JPH1058813A - 印刷装置の排版収納箱 - Google Patents
印刷装置の排版収納箱Info
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- JPH1058813A JPH1058813A JP8158415A JP15841596A JPH1058813A JP H1058813 A JPH1058813 A JP H1058813A JP 8158415 A JP8158415 A JP 8158415A JP 15841596 A JP15841596 A JP 15841596A JP H1058813 A JPH1058813 A JP H1058813A
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Abstract
スタの廃棄作業を行なうことのできる印刷装置の排版収
納箱を提供すること。 【解決手段】マスタの落下領域を包囲するように底板5
−1の短辺部、長辺部より直立して設けられた固定壁部
5−4,5−5により、箱状体を構成する排版収納箱に
おいて、前記短辺部について、1つの短辺部側について
のみ、該短辺部より直立する固定壁部5−2を設け、対
向するもう1つの短辺部側については固定壁部を設けず
開放状態にした、あるいは、開閉自在の可動壁部とし
た。
Description
納箱に関する。
を収納する排版収納箱であって、矩形の底板と当該マス
タの落下領域を包囲するように前記底板の短辺部、長辺
部より直立して設けられた固定壁部により、少なくとも
上方が開放された箱状体を構成する排版収納箱が知られ
ている。
は、原稿読み取り装置34a、製版装置34b、印刷ド
ラム1、給紙装置34c、用紙送り装置34d、排版装
置34eなどを有する。排版装置34eの一部として排
版収納箱5が設けられている。排版収納箱5は排版に際
し、自動排版の動作に入ると、図16に示す如く、印刷
ドラム1の回転の向きが印刷時と逆の矢印の向きに切り
換えられる。印刷時において印刷ドラム1から離間して
いる一対の排版搬送ベルト2、3のうち、排版搬送ベル
ト3が図中破線の位置から、実線で示すような印刷ドラ
ム1に接する位置まで移動する。また、マスタ4の先端
をくわえている原紙クランパ(図示せず)はマスタ4の
先端を解放する。
部分が、印刷ドラム1と逆向きに回動している。これに
より、マスタ4の後端は、この排版搬送ベルト3にすく
い上げられるようにして、これら排版搬送ベルト2、3
間に引き込まれ、印刷ドラム1から剥がされながら連続
的に搬送され、両排版搬送ベルト2,3間を通って、排
版収納箱5内に向けて排出される。
としては、このほかに、印刷ドラム1の回転の向きを逆
転しないで、原紙クランパがマスタの先端を解放するこ
とで、マスタ4の先端から剥離されるタイプ、排版収納
箱と独立して設けられた一対の排版搬送ベルト2、3に
代えて排版収納箱に排版搬送ローラを取り付けたタイプ
などがあるが、何れにしても、排版収納箱にマスタ4は
排出される。
れて積層状に収納される。排版収納箱5の上方には、押
圧手段6が設けられていて、排出されたマスタ4を適時
に押圧して圧縮し、多くのマスタ4を収納するようにし
ている。
版収納箱5に一杯になったら、当該排版収納箱5をオペ
レーターが孔版印刷装置から取外し、内容物である使用
済みのマスタ4だけをごみ箱に捨てて、該排版収納箱5
は再び、孔版印刷装置に装着して使用に供される。
の底板5−1と、マスタ4の落下領域を包囲するように
底板5−1の短辺部より直立して立ち上げられた固定壁
部5−2、5−3と、底板5−1の長辺部より直立して
立ち上げられた固定壁部5−4,5−5により、上方部
だけが開放された箱状体を構成している。固定壁部5−
5には、把っ手5−6が設けられている。
