JP4344169B2 - 孔版印刷装置の排版装置、収容器及び孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置の排版装置、収容器及び孔版印刷装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷装置の排版装置、孔版原紙の収容器及び孔版印刷装置に係り、詳しくは、孔版原紙の収容器の無駄をなくするとともに、使用済みの孔版原紙の回収作業を容易にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
孔版マスタなどといわれる孔版原紙(以下、単に「原紙」という)を、サーマルヘッドの発熱素子に接触させて加熱穿孔・製版し、この製版された原紙を回転自在な版胴に巻装する給版動作を行い、版胴内部に設けられたインキ供給部材よりインキを供給し、プレスローラ等の押圧手段で版胴上の製版済みの原紙に用紙を押し付けて版胴に密着させる版付け動作を行い、その後、用紙を押圧手段により連続的に押し付けて、版胴の開孔部分、原紙の穿孔部分よりインキを滲み出させ印刷を行う孔版印刷装置が知られている。
【0003】
このような孔版印刷装置には、印刷後、不要となった原紙を版胴から剥離して貯容し、廃棄する排版装置が備えられている。このような排版装置として、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕、〔特許文献3〕、〔特許文献4〕、〔特許文献5〕において提案されているように、種々のタイプの排版装置が知られている。
【0004】
〔特許文献1〕、〔特許文献2〕は、排版専用の巻芯を準備して、その巻芯外周に排版された孔版原紙を巻き取りながら収納していく技術を提案したものである。巻芯に孔版原紙を巻き取る技術には、排版された使用済みの孔版原紙を、巻き取り完了後、巻芯ごと廃棄してしまうものと、巻芯から排版原紙を抜いて巻芯は繰り返し使用するものとがある。〔特許文献3〕は、排版専用のボックスを用いてこのボックス内に排版された使用済みの孔版原紙を圧縮しながら収納する技術を提案したものである。この種の技術においては、通常、使用済みの孔版原紙をボックスごと廃棄する。
【0005】
〔特許文献4〕、〔特許文献5〕は、排版装置本体に着脱可能な合成樹脂製の専用収納容器が装着されていて、この容器ボックス内に排版された使用済みの孔版原紙を収納する技術を提案したものである。この技術においては容器ボックスは繰り返し使用されるので、使用済みの孔版原紙を廃棄するときは、容器ボックス内に貯容されたかかる孔版原紙を容器ボックスから手で引き出して排出処理する操作が必要になる。排版装置本体に着脱可能な合成樹脂製の専用収納容器が装着される技術の中でも、〔特許文献5〕において開示されているように、専用収納容器内で使用済みの孔版原紙を強制的に圧縮する圧縮手段を備えているタイプが、排版装置において一般に採用されている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭59−155086号公報
【特許文献2】
特公平3−71994号公報
【特許文献3】
実開昭59−169961号公報
【特許文献4】
実開昭61−188861号公報
【特許文献5】
特開平8−142484号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕において開示されているように、巻芯外周に、使用済みの孔版原紙を巻き取り収納していく技術では、原紙を巻芯にきれいに巻き付けていくための複雑な機構が必要で、多くの部品やスペースを要するという問題がある。またあまり強い張力で巻き付けることができないために収納量がせいぜい30版程度と少ないのも問題である。さらに、巻芯ごと廃棄してしまうタイプでは、資源の無駄であるうえ、次々と新しい巻芯を購入する必要があり、コストがかかる、発注が面倒であるといった問題もある。
【0008】
また巻芯から排版原紙を抜いて巻芯を繰り返し使用するタイプでは、原紙を巻芯から抜き取る作業で手がインキで真っ黒に汚れてしまう等、原紙廃棄の際の作業性が問題であり、手が汚れるため、ユーザーなど印刷装置を操作するオペレータに非常に嫌われる作業になっている。また排版原紙だけをごみ箱に捨てるのでゴミ箱がインキで真っ黒に汚れてしまうという問題もある。
【0009】
また、〔特許文献3〕において開示されているように、専用のボックスを準備してそのボックス内に排版された孔版原紙を圧縮しながら収納していく技術では、ボックスごと廃棄してしまうので原紙廃棄の際の作業において手が汚れないことは望ましいが、次々と新しい専用ボックスを購入する必要があり、資源の無駄が生じ、コストがかかる、専用ボックスの発注が面倒である、保管の場所、手間も必要になるという問題がある。
【0010】
また、〔特許文献4〕、〔特許文献5〕において開示されているように、排版装置本体に着脱可能な合成樹脂製の専用収納容器内に使用済みの孔版原紙を収納する技術では、使用済みの孔版原紙を廃棄するときに、容器ボックス内に貯容されたかかる孔版原紙を容器ボックスから手で引き出して排出処理する操作が必要になるので、原紙を巻紙芯から抜き取る作業で手がインキで真っ黒に汚れてしまう等、原紙廃棄の際の作業性に問題があり、手が汚れるためオペレータに非常に嫌われる作業になっている。また排版原紙だけをごみ箱に捨てるのでゴミ箱がインキで真っ黒に汚れてしまうという問題もある。
【0011】
また、〔特許文献5〕において開示されているように、専用収納容器内で使用済みの孔版原紙を強制的に圧縮する圧縮手段を備えている技術にあっては、排版原紙が、インキの粘着性で合成樹脂製の専用収納容器内壁に貼りついてしまって排出しにくくなるが、かかる圧縮手段で圧縮することによりかかる張り付きが助長されるため、これを防止すべく強い圧縮力で収納することができずに収納量が制限されるという問題がある。
【0012】
さらには、孔版原紙を巻芯とともに廃棄する場合、巻芯から抜いて廃棄する場合、孔版原紙を紙製ボックス後と廃棄する場合、専用収納容器から抜いて廃棄する場合の何れにおいても、オペレータにとっては、インキが付着した排版原紙等の廃棄を、燃えるゴミとして行えばいいのか、プラスチックゴミとして行えばいいのか、その取り扱いが困難であり、自分で廃棄処理することに問題が生じていた。
【0013】
本発明は上述の問題を解決し、孔版原紙の収容器の無駄をなくするとともに、使用済みの孔版原紙の回収作業を容易にした孔版印刷装置の排版装置、孔版原紙の収容器及び孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、版胴から剥離された孔版原紙を収納する孔版印刷装置の排版装置において、未使用の孔版原紙ロールが収納されていた収納器を装着可能であり、装着された同収納器内に版胴から剥離された孔版原紙を収納する収納部を有することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置の排版装置において、版胴から剥離された孔版原紙を、上記収納部に装着された上記収容器内に圧縮し収納する圧縮手段を有し、この圧縮手段が、上記収納部に装着された上記収納器内に進入可能であり版胴から剥離された孔版原紙を同収納器内で圧縮する圧縮部材と、この圧縮部材を駆動する駆動手段と、この駆動手段により上記圧縮部材による圧縮動作を制御する制御手段とを有し、上記圧縮部材が、上記収納器に備えられた開口部から上記収納部に装着された上記収納器内に進入可能であることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記駆動手段は、版胴から剥離された、未使用の孔版原紙ロール一本分に相当する孔版原紙を、上記圧縮部材により上記収納部に装着された上記収納器内に圧縮する駆動力を有することを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記制御手段は、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、版胴から剥離された同孔版原紙ロール一本分に相当する孔版原紙が上記収納部に装着された上記収納器内に搬送されるまで、版胴から剥離された孔版原紙が上記収納部に装着された上記収納器内に搬送されるとき以外は、上記圧縮部材を上記収納部に装着された上記収納器内に進入させ版胴から剥離された孔版原紙の圧縮状態を維持させることを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の孔版印刷装置の排版装置において、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、同孔版原紙ロールを交換すべきことが検知されると、上記制御手段が、上記圧縮部材を上記収納部に装着された上記収納器から退避した状態に維持することを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記収納器が、上記収納部に対し、孔版印刷装置本体の前面側から背面側に向けて進入させて装着されることを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記収納部に装着された上記収納器が、その長手方向が孔版印刷装置本体に備えられた版胴の軸方向と平行な方向となる態位を占めることを特徴とする。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着可能であり、未使用の孔版原紙ロールを保管または搬送するとき等に同孔版原紙ロールを収納する収納器であって、開いた状態で開口部を形成する、開閉可能な蓋部を有する収納器にある。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の収納器において、上記開口部から収納されていた未使用の孔版原紙ロールを取り出し可能であることを特徴とする。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の収納器において、上記開口部は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着された状態で圧縮部材が進退可能であることを特徴とする。
