JPH06129480A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
- Publication number
- JPH06129480A JPH06129480A JP28323492A JP28323492A JPH06129480A JP H06129480 A JPH06129480 A JP H06129480A JP 28323492 A JP28323492 A JP 28323492A JP 28323492 A JP28323492 A JP 28323492A JP H06129480 A JPH06129480 A JP H06129480A
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- JP
- Japan
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- vibration
- liquid chamber
- passage
- orifice
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の副液室を設けると共に、主液室といず
れかの副液室との間に切り換え可能な制限通路を複数設
けて、広範囲に振動を低減する。 【構成】 内筒18と底板10に連結された支持体14
との間に、ゴム16を取り付ける。これら内筒18、底
板10、支持体14等内に液室30、32が形成され、
主液室30と第1の副液室32とを隔壁材28が区画す
る。これら液室30、32間を繋ぐアイドルオリフィス
60及びシェイクオリフィス62を隔壁材28に設置さ
れたロータ36が切り換える。また、隔壁材28内に
は、剛性の高いダイヤフラム84を内壁の一部とした第
2の副液室80が形成され、高周波オリフィス63を介
して主液室30に連通されている。
れかの副液室との間に切り換え可能な制限通路を複数設
けて、広範囲に振動を低減する。 【構成】 内筒18と底板10に連結された支持体14
との間に、ゴム16を取り付ける。これら内筒18、底
板10、支持体14等内に液室30、32が形成され、
主液室30と第1の副液室32とを隔壁材28が区画す
る。これら液室30、32間を繋ぐアイドルオリフィス
60及びシェイクオリフィス62を隔壁材28に設置さ
れたロータ36が切り換える。また、隔壁材28内に
は、剛性の高いダイヤフラム84を内壁の一部とした第
2の副液室80が形成され、高周波オリフィス63を介
して主液室30に連通されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動を発生する部材か
らの振動の伝達を防止する防振装置に関し、例えば車両
に搭載されるエンジンからの振動の伝達を防止する場合
等に適用可能なものである。
らの振動の伝達を防止する防振装置に関し、例えば車両
に搭載されるエンジンからの振動の伝達を防止する場合
等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両には、振動発生部となるエ
ンジンと振動受部となる車体との間にエンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。
ンジンと振動受部となる車体との間にエンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。
【0003】すなわち、この防振装置としては、防振装
置の本体内部に一対の液室を設けると共に、オリフィス
となる制限通路でこれらの液室を互いに連通したものが
知られている。そして、搭載されたエンジンが作動して
振動が発生した場合には、これら液室を連通するオリフ
ィス内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、振動の伝達
を阻止するようになっている(特開昭61−18934
1号)。
置の本体内部に一対の液室を設けると共に、オリフィス
となる制限通路でこれらの液室を互いに連通したものが
知られている。そして、搭載されたエンジンが作動して
振動が発生した場合には、これら液室を連通するオリフ
ィス内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、振動の伝達
を阻止するようになっている(特開昭61−18934
1号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような防振装置
では、幅広いエンジンの作動状態に伴って振動周波数も
広範囲なものとなり、このような広範囲な周波数の振動
それぞれにおいても防振特性を維持するべく、近年、種
々の長さ及び内径を有する制限通路が形成されているも
のが知られるようになった。そして、これらの防振装置
では制限通路をセンサからの信号に基づき切り換えて振
動の低減を図っていた。
では、幅広いエンジンの作動状態に伴って振動周波数も
広範囲なものとなり、このような広範囲な周波数の振動
それぞれにおいても防振特性を維持するべく、近年、種
々の長さ及び内径を有する制限通路が形成されているも
のが知られるようになった。そして、これらの防振装置
では制限通路をセンサからの信号に基づき切り換えて振
動の低減を図っていた。
【0005】しかし、従来の防振装置では、走行時に発
生するシェイク振動(15Hz未満)及び、アイドル時に
発生するアイドル振動(20〜40Hz)のみの振動の低
減を図ることを目的としていた。
生するシェイク振動(15Hz未満)及び、アイドル時に
発生するアイドル振動(20〜40Hz)のみの振動の低
減を図ることを目的としていた。
【0006】この為、例えば、走行時にシェイク振動と
共に高周波域の振動が同時に発生した場合、高周波域で
の動ばね定数が高まり、適正に振動の低減が図れない虞
を有していた。
共に高周波域の振動が同時に発生した場合、高周波域で
の動ばね定数が高まり、適正に振動の低減が図れない虞
を有していた。
【0007】また、アイドル時においても、アイドル振
動は20Hzから40Hzまでの範囲で発生することから、
この範囲内の特定の周波数で共振させて振動を低減して
も、他の周波数においては、動ばね定数が高まることが
考えられ、同じく適正に振動の低減が図れない虞を有し
ていた。
動は20Hzから40Hzまでの範囲で発生することから、
この範囲内の特定の周波数で共振させて振動を低減して
も、他の周波数においては、動ばね定数が高まることが
考えられ、同じく適正に振動の低減が図れない虞を有し
ていた。
【0008】以上より、従来の防振装置では、十分に振
動の低減が図れない帯域の振動が存在し、結果として、
このような振動が車室内に伝達されて、こもり音の発生
や車室内での乗り心地が悪くなるといった弊害を生む原
因となっていた。
動の低減が図れない帯域の振動が存在し、結果として、
このような振動が車室内に伝達されて、こもり音の発生
や車室内での乗り心地が悪くなるといった弊害を生む原
因となっていた。
【0009】本発明は、上記事実を考慮し、複数の副液
室を設けると共に、主液室といずれかの副液室との間に
切り換え可能な制限通路を複数設けて、広範囲に振動を
低減する防振装置を提供することを目的とする。
室を設けると共に、主液室といずれかの副液室との間に
切り換え可能な制限通路を複数設けて、広範囲に振動を
低減する防振装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に介在される弾性体と、前記第1の取付
部材と前記第2の取付部材との間に介在され且つ液体が
封入されると共に前記弾性体の変形により内容積が変化
する主液室と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部
材との間に介在され且つ液体が封入されると共にダイヤ
フラムにより内壁の少なくとも一部が構成される第1の
副液室と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材と
の間に介在され且つ液体が封入されると共に前記第1の
副液室のダイヤフラムより剛性の高いダイヤフラムによ
り内壁の少なくとも一部が構成される第2の副液室と、
これら液室を区画すると共に前記主液室と前記第1の副
液室との間を連通する複数の通路及び前記主液室と前記
第2の副液室との間を連通する通路が形成された中間部
材と、前記中間部材内に取り付けられ且つ作動用のアク
チュエータと接続されこのアクチュエータの作動によっ
て前記主液室と前記第1の副液室との間を連通する複数
の通路の内のすくなくともいずれかを開閉する通路切換
手段とを有することを特徴とする。
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に介在される弾性体と、前記第1の取付
部材と前記第2の取付部材との間に介在され且つ液体が
封入されると共に前記弾性体の変形により内容積が変化
する主液室と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部
材との間に介在され且つ液体が封入されると共にダイヤ
フラムにより内壁の少なくとも一部が構成される第1の
副液室と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材と
の間に介在され且つ液体が封入されると共に前記第1の
副液室のダイヤフラムより剛性の高いダイヤフラムによ
り内壁の少なくとも一部が構成される第2の副液室と、
これら液室を区画すると共に前記主液室と前記第1の副
液室との間を連通する複数の通路及び前記主液室と前記
第2の副液室との間を連通する通路が形成された中間部
材と、前記中間部材内に取り付けられ且つ作動用のアク
チュエータと接続されこのアクチュエータの作動によっ
て前記主液室と前記第1の副液室との間を連通する複数
の通路の内のすくなくともいずれかを開閉する通路切換
手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の取付部材と第2の取付部材との間に、そ
れぞれ液体が封入された主液室、第1の副液室及び第2
の副液室が形成されている。そして、中間部材がこれら
液室間を区画すると共に、中間部材に形成された通路が
主液室と第1の副液室との間及び主液室と第2の副液室
との間を連通している。また、アクチュエータが通路切
換手段を作動し、主液室と第1の副液室との間を連通す
る通路を開閉して切り換える。
れぞれ液体が封入された主液室、第1の副液室及び第2
の副液室が形成されている。そして、中間部材がこれら
液室間を区画すると共に、中間部材に形成された通路が
主液室と第1の副液室との間及び主液室と第2の副液室
との間を連通している。また、アクチュエータが通路切
換手段を作動し、主液室と第1の副液室との間を連通す
る通路を開閉して切り換える。
【0012】従って、いずれかの取付部材に連結された
振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が変形す
るのに伴って主液室の内容積が変化し、通路切換手段に
よって開閉されて切り換えられた第1の副液室との間の