排版収納箱5への排出時の進行方向であるマスタ送り込
み方向に直交する方向、つまり、印刷ドラム1の回転軸
方向での寸法をW、排版収納箱5へのマスタ送り込み方
向での寸法をLとするとき、例えばW>Lの関係があ
る。このため底板5−1は、W×Lの大きさに対応した
大きさの矩形をしている。よって、排版収納箱5は該排
版収納箱へのマスタ送り込み方向と直交する方向を長手
方向とする箱状体である。
されるマスタ4の版数に応じた高さ寸法Hを基準にして
定められている。因みに、A3サイズ用のマスタの場合
には、一例として、W=320mm、L=120mm、
H=120mmとなっている。
排版収納箱5は孔版印刷装置から取り出され、マスタ4
のみを廃棄し、排版収納箱5は再び孔版印刷装置に取付
けられて使用に供される。ここで、孔版印刷装置に対す
る排版収納箱5の取外し方向は、図17〜図19に符号
30で示す方向でこの方向30は排版収納箱5へのマス
タ4の送り込み方向と同じである。また、この方向30
は、オペレータが孔版印刷装置の操作部に向き合って立
つとき、このオペレータにとっての左右方向に相当す
る。排版収納箱5の着脱操作に便利なように、排版収納
箱5の固定壁部5−5には把っ手5−6が設けられてい
る。図18において、通常、排版収納箱5は保持用部材
31により取り出し方向を塞がれている。そこで、排版
収納箱5を孔版印刷装置の外側へ取り出す際には、先
ず、図18において保持用部材31を軸32を支点とし
て矢印33で示すように方向30に向けて開いた上で、
この把っ手5−5を掴んで、排版収納箱5を孔版印刷装
置の外側へ取り出す。この取り出し作業に先立ち、把っ
手5−6を掴んで外部に取り出す。
スを確保するため、及び、排版収納箱5の取り出し用の
スペースを確保するため、図19に示すように、孔版印
刷装置34に付帯して使用されるソータ35は、孔版印
刷装置34から距離Kだけ離間した配置とされ、これら
孔版印刷装置34とソータ35との組み合わせにより印
刷装置システムが構成されている。このように、従来の
孔版印刷装置34においては、排版収納箱5をマスタ4
の送り込み方向と同じ矢印30の方向、つまり、孔版印
刷装置34の操作部(正面側)に対面して立つオペレー
タにとっての左右方向(側面側)に引き出すようにして
いるので、孔版印刷装置34から排版収納箱5を取り出
す際には、孔版印刷装置34の左方に左手を差し伸べ、
体をねじるような体勢をとらなければならないし、排版
収納箱5を矢印30の方向に引き出すようにしているの
で、作業空間を確保するため、及び、保持用部材31の
動作空間を確保するため、ソータ35と孔版印刷装置3
4との間には距離Kの余裕が必要である。次に、排版収
納箱5を孔版印刷装置34から取り出した後、マスタ4
のみをごみ箱に廃棄する場合を考える。この場合、W×
Lの寸法よりも大きな開口を有するごみ箱の場合には、
排版収納箱5を反転して開放部を下にするだけで、内部
のマスタ4が自重によりごみ箱に落下するので問題はな
いが、そのような大きな開口を有するごみ箱はまれであ
り、一般には、図20に示すような、図17におけるL
を一辺とするL×Lよりも少し大きい、W’を一辺とす
るW’×W’の正方形状の開口を有し、高さはWよりも
大きいという寸法関係を有する、入口の小さい符号7で
示すようなごみ箱が殆どである。
箱5を寸法W方向の任意の回転軸O−Oを中心に反転さ
せて、内容物であるマスタ4を落下させると、マスタ4
がごみ箱7の入口につかえてしまう、との問題がある。
また、インクでマスタ4が排版収納箱5にへばりついて
いて、なかなか落下しないことがある。これをさけるに
は、一旦、マスタ4を排版収納箱5から掴み出し、しか
も寸法Wの向きが上下方向を向くようにしてからでない
と、ごみ箱7内に捨てることができない。或いは、一旦
マスタ4を排版収納箱5から掴み出し、寸法W方向上の
