JP2581998B2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP2581998B2
JP2581998B2 JP3028810A JP2881091A JP2581998B2 JP 2581998 B2 JP2581998 B2 JP 2581998B2 JP 3028810 A JP3028810 A JP 3028810A JP 2881091 A JP2881091 A JP 2881091A JP 2581998 B2 JP2581998 B2 JP 2581998B2
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vibration
liquid chamber
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宏 小島
和也 高野
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Bridgestone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両、特に自動車のエン
ジンマウント等に用いられ、振動発生部からの振動を吸
収減衰する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンにはエンジンと車体と
の間にエンジンマウントとしての防振装置が配設され、
エンジンの振動が車体に伝達されることを阻止するよう
になっている。エンジンに発生する振動には車両が時速
70キロ程度で走行している場合に発生する所謂シエイ
ク振動やアイドル時及び車両が時速5キロ程度で走行し
ている場合に発生する所謂アイドル振動等がある。一般
的に前記シエイク振動は周波数が15Hz未満であるの
に対しアイドル振動は周波数が20〜40Hzであり、
シエイク振動とアイドル振動とでは周波数が相違する。
【0003】このような広い周波数の振動を効果的に吸
収する防振装置として液体封入式の防止装置が提案され
ている(特開昭62−101935号公報)。
【0004】この防振装置は外筒の内部に液体が充填さ
れた主液室及び副液室が形成されており、主液室と副液
室とが小径の連通路及び大径の連通路を通して互いに連
通されている。小径の通路は常時主液室と副液室とを連
通しており、大径の連通路は外筒の外周面に設けられた
開閉弁を介して主液室と副液室とを連通している。
【0005】エンジンの振動が低周波の場合には、開閉
弁を閉て小径の通路のみで液体を行き来させる。このた
め、振動は液体が小径の通路を通って移動する際の通過
抵抗によって吸収される。一方、エンジンの振動周波数
が高い場合には、小径の通路がめ詰まりをするので開閉
弁を開けて大径の連通路を連通させる。これによって液
体は大径の連通路で液柱共振して、防振装置の動ばね定
数が低下して振動が吸収される。
【0006】ところで、この防振装置では、連通路と連
通路を開閉する開閉弁とが別個に設けられているため、
それぞれを別々に組み立てたのち外筒へ組付なければな
らず組付作業が煩雑となり、また、防振装置全体のコン
パクト化に難がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、コンパクトでしかも組立作業の効率化がはかれる
防振装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動発生部及
び振動受部の一方へ連結される外筒と、振動発生部及び
振動受部の他方へ練結される内筒と、前記外筒と前記内
筒との間に設けられて振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能な主液室と、前
記主液室と隔離された副液室と、を備える防振装置にお
いて、外周面に形成され前記外筒の内周面との間で前記
主液室と前記副液室とを連通する第1の制限通路を形成
する溝部、肉部分に孔状に形成され前記主液室と前記副
液室とを連通し前記第1の制限通路よりも有効断面積の
大きな第2の制限通路及び、回動することによって前記
第2の制限通路内の液体の流れを制限する弁体を備えた
中間ブロックを、前記外筒と前記内筒との間に挿入した
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】振動発生部から伝達される振動は弾性体を介し
て振動受部へと支持される。この弾性体の内部摩擦に基
づく抵抗で振動が吸収されるほか、主液室と副液室との
間の制限通路で生ずる液体の通過抵抗及び液柱共振で振
動が吸収される。
【0010】ここで、比較的低周波の振動時には弁体に
