JP6620674B2 - 給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
車両には、バッテリから負荷への給電経路に設けられたスイッチをオン又はオフに切替えることによって、バッテリから負荷への給電を制御する給電制御装置(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。
特許文献1に記載の給電制御装置では、バッテリから負荷への給電経路に、半導体スイッチ及びリレー接点の並列回路が設けられている。負荷への給電を開始する場合、半導体スイッチをオンに切替えた後、リレー接点をオンに切替える。その後、半導体スイッチをオフに切替える。負荷への給電を終了する場合、半導体スイッチをオンに切替えた後、リレー接点をオフに切替える。その後、半導体スイッチをオフに切替える。
特許第5669086号公報
半導体スイッチはオン抵抗を有する。このため、半導体スイッチに電流が流れた場合、オン抵抗で発熱し、半導体スイッチの温度が上昇する。また、半導体スイッチは電気的にオン又はオフに切替えられるので、オン又はオフへの切替え回数が制限されることはない。
リレー接点は、NO(Normally Open)端子と、COM(Common)端子と、COM端子に端部が接続されている棒状の導体とを有する。導体をNO端子に接触させることによって、リレー接点をオフからオンに切替え、導体をNO端子から離すことによって、リレー接点をオンからオフに切替える。
リレー接点のオン抵抗の抵抗値は約ゼロΩである。このため、電流がリレー接点を流れた場合にリレー接点の温度の上昇幅は非常に小さい。しかし、リレー接点では、導体を物理的に移動させることによってリレー接点をオン又はオフに切替えるので、オン又はオフへの切替え回数が制限される。従って、オン又はオフへの切替え回数が所定回数、例えば3万回を超えた場合、リレー接点を交換する必要がある。
以上のことから、半導体スイッチ及びリレー接点を介した給電を制御する給電制御装置として、半導体スイッチの温度が低い場合、半導体スイッチを介して給電を行い、半導体スイッチの温度が高い場合、リレー接点を介して給電を行う給電制御装置が考えられる。
このような給電制御装置では、半導体スイッチの温度が所定温度以下に維持されつつ、リレー接点がオン又はオフに切替えられる頻度が抑制されていることが好ましい。これを実現するためには、適切なタイミングで、リレー接点のオンへの切替えと半導体スイッチのオフへの切替えとを行う必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、適切なタイミングで、リレー接点のオンへの切替えと半導体スイッチのオフへの切替えとを行うことができる給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の一態様に係る給電制御装置は、半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電を制御する給電制御装置であって、前記スイッチ回路を介して流れる電流値を検出する検出部と、前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、前記検出部が検出した電流値が閾値以上であるか否かを判定する判定部と、該判定部によって前記電流値が前記閾値以上であると判定された場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替える切替え部と、前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更する変更部とを備える。
本発明の一態様に係る給電制御方法は、半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電を制御する給電制御方法であって、前記スイッチ回路を介して流れる電流値を検出するステップと、前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、検出した前記電流値が閾値以上であるか否かを判定するステップと、該電流値が前記閾値以上であると判定した場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えるステップと、前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更するステップとを含む。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電をコンピュータに制御させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記スイッチ回路を介して流れる電流値を示す電流情報を取得するステップと、前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、取得した電流情報が示す電流値が閾値以上であるか否かを判定するステップと、該電流値が前記閾値以上であると判定した場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えるステップと、前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更するステップとを実行させる。
なお、本発明を、このように特徴的な処理部を備える給電制御装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする給電制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、本発明を、給電制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、給電制御装置を含む給電制御システムとして実現したりすることができる。
上記の態様によれば、適切なタイミングで、リレー接点のオンへの切替えと半導体スイッチのオフへの切替えとを行うことができる。
本実施形態における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 状態フラグを説明するための図表である。 接続処理の手順を示すフローチャートである。 遮断処理の手順を示すフローチャートである。 閾値変更処理の手順を示すフローチャートである。 閾値の推移の一例を示すグラフである。 スイッチ変更処理の手順を示すフローチャートである。 スイッチ変更処理の手順を示すフローチャートである。 閾値及び維持期間の対応関係を示す図表である。 スイッチ電流値の推移の一例を示すグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る給電制御装置は、半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電を制御する給電制御装置であって、前記スイッチ回路を介して流れる電流値を検出する検出部と、前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、前記検出部が検出した電流値が閾値以上であるか否かを判定する判定部と、該判定部によって前記電流値が前記閾値以上であると判定された場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替える切替え部と、前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更する変更部とを備える。