適度の個所で折り曲げてからでないと、ごみ箱7に捨て
ることができない。
で汚れていることから、これを掴み出す際にオペレータ
ーの手が汚れてしまうので、それなりの対処が必要とな
って廃棄作業が煩雑となり、入口の小さい一般のごみ箱
には、マスタを捨てることが困難な結果となっている。 排版収納箱をマスタの送り込み方向と同じ方向、つま
り、印刷装置の操作部に対面して立つオペレータにとっ
ての左右方向に引き出すようにしているので、印刷装置
から排版収納箱を取り出す際には、印刷装置の左方に左
手を差し伸べ、体をねじるような体勢をとらなければな
らないため、体に無理な力が作用し、作業がやりにく
い。 排版収納箱をマスタの送り込み方向と同じ方向に引き
出すようにしているのでこの引き出し用の作業空間を確
保するため、及び、排版収納を保持するための保持用部
材の動作空間を確保するため、一定の空間を必要とす
る。
しても簡単にマスタの廃棄作業を行なうと共に、排版収
納箱の交換時における操作性を向上することのできる印
刷装置の排版収納箱を提供することを目的とする。
成するため、 (1)印刷装置から排出された使用済みのマスタを収納
し、一杯になったらこの収納されたマスタだけを廃棄す
ることにより、繰り返し使用に供される排版収納箱であ
って、矩形の底板と当該マスタの落下領域を包囲するよ
うに前記底板の短辺部、長辺部より直立して設けられた
固定壁部により、箱状体を構成する排版収納箱におい
て、前記短辺部について、1つの短辺部側についての
み、該短辺部より直立する固定壁部を設け、対向するも
う1つの短辺部側については固定壁部を設けず、開放状
態にした(請求項1)。
マスタを収納し、一杯になったらこの収納されたマスタ
だけを廃棄することにより、繰り返し使用に供される排
版収納箱であって、矩形の底板と当該マスタの落下領域
を包囲するように前記底板の短辺部、長辺部より直立し
て設けられた固定壁部により、箱状体を構成する排版収
納箱において、前記短辺部について、1つの短辺部側に
ついてのみ、該短辺部より直立する固定壁部を設け、対
向するもう1つの短辺部側については固定壁部とせず、
開閉自在の可動壁部にした(請求項2)。
の排版収納箱において、前記底板の上に重ねて略L字状
の可動底板を設けると共に、この可動底板を当該排版収
納箱の外部から前記長辺部に沿う方向に往復動させるこ
とのできる操作手段を設けた(請求項3)。
において、前記可動壁部はその一端部が当該排版収納箱
に枢着されていて、当該排版収納箱の傾け度合いに応じ
て自重モーメントの作用により開閉するものとした(請
求項4)。
において、前記可動壁部は開き習性を有するものであ
り、この開き習性による前記可動壁部の開動作を阻止す
るストッパと、このストッパによる前記可動壁部の開動
作の阻止を解除するストッパ解除手段を有することとし
た(請求項5)。
において、前記可動壁部は閉じ習性を有するものであ
り、この閉じ習性による前記可動壁部の閉状態を開状態
に変化させる開操作手段を有することとした(請求項
6)。
の排版収納箱において、前記長辺部より直立して設けら
れた固定壁部に、マスタ送り込み用の対ローラを配置
し、当該排版収納箱の上方部分については開放または密
閉状に構成した(請求項7)。 (8)(1)または(2)記載の排版収納箱において、
前記底板の上に該底板に対し直立した状態を保持する板
状部材からなる可動板を設けると共に、この可動板を当
該排版収納箱の外部から前記長辺部に沿う方向に往復動
させることのできる操作手段を設けた(請求項8)。 (9)(1)または(2)記載の印刷装置の排版収納箱
において、前記排版収納箱は該排版収納箱へのマスタ送
り込み方向と直交する方向を長手方向とする箱状体であ
り、この箱状体の前記長手方向上の前記短辺部より直立
する固定壁部側に把持手段、他端側にマスタ排出口を設
けた(請求項9)。
