JPH02281419A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH02281419A
JPH02281419A JP10026989A JP10026989A JPH02281419A JP H02281419 A JPH02281419 A JP H02281419A JP 10026989 A JP10026989 A JP 10026989A JP 10026989 A JP10026989 A JP 10026989A JP H02281419 A JPH02281419 A JP H02281419A
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JP
Japan
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magnetic
layer
magnetic layer
section
roll
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Application number
JP10026989A
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English (en)
Inventor
Takayuki Iwase
岩瀬 孝之
Masaaki Sakaguchi
正明 坂口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関する、特にバッ
ク層を有する磁気記録媒体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
−iにオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体として、強磁性粉末が結合剤中に分散
されている磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒
体が用いられている。そして、特にテープ状の形態の磁
気記録媒体(磁気テープ)においては、磁気テープと走
行系との接触性を改善して走行性能を向上させるために
、非磁性支持体の磁性層が設けられていない面にバック
層(バックコート層)を備えたものが既に開発され、利
用されている。一般に、こうしたバック層は、非磁性粉
末がバック層結合剤中に分散されてなる。
このような磁気記録媒体は、まず磁性層形成用の結合剤
成分と強磁性粉末などの粒状成分とを溶剤に分散させた
磁性塗料を、非磁性支持体上に塗布して塗布層を形成し
、次いで磁性塗料が塗布されていない支持体面に、バッ
ク層形成用の結合剤成分と非磁性粉末とを溶剤に分散さ
せたバック層形成塗料を塗布し、上記の塗布層に含まれ
る強磁性粉末を磁場配向させた後、磁性層およびバック
層の乾燥処理を行ない、さらに磁性層に表面平滑化処理
などの処理を施し、所望の形状に裁断することにより製
造されている。
このようにして製造された磁気記録媒体の磁性層に関し
て見ると、磁性層の表面は一般には粒状成分が磁性層に
強固に固定され、非常に平滑であると考えられている。
しかしながら、本発明者の検討によると、磁性層の表面
には固定不充分な粒状成分(例えば、強磁性粉末、研磨
材)などが存在していることが判明した。このような固
定不充分な粒状成分は、例えばビデオテープにおいては
走行中に脱離して磁気ヘッドに付着して磁気ヘッド目詰
まりの原因となることがあり、またドロップアウトの発
生原因となることがある。
従来バック層を有する磁気記録媒体の製造方法は、磁性
層を塗布・乾燥後、他面にバック層を塗布・乾燥後、磁
性層面に金属ロール、バック面に樹脂などで作られた弾
性ロール又は金属ロールを当接させカレンダー処理する
事が一般的である。
これによって磁性層面の表面性(平滑度)が向上し、結
果として再生ヘッド間のスペーシングが減少させられる
為に電磁変換特性上好ましいが、同時にバック層の表面
性平滑度も向上し、摩擦係数が増大しテープ走行上問題
となる。
上記の問題解決方法として、特開昭61−122921
号公報に示される様に、磁性層を塗布・乾燥後、磁性層
をカレンダー処理し、バック層を塗布するといった試み
