JPH1047427A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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- JPH1047427A JPH1047427A JP21022796A JP21022796A JPH1047427A JP H1047427 A JPH1047427 A JP H1047427A JP 21022796 A JP21022796 A JP 21022796A JP 21022796 A JP21022796 A JP 21022796A JP H1047427 A JPH1047427 A JP H1047427A
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- Japan
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- liquid chamber
- vibration
- sub
- main liquid
- orifice
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 主液室の周りに副液室を配置し広範囲な周波
数の振動を低減する。 【解決手段】 弾性体18が加硫接着される支持円筒1
6の内側に仕切部材28が配置され、仕切部材28と弾
性体18とで区画された空間が主液室30を構成する。
仕切部材28内にモータ70に連結されるロータ36が
回転可能に挿入され、仕切部材28に形成されたアイド
ルオリフィス60及びこもり用オリフィス62を切り換
える。支持円筒16の外周側に外筒金具42が配置され
る。アイドルオリフィス60を介して主液室30と連通
される第1の副液室48及び、こもり用オリフィス62
を介して主液室30と連通される第2の副液室56が、
それぞれ外筒金具42の内側に配置される。
数の振動を低減する。 【解決手段】 弾性体18が加硫接着される支持円筒1
6の内側に仕切部材28が配置され、仕切部材28と弾
性体18とで区画された空間が主液室30を構成する。
仕切部材28内にモータ70に連結されるロータ36が
回転可能に挿入され、仕切部材28に形成されたアイド
ルオリフィス60及びこもり用オリフィス62を切り換
える。支持円筒16の外周側に外筒金具42が配置され
る。アイドルオリフィス60を介して主液室30と連通
される第1の副液室48及び、こもり用オリフィス62
を介して主液室30と連通される第2の副液室56が、
それぞれ外筒金具42の内側に配置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動を発生する部
材からの振動の伝達を防止する防振装置に関し、例えば
車両に搭載されるエンジンからの振動の伝達を防止する
場合等に適用可能なものである。
材からの振動の伝達を防止する防振装置に関し、例えば
車両に搭載されるエンジンからの振動の伝達を防止する
場合等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、振動発生部となる車両のエンジ
ンと振動受部となる車体との間にエンジンマウントとし
ての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振
動をこの防振装置が吸収し、振動が車体側に伝達される
のを阻止するような構造が知られている。
ンと振動受部となる車体との間にエンジンマウントとし
ての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振
動をこの防振装置が吸収し、振動が車体側に伝達される
のを阻止するような構造が知られている。
【0003】すなわち、この防振装置の一例として、内
部に主液室及び副液室を設けると共に、オリフィスとな
る制限通路でこれらの液室を互いに連通した構造のもの
がある。そして、搭載されたエンジンが作動して振動が
発生した場合には、これら液室を連通する制限通路内の
液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、振動の伝達を阻止す
るようになっている。
部に主液室及び副液室を設けると共に、オリフィスとな
る制限通路でこれらの液室を互いに連通した構造のもの
がある。そして、搭載されたエンジンが作動して振動が
発生した場合には、これら液室を連通する制限通路内の
液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、振動の伝達を阻止す
るようになっている。
【0004】一方、エンジンの幅広い作動状態に伴って
振動周波数も広範囲なものとなる。従って、このような
広範囲な周波数の振動それぞれにおいても防振特性を維
持するべく、長さ及び内径を種々相違させた制限通路を
有すると共にこれら制限通路を切り換えるアクチュエー
タを設置した防振装置が、近年案出されるようになっ
た。
振動周波数も広範囲なものとなる。従って、このような
広範囲な周波数の振動それぞれにおいても防振特性を維
持するべく、長さ及び内径を種々相違させた制限通路を
有すると共にこれら制限通路を切り換えるアクチュエー
タを設置した防振装置が、近年案出されるようになっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような防
振装置では、主液室と副液室とを仕切部材を挟んで上下
に配置することが一般的であるが、より広範囲な周波数
の振動の吸収を図る為に複数の副液室を設けようとする
場合、この構造では、副液室の配置の為の空間が十分に
とれなかった。
振装置では、主液室と副液室とを仕切部材を挟んで上下
に配置することが一般的であるが、より広範囲な周波数
の振動の吸収を図る為に複数の副液室を設けようとする