(2)本発明の一態様に係る給電制御装置は、前記判定部によって前記電流値が前記閾値以上であると判定された場合に、該判定部が判定で用いた前記閾値に応じて期間を設定する設定部を備え、前記切替え部は、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えてから、前記設定部が設定した期間が経過した場合に前記半導体スイッチをオンに切替え、前記リレー接点をオフに切替える。
(3)本発明の一態様に係る給電制御装置では、前記半導体スイッチの数は2であり、2つの該半導体スイッチはFETであり、一方の前記半導体スイッチのソースが、他方の前記半導体スイッチのソースに接続され、2つの前記半導体スイッチ夫々のドレイン間に前記リレー接点が接続されている。
(4)本発明の一態様に係る給電制御方法は、半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電を制御する給電制御方法であって、前記スイッチ回路を介して流れる電流値を検出するステップと、前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、検出した前記電流値が閾値以上であるか否かを判定するステップと、該電流値が前記閾値以上であると判定した場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えるステップと、前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更するステップとを含む。
(5)本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電をコンピュータに制御させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記スイッチ回路を介して流れる電流値を示す電流情報を取得するステップと、前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、取得した電流情報が示す電流値が閾値以上であるか否かを判定するステップと、該電流値が前記閾値以上であると判定した場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えるステップと、前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更するステップとを実行させる。
本発明の一態様に係る給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラムにあっては、スイッチ回路が有する半導体スイッチがオンであり、かつ、リレー接点がオフである場合において、スイッチ回路を介して流れる電流値が閾値以上であるか否かを判定する。この電流値が閾値以上であると判定した場合、リレー接点をオンに切替え、半導体スイッチをオフに切替える。
スイッチ回路を介して電流が流れている場合においては、半導体スイッチのオン抵抗で発生する熱量が半導体スイッチから放出される熱量を超えている限り、スイッチ回路の温度は上昇する。スイッチ回路の温度は、半導体スイッチを流れる電流値が大きい程、高く、スイッチ回路を介して電流が流れている期間が長い程、高い。スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて閾値を変更する。例えば、経過時間が長い程、閾値を低下させる。これにより、適切なタイミング、例えば、スイッチ回路の温度が所定温度に略一致したタイミングで、リレー接点のオンへの切替えと、半導体スイッチのオフへの切替えを行うことができる。
本発明の一態様に係る給電制御装置にあっては、スイッチ回路を介して流れる電流値が閾値以上であると判定した場合、この判定で用いた閾値に応じて期間を設定する。そして、リレー接点のオンへの切替えと半導体スイッチのオフへの切替えを行ってから、設定した期間が経過した場合に、半導体スイッチをオンに切替え、リレー接点をオフに切替える。スイッチ回路を介して流れる電流値の判定で用いた閾値に応じて設定される期間は、例えば、判定で用いた閾値が大きい程、長い。この場合においては、スイッチ回路の温度が所定温度よりも十分に低い状態で、半導体スイッチをオンに戻し、リレー接点をオフに戻すことが可能である。
本発明の一態様に係る給電制御装置にあっては、スイッチ回路は2つの半導体スイッチを有する。これらの半導体スイッチはFETであり、一方の半導体スイッチのソースは他方の半導体スイッチのソースに接続されている。2つの半導体スイッチ夫々のドレイン間にリレー接点が接続されている。2つの半導体スイッチが同じタイプのFETである場合においては、2つの半導体スイッチがオフである限り、2つの半導体スイッチ夫々のドレイン及びソース間に形成される寄生ダイオードを介して電流が流れることはない。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る給電制御装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。電源システム1は、給電制御装置10、バッテリ11及び負荷12を備える。給電制御装置10は、バッテリ11の正極と、負荷12の一端とに各別に接続されている。バッテリ11の負極と、負荷12の他端とは接地されている。
給電制御装置10には、バッテリ11及び負荷12間の接続を指示する接続信号と、バッテリ11及び負荷12間の接続の遮断を指示する遮断信号とが入力される。給電制御装置10は、接続信号が入力された場合、バッテリ11及び負荷12を接続し、遮断信号が入力された場合、バッテリ11及び負荷12間の接続を遮断する。給電制御装置10は、以上のように、接続及び遮断を行うことによって、バッテリ11から負荷12への給電を制御する。
負荷12は車両に搭載された電気機器である。給電制御装置10を介してバッテリ11から負荷12に給電される。負荷12は、バッテリ11から供給された電力を用いて作動する。給電制御装置10がバッテリ11及び負荷12を接続している状態で負荷12が作動した場合、電流は、バッテリ11の正極から、給電制御装置10及び負荷12の順に流れ、バッテリ11の負極に戻る。負荷12が動作を停止した場合、給電制御装置10を介したバッテリ11から負荷12への給電が停止する。給電制御装置10がバッテリ11及び負荷12間の接続を遮断している場合、バッテリ11から負荷12に給電されることはない。
給電制御装置10は、スイッチ回路2、リレー3、駆動回路40、AND回路41、差動増幅器42、コンパレータ43、直流電源44、ラッチ回路45、スイッチ46、電流センサ47、マイコン5及び抵抗R1を有する。スイッチ回路2は2つの半導体スイッチ20a,20bを有する。半導体スイッチ20a,20b夫々は、Nチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である。リレー3はリレー接点30及びリレーコイル31を有する。リレー接点30は、NO端子30aと、COM端子30bと、端部がCOM端子30bに接続されている導体30cとを有する。
駆動回路40及びラッチ回路45夫々は、入力端及び出力端を有する。AND回路41は、2つの入力端と、1つの出力端とを有する。差動増幅器42及びコンパレータ43夫々は、プラス端子、マイナス端子及び出力端子を有する。
スイッチ回路2の半導体スイッチ20aのドレインは、バッテリ11の正極に接続されている。スイッチ回路2では、半導体スイッチ20aのソースが半導体スイッチ20bのソースに接続されている。半導体スイッチ20bのドレインは抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は負荷12の一端に接続されている。リレー3のリレー接点30は、スイッチ回路2に並列に接続されている。具体的には、リレー接点30のNO端子30aは半導体スイッチ20aのドレインに接続され、リレー接点30のCOM端子30bは半導体スイッチ20bのドレインに接続されている。