が公開されている。
しかしながら上記方法によると、バック層にカレンダー
処理を行わないために、第5図に示すようにバック層3
1aは平滑化されず摩擦係数の増大といった問題は発生
しないが、カレンダー処理を行っていない前記バック面
31aはカレンダー処理後の磁性層32aに比べて表面
が粗く、巻取ることによって第6図に示すように、バン
ク層の突起物33が、平滑性の高い前記磁性層32aに
転写し32bのようになり、それによって信号の録音再
生の過程で生ずるノイズで振幅の変動によるAM性変調
ノイズが増加したり、ドロップアウトが増加するといっ
た問題点があった。また、巻取後、しばしばテープ歪み
を取去る為に一定時間加熱するバルクサーモと呼ばれる
工程を経ると、この場合特に熱収縮による巻締が発生す
るため、バック層の転写の問題は、さらに大きい。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記問題点を解決し、バック層の突起
物33の転写によるAM性変調ノイズの増加や、ドロッ
プアウトの増加を防ぐ磁気記録媒体の製造方法を捉供す
ることにある。
〔発明の構成] 本発明の上記目的は非磁性支持体の一面に磁性層を、他
面にバック層を設けてなる磁気記録媒体の製造方法に於
いて、磁性層を塗布・乾燥後、カレンダー処理を行い、
その後他面にバック層を塗布し、該バック層の表面を研
磨し巻取り、その後サーモ処理することを特徴とする磁
気記録媒体の製造方法によって達成される。
本発明の特徴としては、前記バック層を塗布した後、バ
ック層の表面を研磨し巻取り、その後サーモ処理する事
に特徴がある。
以下、本発明に係わる磁気テープの製造方法の1実施態
様を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の1実施態様の概略フローシートを示す
。但し本発明は本実施態様に限られるものではない。
ポリエステルフィルム等で形成された支持体1は、送出
部2の供給ロール2aより送出され、強磁性粉末塗布部
3において磁性層塗布液4が塗布されて磁性層が形成さ
れる。この塗布部3ば磁性酸化鉄を主成分とする液状の
磁性層塗布液4が収容された液槽5と、この液槽5に下
面が浸漬され表面にグラビア状の網目凹部が形成された
グラビアロール6と、このグラビアロール6との間に前
記支持体1を挟持するバックアップローラ7で構成され
ている。塗布部3によって形成された磁性層は、磁場配
向処理が施された後、乾燥部8で80℃で約15秒間乾
燥させられ、その後磁性層を塗布された支持体9aとし
てカレンダ一部10に入る。このカレンダ一部10は、
鏡面金属ロール10a、弾性ロール10bとの5段構成
のスーパーカレンダーロールからなっており、磁性層表
面には鏡面ロールIOaが、バック面番ごは弾性ロール
が接触するように、これらのロール間を磁性層を塗布さ
れた支持体9aがロール表面温度60〜90℃、線圧2
00 kg/cm〜320 kg/c+nで加熱加圧さ
れながら通過してカレンダー処理され、第2回に示した
平滑な表面を有する磁性層32aを設けたウェブが形成
される。その後バック塗布部11において、カーボンブ
ラックを主成分とするバック層が磁性層と同様の方法で
磁性層の反対面に塗布され、乾燥部16に送られる。磁
性層、バック層を塗布形成された第5図に示したウェブ
9bはその後研磨部17でバック面を研磨し巻取時転写
の原因となるバック面に存在する突起物33の先端がカ
ットされ第3図に示したウェブが得られる。この研磨手
段としては、その他研磨テープによる方法(例えば特開
昭50−82692号公報)、多孔性素材で切削性のあ
る研磨ロール(例えば砥石ロール)による方法、ブレー
ド刃を用いる方法(特開昭63−9E!834号)等の
公知の手段を用いて行うことが出来る。
この場合研磨ロールの回転速度としては、600〜15
00r、p、mが好ましい。本実施例では、ダイヤモン
ド砥石を用い、この研磨ロール18に対して案内ロール
19により、両面塗布法ウェブ9bを当接させ、研磨ロ
ール18を上記速度で高速回転させて両面塗布法ウェブ
9bのバック層表面を研磨する。研磨ロールはウェブの
走行方向と逆回転にすることが好ましい。
上記の様にバック表面が研磨された両面塗布法ウェブ9
