JPH1035793A - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH1035793A
JPH1035793A JP19100296A JP19100296A JPH1035793A JP H1035793 A JPH1035793 A JP H1035793A JP 19100296 A JP19100296 A JP 19100296A JP 19100296 A JP19100296 A JP 19100296A JP H1035793 A JPH1035793 A JP H1035793A
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JP
Japan
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oil
oil type
refueling
type
switch
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JP19100296A
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English (en)
Inventor
Yoshio Takahashi
芳夫 高橋
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は給油すべき油種を認識している場合
でも、認識していない場合でも支障なく給油できること
を課題とする。 【解決手段】 給油装置1は、筐体2に油蒸気吸引ノズ
ル3と、給油ノズル4〜6とが設けられている。また、
筐体2には、給油量を表示する給油量表示器7と、油種
判定スイッチ8と、レギュラーガソリン給油スイッチ9
と、ハイオクガソリン給油スイッチ10と、軽油給油ス
イッチ11と、レギュラーガソリン油種判定ランプ12
と、ハイオクガソリン油種判定ランプ13と、軽油油種
判定ランプ14とが配設されている。給油すべき車両の
使用油種が分からない場合、油蒸気吸引ノズル3を燃料
タンクの給油口に挿入した後、油種判定スイッチ8がオ
ンに操作されると、油種判定処理が実行される。使用油
種が分からない場合には、油種判定をせずに直接給油ス
イッチ9〜11の何れかを操作して給油する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給油装置に係り、特
に給油すべき油種を認識している場合でも、認識してい
ない場合でも支障なく給油できるよう構成した給油装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】油液を扱う給油所に設置された給油装置
は、本来、給油所の作業者が操作して顧客の車両に給油
を行うことを前提として設計されているが、近年、給油
所の省力化を図るため、顧客自身が給油操作を行うセル
フサービスに移行する傾向にある。
【0003】また、給油装置は、どのタイプの車両にも
給油できるようになっており、通常、レギュラーガソリ
ン用、ハイオクガソリン用,軽油用の各給油ノズルが設
けられている。そのため、セルフサービスで給油する場
合(以下「セルフ給油」という)、顧客自身が給油すべ
き車両の使用油種に対応する油種の給油ノズルを選択
し、選択された給油ノズルを燃料タンクの給油口に差し
込み、給油ノズルのノズルレバーを開弁位置に操作する
ことになる。従って、セルフ給油を行うには、顧客自身
が給油すべき油種を認識している必要がある。
【0004】また、レンタカーや他人の車両に給油する
場合には、給油すべき油種が分からないことがある。そ
の場合、燃料タンク内の油蒸気濃度を油種センサにより
検出する油種判定機能を有する給油装置であれば、自動
的に燃料タンクの油種を検知し、給油口に差し込まれた
給油ノズルから吐出される油種と燃料タンクの油種とが
一致するか否かを判定することができる。
【0005】そして、両方の油種が一致した場合のみ給
油ポンプが起動されて給油可能となり、両方の油種が不
一致の場合には給油ポンプが停止状態のままであるの
で、給油ノズルのノズルレバーを開弁位置に操作しても
