JP3939963B2 - 排版装置及び孔版印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、排版装置及び孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図21において、孔版印刷に使用されたマスタ或は版とも呼ばれる原紙(以下、廃棄原紙という。)を収納する手段として排版装置が知られている。この排版装置は、排版箱31と、廃棄原紙を排版箱へ送る搬送手段と、廃棄原紙の飛び出しをおさえる可動部材37を主な部材として有している。
【0003】
排版箱31は、廃棄原紙M、M1、M2を搬送する搬送領域31と、収納スペースとしての排版収納領域36をもつ。搬送手段は、廃棄原紙Mを印刷ドラム2から剥離しつつ搬送領域36に向けて送る排版ローラ32、搬送領域36から排版収納領域36に押し込む圧縮板33などからなる。
【0004】
可動部材37は、前記搬送領域35と排版収納領域36との境界部に設けられていて排版箱31内に収納された廃棄原紙Mの飛び出しを防止する受け部37aを具備していて前記搬送領域と排版収納領域36を仕切る。
【0005】
廃棄原紙M1、M2は図21に示されるように圧縮板33の回動により蛇腹状に折れた状態で搬送領域35から排版収納領域36に向け押し込まれる。かかる排版装置は、例えば特開2001−71619号公報において公知である。
【0006】
このような排版装置では、十分な排版容量を確保するために排版収納領域36ができる限り広く設計される傾向があり、排版箱31内の廃棄原紙の収納量が少ないときには廃棄原紙M1、M2がそれ程圧縮されずに収納される。印刷が進行するに伴い、廃棄原紙が次々と生じ、図22に示すように排版箱31には、次第に多数の廃棄原紙M1〜M4が収納されるため強く圧縮されて収納されるようになる。
【0007】
可動部材37は圧縮板33の揺動に応じて揺動させられて圧縮板33の通過を許し、可動部材37による押圧がない状態になるとストッパ63に当接する位置まで付勢力により復帰して、受け部37aが搬送領域35と排版収納領域36の境界部に位置して、収納済みの廃棄原紙の飛び出しを防止する。
【0008】
排版収納領域36における廃棄原紙の収納量が少ない状態でしばらく排版動作を行わないと、収納直後には圧縮板33で押圧移動させられる過程で蛇腹状に縮んだ排版箱31内の廃棄原紙は蛇腹状に折りたたまれた部位が自身の弾性により次第に弛んで膨らみを増してしまう。
【0009】
排版箱21内で一度膨らんだ廃棄原紙は、クッション作用により圧縮板33の回動動作だけではなかなか圧縮されず、排版箱21内で比較的大きな容積を占めてしまい、その後の新たな廃棄原紙の収納スペースを奪うことから、排版収納量が減少してしまう。つまり、連続で排版動作を行った場合と間欠動作で排版動作を行った場合とで排版収納量に大きな差が生じてしまう。
【0010】
また、排版箱31内での廃棄原紙の収納量が少ないとき、つまり、十分に廃棄原紙の圧縮が行われていない状態で排版箱36を排版装置本体から外したときに、圧縮板33や、可動部材37は排版装置本体側に残ることから、排版箱36の可動部材37側の部位は開口が開いた状態となっているものの、排版箱31内に膨らんだ廃棄原紙が詰まった状態となり、廃棄原紙のごみ箱への除去作業がやりにくく、また膨らんできた廃棄原紙のために手を汚してしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、間欠排版動作の場合でも連続排版動作時と同様の排版収納量を得ることができる排版装置、孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、以下の構成とした。
(1).印刷に使用された使用済みの原紙を搬送手段を用いて搬送領域を経て排版収納領域へ送り込んで収納する装置であって、排版装置本体に対して着脱自在な排版箱と、前記搬送領域と前記排版収納領域との境界部に位置して前記原紙の飛び出しを防止する受け部を具備した可動部材とを有する排版装置において、前記排版収納領域に設けられ前記可動部材よりも原紙の搬送方向下流側であって前記受け部に近づき又遠ざかる方向に可動の押圧部材と、この押圧部材を前記可動部材に近づく向きに付勢する付勢手段と、この付勢手段による前記押圧部材の移動を阻止することのできる阻止手段を設けた(請求項1)。
(2).(1)記載の排版装置において、前記阻止手段が、前記付勢の力に抗して前記押圧部材が押動させられるときに、この押動させられた位置で当該押圧部材に掛かる鉤状の部材を具備している構成とした(請求項2)。
(3).(1)記載の排版装置において、前記阻止手段が、直線状に配列された鋸歯状の歯列と、前記押圧部材に支持された爪軸と、この爪軸を支点として揺動可能なロック爪と、このロック爪を前記鋸歯状歯による凹凸部の凹部に食い込ませる向きに付勢する爪付勢手段を具備している構成とした(請求項3)。