bは、除塵部20に送られ、研磨処理によって表面に付
着した処理粉や塵埃などを除去する。この方法としては
、不織布を使用した乾式除塵方法(例えば特開昭60−
231094号公報)を適用できる。
除塵後両面塗布済ウェブ9bは、巻取部21で、ロール
21aとして巻取られる。
巻取られたロール21aは、サーモ室22に運ばれ、バ
ルクサーモにかけられ、テープの歪みが取り去られる。
即ち、本発明におけるバルクサーモとは、テープの歪み
を除去するための工程である。このバルクサーモ条件と
しては、巻取ロールのま〜で一般に温度60〜100 
’C2湿度30%〜90%、時間として24〜100時
間熱がかけられる。得られた最終磁気テープ製品の断面
図を第4図に示した。
第3図に示した研磨したバ、ツタ面31cは、巻き取っ
た後のバルクサーモを行っても、第4図に示すように磁
性N 32 aに、第6図の従来の磁性層32bに見ら
れる様な面荒れを起こさず、テープの歪みを除去出来る
ことが分る。
尚、バック層の結合剤の形成成分として硬化剤を使用し
た場合には、研磨処理はカレンダー処理段階では、磁性
層およびバック層に含まれる硬化剤のうち、通常90重
量%以上が未反応の状態で含有されているので、カレン
ダー処理済ウェブを巻取することなく硬化処理を行なっ
て、少なくとも硬化剤の50重量%(特に好ましくは8
0重量%以上)を反応させたのちに実施することが好ま
しい。
硬化処理には、加熱硬化処理と電子線照射による硬化処
理とがあり、本発明においては、いずれの方法であって
も利用することができる。
この硬化処理によりカレンダー処理された磁性層に含有
される未反応の硬化剤が、樹脂成分と三次元網状の架橋
構造を形成するように反応する。
加熱処理の工程自体は既に公知であり、本発明において
もこれらの方法に準じて加熱処理を行なうことができる
。たとえば、加熱処理は、加熱温度を通常40℃以上(
好ましくは50〜80℃の範囲内)、加熱時間を通常2
4時間以上(好ましくは24時間〜40時間)に設定し
て行なわれる。
本発明について更に詳しく説明すると、本発明における
磁性層は、強磁性粉末などの粒状成分と、この粒状成分
が分散している結合剤からなる。結合剤は、樹脂成分と
さらに所望により配合される硬化剤とにより構成されて
いる。
磁性層の塗設は、通常の方法に従って行なうことができ
る。例えば、樹脂成分および強磁性粉末並びに所望によ
り配合される研磨材および硬化剤などの磁性層形成成分
を溶剤と共に混線分散して磁性塗料を調整し、この磁性
塗料を非磁性支持体上に塗布する方法を利用することが
できる。
樹脂成分は、通常磁性塗料の樹脂成分として使用されて
いる樹脂から選ばれる。樹脂成分の例としては、塩化ビ
ニル系共重合体(例、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体、
塩化ビニル・酢酸ビニル・アクリル酸共重合体、塩化ビ
ニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロ
ニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、−
5O3Naまたは一5OJaなどの極性基およびエポキ
シ基が導入された塩化ビニル系共重合体)、ニトロセル
ロース樹脂などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、ポ
リビニルアセクール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂(
例、ポリエステルポリウレタン樹脂、−5O3Naまた
は−SO,Naなどの極性基が導入されたポリウレタン
系樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂)を挙げる
ことができ墨。
また、硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシアネ
ート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物は
、通常ポリウレタン系樹脂などの製造の際に用いられて
いるもののなかから選択される。
ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパン1モルとの反応
生成物(例、デスモジュールL〜75(バイエル社製)
)、キシリレンジイソシアネートあるいはへキサメチレ
ンジイソシアネートなどのジイソシアネート3モルとト
リメチロールプロパン1モルとの反応生成物、ヘキサメ
チレンジイソシアネート3モルのビューレット付加化合
物、トリレンジイソシアネート5モルのイソシアヌレー
ト化合物、トリレンジイソシアネート3モルとへキサメ
チレンジイソシアネート2モルのイソシアヌレート付加
化合物、イソホロンジイソシアネートおよびジフェニル
メタンジイソシアネートのポリマーを挙げることができ
る。
また、電子線照射による硬化処理を行なう場合には、反
応性二重結合を有する化合物(例、塩化ビニル系共重合
体アクリレート、ウレタンアクリレート)を使用するこ
とができる。
本発明においては、樹脂成分として塩化ビニル系共重合
体のような硬度の高い樹脂とポリウレタン系樹脂のよう
な柔軟性を有する樹脂とを組合わせて使用することが好
ましい。
塩化ビルニ系共重合体のような硬度の高い樹脂とポリウ
レタン系樹脂のような柔軟性を有する樹脂とを組合わせ
て使用する場合、前者と後者との配合重量比は通常は9
:1〜5:5の範囲内(好ましくは9:1〜6:4)と
する。そして、硬化剤を使用する場合には、通常、上記
樹脂成分と硬化剤との配合重量比は、9:1〜5:5(
好ましくは9:1〜6:4)の範囲内に設定される。
一般に、強磁性粉末として、強磁性金属微粉末のような
硬度の低いものを使用する場合には、7  Fezes
などの硬度の高いものを用いる場合よりも多量の結合剤
を使用する。そして、この場合、通常は、ポリウレタン
系樹脂のような柔軟性を有する樹脂の使用量を増加させ
る。
こうしたポリウレタン系樹脂の使用量の増加により結合
剤が軟化する傾向があるので、通常は、ポリイソシアネ
ート化合物のような硬化剤を増量して結合剤の硬度を維
持する方法が利用されている。
樹脂成分としてポリウレタン系樹脂を使用し硬化剤を使
用する場合、ポリウレタン系樹脂と硬化剤との配合重量
比は、通常1:0.8〜1:2(好ましくはtit〜1
:1.5)の範囲内に設定される。このようにすること
により硬度の低い強磁性金属微粉末を使用したことに伴
なって用いられたポリウレタン系樹脂による結合剤の軟
化傾向を防止できるようになる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層においては、上記樹脂成
分と硬化剤との合計の重量は、強磁性粉末100重量部
に対して、通常10〜100重量部(15〜40重量部
)の範囲内にある。
強磁性粉末の例としては、γ−Fezesのような金属
酸化物系の強磁性粉末、コバルトなどの他の成分を含有
する7  Fetus (例えば、Go−y−FeO。
X=1.35〜1.5)のような異種金属・金属酸化物
系の強磁性粉末、および鉄、コバルトあるいはニッケル
などの強磁性金属を含む強磁性金属微粉末を挙げること
ができる。
特に本発明は、硬化剤を多量に使用した場合であっても
、磁性層あるいは磁気ヘッドへの付着物の量を低減する
ことができるので、ドロップアウトおよび磁気ヘッド目
詰まりの少ない磁気記録媒体を製造することができる。
強磁性金属微粉末を使用する場合には、鉄、コバルトあ
るいはニッケル含む強磁性金属微粉末であって、その比
表面積が42rd/g以上(特に好ましくは45rrf
/g以上)の強磁性金属微粉末であることが好ましい。
この強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の8
0重量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは
合金(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co。
Fe−Ni、Co−Ni、Co−N1−Fe)であり、
該金属分の20重景%以下の範囲内で他の成分(例、^
1.Si、S、Sc。
Ti、 L Cr、 Mn+Cu、Zn、 Yt Mo
、 Rh+ Pd+ Ag+ Sn、 Sb+ B、 
Ba+ Ta+W、Re、Au、Hg、Pb、P+La