【0024】
請求項11記載の発明は、請求項8ないし10の何れか1つに記載の収納器において、上記開口部を上方に向けた状態で、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着されることを特徴とする。
【0025】
請求項12記載の発明は、請求項8ないし11の何れか1つに記載の収納器において、直方体形状をなし、上記蓋部が、収納器本体に対し最長辺にて一体化されていることを特徴とする。
【0026】
請求項13記載の発明は、請求項8ないし12の何れか1つに記載の収納器において、収納する未使用の孔版原紙ロールの軸方向に垂直な面による断面積が、同面による未使用の孔版原紙ロールの原紙部分の断面積の3倍以上であることを特徴とする。
【0027】
請求項14記載の発明は、請求項8ないし13の何れか1つに記載の収納器において、収納する未使用の孔版原紙ロールの軸方向における長さよりも、同軸方向における長さが長く、未使用の孔版原紙ロールの各端部との間隙に緩衝部材を挿入して同孔版原紙ロールを収納したことを特徴とする。
【0028】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の収納器において、上記間隙が5mm以上であることを特徴とする。
【0029】
請求項16記載の発明は、請求項8ないし15の何れか1つに記載の収納器において、版胴から剥離された孔版原紙が収納されているときは所定の者によって回収されるべき旨の記載を表面に有することを特徴とする。
【0030】
請求項17記載の発明は、請求項8ないし16の何れか1つに記載の収納器において、紙製であることを特徴とする。
【0034】
請求項18記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置を有する孔版印刷装置にある。
【0035】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の孔版印刷装置であって、上記孔版印刷装置の排版装置に備えられた上記制御手段を有する孔版印刷装置において、種々の情報を表示する表示手段を有し、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、同孔版原紙ロールを交換すべきことが検知されると、上記制御手段が、同孔版原紙ロールを交換すべきことを上記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0036】
請求項20記載の発明は、請求項8ないし17の何れか1つに記載の収納器を装着可能である孔版印刷装置にある。
【0037】
請求項21記載の発明は、請求項8ないし17の何れか1つに記載の収納器に収納されていた孔版原紙ロールを用いて印刷を行う孔版印刷装置にある。
【0038】
【実施例】
図1は、本発明を適用した孔版印刷装置を示している。孔版印刷装置としての印刷装置1は、そのほぼ中央部に配設された印刷部2、製版部としての製版装置3、給紙部としての図示しない給紙装置、排版部としての排版装置5、排紙部としての図示しない排紙装置、画像読取部としての図示しない画像読取装置、印刷装置1の状態等に関する種々の情報を表示する図示しない表示手段としての機能を有する操作パネルを有している。
【0039】
印刷部2は、円筒状の版胴12と、版胴12に向けて接離されるプレスローラ13とを有している。版胴12は、インキ供給パイプを兼ねた支軸14と、支軸14に回転自在に支持された図示しない一対の端板と、各端板の外周面に巻装された、詳細を図示しないインキ透過性の多孔質構造のスクリーンとを有している。版胴12は図示しない電動機等の版胴駆動手段によって図1における時計回り方向であるA方向に回転駆動されるようになっている。本実施例において版胴12は、最大でA3サイズの印刷物を得ることが可能な大きさを有している。版胴12の外周面上には、孔版原紙としてのマスタSの一端部を係止する原紙係止装置としてのクランパ19が配設されている。クランパ19は、版胴12が所定の回転位相を占めるときに図示しない開閉手段によって開閉される。
【0040】
版胴12の内部にはインキ供給手段としてのインキ供給装置15が配設されている。インキ供給手段15は、支軸14と、支軸14の下方に位置するスクィージローラとしてのインキローラ16と、インキローラ16に対向する位置に配設されたドクタロッドとしてのドクターローラ17等を有している。インキ供給装置15は、版胴12の回転に応じて版胴12の内周面にインキを供給するものである。
【0041】
インキローラ16は、版胴12内に設けられた図示しない側板間に回転自在に支持されており、その周面を版胴12の内周面に近接して配置され、図示しない駆動手段によって版胴12と同方向に回転駆動される。ドクターローラ17も前記側板間に回転自在に支持されており、その周面をインキローラ16の周面に近接して配置され、図示しない駆動手段によって版胴12とは逆方向に回転駆動される。支軸14には複数の小さな孔が穿設されており、支軸14から供給された印刷インキとしてのインキがインキローラ16とドクターローラ17との近接部に形成される断面楔形状の空間に溜まることによりインキ溜まり18が形成される。
【0042】
プレスローラ13は、版胴12の下方であって版胴12を挟んでインキローラ16と対向する位置に配設されている。プレスローラ13は、版胴12の軸方向すなわち図1において紙面と垂直な方向に延在して設けられている。プレスローラ13は、図示しないプレスローラ接離機構により、離間位置と圧接位置とを選択的に占めるようになっている。プレスローラ13は、圧接位置を占めるとき、図示しない印刷用紙を版胴12の外周面に向けて押し付け、版胴12と共働して印刷を行うものである。
【0043】
版胴12の右上方には製版装置3が配設されている。製版装置3は、原紙貯容部57、プラテンローラ58、サーマルヘッド59、切断手段としての原紙切断装置60、原紙送り出しローラ61、マスタSの消耗を検知する検知手段としてのセンサ62等を有している。原紙貯容部57は、孔版原紙ロールとしてのマスタロールS1の芯部をなす芯部材10の両端を回転自在かつ着脱自在に支持し、マスタSを送り出すようになっている。
【0044】
マスタロールS1は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせた、製版装置3において穿孔されるマスタSを、芯部材10にロール状に巻き付け巻成してなるものである。芯部材10はマスタロールS1の回転中心軸をなし、この回転中心軸の軸方向すなわちマスタロールS1の軸方向は原紙貯容部57に装着された状態で図1における紙面に垂直な方向とほぼ一致している。
【0045】
原紙貯容部57の左方に設けられたプラテンローラ58は製版装置3の図示しない側板に回転自在に支持されており、ステッピングモータを含む図示しない製版駆動手段によって回転駆動される。サーマルヘッド59は、プラテンローラ58の下方に位置しており、図示しない多数の発熱素子を有している。サーマルヘッド59も製版装置3の図示しない側板に取り付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によってその発熱素子面をプラテンローラ58に圧接されている。サーマルヘッド59はプラテンローラ58の回転によりマスタロールS1から繰り出されるマスタSの熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ発熱素子を選択的に発熱させ、マスタSに対して感熱式の製版すなわち熱溶融穿孔製版を行う。
【0046】
原紙切断装置60はプラテンローラ58及びサーマルヘッド59の左方に配設されている。原紙切断装置60は、製版装置3の図示しないフレームに固設された固定刃60aと、この固定刃60aに対して移動自在に支持された回転刃である可動刃60bとを有しており、固定刃60aに対して可動刃60bが回転移動することによりマスタ64を切断するようになっている。
【0047】
原紙送り出しローラ61は、原紙切断装置60と版胴12との間に配設されており、製版装置3の図示しない側板に回転自在に支持された駆動ローラ61aと従動ローラ61bとを有している。駆動ローラ61aは、内部に図示しないワンウェイクラッチを有しており、図示しない駆動手段により回転駆動される。従動ローラ61bは、図示しない付勢手段によって駆動ローラ61aに圧接配置されている。原紙送り出しローラ61は、駆動ローラ61aと従動ローラ63bとによってマスタSを挟持して搬送する。
【0048】
給紙装置は製版装置3の下方に配設されている。給紙装置は、最大A3サイズの多数の用紙を積載する給紙トレイと、この給紙トレイ上の用紙を送り出す給紙ローラと、この給紙ローラによって給紙トレイから送り出された用紙を一枚だけ分離してさらに搬送する分離ローラおよび分離パッドと、版胴12と同期した所定のタイミングで回転し、印刷用紙を印刷部2に向けて所定のタイミングで給送するレジストローラ対と、給紙トレイ上の用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知センサ等を有する周知の構成である。
【0049】
排版装置5は版胴12の左上方に配設されている。排版装置5は、版胴12の周面に巻装された使用済みのマスタSを版胴12から剥離して搬送する剥離搬送装置6と、矢印Bで示すように剥離搬送装置6によって搬送されて来たマスタSを受け入れ、収納するための収納部7と、収納部7にてマスタSを圧縮する圧縮手段としての排版圧縮装置である圧縮装置8とを有している。