通路内の液体及び、第2の副液室との間の通路内の液体
に圧力変化が生じる。これに伴って主液室と通路により
連通する第1の副液室側及び第2の副液室側のダイヤフ
ラムが変形する。
振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が変形す
るのに伴って主液室の内容積が変化し、通路切換手段に
よって開閉されて切り換えられた第1の副液室との間の
通路内の液体及び、第2の副液室との間の通路内の液体
に圧力変化が生じる。これに伴って主液室と通路により
連通する第1の副液室側及び第2の副液室側のダイヤフ
ラムが変形する。
【0013】この結果、弾性体及び液体により振動が減
衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。但
し、第2の副液室の内壁を構成するダイヤフラムは、第
1の副液室の内壁を構成するダイヤフラムに比較して剛
性が高いことから、共振点が高周波域となり、高周波域
の振動をも減衰できる。
衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。但
し、第2の副液室の内壁を構成するダイヤフラムは、第
1の副液室の内壁を構成するダイヤフラムに比較して剛
性が高いことから、共振点が高周波域となり、高周波域
の振動をも減衰できる。
【0014】例えば、振動発生部側からの振動の周波数
が変わると、これに合わせてアクチュエータが作動して
通路切換手段を作動して振動を低減し、さらに、主液室
と第1の副液室との間では、振動を低減できないような
高周波域の振動であっても、剛性の高いダイヤフラムを
有した第2の副液室との間の通路が振動を低減し、いず
れの振動数においても適切に振動が減衰される。
が変わると、これに合わせてアクチュエータが作動して
通路切換手段を作動して振動を低減し、さらに、主液室
と第1の副液室との間では、振動を低減できないような
高周波域の振動であっても、剛性の高いダイヤフラムを
有した第2の副液室との間の通路が振動を低減し、いず
れの振動数においても適切に振動が減衰される。
【0015】
【実施例】本発明に係る防振装置の第1実施例を図1及
び図5に示し、これらの図に基づき第1実施例を説明す
る。
び図5に示し、これらの図に基づき第1実施例を説明す
る。
【0016】本実施例の断面図を表す図1に示すよう
に、防振装置100の下部側を形成する第1の取付部材
であるリング状をした底板10の中央下部には、図示し
ない車体にこの防振装置100を連結して固着する為の
ボルト孔12が穿設されている。そして、この底板10
の内側は立壁10Aとなっており、立壁10Aの上端部
には支持体14が取付けられている。この支持体14
は、円板状のフランジ部14Aの外周端部が立壁10A
側へかしめ固着されており、また、このフランジ部14
Aの内周部から直角に支持筒部14Bが立設されてい
る。
に、防振装置100の下部側を形成する第1の取付部材
であるリング状をした底板10の中央下部には、図示し
ない車体にこの防振装置100を連結して固着する為の
ボルト孔12が穿設されている。そして、この底板10
の内側は立壁10Aとなっており、立壁10Aの上端部
には支持体14が取付けられている。この支持体14
は、円板状のフランジ部14Aの外周端部が立壁10A
側へかしめ固着されており、また、このフランジ部14
Aの内周部から直角に支持筒部14Bが立設されてい
る。
【0017】支持筒部14Bの内周面には、円筒形状を
した弾性体であるゴム16の下部側を形成する薄肉ゴム
層16Aの外周面が加硫接着されており、このゴム16
の閉塞された上部側には、第2の取付部材となる内筒1
8が加硫接着されている。そして、この内筒18は、図
示しないエンジンの連結用として用いられることとな
る。
した弾性体であるゴム16の下部側を形成する薄肉ゴム
層16Aの外周面が加硫接着されており、このゴム16
の閉塞された上部側には、第2の取付部材となる内筒1
8が加硫接着されている。そして、この内筒18は、図
示しないエンジンの連結用として用いられることとな
る。
【0018】これら底板10、支持体14、ゴム16及
び内筒18は、この防振装置100の本体の主要部を構
成しており、立壁10Aに外周端が加硫接着されて固着
されるもう一方の弾性体であるダイヤフラム22と、支
持体14及びゴム16との間には、これらの部材の内壁
面で形成された一対の液室30、32が設けられてい
て、例えば水、オイル等の液体が封入されている。これ
ら液室30、32間には、中間部材である円筒形をした
隔壁材28が支持体14に嵌合されつつ配置されてい
て、隔壁材28が一対の液室である主液室30と第1の
副液室32とを二分して区画している。尚、この隔壁材
28は合成樹脂、アルミニウム等の金属などで一体成形
により、製造することが出来る。
び内筒18は、この防振装置100の本体の主要部を構
成しており、立壁10Aに外周端が加硫接着されて固着
されるもう一方の弾性体であるダイヤフラム22と、支
持体14及びゴム16との間には、これらの部材の内壁
面で形成された一対の液室30、32が設けられてい
て、例えば水、オイル等の液体が封入されている。これ
ら液室30、32間には、中間部材である円筒形をした
隔壁材28が支持体14に嵌合されつつ配置されてい
て、隔壁材28が一対の液室である主液室30と第1の
副液室32とを二分して区画している。尚、この隔壁材
28は合成樹脂、アルミニウム等の金属などで一体成形
により、製造することが出来る。
【0019】一方、隔壁材28の下部は外側に突出して
おり、フランジ部14Aの底面へ当接されると共に、底
板10と一緒にフランジ部14Aへかしめ固着されてい
る。さらに、隔壁材28の下面側中央部からは軸部28
Aが副液室32側に突出して形成され、この軸部28A
に筒状部材29が嵌着されており、これらの間にOリン
グ41が介在されて、封止が図られている。筒状部材2
9の外周部には、ダイヤフラム22の中心部が加硫接着
されて固着されている。ダイヤフラム22と底壁10と
の間は空気室33とされ、ダイヤフラム22の変形を可
能としている。
おり、フランジ部14Aの底面へ当接されると共に、底
板10と一緒にフランジ部14Aへかしめ固着されてい
る。さらに、隔壁材28の下面側中央部からは軸部28
Aが副液室32側に突出して形成され、この軸部28A
に筒状部材29が嵌着されており、これらの間にOリン
グ41が介在されて、封止が図られている。筒状部材2
9の外周部には、ダイヤフラム22の中心部が加硫接着
されて固着されている。ダイヤフラム22と底壁10と
の間は空気室33とされ、ダイヤフラム22の変形を可
能としている。
【0020】また、図2に示す組立時においては、隔壁
材28を支持体14(図2上、図示せず)内に挿入し、
底板10と共に隔壁材28を支持体14へかしめて固着
すれば組立は完了するが、この際薄肉ゴム層16Aの弾
性変形により、隔壁材28は容易に支持体14内に挿入
される。尚、必要に応じて隔壁材28の取付に接着、ボ
ルト等の取付手段を用いることも可能である。
材28を支持体14(図2上、図示せず)内に挿入し、
底板10と共に隔壁材28を支持体14へかしめて固着
すれば組立は完了するが、この際薄肉ゴム層16Aの弾
性変形により、隔壁材28は容易に支持体14内に挿入
される。尚、必要に応じて隔壁材28の取付に接着、ボ
ルト等の取付手段を用いることも可能である。
【0021】隔壁材28には、上面部28B側に円穴3
4が形成されており、円穴34の底面には、円穴34よ
りも細径とされ且つ隔壁材28の軸部28Aを貫通する
円形貫通孔35が円穴34と同軸的に形成されている。
また、隔壁材28の下側には、円形貫通孔35と同軸的
に係合部としての座ぐり部39が設けられており、さら
に、図1に示すように、座ぐり部39に対向する孔部1
3Aを有すると共に外周部分を底板10に接合した固定
板13が設けられている。
4が形成されており、円穴34の底面には、円穴34よ
りも細径とされ且つ隔壁材28の軸部28Aを貫通する
円形貫通孔35が円穴34と同軸的に形成されている。
また、隔壁材28の下側には、円形貫通孔35と同軸的
に係合部としての座ぐり部39が設けられており、さら
に、図1に示すように、座ぐり部39に対向する孔部1
3Aを有すると共に外周部分を底板10に接合した固定
板13が設けられている。
【0022】円穴34及び円形貫通孔35には、通路切
換手段としてのバルブであるロータ36が回転可能に挿
入されている。ロータ36は、主液室30側が円筒部3
6Aとされており、主液室30と反対側には回転軸とし
ての細軸部38が一体的に設けられている。
換手段としてのバルブであるロータ36が回転可能に挿
入されている。ロータ36は、主液室30側が円筒部3
6Aとされており、主液室30と反対側には回転軸とし
ての細軸部38が一体的に設けられている。
【0023】細軸部38の外周には細溝42が形成され
ており、この細溝42にはOリング44が嵌め込まれて
いる。このOリング44によって液体は円形貫通孔35
を介して隔壁材28の外方へ漏れ出ることはない。
ており、この細溝42にはOリング44が嵌め込まれて
いる。このOリング44によって液体は円形貫通孔35
を介して隔壁材28の外方へ漏れ出ることはない。
【0024】また、円筒部36Aには、円筒部36Aの
内外を連通する貫通孔46が形成されている。一方、隔
壁材28には、円穴34の半径方向に大径の通路56が
形成されており、通路56の一端は円穴34の内周面に
開口されている。通路56の他端は隔壁材28内に上下
方向に沿って形成される通路58の一端と連通されてお
り、この通路58の他端は副液室32と連通されてい
る。なお、これらの通路56、58が、アイドル振動吸
収用の制限通路としてのアイドルオリフィス60とな
る。
内外を連通する貫通孔46が形成されている。一方、隔
壁材28には、円穴34の半径方向に大径の通路56が
形成されており、通路56の一端は円穴34の内周面に
開口されている。通路56の他端は隔壁材28内に上下
方向に沿って形成される通路58の一端と連通されてお
り、この通路58の他端は副液室32と連通されてい
る。なお、これらの通路56、58が、アイドル振動吸
収用の制限通路としてのアイドルオリフィス60とな
る。
【0025】他方、図1及び図2に示すように、隔壁材
28の外周面には、溝状をした通路64が形成されてい
る。この通路64の一端は、隔壁材28の通路58側の
近傍に開口して副液室32に連結され、他端が隔壁材2
8の中心方向に伸びる通路65を介して円穴34の通路
56と対向する部分に連通している。なお、これら通路
64、65が、シェイク振動吸収用の制限通路としての
シェイクオリフィス62となる。
28の外周面には、溝状をした通路64が形成されてい
る。この通路64の一端は、隔壁材28の通路58側の
近傍に開口して副液室32に連結され、他端が隔壁材2
8の中心方向に伸びる通路65を介して円穴34の通路
56と対向する部分に連通している。なお、これら通路
64、65が、シェイク振動吸収用の制限通路としての
シェイクオリフィス62となる。
【0026】したがって、ロータ36が回転されて円筒
