JPH10504674A - 磁気記録媒体の製造における可帯磁層の差速度グラビアコーティング - Google Patents

磁気記録媒体の製造における可帯磁層の差速度グラビアコーティング

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JPH10504674A JP8508054A JP50805495A JPH10504674A JP H10504674 A JPH10504674 A JP H10504674A JP 8508054 A JP8508054 A JP 8508054A JP 50805495 A JP50805495 A JP 50805495A JP H10504674 A JPH10504674 A JP H10504674A
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ブロスト,マイケル・ジェイ
ゲルク,ノーマン・イー
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    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • B05C1/0856Reverse coating rollers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/842Coating a support with a liquid magnetic dispersion

Abstract

(57)【要約】 グラビアロール(12)の表面速度とは実質異なる速度で、可とう性バッキングウェブ(14)を独立的に駆動することにより、上記可とう性のバッキングウェブに可帯磁層を高速でグラビア塗工することが出来る。バッキングウェブ(14)の進行方向と逆の方向にグラビアロール(12)が回転する場合に、とりわけ高速の塗工速度が得られた。一実施形態において、ニップロール(34)がバッキングウェブ(14)をバックアップロール(15,30)に押し付ける一方、グラビアロール(12)とバックアップロール(15,30)間に間隙が存在し、アイドルロール(17)がこの間隙の下流側に位置して、短円弧に亘ってバッキングウェブ(14)をグラビアロール(12)に強制接触させる。上記バックアップロール(30)が金属製等の硬い表面を持つ場合、該表面は正確に機械仕上げが可能であり、溶剤の蒸気にさらされてもその正確さを維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】 磁気記録媒体の製造における可帯磁層の差速度グラビアコーティング発明の背景 技術分野 本発明は、主として、可帯磁層(磁化可能な層)を形成するためにグラビア塗 工(コーティング)を用いた、磁気記録媒体の製造方法及び製造装置に関するも のである。背景技術 ほとんどの磁気記録媒体の可帯磁層は、有機バインダー中の帯磁可能(磁化可 能)な微粒子の塗膜から構成されている。帯磁可能な塗膜は均一の厚みでなけれ ばならず、1.0mil(25μm)が一般的である。又、ピンホールや条こん等の 欠陥や、粒子の固まり(集塊)があってはならない。この塗膜は、米国特許第3 ,761,311号(パーリントン氏他)に記載の直接グラビア塗工(塗布)装置 により形成できる。該特許の図1にはタンク10が示されているが、これには可 帯磁粒子(磁化可能な粒子)とバインダーとの分散剤11が連続的に供給される 。この分散剤はグラビアロール12の細かい溝に取り入れられ、ドクターブレー ド13によりグラビアロール12をこする(かき取る)ことによって、該溝中に 存在する分散剤のみが残るようになっている。分散剤は、ゴムロール14により 、矢印16で示される通り、グラビアロール12と同速度で同方向に移動する未 塗工の支持部材15に圧接、転移(転写)せしめられる。揮発性ビヒクルが有意 に蒸発する前に、塗膜のきざみ付きパターン(ローレット目パターン、knur l pattern)が柔軟なブレード17によって平らにされる。塗布された 支持部材は、この後、一対の棒磁石18の間を通り、可帯磁粒子が物理的に整列 させられ、加熱されたオーブン19に更に移送されて塗膜が乾燥せしめられる( 第4段65行〜第5段4行)。 上記パーリントン特許において、グラビアロールは、支持部材(以下、「支持 ウェブ」と呼ぶ)と、バックアップロール(パーリントン特許では「ゴムロール 14」)の両ロールを駆動し、上記可帯磁分散剤は、グラビアロールのセル(隔 室)パター ン(cellular pattern)の鏡像における支持ウェブに転移され る。もっとも、エッチング等その他の技術も知られているが、パーリントン特許 からの引用によれば、上記パターンは、グラビアロールのセルがローレット切り (knurling)により形成されることが多いので、きざみ付パターン(ロ ーレット目パターン)と呼称されている。 