JPH1051944A - スイッチング装置 - Google Patents

スイッチング装置

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JPH1051944A
JPH1051944A JP8200234A JP20023496A JPH1051944A JP H1051944 A JPH1051944 A JP H1051944A JP 8200234 A JP8200234 A JP 8200234A JP 20023496 A JP20023496 A JP 20023496A JP H1051944 A JPH1051944 A JP H1051944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体スイッチやエンジンから発生する熱に
よる悪影響を簡易な構成により有効に回避する。 【解決手段】 半導体スイッチ110を流れる電流の電
流時間積に基づいて半導体スイッチをオンオフ制御して
ハーネス200の発煙を防止しようとする場合に、ハー
ネス200の周囲温度を検出し、この周囲温度に応じて
検出電流値を補正し、補正電流値の電流時間積と閾値デ
ータとを比較し、補正電流値の電流時間積が閾値データ
以上になったときに半導体スイッチ110をオフ制御す
るようにしたことにより、エンジンや半導体スイッチ1
10から発生する熱による悪影響を有効に回避してハー
ネスの発煙を良好に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング装置に
関し、例えば自動車においてバッテリからの電源を選択
的に各負荷に供給するインテリジェントパワースイッチ
に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】従来自動車においては、イグニッション
キー、ライトスイッチ、オーディオスイッチ等の操作ス
イッチの操作に応じてバッテリからの電源を選択的に各
電気部品(以下、この電気部品を負荷と呼ぶ)に供給す
るために、多数のスイッチング回路が搭載されている。
【0003】図19はその概略を示すもので、バッテリ
1がジャンクションボックス(J/B)2に接続されて
いると共に、該ジャンクションボックス2には操作パネ
ル3上に配設された操作スイッチSW1、SW2、……
が接続されている。ジャンクションボックス2内には操
作スイッチSW1、SW2、……の数に応じたスイッチ
ング回路が収納されており、各スイッチング回路は操作
スイッチSW1、SW2、……の操作に応じてバッテリ
1からの電源ラインと各負荷に繋がる電線との間の接続
をオン状態又はオフ状態とする。
【0004】これによりバッテリ電源はジャンクション
ボックス2を介して操作スイッチSW1、SW2、……
の操作に応じて各負荷に選択的に供給される。例えばヘ
ッドライトスイッチがオン操作された場合には、ジャン
クションボックス2内でバッテリ1からの電源ラインと
ヘッドライト4A、4Bへの電線とがオン状態とされる
ことによりヘッドライト4A、4Bに電源が供給されヘ
ッドライト4A、4Bが点灯する。
【0005】なおヘッドライト4A、4Bのようにジャ
ンクションボックス2を介して直接負荷に電源が供給さ
れるものとは別に、例えばパワーウィンドを駆動するモ
ータ5A、5Bのようにジャンクションボックス2から
出力される電源をスイッチング回路6A、6Bを介して
供給するものもある。このスイッチング回路5A、5B
は操作スイッチ7A、7Bによってスイッチング制御さ
れる。
【0006】実際上ジャンクションボックス2内部は、
図20に示すように構成されている。ジャンクションボ
ックス2内には複数のリレーL1、L2、L3、……が
設けられており、これらのリレーL1、L2、L3、…
…は例えば上述したヘッドライト4A、4Bに対応する
リレーL1、L2のように直接操作スイッチSW1、S
W2によってオンオフが制御されて直接負荷に電流を与
えるリレーと、イグニッションスイッチ8の状態に応じ
てオンオフが制御されるリレーL3とがある。
【0007】このうちリレーL1、L2にはバッテリか
らヒュージブルリンク(FL)9及びヒューズF1、F
2を介してバッテリ電源が供給される。これによりバッ
テリ1とジャンクションボックス2を接続する電源ライ
ンに許容値以上の大電流が流れた場合にはヒュージブル
リンク9が溶断し、ジャンクションボックス2と各負荷
を接続する電線(ハーネス)に許容値以上の過電流が流
れた場合にはヒューズF1、F2が溶断することによ
り、電源ライン全体の発煙や発火、及び負荷に過電流が
流れるのを防止し得るようになされている。同様にリレ
ーL3にはバッテリ1からヒュージブルリンク9を介し
てバッテリ電源が供給されていると共に、該リレーL3
の出力端はヒューズF3、F4及びリレーL4、L5を
介して各負荷5A、5Bに接続されている。
【0008】ところで、近年における半導体製造技術の
進歩に伴って、性能が良くかつ安価な半導体スイッチが
容易に手に入るようになったことにより、上述した機械
接点によって動作するリレーL1、L2、……に代えて
半導体スイッチを用いたスイッチング回路が提案されて
いる。
【0009】この種のスイッチング回路は、一般に半導
体スイッチを過電流や過熱から保護する保護機能を持っ
ており、半導体スイッチに定格電流以上の電流が流れる
ような場合または半導体スイッチが規定以上の温度まで
上昇した場合に、半導体スイッチングを強制的にオフ制
御することにより半導体スイッチを保護するようになさ
れている。
【0010】図21に、この半導体スイッチを用いたス
イッチング回路の一例としてインテリジェントパワース
イッチと呼ばれるスイッチング回路30を示す。スイッ
チング回路30は上述した各リレーL1、L2、……に
代えて該各リレーL1、L2、……の位置に接続され
る。例えばスイッチング回路30がリレーL1に代えて
接続された場合について説明すると、電源入力端子12
にはヒューズF1(図20)が接続され、出力端子13
には負荷4Aが接続される。また制御信号入力端子14
には操作スイッチSW1が接続される。なおスイッチン
グ回路30の場合には、実際上操作スイッチSW1がオ
ン操作されると制御信号入力端子14には操作スイッチ
SW1からオン制御信号として例えば5〔V〕の制御電
圧VINを供給し、操作スイッチSW1がオフ操作される
と制御電圧VINを供給しないような制御電圧発生部(図
示せず)が操作スイッチSW1と制御信号入力端子14
の間に配設される。
【0011】このスイッチング回路30は、半導体スイ
ッチからの出力電圧値VOUTに基づいてスイッチング回
路30の異常を外部に知らせるための異常信号出力部4
1を有する。異常信号出力部41は、図19に示すよう
に、CPU(中央処理ユニット)42を介して異常表示
部43に接続されており、半導体スイッチ(π−MO
S)32に過電圧の電源電圧が印加されたり、過電流が
流れたり、または過熱した場合に、スイッチング回路3
0の保護機能が働いて半導体スイッチ32が強制的にオ
フ制御されると、これを検出して異常信号をCPU42
に送出する。そしてCPU42はこの異常信号に基づい
てどのスイッチング回路30にどのような異常が発生し
たかを判断し、その結果を異常表示部43に表示させ
る。
【0012】以下、このインテリジェントパワースイッ
チ構成でなるスイッチング回路30の構成を説明する。
スイッチング回路30はヒューズF1(図19)に接続
された入力端子12を介して電源電圧VBをπMOS F
ET32に与えると共に、このπMOS FET32の
オンオフ制御をドライバ33によって行う。
【0013】またスイッチング回路30には、電源電圧
Bが過電圧である場合にこれを検出する過電圧検出回
路34と、πMOS FET32のドレイン−ソース間
に流れる電流値に基づく電圧値を基準電圧発生回路33
Aからの基準電圧Vref と比較することにより過電流を
検出する過電流検出回路35と、πMOS FET32
の近傍に設けられた温度センサ(図示せず)により得ら
れる温度電圧値VTを基準電圧Vref と比較することに
よりπMOS FET32の過熱を検出する過熱検出回
路36とが設けられ、これら各検出回路34、35、3
6の検出結果が論理和否定回路37に入力される。また
論理和否定回路37には制御電圧VINがインバータ38
を介して入力される。
【0014】論理和否定回路37の出力はドライバ33
及びチャージポンプ39に与えられる。チャージポンプ
39は論理和否定回路37の出力が正論理のときだけ動
作し、レギュレータ40によって安定化された電源電圧
DDの電圧を上昇させることによりπMOS FET3
2をオン動作させるのに必要な駆動電圧を生成し、これ
をドライバ33に供給する。ドライバ33は論理和否定
回路37の出力が正論理である場合にはチャージポンプ
39により形成された駆動電圧をπMOS FET32
のゲートに印加することによりπMOS FET32を
オン動作させ、一方論理和否定回路37の出力が負論理
である場合にはπMOS FET32のゲートには上記
駆動電圧を印加せずにπMOS FET32をオフ動作
させる。
【0015】またスイッチング回路30では、出力電圧
OUTをインバータ44を介して異常信号出力部41に
供給する。異常信号出力部41はnチャンネルMOS
FET41Aを有し、πMOS FET32がオン制御
され出力電圧VOUTが高電圧となっている場合にはMO
S FET41Aはオフ動作する。これに対してπMO
S FET32がオフ制御され出力電圧VOUTが低電圧と
なっている場合にはMOS FET41Aはオン動作す
る。またMOS FET41Aのドレイン端子41Bは
プルアップされている。
【0016】従ってCPU42(図19)では、MOS
FET41Aのドレイン端子41B及びソース端子4
1C間に電位差がない場合にはスイッチング回路30に
は保護機能が働いていない(すなわち異常無し)と判断
でき、これに対してドレイン端子41B及びソース端子
41C間に電位差がある場合にはスイッチング回路30
には保護機能が働いている(すなわち異常有り)と判断
できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したス
イッチング回路30では、過熱検出回路36を設けるこ
とにより半導体スイッチ(πMOS FET32)の熱
破壊を防止するようになされているが、半導体スイッチ
から発生する熱による悪影響は半導体スイッチの熱破壊
に限らず多岐に及び、従来のこの種のスイッチング回路
ではその対策が不十分であるためにこの熱が原因となっ
て種々の不都合が生じていた。
【0018】例えば、上述した半導体スイッチの過電流
保護機能及び過熱保護機能を有するスイッチング回路
に、さらに、半導体スイッチと負荷とを接続する電線
(ハーネス)の発煙防止機能を加えたスイッチング装置