+Ce+Pr+Nd+Te+Bi)を含むことのある合
金を挙げることができる。また、上記強磁性金属分が少
量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであって
もよい。
これらの強磁性粉末の製法は既に公知であり、本発明で
用いる強磁性粉末についても公知の方法に従って製造す
ることができる。
強磁性粉末の形状に特に制限はないが、通常は針状、粒
状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが使用さ
れる。特に針状の強磁性粉末を使用することが好ましい
上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末を、通常磁性
塗料の調整の際に使用されている溶剤(例、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチル
)と共に混線分散して磁性塗料とする。混線分散は通常
の方法に従って行なうことができる。
なお、磁性塗料中は、上記成分以外に、研磨剤(例、a
  A1.zOs + CrzOs ) 、帯電防止剤
(例、カーボンブラック)、潤滑剤(例、脂肪酸、脂肪
酸エステル、シリコーンオイル)、分散剤など通常使用
されている添加剤あるいは充填材(剤)を含むものであ
ってよいことは勿論である。
このようにして調製した磁性塗料を非磁性支持体上に塗
布する。塗布の方法は、リバースロール塗布方法、グラ
ビアロール塗布方法などの通常の塗布方法を利用して行
なうことができる。
磁性塗布の塗布層は、得られた磁気記録媒体の磁性層の
厚さが通常0.5〜10μmの範囲内になるように塗布
される。
非磁性支持体は、通常使用されているものを用いること
ができ、また、非磁性支持体は、−1Gには厚さが3〜
50μm(好ましくは5〜3otlIII)のものが使
用される。
本発明の磁気記録媒体の製法においては、非磁性支持体
の上記の磁性層が設けられていない面に、バック層が設
けられている。
バック層は、磁性塗料の調製の場合と同様にして、まず
、非磁性粉末などの粒状成分とバック層結合剤とが有機
溶剤に分散してなるバック層形成塗料を調製し、このバ
ック層形成塗料を上記の磁性層が塗設されていない非磁
性支持体面に磁性層を塗設したのと同様にリバースロー
ル塗布方法、グラビアロール塗布方法などの通常の方法
を利用して塗布し、乾燥することにより設けることがで
きる。
非磁性粉末としては、バック層用の粒状充填剤として通
常用いられているものを利用することができる。
このような非磁性粉末の例としては、カーボンブラック
(例、平均粒子径が10〜600nmの範囲内にあるも
の)、グラファイト(平均粒子径が0.1〜1μmの範
囲内にあるもの)および無機充填剤粒子(例、αA 1
2 tOs + Cr2O2+ StO,、TtO,。
TsOlZnO+ CaO+ ZnS * Mo5z 
+ Ba5On * Ca5O,。
MgC0,およびBNなどであって、平均粒子径0.1
〜lOμmの範囲内にあるもの)を挙げることができ、
これらは単独で使用されてもよく、あるいは二種以上が
混合されて用いられていても良い。特に本発明において
は、カーボンブラックとα−A l 2o。
とを重量比で5:1〜5o:1の範囲内の配合比で併用
することが好ましい。
このような非磁性粒子は、バック層の結合剤100重量
部に対して、通常は、20〜500重量部の範囲内で使
用される。
バック層結合剤は、通常のものを使用することができる
。バック層結合剤を構成する樹脂成分としては、上記結
合剤を調製する際に用いたものを使用することができる
が、特に本発明におけるバック層を形成する樹脂成分の
好適な例としては、塩化ビニル系共重合体、ポリウレタ
ン系樹脂、セルロース誘導体および塩化ビニリデン系共
重合体を挙げることができる。さらに、これらの樹脂成
分の中でもセルロース誘導体およびポリウレタン系樹脂
を使用することが特に好ましい。
さらに、バック層の強度を維持するために硬化剤を使用
することが好ましい。硬化剤は、上述の磁性層の調製の
際に使用したものを用いることができる。また、その使
用量も通常の範囲内にて適宜設定することができ、例え
ばポリウレタン系樹脂を使用する場合には、通常は、使
