由回動可能な排紙従動ローラ29bとからなる排紙ローラ29が設けられている。従って記録ヘッド25によって記録の行われた用紙Pは、排紙駆動ローラ29aと排紙従動ローラ29bとによってニップされた状態で排紙駆動ローラ29aが回動することにより、矢印方向に排出される。
【0030】
以上がプリンタ100の用紙搬送経路の構成であり、以下、図3を参照しつつ、プリンタ100の制御部150の構成について説明する。ここで、図3は、制御部150のブロック図である。制御部150は、プリンタ100に印刷情報を送信するホスト・コンピュータ200との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ200とのインタフェース部(以下「IF」と言う)151と、ASIC152、RAM153、PROM154、EEPROM155、CPU156、発振回路157、DCユニット158、紙送りモータドライバ159、CRモータドライバ165、ヘッドドライバ166を備えている。
【0031】
CPU156はプリンタ100の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、発信回路157は、CPU156に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC152は、ホスト・コンピュータ200からIF151を介して送信される印刷データに基づいて印刷解像度や記録ヘッド125の駆動波形等を制御するものである。RAM153は、ASIC152およびCPU156の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM154およびEEPROM155には、プリンタ100を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータが格納されている。
【0032】
紙送りモータドライバ159は、DCユニット158の制御の下、紙送りモータ167を駆動制御して、複数の駆動対象、即ち、前述した給紙ローラ3、搬送駆動ローラ17a、排紙駆動ローラ29aを回動させる。CRモータドライバ165は、DCユニット158の制御の下、CRモータ161を駆動制御することによりキャリッジ23を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。ヘッドドライバ166は、CPU156の制御の下、ホスト・コンピュータ200から送信された印刷データに従って記録ヘッド25を駆動制御する。
【0033】
CPU156およびDCユニット158には、搬送される用紙Pの始端および終端を検出する紙検出器19からの検出信号と、後に詳述する、搬送駆動ローラ17aの回動量を検出するロータリエンコーダ168からの出力信号と、キャリッジ23の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ164からの出力信号とが与えられる。リニアエンコーダ164は、主走査方向に長い符号板163と、該符号板163において主走査方向に複数形成された透光部に対して発光する発光部(図示せず)および前記透光部を通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成され、前記透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、キャリッジ23の主走査方向における絶対位置を検出する。ロータリエンコーダ168は、搬送駆動ローラ17a(図2参照)の軸端に取り付けられ、これによって搬送駆動ローラ17aの回動量(回動角)を検出する。制御部150は、このロータリエンコーダ168からの出力信号を受信することによって、搬送駆動ローラ17aの回動量および回動速度を算出し、これにより、適切な紙送り制御を実行することができる様になっている。尚、搬送駆動ローラ17aは紙送りモータ167によって常時回動駆動されるが、この紙送りモータ167は、図2に示した給紙ローラ軸2(給紙ローラ3)へも、後述するクラッチ装置31を介して動力を伝達する様に構成されている。
以上が制御部150の構成である。
【0034】
<2.給紙装置およびクラッチ装置の構成>
続いて、図4乃至図24を参照しつつ、給紙装置1及び、紙送りモータ167の動力を給紙装置1へ伝達するクラッチ装置31の詳細な構成について説明する。
以下では、先ず給紙装置1のより詳細な構成について図4乃至図6を参照しつつ説明する。ここで、図4は給紙装置1の側面図(クラッチ装置31の正面図)、図5は給紙ローラ3およびホッパ5を斜め下から見た斜視図、図6(A)乃至(C)はホッパ5に設けられる補強板16の説明図である。
【0035】
給紙装置1は、図4に示す様に右側面側(プリンタ100の1桁側:図1の右側)に、給紙ローラ軸2への動力伝達のオンおよびオフの切り替え動作を行うクラッチ装置31を有している。クラッチ装置31は、プリンタ100の装置本体側に設けられた紙送りモータ167から給紙ローラ軸2へ動力を伝達する。給紙ローラ軸2に動力が伝達されると、該給紙ローラ軸2の回動動作に伴って、図2に示した給紙ローラ3、ホッパ5、紙戻しレバー9が稼働する様に構成されている。
【0036】
ここで、図5を参照しつつ、ホッパ5を揺動駆動するカム機構について説明する。図5に示す様に、ホッパ5はその下部の両側端側に給紙ローラ3側に向かって突出するようなカムフォロア7を有し、一方で給紙ローラ軸2の両軸端側には、給紙ローラ軸2の軸方向視において略扇形の形状をなし、カムフォロア7と係合するカム6が、給紙ローラ軸2と樹脂成形によって一体的に設けられている。
【0037】
一方、ホッパ5の背面側には、前述した様にホッパ5を給紙ローラ3に向けて揺動付勢する付勢手段としてのホッパばね8(図2参照)が設けられていて、ホッパ5とカムフォロア7はそれぞれ、ホッパばね8によって常に給紙ローラ3またはカム6に向けて揺動付勢された状態となっている。そして、図5から明らかな様に、給紙ローラ3(給紙ローラ軸2)の回動により、カム6とカムフォロア7との係合状態および非係合状態とが切り換わり、カム6がカムフォロア7を押し下げる係合状態(図5の状態)となることにより、ホッパ5が給紙ローラ3から離間する様になっている。即ち、カム6とカムフォロア7が、ホッパ5を給紙ローラから離間させる「ホッパレリース手段」としての機能を果たしている。
【0038】