が提案されている(例えば特願平8−149623号参
照)。このスイッチング装置は、半導体スイッチを流れ
る電流値を検出し、この電流値をマイコン(マイクロコ
ンピュータ)により時間的要素も含めて監視し、ハーネ
スが発煙するような電流が流れた場合に半導体スイッチ
をオフ制御することにより、半導体スイッチの前段にヒ
ューズを設けなくてもハーネスの発煙を防止できるよう
になされている。
【0019】しかしながらこの種のスイッチング装置で
は、半導体スイッチから発生する熱や周囲温度に応じて
変化するハーネスの発煙特性を考慮していないために、
ハーネスが発煙するにはまだ余裕があるのに半導体スイ
ッチをオフ制御してしまったり、これとは逆にハーネス
が発煙するおそれのある電流が流れているにも拘わらず
半導体スイッチをオフ制御できないという不都合が生じ
る場合がある。
【0020】また上述したようなスイッチング回路30
では、半導体スイッチ32の温度が急激に上昇して過熱
検出回路36の温度閾値以上になるような場合には過熱
保護が有効に働いて半導体スイッチ32を過熱から保護
することができるが、半導体スイッチ32の温度が温度
閾値よりも僅かに低い状態を維持した場合(例えば温度
閾値が150[℃]に設定されている場合に半導体スイッチ
32が長時間に亘って140[℃]の温度を維持した場合な
ど)には、半導体スイッチ32の性能が徐々に劣化して
いく問題がある。
【0021】またこのように半導体スイッチ32が比較
的高温の状態を維持した場合には、その熱が半導体スイ
ッチ32以外の回路部分にまで伝導することになり、そ
の結果、実質的に半導体スイッチ32のオンオフを制御
する機能を果たす回路部分(図21におけるドライバ3
3、過電流検出回路34、過電流検出回路35等(以下
この回路部分を半導体スイッチを過電流や過熱から保護
する機能を有するので保護回路と呼ぶ。))の温度が上
昇することにより、該保護回路の動作が劣化したり、さ
らには誤動作したりする可能性が生じる。このように保
護回路の性能が劣化するということは、そのスイッチン
グ回路から電源の供給を受ける負荷の誤動作に直接つな
がるため、そのスイッチング回路を用いた装置全体の信
頼性を低下させる問題があった。
【0022】また複数のスイッチング回路30がジャン
クションボックス内に収納されている場合には、あるス
イッチング回路30の半導体スイッチ32の温度上昇が
他のスイッチング回路32に悪影響を及ぼす場合もあ
る。さらにジャンクションボックスは、一般に車両のエ
ンジンルーム近傍に配置されているので、エンジンで発
生した熱がジャンクションボックス内まで伝導し、スイ
ッチング回路30から発生する熱との相乗効果によりス
イッチング回路30の性能を低下させるおそれもある。
【0023】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、半導体スイッチやエンジンから発生する熱による種
々の悪影響を簡易な構成により有効に回避することがで
きるスイッチング装置を提案しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された請求項1に記載のスイッチング装
置は、図1の基本構成図に示すように、制御信号入力端
子への制御信号の入力に応じてオンされて電源を出力端
子に接続された負荷53に供給する半導体スイッチ11
0と、半導体スイッチ110と負荷53とを接続する電
線200の周囲の温度を検出する温度検出手段111
と、半導体スイッチ110に流れる電流I0の大きさを
検出する電流検出手段58と、電線200の発煙特性を
考慮した閾値データARが格納されたデータ格納手段6
0Dと、温度検出手段111により得られた温度検出結
果に応じて電流検出手段58により得られた電流値を補
正する補正手段60Cと、補正電流の電流時間積と閾値
データARを比較監視し、電流時間積が閾値データAR
以上になったとき、半導体スイッチ110の制御信号入
力端子に信号を出力して半導体スイッチ110をオフ制
御する制御手段60Cとを備えるようにした。
【0025】以上の構成において、電流検出手段58に
より得られた電流値をそのまま用いてその電流時間積と
閾値データARとを比較し、電流時間積が閾値データA
R以上になったとき半導体スイッチ110をオフ制御し
たのでは、電線200の周囲温度の変化に応じて変化す
る電線200の発煙特性に適合した発煙防止処理を実現
できなくなるので、検出電流値を電線200の周囲温度
に応じて補正し、補正電流の電流時間積と閾値データA
Rを比較監視し、電流時間積が閾値データAR以上にな
ったとき半導体スイッチ110をオフ制御する。この結
果、電線200の周囲温度の変化に応じて変化する電線
200の発煙特性に適合した発煙防止処理を行うことが
できる。
【0026】また請求項2に記載のスイッチング装置
は、補正手段60Cは、温度検出手段111により高い
周囲温度が検出されるほど、電流値を高い値に補正する
ようにする。
【0027】以上の構成において、電線200は同じ大
きさの電流I0が流れるのであれば周囲温度が高いほど
発煙しやすくなるので、電線200の周囲温度が高いほ
ど電流値を高い値に補正する。この結果、補正電流の電
流時間積も周囲温度が高いほど大きな値となるので、制
御手段60Cによって半導体スイッチ110はオフ制御
されやすくなり、周囲温度が高くなったときの発煙が防
止される。
【0028】また請求項3に記載のスイッチング装置
は、図2の基本構成図に示すように、制御信号入力端子
への制御信号の入力に応じてオンされて電源52を出力
端子に接続された負荷53に供給する半導体スイッチ1
10と、半導体スイッチ110と負荷53とを接続する
電線200の周囲の温度を検出する温度検出手段111
と、半導体スイッチ110に流れる電流I0の大きさを
検出する電流検出手段58と、半導体スイッチ110と
負荷53とを接続する電線200の発煙特性を考慮した
閾値データARが格納されたデータ格納手段60Dと、
電流検出手段58により得られた電流の電流時間積と閾
値データARを比較監視し、該電流時間積が閾値データ
AR以上になったとき、半導体スイッチ110の制御信
号入力端子に信号を出力して半導体スイッチ110をオ
フ制御する制御手段60Cと、温度検出手段111によ
り得られた温度検出結果に応じて制御手段60Cが比較
監視する電流時間積又は閾値データARの値を補正する
補正手段とを備えるようにした。
【0029】以上の構成において、単に、電流検出手段
58により得られた電流値の電流時間積と閾値データA
Rとを比較し、電流時間積が閾値データAR以上になっ
たとき半導体スイッチ110をオフ制御したのでは、電
線200の周囲温度の変化に応じて変化する電線200
の発煙特性に適合した発煙防止処理ができないので、補
正手段によって、温度検出手段111により得られた電
線200の周囲温度に応じて電流時間積又は閾値データ
ARの値を補正し、制御手段60Cによって、補正され
た電流時間積又は補正された閾値データに基づいて半導
体スイッチ110のオンオフを制御する。この結果、電
線200の周囲温度の変化に応じて変化する電線200
の発煙特性に適合した発煙防止処理を行うことができ
る。
【0030】また請求項4に記載のスイッチング装置
は、補正手段は、温度検出手段111により高い周囲温
度が検出されるほど、電流時間積を高い値に補正し、又
は閾値データARを低い値に補正するようにする。
【0031】以上の構成において、電線200は周囲温
度が高いほど発煙しやすくなるので、電線200の周囲
温度が高いほど電流時間積を高い値に補正し、又は閾値
データARを低い値に補正する。この結果、制御手段6
0Cによって、電線200の周囲温度が高いほど半導体
スイッチ110はオフ制御されやすくなり、周囲温度が
高くなったときの発煙が防止される。
【0032】また請求項5に記載のスイッチング装置
は、図3の基本構成図に示すように、制御信号入力端子
への制御信号の入力に応じてオンされて電源52を出力
端子に接続された負荷53に供給する半導体スイッチ1
10と、半導体スイッチ110と負荷53とを接続する
電線200の周囲の温度を検出する温度検出手段111
と、半導体スイッチ110に流れる電流I0の大きさを
検出する電流検出手段58と、複数の周囲温度ごとに電
線200の発煙特性を考慮して選定された複数の閾値デ
ータAR1〜ARNが格納されたデータ格納手段60D
と、複数の閾値データAR1〜ARNのうち温度検出手
段111による検出結果に応じた閾値データをデータ格
納手段60Dから読み出し、該閾値データと電流検出手
段58により得られた電流の電流時間積とを比較監視
し、電流時間積が閾値データ以上になったとき、半導体
スイッチ110の制御信号入力端子に信号を出力して半
導体スイッチ110をオフ制御する制御手段60Cとを
備えるようにする。
【0033】以上の構成において、電線200の発煙特
性はその周囲温度に応じて変化するので、データ格納手
段60Dに複数の周囲温度ごとに電線200の発煙特性
を考慮して選定された複数の閾値データAR1〜ARN
を予め用意しておき、制御手段60Cによって、周囲温
度に応じた閾値データと電流時間積との比較を行って半
導体スイッチ110のオンオフを制御する。この結果、
電線200の周囲温度の変化に応じて変化する電線20
0の発煙特性に適合した発煙防止処理を行うことができ
る。
【0034】また請求項6に記載のスイッチング装置
は、温度検出手段111は、半導体スイッチ110の温
度を検出するために半導体スイッチ110の近傍に設け
られた温度センサであり、半導体スイッチ110がオフ
制御されているときの該温度センサから得られた温度検
出結果に基づいて電線200の周囲温度を求めるように
する。
【0035】以上の構成において、一般に半導体スイッ
チ110の近傍には半導体スイッチ110の発熱を監視
するための温度センサが設けられているのでこの温度セ
ンサを有効に用いて電線200の周囲温度を検出する。
この結果、電線200の周囲温度を検出するための新た
な温度センサを設ける必要がないので部品点数を増加さ
せずに電線200の周囲温度を検出することができる。
またこのとき半導体スイッチ110がオン制御されてい
ると温度センサから得られる検出温度はその半導体スイ
ッチ110の発熱のみを反映したものとなってしまうの
で、半導体スイッチ110がオフされているときの温度
センサからの検出結果に基づいて電線200の周囲温度
を求めるようしている。
【0036】また請求項7に記載のスイッチング装置
は、請求項1乃至請求項6の構成に加えて、さらに電流
検出手段58により得られた電流値がある電流値以上に
なったとき、半導体スイッチ110の制御信号入力端子
に信号を出力して半導体スイッチ110をオフ制御する
ことにより、半導体スイッチ110を過電流から保護す
る過電流保護手段71を備えるようにする。