場合、この構造では、副液室の配置の為の空間が十分に
とれなかった。
【0006】また、制限通路を切り換えるためのアクチ
ュエータは防振装置の外周部に配置することが多いが、
防振装置の周囲の環境に問題があったり、アクチュエー
タを配置するための空間が十分にない場合もあった。こ
の為、アクチュエータを防振装置内に内蔵することが考
えられるが、この場合、主液室と副液室との間を仕切る
仕切部材の下側にアクチュエータを配置しなければなら
なくなり、副液室を配置する為の空間が一層制限される
ことになる。
ュエータは防振装置の外周部に配置することが多いが、
防振装置の周囲の環境に問題があったり、アクチュエー
タを配置するための空間が十分にない場合もあった。こ
の為、アクチュエータを防振装置内に内蔵することが考
えられるが、この場合、主液室と副液室との間を仕切る
仕切部材の下側にアクチュエータを配置しなければなら
なくなり、副液室を配置する為の空間が一層制限される
ことになる。
【0007】本発明は、上記事実を考慮し、主液室の周
りに複数の副液室を配置することにより、広範囲な周波
数の振動を低減可能とした防振装置を提供することを目
的とする。
りに複数の副液室を配置することにより、広範囲な周波
数の振動を低減可能とした防振装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、これら一対の取付部材の間に配置
される弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部として液体が
封入され且つ前記弾性体の変形により内容積が変化する
主液室と、筒状に形成され且つ前記主液室の外周に配置
される筒状部材と、前記主液室と前記筒状部材との間に
介在されて配置され且つダイヤフラムにより内壁の少な
くとも一部が構成される第1の副液室と、前記主液室と
前記筒状部材との間に介在されて配置され且つ前記第1
の副液室のダイヤフラムより剛性の高いダイヤフラムに
より内壁の少なくとも一部が構成される第2の副液室
と、前記主液室の隔壁の他の一部とされ且つ前記主液室
と前記第1の副液室との間を連通する通路及び前記主液
室と前記第2の副液室との間を連通する通路が形成され
た仕切部材と、前記仕切部材内に作動可能に取り付けら
れ且つ前記主液室とこれら一対の副液室との間を連通す
る複数の通路を切り換えるバルブと、前記バルブに連結
されて前記バルブを作動するアクチュエータと、を有す
ることを特徴とする。
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、これら一対の取付部材の間に配置
される弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部として液体が
封入され且つ前記弾性体の変形により内容積が変化する
主液室と、筒状に形成され且つ前記主液室の外周に配置
される筒状部材と、前記主液室と前記筒状部材との間に
介在されて配置され且つダイヤフラムにより内壁の少な
くとも一部が構成される第1の副液室と、前記主液室と
前記筒状部材との間に介在されて配置され且つ前記第1
の副液室のダイヤフラムより剛性の高いダイヤフラムに
より内壁の少なくとも一部が構成される第2の副液室
と、前記主液室の隔壁の他の一部とされ且つ前記主液室
と前記第1の副液室との間を連通する通路及び前記主液
室と前記第2の副液室との間を連通する通路が形成され
た仕切部材と、前記仕切部材内に作動可能に取り付けら
れ且つ前記主液室とこれら一対の副液室との間を連通す
る複数の通路を切り換えるバルブと、前記バルブに連結
されて前記バルブを作動するアクチュエータと、を有す
ることを特徴とする。
【0009】請求項2による防振装置は、請求項1の防
振装置において、前記アクチュエータが前記筒状部材と
一対の前記取付部材とで囲まれた空間内に配置されてい
ることを特徴とする。
振装置において、前記アクチュエータが前記筒状部材と
一対の前記取付部材とで囲まれた空間内に配置されてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。いずれかの取付部材に連結された振動発生部側
から振動が伝達されると、弾性体が変形するのに伴って
主液室の内容積が変化し、バルブによって開閉されて切
り換えられた第1の副液室との間の通路内の液体或い
は、第2の副液室との間の通路内の液体に、圧力変化が
生じる。これに伴って、主液室と通路により連通する第
1の副液室側のダイヤフラム或いは第2の副液室側のダ
イヤフラムが、変形する。
明する。いずれかの取付部材に連結された振動発生部側
から振動が伝達されると、弾性体が変形するのに伴って
主液室の内容積が変化し、バルブによって開閉されて切
り換えられた第1の副液室との間の通路内の液体或い
は、第2の副液室との間の通路内の液体に、圧力変化が
生じる。これに伴って、主液室と通路により連通する第
1の副液室側のダイヤフラム或いは第2の副液室側のダ
イヤフラムが、変形する。
【0011】この結果、弾性体及び液体により振動が減
衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。但
し、第2の副液室の内壁を構成するダイヤフラムは、第
1の副液室の内壁を構成するダイヤフラムに比較して剛
性が高いことから、共振点が高周波域に移行されること
になり、第2の副液室に繋がる通路によって高周波域の
振動をも吸収できることになる。従って、本請求項の防
振装置によれば、広範囲な振動を低減することが可能に
なる。
衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。但
し、第2の副液室の内壁を構成するダイヤフラムは、第
1の副液室の内壁を構成するダイヤフラムに比較して剛
性が高いことから、共振点が高周波域に移行されること
になり、第2の副液室に繋がる通路によって高周波域の
