JP4727202B2 - 排版装置、排版方法、印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Description
なお、版胴は、印刷ドラムとも呼ばれるが、この明細書等では印刷ドラムを「版胴」と呼ぶこととする。
また、特願2003−388119号で提案した技術のように、排版ボックス(排版収納容器)と圧縮板とが一つのユニットとして構成される排版装置においては、圧縮板を所定の角度範囲で回動させる、つまり揺動させるための駆動力を伝達するカップリングにロック機構の働きを持たせ、圧縮板がそのホームポジション以外の回転位置に位置する場合、本体側のカップリングピンと排版ボックス側の係合穴とが係合することにより、排版ボックスの離脱・取り出しを禁止する制御手段とロック機構とを有している。
孔版印刷機(孔版印刷装置)にも種々の価格帯の製品があるが、例えばローエンドモデル(低価格帯モデル)として位置付けられる機種にとっては、機械の小型化およびコストダウンは必須の条件となっている。従って、ローエンドモデルの排版装置においては、機密保持手段として特願2003−392645号で提案したような専用のロック機構を設けることは非常に困難なものとなってしまう。
また、排版ボックス内に圧縮板を有する場合、圧縮板駆動のカップリングを必要としこれに余分のコストが掛かるため、ローエンドモデルの排版装置では圧縮板を排版装置本体側に設けるのが通例であった。
請求項1記載の発明は、版胴上の使用済みのマスタを剥離搬送する排版搬送手段と、該排版搬送手段により搬送された使用済みのマスタを貯容する装置本体に対して着脱自在な排版貯容手段と、前記排版搬送手段による使用済みのマスタの搬送経路と干渉しない待機位置と使用済みのマスタを前記排版貯容手段内に圧縮する圧縮位置とを選択的に占める圧縮手段とを具備する排版装置において、前記圧縮手段は、そのホームポジションに復帰するように設定されており、前記圧縮手段が前記待機位置を占めたとき、該圧縮手段と前記排版貯容手段とが係合せずに、前記排版貯容手段の前記装置本体からの離脱を許容し、前記圧縮手段が前記圧縮位置を占めたとき、該圧縮手段と前記排版貯容手段とが係合することにより、前記排版貯容手段の前記装置本体からの離脱を禁止する離脱禁止手段と、前記排版貯容手段内の使用済みのマスタの情報を知られたくない場合に機密保持モードを設定する機密保持モード設定手段と、前記圧縮手段を駆動する圧縮駆動手段と、前記待機位置および前記圧縮位置の少なくとも一方の位置を検知する位置検知手段と、前記機密保持モード設定手段により前記機密保持モードが設定されたときには、前記圧縮位置が前記ホームポジションとなるように、前記機密保持モードが設定されないときには、前記待機位置が前記ホームポジションとなるように、前記位置検知手段からの出力信号に基づいて、前記圧縮駆動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
同様に、排版貯容手段および圧縮手段としては、圧縮部材(圧縮板)が回転軸の周りに揺動することにより、排版貯容手段内に使用済みのマスタを圧縮する構成が簡単で低価格のタイプのもの(請求項2参照)を採用して説明したが、その利点をそれほど望まなくてもよいのであれば、例えば圧縮部材(圧縮板)が排版貯容手段に対して平行変位、すなわち例えば上下方向に昇降変位して排版貯容手段内に使用済みのマスタを圧縮する比較的大型で高価格タイプのものでもよく、請求項1ではこれも含まれる。従って、請求項1における離脱禁止手段としては、圧縮手段が待機位置を占めたとき、圧縮手段と排版貯容手段とが係合せずに、排版貯容手段の装置本体からの離脱を許容し、圧縮手段が圧縮位置を占めたとき、圧縮手段と排版貯容手段とが係合することにより、排版貯容手段の装置本体からの離脱を禁止する構成であればよい。