【0037】以上の構成において、電線200の発煙を
防止できるのに加えて、半導体スイッチ110が破損し
てしまうような突発的な大電流が流れた場合には、過電
流保護手段71によって半導体スイッチ110がオフ制
御されるので、半導体スイッチ110の過電流による破
損が防止される。
【0038】また請求項8に記載のスイッチング装置
は、請求項1乃至請求項7の構成に加えて、さらに、半
導体スイッチ110の温度を検出する第2の温度検出手
段111と、該第2の温度検出手段111により検出さ
れた温度がある温度以上になったとき、半導体スイッチ
110の制御信号入力端子に信号を出力して半導体スイ
ッチ110をオフ制御することにより、半導体スイッチ
110を過熱から保護する過熱保護手段73を備えるよ
うにする。
【0039】以上の構成において、電線200の発煙を
防止できるのに加えて、半導体スイッチ110の温度が
ある温度以上まで上昇した場合には、過熱保護手段73
によって半導体スイッチ110がオフ制御されるので、
半導体スイッチ110の過熱による熱破壊が防止され
る。
【0040】また請求項9に記載のスイッチング装置
は、図4の基本構成図に示すように、制御信号入力端子
への制御信号の入力に応じてオンされて電源52を出力
端子に接続された負荷53に供給する半導体スイッチ1
10と、半導体スイッチ110の周囲温度を検出する温
度検出手段111と、周囲温度がある温度以上になった
とき、半導体スイッチ110の制御信号入力端子に信号
を出力して半導体スイッチ110をオフ制御する制御手
段260Cとを備えるようにする。
【0041】以上の構成において、半導体スイッチ11
0から発生する熱により半導体スイッチ110の周囲温
度が上昇すると制御手段260Cによって半導体スイッ
チ110がオフされることにより、半導体スイッチ11
0の周囲温度の上昇が抑制される。この結果、半導体ス
イッチ110の周囲に設けられた電気回路への熱による
悪影響が回避される。
【0042】また請求項10に記載のスイッチング装置
は、請求項9のスイッチング装置は、半導体スイッチ1
10が過熱した場合及び半導体スイッチ110に過電流
が流れた場合に制御信号入力端子に半導体スイッチ11
0をオフさせる制御信号を出力することにより、半導体
スイッチ110を過熱及び過電流から保護する保護回路
55を有するスイッチング装置でなり、温度検出手段1
11として、半導体スイッチ110の過熱を検出するた
めに半導体スイッチ110に対応して半導体スイッチ1
10の近傍に設けられている温度センサを用い、制御手
段260Cは、半導体スイッチ110がオフ制御されて
いるときに温度センサから得られる温度検出結果を周囲
温度として用いるようにする。
【0043】以上の構成において、半導体スイッチ11
0を過熱及び過電流から保護する保護回路55を有する
スイッチング装置では半導体スイッチ110の近傍に半
導体スイッチ110の温度を検出するための温度センサ
が設けられているのでこの温度センサを有効に用いて半
導体スイッチ110の周囲温度を検出する。この結果、
半導体スイッチ110の周囲温度を検出するための新た
な温度センサを設ける必要がないので部品点数を増加さ
せずに半導体スイッチ110の周囲温度を検出すること
ができる。またこのとき半導体スイッチ110がオン制
御されていると温度センサから得られる検出温度はその
半導体スイッチ110の発熱のみを反映したものとなっ
てしまうので、半導体スイッチ110がオフされている
ときの温度センサからの検出結果に基づいて半導体スイ
ッチ110の周囲温度を求めるようしている。
【0044】また請求項11に記載のスイッチング装置
は、図4の基本構成図に示すように、制御信号入力端子
への制御信号の入力に応じてオンされて電源52を出力
端子に接続された負荷53に供給する半導体スイッチ1
10と、半導体スイッチ110が過熱した場合に制御信
号入力端子に半導体スイッチ110をオフさせる制御信
号を出力することにより半導体スイッチ110を過熱か
ら保護する過熱保護回路55とを有するスイッチング装
置において、半導体スイッチ110の温度を検出する温
度検出手段111と、検出温度を監視し、検出温度が過
熱保護回路55により半導体スイッチ110がオフ制御
される温度よりも低くかつある温度よりも高い温度が継
続して所定期間以上続いた場合に半導体スイッチ110
の制御信号入力端子に信号を出力して半導体スイッチ1
10をオフ制御する制御手段260Cとを備えるように
する。
【0045】以上の構成において、半導体スイッチ11
0は保護回路55によって過熱による熱破壊が回避され
る。一方、半導体スイッチ110の温度が保護回路55
による温度閾値よりも僅かに低い状態で所定期間以上維
持された場合は制御手段260Cによって半導体スイッ
チ110がオフ制御される。この結果、半導体スイッチ
110が長時間高温状態を維持することによる該半導体
スイッチ110の著しい劣化や該半導体スイッチ110
の周囲温度の上昇が回避される。
【0046】また請求項12に記載のスイッチング装置
は、温度検出手段111は、半導体スイッチ110が形
成されている半導体チップと同一の半導体チップ上に形
成されているようにする。
【0047】以上の構成において、温度検出手段111
は半導体スイッチ110と同一の半導体チップ上に形成
されているので、半導体スイッチ110の温度を正確に
検出することができる。
【0048】また請求項13に記載のスイッチング装置
は、図5の基本構成図に示すように、それぞれ制御信号
入力端子への制御信号の入力に応じてオンされて電源5
2を出力端子に接続された各負荷53A〜53Xに供給
する複数の半導体スイッチ110と、各半導体スイッチ
110に対応して設けられ、半導体スイッチ110が過
熱した場合及び半導体スイッチ110に過電流が流れた
場合に制御信号入力端子に半導体スイッチ110をオフ
させる制御信号を出力することにより半導体スイッチ1
10を過熱及び過電流から保護する複数の保護回路55
A〜55Xとが一つの収納部51に収納されたスイッチ
ング装置において、収納部51内の温度を検出する温度
検出手段111と、温度検出手段111により得られた
温度検出結果が所定値以上になったとき、制御信号入力
端子に半導体スイッチ110をオフさせる制御信号を出
力する制御手段260Cとを備えるようにする。
【0049】以上の構成において、各半導体スイッチ1
10はそれぞれに対応した保護回路55A〜55Xによ
って過熱及び過電流による破壊が回避される。一方、半
導体スイッチ110の温度が保護回路55A〜55Xに
よる温度閾値よりも僅かに低い状態で長時間維持された
場合や、同時に多数の半導体スイッチ110がオン制御
された場合等には、収納部内の温度が上昇することによ
り、収納部51内の半導体スイッチ110、保護回路5
5A〜55X及びそれ以外の回路に悪影響を及ぼすこと
になる。このような場合、このスイッチング装置では、
制御手段260Cによって半導体スイッチ110をオフ
制御する。この結果、収納部51内のそれ以上の温度上
昇は回避され、熱による悪影響も回避される。
【0050】また請求項14に記載のスイッチング装置
は、温度検出手段111として、各半導体スイッチ11
0の過熱を検出するために各半導体スイッチ110に対
応して各半導体スイッチ110の近傍に設けられている
温度センサを用い、制御手段260Cは、各半導体スイ
ッチ110に対応して設けられた複数の温度センサのう
ち、現在オフ制御されている半導体スイッチ110に対
応する温度センサ又は最も温度の低い温度検出結果が得
られている温度センサからの温度検出結果を用いて閾値
判定を行うようにする。
【0051】以上の構成において、半導体スイッチ11
0の周囲温度を、元々半導体スイッチ110の過熱保護
のために半導体スイッチ110の近傍に設けられている
温度センサにより検出したことにより、周囲温度を検出
するための温度センサを新たに設ける必要が無くなる。
また半導体スイッチ110がオフ制御されているときの
温度センサの温度を周囲温度としたことにより半導体ス
イッチ110の発熱による温度を除外した正確な収納部
51内の内部温度を検出することができる。
【0052】また請求項15に記載のスイッチング装置
は、温度センサは半導体スイッチ110が形成されてい
る半導体チップと同一の半導体チップ上に形成されてい
るようにする。
【0053】以上の構成において、温度検出手段111
は半導体スイッチ110と同一の半導体チップ上に形成
されているので、半導体スイッチ110の温度を正確に
検出することができる。
【0054】また請求項16に記載のスイッチング装置
は、収納部51は車両に設けられたジャンクションボッ
クスであるようにする。
【0055】以上の構成において、ジャンクションボッ
クスは車両のエンジンの近傍など発熱部の近くに配置さ
れる場合が多いので、半導体スイッチ110の発熱以外
にもその外部の発熱が原因で内部の温度が上昇する場合
が多い。従って、このような熱による悪影響が甚だしい
ジャンクションボックスに請求項13、請求項14又は
請求項15のスイッチング装置を用いれば、熱による悪
影響を回避する点に関し、一段と顕著な効果を得ること
ができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面を参照して説明する。 (1)第1の実施形態 (1−1)スイッチング装置の概略構成 図6において、50は本発明によるスイッチング装置の
概略構成を示し、車両のジャンクションボックス(J/
B)51内に設けられている。スイッチング装置50
は、半導体スイッチを有し該半導体スイッチのオンオフ
動作に応じて電源52からの電源電圧を各負荷53A〜
53Xに選択的に供給する複数の半導体スイッチ部54
A〜54Xと、該各半導体スイッチ部54A〜54Xに
対応して設けられ半導体スイッチを過電流や過熱から保
護するように各半導体スイッチをオンオフ制御する複数
の保護回路55A〜55Xとを有する。
【0057】スイッチング装置50のインタフェース
(I/F)59には、各負荷53A、53B、53C、
……、53Xに対応した操作スイッチ(図示せず)から
のスイッチング制御信号S1(以下、これを単に制御信
号S1と呼ぶ)が入力され、これがインタフェース59
を介してマイコン60に供給される。
【0058】マイコン60は各負荷53A、53B、5
3C、……、53Xに対応した操作スイッチからの制御
信号S1を、対応する保護回路55A、55B、55
C、……、55Xに送出する。ここで例えば保護回路5
5A、半導体スイッチ部54A及びシャント抵抗58A
は負荷53Aに対応して設けられており、同様に保護回
路55X、半導体スイッチ部54X及びシャント抵抗5
8Xは負荷53Xに対応して設けられている。
【0059】ここでマイコン60、保護回路55A、半
導体スイッチ部54A、シャント抵抗58A及び負荷5