部36Aの貫通孔46が通路56と対向すると、アイド
ルオリフィス60を介して主液室30と副液室32とが
連通され、また、この位置からロータ36が180°回
転されて円筒部36Aの貫通孔46が通路65と対向す
ると、シェイクオリフィス62を介して主液室30と副
液室32とが連通される。この為、これらのオリフィス
60、62をロータ36が開閉して通路を切り換えるこ
ととなる。
部36Aの貫通孔46が通路56と対向すると、アイド
ルオリフィス60を介して主液室30と副液室32とが
連通され、また、この位置からロータ36が180°回
転されて円筒部36Aの貫通孔46が通路65と対向す
ると、シェイクオリフィス62を介して主液室30と副
液室32とが連通される。この為、これらのオリフィス
60、62をロータ36が開閉して通路を切り換えるこ
ととなる。
【0027】また、隔壁材28には、通路56と円穴3
4を挟んで対向する位置に、通路56より若干小径の第
2の副液室80が形成されている。この副液室80の一
端側が上下方向に伸びる通路である高周波オリフィス6
3を介して主液室30に連通され、副液室80の他端側
が隔壁材28の外周壁まで延びている。そして、この副
液室80と薄肉ゴム層16Aを挟んで対向する支持体1
4の支持筒部14Bの部分には、開口82が形成され、
この開口82を塞ぐように、支持筒部14Bには、弾性
体であって、第1の副液室32の内壁の一部を構成する
ダイヤフラム22より剛性が高くなるように設定された
ダイヤフラム84が加硫接着されて固着されている。従
って、高周波オリフィス63の共振点は、例えば100
Hz程度となる。
4を挟んで対向する位置に、通路56より若干小径の第
2の副液室80が形成されている。この副液室80の一
端側が上下方向に伸びる通路である高周波オリフィス6
3を介して主液室30に連通され、副液室80の他端側
が隔壁材28の外周壁まで延びている。そして、この副
液室80と薄肉ゴム層16Aを挟んで対向する支持体1
4の支持筒部14Bの部分には、開口82が形成され、
この開口82を塞ぐように、支持筒部14Bには、弾性
体であって、第1の副液室32の内壁の一部を構成する
ダイヤフラム22より剛性が高くなるように設定された
ダイヤフラム84が加硫接着されて固着されている。従
って、高周波オリフィス63の共振点は、例えば100
Hz程度となる。
【0028】固定板13の外側には、アクチュエータと
してのモータ70が配設されている。モータ70のケー
ス72には図示しない取付け用のねじ孔が複数設けられ
ており、図示しないビスが固定板13に設けられた取付
け穴(図示せず)を挿通してこのねじ孔に螺入されるこ
とによって、モータ70は固定板13を介して防振装置
100に固定されている。
してのモータ70が配設されている。モータ70のケー
ス72には図示しない取付け用のねじ孔が複数設けられ
ており、図示しないビスが固定板13に設けられた取付
け穴(図示せず)を挿通してこのねじ孔に螺入されるこ
とによって、モータ70は固定板13を介して防振装置
100に固定されている。
【0029】モータ70の回転軸71は、先端が断面半
月状に形成されており、固定板13の孔部13A及び軸
部28Aの座ぐり部39を介してロータ36の細軸部3
8先端側に形成された断面半月状の連結穴38Aに嵌入
されている。従って、これら細軸部38及び回転軸71
が軸部28A内を貫通することとなり、ロータ36とモ
ータ70とがこれにより接続される。
月状に形成されており、固定板13の孔部13A及び軸
部28Aの座ぐり部39を介してロータ36の細軸部3
8先端側に形成された断面半月状の連結穴38Aに嵌入
されている。従って、これら細軸部38及び回転軸71
が軸部28A内を貫通することとなり、ロータ36とモ
ータ70とがこれにより接続される。
【0030】さらに、モータ70のケース72には、回
転軸71と同軸的に係合部としてのボス82が設けられ
ている。このボス82の外径は座ぐり部39の内径より
も所定寸法小さくされており、ボス82と座ぐり部39
とで所謂インロウ部が構成されている。したがって、ボ
ス82は、前述した隔壁材28の座ぐり部39にガタな
く嵌入されている。
転軸71と同軸的に係合部としてのボス82が設けられ
ている。このボス82の外径は座ぐり部39の内径より
も所定寸法小さくされており、ボス82と座ぐり部39
とで所謂インロウ部が構成されている。したがって、ボ
ス82は、前述した隔壁材28の座ぐり部39にガタな
く嵌入されている。
【0031】以上より、ロータ36が、シェイクオリフ
ィス62を介して主液室30と副液室32との間を連通
する配置と、図1に示すようにアイドルオリフィス60
を介して主液室30と副液室32との間を連通する配置
とを選択的に採るように、モータ70によって回転され
る。
ィス62を介して主液室30と副液室32との間を連通
する配置と、図1に示すようにアイドルオリフィス60
を介して主液室30と副液室32との間を連通する配置
とを選択的に採るように、モータ70によって回転され
る。
【0032】このモータ70は制御手段48に連結され
ており、制御手段48よってその回転が制御されるよう
になっている。制御手段48は車両電源によって作動
し、少なくとも車速センサ50及びエンジン回転数検出
センサ52からの検出信号を受け、車速及びエンジン回
転数を検出し、アイドル振動発生時かシェイク振動発生
時かを判断できるようになっている。
ており、制御手段48よってその回転が制御されるよう
になっている。制御手段48は車両電源によって作動
し、少なくとも車速センサ50及びエンジン回転数検出
センサ52からの検出信号を受け、車速及びエンジン回
転数を検出し、アイドル振動発生時かシェイク振動発生
時かを判断できるようになっている。
【0033】次に、本実施例に係る防振装置100の組
立順序を説明する。先ず、隔壁材28の円穴34に、O
リング44が取り付けられたロータ36を挿入する。こ
の隔壁材28を支持体14内に嵌入する。次に、支持体
14を所定量縮径し、支持体14と隔壁材28とを嵌合
すると共に、液体内で支持体14の下端部に底板10を
取り付けてフランジ部14Aをかしめて隔壁材28及び
底板10を支持体14に固定する。これによって、液室
30、32、80内に液体が入った状態で薄肉ゴム層1
6Aが隔壁材28の外周面に密着され、内部が密閉され
る。この際、予めダイヤフラム22を介して底板10に
取り付けられている筒状部材29を軸部28Aに嵌着す
る。
立順序を説明する。先ず、隔壁材28の円穴34に、O
リング44が取り付けられたロータ36を挿入する。こ
の隔壁材28を支持体14内に嵌入する。次に、支持体
14を所定量縮径し、支持体14と隔壁材28とを嵌合
すると共に、液体内で支持体14の下端部に底板10を
取り付けてフランジ部14Aをかしめて隔壁材28及び
底板10を支持体14に固定する。これによって、液室
30、32、80内に液体が入った状態で薄肉ゴム層1
6Aが隔壁材28の外周面に密着され、内部が密閉され
る。この際、予めダイヤフラム22を介して底板10に
取り付けられている筒状部材29を軸部28Aに嵌着す
る。
【0034】その後、固定板13に固定されたモータ7
0の回転軸71をロータ36の連結穴38Aに嵌入し、
固定板13と共にモータ70を底板10のボルト孔12
を利用してねじ止める。
0の回転軸71をロータ36の連結穴38Aに嵌入し、
固定板13と共にモータ70を底板10のボルト孔12
を利用してねじ止める。
【0035】なお、モータ70の回転軸71の軸芯と同
軸的に設けられたボス82が、ロータ36の軸芯と同軸
的に設けられた座ぐり部39に嵌入されるため、回転軸
71をロータ36の連結穴38Aに嵌入した際にはロー
タ36の軸芯とモータ70の回転軸71の軸芯とは正確
に一致する。このため、ロータ36及び回転軸71は組
立後にスムーズに回転することができ、確実に作動する
こととなる。
軸的に設けられたボス82が、ロータ36の軸芯と同軸
的に設けられた座ぐり部39に嵌入されるため、回転軸
71をロータ36の連結穴38Aに嵌入した際にはロー
タ36の軸芯とモータ70の回転軸71の軸芯とは正確
に一致する。このため、ロータ36及び回転軸71は組
立後にスムーズに回転することができ、確実に作動する
こととなる。
【0036】次に本実施例の作用を説明する。内筒18
に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が
内筒18を介してゴム16に伝達される。ゴム16は吸
振主体として作用し、ゴム16の内部摩擦に基づく制振
機能によって振動を吸収することができる。さらにゴム
16及びダイヤフラム22の変形に伴って内容積が変化
する主液室30及び副液室32の中の液体がオリフィス
60、62を通って相互に流通するだけでなく、ダイヤ
フラム84の変形に伴って高周波オリフィス63内を液
体が副液室80と主液室30との間で流通し、これらオ
リフィス空間に生ずる液体流動の粘性抵抗に基づく減衰
作用で防振効果を向上することができる。そして、オリ
フィス60、62の端部が繋がる円穴34内にロータ3
6を設けた結果として以下のように作用する。
に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が
内筒18を介してゴム16に伝達される。ゴム16は吸
振主体として作用し、ゴム16の内部摩擦に基づく制振
機能によって振動を吸収することができる。さらにゴム
16及びダイヤフラム22の変形に伴って内容積が変化
する主液室30及び副液室32の中の液体がオリフィス
60、62を通って相互に流通するだけでなく、ダイヤ
フラム84の変形に伴って高周波オリフィス63内を液
体が副液室80と主液室30との間で流通し、これらオ
リフィス空間に生ずる液体流動の粘性抵抗に基づく減衰
作用で防振効果を向上することができる。そして、オリ
フィス60、62の端部が繋がる円穴34内にロータ3
6を設けた結果として以下のように作用する。
【0037】車両が例えば70〜80km/h以上の高速
で走行するとシェイク振動(15Hz未満)が生じる。前
記制御手段48は車速センサ50、エンジン回転数検出
センサ52によりシェイク振動発生時か否かを判断す
る。制御手段48がシェイク振動発生時であると判断す
ると、制御手段48はモータ70を作動させてロータ3
6を回転し、貫通孔46を通路65と対応させ、通路5
6とは対応しない配置にする。これによって通路56は
閉止され、シェイクオリフィス62が主液室30と副液
室32とを連通する。この結果、主液室30内に生じる
エンジン振動に基づく圧力変化がシェイクオリフィス6
2を通過する液体に伝達されると共にこの液体の抵抗を
受けシェイク振動が吸収される。
で走行するとシェイク振動(15Hz未満)が生じる。前
記制御手段48は車速センサ50、エンジン回転数検出
センサ52によりシェイク振動発生時か否かを判断す
る。制御手段48がシェイク振動発生時であると判断す
ると、制御手段48はモータ70を作動させてロータ3
6を回転し、貫通孔46を通路65と対応させ、通路5
6とは対応しない配置にする。これによって通路56は
閉止され、シェイクオリフィス62が主液室30と副液