振動をも吸収できることになる。従って、本請求項の防
振装置によれば、広範囲な振動を低減することが可能に
なる。
【0012】例えば、振動発生部側からの振動が伝達さ
れると、主液室と第1の副液室との間の通路が振動を低
減する。また、振動発生部側からの振動の周波数が変わ
り、主液室と第1の副液室との間では、振動を低減でき
ないような高周波域の振動が伝達された場合、これに合
わせてアクチュエータが動作してバルブを作動して、剛
性の高いダイヤフラムを有した第2の副液室との間の通
路によりこのような振動を低減し、いずれの振動数にお
いても適切に振動が吸収される。
れると、主液室と第1の副液室との間の通路が振動を低
減する。また、振動発生部側からの振動の周波数が変わ
り、主液室と第1の副液室との間では、振動を低減でき
ないような高周波域の振動が伝達された場合、これに合
わせてアクチュエータが動作してバルブを作動して、剛
性の高いダイヤフラムを有した第2の副液室との間の通
路によりこのような振動を低減し、いずれの振動数にお
いても適切に振動が吸収される。
【0013】一方、本請求項では、主液室と筒状部材と
の間に介在されてこれら第1の副液室及び第2の副液室
をそれぞれ配置した為、複数の副液室の配置の為の空間
が十分にとれるようになった。そしてこれに伴って、ダ
イヤフラムを配置する為の空間も十分となり、これら副
液室の内壁の少なくとも一部を構成する複数のダイヤフ
ラム間で剛性を大きく相違させることが容易ともなっ
た。
の間に介在されてこれら第1の副液室及び第2の副液室
をそれぞれ配置した為、複数の副液室の配置の為の空間
が十分にとれるようになった。そしてこれに伴って、ダ
イヤフラムを配置する為の空間も十分となり、これら副
液室の内壁の少なくとも一部を構成する複数のダイヤフ
ラム間で剛性を大きく相違させることが容易ともなっ
た。
【0014】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項においても請求項1と同様な作用を奏
する。但し、本請求項では、ダイヤフラムを有する副液
室を主液室の外周側に配置したことで、アクチュエータ
を配置する空間が確保され、アクチュエータを筒状部材
と一対の取付部材とで囲まれた空間内に配置することが
可能となった。
明する。本請求項においても請求項1と同様な作用を奏
する。但し、本請求項では、ダイヤフラムを有する副液
室を主液室の外周側に配置したことで、アクチュエータ
を配置する空間が確保され、アクチュエータを筒状部材
と一対の取付部材とで囲まれた空間内に配置することが
可能となった。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る防振装置の一
実施の形態を図1から図5に示し、これらの図に基づき
本実施の形態を説明する。
実施の形態を図1から図5に示し、これらの図に基づき
本実施の形態を説明する。
【0016】本実施の形態を表す図1から図3に示すよ
うに、防振装置10の下部側を第1の取付部材である皿
状の底板金具12が形成し、この底板金具12の下部に
は、図示しない車体にこの防振装置10を連結して固着
する為のボルト14が一対植設されている。そして、こ
の底板金具12の外側にはフランジ部12Aが設けられ
ており、このフランジ部12Aの上部に軸方向中央部が
一段細径とされた円筒状に形成された支持円筒16が配
置されている。
うに、防振装置10の下部側を第1の取付部材である皿
状の底板金具12が形成し、この底板金具12の下部に
は、図示しない車体にこの防振装置10を連結して固着
する為のボルト14が一対植設されている。そして、こ
の底板金具12の外側にはフランジ部12Aが設けられ
ており、このフランジ部12Aの上部に軸方向中央部が
一段細径とされた円筒状に形成された支持円筒16が配
置されている。
【0017】この支持円筒16の内周面には、円筒形状
をしたゴム製の弾性体18の下部側を形成する薄肉ゴム
層18Aが加硫接着されており、この弾性体18の上部
側中央部は、第2の取付部材となる頂板金具20へ加硫
接着されている。そして、この頂板金具20の中央部か
ら図示しないエンジンの連結用として用いられるボルト
22が、上側に突出している。
をしたゴム製の弾性体18の下部側を形成する薄肉ゴム
層18Aが加硫接着されており、この弾性体18の上部
側中央部は、第2の取付部材となる頂板金具20へ加硫
接着されている。そして、この頂板金具20の中央部か
ら図示しないエンジンの連結用として用いられるボルト
22が、上側に突出している。
【0018】また、頂板金具20の下側には、カップ状
に形成されると共に複数の貫通孔24Aが設けられた補
強金具24が、頂板金具20に溶接等で接合されて配置
されており、この補強金具24が弾性体18の頂板金具
20へ加硫接着の際の補強を図っている。
に形成されると共に複数の貫通孔24Aが設けられた補
強金具24が、頂板金具20に溶接等で接合されて配置
されており、この補強金具24が弾性体18の頂板金具
20へ加硫接着の際の補強を図っている。
【0019】弾性体18の下部であって空間を挟んだ位
置には、円筒状の仕切部材28が支持円筒16の内側に
薄肉ゴム層18Aを介して嵌合されつつ配置されてい
て、仕切部材28と弾性体18とで区画されたこの空間
が主液室30を構成し、例えば水、オイル等の液体が封
入されている。従って、これら弾性体18及び仕切部材
28により液体が封入された主液室30の隔壁が構成さ
れることになる。尚、この仕切部材28は合成樹脂、ア
ルミニウム等の金属などで一体成形により、製造するこ
とが出来る。
置には、円筒状の仕切部材28が支持円筒16の内側に
薄肉ゴム層18Aを介して嵌合されつつ配置されてい
て、仕切部材28と弾性体18とで区画されたこの空間
が主液室30を構成し、例えば水、オイル等の液体が封
入されている。従って、これら弾性体18及び仕切部材
28により液体が封入された主液室30の隔壁が構成さ