3Aの関係は、マイコン60、保護回路55B〜55
X、半導体スイッチ部54B〜54X、シャント抵抗5
8B〜58X及び負荷53B〜53Xの関係と同様なの
で、以下の説明ではマイコン60、保護回路55A、半
導体スイッチ部54A、シャント抵抗58A及び負荷5
3Aの関係のみを説明する。
【0060】半導体スイッチ部54A内の半導体スイッ
チは保護回路55Aからの駆動電圧によってオンオフが
制御されて、オン制御された場合にはノイズ除去回路6
3を介して入力した電源VBをそのまま出力する。半導
体スイッチ部54Aから出力された電源VBはシャント
抵抗58Aを介して負荷53Aに供給される。
【0061】ここでこの実施形態の場合、電源VBは1
2〔V〕であり、シャント抵抗58Aは例えば抵抗値が
10〔mΩ〕、抵抗許容値が±5〔%〕程度のものが用い
られており、ワンチップ化された拡散抵抗やポリシリコ
ン抵抗を用いることにより精度のよい電流検出を行うこ
とができるようになされている。
【0062】保護回路55Aはレギュレータ61から安
定化された電源電圧VDDを入力すると共にチャージポン
プ62によって昇圧された駆動電圧VCを入力し、マイ
コン60から入力される制御信号S1Aに応じて、駆動
電圧VCを半導体スイッチ部54A内の半導体スイッチ
のゲートに選択的に印加することによりその半導体スイ
ッチをオンオフ制御する。
【0063】また保護回路55Aは、半導体スイッチ部
54A内に設けられた温度検出回路から温度情報VTを
入力すると共に、シャント抵抗58Aから半導体スイッ
チを流れる電流の大きさを表す電流値情報SI0を入力す
ることにより、半導体スイッチが過熱状態にあるか否か
を検出すると共に、半導体スイッチに過電流が流れてい
るか否かを検出する。
【0064】そして、保護回路55Aは半導体スイッチ
が過熱状態にある場合、または半導体スイッチに過電流
が流れている場合には、マイコン60から半導体スイッ
チをオン制御することを表す制御信号S1Aが入力され
ている場合でも、半導体スイッチのゲートへの駆動電圧
VCの供給を停止することにより半導体スイッチをオフ
制御し、半導体スイッチを過熱及び過電流から保護す
る。
【0065】保護回路55Aはシャント抵抗58Aから
得られる電流値情報SI0を電流検出信号S2Aとしてマ
イコン60に送出すると共に、半導体スイッチ部54A
の温度検出回路から得られる温度情報VTを温度検出信
号S3Aとしてマイコン60に送出する。
【0066】マイコン60は電流検出信号S2Aに基づ
いて半導体スイッチを流れる電流の電流特性を時間要素
も含めて監視することにより、電線200Aにハーネス
200が発煙するおそれのある電流が流れているか否か
を判断する。そしてそのような電流が流れていると判断
した場合には、半導体スイッチを強制的にオフ制御する
ための制御信号S1Aを保護回路55Aに出力すると共
に、インターフェース59を介して異常信号S4を出力
することによりそのことを例えばインジケータランプ等
でなる異常表示部(図示せず)に通知する。
【0067】このときマイコン60は、この発煙防止処
理を、電流検出信号S2Aに加えて温度検出信号S3A
をも考慮して行う。これにより、ハーネス200が発煙
するにはまだ余裕があるのに半導体スイッチをオフ制御
してしまったり、これとは逆にハーネス200が発煙す
るおそれのある電流が流れているにも拘わらず半導体ス
イッチをオフ制御できないといった不都合をなくしてハ
ーネス200の発煙を良好に防止することができるよう
になされている。
【0068】(1−2)スイッチング装置の詳細構成 (1−2−1)半導体スイッチ部及び保護回路の構成 次にこの実施形態でのスイッチング装置50の半導体ス
イッチ部54A〜54X及び保護回路55A〜55Xの
詳細構成を、図7を用いて説明する。図7では、図6中
の複数の保護回路55A〜55X、複数の半導体スイッ
チ部54A〜54X、複数のシャント抵抗58A〜58
X及び複数の負荷53A〜53Xのうち、負荷53Aに
対応した保護回路55A、半導体スイッチ部54A、シ
ャント抵抗58Aを他を代表して説明する。
【0069】この実施形態の場合、半導体スイッチ部5
4A、保護回路55A及びシャント抵抗58Aはそれぞ
れ別半導体チップ上に形成されている。半導体スイッチ
部54Aを形成する半導体チップには、半導体スイッチ
としてパワーMOS FET110が形成されていると
共に、該半導体スイッチの温度、該半導体スイッチの周
囲温度及び電線200Aの周囲温度を検出するための温
度検出手段として温度検出回路111が形成されてい
る。
【0070】保護回路55Aは、大きく分けて、シャン
ト抵抗58Aの両端電圧に基づいてパワーMOS FE
T110を流れる電流値I0 を検出する電流検出回路7
0と、電流検出回路70から得られた電流に応じた電圧
値とMOS FET110の定格電流に対応した基準電
圧とを比較することによりMOS FET110に該M
OS FET110が破損するような過電流が流れてい
るか否かを検出する過電流検出回路71と、過電流検出
回路71の検出結果と制御信号S1Aとの論理積に応じ
てMOS FET110のゲートに駆動電圧を選択的に
供給する論理積回路72と、温度検出回路111から得
られるMOS FET110の温度に応じた検出電圧
(図6について上述した温度情報VTに相当する)と基
準電圧とを比較することによりMOS FET110が
熱破壊するような温度まで達しているか否かを検出する
過熱検出回路73と、過熱検出回路73の検出結果が過
熱を表すものであった場合MOS FET110のゲー
ト電圧を強制的に降下させてMOS FET110をオ
フ動作させる過熱防止回路74と、温度検出回路111
を構成するダイオードの両端の電位差を増幅することに
より温度検出信号S3Aを形成する温度信号形成回路2
10とにより構成されている。
【0071】電流検出回路70はシャント抵抗58Aを
流れる電流値I0 をシャント抵抗58Aの両端電圧を基
に求める。すなわち電流検出回路70はシャント抵抗5
8Aの一端の電圧を入力端子105、分圧抵抗R1及び
R2を介して差動増幅回路75の非反転入力端に入力す
ると共に、シャント抵抗58Aの他端の電圧を入力端子
106、入力抵抗R3 を介して差動増幅回路75の反転
入力端に入力し、かつ差動増幅回路75の反転入力端と
出力端とを抵抗R4 を介して接続することにより、MO
S FET110からの出力電流値I0 に応じた電圧値
を出力し得るようになされている。この電流検出回路7
0の検出電圧(すなわち電流検出信号S2A)は出力端
子107を介してマイコン60に送出される。
【0072】過電流検出回路71は、コンパレータ76
の非反転入力端に電流検出回路70からの検出電圧値を
入力すると共に反転入力端に基準電圧発生器77によっ
て生成されたMOS FET110の定格電流に対応し
た基準電圧値を入力し、検出電圧値が基準電圧値以上に
なったとき出力を正電位(以下、これを正論理と呼び、
零電位を負論理と呼ぶ)を出力する。そしてコンパレー
タ76の出力をインバータ78を介して論理積回路72
に出力する。かくして過電流検出回路71はMOS F
ET110に通常の電流が流れている場合には正論理を
出力し、これに対してMOS FET110が破損する
ような過電流が流れた場合には負論理を出力する。
【0073】論理積回路72は、論理積否定回路79に
制御信号入力端子100を介して制御信号S1Aを入力
すると共に過電流検出回路71からの論理値を入力し、
それらの論理積否定結果を求める。論理積否定回路79
の出力はインバータ80を介してバッファ81に供給さ
れる。そしてバッファ81の出力が抵抗R5 を介してM
OS FET110のゲートに供給される。
【0074】ここで論理積回路72は、例えば制御信号
S1Aが正論理(この実施形態では正論理が5〔V〕程
度に、負論理が0〔V〕に設定されている)であり、か
つ過電流検出回路71からの出力が正論理(過電流でな
いことを表す)であった場合には、インバータ80から
正論理の信号を出力する。これに対して制御信号S1A
が正論理であり、かつ過電流検出回路71からの出力が
負論理であった場合には、インバータ80から負論理の
信号を出力する。
【0075】このように論理積回路72は、過電流検出
回路71によってMOS FET110に過電流が流れ
たことを表す論理値が得られたとき、または制御信号S
1AがMOS FET110をオフ動作させるための信号
であったときに負論理の信号を出力する。
【0076】またバッファ81には端子102を介して
チャージポンプ62によって生成された駆動電圧VCが
供給され、これによりMOS FET110のゲートに
は該MOS FET110をオン動作させようとする場
合に必要な電圧値が確保される。すなわちこの例の場
合、インバータ80から出力された5〔V〕の正論理出
力はバッファ81によって12〔V〕だけレベルシフト
され、バッファ81からは17〔V〕の電圧が出力され
る。
【0077】従って、インバータ出力が正論理の場合に
はMOS FET110のゲートには17〔V〕の電圧
が印加されるためMOS FET110は正常にオン動
作する。これに対してインバータ出力が負論理の場合に
はバッファ81出力は接地電位とされ、この結果ゲート
−ソース間に電位差が得られないのでMOS FET1
10はオフ動作する。なおMOS FET110のゲー
ト及びソース間にはダイオード82及びツェナダイオー
ド83が接続されており、これによりゲートに必要以上
の過電圧が印加されようとした場合にこれをバイパスさ
せることができMOS FET110の損傷を防止する
ことができる。
【0078】過熱検出回路73はコンパレータ85の反
転入力端に半導体スイッチ部54Aの温度検出回路11
1が接続されていると共に非反転入力端に基準電圧発生
器86が接続されている。
【0079】従って過熱検出回路73では、MOS F
ET110の温度が高くなるに伴って温度検出回路11
1を構成するダイオードの抵抗値が低くなることにより
コンパレータ85の反転入力端の電位が下がっていき、
やがて反転入力端の電位が基準電位よりも低くなったと
きに、コンパレータ85から正論理を出力する。例えば
MOS FET110の温度が150〔°〕以上のとき
に正論理を出力するように設定されている。そしてこの
コンパレータ85の論理出力がインバータ87を介して
過熱防止回路74に送出される。
【0080】過熱防止回路74は、大きく分けて、過熱
検出回路73から与えられる論理値及び制御信号S1A
に基づいて動作するJKフリップフロップ88と、該J
Kフリップフロップ88の出力に基づいてオンオフ動作
することによりメインのMOS FET110のゲート
電圧を変化させてパワーMOS FET110をオンオ
フ制御するMOS FET89とにより構成されてい
る。
【0081】因みに、パワーMOS FET110とM