(4).(1)乃至(3)の何れか1つに記載の排版装置において、前記排版箱は、前記押圧部材、前記付勢手段、前記阻止手段を具備し、前記押圧部材が前記受け部から遠ざかる方向に前記着脱の抜脱方向を合わせた(請求項4)。
(5).(3)記載の排版装置において、前記排版箱の着脱方向における所定の領域で前記阻止手段による前記押圧部材の移動阻止を解除しておくことができる解除手段を設けた(請求項5)。
(6).(5)記載の排版装置において、前記解除手段は、前記排版箱側に設けられていて、前記ロック爪と共に揺動可能に設けられた解除レバーと、前記排版装置本体に設けられていて前記着脱方向に長さを有し少なくとも前記排版箱の前記排版装置本体からの抜脱方向側の端部が開放されていて、前記ロック爪が前記鋸歯状歯から外れた状態になるように前記解除レバーを傾けて保持する解除レバーガイドを有していることとした(請求項6)。
(7).(6)記載の排版装置において、前記解除レバーガイドは、前記受け部と前記押圧部材との間に最大収納容量の原紙が収納されるときの前記押圧部材の位置に対応する位置で前記解除レバーの案内を解除することとした(請求項7)。
(8).製版部で穿孔された版を印刷ドラムに巻着して印刷を行い、使用済みの原紙を排版装置に搬送して圧縮する工程を繰り返して蓄積していき、前記使用済みの原紙が一定量に達したら一括して廃棄できるようにしている孔版印刷装置において、前記(1)乃至前記(7)の何れか1つに記載の排版装置を具備することとした(請求項8)。
【0013】
【発明の実施の形態】
[1]排版装置の概要
図1において、印刷が終了した印刷ドラム2上の廃棄原紙Mは、次の製版スタートキー押圧動作にて排版動作を開始する。廃棄原紙Mの先端部をくわえているマスタークランパ11が一対の排版ローラ32の部位で開き、当該排版ローラ32が寸動回転して廃棄原紙Mの先端部をくわえ込む。マスタークランパ11が閉じると、印刷ドラム2は矢印の向きに回転を始め、同時に排版ローラ32が回転を始め、廃棄原紙Mを排版箱40の一部である搬送領域41及びその奥の排版収納領域42に向けて送る。
【0014】
排版ローラ32により送り出される廃棄原紙Mは、搬送の過程で先端側の部分は蛇腹状に折られて排版収納領域42に達し、後端側の部分は排版ローラ32から外れて搬送領域41に残る。
【0015】
図2に拡大して示すように、廃棄原紙Mが最終的に収納される排版収納領域42は排版箱41の主要部を占める箱状をした部分に構成されており、搬送領域41はこの排版箱41の排版ローラ側の側部に形成された開口部の下側から延出した湾曲状の案内部材43に構成されている。この搬送領域41に残っている廃棄原紙Mの部分は、圧縮板50により排版収納領域42まで完全に送り出される。
【0016】
搬送領域41と排版収納領域42との境界部を符号44で示すと、この境界部44に受け部45aが鉛直に位置し得るようにして可動部材45が設けられている。
【0017】
可動部材45は図3にも示すように、排版装置46の本体部46aに枢着された軸47に固定されていて、図示省略の付勢手段により矢印48で示す向きに回動付勢されている。この付勢力による可動部材45の回動は軸状のストッパ49に当接することにより阻止されている。このストッパ阻止位置で受け部45aが鉛直になり、これが可動部材45の原位置である。
【0018】
このストッパ49により回動を阻止された状態のもとで、可動部材45の上部は部材43に形成された開口43aを貫通して搬送領域41内に位置し、受け部45aは境界部44における排版箱40の開口部内に位置しており、排版収納領域42に収納された廃棄原紙の飛び出しを防止する。
【0019】
図2において、境界部44上であって排版箱40の上部に相当する位置に圧縮板50の支点軸50aが位置している。圧縮板50は支点軸50aを支点として、その自由端部が部材43の湾曲部に沿って回動自在であり、廃棄原紙Mの後端部が排版ローラ32を外れて搬送領域41に落下するまでは図2に実線で示す原位置に待機している。
【0020】
排版ローラ32による廃棄原紙Mの送り出しが終わるタイミングで、圧縮板50は原位置から回動して可動部材45をその原位置から押し下げて、境界部44を越えて排版収納領域42の内側まで達することができるようになっている。
【0021】
圧縮板50の自由端側は、可動部材45を押し動かして境界部44の内側(排版収納領域42側)まで移動して待機し、後述する図20における製版部10における製版及びカット動作が終了すると搬送領域41の上方の原位置まで回動して停止し、一連の排版動作が完了する。
【0022】
圧縮板50は図5に示す回転駆動手段66により駆動される。回転駆動手段66は、モータ67の回転軸に設けたウォーム66G1と、これに噛み合うウォームホイール66G2と、ウォームホイール66G2から回転を伝達される中間ギヤ66Gnを経て回転される従動ギヤ66G3からなる。回転駆動手段66は排版装置46の本体部46a(図1参照)に設けられている。モータ67の正転、逆転に応じて圧縮板50の往動と復動が行われる。