プルクラベック氏他による「安定グラビア塗工のためのきざみ付ロールのデザ イン」(ケミカル・エンジニアリング・サイエンス、第38巻、第8号(198 3年)、1309〜1314ページ)には、磁気記録媒体についての言及はない が、着色バインダー等の高粘度流体を沈着させる直接グラビア塗工(ダイレクト ・グラビア・コーティング)に使用されるグラビアロールのデザインに関する有 益な情報が含まれている。本願発明者の1人は上記プルクラベック資料の共著者 である。 プルクラベック資料には多数のグラビアロールに対する試験が報告されている 。これらグラビアロールのセル(隔室)は、ねじれ角30〜90°、歯角53〜 117.5°、ピッチ5〜39個/cmの溝からなっている。このようにセルサイ ズは多様であるが、流体の転移量(取り出し量、拾い出し量、ピックアウトの量 )は溝容積の約59%と一貫していた。ピンホールや条こん等の欠陥のない均一 な塗膜を得るには、適正で安定したピックアウトが必要である。安定したピック アウトのためには、グラビアロールの溝内の流体が、図3に示すように、各々1 つの尾根を形成しながら転写(transfer)されねばならない。これは、 きざみ付ロールの塗工線サイクルや押圧うね付け(リブ形成)サイクル(imp osed ribbing frequency)が、同一の湿式塗工厚さを得 る時の流体の安定した自然のうねサイクルと一致した時に達成される。そして、 流体の安定した自然のうね(リブ形成)サイクルを得るために、それは、移動す るウェブ上に、グラビアロールが移送する容量(容積)に等しい単位面積当りの 容積の流体を通過させることのできる間隙高さにあるロール・コータやスプレダ ーで、付着せしめられる。ウェブの速度が増すと共に、単位幅当たりに自然に形 成される単位幅当りのうねの数(リブの数)は漸近的に増加し、最大値に達する 。この 最大の数が該流体の安定した自然のうね(リブ形成)サイクル(stable natural ribbing frequency)である。 プルクラベック資料によると、上記の押圧うね付けサイクルは、グラビアロー ル溝のピッチをねじれ角の正弦数倍すれば求められる。ここで、押圧うね付けサ イクルの自然うね付けサイクルに対する比率は、「うね率(Ribbing R atio)」、あるいは「RR」と呼ばれる。プルクラベック資料では、適正で 安定したピックアウトを得るには、RRが1に近似していなければならない。グ ラビアロールのこのRRやその他のパラメータは、グラビアロールがウェブを駆 動するときに、高粘度流体の塗膜が一様になるように厳密に制御する必要がある 。 安定したピックアウトは、融合したもの(つまり、塗膜の隣接した尾根が、塗 布された分散剤により相互に連絡している状態)か、散開したもの(つまり塗膜 の隣接尾根が隔てられている状態)かのいずれかである。しかし、融合状態であ れ、散開状態であれ、可帯磁粒子の分散により形成される尾根は粘度が非常に高 いため、それ自体で平滑になることはなく、従って乾燥前の平滑化が必要となっ てくる。散開した状態でのピックアウトも平滑化は可能であるが、ピックアウト が融合状態の場合は平滑化がより効果的に行われる。 グラビアロールが約400ft/分(122m/分)までの速度で支持ウェブを 移動させるときには上質の可帯磁層を塗布できるが、より高速度で塗布するとき には、以下の不都合があった。つまり、その不都合は、(1)溝に材料を充填し 、掻き落とす(掻き取る)ことの困難性、(2)ミスチング、(3)安定した融 合状態のもののピックアウトが不可能であること、そして(4)非常に薄い支持 ウェブの長手方向にしわが寄り、その結果、塗工(被膜)厚さが不均になりがち となることである。おまけに、約400ft/分(122m/分)の支持ウェブ速 度では、0.08mil(2μm)未満の乾燥厚さに塗布できる可能性はなかった。 上記各従来例は、グラビアロールが支持ウェブを駆動するグラビア塗工(グラ ビア・コーティング)に関するものであるが、逆転(反転)グラビアコーティン グ(reverse gravure coating)も、少なくともウイッ ト氏の刊行物つまり「逆転グラビア・・・その1」(紙、フィルム及び箔加工器( Fo il Converter)、第51巻、1977年8月、41〜43ページ) の発表以来知られるようになった。このウィット氏の刊行物は磁気記録媒体につ いてはふれていないが、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)の水性分散剤の塗工( コーティング)に関するものである。ウィット氏は、このような分散剤は、それ までは、エアナイフ塗工(コーティング)によって塗布されるものがほとんどで あり、110〜130m/分の速度でミスチングが発生していたが、これは逆転 グラビアコーティング(塗工)では起こらない問題であると述べている。