JPH0674285A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH0674285A
JPH0674285A JP22392292A JP22392292A JPH0674285A JP H0674285 A JPH0674285 A JP H0674285A JP 22392292 A JP22392292 A JP 22392292A JP 22392292 A JP22392292 A JP 22392292A JP H0674285 A JPH0674285 A JP H0674285A
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JP
Japan
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vibration
intermediate block
passage
liquid chamber
elastic body
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JP22392292A
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Hiroshi Kojima
宏 小島
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オリフィスとなる通路によっては振動を有効
に低減できない高周波数の振動をも低減し、防振特性を
維持向上する。 【構成】 取付フレーム12の環状部14内に外筒16
が配設されている。外筒16内には、弾性体28が接着
された中間筒22及び、液室間を連通する通路56、5
6、64が形成された中間ブロック24が嵌合されてい
る。また、中間ブロック24には、弾性板86が接着さ
れたカバー板80が取り付けられ、弾性体28の変形に
伴い液室30の内圧が増大するのを弾性板86の変形に
より、防止する。これにより、特に高周波数の振動が生
じた場合でも、有効に振動を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されるエン
ジンからの振動の伝達を防止する場合等に適用される防
振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両には、振動発生部となるエ
ンジンと振動受部となる車体との間にエンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。
【0003】すなわち、この防振装置としては、防振装
置の本体内部に一対の液室を設けると共に、オリフィス
となる制限通路でこれらの液室を互いに連通したものが
知られている。そして、搭載されたエンジンが作動して
振動が発生した場合には、これら液室を連通するオリフ
ィス内の液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、振動の伝達
を阻止するようになっている(特開昭61−18934
1号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような防振装置
では、幅広いエンジンの作動状態に伴って振動周波数も
広範囲なものとなり、このような広範囲な周波数の振動
それぞれにおいても防振特性を維持するべく、近年、種
々の長さ及び内径を有する制限通路が形成されるように
なった。そして、これらの制限通路を例えば振動周波数
を検出するセンサからの信号に基づき切り換えて、振動
の低減を図っているものが知られるようになった。
【0005】しかし、車両の走行時などにおいては、制
限通路によっては振動を低減できない高周波数の振動
が、低周波数の振動と同時に発生する場合もあり、単に
制限通路を切り換えるだけでは、振動周波数全てを有効
に低減することが出来ず、結果として振動受部側に大き
な振動が伝達されるという課題を有していた。
【0006】本発明は、上記事実を考慮し、高周波数の
振動をも含めて広範囲な周波数の振動を有効に低減し
て、防振特性の維持向上を図り得る防振装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の
取付部材との間に介在されて取付けられる弾性体と、内
壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され且つ液
体が封入された液室と、前記液室を複数に区画し且つ区
画された複数の液室間を連通する通路が形成された中間
部材と、前記中間部材に取り付けられ且つ前記複数の液
室の内の前記弾性体により内壁が形成された液室に面す
るように弾性変形可能な膜部材が接合されるカバー材と