示した従来の排版収納箱5と同じ構成部分については、
同じ符号を付してある。排版収納箱50はマスタの送り
込み方向である矢印30で示す方向と直交する方向を長
手方向とする箱状体で構成されている。この排版収納箱
50の特徴は、図17における排版収納箱5において底
板5−1の対向する2つの短辺部よりそれぞれ直立して
設けられていた固定壁部5−2、5−3のうち、固定壁
部5−3に相当するものを無くしてマスタ排出口を設け
たことと、把っ手5−6を、従来例を説明した図17に
示されるように固定壁部5−5ではなく、箱状体の長手
方向上の一端側、つまり、底板5−1の短辺部より直立
する固定壁部5−2に設けたことである。このことか
ら、上記マスタ排出口は排版収納箱5の長手方向上であ
って、把っ手5−6が設けられた一端側に相対する他端
側に位置することとなる。このように、把っ手5−6を
固定壁部5−2に設け、該排版収納箱50の長手方向に
引き出し可能とし、引き出し可能なように、孔版印刷装
置の該排版収納箱の保持部を構成する。このようにする
ことで、オペレータは孔版印刷装置の操作部に対面した
位置において、楽な姿勢で排版収納箱50を手前、つま
り、図1において、矢印36の向きに引き出すだけで、
孔版印刷装置から排版収納箱50を取り出すことができ
る。さらに、このように、矢印36の向きに引き出すよ
うにすれば、従来技術として説明した図18に示すよう
に保持部材31を矢印30の向きに開く必要がなくな
り、よって、保持部材31の開き空間を確保する必要も
なくなるので、そのための空間が不要となる。また、従
来、符号30の方向に必要であった排版収納箱5の取り
出し用の一定の空間も必要がなくなる。従って、当該孔
版印刷装置をこれが設置される部屋の壁に近接して配置
しても、排版収納箱50の操作性には問題がなく、よっ
て、配置場所の自由度を広げることができると共に、ス
ペース効率を高めることもできる。さらに、図15に示
すように、孔版印刷装置34に対して、ソータ35を密
着して配置することが可能となり、孔版印刷装置の付帯
装置との組合せによる印刷装置システムとしても所要ス
ぺースを小さくすることができる。
5−3が無く、開放状態になっているので、図2に示す
ように、把っ手5−6が設けられた固定壁部5−2を上
にして該固定壁部5−2の反対の開放側が床100上の
ごみ箱7の開口に向くように傾斜させることで、簡単に
マスタ4をごみ箱7に落下させることができる。その
際、マスタ4は縦長のごみ箱に適合した状態で落下する
ので、ごみ箱7内にスムーズに収納される。
なっており、また、マスタ4自身もインキを含んでいて
腰がないので、排版収納箱内に収納されると、その底板
にへばりついてしまうことが多い。
させただけでは、ごみ箱内にマスタが落下せず、排版収
納箱50内のマスタ4を直接押すか、或いは、排版収納
箱50を叩いて衝撃を与えるなどのことが必要となる。
本例は、このような場合においても、スムーズにマスタ
4をごみ箱に導くことのできる排版収納箱である。
した図3において、排版収納箱51自体の基本構成は、
図1に示した排版収納箱50に準ずる。従って、底板5
−1の短辺部側の一方の固定壁部が無く開放されてい
る。異なるのは、底板5−1の中央部にその長手方向に
沿うスリット5−7が形成されていることと、後述する
ように、可動底板5−10を有することである。このス
リット5−7には該スリット5−7に摺動自在に嵌合す
る軸5−8が嵌合されており、底板5−1を下向きに突
き抜けた該軸5−8の一端部には、掴み部5−9が一体
的に設けられている。
内表面より少し上方に出ており、底板5−1の長手方向
の寸法よりも小さい底部5−1aと固定壁部5−2より
もひとまわり小さい側部5−1bとからなる略L字状を
した可動底板5−10の前記底部5−1aに、前記軸5
−8の他端部は固定されている。
