JPH106527A - 記録制御方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

記録制御方法及びインクジェット記録装置

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JPH106527A
JPH106527A JP9078426A JP7842697A JPH106527A JP H106527 A JPH106527 A JP H106527A JP 9078426 A JP9078426 A JP 9078426A JP 7842697 A JP7842697 A JP 7842697A JP H106527 A JPH106527 A JP H106527A
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ink
ink tank
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tank
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喜一郎 高橋
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Kentaro Yano
健太郎 矢野
Hitoshi Nishigori
均 錦織
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Hidehiko Kanda
英彦 神田
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17543Cartridge presence detection or type identification
    • B41J2/17546Cartridge presence detection or type identification electronically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット法により記録する際、濃度の
異なるインク、特に低濃度のインクに交換されても高画
質の画像を記録できるインクジェット記録装置及び記録
制御方法を提供する。 【解決手段】 この方法を用いた装置によれば、記録ヘ
ッドに装着されるインクタンクの種類を識別し、インク
タンクの種類により、濃度の異なるインクを収容してい
るインクタンクに変更されたことを識別すると、その記
録ヘッドの回復条件を、そのインクの種類に応じて変更
する。特に低い濃度のインクを収容しているインクタン
クに交換されると、そのインクタンクの交換後の記録ヘ
ッドの吸引回数、ワイピング後の予備吐出回数を多く
し、記録時の予備吐出間隔を短くしてその回数を多くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録制御方法及びイ
ンクジェット記録装置に関し、特に、例えば、インクを
使用して記録を行う記録ヘッドにより記録媒体に画像を
記録するインクジェット方式に従う記録制御方法及びイ
ンクジェット記録装置装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタとして、1色の
インクを用いてモノクロ記録を行うインクジェットプリ
ンタと、複数の色のインクを用いてカラー記録を行うカ
ラーインクジェットプリンタとが市場に出ている。カラ
ーインクジェットプリンタは、一般的にはイエロ
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のインク
を使用し、また、更には黒(K)を加えた4色のインク
を使用してカラー画像を記録する。
【0003】最近、パソコン、情報処理機器、通信機器
等の普及に伴い、それらの機器の画像形成(記録)装置
の一つとして、インクジェット方式による記録ヘッドを
用いてデジタル画像記録を行うプリンタが急速に普及し
ている。更に、このような情報機器、通信機器等の高画
質化・カラー化に伴い、その出力装置であるプリンタに
対して高画質化・カラー化の要求が高まってきている。
このようなプリンタは、記録速度の向上のため、複数の
記録素子を集積配列している記録ヘッド(以下、マルチ
ヘッドという)として、インク吐出口および液路を高密
度で複数集積したものを用いており、カラー用の記録ヘ
ッドでは、シアン、マゼンタ、イエロ、黒夫々のインク
に対して専用のヘッドユニットを備える構成が一般的で
ある。しかし、インク吐出口および液路の高密度集積に
は限界があり、結果として画像のハイライト部でインク
のドット形状(粒状感)が目立ち、画像の高画質記録の
面で問題となっていた。
【0004】そこで、装置構成を改良することにより高
画質の画像記録を実現する手法として、インク吐出口及
び液路の集積密度を高くする代わりに、吐出するインク
のドット径を小さくし、1つの画素に対して、小さなド
ットを記録濃度に応じて複数回重ねて記録する方式、い
わゆるマルチドロップ記録方式が提案されている。この
ようなマルチドロップ方式では、ドット径を通常よりも
小さくできるのでハイライト部の画質はやや改善される
が、吐出の安定性との関係で、吐出するインク液滴のサ
イズを小さくできる限界があり、これが高画質化の限界
となっている。
【0005】これに対して、インク吐出口及び液路の集
積密度を高くせずに高画質化を図る他の手法として、イ
ンクの染料濃度の異なる同系色の淡インクを用いて、画
像のハイライト部を淡インクで記録してインクのドット
形状を目立たなくする、記録方式が提案されている。こ
のような方式のプリンタは、通常の濃インクが貯溜され
ているインクタンク(或はカートリッジ)と淡インクが
貯溜されているインクタンク(或はカートリッジ)と交
換することにより、濃インクを用いても或は淡インクを
用いても記録が可能になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同系色
の複数種の濃度のインクが貯溜されているインクタンク
を交換して記録可能なインクジェットプリンタにおい
て、インクタンクを交換して記録を行う場合、もしくは
同系色の複数種の濃度のインクを使用するインクカート
リッジを交換して記録を行う場合には、必ずしも同じ状
態で記録が行われるとは限らず、以下の様な問題点があ
る。 (1)インク混じり インクタンクの交換を行った場合、交換前に使用されて
いたインクと交換後に使用されていたインクの濃度が異
なると、記録ヘッド内部(共通液室、インク供給路等)
に残っている交換前のインクが、交換後のインク濃度に
影響を及ぼすことがある。例えば、濃インクを使用した
後に、淡インクのインクタンクに交換した場合には、記
録ヘッド内部に残っている濃インクが淡インクに混じっ
てしまい、正規の淡インクの濃度よりも高くなってしま
う。この状態で記録が行われると初めは濃度が高く、記
録していくに従ってだんだんと濃度が下がり、最終的に
は淡インクの濃度になる。これは、同じ濃度のインクが
使用される場合には全く問題にならないが、濃度の異な
るインクをインクタンクの交換で使用する場合に特有の
現象である。
【0007】また、インクカートリッジを交換した場合
に、ワイピング部材やキャッピング部材に、その交換前
に使用していたインクが付着しており、これが交換後の
インク濃度に影響を及ぼすことがある。例えば、濃イン
クを使用した後に、淡インクのインクカートリッジに交
換した場合には、前記の部材に付着していた濃インクが
淡インクに混じってしまうことになる。これによりワイ
ピングやキャッピング等の回復動作後に記録した画像に
影響を与えてしまう。これも、同一のプリンタで濃度の
異なるインクを使用して記録する場合に特有の現象であ
る。 (2)濃度変動 通常の濃インクに比べて淡インクの方が染料濃度の変化
に対する光学的反射濃度の変化が大きい。図2に染料濃
度の変化に対する反射濃度の変化の特性を示す。図2に
おいて、通常の濃インクの染料濃度を1.0として、そ
の場合の反射濃度を1.0として規格化している。濃イ
ンクの染料濃度が0.8〜1.0の範囲で変化した場
合、反射濃度は0.93〜1.0の範囲で変化し、反射
濃度の変化幅は0.07である。これに対して、染料濃
度を1.0の通常の濃インクを5倍に希釈した淡インク
を用いると、染料濃度0.2を中心とした染料濃度0.
1〜0.3に対する反射濃度の差は0.30(=0.5
9−0.29)である。このように同じ染料濃度の変化
幅に対する反射濃度は淡インクの方が敏感であり、淡イ
ンクの場合の方が反射濃度が大きく変化している。従っ
て、記録ヘッドにおいて記録に用いられていないインク
吐出ノズルが乾燥する等してそのノズル内に存在するイ
ンクの染料濃度が変化すると、淡インクの方が反射濃度
の変動が大きくなる。
【0008】上記の問題点は、異なる濃度で同系色のイ
ンクが収容されているインクタンクもしくはインクカー
トリッジを交換して使用する場合に発生する弊害であ
り、同系色の複数種の濃度のインクを用いて高画質のカ
ラー画像を形成する場合には避けて通れない問題であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来例に鑑
みてなされたもので、インクジェット法により記録する
際、例えば、インク濃度の異なるインクに交換されても
高画質の画像を記録できる記録制御方法及びインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
【0010】また、記録に使用するインクが、高濃度の
インクより低濃度のインクに交換された場合でも、残存
しているインクとの混合によるインク濃度の変動を抑え
て、高画質の画像を得ることができる記録制御方法及び
インクジェット記録装置を提供することを別の目的とす
る。
【0011】さらに、濃度の低いインクを使用する際に
は、インク交換後の記録ヘッドの吸引回数を増やして、
残存インクとの混合による濃度変動を少なくして画像へ
の影響を抑えた記録制御方法及びインクジェット記録装
置を提供することをさらに別の目的とする。。
【0012】またさらに、濃度の低いインクを使用する
際には、予備吐出回数を増やして、インクの濃度変動を
抑えて画像への影響を少なくした記録制御方法及びイン
クジェット記録装置を提供することをさらに別の目的と
する。。
【0013】またさらに、濃度の低いインクを使用する
際には、予備吐出間隔を短くして、インクの濃度変動を
抑えて画像への影響を少なくした記録制御方法及びイン
クジェット記録装置を提供することをさらに別の目的と
する。。
【0014】またさらに、濃度の低いインクを使用する
際には、記録ヘッド前面の清掃後の予備吐出回数を増や
して、インクの濃度変動を抑えて画像への影響を少なく
した記録制御方法及びインクジェット記録装置を提供す
ることをさらに別の目的とする。
【0015】またさらに、濃度の低いインクを貯溜した
インクタンクに交換する際には、インクタンクが外され
ている状態で記録ヘッドを吸引して残存インクを除去す
ることにより、記録に使用するインクの濃度変動を少な
くした記録制御方法及びインクジェット記録装置を提供
することをさらに別の目的とする。
【0016】またさらに、ホストコンピュータとの連携
により上記のような手法により記録に使用するインクの
濃度変動を少なくし高画質な画像を記録することができ
るインクジェット記録装置を提供することをさらに別の
目的とする。
【0017】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録装置は、以下の様な構成からなる。
【0018】即ち、インクを吐出する記録ヘッドと前記
インクを貯溜するインクタンクとが分離可能な構成であ
り、前記記録ヘッドと前記インクタンクとを含むインク
カートリッジを装着して記録を行うインクジェット記録
装置であって、前記インクタンクが装着されたかどうか
を検出する検出手段と、前記検出手段によって装着され
たインクタンクの種類を識別する識別手段と、前記識別
手段によって識別された種類に従って、前記インクタン
ク装着直後において実行される前記記録ヘッドの回復動
作の回復条件を設定する設定手段と、前記設定手段によ
って設定された回復条件に従って前記回復動作を実行す
る回復手段とを有することを特徴とするインクジェット
記録装置を備える。
【0019】また別の発明によれば、インクを吐出する
記録ヘッドによって記録を行うインクジェット記録装置
であって、前記記録ヘッドに含まれる複数の記録要素を
複数のブロックに分割する分割手段と、前記分割手段に
よって分割されたブロック毎に前回のインク吐出からの
