JP4031564B2 - 孔版印刷装置の排版ボックス - Google Patents

孔版印刷装置の排版ボックス Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿孔製版されたマスタを版胴に巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくは版胴より剥離された使用済みのマスタを貯容する排版ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的である)と和紙繊維あるいは合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものからなる多孔性支持体とを貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタのフィルム面をサーマルヘッド等の発熱体に接触させて加熱穿孔製版した後に版胴の外周面に巻装し、版胴内部よりインキを供給すると共にプレスローラー等の押圧手段によって版胴外周面上のマスタに印刷用紙を連続的に押圧して、版胴の開孔部及びマスタ穿孔部よりインキを滲出させて印刷用紙に転移させることにより印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置がよく知られている。
【0003】
上述の孔版印刷装置では、印刷が終了した後に使用済みマスタが排版装置によって版胴より剥離される。その後、次の原稿画像に対応した製版画像が新しいマスタに製版され、この製版済みマスタが版胴に巻装されて次の印刷に進むように構成されている。版胴より剥離された使用済みマスタは排版装置内の排版ボックスに収容される。この排版ボックスは空洞状の貯容部を有しており、使用済みマスタはこの貯容部内に収容される。そして、貯容部内の使用済みマスタが所定量に達すると、オペレーターによって排版ボックスが装置本体より取り外され、内部の使用済みマスタがごみ箱等に廃棄される。
【0004】
使用済みマスタの廃棄作業は印刷作業を中断させるため、その頻度が多いことは作業効率上好ましくない。この頻度は、排版ボックスの貯容部を大きくすることで減少させることができるが、近年は設置スペースの制約あるいは装置の小型化等により排版ボックスの大型化が抑制されているため、圧縮板等の圧縮手段で使用済みマスタを貯容部内で圧縮して収容させ、収容量を稼ぐ方式が一般に採用されている。
【0005】
ここで用いられる排版ボックスの形状としては、例えば実開昭61−204765号公報に開示されたもののように上面あるいは側面上部に開口部を有する箱型のものが一般的であり、この内部に収容された使用済みマスタを昇降自在な圧縮板で圧縮するように構成されている。また、装置本体側には、排版ボックスが使用済みマスタで満杯になった時点を検知するセンサーと、満杯状態をオペレーターに知らせる表示手段とが設けられており、この表示を受けてオペレーターが排版ボックスを装置本体より取り外した後、ごみ箱上で開口部が下向きとなるように排版ボックスを逆さまにすることで、内部に圧縮された使用済みマスタが廃棄される。
【0006】
しかし、上述の構成では、使用済みマスタが排版ボックス内に収容される際に自重で片寄ってしまい、まだ収容可能な空間が存在するにも拘らずセンサーが作動して満杯表示がなされてしまうという問題点があった。
また、A4サイズやB4サイズ等の大サイズの使用済みマスタが圧縮されると、インキの粘着力によって使用済みマスタが貯容部内に密着し易く、開口部を下向きとしても落ちにくいという問題点があった。これは、無理に落とそうとすると圧縮されている使用済みマスタがばらけてしまい、ごみ箱の外側に落ちて床面を汚損してしまう等の別な問題点も含んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の問題点を解消すべく、本願出願人は特願平9−196842号(特願平8−333921号)において、円筒状の貯容部を有し、この貯容部の軸線回りに圧縮板を回転させる、円筒内軸線回り圧縮構造の排版ボックスを備えた排版装置を提案した。この排版ボックスでは、圧縮板が貯容部全体を片寄りなく移動する構成であるため、使用済みマスタは無駄なスペースを残すことなく圧縮されて貯容される。また、使用済みマスタの廃棄は、押し出し部材を貯容部の軸線方向に押し出すことにより行われるので、使用済みマスタは筒状の塊のまま強制的に排出され、ばらけて床面を汚損することが防止されると共に、廃棄作業をコンパクトに行うことができる。
【0008】
