JP4713096B2 - 排版装置及び孔版印刷装置 - Google Patents

排版装置及び孔版印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、孔版印刷装置の機密保持技術に関し、詳しくは版胴上から剥離された使用済みマスタの機密を保持するための技術に関する。
多孔性の支持円筒体からなる版胴と、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッド等の発熱体で加熱溶融穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段で版胴の内周面に適量のインキを供給して、プレスローラや圧胴等の押圧部材で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転写させて印刷を行うデジタル式感熱孔版印刷装置がよく知られている。
この孔版印刷装置は、最近では製版動作、排版動作、給版動作、印刷動作等を連続的に行うことが可能な全自動タイプが主流であり、また、画像精度の向上並びに印刷コストの低下が達成されてきているため、ある程度の部数(およそ10部)以上の画像形成を行うユーザでは複写機に代わって用いられている。この全自動タイプの孔版印刷装置では版胴の外周面上から使用済みのマスタを剥離する排版装置が設けられており、排版装置は版胴上からマスタを剥離する排版部材と剥離されたマスタを貯容する排版ボックスとを有している。この排版装置は製版動作開始前に排版部材が作動し、版胴の外周面上から使用済みのマスタを剥離して排版ボックス内に貯容する。
排版ボックス内に貯容された使用済みのマスタは、排版ボックスが満杯となった時点で人手によって廃棄される。このとき、排版ボックス内に試験問題や部外秘資料等の機密を要する印刷を行った使用済みマスタが混在していると、この使用済みマスタに用紙を手で押圧して、あるいはこの使用済みマスタを孔版印刷装置に手で巻き付けた後に印刷して、あるいはこの使用済みマスタを読み取って機密が漏洩してしまうという問題点がある。
そこで、使用済みマスタを搬送する排版部材として歯車付きのものを用い、使用済みマスタを裁断することにより内容の判別を不能とし、機密の漏洩を防止する技術が例えば「特許文献1」に開示されている。また、排版ボックス内に発熱手段を設け、この発熱手段を作動させて使用済みマスタを熱収縮させることにより内容の判別を不能とし、機密の漏洩を防止する技術が例えば「特許文献2」あるいは「特許文献3」に開示されている。
特公平5−61107号公報 特許第2828479号公報 特開2002−86882号公報
しかし「特許文献1」に開示された技術では、排版部材に多大な切断負荷が発生するために使用済みマスタが圧縮された状態ではその切断が困難となり、切断不良が発生し易くなってしまう。これに対応するためには頑丈な歯車や高トルクの駆動モータが必要となり、ユニットが大型化してしまうと共にコストアップしてしまうという問題点がある。
また「特許文献2」あるいは「特許文献3」に開示された技術では、剥離廃棄されたばかりの使用済みマスタには多量のインキが付着しているため、この付着したインキに発熱手段の熱が奪われて使用済みマスタの熱収縮が不完全となり、内容の判別が可能となって機密が漏洩してしまうという問題点がある。これを解決するためには大きな発熱手段及び多量の発熱エネルギが必要となり、ユニットが大型化してしまうと共にコストアップしてしまうという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、ユニットの大型化及びコストアップを極力抑えつつ使用済みマスタの機密漏洩を防止することが可能な排版装置及びこれを備えた孔版印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、版胴より使用済みマスタを剥離搬送する2対のローラ対を有する排版部材と、剥離された前記使用済みマスタを貯容し内部に前記使用済みマスタを熱により切断する熱切断手段を有する排版ボックスとを有する排版装置において、前記熱切断手段は、前記排版部材により前記排版ボックス内に搬入された前記使用済みマスタを載置する櫛歯状の載置台と、前記載置台に対して噛合可能な櫛歯状を呈し前記使用済みマスタを熱により切断する熱線カッタとを有し、前記排版部材は前記各ローラ対間において前記使用済みマスタを圧縮した後に該使用済みマスタを前記載置台に排出し、前記載置台上に複数版の前記使用済みマスタが載置された後に前記熱線カッタにより複数版の前記使用済みマスタが一度に切断されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の排版装置において、さらに前記載置台は前記使用済みマスタを載置する載置位置と前記使用済みマスタを前記排版ボックス内に排出する排出位置とに変位自在であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の排版装置を装置本体に有する孔版印刷装置であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷装置において、さらに前記排版ボックスが前記装置本体に対して着脱自在であり、前記排版ボックスの前記装置本体からの離脱を前記熱切断手段による前記使用済みマスタの切断後にのみ許容する制御手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の孔版印刷装置において、さらに前記排版ボックスが前記使用済みマスタにより満杯になったことを検知する満杯検知手段を有し、前記満杯検知手段による満杯の報知は前記熱切断手段による前記使用済みマスタの切断後に行われることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに機密保持モードを設定する設定手段を有し、機密保持モード設定時においてのみ前記熱切断手段による前記使用済みマスタの切断が行われることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項3ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに熱収縮性部材からなるマスタが用いられることを特徴とする。
本発明によれば、版胴外周面上より剥離された使用済みマスタは熱切断手段によって切断されるので、排版ボックス内に貯容された使用済みマスタは既にその内容を判別することが不能となっているため、排版ボックスよりごみ箱等に廃棄された使用済みマスタからはその内容が漏洩することはなく、機密を保持することができる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置を示している。同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排紙部5、画像読取部6、排版装置としての排版部7等を有している。
装置本体8のほぼ中央部に配設された印刷部2は、版胴9とプレスローラ10とを有している。多数の開孔が形成された開孔部及び非開孔部を有する多孔性支持板を外周面に有する版胴9は、図示しない版胴駆動モータによって設定された印刷速度に応じた回転周速度で回転駆動される。多孔性支持板の開孔部上には樹脂あるいは金属の網体からなるメッシュスクリーンが複数層巻装されており、多孔性支持板の非開孔部上にはマスタの先端を挟持するクランパ11が開閉可能に設けられている。版胴9の内部には、版胴9の内周面にインキを供給する、支軸を兼ねたインキ供給パイプ12、インキローラ13、ドクターローラ14等を有するインキ供給手段15が配設されている。
版胴9の下方には、一対のアーム部材16にその支軸両端を回転自在に支持されたプレスローラ10が配設されている。プレスローラ10は、各アーム部材16が図示しない揺動手段によって揺動されることにより、その外周面を版胴9の外周面に対して接離自在に構成されている。
印刷部2の右上方には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタロール支持部材17、サーマルヘッド18、プラテンローラ19、マスタ切断手段20、マスタ搬送ローラ対21,22等を有している。
マスタロール支持部材17は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせてなるマスタ23をロール状に巻成したマスタロール23aを回転自在かつ着脱自在に支持している。本実施形態において、マスタ23としては、その多孔性支持体がポリエステル、ポリビニルアルコール等の熱溶融し易い合成繊維等の繊維物質によって構成されたものが用いられる。
サーマルヘッド18は多数の発熱素子を有し、これらが選択的に発熱することによりマスタ23の熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版を行う。サーマルヘッド18にマスタ23を押圧しつつ搬送するプラテンローラ19は、ステッピングモータ24によって回転駆動される。固定刃である下刃と可動刃である上刃とを有するマスタ切断手段20は、固定刃に対して可動刃が上下動あるいは回転移動することによりマスタ23を切断する。駆動ローラ及びこれに圧接された従動ローラからなるマスタ搬送ローラ対21,22は、プラテンローラ19と共にマスタ23を印刷部2に向けて搬送する。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ25、給紙ローラ26、分離ローラ対27、レジストローラ対28等を有している。印刷に使用される用紙Pをその上面に積載する給紙トレイ25は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって昇降される。給紙トレイ25には積載された用紙Pのサイズを検知する複数の用紙サイズ検知センサ25aが設けられている。給紙ローラ26及び分離ローラ対27は図示しない駆動力伝達手段によって駆動連結されており、互いに共通のモータ29によって回転駆動される。レジストローラ対28は図示しない版胴駆動手段と駆動連結されており、版胴9の回転に同期して回転駆動される。
