JP3469350B2 - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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Description
械等に用いられ、振動発生部からの振動を吸収減衰する
防振装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車のエンジンと車体との間には、エ
ンジンマウントとしての防振装置が配設され、エンジン
の振動が車体に伝達されることを阻止するようになって
いる。 【0003】エンジンに発生する振動には、車両が高速
で走行している場合等に発生する所謂シェイク振動や、
アイドル時及び車両が時速5キロ程度で走行している場
合に発生する所謂アイドル振動等がある。一般的に、前
記シェイク振動の周波数が15Hz未満であるのに対
し、アイドル振動の周波数が20〜50Hzであり、シ
ェイク振動とアイドル振動とでは周波数が相違する。 【0004】そして、これら幅広い周波数の振動を吸収
する防振装置として、主液室と副液室とをオリフィスで
繋ぎ、このオリフィス内の液体の流動に伴う減衰作用で
振動を低減する液体封入式の防振装置が知られている。
さらに、この液体封入式の防振装置として、副液室とダ
イヤフラムを介して対向して配置される空気室内の気圧
を切換弁で変化させて特性を変化させることのできる防
振装置が提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで従来の上記の
ような防振装置では、防振装置の側部に露出した状態で
切換弁が取付けられていたので、切換弁がエンジンから
生じる熱により悪影響を受けていた。つまり、切換弁を
作動するコイルがエンジンからの熱により加熱されて、
高温となる結果、磁力が低下する虞を有していた。 【0006】また、切換弁が防振装置本体より突出して
いることから、切換弁に何らかの異物が接触したりし
て、切換弁が破損する虞を有していた。 【0007】さらに、防振装置本体の外部に単に取付け
られていただけであった為、切換弁が防振装置本体より
突出して、邪魔となっていた。 【0008】本発明は上記事実を考慮して、振動発生部
から生じる熱の影響を受けず、さらに、切換弁の破損を
防止すると共に切換弁が邪魔とならないようにした防振
装置を提供することが目的である。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の防振装
置は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結される第1
の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方へ連結さ
れる第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2
の取付部材との間に設けられ振動発生時に変形する弾性
体と、前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能とされ且
つ液体が封入された主液室と、前記主液室と第1の制限
通路を介して連通され且つ拡縮可能な第1の副液室と、
前記主液室と第2の制限通路を介して連通される第2の
副液室と、前記第2の副液室の隔壁の一部を構成する変
形可能なダイヤフラムと、前記第2の副液室と前記ダイ
ヤフラムを挟んで対向して配置され且つ気体が封入され
た空気室と、振動受部に連結される側の前記取付部材の
外周部分より外側にはみ出さない位置であって振動受部
側寄りの位置に配置されて前記空気室に接続され且つ、
内蔵されたアクチュエータの切り換え動作により前記空
気室内の気体の状態を変化させる切換弁と、を備えたこ
とを特徴とする。 【0010】 【作用】請求項1に記載の防振装置の作用を以下に説明
する。 【0011】振動発生部よりの振動は、第1の取付部材
或いは第2の取付部材を介して、弾性体に伝達される。
このとき、振動は弾性体の内部摩擦に基づく抵抗により
吸収される他、弾性体を隔壁の一部とする主液室を拡縮
し、第1の制限通路及び第2の制限通路を流れる液体の
通過抵抗または液柱共振により吸収される。 【0012】また、これら第1の制限通路及び第2の制
限通路では、吸収することのできない高周波数の振動が
発生した場合、第2の副液室とダイヤフラムを挟んで対