れることになる。尚、この仕切部材28は合成樹脂、ア
ルミニウム等の金属などで一体成形により、製造するこ
とが出来る。
【0020】一方、仕切部材28の下部は外側に突出し
ており、この仕切部材28の下部が支持円筒16の下部
へ薄肉ゴム層18Aを介して当接されると共に、底板金
具12のフランジ部12Aへ当接された状態とされてい
る。
ており、この仕切部材28の下部が支持円筒16の下部
へ薄肉ゴム層18Aを介して当接されると共に、底板金
具12のフランジ部12Aへ当接された状態とされてい
る。
【0021】さらに、仕切部材28の上部側には円穴3
4が形成されており、この円穴34の底面であって円穴
34と略同軸の位置には、円穴34よりも細径とされる
円形貫通孔35が形成されている。
4が形成されており、この円穴34の底面であって円穴
34と略同軸の位置には、円穴34よりも細径とされる
円形貫通孔35が形成されている。
【0022】円穴34及び円形貫通孔35には、バルブ
であるロータ36が回転可能に挿入されている。このロ
ータ36の主液室30側の部分は円筒部36Aとされて
おり、主液室30と反対側の部分は回転軸としての細軸
部36Bとされている。この細軸部36Bの外周にはO
リング40が嵌め込まれており、このOリング40によ
って液体が円形貫通孔35を介して仕切部材28の下方
へ漏れ出ないようにされている。
であるロータ36が回転可能に挿入されている。このロ
ータ36の主液室30側の部分は円筒部36Aとされて
おり、主液室30と反対側の部分は回転軸としての細軸
部36Bとされている。この細軸部36Bの外周にはO
リング40が嵌め込まれており、このOリング40によ
って液体が円形貫通孔35を介して仕切部材28の下方
へ漏れ出ないようにされている。
【0023】また、図2に示すように、ロータ36の円
筒部36A上の周方向に相互に180°異なる部分に
は、それぞれ円筒部36Aの内外を連通する一対の貫通
孔38が形成されている。一方、仕切部材28には、円
穴34の半径方向に沿って大径の通路であるアイドルオ
リフィス60が形成されており、このアイドルオリフィ
ス60の一端は円穴34の内周面に開口されている。こ
のアイドルオリフィス60は薄肉ゴム層18A及び支持
円筒16をも貫通しており、アイドルオリフィス60の
他端は支持円筒16の外周面に開口されている。そし
て、このアイドルオリフィス60が、アイドル振動吸収
用の制限通路となる。
筒部36A上の周方向に相互に180°異なる部分に
は、それぞれ円筒部36Aの内外を連通する一対の貫通
孔38が形成されている。一方、仕切部材28には、円
穴34の半径方向に沿って大径の通路であるアイドルオ
リフィス60が形成されており、このアイドルオリフィ
ス60の一端は円穴34の内周面に開口されている。こ
のアイドルオリフィス60は薄肉ゴム層18A及び支持
円筒16をも貫通しており、アイドルオリフィス60の
他端は支持円筒16の外周面に開口されている。そし
て、このアイドルオリフィス60が、アイドル振動吸収
用の制限通路となる。
【0024】他方、図2に示すように、仕切部材28に
は、円穴34の半径方向であってアイドルオリフィス6
0と90°異なる方向に沿って小径の通路であるこもり
用オリフィス62が形成されており、このこもり用オリ
フィス62の一端は円穴34の内周面に開口されてい
る。このこもり用オリフィス62は薄肉ゴム層18A及
び支持円筒16をも貫通しており、こもり用オリフィス
62の他端は支持円筒16の外周面に開口されている。
そして、このこもり用オリフィス62が、こもり音吸収
用の制限通路となる。
は、円穴34の半径方向であってアイドルオリフィス6
0と90°異なる方向に沿って小径の通路であるこもり
用オリフィス62が形成されており、このこもり用オリ
フィス62の一端は円穴34の内周面に開口されてい
る。このこもり用オリフィス62は薄肉ゴム層18A及
び支持円筒16をも貫通しており、こもり用オリフィス
62の他端は支持円筒16の外周面に開口されている。
そして、このこもり用オリフィス62が、こもり音吸収
用の制限通路となる。
【0025】仕切部材28の外周面には、溝部68が仕
切部材28の周方向に沿って形成されており、この溝部
68と薄肉ゴム層18Aとで形成された通路であるシェ
イクオリフィス64の一端は上方に伸びて主液室30に
連結され、他端は薄肉ゴム層18A及び支持円筒16を
貫通する孔部16Aに繋がっている。そして、このシェ
イクオリフィス64が、シェイク振動吸収用の制限通路
となる。
切部材28の周方向に沿って形成されており、この溝部
68と薄肉ゴム層18Aとで形成された通路であるシェ
イクオリフィス64の一端は上方に伸びて主液室30に
連結され、他端は薄肉ゴム層18A及び支持円筒16を
貫通する孔部16Aに繋がっている。そして、このシェ
イクオリフィス64が、シェイク振動吸収用の制限通路
となる。
【0026】また、支持円筒16の外周側には、支持円
筒16を全周にわたって覆うように円筒状に形成された
筒状部材である外筒金具42が配置されている。この外
筒金具42の下端側は底板金具12のフランジ部12A
の外周部分にかしめられており、また、上端側は支持円
筒16の上端部にかしめられていて、外筒金具42によ
って挟み付けられた形で底板金具12に支持円筒16が
接合されている。
筒16を全周にわたって覆うように円筒状に形成された
筒状部材である外筒金具42が配置されている。この外
筒金具42の下端側は底板金具12のフランジ部12A
の外周部分にかしめられており、また、上端側は支持円
筒16の上端部にかしめられていて、外筒金具42によ
って挟み付けられた形で底板金具12に支持円筒16が
接合されている。
【0027】これら外筒金具42と支持円筒16との間
には、円筒状に薄く形成されると共に大きな矩形状の貫
通穴44Aが複数設けられた円筒板44が配置されてお