印刷部2の左下方には排紙部5が配設されている。排紙部5は、剥離爪30、排紙搬送手段31、排紙トレイ32等を有している。
剥離爪30は装置本体8に揺動自在に取り付けられており、図示しない爪揺動手段の作動によりその先端部が版胴9の外周面に近接する位置と離間する位置とを選択的に占める。剥離爪21の下方には排紙搬送手段31が配設されている。排紙搬送手段31は、駆動ローラ33、従動ローラ34、無端ベルト35、吸引ファン36等を有しており、剥離爪30によって版胴9の外周面より剥離された印刷済みの用紙Pを排紙トレイ32に向けて搬送する。排紙搬送手段31の用紙搬送方向下流側には排紙トレイ32が配設されている。その上面に印刷済みの用紙Pを積載する排紙トレイ32は、1対のサイドフェンス37、1個のエンドフェンス38を有している。
装置本体8の上部には画像読取部6が配設されている。画像読取部6は、印刷すべき原稿を載置するコンタクトガラス39、原稿画像を走査して読み取る走査ユニット40、走査された画像を集束する結像レンズ41、集束後の画像を認識する画像センサ42、画像センサより出力された画像をA/D変換する図示しないA/D変換器、複数枚の原稿を連続的に処理するADFユニット43等を有している。
印刷部2の左上方には本発明の特徴部である排版部7が配設されている。排版部7は、排版部材44、熱切断手段45、排版ボックス46等を有している。
排版部材44は、使用済みマスタ搬送方向上流側に配設された第1排版ローラ対47と、使用済みマスタ搬送方向下流側に配設された第2排版ローラ対48とから構成されている。第1排版ローラ対47は、羽状ローラからなる駆動ローラ47aと通常のゴムローラからなる従動ローラ47bとを有している。駆動ローラ47aは、その周面に複数の羽状突起を有すると共に移動手段75(図5参照)によって移動自在に支持されており、この羽状突起が版胴9の外周面上に巻装された使用済みマスタに接触する位置と離間する位置とを選択的に占める。第2排版ローラ対48は、通常のゴムローラからなる駆動ローラ48aと従動ローラ48bとを有している。各駆動ローラ47a,48aはそれぞれ別々の駆動手段76,77(図5参照)によって回転駆動され、各従動ローラ47b,48bがこれに従動して回転する。各駆動手段76,77は、それぞれ後述する制御手段81によりその作動を制御される。
熱切断手段45は、図2に示すように、載置台49及び熱線カッタ50から主に構成されている。排版部材44によって搬送された使用済みマスタが載置される櫛刃状の載置台49は支軸49aと一体的に形成されており、支軸49aに接続された載置台移動手段78(図5参照)によって、使用済みマスタを載置する図1に示す載置位置と、載置位置から下方に向けて90度回動して真下を向き載置された使用済みマスタを下方に落下させる排出位置とを選択的に占める。載置台49上に載置された使用済みマスタを熱により切断する熱線カッタ50は、載置台49に噛合する櫛刃状に形成されていて支軸50aと一体的に形成されている。熱線カッタ50の櫛刃状に形成された部位には熱線50bがそれぞれ配設されており、各熱線50bは熱線カッタ50に接続された電力供給手段79(図5参照)からの電力を受けて発熱する。支軸50aにはカッタ移動手段80(図5参照)が接続されており、熱線カッタ50は図1に示す待機位置と、待機位置から下方に向けて90度回動して右真横を向き載置台49上に載置された使用済みマスタを切断する切断位置とを選択的に占める。載置台移動手段78、電力供給手段79、カッタ移動手段80は、それぞれ後述する制御手段81によりその作動を制御される。
載置台49の下方には排版ボックス46が配設されている。排版ボックス46は、載置台49が排出位置を占めたときに落下する使用済みマスタを貯容可能である位置に配設されており、装置本体8に対して着脱自在に設けられている。排版ボックス46の近傍には、装置本体8に対して排版ボックス46が装着されているか否かを検知する装着センサ51と、排版ボックス46の装置本体8からの離脱を禁止する離脱禁止機構が配設されている。装着センサ51は近接センサであり、排版ボックス46が装置本体8に装着されているときに後述する制御手段81に向けて信号を出力する。離脱禁止機構については後述する。さらに排版ボックス46の上方には、排版ボックス46内に使用済みマスタが満杯となったことを検知する満杯検知手段としての満杯検知センサ52が配設されている。近接センサである満杯検知センサ52は、排版ボックス46内の使用済みマスタの量が所定量以上となった際にこれを検知して制御手段81に向けて信号を出力する。
排版ボックス46には固定用のロックピン53が植設されており、装置本体8の排版ボックス46の装着位置におけるロックピン53近傍の位置には離脱禁止機構54が配設されている。ロックピン53は、図1及び図3に示すように、その先端部寄りに溝部53aが形成されている。
離脱禁止機構54は、図3に示すように、装置本体8に揺動自在に支持されたロック板55、ロック板55の揺動中心をなし装置本体8に固着された支軸56、装置本体8に固着されたガイドピン57、ロック板55を揺動させるキープソレノイド58、引張ばね59、ロック板55の位置を検知するマイクロスイッチ60等を有している。