ここで、「並列」は厳密な意味での並列を示していない。リレー接点30は、実質的に、スイッチ回路2に並列に接続されていればよい。例えば、スイッチ回路2、及び、図示しない抵抗の直列回路にリレー接点30が並列に接続されていてもよい。
また、リレー接点30について、COM端子30bが半導体スイッチ20aのドレインに接続され、NO端子30aが半導体スイッチ20bのドレインに接続されてもよい。
半導体スイッチ20aのドレインは、更に、リレーコイル31の一端に接続され、リレーコイル31の他端は、スイッチ46の一端に接続されている。スイッチ46の他端はマイコン5に接続されている。半導体スイッチ20a,20bのゲートは、駆動回路40の出力端に接続されている。駆動回路40の入力端は、AND回路41の出力端に接続されている。AND回路41の一方の入力端は、マイコン5に接続されている。AND回路41の他方の入力端はラッチ回路45の出力端に接続されている。
抵抗R1の一端及び他端夫々は、差動増幅器42のプラス端子及びマイナス端子に接続されている。差動増幅器42の出力端子はコンパレータ43のマイナス端子に接続されている。コンパレータ43のプラス端子は、直流電源44の正極に接続されている。直流電源44の負極は接地されている。コンパレータ43の出力端子はラッチ回路45の入力端に接続されている。電流センサ47は、環状をなし、半導体スイッチ20bのドレインと抵抗R1の一端とを接続する導線を囲繞している。電流センサ47は、半導体スイッチ20bのドレインと、リレー接点30のCOM端子30bとの接続点よりも半導体スイッチ20b側に位置する。電流センサ47はマイコン5に接続されている。
半導体スイッチ20a,20b夫々について、ゲートの電圧値が一定値以上である場合、ドレイン及びソース間に電流が流れることが可能となる。このとき、半導体スイッチ20a,20bはオンである。また、半導体スイッチ20a,20b夫々について、ゲートの電圧値が一定値未満である場合、ドレイン及びソース間に電流が流れることはない。このとき、半導体スイッチ20a,20bはオフである。
駆動回路40は、半導体スイッチ20a,20bのゲートの電圧値を調整することによって、半導体スイッチ20a,20bを略同時にオン又はオフに切替える。AND回路41は、出力端から駆動回路40の入力端にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。駆動回路40は、AND回路41から入力されている電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、半導体スイッチ20a,20bをオフからオンに切替える。また、駆動回路40は、AND回路41から入力されている電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、半導体スイッチ20a,20bをオンからオフに切替える。
マイコン5は、AND回路41の一方の入力端にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。ラッチ回路45は、AND回路41の他方の入力端にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。
AND回路41は、ラッチ回路45がハイレベル電圧を出力している場合、マイコン5が出力している電圧をそのまま出力端から駆動回路40の入力端に出力する。従って、ラッチ回路45がハイレベル電圧を出力している限り、駆動回路40は、マイコン5が出力している電圧に従って、半導体スイッチ20a,20bをオン又はオフに切替える。
AND回路41は、ラッチ回路45がローレベル電圧を出力している場合、マイコン5が出力している電圧に無関係に、出力端から駆動回路40にローレベル電圧を出力する。この場合、駆動回路40は半導体スイッチ20a,20bをオフに維持する。
マイコン5は、スイッチ46の他端の接地及び開放を行う。スイッチ46がオンである状態で、マイコン5がスイッチ46の他端を接地した場合、バッテリ11からリレーコイル31に電流が供給される。これにより、リレーコイル31周辺に磁場が発生し、導体30cがNO端子30aに引付けられてNO端子30aに接触する。このとき、NO端子30a及びCOM端子30b間を電流が流れることが可能であり、リレー接点30はオンに切替わる。
スイッチ46がオフに切替わるか、又は、マイコン5がスイッチ46の他端を開放した場合、リレーコイル31への電流供給が停止する。これにより、導体30cがNO端子30aから離れるので、NO端子30a及びCOM端子30b間を電流が流れることはなく、リレー接点30はオフに切替わる。
ラッチ回路45がハイレベル電圧を出力している場合、スイッチ46はオンである。ラッチ回路45がローレベル電圧を出力している場合、スイッチ46はオフである。
従って、ラッチ回路45がハイレベル電圧を出力している場合、スイッチ46がオンであるため、リレー接点30はマイコン5によってオン又はオフに切替えられる。ラッチ回路45がローレベル電圧を出力している場合、スイッチ46がオフであるため、リレー接点30は、マイコン5の動作に無関係に、オフである。
差動増幅器42は、抵抗R1の両端間の電圧値と正の所定数Kとの積で表される電圧値を出力端子から、コンパレータ43のマイナス端子に出力する。抵抗R1の両端間の電圧値は、負荷12に流れる負荷電流値Iaと、抵抗R1の抵抗値r1との積によって表される。従って、コンパレータ43のマイナス端子には、K・r1・Iaによって表される電圧値が入力される。「・」は積を示す。
コンパレータ43のプラス端子には直流電源44から基準電圧値Vrが出力されている。基準電圧値Vrは一定の電圧値である。
コンパレータ43は、差動増幅器42が出力した電圧値(=K・r1・Ia)が基準電圧値Vr未満である場合、即ち、負荷電流値Iaが一定の基準電流値Ir(=Vr/(K・r1))未満である場合、出力端子からハイレベル電圧をラッチ回路45の入力端に出力する。
また、コンパレータ43は、差動増幅器42が出力した電圧値が基準電圧値Vr以上である場合、即ち、負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上である場合、出力端子からローレベル電圧をラッチ回路45の入力端に出力する。
コンパレータ43がハイレベル電圧を出力している間、即ち、負荷電流値Iaが基準電流値Ir未満である間、ラッチ回路45は、出力端からハイレベル電圧を出力する。このとき、AND回路41の他方の入力端にはハイレベル電圧が入力され、スイッチ46はオンである。
コンパレータ43が出力している電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、即ち、負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上となった場合、ラッチ回路45は、出力端からローレベル電圧を出力する。このとき、AND回路41の他方の入力端にはローレベル電圧が入力され、スイッチ46はオフである。従って、負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上となった場合、マイコン5の動作に無関係に、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30はオフに切替わる。
