JPH11198512A - 孔版印刷装置の排版ボックス - Google Patents

孔版印刷装置の排版ボックス

Info

Publication number
JPH11198512A
JPH11198512A JP208198A JP208198A JPH11198512A JP H11198512 A JPH11198512 A JP H11198512A JP 208198 A JP208198 A JP 208198A JP 208198 A JP208198 A JP 208198A JP H11198512 A JPH11198512 A JP H11198512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
used master
wall surface
box
stencil printing
master
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP208198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4031564B2 (ja
Inventor
Takayuki Takahashi
貴之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP00208198A priority Critical patent/JP4031564B2/ja
Publication of JPH11198512A publication Critical patent/JPH11198512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4031564B2 publication Critical patent/JP4031564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refuse Receptacles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄時における押し出し力を低減することが
可能であると共にデッドスペースを有効利用することが
可能な円筒内軸線回り圧縮構造の排版ボックスを提供す
る。 【解決手段】 部分円筒壁2cを有し、使用済みマスタ
5を貯容する貯容部2bを具備した本体2と、部分円筒
壁2cの壁面に対して自由端部を近接させた状態で基端
を前記本体に回動可能に支持された圧縮板3と、貯容部
2b内の使用済みマスタ5を排出方向に押し出す押し出
し部材4とを有する排版ボックス1であって、貯容部2
bの圧縮板3の回動方向最下流側に位置する部位に、部
分円筒壁2cに連続した実質的に平面をなす第1の壁面
2dと、第1の壁面2dに連続した実質的に平面をなす
第2の壁面2eとを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔製版されたマ
スタを版胴に巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、
詳しくは版胴より剥離された使用済みのマスタを貯容す
る排版ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属
網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した回転自在な
版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm程度の
ものが一般的である)と和紙繊維あるいは合成繊維ある
いは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものからなる多孔
性支持体とを貼り合わせたラミネート構造のマスタとを
用い、マスタのフィルム面をサーマルヘッド等の発熱体
に接触させて加熱穿孔製版した後に版胴の外周面に巻装
し、版胴内部よりインキを供給すると共にプレスローラ
ー等の押圧手段によって版胴外周面上のマスタに印刷用
紙を連続的に押圧して、版胴の開孔部及びマスタ穿孔部
よりインキを滲出させて印刷用紙に転移させることによ
り印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置がよく知られて
いる。
【0003】上述の孔版印刷装置では、印刷が終了した
後に使用済みマスタが排版装置によって版胴より剥離さ
れる。その後、次の原稿画像に対応した製版画像が新し
いマスタに製版され、この製版済みマスタが版胴に巻装
されて次の印刷に進むように構成されている。版胴より
剥離された使用済みマスタは排版装置内の排版ボックス
に収容される。この排版ボックスは空洞状の貯容部を有
しており、使用済みマスタはこの貯容部内に収容され
る。そして、貯容部内の使用済みマスタが所定量に達す
ると、オペレーターによって排版ボックスが装置本体よ
り取り外され、内部の使用済みマスタがごみ箱等に廃棄
される。
【0004】使用済みマスタの廃棄作業は印刷作業を中
断させるため、その頻度が多いことは作業効率上好まし