経過時間を測定する測定手段と、前記測定手段によって
測定されるブロック毎の経過時間と所定時間とを比較す
る比較手段と、前記比較手段による比較結果に従って、
前記ブロック毎に予備的なインク吐出を行なわせるよう
制御する予備吐出制御手段とを有することを特徴とする
インクジェット記録装置を備える。
【0020】更に別の発明によれば、インクを吐出する
記録ヘッドと前記インクを貯溜するインクタンクとが一
体となったインクカートリッジを装着して記録を行うイ
ンクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドのイン
ク吐出面をキャップするキャッピング手段と、前記イン
クカートリッジが装着されたかどうかを検出する検出手
段と、前記検出手段によって装着されたインクカートリ
ッジの種類を識別する識別手段と、前記識別手段によっ
て識別された種類に従って、前記インクカートリッジ装
着直後において実行される前記キャッピング手段の内部
を吸引する第1の吸引動作と、前記記録ヘッドのインク
吐出ノズルを吸引する第2の吸引動作とを含む回復動作
の回復条件を設定する設定手段と、前記設定手段によっ
て設定された回復条件に従って前記回復動作を実行する
回復手段とを有することを特徴とするインクジェット記
録装置を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0022】図1は、以下に説明するいくつかの実施形
態において共通的に用いられ、交換可能なインクカート
リッジを使用するインクジェット記録装置の機械的構成
を示す図である。図1では、このインクジェット記録装
置のフロントカバーを取り外して装置構成が見えるよう
にした状態を示している。このインクカートリッジは記
録ヘッドを備え、交換可能なインクタンクを搭載して構
成するようになっている。
【0023】図1において、1は交換式のインクカート
リッジ、2はインクカートリッジ1を取り付けるための
キャリッジユニットである。3はインクカートリッジ1
をキャリッジユニット2に固定するためのホルダであ
り、カートリッジ固定レバー4に連動して作動する。即
ち、インクカートリッジ1をキャリッジユニット2内に
装着してからカートリッジ固定レバー4を回転すること
により、インクカートリッジ1をキャリッジユニット2
に圧着するように構成されている。これによりインクカ
ートリッジ1の位置決めと、インクカートリッジ1とキ
ャリッジユニット2との電気的なコンタクトを得ること
ができる。5は電気信号をキャリッジユニット2に伝え
るフレキシブルケーブルである。6はキャリッジユニッ
ト2を主走査方向に往復動作させるためのキャリッジモ
ータである。7はキャリッジモータ6によって駆動さ
れ、キャリッジユニット2を移動させるためのキャリッ
ジベルトである。8はキャリッジユニット2を支えるガ
イドシャフトである。9はホームポジションセンサで、
キャリッジユニット2のホームポジションを決めるため
のフォトカプラ等を備えている。10は遮光板で、キャ
リッジユニット2がホームポジション位置に到達する
と、ホームポジションセンサ9のフォトカプラへの光が
遮光板10により遮光される。これにより、キャリッジ
ユニット2がホームポジション位置に到達したことが検
出される。12は記録ヘッドの回復機構を含むホームポ
ジション・ユニットである。この回復機構には、記録ヘ
ッドのインク吐出口の乾燥を防止するキャッピングユニ
ット、インク吐出口の汚れや記録ヘッド内部の汚れを取
り除く吸引回復を行うポンプユニット、インク吐出口の
汚れを取り除くワイピングユニット、更には記録中の予
備吐出を行うための廃インク処理部等が含まれる。13
は記録媒体を排紙するための排紙ローラで、拍車ユニッ
ト(不図示)とで記録媒体を挟み込み、これを記録装置
外へ排出させる。
【0024】図3は、インクカートリッジ1の詳細図で
ある。
【0025】図3において、15は黒(Bk)インクを
貯留する交換可能なインクタンク、16はC,M,Yの
各色剤のインクを貯溜する交換可能なインクタンクであ
る。17はインクカートリッジ1と連結してインクを供
給する部分となるインクタンク16のインク供給口、1
8は同様にインクタンク15のインク供給口である。イ
ンク供給口17、18は、供給管20に連結されて記録
ヘッド21にインクを供給するように構成されている。
19は前述のフレキシブルケーブル5と接続され、記録
データに基づく信号を記録ヘッド21に伝える様に構成
されている電気コンタクトである。
【0026】次に、図4を参照して、記録ヘッド21の
構成について詳細に説明する。
【0027】図4は記録ヘッド21の構成を示す外観斜
視図で、図4Aは記録ヘッド21の後ろから見た図で、
図4Bは記録ヘッド21の前面から見た斜視図である。
【0028】記録ヘッド21の前面部には、イエロ、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するノズル群
がそれぞれ一直線上に配されており、これらのノズル群
において、イエロ用、マゼンタ用、シアン用のノズル群
にはそれぞれ24個、ブラック用のノズル群には64個
の吐出口が設けられている。そして、これら各色の吐出
口群同士の間隔は、1ノズルピッチ以上となっている。
【0029】これら吐出口の各々には、吐出口に連通す
るインク液路が設けられており、インク液路が配設され
る部位の後方には、これら液路にインクを供給するため
の共通液室が設けられている。また吐出口の各々に対応
するインク液路には、インクに膜沸騰を生じさせて吐出
口からインク液滴を吐出するために利用される熱エネル
ギーを発生する電気熱変換体や、これに電力を供給する
ための電極配線が設けられている。これら電気熱変換体
(吐出用ヒータ)や電極配線は、シリコン等からなる基
板201上に成膜技術によって形成される。更に、基板
201上に樹脂、ガラス材よりなる隔壁、天板等を積層
することによって、上記吐出口、インク液路、共通液室
が構成される。さらに後方には、電気熱変換体を記録信
号に基づいて駆動するための駆動回路を実装したプリン
ト基板202が設けられている。
【0030】または、該ガラス材を用いずに、複数のイ
ンク流路を夫々区分するための隔壁や共通液室等を設け
た溝付天板(オリフィスプレート)と、該基板とを貼り
合わせて形成する構成にしても良い。溝付天板は一体成
型したものであり、一体成型材料としてはポリサルフォ
ンが好ましいが、他の成型用樹脂材料でも良い。
【0031】アルミプレート203と平行に突き出たパ
イプ204〜207は、基板201と垂直方向に広がっ
たディストリビュータと呼ばれるプラスチック部材20
8から突き出ており、更にその内部の流路と連通してお
り、その流路は共通液室に連通している。ディストリビ
ュータ208内の流路はイエロ用、マゼンタ用、シアン
用、ブラック用の4本が存在し、それぞれの共通液室と
パイプを連結している。
【0032】この実施形態では、カラーインクと黒(B
k)インクのそれぞれ独立のインクタンク交換が可能な
構成を用いているが、カラーインク夫々が独立したイン
クタンクに収容される構成のインクカートリッジを用い
ても良い。記録ヘッド21に設けられたイエロ用、マゼ
ンタ用、シアン用の各吐出口からは約40ngのインク
が、ブラック(黒)用の吐出口からは約80ngのイン
クが吐出される。
【0033】この実施形態のインクジェット記録装置で
使用されるインクの成分の一例を以下に示す。 1.Y(イエロ) C.I.ダイレクトイエロ86 3% ジエチレングリコール 10% イソプロピルアルコール 2% 尿素 5% アセチレノールEH(川研ケミカル) 1% 水 79% 2.M(マゼンタ) C.I.アシッドレッド289 3% ジエチレングリコール 10% イソプロピルアルコール 2% 尿素 5% アセチレノールEH(川研ケミカル) 1% 水 79% 3.C(シアン) C.I.ダイレクトブルー199 3% ジエチレングリコール 10% イソプロピルアルコール 2% 尿素 5% アセチレノールEH(川研ケミカル) 1% 水 79% 4.Bk(黒) C.I.ダイレクトブラック154 3% ジエチレングリコール 10% イソプロピルアルコール 2% 尿素 5% 水 80% このように、黒(Bk)のインクに対してCMYの各イ
ンクは、アセチレノールEHを1%加えることによって
浸透性を向上させている。付加物としてはこれ以外に
も、他の界面活性剤や、アルコール等がある。
【0034】このインク成分中のそれぞれの染料濃度を
少なく設定しているのが淡インクであり、この実施形態
では、例えば、インクタンク15に収容するBkの場合
で2倍希釈のBkインクを用いた場合には染料濃度は
1.5%に、3倍希釈のBkインクを用いた場合には染
料濃度は1%になる。また、インクタンク16に収容す
るカラーインクの場合で2倍希釈のカラーインクを用い
た場合の染料濃度はYはそのまま3%、M,Cは1.5
%になり、3倍希釈のカラーインクを用いた場合の染料
濃度はYはそのまま3%、M,Cは1%となる。
【0035】図5は、この実施の形態のインクジェット
記録装置における電気制御構成を示すブロック図であ
る。
【0036】図5において、301は、インクジェット
記録装置全体を制御するためのシステムコントローラ
で、マイクロプロセッサ(CPU)をはじめ制御プログ
ラムが収納されている記憶素子(ROM)、マイクロプ
ロセッサが処理を行う際に使用する記憶素子(RA
M)、更にはCPUからの指示により時間を計時するタ
イマ等が設けられている。302はキャリッジモータド
ライバで、システムコントローラ301からの指示に従
ってキャリッジモータ6を回転駆動し、キャリッジユニ
ット2を主走査方向に走査させる。同様に303は紙送
りモータドライバで、システムコントローラ301から
の指示に従って紙送り用モータ305を回転駆動し、記
録媒体である記録紙などを副走査方向に搬送させる。3
06はホストコンピュータで、このインクジェット記録
装置に対して、記録データを伝送する。307は受信バ
ッファで、ホストコンピュータ306から受信した記録
データを一時的に格納している。308は各色に対応し
た画像データ(ビットイメージ)を記憶するためのフレ
ームメモリで、各色での記録に必要な分のメモリサイズ
を有している。この実施の形態では、記録用紙1枚(1
頁)分の記録データを記憶可能なフレームメモリの場合
で説明するが、本発明はフレームメモリのサイズには限
定されない。
【0037】309はプリントバッファで、各色に対応
した記録すべきデータを一時的に記憶しており、この各
色に対応したプリントバッファの容量は、記録ヘッド2
1における吐出口(ノズル)数により変化する。310
は記録制御部で、記録ヘッド21をシステムコントロー
ラ301からの指令により適切にコントロールするため
のものであり、吐出速度、記録データ数等を制御してい
る。311はヘッドドライバで、各色に対応した記録素
子群21Y,21M,21C,21Bkの駆動を制御し
ており、記録制御部310からの信号によりコントロー
ルされる。312は操作部で、ユーザにより操作される
各種キーや、ユーザへの種々のメッセージやエラーメッ
セージ等を表示する表示器を備えている。
【0038】図6は、インクジェット記録装置のインク
カートリッジ1の電気コンタクト19の詳細を示す図で
ある。
【0039】コンタクト部19を通して、インク吐出に
関する信号や、装着されているインクカートリッジ1又
はインクタンクを認識するための情報としてのID信号
等が、この記録装置本体に送られる。
【0040】図7は、インクカートリッジ1に装着され
るインクタンクの種別を検知する方法を説明する図であ
る。
【0041】インクタンク15,16がインクカートリ
ッジ1に装着され、フック70とタンクの突起73とが
係合することによりインクカートリッジ1上にインクタ
ンクが固定される。フック70の力が作用する方向に、
装着されたインクタンクの種類を検知するためのコンタ
クト71が設けられている。このタンク種別検知用のコ
ンタクト71は、インクカートリッジ1側とインクタン
ク15,16側の双方に設けられている。72はインク
タンク15,16側のコンタクト部71を拡大して示す
図で、電極パッド1、電極パッド2、電極パッド3の3
つの電極パッドが設けられていることが示されている。
この図には示していないが、インクカートリッジ1側も
同様の電極パッドが同数設けられており、コンタクト7
1において電気的に接続されている。ここで、インクタ
ンク15,16側のコンタクト71に於いて、電極パッ
ド1、電極パッド2は通電可能な状態になっているが、
電極パッド3は絶縁されているものとする。例えば、こ
のような状態を通常のインクが注入されているインクタ
ンクとする。これらの電極パッドと接触している、イン
クカートリッジ1側のコンタクト71を介して、インク
ジェット記録装置は、これらの電極パッドに通電するこ
とにより、取り付けられているインクタンクが、どのよ
うな種類のインクを収容しているかを検知することがで
きる。
【0042】即ち、図7の例では、電極パッド1と電極
パッド2の間には電流が流れるが、電極パッド1と電極
パッド3及び電極パッド2とパッド3との間には電流が
流れない。この状態を予め、通常のインクタンクが取り
付けられているとしてインクジェット記憶装置のROM
等に記憶させておく。これに対して、淡インクを注入し
ているインクタンクでは、例えば電極パッド3を通電可
能な状態にしておくことにより、通常のインクタンクと
異なっていることを識別することが可能となる。
【0043】また、この実施の形態では、インクタンク
を識別するための電極パッドの数を3つとしているが、
これら電極パッド数を多くすることにより、より多くの
インクタンクの種類を識別することが可能となる。
【0044】更に、図6に示した電気コンタクト19を
介して導通状態を調べることにより、インクカートリッ
ジ1又はインクタンクが交換されたかどうかを検知する
ことも可能である。
【0045】以下、以上の構成のインクジェット記録装
置を用い、インクタンク交換に係る回復動作について、
いくつかの実施形態を説明する。
【0046】[実施形態1]ここでは、各々のインクタ
ンクに最適な回復条件をインクタンク交換シーケンスに
設定する場合について説明する。
【0047】図8は、インクジェット記録装置が実行す
るインクタンクの交換制御を示すフローチャートであ
る。この処理を実行する制御プログラムはシステムコン
トローラ301のROM等に記憶され、システムコント
ローラ301のCPUの制御の下に実行される。
【0048】まずステップS1で、インクカートリッジ
1にインクタンクが装着されているか否かを検知し、装
着されていなければステップS2に進み、インクタンク
無しである旨を操作部312の表示器に表示して、ユー
ザにインクタンクの装着を促す。そして、処理は再度ス
テップS1に戻り、インクタンクの有無を検知する。
尚、このインクタンクが装着されているか否かは、図6
を参照して説明した電気コンタクト19の電極パッドに
通電することにより容易に判別できる。
【0049】一方、ステップS1でインクタンクが装着
されていると判断された場合、処理はステップS3に進
み、その装着されているインクタンクの種類を検知す
る。ここでは、インクタンクの種類の検知は、図7を参
照して説明した方法により行う。ステップS3で検知し
たインクタンクの種類に応じて、処理はステップS4〜
S6のいずれかに進み、そのインクタンクに応じた回復
条件をそれぞれ設定する。これにより装着されているイ
ンクタンクに最適な回復条件を設定することができる。
【0050】図9は、図8に示す3種類のインクタンク
(「インクタンク1」〜「インクタンク3」)のそれぞ
れの回復条件の一例を示す図である。
【0051】ここで、「インクタンク1」には通常のイ
ンクが収容されており、「インクタンク2」には最大2
倍に希釈されたインクが、「インクタンク3」には最大
3倍に希釈されたインクがそれぞれ収容されているもの
とする。 (1)タンク交換後の吸引回復回数 図2を参照して既に述べたように、淡インクは通常濃度
のインクに比べて、染料濃度の変動に対してその反射濃
度の変動が大きい。従って、新たに淡インクのインクタ
ンクが装着された場合には、インクタンクの交換時にお
いて、交換前のインクが記録ヘッド21に残存している
ことによる影響を最小限にする必要がある。そのために
は、記録を行う前に、新たに装着したインクタンクに貯
溜されたインクで記録ヘッド21内部を確実に満たして
しまう必要がある。よって、染料濃度の薄いインクほ
ど、インクタンク交換時の吸引回数を多く設定する。
【0052】これに対して、インクタンクが交換され記
録にインクが用いられるようになったときに実行される
吸引回復は、インクの濃度に係らず、吸引回数を1回と
する。即ち、染料濃度の低いインクほどインクタンク交
換時に吸引回数を多くするようにインクタンクの種類に
応じて吸引回数を変更するのは、異なる種類のインクタ
ンクに交換された場合のみであり、通常の装置使用中で
間欠的に実行される吸引回復における吸引回数を多く設
定する必要はない。また、インクタンクの交換が同じ種
類のもの同士であった場合には、同じ染料濃度のインク
を用いているので、インクタンク交換時でも吸引回数を
多くする必要はない。
【0053】従って、図8に示すような処理手順に従っ
てインクタンクの交換が行われ、その交換が異なる種類
のインクタンクへの交換であった場合に、図9に示すよ
うなインクタンクの種類に従った吸引回数が設定され
る。
【0054】これによって、インクタンク交換時に、イ
ンクタンクの種類に従った適切な吸引回復回数を設定す
ることができ、無駄な吸引回復を行なうことが防止さ
れ、インクの無駄な消費をなくすことに貢献する。 (2)ワイピング後予備吐出回数 ワイピング(記録ヘッド前面の清掃)に起因する粘度の
増えたインク等の影響は、淡インクの方が受け易い。こ
の観点から、新たに淡インクを収容したインクタンクが
装着された場合には、ワイピング後の予備吐出回数を多
く設定している。これにより、ワイピング後の淡インク
の濃度変動が極力少なくなるようにしている。 (3)記録中の予備吐出間隔 記録動作中に、インク吐出が発生しないノズルは乾燥し
易く、濃度変動が起こり易い。このような濃度変動によ
る影響は、淡インクの方が受け易いので、染料濃度が薄
いインクの場合ほど、予備吐出の間隔を短く設定してい
る。 (4)記録中の予備吐出回数 上述のように、染料濃度の薄いインクほど記録動作中の
予備吐出の間隔を短く設定しているので、淡インクを収
容したインクタンクが装着されている時は、その予備吐
出間隔が短くなった分、予備吐出回数を少なくしてい
る。これにより単位時間当たりの総予備吐出数をほぼ同
数になるようにしている。例えば、一分(60秒)当た
りで考えると、「インクタンク1」の場合では5回(6
0/12=5)となり、総計75(=5×15)回の予
備吐出が行われる。また「インクタンク2」の場合では
約7回(60/8=7.5)となり、総計77回の予備
吐出が行われる。更に、「インクタンク3」の場合で
は、10回(60/6=10)となり、総計80回の予
備吐出が行われることになり、これにより一分当たりの
予備吐出発数がほぼ同じ数に近くなっている。
【0055】次に、インクカートリッジ1に装着されて
いるインクタンクの種類を識別する処理について詳細に
説明する。
【0056】図10は、コンタクト71の電極パッド数
が“3”の場合に、インクカートリッジ1に装着されて
いるインクタンクの種類を識別する処理を示すフローチ
ャートである。ここに示す処理は、図8におけるステッ
プS3の処理に相当している。ここでは、電極パッド1
は常に通電可能な状態としておき、電極パッド2、電極
パッド3の状態に応じて、装着されているインクタンク
の種類を識別するものとする。
【0057】まずステップS11で、電極パッド1と電
極パッド2との間に電圧を印加し、ステップS12で、
これら電圧を印加した電極パッド1,2間に電流が流れ
るかどうかを調べる。これは、実際には電圧を印加した
場合の抵抗値が数MΩ(絶縁状態)であるか、或は、数
Ω(導通状態)であるかにより調べている。
【0058】ステップS12で導通していると判断され
た場合、処理はステップS13に進み、今度は、電極パ
ッド1と電極パッド3との間に電圧を印加する。そして
ステップS14に進み、これら電極パッド1と電極パッ
ド3との間に電流が流れるかどうかをみる。電極パッド
1と電極パッド3との間が導通していると判断された時
はステップS15に進む。この場合は全ての電極が導通
しているので「インクタンク1」であると識別する。ま
たステップS14で、電極パッド1と電極パッド3との
間が導通していないと判断された場合はステップS16
に進み、電極パッド3だけが絶縁状態とみなして「イン
クタンク2」であると識別する。
【0059】一方、ステップS12で、電極パッド1と
電極パッド2とが導通していないと判断された時はステ
ップS17に進み、ステップS13と同様に、電極パッ
ド1と電極パッド3との間に電圧を印加する。そしてス
テップS18で、これら電極パッド1と3の間が導通し
ているかどうかをみる。電極パッド1とパッド3とが導
通していると判断された時はステップS19に進み、電
極パッド2だけが絶縁状態とみなして「インクタンク
3」であると識別する。また、ステップS18で、電極
パッド1と電極パッド3との間が導通していないと判断
された場合には、電極パッド2と電極パッド3とが共に
絶縁状態であるとみなし、ステップS20で「インクタ
ンク4」であると識別する。尚、図8におけるステップ
S1の判断がなされていない場合には、ステップS20
において、インクタンクが装着されていないと判断して
も良い。
【0060】このように、コンタクト71の通電状態を
調べることにより、インクカートリッジ1に装着されて
いるインクタンクの種類を識別することができる。
【0061】以上説明したようにこの実施形態によれ
ば、装着されているインクタンクの種類を識別すること
によって、その装着されているインクタンクに収容され
ているインクに最適な回復条件を設定することができ
る。
【0062】これにより、濃度の異なるインクを収容し
ているインクタンクを装着するだけで、以前に装着され
ていたインクタンクのインクの濃度に影響されず、その
インクの染料濃度に応じて高画質のカラー画像を形成で
きる。
【0063】尚、実施形態1では、装着されているイン
クタンクの種類を識別しているが、このような検知手段
を持たない記録装置の場合には、操作部312等を使用
してユーザがインクタンクのインクの種類を指定し、そ
の指定された種類に応じた吸引回復動作を行なうように
設定することにより、濃度の異なるインクを収容してい
るインクタンクを用いて、複数の染料濃度のインクによ
る高画質記録が可能となる。
【0064】[実施形態2]ここでは、淡インクが使用
されている場合、そのインクがノズル内で乾燥して発生
する濃度変動を防止する処理、特に予備吐出の駆動制御
について説明する。
【0065】淡インクの場合、染料濃度のわずかな変動
に対して反射濃度が大きく変動することは前述の通りで
あるが、記録ヘッド21においてインク吐出が行なわれ
ていないノズルは非常に乾燥し易く、インク吐出がなさ
れているノズルと比較して早く予備吐出を行う必要があ
る。淡インクを使用した場合は、通常のインクによる記
録時と同等の画像濃度を出すために、その染料濃度が薄
い分、より多くの量のインク吐出を行っている。例え
ば、3倍に希釈している淡インクを使用した場合であれ
ば、通常のインクを使用した場合と同等の画像濃度の画
像を記録するためには、1画素当たりのインク吐出の回
数を3倍にして記録する必要がある。よって、淡インク
を使用した場合はインクの消費量が多くなるため、画像
記録に使用する以外はなるべく無駄なインク吐出は避け
る必要がある。
【0066】そこで、この実施形態では、記録ヘッド2
1のノズル列をブロック化して、各ブロック毎に予備吐
出を行うタイミングを制御する。
【0067】図11は、この実施形態に従って記録ヘッ
ド21の全ノズルを複数のブロックに分けた様子を示す
図である。
【0068】この実施形態では、記録ヘッド21の全ノ
ズルを8つのブロックに分割している。そして、各ブロ
ック毎に、前回のインク吐出からの時間を、システムコ
ントローラ301のCPUがタイマを用いて計時し、そ
の計時値がある値以上、例えば12秒以上になった時
に、キャリッジユニット2が予備吐出を実行するポジシ
ョンに近付くタイミングで、そのブロックについてだけ
予備吐出を実行するようにしている。
【0069】図12は、この実施形態に従って実行され
る予備吐出の制御処理を示すフローチャートである。こ
の処理を実行する制御プログラムは、システムコントロ
ーラ301のROMに記憶されている。
【0070】まずステップS31で、ホストコンピュー
タ306から記録開始命令を受信すると処理はステップ
S32に進み、システムコントローラ301に記憶され
ている各ブロックに対応したタイマ値(図14を参照し
て後述する)をリセットする。次にステップS33に進
み、受信バッファ307に記憶されている受信データの
読み込みを開始する。受信バッファ307のメモリ容量
は、記録ヘッド21が複数回走査して記録できるだけの
記録データを記憶できるメモリ容量であるのが一般的で
ある。処理はさらにステップS34に進み、読み込んだ