コンパレータ43が出力している電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった後においては、ラッチ回路45は、コンパレータ43が出力している電圧に無関係にローレベル電圧を出力し続ける。言い換えると、負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上となった後においては、ラッチ回路45は、負荷電流値Iaに無関係にローレベル電圧を出力し続ける。
電流センサ47は、スイッチ回路2を介して流れるスイッチ電流値Isを検出し、検出したスイッチ電流値Isを示すアナログの電流情報をマイコン5に出力する。電流情報は、例えば、スイッチ電流値Isに比例する電圧値である。電流センサ47は検出部として機能する。
マイコン5には接続信号及び遮断信号が入力される。マイコン5は、入力された信号と、電流センサ47が検出した電流情報とに基づいて、AND回路41の一方の入力端にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力すると共に、スイッチ46の他端の接地又は開放を行う。
前述したように、負荷電流値Iaが基準電流値Ir未満である間、ラッチ回路45はハイレベル電圧を出力する。このため、負荷電流値Iaが基準電流値Ir未満である間、半導体スイッチ20a,20bは、マイコン5が出力する電圧に応じてオン又はオフに切替わり、リレー接点30はマイコン5によってオン又はオフに切替えられる。
負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上となった場合、ラッチ回路45はローレベル電圧を出力する。これにより、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30は、マイコン5の動作に無関係にオフに切替わる。負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上となった後においては、負荷電流値Ia、及び、マイコン5の動作に無関係に、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30はオフに維持される。
マイコン5は、出力部50、A(Analog)/D(Digital)変換部51、電流供給部52、第1タイマ53、第2タイマ54、入力部55,56、記憶部57及び制御部58を有する。出力部50、A/D変換部51、電流供給部52、第1タイマ53、第2タイマ54、入力部55、記憶部57及び制御部58は、バス59に接続されている。出力部50は、バス59の他に、AND回路41の一方の入力端に接続されている。A/D変換部51は、バス59の他に、入力部56に接続されている。入力部56は、更に、電流センサ47に接続されている。電流供給部52は、バス59の他に、スイッチ46の他端に接続されている。電流供給部52は接地されている。
出力部50は、AND回路41の一方の入力端にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。出力部50は、制御部58の指示に従って、AND回路41の一方の入力端に出力している電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。
入力部56には、電流センサ47からアナログの電流情報が入力される。入力部56は、電流センサ47から入力されたアナログの電流情報をA/D変換部51に出力する。A/D変換部51は、入力部56から入力されたアナログの電流情報をデジタルの電流情報に変換する。制御部58は、A/D変換部51が変換したデジタルの電流情報を、A/D変換部51から取得する。制御部58が取得する電流情報が示すスイッチ電流値Isは、取得時点において電流センサ47が検出したスイッチ電流値Isに略一致する。
電流供給部52は、制御部58の指示に従って、スイッチ46の他端の接地又は開放を行う。スイッチ46がオンである状態で電流供給部52がスイッチ46の他端を接地した場合、リレーコイル31に電流が供給され、リレー接点30がオンに切替わる。電流供給部52がスイッチ46の他端を開放した場合、リレーコイル31への電流供給が停止され、リレー接点30がオフに切替わる。
入力部55には接続信号及び遮断信号が入力される。入力部55は、接続信号又は入力信号が入力された場合、その旨を制御部58に通知する。
第1タイマ53及び第2タイマ54夫々は、制御部58の指示に従って、計時の開始及び終了を行う。第1タイマ53が計時している第1計時時間は、第1タイマ53から制御部58によって読み出される。第2タイマ54が計時している第2計時時間は、第2タイマ54から制御部58によって読み出される。
記憶部57は不揮発性メモリである。記憶部57には制御プログラムP1が記憶されている。
制御部58は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部58のCPUは、記憶部57に記憶されている制御プログラムP1を実行することによって、接続処理、遮断処理、スイッチ変更処理及び閾値変更処理を実行する。接続処理は、バッテリ11及び負荷12を接続する処理である。遮断処理は、バッテリ11及び負荷12間の接続を遮断する処理である。スイッチ変更処理は、スイッチ電流値Isが閾値Ith以上となった場合に、バッテリ11及び負荷12を接続するスイッチを半導体スイッチ20a,20bからリレー接点30に変更する処理である。閾値変更処理は、スイッチ変更処理で用いられる閾値Ithを変更する処理である。制御プログラムP1は、制御部58のCPUに接続処理、遮断処理、スイッチ変更処理及び閾値変更処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
なお、制御プログラムP1は、コンピュータが読み取り可能に、記憶媒体A1に記憶されていてもよい。この場合、図示しない読み出し装置によって記憶媒体A1から読み出された制御プログラムP1が記憶部57に記憶される。記憶媒体A1は、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気ディスク、磁気光ディスク又は半導体メモリ等である。光ディスクは、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、又は、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等である。磁気ディスクは、例えばハードディスクである。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部装置から制御プログラムP1をダウンロードし、ダウンロードした制御プログラムP1を記憶部57に記憶してもよい。
記憶部57には、接続処理、遮断処理及びスイッチ変更処理で用いられる状態フラグの値が記憶されている。
図2は状態フラグを説明するための図表である。図2に示すように、状態フラグの値がゼロであることは、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30がオフであることを意味する。状態フラグの値が1であることは、半導体スイッチ20a,20bがオンであり、かつ、リレー接点30がオフであることを意味する。状態フラグの値が2であることは、半導体スイッチ20a,20bがオフであり、かつ、リレー接点30がオンであることを意味する。記憶部57に記憶されている状態フラグの値は制御部58によって変更される。