向して位置する空気室内の気体の状態を、切換弁に内蔵
されたアクチュエータの切り換え動作により変化させ
て、対応する。例えば、第2の制限通路で液体が共振す
る周波数を高周波数側へ移動するように空気室内の気圧
を変化させることにより、より高周波数の振動領域で防
振装置の動ばね定数が低下する。 【0013】即ち、切換弁に内蔵されたアクチュエータ
の切り換え動作により、空気室内の気圧を変化させるこ
とで、防振装置の特性を変化させて、幅広い周波数範囲
に渡って振動を吸収することが可能となる。 【0014】また、防振装置の側部に露出した状態で切
換弁が取付けられておらず、振動受部に連結される側の
取付部材の外周部分より外側にはみ出さない位置であっ
て振動受部側寄りの位置に切換弁が配置されているの
で、切換弁が振動発生部からの熱により悪影響を受ける
ことがなくなる。 【0015】そして、切換弁が、振動受部に連結される
側の取付部材の外周部分より外側にはみ出さない位置で
あって振動受部側寄りの位置に配置されているので、切
換弁が防振装置本体より突出して、邪魔となることがな
くなり、防振装置の周囲の空間を効率的に利用すること
ができる。 【0016】同様に、切換弁が振動受部に連結される側
の取付部材の外周部分より外側にはみ出さない位置に配
置されているので、切換弁がこの取付部材との間に隠
れ、切換弁に異物等が接触し難くなって、切換弁が破損
する虞がなくなる。 【0017】 【実施例】本発明に係る防振装置の第1実施例を図1及
び図2に示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。 【0018】図1に示すように、本実施例の防振装置1
0の上部を箱状に形成された第1の取付部材としての連
結金具12が構成している。そして、この連結金具12
が図示しないエンジンの搭載部となり、エンジンをこの
防振装置10に連結する為の取付ボルト14がこの連結
金具12に立設されている。 【0019】また、連結金具12の下部側には、第2の
取付部材である筒状の外筒金具16が配置されている。
この外筒金具16の上端部には、外周側に円板状に延び
る上側フランジ部16Aが形成されている。この上側フ
ランジ部16Aの上部には、図2に示すようなU字状の
横断面を有した弧状のリバウンドストッパ18が配置さ
れており、このリバウンドストッパ18の両端部がそれ
ぞれ上側フランジ部16Aにかしめられて、リバウンド
ストッパ18が外筒金具16に固定されている。そし
て、このリバウンドストッパ18の中央部には、取付ボ
ルト14が貫通する貫通穴18Aが形成されている。こ
の為、連結金具12が必要以上に図1及び図2上、上方
に移動すると、連結金具12がリバウンドストッパ18
に当接して、上方に移動することがリバウンドストッパ
18により防止される。 【0020】また、外筒金具16の下部側には、径が大
きくされた大径部16Cが形成されており、この大径部
16Cの下端部に、外周側に円板状に延びる下側フラン
ジ部16Bが形成されている。尚、この大径部16Cに
は、必要に応じて空気孔を設けてもよい。 【0021】図2に示すように、この下側フランジ部1
6Bには複数の取付け孔17が形成されており、ボルト
20がこの取付け孔に挿入されて自動車の車体24へ締
結されることにより、外筒金具16が車体24に連結さ
れることになる。 【0022】一方、連結金具12の外周面及び外筒金具
16の内周面には、これらの間を繋ぐと共に外筒金具1
6の上部側を覆って閉塞する弾性体22が加硫接着され
ている。そして、この弾性体22の一部は外筒金具16
の内周側の下部まで加硫接着された状態で延設されてい
る。 【0023】この弾性体22で内周面を覆われた外筒金
具16の内部には、円柱状であって下端部にリング状の
円環リブ30Bが突出して形成された仕切部材30が配
置されている。さらに、この円環リブ30Bが外筒金具
16の大径部16Cに対応して配置されており、この仕
切部材30の下側には凹部30Aが形成されている。 【0024】他方、この防振装置10の下部には底板2
6が備えられている。底板26の周囲は直角に屈曲され
た筒状の立壁部26Aとされており、この立壁部26A
の上端部には、外周側に延び且つ外周端側が上方に屈曲
されたフランジ部26Bが、形成されている。このフラ
ンジ部26Bと仕切部材30の円環リブ30Bの下部側
との間には、第1ダイヤフラム32の周縁部が挟持され
ている。 【0025】さらに、この底板26のフランジ部26B