より第2の制限通路内の液体の流れを制限し、液体が第
1の制限通路を通過する際の抵抗によって効果的な振動
減衰が可能である。また、振動の周波数が高く、第1の
制限通路が目詰まり状態となる場合には、弁体による第
2の制限通路の液体の流れの制限を解除する。これによ
り、有効断面積の大きな第2の制限通路内で液体の液中
共振が生じ動ばね定数が低下し高周波振動が減衰さ
れる。
【0011】また、制限通路及び弁体が1つの中間ブロ
ックにまとめられているため、これらを別々に組み立て
て外筒へ組付ける必要がなく組立作業の効率がよい。さ
らに、弁体を備えた中間ブロックが外筒の内に設けられ
ているので防振装置全体がコンパクトにできる。
【0012】
【実施例】本発明に係る防振装置10の実施例を図1乃
至図3にしたがって説明する。
【0013】図1及び図2に示すように、この防振装置
10には図示しない車体への取付用とされる取付フレー
ム12が備えられており、この取付フレーム12の環状
部14に外筒16が挿入されている。この外筒16の内
側には薄肉ゴム層18が加硫接着されている。この薄肉
ゴム層18の一部は外筒16の内周面から離れたダイヤ
フラム20とされている。さらに外筒16内には中間ブ
ロツク22及びユニツトを構成する中間ブロツク24が
挿入されている。中間ブロツク24は外筒16の軸方向
から見て略半円形のブロツク形状とされている。この中
間ブロツク24の外周面は薄肉ゴム層18の内周面へ密
着している。中間ブロツク22は軸方向両端部にフラン
ジ部22Aが形成されて外周面が薄肉ゴム層18へ密着
されており、フランジ部22Aの間に中間ブロツク24
が嵌入されている。この中間ブロツク22は中間ブロツ
ク24に面した中央部に切欠部22Bが形成され、内筒
26が貫通している。この内筒26は外筒16と同軸的
に配置され、中間ブロツク22との間に弾性体としての
本体ゴム28が掛け渡されている。これによって内筒2
6は外筒16と相対移動可能となっている。
【0014】本体ゴム28の外周面の一部は中間ブロツ
ク24の頂面24Aに密着されており、中間部の一部に
中間ブロツク24との間に主液室30を形成する切欠部
28Aが形成されている。また中間ブロツク22はフラ
ンジ部22A間に内周面が中間ブロツク22によって外
周面が薄肉ゴム層18及びダイヤフラム20によって区
画された副液室32が形成されている。ダイヤフラム2
0と外筒16との間は空気室31とされて必要に応じて
外部と連通される。これらの主液室30、副液室32に
は、水、オイル等の液体が充填されている。
【0015】中間ブロツク24には主液室30に面し、
かつ外筒16の半径方向に円孔34が形成され制限手段
としてのロータ36が回転可能に挿入されており、この
ロータ36の細軸部38は中間ブロツク24を貫通して
いる。また、中間ブロツク24にはロータ36の抜け止
めとしての環状座金37が円孔34の開口部にねじ止め
されている。ロータ36の細軸部38には中間部にOリ
ング39が嵌められており、液体の漏れ止めとされてい
る。一方、細軸部38の先端は継手40を介してモータ
42の回転軸44に連結されている。このモータ42は
取付フレーム12の環状部14に固着されたボス46に
ねじ止めされており、制御手段48によってその回転が
制御されるようになっている。なお、この制御手段48
は車両電源によって駆動され、少なくとも車速センサ5
0及びエンジン回転センサ52からの検出信号を受け、
車速及びエンジン回転数を検出できるようになってい
る。
【0016】ロータ36は主液室30に面する先端部が
円筒形状とされており、円筒周面の一部に貫通孔54が
形成されている。この貫通孔54は中間ブロツク24へ
円孔34の半径方向に形成される通路56と連通できる
ようになっている。この通路56は中間ブロツク24の
外周に形成される通路58と連通しており、この通路5
8が副液室32と連通されている。この通路56、58
は制限通路としてのアイドルオリフイス60として役目
を有し、ロータ36の回転によって主液室30と選択的
に連通される。
【0017】また中間ブロツク24の外周面には制限通
路としてのシエイクオリフイス62を形成する通路64
が形成され、この通路64の一端は内筒26を介して通
路58と反対側部分で副液室32と連通しており、中間
ブロツク24の内周部に形成される開口64Aを介して
主液室30と連通している。従ってこの通路64は常に
主液室30と副液室32とを連通している。
【0018】次に本実施例の作用を説明する。車両が例
えば70〜80Km/h以上の高速で走行するとシエイク
振動(15Hz未満)が生じる。前記制御手段48は車速
センサ50、エンジン回転数センサ52によりシエイク
振動発生時か否かを判断する。制御手段48がシエイク