給油できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記油種判
定機能を有する給油装置でセルフ給油する場合、車両の
使用油種が分からないときは油種判定機能が装備されて
いる方が便利であるが、車両の使用油種が分かっている
場合には、油種判定動作が終了するまで給油開始が遅れ
ることになり、給油完了までの待ち時間が長くなるとい
った問題がある。
【0007】また、油種判定機能が設けられていない給
油装置でセルフ給油する場合、車両の使用油種が分かっ
ているときは対応する油種の給油ノズルを車両の給油口
に挿入して給油することができるが、車両の使用油種が
分かっていない場合には、別の油種の給油ノズルを給油
口に挿入して給油してしまうおそれがある。
【0008】この場合、例えば軽油を使用するディーゼ
ルエンジンが搭載された車両であるのに、誤ってガソリ
ンを燃料タンクに給油してしまい、燃料タンク内で軽油
とガソリンが混合されてコンタミネーション(異油種混
合事故)が生じてしまうといった問題がある。
【0009】そこで、本発明は上記問題を解決した給油
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、給油ホースの先端側に接続された給油ノズル
と、前記給油ホースの他端側に接続され該給油ホースを
介して前記給油ノズルに油液を供給する送液手段とから
なる給油系統を有する給油装置において、被給油対象で
ある燃料タンク内の油蒸気を吸引するための油蒸気吸引
ノズルと、該油蒸気吸引ノズルが連通された管路内の空
気を吸引する吸引手段と、該吸引手段により吸引される
油蒸気の濃度を検出する油種センサと、からなる油種検
出系統を前記給油系統と別体に設けると共に、前記該油
種センサの出力に基づいて前記燃料タンク内の油液の油
種を判定する油種判定手段と、該油種判定手段による判
定結果に基づき使用可能な給油系統を報知する報知手段
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0011】従って、請求項1によれば、油種検出系統
が給油系統と別体に設けられ、油種検出系統の油蒸気吸
引ノズルを介して油種センサに供給された油蒸気濃度か
ら油種を判定して報知することができるので、燃料タン
クの油種が分かっている場合は油蒸気吸引ノズルを使用
せずに直接給油ノズルによる給油を開始することがで
き、油種判定が終わるまで給油開始を待つ必要がない。
また、燃料タンクの油種が分かっていない場合は、油蒸
気吸引ノズルを使用して燃料タンクの油種を判定するこ
とにより、燃料タンクでのコンタミネーションを防止で
きる。
【0012】また、請求項2の発明は、前記請求項1記
載の給油装置であって、給油すべき油種の給油系統を選
択する給油スイッチと、前記油種判定手段により判定さ
れる油種と前記給油スイッチにより選択された油種とが
一致した場合のみ当該油種の送液手段を駆動する送液制
御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0013】従って、請求項2によれば、油種検出系統
が給油系統と別体に設けられ、油種検出系統の油蒸気吸
引ノズルを介して油種センサに供給された油蒸気濃度か
ら油種を判定して報知することができると共に、油種判
定手段により判定される油種と給油スイッチにより選択
された油種とが一致した場合のみ当該油種の給油を許可
するため、燃料タンクの油種が分かっていない場合でも
燃料タンクの油種と同一の油種を正確に給油することが
できる。
【0014】また、請求項3の発明は、前記請求項1記
載の給油装置であって、給油すべき油種の給油系統を選
択する給油スイッチと、前記油種判定手段により判定さ
れる油種と前記給油スイッチにより選択された油種とが
一致した場合のみ当該油種の送液手段を駆動し、不一致
の場合に前記給油スイッチにより選択された油種の送液
手段を駆動不可とする送液制御手段と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0015】従って、請求項3によれば、油種検出系統
が給油系統と別体に設けられ、油種検出系統の油蒸気吸
引ノズルを介して油種センサに供給された油蒸気濃度か
