JP2581570B2 - ビデオ用磁気記録媒体 - Google Patents

ビデオ用磁気記録媒体

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JP2581570B2 JP62264728A JP26472887A JP2581570B2 JP 2581570 B2 JP2581570 B2 JP 2581570B2 JP 62264728 A JP62264728 A JP 62264728A JP 26472887 A JP26472887 A JP 26472887A JP 2581570 B2 JP2581570 B2 JP 2581570B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層からなる磁気記録媒
体に関するものであり、さらに詳しくは、少なくとも二
層の磁性層を有するビデオ用磁気記録媒体とその製造方
法に関するものである。
[発明の背景] 磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオテープあるい
はフロッピーデスクなどとして広く用いられている。磁
気記録媒体は、基本的には、強磁性粉末が結合剤(バイ
ンダ)中に分散された磁性層が非磁性支持体上に積層さ
れてなるものである。
磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行耐久性および走
行性能などの諸特性において高いレベルにあることが必
要とされる。すなわち、音楽録音再生用のオーディオテ
ープにおいては、より高度の原音再生能力が要求されて
いる。また、ビデオテープについては、原画再生能力が
優れているなど電磁変換特性が優れているものであるこ
とが要求されている。
このように優れた電磁変換特性を得るために、例え
ば、オーディオテープにおいては、磁性層を上層および
下層からなるような重層構造にして、オーディオ信号に
おける低音域から高音域(D.C.〜20kHz)に亘って周波
数特性を向上させるという試みが、従来から行なわれて
きている(特開昭58−17539号、特開昭58−56228号、特
開昭58−56229号各公報に開示)。
これらによれば、磁性層表面に比表面積の大きい強磁
性粉末を分布させることによりバイアスノイズが低減さ
せ、磁性層内部に比表面積の小さい強磁性粉末を分布さ
せることによって全帯域に亘り再生出力が大きくさせる
ことを主な特徴とする磁気記録媒体(オーディオテー
プ)が開示されている。
そして、これらの重層構造の塗布方法、すなわち下層
磁性層と上層磁性層を設ける際は、まず下層磁性層を塗
布し、乾燥、硬化処理した後上層磁性層を塗布する方法
が用いられている。これらの磁性層の層厚、特に下層よ
り薄く塗布する上層の厚層もほとんどの場合1μmを超
えるものであり、このような塗布方法でもほぼ満足のゆ
く平滑性が得られていた。また、これらは、リニアオー
ディオ系への適用を考えたもので扱う周波数はせいぜい
20kHz程度の低周波数領域であった。
しかしながら、ビデオ信号のように低周波数(リニア
オーディオ:〜20kHz)、カラー信号(600kHz〜800kH
z)、高周波数(白黒信号:〜8MHz)までの、広い帯域
の信号を記録再生しようとする場合には、周波数特性お
よび粒子性ノイズ、テープ変調ノイズ等のノイズが特に
重要な問題となる。
これらのビデオテープにおける問題については、上記
のリニアオーディオ系への適用を考えた磁気記録媒体の
構成を採用しても、充分に満足できる解決には至らな
い。
[発明の目的] 本発明は、電磁変換特性が優れた、特に広帯域に亘っ
てC/Nが向上したビデオテープなどのビデオ用磁気記録
媒体とその製造方法を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体の表面に、BET法による比表
面積が26〜50m2/gで、抗磁力(Hc1)が500〜1000Oeの金
属酸化物からなる強磁性粉末を含む第一磁性層、そして
BET法による比表面積が30〜60m2/gで、抗磁力(Hc2)が
600〜1200Oeの範囲内で、かつ第一磁性層の強磁性粉末
の抗磁力(Hc1)よりも大きい金属酸化物からなる強磁
性粉末そしてモース硬度6以上の研磨材を含む、層厚が
0.1〜0.7μmの第二磁性層がこの順に設けられてなり、
その第二磁性層が、第一磁性層形成時の磁性塗料塗布層
が湿潤状態にある内に、その上に第二磁性層形成用磁性
塗料を塗布することによって設けられたものであること
を特徴とするビデオ用磁気記録媒体にある。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、上記に示したように、少な
くとも二層の磁性層を有し、各層が特定の比表面積と特
定の抗磁力とを金属酸化物からなる強磁性粉末を含有す
る磁性層であり、且つ第二磁性層の強磁性粉末の抗磁力
(Hc2)は第一磁性層のそれより大きく、そして上層は
0.1〜0.7μmという薄い層である。
このように、第二磁性層の強磁性粉末の抗磁力(H
c2)を第一磁性層のそれより大きく且つ上記の値をとる
ことにより高周波数帯域の特性を獲得し、第二磁性層を
薄層とすることによって第一磁性層の低周波数帯域の特
性を効率良く得ることができる。さらに、第二磁性層を
薄層とすることによって第一磁性層の粒状性ノイズによ
るノイズ出力の割合が大きくなるという知見を得たた
め、第一磁性層に使用する強磁性粉末の比表面積も上記
のように比較的大きな値のものを用いることが必要であ
り、これによりノイズレベルを低減することができる。
従って、本発明のビデオ用磁気記録媒体は広い帯域の
信号を記録再生しようとする場合の周波数特性および粒
子性ノイズ、テープ変調ノイズ等のノイズレベルにおい
て優れた性能を得ている。すなわち広帯域に亘ってC/N
が向上したビデオテープであるということができる。
また、上記特定の製造方法を用いることによって、0.
