JPH10513186A - Hivプロテアーゼ阻害剤インジナビル及び逆転写酵素阻害剤3tcを必要に応じてazt、ddi、又はddcと共に用いるhiv感染の組合せ治療 - Google Patents

Hivプロテアーゼ阻害剤インジナビル及び逆転写酵素阻害剤3tcを必要に応じてazt、ddi、又はddcと共に用いるhiv感染の組合せ治療

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JPH10513186A JP8523739A JP52373996A JPH10513186A JP H10513186 A JPH10513186 A JP H10513186A JP 8523739 A JP8523739 A JP 8523739A JP 52373996 A JP52373996 A JP 52373996A JP H10513186 A JPH10513186 A JP H10513186A
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Abstract

(57)【要約】 HIVプロテアーゼ阻害剤である化合物J、3TC、及び任意成分としてのAZT、ddI、又はddCの組合せは、化合物として、医薬として許容できる塩として、又は医薬組成物成分として、他の抗ウイルス剤、免疫調整剤、抗体又はワクチンと組合せるか否かに関わらず、HIVプロテアーゼの阻害、HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の予防又は治療、及びAIDSの治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】HIVプロテアーゼ阻害剤インジナビル及び逆転写酵素阻害剤3TCを必要に応 じてAZT、DDI、又はDDCと共に用いるHIV感染の組合せ治療 発明の分野 本発明の組合せは、化合物として、(適切な場合には)医薬として許容できる 塩もしくはエステルとして、もしくは医薬組成物成分として、他の抗ウイルス剤 、抗感染剤、免疫調整剤、抗体、もしくはワクチンと組合せるか否かに関わらず 、HIVプロテアーゼの阻害、HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の治療、及 びAIDS及び/又はARC(即ち、AIDS関連症候群)の治療に有用である 。AIDSの治療方法、HIV感染の予防方法、及びHIV感染の治療方法も開 示する。発明の背景 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ばれるレトロウイルスは、免疫系の段階 的機能低下(後天性免疫不全症候群;AIDS)及び中枢と末梢神経系の変性を 含む症候群の病原体である。このウイルスは従来LAV、HTLV−III、又は ARVといわれていた。レトロウイルス複製の共通の特徴は、 ウイルスによってコードされたプロテアーゼによって前駆体ポリプロテインが広 範に翻訳後プロセシングされ、ウイルスアッセンブリと機能に必要な成熟ウイル スタンパク質を産生することである。このプロセシングを阻害すると、正常な感 染性ウイルスの産生が妨げられる。例えば、Kohl,N.E.ら、Proc.Nat'l Acad.Sc i.,85,4686(1988)は、HIVによってコードされたプロテアーゼが遺伝子的に 不活化されると、未成熟で非感染性のウイルス粒子が産生されることを示した。 これらの結果は、HIVプロテアーゼの阻害がAIDS治療及びHIV感染の予 防又は治療の実行可能な方法であることを示す。 HIVのヌクレオチド配列決定は、一つの読取り枠でのpol遺伝子の存在を 示す(Ratner,L.ら、Nature,313,277(1985))。アミノ酸配列の相同性により、 pol配列は逆転写酵素、エンドヌクレアーゼ及びHIVプロテアーゼをコード するという証拠が与えられる(Toh,H.ら、EMBO J.,4,1267(1985);Power,M.D. ら、Science,231,1567(1986);Pearl,L.H.ら、Nature,329,351(1987))。 1993年5月12日公開のEP0,541,168に開示されており“化合物J”として命 名された化合物は、HIVプロテアーゼの強 力な阻害剤であり、HIV感染の予防、HIV感染の治療、及びAIDS又はA RCの治療に有用であり、重大な副作用又は毒性を示さない。 化合物J 又は医薬として許容できるその塩。 AIDS治療において、HIVウイルスが該疾患を治療するために用いられる 個々の治療薬に耐性を示すようになることが常に本質的な問題である。この問題 を解決するために、本出願人は、AIDSの組合せ治療を発明した。 本出願人は、本発明の化合物組合せはHIV感染の治療に有用であることを立 証する。 