ガイドピン57はロック板55の下端に形成された長穴55aに摺動自在に係合しており、ロック板55の揺動範囲を一定に保っている。キープソレノイド58はそのプランジャ58aをロック板55に取り付けられており、その作動を後述する制御手段81によって制御される。引張ばね59はその一端をロック板55に他端を装置本体8にそれぞれ取り付けられており、ロック板55に対して図3に矢印で示す方向への回動付勢力を付与している。
ロック板55の支軸56とガイドピン57との間の部位には、ロックピン53が挿通可能な孔55bが形成されている。孔55bは、プランジャ58aが吸引されているロック板55が初期位置を占めた状態で排版ボックス46が装置本体8に装着されたときに、ロックピン53が挿通される位置に形成されている。この状態において、ロック板55がマイクロスイッチ60の検知片60aに当接し、マイクロスイッチ60から制御手段81に向けて信号が出力される。溝部53aの幅はロック板55の板厚よりも大きく形成されており、排版ボックス46が装置本体8に装着されたときに孔55bの周縁部が溝部53aに係合可能となるように構成されている。
上述の構成より、ロック板55が初期位置を占めた状態において排版ボックス46の装置本体8への着脱が可能となっている。また、排版ボックス46が装置本体8に装着され、装着センサ51が排版ボックス46を検知した状態においてキープソレノイド58の作動が許容され、この状態からプランジャ58aが突出されてロック板55が図3に矢印で示す方向に揺動されて係合位置を占めると、図3の吹き出し部に示すように孔55bの周縁部と溝部53aとが係合して排版ボックス46の装置本体8からの離脱が禁止される。
図4は、孔版印刷装置1の操作パネルを示している。同図において装置本体8の上部前面に設けられた操作パネル61は、その上面に製版スタートキー62、印刷スタートキー63、試し刷りキー64、連続キー65、クリア/ストップキー66、テンキー67、エンターキー68、プログラムキー69、モードクリアキー70、印刷速度設定キー71、7セグメントLEDからなる表示装置72、LCDからなる表示装置73等の周知の構成の他、機密保持モードを設定する設定手段としての機密モードキー74を有している。
図5は、孔版印刷装置1の制御手段のブロック図である。同図においてCPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータからなる制御手段81は、装置本体8の内部に設けられている。制御手段81には操作パネル61からの動作信号及び各種センサからの検知信号等が入力され、制御手段81は各信号に基づいて印刷部2、製版部3、給紙部4、排紙部5、画像読取部6、排版部7の動作をそれぞれ制御する。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。
オペレータは給紙部4に用紙Pを、画像読取部6に原稿をそれぞれセットした後に製版スタートキー62を押下する。製版スタートキー62が押下されると、図示しない版胴駆動モータが作動して版胴9が低速で回転駆動される。そして版胴9が所定の排版位置に達すると、版胴駆動モータの作動が停止して版胴9が停止される。版胴9の停止後、駆動手段76が作動して駆動ローラ47aが図1において時計回り方向に回転駆動されると共に、移動手段75が作動して駆動ローラ47aが図1に二点鎖線で示す位置に移動され、版胴9の外周面上に巻装されている使用済みマスタ82の端部が駆動ローラ47aの羽状突起によってすくい上げられる。
駆動ローラ47aにより使用済みマスタ82の端部がすくい上げられると、版胴駆動モータ及び各駆動手段76,77が作動され、使用済みマスタ82が各排版ローラ対47,48によって挟持搬送される。このとき移動手段75が再び作動され、駆動ローラ47aが図1に実線で示す位置に戻されて図6に示す状態となる。
使用済みマスタ82の端部が第2排版ローラ対48に挟持されると、駆動手段77が停止されて駆動ローラ48aの回転が停止される。このとき駆動手段76及び版胴駆動モータの作動は継続されており、版胴9の外周面上より剥離された使用済みマスタ82は、図7に示すように各排版ローラ対47,48間において圧縮される。この版胴9からの使用済みマスタ82の剥離時において、制御手段81からの指令に基づいて電力供給手段79から各熱線50bに電力が供給され、各熱線50bのヒートアップが行われる。
版胴9の外周面上より全ての使用済みマスタ82が剥離されると、駆動手段77が作動されて駆動ローラ48aが回転駆動され、各排版ローラ対47,48間において圧縮された使用済みマスタ82が載置台49上に排出されて図8に示す状態となる。この状態において各熱線50bのヒートアップが完了している場合には、制御手段81より指令が送られてカッタ移動手段80が作動されて熱線カッタ50が切断位置を占め(図9参照)、載置台49上の使用済みマスタ82が熱により切断される。