【0023】
圧縮板50は復動、つまり、戻りの過程で可動部材45と干渉するが、それでも回動の動作を可能にさせるため、圧縮板50には図4に示すように、逆止弁的な作用をするロック機構65が設けられている。このロック機構65を説明すると、圧縮板50には、可動部材45の通過を可能にする大きさ及び形状の切り欠き33bが形成されている。
【0024】
しかし、この切り欠き33bが形成されただけの状態では、圧縮板50が図2に実線で示す原位置から2点鎖線で示す回動位置まで回動する過程で、可動部材45に対して全くの非干渉となり、可動部材45が常に搬送領域41上に位置して廃棄原紙Mを排版収納領域へ送るのに支障を生じてしまう。
【0025】
圧縮板50が原位置にある図2の実線で示す位置において、該圧縮板50の下面に相当する面を押動面、上面に相当する面を復動面と称することにする。
図4において、ロック機構65は、切り欠き33bの開放側の端部を押動面側で架橋状に差し渡し状に設けられたロック回転板39と、切り欠き33bの幅方向の一方側で切り欠き33bの長手方向と平行に軸線を合わせて枢着されていてロック回転板39と一体若しくは一体的に構成された回転軸39bと、ロック回転板39の自由端部が切り欠き33bの幅方向の他方側に形成した段状の引っ掛かり部33dに押圧されるように回転軸39bに矢印aの向きの付勢力を作用させるねじりコイルばね39cを主な構成部材としている。ここで、引っ掛かり部33dは図4に示すようにロック回転板39が嵌入することができる大きさの段状の形状をしている。
【0026】
このような構成により、圧縮部材50が図2に実線で示す原位置から図2に2点鎖線で示す押し込み位置まで往動する向きに回動する過程では、図4に示すように圧縮板39の表面39aの端部が引っ掛かり部39dに嵌入当接した状態で実質的に切り欠き33bが塞がれた状態となっている。
【0027】
このため、圧縮板50が図2に実線で示す原位置より時計回りの向きに往動するとき、ロック回転板39の側部39dは、可動部材45の上面に相当する干渉部37bに接触して押し下げる。これにより圧縮板50は可動部材45を乗り越え、さらに境界部44を越えて排版収納領域42に移動できる。
【0028】
上記において圧縮板50が可動部材45を越えた時点で、可動部材45は圧縮板50から解放されるので、ストッパ49に当接している原位置まで回動復帰し、図2に示すように受け部45aが境界部44に位置するようになる。
【0029】
図2において、圧縮板50が2点鎖線で示す押し込み位置から反時計回りの向きに復動方向に回動するとき、裏面部39a'側が可動部材45に対向しているので、圧縮板50が復動するにつれてロック回転板39は矢印aと反対の向き、つまりねじりコイルばね39cの弾性に抗した向きの力を受けて回動し、切り欠き33bを開き状態にして可動部材45の通過を許す。このように、ロック機構65は、圧縮板50が往動時にのみ可動部材45を押動し、復動時には圧縮板50が可動部材45を通過できるように変位する。
【0030】
図5において、従動ギヤ66G3が設けられた側の反対側の支点軸50aにはフィラー68の基端部が固定されている。フィラー68は圧縮板50と共に回転する。圧縮板50が図2に実線で示す原位置にあるときにフィラー68の自由端部をセンサ69S1を、図2に2点鎖線で示す押し込み位置にあるときにフィラー68の自由端部をセンサ69S2がそれぞれ検知するように、各センサ69S1、69S2が設けられている。
【0031】
フィラー68がセンサ69S1からセンサ69S2まで移動する時間、つまり、圧縮板50が原位置から押し込み位置まで移動する時間をこれらセンサ69S1、69S2の出力から得ることができる。排版箱42内に廃棄原紙が多量に押し込まれるほど、圧縮板50の往動時の抵抗が増すので、フィラー68がセンサ69S1から離れてセンサ69S2に達するまでの所要時間が排版箱満杯時における時間を所定の時間として把握していれば、上記時間を制御手段などで計測することで、排版箱40が満杯になっているかどうかを把握することができる。
【0032】
排版箱40は排版装置の本体部46aに対して着脱可能である。図5、図6その他の図において、排版ローラ32の軸方向に直交する符号70aが本体部46aに対する装着方向、符号70bが抜脱方向である。両者を併せて着脱方向70とする。本体部46aへの装着時には本体部に設けた段部46a1に案内部材43下部の段部43bが当接して位置決めされ、その上で、本体部46aに枢着された係止レバー46a2を揺動させて排版箱40に掛けることで排版箱40が本体部46aに対して抜け止めされた状態で位置決め固定される。
【0033】