掴み部5−9を掴んでスリット5−7に沿って往復動自
在であり、底面部5−1a上に収納さたマスタ4を開放
側に押し出すことができる。つまり、排版収納箱51に
収納されるマスタの一部分は可動底板5−10の底部5
−1aに載るが、可動底板5−10の往復動時に、底部
5−1aの端面5−1cにより、底板5−1にへばりつ
いているマスタを掻き出すことができる。ここで、底部
5−1a、側部5−1bは対向する固定壁部5−4、5
−5間に嵌合した如き態様となっており、可動底板5−
10の移動に際しての移動方向を定める案内機能を果た
している。
嵌合部に関し、軸5−8の形状をスリット5−7の面に
平行な面を有する角形とすれば、同様に、この軸部の嵌
合が可動底板5−10の移動に際しての案内移動方向を
定める案内機能を果たすこととなる。
すことにより、マスタ4は、他の固定壁部5−4,5−
5などからも解放され、自重による落下が容易になり、
簡単にごみ箱内にマスタを送り出すことが可能となる。
部5−9は、可動底板5−10を当該排版収納箱51の
外部から底板5−1の長辺部に沿う方向に往復動させる
のに寄与する操作手段を構成する。
るための操作手段を底板5−1側に設けていたが、図4
に示すように本例における排版収納箱52では固定壁部
5−4側および固定壁部5−5側にそれぞれ設けてい
る。つまり、操作手段を構成するスリット5−7’を固
定壁部5−4に、また、スリット5−7’’を固定壁部
5−5にそれぞれ設け、操作用の把っ手5−9’、5−
9’’をこれらのスリットからそれぞれ突出させてい
る。他の構成部分については、図3の例に準ずる。底面
部5−1aは、図4の例では、図3の例に比べて少し長
いが、この長さは底板5−1上にへばりついてマスタ4
を掻き出すヘラの機能を果たす範囲で任意に設定でき
る。
板5−10を操作し、マスタの排出を促進することがで
きる。前記第1の例、第2の例で、操作手段を底板側に
設けるか、固定壁部側に設けるかは、レイアウト上の都
合、操作性の好みなどに応じて適宜決定する。 (四)第4の例 この例は、前記図3における変形例に相当する。図3に
おいては略L字状の可動板5−10を用いていたが、本
例ではこれに代えて、図5に示すように底板5−1の上
に該底板5−1に対し直立した状態を保持する板状部材
からなる可動板5−10’を設けている点に特徴があ
る。なお、この可動板5−10’を当該排版収納箱5
1’の外部から底板5−1の長辺部に沿う方向に往復動
させる操作手段は前記図3において説明したものと共通
であるので、同じ符号を付し説明を省略する。 (五)第5の例 この例は、前記図4における変形例に相当する。図4に
おいては略L字状の可動板5−10を用いていたが、本
例ではこれに代えて、図6に示すように底板5−1の上
に該底板5−1に対し直立した状態を保持する板状部材
からなる可動板5−10’’を設けている点に特徴があ
る。なお、この可動板5−10’’を当該排版収納箱5
2’の外部から底板5−1の長辺部に沿う方向に往復動
させる操作手段は前記図4において説明したものと共通
であるので、同じ符号を付し説明を省略する。
示した従来の排版収納箱5と同じ構成部分については、
同じ符号を付してある。本例では、図17に示した排版
収納箱5において固定壁部5−2に対向して設けられて
いた固定壁部5−3を開閉自在の可動壁部にした点に特
徴がある。
可動壁部5−3Dの開閉支点ともいうべき排版収納箱5
3に対する枢着軸の位置は、固定壁部5−3の4辺の位
置に対応する何れの個所を選択することもできるが、こ
の例では、底板5−1の短辺のうち、把っ手5−6が設
けられた側と反対側の短辺の上方に設けた軸9を中心に
回動自在としている。
刷機に装着された状態のもとでは、自重モーメントによ
り、鉛直方向を向いて排版収納箱53の開放端を閉じ状
態におく。マスタ4をごみ箱に捨てるに際して可動壁部