又、ウ ィット氏は、上質の塗膜を得るには、グラビア(アプリケータ)ロールがウェブ と少なくとも同速度で回転する必要がある、と述べている(43ページ、左段) 。ウィット著「逆転グラビア・・・その2」(紙、フィルム及び箔加工器(Foi l Converter)、第51巻、1977年9月、51〜53ページ)も 参照されたし。 逆転グラビア塗工はベンクレイラ氏他によっても、「低粘度流体のグラビアロ ール塗工」(表面塗膜国際JOCCA、第75巻、第7号、1992年7月、2 61〜268ページ)において論じられている。このベンクレイラ氏の刊行物に おいて、第1組の実験と第2組の実験が報告されている。つまり、第1組の実験 は単一の速度比(速度比が−1.0の逆転グラビア・コーティング)に関する実 験であり、第2組の実験はグラビアロールの速度を0.83m/秒に保つ一方、基 層の速度を種々の速度比に変更する実験である(264ページ、左段)。 下記の2つの資料(刊行物)はリバース・グラビア塗工に関する。1つは、パ テル氏等による「ニュートン流体のグラビアロール塗工」(ケミカル・エンジニ アリング・サイエンス、第46巻、第3号、1991年、751〜756ページ )であり、他方はベンクレイラ氏その他著の「ダイレクト・グラビアロール塗工 」(ケミカル・エンジニアリング・サイエンス、第48巻、第12号、1993 年、2329〜2335ページ)である。これらの2つの刊行物の夫々の第1節 では「オーディオ、ビデオ及びコンピュータテープ」の被膜厚さについては述べ られているが、そのようなテープの塗膜(コーティング)については何も言及さ れていない。各刊行物には、ニュートン流体のみを考慮していると書かれている 。一方で、可帯磁粒子(magneticable particles)とバ インダーと の塗工(被膜形成、塗布)可能な分散剤はニュートン流体(Newtonian )ではない。発明の開示 本発明により、上記問題は回避されると共に、バッキングウェブ(支持ウェブ )をグラビアロールで駆動する際に適当と考えられていた従来速度よりも有意に 高速で、可帯磁粒子とバインダーとからなる流体の分散剤を可とう性(柔軟性) を有する細長のバッキングウェブにグラビア塗工(コーティング)により転移( 転写、transfer)させることが可能ならしめられ、その結果、製造コス トの十分な低減が図られる。上記改良を成就するために、 a)一定速度で回転せしめられるグラビアロールの溝に、可帯磁粒子とバインダ ーとからなる流体の分散剤を連続的に供給し、 b)グラビアロールの表面速度とは異なる一定の速度で、可とう性のバッキング ウェブを長手方向に独立的に駆動し、 c)分散剤の付着したグラビアロールに、バッキングウェブを強制的に接触させ て、湿ったと分散剤の塗膜をバッキングウェブに転移(転写、transfer )する。 グラビアロールとバッキングウェブとの表面速度は異なっているため、本発明 は、「差速度」グラビア・コーティング(グラビア塗工)と呼ばれるものを採用 している。グラビアロールがバッキングウェブの進行方向と反対に回転する逆転 (反転)グラビア塗工において、表面速度の差は最大になる。グラビアロールと バッキングウェブとの表面速度比を、ここでは「速度比」と称する。この速度比 は、逆転グラビア塗工時には負の値となる。 1未満の正の速度比の場合、グラビアロールの表面速度はミスチング(mis ting)の発生しないレベルにまで減じられるのが望ましい。グラビアロール 表面がどんなに速く移動しても、逆転グラビア塗工ではミスチングは起こらない 。 正転グラビア塗工(forward gravure coating)及び 逆転グラビア塗工において、グラビアロールの表面速度を低下させると、グラビ アロールの摩耗が低減し、従ってロール寿命が延びる。さらに、溝に分散剤を充 填して掻き落とす(掻き取る)のが容易になり、グラビア溝に容易に均一に(分 散剤が)つめられることが実現される。得られた塗膜(被膜)は均一性の高いも のとなる傾向がある。 バッキングウェブをグラビアロールで駆動するのに比較して、差速度グラビア 塗工(正転グラビア塗工と逆転グラビア塗工とを含む)は更に3点の長所を有す る。つまり、(1)バッキングウェブを非常な高速で前進させながら、融合した ものを安定した状態でピックアウトすること(stable merged p ickout)が実現でき、(2)溝に(分散剤を)均一に充填すると共に、長 寿命を可能とするに十分低速のグラビアロール速度において、高速の塗工(コー ティング)が実現でき、(3)速度を変化させるだけで、有意に異なった均一厚 さの乾燥塗膜が形成され、グラビアロールのデザインを改めずに広範囲の厚さの 塗膜が得られる。 差速度正転グラビア塗工では、グラビアロールのねじれ角は60〜80°が好 ましい。実質的に80°以上のねじれ角では塗膜を平らにするのは困難であるが 、少なくとも60°のねじれ角では、これ以下のねじれ角で得られるよりも広範 囲の速度比で、安定した融合状態のものをピックアウトできる。 