には、上部が外筒金具16の内側に嵌合されて固定され
たリング状のかしめ金具28がかしめられて固定されて
おり、これにより底板26が外筒金具16と連結されて
いる。また、これに伴って形成された第1ダイヤフラム
32と底板26との間の空間が第1空気室34とされ、
立壁部26Aに形成された空気孔27を介して第1空気
室34と外部とが連通される。 【0026】以上より、外筒金具16の内周部、弾性体
22及び第1ダイヤフラム32等によって液室が形成さ
れ、仕切部材30がこの液室を主液室36と第1副液室
38とに区画している。また、これら主液室36及び第
1副液室38内にはエチレングリコール等の液体が充填
されている。 【0027】また、仕切部材30の外周には、周方向に
沿って断面矩形状の細溝44Aが形成されている。細溝
44Aの一端には、仕切部材30の上面まで延びる細溝
44Bが繋がっており、細溝44Aの他端に凹部30A
へ貫通する開口部44Cが形成されている。これら細溝
44A、44Bの外筒金具16側は前記弾性体22の延
長部によって閉塞され、主液室36と第1副液室38と
の間を連通する第1の制限通路52とされている。 【0028】さらに、仕切部材30内のほぼ中心の位置
には、円板状の空間が形成されており、この空間を形成
する仕切部材30の内壁面に周縁部が挟持された第2ダ
イヤフラム68によってこの円板状の空間が上下に二分
されている。 【0029】また、円形孔42が図1上、左右方向に延
びるように仕切部材30内に形成されており、この円形
孔42の一端は上方へ屈曲して主液室36へ連通し、他
端は下方へ屈曲して二分された空間の内の上側の部分に
連通していて、この円形孔42が第2の制限通路46を
構成している。 【0030】この為、第2ダイヤフラム68より上側の
空間が、第2の制限通路46を介して主液室36と連通
される第2副液室70を構成し、変形可能なこの第2ダ
イヤフラム68が第2の副液室70の隔壁の一部を構成
している。 【0031】一方、第2ダイヤフラム68によって二分
された空間の内の下側の部分は、空気が封入される第2
空気室74とされている。この為、第2ダイヤフラム6
8を挟んで第2の副液室70と対向して第2空気室74
が配置されることになる。 【0032】また、仕切部材30の下部中央部分には、
第1ダイヤフラム32の中央部分を突き抜けるように下
側に向かって突出する筒部30Cが形成されており、第
1ダイヤフラム32の中央部分がこの筒部30Cの周囲
に加硫接着されている。そして、この筒部30C内に
は、第2空気室74に一端が繋がる連通穴48が筒部3
0Cと同軸に形成されている。 【0033】この筒部30Cの先端部には、上半分が第
1空気室34内に収容されると共に車体24に形成され
た凹部24A内に下半分が収容された状態の切換弁82
が取付けられており、図2に示すように、図示しないフ
ィルタを有すると共に第1空気室34内に突出したエア
給排部82Aがこの切換弁82に設置されている。そし
て、筒部30C内の連通穴48からこのエア給排部82
Aに繋がる通路82Bが切換弁82の内部に形成されて
いる。 【0034】さらに、この切換弁82内には、この通路
82Bを開閉するプランジャ(図示せず)が移動可能に
収納されていると共に、このプランジャを移動するアク
チュエータであるコイル(図示せず)が収納されてい
る。そして、同じく切換弁82内には、通路82Bを閉
塞する方向にプランジャを付勢するスプリングが収納さ
れている。 【0035】つまり、コイルへ電圧を印加していない場
合には、スプリングに付勢されてプランジャが通路82
Bを閉塞する。また、コイルへ所定の電圧を印加する
と、コイルの発生する電磁力によって、スプリングの付
勢力に抗しつつプランジャが移動して通路82Bを開放
する。 【0036】このコイルは、印加電圧をオン・オフする
制御手段である制御回路60に連結されている。制御回
路60は車両電源によって駆動され、少なくとも車速セ
ンサ98及びエンジン回転数センサ99からの検出信号
を受け、車速及びエンジン回転数を検出できる。これに
より制御回路60は車両がアイドル時かシェイク時か等
の状態を判断できる。 【0037】なお、第2の制限通路46の通路長さより
第1の制限通路52の通路長さの方が長く、第1の制限
通路52の通路断面積の方が、第2の制限通路46の通
路断面積より小さくなっている。また、第1ダイヤフラ
ム32及び第2ダイヤフラム68の剛性は相互に異なっ