これら段部43a、46a1や、係止レバー46a2等は係止手段の一例であり、排版箱40を固定及び固定解除できる手段であれば、上記例に限定されない。排版箱40が満杯になったら、係止レバー46a2を解除して把手40aを掴み、排版箱40を本体部46aから抜脱し、内部の廃棄原紙をごみ箱に捨ててから、本体部46aに装着し、係止レバー46a2で固定する。
【0034】
[2]請求項1、2、4に対応する例
図1、図6、図7その他の図に示すように、排版収納領域42に押圧部材71を設けた。押圧部材71は可動部材45よりも原紙の搬送方向、つまり、搬送領域41から排版収納領域42に向かう方向での下流側であって受け部45aに近づき又遠ざかる方向、この方向は着脱方向70と同じであるが、この方向に可動である。
【0035】
排版箱40の内側で着脱方向70と直交する方向で対向する側板にそれぞれ、U字状をしている細長い溝73を、その長手方向を着脱方向70に合わせて形成した。この73溝には、押圧部材71と一体の軸71aを摺動可能に貫通させている。押圧部材71は、軸71aが溝73に沿って案内されることにより着脱方向に可動である。
【0036】
押圧部材71を付勢する付勢手段として、伸張性の2つのばね72が間隔をおいて設けられている。これらばね72の一端部は排版箱40における原紙の搬送方向下流側の壁面に固定され、他端部が押圧部材71に固定されている。ばね72が伸びきった状態で押圧部材71は受け部45aから離間している。この離間の距離は、可動部材45が回動するとき干渉しない最小の距離にしてある。
【0037】
溝73が設けられた側板の外側部には、軸71aに係合することのできる2つの鉤状の部材74a、74bを有するレバー74が排版箱40に植設された軸75を支点に自重で揺動可能に設けられている。
【0038】
軸75は抜脱方向70bでの溝73の端部の上部に位置し、ここを支点にしてレバー74の自由端側は装着方向70aでの溝73の端部まで及んでいる。レバー74は常に自重で軸71aに当接している。
【0039】
鉤状の部材74a、74bはレバー74の下部に並べて設けられている。これらの鉤状の部材74a、74bは抜脱方向に傾斜している。図1に示したように、排版収納領域42が空のときには、軸71aが図7(a)に示すように装着方向70aでの溝73端部寄りの位置にあり、廃棄原紙が押し込まれてくるにつれて、押圧部材71と共に軸71aが抜脱方向70bに移動する。この移動により、軸71aが鉤状の部材74bの傾斜面を越える。このとき、センサ69S1、69S2により排版箱満杯が検知されることにより排版箱40が外されても、鉤状の部材74bが軸71aを保持しているので、押圧部材71の装着方向70aへの戻り動作はなく、排版領域42に収納されている廃棄原紙の飛び出しはない。
【0040】
軸71aが鉤状の部材74bの傾斜面を越えてもなお、センサ69S1、69S2による排版箱満杯が検知されないときには、さらに廃棄原紙が排版収納領域42に押し込まれてくる。これにより、軸71aが鉤状の部材74aを越えるようになる。
【0041】
排版満杯が検知されるときの軸71aの位置に合わせて鉤状の部材74a、74bを設けているので、排版箱満杯検知に多少のずれがあっても鉤状の部材74a、74bの何れかにより軸71aを保持すことができる。
【0042】
排版収納領域42に廃棄原紙が少ないときの排版収納動作を図8〜図10により説明する。係止レバー46a2により排版箱40を抜脱方向70bでの移動が阻止されているものとする。
【0043】
図8においては、既に廃棄原紙M1が排版収納領域に押し込まれていて、小さい力ではあるがばね72の力で押圧部材71と受け部45aとで挟圧されている。次の廃棄原紙M2は搬送領域41にあり、圧縮板50は原位置にある。このとき、軸71aは図7(a)に示すように鉤状の部材74a、74b等から離間した位置にある。
【0044】
次いで、図9に示すように、圧縮板50が回動することにより、可動部材45が回動させられて廃棄原紙M2が新たに排版収納領域42に押し込まれるようになり、図10に示すように、さらに圧縮板50が回動することにより可動部材45を乗り越え、廃棄原紙M1、M2が押圧部材71と受け部45aとで挟圧される。このような押し込みを可能にするたに、圧縮板50の回動トルクはばね72の弾性より強いことが必要である。
【0045】
排版収納領域42への新たな廃棄原紙M2の押し込みによりばね72は撓むため、フックの法則により廃棄原紙M1だけのときよりも少し大きい力で廃棄原紙M1、M2が押圧部材71と受け部45aとで挟圧されるようになる。また、これに伴い、支点軸71aが抜脱方向70bに移動する。
【0046】
こうして、廃棄原紙の収納がさらに進んで排版収納領域42に多くの廃棄原紙が収納されるときの排版収納動作を図11〜図13により説明する。図11においては、既に廃棄原紙M1〜M6が排版収納領域42に押し込まれていて、ばね72は図10で示した状態に比べてさらに大きい力で押圧部材71と受け部45aとで挟圧されている。次の廃棄原紙M7は搬送領域41にあり、圧縮板50は原位置にある。なお、廃棄原紙M1〜M6は説明の便宜上の表示であり、必ずしも6枚の廃棄原紙を意味するものではない。