を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】第1の取付部材と第2の取付部材との間に弾性
体が介在されており、弾性体により少なくとも一部が形
成された内壁により、液体が封入された液室が形成され
ている。そして、中間部材が液室を複数に区画すると共
に、中間部材に形成された通路が複数に区画された液室
間を連通している。従って、いずれかの取付部材に連結
された振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が
変形し、これに伴って液室が拡縮して通路内の液体に圧
力変化が生じ、弾性体の変形及び液体の圧力変化により
振動が減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くな
る。
【0009】一方、膜部材が接合されるカバー材が中間
部材に取り付けられている為、高周波数の振動が低周波
数の振動と共に生じた場合、あるいは高周波数の振動が
単独で生じた場合などのように、通路のみによっては十
分に振動が低減されないときでも、膜部材が弾性変形し
て液室内の内圧が高くなることがない。この結果、通路
では振動を低減できない高周波数の振動が生じても防振
特性が低減されずに維持され、防振装置の効果が十分発
揮される。
【0010】
【実施例】本発明に係る防振装置の実施例を図1から図
7に示し、これらの図に基づき一実施例を説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、この所謂ブシ
ュタイプの防振装置10には図示しない車体への連結用
の取付フレーム12が備えられており、この取付フレー
ム12の環状部14内には第1の取付部材となる円管状
の外筒16が配設されている。外筒16の内周面には弾
性体である薄肉ゴム層18が加硫接着されており、薄肉
ゴム層18の一部は外筒16の内周面から離れたダイヤ
フラム20とされている。図1に示すように、ダイヤフ
ラム20と外筒16との間は空気室31とされており、
必要に応じて外部と連通される。
【0012】図2に示すように、外筒16内には中間筒
22及び中間部材であって軸受けとしての役割を有する
中間ブロック24が挿入されることとなる。中間ブロッ
ク24は、外筒16の軸方向から見て略半円形のブロッ
ク状とされており、図1に示すように、外周面が薄肉ゴ
ム層18の内周面へ密着している。なお、この中間ブロ
ック24は、後述するロータ36と一対で開閉バルブを
構成している。 図2に示すように、中間筒22には軸
方向両端部にそれぞれフランジ部22Aが形成されてお
り、これら一対のフランジ部22A間に中間ブロック2
4が嵌入されることとなる。また、フランジ部22Aの
外周面は薄肉ゴム層18の内周面へ密着されている。
【0013】図1に示すように、中間筒22には、中間
ブロック24の平面部24B側中央部に対向して切欠部
22Bが形成されており、切欠部22B内を図示しない
エンジンに連結されて第2の取付部材となる内筒26が
貫通している。内筒26は外筒16と同軸的に配置さ
れ、中間筒22との間にゴム材等で形成される弾性体2
8が掛け渡されている。これによって内筒26は外筒1
6に対して相対移動可能となっている。
【0014】弾性体28は中間筒22のフランジ部22
A間の外周面にも延設されており、一部が中間ブロック
24の内周円弧面24Aに密着している。また、弾性体
28の中間部であって内筒26の下側に、切欠部28A
が形成されており、切欠部28Aと中間ブロック24と
の間に主液室30が形成されている。
【0015】一方、中間筒22のフランジ部22A間に
は、中間ブロック24、薄肉ゴム層18及びダイヤフラ
ム20によって囲まれた副液室32が形成されている。
すなわち、外筒16、中間筒22、弾性体28及びこれ
らの間に介在される溝肉ゴム層18等で液室30、32
を区画する内壁面が形成されると共に、中間ブロック2
4が液室30、32を二分している。そして、これらの
主液室30、副液室32には、水、オイル等の液体が充
填されるように封入されている。
【0016】中間ブロック24には、平面部24B側に
円穴34が形成されており、円穴34の底面には、円穴
34よりも細径とされ中間ブロック24の外筒16側外
周面に貫通する円形貫通孔35が円穴34と同軸的に形
成されている。また、中間ブロック24の外筒16側に
は、円形貫通孔35と同軸的に係合部としての座ぐり部
39が設けられており、さらに座ぐり部39の外側にシ
ール用のOリング41が嵌め込まれた環状溝43が設け
られている。
【0017】円穴34及び円形貫通孔35には、弁体と
してのロータ36が回転可能に挿入されている。ロータ
36は主液室30側が円筒部36Aとされており、反対