室32とを連通する。この結果、主液室30内に生じる
エンジン振動に基づく圧力変化がシェイクオリフィス6
2を通過する液体に伝達されると共にこの液体の抵抗を
受けシェイク振動が吸収される。
【0038】また、エンジンがアイドリング運転の場合
や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜
40Hz)が生じる。制御手段48は車速センサ50、エ
ンジン回転数検出センサ52によりアイドル振動発生時
か否かを判断する。制御手段48がアイドル振動発生時
であると判断すると、制御手段48はモータ70を回転
させてロータ36の貫通孔46を通路56と対応させ、
通路65とは対応しない配置にする。これによって通路
65は閉止され、液体は通過抵抗の小さなアイドルオリ
フィス60を介して主液室30と副液室32と行き来す
ることになり、アイドルオリフィス60内で液柱共振し
て動ばね定数が低減されて、振動が吸収される。
や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜
40Hz)が生じる。制御手段48は車速センサ50、エ
ンジン回転数検出センサ52によりアイドル振動発生時
か否かを判断する。制御手段48がアイドル振動発生時
であると判断すると、制御手段48はモータ70を回転
させてロータ36の貫通孔46を通路56と対応させ、
通路65とは対応しない配置にする。これによって通路
65は閉止され、液体は通過抵抗の小さなアイドルオリ
フィス60を介して主液室30と副液室32と行き来す
ることになり、アイドルオリフィス60内で液柱共振し
て動ばね定数が低減されて、振動が吸収される。
【0039】この一方、剛性の高いダイヤフラム84を
内壁の一部とした副液室80に繋がる高周波オリフィス
63が、常時主液室30と連通していることから、例え
ばシェイク振動と共に生じることがある高周波で小振幅
の振動に対しては、高周波オリフィス63内で液柱共振
して、動ばね定数が低減され、高周波の振動が吸収され
る。
内壁の一部とした副液室80に繋がる高周波オリフィス
63が、常時主液室30と連通していることから、例え
ばシェイク振動と共に生じることがある高周波で小振幅
の振動に対しては、高周波オリフィス63内で液柱共振
して、動ばね定数が低減され、高周波の振動が吸収され
る。
【0040】この為、図3に示すように、点線Bで表さ
れる従来技術の動ばね定数の特性と比較して、実線Aで
表される本実施例の動ばね定数が、シェイク振動域(1
5Hz未満)から100Hz付近の高周波域まで十分に低減
されることとなる。
れる従来技術の動ばね定数の特性と比較して、実線Aで
表される本実施例の動ばね定数が、シェイク振動域(1
5Hz未満)から100Hz付近の高周波域まで十分に低減
されることとなる。
【0041】また、アイドル振動に対応して、図4に示
すように、30Hz程度の振動で共振するよう設計され且
つ実線Cで表されるアイドルオリフィス60による動ば
ね定数の特性の他に、100Hz程度の振動で共振するよ
う設計され且つ実線Dで表される高周波オリフィス63
による動ばね定数の特性を有することとなる。この結
果、アイドル振動の発生時における防振装置100とし
ての動ばね定数の特性は、これらを組み合わせた形とな
り、図5に示すように、実線Eで表される広範囲に低い
動ばね定数の特性を得ることが可能となる。この為、ア
イドル振動時においても、広範囲な振動数の振動を低減
できることとなる。
すように、30Hz程度の振動で共振するよう設計され且
つ実線Cで表されるアイドルオリフィス60による動ば
ね定数の特性の他に、100Hz程度の振動で共振するよ
う設計され且つ実線Dで表される高周波オリフィス63
による動ばね定数の特性を有することとなる。この結
果、アイドル振動の発生時における防振装置100とし
ての動ばね定数の特性は、これらを組み合わせた形とな
り、図5に示すように、実線Eで表される広範囲に低い
動ばね定数の特性を得ることが可能となる。この為、ア
イドル振動時においても、広範囲な振動数の振動を低減
できることとなる。
【0042】さらに、モータ70を底板13の下側に取
り付けた構造とした結果として、防振装置100の構造
を簡素化できると共に車体側にモータ70をもぐり込ま
せるように内蔵することが出来る。従って、モータ70
を防振装置100の本体内に入れなかったことで、防振
装置100の小型化が図れることとなった。以上より、
防振装置をより小さな空間に装着することが可能となっ
た。
り付けた構造とした結果として、防振装置100の構造
を簡素化できると共に車体側にモータ70をもぐり込ま
せるように内蔵することが出来る。従って、モータ70
を防振装置100の本体内に入れなかったことで、防振
装置100の小型化が図れることとなった。以上より、
防振装置をより小さな空間に装着することが可能となっ
た。
【0043】本発明に係る防振装置の第2実施例を図6
から図8に示し、これらの図に基づき第2実施例を説明
する。
から図8に示し、これらの図に基づき第2実施例を説明
する。
【0044】図6及び図7に示すように、この所謂ブシ
ュタイプの防振装置110には図示しない車体への連結
用の取付フレーム112が備えられており、この取付フ
レーム112の環状部114内には第1の取付部材とな
る円管状の外筒116が配設されている。外筒116の
内周面には弾性体である薄肉ゴム層118が加硫接着さ
れており、薄肉ゴム層118の一部は外筒116の内周
面から離れたダイヤフラム120とされている。図6に
示すように、ダイヤフラム120と外筒116との間は
空気室131とされており、必要に応じて外部と連通さ
れる。
ュタイプの防振装置110には図示しない車体への連結
用の取付フレーム112が備えられており、この取付フ
レーム112の環状部114内には第1の取付部材とな
る円管状の外筒116が配設されている。外筒116の
内周面には弾性体である薄肉ゴム層118が加硫接着さ
れており、薄肉ゴム層118の一部は外筒116の内周
面から離れたダイヤフラム120とされている。図6に
示すように、ダイヤフラム120と外筒116との間は
空気室131とされており、必要に応じて外部と連通さ
れる。
【0045】図7に示すように、外筒116内には中間
筒122及び中間部材であって軸受けとしての役割を有
する中間ブロック124が挿入されることとなる。中間
ブロック124は、外筒116の軸方向から見て略半円
形のブロック状とされており、図6に示すように、外周
面が薄肉ゴム層118の内周面へ密着している。なお、
この中間ブロック124は、後述するロータ136と一
対で開閉バルブを構成している。図7に示すように、中
間筒122には軸方向両端部にそれぞれフランジ部12
2Aが形成されており、これら一対のフランジ部122
A間に中間ブロック124が嵌入されることとなる。ま
た、フランジ部122Aの外周面は薄肉ゴム層118の
内周面へ密着されている。
筒122及び中間部材であって軸受けとしての役割を有
する中間ブロック124が挿入されることとなる。中間
ブロック124は、外筒116の軸方向から見て略半円
形のブロック状とされており、図6に示すように、外周
面が薄肉ゴム層118の内周面へ密着している。なお、
この中間ブロック124は、後述するロータ136と一
対で開閉バルブを構成している。図7に示すように、中
間筒122には軸方向両端部にそれぞれフランジ部12
2Aが形成されており、これら一対のフランジ部122
A間に中間ブロック124が嵌入されることとなる。ま
た、フランジ部122Aの外周面は薄肉ゴム層118の
内周面へ密着されている。
【0046】図6に示すように、中間筒122には、中
間ブロック124の平面部124B側中央部に対向して
切欠部122Bが形成されており、切欠部122B内を
図示しないエンジンに連結されて第2の取付部材となる
内筒126が貫通している。内筒126は外筒116と
同軸的に配置され、中間筒122との間にゴム材等で形
成される弾性体128が掛け渡されている。これによっ
て内筒126は外筒116に対して相対移動可能となっ
ている。
間ブロック124の平面部124B側中央部に対向して
切欠部122Bが形成されており、切欠部122B内を
図示しないエンジンに連結されて第2の取付部材となる
内筒126が貫通している。内筒126は外筒116と
同軸的に配置され、中間筒122との間にゴム材等で形
成される弾性体128が掛け渡されている。これによっ
て内筒126は外筒116に対して相対移動可能となっ
ている。
【0047】弾性体128は中間筒122のフランジ部
122A間の外周面にも延設されており、一部が中間ブ
ロック124の内周円弧面124Aに密着している。ま
た、弾性体128の中間部であって内筒126の下側
に、切欠部128Aが形成されており、切欠部128A
と中間ブロック124との間に主液室130が形成され
ている。
122A間の外周面にも延設されており、一部が中間ブ
ロック124の内周円弧面124Aに密着している。ま
た、弾性体128の中間部であって内筒126の下側
に、切欠部128Aが形成されており、切欠部128A
と中間ブロック124との間に主液室130が形成され
ている。
【0048】一方、中間筒122のフランジ部122A
間には、中間ブロック124、薄肉ゴム層118及びダ
イヤフラム120によって囲まれた副液室132が形成
されている。すなわち、外筒116、中間筒122、弾
性体128及びこれらの間に介在される溝肉ゴム層11
8等で液室130、132を区画する内壁面が形成され
ると共に、中間ブロック124が液室130、132を
二分している。そして、これらの主液室130、第1の
副液室132には、水、オイル等の液体が充填されるよ
うに封入されている。
間には、中間ブロック124、薄肉ゴム層118及びダ
イヤフラム120によって囲まれた副液室132が形成
されている。すなわち、外筒116、中間筒122、弾
性体128及びこれらの間に介在される溝肉ゴム層11
8等で液室130、132を区画する内壁面が形成され
ると共に、中間ブロック124が液室130、132を
二分している。そして、これらの主液室130、第1の
副液室132には、水、オイル等の液体が充填されるよ
うに封入されている。
【0049】中間ブロック124には、平面部124B
側に円穴134が形成されており、円穴134の底面に
は、円穴134よりも細径とされ中間ブロック124の
外筒116側外周面に貫通する円形貫通孔135が円穴
134と同軸的に形成されている。また、中間ブロック
124の外筒116側には、円形貫通孔135と同軸的
に係合部としての座ぐり部139が設けられており、さ
らに座ぐり部139の外側にシール用のOリング141
が嵌め込まれた環状溝143が設けられている。
側に円穴134が形成されており、円穴134の底面に
は、円穴134よりも細径とされ中間ブロック124の
外筒116側外周面に貫通する円形貫通孔135が円穴
134と同軸的に形成されている。また、中間ブロック
124の外筒116側には、円形貫通孔135と同軸的
に係合部としての座ぐり部139が設けられており、さ
らに座ぐり部139の外側にシール用のOリング141