【0047】
次いで、図12に示すように、圧縮板50が回動することにより、可動部材45が回動させられて廃棄原紙M7が新たに排版収納領域42に押し込まれるようになり、図13に示すように、さらに圧縮板50が回動することにより可動部材45を乗り越え、廃棄原紙M1〜M7が押圧部材71と受け部45aとで挟圧される。
【0048】
例えば、このときの圧縮板50の回動に要する時間が、前記図1で説明したセンサ69S1、69S2による排版箱満杯時における所定の時間であれば、このときまでに、図7に示すように軸71aが鉤状の部材74a、74bを乗り越えた位置となるように、鉤状の部材74a、74bの位置を定めておくことにより、排版箱40を排版装置46から外すことにより可動部材45による押えが解除されても押圧部材71が装着方向に戻ることは防止される。鉤状の部材74a、74bを2つにしたのは、廃棄原紙の厚みが一定でないことから係止の確実性を確保するためである。より確実性を増すためには2つ以上とする。
【0049】
本例において、鉤状の部材74a、74bが形成されたレバー74はばね72による押圧部材71移動を阻止することのできる阻止手段の一例であり、ばね72付勢の力に抗して圧縮板50の回動により廃棄原紙を介して押圧部材71が押動させられるときに、この押動させられた位置で当該押圧部材71と一体の軸71aに掛かり、押圧部材71の戻りを防止する。
【0050】
本例では、押圧部材71をばね72で付勢するようにしたので、排版収納領域での廃棄原紙の多少に関わらず、常に廃棄原紙を圧縮した状態となるので、間欠的に排版動作を行った場合でも、連続して排版動作を行った場合でも、廃棄原紙の収納量、つまり、排版収納量に差がなく、常に廃棄原紙の圧縮状態が保持され、安定した収納量を得ることができる。
【0051】
また、押圧部材71の移動を阻止する阻止手段を、鉤状の部材74a、74bを具備したレバー74による簡単な構成とし、押圧部材と一体の軸71aを係止および係止解除でき、排版箱40を排版装置46から外しても、排版収納状態での押圧部材71のばね72による戻りが防止することができる。このように、簡単な構成により廃棄原紙(排版)の圧縮状態を確保して廃棄することができる。レバー74に形成した鉤状の部材74a、74bの軸71aに対する解除は手動により行う。
【0052】
[3]請求項1、3〜7に対応する例
図14は排版箱40'を示し、押圧部材71の移動を阻止する阻止手段の別の例を説明するためのものであり、前記した図6における排版箱40と多くの共通部材を含み、これらの共通部材については、同じ符号を付して説明は省略する。
【0053】
排版箱40の、着脱方向70と直交する方向で対向する各内壁部にはそれぞれ、U字状をしている細長いガイド76が、その長手方向を着脱方向70に合わせて排版箱40と一体成形されて設けられていて、その溝部76aには、押圧部材71に基端部が枢着された爪軸71a'が貫通している。
【0054】
図14において、この爪軸71a'が溝部76aを貫通している部分を符号Bで示し、この部分を拡大して図15に示す。
【0055】
図15において、溝部76aの下部には着脱方向70に沿って直線状に配列された鋸歯状の歯列77からなる。この歯列77はいくつかの歯77が連続したもので、1つの歯77に着目すると、図の上下方向に相当する鉛直方向と爪軸71a'の中心軸線の方向とを共通に含む平面である鉛直面部77aと、この鉛直面部77aに接していてこの鉛直面部77aに対して鋭角をなして抜脱方向70bに傾いている傾斜面部77bとからなる。このような歯77が連続することにより、凹凸が連続的に形成されている。
【0056】
爪軸71a'の、溝部76aに相当する位置には、ロック爪78が固定されている。押圧部材71の側部にはねじりコイルばね79の一端側が係止され、該ねじりコイルばね79の他端側はロック爪78の自由端側に掛けられている。これにより、ロック爪78は爪軸71a'と共に、図15において時計回りの向きに付勢されている。ロック爪78はねじりコイルばね79によりその自由端部が歯77が連続することにより形成される鋸歯状歯による凹凸部の凹部に食い込ませる向きに付勢され歯77に当接することに回動を阻止されている。
【0057】
かかる構成では、押圧部材71は抜脱方向70bへの移動はねじりコイルばね79の弾性に抗してロック爪78の自由端部が斜面部77bに乗り越えて進むことができるので可能であるが、押圧部材71の装着方向70aへの移動、つまり、排版収納状態での押圧部材71のばね72による戻りは図15に実線で示すようにロック爪78の自由端部が歯列を構成する歯間の凹部に食い込むことにより阻止される。特に、歯列の領域を大きくとれば、廃棄原紙のサイズや種類に応じて排版箱満杯時の押圧部材71の位置がずれても、押圧部材71のばね72による戻し動作をロックすることができる。