OS FET89との容量を比較すると、パワーMOS
FET110の定格電流は10[A]程度に選定されて
いるのに対してMOS FET89の定格電流は10
[mA]程度に選定されており、その回路面積もパワー
MOS FET110を「1」とするとMOS FET8
9はその「1/1000」程度である。
【0082】過熱防止回路74を具体的に説明すると、
JKフリップフロップ88のクロック入力CLには過熱
検出回路73の論理出力が入力されていると共に、リセ
ット入力RにはトランジスタTr1 のコレクタが接続さ
れている。ここでトランジスタTr1 のベースには制御
信号S1Aがワンショットマルチバイブレータ90を介
して入力されるようになされており、制御信号S1Aが
負論理から正論理に変化すると、ワンショットマルチバ
イブレータ90の出力パルスが立ち上がることによりト
ランジスタTr1 のコレクタからエミッタに電流が流
れ、この結果リセット入力Rの電位が立ち下がることに
よりJKフリップフロップ88がリセットされる。また
JKフリップフロップ88のJ入力にはレギュレータ6
1によって安定化された電源電圧VDDが入力端子101
を介して入力されていると共に、K入力及びセット入力
Sは接地されている。
【0083】ここでJKフリップフロップ88の動作
を、図8を用いて説明する。すなわち時点t1 において
制御信号S1Aが正論理になると(図8(A))、ワン
ショットマルチバイブレータ90の出力パルスが立ち上
がってトランジスタTr1 のベース電位が上がることに
より出力パネルに応じたパルス幅のリセットパルス(図
8(C))がリセット入力Rに入力され、JKフリップ
フロップ88がリセット状態とされる。
【0084】この状態において、時点t2 でMOS F
ET110の温度が所定値以上となると、過熱検出回路
73からクロック入力CLに入力される論理出力が正論
理(図8(B))になり、この結果Q出力が正論理とな
る。次に時点t3 において入力制御信号S1Aが負論理
になったり、時点t4 で過熱検出回路73からクロック
入力CLに入力される論理出力が負論理になってもJK
フリップフロップ88はこの状態を保持しQ出力として
正論理を出力し続ける。やがて時点t5 において、再び
制御信号S1Aが負論理から正論理になり、リセット入
力Rにリセットパルスが入力されると、Q出力は正論理
から負論理に反転する(図8(D))。
【0085】このようにJKフリップフロップ88は、
制御信号S1Aが正論理の状態で過熱検出回路73の出
力が正論理となったとき初めて正論理のQ出力を出力
し、この後過熱検出回路73の出力が負論理になっても
この状態を維持する。ここで過熱防止回路74をラッチ
構成とし、一旦MOS FET110が所定温度以上に
なると次にMOS FET110をオン制御させるため
の制御信号S1Aが到来するまでMOS FET110を
オフさせ続けるのは次の理由による。
【0086】すなわち過熱防止回路74をラッチ構成と
せずに温度検出結果に基づき実時間でMOS FET1
10のオンオフを制御しようとすると、MOS FET
110が所定温度以上になりMOS FET110をオ
フ制御すると間もなくMOS FET110の温度が下
がるのでMOS FET110がオン制御される。そし
て再びMOS FET110の温度が上昇するとMOS
FET110がオフ制御される。そしてこのようなオン
オフが短時間の何度も繰り返されるようになると負荷5
3Aに対して不安定な電源が供給されることになるた
め、制御信号S1Aが一旦負論理とされ再び正論理とさ
れたときに初めてMOS FET110をオン状態に復
帰させるようになっている。
【0087】JKフリップフロップ88のQ出力は、上
述したバッファ81と同様にチャージポンプ62の出力
が供給され入力を12〔V〕だけレベルシフトさせるバ
ッファ91を介してMOS FET89のゲートに供給
される。この結果、Q出力が正論理(5〔V〕)の場合
にはMOS FET89のゲートには17〔V〕の電圧
が印加されるためMOS FET89はオン状態とされ
る。これに対してQ出力が負論理(0〔V〕)の場合に
はMOS FET89のゲートには接地電位しか印加さ
れないのでMOS FET89はオフ状態となる。
【0088】ここでMOS FET89がオン状態とさ
れたときにはMOS FET110のゲートは接地電位
となる結果、MOS FET110は論理積回路72か
らの論理出力に係わらず強制的にオフ状態にされる。こ
れに対してMOS FET89がオフ状態とされたとき
にはMOS FET110のゲート電位は論理積回路7
2からの論理出力に応じた値となる。
【0089】かくして過熱検出回路73及び過熱防止回
路74においては、少なくともMOS FET110の
温度が所定値以上になっている期間は、MOS FET
110を強制的にオフ制御することができることによ
り、MOS FET110の過熱による損傷を未然に回
避できる。
【0090】温度信号形成回路210は温度検出回路1
11を構成するダイオードの両端の電位差を増幅回路2
11によって増幅することにより温度検出信号S3Aを
形成し、これを出力端子108を介してマイコン60の
送出する。
【0091】(1−2−2)マイコンの構成 マイコン60は、図9に示すように構成されており、各
保護回路55A〜55Xの出力端子107から出力され
る電流検出信号S2A〜S2X及び各保護回路55A〜
55Xの出力端子108から出力される温度検出信号S
3A〜S3Xをマルチプレクサ(MUX)60Aによっ
て直列化した後、アナログディジタル変換回路(A/
D)60Bに送出する。アナログディジタル変換回路6
0Bは電流検出信号S2A〜S2X及び温度検出信号S
3A〜S3Xのそれぞれを例えば8ビットのディジタル
データに変換した後、CPU(中央処理ユニット)60
Cに送出する。
【0092】メモリ60Dには各電線200A〜200
Xにこれ以上の電流時間積の電流が流れたらハーネス2
00が発煙するおそれがあることを表す閾値データAR
A〜ARXが格納されている。CPU60CはA/D変
換回路54Aの出力データと閾値データARA〜ARX
とに基づいて、その電線200A〜200Xにハーネス
200が発煙するおそれがある電流が流れていると判断
した場合にはその電線200A〜200Xへの電源供給
を停止させる(すなわち電線に対応するMOSFET1
10をオフ制御する)ことにより、ハーネス200の発
煙を防止するようになされている。このときCPU60
Cでは、MOS FET110に流れる電流の電流時間
積のみに基づいてMOS FET110をオンオフ制御
するのではなく、ハーネス200の周囲温度をも考慮し
てオンオフ制御を行うようになされている。これにより
ハーネス200の発煙を良好に防止することができる。
【0093】この際CPU60Cは、図10に示すよう
な処理手順を実行する。CPU60Cは先ずステップS
P1においてカウンタ60Eのカウント値Nをリセット
し、続くステップSP2においてカウント値Nをインク
リメントした後ステップSP3に移る。ステップSP3
では、アナログディジタル変換回路60Bから電流検出
信号S2A〜S2Xのそれぞれに対応する複数の電流検
出データのうちN番目のMOS FET110に対応す
る電流検出データを取り込むと共に、温度検出信号S3
A〜S3Xのそれぞれに対応する複数の温度検出データ
のうち、現在オフ制御されているMOS FET110
に対応して設けられた温度検出回路111から得られる
温度検出データを取り込む。なお現在オフ制御されてい
るMOSFET110が無い場合には、複数の温度検出
データのうち最も低い検出温度が得られている温度検出
データを取り込む。
【0094】次にCPU60CはステップSP4におい
て、ステップSP3で取り込んだ電流検出データをステ
ップSP3で取り込んだ温度検出データに応じて補正す
る。ここでこの実施形態の場合、ステップSP3で取り
込んだ温度検出データをハーネス200の周囲温度とし
て用いる。すなわちステップSP3で取り込んだ温度検
出データはある特定のMOS FET110からのみの
発熱の影響が極力排除された温度検出データとなってお
り、従ってこの検出温度はMOS FET110の周囲
温度、あるいはジャンクションボックス51内の温度、
さらにはハーネス200の周囲温度ということができ
る。
【0095】補正は、温度検出データにより表されるハ
ーネス200の周囲温度がある温度(例えば25[℃])
よりも大きい場合には電流検出データもそれに比例させ
て大きい値に補正し、MOS FET110の周囲温度
がある温度よりも小さい場合には電流検出データもそれ
に比例させて小さい値に補正することにより行う。
【0096】次にCPU60CはステップSP5におい
て、図11に示すように、補正された電流値I1、I2
(この補正電流値I1、I2のうち、補正電流値I1は
ハーネス200の周囲温度がある温度よりも大きかった
ためにこれに応じて検出電流値I0を大きい値に補正し
たものであり、補正電流値I2はハーネス200の周囲
温度がある温度よりも小さかったために検出電流値I0
をこれに応じて小さい値に補正したものである)の電流
時間積と、メモリ60Dから読み出した閾値データAR
Aとを比較する。
【0097】なおこの閾値データARAは電線64Aに
対するハーネス200の発煙特性を考慮して予め選定さ
れたものであり、メモリ60Dに格納された複数の閾値
データARA〜ARXは各MOS FET110と各負
荷53A〜53Xを接続する各電線200A〜200X
の太さ等に応じて異なる値となっている。CPU60C
はこれら複数の閾値データARA〜ARXの中から、現
在発煙判定の対象となっている電線200A〜200X
に対応した閾値データを読み出す。
【0098】なお図11に示すように、閾値データAR
A〜ARXは、突入電流によってはMOS FET11
0がオフされないように突入電流時のレベルは非常に高
いレベルに選定されている。
【0099】CPU60CはステップSP5において肯
定結果を得ると、ハーネス200に該ハーネス200が
発煙するおそれのある電流が流れていることを意味し、
このときCPU60CはステップSP6に移って、MO
S FET110をオフ制御するための制御信号S1A
〜S1Xを出力する。次にCPU60CはステップSP
7において、カウンタ60Eのカウント値Nを見ること
により全てのMOSFET110(すなわち全ての電線
200A〜200X)についてステップSP3〜SP6
の処理が終了したか否か判断し、否定結果が得られた場
合にはステップSP2に戻ってカウント値Nをインクリ
メントした後、次のMOS FET110(すなわち次
の電線200A〜200X)に対して上述したステップ
SP3〜SP6の発煙防止処理を行う。
【0100】やがて全てのMOS FET110につい
てステップSP3〜SP6までの処理が終了してステッ