5−3Dが下になるように傾けると、自重モーメントに
より可動壁部5−3Dは開き、マスタ4がごみ箱に排出
される。なお、可動壁部は、本例のように片開き式に限
らず、両開き式とすることもできる。
に捨てるときのみ開放され、そのほかのときには閉じて
いるので、外部から誤ってマスタ4に触れて衣服を汚す
などのことがない。 (七)第7の例 本例にかかる排版収納箱を図8に符号53’で示す。こ
の例は、図7で説明した排版収納箱53の変形例に相当
する。この例における排版収納箱53’が図7に示した
排版収納箱53と異なるのは、上方が天板20で塞がれ
ていること、固定壁部5−4に使用済みマスタを送り込
むための開口37を形成している点である。このように
本発明は、排版収納箱への使用済みマスタの送りこまれ
方により、上方が塞がれた密閉状であってもよく、上方
が開放されたものに限定されるものではない。また、本
例のように排版収納箱の上方が塞がれた密閉状の箱状体
である場合の、図16で説明した、排出されたマスタ4
を適時に押圧して圧縮する機能を有する押圧手段6に相
当する構成は、排版収納箱の天板の下側に配置され、排
版収納箱の外部から圧縮動作が操作できるようになって
いればよい。その詳細は本発明とは直接関係ないので説
明を省略する。
る。つまり、前記図7で説明した例では、可動壁部は自
重のモーメントにより開閉したのに対し、本例では、可
動壁部が開き習性を有するように構成し、この開き習性
による可動壁部の開動作をストッパで阻止しておき、収
納されたマスタを捨てるときにはこのストッパによる前
記回動の阻止を解除することで、可動壁部を開く。閉じ
るのは手動動作による。
−3Eは、固定壁部5−5の端部を基端部として回動自
在に設けられている。符号9、9’は、この回動のため
の枢軸を示し、当該排版収納箱54に植設されている。
これら枢軸9、9’のうち枢軸9には、図9、図10に
示すように、ねじりコイルばね10が巻かれていて、そ
の一端側は可動壁部5−3Eに固定され、他端側は枢軸
9に固定されていて、このねじりコイルばね10によ
り、可動壁部5−3Eは、開き習性を有している。
状態における開動作を阻止するため、図11に明確に示
すように固定壁部5−4の端部には爪状をした揺動自在
のストッパ11を設けている。このストッパ11は、固
定壁部5−4に設けた支持部材12に枢着されて揺動自
在となっている。この揺動支点の反対側は固定壁部5−
4との間で伸張性のばね13により可動壁部5−3Eの
自由端部を押える向きに回動するよう付勢されている。
支点の反対側には突起が形成されていて、この突起には
ワイヤ14が取付けられている。このワイヤ14は、途
中、緊縮性のばね15を連結しており、該ワイヤ14の
他端側は、受け部16、17を介してから、固定壁部5
−2に設けられた把っ手18の引き金18aに取付けら
れている。ここで、ばね15を引くとき、ばね13は撓
められる関係になるように、各ばね定数を設定してあ
る。ばね15は、ワイヤ14のゆるみを吸収する働きを
有する。
の自由端部を保持した状態のもとで、引き金18aを引
けば、ストッパ11は可動壁部5−3Eを解除する方向
に揺動させられ、可動壁部5−3Eの開動作の阻止を解
除する。これにより、可動壁部5−3Eを開き、当該排
版収納箱54に収納されたマスタを可動壁部5−3E側
に設けた開口部よりごみ箱に廃棄することができる。
状態で、可動壁部5−3Eを閉状態に戻し、引き金18
aを引くのを止めれば、ストッパ11が機能状態にな
り、可動壁部5−3Eの閉じ状態が保持されるようにな
る。
金18aなどは、ストッパ11による可動壁部5−3E
の開動作の阻止を解除するストッパ解除手段の主要な部
材を構成する。本例では、可動壁部5−3Eの閉状態、
開状態の確保が確実になされる点に特徴がある。
壁部が閉じ習性を有し、この閉じ習性による前記可動壁