ところで、カムフォロア7はホッパ5の両端部に設けられ、ホッパ5の両端部を押し下げる様になっていて、一方でホッパ5を給紙ローラ3およびカム6に向けて付勢するホッパばね8は、図6(C)に示す様にやや1桁側(図5において右側)に偏倚した位置に設けられている。ここで、図6(A)はホッパ5を後方側から見た平面図であり、図6(B)は(A)のx−x断面図、図6(C)はホッパ5に掛かる外力の位置を示す為の模式図であり、ホッパ5を上方から見た図である。図6(C)において、符号8’はホッパ5においてホッパばね8による付勢力が作用する位置を、符号7’はホッパ5においてカム6による押し下げ力が作用する位置を示している。
【0039】
図6(C)に示す様に、ホッパ5には、両端にカム6による押し下げ力6’が作用し、中央からやや1桁側に偏倚した位置には、ホッパばね8による付勢力が作用する。つまり、ホッパ5ははりの構造をなしていて、ホッパばね8およびカム6によって曲げモーメントが作用することになり、その結果、ホッパ5が経時的に湾曲(変形)するといった問題が発生することになる。
【0040】
そこで、本実施形態においては、ホッパ5の背面側においてホッパばね8のばね力が作用する部分に、補強板16を配設している。補強板16は、図6(C)に示す様に幅方向に延びる板材からなり、図6(A)に示す様にホッパ5の下部において、ホッパ5の幅全体に渡って延びている。補強板16は図6(B)に示す様に、上述した曲げモーメントに対向する為に幅方向に渡って略コの字形の形状に折り曲げられてなり、ホッパばね8が配設される部分には、ホッパばね8を保持する為の爪部16a、16aが形成されている。そして、ホッパばね8は、ホッパ5に直接に付勢力を与えないで、補強板16を介して間接的に付勢力を与えているので、これによって上述した曲げモーメントに対向することができ、以てホッパ5の湾曲(変形)を防止することができる様になっている。
【0041】
続いて、図7乃至図24および適宜その他の図面をも参照しながら、クラッチ装置31の構成および動作について説明する。
以下では先ず、クラッチ装置31の構成について図7乃至図13および適宜その他の図面を参照しながら説明する。ここで、図7はクラッチ装置31の分解斜視図、図8(A)、(B)はクラッチ部材43の動作原理を示す為の、クラッチ部材43の断面図である。
【0042】
図4に示す様に、クラッチ装置31は平歯車40を有している。平歯車40は、給紙装置1がプリンタ100の装置本体に装着された際に、プリンタ100の装置本体側に設けられ、紙送りモータ167によって常時回動駆動される伝達歯車(図示せず)と噛合する様になっている。即ち、平歯車40が、クラッチ装置31への動力の入力部となっている。
【0043】
平歯車40は、図7に示す様にラチェット歯車41と一体的に形成されていて、該ラチェット歯車41には、該ラチェット歯車41の歯と噛合可能な歯部43aを円環形状の内部に有する、円環形状をなすクラッチ部材43が緩やかに嵌められる。クラッチ部材43は、その中心から偏倚した位置に軸受孔43bを有し、該軸受孔43bには、平歯車40とでクラッチ部材43を挟む様に設けられる平歯車39において、回動中心から偏倚した位置に設けられる突起軸39aが嵌合する様になっている。そして、ラチェット歯車41にクラッチ部材43の歯部43aが噛合した状態となると、クラッチ部材43はラチェット歯車41と共に回動し、そしてこれにより、平歯車39も回動する様になっている。
【0044】
平歯車39には、給紙ローラ軸2の軸端に設けられた給紙ローラ歯車35が噛合していて、従ってクラッチ部材43の歯部43aがラチェット歯車41に噛合した状態で平歯車40が回動すると、結果的に給紙ローラ軸2に回動力が伝達され、以て給紙ローラ3が回動する様になっている。
【0045】
また、以上から明らかな様に、クラッチ部材43の歯部43aがラチェット歯車41と噛合していない状態では、ラチェット歯車41はクラッチ部材43の円環の内部で空転するのみとなり、結果として平歯車40の回動力は、給紙ローラ軸2へは伝達されない。尚、クラッチ装置31においては、図4において符号42で示す軸体が、平歯車40、ラチェット歯車41、クラッチ部材43、平歯車39を挿通し、これにより、これら4つの回転体が軸体42を中心にして一体となって回動する。
【0046】
以上がクラッチ装置31の概略構成であり、以下、クラッチ部材31の動作原理について図8を参照しつつ、適宜図7をも参照しながら説明する。ここで、図8(A)は、上述した様にクラッチ部材43の歯部43aがラチェット歯車41と噛合して給紙ローラ3へ回動力を伝達する状態を示していて、同図(B)は、クラッチ部材43の歯部43aがラチェット歯車41と噛合しておらず、給紙ローラ3へ回動力を伝達しない状態を示している。
【0047】
図8(A)において、クラッチ部材43は軸受孔43bに突起軸39a(図7)が嵌合することにより、軸受孔43bを中心にして、図8の時計方向および反時計方向に揺動することができる様になっている。そして、揺動することにより、図8(A)に示す様な歯部43aとラチェット歯車41との噛合状態(歯部係合状態)となり、また、図8(B)に示す様な歯部43aとラチェット歯車41との非噛合状態(歯部非係合状態)となる。
【0048】
次に、クラッチ部材43にはばね掛止部43cが設けられ(図7も参照)、一方で平歯車39の側にもばね掛止部39bが設けられ(図7も参照)、これら2つのばね掛止部には、引っ張りコイルばね45が掛架されている。引っ張りコイルばね45は、歯部43aがラチェット歯車41と噛合する方向(ラチェット歯車41に圧接する方向)にクラッチ部材43を揺動付勢し、これにより、クラッチ部材43に外部から何らの力が作用していない状態では、歯部43aとラチェット歯車41とがしっかりと噛合する様になっている。
【0049】
そして、図8(A)から明かな様に、ラチェット歯車41は本実施形態においては図8(A)の反時計回りに歯が傾いていて、また、歯部43aもこの様に形成されたラチェット歯車41の歯と噛合する様に形成されているので、ラチェット歯車41が図8(A)の反時計方向に回動すると、クラッチ部材43に回動力が伝達され、そして平歯車39も図8(A)の反時計方向に回動し、この結果、給紙ローラ3が用紙Pを下流側に給送する方向(図2の時計方向)に回動することになる。
【0050】
次に、クラッチ部材43の外周部には、クラッチ部材43が給紙ローラ3に回動力を伝達する方向(図8(A)の反時計方向)に回動した際に、該クラッチ部材43の外周に位置するフック部33aと係合するするクラッチ係合部43dが形成されている。
【0051】