り、この円筒板44の内側にゴム製の第1ダイヤフラム
46が加硫接着されて、この円筒板44の内側に第1ダ
イヤフラム46が設置されている。そして、この第1ダ
イヤフラム46は、アイドルオリフィス60及びシェイ
クオリフィス64の開口端に対応する部分を含む支持円
筒16の外周側部分を覆っている。
には、円筒状に薄く形成されると共に大きな矩形状の貫
通穴44Aが複数設けられた円筒板44が配置されてお
り、この円筒板44の内側にゴム製の第1ダイヤフラム
46が加硫接着されて、この円筒板44の内側に第1ダ
イヤフラム46が設置されている。そして、この第1ダ
イヤフラム46は、アイドルオリフィス60及びシェイ
クオリフィス64の開口端に対応する部分を含む支持円
筒16の外周側部分を覆っている。
【0028】この為、第1ダイヤフラム46の内周面側
と支持円筒16の細径となった部分の外周面との間の空
間が、アイドルオリフィス60及びシェイクオリフィス
64を介して主液室30と連通される第1の副液室48
とされており、また、第1ダイヤフラム46の外周面側
と外筒金具42の内周面側との間の空間が第1空気室5
0とされ、第1ダイヤフラム46の変形を可能としてい
る。
と支持円筒16の細径となった部分の外周面との間の空
間が、アイドルオリフィス60及びシェイクオリフィス
64を介して主液室30と連通される第1の副液室48
とされており、また、第1ダイヤフラム46の外周面側
と外筒金具42の内周面側との間の空間が第1空気室5
0とされ、第1ダイヤフラム46の変形を可能としてい
る。
【0029】さらに、第1ダイヤフラム46が位置して
いない外筒金具42と支持円筒16との間の部分であっ
て、こもり用オリフィス62の開口端に対応する部分に
は、第1ダイヤフラム46と一体的に加硫されたブロッ
ク材52が配置されている。このブロック材52のこも
り用オリフィス62の開口端に対向する部分は肉薄にな
っていて、このブロック材52の肉薄の部分が第2ダイ
ヤフラム54を構成している。
いない外筒金具42と支持円筒16との間の部分であっ
て、こもり用オリフィス62の開口端に対応する部分に
は、第1ダイヤフラム46と一体的に加硫されたブロッ
ク材52が配置されている。このブロック材52のこも
り用オリフィス62の開口端に対向する部分は肉薄にな
っていて、このブロック材52の肉薄の部分が第2ダイ
ヤフラム54を構成している。
【0030】この為、このこもり用オリフィス62の開
口端周辺の支持円筒16の外周面と第2ダイヤフラム5
4との間の空間が、こもり用オリフィス62を介して主
液室30と連通される第2の副液室56とされており、
また、この第2ダイヤフラム54と円筒板44の内周面
側との間の空間が第2空気室58とされ、第2ダイヤフ
ラム54の変形を可能としている。
口端周辺の支持円筒16の外周面と第2ダイヤフラム5
4との間の空間が、こもり用オリフィス62を介して主
液室30と連通される第2の副液室56とされており、
また、この第2ダイヤフラム54と円筒板44の内周面
側との間の空間が第2空気室58とされ、第2ダイヤフ
ラム54の変形を可能としている。
【0031】つまり、第2ダイヤフラム54が第2の副
液室56の内壁の一部を構成することになり、図1及び
図2に示すように、この第2ダイヤフラム54の肉厚は
第1の副液室48の内壁の一部を構成する第1ダイヤフ
ラム46の肉厚より厚くされ、また第2ダイヤフラム5
4の面積はこの第1ダイヤフラム46の面積より小さく
されているので、第2ダイヤフラム54は第1ダイヤフ
ラム46より剛性が高いことになる。
液室56の内壁の一部を構成することになり、図1及び
図2に示すように、この第2ダイヤフラム54の肉厚は
第1の副液室48の内壁の一部を構成する第1ダイヤフ
ラム46の肉厚より厚くされ、また第2ダイヤフラム5
4の面積はこの第1ダイヤフラム46の面積より小さく
されているので、第2ダイヤフラム54は第1ダイヤフ
ラム46より剛性が高いことになる。
【0032】以上のような構造より、ロータ36が回転
されて、図1及び図2に示すように、円筒部36Aの貫
通孔38がアイドルオリフィス60と対向すると、アイ
ドルオリフィス60を介して主液室30と第1の副液室
48とが連通される。また、この位置からロータ36が
90°回転されて、図4及び図5に示すように、円筒部
36Aの貫通孔38がこもり用オリフィス62と対向す
ると、こもり用オリフィス62を介して主液室30と第
2の副液室56とが連通される。この為、これらのオリ
フィス60、62をロータ36が開閉して通路を切り換
えることとなる。
されて、図1及び図2に示すように、円筒部36Aの貫
通孔38がアイドルオリフィス60と対向すると、アイ
ドルオリフィス60を介して主液室30と第1の副液室
48とが連通される。また、この位置からロータ36が
90°回転されて、図4及び図5に示すように、円筒部
36Aの貫通孔38がこもり用オリフィス62と対向す
ると、こもり用オリフィス62を介して主液室30と第
2の副液室56とが連通される。この為、これらのオリ
フィス60、62をロータ36が開閉して通路を切り換
えることとなる。
【0033】一方、仕切部材28の下側には、アクチュ
エータとしてのモータ70が配設されており、図示しな
い取付け用のねじでねじ止めることにより仕切部材28
の下側にモータ70が固定されることになる。そして、
このモータ70の図示しない回転軸は、ロータ36の細
軸部36Bの先端側に連結されている。
エータとしてのモータ70が配設されており、図示しな
い取付け用のねじでねじ止めることにより仕切部材28
の下側にモータ70が固定されることになる。そして、
このモータ70の図示しない回転軸は、ロータ36の細
軸部36Bの先端側に連結されている。
【0034】以上より、ロータ36が、図1及び図2に
示すようにアイドルオリフィス60を介して主液室30
と第1の副液室48との間を連通する配置と、図4及び