くない。この頻度は、排版ボックスの貯容部を大きくす
ることで減少させることができるが、近年は設置スペー
スの制約あるいは装置の小型化等により排版ボックスの
大型化が抑制されているため、圧縮板等の圧縮手段で使
用済みマスタを貯容部内で圧縮して収容させ、収容量を
稼ぐ方式が一般に採用されている。
【0005】ここで用いられる排版ボックスの形状とし
ては、例えば実開昭61−204765号公報に開示さ
れたもののように上面あるいは側面上部に開口部を有す
る箱型のものが一般的であり、この内部に収容された使
用済みマスタを昇降自在な圧縮板で圧縮するように構成
されている。また、装置本体側には、排版ボックスが使
用済みマスタで満杯になった時点を検知するセンサー
と、満杯状態をオペレーターに知らせる表示手段とが設
けられており、この表示を受けてオペレーターが排版ボ
ックスを装置本体より取り外した後、ごみ箱上で開口部
が下向きとなるように排版ボックスを逆さまにすること
で、内部に圧縮された使用済みマスタが廃棄される。
【0006】しかし、上述の構成では、使用済みマスタ
が排版ボックス内に収容される際に自重で片寄ってしま
い、まだ収容可能な空間が存在するにも拘らずセンサー
が作動して満杯表示がなされてしまうという問題点があ
った。また、A4サイズやB4サイズ等の大サイズの使
用済みマスタが圧縮されると、インキの粘着力によって
使用済みマスタが貯容部内に密着し易く、開口部を下向
きとしても落ちにくいという問題点があった。これは、
無理に落とそうとすると圧縮されている使用済みマスタ
がばらけてしまい、ごみ箱の外側に落ちて床面を汚損し
てしまう等の別な問題点も含んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題点を解消す
べく、本願出願人は特願平9−196842号(特願平
8−333921号)において、円筒状の貯容部を有
し、この貯容部の軸線回りに圧縮板を回転させる、円筒
内軸線回り圧縮構造の排版ボックスを備えた排版装置を
提案した。この排版ボックスでは、圧縮板が貯容部全体
を片寄りなく移動する構成であるため、使用済みマスタ
は無駄なスペースを残すことなく圧縮されて貯容され
る。また、使用済みマスタの廃棄は、押し出し部材を貯
容部の軸線方向に押し出すことにより行われるので、使
用済みマスタは筒状の塊のまま強制的に排出され、ばら
けて床面を汚損することが防止されると共に、廃棄作業
をコンパクトに行うことができる。
【0008】しかし、円筒状の貯容部内に使用済みマス
タを逐次圧縮した場合には、この圧縮力及び使用済みマ
スタの弾性復元力が周方向のみならず径方向、すなわち
貯容部の壁面を押圧する方向にも作用するため、これが
摩擦抵抗となって使用済みマスタを押し出し部材で押し
出す際に大きな操作力を必要とする。また、角柱状の本
体に対して貯容部が円筒状であるため、デッドスペース
が生じてしまうが、このデッドスペースを解消すべく貯
容部の一部を箱型に形成すると、この箱型に形成した部
位に押し込められた使用済みマスタが押し出し時の抵抗
となり、押し出し部材の操作力としてさらに大きな力が
必要となるという問題点がある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決し、廃棄時に
おける押し出し力を低減することが可能であると共にデ
ッドスペースを有効利用し、かつ、デッドスペースに押
し込められた使用済みマスタの押し出しを補助すること
が可能な円筒内軸線回り圧縮構造の排版ボックスの提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
部分円筒壁を有し、使用済みマスタを貯容する貯容部を
具備した本体と、前記貯容部内の軸線方向に延在し、前
記部分円筒壁の壁面に対して自由端部を近接させた状態
で基端を前記本体に回動可能に支持された圧縮板と、前
記貯容部内に貯容された前記使用済みマスタを前記軸線
方向である排出方向に押し出す押し出し部材とを有する
孔版印刷装置の排版ボックスであって、前記貯容部は、
前記圧縮板によって圧縮された前記使用済みマスタが貯
容される、前記圧縮板の回動方向最下流側に位置する部
位に、前記部分円筒壁に連続した実質的に平面をなす第
1の壁面と、この第1の壁面に連続した実質的に平面を
なす第2の壁面とを有することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに、前記貯容
部は前記使用済みマスタの排出方向下流側に向かうに従
い徐々に広がる形状に形成されることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに、前記貯容
部はその内面が凹凸状に形成されていることを特徴とす
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2または請求項3記載の孔版印刷装置の排版ボックスに
おいて、さらに、前記貯容部はその内面に前記軸線方向
に延在する複数の突条を有することを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の孔