ここで、フック部33aはフック形状をなし、クラッチレバー33(図7参照)の下部に形成されている。該クラッチレバー33は、図7に示す回動軸33bを中心に揺動することにより、下部のフック部33aがクラッチ部材43の外周に対して進退動作することができる様に設けられている。また、回動軸33bの上部に設けられた第1キャリッジ係合部33c(後述)が、キャリッジ23がクラッチ装置31が設けられた側(1桁側)に移動してきた際に、当該キャリッジ23と係合可能となっていて、これにより、クラッチレバー33の上記回動動作(フック部33aの進退動作)が行われる様になっている。そして、これによってクラッチレバー33は、フック部33aとクラッチ係合部43dとが係合する「クラッチ係合状態」と、フック部33aとクラッチ係合部43dとが係合しない「クラッチ非係合状態」とを切り換えることができる様になっている。尚、キャリッジ23の移動動作と、クラッチレバー33の揺動動作との関係については、後に詳述する。
【0052】
図8に戻って、ラチェット歯車41が給紙ローラ3に回動力を伝達する方向(図8(A)の反時計方向)に回動中にフック部33aがクラッチ部材43の外周部に進出すると(図8(A)に示すフック部33aの状態)、フック部33aとクラッチ係合部43dとが係合し、クラッチ部材43の回動が止められる。しかし、ラチェット歯車41は更に回転しようとするから、ラチェット歯車41の歯は、歯部43aを図8(A)の矢印に示す方向に押し退けようとする。ここで、クラッチ部材43は、軸受孔43bを中心に揺動可能に設けられているから、ラチェット歯車41の歯が歯部43aを図8(A)の矢印に示す方向に押し上げようとする力によって、クラッチ部材43は引っ張りコイルばね45の付勢力に抗して揺動し、この結果、図8(B)に示すようなラチェット歯車41と歯部43aとの非噛合状態となる。
【0053】
尚、以下では、ラチェット歯車41と歯部43aとが噛合し、これによって紙送りモータ167(図3参照)から給紙ローラ軸2に回動力が伝達される状態(図8(A)の状態)を、クラッチ装置31の「稼働状態」と言い、回動力が伝達されない状態(図8(B)の状態)を、クラッチ装置31の「非稼働状態」と言うこととする。
【0054】
以上がクラッチ装置31の動作原理であり、次に、図9乃至図12を参照しつつ、クラッチ装置31にトリガを付与するトリガ付与手段について説明する。ここで、図9は、キャリッジ23を含めた給紙装置1の平面図、図10は給紙装置1を側方から見た部分拡大斜視図、図11および図12は給紙装置1を後方から見た部分拡大斜視図であり、図11は1桁側(図9において右側)を、図12は80桁側(図9において左側)を示している。
【0055】
先ず、上述のクラッチ装置31は、「トリガ付与手段」としてのキャリッジ23からトリガを与えられることにより、前述した給紙ローラ軸2への動力伝達のオンおよびオフの切り替え動作(稼働状態と非稼働状態との切り替え)を行う様になっている。
【0056】
具体的には、図10および図11により詳しく示す様に、前述したクラッチレバー33の上部に、キャリッジ23と係合する第1キャリッジ係合部33cが設けられている。第1キャリッジ係合部33cは、図示する様に平面視において台形の形状をなしていて、台形の形状をなす斜面が、キャリッジ23の側に向いた状態となっている。一方、キャリッジ23の側には平面視において三角形の形状をなす突起部23aが、第1キャリッジ係合部33cと対向する様に設けられていて、キャリッジ23の移動動作に伴い、第1キャリッジ係合部33cと係合可能な状態となっている。
【0057】
ここで、クラッチレバー33は、前述の如く主走査方向に平行な回動軸33cを中心にして揺動可能に設けられ、且つ、図4に示す引っ張りコイルばね53によって第1キャリッジ係合部33cがキャリッジ23に向かう方向に付勢されていることから、キャリッジ23が1桁側に移動すると、突起部23aが引っ張りコイルばね53の付勢力に抗して第1キャリッジ係合部33cを押し退け、これにより、クラッチレバー33が(徐々に)揺動する。そして、クラッチレバー33が揺動することにより、図8を参照しつつ説明した様にクラッチ装置31が非稼働状態から稼働状態に変化する。つまり、給紙ローラ軸2に回動力が伝達される。
【0058】
一方、キャリッジ23は、80桁側においてもクラッチ装置31にトリガを与えることが可能となっている。以下、これについて説明する。図9に示す様に、給紙装置1の上部には、主走査方向に延びるリンク部材51が、主走査方向にスライド可能に設けられている。
【0059】
より詳しくは、給紙装置1の基体をなす給紙装置フレーム1aの両側には図9および図10、図12に示す様に突起52がそれぞれ形成されている。一方、リンク部材51には両端側に主走査方向に延びる長溝51cが形成されていて、該長溝51cに、突起52が遊挿された状態となっている。従ってこれにより、リンク部材51が主走査方向にスライド可能となっている。
【0060】
次に、リンク部材51においてクラッチ装置31が設けられた1桁側の端部は、給紙装置1の後方側に突出する様なクラッチレバー係合部51bが形成されている。一方、クラッチレバー33の上方には、クラッチレバー係合部51bを挿通させる窓穴が形成されていて、この窓穴の内部には、リンク部材51のスライド方向と直交する様な板形状をなすリンク部材当接部33dが形成されている。そして、クラッチレバー係合部51bにおいてリンク部材当接部33dと対向する側は傾斜面51dとなっているので、図10から明らかな様に、リンク部材51が80桁側(図10では上方向)にスライドすると、傾斜面51dとクラッチレバー係合部51bとの当接部(符号54で示す)が形成され、そしてリンク部材51の80桁側へのスライド動作に従って、クラッチレバー33が(徐々に)揺動する。このクラッチレバー33の揺動動作は、図4に示した引っ張りコイルばね53の付勢力に抗して第1キャリッジ係合部33cがキャリッジ23から離間する方向への揺動動作であるので、以上により、クラッチ装置51が稼働状態となる。つまり、給紙ローラ軸2に回動力が伝達される。
【0061】
ここで、上述の様なリンク部材51の80桁側へのスライド動作は、キャリッジ23によって行われる。即ち、図12に示す様に、リンク部材51の80桁側端部には、リンク部材51から上方に突出し、且つ、キャリッジ23の側へ突出する第2キャリッジ係合部51aが形成されていて、キャリッジ23が80桁側に移動すると、突起部23aが第2キャリッジ係合部51と係合し、そしてリンク部材51を80桁側にスライドさせることができる様になっている。
【0062】