データに記録データがあるかどうかを判断する。
【0071】記録データがあると判断された場合、処理
はステップS35に進み、その記録データをビットイメ
ージに展開して、キャリッジユニット2の走査に同期し
て記録ヘッド21に出力して記録を行う。
【0072】ステップS35の記録処理の詳細は、図1
3のフローチャートに示されている。
【0073】図13を参照してその記録処理を説明する
と、まずステップS350でキャリッジモータ6を回転
駆動してキャリッジユニット2を走査させ、ステップS
351で、記録タイミングになったかどうかを調べる。
記録タイミングになったと判断されたとき処理はステッ
プS352に進み、ヘッドドライバ311に、記録ヘッ
ド21における1走査分の記録データを出力する。そし
てステップS353に進み、そのデータを出力した記録
ヘッドのノズルブロックのタイマ値だけをクリアする。
【0074】図14は、システムコントローラ301に
のRAMに設けられたブロック番号とタイマ値とを対応
付けて記憶しているテーブルの構成例を示す図である。
【0075】ここでは、図11に示したブロック分割構
成に対応して記録ヘッド21の全ノズルを8つのブロッ
クに分割した場合で示している。これらタイマ値は、シ
ステムコントローラ301のタイマによる計時に基づい
て、常時、他のプログラムにより更新されているものと
する。
【0076】従って、ステップS35における記録動作
の終了後、処理はステップS36において図14に示す
テーブルを参照してタイマチェックを実行する。
【0077】その後、処理はステップS37に進み、ス
テップS36におけるタイマチェックに基づいてタイマ
値がタイムアウトに相当する値になっているブロックが
存在するかどうかを調べる。ここで、そのようなブロッ
クが存在しないと判断されたときはステップS35に戻
って前述の処理を実行するが、タイマ値がタイムアウト
になっているブロックが存在すると判断された時はステ
ップS38に進み、そのブロックに含まれるノズルに対
して予備吐出を実行する。こうして予備吐出が終了する
と、その予備吐出を行ったブロックに対応するタイマ値
をクリアする。そしてステップS39に進み、受信した
記録データの記録が終了したかを調べ、終了していない
と判断されたときはステップS35に戻って前述の処理
を実行する。これに対して、記録が終了したと判断され
たときは、改頁(排紙)などの処理を行った後ステップ
S33に進み、受信バッファ307からの次の頁の受信
データの読み込みを開始する。
【0078】尚、この実施形態では、記録開始命令を契
機としてタイマ値のリセットを行っているが、ワイピン
グのタイミングや吸引回復のタイミングで、このタイマ
をリセットしても良い。
【0079】以上説明したようにこの実施形態によれ
ば、記録ヘッドの全ノズルを複数ブロックに分割して、
各ブロック毎の使用間隔に基づいて予備吐出を行うかど
うかを制御している。これによりノズルの乾燥によって
生じるインクの濃度変動の影響を極力避けることがで
き、特に記録時における淡インクの染料濃度の変動を最
小限に抑制することができる。
【0080】これにより、頻繁に使用されないノズルを
用い、淡インクを使用して記録を行なう場合でも、高画
質な画像を記録することができる。
【0081】[実施形態3]ここでは、インクタンクを
交換する場合、その交換前に使用していたインクを記録
ヘッド21から完全に除去してからインクタンクを交換
することにより、その交換前から記録ヘッド内部に残留
していたインクによる影響を最小限に抑えるようにした
インクタンクの交換処理について説明する。
【0082】この実施形態では、インクタンクを交換す
る際、インクタンクが外されると、その時点で記録ヘッ
ド21の吸引回復を行うことにより、記録ヘッド21内
の残留インクを除去し、次に、新たに交換されるインク
タンクが装着されると、その状態で記録ヘッド21の吸
引回復を行う。これにより、インクタンク交換前の残存
インクの影響を最小限に抑えることができるようにして
いる。この実施形態における動作は、基本的にはインク
タンク交換を行うユーザの操作に伴って実行される。
【0083】図15は、この実施形態に従ってシステム
コントローラ301により実行されるインクタンクの交
換処理を示すフローチャートである。
【0084】まず、ステップS41で、例えば、操作部
312からユーザがインクタンクの交換命令を入力する
と処理はステップS42に進み、このインクタンクの交
換が、異なる種類のインクを収容するインクタンクへの
交換か否かを判別する。ここでは前述したように、現在
装着されているインクタンクの種類が何であるかを記録
装置が認識でき、新たに交換して装着されるインクタン
クの種類を、ユーザが操作部312のキー操作等で指定
できるとする。これにより、交換されて新たに装着され
るインクタンクが、現在と同じ種類のインクタンクの場
合はステップS43に進み、従来から周知の通常の交換
シーケンスに従う吸引回復動作を実行する。
【0085】一方、異なる種類のインクタンクに交換さ
れる場合、処理はステップS42からステップS44に
進み、異なる種類のインクタンクへの交換シーケンスに
従う吸引回復動作を実行する。
【0086】図16は、異なる種類のインクタンクへの
交換シーケンス従う吸引回復動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0087】まずステップS51で、キャリジモータ6
を回転駆動して、インクタンクを交換できる位置(ホー
ムポジション)にキャリッジユニット2を移動させる。
次にステップS52に進み、ユーザによりインクタンク
が取り外されるように指示する。ここでは、ユーザがイ
ンクタンクを取り外すように促すメッセージを操作部3
12に表示する。そしてステップS53で、記録ヘッド
21からインクタンクが取り外されたか否かを判断し、
インクタンクが取り外されていなければ、再度ステップ
S52に戻って、インクタンクの取り外しを促す。
【0088】ステップS53で、インクタンクが取り外
されたことを確認するとステップS54に進み、そのイ
ンクタンク無しの状態で記録ヘッド21の吸引回復を行
い、記録ヘッド21内部の残存インクを極力除去する。
また、ここでの吸引回復はインクタンクが無い状態を想
定して行うものであるため、吸引回復後のワイピングや
予備吐出の必要はない。むしろ、インクタンクのない状
態なので、予備吐出は行わないほうが好ましい。
【0089】次に処理はステップS55に進み、インク
タンクの装着を行う様に指示する。ここでは、ユーザが
新たなインクタンクを装着するように促すためのメッセ
ージを操作部312に表示する。次にステップS56に
進み、新たなインクタンクが装着されたか否かを判断
し、もし、新たなインクタンクが装着されていなけれ
ば、再度ステップS55に戻って、新たなインクタンク
の装着を促す。ステップS56で、新たなインクタンク
が装着されたことを確認するとステップS57に進み、
そのインクタンクが装着された状態で記録ヘッド21の
吸引回復を行い、記録ヘッド部21内を新たに装着され
たインクタンクのインクで充分に満たした後、一連の処
理を終了する。
【0090】以上説明したようにこの実施形態によれ
ば、異なる種類のインクを収容するインクタンクに交換
されるときは記録ヘッド内の残留インクを除去し、新た
に装着されたインクタンクに収容されたインクで記録ヘ
ッド内部を充填することにより、インクタンク交換時に
おける記録ヘッド内の残留インクによる影響を最小限に
抑えることが可能となる。
【0091】また、インクタンクが外されている状態で
記録ヘッドの吸引回復を行った後、新たなインクタンク
を装着するようにしているので、インクタンクの交換時
に吸引回復により消費されるインク量を少なくして、記
録ヘッド内のインクを新たなインクに入れ換えることが
できる。
【0092】また前述の実施形態と同様に、濃度の異な
るインクを収容しているインクタンクに交換するだけ
で、染料濃度の異なるインクを収容した複数のインクタ
ンクを交換しながら用いても以前のインクの影響を受け
ず高画質の画像を記録できる。
【0093】[実施形態4]さて、上述の共通装置で用
いられたインクカートリッジは記録ヘッドとインクタン
クとが分離可能な構成であったが、この実施形態では、
インクタンクと記録ヘッドとが一体に形成されたインク
カートリッジを使用する場合における吸引回復について
説明する。
【0094】図17は、この実施形態に従うインクカー
トリッジの交換処理を示すフローチャートである。尚、
この実施形態における装置構成は、記録ヘッドがインク
タンクと一体となったインクカートリッジとである以外
は前述の構成と同様である。
【0095】図17に示す処理は、図8のフローチャー
トに示したそれと基本的に同じである。、まずステップ
S61で、インクカートリッジが装着されているかどう
か検知する。インクカートリッジが装着されていなけれ
ば処理はステップS62に進み、インクカートリッジ無
しである旨を操作部312の表示器に表示して、ユーザ
にインクカートリッジの装着を促すように表示する。そ
してステップS61に戻り、インクカートリッジの有無
を検知する。
【0096】これに対して、インクカートリッジが装着
されている場合、処理はステップS63に進み、装着さ
れているインクカートリッジの種類を検知する。この実
施形態では、インクカートリッジの有無及び種類の検知
は、例えば、図6に示したインクカートリッジの電気コ
ンタクト19の電極パッドの内の所定の電極(パッド)
を導通或は非導通にすることにより識別する方法を用い
ている。
【0097】こうしてステップS63で識別したインク
カートリッジの種類に応じてステップS64〜ステップ
S66のいずれかに進み、その装着されたインクカート
リッジの種類に応じた回復条件をそれぞれ設定する。こ
れにより、装着されているインクカートリッジの種類に
最適な回復条件を設定することができる。
【0098】図18は、3種類のインクカートリッジの
それぞれの回復条件の一例を示す図である。実施形態1
と同様に、ここで、「インクカートリッジ1」は通常の
インクを収容しており、「インクカートリッジ2」は最
大2倍に希釈されたインクを、「インクカートリッジ
3」は最大3倍に希釈されたインクをそれぞれ収容して
いる。 (1)インクカートリッジ交換後吸引回復 通常のインクに比べて、淡インクは染料濃度の変動に対
して、その反射濃度が大きく変化する。そのため、淡イ
ンクを収容しているインクカートリッジに交換されると
きは、その交換前のインクがインクジェット記録装置の
キャッピング部材内に残存していると、吸引回復時のキ
ャッピング内のインク対流により記録ヘッドのノズル内
のインクの濃度に影響を及ぼしてしまう場合がある。
【0099】図20は、吸引回復時における記録ヘッド
21aとキャップ部材204内でのインク対流を説明す
る図である。
【0100】記録ヘッド21aの各ノズル203には、
それぞれ記録素子(吐出ヒータ)202が対応して設け
られており、この記録素子の発熱により記録素子上のイ
ンクが発泡して、この発泡によりインク体積の増加によ
りノズル203からインクが吐出される。
【0101】記録ヘッドの回復動作時、記録ヘッド21
aに密着しているキャップ部材204は吸引ポンプ(不
図示)に連結されており、吸引回復時の吸引ポンプの負
圧により、キャップ部材204の内側及び記録ヘッド2
1a内のインクを吸引して、キャップ部材204を通し
て排出することができる。図20には、この吸引回復時
のインク対流を矢印で示している。この場合、キャップ
部材204の内容積に対して、吸引ポンプとの連結口2
06(吸引口)が小さいため、キャップ部材204内の
インクは全てがスムーズに吸引口206に引き込まれる
ことはない。このため一部だけが吸引口206に引き込
まれ、引き込みきれなかったインクはキャップ部材20
4内で滞留してしまい、矢印で示すようなインクの対流
を繰り返しながら、吸引口206を通して徐々にインク
が排出されていくと考えられる。ここで、キャップ部材
204内に前回の吸引回復時等に残されたインク205
が残留している場合、前述のインク対流にこの残存イン
ク205を引き込んでしまい、残存インク205の混じ
ったインクがキャップ部材204内を対流することにな
る。
【0102】そして吸引回復が終了して吸引ポンプの負
圧がなくなると、ノズル203からインクを引き出そう
とする吸引の負圧が無くなるので、毛細管力によりノズ
ル203の近傍のインクがノズル内に引き込まれ、メニ
スカスを形成しようとする。この時、残存インク205
の混じったインクがキャップ部材204内を対流してい