版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに、前記突条
は前記使用済みマスタの排出方向下流側に向かうに従い
徐々に突出量が小さくなる斜面状に形成されることを特
徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版
ボックスにおいて、さらに、前記押し出し部材は前記貯
容部内に貯容される前記使用済みマスタの該押し出し部
材と対向する側縁部が載置されるガイド部を有すること
を特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の孔
版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに、前記ガイ
ド部は第2の壁面と対応する部位が前記貯容部の長さと
略同じ長さとなるように延出形成されていることを特徴
とする。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項6記載の孔
版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに、前記ガイ
ド部は第2の壁面と対応する部位が前記貯容部の長さと
略同じ長さにわたってコンベヤ状に形成されていること
を特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項1ないし請
求項8のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版
ボックスにおいて、さらに、前記押し出し部材が回動自
在な取手を有し、該取手の回動により前記押し出し部材
の初期移動が行われることを特徴とする。
【0019】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例を採用
した孔版印刷装置の排版ボックスを示している。同図に
おいて、排版ボックス1は、本体2、圧縮板3、押し出
し部材4等から主に構成されている。
【0020】外形が略角柱状に形成され、上部に使用済
みマスタ5を受け入れる開口2aを有する本体2は、そ
の内部に、部分円周壁2c、第1の壁面2d、第2の壁
面2eを有する、使用済みマスタ5を貯容するための貯
容部2bを有している。貯容部2bは、軸線方向である
マスタ排出方向の上流側から下流側にかけて同径の略円
筒状に形成されている。
【0021】部分円周壁2cは後述する圧縮板3の自由
端部が約270゜回転するときの移動軌跡に沿った形状
をしており、第1の壁面2dは部分円周壁2cと滑らか
に連続した平面形状を、また、第2の壁面2eは第1の
壁面2dより垂直に立ち上がった平面形状を呈してい
る。また、貯容部2bには、図2、図3によく示すよう
に、放射状に配置され、排版ボックス1の長手方向に延
在するリブ2fが複数配設されている。リブ2fは、マ
スタ排出方向上流側から下流側に向かうに従って、その
高さが徐々に低くなる斜面状に形成されている。なお、
図1においては、部分円周壁2cの上部に設けられたリ
ブ2fの図示を省略している。
【0022】本体2の開口2aと対向する側の上部に
は、後述する押し出し部材4を移動させるためのレール
部2iとガイド部2jとが、本体2の長手方向の略全長
にわたって形成されており、また、マスタ排出方向下流
側の壁面には、図3に示すように、使用済みマスタ5を
廃棄する際に開放される蓋8が開閉自在に支持されてい
る。なお、図1及び図3では、レール部2iとガイド部
2jの図示をそれぞれ省略している。
【0023】貯容部2bの略中央部には、貯容部2b内
に貯容された使用済みマスタ5を圧縮するための圧縮板
3が回動自在に配設されている。圧縮板3は、その端部
に設けられた支軸3aが、本体2の手前側(図4におい
て左側)の壁部2gの略中央部と、本体2の奥側(図4
において右側)に本体2と一体的に形成されたブラケッ
ト部2hとで軸支されることにより、図2及び図3に実
線で示すホームポジションから貯容部2b内を約270
゜回動されるように構成されている。圧縮板3は、支軸
3aのマスタ排出方向下流側端部側に設けられたカップ
リング3bにより、図示しない印刷装置本体側に設けら
れた駆動手段14の駆動軸14aと着脱可能に接続され
ており、駆動手段14からの駆動力を受けて回動され
る。
【0024】本体2の、開口2aの下端部近傍には、貯
容部2b内に貯容された使用済みマスタ5の外部への溢
れ出しを防止すると共に、圧縮板3の過剰な回動を規制
するためのストッパー6が取り付けられている。ストッ
パー6は、図5に示すように板材の3辺を折り曲げて形
成されており、本体部6a、取付部6b,6b、被覆部
6cの各部より構成されている。被覆部6cは第2の壁
面2eを覆う形状に形成されており、その両端部は丸め
られて支持部6d,6dを形成されている。ストッパー
6は、各取付部6b,6bを壁部2gとブラケット部2
hにそれぞれ固定されて支持され、各支持部6d,6d
間には、被覆部6cを覆う状態で移動自在な布や樹脂等
からなるベルト7が卷き掛けられており、コンベヤを形
成している。
【0025】貯容部2b内の、マスタ排出方向上流側端
部近傍には、貯容部2b内に貯容された使用済みマスタ