【0058】
このように、直線状に配列された歯77による鋸歯状の歯列と、押圧部材71に枢着された爪軸71a’と、この爪軸71a’を支点として揺動可能なロック爪78と、このロック爪78を鋸歯状歯による凹凸部の凹部に食い込ませる向きに付勢する爪付勢手段としてのねじりコイルばね79による構成は押圧部材71の、ばね72による装着方向70aの移動を阻止する阻止手段の一例を構成している。
【0059】
本例の阻止手段では、鋸歯状歯の歯列の範囲を大きくとることで、広い範囲で押圧部材の戻り動作を阻止することができる。
【0060】
このような鋸歯状の歯列を前記図13で説明した排版箱満杯相当時における爪軸71a’の位置を含みかつ装着方向70a、抜脱方向70bの適宜の範囲に形成しておけば、排版箱40を排版装置46から外しても、排版収納状態での押圧部材71のばね72による戻りが防止される。
【0061】
図15において、溝部76aを貫通させて爪軸71a'を延長させて、その軸端部に解除レバー80を設ける。この解除レバー80を手動操作により反時計回りの向きに回動させてロック爪78の自由端部が歯列を構成する歯間の凹部に食い込に状態になっているのを解除することができる。解除レバー80は、阻止手段による機能を解除する解除手段の一例を構成する。
【0062】
解除手段の他の例を説明する。図16に示すように本体部46aの側板内側には、着脱方向70に平行な2本のガイド部材81、82が設けられている。ガイド部材81、82は上下方向に間をおくことで溝84を形成するように配置されている。
【0063】
この溝84には、図15に2点鎖線で示すように解除レバ―80が傾けられた状態でのみ嵌入できる。このように解除レバ―80が傾けられた状態にあるとき、ロック爪78は図15に2点鎖線で示すように鋸歯状歯による凹凸部の凹部から外れた状態となっている。
【0064】
解除レバ―80を溝84に嵌入することで、ロック爪78による押圧部材71の移動阻止機能は解除される。ガイド部材81、82は解除レバー80を、ロック爪78による押圧部材71の移動阻止機能を解除した状態に保持する機能を有する。また、解除レバー80をガイドする機能を有するので解除レバーガイド83と称する。
【0065】
かかる解除レバーガイド83は、排版装置46の本体部46aの両側板の内側に設けられ、排版箱40を本体部46に対して着脱するときのガイドの機能も果たす。
【0066】
解除レバ―ガイド83は、図14の受け部45aと押圧部材71との間に最大収納容量の廃棄原紙が収納されるときの押圧部材71の位置に対応する位置で解除レバー80の案内を解除するようにしてある。図16に示すように、ガイド部材81、82は抜脱方向70b方向で最大収納容量の廃棄原紙が収納されるときの押圧部材71の位置に対応する位置で端部が切れていて、解除レバー80の挿入が容易なように対向部がR状に面取りされてハの字状に開いている。
【0067】
かかる構成により、図13に示した排版箱満杯相当時においては、解除レバー80は溝84から外れているが、排版箱40を抜脱方向へ引出すとロック爪78が歯列の凹凸部に食い込み、受け部45bの押えがなくなっても押圧部材71の抜脱方向70bへの戻りはロック状態となる。
【0068】
以下、図17〜図19により動作を説明する。
排版収納領域42が空若しくは廃棄原紙がまだ少量しか収納されていない状態のもとでは、図17(a)、(b)に示すように解除レバー80が溝84内に位置して上のガイド部材81に当接することにより、ねじりコイルばね79による回動が阻止された状態にあり、ロック爪78は歯列の凹凸部から外れた状態にある。
【0069】
排版収納領域42に多量の廃棄原紙が収納され、排版箱が満杯になる近傍では、図18(a)、(b)に示すように解除レバー80が上のガイド部材81のR状に面取りされた部位付近に位置しているため、この位置から排版箱40を僅かに引き抜いた状態でも解除レバー80が解除レバーガイド83から外れるため、図19(b)に示すように直ちに、ロック爪78が歯列の凹部に食い込み、押圧部材71のロックがなされる。
【0070】
図19(b)に示す押圧部材71のロック状態は、図19(a)に示すように排版箱40を本体部46aからさらに抜脱方向70bに引き出した状態でも保持される。
【0071】
こうして、排版箱40を本体部46aから完全に引き抜いたのち、収納されている廃棄原紙をごみ箱に廃棄し、再び本体部46aに装着する。この装着に際し、排版箱40を本体部46aにセットする前は、ロック爪78が歯列の凹部に食い込み、押圧部材71のロックがなされたままの状態である。
【0072】
図19(a)に示すように解除レバー80が解除レバーガイド83からまだ離間した状態から、装着方向70aに向けて排版箱40を近づけていくと、図18(a)、(b)に示すように解除レバー80がガイド部材81のR状に面取りされた部位に接触する。次いで、解除レバー80が爪軸71a'を中心に回動させられて、ロック爪78が歯列の凹部に食い込んだ状態が完全に解除される。