1〜0.7μmという極めて薄い層厚の第二磁性層であって
も均一な層厚で、且つその表面が極めて平滑な状態に塗
布することができる。これにより、本発明の広帯域に亘
ってC/Nが向上したビデオ用磁気記録媒体を提供するこ
とができる。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、基本的には、結合剤中に分
散された強磁性粉末を含む少なくとも二層の磁性層が非
磁性支持体上に設けられた構成を有する。
本発明に使用することができる非磁性支持体として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレ
ンナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セル
ロースジアセテート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド
などの合成樹脂からなるフィルムもしくはシート;アル
ミニウム、銅等の非磁性金属箔;ステンレス箔などの金
属箔;紙、セラミックシート等から選ばれる。
これらの支持体は、その厚さが2.5〜100μmの範囲に
あり、好ましくは3〜80μmの範囲である。
本発明者等は、ビデオ用磁気記録媒体(ビデオテー
プ)の広い帯域の信号を記録再生しようとする場合の周
波数特性の向上および粒子性ノイズ、テープ変調ノイズ
等のノイズレベルを低下させる為に種々検討を重ねてき
た。その検討から、家庭用ビデオヘッドのように狭いギ
ャップ(0.3μm以下)のリングヘッドを用いて記録波
長の長い低周波数から記録波長の短い高周波数までの広
い周波数帯域に亘って良好な周波数特性を得るために
は、少なくとも上層および下層からなる重層構成とし、
第二磁性層(上層)に用いられる金属酸化物(例えばγ
−Fe2O3、Co変性γ−Fe2O3等)からなる強磁性粉末を、
その抗磁力(Hc2)が第一磁性層(下層)のそれの抗磁
力(Hc1)より大きいもの使用して、且つ第二磁性層の
層厚が0.1〜1.0μmという薄層にすることが必要である
との知見が得られた。詳細には、第一磁性層がBET法に
よる比表面積が26〜50m2/g(好ましくは30〜38m2/g)
で、抗磁力(Hc1)が500〜1000Oe(好ましくは700〜100
0Oe)の金属酸化物からなる強磁性粉末を含有し、そし
て第二磁性層がBET法による比表面積が30〜60m2/gで、
抗磁力(Hc2)が第一磁性層の強磁性粉末の抗磁力(H
c1)よりも大きく、かつ600〜1200Oe(好ましくは750〜
900Oe)の範囲にある金属酸化物からなる強磁性粉末を
含有することが必要である。
そして、上記第二磁性層は0.1〜0.7μmという極めて
薄い層でありながら、なお且つその表面が充分に平滑で
あることが必要である。
このように、第二磁性層の強磁性粉末の抗磁力(H
c2)を第一磁性層のそれより大きく且つ上記の値をとる
ことにより高周波数帯域の特性を獲得し、第二磁性層を
薄層とすることによって第一磁性層の低周波数帯域の特
性を効率良く得ることができる。さらに、第二磁性層を
薄層とすることによって第一磁性層の粒状性ノズルによ
るノイズ出力の割合が大きくなるという知見を得たた
め、第一磁性層に使用する強磁性粉末の比表面積も上記
のように比較的大きな値のものを用いることが必要であ
り、これによりノイズレベルを低減することができる。
すなわち、好ましくは第一磁性層に含有される強磁性粉
末のBET法による比表面積と第二磁性層に含有される強
磁性粉末のBET法による比表面積との差が10m2/g以下と
することである。
本発明の最大の特徴である上記第二磁性層を0.1〜0.7
μmという極めて薄い層でありながら、なお且つその表
面が充分に平滑である磁性層を得るためには、下記の塗
装方法により磁性層を設けることが必要である。
すなわち、上記平滑で薄い第二磁性層は、走行下にあ
る非磁性支持体の表面に上記特定の強磁性粉末を含有す
る第一磁性層用塗布液を塗布し、その塗布層が湿潤状態
の内に、その塗布層上に連続して上記特定の強磁性粉末
を含有する第二磁性層用塗布液を第二磁性層の乾燥後の
層厚が0.1〜0.7μmになるように塗布する方法を用いる
ことによって可能である。
本発明の磁気記録媒体は、上層である第二磁性層が充
分な走行耐久性を備えているため、第一磁性層は優れた
電磁変換特性を得る上で研磨材の量が第二磁性層より少
ないことが好ましく、さらに好ましくは含有していない
ことである。
本発明の各磁性層形成に使用する結合剤用樹脂に特に
制限はない。結合剤用樹脂としては、塩化ビニル系共重
合体(例、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル・アクリル酸共重合体、塩化ビニル・塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル
共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体)、ニトロセ
ルロース樹脂などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン系樹