5を外部へ廃棄するときに使用済みマスタ5を押し出す
押し出し部材4が配設されている。押し出し部材4は、
開口2aを除いた本体2の横断面形状と略同一形状を呈
する押し出し板4aと、押し出し板4aの貯容部2bに
倣った外周部に、押し出し板4aより立ち上がって設け
られ、貯容部2b内に収容される使用済みマスタ5の側
縁部が載置されるガイド部4bとから主に構成されてい
る。
【0026】ガイド部4bは、第2の壁面2eと対向す
る部位をベルト7に固着されており、その外周面上に垂
直に立ち上がった接続部4cを一体的に有している。接
続部4cはレール部2iに嵌合されており、その上端は
取手9を回動自在に支持する取手支持部材10の下面に
固定されている。
【0027】取手支持部材10に回動自在に支持された
取手9は、その回動端部近傍に突出部9aを一体に形成
されている。取手支持部材10はその下面に突起10a
(図2参照)を一体に有しており、この突起10aをガ
イド部2jに嵌合させて本体2の長手方向に移動自在に
設けられている。本体2の外周面上部のマスタ排出方向
上流側端部近傍には、位置決め部材11が固着されてい
る。位置決め部材11は、押し出し部材4がマスタ排出
方向上流側の図4に示すホームポジションに位置決めさ
れたときに、突出部9aが当接するように配置されてい
る。
【0028】本体2の壁部2gの外側及び外周面上部の
マスタ排出方向下流側端部近傍には、本体2を取り扱う
際に把持される本体取手12と本体第2取手13とが取
り付けられている。本体2に固着された本体取手12に
は、排版ボックス1が図示しない印刷装置本体に装着さ
れたときに印刷装置本体の不動部材と係合し、排版ボッ
クス1を印刷装置本体より取り外す際に前記不動部材と
の係合が解除される周知のロック機構が設けられてい
る。また、本体2に回動自在に支持された本体第2取手
13には、印刷装置本体装着時に印刷装置本体に植設さ
れたピンを乗り上げた後に係合し、印刷装置本体離脱時
には、本体第2取手13を上方へ回動させることにより
前記ピンを乗り越えるように構成された突起部13aが
一体に形成されている。
【0029】上述の構成より、開口2aを通して使用済
みマスタ5が排版ボックス1内の圧縮板3の上方に搬入
されると、この使用済みマスタ5の全部あるいは一部
が、先ず、図6(a)に示すように、圧縮板3の上に載
置される。そして、使用済みマスタ5の排版ボックス1
内への搬入が完了すると、圧縮板3が使用済みマスタ5
を載せたまま持ち上げるように回動を開始し、図6にお
いて約270゜反時計回り方向に回動する。圧縮板3上
に載置された使用済みマスタ5は、ガイド部4b上の、
貯容部2bの第1の壁面2dと第2の壁面2eとで囲ま
れた空間内に圧縮収容されていく。圧縮板3は、図6
(a)に破線で示す約270゜回動した位置に達した後
に二点鎖線で示すホームポジションに戻り、使用済みマ
スタ5が搬入される毎にこの動作を繰り返す。
【0030】これにより、圧縮板3の使用済みマスタ5
への圧縮力は、第1の壁面2dと第2の壁面2eとで囲
まれた空間に押し込めるように作用するので、使用済み
マスタ5がこの空間内に効率よく収容されていく。その
後、使用済みマスタ5の貯容量が増加するにつれ、圧縮
板3の回動角度が徐々に小さくなる。
【0031】このように、使用済みマスタ5の排版ボッ
クス1への搬入が行われる毎に圧縮板3が往復回動する
ことにより、図6(a)、(b)、(c)で示すよう
に、使用済みマスタ5が貯容部2b内に、その奥側から
順次詰め込まれて貯容される。本発明の排版ボックス1
によれば、貯容部2b内に第1の壁面2dと第2の壁面
2eとで囲まれた空間を有するので、貯容部2bが全体
にわたって円筒状である場合に比べて排版容量を大きく
することができる。
【0032】そして、上述の排版動作が繰り返されて排
版ボックス1内に貯容された使用済みマスタ5の量が満
杯になると、図示しないセンサーが作動してオペレータ
ーに使用済みマスタ5の廃棄が促される。オペレーター
は、本体取手12を掴んで手前側に排版ボックス1を引
き出し、次に本体第2取手13を上方に回動させて排版
ボックス1を装置本体より離脱させる。
【0033】排版ボックス1内には、上述したように大
量の使用済みマスタ5が圧縮板3に圧縮された状態で貯
容されている。オペレーターは、図示しないごみ箱上で
取手9を図1の矢印方向に回動させる。この回動時にお
いて、突出部9aと位置決め部材11とが当接している
ため、取手9の回動に伴って取手9及び取手支持部材1
0が図1の手前側に押し出される。取手支持部材10の
移動により、接続部4cでこれと一体的に接続された押
し出し部材4が30mm程度押し出されることとなり、
大量の使用済みマスタ5の圧力で移動しにくくなった押
し出し部材4の、操作力を最も必要とする初期移動を少
ない操作力で簡単に行うことが可能となる。
【0034】以後、オペレーターによって取手9が移動
されると、押し出し部材4が図1の手前側に移動される
ことにより、貯容部2b内からの使用済みマスタ5の排
出が行われ、このときに蓋8が開放される。この排出時
において、貯容部2b内に貯容された使用済みマスタ5
はその側縁部がガイド部4b上に載置されているため、