【0073】
この状態になると、解除レバー80が解除レバーガイド83により案内されてスライドするようになり、図17(a)に示した排版箱40の本体部46aに対する装着位置に達する。この状態では、図17(b)に示すようにロック爪78は歯列の凹部への食い込みを解除されている。
【0074】
この解除状態は、排版箱が満杯になり、排版箱40を本体部46aから抜脱するときまで継続するが、満杯状態から僅かでも引出すときにロック爪78は歯列の凹部への食い込み、押圧部材71の戻りをロックするので問題はない。
【0075】
ガイド部材81により解除レバー80を揺動させた状態で保持しておく領域が決まり、ガイド部材81の端部位置を定めることにより阻止手段の働きを解除できる領域が定まる。
【0076】
解除レバー80は排版箱側に設けられていて、解除レバーガイド83により動作されるので、解除レバーガイドを適宜に構成することにより、排版箱の着脱操作に合わせて阻止手段を機能状態、非機能状態に切りかえることができる。
【0077】
解除レバーガイドを適宜に構成することにより、排版箱を排版装置本体から外すときに阻止手段の働きを解除することが可能である。
【0078】
[4]請求項8に対応する例
孔版印刷装置の全体構成を模式的に示した図1において、該孔版印刷装置は、主として原稿読取部1、印刷ドラム2、印刷ローラ4、給紙部5、製版部10、排版装置46、排紙部85、排紙トレイ52などから構成されている。動作の概略は以下のとおりである。
【0079】
先ず、印刷ドラム2に装着された廃棄原紙が排版装置46へ排出される。次に、自動原稿送り装置部100で原稿Pが一枚だけ分離され、原稿読取部1でデジタル画像データとして読み取られる。この画像データに基づいて製版部10では原紙60を穿孔する。穿孔された原紙60は印刷ドラム2に供給され、巻き付けられる。
【0080】
この状態で給紙部5から一枚だけ分離された印刷用紙Sは印刷ドラム2と同期をとりながら印刷ドラム2の下部に供給され、印刷ローラー4で印刷ドラム2に押し付けられ、インキが転移される。インキが転移された印刷用紙Sは排紙爪40と図示しないエアナイフから吹き出される空気によって印刷ドラム2から剥離され、次いで、排紙部85を経て排紙トレイ52上に排紙される。
【0081】
このような印刷用紙Sに対する印刷が指定された枚数分印刷されると、印刷は終了し、次の印刷に入る。つまり、前記したように印刷ドラム2に装着された使用済みの原紙、つまり、廃棄原紙が排版装置46へ排出される。
【0082】
印刷ドラム2のまわりであって、所定の排版位置に対ローラからなる搬送手段32が設けられている。印刷ドラム2上、廃棄原紙の一端側をくわえている爪2Bが、搬送手段32近傍の所定の位置に達すると爪2Bが廃棄原紙を解放する。
【0083】
搬送手段32は廃棄原紙の先端部をくわえやすい位置まで適宜移動し、廃棄原紙の先端をくわえる。廃棄原紙をくわえた搬送手段32は回転して廃棄原紙を印刷ドラム2から剥がす向きに回転し、これと同期して印刷ドラム2も廃棄原紙を剥がす向きに回転し廃棄原紙を収納容器31へ向けて送り出す。
【0084】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、間欠排版動作の場合でも連続排版動作時と同様の排版収納量を得ることができる。
【0085】
請求項2記載の発明では、簡単な構成により押圧部材による排版の圧縮状態を確保できる。
【0086】
請求項3記載の発明では、歯列の範囲を大きくとることで広い範囲で押圧部材の戻り動作を阻止することができる。
【0087】
請求項4記載の発明では、押圧部材による排版の圧縮状態を確保したままで、排版箱を排版装置本体から外すことができる。
【0088】
請求項5記載の発明では、阻止手段の働きを解除できる領域を任意に定めることができる。
【0089】
請求項6記載の発明では、排版箱の着脱操作に合わせて阻止手段を機能状態、非機能状態に切りかえることができる。
【0090】
請求項7記載の発明では、排版箱が満杯になり、排版箱を排版装置本体から外すときに阻止手段の働きを解除することができる。
【0091】
請求項8記載の発明では、排版装置を備えた孔版印刷装置について、排版の処理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】孔版印刷装置の概略構成を説明した正面図である。
【図2】排版箱の部分断面図である。
【図3】排版箱の一部を説明した分解斜視図である。
【図4】圧縮板の一部に構成されたロック回転板を説明した部分斜視図である。
【図5】排版装置の要部構造を説明した斜視図である。
【図6】排版箱及びその周辺部の構造を説明した斜視図である。