以上により、キャリッジ23(突起部23a)が、記録領域の外側の両方に設けられた第1キャリッジ係合部33cまたは第2キャリッジ係合部51aのどちらかに押し当てられることで、クラッチ装置31の稼働状態および非稼働状態の切り替え、つまり、給紙ローラ軸2への動力伝達のオンおよびオフの切り替えの実行が可能となり、これにより、記録領域の外側の片方にのみキャリッジ係合部が設けられた場合に比して、キャリッジ23の移動に要する時間を短縮することができる。即ち、給紙制御を含む印刷処理全体のスループットの向上が可能となる。
【0063】
<3.給紙制御の詳細な内容>
続いて、図13乃至図29を参照しながら、用紙Pを給紙する際の給紙制御の詳細な内容について説明する。
以下では先ず、図7に示した給紙ローラ歯車35と、紙戻しレバー9との関係について図13乃至図18を参照しながら説明する。ここで、図13は給紙ローラ歯車35の平面図、図14乃至図16は給紙ローラ歯車35と紙戻しレバー9の動作推移を示す図であり、(A)は給紙ローラ歯車35および紙戻しレバー9の平面図、(B)は(A)の状態に対応する給紙ローラ3とホッパ5の状態を示す側面図である。
【0064】
以下では先ず、給紙ローラ歯車35について詳述する。図13(A)に示す様に、給紙ローラ歯車35の中心には給紙ローラ軸2を軸通させる孔35aが形成され、そして円盤面にはリブ35bが十字にクロスする様に形成されている。また、円盤面には後述する「圧接手段作用部」としてのカム36が、給紙ローラ歯車35と樹脂成形によって、平面視において扇形の形状をなす様に一体的に形成されている。
【0065】
次に、図13(B)に示す様に、給紙ローラ歯車35の裏側にはカム溝37が形成されていて、該カム溝37に、後述する揺動部材47に設けられた「カムフォロア部」としてのボス部47b(図7参照)が遊挿される様になっている。より詳しくは、カム溝37は孔35aを一巡する様な無端形状(ループ形状)をなす内壁37bと、これの更に外周側に形成された外壁37aとの間によって形成されていて、図示する様に孔35aから一定の距離を維持する円弧部分と、該円弧部分よりも径方向に離れた非円弧部分とから成っている。したがって、給紙ローラ歯車35が回動すると、カム溝37に遊挿されたボス部47bは、孔35a即ち給紙ローラ軸2に対して接近および離間する動作を繰り返すことになる。
【0066】
続いて、クラッチ装置31に装着された給紙ローラ歯車35の近傍には、図14(図4、図7も参照)に示す様に揺動部材47が設けられている。揺動部材47は揺動軸47aを有し、該揺動軸47aを中心に、図14の時計方向および反時計方向に揺動可能となっている。揺動部材47は揺動軸47aから離れた位置に前述したボス部47bを有していて、従って給紙ローラ歯車35が回動すると、ボス部47bがカム溝37内を移動することにより、図14の時計方向および反時計方向に揺動する様になっている。尚、図から明らかに、ボス部47bはカム溝37によってその動きが拘束される為、従って給紙ローラ歯車35が回動すると、揺動部材47は、必ず揺動運動を行うことになる。
【0067】
続いて、揺動軸47aから離れた位置には突起形状をなすばね保持部47cが形成され、また、ばね保持部47cのやや下方には、「回転作用部」としてのばね拘束部47dが形成されている。ばね保持部47cには、「紙戻しレバー回動部材」としてのねじりばね48が、その捻り部をばね保持部47cに嵌合させる様に、且つ、ばね拘束部47dをそのばね力によって両側から挟圧する様にして設けられている。また同時に、ねじりばね48は、紙戻しレバー9の回動軸9aから偏倚した位置に設けられた作用部9bを、鋼線48aおよび48bで両側から挟む様にして揺動部材47に取り付けられている。
【0068】
ここで、図14と図15との状態変化に示す様に、給紙ローラ軸2の回動に従って給紙ローラ歯車35が回動すると、前述した通りカム溝37内をボス部47bが相対的に動き、これにより、揺動部材47が揺動軸47aを中心に図14の時計方向および反時計方向に揺動する。すると、これに伴ってねじりばね48も揺動する為、作用部9bを介してねじりばね48の鋼線48aおよび48bから外力を受ける紙戻しレバー9は、図14から図15への変化に示す様に回動軸9aを中心にして図14の時計方向および反時計方向に回動する。
【0069】
即ち、図14は、紙戻しレバー9が用紙Pの給紙路を塞ぐ様に同給紙路に突出した状態(給紙待機状態)を示し(図14(B)参照)、図15および図16は、紙戻しレバー9が給紙路を開放する様に同給紙路から退避した状態(給紙可能状態)を示していて(図15(B)、図16(B)参照)、以上により紙戻しレバー9は、給紙ローラ歯車35の回動によって図14に示す状態と図15(図16)に示す状態とを切り換える様になっている。そして、図15(図16)に示す状態から図14に示す状態となる様に回動することにより、重送されようとした用紙Pを上方に押し戻す。
【0070】
尚、上述の通り、ねじりばね48のばね力は、紙戻しレバー9に何らの負荷が掛かっていない状態の当該紙戻しレバー9を回動させる場合、或いは、重送されようとした用紙Pを上方に押し上げる際の当該紙戻しレバー9を回動させる場合等の、所謂定常的な負荷状態では、鋼線48aおよび48bのいずれかがばね拘束部47dから離れて拡開せず、以て紙戻しレバー9を回動させる状態となっている。
【0071】
次に、ねじりばね48の他の作用効果について図17および図18を参照しつつ説明する。ここで、図17は、図14に示した給紙待機状態において、給紙ローラ歯車35(給紙ローラ軸2)の回転によらないで、紙戻しレバー9に直接外力を付与して、当該紙戻しレバー9を回動させた状態を示している。即ち、紙戻しレバー9は給紙ローラ歯車35の回動に伴って回動するが、この様に直接外力を付与することによっても回動させることができる。この様な状況は、例えば、ユーザが用紙Pを無理に給紙方向に押し込んだ様な場合が考えられる。
【0072】
ここで、「紙戻しレバー回転部材」としてのねじりばね48が単純な剛体であると、紙戻しレバー9に上述の様に無理な外力(即ち、非定常的な負荷)を付与すれば、前記剛体はその外力によって破損する虞もあり、或いは、紙戻しレバー9に設けられた作用部9bや、揺動部材43に設けられたばね保持部47c等が破損する虞もある。
【0073】
しかし、「紙戻しレバー回転部材」としてのねじりばね48は、紙戻しレバー9に上述の様な無理な外力が付与されると、図17に示す様にそのばね力に抗する方向に拡開し、これによって紙戻しレバー9の回動動作を許可して、上述した様な破損の問題を防止する。つまり、その弾性によって紙戻しレバー9を完全な拘束状態には置かない為、イレギュラー的な動作が生じても、カム機構の破損を防止することが可能となる。