本発明において、本出願人は、強力なHIVプロテアーゼ阻害剤である化合物 JをヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤で ある3TCと共に投与する。必要に応じて、AZT、ddI又はddCなどのH IV逆転写酵素のヌクレオシド阻害剤を第3成分として該組合せに加える。この 組合せ治療は、AIDS治療の有効性を高め、個々の治療薬に対する耐性の発現 を妨げる方法である。発明の概要 本発明は、化合物JとヌクレオシドアナログHIV逆転写酵素阻害剤3TCと 任意成分としてのAZT、ddI、もしくはddCから選択されるHIV逆転写 酵素のヌクレオシド阻害剤との組合せ、又は医薬として許容できるそれらの塩も しくはエステルを包含する。発明の詳細な説明及び好適実施態様 本発明は、HIVプロテアーゼの阻害、HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染 の予防又は治療、及びHIV感染の結果として起る後天性免疫不全症候群(AI DS)の治療における、ある特定の化合物又は医薬として許容できるそれらの塩 の組合せに関する。組合せは以下のように規定される: 化合物J、ヌクレオシドアナログであるHIV逆転写酵素阻害剤3TC、及び 任意成分としてのAZI、ddI、及びAR Cから選択されるHIV逆転写酵素のヌクレオシド阻害剤である複数の化合物、 又は医薬として許容できるそれらの塩もしくはエステルの組合せ。 一つの好適組合せは、同時に投与される化合物Jと3TCとAZTの組合せで ある。 別の好適組合せは、交互に投与される化合物Jと3TCとAZTの組合せであ る。 別の好適組合せは、化合物JとHIV逆転写酵素のヌクレオシド阻害剤である 3TCの組合せ、又は医薬として許容できるそれらの塩である。 HIVプロテアーゼ阻害剤である化合物Jは、1993年5月12日公開のEP0,54 1,168のプロトコルにより合成される。化合物Jは、N−(2(R)−ヒドロキ シ−1(S)−インダニル)−2(R)−フェニルメチル−4−(S)−ヒドロ キシ−5−(1−(4−(3−ピリジルメチル)−2(s)−N′-(t−ブチ ル−カルボキサミド)−ピペラジニル))−ペンタンアミド(pentanemide)又 は医薬として許容できるその塩である。 ヌクレオシドアナログ3TCは、以下の構造 を有し、C.K.Chuら、J.Org.Chem.56,6503(1991);W.B.Choiら、J.Am.Chem.Soc .113,9377(1991);L.Houngら、J.Org.Chem.57,5563(1992);R.F.Schinazi ら、 Antimicrob.Agents Chemother.36,672(1992);P.A.Furmanら、Antimicrob.Agents Chemother.36,2686(1992);EP0494119及びWO91/11186に記載の方法によ り合成される。 本発明の医薬として許容できる塩(水溶性物質もしくは油溶性物質又は分散物 の形態で)には、例えば無機もしくは有機の酸又は塩基から形成される通常の非 毒性塩又は第4級アンモニウム塩がある。このような酸付加塩の例には、酢酸塩 、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスル ホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホ ン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エ タンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ 硫 酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、 2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸 塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペク チン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩 、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、及び ウンデカン酸塩などがある。塩基塩には、アンモニウム塩、ナトリウム塩やカリ ウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土 類金属塩、ジシクロヘキシルアミン塩やN−メチル−D−グルカミンなどの有機 塩基との塩、及びアルギニンやリシンなどのアミノ酸との塩などがある。