プSP7で肯定結果が得られると、CPU60Cはステ
ップSP8に移り、制御信号S1に基づいてイグニッシ
ョンスイッチがオフされたか否か判断し、オフされてい
ないときにはステップSP1に戻り、全てのMOSFE
T110について2回目の発煙防止処理を行う。このよ
うにCPU60Cはイグニッションスイッチがオフされ
るまで、全てのMOS FET110について2回目、
3回目、……の発煙防止処理を行い、やがてイグニッシ
ョンスイッチがオフされるとステップSP8からステッ
プSP9に移ってこの発煙防止処理手順を終了する。
【0101】ここでCPU60Cによって、ハーネス2
00の周囲温度に応じて検出電流値を補正した後、補正
後の検出電流値の電流時間積と閾値データARA〜AR
Xとを比較するようにしたのは、以下の理由による。す
なわちメモリ60Dに格納されている閾値データARA
〜ARXは、ハーネス200の周囲温度がある基準温度
(例えば25[℃])のときにそれ以上の電流時間積とな
る電流が電線200A〜200Xに流れた場合に発煙の
おそれがあることを表すデータであり、ハーネス200
の周囲温度がこの基準温度から高い値又は低い値に変化
した場合には、ハーネス200の発煙特性もそれに応じ
て変化することになる。
【0102】図12に、ハーネス200の周囲温度と発
煙特性の関係を示す。図からも明らかなように、周囲温
度が低い場合と比べて周囲温度が高い場合ほど少ない電
流で又は短い時間でハーネス200が発煙してしまう。
換言すれば、周囲温度が高いほど小さな電流時間積で発
煙に達してしまう。従って、検出電流値をそのまま用い
て電流時間積を算出し、この電流時間積を、ハーネスの
周囲温度が25[℃]であることを前提として選定されて
いる閾値データARA〜ARXと比較してMOS FE
T110のオフ制御を行うと、ハーネス200が発煙す
るにはまだ余裕があるのにMOS FET110をオフ
制御してしまったり(すなわちハーネス200の周囲温
度が25[℃]よりも低い場合)、これとは逆にハーネス
200が発煙するおそれのある電流が流れているにも拘
わらずMOS FET110をオフ制御できない(すな
わちハーネス200の周囲温度が25[℃]よりも高い場
合)ことになる。
【0103】そこでこの実施形態においては、上述した
ようにハーネス200の周囲温度に応じて検出電流値を
補正した後、補正後の検出電流値の電流時間積と閾値デ
ータARA〜ARXとを比較するようにしたことによ
り、良好な発煙防止処理を行うことができる。
【0104】以下、この検出電流値の周囲温度による補
正の具体例を図12を参照して説明する。図12はハー
ネス200が発煙に至るまでの電流と時間の関係を示
す。図12では、ハーネス200の周囲温度が50[℃]
のときに10秒間流し続けることができる電流値を10
0[%]としている。ここで例えば周囲温度が20[℃]の
発煙曲線と周囲温度が90[℃]の発煙曲線を比較した場
合、10秒間電流を流すことができる電流値は20[℃]
で86[%]、90[℃]で124[%]であるので、その差
は1[℃]当たり0.54[%]となる。従って、周囲温度
が25[℃]のときの検出電流値をI0[%]とすると、周
囲温度がT[℃]の場合の補正電流値I(T)[%]は、次
式、 I(T)=I0 + 0.54 × (T−25) …………(1) により求めることができる。
【0105】(1−3)第1の実施形態の効果 以上の構成によれば、半導体スイッチを流れる電流値を
検出し、検出電流値の電流時間積と予めメモリ60Dに
格納されているハーネス200の発煙特性を考慮した閾
値データとを比較し、電流時間積が閾値データ以上にな
ったときに半導体スイッチをオフ制御する場合に、ハー
ネス200の周囲温度を検出し、この周囲温度に応じて
検出電流値を補正し、補正電流値の電流時間積と閾値デ
ータとを比較し、補正電流値の電流時間積が閾値データ
以上になったときに半導体スイッチをオフ制御するよう
にしたことにより、エンジンや半導体スイッチから発生
する熱による悪影響を有効に回避して良好なハーネスの
発煙防止処理を行うことができるスイッチング装置50
を実現できる。
【0106】またハーネス200の周囲温度を検出する
温度検出手段として、インテリジェントパワースイッチ
等において半導体スイッチの温度を検出するために半導
体スイッチの近傍に設けられている既存の温度検出回路
111を用い、かつ対応する半導体スイッチがオフ制御
されているときの該温度検出回路111の検出温度をハ
ーネス200の周囲温度としたことにより、部品点数を
増やすことなくハーネス200の周囲温度を検出するこ
とができる。
【0107】(2)第2の実施形態 図6、図7及び図9との対応部分に同一符号を付して示
す図13、図14及び図15は、第2の実施形態のスイ
ッチング装置250を示し、半導体スイッチ(MOS
FET110)に流れる電流値情報をマイコン260に
供給しないことを除いて第1の実施形態のスイッチング
装置50と同様の構成でなる。
【0108】スイッチング装置250は、図15に示す
ように、マイコン260に送出された温度検出信号S3
A〜S3Xを、マルチプレクサ260A及びアナログデ
ィジタル変換回路260Bを介してCPU260Cに取
り込む。メモリ260Dにはジャンクションボックス5
1内の温度がこれ以上高くなった場合にはスイッチング
装置250を構成する保護回路55A〜55Xやそれ以
外の電機部品に悪影響を及ぼすことになる温度閾値デー
タTh1が格納されている。
【0109】マイコン260Cは、図16に示すような
処理手順を実行する。すなわちマイコン260Cはステ
ップSP0で処理を開始すると、ステップSP1におい
て、現在オフ制御されているMOS FET110に対
応して設けられた温度検出回路111から得られる温度
検出データを取り込む。なお現在オフ制御されているM
OS FET110が無い場合には、複数の温度検出デ
ータのうち最も低い検出温度が得られている温度検出デ
ータを取り込む。ステップSP1で取り込んだ温度検出
データはある特定のMOS FET110からのみの発
熱の影響が極力排除された温度検出データとなってお
り、この実施形態ではこの温度をMOSFET110の
周囲温度(換言すれば、ジャンクションボックス51内
の温度)として用いる。
【0110】次にCPU260CはステップSP2にお
いて、メモリ260Dから温度閾値データTh1を読み
出して、該温度閾値データTh1とステップSP1で取
り込んだ温度検出データとを比較し、温度検出データが
温度閾値データTh1以上の場合、このことはMOS F
ET110の周囲温度(換言すればジャンクションボッ
クス51内の温度)が保護回路55A〜55Xやそれ以
外の電機部品に悪影響を及ぼす程度に上昇していること
を意味するので、ステップSP3に移ってMOS FE
T110をオフ制御するための負論理の制御信号S1A
〜S1Xを出力することによりMOS FET110を
オフ制御し、ジャンクションボックス51内のそれ以上
の温度上昇を防止し、続くステップSP4で該処理手順
を終了する。なおステップSP3では、複数の半導体ス
イッチ部54A〜54Xの全てのMOS FET110
をオフするようにしてもよいし、あるMOS FET1
10のみをオフするようにしてもよい。またステップS
P2で否定結果が得られた場合にはステップSP1に戻
る。
【0111】以上の構成によれば、半導体スイッチの周
囲の温度を検出し、該周囲温度がある温度以上になった
とき半導体スイッチをオフ制御するようにしたことによ
り、半導体スイッチの周囲温度の上昇を抑制でき、この
結果半導体スイッチの周囲に配設された電気回路や電気
部品の熱劣化や熱による誤動作を防止することができる
スイッチング装置250を実現できる。
【0112】(3)第3の実施形態 この実施形態のスイッチング装置は、マイコンによる処
理を除いて図13〜図15について上述した第2の実施
形態のスイッチング装置250と同様の構成でなる。す
なわちこの実施形態では、マイコン260Cのメモリ2
60Dに、過熱検出回路73(図14)のコンパレータ
85で設定されている温度閾値よりは低いがその温度が
継続して所定期間t0以上続いた場合にはMOS FET
110が著しく劣化したり、MOS FET110の周
囲温度が上昇してしまうような温度閾値データTh2及
び継続期間データt0が格納されており、CPU260
Cは温度検出回路111から得られる温度検出データと
この温度閾値データTh2及び継続期間データt0とを用
いて、図17に示す処理手順を実行することにより、M
OS FET110の熱による劣化やMOS FET11
0から発生する熱による周辺回路への悪影響を抑制する
ようになされている。
【0113】CPU260CはステップSP0で処理を
開始すると、ステップSP1においてカウンタのカウン
ト値Nをリセットし、続くステップSP2においてカウ
ント値Nをインクリメントした後ステップSP3に移
る。ステップSP3では、アナログディジタル変換回路
260Bから温度検出信号S3A〜S3Xのそれぞれに
対応する複数の温度検出データのうちN番目のMOS
FET110に対応する温度検出データを取り込む。
【0114】次にCPU260CはステップSP4にお
いて、メモリ260Dから温度閾値データTh2及び継
続期間データt0を読み出し、ステップSP3で取り込
んだ温度検出データに基づいて、MOS FET110
の温度が温度閾値Th2以上である状態が期間t0だけ継
続したか否か判断する。因みに温度閾値データTh2及
び継続期間データt0は、MOS FET110がおかれ
た環境(例えばジャンクションボックス51の容積等)
に応じて適宜設定すればよい。ここでステップSP4で
肯定結果が得られるということは、MOS FET11
0の温度が過熱検出回路73のコンパレータ85で設定
されているMOS FET110を急激な過熱から保護
するための温度閾値よりも僅かに低い状態が維持された
場合(例えばコンパレータ85の温度閾値が150[℃]に
設定されている場合にMOS FET110が長時間に
亘って140[℃]の温度を維持した場合など)に相当し、
このような場合には、MOS FET110の性能が著
しく劣化していったり、ジャンクションボックス51内
の温度が上昇してジャンクションボックス51内に配設
された回路に悪影響を及ぼすことになる。
【0115】そこでCPU260CはステップSP4で
肯定結果が得られた場合にはステップSP5に移って、
N番目のMOS FET110をオフ制御するために負
論理の制御信号S1A〜S1Xを出力する。次にCPU
はステップSP6において、カウンタのカウント値Nを
見ることにより半導体スイッチ部54A〜54Xの全て
のMOS FET110についてステップSP3〜SP
5の処理が終了したか否か判断し、否定結果が得られた
場合にはステップSP2に戻ってカウント値Nをインク