離脱禁止手段としては、圧縮手段が圧縮位置を占めたとき、圧縮手段の一部と排版貯容手段の一部とが係合することにより、排版貯容手段の装置本体からの離脱を禁止する構成のもの、すなわち構成が簡単で低価格で済むものが好ましく採用される(さらに限定した請求項4、5参照)。
ここで、圧縮駆動手段をパルス入力で駆動する例えばステッピングモータとした場合には、待機位置または圧縮位置を検知する位置検知手段を有していれば圧縮手段がどの位置を占めているかを検知して認識することが可能であるが、ステッピングモータの脱調時の問題を考慮した場合には後述する実施形態のように待機位置および圧縮位置の両方を検知することが好ましい。従って、圧縮駆動手段の如何に拘わらず、待機位置および圧縮位置の少なくとも一方の位置を検知する位置検知手段を有していればよい。この場合必要に応じて、排版貯容手段内に使用済みのマスタが満杯に蓄積されたことを検知する排版満杯検知手段を付設してもよい。
これにより、例えば圧縮部材の駆動カップリング自体を利用したロック機構を配設することが不能なローエンド(低価格)の排版装置を提供できる。
これにより、例えば圧縮手段の駆動カップリングをロック機構として利用するために圧縮手段と排版貯容手段とが一体的なユニットを構成することのない、ローエンド(低価格)の排版装置を提供できる。
これにより、さらに簡単な構成で低価格の排版装置を提供できる。
これにより、最も簡単な構成で最も低価格の排版装置を提供できる。
これにより、請求項1ないし5の何れか一つに記載の排版装置を使用して、排版貯容手段内の使用済みマスタの取り出しを禁止可能とすることで、上記各作用効果を奏する排版方法を提供できる。
これにより、請求項1ないし5の何れか一つに記載の排版装置等を使用して、上記各作用効果を奏する印刷装置を提供できる。
「版胴上の前記マスタに直接的または間接的に印刷用紙を押し付けて該印刷用紙に印刷を行う」とは、版胴上のマスタに直接的に印刷用紙を押し付けて印刷用紙に印刷を行う印刷装置を含む他、例えば版胴上のマスタから滲出したインキを転写胴等に転写させてインキ画像を形成した後に、間接的に、転写胴等上のインキ画像に印刷用紙を押し付けて印刷用紙に印刷を行う印刷装置も含む。
これにより、請求項7記載の印刷装置を使用して、排版貯容手段内の使用済みマスタの取り出しを禁止可能とすることで、上記各作用効果を奏する印刷方法を提供できる。
本発明によれば、特段のロック手段を要せずに、簡単な構成で装置の大型化を生じることなく、かつ、コストアップを最小限に抑えた状態で装置本体からの排版貯容手段の離脱を防止することができると共に、機密保持モード設定手段により機密保持モードが設定されたときには、制御手段は位置検知手段からの出力信号に基づいて、圧縮位置が圧縮手段のホームポジションとなるように圧縮駆動手段を制御することによって、装置本体からの排版貯容手段の離脱が機密保持モードを設定するだけで防止することができ、第三者が排版貯容手段内に蓄積された使用済みのマスタの機密情報を不正に取得して解読したり転写したりすることを防止し、排版貯容手段内の使用済みのマスタの機密情報漏洩を未然に防止することができる。
まず、図1を参照して、一実施形態に係る印刷装置の一例としての孔版印刷装置100の全体構成について説明する。同図において、符号180は、孔版印刷装置100の骨組みをなす装置本体を示す。装置本体180の上部にある、符号170で示す部分は画像読取部を、その右下方の符号130で示す部分は製版部を、その中央下方に符号120で示す部分は印刷部を、その左側の符号150で示す部分は排版部を、製版部130の下方の符号140で示す部分は給紙部を、印刷部120の左方の符号160で示す部分は排紙部を、それぞれ示している。
前記多孔性支持板は、円筒状に形成されていてインキ通過性の孔を多数穿設されている。この多孔性支持板は、多孔性の支持円筒体あるいは単に版胴と呼ばれることもある。