側には回転軸としての細軸部38が一体的に設けられて
いる。
【0018】細軸部38の外周には細溝42が形成され
ており、この細溝42にはOリング44が嵌め込まれて
いる。従って、このOリング44によって液体は円形貫
通孔35を介して中間ブロック24の外方へ漏れ出るこ
とはない。
【0019】また、円筒部36Aには、円筒部36Aの
内外を連通する一対の貫通孔46が、円筒部36Aの中
心軸回りの相互に180度の角度離れた方向の位置に形
成されている。一方、中間ブロック24には、円穴34
の半径方向に通路56が形成されており、通路56の一
端は円穴34の内周に開口されている。通路56の他端
は中間ブロック24の外周に周方向に沿って形成される
溝部である通路58の一端と連通されており、この通路
58の他端は副液室32と連通されている。
【0020】したがって、ロータ36が回転されて円筒
部36Aの貫通孔46が通路56とが対応すると、主液
室30と副液室32とが連通される。なお、これらの通
路56、58は、アイドル振動吸収用の制限通路として
のアイドルオリフィス60となる。
【0021】さらに、図3に示すように、中間ブロック
24には、断面が逆U字形をしたカバー材であるカバー
板80が嵌着されるように、カバー板80に対応して平
面部24Bから内周円弧面24Aにわたって一段低くな
るような段部24Cが形成されている。
【0022】一方、カバー板80は、逆U字形の下端部
から内周円弧面24Aの形状に合致するようなフランジ
部80Aが左右方向に突出しており、また、カバー板8
0の上面80Bが平面部24Bに密着するように形成さ
れている。この上面80Bには、円穴34に対向し且つ
ロータ36の外径より小径の孔部81が穿設されてお
り、図1のように組付けられた状態で主液室30と円穴
34内を連通している。
【0023】さらに、図6及び図7に示すように、中間
ブロック24の通路56と平面部24Bとの間には貫通
孔92が穿設されており、この貫通孔92に対向するカ
バー板80の部分にも貫通孔92より若干大きめに孔部
84が穿設されている。この孔部84内から上面80B
の上側にわたって正方形であって薄板状の弾性板86が
加硫接着されており、この弾性変形可能な弾性板86が
主液室30と通路56との間を閉塞している。
【0024】また、図3に示すように、中間ブロック2
4の外周面には、溝部である通路64が形成されてい
る。この通路64の一端は、中間ブロック24の通路5
8側の端部24Dに開口して副液室32に連結されてい
る。通路64は、中間部が通路58側とは反対側の端部
24E近傍でU字状に屈曲され、他端が貫通孔65を介
して主液室30と連通している。これら通路64及び貫
通孔65は、シェイク振動吸収用の制限通路としてのシ
ェイクオリフィス62となる。
【0025】一方、図1に示すように、外筒16及び薄
肉ゴム層18には、中間ブロック24の円形貫通孔35
に対応した位置に円形貫通孔35よりも径の大きくされ
た円孔66が設けられており、さらに環状部14には、
中間ブロック24の円形貫通孔35に対応した位置に外
筒16の円孔66よりも径の大きくされた大径円孔68
が設けられている。
【0026】環状部14の外側には、大径円孔68に対
応した位置にアクチュエータとしてのモータ70が配設
されている。モータ70のケース72にはフランジ部7
4が設けられており、このフランジ部74は、取付フレ
ーム12の環状部14の外径に沿った円弧状に形成され
ている。フランジ部74には一対の取付け穴76(図1
では片方のみ図示されている)が設けられており、これ
ら取付け穴76を挿通したビス78が環状部14に設け
られたねじ部(図示せず)に螺入されることによって、
モータ70は環状部14に固定されている。なお、取付
け穴76の径は、ビス78のねじ部の外径よりも若干大
きくされた、所謂ばか穴とされており、モータ70は、
環状部14の軸方向及び周回り方向へ若干位置を調整す
ることができる。
【0027】モータ70の回転軸71は、先端が断面半
月状に形成されており(図3参照)、環状部14の大径
円孔68及び外筒16の円孔66を介してロータ36の
細軸部38先端側に形成された断面半月状の連結穴38
A(図3参照)に嵌入されている。
【0028】さらに、モータ70のケース72には、回
転軸71と同軸的に係合部としてのボス82が設けられ
ている。このボス82の外径は座ぐり部39の内径より
も所定寸法小さくされており、ボス82と座ぐり部39
とで所謂インロウ部が構成されている。したがって、ボ
ス82は、前述した中間ブロック24の座ぐり部39に
がたなく嵌入されている。
【0029】このモータ70は制御手段48に連結され
ており、制御手段48よってその回転が制御されるよう
になっている。制御手段48は車両電源によって駆動さ