リメントした後、次のMOS FET110に対して上
述したステップSP3〜SP5の処理を行う。
【0116】やがて全てのMOS FET110につい
てステップSP3〜SP5までの処理が終了してステッ
プSP6で肯定結果が得られると、CPU260Cはス
テップSP7に移りイグニッションスイッチがオフされ
たか否か判断し、オフされていないときにはステップS
P1に戻り、全てのMOS FET110について2回
目の処理を行う。このようにCPU260Cはイグニッ
ションスイッチがオフされるまで、全てのMOS FE
T110について2回目、3回目、……の処理を行い、
やがてイグニッションスイッチがオフされるとステップ
SP7からステップSP8に移ってこの処理手順を終了
する。
【0117】以上の構成によれば、過熱検出回路73で
設定されている温度閾値とは別に、この温度閾値よりは
低い温度閾値Th2を設定し、この温度閾値Th2以上の
状態が継続して期間t0以上続いた場合に半導体スイッ
チをオフ制御するようにしたことにより、半導体スイッ
チの熱劣化を抑制し得ると共に、半導体スイッチの周囲
温度の上昇を抑制して半導体スイッチの周囲に配置され
た電気回路への熱による悪影響を防止できる。
【0118】(4)他の実施形態 (4−1)なお上述した第1の実施形態では、半導体ス
イッチと負荷とを接続する電線の周囲の温度を検出する
温度検出手段として、半導体スイッチの温度を検出する
ために半導体スイッチの近傍に設けられている既存の温
度検出回路111を用いた場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、電線(ハーネス)の近傍に別途温度
センサを設けるようにしてもよく、または電線(ハーネ
ス)の近傍に既存の温度センサがある場合にはそれを用
いるようにしてもよい。
【0119】また上述した第1の実施形態では、電流検
出手段としてシャント抵抗58A〜58Xを用いる場合
について述べたが、電流検出手段はこれに限らず、要は
半導体スイッチを流れる電流値情報をマイコンに与える
ことができるものであればよい。
【0120】また上述した第1の実施形態では、電線の
周囲の温度を検出する温度検出手段により得られた温度
検出結果に応じて電流検出手段により得られた電流値を
補正する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、温度検出手段により得られた温度検出結果に応じて
電流時間積又は閾値データARA〜ARXの値を補正す
るようにしても上述した第1の実施形態と同様の効果を
得ることができる。ここで閾値データARA〜ARXの
うち例えば閾値データARAを補正する場合には、図1
8に示すように、基準温度(例えば25[℃])に対して
高い周囲温度が検出された場合には閾値データARAを
その温度差分だけ低い閾値データARA1に補正し、基
準温度に対して低い周囲温度が検出された場合には閾値
データARAをその温度差分だけ高い閾値データARA
2に補正するようにすればよい。
【0121】また本発明はこれに限らず、データ格納手
段(図9のメモリ60Dに相当)に、予め複数の周囲温
度ごとに電線の発煙特性を考慮して選定された複数の閾
値データ(例えば図18のARA,ARA1,ARA2
等)を格納しておき、CPU60Cが温度検出手段によ
り検出された検出温度をアドレスとしてその温度に対応
する閾値データARA,ARA1又はARA2をデータ
格納手段から読み出し、読み出した閾値データと電流検
出手段により得られた電流の電流時間積とを比較監視
し、該電流時間積が該閾値データ以上になったとき、半
導体スイッチをオフ制御するようにしてもよい。
【0122】(4−2)また上述の実施形態では、半導
体スイッチとしてMOS FET110を用いた場合に
ついて述べたが、本発明の半導体スイッチはこれに限ら
ず、他の半導体スイッチを用いた場合でも上述の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0123】さらに上述の実施形態では、本発明を、複
数の半導体スイッチと、該各半導体スイッチに対応して
設けられ、該半導体スイッチが過熱した場合及び該半導
体スイッチに過電流が流れた場合に該半導体スイッチを
オフさせることにより該半導体スイッチを過熱及び過電
流から保護する複数の保護回路とがジャンクションボッ
クス内に収納されてなるスイッチング装置に適用した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、半導体ス
イッチの出力端に電線を介して負荷が接続されているス
イッチング装置に広く適用することができる。
【0124】
【発明の効果】上述のように請求項1、請求項3又は請
求項5に記載の発明によれば、半導体スイッチを流れる
電流の電流時間積と電線の発煙特性を考慮して選定され
た閾値データとを比較監視し、電流時間積が閾値データ
以上になったとき半導体スイッチをオフ制御することに
より電線の発煙を防止する場合に、電線の周囲温度を検
出し、この周囲温度に応じて、検出電流値、電流時間積
又は閾値データを補正し、若しくは複数の周囲温度ごと
に予め選定された複数の閾値データのうち検出された周
囲温度に応じた閾値データを用いるようにしたことによ
り、半導体スイッチやエンジン等から発生する熱による
周囲温度の変化に応じて変化するハーネスの発煙特性を
考慮した良好な発煙防止処理を行うことができる。
【0125】また請求項2又は請求項4に記載の発明に
よれば、電線の周囲温度が高くなったときの電線の発煙
を有効に防止することができる。
【0126】また請求項6、請求項10又は請求項14
に記載の発明によれば、電線の周囲温度、半導体スイッ
チの周囲温度又は収納部内の温度を検出するための新た
な温度センサを設ける必要がないので、部品点数を増加
させずにそれらの温度を検出することができる。
【0127】また請求項7に記載の発明によれば、半導
体スイッチの過電流による破損を防止することができ
る。
【0128】また請求項8に記載の発明によれば、半導
体スイッチの過熱による熱破壊を防止することができ
る。
【0129】また請求項9に記載の発明によれば、半導
体スイッチの周囲温度の上昇を抑制し得ることにより、
半導体スイッチの周囲に設けられた回路への熱による悪
影響を防止することができる。
【0130】また請求項11に記載の発明によれば、半
導体スイッチの温度が過熱保護回路により半導体スイッ
チがオフ制御される温度よりも低くかつある温度よりも
高い温度が継続して所定期間以上続いた場合に半導体ス
イッチをオフ制御するようにしたことにより、半導体ス
イッチが長時間高温状態を維持することによる該半導体
スイッチの劣化や該半導体スイッチの周囲温度の上昇を
抑制することができる。
【0131】また請求項12又は請求項15に記載の発
明によれば、半導体スイッチの温度を正確に検出するこ
とができる。
【0132】また請求項13に記載の発明によれば、複
数の半導体スイッチが収納されている収納部内の温度が
ある値以上になったときに半導体スイッチをオフ制御す
るようにしたことにより、収納部内の温度の上昇による
半導体スイッチ、保護回路及びそれ以外の回路への悪影
響を防止することができる。
【0133】また請求項16に記載の発明によれば、特
に熱による悪影響が甚だしいジャンクションボックスに
請求項13、請求項14又は請求項15の発明を適用し
たことにより、熱による悪影響を回避する点に関し、一
段と顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2、請求項6〜請求項8に記
載の発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】請求項3、請求項4、請求項6〜請求項8に記
載の発明の基本構成を示すブロック図である。
【図3】請求項5〜請求項8に記載の発明の基本構成を
示すブロック図である。
【図4】請求項9〜請求項12に記載の発明の基本構成
を示すブロック図である。
【図5】請求項13〜請求項16に記載の発明の基本構
成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施の形態によるスイッチング装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図7】第1の実施形態によるスイッチング装置の詳細
構成を示す回路図である。
【図8】図7中のJKフリップフロップの動作の説明に
供するタイミングチャートである。
【図9】第1の実施形態によるマイコンの構成を示すブ
ロック図である。
【図10】図9のマイコンによるハーネスの発煙防止処
理手順を示すフローチャートである。
【図11】マイコンによるハーネスの周囲温度に応じた
検出電流補正の説明に供するグラフである。
【図12】ハーネスの周囲温度と発煙特性の関係を示す
グラフである。
【図13】第2及び第3の実施の形態の形態によるスイ
ッチング装置の概略構成を示すブロック図である。
【図14】第2及び第3の実施の形態の形態によるスイ
ッチング装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図15】第2の実施形態によるマイコンの構成を示す
ブロック図である。
【図16】図15のマイコンによる処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図17】第3の実施形態によるマイコンの処理手順を
示すフローチャートである。
【図18】他の実施形態におけるハーネスの周囲温度に
応じた閾値データ補正の説明に供するグラフである。
【図19】自動車における各負荷への電源供給の説明に
供する略線図である。
【図20】機械接点を有するリレーを用いたジャンクシ
ョンボックスの説明に供する略線図である。
【図21】従来のインテリジェントパワースイッチの構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
51 収納部(ジャンクションボックス) 52 電源 53 負荷 55 保護回路 58 電流検出手段(シャント抵抗) 60C 制御手段、補正手段(CPU) 60D データ格納手段(メモリ) 71 過電流保護回路(過電流検出回路) 73 過熱保護手段(過熱検出回路) 110 半導体スイッチ(MOS FET) 111 温度検出手段(温度検出回路) 200 電線(ハーネス) 260C 制御手段(CPU) AR 閾値データ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号入力端子への制御信号の入力に
    応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に供
    給する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチと前記負荷とを接続する電線の周囲