押し出し部材4と貯容部2bとの間への噛み込みが防止
される。また、貯容部2b内に複数設けられたリブ2f
により、使用済みマスタ5と貯容部2bとの接触面積が
少なくされているため、使用済みマスタ5の貯容部2b
へのインキの粘着力による貼り付きが防止され、さら
に、リブ2fに設けられた傾斜により、押し出し部材4
が排出方向下流側へ移動されるに伴い使用済みマスタ5
と貯容部2bとの隙間が広がるので、押し出し部材4の
操作力がより軽くなるように構成されている。
【0035】また、貯容部2b内の、圧縮板3による使
用済みマスタ5への圧縮力が最も大きく作用している部
位である第2の壁面2eと対応する部位には、押し出し
部材4の移動に伴って移動するベルト7が配設されてい
るため、大きな圧縮力を受けて排出しにくくなった使用
済みマスタ5であってもベルト7が移動することで容易
に排出を行うことができ、押し出し部材4の操作力をよ
り一層低減させることができる。さらに、ベルト7が本
体2の外部に突出しないため、インキによるオペレータ
ーの手や衣服の汚損を防止することができると共に、本
体2のコンパクト化を図ることができる。
【0036】上述の実施例では、マスタ排出方向上流側
から下流側にかけて同径の略円筒状に形成された貯容部
2bに、マスタ排出方向上流側から下流側に向かうに従
ってその高さが徐々に低くなる斜面状に形成されたリブ
2fが設けられた本体2を用いた例を示したが、本体2
としては、マスタ排出方向上流側から下流側にかけて径
が広がるような略円筒状に形成された貯容部を有するも
の、内周面に複数の突起やシボ加工等の凹凸状表面が形
成された貯容部を有するもの、高さの等しいリブが設け
られた貯容部を有するものを用いてもよく、また、これ
らを組み合わせた構成の貯容部を有するものを用いても
よい。
【0037】さらに、図7に示すように、押し出し板1
6a、ガイド部16b、接続部16cを有し、第2の壁
面2eと対応する部位のガイド部16bが貯容部2bの
長さと略同じ長さとなるように延出形成された構成の押
し出し部材16を用いた排版ボックス15を用いてもよ
い。この排版ボックス15においても、延出形成された
ガイド部16bが押し出し部材16の移動に伴って貯容
部2bの外部に移動することにより、押し出し部材4と
略同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、貯容部内
に第1の壁面と第2の壁面とで囲まれた空間を有し、こ
の空間内に使用済みマスタが順次貯容されるので、貯容
部が全体にわたって円筒状である場合に比べて排版容量
を大きくすることができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、押し出し部
材が排出方向下流側へ移動されるに伴い、使用済みマス
タと貯容部との隙間が広がるので、使用済みマスタ排出
時における押し出し部材の操作力を低減させることがで
きる。
【0040】請求項3、請求項4記載の発明によれば、
使用済みマスタと貯容部との接触面積が少なくなるの
で、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作
力を低減させることができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、使用済みマ
スタと貯容部との接触面積が少なくなると共に、押し出
し部材が排出方向下流側へ移動されるに伴って使用済み
マスタと貯容部との隙間が広がるので、使用済みマスタ
排出時における押し出し部材の操作力をより一層低減さ
せることができる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、押し出し部
材と貯容部との間への使用済みマスタの噛み込みが防止
されるので、使用済みマスタ排出時における押し出し部
材の操作力を低減させることができる。
【0043】請求項7、請求項8記載の発明によれば、
使用済みマスタへの圧縮力が最も大きく作用する部位
に、押し出し部材の移動に伴って移動する部材が配設さ
れているため、大きな圧縮力を受けて排出しにくくなっ
た使用済みマスタであっても容易に排出を行うことがで
き、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作
力をより一層低減させることができる。
【0044】請求項9記載の発明によれば、大量の使用
済みマスタの圧力で移動しにくくなった押し出し部材の
初期移動が少ない操作力で簡単に行われるので、使用済
みマスタ排出時における押し出し部材の操作力をより一
層低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の排
版ボックスの概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する排版ボックスのマ
スタ排出方向上流側における横断面図である。
【図3】本発明の一実施例を説明する排版ボックスのマ
スタ排出方向下流側における横断面図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する排版ボックスの正