れ、少なくとも車速センサ50及びエンジン回転数検出
センサ52からの検出信号を受け、車速及びエンジン回
転数を検出し、アイドル振動発生時かシェイク振動発生
時かを判断できるようになっている。
【0030】次に、本実施例に係る防振装置10の組立
順序を説明する。先ず、中間ブロック24の円穴34
に、Oリング44が取り付けられたロータ36を挿入し
た後、図4及び図5に示すように、カバー板80を中間
ブロック24に嵌着して接着剤などで固着する。これに
よりロータ36を回転可能としつつカバー板80により
ロータ36の抜け出しが防止される。
【0031】さらに、中間ブロック24を中間筒22の
フランジ部22A間に嵌入し、液体内で中間筒22及び
中間ブロック24を外筒16内に挿入する。
【0032】次に、外筒16の円孔66と中間ブロック
24の円形貫通孔35との向きを合わせ、外筒16を所
定量縮径し、外筒16と中間ブロック24とを嵌合する
と共に、外筒16の両端部をかしめて中間ブロック24
及び中間筒22を固定する。これによって、薄肉ゴム層
18が中間ブロック24の外周面24F及び中間筒22
の外周面に密着され、内部が密閉される。そして、外筒
16が縮径された後は、中間ブロック24と薄肉ゴム層
18との間が薄肉ゴム層18の弾性により緊密に接触す
ることとなり、外筒16の縮径が不十分であったり、外
筒16の内周面形状や中間ブロック24の外周面形状の
寸法精度が多少悪い場合であっても、通路58、64内
からの液体の漏れ出しが防止される。
【0033】次いで、外筒16の円孔66の向きを取付
フレーム12の環状部14の大径円孔68に合わせ、外
筒16を環状部14へ圧入する。その後、モータ70の
回転軸71をロータ36の連結穴38Aに嵌入し、環状
部14にモータ70をねじ止めする。
【0034】なお、モータ70の回転軸71の軸芯と同
軸的に設けられたボス82が、ロータ36の軸芯と同軸
的に設けられた座ぐり部39に嵌入されるため、回転軸
71をロータ36の連結穴38Aに嵌入した際にはロー
タ36の軸芯とモータ70の回転軸71の軸芯とは正確
に一致する。このため、ロータ36及び回転軸71は組
立後にスムーズに回転することができ、作動が確実に行
われる。
【0035】次に本実施例の作用を説明する。内筒26
に搭載されるエンジンが作動すると、エンジンの振動が
内筒26を介して弾性体28に伝達される。弾性体28
は吸振主体として作用し、弾性体28の内部摩擦に摩擦
に基づく制振機能によって振動を吸収することが出来
る。さらに、弾性体28及びダイヤフラム20の変形に
伴って内容積が変化する主液室30及び副液室32内の
液体がオリフィス60、62を通って相互に流通し、オ
リフィス空間に生ずる液体流動の粘性抵抗に基づく減衰
作用で防振効果を向上することができる。そして、アイ
ドルオリフィス60内にロータ36を設けると共にカバ
ー板80に弾性板86が接合される結果として以下のよ
うに作用する。
【0036】車両が例えば70〜80km/h以上の高速
で走行するとシェイク振動(15Hz未満)が生じる。前
記制御手段48は車速センサ50、エンジン回転数検出
センサ52によりシェイク振動発生時か否かを判断す
る。制御手段48がシェイク振動発生時であると判断す
ると、制御手段48はモータ70を作動させてロータ3
6を回転させて貫通孔46を通路56と対応しない配置
にする(図6参照)。これによって通路56は閉止さ
れ、シェイクオリフィス62のみが主液室30と副液室
32とを連通する。これによって、主液室36内に生じ
るエンジン振動に基づく圧力変化がシェイクオリフィス
62を通過する液体に伝達されると共にこの液体の抵抗
を受けシェイク振動が吸収される。
【0037】さらに、シェイク振動に伴って高周波数
(例えば40Hz以上)の振動が生じた場合、シェイクオ
リフィス62によっても十分にこの高周波数の振動は低
減されないが、弾性板86が接合されるカバー板80が
中間ブロック24に取り付けられている為、弾性体28
の変形に合わせて弾性板86が弾性変形することから、
主液室30の内容積が適正に保たれ、主液室30内の内
圧が高くなることがない。以上より、シェイクオリフィ
ス62では振動を低減できない高周波数の振動が生じて
も動ばね定数が低減され、結果として低動倍となり、防
振特性が低下せずに維持されて防振装置10の効果が十
分発揮される。
【0038】また、エンジンがアイドリング運転の場合
や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜
40Hz)が生じる。制御手段48は車速センサ50、エ
ンジン回転数検出センサ52によりアイドル振動発生時
か否かを判断する。制御手段48がアイドル振動発生時
であると判断すると、制御手段48はモータ70を回転