熱線カッタ50による切断が完了すると、制御手段81から指令が送られて載置台移動手段78が作動し、載置台49が載置位置から排出位置へと移動され、図10に示すように熱により切断された使用済みマスタ82が排版ボックス46の内部に貯容される。その後、カッタ移動手段80が再び作動され、熱線カッタ50が待機位置に戻される。このとき、満杯検知センサ52により排版ボックス46内の使用済みマスタ82が検知されるとこの信号が制御手段81に送られ、信号を受けた制御手段81は表示装置73に排版ボックス46が満杯であるために廃棄を促す表示を行わせる。表示装置73への表示を熱切断手段45による製版済みマスタ82の切断後に行うことにより、使用済みマスタ82が切断される前に誤って排版ボックス46から廃棄されることが防止され、機密保持性を向上することができる。
上述した一連の動作により、版胴9の外周面上より剥離された使用済みマスタ82は熱切断手段45によって切断されるので、排版ボックス46内に貯容された使用済みマスタ82は既にその内容を判別することが不能となっているため、排版ボックス46よりごみ箱等に廃棄された使用済みマスタ82からはその内容が漏洩することはなく、機密を保持することができる。
上述の排版動作と並行して、画像読取部6では原稿画像の読取動作が行われる。コンタクトガラス39上に載置された原稿の画像は走査ユニット40の移動により走査され、結像レンズ41を介して画像センサ42に入力される。入力された画像データは図示しないA/D変換器を介して製版部3へと送られる。
排版動作が完了し、版胴9が再びホームポジションに戻されて製版待機状態となると、製版部3において製版動作が開始される。製版部3ではプラテンローラ19及び各マスタ搬送ローラ対21,22が作動され、マスタロール23aよりマスタ23が引き出される。引き出されたマスタ23は、サーマルヘッド18を通過する際に画像データに応じた製版画像を穿孔製版される。製版されたマスタ23の先端が開放されているクランパ11まで到達するとクランパ11が閉じられ、製版されたマスタ23が版胴9の外周面上に保持される。その後、版胴駆動モータが作動して版胴9が製版速度とほぼ同じ周速度で回転駆動され、製版されたマスタ23が版胴9に巻装される。そして、マスタ23が所定長さ搬送されるとマスタ切断手段20が作動してマスタ23が切断され、切断されたマスタ23が版胴9によって巻き取られることにより巻装動作が完了する。
巻装動作完了後、モータ29が作動して給紙ローラ26及び分離ローラ対27が作動され、給紙トレイ25上より1枚の用紙Pが分離給送されると共に、版胴駆動モータが作動して版胴9が低速で回転駆動される。給送された用紙Pはレジストローラ対28で一時停止された後、版胴9に巻装されたマスタ23の製版画像と対応するタイミングで版胴9とプレスローラ10との接触位置に向けて送られる。そして、プレスローラ10が揺動することにより用紙Pは版胴9上のマスタ23に押圧され、その表面に画像を転写される。この押圧により版胴9の内部から供給されたインキが多孔性支持板及びマスタ23に行き渡り、いわゆる版付けが行われる。版付けされた用紙Pは剥離爪30によって版胴9の外周面より剥離された後、排紙搬送手段31によって搬送されて排紙トレイ32上に排出され、版付け動作が完了して孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となると、続けて印刷動作が行われる。版付け動作完了後、オペレータにより印刷枚数及び印刷速度等の各種印刷条件が設定された後に印刷スタートキー63が押下されると、版胴9が版付け時よりも高速である、印刷速度設定キー71により設定された周速度で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが連続的に給送される。給送された用紙Pは印刷部2において連続的に印刷された後、排紙部5へと送られて排紙トレイ32上に排出される。そして、設定された印刷枚数が消化されると、版胴9がホームポジションに戻された後に孔版印刷装置1の各部の動作が停止され、孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
上述の構成において、製版スタートキー62の押下前にオペレータにより機密モードキー74が押下された場合には、孔版印刷装置1は機密保持モードとなる。孔版印刷装置1が機密保持モードとなると、制御手段81より指令が送られてキープソレノイド58が作動し、ロック板55が係合位置を占めることにより排版ボックス46の装置本体8からの離脱が禁止される。機密保持モードの解除は、暗唱コードの入力等の適宜の手段によって行われる。
上記実施形態では、熱切断手段45による使用済みマスタ82の切断を排版動作毎に行う構成を示したが、複数版の使用済みマスタ82が載置台49上に載置された後にカッタ移動手段80を作動させて複数の使用済みマスタ82を一度に切断する構成としてもよい。この構成により電力供給手段79からの電力を節約することができる。