記憶部57には、閾値変更処理で用いられるタイマフラグの値も記憶されている。タイマフラグの値がゼロであることは、第1タイマ53が計時を行っていないことを意味する。タイマフラグの値が1であることは、第1タイマ53が計時を行っていることを意味する。タイマフラグの値は、制御部58によって変更される。
以下では、接続処理、遮断処理、スイッチ変更処理及び閾値変更処理を説明する。これらの説明では、負荷電流値Iaは基準電流値Ir未満であり、ラッチ回路45はハイレベル電圧を出力していると仮定する。負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上となった場合、前述したように、ラッチ回路45が出力している電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わり、マイコン5の動作に無関係に、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30はオフに切替えられる。
図3は接続処理の手順を示すフローチャートである。制御部58は、入力部55に接続信号が入力される都度、接続処理を実行する。接続信号は、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30がオフである状態で入力部55に入力される。
接続処理では、制御部58は、まず、駆動回路40に半導体スイッチ20a,20bをオンに切替えさせる(ステップS1)。具体的には、制御部58は、出力部50に指示して、出力部50がAND回路41の一方の入力端に出力している電圧をハイレベル電圧に切替えさせる。ラッチ回路45はハイレベル電圧を出力しているので、AND回路41は出力部50が出力している電圧をそのまま出力し、駆動回路40は、半導体スイッチ20a,20bをオンに切替える。制御部58がステップS1を終了した時点では、半導体スイッチ20a,20bはオンであり、リレー接点30はオフである。
制御部58は、ステップS1を実行した後、状態フラグの値を1に設定し(ステップS2)、接続処理を終了する。
図4は遮断処理の手順を示すフローチャートである。制御部58は、入力部55に遮断信号が入力される都度、遮断処理を実行する。まず、制御部58は、駆動回路40に半導体スイッチ20a,20bをオフに切替えさせる(ステップS11)。具体的には、制御部58は、出力部50に指示して、出力部50がAND回路41の一方の入力端に出力している電圧をローレベル電圧に切替えさせる。ラッチ回路45はハイレベル電圧を出力しているので、AND回路41は、出力部50が出力している電圧をそのまま駆動回路40に出力し、駆動回路40は半導体スイッチ20a,20bをオフに切替える。
次に、制御部58は、電流供給部52に指示して、リレー接点30をオフに切替えさせる(ステップS12)。具体的に、電流供給部52は、スイッチ46の他端を開放する。これにより、リレーコイル31への電流供給が停止し、リレー接点30はオフに切替わる。
その後、制御部58は、状態フラグの値をゼロに変更し(ステップS13)、遮断処理を終了する。
図5は閾値変更処理の手順を示すフローチャートである。制御部58は、閾値変更処理を周期的に実行する。記憶部57には閾値Ithを示す閾値情報が記憶されている。閾値変更処理では、制御部58は、閾値情報が示す閾値Ithを種々の電流値に設定する。
後述する第1時間T1、第2時間T2及び第3時間T3夫々は、一定であり、予め記憶部57に記憶されている。第2時間T2は第1時間T1よりも長く、第3時間T3は第2時間T2よりも長い(図6参照)。
同様に、後述する第1電流値I1、第2電流値I2、第3電流値I3及び第4電流値I4夫々も、一定であり、予め記憶部57に記憶されている。第2電流値I2は第1電流値I1よりも小さく、第3電流値I3は第2電流値I2よりも小さく、第4電流値I4は第3電流値I3よりも小さい(図6参照)。
第1電流値I1は、基準電流値Irよりも小さい。基準電流値Irは、前述したように、負荷電流値Iaと比較される電流値である。ラッチ回路45は、負荷電流値Iaが基準電流値Ir以上である場合、ローレベル電圧を出力する。
閾値変更処理では、制御部58は、まず、A/D変換部51から電流情報を取得し(ステップS21)、スイッチ回路2を介して電流が流れているか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、制御部58は、ステップS21で取得した電流情報が示すスイッチ電流値IsがゼロAを超えている場合、スイッチ回路2を介して電流が流れていると判定する。制御部58は、ステップS21で取得した電流情報が示すスイッチ電流値IsがゼロAである場合、スイッチ回路2を介して電流が流れていないと判定する。
制御部58は、スイッチ回路2を介して電流が流れていないと判定した場合(S22:NO)、第1タイマ53に計時の終了を指示する(ステップS23)。これにより、第1タイマ53は計時を終了する。第1タイマ53が計時を行っていない場合、制御部58は、ステップS23を実行せず、処理をステップS24に進める。
制御部58は、ステップS23を実行した後、タイマフラグの値をゼロに設定し(ステップS24)、閾値情報が示す閾値Ithを基準電流値Irに設定する(ステップS25)。その後、制御部58は閾値変更処理を終了する。
制御部58は、スイッチ回路2を介して電流が流れていないと判定した場合(S22:YES)、タイマフラグの値がゼロであるか否かを判定する(ステップS26)。制御部58は、タイマフラグの値がゼロである、即ち、第1タイマ53が計時を行っていないと判定した場合(S26:YES)、第1タイマ53に計時の開始を指示する(ステップS27)。これにより、第1タイマ53は計時を開始する。制御部58は、ステップS27を実行した後、タイマフラグの値を1に設定する(ステップS28)。
制御部58は、タイマフラグの値がゼロではない、即ち、タイマフラグの値が1であると判定した場合(S26:NO)、又は、ステップS28を実行した後、第1タイマ53が計時している第1計時時間が第1時間T1未満であるか否かを判定する(ステップS29)。制御部58は、第1計時時間が第1時間T1未満であると判定した場合(S29:YES)、閾値情報が示す閾値Ithを第1電流値I1に設定し(ステップS30)、閾値変更処理を終了する。
制御部58は、第1計時時間が第1時間T1以上であると判定した場合(S29:NO)、第1計時時間が第2時間T2(>T1)未満であるか否かを判定する(ステップS31)。制御部58は、第1計時時間が第2時間T2未満であると判定した場合(S31:YES)、閾値情報が示す閾値Ithを第2電流値I2(<I1)に設定し(ステップS32)、閾値変更処理を終了する。
制御部58は、第1計時時間が第2時間T2以上であると判定した場合(S31:NO)、第1計時時間が第3時間T3(>T2)未満であるか否かを判定する(ステップS33)。制御部58は、第1計時時間が第3時間T3未満であると判定した場合(S33:YES)、閾値情報が示す閾値Ithを第3電流値I3(<I2)に設定し(ステップS34)、閾値変更処理を終了する。
制御部58は、第1計時時間が第3時間T3以上であると判定した場合(S33:NO)、閾値情報が示す閾値Ithを第4電流値I4(<I3)に設定し(ステップS35)、閾値変更処理を終了する。
なお、制御部58がステップS30,S32,S34,S35のいずれか1つを実行して閾値変更処理を終了した場合、第1タイマ53は計時を継続し、タイマフラグの値は1に維持される。即ち、スイッチ回路2を介して流れるスイッチ電流値IsがゼロAとなるまで、第1タイマ53は計時し続ける。