差速度正転グラビア塗工に比べて、逆転グラビア塗工では、事実上どのような グラビアロールを用いても、どのような塗工速度でも、又、−0.3〜−2.0の 速度比でも、安定した融合状態のものをピックアウトができる。ねじれ角90° 〜約0°のグラビアロールで安定した融合状態のものをピックアウトできるが、 30°〜60°のねじれ角が望ましい。この範囲外である場合は、安定した融合 状態のものをピックアウトするために、他のパラメータをより細かく制御する必 要があるからである。ねじれ角30°〜60°の時は、この範囲外の時よりも容 易に、経済的に塗工できる。グラビアロールのねじれ角が上記好ましい範囲内の 時、逆転グラビア塗工で形成される融合状態のピックアウトの山と谷は、バッキ ングウェブがグラビアロールで駆動されたり差速度正転グラビア塗工で達成され ることができる同一厚さに近いものとなり、従って、簡単に平らにならすことが 出来る。 差速度正転グラビア塗工の場合、速度比は0.3〜0.9かあるいは1.1〜2. 0が好ましいが、0.6〜0.8が更に好ましい。0.3〜0.6の速度比では、塗 工速度が小さい時を除き、通常、安定した散開状態のピックアウトが得られる一 方、0.6以上の速度比では一般に塗工速度にかかわらず融合状態のピックアウ トになる。差速度正転グラビア塗工は、逆転グラビア塗工に比べてグラビアロー ルの掻き落とし(掻き取り、doctoring)状態において多様な変化がつ けられる。 グラビアロールでバッキングウェブを動かすのに比べると、概して、差速度グ ラビア塗工においては、可帯磁塗膜を形成(塗布)するのに使用するグラビアロ ールのデザインは幅広く設定できる。グラビアロールでバッキングウェブを駆動 し融合状態のピックアウトを得るには、時には塗工分散剤の摩耗性によってすぐ に擦り減ってしまう程の小さなランド幅とする必要があったが、一方、差速度グ ラビア塗工によると、グラビアロールでバッキングウェブを駆動して安定した融 合状態のピックアウトを得られる場合のランド幅よりも大きいランド幅をもった グラビアロールを使用して、安定した融合状態のピックアウトが可能となる。ラ ンドは好ましくは3〜30mils(75〜750μm)幅で、より望ましくは6〜 20mils(150〜500μm)幅がよい。該範囲内のランド幅であれば、グラ ビアロールは長寿命を得ることが出来、ピックアウトを平滑にするのも容易であ る。 差速度グラビア塗工は、グラビアロールによりバッキングウェブを駆動する場 合の前記限界速度400ft/分(122m/分)よりも、一層高速の塗工速度を 達成する。逆転グラビア塗工は、差速度正転グラビア塗工よりも更に一層の高速 を実現することができる。 逆転グラビア塗工によれば、グラビアロールでバッキングウェブを駆動する時 に得られるよりもはるかに薄く均一の塗膜が形成出来る。つまり、グラビアロー ルでバッキングウェブを駆動する場合には、最小0.08mil(2μm)の厚みが 得られたが、逆転グラビア塗工ではわずか0.01mil(0.25μm)の乾燥厚さ を有する可帯磁塗膜を形成できる。図面の簡単な説明 図におけるすべての図面は、大略図面である。 図1は、可帯磁粒子とバインダーとの分散剤を可とう性の支持ウェブに連続的 に転写するための本発明に係る差速度グラビア塗工(コーティング)装置の正面 図である。 図2は、図1の2−2線断面図である。 図3は、本発明の第2の差速度グラビア塗工装置の部分正面図である。 図4は、図3の4−4線断面図である。 図5は、本発明の第3の差速度グラビア塗工装置の部分正面図である。 図6−8の各々は、種々の差速度グラビア塗工条件下における異なった速度比 での乾燥被膜厚さに対する効果を示すグラフである。詳細な説明 図1において、グラビア塗工機(グラビア・コータ)の受け皿10には、可帯 磁粒子とバインダーとからなる流体の分散剤11が連続して供給される。この分 散剤は、グラビアロールの細かい溝に取り込まれる。このグラビアロール12は 、2頭矢印12aで示される通り、時計回りか反時計回りに回転駆動されること ができる。該グラビアロールが時計回りに回転する時、この分散剤は、溝内に収 容された分散剤のみが実質的に残るようにドクターブレード13によって掻き落 とされる(掻き取られる)。グラビアロールが反時計回りに回転する時は、点線 13aで示される位置までドクターブレードは移動し、この位置がドクターブレ ードの退避位置である。 可とう性を有する(柔軟な)バッキングウェブ(支持ウェブ)14は、バック アップロール15の周囲で搬送される。このバックアップロール15は、柔軟な 表面(compliant surface)を有しており、矢印15aの方向 に独立的に駆動される。又、バックアップロール及び/又はグラビアロールを互 いに当接するように移動させることにより、バッキングウェブ(支持ウェブ)は 分散剤の付着したグラビアロールに強制的に接触せしめられる。