ら油種を判定して報知することができると共に、油種判
定手段により判定される油種と給油スイッチにより選択
された油種とが一致した場合のみ当該油種の給油を許可
し、不一致の場合に給油スイッチにより選択された油種
の送液手段を駆動不可とすることができるので、誤って
異なる油種の給油スイッチを操作しても燃料タンクの油
種と異なる油種を燃料タンクに給油されることが防止さ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例につき説明する。尚、図1は本発明になる給油装置の
一実施例の正面図である。給油装置1は、筐体2の前面
及び背面の夫々に油蒸気吸引ノズル3と、複数(本実施
例では、3種類)の給油ノズル4〜6とが設けられてい
る。尚、筐体2の前面と背面の構成は、同一構成である
ので、筐体2の前面の構成について説明する。
【0017】また、筐体2の前面には、給油量を表示す
る給油量表示器7と、油種判定スイッチ8と、レギュラ
ーガソリン給油スイッチ9と、ハイオクガソリン給油ス
イッチ10と、軽油給油スイッチ11と、レギュラーガ
ソリン油種判定ランプ12と、ハイオクガソリン油種判
定ランプ13と、軽油油種判定ランプ14とが配設され
ている。
【0018】油種判定スイッチ8は、給油すべき車両の
使用油種が分からない場合に操作されるスイッチであ
る。従って、油蒸気吸引ノズル3を給油すべき燃料タン
ク(図示せず)の給油口に挿入した後、油種判定スイッ
チ8がオンに操作されると、油種判定処理が実行され
る。
【0019】また、レギュラーガソリン給油スイッチ9
は油種判定処理により車両の燃料タンクがレギュラーガ
ソリンであると判定された場合に操作されるスイッチで
あり、ハイオクガソリン給油スイッチ10は油種判定処
理により車両の燃料タンクがハイオクガソリンであると
判定された場合に操作されるスイッチであり、軽油給油
スイッチ11は油種判定処理により車両の燃料タンクが
ハイオクガソリンであると判定された場合に操作される
スイッチである。
【0020】また、レギュラーガソリン油種判定ランプ
12、ハイオクガソリン油種判定ランプ13、軽油油種
判定ランプ14は、油種判定処理の結果を報知するため
のものであり、点灯したランプにより燃料タンクの油種
が表示される。尚、油蒸気吸引ノズル3及び給油ノズル
4〜6は、夫々筐体2の前面に設けられたノズル掛け1
5〜18に掛止されている。また、油蒸気吸引ノズル3
には、油蒸気吸引ホース19が連通され、給油ノズル4
〜6には各油種毎の給油ホース20〜22が連通されて
いる。
【0021】図2は給油装置のブロックである。油蒸気
吸引ノズル3の油蒸気吸引ホース19は、油種センサ2
3が設けられた管路24に連通されており、さらに管路
24は三方弁25から分岐した管路26,17を介して
吸気ポンプ28、排気ポンプ29に連通されている。
【0022】レギュラーガソリン用の給油ノズル4の給
油ホース20は、流量計30及び給油ポンプ31が配設
された管路32に連通されている。この管路32は、レ
ギュラーガソリンが貯溜された地下タンク(図示せず)
に挿入されている。ハイオクガソリン用の給油ノズル5
の給油ホース21は、流量計33及び給油ポンプ34が
配設された管路35に連通されている。この管路35
は、レギュラーガソリンが貯溜された地下タンク(図示
せず)に挿入されている。
【0023】軽油用の給油ノズル6の給油ホース22
は、流量計36及び給油ポンプ37が配設された管路3
8に連通されている。この管路38は、レギュラーガソ
リンが貯溜された地下タンク(図示せず)に挿入されて
いる。また、給油ノズル4〜6が掛止されたノズル掛け
16〜18には、給油ノズル4〜6が掛止されるとオフ
に切り替わるノズルスイッチ39〜41が取り付けられ
ている。従って、ノズルスイッチ39〜41がオンにな
ると、その油種の給油ノズルがノズル掛けから外された
ことが分かる。
【0024】42は制御回路で、上記給油量表示器7、
各スイッチ8〜11、各油種判定ランプ12〜14、油
種センサ23、三方弁25、吸気ポンプ28、排気ポン
プ29、流量計30,33,36、給油ポンプ31,3
4,37、ノズルスイッチ39〜41と接続されてい
る。