が嵌め込まれた環状溝143が設けられている。
【0050】円穴134及び円形貫通孔135には、通
路切換手段であるロータ136が回転可能に挿入されて
いる。ロータ136は主液室130側が円筒部136A
とされており、反対側には回転軸としての細軸部138
が一体的に設けられている。中間ブロック124の平面
部124B側には、円穴134と同軸的に環状凹部12
4Cが形成されており、環状座金140が環状凹部12
4Cにねじ止めされ、ロータ136の抜け出しを防止し
ている。
路切換手段であるロータ136が回転可能に挿入されて
いる。ロータ136は主液室130側が円筒部136A
とされており、反対側には回転軸としての細軸部138
が一体的に設けられている。中間ブロック124の平面
部124B側には、円穴134と同軸的に環状凹部12
4Cが形成されており、環状座金140が環状凹部12
4Cにねじ止めされ、ロータ136の抜け出しを防止し
ている。
【0051】細軸部138の外周には細溝142が形成
されており、この細溝142にはOリング144が嵌め
込まれている。従って、このOリング144によって液
体は円形貫通孔135を介して中間ブロック124の外
方へ漏れ出ることはない。
されており、この細溝142にはOリング144が嵌め
込まれている。従って、このOリング144によって液
体は円形貫通孔135を介して中間ブロック124の外
方へ漏れ出ることはない。
【0052】また、円筒部136Aには、円筒部136
Aの内外を連通する一対の貫通孔146が形成されてい
る。一方、中間ブロック124には、円穴134の半径
方向に通路156が形成されており、通路156の一端
は円穴134の内周に開口されている。通路156の他
端は中間ブロック124の外周に周方向に沿って形成さ
れる溝部である通路158の一端と連通されており、こ
の通路158の他端は副液室132と連通されている。
なお、これらの通路156、158は、アイドル振動吸
収用の制限通路としてのアイドルオリフィス160とな
る。
Aの内外を連通する一対の貫通孔146が形成されてい
る。一方、中間ブロック124には、円穴134の半径
方向に通路156が形成されており、通路156の一端
は円穴134の内周に開口されている。通路156の他
端は中間ブロック124の外周に周方向に沿って形成さ
れる溝部である通路158の一端と連通されており、こ
の通路158の他端は副液室132と連通されている。
なお、これらの通路156、158は、アイドル振動吸
収用の制限通路としてのアイドルオリフィス160とな
る。
【0053】また、図8に示すように、中間ブロック1
24の外周面には、溝部である通路164が形成されて
いる。この通路164の一端は、中間ブロック124の
通路158側の端部124Dに開口して副液室132に
連結されている。通路164は、中間部が通路158側
とは反対側の端部124E近傍でU字状に屈曲され、他
端が中間ブロック124内に屈曲して形成される通路1
65を介して円穴134の内周面と連通している。な
お、これら通路164及び貫通孔165は、シェイク振
動吸収用の制限通路としてのシェイクオリフィス162
となる。
24の外周面には、溝部である通路164が形成されて
いる。この通路164の一端は、中間ブロック124の
通路158側の端部124Dに開口して副液室132に
連結されている。通路164は、中間部が通路158側
とは反対側の端部124E近傍でU字状に屈曲され、他
端が中間ブロック124内に屈曲して形成される通路1
65を介して円穴134の内周面と連通している。な
お、これら通路164及び貫通孔165は、シェイク振
動吸収用の制限通路としてのシェイクオリフィス162
となる。
【0054】したがって、ロータ136が回転されて円
筒部136Aの貫通孔146が通路156と対向する
と、アイドルオリフィス160を介して主液室130と
副液室132とが連通され、また、この位置からロータ
136が180°回転されて円筒部136Aの貫通孔1
46が通路165と対向すると、シェイクオリフィス1
62を介して主液室130と副液室132とが連通され
る。従って、これらのオリフィス160、162をロー
タ136が開閉して通路を切り換えることとなる。
筒部136Aの貫通孔146が通路156と対向する
と、アイドルオリフィス160を介して主液室130と
副液室132とが連通され、また、この位置からロータ
136が180°回転されて円筒部136Aの貫通孔1
46が通路165と対向すると、シェイクオリフィス1
62を介して主液室130と副液室132とが連通され
る。従って、これらのオリフィス160、162をロー
タ136が開閉して通路を切り換えることとなる。
【0055】また、中間ブロック124には、通路15
6と円穴134を挟んで対向する位置に、通路156よ
り若干小径の第2の副液室180が形成されている。こ
の副液室180の一端側が上下方向に伸びる通路である
高周波オリフィス163を介して主液室130に連通さ
れ、副液室180の他端側が中間ブロック124の外周
壁まで延びている。そして、この副液室180と薄肉ゴ
ム層118を挟んで対向する外筒116の部分には、開
口182が形成され、この開口182を塞ぐように、外
筒116には、弾性体であって、第1の副液室132の
内壁の一部を構成するダイヤフラム122より剛性が高
くなるように設定されたダイヤフラム184が加硫接着
されて固着されている。従って、高周波オリフィス16
3の共振点は、例えば100Hz程度となる。さらに、環
状部114には、このダイヤフラム122に対向した位
置に孔部114Aが形成され、ダイヤフラム122の振
動を妨げないようになっている。
6と円穴134を挟んで対向する位置に、通路156よ
り若干小径の第2の副液室180が形成されている。こ
の副液室180の一端側が上下方向に伸びる通路である
高周波オリフィス163を介して主液室130に連通さ
れ、副液室180の他端側が中間ブロック124の外周
壁まで延びている。そして、この副液室180と薄肉ゴ
ム層118を挟んで対向する外筒116の部分には、開
口182が形成され、この開口182を塞ぐように、外
筒116には、弾性体であって、第1の副液室132の
内壁の一部を構成するダイヤフラム122より剛性が高
くなるように設定されたダイヤフラム184が加硫接着
されて固着されている。従って、高周波オリフィス16
3の共振点は、例えば100Hz程度となる。さらに、環
状部114には、このダイヤフラム122に対向した位
置に孔部114Aが形成され、ダイヤフラム122の振
動を妨げないようになっている。
【0056】一方、図6に示すように、外筒116及び
薄肉ゴム層118には、中間ブロック124の円形貫通
孔135に対応した位置に円形貫通孔135よりも径の
大きくされた円孔166が設けられており、さらに環状
部114には、中間ブロック124の円形貫通孔135
に対応した位置に外筒116の円孔166よりも径の大
きくされた大径円孔168が設けられている。
薄肉ゴム層118には、中間ブロック124の円形貫通
孔135に対応した位置に円形貫通孔135よりも径の
大きくされた円孔166が設けられており、さらに環状
部114には、中間ブロック124の円形貫通孔135
に対応した位置に外筒116の円孔166よりも径の大
きくされた大径円孔168が設けられている。
【0057】環状部114の外側には、大径円孔168
に対応した位置にアクチュエータとしてのモータ170
が配設されている。モータ170のケース172にはフ
ランジ部174が設けられており、このフランジ部17
4は、取付フレーム112の環状部114の外径に沿っ
た円弧状に形成されている。フランジ部174には一対
の取付け穴176(図6では片方のみ図示されている)
が設けられており、これら取付け穴176を挿通したビ
ス178が環状部114に設けられたねじ部(図示せ
ず)に螺入されることによって、モータ170は環状部
114に固定されている。なお、取付け穴176の径
は、ビス178のねじ部の外径よりも若干大きくされ
た、所謂ばか穴とされており、モータ170は、環状部
114の軸方向及び周回り方向へ若干位置を調整するこ
とができる。
に対応した位置にアクチュエータとしてのモータ170
が配設されている。モータ170のケース172にはフ
ランジ部174が設けられており、このフランジ部17
4は、取付フレーム112の環状部114の外径に沿っ
た円弧状に形成されている。フランジ部174には一対
の取付け穴176(図6では片方のみ図示されている)
が設けられており、これら取付け穴176を挿通したビ
ス178が環状部114に設けられたねじ部(図示せ
ず)に螺入されることによって、モータ170は環状部
114に固定されている。なお、取付け穴176の径
は、ビス178のねじ部の外径よりも若干大きくされ
た、所謂ばか穴とされており、モータ170は、環状部
114の軸方向及び周回り方向へ若干位置を調整するこ
とができる。
【0058】モータ170の回転軸171は、先端が断
面半月状に形成されており(図8参照)、環状部114
の大径円孔168及び外筒116の円孔166を介して
ロータ136の細軸部138先端側に形成された断面半
月状の連結穴138A(図8参照)に嵌入されている。
面半月状に形成されており(図8参照)、環状部114
の大径円孔168及び外筒116の円孔166を介して
ロータ136の細軸部138先端側に形成された断面半
月状の連結穴138A(図8参照)に嵌入されている。
【0059】さらに、モータ170のケース172に
は、回転軸171と同軸的に係合部としてのボス182
が設けられている。このボス182の外径は座ぐり部1
39の内径よりも所定寸法小さくされており、ボス18
2と座ぐり部139とで所謂インロウ部が構成されてい
る。したがって、ボス182は、前述した中間ブロック
124の座ぐり部139にがたなく嵌入されている。
は、回転軸171と同軸的に係合部としてのボス182
が設けられている。このボス182の外径は座ぐり部1
39の内径よりも所定寸法小さくされており、ボス18
2と座ぐり部139とで所謂インロウ部が構成されてい
る。したがって、ボス182は、前述した中間ブロック
124の座ぐり部139にがたなく嵌入されている。
【0060】以上より、ロータ136が、シェイクオリ
フィス162を介して主液室130と副液室132との
間を連通する配置と、図6に示すようにアイドルオリフ
ィス160を介して主液室130と副液室132との間
を連通する配置とを選択的に採るように、モータ170
によって回転される。
フィス162を介して主液室130と副液室132との
間を連通する配置と、図6に示すようにアイドルオリフ
ィス160を介して主液室130と副液室132との間
を連通する配置とを選択的に採るように、モータ170
によって回転される。
【0061】このモータ170は制御手段148に連結
されており、制御手段148よってその回転が制御され
るようになっている。制御手段148は車両電源によっ
て駆動され、少なくとも車速センサ150及びエンジン
回転数検出センサ152からの検出信号を受け、車速及
びエンジン回転数を検出し、アイドル振動発生時かシェ