【図7】図7(a)は排版箱への廃棄原紙収納量が少ないときのレバー74の状態を説明した排版箱の正面図、図7(b)は排版箱への廃棄原紙収納量が多くなり鉤状部が軸に掛かった状態を説明した正面図である。
【図8】排版箱への廃棄原稿の収納動作を説明した正面図である。
【図9】排版箱への廃棄原稿の収納動作を説明した正面図である。
【図10】排版箱への廃棄原稿の収納動作を説明した正面図である。
【図11】排版箱への廃棄原稿の収納動作を説明した正面図である。
【図12】排版箱への廃棄原稿の収納動作を説明した正面図である。
【図13】排版箱への廃棄原稿の収納動作を説明した正面図である。
【図14】排版箱及びその周辺部の構造を説明した斜視図である。
【図15】ガイドに設けた鋸歯状歯の凹凸とロック部材との噛み合い関係を説明した斜視図である。
【図16】解除レバーガイドに対する解除レバーの係合状態を説明した斜視図である。
【図17】図17(a)は廃棄原稿の収納量が少ないときの解除レバー及びロック爪の位置関係を説明した排版箱の部分正面図、図17(b)は図17(a)の状態下での溝部内における解除レバー及びロック爪の位置関係を説明した正面図である。
【図18】図18(a)は廃棄原稿の収納量が多くなったときの解除レバー及びロック爪の位置関係を説明した排版箱の部分正面図、図18(b)は図18(a)の状態下での溝部内における解除レバー及びロック爪の位置関係を説明した正面図である。
【図19】図19(a)は排版装置本体部から外れた状態の排版箱を説明した図、図19(b)は図19(a)の状態下での溝部内における解除レバー及びロック爪の位置関係を説明した正面図である。
【図20】孔版印刷装置の正面図である。
【図21】排版箱内に廃棄原紙が少量しか収納されていない状態下での廃棄原紙の状態を説明した図である。
【図22】排版箱内に廃棄原紙が多量収納されている状態下での廃棄原紙の状態を説明した図である。
【符号の説明】
36 排版収納領域
45a 受け部
71 押圧部材
72 ばね
Claims (8)
- 印刷に使用された使用済みの原紙を搬送手段を用いて搬送領域を経て排版収納領域へ送り込んで収納する装置であって、排版装置本体に対して着脱自在な排版箱と、前記搬送領域と前記排版収納領域との境界部に位置して前記原紙の飛び出しを防止する受け部を具備した可動部材とを有する排版装置において、
前記排版収納領域に設けられ前記可動部材よりも原紙の搬送方向下流側であって前記受け部に近づき又遠ざかる方向に可動の押圧部材と、この押圧部材を前記可動部材に近づく向きに付勢する付勢手段と、この付勢手段による前記押圧部材の移動を阻止することのできる阻止手段を具備していることを特徴とする排版装置。 - 請求項1記載の排版装置において、
前記阻止手段が、前記付勢の力に抗して前記押圧部材が押動させられるときに、この押動させられた位置で当該押圧部材に掛かる鉤状の部材を具備していることを特徴とする排版装置。 - 請求項1記載の排版装置において、
前記阻止手段が、直線状に配列された鋸歯状の歯列と、前記押圧部材に支持された爪軸と、この爪軸を支点として揺動可能なロック爪と、このロック爪を前記鋸歯状歯による凹凸部の凹部に食い込ませる向きに付勢する爪付勢手段を具備していることを特徴とする排版装置。 - 請求項1乃至3の何れか1つに記載の排版装置において、
前記排版箱は、前記押圧部材、前記付勢手段、前記阻止手段を具備し、前記押圧部材が前記受け部から遠ざかる方向に前記着脱の抜脱方向が合わせてあることを特徴とする排版装置。 - 請求項3記載の排版装置において、
前記排版箱の着脱方向における所定の領域で前記阻止手段による前記押圧部材の移動阻止を解除しておくことができる解除手段が設けられていることを特徴とする排版装置。 - 請求項5記載の排版装置において、
前記解除手段は、前記排版箱側に設けられていて、前記ロック爪と共に揺動可能に設けられた解除レバーと、前記排版装置本体に設けられていて前記着脱方向に長さを有し少なくとも前記排版箱の前記排版装置本体からの抜脱方向側の端部が開放されていて、前記ロック爪が前記鋸歯状歯から外れた状態になるように前記解除レバーを傾けて保持する解除レバーガイドを有していることを特徴とする排版装置。 - 請求項6記載の排版装置において、
前記解除レバーガイドは、前記受け部と前記押圧部材との間に最大収納容量の原紙が収納されるときの前記押圧部材の位置に対応する位置で前記解除レバーの案内を解除することを特徴とする排版装置。 - 製版部で穿孔された版を印刷ドラムに巻着して印刷を行い、使用済みの原紙を排版装置に搬送して圧縮する工程を繰り返して蓄積していき、前記使用済みの原紙が一定量に達したら一括して廃棄できるようにしている孔版印刷装置において、
請求項1乃至7の何れか1つに記載の排版装置を具備していることを特徴とする孔版印刷装置。
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