図6は閾値Ithの推移の一例を示すグラフである。図6には、閾値Ithの推移が太線で示されており、スイッチ電流値Isの推移が細線で示されている。縦軸は電流値を表し、横軸は時間を表している。
図6に示すように、スイッチ回路2を介して電流が流れていない、即ち、スイッチ電流値IsがゼロAである場合、閾値情報が示す閾値Ithは基準電流値Irに設定されている。
半導体スイッチ20a,20bがオンであり、かつ、リレー接点30がオフである状態で負荷12が作動した場合、電流が、バッテリ11の正極から、スイッチ回路2及び抵抗R1を介して負荷12の一端に流れ、スイッチ電流値IsがゼロAを超える。
負荷12が作動した後に最初に実行される閾値変更処理では、スイッチ電流値IsがゼロAを超えているため、第1タイマ53は計時を開始する。前述したように、第1タイマ53はスイッチ電流値IsがゼロAとなるまで計時を続ける。以下の説明では、図6に示すように、スイッチ電流値IsがゼロAを超えていると仮定する。
第1タイマ53が計時した第1計時時間、即ち、スイッチ回路2を介して電流が流れてから経過した経過時間が第1時間T1未満である間、閾値情報が示す閾値Ithは第1電流値I1に設定される。
経過時間が第1時間T1以上であって、かつ、第2時間T2未満である間、閾値情報が示す閾値Ithは第2電流値I2(<I1)に設定される。
経過時間が第2時間T2以上であって、かつ、第3時間T3未満である間、閾値情報が示す閾値Ithは第3電流値I3(<I2)に設定される。
経過時間が第3時間T3以上である場合、閾値情報が示す閾値Ithは第4電流値I4(<I3)に設定される。
以上のように、閾値変更処理では、制御部58は、スイッチ回路2を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて、閾値情報が示す閾値Ithを変更する。制御部58は変更部として機能する。
負荷12の抵抗値は、負荷12への電流供給が開始された時点において最も小さく、負荷12へ電流が供給される時間が長くなるにつれて、上昇する。負荷12の抵抗値は所定値に到達した後においては、負荷12への電流供給が継続されている限り、負荷12の抵抗値は所定値で安定する。従って、図6に示すように、負荷12が作動した直後に、突入電流がスイッチ回路2を流れ、その後、スイッチ電流値Isは安定する。
閾値変更処理では、負荷12が作動した時点における閾値Ithは高い。そして、閾値Ithは、経過時間が長くなるにつれて低下する。このため、負荷12が作動した直後に発生する突入電流については、スイッチ回路2を流れることが許容される。突入電流が流れた後においては、突入電流と同様の電流がスイッチ回路2を介して流れることが防止される。
スイッチ電流値IsがゼロAとなった場合、制御部58は、第1タイマ53に計時を終了させ、閾値情報が示す閾値Ithを基準電流値Irに設定する。
なお、スイッチ電流値Isが基準電流値Ir以上となった場合、負荷電流値Iaも基準電流値Ir以上となるので、マイコン5の動作に無関係に、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30はオフに切替わる。
図7及び図8は、スイッチ変更処理の手順を示すフローチャートである。制御部58はスイッチ変更処理を周期的に実行する。スイッチ変更処理に係る周期は、閾値変更処理に係る周期と一致していることが好ましく、更に、閾値変更処理が実行された直後にスイッチ変更処理が実行されることが好ましい。
記憶部57には、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30の状態が半導体スイッチ20a,20bがオフであり、かつ、リレー接点30がオンである状態に維持される維持期間Pkを示す期間情報が記憶されている。期間情報が示す維持期間Pkは、制御部58によって種々の期間に設定される。
スイッチ変更処理では、制御部58は、まず、状態フラグの値がゼロであるか否かを判定する(ステップS41)。制御部58は、状態フラグの値がゼロであると判定した場合(S41:YES)、第2タイマ54に計時の終了を指示する(ステップS42)。これにより、第2タイマ54は計時を終了する。制御部58は、ステップS42を実行した後、スイッチ変更処理を終了する。制御部58が状態フラグの値がゼロであると判定した時点で第2タイマ54が計時していない場合、制御部58はステップS42を実行することなく、スイッチ変更処理を終了する。
制御部58は、状態フラグの値がゼロではないと判定した場合(S41:NO)、状態フラグの値が2であるか否かを判定する(ステップS43)。制御部58は、状態フラグの値が2ではない、即ち、状態フラグの値が1であると判定した場合(S43:NO)、A/D変換部51から電流情報を取得し(ステップS44)、取得した電流情報が示すスイッチ電流値Isが、閾値情報が示す閾値Ith以上であるか否かを判定する(ステップS45)。閾値情報が示す閾値Ithは、閾値変更処理で変更されるので、基準電流値Ir、第1電流値I1、第2電流値I2、第3電流値I3及び第4電流値I4中の1つに設定されている。制御部58は判定部としても機能する。
制御部58は、スイッチ電流値Isが閾値Ith未満であると判定した場合(S45:NO)、スイッチ変更処理を終了する。
なお、閾値Ithが基準電流値Irに設定されている場合において、ステップS45で制御部58はスイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると判定することはない。スイッチ電流値Isが閾値Ith以上となった場合、即時に、ラッチ回路45が出力している電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わり、マイコン5の動作に無関係に、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30がオフに切替わる。半導体スイッチ20a,20bがオフである場合、スイッチ電流値Isは、ゼロAであり、基準電流値Ir未満である。
制御部58は、スイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると判定した場合(S45:YES)、電流供給部52に指示して、リレー接点30をオンに切替えさせる(ステップS46)。具体的には、電流供給部52は、スイッチ46の他端を接地する。ラッチ回路45はハイレベル電圧を出力しており、スイッチ46はオンである。このため、電流供給部52がスイッチ46の他端を接地した場合、リレーコイル31に電流が供給され、リレー接点30がオンに切替わる。制御部58は、ステップS46を実行した後、遮断処理のステップS11と同様に、駆動回路40に半導体スイッチ20a,20bをオフに切替えさせる(ステップS47)。制御部58がステップS46,S47を実行することによって、バッテリ11及び負荷12を接続するスイッチが半導体スイッチ20a,20bからリレー接点30に変更される。駆動回路40及び電流供給部52は切替え部として機能する。
制御部58は、ステップS47を実行した後、期間情報が示す維持期間Psを設定する(ステップS48)。記憶部57には、閾値Ithとして設定される電流値に対応付けて、維持期間Psとして設定される期間が記憶されている。制御部58は、この対応関係と、ステップS45の判定で用いられた閾値Ithとに基づいて維持期間Psを設定する。
図9は閾値及び維持期間の対応関係を示す図表である。記憶部57には、第1電流値I1、第2電流値I2、第3電流値I3及び第4電流値I4夫々に対応付けて、第1期間P1、第2期間P2、第3期間P3及び第4期間P4が記憶されている。第1期間P1、第2期間P2、第3期間P3及び第4期間P4夫々は一定である。第2期間P2は第1期間よりも短く、第3期間P3は第2期間P2よりも短く、第4期間P4は第3期間P3よりも短い。