さらに上記実施形態において、機密モードキー74が押下されて機密保持モードが設定された場合においてのみカッタ移動手段80を作動させて使用済みマスタ82を切断する構成としてもよい。これにより機密を要する使用済みマスタ82においてのみ切断を行うことにより、電力供給手段79からの電力を節約することができる。
さらに上記実施形態において、機密保持モードが設定されていなくとも孔版印刷装置1の初期状態時においてキープソレノイド58を作動させ、ロック板55を係合位置に置くことにより排版ボックス46の装置本体8からの離脱を禁止させておき、熱切断手段45による使用済みマスタ82の切断後にキープソレノイド58を再び作動させてロック板55を初期位置に戻し、排版ボックス46の装置本体8からの離脱を許容する構成としてもよい。この構成によれば機密の保持を常に行うことができ、機密保持性を向上させることができる。
本発明の一実施形態を適用した孔版印刷装置の概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる熱切断手段を説明する概略斜視図である。 本発明の一実施形態に用いられる離脱禁止機構を説明する概略斜視図である。 本発明の一実施形態に用いられる操作パネルの概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の一実施形態における排版部の動作を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態における排版部の動作を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態における排版部の動作を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態における排版部の動作を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態における排版部の動作を説明するための概略図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
7 排版装置(排版部)
8 装置本体
9 版胴
23 マスタ
44 排版部材
45 熱切断手段
46 排版ボックス
47 ローラ対(第1排版ローラ対)
48 ローラ対(第2排版ローラ対)
49 載置台
50 熱線カッタ
52 満杯検知手段(満杯検知センサ)
74 設定手段(機密モードキー)
81 制御手段
82 使用済みマスタ

Claims (7)

  1. 版胴より使用済みマスタを剥離搬送する2対のローラ対を有する排版部材と、剥離された前記使用済みマスタを貯容し内部に前記使用済みマスタを熱により切断する熱切断手段を有する排版ボックスとを有する排版装置において、
    前記熱切断手段は、前記排版部材により前記排版ボックス内に搬入された前記使用済みマスタを載置する櫛歯状の載置台と、前記載置台に対して噛合可能な櫛歯状を呈し前記使用済みマスタを熱により切断する熱線カッタとを有し、前記排版部材は前記各ローラ対間において前記使用済みマスタを圧縮した後に該使用済みマスタを前記載置台に排出し、前記載置台上に複数版の前記使用済みマスタが載置された後に前記熱線カッタにより複数版の前記使用済みマスタが一度に切断されることを特徴とする排版装置。
  2. 請求項1記載の排版装置において、
    前記載置台は前記使用済みマスタを載置する載置位置と前記使用済みマスタを前記排版ボックス内に排出する排出位置とに変位自在であることを特徴とする排版装置。
  3. 請求項1または2記載の排版装置を装置本体に有することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項3記載の孔版印刷装置において、
    前記排版ボックスが前記装置本体に対して着脱自在であり、前記排版ボックスの前記装置本体からの離脱を前記熱切断手段による前記使用済みマスタの切断後にのみ許容する制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項3または4記載の孔版印刷装置において、
    前記排版ボックスが前記使用済みマスタにより満杯になったことを検知する満杯検知手段を有し、前記満杯検知手段による満杯の報知は前記熱切断手段による前記使用済みマスタの切断後に行われることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項3ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    機密保持モードを設定する設定手段を有し、機密保持モード設定時においてのみ前記熱切断手段による前記使用済みマスタの切断が行われることを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 請求項3ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    熱収縮性部材からなるマスタが用いられることを特徴とする孔版印刷装置。
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