しかし、円筒状の貯容部内に使用済みマスタを逐次圧縮した場合には、この圧縮力及び使用済みマスタの弾性復元力が周方向のみならず径方向、すなわち貯容部の壁面を押圧する方向にも作用するため、これが摩擦抵抗となって使用済みマスタを押し出し部材で押し出す際に大きな操作力を必要とする。また、角柱状の本体に対して貯容部が円筒状であるため、デッドスペースが生じてしまうが、このデッドスペースを解消すべく貯容部の一部を箱型に形成すると、この箱型に形成した部位に押し込められた使用済みマスタが押し出し時の抵抗となり、押し出し部材の操作力としてさらに大きな力が必要となるという問題点がある。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決し、廃棄時における押し出し力を低減することが可能であると共にデッドスペースを有効利用し、かつ、デッドスペースに押し込められた使用済みマスタの押し出しを補助することが可能な円筒内軸線回り圧縮構造の排版ボックスの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、部分円筒壁を有し、使用済みマスタを貯容する貯容部を具備した本体と、前記部分円筒壁の中心軸の軸線方向に延在し、前記部分円筒壁の壁面に対して自由端部を近接させた状態で基端を前記本体に回動可能に支持された圧縮板と、前記貯容部内に貯容された前記使用済みマスタを前記軸線方向である排出方向に押し出す押し出し部材とを有する孔版印刷装置の排版ボックスであって、前記貯容部は、前記圧縮板によって圧縮された前記使用済みマスタが貯容される、前記圧縮板の回動方向最下流側に位置する部位に、前記部分円筒壁に連続した実質的に平面をなす第1の壁面と、この第1の壁面に連続した実質的に平面をなす第2の壁面とを有し、前記押し出し部材は、前記貯容部内に貯容される前記使用済みマスタの前記排出方向上流側側縁部が載置されるガイド部を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記ガイド部は第2の壁面と対応する部位が前記貯容部の前記軸線方向の長さと略同じ長さとなるように延出形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記ガイド部は、第2の壁面と対応する部位が前記貯容部の前記軸線方向の長さと略同じ長さにわたってコンベヤ状に形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記押し出し部材が回動自在な取手を有し、該取手の回動により前記押し出し部材の初期移動が行われることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、部分円筒壁を有し使用済みマスタを貯容する貯容部を具備した本体と、前記部分円筒壁の中心軸の軸線方向に延在し前記部分円筒壁の壁面に対して自由端部を近接させた状態で基端を前記本体に回動可能に支持された圧縮板と、前記貯容部内に貯容された前記使用済みマスタを前記軸線方向である排出方向に押し出す押し出し部材とを有する孔版印刷装置の排版ボックスであって、前記貯容部は、前記圧縮板によって圧縮された前記使用済みマスタが貯容される、前記圧縮板の回動方向最下流側に位置する部位に、前記部分円筒壁に連続した実質的に平面をなす第1の壁面と、この第1の壁面に連続した実質的に平面をなす第2の壁面とを有し、前記押し出し部材は回動自在な取手を有し、該取手の回動により前記押し出し部材の初期移動が行われることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記貯容部は前記使用済みマスタの排出方向下流側に向かうに従い徐々に広がる形状に形成されることを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記貯容部はその内面が凹凸状に形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の発明は、請求項5ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記貯容部はその内面に前記軸線方向に延在する複数の突条を有することを特徴とする。
【0018】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、さらに前記突条は前記使用済みマスタの排出方向下流側に向かうに従い徐々に突出量が小さくなる斜面状に形成されることを特徴とする。
【0019】
【実施例】