振動発生時であると判断すると、制御手段48はモータ
42を作動させてロータ36を回転させて貫通孔54を
通路56と対応しない配置にする。これによって通路5
6は閉止され、シエイクオリフイス62のみが主液室3
0と副液室32とを連通する。これによって、主液室3
6内に生じるエンジン振動に基づく圧力変化がシエイク
オリフイス62を通過する液体の抵抗を受けシエイク振
動が吸収される。
【0019】また、エンジンがアイドリング運転の場合
や車速が5Km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜
40Hz)が生じる。制御手段48は車速センサ50、エ
ンジン回転数センサ52によりアイドル振動発生時か否
かを判断する。制御手段48がアイドル振動発生時であ
ると判断すると、制御手段48はモータ42を回転させ
てロータ36の貫通孔54を通路56と連通させる。こ
れによってシエイクオリフイス62が目詰りを生じても
液体は通過抵抗の小さなアイドルオリフイス60を介し
て主液室30と副液室32と行き来することになり、ア
イドルオリフイス60内で液柱共振して動ばね定数が低
減される。
【0020】また、この防振装置10では、通路56、
58、64を形成する部材と制限手段であるロータ36
を支持する部材とを中間ブロツク24で兼用しているの
で、これらを別個の部材で形成する場合に比べて部品点
数が減り、外筒へ組付ける際も1つのユニツトとして組
み込めるので組立が簡単になる。さらに、液体の通路と
通路を流れる液体の制限手段が全て外筒の内に設けられ
ているので防振装置全体をコンパクトにすることができ
る。また、液体の流路が全て外筒内に設けられているた
め、液体の漏れに関して信頼性が高い。
【0021】なお、実施例ではアイドルオリフイス60
とシエイクオリフイス62の2つの制限通路を設ける形
成したが本発明はこれに限らず、制限通路の数は複数個
であればその数は限定されない。
【0022】また、実施例ではアイドルオリフイス60
に流れる液体をロータ36で制限する構成としたが本発
明はこれに限らず、玉型弁等の他の種類の弁体を用いて
アイドルオリフイス60に流れる液体を制限する構成と
してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の防振装置は上
記構成としたので、コンパクトでしかも組立作業の効率
化がはかれる優れた効果を有する。また、弁体の第2の
制限通路に対する位置合わせを容易かつ高精度に行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る防振装置を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係る防振装置を示す一部断面
図である。
【図3】ユニツトを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 防振装置 16 外筒 26 内筒 28 本体ゴム(弾性体) 30 主液室 32 副液室 36 ロータ(制限手段) 60 アイドルオリフイス(制限通路) 62 シエイクオリフイス(制限通路)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れる外筒と、振動発生部及び振動受部の他方へ連結され
    る内筒と、前記外筒と前記内筒との間に設けられて振動
    発生時に変形する弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部と
    して拡縮可能な主液室と、前記主液室と隔離された副液
    室と、を備える防振装置において、外周面に形成され前記外筒の内周面との間で前記主液室
    と前記副液室とを連通する第1の制限通路を形成する溝
    部、肉部分に孔状に形成され前記主液室と前記副液室と
    を連通し前記第1の制限通路よりも有効断面積の大きな
    第2の制限通路及び、回動することによって前記第2の
    制限通路内の液体の流れを制限する弁体を備えた中間ブ
    ロックを、 前記外筒と前記内筒との間に挿入したことを
    特徴とする防振装置。
JP3028810A 1991-02-22 1991-02-22 防振装置 Expired - Lifetime JP2581998B2 (ja)

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JPH04266640A JPH04266640A (ja) 1992-09-22
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