図5に示すようにこもり用オリフィス62を介して主液
室30と第2の副液室56との間を連通する配置とを選
択的に採るように、モータ70によって回転される。こ
のモータ70は制御手段72に連結されており、制御手
段72よってその回転が制御されるようになっている。
制御手段72は車両電源によって作動し、少なくとも車
速センサ74及びエンジン回転数検出センサ76からの
検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出し、ア
イドル振動発生時かシェイク振動発生時かを判断できる
ようになっている。
示すようにアイドルオリフィス60を介して主液室30
と第1の副液室48との間を連通する配置と、図4及び
図5に示すようにこもり用オリフィス62を介して主液
室30と第2の副液室56との間を連通する配置とを選
択的に採るように、モータ70によって回転される。こ
のモータ70は制御手段72に連結されており、制御手
段72よってその回転が制御されるようになっている。
制御手段72は車両電源によって作動し、少なくとも車
速センサ74及びエンジン回転数検出センサ76からの
検出信号を受け、車速及びエンジン回転数を検出し、ア
イドル振動発生時かシェイク振動発生時かを判断できる
ようになっている。
【0035】次に本実施の形態の作用を説明する。頂板
金具20に搭載されるエンジンが作動すると、エンジン
の振動が頂板金具20を介して弾性体18に伝達され
る。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性体18の
内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収すること
ができる。
金具20に搭載されるエンジンが作動すると、エンジン
の振動が頂板金具20を介して弾性体18に伝達され
る。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性体18の
内部摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収すること
ができる。
【0036】さらに弾性体18及び第1ダイヤフラム4
6の変形に伴って内容積が変化する主液室30及び第1
の副液室48の中の液体がオリフィス60、64を介し
て相互に流動するだけでなく、第2ダイヤフラム54の
変形に伴って液体が第2の副液室56と主液室30との
間のこもり用オリフィス62内を流動し、これらオリフ
ィス空間に生ずる液体流動の粘性抵抗及び液柱共振等に
基づく減衰作用で防振効果を向上することができる。
6の変形に伴って内容積が変化する主液室30及び第1
の副液室48の中の液体がオリフィス60、64を介し
て相互に流動するだけでなく、第2ダイヤフラム54の
変形に伴って液体が第2の副液室56と主液室30との
間のこもり用オリフィス62内を流動し、これらオリフ
ィス空間に生ずる液体流動の粘性抵抗及び液柱共振等に
基づく減衰作用で防振効果を向上することができる。
【0037】そして、常時開放されているシェイクオリ
フィス64の他に、オリフィス60、62の端部が繋が
る円穴34内にロータ36を設けた結果として以下のよ
うに作用する。
フィス64の他に、オリフィス60、62の端部が繋が
る円穴34内にロータ36を設けた結果として以下のよ
うに作用する。
【0038】車両が例えば70〜80km/h以上の高速
で走行するとシェイク振動(15Hz未満)が生じる。前
記制御手段72は車速センサ74、エンジン回転数検出
センサ76によりシェイク振動発生時か否かを判断す
る。制御手段72がシェイク振動発生時であると判断す
ると、制御手段72はモータ70を作動させてロータ3
6を回転し、図4及び図5に示すように、貫通孔38を
こもり用オリフィス62と対応させ、アイドルオリフィ
ス60とは対応しない配置にする。これによってアイド
ルオリフィス60は閉止され、常時開放されているシェ
イクオリフィス64が主液室30と第1の副液室48と
を連通すると共に、こもり用オリフィス62が主液室3
0と第2の副液室56とを連通する。この結果、主液室
30内に生じるエンジン振動に基づく圧力変化がシェイ
クオリフィス64及びこもり用オリフィス62内の液体
に伝達されると共にこの液体の抵抗等を受けシェイク振
動が吸収される。
で走行するとシェイク振動(15Hz未満)が生じる。前
記制御手段72は車速センサ74、エンジン回転数検出
センサ76によりシェイク振動発生時か否かを判断す
る。制御手段72がシェイク振動発生時であると判断す
ると、制御手段72はモータ70を作動させてロータ3
6を回転し、図4及び図5に示すように、貫通孔38を
こもり用オリフィス62と対応させ、アイドルオリフィ
ス60とは対応しない配置にする。これによってアイド
ルオリフィス60は閉止され、常時開放されているシェ
イクオリフィス64が主液室30と第1の副液室48と
を連通すると共に、こもり用オリフィス62が主液室3
0と第2の副液室56とを連通する。この結果、主液室
30内に生じるエンジン振動に基づく圧力変化がシェイ
クオリフィス64及びこもり用オリフィス62内の液体
に伝達されると共にこの液体の抵抗等を受けシェイク振
動が吸収される。
【0039】さらに、シェイク振動と共に生じることが
ある高周波で小振幅の振動であるこもり音(60〜10
0Hz)に対しては、こもり用オリフィス62内で液柱共
振して、動ばね定数が低減され、こもり音が吸収され
る。
ある高周波で小振幅の振動であるこもり音(60〜10
0Hz)に対しては、こもり用オリフィス62内で液柱共
振して、動ばね定数が低減され、こもり音が吸収され
る。
【0040】また、エンジンがアイドリング運転の場合
や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜
40Hz)が生じる。制御手段72は車速センサ74、エ