ると、その残存インクが混じったインクがノズル203
内に取り込まれてしまう。
【0103】このような現象により、淡インクを用いて
記録を行うインクカートリッジでは、キャップ部材20
4内の残存インク205の影響を受けてインク濃度が変
動してしまう。これにより、記録動作の初期において、
適正な濃度のインクが吐出されなくなり、記録された画
像の濃度が変動するなどの好ましくない記録がなされて
しまう。従って、染料濃度の異なるインクを収容したイ
ンクカートリッジに交換する場合には、キャップ部材内
に残存しているインクの影響を最小限にする必要があ
る。このため、特に淡インクを収容しているインクカー
トリッジに交換した場合は、吸引に使用するキャップ部
材の残存インクを無くし、その交換されたインクカート
リッジから確実に吸引回復を実行する必要がある。
【0104】そこで、この実施形態では、淡インクを収
容したインクカートリッジに交換された時は、吸引回復
前にキャップ部材内を吸引する空吸引を行い、更に、染
料濃度の薄いインクほど空吸引回数が多くなるように設
定する。これにより、キャップ部材内の残存インクを極
力なくし、インクカートリッジの交換後の吸引回復時に
残存インクの影響がないようにしている。
【0105】これに対して、インクカートリッジが交換
され記録にそのインクが用いられるようになったときに
実行される吸引回復は、インクの濃度に係らず、吸引回
数を1回とする。即ち、染料濃度の低いインクほどイン
クカートリッジ交換時に空吸引回数を多くするようにイ
ンクカートリッジの種類に応じて空吸引回数を変更する
のは、異なる種類のインクカートリッジに交換された場
合のみであり、通常の装置使用中で間欠的に実行される
吸引回復における空吸引回数を多く設定する必要はな
い。また、インクカートリッジの交換が同じ種類のもの
同士であった場合には、同じ染料濃度のインクを用いて
いるので、インクカートリッジ交換時でも空吸引回数を
多くする必要はない。
【0106】従って、図17に示すような処理手順に従
ってインクカートリッジの交換が行われ、その交換が異
なる種類のインクカートリッジへの交換であった場合
に、図18に示すようなインクカートリッジの種類に従
った空吸引回数が設定される。
【0107】これによって、インクカートリッジ交換時
に、インクカートリッジの種類に従った適切な空吸引回
復回数を設定することができ、無駄な吸引回復を行なう
ことが防止され、インクの無駄な消費をなくするととも
に、吸引回復動作時間を最小限にすることに貢献する。 (2)ワイピング後予備吐出発数 ワイピングに起因する粘性の増加したインク等の影響
は、淡インクの方が受け易い。この観点から、淡インク
を収容したインクカートリッジに交換された場合には、
ワイピング後の予備吐出回数を多く設定している。これ
により、ワイピング後の淡インクの濃度変動が極力少な
くなるようにしている。 (3)記録中予備吐出間隔 記録動作中、インク吐出が発生しないノズルは乾燥し易
く、濃度変動が起こり易い。このような濃度変動による
影響は、淡インクの方が受け易いので、インクカートリ
ッジのインクの染料濃度が薄い場合ほど予備吐出の間隔
を短く設定している。 (4)記録中予備吐出回数 インクの染料濃度が薄いほど、記録動作中の予備吐出の
間隔を短く設定しているので、淡インクを収容したイン
クカートリッジの場合は、その間隔が短くなった分、予
備吐出回数を少なくしている。これにより、単位時間当
たりの総予備吐出数をほぼ同数になるようにしている。
例えば、60秒当たりで考えると、「インクカートリッ
ジ1」では5回(60/12=5)となり、総計75回
の予備吐出が行われる。また「インクカートリッジ2」
の場合では約7回(60/8=7.5)となり、総計7
7回の予備吐出が行われる。更に、「インクカートリッ
ジ3」の場合では10回(60/6=10)となり、総
計80回の予備吐出が行われる。こうしていずれの場合
も単位時間当たりの予備吐出回数をほぼ同じにしてい
る。
【0108】図19は、この実施形態におけるインクカ
ートリッジの種類を識別する処理を示すフローチャート
である。この処理は図10のフローチャートに示した処
理と基本的に同一であり、図6のコンタクト19の電極
パッド1〜3による導通状態に基づいて判断している。
ここでは電極パッド1は常に通電可能状態としておき、
電極パッド2、電極パッド3の状態に基づいて、装着さ
れているインクカートリッジの種類を識別している。
【0109】まずステップS71で、電極パッド1と電
極パッド2との間に電圧を印加し、ステップS72で導
通しているかどうかを調べる。実際には、電圧を印加し
た場合の抵抗値が数MΩ(絶縁状態)であるか、或は、
数Ω(導通状態)であるかにより判断している。導通し
ていると判断された時はステップS73に進み、電極パ
ッド1と電極パッド3との間に電圧を印加して、ステッ
プS74で、これらの間が通電しているかどうかを調べ
る。電極パッド1と電極パッド3との間が導通している
と判断された場合はステップS75に進み、全て通電可
能なので「インクカートリッジ1」であると識別する。
またステップS74で、電極パッド1と電極パッド3と
の間が導通していないと判断された場合には電極パッド
3だけが絶縁状態とみなしてステップS76に進み、
「インクカートリッジ2」であると識別する。
【0110】またステップS72で、電極パッド1と電
極パッド2とが導通していないと判断された時はステッ
プS77に進み、電極パッド1と電極パッド3との間に
電圧を印加し、ステップS78で、それら電極パッド間
が導通しているかどうかをみる。電極パッド1と電極パ
ッド3とが導通していると判断された時はステップS7
9に進み、電極パッド2だけが絶縁状態とみなし、「イ
ンクカートリッジ3」であると識別する。また、電極パ
ッド1と電極パッド3との間が導通していないと判断さ
れた場合はステップS80に進み、電極パッド2、電極
パッド3が電極パッド1と絶縁されているとして「イン
クカートリッジ4」であると識別する。このようにし
て、各電極パッドの通電状態を調べることにより、現在
装着されているインクカートリッジの種類を識別するこ
とができる。
【0111】以上説明したようにこの実施形態によれ
ば、装着されている一体型インクカートリッジの種類を
識別することによって、そのインクカートリッジに最適
な回復条件設定することができる。これにより、インク
カートリッジを交換するだけで、以前に装着されていた
インクカートリッジのインクの濃度に影響されず、交換
されたインクカートリッジのインクの染料濃度に応じて
高画質のカラー画像を形成できる。
【0112】尚、このインクカートリッジの種類は、操
作部等を使用してユーザが指示しても良い。
【0113】[実施形態5]前述した実施形態1〜4で
は、印刷時に装着されているインクカートリッジの種類
を判定し、その種類に応じた記録モードを自動的にホス
トコンピュータ(以下、ホストという)306にインス
トールされたドライバが設定し、ホスト306がそのド
ライバにおける色処理及びシステムコントローラ301
における処理を連動させて制御している。
【0114】これに対し、この実施形態ではユーザの用
途に応じた記録モードを確実に選択できるように、ホス
トの表示画面上でユーザが記録モードを任意に設定でき
る例について説明する。
【0115】図21はホスト306から種々の記録モー
ドをマニュアル設定する場合のホストとプリンタとの情
報の授受を説明する図である。
【0116】図21に示す動作を簡単に説明すると、ホ
スト306は記録装置に対して装着されているインクカ
ートリッジの種類を問合せる(S300)。これにより
記録装置では、装着されているインクカートリッジのI
Dを読み取って装着されているインクカートリッジの種
類を判別し(S310)、そのIDをホスト306に返
送する(S320)。ホスト306はこのIDを受け取
ると(S330)、そのインクカートリッジに収容され
ているインクの色に応じてドライバにより画像データに
対して色処理を行い(S340)、こうして生成された
色信号(CMYK濃度信号)及び記録モード信号を記録
装置に送信する(S350)。記録装置では、これら信
号を受信して、システムコントローラ301によるイメ
ージ展開などを行って(S370)記録する(S38
0)。
【0117】尚、またホスト306と記録装置とが、例
えば、セントロニクスなどのインタフェースで接続さ
れ、記録装置自体が種々の判断をして記録制御をするこ
とができないような場合は、ホスト306で所定のイン
クカートリッジを使用した記録モードなどが設定され、
その設定されたモードに応じたプリント処理が記録装置
に指示されることになる。そして、その記録モードの条
件が記録装置における、その時点での装着されているイ
ンクカートリッジの種類や記録モードに適合していれば
そのままプリント処理を実行し、そうでないときは記録
装置はエラー信号などを返して応答する。これによりホ
ストのユーザは、その記録装置に装着されているインク
カートリッジの種類等を確認して再度モード設定などを
行うことになる。
【0118】図22はこの実施形態における記録モード
設定処理を示すフローチャートである。
【0119】まず、ステップS200では記録装置の電
源投入時及びインクカートリッジが装着された時に、前
述の実施形態と同様にインクカートリッジの種類をイン
クカートリッジのIDに基づき確認する。次に、ステッ
プS210ではステップS200における確認結果を示
すID信号をホスト306に通知する。これらステップ
S200及びS210の処理は記録装置側の処理であ
る。以下の処理はホスト306で行われる。
【0120】さて、ステップS220では、記録装置か
ら受信したID信号に基づき、記録装置に現時点で装着
されているインクカートリッジの種類を記録装置の種類
等と一緒に記録装置の状態として登録する。そして、ス
テップS230では、印刷モードがONとなり、さらに
ステップS240では、ユーザがホスト306の表示画
面上に表示された、例えば、図23に示すようなユーザ
インタフェース(UI)に基づき、ユーザの用途に応じ
た記録モードをマニュアルで設定する。
【0121】この実施形態では、記録モードはインクカ
ートリッジに付与されたIDに対応している。通常モー
ドはID1、ピクトリアルモード1はID2、ピクトリ
アルモードはID3、白黒モードはID0に各々対応し
ている。
【0122】前述の実施形態で説明した様に、各インク
カートリッジは記録モードに各々対応している。よっ
て、ステップS250では設定された記録モードに対応
するインクカートリッジが装着されているか否かを、ス
テップS220において登録されたインクカートリッジ
の種類を確認することにより判定する。
【0123】設定された記録モードに対応するインクカ
ートリッジが装着されている場合は、処理はステップS
260において、その記録モードに対応する記録媒体を
セットするようユーザに促す。この実施形態では、通常
モードは普通紙、コート紙、ピクトリアル紙のいずれに
も対応することができる。従って、通常モードが設定さ
れている場合は、例えば、図24に示す様なメッセージ
をホストの表示画面に表示する。
【0124】一方、設定された記録モードに対応するイ
ンクカートリッジが装着されていなかった場合は、処理
はステップS270において、設定記録モードに対応す
るインクカートリッジに取り替えるようユーザに促す切
り替えることを示す。例えば、現在のインクカートリッ
ジが通常モード用(ID=1)にもかかわらず、記録モ
ードとしてピクトリアルモード1が設定された場合は、
図25に示すようなメッセージをホストの表示画面に表
示して、ユーザにインクカートリッジを適切な種類(I
D=2のインクカートリッジ)に切り替えることを促
す。これに応じて、ステップS280においてユーザが
記録装置側でインクカートリッジを取り替えると、図2
2の破線の矢印に従って、上述したステップS200,
S210,S220,S250の処理を実行することに
よって、記録モードに対応したインクカートリッジに交
換されたかどうかを確認する。こうして設定された記録
モードに対応するインクカートリッジ及び記録媒体がセ
ットされると処理はステップS290に進み、ドライバ
の色処理を開始する。その後は、前述の実施形態と同様
な処理が実行される。
【0125】このようにこの実施形態によれば、確実に
ユーザの用途に応じた記録モードで画像形成を行うこと
ができ、記録モードの設定ミス等で生じる誤った記録を
抑制することができる。
【0126】なお、記録モードとして通常モード及び白
黒モードが設定された場合は、記録媒体の種類に制限が
ないので、ステップS260の処理をスルーする様にし
ても構わない。このようにすることで、警告表示の回数