【0050】
剥離搬送装置6は、版胴12の周面に巻装された使用済みのマスタSを版胴12から剥離し、取り外すための原紙剥ぎ取りローラ21と、原紙剥ぎ取りローラ21が剥ぎ取ったマスタSを搬送する搬送ローラ対22とを有している。原紙剥ぎ取りローラ21は、版胴12に接離可能となっている。搬送ローラ対22は、上搬送ローラ22aと、下搬送ローラ22bとを有している。
【0051】
収納部7は、その片側の側壁をなす壁部材7aと、壁部材7aを回動自在に支持する支点7bと、収納器8の交換を検知するための図示しない交換検知センサとを有しており、壁部材7aを開放することによって、収納器9を、内部の空間内に図1にて左方向から装着又は取り外しできるようになっている。収納器9は、未使用のマスタロールS1を収納するものであるとともに、未使用のマスタロールS1を取り出した後に、収納部7に装着されることにより、排版12から剥離された使用済みのマスタSを収納するものである。すなわち、収納部7は、未使用のマスタロールS1が収納されていた収納器9を装着可能であり、装着された収納器9内に版胴12から剥離されたマスタSを収納するものである。
【0052】
圧縮装置8は、版胴12から剥離されたマスタSを、収納部7内に装着された収容器9内に圧縮し収納するものである。圧縮装置8は、収納部7内に装着された収納器9内に進入可能であり、版胴12から剥離されたマスタSを収納器9内で圧縮する圧縮部材としての圧縮板25を有している。圧縮板25の下面には複数のスリット25aが形成され、圧縮板25の下面に凹凸が形成されており、圧縮時にマスタSがインキにより圧縮版25の下面に付着することを防止するようになっている。
【0053】
圧縮装置8はまた、圧縮板25の中央部にて圧縮板25を搖動自在に支持するための支持軸26と、支持軸26を介して圧縮板25を搖動自在に保持するリードスクリュー29と、リードスクリュー29の先端部に位置し支持軸26により圧縮板25を搖動可能に一体化し支持するプランジャー部27と、リードスクリュー29を上下方向に駆動することにより圧縮板25を上下方向に駆動し、移動させる駆動手段としての昇降移動機構28とを有している。
【0054】
圧縮装置8はまた、上下方向におけるリードスクリュー29の位置を検知する検知手段としてのセンサ33と、収納部7内に装着された収容器9内における版胴12から剥離されたマスタSの圧縮板25による圧縮動作を昇降移動機構28により制御する図示しない制御手段とを有している。制御手段は、センサ33の検知に基づいて、圧縮板25による、かかる圧縮動作を制御することを可能とするものである。センサ33は、上下方向におけるリードスクリュー29の位置を検知することで、上下方向における圧縮板25の位置を検知し、圧縮板25が最上方の位置である上死点位置にあるか否かを検知するものである。
【0055】
昇降移動機構28は、リードスクリュー29と噛み合った大歯車30と、駆動源としてのモータ31と、モータ31の軸31aの先端部に設けられた小歯車32とを有しており、モータ31によって小歯車32、大歯車30を回転駆動し、リードスクリュー29を回転駆動することでリードスクリュー29を上下方向に移動させ、圧縮板25を昇降させるようになっている。
【0056】
リードスクリュー30と、大歯車30と、モータ31と、小歯車32とは、圧縮板25を均一水平に昇降させるために、また圧縮力を大にすることができるように図にて奥行き方向に2セットが並んで設けられている。なお、圧縮板25は、圧縮時において、収納器9内のマスタSの状態に応じて、支持軸26を中心に搖動可能であり、収納器9内のマスタSに密着しながら圧縮を行う。圧縮装置8は、リードスクリュー方式の昇降移動機構28を採用しているが、この他に、例えば油圧シリンダー方式や電動シリンダー方式のものを採用することができる。
【0057】
操作パネルは、印刷装置1の上部前面に設けられ、製版スタートキー、印刷スタートキー、クリア/ストップキー、テンキー、エンターキー、用紙サイズ設定キー等を有している。製版スタートキーは製版装置3に製版動作を行わせる際に押下されるものである。印刷スタートキーは印刷動作を行わせる際に押下されるものであって、各種印刷条件が設定された後に押下されることにより印刷動作が行われるものである。クリア/ストップキーは印刷装置1の動作を停止させる際あるいは置数のクリア時に押下されるものである。テンキーは数値入力に用いられるものである。エンターキーは各種設定時に数値等を設定する際に押下されるものである。用紙サイズ設定キーは用紙サイズを任意で入力する際に押下され、用紙サイズ設定キーで入力された用紙サイズは用紙サイズ検知センサによって検知された用紙サイズに優先される。制御手段は内部にCPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータであり、印刷装置1の内部に設けられ、排版装置5の制御のみならず印刷装置1の制御全般を行うものである。
【0058】
図2に示すように、収納器9は、矢印C方向に長く、C方向に平行な辺が最も長い辺をなす直方体形状をなしている。収納器9は、未使用のマスタロールS1を保管または搬送するとき等にマスタロールS1を収納する原紙ロール箱として用いられるとともに、未使用のマスタロールS1を取り出した後に、収納部7に装着されることにより、排版12から剥離された使用済みのマスタSを収納する排版収納用器として用いられるものである。
【0059】
図8に示すように、従来の収納器9’は、図8に示す場合は2本であるが、複数本のマスタロールS1’を収納し、すべてのマスタロールS1’が使用されるとそのまま廃棄されるものであった。図8に示す場合は収納器9’は2本のマスタロールS1’を上から縦に並べるようにして挿入し収納している。しかし本発明を適用した収納器9は、後述するように、未使用のマスタロールS1の一本分に相当する使用済みのマスタSに収納するものであるため、未使用のマスタロールS1を一本のみ収納するようになっている。
【0060】
収納器9は、厚紙によって構成される紙製の箱であり、底板9cと、底板9cの周囲四方から垂直方向に立設された周囲板9dと、収納器9本体に対して開閉可能な蓋部9aを有している。蓋部9aは、収納器9本体に対し最長辺のうちの1つである辺9bにて一体化されており、開いた状態で開口部35を形成するとともに閉じた状態では開口部35を閉じるようになっている。辺9bは、折り線であり、開閉中心線をなすものである。
【0061】
収納器9は、マスタロールS1の軸方向をC方向と一致させ横にした状態で、未使用のマスタロールS1を収納する。マスタロールS1を確実に収納できるよう、収納器9のC方向における長さは、マスタロールS1の軸方向における長さの設計値よりも長くされている。そして、この長さの差により、収納器9の搬送時等に、収納されたマスタロールSが収納器9内においてガタつかないように、収納器9は、マスタロールS1の各端部との間隙に緩衝部材としての隙間パッド36を挿入してマスタロールS1を収納するようになっている。
【0062】
収納器9のC方向における長さは、かかる長さの差が、収納器9の内壁とマスタロールS1の各端部との間隙が5mm以上となるよう設計される。これは、マスタロールS1の軸方向における実際の長さが設計値とずれていても、マスタロールS1を収納器9内に確実に収納するとともに、かかる間隙に隙間パッド36を挿入して搬送時におけるガタをなくして搬送するためである。かかる間隔は大きくなりすぎないよう、10mm以下であることが望ましい。隙間パッド36は、かかる間隔の大きさに応じて5〜10mm程度の厚さとされる。
【0063】
収納器9等のC方向における具体的な長さ等を図3に沿って説明する。矢印Dは版胴12の外周に巻かれていたマスタSが剥離された後、搬送される方向であり、図1における左方向と一致する。マスタSの幅方向すなわちマスタロールS1の軸方向におけるマスタSの寸法Eは、印刷装置1が最大A3画像を印刷可能とするため、約320mmである。収納器9の長手方向Cにおける内寸Fは、上述のように寸法Eよりは少し余裕を持った長さになっている必要があるため約330〜350mmの範囲とされるが、収納器9の内壁とマスタロールS1の各端部との間隙が10mm以下であることが望ましいことから、内寸Fは、約330〜340mmの範囲とする。
【0064】
内寸Eと内寸Fとの差により、マスタロールS1を収納器9に収納すると、F−E=10〜20mmの寸法が余るため、隙間パッド36を2個セットしておくことで収納器9内でのマスタロールS1のガタを防止する。したがって隙間パッド36の厚さ寸法は、(F−E)の半分程度の5〜10mmになる。さらに具体的に、本実施例において、寸法Eは320mmを設計値とし、寸法Fは330mmを設計値とし、隙間パッド36の厚さは、収納器9の内壁とマスタロールS1の端部との間で押圧されることを考慮して8mmを設計値とされている。隙間パッド36は、合成樹脂の発泡材で形成されているが、厚手のダンボールであっても良いし、通常の紙等を折って形成されたものであっても良い。なお、図3において蓋部9aは外側に折りこまれている。
【0065】
図4に示すように、収納器9の幅方向内寸Gと深さ内寸Hとは同じ大きさであり、120mmとされている。未使用のマスタロールS1の外径寸法Iは115mmであり、芯部材10の外径寸法Jは90mmとされている。このとき、マスタロールS1の軸方向に垂直な面すなわち図4における紙面に平行な面におけるマスタSの部分の断面積すなわちマスタSの正味の断面積は、5.75×5.75×3.14−4.5×4.5×3.14≒40.2〔cm〕である。マスタロールS1の軸方向に垂直な面における収納器9の有効断面積は12×12=144〔cm〕なので、マスタSが占める正味断面積の収納器9の有効断面積に対する割合は、約28%になる。
【0066】