また、 塩基性窒素含有基は、メチル,エチル,プロピル,及びブチルの塩化物、臭化物 、ヨウ化物などの低級アルキルハロゲン化物;ジメチル,ジエチル,ジブチル, 及びジアミル硫酸塩のようなジアルキル硫酸塩;デシル,ラウリル,ミリスチル ,及びステアリルの塩化物、臭化物及びヨウ化物などの長鎖ハロゲン化物;臭化 ベンジル及び臭化フェネチルのようなアラルキルハロゲン化物などのような試薬 で第4級化されうる。他の医薬として許容できる塩には、硫酸塩エ タノラート及び硫酸塩がある。 本発明の組合せの医薬として許容できる塩には、個々の成分の一つが医薬とし て許容できる塩の形態である組合せ、又は個々の成分の全てが医薬として許容で きる塩の形態である組合せ、あるいは組合せた成分の医薬として許容できる一つ の塩(即ち、組合せの塩)がある。本発明の一つの実施態様では、組合せの硫酸 塩を利用する。 本発明の医薬として許容できるエステルは、非毒性のエステル、好ましくはメ チル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,又はペンチルエ ステルなどのアルキルエステルを指す。この内、メチルエステルが好ましい。し かし、所望ならば、フェニル−C1-5アルキルのような他のエステルも使用でき る。 本発明の化合物Jのようなアルコールのエステル化は、アルコール基を適切な カルボン酸、酸無水物又は酸塩化物と反応させるなどの、種々の慣用の方法によ って行う。これらの反応、及び他のアルコールエステル化方法は当業者に自明で ある。 アルコールと適切な酸無水物との反応は、4−DMAP[4−ジメチルアミノ ピリジン(N,N−ジメチルアミノピリジン ともいわれる)]、ピリジン、又は1,8−ビス[ジメチルアミノ]ナフタレンの ようなアシル化触媒の存在下で行われる。 アルコールと適切なカルボン酸との反応は、脱水剤、及び必要に応じてアシル 化触媒の存在下で行われる。水の除去によって反応を進めるように働く脱水剤は 、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−[3−ジメチルアミノプロ ピル]−3−エチルカルボジイミド(EDC)、又は他の水溶性脱水剤から選択 される。 あるいは、トリフルオロ酢酸無水物、及び必要に応じてピリジンの存在下でア ルコールと適切なカルボン酸を反応させても、エステル化が可能である。更なる 変法は、N,N−カルボニルジイミダゾールとピリジンの存在下でアルコールと 適切なカルボン酸を反応させることである。 アルコールと酸塩化物との反応は、4−DMAP又はピリジンなどのアシル化 触媒を用いて行われる。 化合物Jの選択的エステル化は、当業者公知の種々の方法で行われる。一つの 方法では、アルコールを最初に、トリクロロエチル誘導体(例えば、コハク酸一 トリクロロエチルエステル)でエステル化する。好適エステルをクロマトグラフ ィーにより 単離後、トリクロロエチル基を、酢酸中で亜鉛粉と反応させることにより還元除 去する。あるいは、選択的エステル化の別の方法は、ビス−エステルの加水分解 である。 本発明の化合物の組合せは、HIVプロテアーゼの阻害、HIV逆転写酵素の 阻害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の予防又は治療、及びAIDSのよ うなHIV感染の結果としての病的状態の治療に有用である。AIDSの治療又 はHIV感染の予防もしくは治療は、広範囲のHIV感染の状態、即ち、症候性 及び無症候性のAIDS及びARS、及びHIVへの実際の又は潜在的接触を含 むものと定義されるが、それらに限定されない。例えば、本発明の化合物は、例 えば輸血、体液交換、咬創、偶発的な針刺し、又は手術中の患者血液への接触に より過去HIVと接触した恐れがある後に、HIV感染を治療するのに有用であ る。 これらの目的のために、本発明の組合せは、経口、非経口(皮下注射、静脈内 注射、筋肉内注射、胸骨内注射、又は輸液を含む)、吸入噴霧で、又は直腸内に 、通常の非毒性の医薬として許容できる担体、アジュバント及びビヒクルを含む 単位投与組成物として投与できる。 従って、本発明により更に、HIV感染及びAIDSの治療方法及び治療用医 薬組成物を提供する。該治療は、このような治療を要する患者に、医薬担体及び 治療有効量の、本発明の組合せでの各化合物を含む医薬組成物を投与することを 含む。 これらの医薬組成物は、経口投与可能な懸濁液又は錠剤;鼻内スプレー;例え ば滅菌注射可能な水性もしくは油性懸濁液のような滅菌注射可能な製剤、又は座 薬の形態でありうる。 本発明の方法によれば、組合せの個々の成分は、治療過程で別々の時間に別々 に投与できるし、又は別々の、もしくは単一の配合形態で同時に投与できる。例 えば、HIVプロテアーゼ阻害剤である化合物JとヌクレオシドHIV逆転写酵 素阻害剤である3TCの2成分組合せにおいて、3TCによる治療は、化合物J による治療の開始前に、開始後に、又は開始と同時に開始できる。