【0074】
次に、図18は、給紙可能状態において紙戻しレバー9の下方に例えば紙ジャム等の原因によって用紙Pが滞留した状態を示している。この様に用紙Pが紙戻しレバー9の下方に滞留していると、当該用紙Pによって紙戻しレバー9の回動動作が妨げられることになり、従ってこの様な状態で給紙ローラ歯車35(給紙ローラ軸2)が図14から図18への変化に示す様に回動してしまうと、上述と同様にカム機構の破損を招く虞がある。
【0075】
しかし、「紙戻しレバー回転部材」としてのねじりばね48は、図14から図18への変化に示す様に、そのばね力に抗して拡開することによって、紙戻しレバー9が用紙Pに引っ掛かって回動しない状態のまま、給紙ローラ歯車35の回動を許可して、カム機構の破損を防止する。即ち、この場合も、ねじりばね48がその弾性によって給紙ローラ歯車35(紙戻しレバー9)を完全な拘束状態には置かない為、イレギュラー的な動作が生じても、カム機構の破損を防止することが可能となる。
【0076】
以上がねじりばね48の作用効果であり、続いて図19乃至図23を参照しながら、給紙ローラ3と、給紙ローラ軸2に設けられたカム6と、該カム6と係合するカムフォロア7(ホッパ5)と、給紙ローラ歯車35と、ねじりコイルばね49との関係について説明する。ここで、図19乃至図23は、給紙装置1の要部正面図である。
【0077】
先ず、図19は、給紙動作開始前の状態を示している。図19において、符号49は「歯車圧接手段」としてのねじりコイルばねを示している。該ねじりコイルばね49は、給紙装置フレーム1b(図4参照)に形成された突起60によってその円環部が軸支され、そして円環部から給紙装置1の後方に延びる鋼線49aは、給紙装置フレーム1bに形成されたばね係合部61と係合可能な状態にある。また、円環部から斜め下方向に略「レ」の字形の形状をなす様に延びる鋼線49bはフリー状態となっていて、給紙ローラ歯車35に設けられた「圧接手段作用部」としてのカム36と係合可能な状態にある。
【0078】
図19に示す状態では、給紙ローラ軸2に取り付けられたカム6と、ホッパ5に設けられたカムフォロア7とが完全な係合状態にあり、ホッパ5が給紙ローラ3から離間した状態にある。この状態から給紙ローラ3が図の時計方向に回転すると、図20に示す様に給紙ローラ歯車35に設けられたカム36が、ねじりコイルばね49の鋼線49bとの係合を開始する。このときカムフォロア7は、図示する様に扇形の形状をなすカム6の円弧部分6aの端部にさしかかった位置にある。そして、この状態から更に給紙ローラ3が回転すると、図21および図22に示す様にカムフォロア7がカム6の円弧部分6aから外れ、これによりホッパ5は、ホッパばね8の付勢力によって給紙ローラ3へ付勢される。
【0079】
ここで、ねじりコイルばね49が設けられていない場合には、ホッパ5はホッパばね8の付勢力によって勢い良く給紙ローラ3に当接することになる。しかし、本実施の形態では、ねじりコイルばね49が設けられ、給紙ローラ歯車35に設けられたカム36がねじりコイルばね49の鋼線49bと係合可能となっていることから、カムフォロア7がカム6の円弧部分6aから外れても、カム6がカムフォロア7から押圧されることによる給紙ローラ軸2の急な回転が発生せず、従ってホッパ5はホッパばね8の付勢力によって給紙ローラ3に勢い良く当接せずに、ブレーキが掛けられる。
【0080】
つまり、「圧接手段作用部」としてのカム36と、「歯車圧接手段」としてのねじりコイルばね49とが、ホッパ5上に堆積された用紙Pが給紙ローラ3に当接する際に、ホッパばね8の付勢力に抗する方向のブレーキ力をホッパ5に与える「ホッパブレーキ手段」としての機能を果たすことから、これにより、ホッパ5が給紙ローラ3に近接する際の速度が緩和され、以てホッパ5上に支持された用紙Pが給紙ローラ3に当接する際の衝突音を効果的に低減させることが可能となる。
【0081】
尚、上述の様なホッパブレーキ手段は、給紙ローラ歯車35側に「圧接手段作用部」が設けられ(本実施形態では、カム36)、そしてこれに圧接する「歯車圧接手段」(本実施形態では、ねじりコイルばね49)が設けられていれば、上述した様なブレーキ力が発生することから、本実施形態に限られず、どの様な構成であっても構わない。
【0082】
また、上述の様なホッパブレーキ手段は、本実施形態の様に給紙ローラ歯車35を介してカム6の回転に負荷を掛けることにより、カム6が緩やかに回転する様に構成し、以てホッパ5に間接的にブレーキ力を作用させているが、ホッパ5に直接的にブレーキ力を作用させる様に構成しても良い。例えば、ホッパ5が一定距離給紙ローラ3に接近した際に、ホッパ5に直接ばね力を加える様に構成しても良い。
【0083】
ところで、本実施形態における前記ブレーキ手段は、給紙ローラ3が1回転する周期の全区間において前記ブレーキ力を発揮させる様に構成されていない。つまり、給紙ローラ歯車35の円盤面における一部分にカム36が設けられることにより、カム6とカムフォロア7とによるホッパ5の押し下げ状態が解除された後、ホッパ5(ホッパ5上に支持された用紙P)が給紙ローラ3に当接する迄の区間においてのみ前記ブレーキ力を作用させる様に構成されている(図23参照)。換言すれば、必要最小限の区間においてのみ前記ブレーキ力を作用させている。従ってこれにより、紙送りモータ167に余計な負荷を与えない様になっている。
【0084】
加えて、図21および図22から明かな様に、カム6とカムフォロア7との係合状態が解除された後、ホッパ5が給紙ローラ3に近接するに従ってねじりコイルばね49のばね力が増大する、つまり、前記ブレーキ力が増大することから、衝突音を低減させる為に最も必要な瞬間、即ち、ホッパ5上に支持された用紙Pが給紙ローラ3に当接する瞬間にブレーキ力が最大となり、確実に前記衝突音を低減することが可能となる。
【0085】
尚、本実施形態においては前記ホッパブレーキ手段をカム36とねじりコイルばね49とによって構成し、ねじりコイルばね49のばね力によって前記ブレーキ力を発揮する様になっているが、給紙ローラ歯車35に形成されるカム溝37を図24の様に形成することによっても、前記ブレーキ力を発揮させることが可能となる。ここで、図24(A)は他の実施形態に係る給紙ローラ歯車35’の斜視図であり、図24(B)は揺動部材47および給紙ローラ歯車35’の斜視図である。