面部分断面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられるストッパーを示
す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を説明する排版ボックスへの
使用済みマスタの貯容状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の変形例を採用した孔版印刷
装置の排版ボックスの概略斜視図である。
【符号の説明】
1,15 排版ボックス 2 本体 2b 貯容部 2c 部分円周壁 2d 第1の壁面 2e 第2の壁面 2f 突条(リブ) 3 圧縮板 4,16 押し出し部材 4b,16b ガイド部 5 使用済みマスタ 9 取手

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部分円筒壁を有し、使用済みマスタを貯容
    する貯容部を具備した本体と、 前記貯容部内の軸線方向に延在し、前記部分円筒壁の壁
    面に対して自由端部を近接させた状態で基端を前記本体
    に回動可能に支持された圧縮板と、 前記貯容部内に貯容された前記使用済みマスタを前記軸
    線方向である排出方向に押し出す押し出し部材とを有す
    る孔版印刷装置の排版ボックスであって、 前記貯容部は、前記圧縮板によって圧縮された前記使用
    済みマスタが貯容される、前記圧縮板の回動方向最下流
    側に位置する部位に、前記部分円筒壁に連続した実質的
    に平面をなす第1の壁面と、この第1の壁面に連続した
    実質的に平面をなす第2の壁面とを有することを特徴と
    する孔版印刷装置の排版ボックス。
  2. 【請求項2】前記貯容部は、前記使用済みマスタの排出
    方向下流側に向かうに従い徐々に広がる形状に形成され
    ることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置の排版
    ボックス。
  3. 【請求項3】前記貯容部は、その内面が凹凸状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装置
    の排版ボックス。
  4. 【請求項4】前記貯容部は、その内面に前記軸線方向に
    延在する複数の突条を有することを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項3記載の孔版印刷装置の排版
    ボックス。
  5. 【請求項5】前記突条は、前記使用済みマスタの排出方
    向下流側に向かうに従い徐々に突出量が小さくなる斜面
    状に形成されることを特徴とする請求項4記載の孔版印
    刷装置の排版ボックス。
  6. 【請求項6】前記押し出し部材は、前記貯容部内に貯容
    される前記使用済みマスタの該押し出し部材と対向する
    側縁部が載置されるガイド部を有することを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のうちの何れか1つに記載の孔
    版印刷装置の排版ボックス。
  7. 【請求項7】前記ガイド部は、第2の壁面と対応する部
    位が前記貯容部の長さと略同じ長さとなるように延出形
    成されていることを特徴とする請求項6記載の孔版印刷
    装置の排版ボックス。
  8. 【請求項8】前記ガイド部は、第2の壁面と対応する部
    位が前記貯容部の長さと略同じ長さにわたってコンベヤ
    状に形成されていることを特徴とする請求項6記載の孔
    版印刷装置の排版ボックス。
  9. 【請求項9】前記押し出し部材が回動自在な取手を有
    し、該取手の回動により前記押し出し部材の初期移動が
    行われることを特徴とする請求項1ないし請求項8のう
    ちの何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版ボックス。
JP00208198A 1998-01-08 1998-01-08 孔版印刷装置の排版ボックス Expired - Lifetime JP4031564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00208198A JP4031564B2 (ja) 1998-01-08 1998-01-08 孔版印刷装置の排版ボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00208198A JP4031564B2 (ja) 1998-01-08 1998-01-08 孔版印刷装置の排版ボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11198512A true JPH11198512A (ja) 1999-07-27
JP4031564B2 JP4031564B2 (ja) 2008-01-09

Family