それ故、本発 明は、同時治療又は交互治療の全てのこのような治療法を包含するものと理解さ れるべきであり、“投与”という用語も、そのように理解されるべきである。 懸濁液として経口投与される場合、これらの組成物は、製薬業界で周知の技術 により製造され、嵩を増やすために微結晶性セルロース、懸濁剤としてアルギン 酸もしくはアルギン酸ナト リウム、粘度上昇剤としてメチルセルロース、及び当業界公知の甘味剤/着香剤 を含みうる。速効性錠剤として、これらの組成物は、微結晶性セルロース、リン 酸二カルシウム、澱粉、ステアリン酸マグネシウム及び乳糖及び/又は当業界公 知の他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤及び滑沢剤を含みうる。 鼻内エアロゾル又は吸入により投与される場合、これらの組成物は、製薬業界 で周知の技術により製造され、ベンジルアルコール又は他の適切な保存剤、生物 利用性を増大させる吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/又は当業界公知の他 の可溶化剤もしくは分散剤を用いて、生理食塩水中の溶液として製造できる。 注射用溶液又は懸濁液は、マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リン ゲル液、もしくは等張性塩化ナトリウム溶液などの適切な非毒性で非経口的に許 容できる希釈剤もしくは溶媒、又は合成モノもしくはジグリセライドなどの滅菌 した低刺激性の不揮発性油、及びオレイン酸を含む脂肪酸などの適切な分散剤も しくは湿潤剤、及び懸濁剤を用いる公知技術により製造できる。 座薬の形態で直腸に投与する場合、これらの組成物は、薬剤と、カカオバター 、合成グリセリドエステル又はポリエチレングリコール(これらは通常の温度で 固体であるが、直腸内では液化し、及び/又は溶解し、薬剤を放出する)などの 適切な非刺激性賦形剤を混合して製造できる。 本発明の化合物は、各化合物につき特定の用量範囲でヒトに投与できる。化合 物J又は医薬として許容できるその塩は、1日につき約40〜約4000mgの 用量範囲で、1日に1〜4回に分割して経口で投与する。化合物Jの一つの好適 用量範囲は、8時間毎に約300〜約1200mgである。AZT(ジドブジン )の一つの好適用量範囲は、8時間毎に約50〜約600mgである。3TCの 一つの好適用量範囲は、1日に2度約20〜約500mgである。しかし、個々 の患者に対する特定の用量レベルと投与回数は変更でき、使用する特定化合物の 活性、代謝安定性及びその化合物の作用時間、年齢、体重、全身健康状態、性別 、食事、投与方法と時間、排泄速度、薬剤の組合せ、特定の疾患の程度、及び宿 主が受けている治療を含む種々の因子によることが理解されよう。 本発明の組合せはまた、必要に応じてHIV逆転写酵素のヌ クレオシド阻害剤である第3の抗ウイルス成分と組合せることができる。例えば 、本発明の組合せは、接触前の期間及び/又は接触後の期間であろうと、有効量 の、当業者公知のAIDS抗ウイルス剤、AZT、ddI、又はddCと組合せ て有効に投与できる。 AZTは、J.P.Horwitzら、J.Org.Chem.,29,2076(1964);R.P.Glinskiら、J .Org.Chem.,38,4299(1973);及びC.K.Chuら、Tetrahedron Letters,29,5349(1 988)に記載の方法により合成される。AIDS治療における治療薬としてのAZ Tの適用は、米国特許第4,724,232号に開示されている。 化合物ddCは、J.P.Horwitz ら、J.Org.Chem.,32,817(1967);R.Marumoto 及びM.Honjo, Chem.Pharm.Bull., 22,128(1974);及びT-S.Linら、J.Med.Chem.,30 ,440(1987)に記載の方法により合成される。AIDS治療における治療薬とし てのddCの適用は、米国特許第4,879,277号及び第5,028,595号に開示されてい る。 化合物ddIは、米国特許第 5,011,774号;V.Bhatら、Synthetic Commun.,2 2(10),1481-86(1992)に記載の方法により合成される。AIDS治療での治療薬 としてのddIの適用は、米国特許第5,254,539号に開示されている。 好適な組合せは、HIVプロテアーゼ阻害剤とHIV逆転写酵素の非ヌクレオ シド阻害剤の同時治療又は交互治療である。本組合せにおける任意成分としての 第3の成分は、AZT、ddC、又はddIなどのHIV逆転写酵素のヌクレオ シド阻 害剤である。これらの組合せは、HIVの広がりを制限することにおいて相乗効 果を有しうる。