版胴16の内部には、インキローラ20およびドクターローラ21を有する周知のインキ供給手段22が配設されている。
印刷部120における版胴駆動モータ69等の制御対象駆動手段を、図7において総括的に主駆動部70で表す。主駆動部70には、後述するように給紙部140および排紙部160の各制御対象駆動手段(電動モータ等のアクチュエータ)も含まれる。
マスタロール支持部材24は、マスタ28を芯管の周りに巻き付けて形成されたマスタロールの前記芯管を回転自在かつ着脱自在に支持する。
前記画像情報としては、画像読取部170の画像センサ44により読み取られた原稿の画像情報の他、孔版印刷装置100とネットワーク等を介して通信可能に接続されている場合には、パソコン等のコンピュータ(外部画像情報入力手段)から送信されてくる画像情報も含まれる。
製版部130におけるサーマルヘッド26、ステッピングモータ29、切断手段27の駆動手段(例えば図示しないカッタモータ)、前記電磁クラッチ等の各制御対象駆動手段を、図7において総括的に製版駆動部73で表す。
給紙部に140おけるステッピングモータ35、排紙部160における前記ベルト駆動モータ、前記吸引ファンおよび上述した印刷部120における版胴駆動モータ69等の制御対象駆動手段を、図7において総括的に主駆動部70で表す。
画像読取部170における前記原稿搬送モータ等の制御対象駆動手段を、図7において画像読取駆動部72として総括的に表す。
排版装置150は、図1に示すように、版胴16上の使用済みのマスタ28(以下、単に「マスタ28」というときがある)を剥離搬送する排版搬送手段としての排版ローラ対1Aと、排版ローラ対1Aにより搬送されたマスタ28を貯容する排版貯容手段としての排版収納容器6と、排版ローラ対1Aによる使用済みのマスタの搬送経路(以下、「排版経路」というときがある)と干渉しない図1および図2に示す待機位置と使用済みのマスタ28を排版収納容器6内に圧縮する図3および図4に示す圧縮位置とを選択的に占める圧縮手段としての圧縮板3と、圧縮板3が待機位置を占めたとき、圧縮板3と排版収納容器6とが係合せずに、排版収納容器6の装置本体180からの離脱を許容し、圧縮板3が圧縮位置を占めたとき、圧縮板3の一部と排版収納容器6の一部とが係合することにより、排版収納容器6の装置本体180からの離脱を禁止する後述する離脱禁止手段とを具備している。
下排版搬送ローラ1は、耐インキ腐食性(耐油性)を有する樹脂(例えば、ABS樹脂やポリアセタール樹脂)で形成されており、その外周面にはインキを含んだマスタ28の貼り付きを低減するために、すなわちマスタ28との接触面積を低減できるように、その図示を省略した歯形加工やローレット加工処理が施されている。排版ローラ対1Aは、この孔版印刷装置100で使用可能なマスタ幅方向に最大サイズのマスタ28を搬送可能なように回転軸1a,2aの軸線方向に延在している。
圧縮板3は、図2に詳しく示すように、インキの付着した使用済みのマスタ28との貼り付きを防止すると共に所定の強度を確保するための、平面視で格子状をなすリブが一体的に形成されている。圧縮板3は、この孔版印刷装置100で使用可能なマスタ幅方向に最大サイズのマスタ28を圧縮可能なように回転軸4の軸線方向に延在していて、後述するガイド板5の下方への突出部分と下排版搬送ローラ1のコロ部との干渉防止のために、その自由端側には切欠き溝が形成されている。
ユニット側板対9a,9bの下部の間には、排版収納容器6を着脱自在に案内・支持するユニットベース7が固設されており、ユニット側板対9a,9bの上部の間には、排版された使用済みのマスタ28を案内するガイド板5が固設されている。排版収納容器6は、ユニットベース7に一体的に形成された案内溝(図示せず)等の周知の案内手段に案内されながら図1〜図4に示す装着位置と、図5に示すように装置本体180のユニットベース7から離脱した離脱位置を占めることができるようになっている。排版収納容器6が装着位置を占めたとき、周知の位置決め手段によって位置決めされる。排版収納容器6が装置本体180から離脱して離脱位置を占めたとき、装置本体180側の排版装置150の残りの部分は排版ユニット本体13となる。つまり、排版装置150は、排版ユニット本体13とこれに対して着脱自在な排版収納容器6とから主に構成されているとも表現できる。