させてロータ36の貫通孔46を通路56と連通させる
(図7参照)。これによってシェイクオリフィス62が
目詰りを生じても液体は通過抵抗の小さなアイドルオリ
フィス60を介して主液室30と副液室32と行き来す
ることになり、アイドルオリフィス60内で液柱共振し
て動ばね定数が低減される。つまり、15Hzから40Hz
までの中域の周波数では、アイドルオリフィス60によ
り振動が低減される。
【0039】なお、本実施例では、ロータをモータによ
って回転させる構成としたが、本発明はこれに限らず、
ロータを回転させるアクチュエータはモータ以外のもの
であってもよい。
【0040】また、本実施例の防振装置に用いたバルブ
は、ロータの回転によって制限通路を開閉する構成とさ
れているが、本発明はこれに限らず、回転軸を有し、そ
の回転軸を回転させることによって制限通路を開閉する
タイプのバルブであれば本実施例に示した構成以外のバ
ルブを用いてもよい。
【0041】尚、上記実施例において車体に第1の取付
部材である外筒16側が取り付けられ、エンジンに第2
の取付部材である内筒26側が取り付けられる構成とし
たが、この逆の構成としてもよい。また、弾性体28を
ゴム製としたが他の周知な弾性材料を用いることとして
もよく、中間ブロック24の材質は、合成樹脂等の剛性
の高い周知な材料としてもよい。
【0042】一方、上記実施例において、車両に搭載さ
れるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置
は他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、突部の形状、寸法も実施例のものに限定されるもの
ではない。
【0043】
【発明の効果】本発明の防振装置は、以上のように説明
した構成とした結果、高周波数の振動をも含めて広範囲
な周波数の振動を有効に低減して、防振装置の防振特性
の維持向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置の一実施例を示す一部断
面図である。
【図2】本発明に係る防振装置の一実施例を示す分解斜
視図である。
【図3】本発明に係る防振装置の一実施例に適用される
ロータ、中間ブロック及びモータ周辺(外筒及び取付フ
レームは除く)を示す斜視図である。
【図4】中間ブロックにカバー板を組み付けた状態の上
面図である。
【図5】中間ブロックにカバー板を組み付けた状態の側
面図である。
【図6】中間ブロックにカバー板を組み付けた状態の断
面図であって、通路が閉塞された状態を表す図である。
【図7】中間ブロックにカバー板を組み付けた状態の断
面図であって、通路が開放された状態を表す図である。
【符号の説明】
10 防振装置 16 外筒(第1の取付部材) 18 薄肉ゴム層 20 ダイヤフラム 24 中間ブロック(中間部材) 26 内筒(第2の取付部材) 28 弾性体 30 主液室 32 副液室 56、58、64 通路 80 カバー板 60、62 オリフィス 86 弾性板(膜部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方
    に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と
    前記第2の取付部材との間に介在されて取付けられる弾
    性体と、内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成
    され且つ液体が封入された液室と、前記液室を複数に区
    画し且つ区画された複数の液室間を連通する通路が形成
    された中間部材と、前記中間部材に取り付けられ且つ前
    記複数の液室の内の前記弾性体により内壁が形成された
    液室に面するように弾性変形可能な膜部材が接合される
    カバー材とを有することを特徴とする防振装置。
JP22392292A 1992-08-24 1992-08-24 防振装置 Pending JPH0674285A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106865A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Bridgestone Corp 防振装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106865A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Bridgestone Corp 防振装置

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