部の閉状態を開状態に変化させる開操作手段を設けたも
のである。
した図12において、可動壁部5−3Fはその基端部を
底板5−1の端部に設けた枢軸9−1に枢着されてお
り、また、前記図10に即して説明した構成に準じて構
成されたねじりコイルばねの構成により閉じ習性を与え
られている。
部位にはワイヤ14’の一端側が取付けられている。こ
のワイヤ14’の途中は緊縮性のばね15’が連結され
ていて、このワイヤ14’の他端側は、把っ手18’に
一端側を枢着された引き金18a’の自由端側に取付け
られている。また、この引き金18a’は、緊縮性のば
ね19の働きにより、底板5−1の端部に当接して状態
を一定に保持している。可動壁部5−3Fの閉じ習性に
よる閉じ動作は、自由端側が固定壁部5−4、5−5の
端部に当接することにより阻止されている。
もとでは、可動壁部5−3Fが閉じ状態を保持してい
る。引き金18a’を引くと、ワイヤ14’に引かれ
て、可動壁部5−3Fが開く。よって、本例では、ワイ
ヤ14’、引き金18a’などが、可動壁部5−3Fの
閉じ状態を開状態に変化させる開操作手段の主要部材を
構成する。本例では、可動壁部5−3Fの閉状態、開状
態の確保が確実になされる点に特徴がある。
11あるいは図12における構成とを組み合わせたもの
に相当する。従って、図13に示した排版収納箱56の
構成において、可動底板5−10にかかる構成について
は、図4において既に説明した内容と同様であるので説
明を省略する。
9において既に説明した可動壁部5−3Eの構成に準じ
て設けられている。この可動壁部5−3E’の開閉は、
自重による開閉自在の構成とすることもできるし、図1
2における可動壁部5−3Fと同様にねじりコイルばね
により閉じ方向に付勢しておき、開操作手段と組み合わ
せることもできる。
り、当該排版収納箱56を印刷装置に装着した状態のも
とでは、収納されたマスタが外界物に触れることが阻止
されるし、廃棄するに際して傾けたときにはマスタの落
下を妨げない。かつ、可動底板5−10によりマスタの
落下を容易にすることができる。
たように、印刷ドラム1と排版収納箱5との間に設けら
れた排版給送ベルト2、3を介して送られてくるマスタ
を収納するものであった。
タの剥がし工程」→「搬送工程」→「排版収納箱への収
納工程」の段階を踏むが、「搬送工程」は本来、不要な
工程であり、また、印刷装置のオペレータ操作側である
正面側ではなく、側面側から排版収納箱5を交換しなけ
ればならず、操作上の不便を伴うことがあった。さら
に、収納マスタの上限レベルが排版搬送ベルト3の上面
までに限られてしまう、などのいくつかの問題があっ
た。
収納箱自体に一対の剥がしローラを設け、この剥がしロ
ーラを印刷ドラムに近接配置して、印刷ドラムから剥が
されたマスタを直接、排版収納箱に導く技術が提案され
ている。このタイプの排版収納箱においては、剥がしロ
ーラから直接、マスタを受け入れるのであるから、上方
は必ずしも開放である必要はなく、密閉状に構成するこ
とができる。
版収納箱の要部構成は、一対の剥がしローラを設けた構
成の排版収納箱に対して適用することができる。図14
はその一例を示したもので、この排版収納箱57は前記
図8と前記図9〜図11における構成とを組み合わせた
ものに相当する。つまり、固定壁部5−4に使用済みマ
スタを送り込むための開口37を形成し、そこに一対の
剥がしローラ100を設けた点、および、上方を天板2
0’で塞いだこと、以外は排版収納箱54と同じであ
る。
み箱に対しても簡単にマスタの廃棄作業を行なうと共
に、排版収納箱の交換時における操作性を向上すること
のできる印刷装置の排版収納箱を提供することができ
る。
状態を説明した図である。
図である。
図)である。
ある。
システムの正面図である。
明した図である。
るマスタの寸法関係を説明した図である。