ンジン回転数検出センサ76によりアイドル振動発生時
か否かを判断する。制御手段72がアイドル振動発生時
であると判断すると、制御手段72はモータ70を回転
させて、図1及び図2に示すように、ロータ36の貫通
孔38をアイドルオリフィス60と対応させ、こもり用
オリフィス62とは対応しない配置にする。これによっ
てこもり用オリフィス62は閉止され、液体は通過抵抗
の小さなアイドルオリフィス60を介して主液室30と
第1の副液室48と行き来することになり、アイドルオ
リフィス60内で液柱共振して動ばね定数が低減され
て、振動が吸収される。尚この際、シェイクオリフィス
64は通過抵抗が大きいことから、シェイクオリフィス
64は必然的に目詰まりを生じて閉鎖されることとな
る。
や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜
40Hz)が生じる。制御手段72は車速センサ74、エ
ンジン回転数検出センサ76によりアイドル振動発生時
か否かを判断する。制御手段72がアイドル振動発生時
であると判断すると、制御手段72はモータ70を回転
させて、図1及び図2に示すように、ロータ36の貫通
孔38をアイドルオリフィス60と対応させ、こもり用
オリフィス62とは対応しない配置にする。これによっ
てこもり用オリフィス62は閉止され、液体は通過抵抗
の小さなアイドルオリフィス60を介して主液室30と
第1の副液室48と行き来することになり、アイドルオ
リフィス60内で液柱共振して動ばね定数が低減され
て、振動が吸収される。尚この際、シェイクオリフィス
64は通過抵抗が大きいことから、シェイクオリフィス
64は必然的に目詰まりを生じて閉鎖されることとな
る。
【0041】以上より、本実施の形態の防振装置10に
よれば、広範囲な振動を低減することが可能になる。
よれば、広範囲な振動を低減することが可能になる。
【0042】一方、本実施の形態では、主液室30と外
筒金具42との間に介在されてこれら第1の副液室48
及び第2の副液室56がそれぞれ配置されている。この
為、これら複数の副液室48、56の配置の為の空間が
十分にとれるようになり、これに伴って、ダイヤフラム
46、54を配置する為の空間も十分となり、これら副
液室48、56の内壁の少なくとも一部を構成する複数
のダイヤフラム46、54間で剛性を大きく相違させる
ことが容易ともなった。
筒金具42との間に介在されてこれら第1の副液室48
及び第2の副液室56がそれぞれ配置されている。この
為、これら複数の副液室48、56の配置の為の空間が
十分にとれるようになり、これに伴って、ダイヤフラム
46、54を配置する為の空間も十分となり、これら副
液室48、56の内壁の少なくとも一部を構成する複数
のダイヤフラム46、54間で剛性を大きく相違させる
ことが容易ともなった。
【0043】他方、それぞれダイヤフラム46、54を
有する複数の副液室48、56を主液室30の外周側に
配置したことで、モータ70を配置する空間が確保さ
れ、モータ70を外筒金具42と一対の取付部材とされ
る底板金具12及び頂板金具20とで囲まれた空間内に
配置することが可能となった。さらに、本実施の形態で
は、モータ70を仕切部材28の下側に取り付けた構造
とした結果として、防振装置10の構造を簡素化できる
ことになった。
有する複数の副液室48、56を主液室30の外周側に
配置したことで、モータ70を配置する空間が確保さ
れ、モータ70を外筒金具42と一対の取付部材とされ
る底板金具12及び頂板金具20とで囲まれた空間内に
配置することが可能となった。さらに、本実施の形態で
は、モータ70を仕切部材28の下側に取り付けた構造
とした結果として、防振装置10の構造を簡素化できる
ことになった。
【0044】また、本実施の形態の防振装置10の組立
てに際して、厚み及び面積を変えることで剛性を相違さ
せたダイヤフラム46、54を一体的に加硫することに
より、剛性の異なるダイヤフラムを円筒板44に一体的
に取り付けることが可能となり、防振装置10の構造の
簡易化が図れるようになった。
てに際して、厚み及び面積を変えることで剛性を相違さ
せたダイヤフラム46、54を一体的に加硫することに
より、剛性の異なるダイヤフラムを円筒板44に一体的
に取り付けることが可能となり、防振装置10の構造の
簡易化が図れるようになった。
【0045】尚、一実施の形態において、車両に搭載さ
れるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置
は他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、形状等も実施の形態のものに限定されるものではな
い。
れるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置
は他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、形状等も実施の形態のものに限定されるものではな
い。
【0046】さらに、一実施の形態において、シェイク
振動に伴ってこもり音が発生する場合を通じて説明をし
たが、シェイク振動とは別に、こもり音が単独で発生す
る場合にも適用できることはいうまでもない。
振動に伴ってこもり音が発生する場合を通じて説明をし
たが、シェイク振動とは別に、こもり音が単独で発生す
る場合にも適用できることはいうまでもない。
【0047】他方、一実施の形態において、ロータをモ
ータによって回転させる構成としたが、本発明はこれに
限らず、ロータを回転させるアクチュエータはモータ以
外のものであってもよく、バルブもロータ以外の弁等を
用いることとしてもよい。
ータによって回転させる構成としたが、本発明はこれに
限らず、ロータを回転させるアクチュエータはモータ以
外のものであってもよく、バルブもロータ以外の弁等を
用いることとしてもよい。