このように、収納器9は、収納する未使用のマスタロールS1の軸方向に垂直な面による断面積が、同面による未使用のマスタロールS1のマスタSの部分の断面積の3倍以上とされている。この理由は、未使用のマスタロールS1の一本分に相当する使用済みのマスタSを、収納器9内に収納することを可能とするためである。すなわち、マスタロールS1は密着状態で巻かれているため、無駄な空間がないが、使用済みのマスタSが収納器9に収納された場合には、マスタSに弾性があること、マスタSにはインキが付着していること等の理由により密着して収納されにくいために、収納器9内に無駄な空間ができてしまうことが避けられず、実験の緒果、強カに圧縮しても、通常、未使用のマスタロールS1の一本分に相当する使用済みのマスタSを収納するには、収納器9の有効断面積として、未使用のマスタロールS1のマスタSの正味断面積の3倍程度が必要であることが分かったためである。
【0067】
そして、本発明を適用したマスタロールS1においては、芯部材10の外径寸法Iをある程度大きな値に設定することでかかる3倍以上という値を確保できるようにしている。収納器9のかかる断面積が、未使用のマスタロールS1のマスタSのかかる断面積に対してどの程度の範囲にあるべきかは、収納器9内でのマスタSへの圧縮力によっても左右されるが、本発明にかかる収納器9は使用済みのマスタSを収納したまま廃棄されるため、マスタSの取り出しを考慮する必要がなく、よってかかる圧縮力が比較的強いという条件の下においてかかる断面比が決定されている。
【0068】
ここで、従来の芯部材の外径寸法は、芯部材のコスト、マスタロールの外径寸法を小さく抑えるために大体45〜65mm程度とされていた。本発明を適用したマスタロールS1においても、芯部材10のコスト、マスタロールS1の外径寸法Iを小さく抑えることを考慮しつつ、芯部材10の外径寸法Jを70mm以上とすることで、寸法Jをある程度大きな値とし、マスタロールS1の軸方向に垂直な面による未使用のマスタロールS1のマスタSの部分の断面積が、同面による収納器9の断面積の1/3以下という値を確保している。
【0069】
収納器9は、合成樹脂フィルムによって構成される図示しない袋状の部材としての袋に包まれた状態の未使用のマスタロールS1を収納した状態で出荷される。収納器9本体に収納されている未使用のマスタロールS1は、開口部35から取り出し可能である。図1に示すように、収納器9は、開口部35が上に向けられた状態で排版装置5に装着され、上に向いた開口部35から圧縮板25が進退可能とされる。
【0070】
マスタロールS1は、印刷装置1に対するサプライとして購入することになるものであって、注文により、専用の厚紙製直方体形状の収納器9に入った状態で供給されるものである。供給時、マスタロールS1は袋に入れられており外気から遮断されている上、その各端部と収納器9との間隙に隙間パッド36が挟まれてガタが防止されているため、保存状態は良好である。マスタロールS1は、供給時にこれが入っていた収納器9から取り出し、袋から取り出して印刷装置1の原紙貯容部57に取り付け、セットする。収納器9から、マスタロールS1が袋ごと取り出され、隙間パッド36も取り出されることで、収納器9は空になる。
【0071】
ここで、従来は、図8に沿ってすでに述べたように、マスタロールS1’を取り出すことで不要となった収納器9’はそのまま廃棄処理されていた。しかし、これは資源の無駄使いである。そこで、本発明を適用した収納器9は、マスタロールS1と隙間パッド36とを取り出して空になった収納器9を、図1に示されているように、排版装置3の収納部7に装着、セットして、今度は排版収納容器として活用利用するようになっているものである。なお、隙間パッド36を取り出さずとも使用済みのマスタSを収納するに十分な空間を確保できるときは、隙間パッド36をごみとして別途廃棄する手間を省く観点から、隙間パッド36は収納器9に収納したままで収納部7に装着しても良い。
【0072】
収納器9には、オペレータに、未使用のマスタロールS1を取り出した後は収納器9として使用されるべき旨を知らせるべく、例えば、「この箱は使用済みのマスタを回収する箱として使用しますのでマスタロールを取り出したら印刷装置にセットしてください」、等の記載が、蓋部9aの表面、周囲板9dの表面など、収納器9の目立つ位置になされている。かかる記載は、未使用のマスタロールS1の袋に記載されていても良い。隙間パッド36を取り出す必要がないときはその旨も同様に記載することができる。
【0073】
マスタロールS1を取り出して空になった収納器9を排版装置3の収納部7に装着する際には、印刷装置1を初めて使用する場合でないかぎり、収納部7にはすでに、未使用のマスタロールS1のほぼ一本分に相当する量の使用済みのマスタSが収納されている収納器9が装着されているため、この収納器9を収納部7から離脱させる操作を行い、空になった収納部7に新たな収納器9を装着する。
【0074】
収納部7から取り出した収納器9は、中に収納されているマスタSを取り出すことなく、廃棄する。よってオペレータにおいてマスタSを収納器9から取り出して除去するという、手が汚れる等の理由でオペレータに非常に嫌われていた操作は不要であり、マスタ廃棄の際の作業性が大きく向上している。マスタSだけをごみ箱に捨てる場合における、ゴミ箱がインキで真っ黒に汚れてしまうという問題もない。
【0075】
ただし、収納部7から取り出した収納器9をそのまま廃棄する場合でも、オペレータにとっては、廃棄の際の分別を、どのように行えばいいのかの判断に迷うことがあり、オペレータが自分で廃棄処理することに問題が生じる場合がある。そこで、収納器9には、オペレータに、版胴12から剥離されたマスタSが収納されているときは所定の者によって回収されるべき旨を知らせるべく、例えば、「この箱を廃棄する際にはマスタロールの販売店にて回収いたしますのでご連絡ください」、等の記載が、蓋部9aの表面、周囲板9dの表面など、収納器9の目立つ位置になされている。
【0076】
収納器9を回収する所定の者は、マスタロールS1の販売店の他、回収専門の業者等の回収業者であっても良い。収納部7から取り出した収納器9は、図5において矢印Kで示すように、蓋部9aを閉じて開口部35を閉鎖し、収納器9の外部に汚れが出ない状態にして保管しておき、その後回収業者によって回収される。かかる所定の者がマスタロールS1の販売店などのマスタロールS1の販売業者である場合には、新たなマスタロールS1を購入してこれがかかる販売業者に納入されるときにこの者に回収されるようにすることができ、好都合である。
【0077】
すでに述べたように、収納部7は、壁部材7aを開放することによって、収納器9を、内部の空間内に図1にて左方向から装着又は取り外しできるようになっている。しかし、収納器9の着脱方向は、版胴12の軸方向と平行な方向すなわち図1における紙面と垂直な方向であっても良い。この方向は印刷装置1の前面側から背面側に向けた方向とほぼ一致している。このように、収納器9は、収納部7に対し、版胴12の軸方向と平行な方向、言い換えると印刷装置1の前面側から背面側に向けて進入させて装着されてもよい。この場合には、壁部材7aは開放される構成となっていることを要しないため固定され、印刷装置1の前面側が開放される図示しない構成となっていることを要する。
【0078】
収納器9を、図1にて左方向から装着又は取り外しする構成と、版胴12の前面側すなわちフロント側から装着又は取り外しする構成とを比較すると、後者の方が、収容器9を着脱する作業を容易とする観点から好ましい。後者の構成であれば、また印刷装置1に対してフロント方向からスライドさせることで挿入、離脱させ着脱自在にするので、C方向を版胴12の軸方向と一致させてスライドさせることができ、初めに手で蓋部9aを外側に開いて折り返した状態とし、この状態で収納器9のC方向端部を収納部7に挿入すれば、後は手を離しても蓋部9aが閉じることがなく、スライドさせるだけで開口部35を開放した状態で収納部7への装着、セットが完了し、開口部35が開放された状態が維持され、使用済みマスタSの収納もスムーズに行われるからである。またオペレータが通常作業を行う位置でかかる着脱作業を行うことができ、着脱作業のための特別な空間を要しないからである。
【0079】
よって、収納器9を版胴12の前面側すなわちフロント側から装着又は取り外しする構成においては、収納部7が、収納器9を着脱する際のスライドレールの役割を果たすよう、版胴12の軸方向から見て、収納部7の形状が、蓋部9aを外側に開き折り返して開口部35を開放した状態の収納器9を、蓋部9aがかかる状態を維持したまま、版胴12の軸方向に平行移動させつつ受け入れる形状となっていること、すなわち、C方向に直交する平面による収納部7の断面形状が、蓋部9aを外側に開いて折り曲げた状態の収納器9の同平面による断面形状を囲繞し蓋部9aのかかる状態を維持する方形の形状であることが望ましい。
【0080】
なお、図1に示すように、収納器9を、図1にて左方向から装着又は取り外しする構成においても、壁部材7aが閉じた状態においては、収納部7に装着された収納器9の蓋部9aが開くことのないよう、C方向に直交する平面による収納部7の断面形状が、蓋部9aを外側に開いて折り曲げた状態の収納器9の同平面による断面形状を囲繞し蓋部9aのかかる状態を維持する方形の形状とされている。
【0081】
ただし、収納器9を、図1にて左方向から装着又は取り外しする構成と、版胴12の前面側すなわちフロント側から装着又は取り外しする構成との何れにおいても、収納部7に装着された収納器9は、長手方向であるC方向が版胴12の軸方向と平行な方向となる態位を占めるため、開口部35を開放した状態で収納部7に装着することさえ確保されれば、版胴12から剥離されたマスタSの受け入れが確実に行われるものである。
【0082】
収納器9は、蓋部9aが閉じた状態で購入されるが、図1に示すように、収納部7に装着されセットされたときには、蓋部9aを開け開口部35が開放された状態となる。下搬送ローラ22bは、開口部35のC方向上流側の一端部に臨んでいる。そして版胴12から剥離され搬送されてきたマスタSは搬送ローラ対22によって開口部35に向けて排出され、収納器9内に収納される。