ている。 【0038】ここで、制限通路の大きさとダイヤフラム
の剛性とで、制限通路での液柱共振周波数が決定される
こととなり、第2の制限通路46での液柱共振周波数を
第2ダイヤフラム68の剛性の値を変更することによっ
て、変更可能とされる。 【0039】次に実施例の作用を説明する。エンジンの
振動は連結金具12を介して弾性体22に伝達され、振
動は、弾性体22の内部摩擦に基づく抵抗により吸収さ
れる他、弾性体22を隔壁の一部とする主液室36を拡
縮し、第1の制限通路52及び第2の制限通路46を流
れる液体の通過抵抗または液柱共振により吸収される。 【0040】つまり、具体的には、主液室36、第1副
液室38、第2副液室70及びこれらの間を連通する制
限通路52、46等により、以下のように振動が吸収さ
れる。 【0041】まず、車両が例えば70〜80km/hで
走行するとシェイク振動(例えば、周波数15Hz未
満)が生じ得る。このとき、液体は第1の制限通路52
を通って主液室36と第1副液室38とを行き来するこ
とになり、液体が第1の制限通路52を通過する際の抵
抗で減衰力が生じ、シェイク振動が効果的に吸収され
る。 【0042】この際、制御回路60は車速センサ98及
びエンジン回転数センサ99によりシェイク振動発生時
であることを判断し、切換弁82のコイルに電圧を印加
しないで、第2空気室74が大気と遮断された状態とす
る。このため、第2ダイヤフラム68の剛性がシェイク
振動域に合わされ、第2の制限通路46での液柱共振周
波数がシェイク振動の周波数領域に合わされた状態とな
り、この周波数領域での防振装置10の動ばね定数が低
下して、シェイク振動がより効果的に吸収される。 【0043】また、エンジンがアイドリング運転の場合
や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(例え
ば、周波数20〜50Hz)が生じる。 【0044】このアイドル振動時には、第1の制限通路
52が目詰まり状態となる。制御回路60は車速センサ
98及びエンジン回転数センサ99によりアイドル振動
発生時であることを判断し、切換弁82のコイルに電圧
を印加してプランジャを移動し、通路82Bを開放す
る。これによって、第2空気室74が大気に開放された
状態となる。このため、第2ダイヤフラム68の剛性が
変わり、第2の制限通路46での液柱共振周波数がアイ
ドル振動側へ移動して、アイドル振動の周波数領域での
防振装置10の動ばね定数が低下して、アイドル振動が
確実に吸収される。 【0045】また、この防振装置10の外筒金具16の
側部に露出した状態で切換弁82が取付けられておら
ず、車体24に連結される側の外筒金具16の外周部分
より外側にはみ出さない位置であって、車体24側寄り
の位置に切換弁82が配置され、車体24に形成された
凹部24A内に切換弁82の下側がもぐり込むようにさ
れているので、切換弁82が熱により悪影響を受けるこ
とがなくなる。 【0046】そして、この切換弁82が、上記のように
配置されているので、切換弁82が防振装置10本体よ
り突出して、邪魔となることがなくなり、防振装置10
の周囲の空間を効率的に利用することができる。 【0047】さらに、切換弁82が車体24に連結され
る側の外筒金具16の外周部分より外側にはみ出さない
位置に配置され、車体24に形成された凹部24A内に
切換弁82の下側がもぐり込むようにされているので、
切換弁82が車体24内に隠れ、例えば車両走行中に車
輪がはね上げることがある石等の外部よりの異物が切換
弁82に接触し難くなり、切換弁82が破損する虞がな
くなる。 【0048】次に、本発明の第2実施例を図3にしたが
って説明する。なお、第1実施例と同一構成に関しては
同一符号を付し、その説明は省略する。 【0049】図3に示すように、本実施例の防振装置1
0は、底板26の替わりに、内部に円板状の空間が形成
された円板状の底板ブロック126を有しており、この
底板ブロック126は底板26と同様に外筒金具16に
連結されている。 【0050】さらに、底板ブロック126内のほぼ中心
の位置には、円板状の空間が形成されており、この空間
を形成する底板ブロック126の内壁面に周縁部が挟持
された第2ダイヤフラム168によってこの円板状の空
間が上下に二分されている。 【0051】また、仕切部材30の下部中央部分には、
第1ダイヤフラム32の中央部分を突き抜けるように下