【0086】
図24(A)に示す様に、カム溝47は、図13(B)に示したカム溝47と同様に、給紙ローラ軸2を軸通させる孔35a’を一巡する様な無端形状をなす内壁37b’と、これの更に外周側に形成された外壁37a’との間によって形成されている。しかし、図24(A)、(B)に示す様に、外壁37a’の一部には外壁肉盛部38aが、内壁37b’の一部には内壁肉盛部38bがそれぞれ形成されていて、揺動部材47におけるボス部47bが形成された部分と圧接することができる様になっている。この外壁肉盛部38aおよび内壁肉盛部38bは、図21および図22に示す状態の様にカムフォロア7がカム6の円弧部分6aから外れた後、ホッパ5上に支持された用紙Pが給紙ローラ3に当接する区間において、ボス部47bが形成された部分と圧接することができる様になっていることから、これによって前記ブレーキ力が発揮され、用紙Pが給紙ローラ3に衝突する衝突音を軽減することが可能となる。
【0087】
<3.給紙制御の詳細な内容>
続いて、図25乃至図29を参照しつつ、給紙制御の詳細な内容について説明する。ここで、図25および図26は給紙制御における各構成要素の動作の関連を示すタイミングチャートであり、図27は前述したクラッチレバー33とキャリッジ23との位置関係を示す部分拡大平面図、図28はクラッチ装置31が稼働状態となる際のクラッチレバー33の揺動角とキャリッジ23の絶対位置との関係を示す説明図、図29はクラッチ装置31を非稼働状態から稼働状態に切り替えるキャリッジ23の位置(動力ON位置)を求める方法の一例を示すフローチャートである。
【0088】
先ず、図25および図26を参照しつつ、給紙制御の全体の流れについて説明する。図25および図26において最も上に示す給紙ローラ位相角(deg)は、図19に示す様な給紙待機状態からの給紙ローラ3の回転角を示している。
図25は、プリンタ100が給紙ジョブも印刷ジョブも実行しておらず、全くの待機状態から1枚目の給紙動作が開始する際のタイミングチャートを示している。この様な1枚目の給紙ジョブの開始時には、予めキャリッジ23が1桁側に移動していて、これにより、クラッチ装置31が稼働状態(ON)となっている。
【0089】
先ず、紙送りモータ167が正転(速度V)することによって1枚目の給紙制御が開始する。ここで、クラッチ装置31は既に稼働状態(ON)となっていることから、給紙ローラ3は直ちに回動を開始し、そして図に示す区間aにおいてホッパ5が上昇(UP)するとともに、紙戻しレバー9が退避(DOWN)する(図15に示した状態)。尚、図に示す”ホッパブレーキ”とは、前述したホッパブレーキ手段によるブレーキを意味し、”ON”の状態は、図20乃至図22に示した様にカム36とねじりコイルばね49とが係合した状態を意味している。
【0090】
続いて、区間aにおいては、ホッパ5の上昇途中で紙送りモータ167の速度がVからV(V>V)へと減速制御され、ホッパ5の上昇が完了した後、区間bにおいて紙送りモータ167の速度がVからVへと増速制御される。これは、以下の様な理由による。即ち、上述したホッパブレーキ手段によって、ホッパ5上に支持された用紙Pが給紙ローラ3に衝突する際のホッパ5の速度が緩和され、以て衝突音の防止が図られているが、高速な給紙動作を行うべく、紙送りモータ167の速度Vを上昇させた様な場合には、前記ホッパブレーキ手段のみによっては前記衝突音が好ましい程度にまで低減されない虞もある。そこで、本実施形態においては、上述の様にホッパ5上に支持された用紙Pが給紙ローラ3に当接(衝突)する際(ホッパ5の上昇時)に、紙送りモータ167の速度をVからVへと減速制御することにより、前記衝突音を効果的に低減させている。
【0091】
続いて、更に紙送りローラ3が回転し、区間cにおいて紙送りモータ167の停止および逆転制御が行われる。これは、搬送ローラ17(図2参照)に用紙Pが到達して用紙P先端が食い付いた後、一旦搬送ローラ17逆転させて用紙P先端を下流側に吐きだすことにより、用紙Pの斜行(スキュー)を除去する所謂食い付き吐き出し方式のスキュー取りを行う為である。
【0092】
続いて、更に紙送りローラ3が回転し、区間dにおいてホッパ5の下降(DOWN)が開始した後、紙戻しレバー9の紙戻し動作(UP)が開始する(図16から図14への変化に示す状態)。ここでこのとき、紙送りモータ167の速度がVからVへと再び減速制御される。これは、以下の様な理由による。即ち、近年プリンタには高スループット化の要請が著しく、従って紙送りモータ167を高速に回転させることにより、用紙Pの給紙、搬送(紙送り)、排紙を高速に行うことが望まれる。しかし、これに伴って紙戻しレバー9も高速に駆動されることになる為、紙戻し動作時において上流側に戻される用紙Pは勢い良く戻され、これにより、用紙Pの所謂「跳びはね現象」が発生することになる。この様な現象が発生すると、その後に、用紙Pの規則正しい積層状態が得られず、斜行(スキュー)等好ましくない結果が発生することになる。また、跳びはねて落下する用紙先端が、用紙先端規制面(分離パッドホルダ4:図2参照)に衝突する耳障りな衝突音が発生する場合もある。
【0093】
しかし、上述の様に本実施形態においては、紙戻し動作時に紙戻しレバー9を回動駆動する紙送りモータ167の減速制御を実行するので、高速な給紙動作中においても紙戻しレバー9の回動速度は抑えられ、これにより、紙戻し動作時における用紙Pの跳びはねの程度を低減或いは跳びはねを防止することができ、以て高速な給紙動作を行いながらも適切な給紙動作を実行することが可能となっている。
【0094】
尚、本実施形態においては、紙戻しレバー9は紙送りローラ軸2(紙送りローラ3)の回動に従って回動する様に構成されているが、他の実施の形態として、例えば、紙戻しレバー9が紙送りローラ軸2(紙送りローラ3)の回動動作とは無関係となる様に切り離され、搬送ローラ17(図2参照)の回動動作のみに従って回動する様に構成される場合も考え得る。この場合においても、紙戻しレバー9による紙戻し動作を行う際にのみ、搬送ローラ17を低速に回動駆動すれば、高速な給紙動作を行いながらも用紙Pの跳びはねを防止して適切な給紙動作を実行することが可能となる。
【0095】
続いて、区間dにおいて紙戻しレバー9が紙戻し動作を完了し、ホッパ5が下降(DOWN)すると、紙送りモータ167の速度が再びVからVへと増速制御され、給紙ローラ3の1回転動作が終了する(位相角360°)。給紙ローラ3の1回転動作が終了すると、キャリッジ23がクラッチ装置31の側(1桁側)から離れ、これにより、クラッチ装置31が非稼働状態(OFF)となり、以下、搬送ローラ17のみが回動駆動されて、用紙Pへの印刷が実行される(図25の区間e)。