【0083】
開口部35を開いた状態で収納部7に装着されると、収納器9の上方には、圧縮板25が、昇降自在に吊り下げられた状態で開口部35に臨んでおり、圧縮板25が開口35から収納器9内に進入し、使用済みのマスタSを収納器9内に押し込み、圧縮する動作を行うことが可能となっている。使用済みのマスタSは、収容器9ごと廃棄することから、図5に示すように、可能な限り隙間なく押し込むことが許される。すなわち、収納器9は、中に使用済みのマスタSを押し込み、しまったまま回収するので、オペレータにおいて使用済みのマスタSを収納器9から除去する操作は必要としないから、強力な圧縮動作で使用済みのマスタSをきつく押し込んでも特に問題はない。
【0084】
よって、昇降移動機構28は、未使用のマスタロールS1の一本分に相当する使用済みのマスタSを、圧縮板25により、収納部7内に装着された収納器9内に圧縮するに必要な駆動力を備えている。圧縮板25の下面すなわちマスタSを圧縮する面には複数のスリット25aが形成されているから、強力な圧縮動作によってもマスタSがインキの粘着力で付着することはない。
【0085】
制御手段は、収容器9内におけるマスタSの圧縮動作を制御するほか、操作パネルへの種々の表示を行うことができるようになっている。制御手段はまた、芯部材10上に巻き付けられているマスタSの量が少なくなったこと、またはマスタSがなくなったこと、すなわちマスタSが消耗したことを検知するためのセンサ62からの検知信号と、交換検知センサからの検知信号とを受けるようになっている。
【0086】
センサ62は、反射型センサであり、印刷装置1において製版と印刷が繰り返されて、マスタロールS1のマスタSが残り少なくなると、マスタSの終端部を示すマークを検知するものである。センサ62はかかるマークを検出すると、マスタロールS1が交換されるべきこととして検知信号を制御手段に出力する。交換検知センサは、反射型センサであり、収納部7内の収納器9の有無を検知するものであって、制御手段は、マスタSが消耗してマスタロールS1が交換されるべきことを検知した後、交換検知センサから収納器9がない旨の信号を受信し、さらに交換検知センサから収納器9がある旨の信号を受信すると、収納器9が交換されたと判断する。
【0087】
制御手段は、センサ62からの信号を受けると、操作パネルにおいて、マスタSが切れた旨の表示を行わせる。オペレータは、この表示が出たら交換すべき古いマスタロールS1の芯部材10を原紙貯容部57から取り外し、別に購入してある新しいマスタロールS1をセットすることになる。
【0088】
制御手段は、センサ62からの検知信号を検出しなくなると未使用のマスタロールS1が原紙貯容部57にセットされ、新たなマスタロールS1の使用が開始されたと判断し、操作パネルにおけるマスタロールS1を交換すべき旨のかかる表示を停止する。制御手段は、マスタロールS1を交換すべきことを検知すると、それ以上の製版を禁止するために製版スタートキーを無効にし、交換検知センサからの信号により収納器9が交換されたと判断すると、製版スタートキーを有効にする。交換後、再度マスタロールS1が交換されるべき旨の信号を制御手段が受信すると、制御手段は再度、その旨の表示を操作パネルに行わせる。
【0089】
マスタSの終端部を示すマークは、マスタSが完全になくなったエンド時にセンサ62に検知されても良いし、残り少なくなったニアエンド時にセンサ62に検知されても良い。かかるエンド時には、芯部材10上にマスタSが全くなくなったときのみならず、芯部材10上のマスタSが短くなり次の製版に使用不能の長さとなったときを含む。
【0090】
マスタロールS1に付されたかかるマークがニアエンド時に検知されるとき、制御手段は操作パネルにおいて、もうすぐ原紙がなくなる旨の表示をさせてもよい。検知手段または制御手段は、ニアエンドとエンドとを区別して検知できるようにしてもよく、この場合、制御手段は操作パネルにおいてニアエンド時にはもうすぐ原紙がなくなる旨の表示を行わせ、エンド時にはマスタSが切れた旨の表示を行わせるよう、表示を切り替えるようにすることもできる。制御手段が未使用の新たなマスタロールS1の使用が開始されたと判断するのには、センサ62が未使用のマスタロールS1に付された交換が行われたことを表示するマークを検知しても良いし、交換を検知する別のセンサを用いても良い。
【0091】
制御手段は、製版装置3による製版動作、版胴駆動手段による版胴12の駆動、原紙剥ぎ取りローラ21による版胴12からの使用済みのマスタSの剥離及び剥離したマスタSの搬送ローラ対22による搬送に関する制御も行うようになっている。制御手段は、このようなマスタSの剥離及び搬送に関する制御を、収容器9内におけるマスタSの圧縮動作及び操作パネルにおけるマスタローラS1を交換すべき旨の表示に関する制御と関連付けながら行う。具体的には次のとおりである。
【0092】
印刷が終了した後、製版スタートキーが押下されると、制御手段は、製版装置3にて製版を行わせる前に、次のようにして版胴12からマスタSを剥離して収納器9内に搬送する動作を行わせる。版胴駆動手段により、クランパ19が原紙剥ぎ取りローラ21に対向する位置まで回転させ、開閉手段によりクランパ19を開放させ、原紙剥ぎ取りローラ21を版胴12に向けて変位して版胴12上のマスタSに当接させる。剥ぎ取りローラ21が版胴12上のマスタSに当接すると剥ぎ取りローラ21を回転駆動し、版胴12上のマスタSをその先端部から剥ぎ取り搬送ローラ対22に案内する。このとき、圧縮板25は上死点位置を占めている。
【0093】
搬送ローラ対22を回転駆動し、版胴12から剥ぎ取ったマスタSを収納部7に装着されている収納器9の開口部35から収納器9内に搬送する。剥ぎ取りローラ21、搬送ローラ対22を、マスタSの全体を収納器9内に搬送するに必要な所定時間回転駆動すると、剥ぎ取りローラ21、搬送ローラ対22の回転駆動を停止し、剥ぎ取りローラ21を版胴12から離間させる向きに変位し元の位置に戻す。
【0094】
版胴12からマスタSを剥離して収納器9内に搬送する動作が終了すると、モータ31を回転駆動して圧縮板25を下降させる。圧縮板25を下降させていく過程で、圧縮板25が収納器9内に搬送されたマスタSに当接し、マスタSが収納器9内で圧縮され始める。さらに圧縮板25を下降させると、圧縮が進行し圧縮の程度が増して収納器9内でマスタSの占める容積が減少していくが、ある程度下降した位置で、圧縮されたマスタSによる抵抗が急に大きくなり、モータ31のパワーではそれ以上下降できなくなる。
【0095】
制御手段は、この状態になったことを図示しないセンサで検知するようになっており、これを検知したらモータ31への電流供給を一時停止して、圧縮板25を、マスタSを押し付けたままその位置でその状態を保持させる。かりに、圧縮板25が下降できなくなってすぐにモータ31を逆転させて圧縮板25を上昇させると、圧縮が解除され、マスタSの弾性により、再びマスタSが膨らむスプリングバックという現象が起こり、マスタSの占める容積が増加して、収納器9内におけるマスタSの収納量が減少してしまう。しかし、圧縮板25を限界まで下降させた状態を保持させることにより、スプリングバックが防止されマスタSを確実に圧縮し、つぶす動作を行う。
【0096】
制御手段は、剥ぎ取りローラ21を版胴12から離間させる向きに変位し元の位置に戻したときに、版胴駆動手段により、クランパ19が原紙送り出しローラ61に対向する位置まで版胴12を回転させ、製版装置3により製版動作を行わせ、製版済みのマスタSの先端がクランパ19に進入したときにクランパ19を閉じ、版胴駆動手段により版胴12を回転させ新たな製版済みマスタSを版胴12に巻き付ける。その後、版付け及び印刷が行われるが、これらの動作中、制御手段は、圧縮板25を限界まで下降させた状態を保持させている。
【0097】
印刷が終了した後、製版スタートキーが再び押下されると、制御手段は、センサ33の検知に基づいて圧縮板25が上死点位置を占めるまでモータ31を駆動する。制御手段はこの状態で、版胴12からマスタSを剥離して収納器9内に搬送する、上述の動作を行わせる。このように、制御手段は、版胴12から剥離されたマスタSを収納部7に装着された収納器9に搬送するとき以外は、圧縮板25を、収納部7に装着された収納器9に進入させ版胴12から剥離されたマスタSの圧縮状態を維持させるようになっている。
【0098】
ただし、圧縮板25が収納器9に進入した状態では、収納器9を収納部7から取り出すことができない。その一方で、収納器9は、製版装置3に新しくセットされた未使用のマスタロールS1が使い終わらない限り、すなわち版胴12から剥離されたマスタロールS1一本分に相当するマスタSが収納されない限り、収納部7から取り外す動作が行われないので、圧縮板25は収納器9に進入しマスタSの圧縮状態を維持していても問題ない。
【0099】
したがって、制御手段は、未使用のマスタロールS1の使用が開始された後、版胴12から剥離されたマスタロールS1一本分に相当するマスタSが、収納部7内に装着された収納器9に搬送されるまでは、版胴12から剥離されたマスタSを収納部7に装着された収納器9に搬送するとき以外は、マスタSの圧縮を良好に行うべく、圧縮板25を、収納部7に装着された収納器9に進入させ版胴12から剥離されたマスタSの圧縮状態を維持させるが、未使用のマスタロールS1の使用が開始された後、マスタロールS1を交換すべきことを検知すると、圧縮板25を、上死点位置を占めた状態として、収納部7に装着された収納器9から退避した状態に維持させる。
【0100】