脂(例、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテ
ル系ポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン
樹脂)等を挙げることができる。そして、これらの樹脂
中に水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、スルホン酸
金属塩基、リン酸基、リン酸エステル基等の極性基を含
有しても良い。
これらは、単独でも組み合わせでも使用することがで
きる。
また、硬化剤を使用する場合、通常は、ポリイソシア
ネート化合物が用いられる。ポリイソシアネート化合物
は、通常ポリウレタン系樹脂等の硬化剤成分として使用
されているもののなかから選択される。ポリイソシアネ
ート化合物の例としては、トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパン1モルとの反応生成物(例、デ
スモジュールL−75(バイエル社製))、キシリレンジ
イソシアネートあるいはヘキサメチレンジイソシアネー
トなどのジイソシアネート3モルとトリメチロールプロ
パン1モルとの反応生成物、ヘキサメチレンジイソシア
ネート3モルのビューレツト付加化合物、トリレンジイ
ソシアネート5モルのイソシアヌレート化合物、トリレ
ンジイソシアネート3モルとヘキサメチレンジイソシア
ネート2モルのイソシアヌレート付加化合物、イソホロ
ンジイソシアネートおよびジフェニルメタンジイソシア
ネートのポリマーを挙げることができる。
また、電子線照射による硬化処理を行なう場合には、
反応性二重結合を有する化合物(例、ウレタンアクリレ
ート)を使用することができる。
樹脂成分と硬化剤との合計の重量は、強磁性粉末100
重量部に対して、通常5〜40重量部の範囲内にあること
が好ましく、さらに好ましくは10〜20重量部である。
本発明で用いる強磁性粉末の例としては、γ−Fe2O3
のような金属酸化物系の強磁性粉末およびコバルト等の
他の成分を有するγ−Fe2O3のような異種金属・金属酸
化物系の強磁性粉末などを挙げることができる。
本発明の磁気記録媒体は走行耐久性を得るために、特
に第二磁性層にモース硬度6以上の研磨材を使用するこ
とが好ましい。モース硬度6以上の研磨材としては、α
−Al2O3(モース硬度9)、TiO2(同6.5)、SiO2(同
7)、SnO2(同6.5)、Cr2O3(同9)およびSiC2(同
9)を挙げることができる。好ましくは、α−Al2O3
よびCr2O3である。
上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末を、通常磁
性塗料の調製の際に使用されている溶剤(例、メチルエ
チルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル)と共に混練分散して磁性塗料とする。混練分散は通
常の方法に従って行なうことができる。
なお、磁性塗料中は、上記成分以外に、帯電防止剤
(例、カーボンブラック)、潤滑剤(例、脂肪酸、脂肪
酸エステル、シリコーンオイル)、分散剤など通常使用
されている添加剤あるいは充填材(剤)を含むものであ
ってもよいことは勿論である。
次に、本発明の磁気記録媒体の製造方法について述べ
る。塗設は、以上の材料により調製した磁性塗料を非磁
性支持体上に下記の方法にて塗布する。先ず第一磁性層
用の樹脂成分および特定の強磁性粉末並びに所望により
配合される硬化剤などの磁性層形成成分を溶剤と共に混
練分散して第一磁性層用塗布液を調製する。そして第二
磁性層用についても同様に第二磁性層用塗布液を調製す
る。
本発明の磁気記録媒体の製造方法の特徴は、走行下に
ある非磁性支持体の表面に第一磁性層用塗布液を塗布
し、その塗布層が湿潤状態の内に、その塗布層上に連続
して第二磁性層用塗布液を第二磁性層の乾燥後の層厚が
0.1〜0.7μmになるように塗布することにある。この二
層を連続塗布する方法は、例えば塗布機としてリバース
ローラを用いた場合、走行下にある非磁性支持体を挟む
ようにしてリバースローラを連続して二基設置して塗布
しても良いし、また第一磁性層が湿潤状態(すなわち塗
布層がまだ溶剤を含んで粘着性を示す状態)を保持でき
る範囲内で間隔を設けて二基設置して塗布しても良い。
前記のように本発明の磁性層はその第二磁性層の層厚
が0.1〜0.7μmであることが必要である。通常二層の磁
性層を設ける場合、前記の特開昭58−17539号、特開昭5
8−56228号および特開昭58−56229号各公報に開示され
ているように第一磁性層用塗布液を塗布して乾燥後、第
二磁性層用塗布液を塗布することにより形成される。し
かしながら、第一磁性層を乾燥後に第二磁性層を塗布し
た場合には、0.1〜0.7μmという薄い層厚を均一な層と
して得ることは難しく、ほとんど不可能に近いといえ
る。本発明のような0.1〜0.7μmという薄層を得るため
には、上記に示したように第一磁性層用塗布液を塗布し