を減らすことができるので、よりユーザフレンドリなユ
ーザインタフェース(UI)を提供することができる。
【0127】さて実施形態1〜4における吸引回復処理
は記録装置のみでクローズした処理であったが、例え
ば、この実施形態において説明したようなホストと記録
装置との連携によって、吸引回復処理を実行することも
できる。即ち、インクカートリッジが脱着を記録装置か
らホストに通知し、インクカートリッジ交換時における
吸引回復の指示をホストから記録装置に対して発行する
ことで、吸引回復処理が実行されるようにしても良い
し、或は、そのときの吸引回復回数をホストから指定す
るようにしても良い。
【0128】図26は、異なる記録モードに対応した、
異なる種類のインクを収容したインクカートリッジと図
1に示したインクジェット記録装置とを示した図であ
る。
【0129】図26に示された3つのインクカートリッ
ジには、記録装置で認識できるIDが付されている。I
Dが“1”のインクカートリッジに収容されるインクの
染料濃度は、イエロが2.5%,マゼンタが3.0%、
シアン2.7%、ブックが2.6%である。またIDが
“2”のインクカートリッジに収容されるのインクの染
料濃度は、イエロが2.5%,マゼンタが1.0%、シ
アン0.9%、ブラックが1.3%である。またIDが
“3”のインクカートリッジに収容されるインクの染料
濃度は、イエロが2.5%,マゼンタが0.8%、シア
ン0.7%、ブラックが0.9%である。
【0130】この実施形態では、ID=1のインクでは
1画素をイエロが2値、マゼンタが2値、シアン2値、
ブラック2値の階調で良好に表現できる。またID=2
のインクでは1画素をイエロが2値、マゼンタが4値、
シアン4値、ブラック2値の階調で良好に表現できる。
更にID=3のインクでは1画素をイエロが2値、マゼ
ンタが5値、シアン5値、ブラック3値の階調で良好に
表現できる。
【0131】即ち、ID=1のインクを用いた記録にお
いて、1画素の記録データをイエロを1ビット、マゼン
タを1ビット、シアンを1ビット、ブラックを1ビット
で扱う。ID=2のインクを用いた記録において、1画
素の記録データをイエロを1ビット、マゼンタを2ビッ
ト、シアンを2ビット、ブラックを2ビットで扱う。更
に、ID=3のインクを用いた記録において、1画素の
記録データをイエロでは1ビット、マゼンタを3ビッ
ト、シアンを3ビット、ブラックを2ビットで扱う。
【0132】そして記録装置では、これらインクカート
リッジのIDに応じてプリントバッファの構成を異なら
せる。即ち、ID=1のインクカートリッジが装着され
ている場合には、全ての記録データを1画素1ビット構
成に対応したプリントバッファの構成とする。ID=2
のインクカートリッジが装着されている場合には、イエ
ロデータのプリントバッファを1画素1ビット構成に対
応させ、その他の色の記録データのプリントバッファは
1画素2ビット構成のバッファとする。更に、ID=3
のインクカートリッジが装着されている場合には、イエ
ロデータのプリントバッファを1画素1ビット構成に対
応させ、マゼンタとシアンを共に1画素3ビット構成に
対応させ、ブラック用のプリントバッファを1画素2ビ
ット構成にする。
【0133】上述したように、記録画像及び記録媒体に
応じてインクカートリッジをユーザが選択することによ
り、記録画像の階調数を変えることが可能となる。また
この場合においても、記録データにおいて、明度の高い
イエロの階調を抑えることにより、プリントバッファの
容量の増大を抑えることができる。
【0134】以上の実施の形態では、特にインクジェッ
ト記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用
されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用
いることで記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0135】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0136】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0137】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成でも良い。加え
て、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを
電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59
−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収す
る開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59
−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0138】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0139】また、以上の実施の形態の記録装置の構成
に、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好
ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘ
ッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、
加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは
別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加
熱手段を設けることや、記録とは別の吐出を行う予備吐
出モードを設けることなどがある。
【0140】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0141】以上説明した実施形態においては、インク
が液体であることを前提として説明しているが、室温や
それ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もし
くは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよ
い。
【0142】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0143】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置の形態を取るものであって
も良い。
【0144】また以上説明した実施形態における顕色性
の概念としては、インクそのものの発色性の強さ、又は
記録媒体に描画された状態での発色の強さの度合を示す
ものであり、無彩色の場合は明るさの程度を表すもので
ある。そういう意味においては、顕色性とは同一の染料
や顔料を用いている場合は、インクの染料濃度となる。
また記録媒体に記録された状態で比較する場合において
は、光学的反射濃度であったり、ほぼ同一色相で最大彩
度の比較であったりする。所謂、発色性の高い物(objec
t)を優れた顕色性をもつとする。
【0145】以上説明した実施形態によれば、使用する
インクタンクもしくはインクカートリッジに収容された
インクの種類を識別することにより、そのインクタンク
もしくはインクカートリッジに収容されたインクに最適
な回復制御や予備吐出等の制御を行ってそのインクに最
適な記録制御を行うことができる。
【0146】またこれらの実施形態によれば、淡インク
を使用しても、画像濃度の変動を抑えて高画質の画像を
記録することができる。
【0147】さらにこれらの実施形態によれば、濃度の
異なるインクを収容しているインクタンクもしくはイン
クカートリッジを交換するだけで、高画質な画像を記録
することができる。
【0148】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明の目的は、前述した実施形
態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを
記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、
そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCP
UやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコード
を読出し実行することによっても、達成されることは言
うまでもない。この場合、本発明に係るプログラムを格
納した記憶媒体が本発明を構成することになる。そし
て、該記憶媒体からそのプログラムをシステム或は装置
に読み出すことによって、そのシステム或は装置が、予
め定められた仕方で動作する。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
なる濃度のインクに交換されても、吸引回復に必要なイ
ンク消費を最小限に抑えつつ、高画質の画像を記録でき
るという効果がある。
【0150】また、記録に使用するインクが高濃度のイ
ンクより低濃度のインクに交換された場合でも、残存し
ているインクとの混合による濃度のインク変動を抑え
て、高画質の画像を得ることができる。
【0151】さらに、濃度の低いインクを使用する際に
は、インク交換後の記録ヘッドの吸引回数を増やして、
残存インクとの混合による濃度変動を少なくして画像へ
の影響を抑えることができる。
【0152】さらにまた、濃度の低いインクを使用する
際には、記録ヘッドのブロック毎に測定されるインク吐
出動作からの経過時間に従ってブロック毎に予備吐出を
行うので、インクの濃度変動による画像への影響を少な
くできる。
【0153】さらにまた、濃度の低いインクを使用する
際には、予備吐出間隔を短くして、インクの濃度変動に
よる画像への影響を少なくできる。
【0154】さらにまた、濃度の低いインクを使用する
際には、記録ヘッド前面の清掃後の予備吐出回数を増や
して、インクの濃度変動による画像への影響を少なくで
きる。
【0155】さらにまた、濃度の低いインクを貯溜した
インクタンクに交換する際には、インクタンクが外され
ている状態で記録ヘッドを吸引して残存インクを除去す
ることにより、記録に使用するインクの濃度変動を少な
くできる。
【0156】さらにまた、上記のような手法により記録
に使用するインクの濃度変動を抑えるための動作をホス
トコンピュータからの指示により行なうことができる。
【0157】さらにまた、記録ヘッドとインクタンクと
が一体となったインクカートリッジを用いる際には、そ
のインクカートリッジの種類に従って、インクカートリ
ッジ装着直後において実行されるキャッピング手段の内
部を吸引する第1の吸引動作と、記録ヘッドのインク吐
出ノズルを吸引する第2の吸引動作とを含む回復動作の
回復条件を設定し、その設定された回復条件に従って回
復動作を実行するので、キャッピング手段内部から以前
に用いられていた残留インクを確実に除去できるので、
そのインクとの混合によるインクの濃度変動を少なくで
きる。
【0158】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共通実施形態であるインクジェット記
録装置の記録機構を示す斜視図である。
【図2】インクの染料濃度に対する光学的反射濃度の特
性を示す図である。
【図3】記録ヘッドと着脱可能なインクタンクを備えた
インクカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図4A】図1に示すインクジェット記録装置で使用さ
れる記録ヘッドの機構を示す斜視図である。
【図4B】図1に示すインクジェット記録装置で使用さ
れる記録ヘッドの機構を示す斜視図である。
【図5】図1に示すインクジェット記録装置における制
御回路の構成を示すブロック図である。
【図6】記録ヘッドの電気コンタクトの詳細を説明する
ための斜視図である。
【図7】着脱可能なインクタンクを装着した時の電気的
接続を説明する図である。
【図8】本発明の実施形態1に従うインクタンクの交換
処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態1に従うインクタンクの交換
時の回復条件の設定値を説明する図である。
【図10】本発明の実施形態1に従うインクタンク識別