図1ないし図4は、本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の排版ボックスを示している。同図において、排版ボックス1は、本体2、圧縮板3、押し出し部材4等から主に構成されている。
【0020】
外形が略角柱状に形成され、上部に使用済みマスタ5を受け入れる開口2aを有する本体2は、その内部に、部分円周壁2c、第1の壁面2d、第2の壁面2eを有する、使用済みマスタ5を貯容するための貯容部2bを有している。貯容部2bは、軸線方向であるマスタ排出方向の上流側から下流側にかけて同径の略円筒状に形成されている。
【0021】
部分円周壁2cは後述する圧縮板3の自由端部が約270゜回転するときの移動軌跡に沿った形状をしており、第1の壁面2dは部分円周壁2cと滑らかに連続した平面形状を、また、第2の壁面2eは第1の壁面2dより垂直に立ち上がった平面形状を呈している。また、貯容部2bには、図2、図3によく示すように、放射状に配置され、排版ボックス1の長手方向に延在するリブ2fが複数配設されている。リブ2fは、マスタ排出方向上流側から下流側に向かうに従って、その高さが徐々に低くなる斜面状に形成されている。なお、図1においては、部分円周壁2cの上部に設けられたリブ2fの図示を省略している。
【0022】
本体2の開口2aと対向する側の上部には、後述する押し出し部材4を移動させるためのレール部2iとガイド部2jとが、本体2の長手方向の略全長にわたって形成されており、また、マスタ排出方向下流側の壁面には、図3に示すように、使用済みマスタ5を廃棄する際に開放される蓋8が開閉自在に支持されている。なお、図1及び図3では、レール部2iとガイド部2jの図示をそれぞれ省略している。
【0023】
貯容部2bの略中央部には、貯容部2b内に貯容された使用済みマスタ5を圧縮するための圧縮板3が回動自在に配設されている。圧縮板3は、その端部に設けられた支軸3aが、本体2の手前側(図4において左側)の壁部2gの略中央部と、本体2の奥側(図4において右側)に本体2と一体的に形成されたブラケット部2hとで軸支されることにより、図2及び図3に実線で示すホームポジションから貯容部2b内を約270゜回動されるように構成されている。圧縮板3は、支軸3aのマスタ排出方向下流側端部側に設けられたカップリング3bにより、図示しない印刷装置本体側に設けられた駆動手段14の駆動軸14aと着脱可能に接続されており、駆動手段14からの駆動力を受けて回動される。
【0024】
本体2の、開口2aの下端部近傍には、貯容部2b内に貯容された使用済みマスタ5の外部への溢れ出しを防止すると共に、圧縮板3の過剰な回動を規制するためのストッパー6が取り付けられている。ストッパー6は、図5に示すように板材の3辺を折り曲げて形成されており、本体部6a、取付部6b,6b、被覆部6cの各部より構成されている。被覆部6cは第2の壁面2eを覆う形状に形成されており、その両端部は丸められて支持部6d,6dを形成されている。ストッパー6は、各取付部6b,6bを壁部2gとブラケット部2hにそれぞれ固定されて支持され、各支持部6d,6d間には、被覆部6cを覆う状態で移動自在な布や樹脂等からなるベルト7が卷き掛けられており、コンベヤを形成している。
【0025】
貯容部2b内の、マスタ排出方向上流側端部近傍には、貯容部2b内に貯容された使用済みマスタ5を外部へ廃棄するときに使用済みマスタ5を押し出す押し出し部材4が配設されている。押し出し部材4は、開口2aを除いた本体2の横断面形状と略同一形状を呈する押し出し板4aと、押し出し板4aの貯容部2bに倣った外周部に、押し出し板4aより立ち上がって設けられ、貯容部2b内に収容される使用済みマスタ5の側縁部が載置されるガイド部4bとから主に構成されている。
【0026】
ガイド部4bは、第2の壁面2eと対向する部位をベルト7に固着されており、その外周面上に垂直に立ち上がった接続部4cを一体的に有している。接続部4cはレール部2iに嵌合されており、その上端は取手9を回動自在に支持する取手支持部材10の下面に固定されている。
【0027】
取手支持部材10に回動自在に支持された取手9は、その回動端部近傍に突出部9aを一体に形成されている。取手支持部材10はその下面に突起10a(図2参照)を一体に有しており、この突起10aをガイド部2jに嵌合させて本体2の長手方向に移動自在に設けられている。本体2の外周面上部のマスタ排出方向上流側端部近傍には、位置決め部材11が固着されている。位置決め部材11は、押し出し部材4がマスタ排出方向上流側の図4に示すホームポジションに位置決めされたときに、突出部9aが当接するように配置されている。
【0028】