用するポリウレタン系樹脂の量と同量もしくはこれ以下
の量の範囲で使用する。
バック層は、通常上記の非磁性粉末およびバンク層用の
樹脂成分を通常使用されている有機溶剤(例、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、酢酸
エチル、トルエン)などと共に混線分散を行なってバッ
ク層形成塗料を調製し、調製されたバック層形成塗料を
リバースロールなどの公知の方法を用いて、上記の磁性
塗料が塗布されていない非磁性支持体面に塗布すること
により塗設される。
バック層形成塗料は、通常、得られる磁気記録媒体にお
けるバック層の厚さが1.5μm以下(好ましくは、0
.2〜1.2μmの範囲内)となるように塗布される。
なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料
の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
〔発明の効果] 本発明は、磁性層塗布、カレンダー処理、バック層塗布
、バック層研磨の後バルクサーモ処理を一連の工程で行
うことにより、ドロップアウト数AM変調ノイズ量、ス
キュー量を著しく良化させることができた。
ドロップアウトは一般に瞬間的に現れるレベル変動を言
い、テープを再生する時、ヘッドにゴミがついたりテー
プに凹凸があったりすると瞬間的に録音(録画)が飛ん
でしまう部分を生ずることを言う。
本発明は磁性層表面が平滑であると共にバック層を研磨
後バルクサーモ処理をすることによりバック層の凹凸が
少なく、かつ研磨粉も除去後熱処理するので悪影客する
ことがない。またAM変調ノイズは信号の録音再生過程
で生じるノイズで振幅の変動によるもの(AM性)であ
る。本発明では平滑な磁性層表面が得られ、バック層面
の凹凸が転写することがないので、極めて良好なヘッド
タッチが得られ、AM変調ノイズを顕著に改良できるも
のである。又、スキューはヘリカルスキャンVTRにお
いて映像信号は斜めのトラックとしてテープに記録され
、なんらかの原因でテープが走行方向に伸び縮みすると
当然テープ上に記録されたトラックの長さが変わるので
再生信号の周波数が変化したり、記録トラックの切替え
点がうまく連続しなくなる。そのため画面の上部が曲が
る現像をスキューと言う。
本発明ではバルクサーモ処理することによってテープの
伸び縮みが少なくなり、顕著にスキューが改善されるも
のである。
このように本発明では上記方法をとることにより顕著に
ドロップアウト、AM変調ノイズ、スキューが改良され
るものである。
〔実施例〕
次に実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるもので1才ない。
尚、実施例中の「部」の表示は「重量部」を示すものと
する。
実施例1 第1図に示すような磁気記録媒体の製造方法を用いて、
支持体1として厚さ15μm、幅500 mmのポリエ
ステルフィルムを用い、下記処方による磁性層塗布液を
グラビアロールコータ−によす塗布し、乾燥後カレンダ
ー処理を行なった。
カレンダー処理はロール表面温度60°C1綿圧200
 kg/crnにより処理した。ウェブスピードは20
0m/分であった。
次に支持体の磁性層を設けた面の反対面に下記処方によ
るバック層塗布液を塗布し、乾燥後、研磨する砥石と砥
石(ホイル直径106mmのダイヤモンド砥石: Ra
g、 6 am 、カットオフ値0.25mm)の回転
数を変えバック面を研磨することにより、前記バック面
に存在する突起先端をカットした。
回転方向はウェブ走行方向と逆方向にした。次に除塵部
で除塵後巻取部21で巻取した。巻取ロールのままでサ
ーモ室22(90℃、24時間)に入れた後乙インチ幅
にスリットして実施例試料N。
1〜4の磁気記録媒体を製造した。又、バック層の研磨
処理を実施しなかったこと以外は実施例と同様にして試
料No5の比較例を製造した。
1、遇株1!布仮処理 Co含有磁性酸化鉄(比表面積S□r 35 n(/g
)100部 ニトロセルローズ        10部ポリウレタン
樹脂(商品名「ニラポラン2304 J日本ポリウレタ
ン工業社製)     8部ポリイソシアネート   