【0048】また、上記実施例において車体に第1の取
付部材である底板金具12側が取り付けられ、エンジン
に第2の取付部材である頂板金具20側が取り付けられ
る構成としたが、この逆の構成としてもよい。
付部材である底板金具12側が取り付けられ、エンジン
に第2の取付部材である頂板金具20側が取り付けられ
る構成としたが、この逆の構成としてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明の防振装置は、以上のように説明
した構成とした結果、主液室の周りに複数の副液室を配
置することにより、広範囲な周波数の振動を低減するこ
とが可能となった。
した構成とした結果、主液室の周りに複数の副液室を配
置することにより、広範囲な周波数の振動を低減するこ
とが可能となった。
【図1】本発明に係る防振装置の一実施の形態のアイド
ル時における断面図であって、図2の1−1矢視線断面
図である。
ル時における断面図であって、図2の1−1矢視線断面
図である。
【図2】本発明に係る防振装置の一実施の形態のアイド
ル時における断面図であって、図1の2−2矢視線断面
図である。
ル時における断面図であって、図1の2−2矢視線断面
図である。
【図3】本発明に係る防振装置の一実施の形態の平面図
である。
である。
【図4】本発明に係る防振装置の一実施の形態のシェイ
ク時における断面図であって、図5の4−4矢視線断面
図である。
ク時における断面図であって、図5の4−4矢視線断面
図である。
【図5】本発明に係る防振装置の一実施の形態のシェイ
ク時における断面図であって、図4の5−5矢視線断面
図である。
ク時における断面図であって、図4の5−5矢視線断面
図である。
10 防振装置 12 底板金具(第1の取付部材) 18 弾性体 20 頂板金具(第2の取付部材) 28 仕切部材 30 主液室 36 ロータ(バルブ) 42 外筒金具(筒状部材) 48 第1の副液室 56 第2の副液室 70 モータ(アクチュエータ)
Claims (2)
- 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
れる第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付
部材と、 これら一対の取付部材の間に配置される弾性体と、 前記弾性体を隔壁の一部として液体が封入され且つ前記
弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、 筒状に形成され且つ前記主液室の外周に配置される筒状
部材と、 前記主液室と前記筒状部材との間に介在されて配置され
且つダイヤフラムにより内壁の少なくとも一部が構成さ
れる第1の副液室と、 前記主液室と前記筒状部材との間に介在されて配置され
且つ前記第1の副液室のダイヤフラムより剛性の高いダ
イヤフラムにより内壁の少なくとも一部が構成される第
2の副液室と、 前記主液室の隔壁の他の一部とされ且つ前記主液室と前
記第1の副液室との間を連通する通路及び前記主液室と
前記第2の副液室との間を連通する通路が形成された仕
切部材と、 前記仕切部材内に作動可能に取り付けられ且つ前記主液
室とこれら一対の副液室との間を連通する複数の通路を
切り換えるバルブと、 前記バルブに連結されて前記バルブを作動するアクチュ
エータと、 を有することを特徴とする防振装置。 - 【請求項2】 前記アクチュエータが前記筒状部材と一
対の前記取付部材とで囲まれた空間内に配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21022796A JPH1047427A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21022796A JPH1047427A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1047427A true JPH1047427A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16585897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21022796A Pending JPH1047427A (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1047427A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140367192A1 (en) * | 2013-06-18 | 2014-12-18 | Hyundai Motor Company | Vibration absorbing mounting device |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP21022796A patent/JPH1047427A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140367192A1 (en) * | 2013-06-18 | 2014-12-18 | Hyundai Motor Company | Vibration absorbing mounting device |
US8973704B2 (en) * | 2013-06-18 | 2015-03-10 | Hyundai Motor Company | Vibration absorbing mounting device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060119 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060606 |