本体2の壁部2gの外側及び外周面上部のマスタ排出方向下流側端部近傍には、本体2を取り扱う際に把持される本体取手12と本体第2取手13とが取り付けられている。本体2に固着された本体取手12には、排版ボックス1が図示しない印刷装置本体に装着されたときに印刷装置本体の不動部材と係合し、排版ボックス1を印刷装置本体より取り外す際に前記不動部材との係合が解除される周知のロック機構が設けられている。また、本体2に回動自在に支持された本体第2取手13には、印刷装置本体装着時に印刷装置本体に植設されたピンを乗り上げた後に係合し、印刷装置本体離脱時には、本体第2取手13を上方へ回動させることにより前記ピンを乗り越えるように構成された突起部13aが一体に形成されている。
【0029】
上述の構成より、開口2aを通して使用済みマスタ5が排版ボックス1内の圧縮板3の上方に搬入されると、この使用済みマスタ5の全部あるいは一部が、先ず、図6(a)に示すように、圧縮板3の上に載置される。そして、使用済みマスタ5の排版ボックス1内への搬入が完了すると、圧縮板3が使用済みマスタ5を載せたまま持ち上げるように回動を開始し、図6において約270゜反時計回り方向に回動する。圧縮板3上に載置された使用済みマスタ5は、ガイド部4b上の、貯容部2bの第1の壁面2dと第2の壁面2eとで囲まれた空間内に圧縮収容されていく。圧縮板3は、図6(a)に破線で示す約270゜回動した位置に達した後に二点鎖線で示すホームポジションに戻り、使用済みマスタ5が搬入される毎にこの動作を繰り返す。
【0030】
これにより、圧縮板3の使用済みマスタ5への圧縮力は、第1の壁面2dと第2の壁面2eとで囲まれた空間に押し込めるように作用するので、使用済みマスタ5がこの空間内に効率よく収容されていく。その後、使用済みマスタ5の貯容量が増加するにつれ、圧縮板3の回動角度が徐々に小さくなる。
【0031】
このように、使用済みマスタ5の排版ボックス1への搬入が行われる毎に圧縮板3が往復回動することにより、図6(a)、(b)、(c)で示すように、使用済みマスタ5が貯容部2b内に、その奥側から順次詰め込まれて貯容される。本発明の排版ボックス1によれば、貯容部2b内に第1の壁面2dと第2の壁面2eとで囲まれた空間を有するので、貯容部2bが全体にわたって円筒状である場合に比べて排版容量を大きくすることができる。
【0032】
そして、上述の排版動作が繰り返されて排版ボックス1内に貯容された使用済みマスタ5の量が満杯になると、図示しないセンサーが作動してオペレーターに使用済みマスタ5の廃棄が促される。オペレーターは、本体取手12を掴んで手前側に排版ボックス1を引き出し、次に本体第2取手13を上方に回動させて排版ボックス1を装置本体より離脱させる。
【0033】
排版ボックス1内には、上述したように大量の使用済みマスタ5が圧縮板3に圧縮された状態で貯容されている。オペレーターは、図示しないごみ箱上で取手9を図1の矢印方向に回動させる。この回動時において、突出部9aと位置決め部材11とが当接しているため、取手9の回動に伴って取手9及び取手支持部材10が図1の手前側に押し出される。取手支持部材10の移動により、接続部4cでこれと一体的に接続された押し出し部材4が30mm程度押し出されることとなり、大量の使用済みマスタ5の圧力で移動しにくくなった押し出し部材4の、操作力を最も必要とする初期移動を少ない操作力で簡単に行うことが可能となる。
【0034】
以後、オペレーターによって取手9が移動されると、押し出し部材4が図1の手前側に移動されることにより、貯容部2b内からの使用済みマスタ5の排出が行われ、このときに蓋8が開放される。この排出時において、貯容部2b内に貯容された使用済みマスタ5はその側縁部がガイド部4b上に載置されているため、押し出し部材4と貯容部2bとの間への噛み込みが防止される。また、貯容部2b内に複数設けられたリブ2fにより、使用済みマスタ5と貯容部2bとの接触面積が少なくされているため、使用済みマスタ5の貯容部2bへのインキの粘着力による貼り付きが防止され、さらに、リブ2fに設けられた傾斜により、押し出し部材4が排出方向下流側へ移動されるに伴い使用済みマスタ5と貯容部2bとの隙間が広がるので、押し出し部材4の操作力がより軽くなるように構成されている。
【0035】
また、貯容部2b内の、圧縮板3による使用済みマスタ5への圧縮力が最も大きく作用している部位である第2の壁面2eと対応する部位には、押し出し部材4の移動に伴って移動するベルト7が配設されているため、大きな圧縮力を受けて排出しにくくなった使用済みマスタ5であってもベルト7が移動することで容易に排出を行うことができ、押し出し部材4の操作力をより一層低減させることができる。さらに、ベルト7が本体2の外部に突出しないため、インキによるオペレーターの手や衣服の汚損を防止することができると共に、本体2のコンパクト化を図ることができる。