このような接触 力によりバックアップロールがわずかに変形するのが望ましいが、この力はグラ ビアロールやバックアップロールの回転速度を低下させない程度に制限する必要 がある。湿った分散剤の塗膜(被膜)16は、グラビアロールからバッキングウ ェ ブに転写される。バッキングウェブがグラビアロール12とバックアップロール 15との間の間隙から出てくる時は、ほぼ水平に移動する。図示の通り、バック アップロール15とグラビアロール12との間の間隙を維持する手段61で、バ ックアップロール15を動かすことができる。この維持手段61は上記間隙を調 整し、その間隙を大きくすることが可能である。 次に、バッキングウェブの非塗膜面がテイクオフアイドルロール17に接する 。テイクオフアイドルロール17の位置は、該ロールがグラビアロールとバック アップロールの中心を結ぶ線の垂線に対して−20°〜20°のテイクオフ角度 (引取り角度)αを形成するように、該テイクオフアイドルロールの位置を調整 するための調整手段63で、鉛直方向に調整可能である。揮発性ビヒクルが有意 に蒸発する前に、湿った塗膜16に抗して引きずられる矩形の可とう性フィルム 片20を含むアセンブリ19が、該塗膜16を平滑にする。塗工(塗布)された バッキングウェブは一対の棒磁石22の間を通り、その結果可帯磁粒子は物理的 に整列させられる。そして、バッキングウェブは、プルロール(引張りロール) 23により一定速度でオーバドライブされる。これによりバッキングウェブに逆 張力(back tension)が生じる。この後、バッキングウェブは加熱 されたオーブン24を通過し、塗膜が乾燥せしめられる。 図2に示されるように、バックアップロール15の各端部には、アンダーカッ ト26が形成されており、バッキングウェブ14は、該アンダーカット間の円筒 部表面の長さよりも幅が広くなっている。上記逆張力により、バッキングウェブ 14の両縁部28は、グラビアロールからアンダーカッドの空間内に引き込まれ るので、両縁部28は、湿った分散剤に接することはない。もし塗布されたバッ キングウェブに未塗工の端縁部がなかったら、可とう性フィルム20で平らにさ れる時に、湿った分散剤が該フィルムの未塗工側に押し出されて下流のロール群 に転移することもありうる。 図3,4の装置は図1,2の装置と以下の4点で異なる。つまり、(1)バック アップロール30がグラビアロール12の上流に位置決めされ、該バックアップ ロール30は、硬い(hard)、あるいは柔軟(compliant)な表面 を有 することが出来、(2)バックアップロールとグラビアロールとの間に間隙32 が設けられ、(3)ニップロール34がバッキングウェブ14をバックアップロ ールに押し付けることにより、バッキングウェブをバックアップロールの表面速 度で駆動させ、(4)短円弧間でバッキングウェブをグラビアロール12に強制 的に接触させるように、テイクオフアイドルロール17が位置決めされている。 バックアップロール30の表面が硬い(hardな)場合には、ニップロール3 4は柔軟(compliant)な表面を有しており、バックアップロールの表 面が柔軟(compliant)な場合は、ニップロール34は硬い(hard な)表面を有している。 バッキングウェブ14の薄い時、例えば1.0mil(25μm)未満の時、上記 間隙32は狭くなければならない。バッキングウェブが、バックアップロールを 離れた直後に、分散剤の付着したグラビアロールに接触するように、上記間隙3 2は、2〜50mils(50〜1250μm)が好ましく、さらには20mils(5 00μm)未満が好ましい。間隙が狭いと、薄いバッキングウェブの縦じわ傾向 が防止でき、湿った分散剤がグラビアロールから転移する際に、それが平らに保 持される。 硬い表面を持つバックアップロール、好ましくは金属表面を有するバックアッ プロールには少なくとも長所が2つある。まず第1に、柔軟なロールよりも精度 良く機械工作が可能であり、分散剤の転移(転写)中における薄いバッキングウ ェブの平坦性が高められる。第2に、硬いバックアップロールは、柔軟なバック アップロールならば膨張や損傷を引き起こす可能性がある分散剤の溶剤の蒸気に さらされても、その正確な表面を保つ点である。 図3,4の装置には、間隙32を一時的に広げ(テイクオフアイドルロール1 7を退避させて広げるのが好ましい)て、継ぎ目(splice)が塗工を施さ れることなく(塗布されることなく)通過できるようにする手段(図示せず)を 含めることも可能である。こうすることにより、以下の利点が得られる。つまり 、当該利点は、 (1)継ぎ目が、狭間隙で飛沫を生じさせることが可能であり、 (2)継ぎ目の塗工は不均一であり、例えば適当に乾燥されずに汚れの原因と な るような普通ではない肉厚の領域をなくすことができ、 (3)継ぎ目領域のムダな廃棄が減少することである。 