た後、その塗布層が湿潤状態の内に第二磁性層用塗布液
を連続的に塗布することにより磁性層を形成することが
必要で、これにより0.1〜0.7μmという薄い第二磁性層
を均一な層厚で得ることができる。
上記の製造方法を用いることによって得られた磁性層
は、0.1〜0.7μmという極めて薄い層厚の磁性層であっ
ても均一な層厚で、且つその表面が極めて平滑な状態に
塗布することができる。これにより、本発明の広帯域に
亘ってC/Nが向上したビデオ用磁気記録媒体を製造する
ことができる。
上記磁性塗料の塗布層は、得られた磁気記録媒体の磁
性層の厚さ(第一磁性層と第二磁性層の合計の層厚)が
通常0.5〜10μmの範囲内となるように塗布される。
本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が塗布されて
いない面にバック層(バッキング層)が設けられていて
もよい。通常バック層は、非磁性支持体の磁性塗料が塗
布されていない面に、研磨材、帯電防止剤などの粒状成
分と結合剤とが有機溶剤に分散してなるバック層形成塗
料を塗布して設けられた層である。
なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバック層形成塗
料の塗設面に接着剤層が付設されていてもよい。
通常、塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料の塗
布層中に含まれる強磁性粉末を配向させる処理、すなわ
ち磁場配向処理を施した後、乾燥される。
このようにして乾燥された後、塗布層に表面平滑化処
理を施す。表面平滑化処理には、たとえばスーパーカレ
ンダロールなどが利用される。表面平滑化処理を行なう
ことにより、乾燥時の溶剤の除去によって生じた空孔が
消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するので、
電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができる。
このようにして硬化処理された積層体を次に所望の形
状に裁断する。
裁断はスリッターなどの通常の裁断機などを使用して
通常の条件で行なうことができる。
本発明の磁気記録媒体は、上下二層系について述べて
きたが、上記指定の性質を保持し二層の磁性層を含む限
り、全体として三層以上であっても良い。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、実
施例および比較例中の『部』との表示は、『重量部』を
示すものである。
磁性塗料の調製 [磁性塗料1] 下記の組成物をボールミルを用いて48時間混練分散し
た後、これにポリイソシアネート(コロネートL、日本
ポリウレタン(株)製)6部を加え、さらに1時間混練
分散した後、1μmの平均孔径を有するフィルタを用い
て濾過し、磁性塗料を調製した。
磁性塗料組成 Co含有γ−Fe2O3 100部 (Hc:1300Oe、σs:74emu/g SBET比表面積:46m2/g) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 12部 (カルボキシル基:5×10-4モル/g、 重合度:400) ポリエステルポリウレタン樹脂 6部 (クリスボン7209、大日本インキ化学工業(株)製) ステアリン酸 3部 ブチルステアレート 1部 α−Al2O3(平均粒径0.2μm) 3部 酢酸ブチル 300部 上記のように磁性塗料1を調製した。
磁性塗料2〜22は1の磁性塗料中のCo含有γ−Fe2O3
の抗磁力(Hc)および/またはSBET比表面積を変えたも
ので、22はさらにα−Al2O3を含んでいない。第1表に
1〜22で使用したCo含有γ−Fe2O3の抗磁力(Hc)およ
び/またはSBET比表面積等を記す。
上記磁性塗料22はα−Al2O3を含んでいない。
次に、参考例1〜5として磁性層が一層のみからなる
単層型磁性層からなるビデオテープの例を示す。
[参考例1] 上記で得られた磁性塗料1を乾燥後の磁性層の厚さが
4.0μmになるように、厚さ15μmのポリエチレンテレ
フタレート支持体を60m/分の速度で走行させながら、支
持体上の表面にリバースローラを用いて塗布した。
磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未
乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向処理を行な
い、さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理を行なった
後、1/2インチ幅にスリットしてをビデオテープを製造
した。
[参考例2] 実施例1において使用した磁性塗料1に代えて磁性塗
料2を使用した以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
[参考例3] 実施例1において使用した磁性塗料1に代えて磁性塗
料7を使用した以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