    の温度を検出する温度検出手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流の大きさを検出する電
    流検出手段と、 前記電線の発煙特性を考慮した閾値データが格納された
    データ格納手段と、 前記温度検出手段により得られた温度検出結果に応じて
    前記電流検出手段により得られた電流値を補正する補正
    手段と、 前記補正電流の電流時間積と前記閾値データを比較監視
    し、該電流時間積が前記閾値データ以上になったとき、
    前記半導体スイッチの制御信号入力端子に信号を出力し
    て前記半導体スイッチをオフ制御する制御手段とを具え
    ることを特徴とするスイッチング装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記温度検出手段によ
    り高い周囲温度が検出されるほど、前記電流値を高い値
    に補正することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 制御信号入力端子への制御信号の入力に
    応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に供
    給する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチと前記負荷とを接続する電線の周囲
    の温度を検出する温度検出手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流の大きさを検出する電
    流検出手段と、 前記半導体スイッチと前記負荷とを接続する電線の発煙
    特性を考慮した閾値データが格納されたデータ格納手段
    と、 前記電流検出手段により得られた電流の電流時間積と前
    記閾値データを比較監視し、該電流時間積が前記閾値デ
    ータ以上になったとき、前記半導体スイッチの制御信号
    入力端子に信号を出力して前記半導体スイッチをオフ制
    御する制御手段と、 前記温度検出手段により得られた温度検出結果に応じて
    前記制御手段が比較監視する前記電流時間積又は前記閾
    値データの値を補正する補正手段とを具えることを特徴
    とするスイッチング装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記温度検出手段によ
    り高い周囲温度が検出されるほど、前記電流時間積を高
    い値に補正し、又は前記閾値データを低い値に補正する
    ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング装置。
  5. 【請求項5】 制御信号入力端子への制御信号の入力に
    応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に供
    給する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチと前記負荷とを接続する電線の周囲
    の温度を検出する温度検出手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流の大きさを検出する電
    流検出手段と、 複数の前記周囲温度ごとに前記電線の発煙特性を考慮し
    て選定された複数の閾値データが格納されたデータ格納
    手段と、 前記複数の閾値データのうち前記温度検出手段による検
    出結果に応じた閾値データを前記データ格納手段から読
    み出し、該閾値データと前記電流検出手段により得られ
    た電流の電流時間積とを比較監視し、該電流時間積が該
    閾値データ以上になったとき、前記半導体スイッチの制
    御信号入力端子に信号を出力して前記半導体スイッチを
    オフ制御する制御手段とを具えることを特徴とするスイ
    ッチング装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検出手段は、前記半導体スイッ
    チの温度を検出するために前記半導体スイッチの近傍に
    設けられた温度センサであり、 前記半導体スイッチがオフ制御されているときの該温度
    センサから得られた温度検出結果に基づいて前記電線の
    周囲温度を求めることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のスイッチ
    ング装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング装置は、さらに、 前記電流検出手段により得られた前記電流値がある電流
    値以上になったとき、前記半導体スイッチの制御信号入
    力端子に信号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御
    することにより、前記半導体スイッチを過電流から保護
    する過電流保護手段を具えることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求
    項6に記載のスイッチング装置。
  8. 【請求項8】 前記スイッチング装置は、さらに、 前記半導体スイッチの温度を検出する第2の温度検出手
    段と、 該第2の温度検出手段により検出された温度がある温度
    以上になったとき、前記半導体スイッチの制御信号入力
    端子に信号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御す
    ることにより、前記半導体スイッチを過熱から保護する
    過熱保護手段を具えることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請
    求項7に記載のスイッチング装置。
  9. 【請求項9】 制御信号入力端子への制御信号の入力に
    応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に供
    給する半導体スイッチと、 前記半導体スイッチの周囲温度を検出する温度検出手段
    と、 前記周囲温度がある温度以上になったとき、前記半導体
    スイッチの制御信号入力端子に信号を出力して前記半導
    体スイッチをオフ制御する制御手段とを具えることを特
    徴とするスイッチング装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチング装置は、前記半導体
    スイッチが過熱した場合及び前記半導体スイッチに過電
    流が流れた場合に前記制御信号入力端子に前記半導体ス
    イッチをオフさせる前記制御信号を出力することによ
    り、前記半導体スイッチを過熱及び過電流から保護する
    保護回路を有するスイッチング装置でなり、 前記温度検出手段として、前記半導体スイッチの過熱を
    検出するために前記半導体スイッチに対応して半導体ス
    イッチの近傍に設けられている温度センサを用い、 前記制御手段は、前記半導体スイッチがオフ制御されて
    いるときに前記温度センサから得られる温度検出結果を
    前記周囲温度として用いることを特徴とする請求項9に
    記載のスイッチング装置。
  11. 【請求項11】 制御信号入力端子への制御信号の入力
    に応じてオンされて電源を出力端子に接続された負荷に
    供給する半導体スイッチと、該半導体スイッチが過熱し
    た場合に前記制御信号入力端子に該半導体スイッチをオ
    フさせる前記制御信号を出力することにより前記半導体
    スイッチを過熱から保護する過熱保護回路とを有するス
    イッチング装置において、 前記半導体スイッチの温度を検出する温度検出手段と、 前記検出温度を監視し、該検出温度が前記過熱保護回路
    により前記半導体スイッチがオフ制御される温度よりも
    低くかつある温度よりも高い温度が継続して所定期間以
    上続いた場合に前記半導体スイッチの制御信号入力端子
    に信号を出力して前記半導体スイッチをオフ制御する制
    御手段とを具えることを特徴とするスイッチング装置。
  12. 【請求項12】 前記温度検出手段は、前記半導体スイ
    ッチが形成されている半導体チップと同一の半導体チッ
    プ上に形成されていることを特徴とする請求項11に記
    載のスイッチング装置。
  13. 【請求項13】 それぞれ制御信号入力端子への制御信
    号の入力に応じてオンされて電源を出力端子に接続され
    た各負荷に供給する複数の半導体スイッチと、前記各半
    導体スイッチに対応して設けられ、前記半導体スイッチ
    が過熱した場合及び前記半導体スイッチに過電流が流れ
    た場合に前記制御信号入力端子に前記半導体スイッチを
    オフさせる前記制御信号を出力することにより前記半導
    体スイッチを過熱及び過電流から保護する複数の保護回
    路とが一つの収納部に収納されたスイッチング装置にお
    いて、 前記収納部内の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段により得られた温度検出結果が所定値
    以上になったとき、前記制御信号入力端子に前記半導体
    スイッチをオフさせる前記制御信号を出力する制御手段
    とを具えることを特徴とするスイッチング装置。
  14. 【請求項14】 前記温度検出手段として、前記各半導
    体スイッチの過熱を検出するために前記各半導体スイッ
    チに対応して各半導体スイッチの近傍に設けられている
    温度センサを用い、 前記制御手段は、前記各半導体スイッチに対応して設け
    られた前記複数の温度センサのうち、現在オフ制御され
    ている半導体スイッチに対応する温度センサ又は最も温
    度の低い温度検出結果が得られている温度センサからの
    温度検出結果を用いて前記閾値判定を行うことを特徴と
    する請求項13に記載のスイッチング装置。
  15. 【請求項15】 前記温度センサは、前記半導体スイッ
    チが形成されている半導体チップと同一の半導体チップ
    上に形成されていることを特徴とする請求項13又は請
    求項14に記載のスイッチング装置。
  16. 【請求項16】 前記収納部は、車両に設けられたジャ
    ンクションボックスであることを特徴とする請求項1
    3、請求項14又は請求項15に記載のスイッチング装
    置。
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