イク振動発生時かを判断できるようになっている。
されており、制御手段148よってその回転が制御され
るようになっている。制御手段148は車両電源によっ
て駆動され、少なくとも車速センサ150及びエンジン
回転数検出センサ152からの検出信号を受け、車速及
びエンジン回転数を検出し、アイドル振動発生時かシェ
イク振動発生時かを判断できるようになっている。
【0062】次に、本実施例に係る防振装置110の組
立順序を説明する。先ず、中間ブロック124の円穴1
34に、Oリング144が取り付けられたロータ136
を挿入し、環状座金140をねじ止めする。この中間ブ
ロック124を中間筒122のフランジ部122A間に
嵌入し、液体内で中間筒122及び中間ブロック124
を外筒116内に挿入する。
立順序を説明する。先ず、中間ブロック124の円穴1
34に、Oリング144が取り付けられたロータ136
を挿入し、環状座金140をねじ止めする。この中間ブ
ロック124を中間筒122のフランジ部122A間に
嵌入し、液体内で中間筒122及び中間ブロック124
を外筒116内に挿入する。
【0063】次に、外筒116の円孔166と中間ブロ
ック124の円形貫通孔135との向きを合わせ、外筒
116を所定量縮径し、外筒116と中間ブロック12
4とを嵌合すると共に、外筒116の両端部をかしめて
中間ブロック124及び中間筒122を固定する。これ
によって、薄肉ゴム層118が中間ブロック124の外
周面124F及び中間筒122の外周面に密着され、内
部が密閉される。そして、外筒116が縮径された後
は、中間ブロック124と薄肉ゴム層118との間が薄
肉ゴム層118の弾性により緊密に接触することとな
り、外筒116の縮径が不十分であったり、外筒116
の内周面形状や中間ブロック124の外周面形状の寸法
精度が多少悪い場合であっても、通路158、164内
からの液体の漏れ出しが防止される。
ック124の円形貫通孔135との向きを合わせ、外筒
116を所定量縮径し、外筒116と中間ブロック12
4とを嵌合すると共に、外筒116の両端部をかしめて
中間ブロック124及び中間筒122を固定する。これ
によって、薄肉ゴム層118が中間ブロック124の外
周面124F及び中間筒122の外周面に密着され、内
部が密閉される。そして、外筒116が縮径された後
は、中間ブロック124と薄肉ゴム層118との間が薄
肉ゴム層118の弾性により緊密に接触することとな
り、外筒116の縮径が不十分であったり、外筒116
の内周面形状や中間ブロック124の外周面形状の寸法
精度が多少悪い場合であっても、通路158、164内
からの液体の漏れ出しが防止される。
【0064】次いで、外筒116の円孔166の向きを
取付フレーム112の環状部114の大径円孔168に
合わせ、外筒116を環状部114へ圧入する。その
後、モータ170の回転軸171をロータ136の連結
穴138Aに嵌入し、環状部114にモータ170をね
じ止めする。
取付フレーム112の環状部114の大径円孔168に
合わせ、外筒116を環状部114へ圧入する。その
後、モータ170の回転軸171をロータ136の連結
穴138Aに嵌入し、環状部114にモータ170をね
じ止めする。
【0065】なお、モータ170の回転軸171の軸芯
と同軸的に設けられたボス182が、ロータ136の軸
芯と同軸的に設けられた座ぐり部139に嵌入されるた
め、回転軸171をロータ136の連結穴138Aに嵌
入した際にはロータ136の軸芯とモータ170の回転
軸171の軸芯とは正確に一致する。このため、ロータ
136及び回転軸171は組立後にスムーズに回転する
ことができ、作動が確実に行われる。
と同軸的に設けられたボス182が、ロータ136の軸
芯と同軸的に設けられた座ぐり部139に嵌入されるた
め、回転軸171をロータ136の連結穴138Aに嵌
入した際にはロータ136の軸芯とモータ170の回転
軸171の軸芯とは正確に一致する。このため、ロータ
136及び回転軸171は組立後にスムーズに回転する
ことができ、作動が確実に行われる。
【0066】次に本実施例の作用を説明する。内筒12
6に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動
が内筒126を介して弾性体128に伝達される。弾性
体128は吸振主体として作用し、弾性体128の内部
摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収することが出
来る。さらに、弾性体128及びダイヤフラム120の
変形に伴って内容積が変化する主液室130及び副液室
132内の液体がオリフィス160、162を通って相
互に流通するだけでなく、ダイヤフラム184の変形に
伴って液体が高周波オリフィス163内を副液室180
と主液室130との間で流通し、これらオリフィス空間
に生ずる液体流動の粘性抵抗に基づく減衰作用で防振効
果を向上することができる。そして、オリフィス16
0、162の端部が繋がる円穴134内にロータ136
を設けた結果として以下のように作用する。
6に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動
が内筒126を介して弾性体128に伝達される。弾性
体128は吸振主体として作用し、弾性体128の内部
摩擦に基づく制振機能によって振動を吸収することが出
来る。さらに、弾性体128及びダイヤフラム120の
変形に伴って内容積が変化する主液室130及び副液室
132内の液体がオリフィス160、162を通って相
互に流通するだけでなく、ダイヤフラム184の変形に
伴って液体が高周波オリフィス163内を副液室180
と主液室130との間で流通し、これらオリフィス空間
に生ずる液体流動の粘性抵抗に基づく減衰作用で防振効
果を向上することができる。そして、オリフィス16
0、162の端部が繋がる円穴134内にロータ136
を設けた結果として以下のように作用する。
【0067】すなわち、第1実施例と同様に、オリフィ
ス160、162がシェイク振動及びアイドル振動をそ
れぞれ低減し、また、シェイク振動と共に、あるいはア
イドル振動と共に生じることがある高周波の振動をも、
高周波オリフィス163により第1実施例と同様に、低
減することができる。
ス160、162がシェイク振動及びアイドル振動をそ
れぞれ低減し、また、シェイク振動と共に、あるいはア
イドル振動と共に生じることがある高周波の振動をも、
高周波オリフィス163により第1実施例と同様に、低
減することができる。
【0068】尚、上記実施例において車体に第1の取付
部材である外筒116側が取り付けられ、エンジンに第
2の取付部材である内筒126側が取り付けられる構成
としたが、この逆の構成としてもよい。また、弾性体1
28をゴム製としたが他の周知な弾性材料を用いること
としてもよく、中間ブロック124の材質は、合成樹脂
等の剛性の高い周知な材料としてもよい。
部材である外筒116側が取り付けられ、エンジンに第
2の取付部材である内筒126側が取り付けられる構成
としたが、この逆の構成としてもよい。また、弾性体1
28をゴム製としたが他の周知な弾性材料を用いること
としてもよく、中間ブロック124の材質は、合成樹脂
等の剛性の高い周知な材料としてもよい。
【0069】次に、本発明に係る防振装置の第3実施例
を図9及び図10に示し、これらの図に基づき第3実施
例を説明する。
を図9及び図10に示し、これらの図に基づき第3実施
例を説明する。
【0070】本実施例の断面図を表す図9に示すよう
に、この所謂縦形の防振装置240の下部側を形成する
第1の取付部材である底板210の中央下部には、図示
しない車体にこの防振装置240を連結して固着する為
のボルト212が突出している。そして、この底板21
0の周囲は立壁210Aとなっており、上端部には支持
プレート214が取付けられている。この支持プレート
214は円板状のフランジ部14Aの外周端部が立壁2
10Aへかしめ固着されており、このフランジ部214
Aの内周部から直角に筒部214Bが立設されており、
この筒部214Bの上端部からはテーパ状に広がる支持
筒部214Cが連続されている。
に、この所謂縦形の防振装置240の下部側を形成する
第1の取付部材である底板210の中央下部には、図示
しない車体にこの防振装置240を連結して固着する為
のボルト212が突出している。そして、この底板21
0の周囲は立壁210Aとなっており、上端部には支持
プレート214が取付けられている。この支持プレート
214は円板状のフランジ部14Aの外周端部が立壁2
10Aへかしめ固着されており、このフランジ部214
Aの内周部から直角に筒部214Bが立設されており、
この筒部214Bの上端部からはテーパ状に広がる支持
筒部214Cが連続されている。
【0071】支持筒部214Cから筒部214Bまでの
内周面には円筒形状をした弾性体であるゴム216の外
周面が加硫接着されており、このゴム216の内周面
は、第2の取付部材となる頂板218へ加硫接着されて
いる。この頂板218の中央部から突出されるボルト2
20は、図示しないエンジンの連結用として用いられる
こととなる。底板210、支持プレート214、ゴム2
16及び頂板218はこの防振装置240の本体の主要
部を構成しており、フランジ部214Aと共に立壁21
0Aへかしめ固着されるもう一方の弾性体であるダイヤ
フラム222と、支持プレート214、ゴム216、頂
板218との間には、これらの部材の内壁面で形成され
た液室230、232が設けられていて、例えば水、オ
イル等の液体が封入されている。そして、これらの液室
230、232内には中間部材である中間ブロック22
8が配置されていて、一対の液室である主液室230と
第1の副液室232とに二分して区画している。
内周面には円筒形状をした弾性体であるゴム216の外
周面が加硫接着されており、このゴム216の内周面
は、第2の取付部材となる頂板218へ加硫接着されて
いる。この頂板218の中央部から突出されるボルト2
20は、図示しないエンジンの連結用として用いられる
こととなる。底板210、支持プレート214、ゴム2
16及び頂板218はこの防振装置240の本体の主要
部を構成しており、フランジ部214Aと共に立壁21
0Aへかしめ固着されるもう一方の弾性体であるダイヤ
フラム222と、支持プレート214、ゴム216、頂
板218との間には、これらの部材の内壁面で形成され
た液室230、232が設けられていて、例えば水、オ
イル等の液体が封入されている。そして、これらの液室
230、232内には中間部材である中間ブロック22
8が配置されていて、一対の液室である主液室230と
第1の副液室232とに二分して区画している。
【0072】さらに、この中間ブロック228は円筒状
に形成されており、中間ブロック228の外形寸法は、
支持プレート214の筒部214Bに接着されたゴム2
16が適切に弾性変形するような値に設定されている。
そして、この中間ブロック228は合成樹脂、アルミニ
ウム等の金属などで一体成形により、製造することが出
来る。
に形成されており、中間ブロック228の外形寸法は、
支持プレート214の筒部214Bに接着されたゴム2