図6に、制御手段が、圧縮板25が上死点位置を占めているか否かに応じて制御を行う場合であって、マスタロールS1を交換すべき場合に行う制御のフローを示す。制御手段は、センサ62からの信号を常に監視しており、センサ62からの信号によりマスタロールS1を交換すべきことを検知すると(6A)、さらに製版が行われることを禁止するために、製版スタートキーを無効にし(6B)、センサ33からの信号に基づいて、圧縮板25が上死点位置にあるかどうかを判断し(6C)、圧縮板25が上死点位置にないときは、圧縮板25が上死点位置を占めるまで、モータ31を駆動して圧縮板25を上昇させる(6D)。
【0101】
圧縮板25が上死点位置を占めている状態で、マスタSが切れた旨などマスタロールS1を交換すべきことを操作パネルに表示し(6E)、交換検知センサからの信号に基づいて、収納器9が交換されたかどうかを判断し(6F)、収納器9が交換されたら、製版スタートキーを有効にする(6G)。ニアエンドとエンドとを区別して検知する場合には、制御手段はエンド時を図6における符号6Aのステップに対応させる。マスタロールS1を交換すべき旨の操作パネルの表示は、センサ62からの検知信号を検出しなくなったときに解消されるが、操作パネルのかかる表示の解消には、センサ62からの検知信号を検出しなくなったことに代えて、あるいはこれとともに、収納器9の交換が検知されたことを条件としても良い。
【0102】
図7に、制御手段が、マスタSの圧縮状態を維持するために行う制御のフローを示す。製版スタートキーが有効な状態において製版スタートキーが押下されると(7A)、センサ33からの信号に基づいて、圧縮板25が上死点位置にあるかどうかを判断し(7B)、圧縮板25が上死点位置にないときは、圧縮板25が上死点位置を占めるまで、モータ31を駆動して圧縮板25を上昇させる(7C)。
【0103】
圧縮板25が上死点位置を占めている状態で、版胴駆動手段により、クランパ19が原紙剥ぎ取りローラ21に対向する位置まで回転させ、クランパ19を拡開し(7D)、原紙剥ぎ取りローラ21を版胴12に向けて変位して版胴12上のマスタSに当接させ、剥ぎ取りローラ21により版胴12からマスタSを剥離する(7E)。版胴12からマスタSを剥離すると、搬送ローラ対22でマスタSを搬送し(7F)、収納器9の開口部35から収納器9内に搬送する。
【0104】
剥ぎ取りローラ21、搬送ローラ対22を回転駆動し、搬送ローラ対22でマスタSを搬送しはじめてから、マスタSの全体を収納器9内に搬送するに必要な所定時間が経過したかどうかをカウントし(7G)、所定時間が経過すると、モータ31を駆動して圧縮板25を下降させる(7H)。圧縮板25を下降させてマスタSを圧縮していき、モータ31のパワーではそれ以上圧縮できなくなるまで圧縮板25が下降し、モータ31の回転が停止したかどうかを判断する(7I)。モータ31の回転が停止したら、モータ31への電流供給を停止して、マスタSの圧縮状態を保持する(7J)。この状態は、マスタロールS1を交換すべきことを検知する(6A)か、つぎの製版スタート状態となる(7A)まで維持される。
【0105】
上述の構成に基づき、以下に印刷装置1の動作を説明する。オペレータは給紙トレイ上に印刷に使用される用紙を積載し、画像読取装置に印刷すべき原稿をセットする。その後、操作パネル上の各種キーによって製版条件を設定し、製版スタートキーを押下する。製版スタートキーが有効であれば、排版装置5において版胴12上のマスタSが剥ぎ取られ、剥ぎ取られたマスタSは収納器9に収納され圧縮され、マスタSの剥ぎ取りすなわち剥離の完了と同時に製版動作が開始される。
【0106】
製版スタートキーが無効であれば、マスタSの剥ぎ取りは開始されない。このときは、製版スタートキーが無効である理由が操作パネルに表示されているため、オペレータはその理由を解消するための操作を行うこととなるが、その理由が、マスタロールS1を交換すべきことである場合には、オペレータは、印刷装置1の内部を開放して原紙貯容部57にセットされている使用済みのマスタロールS1を取り出すとともに、未使用のマスタロールS1が収納された新規の収納器9から未使用のマスタロールS1を取り出し、袋を破ってマスタロールS1を取り出して原紙貯容部57にセットする。
【0107】
オペレータはまた、未使用のマスタロールS1を取り出して空となったかかる新規の収納器9を収納部7にセットすべく、印刷装置1の内部を開放して壁部材7aを露出させ、壁部材7aを開いて使用済みのマスタSが密に収納された収納器9を取り出す。この収容器9を取り出す際には、圧縮板25は収納器9から退避しており、収容器9の取り出しを妨げることはない。オペレータは、使用済みのマスタSが収納された収納器9を、マスタロールS1の販売店等に引き渡して廃棄してもらうべく、保管しておく。
【0108】
マスタロールS1や収容器9を交換することにより、製版スタートキーが無効とされていた理由が解消されれば、製版スタートキーは有効になり、オペレータが製版スタートキーを押下すると、排版装置5において版胴12上のマスタSが剥ぎ取られ、剥ぎ取られたマスタSは収納器9に収納され圧縮され、マスタSの剥ぎ取り完了と同時に製版動作が開始される。
【0109】
製版スタートキーが押下されると、画像読取装置では原稿画像の読取動作が行われる。一方、外周面上より使用済みマスタSが全て剥離された後の版胴12は回転されて、クランパ19が右上方に位置し原紙送り出しローラ61に対向する所定の給版待機位置まで回転して停止する。版胴12が給版待機位置で停止すると図示しない開閉手段が作動してクランパ19が開放され、印刷装置1は給版待機状態となる。
【0110】
製版装置3は、画像読取装置において読み取られた原稿画像に応じた製版動作を行う。プラテンローラ58が製版駆動手段により回転駆動されてマスタロールS1よりマスタSが引き出され、マスタSの画像形成領域がサーマルヘッド59の発熱素子と対応する位置に達すると、サーマルヘッド59の各発熱素子が選択的に発熱され、マスタSの熱可塑性樹脂フィルム面に製版画像が形成される。マスタSは製版されつつ搬送されその先端部は原紙送り出しローラ61に挟持されてさらに搬送され、拡開され開放されているクランパ19に進入する。製版済みマスタSの先端部がクランパ19によって挟持可能な所定位置まで搬送されると、開閉手段が作動してクランパ19が閉じられ、製版済みマスタSはその先端部を版胴12の外周面上に挟持され保持される。
【0111】
その後、版胴12がプラテンローラ58による製版済みマスタSの送り出しに合わせてA方向に回転駆動され、製版済みマスタSの版胴12への巻装動作が行われる。サーマルヘッド59は、原稿画像に応じた発熱を終えると、動作を停止し、プラテンローラ58、原紙送り出しローラ61の回転がそれぞれ停止されると共に原紙切断装置60が作動して製版済みマスタSが切断される。切断された製版済みマスタSは版胴12の回転によって原紙送り出しローラ61より引き出され、版胴12がホームポジションまで回転して停止することで製版動作及び給版動作が完了する。
【0112】
給版動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴12がホームポジションで停止すると、版胴12が低速でA方向に回転駆動されるとともに、給紙トレイ上に積載された用紙の最上位の1枚が引き出されてその先端をレジストローラ対に挟持される。そして、版胴12上に巻装された製版済みマスタSのA方向における画像領域先端部がプレスローラ13と対応する位置に到達する所定のタイミングで、用紙がレジストローラによって版胴12とプレスローラ13との間に向けて給送される。
【0113】
版胴12の回転に同期して、プレスローラ接離機構により、プレスローラ13がその周面を版胴12の外周面に圧接させ、給送された用紙が版胴12に巻装された製版済みマスタSに押圧される。この押圧動作によりプレスローラ13と用紙と製版済みマスタSと版胴12とが圧接し、インキローラ16によって版胴12の内周面に供給されたインキが版胴12の開口部より滲出し、版胴12を構成する図示しない多孔性支持板及びメッシュスクリーン、及び版胴12に巻装された製版済みマスタSの多孔性支持体に充填され、マスタSが版胴12に巻き付けられるとともに、インキが製版済みマスタSの穿孔部を介して用紙に転写され、いわゆる版付けが行われる。
【0114】
版付けにより製版画像に応じた画像を印刷された用紙は、印刷済み用紙となって排紙装置によってその先端部から版胴12の外周面上の製版済みマスタSより剥離される。剥離された印刷済み用紙は排紙装置によって印刷装置1の機外に排出される。その後、版胴12が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて印刷装置1は印刷待機状態となる。
【0115】
印刷装置1が印刷待機状態となった後、操作パネル上の各種キーによって印刷条件を入力し、テンキーによって印刷枚数が入力された後に印刷スタートキーが押下されると、入力された枚数に応じた用紙が給紙装置から給送され、印刷動作が行われる。そして、設定された印刷枚数が消化されると版胴12がホームポジションで停止し、印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、版胴から剥離された孔版原紙を収納する孔版印刷装置の排版装置において、未使用の孔版原紙ロールが収納されていた収納器を装着可能であり、装着された同収納器内に版胴から剥離された孔版原紙を収納する収納部を有するので、版胴から剥離された孔版原紙を収納するための専用の容器を購入する必要がなく、かかる専用の容器の発注を要せず発注の手間を省くことができる上、専用の容器を購入するコストを低減できるとともに、未使用の孔版原紙ロールが収納されていた孔版原紙の収容器の無駄をなくし、資源の浪費を防止でき、また版胴から剥離された孔版原紙を収納器ごと廃棄することができるので、使用済みの孔版原紙を収納器から取り出す必要がなく、手を汚すこともなく使用済みの孔版原紙の回収作業を行うことができ、オペレータの使い勝手が良いとともに、版胴から剥離された孔版原紙を取り出してゴミ箱に捨てることがないためゴミ箱を汚すことがないので、使用済みの孔版原紙の回収作業を容易に行うことができ、さらに、使用済みの孔版原紙を収納器から取り出す必要がないので使用済みの孔版原紙を高密度で収納器内に圧縮することが可能となる印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0117】