継ぎ目領域に塗工を施さない場合には、平滑化アセンブリ19は継ぎ目で退避せ しめられる。さもなければ、塗布されていないバッキングウェブ14と可とう性 フィルム20との接触により、可とう性フィルムがその取り付け位置から引っ張 り外されてしまう可能性がある。 図4に示す通り、バックアップロール30の各端部には縁取り(ベベル)36 をなすアンダーカットが設けられており、バックアップロールの円筒部表面の長 さはバッキングウェブ14の幅よりも短くなっている。バッキングウェブ上の逆 張力(back tension)は、該ウェブの端縁部38が塗布されない状 態で残るように、縁取り36側に端縁部38を引っ張る。この縁取り36は、又 、バッキングウェブを平坦に保つものであるが、この機能は、バックアップロー ル15とグラビアロール12との間の圧力によりバッキングウェブを平坦に保つ 図1,2の装置では不要である。この縁取りの角度は、バックアップロールの軸 線に対して5〜30°、更には10〜20°であるのが望ましい。 図5の装置において、可とう性バッキングウェブ14はインプットアイドルロ ール40とテイクオフアイドルロール17との周囲で夫々搬送される。上記ロー ルの内の少なくとも一方のロールは、短い円弧間でバッキングウェブをグラビア ロール12に強制的に接触させるべく移動可能である。図1におけるのと同様に 、バッキングウェブはプルロール23により定速でオーバドライブされ、発生す る逆張力はキャプスタン/ニップロールアセンブリ45で維持されるので、バッ キングウェブはグラビアロールにしっかりと押さえつけられる。この可とう性バ ッキングウェブは、しわを生じることなく逆張力に耐えるための適度の剛度と張 力が必要である。この理由から、1又は2mils(25又は50μm)未満の厚み のバッキングウェブには、図5の装置よりも逆張力の弱い図1,2又は、図3,4 のいずれかの装置で塗工するのが望ましい。 バッキングウェブの幅は、グラビアロールの溝域の長さよりも短いので、全幅 にわたり塗工が施される。全幅に亘る被膜(塗膜)は、湿った分散剤をガイドロ ール上に押当てずに平滑化するのは不可能なので、自己平滑性分散剤でなければ ならない。しかしながら、バッキングウェブの端縁部を載置させる縁取り(ベベ ル)がアイドルロール40と17とに形成されている場合には、バッキングウェ ブは、塗膜を有さない端縁部を有することができる。 図5の装置にあっては、インプットアイドルロール40は図示の位置からグラ ビアロールの近くに(図3,4のバックアップロール30の位置に相当する位置 まで)移動可能であり、テイクオフアイドルロール17も同じくグラビアロール の近くまで移動可能である。 図5の装置と図3,4の装置との相異点は、(1)駆動されるバックアップロ ール30の代わりに、インプットアイドルロールを採用したこと、(2)バッキ ングウェブに作用せしめられる逆張力は、上記駆動されるバックアップロール3 0とニップロール34ではなく、キャプスタン/ニップロールアセンブリ45に より維持すること、そして(3)図3,4の上記駆動されるバックアップロール 30と平滑化アセンブリ19が削除されたことである。この削除のおかげで、図 5の装置は、図3,4の装置よりも、製造、動作、維持管理の面で一層経済的な ものとなっている。 図5の装置では、アイドルロール40か17を一時的に退避させることにより 継ぎ目は塗布されることなく通過できる。図1〜5の各装置では、差速度正転グ ラビアコーティング(forward differential−speed gravure coating)と差速度逆転(反転)グラビアコーティン グ(reverse differential−speed gravure coating)の両方が可能である。正・逆両回転コーティングにおいて、 速度比の変化で異なった塗膜厚さが得られる。この結果を示したのが図6〜8で ある。 図6において、曲線50と52は、図1,2の装置を使用した差速度正転グラ ビアコーティングにおいて、グラビアロールのねじれ角が各々45°及び80° の時に観察された乾燥被膜の厚さと速度比との関係を表したものである。各曲線 の実線部は安定した融合状態のものがピックアウトされた範囲を示している。 図7の曲線55は、図1,2の装置による差速度逆転グラビアコーティングに おいて観察された乾燥塗膜厚さと速度比との関係を示しており、該曲線55の全 長にわたって、安定した融合状態のものがピックアウトされた。 図8の曲線58は、図5の装置による差速度逆転グラビアコーティング時に観 察された乾燥塗膜厚さと速度比との関係を示したものである。曲線58の全長に わたって、安定した融合状態のものがピックアウトされた。 図6,7,8の各図で明らかなように、差速度グラビアコーティングにおいて 速度比を変えただけで、異なった均一の厚さの乾燥塗膜が得られるので、所定の グラビアロールで種々の厚みの塗膜が形成できる。