【0036】
上述の実施例では、マスタ排出方向上流側から下流側にかけて同径の略円筒状に形成された貯容部2bに、マスタ排出方向上流側から下流側に向かうに従ってその高さが徐々に低くなる斜面状に形成されたリブ2fが設けられた本体2を用いた例を示したが、本体2としては、マスタ排出方向上流側から下流側にかけて径が広がるような略円筒状に形成された貯容部を有するもの、内周面に複数の突起やシボ加工等の凹凸状表面が形成された貯容部を有するもの、高さの等しいリブが設けられた貯容部を有するものを用いてもよく、また、これらを組み合わせた構成の貯容部を有するものを用いてもよい。
【0037】
さらに、図7に示すように、押し出し板16a、ガイド部16b、接続部16cを有し、第2の壁面2eと対応する部位のガイド部16bが貯容部2bの長さと略同じ長さとなるように延出形成された構成の押し出し部材16を用いた排版ボックス15を用いてもよい。この排版ボックス15においても、延出形成されたガイド部16bが押し出し部材16の移動に伴って貯容部2bの外部に移動することにより、押し出し部材4と略同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、貯容部内に第1の壁面と第2の壁面とで囲まれた空間を有し、この空間内に使用済みマスタが順次貯容されるので、貯容部が全体にわたって円筒状である場合に比べて排版容量を大きくすることができる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、押し出し部材が排出方向下流側へ移動されるに伴い、使用済みマスタと貯容部との隙間が広がるので、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作力を低減させることができる。
【0040】
請求項3、請求項4記載の発明によれば、使用済みマスタと貯容部との接触面積が少なくなるので、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作力を低減させることができる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、使用済みマスタと貯容部との接触面積が少なくなると共に、押し出し部材が排出方向下流側へ移動されるに伴って使用済みマスタと貯容部との隙間が広がるので、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作力をより一層低減させることができる。
【0042】
請求項6記載の発明によれば、押し出し部材と貯容部との間への使用済みマスタの噛み込みが防止されるので、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作力を低減させることができる。
【0043】
請求項7、請求項8記載の発明によれば、使用済みマスタへの圧縮力が最も大きく作用する部位に、押し出し部材の移動に伴って移動する部材が配設されているため、大きな圧縮力を受けて排出しにくくなった使用済みマスタであっても容易に排出を行うことができ、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作力をより一層低減させることができる。
【0044】
請求項9記載の発明によれば、大量の使用済みマスタの圧力で移動しにくくなった押し出し部材の初期移動が少ない操作力で簡単に行われるので、使用済みマスタ排出時における押し出し部材の操作力をより一層低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の排版ボックスの概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する排版ボックスのマスタ排出方向上流側における横断面図である。
【図3】本発明の一実施例を説明する排版ボックスのマスタ排出方向下流側における横断面図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する排版ボックスの正面部分断面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられるストッパーを示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例を説明する排版ボックスへの使用済みマスタの貯容状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施例の変形例を採用した孔版印刷装置の排版ボックスの概略斜視図である。