版胴から剥離された孔版原紙を、収納部に装着された収容器内に圧縮し収納する圧縮手段を有し、この圧縮手段が、上記収納部に装着された上記収納器内に進入可能であり版胴から剥離された孔版原紙を同収納器内で圧縮する圧縮部材と、この圧縮部材を駆動する駆動手段と、この駆動手段により上記圧縮部材による圧縮動作を制御する制御手段とを有し、上記圧縮部材が、上記収納器に備えられた開口部から上記収納部に装着された上記収納器内に進入可能であることとすれば、収納部内に装着された収容器内に孔版原紙を自動的かつ効率的に圧縮し収納することができる印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0118】
駆動手段が、版胴から剥離された、未使用の孔版原紙ロール一本分に相当する孔版原紙を、圧縮部材により収納部に装着された収納器内に圧縮する駆動力を有することとすれば、版胴から剥離された孔版原紙を収納した収納器の交換を、孔版原紙ロールを交換するときに合わせて行うことができ、収納器、孔版原紙ロールの交換に関する作業性を向上した、オペレータの使い勝手の良い印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0119】
制御手段が、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、版胴から剥離された同孔版原紙ロール一本分に相当する孔版原紙が収納部に装着された収納器内に搬送されるまで、版胴から剥離された孔版原紙が上記収納部に装着された上記収納器内に搬送されるとき以外は、圧縮部材を上記収納部に装着された上記収納器内に進入させ版胴から剥離された孔版原紙の圧縮状態を維持させることとすれば、圧縮が解除されたときに孔版原紙の弾性により孔版原紙が再びが膨らむいわゆるスプリングバックを防止し、孔版原紙を確実に圧縮し、つぶす動作を行うことで、収納器内の孔版原紙の収納量を確保することができる印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0120】
未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、同孔版原紙ロールを交換すべきことが検知されると、制御手段が、圧縮部材を収納部に装着された収納器から退避した状態に維持することとすれば、孔版原紙ロールの交換に合わせて収納器を交換する際に、圧縮部材が収納器に進入した状態となっていることを防止し、収容器への圧縮部材の進入によって収納器を取り出すことが妨げられることを防止できる印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0121】
収納器が、収納部に対し、孔版印刷装置本体の前面側から背面側に向けて進入させて装着されることとすれば、オペレータが通常作業を行う位置にて収納器を装着する作業を行うことができるから、収納器の装着作業を容易に行うことができる印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0122】
収納部に装着された収納器が、その長手方向が孔版印刷装置本体に備えられた版胴の軸方向と平行な方向となる態位を占めることとすれば、版胴から剥離した孔版原紙の向きを変えることなく容易に受け入れ収納することができる印刷装置の排版装置を提供することができる。
【0123】
本発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着可能であり、未使用の孔版原紙ロールを保管または搬送するとき等に同孔版原紙ロールを収納する収納器であって、開いた状態で開口部を形成する、開閉可能な蓋部を有する収納器にあるので、蓋部を開いた状態で収納部に装着することで、版胴から剥離した孔版原紙を開口部から受け入れ収納でき、また版胴から剥離した孔版原紙を収納し孔版原紙の排版装置から取り出した後に蓋部を閉じることで収納した孔版原紙が露出することを防止して外部を汚すことを防止でき、また、蓋部を開いた状態の収納器を収納部に対して摺動させながら装着する構成とすれば、蓋部を確実に押えて蓋部が閉じることを防止し位置に装着することが可能となる収納器を提供することができる。
【0124】
開口部から収納されていた未使用の孔版原紙ロールを取り出し可能であることとすれば、未使用の孔版原紙ロールを取り出したその開口部から、版胴から剥離した孔版原紙を受け入れることができ、開口部から未使用の孔版原紙ロールを取り出した後開口部を閉じることなく収納部に装着できることとなり、孔版原紙ロール及び収納器の交換に関するオペレータの作業性を担保した収納器を提供することができる。
【0125】
開口部が、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着された状態で圧縮部材が進退可能であることとすれば、開口部により版胴から剥離した孔版原紙を受け入れるとともに圧縮部材を受け入れてかかる孔版原紙を圧縮可能な収納器を提供することができる。
【0126】
開口部を上方に向けた状態で、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着されることとすれば、版胴から剥離した孔版原紙が上方から収納部内に進入することが可能となり、一旦開口部から収納器内に進入したかかる孔版原紙が収納器から飛び出すことを抑制できるとともに、圧縮部材を上方から開口部に進入させかかる孔版原紙を圧縮することが可能となるから、孔版原紙の圧縮効率を向上することができる収納器を提供することができる。
【0127】
直方体形状をなし、蓋部が、収納器本体に対し最長辺にて一体化されていることとすれば、開口部の面積を比較的大きくとることができ、版胴から剥離した孔版原紙や圧縮部材の受け入れを容易にすることが可能な収納器を提供することができる。
【0128】
収納する未使用の孔版原紙ロールの軸方向に垂直な面による断面積が、同面による未使用の孔版原紙ロールの原紙部分の断面積の3倍以上であることとすれば、未使用の孔版原紙ロールの一本分に相当する、孔版原紙を構成していたときに比して密度が低下した、版胴から剥離された孔版原紙を収納することができる収納器を提供することができる。
【0129】
収納する未使用の孔版原紙ロールの軸方向における長さよりも、同軸方向における長さが長く、未使用の孔版原紙ロールの各端部との間隙に緩衝部材を挿入して同孔版原紙ロールを収納したこととすれば、孔版原紙ロールの軸方向における長さにばらつきがある場合でも、孔版原紙ロールを確実に収納できるとともに、収納した未使用の孔版原紙ロールのがたつきを防止して良好な状態で未使用の孔版原紙ロールを収納することが収納器を提供することができる。
【0130】
間隙が5mm以上であることとすれば、孔版原紙ロールの軸方向における長さのばらつきに対して余裕があり、孔版原紙ロールをより確実に収納できる収納器を提供することができる。
【0131】
収納器が、版胴から剥離された孔版原紙が収納されているときは所定の者によって回収されるべき旨の記載を表面に有することとすれば、オペレータが誤って収納されている原紙を取り出すことがなく、オペレータ自身や周囲を汚してしまうことが防止されるとともに、収納器を廃棄する際の分別に迷うことがなく、オペレータにとって使い勝手の良い収納器を提供することができる。
【0132】
収納器が紙製であることとすれば、コストが比較的低く製造が比較的容易であるとともに、蓋部の形成が用意であり、また版胴から剥離された孔版原紙が収納されているときは所定の者によって回収されるべき旨の記載が比較的容易であり、さらに、比較的軽量であり、納品や回収の際の作業性が高い収納器を提供することができる。
【0136】
本発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置を有する孔版印刷装置にあるので、上述の各効果を奏する排版装置を有し、版胴から剥離された孔版原紙を収納するための専用の容器を購入する必要がなく、かかる専用の容器の発注を要せず発注の手間を省くことができる上、専用の容器を購入するコストを低減できるとともに、未使用の孔版原紙ロールが収納されていた孔版原紙の収容器の無駄をなくし、資源の浪費を防止でき、また版胴から剥離された孔版原紙を収納器ごと廃棄することができるので、使用済みの孔版原紙を収納器から取り出す必要がなく、手を汚すこともなく使用済みの孔版原紙の回収作業を行うことができ、オペレータの使い勝手が良いとともに、版胴から剥離された孔版原紙を取り出してゴミ箱に捨てることがないためゴミ箱を汚すことがないので、使用済みの孔版原紙の回収作業を容易に行うことができ、さらに、使用済みの孔版原紙を収納器から取り出す必要がないので使用済みの孔版原紙を高密度で収納器内に圧縮することが可能となる等の効果を奏することができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0137】
孔版印刷装置の排版装置に備えられた制御手段を有する孔版印刷装置において、種々の情報を表示する表示手段を有し、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、同孔版原紙ロールを交換すべきことが検知されると、上記制御手段が、同孔版原紙ロールを交換すべきことを上記表示手段に表示させることとすれば、孔版原紙ロールを交換すべきときは、製版が禁止される場合等、何らかの動作が停止される構成を採用している場合においては、オペレータにその停止の理由を示唆して孔版原紙ロールの交換を促すことができ、孔版原紙切れにより製版できないにもかかわらずオペレータが製版等の指示をすることで不具合が生じることを防止することが可能となるから、オペレータの使い勝手の良い孔版印刷装置を提供することができる。