しかし、乾燥塗膜厚さを大き く変えたい場合には、異なったグラビアロールが必要となる可能性があり、歯角 、ピッチ、ランド幅等その他の要素も変更しなければならない。 本発明の差速度グラビアコーティングにおいては、歯角は70〜140°が好 ましく、溝ピッチは5〜250個/インチ(2〜100個/cm)が好ましい。 もし歯角が実質70°未満であるか、溝のピッチが実質250個/インチ(10 0個/cm)を越える場合には、流体分散剤が均一にピックアウトできない可能性 がある。これは、特に、粘度の高い分散剤で起こりやすい。又、歯角が大きい程 、洗浄が容易になる。一方で、実質140°以上の歯角を有する溝を精確に形成 するのは難しいので、歯角は100〜120°が理想である。 バッキングウェブをグラビアロールで駆動する時は、うね率(リブ形成率、R ibbing Ratio)が非常に重要であるが、差動グラビアコーティング の場合はさほど重要ではないし、逆転グラビアコーティングではほとんど重要性 はない。 実例1 図1,2の装置を、厚さが0.56mil(14μm)、幅が12.5インチ(3 1.8cm)である二軸延伸ポリ(エチレンテレフタレート)フィルムからなる柔 軟なバッキングウェブ上に、差速度正転グラビアコーティングによって可帯磁塗 膜を形成するのに用いた。アンダーカット26の間のバックアップロール15の 円筒部表面の長さは、12.375インチ(31.4cm)で、各アンダーカッ ト の深さは0.125インチ(0.3cm)であった。グラビアロールの主な特徴は 、 直径: 10インチ(25cm) 幅: 20インチ(50cm) ねじれ角:45° ピッチ: 50溝/インチ(19.7溝/cm) ランド幅:3.4mils(86μm) 歯角: 115° ポリウレタンバインダーのメチルエチルケトン溶液中のFe2O3針状粒子の分散剤 がグラビアロールに連続的に供給された。分散剤は、38%の固型含量と、せん 断速度10000秒-1で20cpsの粘度はを有していた。このコーティング装置 には、ランドから分散剤を掻き落とす(掻き取る)ための金属製ブレードが備え られていた。 バッキングウェブを1000ft/分(305m/分)の速度で進ませながら、 グラビアロールの表面速度を変えて、種々の速度比で多数の塗料を塗布した。湿 っている塗膜はそれぞれ平らにされ、磁気的に方向付けられ(整列せしめられ) 、乾燥せしめられた結果、均一の厚さの可帯磁層が形成された。種々の速度比で 得られた可帯磁層の厚さは、図6の曲線50で示されている。各可帯磁層は顕微 鏡観察でも、情報の記録・再生に使用しても、事実上欠陥はみられなかった。 実例2 図1,2の装置を、実例1と同じ方法で、差速度正転グラビアコーティングに よる可帯磁塗膜の形成に使用したが、グラビアロールのねじれ角と歯角をそれぞ れ80°,120°に変えた。種々の速度比による可帯磁層の厚さは、図6の曲 線52により図示している。 実例3 図1,2の装置を用いて、実例1と同一の可とう性バッキングウェブの上に可 帯磁塗膜を、逆転グラビアコーティングで形成した。グラビアロールの特徴は、 直径: 10インチ(25cm) 幅: 20インチ(50cm) ねじれ角:45° ピッチ: 40溝/インチ(15.7溝/cm) ランド幅:13.8mils(350μm) 歯角: 90° 実例1のコーティング手順に従ったが、分散剤は、34%の固型含量と、粘度を 、せん断速度10000秒-1で15cpsの粘度とを有し、バッキングウェブの進 行速度を1000ft/分(305m/分)とした点が異なる。異なった速度比で の可帯磁層の厚さは、図7の曲線55で図示している。 実例4 図5の装置を用いて、実例1と同一の可とう性バッキングウェブの上に逆転グ ラビアコーティングで可帯磁塗膜を形成した。バッキングウェブは、約3〜6° の円弧間でグラビアロールと接していた。該グラビアロールの特徴は、 直径: 10インチ(25cm) 幅: 20インチ(50cm) ねじれ角:45° ピッチ: 160溝/インチ(63溝/cm) ランド幅:2.8mils(71μm) 歯角: 70° 実例1の塗工手順に従ったが、分散剤は、15%の固型含量と、せん断速度10 000秒-1で14cpsの粘度とを有し、バッキングウェブの移動速度が500ft /分(150m/分)とした点が異なる。