16が適切に弾性変形するような値に設定されている。
そして、この中間ブロック228は合成樹脂、アルミニ
ウム等の金属などで一体成形により、製造することが出
来る。
【0073】この中間ブロック228の内部には、中間
ブロック228の半径方向を軸方向とする円穴234が
形成されており、円穴234による中間ブロック228
の開口部分と対向する筒部214Bの部分には、円穴2
34よりも細径とされる円形貫通孔235が円穴234
と同軸的に形成されている。
ブロック228の半径方向を軸方向とする円穴234が
形成されており、円穴234による中間ブロック228
の開口部分と対向する筒部214Bの部分には、円穴2
34よりも細径とされる円形貫通孔235が円穴234
と同軸的に形成されている。
【0074】円穴234及び円形貫通孔235には、通
路切換手段であるロータ236が回転可能に挿入されて
いる。ロータ236は図9上、右側が円筒部236Aと
されており、反対側には回転軸としての細軸部238が
一体的に設けられている。
路切換手段であるロータ236が回転可能に挿入されて
いる。ロータ236は図9上、右側が円筒部236Aと
されており、反対側には回転軸としての細軸部238が
一体的に設けられている。
【0075】細軸部238の外周には細溝242が形成
されており、この細溝242にはOリング244が嵌め
込まれている。従って、このOリング244によって液
体は円形貫通孔235を介して中間ブロック228の外
方へ漏れ出ることはない。
されており、この細溝242にはOリング244が嵌め
込まれている。従って、このOリング244によって液
体は円形貫通孔235を介して中間ブロック228の外
方へ漏れ出ることはない。
【0076】また、円筒部236Aには、円筒部236
Aの内外を連通する貫通孔246が形成されている。一
方、中間ブロック228の平面部228Bと円穴234
との間には、平面部228Bと円穴234との間を繋ぐ
開口274が、円穴234の半径方向に繋がるように形
成されている。また、中間ブロック228内には、図9
上、左右方向に伸びる通路256が形成されており、通
路256の一端は円穴234の端部に開口されている。
通路256の他端は上下方向に伸びるように形成された
通路258の一端と連通されており、この通路258の
他端は副液室232と連通されている。
Aの内外を連通する貫通孔246が形成されている。一
方、中間ブロック228の平面部228Bと円穴234
との間には、平面部228Bと円穴234との間を繋ぐ
開口274が、円穴234の半径方向に繋がるように形
成されている。また、中間ブロック228内には、図9
上、左右方向に伸びる通路256が形成されており、通
路256の一端は円穴234の端部に開口されている。
通路256の他端は上下方向に伸びるように形成された
通路258の一端と連通されており、この通路258の
他端は副液室232と連通されている。
【0077】したがって、ロータ236が回転されて円
筒部236Aの貫通孔246が開口274と対応する
と、通路256、258を介して主液室230と副液室
232とが連通される。なお、これらの通路256、2
58は、アイドル振動吸収用の制限通路としてのアイド
ルオリフィス260となる。
筒部236Aの貫通孔246が開口274と対応する
と、通路256、258を介して主液室230と副液室
232とが連通される。なお、これらの通路256、2
58は、アイドル振動吸収用の制限通路としてのアイド
ルオリフィス260となる。
【0078】また、図9及び図10に示すように、中間
ブロック228の外周面には、溝部である通路264が
形成されている。この通路264の一端は、貫通孔26
5を介して主液室230に連通されている。また、通路
264の他端は貫通孔266を介して副液室232と連
通している。これら通路264及び貫通孔265、26
6は、シェイク振動吸収用の制限通路としてのシェイク
オリフィス262となる。
ブロック228の外周面には、溝部である通路264が
形成されている。この通路264の一端は、貫通孔26
5を介して主液室230に連通されている。また、通路
264の他端は貫通孔266を介して副液室232と連
通している。これら通路264及び貫通孔265、26
6は、シェイク振動吸収用の制限通路としてのシェイク
オリフィス262となる。
【0079】また、中間ブロック228には、中間ブロ
ック228内の図10上、上方の位置に、第2の副液室
280が形成されている。この副液室280の一端側が
上下方向に伸びる通路である高周波オリフィス263を
介して主液室230に連通され、副液室280の他端側
が中間ブロック228の外周壁まで延びている。そし
て、この副液室280とゴム216を挟んで対向する筒
部214Bの部分には、開口282が形成され、この開
口282を塞ぐように、筒部214Bには、弾性体であ
って、第1の副液室232の内壁の一部を構成するダイ
ヤフラム222より剛性が高くなるように設定されたダ
イヤフラム284が加硫接着されて固着されている。従
って、高周波オリフィス263の共振点は、例えば10
0Hz程度となる。
ック228内の図10上、上方の位置に、第2の副液室
280が形成されている。この副液室280の一端側が
上下方向に伸びる通路である高周波オリフィス263を
介して主液室230に連通され、副液室280の他端側
が中間ブロック228の外周壁まで延びている。そし
て、この副液室280とゴム216を挟んで対向する筒
部214Bの部分には、開口282が形成され、この開
口282を塞ぐように、筒部214Bには、弾性体であ
って、第1の副液室232の内壁の一部を構成するダイ
ヤフラム222より剛性が高くなるように設定されたダ
イヤフラム284が加硫接着されて固着されている。従
って、高周波オリフィス263の共振点は、例えば10
0Hz程度となる。
【0080】筒部214Bの外側には、円形貫通孔23
5に対応した位置にアクチュエータとしてのモータ27
0が配設されている。モータ270の筒部214Bに対
向する部分には、円形貫通孔235側からの液漏れを防
止すると共にモータ270を筒部214Bに取り付ける
ブラケット275が接着剤などで固定されて設けられて
おり、このブラケット275は、筒部214Bの外周面
に沿った円弧状に形成されている。
5に対応した位置にアクチュエータとしてのモータ27
0が配設されている。モータ270の筒部214Bに対
向する部分には、円形貫通孔235側からの液漏れを防
止すると共にモータ270を筒部214Bに取り付ける
ブラケット275が接着剤などで固定されて設けられて
おり、このブラケット275は、筒部214Bの外周面
に沿った円弧状に形成されている。
【0081】このモータ270は制御手段248に連結
されており、制御手段248よってその回転が制御され
るようになっている。制御手段248は車両電源によっ
て駆動され、少なくとも車速センサ250及びエンジン
回転数検出センサ252からの検出信号を受け、車速及
びエンジン回転数を検出し、アイドル振動発生時かシェ
イク振動発生時かを判断できるようになっている。尚、
中間ブロック228の下部は外側に突出しており、フラ
ンジ部214Aの底面へ当接されると共に、フランジ部
214A、ダイヤフラム222と共に立壁210Aとか
しめ固着されている。さらに、ダイヤフラム222と底
壁210との間は空気室235とされてダイヤフラム2
22の変形を可能としている。
されており、制御手段248よってその回転が制御され
るようになっている。制御手段248は車両電源によっ
て駆動され、少なくとも車速センサ250及びエンジン
回転数検出センサ252からの検出信号を受け、車速及
びエンジン回転数を検出し、アイドル振動発生時かシェ
イク振動発生時かを判断できるようになっている。尚、
中間ブロック228の下部は外側に突出しており、フラ
ンジ部214Aの底面へ当接されると共に、フランジ部
214A、ダイヤフラム222と共に立壁210Aとか
しめ固着されている。さらに、ダイヤフラム222と底
壁210との間は空気室235とされてダイヤフラム2
22の変形を可能としている。
【0082】また、組立時においては、中間ブロック2
28を支持プレート214内に挿入し、支持プレート2
14と共に中間ブロック228を底板210へかしめて
固着すれば組立は完了するが、この際、筒部214Bの
下端側からスリット等を設けておけば、細軸部238を
も容易に所定の位置に挿入できる。尚、必要に応じて中
間ブロック228の取付に接着、ボルト等の取付手段を
用いることも可能である。
28を支持プレート214内に挿入し、支持プレート2
14と共に中間ブロック228を底板210へかしめて
固着すれば組立は完了するが、この際、筒部214Bの
下端側からスリット等を設けておけば、細軸部238を
も容易に所定の位置に挿入できる。尚、必要に応じて中
間ブロック228の取付に接着、ボルト等の取付手段を
用いることも可能である。
【0083】次に本実施例の作用を説明する。頂板21
8に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動
が頂板218を介してゴム216に伝達される。ゴム2
16は吸振主体として作用し、ゴム216の内部摩擦に
基づく制振機能によって振動を吸収することができる。
さらに主液室230及び副液室232の液体がオリフィ
ス260、262を通って相互に流通するだけでなく、
ダイヤフラム284の変形に伴って液体が高周波オリフ
ィス263内を副液室280と主液室230との間で流
通し、これらオリフィス空間に生ずる液体流動の粘性抵
抗に基づく減衰作用で防振効果を向上することができ
る。そして、アイドルオリフィス260の端部が繋がる
円穴234内にロータ236を設けた結果として以下の
ように作用する。
8に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動
が頂板218を介してゴム216に伝達される。ゴム2
16は吸振主体として作用し、ゴム216の内部摩擦に
基づく制振機能によって振動を吸収することができる。
さらに主液室230及び副液室232の液体がオリフィ
ス260、262を通って相互に流通するだけでなく、
ダイヤフラム284の変形に伴って液体が高周波オリフ
ィス263内を副液室280と主液室230との間で流
通し、これらオリフィス空間に生ずる液体流動の粘性抵
抗に基づく減衰作用で防振効果を向上することができ
る。そして、アイドルオリフィス260の端部が繋がる
円穴234内にロータ236を設けた結果として以下の
ように作用する。
【0084】すなわち、ロータ236による通路256
の開閉により、第1実施例と同様に、アイドルオリフィ
ス260がアイドル振動を低減し、また、アイドル振動
と共に生じることがある高周波の振動を、高周波オリフ
ィス263が第1実施例と同様に、低減することができ
る。
の開閉により、第1実施例と同様に、アイドルオリフィ
ス260がアイドル振動を低減し、また、アイドル振動
と共に生じることがある高周波の振動を、高周波オリフ
ィス263が第1実施例と同様に、低減することができ
る。
【0085】さらに、シェイクオリフィス262はロー