処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態2に従う記録ヘッドの全ノ
ズルのブロック分割例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態2に従う記録処理を含む予
備吐出処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態2に従う記録処理を示すフ
ローチャートである。
【図14】本発明の実施形態2に従う各ノズルブロック
とタイマ値の関係を示す図である。
【図15】本発明の実施形態3に従うインクタンクの交
換処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態3に従う異なるインクタン
クへの交換処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態4に従うインクジェット記
録装置におけるヘッドカートリッジ交換処理を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本発明の実施形態4に従うインクカートリッ
ジ交換時の回復条件の設定値を説明する図である。
【図19】本発明の実施形態4に従うインクカートリッ
ジ識別処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態4に従う吸引回復時のキャ
ップ部材内でのインク対流を説明する図である。
【図21】本発明の実施形態5に従うホストコンピュー
タと記録装置のとの間のデータのやり取りを示す図であ
る。
【図22】本発明の実施形態5に従う記録モード設定処
理にかかるフローチャートである。
【図23】実施形態5における記録モードをマニュアル
で設定する時の画面表示例を示す図である。
【図24】実施形態5における記録モードをマニュアル
で設定する時の画面表示例を示す図である。
【図25】実施形態5における記録モードをマニュアル
で設定する時の画面表示例を示す図である。
【図26】異なる種類のインクを収容したがインクカー
トリッジと記録装置本体とを示す図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 キャリッジユニット 4 カートリッジ固定レバー 6 キャリッジモータ 9 ホームポジションセンサ 10 遮光板 12 ホームポジション・ユニット 15 交換式の黒インクタンク 16 C、M、Yの交換式のインクタンク 19,71 コンタクト部 21 記録ヘッド 301 システムコントローラ 302 キャリッジモータドライバ 303 紙送りモータドライバ 305 紙送りモータ 306 ホストコンピュータ 307 受信バッファ 310 記録制御部 311 ヘッドドライバ 312 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/205 (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 神田 英彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドと前記イン
    クを貯溜するインクタンクとが分離可能な構成であり、
    前記記録ヘッドと前記インクタンクとを含むインクカー
    トリッジを装着して記録を行うインクジェット記録装置
    であって、 前記インクタンクが装着されたかどうかを検出する検出
    手段と、 前記検出手段によって装着されたインクタンクの種類を
    識別する識別手段と、 前記識別手段によって識別された種類に従って、前記イ
    ンクタンク装着直後において実行される前記記録ヘッド
    の回復動作の回復条件を設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された回復条件に従って前記
    回復動作を実行する回復手段とを有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、さらに、前記インクタ
    ンク装着直後以外の時点において実行される前記記録ヘ
    ッドの回復動作の回復条件を設定することを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクタンク装着直後以外の時点に
    おいて実行される前記記録ヘッドの回復動作の回数は、
    前記インクタンクの種類によって変わらないことを特徴
    とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクタンクの種類は、前記インク
    タンクに収容するインクの濃度に従って決められている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、濃度が高いインクが収
    容されたインクタンクが装着された場合には、前記イン
    クタンク装着直後において実行される回復動作の回数を
    少なく、一方、濃度の低いインクが収容されたインクタ
    ンクが装着された場合には、前記インクタンク装着直後
    において実行される回復動作の回数を多くするように設
    定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、以前に装着されていた
    インクタンクの種類と新たに装着されるインクタンクの
    種類が異なる場合には前記インクタンク装着直後におい
    て実行される回復動作を変化させ、一方、前記以前に装
    着されていたインクタンクの種類と前記新たに装着され
    るインクタンクの種類が同じである場合、前記インクタ
    ンク装着直後において実行される回復動作の回数を変化
    させないように設定することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 装着するインクタンクの種類をマニュア
    ルに指定する指定手段をさらに有することを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記回復手段は、前記検出手段によって
    前記インクタンクが取り外されたことが検出された場
    合、前記指定手段によって指定されたインクタンクの種
    類に従って、新たなインクタンクが装着される前に、前
    記記録ヘッド内に残留しているインクを吸引除去するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記取り外されたインクタンクの種類と
    前記新たに装着されるインクタンクの種類が異なる場合
    には前記吸引除去が行われ、前記取り外されたインクタ
    ンクの種類と前記新たに装着されるインクタンクの種類
    が同じである場合には前記吸引除去が行われないことを
    特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記インクカートリッジには複数のイ
    ンクタンクが設けられ、 前記複数のインクタンクは黒のインクを収容する第1の
    インクタンクと、イエロのインクと、シアンのインク
    と、マゼンタのインクとを夫々収容する複数のコンパー
    トメントからなる第2のインクタンクを含むことを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のインクタンクには、黒のイ
    ンクを構成する染料の濃度に従って、淡い色のインク、
    或は、濃い色のインクが収容されることを特徴とする請
    求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のインクタンクには、イエ
    ロ、シアン、及び、マゼンタのインクを構成する夫々の
    染料の濃度に従って、淡い色のインク、或は、濃い色の
    インクが収容されることを特徴とする請求項10に記載
    のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 ホストコンピュータからの回復動作実
    行指示を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された回復動作実行指示で指
    定された回復条件に従って前記回復動作を実行するよう
    前記回復手段を制御する遠隔回復制御手段とをさらに有
    することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドには、インクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    装置。
  15. 【請求項15】 前記インクカートリッジには、前記イ
    ンクカートリッジの種別を表わす情報が備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    装置。
  16. 【請求項16】 前記情報は、複数の電極パッド夫々の
    絶縁或は導通の2つの状態の組み合わせによって表現さ
    れることを特徴とする請求項15に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  17. 【請求項17】 インクを吐出する記録ヘッドによって
    記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記記録ヘッドに含まれる複数の記録要素を複数のブロ
    ックに分割する分割手段と、 前記分割手段によって分割されたブロック毎に前回のイ
    ンク吐出からの経過時間を測定する測定手段と、 前記測定手段によって測定されるブロック毎の経過時間
    と所定時間とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に従って、前記ブロック毎
    に予備的なインク吐出を行なわせるよう制御する予備吐
    出制御手段とを有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  18. 【請求項18】 前記ブロック毎の経過時間を格納する
    テーブルをさらに有し、 前記予備吐出制御手段は、前記予備的な吐出が行なわれ
    たブロックに対応する前記テーブルに格納された経過時
    間をリセットすることを特徴とする請求項17に記載の
    インクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録ヘッドにインクを供給するイ
    ンクタンクが装着されたかどうかを検出する検出手段
    と、 前記検出手段によって装着されたインクタンクの種類を
    識別する識別手段とをさらに有し、 前記予備吐出制御手段は、さらに前記識別手段によって
    識別された種類に従って、前記制御を行うことを特徴と
    する請求項17に記載のインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 前記インクタンクには、前記インクを
    構成する染料の濃度に従って、淡い色のインク、或は、
    濃い色のインクが収容されることを特徴とする請求項1
    9に記載のインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】 前記インクタンクの種類は、前記イン
    クタンクに収容されるインクの濃度の濃淡に従って決め
    られ、 前記予備吐出制御手段は、前記インクタンクに淡い色の
    インクが収容されている場合に、前記制御を行うことを
    特徴とする請求項20に記載のインクジェット記録装
    置。
  22. 【請求項22】 前記インクタンクは、黒のインクを収
    容する第1のインクタンクと、イエロのインクと、シア
    ンのインクと、マゼンタのインクとを夫々収容する複数
    のコンパートメントからなる第2のインクタンクを含む
    ことを特徴とする請求項17に記載のインクジェット記
    録装置。
  23. 【請求項23】 前記第1のインクタンクには、黒のイ
    ンクを構成する染料の濃度に従って、淡い色のインク、
    或は、濃い色のインクが収容されることを特徴とする請
    求項22に記載のインクジェット記録装置。
  24. 【請求項24】 前記第2のインクタンクには、イエ
    ロ、シアン、及び、マゼンタのインクを構成する夫々の
    染料の濃度に従って、淡い色のインク、或は、濃い色の