ID=11519409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00208198A Expired - Lifetime JP4031564B2 (ja) 1998-01-08 1998-01-08 孔版印刷装置の排版ボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4031564B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6023295A (en) * 1996-09-12 2000-02-08 Sgs-Thomson Microelectronics S.R.L. ADPCM recompression and decompression of a data stream of a video image and differential variance estimator
JP2008055846A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置の排版ボックス
JP2008105220A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Tohoku Ricoh Co Ltd 排版装置及び孔版印刷装置
JP2009023253A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Riso Kagaku Corp 排版ボックス及び孔版印刷装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6023295A (en) * 1996-09-12 2000-02-08 Sgs-Thomson Microelectronics S.R.L. ADPCM recompression and decompression of a data stream of a video image and differential variance estimator
JP2008055846A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置の排版ボックス
JP2008105220A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Tohoku Ricoh Co Ltd 排版装置及び孔版印刷装置
JP2009023253A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Riso Kagaku Corp 排版ボックス及び孔版印刷装置
US8201497B2 (en) 2007-07-20 2012-06-19 Riso Kagaku Corporation Stencil discharging box, stencil receiving apparatus, and stencil printing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4031564B2 (ja) 2008-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11198512A (ja) 孔版印刷装置の排版ボックス
US5090310A (en) Stencil discharge apparatus
JP3965056B2 (ja) 印刷方法および印刷装置
EP0712734B1 (en) Stencil discharging apparatus
JP4344169B2 (ja) 孔版印刷装置の排版装置、収容器及び孔版印刷装置
JP3519209B2 (ja) パルプ繊維成形体の製造方法
JP3715520B2 (ja) 排版箱
JP2004010208A (ja) 廃棄物圧縮収容装置
JP2573882Y2 (ja) 排版処理装置
JP4226914B2 (ja) 排版ボックス・排版装置・孔版印刷装置
JP3642820B2 (ja) 孔版印刷装置の排版装置及びそれを用いた排版方法
JP4723755B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3700750B2 (ja) 用紙巻き取り装置、および、これを有する印刷装置
JP5000951B2 (ja) 孔版印刷装置の排版ボックス
JPH0755090Y2 (ja) 孔版印刷機における排版ボックス
JPH0430065Y2 (ja)
JPS6124484Y2 (ja)
JPH0640138A (ja) 排出原版の圧縮収容装置
JP2866146B2 (ja) 排版圧縮装置
KR200374490Y1 (ko) 비닐원단 직접권취장치
JP4943744B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4877961B2 (ja) 排版装置及び孔版印刷装置
JP3157994U (ja) 孔版印刷機の排版装置
JPS606492A (ja) 輪転謄写機の自動排版処理装置
JPS5993382A (ja) 輪転謄写機の自動排版処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term