ステップS48では、制御部58は、期間情報が示す維持期間Psを、閾値情報が示す閾値Ith、即ち、ステップS45の判定で用いられた閾値Ithに対応する期間に設定する。例えば、ステップS45の判定で用いられた閾値Ithが第1電流値I1に設定されていた場合、制御部58は、ステップS48では、期間情報が示す維持期間Psを第1期間P1に設定する。制御部58は設定部としても機能する。
制御部58は、ステップS48を実行した後、第2タイマ54に計時の開始を指示する(ステップS49)。これにより、第2タイマ54は計時を開始する。制御部58は、ステップS49を実行した後、状態フラグの値を2に設定する(ステップS50)。制御部58は、状態フラグの値が2であると判定した場合(S43:YES)、又は、ステップS50を実行した後、第2タイマ54が計時している第2計時時間が、期間情報が示す維持期間Ps以上であるか否かを判定する(ステップS51)。
制御部58は、第2計時時間が維持期間Ps未満であると判定した場合(S51:NO)、第2タイマ54が計時を継続している状態でスイッチ変更処理を終了する。状態フラグの値が2に維持されている限り、第2タイマ54は計時を継続し、スイッチ変更処理のステップS51が繰り返し実行される。第2計時時間が維持期間Ps以上となる前に、遮断処理が実行され、状態フラグの値がゼロとなった場合、スイッチ変更処理のステップS42が実行され、第2タイマ54は計時を終了する。
制御部58は、第2計時時間が維持期間Ps以上であると判定した場合(S51:YES)、第2タイマ54に計時の終了を指示する(ステップS52)。これにより、第2タイマ54は計時を終了する。次に、制御部58は、接続処理のステップS1と同様に、駆動回路40に半導体スイッチ20a,20bをオンに切替えさせ(ステップS53)、遮断処理のステップS12と同様に、電流供給部52に指示して、リレー接点30をオフに切替えさせる(ステップS54)。制御部58がステップS53,S54を実行することにより、バッテリ11及び負荷12を接続するスイッチがリレー接点30から半導体スイッチ20a,20bに戻る。その後、制御部58は、状態フラグの値を1に設定し(ステップS55)、スイッチ変更処理を終了する。
以上のように、接続処理、遮断処理及びスイッチ変更処理では、制御部58は、駆動回路40及び電流供給部52に、半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30をオン又はオフに切替えさせることによって、スイッチ回路2及びリレー接点30を介した給電を制御する。
図10はスイッチ電流値Isの推移の一例を示すグラフである。図10には、図6と同様に、閾値Ithの推移が太線で示されており、スイッチ電流値Isの推移が細線で示されている。縦軸は電流値を表し、横軸は時間を表している。図6を用いた閾値Ithの推移の説明で述べたように、閾値Ithは、閾値変更処理で、半導体スイッチ20a,20bに電流が流れてから経過した経過時間に応じて変更される。
種々の原因、例えば、半導体スイッチ20bのドレイン及び負荷12の一端を接続する導線と導体との一時的な接触によって、スイッチ電流値Isが上昇し、スイッチ電流値Isが閾値以上となったと仮定する。このとき、スイッチ変更処理では、スイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると制御部58によって判定され、リレー接点30がオンに切替えられて半導体スイッチ20a,20bがオフに切替えられる。これにより、スイッチ電流値IsがゼロAとなるので、閾値変更処理では、閾値情報が示す閾値Ithが基準電流値Irに戻される。
また、スイッチ変更処理で、制御部58は、スイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると判定した場合、維持期間Psを設定する。図10の例では、スイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると判定された時点における閾値Ithは第3電流値I3に設定されている。このため、期間情報が示す維持期間Psは第3期間P3に設定される(図9参照)。
スイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると制御部58によって判定された場合、第2タイマ54は計時を開始する。遮断信号が入力部55に入力されて遮断処理が実行されない限り、スイッチ電流値Isが閾値Ith以上であると制御部58によって判定されてから、維持期間Psが経過するまで、半導体スイッチ20a,20bはオフに維持され、リレー接点30はオンに維持される。
維持期間Psが経過する前に遮断処理が実行された場合、遮断処理で半導体スイッチ20a,20b及びリレー接点30はオフに切替えられ、スイッチ変更処理で第2タイマ54は計時を終了する。
維持期間Psが経過した場合、スイッチ変更処理では、半導体スイッチ20a,20bはオンに切替わり、リレー接点30はオフに切替わる。これにより、スイッチ回路2を介して電流が再び流れ、閾値変更処理では、再び、スイッチ回路2を介して電流が流れてから経過した経過時間に応じて閾値Ithが変更される。
スイッチ回路2を介して電流が流れている場合においては、半導体スイッチ20a,20bのオン抵抗で発生する熱量が半導体スイッチ20a,20bから放出される熱量を超えている限り、スイッチ回路2の温度は上昇する。スイッチ回路2の温度は、スイッチ電流値Isが大きい程、高く、スイッチ回路2を介して電流が流れている期間が長い程、高い。給電制御装置10では、図6及び図10に示すように、スイッチ回路2を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて閾値Ithが変更される。具体的には、経過時間が長い程、閾値Ithが低下する。このため、適切なタイミング、例えば、スイッチ回路2の温度が所定温度に略一致したタイミングで、リレー接点30のオンへの切替えと、半導体スイッチ20a,20bのオフへの切替えとを行うことができる。
維持期間Psは、接続変更処理のステップS45の判定で用いた閾値Ithに応じて設定される。具体的に、維持期間Psは、ステップS45で用いた閾値Ithが大きい程、長い。このため、スイッチ回路2の温度が前述した所定温度よりも十分に低い状態で、半導体スイッチ20a,20bをオンに戻し、リレー接点30をオフに戻すことができる。
半導体スイッチ20a,20bはFETであるため、半導体スイッチ20a,20b夫々のドレイン及びソース間に寄生ダイオードが形成される。Nチャネル型のFETでは、寄生ダイオードのカソード及びアノード夫々はドレイン及びソースに接続される。Pチャネル型のFETでは、寄生ダイオードのカソード及びアノード夫々はソース及びドレインに接続される。前述したように、半導体スイッチ20a,20bは共にNチャネル型のFETであり、半導体スイッチ20aのドレインは半導体スイッチ20bのドレインに接続されている。このため、半導体スイッチ20a,20bがオフである限り、たとえバッテリ11の接続を誤った場合であっても、半導体スイッチ20a,20b夫々のドレイン及びソース間に形成される寄生ダイオードを介して電流が流れることはない。