[参考例4] 実施例1において使用した磁性塗料1に代えて磁性塗
料14を使用した以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
[参考例5] 実施例1において使用した磁性塗料1に代えて磁性塗
料17を使用した以外は実施例1と同様にビデオテープを
製造した。
次に、第一磁性層用磁性塗料として磁性塗料14、第二
磁性層用磁性塗料として磁性塗料7を使用して、重層構
造の磁性層を設ける場合の、塗布方法および層厚の影響
を見た。その実施例および比較例を示す。
[実施例1] 得られた第一磁性層用として磁性塗料14を、乾燥後の
厚さが3.7μmになるように、厚さ15μmのポリエチレ
ンテレフタレート支持体を60m/分の速度で走行させなが
ら、支持体の表面にリバースロールを用いて塗布し、そ
の直後(第一磁性層が湿潤状態のうちに)に第二磁性層
用として磁性塗料7を乾燥後の厚さが0.3μmになるよ
うにリバースロールを用いて塗布し、磁性層が湿潤状態
にあるうちに上記磁石により配向させ、乾燥後スーパー
カレンダー処理を行ない、1/2インチ幅にスリットし、
ビデオテープを製造した。
[実施例2] 実施例1において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから0.5μmに
変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造
した。
[実施例3] 実施例1において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.3μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから0.7μmに
変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造
した。
[比較例1] 実施例1において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
2.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから1.5μmに
変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造
した。
[比較例2] 得られた第一磁性層用として磁性塗料14を、乾燥後の
厚さが3.7μmになるように、厚さ15μmのポリエチレ
ンテレフタレート支持体を60m/分の速度で走行させなが
ら、支持体の表面にリバースロールを用いて塗布し、上
記磁石により配向させ、そして乾燥させた後、第二磁性
層用として磁性塗料7を乾燥後の厚さが0.3μmになる
ようにリバースロールを用いて塗布し、磁性層が湿潤状
態にあるうちに上記磁石により配向させ、乾燥後スーパ
ーカレンダー処理を行ない、1/2インチ幅にスリット
し、ビデオテープを製造した。
[比較例3] 比較例2において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから0.5μmに
変えた以外は比較例2と同様にしてビデオテープを製造
した。
[比較例4] 比較例2において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから0.5μmに
変えた以外は比較例2と同様にしてビデオテープを製造
した。
[比較例5] 比較例2において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから0.5μmに
変えた以外は比較例2と同様にしてビデオテープを製造
した。
[比較例6] 比較例2において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから0.5μmに
変えた以外は比較例2と同様にしてビデオテープを製造
した。
以上の参考例、実施例および比較例で得られたビデオ
テープについて、第一、第二磁性層に使用した磁性塗料
および/またはその層厚、そして下記の測定方法にて測
定された各テープの物性を参考例1〜5については第2
表に、実施例1〜4および比較例1〜6については第3
表に示す。
測定方法 下記の測定に使用したビデオデッキは家庭用S−VHS
デッキ(HRS7000、ビクター(株)製)を単一波のC/N
(変調ノイズ)を測定できるように改造したものであ
る。
(1)リニアオーディオ出力 1kHzの単音を記録再生した時のリニアオーディオ出力
を参考例3を0dBとした時の値を測定した。
(2)Hi−Fiオーディオ出力 1kHzの単音を記録再生した時のリニアオーディオ出力
を参考例3を0dBとした時の値を測定した。
(3)C・S/N 単色信号を記録再生し、S/Nメーター(925R/1、シバ
ソク(株)製)を用いて参考例3を0dBとした時の値を
測定した。単色信号の信号源としてシバソク(株)製の
TG−7を用いた。
(4)Y・S/N 50%白信号を記録再生し、S/Nメーター(925R/1、シ
バソク(株)製)を用いて参考例3を0dBとした時の値