【0096】
次に、用紙Pへの印刷が終了すると、図26に示す様に2枚目の用紙Pの給紙制御が開始される。尚、本実施形態においては、図26に示す2枚目の用紙Pの給紙制御時には、1枚目の用紙Pの後端が排紙ローラ29(図2参照)にニップされた状態にあり、従って1枚目の用紙Pの排紙と2枚目の用紙Pの給紙とが同時に行われ、これにより、より一層のスループットの向上が図られている。
【0097】
2枚目の用紙Pの給紙制御の開始時には、1枚目の用紙Pの給紙制御の開始時とは異なり、図26の区間eに示す様に紙送りモータ167は速度Vによって回転中である。一方、クラッチ装置31は、1枚目の給紙制御の開始時とは異なり非稼働状態となっている為、先ずクラッチ装置31を稼働状態とし、給紙ローラ3を回動駆動可能な状態とする必要がある。従って、紙送りモータ167が回転中であっても、キャリッジ23をクラッチ装置31の側(1桁側)に移動させ、これによってクラッチ装置31を稼働状態とする必要がある。
【0098】
ここで、クラッチ装置31は図11を参照しつつ説明した様にキャリッジ23に設けられた突起部23aがクラッチレバー33に設けられた第1キャリッジ係合部33cを押し退けることによって稼働状態となるが、第1キャリッジ係合部33cは台形の形状をなしていることから、クラッチ装置31が非稼働状態から稼働状態に切り替わるときのキャリッジ23の絶対位置(以下ではこれをキャリッジ23の「動力ON位置」と言う)は、部品精度、組立精度等によって変化する。動力ON位置がずれると、図25に示すタイミングチャートから明かな様に、紙送りモータ167の減速制御或いは増速制御のタイミングがずれ、適切な給紙動作を実行することができなくなる。
【0099】
図27および図28はこれを詳しく説明する為のものである。図27(A)は、キャリッジ23に設けられた突起部23aが、第1キャリッジ係合部33cの斜面Sに接した瞬間を示していて、このときのキャリッジ23の絶対位置は、図28に示す位置aとなっている。そして更にキャリッジ23が1桁側に移動すると、図27(B)に示す様にこれに伴って突起部23aが斜面Sと接しながら第1キャリッジ係合部33cを押し退け、これにより、クラッチレバー33が回動軸33b(図7参照)を中心に徐々に揺動する。図28の縦軸はこの様にクラッチレバー33が揺動する際の揺動角を示していて、キャリッジ23が位置aから位置aまで移動することにより、0°から最大b°まで揺動することを示している。
【0100】
ここで、図27(B)、(C)に示す様に、突起部23aが斜面Sと接して動く間に、例えば、図28に示す様にキャリッジ23が位置aの地点でクラッチレバー33の揺動角がb°となり、この時点でクラッチ装置31が非稼働状態から稼働状態へと切り替わるとする。しかし、この様にクラッチ装置31が非稼働状態から稼働状態或いは稼働状態から非稼働状態へと切り替わる為に必要なクラッチレバー33の揺動角は、部品精度或いは組立精度によって変化する。つまり、図28に示す揺動角b°で非稼働状態から稼働状態となる場合もあり、揺動角b°で非稼働状態から稼働状態となる場合もある。従って、キャリッジ23の動力ON位置は、部品精度或いは組立精度等によって、位置a、a、aと種々の値をとることになり、キャリッジ23の動力ON位置は一義的に定まらない様な状態となっている。
【0101】
そこで、本実施形態においては、キャリッジ23の動力ON位置を予め求め、キャリッジ23が前記動力ON位置に到達した際に給紙ローラ3の位相角を0°とみなして、図26に示す2枚目以降の給紙制御を実行する様になっている。図29は、この様にキャリッジ23の動力ON位置を予め求める方法の一例を示すフローチャートである。
【0102】
フロー300においては先ず、動力ON位置Cを、図28に示す位置aに設定し(ステップS301)、キャリッジ23をこの位置Cに移動させ(ステップS302)、そして紙送りモータ167を正転駆動する(ステップS303)。ここで、クラッチ装置31が稼働状態となっていれば、紙送りモータ167の負荷(電流値)が所定値を超えていると判断できる。しかし、位置aは動力ON位置となるべき位置では無いことから、この場合は何らかの異常が発生したものと判断する。即ち、紙送りモータ167の電流値が所定値(I)を超えているか否かを判断し(ステップS304)、超えていれば(ステップS304の肯定枝)、”動力ON位置非検出”として上位の制御ルーチンに返す。
【0103】
キャリッジ23が位置aにある場合に紙送りモータ167の電流値が所定値(I)を超えていない場合には、紙送りモータ167を一旦停止し(ステップS305)、キャリッジ23を1桁側へC(step)だけ移動させて(ステップS306)、再び紙送りモータ167を回転させ(ステップS308)、紙送りモータ167の電流値が所定値(I)を超えているか否かを判断する(ステップS310)。
【0104】
ここで、C(step)は、図28に示した位置aと位置aとの間の距離を等分割して得られるstep数であり、つまり、キャリッジ23を1桁側へ僅かに移動させた後、紙送りモータ167の電流値が所定値(I)を超えるか否かの判断を行うといった動作を、キャリッジ23が位置aに至るまで繰り返すのである。従って、ステップS307では、キャリッジ23の絶対位置が位置a(a>a)よりも1桁側にあるか否かを判断し、上述したキャリッジ23の移動動作と、紙送りモータ167の負荷変動の有無の確認作業とを繰り返しても紙送りモータ167の電流値が所定値(I)を超えることがなく、キャリッジ23の絶対位置が位置aよりも1桁側に至った場合には、”動力ON位置非検出”(異常発生)として上位の制御ルーチンに戻す様になっている(ステップS309)。
【0105】
一方、紙送りモータ167の電流値が所定値(I)を超えた場合には(ステップS310の肯定枝)、クラッチ装置31が非稼働状態から稼働状態へと切り替わったと判断できるので、この位置を、キャリッジ23の動力ON位置として上位の制御ルーチンに制御を戻す(ステップS311)。即ち、動力ON位置Cは、a−n×C(step)となる(ステップS311)。
【0106】