【符号の説明】
1,15 排版ボックス
2 本体
2b 貯容部
2c 部分円周壁
2d 第1の壁面
2e 第2の壁面
2f 突条(リブ)
3 圧縮板
4,16 押し出し部材
4b,16b ガイド部
5 使用済みマスタ
9 取手

Claims (9)

  1. 部分円筒壁を有し、使用済みマスタを貯容する貯容部を具備した本体と、
    前記部分円筒壁の中心軸の軸線方向に延在し、前記部分円筒壁の壁面に対して自由端部を近接させた状態で基端を前記本体に回動可能に支持された圧縮板と、
    前記貯容部内に貯容された前記使用済みマスタを前記軸線方向である排出方向に押し出す押し出し部材とを有する孔版印刷装置の排版ボックスであって、
    前記貯容部は、前記圧縮板によって圧縮された前記使用済みマスタが貯容される、前記圧縮板の回動方向最下流側に位置する部位に、前記部分円筒壁に連続した実質的に平面をなす第1の壁面と、この第1の壁面に連続した実質的に平面をなす第2の壁面とを有し、
    前記押し出し部材は、前記貯容部内に貯容される前記使用済みマスタの前記排出方向上流側側縁部が載置されるガイド部を有することを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記ガイド部は、第2の壁面と対応する部位が前記貯容部の前記軸線方向の長さと略同じ長さとなるように延出形成されていることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  3. 請求項1記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記ガイド部は、第2の壁面と対応する部位が前記貯容部の前記軸線方向の長さと略同じ長さにわたってコンベヤ状に形成されていることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記押し出し部材が回動自在な取手を有し、該取手の回動により前記押し出し部材の初期移動が行われることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  5. 部分円筒壁を有し使用済みマスタを貯容する貯容部を具備した本体と、前記部分円筒壁の中心軸の軸線方向に延在し前記部分円筒壁の壁面に対して自由端部を近接させた状態で基端を前記本体に回動可能に支持された圧縮板と、前記貯容部内に貯容された前記使用済みマスタを前記軸線方向である排出方向に押し出す押し出し部材とを有する孔版印刷装置の排版ボックスであって、
    前記貯容部は、前記圧縮板によって圧縮された前記使用済みマスタが貯容される、前記圧縮板の回動方向最下流側に位置する部位に、前記部分円筒壁に連続した実質的に平面をなす第1の壁面と、この第1の壁面に連続した実質的に平面をなす第2の壁面とを有し、
    前記押し出し部材は回動自在な取手を有し、該取手の回動により前記押し出し部材の初期移動が行われることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  6. 請求項5記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記貯容部は前記使用済みマスタの排出方向下流側に向かうに従い徐々に広がる形状に形成されることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  7. 請求項6記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記貯容部はその内面が凹凸状に形成されていることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  8. 請求項5ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記貯容部はその内面に前記軸線方向に延在する複数の突条を有することを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
  9. 請求項8記載の孔版印刷装置の排版ボックスにおいて、
    前記突条は前記使用済みマスタの排出方向下流側に向かうに従い徐々に突出量が小さくなる斜面状に形成されることを特徴とする孔版印刷装置の排版ボックス。
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