図3および図4に示すように、圧縮板3の揺動終了地点、すなわち圧縮板3の奥側の突起部3aの基端側が奥側のユニット側板9aに設けられた圧縮位置センサ10の光路を遮蔽することにより圧縮位置が検知される。
排版装置150における排版駆動モータ11、圧縮板駆動モータ12等の制御対象駆動手段を、図7において総括的に排版駆動部71で表す。
機密保持キー60は、排版収納容器6内に廃棄された使用済みのマスタ28の情報を知られたくない場合に機密保持モードを設定するための機密保持モード設定手段としての機能を有する。機密保持キー60は、これを押下すると同キー60に内蔵されたLEDが点灯表示することにより、機密保持モード設定状態であることが視認できるようになっている。
図7において、符号65は、本実施形態における孔版印刷装置100の要部の制御を行う制御手段としての制御装置を示す。制御装置65は、CPU66(中央演算処理装置)、記憶手段としてのRAM67(読み書き可能な記憶装置)、記憶手段としてのROM68(読み出し専用記憶装置)、図示しないタイマ、および図示しないI/O・I/F(入出力ポート・インターフェース)等を備え、それらが図示しない信号バスによって接続された構成を有するマイクロコンピュータを具備している。
CPU66に入力された各信号は、ROM68に記憶された動作プログラムおよび関係データに基づいてCPU66によって演算処理されて、前記出力ポート・インターフェースおよび図示しない各種モータ駆動回路を介して主駆動部70の上記各制御対象駆動手段に、図示しない各種モータ駆動回路等を介して画像読取駆動部72の上記各制御対象駆動手段に、図示しない各種モータ駆動回路およびサーマルヘッド駆動回路等を介して製版駆動部73の上記各制御対象駆動手段に、図示しない各種モータ駆動回路を介して排版駆動部71の上記各制御対象駆動手段に、図示しない液晶駆動回路および発光ダイオード駆動回路を介して操作パネル46の表示装置58,59に、CPU66からそれぞれ動作・指令信号として出力される。
すなわち、CPU66に入力された各出力信号(操作パネル46の機密保持キー60、待機位置センサ8および圧縮位置センサ10)は、ROM68に記憶された動作プログラムおよび関係データに基づいてCPU66によって演算処理され、CPU66は図示しないモータ駆動回路を介して圧縮板駆動モータ12に動作・指令信号を出力する。RAM67には、CPU66によってROM68より呼び出された動作プログラムが一時的に書き込まれ、ユーザによって機密保持キー60が押下された場合には、機密保持モードプログラムが書き込まれる。また、RAM67はバックアップメモリを有し、書き込まれた機密保持モードプログラムは孔版印刷装置100の電源スイッチがオフされても消去されないように構成されている。
以上述べたように、操作パネル46上の機密保持キー60が押下されると、CPU66が圧縮板駆動モータ12を、圧縮板3を圧縮位置に位置させるべく制御することにより、排版収納容器6を装置本体180より離脱不能な位置(本実施形態例では装着位置)に保持させることができる。
まず、通常の印刷モード設定状態(機密保持モード解除状態)の場合について述べる。通常の印刷モード設定状態のときには、制御装置65(CPU66)からの指令信号によって、待機位置が圧縮板3のホームポジションとなるように、待機位置センサ8および圧縮位置センサ10からの出力信号に基づいて、圧縮板駆動モータ12が制御されるため、所定の排版動作(圧縮動作)終了後に、圧縮板3はそのホームポジションである待機位置に自動的に復帰して待機位置を占めている状態にある。