なお、スイッチ回路2では、半導体スイッチ20aのドレインが半導体スイッチ20bのドレインに接続される構成に限定されず、例えば、半導体スイッチ20aのソースが半導体スイッチ20bのソースに接続される構成であってもよい。この場合、半導体スイッチ20a,20b夫々について、ドレイン及びソース夫々が接続する対象を交換する。更に、半導体スイッチ20a,20bは、同じタイプのFETであればよいため、Pチャネル型のFETであってもよい。以上のように構成された場合であっても、半導体スイッチ20a,20bがオフである限り、半導体スイッチ20a,20b夫々に形成される寄生ダイオードを介して電流が流れることはない。半導体スイッチ20a,20bがPチャネル型のFETである場合、駆動回路40は、半導体スイッチ20a,20bのゲートの電圧値を下げることによって半導体スイッチ20a,20bをオンに切替え、半導体スイッチ20a,20bのゲートの電圧値を上げることによって半導体スイッチ20a,20bをオフに切替える。
また、スイッチ回路2が有する半導体スイッチの数は、2に限定されず、1であってもよい。スイッチ回路2が有する半導体スイッチの数が1である場合、半導体スイッチは、FETに限定されず、例えばバイポーラトランジスタであってもよい。このように構成された場合であっても、適切なタイミングで、リレー接点30のオンへの切替えと、半導体スイッチ20a,20bのオフへの切替えとを行うことができ、スイッチ回路2の温度が十分に低い状態で、半導体スイッチ20a,20bをオンに戻し、リレー接点30をオフに戻すことができる。
更に、維持期間Psとして設定される期間の数は4つに限定されず、2、3又は5以上であってもよい。また、維持期間Psの設定は、図9に示すテーブルを用いた設定に限定されない。維持期間Psを、閾値Ithを変数とする演算式を用いて設定してもよい。この場合、スイッチ変更処理のステップS48では、演算式に、閾値情報が示す閾値Ithを代入することによって期間を算出し、期間情報が示す維持期間Psを、算出した期間に設定する。更に、維持期間Psは固定されていてもよい。
また、基準電流値Irを除いて、閾値Ithとして設定される電流値の数は4に限定されず、2、3又は5以上であってもよい。この場合、第1計時時間と比較される第1時間T1又は第2時間T2等の時間の数は、この電流値の数から1を減算した数である。更に、閾値Ithを、第1計時時間、即ち、スイッチ回路2を介して電流が流れてから経過した経過時間を変数とする演算式を用いて設定してもよい。この場合、閾値変更処理では、制御部58は、タイマフラグの値がゼロではないと判定した場合(S26:NO)、又は、ステップS28を実行した後、前述した演算式に第1計時時間を代入して電流値を算出し、閾値情報が示す閾値Ithを、算出した電流値に設定する。
更に、スイッチ電流値Isを検出する構成は、電流センサ47を用いた構成に限定されず、例えば、スイッチ回路2に直列に接続された抵抗の両端間の電圧値からスイッチ電流値Isを算出する構成であってもよい。この場合、スイッチ回路2及び抵抗の直列回路にリレー接点30が並列に接続され、リレー接点30はスイッチ回路2に実質的に並列に接続される。また、負荷12は、電流供給が開始されてから、抵抗値が徐々に大きくなる負荷に限定されない。
開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム
10 給電制御装置
11 バッテリ
12 負荷
2 スイッチ回路
20a,20b 半導体スイッチ
3 リレー
30 リレー接点
30a NO端子
30b COM端子
30c 導体
31 リレーコイル
40 駆動回路(切替え部の一部)
41 AND回路
42 差動増幅器
43 コンパレータ
44 直流電源
45 ラッチ回路
46 スイッチ
47 電流センサ(検出部)
5 マイコン
50 出力部
51 A/D変換部
52 電流供給部(切替え部の一部)
53 第1タイマ
54 第2タイマ
55,56 入力部
57 記憶部
58 制御部(判定部、変更部、設定部)
59 バス
A1 記憶媒体
P1 制御プログラム(コンピュータプログラム)
R1 抵抗

Claims (5)

  1. 半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電を制御する給電制御装置であって、
    前記スイッチ回路を介して流れる電流値を検出する検出部と、
    前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、前記検出部が検出した電流値が閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
    該判定部によって前記電流値が前記閾値以上であると判定された場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替える切替え部と、
    前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更する変更部と
    を備える給電制御装置。
  2. 前記判定部によって前記電流値が前記閾値以上であると判定された場合に、該判定部が判定で用いた前記閾値に応じて期間を設定する設定部を備え、
    前記切替え部は、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えてから、前記設定部が設定した期間が経過した場合に前記半導体スイッチをオンに切替え、前記リレー接点をオフに切替える
    請求項1に記載の給電制御装置。
  3. 前記半導体スイッチの数は2であり、
    2つの該半導体スイッチはFETであり、
    一方の前記半導体スイッチのソースが、他方の前記半導体スイッチのソースに接続され、
    2つの前記半導体スイッチ夫々のドレイン間に前記リレー接点が接続されている
    請求項1又は請求項2に記載の給電制御装置。
  4. 半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電を制御する給電制御方法であって、
    前記スイッチ回路を介して流れる電流値を検出するステップと、
    前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、検出した前記電流値が閾値以上であるか否かを判定するステップと、
    該電流値が前記閾値以上であると判定した場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えるステップと、
    前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更するステップと
    を含む給電制御方法。
  5. 半導体スイッチを有するスイッチ回路と、該スイッチ回路に並列に接続されるリレー接点とを介した給電をコンピュータに制御させるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記スイッチ回路を介して流れる電流値を示す電流情報を取得するステップと、
    前記半導体スイッチがオンであり、かつ、前記リレー接点がオフである場合にて、取得した電流情報が示す電流値が閾値以上であるか否かを判定するステップと、
    該電流値が前記閾値以上であると判定した場合に、前記リレー接点をオンに切替え、前記半導体スイッチをオフに切替えるステップと、
    前記スイッチ回路を介して電流が流れてから経過した経過時間の長さに応じて前記閾値を変更するステップと
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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