を測定した。単色信号の信号源としてシバソク(株)製
のTG−7を用いた。
(5)6MHz・C/N 外部発振器(3325A、HP社製)から6MHzの単一波をVTR
へ入力し最適記録レベルで記録再生し、参考例3を0dB
とした時のC/Nを測定した。
尚、C/Nは、再生された6MHzの出力をキャリア出力と
してその大きさを読み取り、ノイズレベルはキャリアか
ら2MHz離れた4MHzの信号レベルをノイズレベルとした。
そしてキャリア出力であるキャリアCとノイズレベルで
あるノイズNとの比をdB表示で求めた。
第3表において、実施例1〜4および比較例1の塗布
方法は本発明の重層連続塗布であり、比較例2〜6は通
常の下層乾燥後上層塗布である。
[参考比較例] 実施例1において、第一磁性層の層厚を3.7μmから
3.0μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから1.0μmに
変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテープを製造
し、そのビデオテープについて上記と同様な方法により
各種の再生出力を評価したところ、リニアオーディオ出
力とHi−Fiオーディオ出力についてはそれぞれ+2.0dB
と0.5dBと高く、またY・S/Nと6MHz・C/Nについても、
0.5dBと0.7dBと各実施例に劣らない出力を示したが、C
・C/Nは0.8dBとあり、各実施例に比べて低下が見られ
た。
次に、第二磁性層用磁性塗料として磁性塗料7を使用
し、第二磁性層の層厚を0.5μmおよび第一磁性層の層
厚を3.5μmと一定にし、そして第一磁性層用磁性塗料
として抗磁力および比表面積の異なる各種の磁性塗料を
用いてその影響を見た。その実施例5〜9および比較例
7〜9を示す。
[実施例5] 実施例1において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
14に代えて磁性塗料13を使用し、第一磁性層の層厚を3.
7μmから3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから
0.5μmに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテ
ープを製造した。
[実施例6] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料15に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例7] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料16に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例8] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料19に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例9] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料10に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例7] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料11に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例8] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料21に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例9] 実施例5において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
13を磁性塗料3に変えた以外は実施例5と同様にしてビ
デオテープを製造した。
以上の実施例および比較例で得られたビデオテープに
ついて、第一磁性層に使用した磁性塗料およびその抗磁
力、比表面積そして上記の測定方法にて測定された各テ
ープの物性を第4表に示す。
上記実施例2は参考のため再掲した。
次に、第一磁性層用磁性塗料として磁性塗料14を使用
し、上記実施例5〜9と同様に第二磁性層の層厚を0.5
μmおよび第一磁性層の層厚を3.5μmと一定にし、そ
して第二磁性層用磁性塗料として抗磁力および比表面積
の異なる各種の磁性塗料を用いてその影響を見た。その
実施例10〜15および比較例10〜13を示す。
尚、実施例15は第一磁性層にα−Al2O3が含まれてい
ない場合、比較例13は第二磁性層にα−Al2O3が含まれ
ていない場合の影響を見た。
[実施例10] 実施例1において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
7に代えて磁性塗料5を使用し、第一磁性層の層厚を3.