    インクが収容されることを特徴とする請求項22に記載
    のインクジェット記録装置。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドには、インクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体が設けられている
    ことを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記
    録装置。
  26. 【請求項26】 前記インクタンクには、前記インクタ
    ンクの種別を表わす情報が備えられていることを特徴と
    する請求項19に記載のインクジェット記録装置。
  27. 【請求項27】 前記情報は、複数の電極パッド夫々の
    絶縁或は導通の2つの状態の組み合わせによって表現さ
    れることを特徴とする請求項26に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  28. 【請求項28】 インクを吐出する記録ヘッドと前記イ
    ンクを貯溜するインクタンクとが一体となったインクカ
    ートリッジを装着して記録を行うインクジェット記録装
    置であって、 前記記録ヘッドのインク吐出面をキャップするキャッピ
    ング手段と、 前記インクカートリッジが装着されたかどうかを検出す
    る検出手段と、 前記検出手段によって装着されたインクカートリッジの
    種類を識別する識別手段と、 前記識別手段によって識別された種類に従って、前記イ
    ンクカートリッジ装着直後において実行される前記キャ
    ッピング手段の内部を吸引する第1の吸引動作と、前記
    記録ヘッドのインク吐出ノズルを吸引する第2の吸引動
    作とを含む回復動作の回復条件を設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された回復条件に従って前記
    回復動作を実行する回復手段とを有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  29. 【請求項29】 前記設定手段は、さらに、前記インク
    カートリッジ装着直後以外の時点において実行される前
    記回復動作の回復条件を設定することを特徴とする請求
    項28に記載のインクジェット記録装置。
  30. 【請求項30】 前記インクカートリッジ装着直後以外
    の時点において実行される前記回復動作の回数は、前記
    インクカートリッジの種類によって変わらないことを特
    徴とする請求項29に記載のインクジェット記録装置。
  31. 【請求項31】 前記設定手段は、前記インクカートリ
    ッジ装着直後において実行される前記回復動作におい
    て、前記第1の吸引動作の回数を、前記識別手段によっ
    て識別された種類に従って、設定することを特徴とする
    請求項28に記載のインクジェット記録装置。
  32. 【請求項32】 前記インクカートリッジの種類は、前
    記インクタンクに収容するインクの濃度に従って決めら
    れていることを特徴とする請求項28に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  33. 【請求項33】 前記設定手段は、濃度が高いインクが
    収容されたインクタンクを含むインクカートリッジが装
    着された場合には、前記インクカートリッジ装着直後に
    おいて実行される前記第1の吸引動作の回数を少なく、
    一方、濃度の低いインクが収容されたインクタンクを含
    むインクカートリッジが装着された場合には、前記イン
    クカートリッジ装着直後において実行される前記第1の
    吸引動作の回数を多くするように設定することを特徴と
    する請求項32に記載のインクジェット記録装置。
  34. 【請求項34】 前記設定手段は、以前に装着されてい
    たインクカートリッジの種類と新たに装着されるインク
    カートリッジの種類が異なる場合には前記インクカート
    リッジ装着直後において実行される前記第1の吸引動作
    の回数を変化させ、一方、前記以前に装着されていたイ
    ンクカートリッジの種類と前記新たに装着されるインク
    カートリッジの種類が同じである場合、前記インクカー
    トリッジ装着直後において実行される前記第1の吸引動
    作の回数を変化させないように設定することを特徴とす
    る請求項28に記載のインクジェット記録装置。
  35. 【請求項35】 前記インクタンクには黒のインクを収
    容する第1のコンパートメントと、イエロのインクを収
    容する第2のコンパートメントと、シアンのインクを収
    容する第3のコンパートメントと、マゼンタのインクを
    収容する第4のコンパートメントとを含むことを特徴と
    する請求項28に記載のインクジェット記録装置。
  36. 【請求項36】 前記第1、第2、第3、第4のインク
    タンクには夫々、黒、イエロ、シアン、マゼンタのイン
    クを構成する染料の濃度に従って、淡い色のインク、或
    は、濃い色のインクが収容されることを特徴とする請求
    項35に記載のインクジェット記録装置。
  37. 【請求項37】 ホストコンピュータからの回復動作実
    行指示を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された回復動作実行指示で指
    定された回復条件に従って前記回復動作を実行するよう
    前記回復手段を制御する遠隔回復制御手段とをさらに有
    することを特徴とする請求項28に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  38. 【請求項38】 前記記録ヘッドには、インクに膜沸騰
    を生じさせてインクを吐出するために利用される熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体が設けられている
    ことを特徴とする請求項28に記載のインクジェット記
    録装置。
  39. 【請求項39】 前記インクカートリッジには、前記イ
    ンクカートリッジの種別を表わす情報が備えられている
    ことを特徴とする請求項28に記載のインクジェット記
    録装置。
  40. 【請求項40】 前記情報は、複数の電極パッド夫々の
    絶縁或は導通の2つの状態の組み合わせによって表現さ
    れることを特徴とする請求項39に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  41. 【請求項41】 インクを吐出する記録ヘッドと前記イ
    ンクを貯溜するインクタンクとが分離可能な構成であ
    り、前記記録ヘッドと前記インクタンクとを含むインク
    カートリッジを記録装置に装着して記録を行う際の記録
    制御方法であって、 前記インクタンクが前記記録装置に装着されたかどうか
    を検出する検出工程と、 前記検出工程において装着されたインクタンクの種類を
    識別する識別工程と、 前記識別工程において識別された種類に従って、前記イ
    ンクタンク装着直後において実行される前記記録ヘッド
    の回復動作の回復条件を設定する設定工程と、 前記設定手段によって設定された回復条件に従って前記
    回復動作を実行する回復工程とを有することを特徴とす
    る記録制御方法。
  42. 【請求項42】 前記インクタンクの種類は、前記イン
    クタンクに収容するインクの濃度に従って決められ、 前記設定工程は、濃度が高いインクが収容されたインク
    タンクが装着された場合には、前記インクタンク装着直
    後において実行される回復動作の回数を少なく、一方、
    濃度の低いインクが収容されたインクタンクが装着され
    た場合には、前記インクタンク装着直後において実行さ
    れる回復動作の回数を多くするように設定することを特
    徴とする請求項41に記載の記録制御方法。
  43. 【請求項43】 前記設定工程は、以前に装着されてい
    たインクタンクの種類と新たに装着されるインクタンク
    の種類が異なる場合には前記インクタンク装着直後にお
    いて実行される回復動作を変化させ、一方、前記以前に
    装着されていたインクタンクの種類と前記新たに装着さ
    れるインクタンクの種類が同じである場合、前記インク
    タンク装着直後において実行される回復動作の回数を変
    化させないように設定することを特徴とする請求項41
    に記載の記録制御方法。
  44. 【請求項44】 インクを吐出する記録ヘッドによって
    記録を行う記録制御方法であって、 前記記録ヘッドに含まれる複数の記録要素を複数のブロ
    ックに分割する分割工程と、 前記分割工程において分割されたブロック毎に前回のイ
    ンク吐出からの経過時間を測定する測定工程と、 前記測定工程において測定されるブロック毎の経過時間
    と所定時間とを比較する比較工程と、 前記比較工程における比較結果に従って、前記ブロック
    毎に予備的なインク吐出を行なわせるよう制御する予備
    吐出制御工程とを有することを特徴とする記録制御方
    法。
  45. 【請求項45】 前記インクを収容するインクタンクの
    種類を、前記インクタンクに収容されるインクの濃度の
    濃淡に従って決定する決定工程と、 前記予備吐出制御工程は、前記決定工程における決定に
    従って、インクタンクに淡い色のインクが収容されてい
    る場合に、前記制御を行うことを特徴とする請求項44
    に記載の記録制御方法。
  46. 【請求項46】 インクを吐出する記録ヘッドと前記イ
    ンクを貯溜するインクタンクとが一体となった脱着可能
    なインクカートリッジと、前記記録ヘッドのインク吐出
    面をキャッピングするキャップとが備えられた記録装置
    に適用される記録制御方法であって、 前記インクカートリッジが装着されたかどうかを検出す
    る検出工程と、 前記検出工程において装着されたインクカートリッジの
    種類を識別する識別工程と、 前記識別工程において識別された種類に従って、前記イ
    ンクカートリッジ装着直後において実行される前記キャ
    ップの内部を吸引する第1の吸引動作と、前記記録ヘッ
    ドのインク吐出ノズルを吸引する第2の吸引動作とを含
    む回復動作の回復条件を設定する設定工程と、 前記設定工程において設定された回復条件に従って前記
    回復動作を実行する回復工程とを有することを特徴とす
    る記録制御方法。
  47. 【請求項47】 前記設定工程は、前記インクカートリ
    ッジ装着直後において実行される前記回復動作におい
    て、前記第1の吸引動作の回数を、前記識別工程におい
    て識別された種類に従って、設定することを特徴とする
    請求項46に記載の記録制御方法。
  48. 【請求項48】 前記インクカートリッジの種類は、前
    記インクタンクに収容するインクの濃度に従って決めら
    れ、 前記設定工程は、濃度が高いインクが収容されたインク
    タンクを含むインクカートリッジが装着された場合に
    は、前記インクカートリッジ装着直後において実行され
    る前記第1の吸引動作の回数を少なく、一方、濃度の低
    いインクが収容されたインクタンクを含むインクカート
    リッジが装着された場合には、前記インクカートリッジ
    装着直後において実行される前記第1の吸引動作の回数
    を多くするように設定することを特徴とする請求項46
    に記載の記録制御方法。
  49. 【請求項49】 前記設定工程は、以前に装着されてい
    たインクカートリッジの種類と新たに装着されるインク
    カートリッジの種類が異なる場合には前記インクカート
    リッジ装着直後において実行される前記第1の吸引動作
    の回数を変化させ、一方、前記以前に装着されていたイ
    ンクカートリッジの種類と前記新たに装着されるインク
    カートリッジの種類が同じである場合、前記インクカー
    トリッジ装着直後において実行される前記第1の吸引動
    作の回数を変化させないように設定することを特徴とす
    る請求項46に記載の記録制御方法。
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