【0138】
本発明は、請求項8ないし17の何れか1つに記載の収納器を装着可能である孔版印刷装置にあるので、上述の各効果を奏する収納器を装着されることによって、蓋部を開いた状態で収納器を収納部に装着することで、版胴から剥離した孔版原紙を開口部から受け入れ収納でき、また版胴から剥離した孔版原紙を収納し孔版原紙の排版装置から取り出した後に蓋部を閉じることで収納した孔版原紙が露出することを防止して外部を汚すことを防止でき、また、蓋部を開いた状態の収納器を収納部に対して摺動させながら装着する構成とすれば、蓋部を確実に押えて蓋部が閉じることを防止し正確な位置に装着することが可能となり、さらには、版胴から剥離された孔版原紙を収納するための専用の容器を購入する必要がなく、かかる専用の容器の発注を要せず発注の手間を省くことができる上、専用の容器を購入するコストを低減できるとともに、未使用の孔版原紙ロールが収納されていた孔版原紙の収容器の無駄をなくし、資源の浪費を防止でき、また版胴から剥離された孔版原紙を収納器ごと廃棄することができるので、使用済みの孔版原紙を収納器から取り出す必要がなく、手を汚すこともなく使用済みの孔版原紙の回収作業を行うことができ、オペレータの使い勝手が良いとともに、版胴から剥離された孔版原紙を取り出してゴミ箱に捨てることがないためゴミ箱を汚すことがないので、使用済みの孔版原紙の回収作業を容易に行うことができ、さらに、使用済みの孔版原紙を収納器から取り出す必要がないので使用済みの孔版原紙を高密度で収納器内に圧縮することが可能となる等の効果を奏することができる孔版印刷装置を提供することができる。
【0139】
本発明は、請求項8ないし17の何れか1つに記載の収納器に収納されていた孔版原紙ロールを用いて印刷を行う孔版印刷装置にあるので、かかる孔版原紙ロールを収納していた収納器に、版胴から剥離された孔版原紙であって、かかる孔版原紙ロールに巻き付けられていた孔版原紙を収納することに特に適した孔版印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した孔版印刷装置の概略正面図である。
【図2】 本発明を適用した、蓋部が開放されている状態の収納器と、この収納器に収納されている孔版原紙ロールとを示す斜視図である。
【図3】図2に示した収納器を装着した孔版装置の排版装置の一部の平面図である。
【図4】図2に示した収納器の正断面図及び孔版原紙ロールの正面図である。
【図5】図2に示した収納器であって版胴から剥離した孔版原紙を収納した状態の収納器を示す正断面図である。
【図6】孔版原紙ロールを交換すべきときの制御手段の制御フローである。
【図7】版胴から孔版原紙を剥離するため、及び収納部に装着された収納器内で版胴から剥離された孔版原紙の圧縮部材による圧縮状態を維持させるための制御手段の制御フローである。
【図8】蓋部が開放されている状態の従来の収納器と、この収納器に収納されている従来の孔版原紙ロールとを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
5 孔版印刷装置の排版装置
7 収納部
8 圧縮手段
9 収納器
9a 蓋部
9b 最長辺
10 芯部材
12 版胴
25 圧縮部材
31 駆動手段
35 開口部
36 緩衝部材
C 収納器の長手方向
E 孔版原紙ロールの軸方向の長さ
F 孔版原紙ロールの軸方向における収納器の長さ
S 孔版原紙
S1 孔版原紙ロール

Claims (21)

  1. 版胴から剥離された孔版原紙を収納する孔版印刷装置の排版装置において、未使用の孔版原紙ロールが収納されていた収納器を装着可能であり、装着された同収納器内に版胴から剥離された孔版原紙を収納する収納部を有することを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置の排版装置において、版胴から剥離された孔版原紙を、上記収納部に装着された上記収容器内に圧縮し収納する圧縮手段を有し、この圧縮手段が、上記収納部に装着された上記収納器内に進入可能であり版胴から剥離された孔版原紙を同収納器内で圧縮する圧縮部材と、この圧縮部材を駆動する駆動手段と、この駆動手段により上記圧縮部材による圧縮動作を制御する制御手段とを有し、上記圧縮部材が、上記収納器に備えられた開口部から上記収納部に装着された上記収納器内に進入可能であることを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  3. 請求項2記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記駆動手段は、版胴から剥離された、未使用の孔版原紙ロール一本分に相当する孔版原紙を、上記圧縮部材により上記収納部に装着された上記収納器内に圧縮する駆動力を有することを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  4. 請求項2または3記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記制御手段は、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、版胴から剥離された同孔版原紙ロール一本分に相当する孔版原紙が上記収納部に装着された上記収納器内に搬送されるまで、版胴から剥離された孔版原紙が上記収納部に装着された上記収納器内に搬送されるとき以外は、上記圧縮部材を上記収納部に装着された上記収納器内に進入させ版胴から剥離された孔版原紙の圧縮状態を維持させることを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  5. 請求項4記載の孔版印刷装置の排版装置において、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、同孔版原紙ロールを交換すべきことが検知されると、上記制御手段が、上記圧縮部材を上記収納部に装着された上記収納器から退避した状態に維持することを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記収納器が、上記収納部に対し、孔版印刷装置本体の前面側から背面側に向けて進入させて装着されることを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置において、上記収納部に装着された上記収納器が、その長手方向が孔版印刷装置本体に備えられた版胴の軸方向と平行な方向となる態位を占めることを特徴とする孔版印刷装置の排版装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着可能であり、未使用の孔版原紙ロールを保管または搬送するとき等に同孔版原紙ロールを収納する収納器であって、開いた状態で開口部を形成する、開閉可能な蓋部を有する収納器。
  9. 請求項8記載の収納器において、上記開口部から収納されていた未使用の孔版原紙ロールを取り出し可能であることを特徴とする収納器。
  10. 請求項8または9記載の収納器において、上記開口部は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着された状態で圧縮部材が進退可能であることを特徴とする収納器。
  11. 請求項8ないし10の何れか1つに記載の収納器において、上記開口部を上方に向けた状態で、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置に装着されることを特徴とする収納器。
  12. 請求項8ないし11の何れか1つに記載の収納器において、直方体形状をなし、上記蓋部が、収納器本体に対し最長辺にて一体化されていることを特徴とする収納器。
  13. 請求項8ないし12の何れか1つに記載の収納器において、収納する未使用の孔版原紙ロールの軸方向に垂直な面による断面積が、同面による未使用の孔版原紙ロールの原紙部分の断面積の3倍以上であることを特徴とする収納器。
  14. 請求項8ないし13の何れか1つに記載の収納器において、収納する未使用の孔版原紙ロールの軸方向における長さよりも、同軸方向における長さが長く、未使用の孔版原紙ロールの各端部との間隙に緩衝部材を挿入して同孔版原紙ロールを収納したことを特徴とする収納器。
  15. 請求項14記載の収納器において、上記間隙が5mm以上であることを特徴とする収納器。
  16. 請求項8ないし15の何れか1つに記載の収納器において、版胴から剥離された孔版原紙が収納されているときは所定の者によって回収されるべき旨の記載を表面に有することを特徴とする収納器。
  17. 請求項8ないし16の何れか1つに記載の収納器において、紙製であることを特徴とする収納器。
  18. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版装置を有する孔版印刷装置。
  19. 請求項18記載の孔版印刷装置であって、上記孔版印刷装置の排版装置に備えられた上記制御手段を有する孔版印刷装置において、種々の情報を表示する表示手段を有し、未使用の孔版原紙ロールの使用が開始された後、同孔版原紙ロールを交換すべきことが検知されると、上記制御手段が、同孔版原紙ロールを交換すべきことを上記表示手段に表示させることを特徴とする孔版印刷装置。
  20. 請求項8ないし17の何れか1つに記載の収納器を装着可能である孔版印刷装置。
  21. 請求項8ないし17の何れか1つに記載の収納器に収納されていた孔版原紙ロールを用いて印刷を行う孔版印刷装置。
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