を説明した図である。
合わせた印刷装置システムの正面図である。
の位置関係を説明した斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】印刷装置から排出された使用済みのマスタ
を収納し、一杯になったらこの収納されたマスタだけを
廃棄することにより、繰り返し使用に供される排版収納
箱であって、矩形の底板と当該マスタの落下領域を包囲
するように前記底板の短辺部、長辺部より直立して設け
られた固定壁部により、箱状体を構成する排版収納箱に
おいて、 前記短辺部について、1つの短辺部側についてのみ、該
短辺部より直立する固定壁部を設け、対向するもう1つ
の短辺部側については固定壁部を設けず、開放状態にし
たことを特徴とする印刷装置の排版収納箱。 - 【請求項2】印刷装置から排出された使用済みのマスタ
を収納し、一杯になったらこの収納されたマスタだけを
廃棄することにより、繰り返し使用に供される排版収納
箱であって、矩形の底板と当該マスタの落下領域を包囲
するように前記底板の短辺部、長辺部より直立して設け
られた固定壁部により、箱状体を構成する排版収納箱に
おいて、 前記短辺部について、1つの短辺部側についてのみ、該
短辺部より直立する固定壁部を設け、対向するもう1つ
の短辺部側については固定壁部とせず、開閉自在の可動
壁部にしたことを特徴とする印刷装置の排版収納箱。 - 【請求項3】請求項1または請求項2記載の印刷装置の
排版収納箱において、前記底板の上に重ねて略L字状の
可動底板を設けると共に、この可動底板を当該排版収納
箱の外部から前記長辺部に沿う方向に往復動させること
のできる操作手段を設けたことを特徴とする印刷装置の
排版収納箱。 - 【請求項4】請求項2記載の印刷装置の排版収納箱にお
いて、前記可動壁部はその一端部が当該排版収納箱に枢
着されていて、当該排版収納箱の傾け度合いに応じて自
重モーメントの作用により開閉するものであることを特
徴とする印刷装置の排版収納箱。 - 【請求項5】請求項2記載の印刷装置の排版収納箱にお
いて、前記可動壁部は開き習性を有するものであり、こ
の開き習性による前記可動壁部の開動作を阻止するスト
ッパと、このストッパによる前記可動壁部の開動作の阻
止を解除するストッパ解除手段を有することを特徴とす
る印刷装置の排版収納箱。 - 【請求項6】請求項2記載の印刷装置の排版収納箱にお
いて、前記可動壁部は閉じ習性を有するものであり、こ
の閉じ習性による前記可動壁部の閉じ状態を開状態に変
化させる開操作手段を有することを特徴とする印刷装置
の排版収納箱。 - 【請求項7】請求項1または請求項2記載の印刷装置の
排版収納箱において、 前記長辺部より直立して設けられた固定壁部に、マスタ
送り込み用の対ローラを配置し、当該排版収納箱の上方
部分については開放または密閉状に構成したことを特徴
とする印刷装置の排版収納箱。 - 【請求項8】請求項1または請求項2記載の排版収納箱
において、前記底板の上に該底板に対し直立した状態を
保持する板状部材からなる可動板を設けると共に、この
可動板を当該排版収納箱の外部から前記長辺部に沿う方
向に往復動させることのできる操作手段を設けたことを
特徴とする排版収納箱。 - 【請求項9】請求項1または請求項2記載の印刷装置の
排版収納箱において、前記排版収納箱は該排版収納箱へ
のマスタ送り込み方向と直交する方向を長手方向とする
箱状体であり、この箱状体の前記長手方向上の前記短辺
部より直立する固定壁部側に把持手段、他端側にマスタ
排出口を設けたことを特徴とする印刷装置の排版収納
箱。
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-
1998
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