タ236により開閉されることはないが、シェイク振動
時には、シェイクオリフィス262によりシェイク振動
が吸収され、シェイク振動と共に生じた高周波の振動は
高周波オリフィス263が低減する。そして、アイドル
振動時には、通過抵抗が大きいことから、シェイクオリ
フィス262は必然的に目詰まりを生じて閉鎖されるこ
ととなる。
タ236により開閉されることはないが、シェイク振動
時には、シェイクオリフィス262によりシェイク振動
が吸収され、シェイク振動と共に生じた高周波の振動は
高周波オリフィス263が低減する。そして、アイドル
振動時には、通過抵抗が大きいことから、シェイクオリ
フィス262は必然的に目詰まりを生じて閉鎖されるこ
ととなる。
【0086】尚、上記実施例において、車体に第1の取
付部材となる底板210側を連結し、エンジンに第2の
取付部材となる内筒218側を連結するような構成とし
たがこの逆の構成としてもよい。また、弾性体をゴム2
16及びゴム材によるダイヤフラム222、284とし
たが他の周知な弾性材料を用いることとしてもよい。
付部材となる底板210側を連結し、エンジンに第2の
取付部材となる内筒218側を連結するような構成とし
たがこの逆の構成としてもよい。また、弾性体をゴム2
16及びゴム材によるダイヤフラム222、284とし
たが他の周知な弾性材料を用いることとしてもよい。
【0087】一方、第1実施例から第3実施例におい
て、車両に搭載されるエンジンの防振を目的としたが、
本発明の防振装置は他の用途にも用いられることはいう
までもなく、また、形状等も実施例のものに限定される
ものではない。
て、車両に搭載されるエンジンの防振を目的としたが、
本発明の防振装置は他の用途にも用いられることはいう
までもなく、また、形状等も実施例のものに限定される
ものではない。
【0088】さらに、第1実施例から第3実施例におい
て、アイドル振動に伴って高周波振動が発生する場合、
あるいはシェイク振動に伴って高周波振動が発生する場
合を通じて説明をしたが、アイドル振動、シェイク振動
とは別に、高周波振動が単独で発生する場合にも適用で
きることはいうまでもなく、このような場合、例えば、
アイドル振動時には、シェイクオリフィスを閉鎖すると
共にアイドルオリフィスを開放することとし、シェイク
振動時には、アイドルオリフィスを閉鎖すると共にシェ
イクオリフィスを開放することとし、高周波振動時に
は、シェイクオリフィスを閉鎖すると共にアイドルオリ
フィスを開放するというようにしてもよい。
て、アイドル振動に伴って高周波振動が発生する場合、
あるいはシェイク振動に伴って高周波振動が発生する場
合を通じて説明をしたが、アイドル振動、シェイク振動
とは別に、高周波振動が単独で発生する場合にも適用で
きることはいうまでもなく、このような場合、例えば、
アイドル振動時には、シェイクオリフィスを閉鎖すると
共にアイドルオリフィスを開放することとし、シェイク
振動時には、アイドルオリフィスを閉鎖すると共にシェ
イクオリフィスを開放することとし、高周波振動時に
は、シェイクオリフィスを閉鎖すると共にアイドルオリ
フィスを開放するというようにしてもよい。
【0089】他方、第1実施例から第3実施例におい
て、ロータをモータによって回転させる構成としたが、
本発明はこれに限らず、ロータを回転させるアクチュエ
ータはモータ以外のものであってもよく、通路切換手段
もロータ以外の弁等を用いることとしてもよい。
て、ロータをモータによって回転させる構成としたが、
本発明はこれに限らず、ロータを回転させるアクチュエ
ータはモータ以外のものであってもよく、通路切換手段
もロータ以外の弁等を用いることとしてもよい。
【0090】
【発明の効果】本発明の防振装置は、以上のように説明
した構成とした結果、複数の副液室を設けると共に、主
液室といずれかの副液室との間に切り換え可能な制限通
路を複数設けて、広範囲に振動を低減することが可能と
なった。
した構成とした結果、複数の副液室を設けると共に、主
液室といずれかの副液室との間に切り換え可能な制限通
路を複数設けて、広範囲に振動を低減することが可能と
なった。
【図1】本発明に係る防振装置の第1実施例を示す一部
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明に係る防振装置の第1実施例の分解状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】本発明に係る防振装置の第1実施例のシェイク
時における動ばね定数と振動周波数の関係を表すグラフ
を示す図である。
時における動ばね定数と振動周波数の関係を表すグラフ
を示す図である。
【図4】本発明に係る防振装置の第1実施例のアイドル
時における動ばね定数と振動周波数の関係を表すグラフ
を示す図である。
時における動ばね定数と振動周波数の関係を表すグラフ
を示す図である。
【図5】本発明に係る防振装置の第1実施例のアイドル
時における動ばね定数と振動周波数の関係を表すグラフ
を示す図であって、アイドルオリフィスと高周波オリフ
ィスによる動ばね定数を重ね合わせた図である。
時における動ばね定数と振動周波数の関係を表すグラフ
を示す図であって、アイドルオリフィスと高周波オリフ
ィスによる動ばね定数を重ね合わせた図である。
【図6】本発明に係る防振装置の第2実施例を示す一部
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明に係る防振装置の第2実施例の分解状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る防振装置の第2実施例に適用され
るロータ、中間ブロック及びモータ周辺(外筒及び取付
フレームは除く)を示す斜視図である。
るロータ、中間ブロック及びモータ周辺(外筒及び取付
フレームは除く)を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る防振装置の第3実施例を示す断面
図である。
図である。
【図10】本発明に係る防振装置の第3実施例を示す別
の断面図である。
の断面図である。
10 底板(第1の取付部材) 16、216 ゴム(弾性体) 18 内筒(第2の取付部材) 22、84、120、184、222、284 ダイ
ヤフラム 28 隔壁材(中間部材) 30、130、230 主液室 32、132、232 第1の副液室 36、136、236 ロータ(通路切換手段) 56、58、64、65 通路 60、160、260 アイドルオリフィス 62、162、262 シェイクオリフィス 63、163、263 高周波オリフィス 70、170、270 モータ(アクチュエータ) 80、180、280 第2の副液室 100、110、240 防振装置 116 外筒(第1の取付部材) 124 中間ブロック(中間部材) 126 内筒(第2の取付部材) 128 弾性体 210 底板(第1の取付部材) 218 頂板(第2の取付部材) 228 中間ブロック(中間部材)
ヤフラム 28 隔壁材(中間部材) 30、130、230 主液室 32、132、232 第1の副液室 36、136、236 ロータ(通路切換手段) 56、58、64、65 通路 60、160、260 アイドルオリフィス 62、162、262 シェイクオリフィス 63、163、263 高周波オリフィス 70、170、270 モータ(アクチュエータ) 80、180、280 第2の副液室 100、110、240 防振装置 116 外筒(第1の取付部材) 124 中間ブロック(中間部材) 126 内筒(第2の取付部材) 128 弾性体 210 底板(第1の取付部材) 218 頂板(第2の取付部材) 228 中間ブロック(中間部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
れる第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方
に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と
前記第2の取付部材との間に介在される弾性体と、前記
第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に介在され
且つ液体が封入されると共に前記弾性体の変形により内
容積が変化する主液室と、前記第1の取付部材と前記第
2の取付部材との間に介在され且つ液体が封入されると
共にダイヤフラムにより内壁の少なくとも一部が構成さ
れる第1の副液室と、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に介在され且つ液体が封入されると共に
前記第1の副液室のダイヤフラムより剛性の高いダイヤ
フラムにより内壁の少なくとも一部が構成される第2の
副液室と、これら液室を区画すると共に前記主液室と前
記第1の副液室との間を連通する複数の通路及び前記主
液室と前記第2の副液室との間を連通する通路が形成さ
れた中間部材と、前記中間部材内に取り付けられ且つ作
動用のアクチュエータと接続されこのアクチュエータの
作動によって前記主液室と前記第1の副液室との間を連
通する複数の通路の内のすくなくともいずれかを開閉す
る通路切換手段とを有することを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28323492A JPH06129480A (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28323492A JPH06129480A (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129480A true JPH06129480A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17662829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28323492A Pending JPH06129480A (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06129480A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0908645A3 (en) * | 1997-10-08 | 2001-09-19 | Bridgestone Corporation | Vibration isolating apparatus |
-
1992
- 1992-10-21 JP JP28323492A patent/JPH06129480A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0908645A3 (en) * | 1997-10-08 | 2001-09-19 | Bridgestone Corporation | Vibration isolating apparatus |
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