以上により、クラッチ装置31が非稼働状態から稼働状態に切り替わる際(切り替わる瞬間)のキャリッジ23の主走査方向における絶対位置(動力ON位置)が予め求められ、当該動力ON位置を基準位置として図26に示す2枚目以降の給紙制御が実行される様になされているので、これにより、紙送りモータ167の回転中にクラッチ装置31を非稼働状態から稼働状態へと切り替える場合においても、部品精度或いは組立精度に関わらず正確な給紙制御を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係るプリンタの側断面概略図である。
【図3】本発明に係るプリンタの制御部のブロック図である。
【図4】給紙装置の側面図である。
【図5】給紙ローラおよびホッパの斜視図である。
【図6】ホッパに設けられる補強板の説明図である。
【図7】クラッチ装置の分解斜視図である。
【図8】クラッチ部材の断面図である。
【図9】給紙装置の平面図である。
【図10】給紙装置の部分拡大斜視図である。
【図11】給紙装置の部分拡大斜視図である。
【図12】給紙装置の部分拡大斜視図である。
【図13】給紙ローラ歯車の平面図である。
【図14】給紙ローラ歯車と紙戻しレバーの動作推移図である。
【図15】給紙ローラ歯車と紙戻しレバーの動作推移図である。
【図16】給紙ローラ歯車と紙戻しレバーの動作推移図である。
【図17】給紙ローラ歯車と紙戻しレバーの動作説明図である。
【図18】給紙ローラ歯車と紙戻しレバーの動作説明図である。
【図19】給紙装置の要部平面図である。
【図20】給紙装置の要部平面図である。
【図21】給紙装置の要部平面図である。
【図22】給紙装置の要部平面図である。
【図23】給紙装置の要部平面図である。
【図24】給紙ローラ歯車の他の実施形態を示す斜視図である。
【図25】給紙制御の内容を示すタイミングチャートである。
【図26】給紙制御の内容を示すタイミングチャートである。
【図27】クラッチレバーとキャリッジとの関係を示す説明図である。
【図28】クラッチレバーとキャリッジとの関係を示す説明図である。
【図29】動力ON位置を求める一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 給紙装置、1a 給紙装置フレーム、1b 後部フレーム、2 給紙ローラ軸、3 給紙ローラ、5 ホッパ、 6 カム、7 カムフォロア、8 ホッパばね、9 紙戻しレバー、17 搬送ローラ、23 キャリッジ、23a 突起部、25 インクジェット記録ヘッド、29 排紙ローラ、31 クラッチ装置、33 クラッチレバー、33a フック部、33b 回動軸、33c 第1キャリッジ係合部、33d リンク部材当接部、35 給紙ローラ歯車、36 カム、37 カム溝、37a 外壁、37b 内壁、38a 外壁肉盛部、38b 内壁肉盛部、39 平歯車、39a 突起軸、39b ばね掛止部、40 平歯車、41 ラチェット歯車、43 クラッチ部材、43a 歯部、43b 軸受孔、43c ばね掛止部、43d クラッチ係合部、45 引っ張りコイルばね、47 揺動部材、49 ねじりコイルばね、51 リンク部材、51a 第2キャリッジ係合部、51b クラッチレバー係合部、51c 長溝、51d傾斜面、53 引っ張りコイルばね、100 インクジェットプリンタ、150 制御部、P 印刷用紙

Claims (6)

  1. 回動駆動される給紙ローラ軸に取り付けられ、被記録材に接触し且つ回動することにより、被記録材を給送する給紙ローラと、
    複数枚の被記録材を傾斜姿勢で支持し、且つ、給紙時には支持した被記録材の最上位のものを前記給紙ローラに圧接させるホッパと、
    被記録材の給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す紙戻しレバーと、を備えた給紙装置であって、
    前記紙戻しレバーが、前記給紙ローラ軸の駆動源によって回動駆動される様構成され、且つ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされたことを特徴とする給紙装置。
  2. 回動駆動される給紙ローラ軸に取り付けられ、被記録材に接触し且つ回動することにより、被記録材を給送する給紙ローラと、
    複数枚の被記録材を傾斜姿勢で支持し、且つ、給紙時には支持した被記録材の最上位のものを前記給紙ローラに圧接させるホッパと、
    被記録材の給送経路を側視して回動可能に設けられ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す紙戻しレバーと、を備えた給紙装置であって、
    前記紙戻しレバーが、被記録材に記録を行う記録部を備えた記録装置において前記記録部に被記録材を搬送する搬送ローラの駆動源によって回動駆動される様構成され、且つ、給送されるべき最上位の被記録材と共に下流側に送られた次位以降の被記録材を上流側に押し戻す際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされたことを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1または2において、前記ホッパが前記駆動源によって駆動される様に構成され、
    前記ホッパを前記給紙ローラに向けて付勢するホッパ付勢手段の付勢力によって前記ホッパ上に支持された被記録材が前記給紙ローラに当接する際に、前記駆動源の減速制御が実行される様になされたことを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記給紙ローラ軸に設けられ、前記給紙ローラと連動して回動するカムと、
    前記カムと係合するカムフォロア部を有し、前記カムの回動に従って揺動する揺動部材と、
    前記揺動部材に設けられ、且つ、前記紙戻しレバーの回動中心から偏倚した位置に設けられる回動作用部と係合することにより、前記揺動部材の揺動に従って前記紙戻しレバーを回動させる紙戻しレバー回動部材と、を備え、
    前記紙戻しレバー回動部材が、非定常的な負荷が掛かった際に、弾性的に変形する部材であることを特徴とする給紙装置。
  5. 被記録材に記録を行う記録部を有する記録装置であって、請求項1から4のいずれか1項に記載された給紙装置を備えていることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5において、前記記録部の下流側に設けられ、前記記録部によって記録の行われた被記録材を排紙する排紙ローラを備え、
    前記排紙ローラによる被記録材の排紙動作中に、前記給紙ローラによる被記録材の給紙動作が実行される様になされたことを特徴とする記録装置。
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