ユーザは画像読取部170に印刷すべき原稿をセットし、操作パネル46上の各種キーによって製版条件を設定した後に製版スタートキー47を押下する。
外周面上に使用済みのマスタ28を巻装している版胴16は、マスタ28の先端部(クランパ19によって挟持されている部分)が排版ローラ対1Aと対向する位置である排版位置に達するまで回転駆動される。版胴16が排版位置に達すると版胴16の回転が停止し、前記開閉手段のクランパ駆動モータが起動する直前に、制御装置65からの指令により排版駆動モータ11(ステッピングモータ)が起動されることで、排版ローラ対1Aが回転駆動開始される。
排版ローラ対1Aの回転駆動によるマスタ28の搬送中は、圧縮板駆動モータ12は停止したままであり、圧縮板3は待機位置にあり、待機位置センサ8によって圧縮板3が機密保持モード解除状態のときのホームポジションである待機位置を占めていることが検知されている。すなわち、排版ローラ対1Aによる使用済みのマスタ28の搬送時には、圧縮板3奥側の突起部3aが奥側のユニット側板9aに設けられた待機位置センサ8を遮蔽していることにより、排版経路と干渉しない図1および図2に示した待機位置を占めている。
ユーザは、上述と同様に、製版、適宜行われる版付けおよび試し刷り、印刷の各工程を経て印刷物を得る。この印刷物の内容が機密を要する場合、第三者に機密が漏れては困る機密を守るべきユーザ(以下、単に「ユーザ」という)は、当然のことながら、機密保持を要する印刷物を第三者に知られたり、見られたりしない状態で上述と同様に、上記した製版、版付け、試し刷り、印刷の各工程を実行している。機密を保持すべき印刷動作完了後に、版胴16上に巻装されている使用済みのマスタ28は、当然のこととして機密情報を持っているから、ユーザは機密を保持すべき印刷動作完了後に機密保持キー60を押す。
これにより、圧縮板3の紙面の手前側および奥側の各突起部3aは、突起部3aの揺動軌跡と干渉しないように設けられている排版収納容器6の側板6c,6dに形成された各切欠き部6b内にあって係合・嵌合状態となっているため、排版収納容器6の離脱方向Xa(図の左方)および上方への移動は圧縮板3の両側の突起部3aにより妨げられている。つまり、圧縮板3が圧縮位置にある状態では、排版収納容器6は排版装置150の装置本体であるユニットベース7から、また孔版印刷装置100の装置本体180から離脱することができない状態となっているから、排版収納容器6の排版収納部6b内に収納・蓄積された以前の印刷情報である圧縮された使用済みのマスタ28を排版収納容器6内から取り出してこれを解読することにより、あるいは転写したりすることなどによって第三者・不特定多数の者が知ることを確実に防止でき、その機密が漏洩してしまうことはなくなる。
以後、ユーザによって印刷スタートキー48または試し刷りキー49が押されると、操作パネル46よりCPU66に信号が送られるが、CPU66はRAM67に機密モードプログラムが書き込まれていることを認識し、主駆動部70における前記各制御対象駆動手段へ動作すべき指令信号を出力しないため、CPU66の制御の下に孔版印刷装置100は印刷動作と試し刷り動作とを行わない。
機密を保持すべき所定印刷枚数の印刷動作完了後に、追加印刷を行いたい場合がある。このようなとき、ユーザは機密保持モード設定状態を解除するために、機密保持モード解除手段であるテンキー52とエンターキー53との組み合わせで、例えばテンキー52で暗証コード(機密保持解除コード)として「6,7,8,9」をこの順に押下した後、エンターキー53を押下することで「6,7,8,9」を確定・設定すると、操作パネル46よりCPU66に機密保持モード解除に係る信号が送信される。これにより、CPU66は、RAM67に書き込まれた機密モードプログラムを消去すると共に、機密保持キー60に内蔵された前記LEDを消灯させて機密保持モード解除状態であることを表示させ、かつ、主駆動部70に動作・指令信号を送ることで、孔版印刷装置100の印刷部120、給紙部140、排紙部160の前記各制御対象駆動手段を制御することにより、追加印刷動作が可能な状態となる。