     8部Cr、0.            2
部カーボンブラック(平均粒子径2olT1μ)2部 ステアリン酸           1部ステアリン酸
ブチル        1部メチルエチルケトン   
   300部2、バ・・り、・ 2ル′ カーボンブラック(平均粒子径250 mμ)100部 バンデックス T−5102s (大日本インキ製)2
0部 フェノキシ樹脂(PK)II+) (ユニオンカーバイ
ド社製)  10部 メチルエチルケトン      660部シクロへキサ
ノン       330部尚、ドロップアウトの測定
は、2インチ幅にスリットした後VH5方式VTR5N
V−8200(松下電器■製)を用い、映像再生信号の
瞬間的な欠落(15μS、20dB)をJVC製ドロッ
プアウトカウンターで測定し、1分当りの平均値を示し
た。
変調ノイズ量は、VHS方式VTR,NV−8200(
松下電器■製)を用い、4 MHzの単調信号を記録・
再生し、4 MHz±20KHzにおける変調ノイズ量
をスペ?ドラムアナライザにより測定した。
テープ歪み(スキュ→1の評価は、白黒IQ信号を記録
再生後、モニター上でずれ量を実測したものである。
測定結果は第1表に示した。
(以下余白) 第1表 比較例1 実施例1において、サーモ室22での処理を実施しなか
った以外は実施例1と同様に処理して試料No1〜5に
各々対応する試料No6〜1oの磁気記録媒体を製造し
、ドロップアウト数、ノイズ量、スキュー量を測定した
。得られた結果は第2表に示した。
(以下余白) 第2表 第1表、第2表から明らかな様に、巻取前に、バック面
を研磨する事によって突起物を予め除去し、巻取やサー
モ工程で生じる磁性面への転写を抑制出来るので、研磨
無しの比較例に比べて、ドロップアウト数、静変調ノイ
ズ量共に低く押さえる事が出来るが、本発明は、特にバ
ック面の研磨、巻取後更にサーモ処理を行う事により、
ドロップアウト数、AM変調ノイズ、テープ歪み量(ス
キュー量)を低く押さえる事ができる。
なお実施例としては、磁気テープについて説明したが、
磁気テープだけでなく、磁気シート及び磁気カードなど
その他の磁気記録媒体の製造にも応用出来る事は言うま
でもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例の概略フローシート、第2図
は第1図のA部(カレンダー処理後)の磁気記録媒体の
模式断面図、第3図は第1図の0部(バック面研磨後)
の磁気記録媒体の模式断面図、第4図は本発明によるバ
ルクサーモ後の最終磁気記録媒体の模式断面図、第5図
は第1図のB部(バック面研磨前)または従来のバック
面研磨なしの磁気記録媒体の模式断面図、第6図は従来
の巻取後の最終磁気記録媒体の模式断面図である。 符号の説明 1−・−支持体、2−・−送出部、2a−供給ロール、
3−強磁性粉末塗布部、4−・磁性層塗布液、5゜13
・−液層、6.14−グラビアロール、7. 15・−
バックアップローラ、8,16−・−乾燥部、9a−・
・磁性層を塗布された支持体、9b−磁性層・バック層
を塗布したウェブ(両面塗布剤ウェブ)、10・・−力
L/7グ一部、10 a−・・金属ロール、10b・−
・弾性ロール、11−・−バック層塗布部、17−研磨
部、18−研磨ロール、19−・−案内ロール、20−
・−除塵部、21−巻取部、21a−・ロール、22・
・−サーモ室、31a・−バック面(研磨なし)、31
b−−−バック面(研磨なしサーモ後)%31C・・−
バック面(研磨後)、31d・−バック面(研磨後のサ
ーモ後)、32a−磁性層(カレンダー後)32b−・
・磁性層(バック転写)、33・−突起物、34−支持
体 第  1 図 手続補正書 平成2年 1月11日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 非磁性支持体の一面に磁性層を、他面にバック層を設け
    てなる磁気記録媒体の製造方法に於いて、磁性層を塗布
    ・乾燥後、カレンダー処理を行い、その後他面にバック
    層を塗布し、該バック層の表面を研磨し巻取り、その後
    サーモ処理する事を特徴とする磁気記録媒体の製造方法
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