7μmから3.5μmに、第二磁性層の層厚を0.3μmから
0.5μmに変えた以外は実施例1と同様にしてビデオテ
ープを製造した。
[実施例11] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料8に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例12] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料9に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例13] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料2に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例14] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料6に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[実施例15] 実施例14において、第一磁性層用磁性塗料を磁性塗料
14を磁性塗料22に変えた以外は実施例14と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例10] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料4に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例11] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料20に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例12] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料1に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
[比較例13] 実施例10において、第二磁性層用磁性塗料を磁性塗料
5を磁性塗料22に変えた以外は実施例10と同様にしてビ
デオテープを製造した。
以上の実施例および比較例で得られたビデオテープに
ついて、第二磁性層に使用した磁性塗料およびその抗磁
力、比表面積そして上記の測定方法にて測定された各テ
ープの物性を第5表に示す。
上記実施例2は参考のため再掲した。
本発明の重層連続塗布の方法により設けられた磁性層
は、前記第3表から明らかなようにS/N、C/Nが向上した
優れた電磁変換特性を示している。そして第二磁性層の
層厚が1.0μmより薄くなればなるほどその差が顕著と
なっている。これは6MHz・C/Nの劣化の様子から分かる
ように、テープ表面の粗さに起因するテープ変調ノイズ
が増大したためと考えられる。
また、第4表では、第一磁性層(下層)の抗磁力およ
び比表面積の電磁変換特性への影響を示している。どち
らの値も本発明の特定の範囲より大きい場合および小さ
い場合に上記特性が劣化することが分かる。
第5表では、第二磁性層(上層)の抗磁力および比表
面積の電磁変換特性への影響を示している。どちらの値
も本発明の特定の範囲より大きい場合および小さい場合
に上記特性が劣化することが分かる。さらに実施例15が
示すように第一磁性層に研磨材であるα−Al2O3を含ま
ない場合上記特性が向上することが分かる。また比較例
13から、第二磁性層に研磨材を含まない場合上記特性が
劣化することが分かる。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体の表面に、BET法による比表
    面積が26〜50m2/gで、抗磁力(Hc1)が500〜1000Oeの金
    属酸化物からなる強磁性粉末を含む第一磁性層、そして
    BET法による比表面積が30〜60m2/gで、抗磁力(Hc2)が
    600〜1200Oeの範囲内で、かつ第一磁性層の強磁性粉末
    の抗磁力(Hc1)よりも大きい金属酸化物からなる強磁
    性粉末そしてモース硬度6以上の研磨材を含む、層厚が
    0.1〜0.7μmの第二磁性層がこの順に設けられてなり、
    その第二磁性層が、第一磁性層形成時の磁性塗料塗布層
    が湿潤状態にある内に、その上に第二磁性層形成用磁性
    塗料を塗布することによって設けられたものであること
    を特徴とするビデオ用磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】第一磁性層の強磁性粉末の抗磁力(Hc1
    が700〜1000Oeである特許請求の範囲第1項記載のビデ
    オ用磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】第一磁性層の強磁性粉末のBET法による比
    表面積が30〜38m2/gで、且つ抗磁力(Hc1)が750〜900O
    eである特許請求の範囲第1項記載のビデオ用磁気記録
    媒体。
  4. 【請求項4】第一磁性層の強磁性粉末のBET法による比
    表面積と第二磁性層の強磁性粉末のBET法による比表面
    積との差が10m2/g以下である特許請求の範囲第1項記載
    のビデオ用磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】第一磁性層が研磨材を含まない特許請求の
    範囲第1項記載のビデオ用磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】リニアオーディオ記録用である特許請求の
    範囲第1項記載のビデオ用磁気記録媒体。
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