なお、排版収納容器6が圧縮板3により圧縮された使用済みのマスタ28で満杯になると、前記満杯検知手段の機能を有する内部タイマを備えた制御手段65(CPU66)が、圧縮板3が待機位置から圧縮位置に至るまでに要する時間が予め定められた時間を超えたときに満杯と検知して指令信号を表示装置59に送ることにより、表示装置59に例えば「排版収納容器6が排版で満杯になりましたので、これを廃棄して下さい。」の表示がなされるので、ユーザはその表示を見て排版収納容器6内の圧縮された使用済みのマスタ28を廃棄することとなる。
この際、ユーザは、排版収納容器6内の圧縮された使用済みのマスタ28には機密情報が含まれているので例えば焼却処理をしたり、機密情報が漏洩しない他の適切な処理を行うことは言うまでもない。
上述したとおり、本実施形態では、課題を解決するための手段欄に記載した請求項6の排版方法、および請求項8の印刷方法が使用されていたと言える。
本実施形態によれば、圧縮板3は、回転軸4の周りに揺動可能であり、排版収納容器6の着脱方向は、回転軸4の軸線方向とほぼ直交する方向に設定されていることにより、例えば圧縮部材の駆動カップリング自体を利用したロック機構を配設することが不能なローエンド(低価格)の排版装置150および孔版印刷装置100を提供できる。
本実施形態によれば、離脱禁止手段は、圧縮板3が圧縮位置を占めたとき、排版収納容器6の一部に形成された凹部としての一対の切欠き部6bと、これと係合する圧縮板3の一部に形成された凸部としての一対の突起部3aとを有することにより、さらに簡単な構成で低価格の排版装置150および孔版印刷装置100を提供できる。本実施形態では、圧縮板3の突起部3aが位置検知手段としての待機位置センサ8および圧縮位置センサ10によって検知される被検知部材(遮光板)をも兼ねていることにより、コストアップの抑制に有利に働いている。
本実施形態によれば、凹部としての一対の切欠き部6bは、排版収納容器6の着脱方向とほぼ直交する方向に沿ってくぼみが形成されていることにより、最も簡単な構成で最も低価格の排版装置150および孔版印刷装置100を提供できる。
本実施形態によれば、上述した排版装置150を使用して、排版収納容器6内の使用済みマスタ28の取り出しを禁止可能としたことにより、前記各作用効果を奏する排版方法の一例を提供できる。
本実施形態によれば、孔版印刷装置100を使用して、排版収納容器6内の使用済みマスタ28の取り出しを禁止可能としたことにより、前記各作用効果を奏する印刷装置の一例を提供できる。
従って、孔版印刷装置全体としてのコストアップをそれほど問題にしなくてもよいのであれば、前記特願2003−392645号における排版ユニット(82)のロック手段としての排版ロック機構(89)に代えて、本実施形態の離脱禁止手段を採用してもよい。すなわち、排版ロック機構(89)を除去した前記技術と本実施形態の離脱禁止手段とを組み合わせて適用することにより、機密情報が漏れては困る第三者によって版胴16上に巻装されているマスタ28も含めて、排版収納容器6内に貯容・保管される使用済みのマスタ28を見たり、転写したりすることなどによって確認することが完全に防止できるようになる。
3 圧縮手段、圧縮部材としての圧縮板
3a 離脱禁止手段を構成する凸部としての突起部
4 回転軸
6 排版貯容手段としての排版収納容器
6b 離脱禁止手段を構成する凹部としての切欠き部
8 位置検知手段としての待機位置センサ
10 位置検知手段としての圧縮位置センサ
12 圧縮駆動手段としての圧縮板駆動モータ
16 版胴
17 押圧手段としてのプレスローラ
22 インキ供給手段
28 マスタ