種々の速度比における可帯磁層の厚さ は、図8の曲線58で示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラム,ジョゼフ・エイチ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427(番地の表示なし) (72)発明者 クック,ケビン・ジェイ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427(番地の表示なし) (72)発明者 ブロスト,マイケル・ジェイ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427(番地の表示なし) (72)発明者 ゲルク,ノーマン・イー アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427(番地の表示なし) 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 長手方向に前進せしめられる柔軟で細長の支持部材(14)上に可帯磁粒 子とバインダーとからなる流体の分散剤を塗布して磁気記録媒体の可帯磁層を形 成する装置において、 a)グラビアロール(12)と、 b)上記グラビアロールを一定速度で回転させる手段と、 c)上記グラビアロール(12)の回転中に、可帯磁粒子とバインダーとから なる流体の分散剤をグラビアロールに連続的に供給する手段(10)と、 d)非柔軟性を有する表面を備えたバックアップロール(30)と、 e)グラビアロールの表面速度とは独立した一定の速度で上記バックアップロ ールを回転させる手段と、 f)グラビアロール(12)の上流側で上記支持部材(14)をバックアップ ロール(30)に付勢した状態で支持し、バックアップロール(30)の表面速 度で支持部材(14)を搬送させる柔軟なニップロール(34)と、 g)バックアップロール(30)とグラビアロール(12)の少なくともいず れか一方に接続され、該バックアップロール(30)とグラビアロール(12) との間の間隙を維持する間隙維持手段と、 h)支持部材(14)をグラビアロール(12)の所定の円弧上に亘って強制 的に接触させ、流体の分散剤をグラビアロール(12)から支持部材14に転写 させる強制接触手段、とを備えた装置。 2. 上記間隙維持手段は、間隙を50〜1250μmの間に保つようにした請 求の範囲第1項記載の装置。 3. 上記強制接触手段は、上記グラビアロール(12)の下流に位置するテイ クオフアイドルロール(17)と、 該テイクオフアイドルロール(17)を、グラビアロール(12)と上記バッ クアップロール(30)との中心を結ぶ線に直角な線に対して−20°〜20° のテイクオフ角度αの位置に調整する位置調整手段とを備えた請求の範囲第1又 は2項記載の装置。 4. 上記テイクオフアイドルロール(17)の上記位置調整手段は、上記支持 部材(14)を上記グラビアロール(12)の円弧3〜6°に亘って強制的に接 触させるように調整可能である請求の範囲第3項記載の装置。 5. 上記バックアップロール(30)は、各端部にベベル(36)が形成され ている請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の装置。 6. 上記ベベル(36)は、上記バックアップロール(30)の軸に対して5 〜30°の角度をなす請求の範囲第5項記載の装置。 7. 上記グラビアロール(12)の下流に位置するプルロール(23)と、 上記支持部材(14)に十分な逆張力を生じせしめるべく上記プルロールをオ ーバドライブさせて該支持部材をグラビアロール(12)に確実に付勢する手段 とを更に備えている請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の装置。 8. 長手方向に前進せしめられる柔軟で細長の支持部材(14)上に可帯磁粒 子とバインダーとからなる流体の分散剤を塗布して磁気記録媒体の可帯磁層を形 成する装置において、 a)グラビアロール(12)と、 b)上記グラビアロールを一定速度で回転させる手段と、 c)上記グラビアロール(12)の回転中に、可帯磁粒子とバインダーとから なる流体の分散剤をグラビアロール(12)に連続的に供給する手段(10)と 、 d)非柔軟性を有する表面を備えたバックアップロール(15,30)と、 e)グラビアロール(12)の表面速度とは独立した一定の速度で上記バック アップロール(15,30)を回転させる手段と、 f)グラビアロール(12)の上流側で上記支持部材(14)をバックアップ ロール(15,30)に付勢した状態で支持し、バックアップロール(15,3 0)の表面速度で支持部材(14)を搬送させる柔軟なニップロール(34)と 、 g)バックアップロール(15,30)とグラビアロール(12)の少なくと もいずれか一方に接続され、該バックアップロール(15,30)とグラビアロ ール(12)との間の間隙を維持する手段であって、バックアップロールとグラ ビアロールとの間の間隙を大きくして継ぎ目が塗布されない状態で通過せしめら れるようにする手段と、 h)支持部材(14)をグラビアロール(12)の所定の円弧上に亘って強制 的に接触させ、流体の分散剤をグラビアロール(12)から支持部材14に転写 させることを可能にする強制接触手段、とを備えた装置。
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