従って、本発明は、HIVプロテアーゼ阻害剤化合物J、ヌクレ オシドHIV逆転写酵素阻害剤3TC、及びAZT、ddI、又はddCから選 択されるヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤の3種の組合せを含む。このよう な3種の組合せの場合、治療は、同時、交互、又は同時と交互の両方でありうる 。 実施例1 化合物J、AZT及び3TCの組合せ治療のプロトコル 一つのサンプルで、約90人のHIV−1血清陽性で、18才以上の男性及び 女性の成人を治療する。患者は、今までにジドブジンによる治療を約6月間以上 受けている可能性がある。患者のCD4数は約50〜400細胞/mm3であり 、血清のウイルスRNAレベルは約20,000コピー/mL以上である。プロ トコルの主要な目的は、化合物J800mg(q8h)を、ジドブジン200m g(q8h)と3TC 150mg(1日に2回)と組合せて投与することであ る。 投与/投与形態、経路、及び投与法 実施例2 化合物J及び3TCの組合せ治療のプロトコル 一つのサンプルで、約90人のHIV−1血清陽性で、18才以上の男性及び 女性の成人を治療する。患者は、今までにジドブジンによる治療を約6月間以上 受けている可能性がある。患者のCD4数は約50〜400細胞/mm3であり 、血清のウイルスRNAレベルは約20,000コピー/mLである。プロトコ ルの主要な目的は、化合物J800mg(q8h)を、3TC 150mg(1 日に2回)と組合せて投与することである。 投与/投与形態、経路、及び投与法 上記明細書は本発明の趣旨を教示し、実施例は単なる例示として記載したが、 本発明の実施は、以下の請求の範囲及びその均等価の範囲内である通常の変化、 改変、又は修飾の全てを包含することが理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AU,AZ,BB,BG,BR,BY ,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS, JP,KG,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,M D,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO ,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT, UA,UZ,VN (72)発明者 エミニ,エミリオ・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.化合物J、ヌクレオシドアナログHIV逆転写酵素阻害剤3TC、及び任意 成分としてのAZT、ddIもしくはddCから選択されるHIV逆転写酵素の ヌクレオシド阻害剤である複数の化合物、又は医薬として許容できるそれらの塩 もしくはエステルの組合せ。 2.化合物Jと3TCである、請求項1に記載の組合せ。 3.化合物Jと3TCとAZTである、請求項1に記載の組合せ。 4.化合物Jと3TCとddIである、請求項1に記載の組合せ。 5.化合物Jと3TCとddCである、請求項1に記載の組合せ。 6.同時に投与される、化合物Jと3TCとAZTの組合せ。 7.交互に投与される、化合物Jと3TCとAZTの組合せ。 8.HIVプロテアーゼの阻害方法であって、このような治療を要する適切な哺 乳動物に、有効量の請求項1に記載の組合せを投与することを特徴とする方法。 9.HIV逆転写酵素の阻害方法であって、このような治療を要する適切な哺乳 動物に、有効量の請求項1に記載の組合せを投与することを特徴とする方法。 10.HIV感染の予防、又はHIV感染の治療、又はAIDSもしくはARCの 治療方法であって、このような治療を要する適切な哺乳動物に、有効量の請求項 1に記載の組合せを投与することを特徴とする方法。 11.HIVプロテアーゼの阻害に有用な医薬組成物であって、有効量の請求項1 に記載の組合せ、及び医薬として許容できる担体を含むことを特徴とする組成物 。 12.HIV逆転写酵素の阻害に有用な医薬組成物であって、有効量の請求項1に 記載の組合せ、及び医薬として許容できる担体を含むことを特徴とする組成物。 13.HIV感染の予防もしくは治療、又はAIDSもしくはARCの治療に有用 な医薬組成物であって、有効量の請求項1に記載の組合せ、及び医薬として許容 できる担体を含むことを特徴とする組成物。
JP8523739A 1995-02-01 1996-01-29 Hivプロテアーゼ阻害剤インジナビル及び逆転写酵素阻害剤3tcを必要に応じてazt、ddi、又はddcと共に用いるhiv感染の組合せ治療 Withdrawn JPH10513186A (ja)

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