側に向かって突出する筒部30Dが形成されており、第
1ダイヤフラム32の中央部分がこの筒部30Dの周囲
に加硫接着されている。そして、この仕切部材30及び
筒部30D内には、円形孔142が図3上、上下方向に
延びるように形成されており、この円形孔142の上端
は主液室36へ連通し、下端は二分された空間の内の上
側の部分に連通していて、この円形孔142が第2の制
限通路146を構成している。 【0052】この為、第2ダイヤフラム168より上側
の空間が、第2の制限通路146を介して主液室36と
連通される第2副液室170を構成し、変形可能なこの
第2ダイヤフラム168が第2の副液室170の隔壁の
一部を構成している。 【0053】一方、第2ダイヤフラム168によって二
分された空間の内の下側の部分は、空気が封入される第
2空気室174とされている。この為、第2ダイヤフラ
ム168を挟んで第2の副液室170と対向して第2空
気室174が配置されることになる。 【0054】また、底板ブロック126には、第1実施
例と同様の切換弁82が取付けられており、第2空気室
174と切換弁82とが底板ブロック126に形成され
た連通穴148により連通されている。 【0055】尚、底板ブロック126には、第1空気室
34と外部とを連通する空気孔127が形成されてい
る。 【0056】従って、本実施例は、第1副液室38より
車体24側に第2の副液室170及び第2空気室174
が配置されるものの、本実施例によっても第1実施例と
同様の作用、効果を得ることができる。 【0057】尚、上記実施例では、切換弁82により第
2空気室74を大気に開放した状態と閉鎖した状態との
間で切り換えたが、例えば、切換弁を3ポート2位置切
換弁として、エンジンの吸気系に連通して第2空気室7
4内を負圧とした状態と大気開放にした状態とを切り換
えるようにしても良い。 【0058】また、上記実施例では、振動発生部である
エンジンに連結金具12を連結し、振動受部である車体
に外筒金具16を連結する構造としたが、この逆にエン
ジンに外筒金具16を連結し、車体に連結金具12を連
結しても良い。 【0059】さらに、上記実施例では防振装置10をエ
ンジンマウントとして用いる構成を示したが、本発明は
これに限らず、防振装置10をキャブマウント、ボデイ
マウント、一般産業用機械の支持等に用いてもよいこと
は勿論である。 【0060】 【発明の効果】以上説明した如く本発明の防振装置で
は、振動発生部から生じる熱の影響を受けず、さらに、
切換弁の破損を防止すると共に切換弁が邪魔とならない
ようにすることができるという効果を有する。
ある。 【図2】図1の2−2矢視線断面図である。 【図3】本発明の第2実施例に係る防振装置の断面図で
ある。 【符号の説明】 10 防振装置 12 連結金具(第1の取付部材) 16 外筒金具(第2の取付部材) 22 弾性体 36 主液室 38 第1副液室 68 第2ダイヤフラム 70 第2副液室 74 第2空気室 82 切換弁
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
れる第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方へ連結される第2の取付
部材と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設け
られ振動発生時に変形する弾性体と、 前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能とされ且つ液体
が封入された主液室と、 前記主液室と第1の制限通路を介して連通され且つ拡縮
可能な第1の副液室と、 前記主液室と第2の制限通路を介して連通される第2の
副液室と、 前記第2の副液室の隔壁の一部を構成する変形可能なダ
イヤフラムと、 前記第2の副液室と前記ダイヤフラムを挟んで対向して
配置され且つ気体が封入された空気室と、 振動受部に連結される側の前記取付部材の外周部分より
外側にはみ出さない位置であって振動受部側寄りの位置
に配置されて前記空気室に接続され且つ、内蔵されたア
クチュエータの切り換え動作により前記空気室内の気体
の状態を変化させる切換弁と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
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