52 機密保持モード解除手段を構成するテンキー
53 機密保持モード解除手段を構成するエンターキー
60 機密保持モード設定手段としての機密保持キー
65 制御手段としての制御装置
66 制御手段を構成するCPU
67 制御手段を構成するRAM
68 制御手段を構成するROM
100 印刷装置の一例としての孔版印刷装置
150 排版装置(排版部)
180 装置本体
P 用紙
Xa 排版収納容器の離脱方向
Claims (8)
- 版胴上の使用済みのマスタを剥離搬送する排版搬送手段と、該排版搬送手段により搬送された使用済みのマスタを貯容する装置本体に対して着脱自在な排版貯容手段と、前記排版搬送手段による使用済みのマスタの搬送経路と干渉しない待機位置と使用済みのマスタを前記排版貯容手段内に圧縮する圧縮位置とを選択的に占める圧縮手段とを具備する排版装置において、
前記圧縮手段は、そのホームポジションに復帰するように設定されており、
前記圧縮手段が前記待機位置を占めたとき、該圧縮手段と前記排版貯容手段とが係合せずに、前記排版貯容手段の前記装置本体からの離脱を許容し、前記圧縮手段が前記圧縮位置を占めたとき、該圧縮手段と前記排版貯容手段とが係合することにより、前記排版貯容手段の前記装置本体からの離脱を禁止する離脱禁止手段と、
前記排版貯容手段内の使用済みのマスタの情報を知られたくない場合に機密保持モードを設定する機密保持モード設定手段と、
前記圧縮手段を駆動する圧縮駆動手段と、
前記待機位置および前記圧縮位置の少なくとも一方の位置を検知する位置検知手段と、
前記機密保持モード設定手段により前記機密保持モードが設定されたときには、前記圧縮位置が前記ホームポジションとなるように、前記機密保持モードが設定されないときには、前記待機位置が前記ホームポジションとなるように、前記位置検知手段からの出力信号に基づいて、前記圧縮駆動手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする排版装置。 - 請求項1記載の排版装置において、
前記圧縮手段は、回転軸の周りに揺動可能な圧縮部材を有し、前記排版貯容手段の着脱方向は、前記回転軸の軸線方向とほぼ直交する方向に設定されていることを特徴とする排版装置。 - 請求項1または2記載の排版装置において、
前記圧縮手段は、前記排版貯容手段とは別体的に前記装置本体側に配設されていることを特徴とする排版装置。 - 請求項1、2または3記載の排版装置において、
前記離脱禁止手段は、前記圧縮手段が前記圧縮位置を占めたとき、前記排版貯容手段の一部に形成された凹部と、これと係合する前記圧縮手段の一部に形成された凸部とを有することを特徴とする排版装置。 - 請求項4記載の排版装置において、
前記凹部は、前記排版貯容手段の着脱方向とほぼ直交する方向に沿ってくぼみが形成されていることを特徴とする排版装置。 - 請求項1ないし5の何れか一つに記載の排版装置を使用して、前記排版貯容手段内の使用済みマスタの取り出しを禁止可能としたことを特徴とする排版方法。
- 請求項1ないし5の何れか一つに記載の排版装置と、前記版胴と、該版胴上のマスタにインキを供給するインキ供給手段とを有し、前記版胴上の前記マスタに直接的または間接的に印刷用紙を押し付けて該印刷用紙に印刷を行うことを特徴とする印刷装置。
- 請求項7記載の印刷装置を使用して、前記排版貯容手段内の使用済みマスタの取り出しを禁止可能としたことを特徴とする印刷方法。
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JP2004301485A JP4727202B2 (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | 排版装置、排版方法、印刷装置および印刷方法 |
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