【0025】図3は給油装置の内部構成を示す図であ
る。尚、図3においては、各油種の給油系統が同一構成
であるため、レギュラーガソリン用の給油系統と油種判
定系路だけ図示してある。給油ノズル4は、レギュラー
ガソリン用の給油系統に連通されており、ノズルレバー
の操作により開弁する弁機構が内蔵されている。しか
し、油蒸気吸引ノズル3は、給油ノズル4のように弁機
構を設ける必要がないので、単なるパイプを使用しても
良い。
【0026】筐体2内に配設された管路32の途中に
は、給油量を計測する流量計30と給油ポンプモータ3
1aによって駆動される給油ポンプ31が配設されてい
る。また、流量計31には、流量に比例した流量パルス
を発信する流量パルス発信器31aが装着されている。
【0027】給油ノズル4がノズル掛け16から外され
るとノズルスイッチ39はオンになり、給油作業が開始
されたことを示す給油作業開始信号を出力し、給油ノズ
ル4がノズル掛け16に掛け戻されるとノズルスイッチ
39はオフとなり、給油作業開始信号をオフにする。
【0028】油種センサ23は油蒸気吸引ノズル3によ
り吸引された油蒸気濃度を検出するセンサであり、燃料
タンク内に貯留された油種の油蒸気濃度に応じた油種検
出信号を出力する。また、油種センサ23は、一般可燃
性ガス用のガスセンサで、例えば酸化スズに添加剤とし
てパラジューム等を添加した焼結型半導体センサよりな
り、ガソリン,軽油等といったCn 2n+2系の飽和炭化
水素(ガソリン;n=4〜12,軽油n=15〜20)
を含む炭化水素の蒸気濃度に応じて抵抗値が変化する。
【0029】よって、油種センサ23は、油蒸気吸引ノ
ズル3から供給された油蒸気の油種により出力電圧が変
化し、油蒸気濃度に応じた電圧の油種検出信号を制御回
路42に出力する。また、油種センサ23の抵抗値はガ
ソリン,軽油,アルコールガス(メチルアルコール;C
3 OH,イソプロピルアルコール;CH3CH(O
H)CH3いずれも(OH)が付く)の種類に関係な
く、炭化水素のガス濃度のみに依存しており、ガス選択
性がない。
【0030】吸気ポンプ28は、油蒸気吸引ノズル3が
挿入された燃料タンク内のベーパ(油蒸気)を吸引す
る。この吸気ポンプ28は、例えばダイヤフラム式ポン
プが用いられている。排気ポンプ29は、排気ホース1
2Cの途中に設けられ、管路24内に空気を供給して油
種センサ23、油蒸気吸引ホース19、油蒸気吸引ノズ
ル3に残留するベーパを油蒸気吸引ノズル3から排気さ
せる。尚、排気ポンプ29には、上記吸気ポンプ28と
同様なダイヤフラム式ポンプが用いられている。
【0031】そして、制御回路42のメモリ42aに
は、後述するように油種センサ23の出力に基づいて油
種判定を行う油種判定プログラム、給油スイッチ9〜1
1の操作に応じた油種の給油ポンプを駆動制御する給油
ポンプ制御プログラム、給油終了後に排気ポンプ29を
駆動して油蒸気吸引系路のベーパを排出するクリーニン
グプログラムと、油種センサ23の出力電圧の閾値A等
が記憶されている。
【0032】図4に油種センサの特性を示す。一般に、
車両に給油するために給油所で扱う油液の油種として
は、ガソリンと軽油とが多いので、本実施例では、ガソ
リンと軽油との油種判定を行う場合を一例に挙げて説明
する。
【0033】ガソリン及び軽油は、同じ炭化水素系で、
主成分は飽和炭化水素(Cn n+2)であるが、炭素の
数において、ガソリンはC4 〜C12、軽油はC15〜C20
の範囲の成分で構成されている。即ち、軽油は沸点の高
い成分(沸点250〜300°C)、ガソリンは沸点の
低い成分(沸点30〜150°C)で構成されている。
従って、軽油の油蒸気濃度は低く、ガソリンの油蒸気濃
度は高い。
【0034】このような軽油,ガソリンの違いを判別す
る場合、上記油種センサ23は図4(A)に示すような
特性を有している。即ち、油種センサ23は吸引された
ベーパのガス濃度に対応して抵抗値が変化し、前述した
沸点の違いによりガソリンと軽油との抵抗値が大きく異
なるので、その検出値となる出力電圧の大きさにより両
者を容易に判別することができる。
【0035】そのため、本実施例では、図4(B)に示
すように、油種センサ23の出力電圧の閾値Aを設定す
る。従って、閾値Aは、ガソリンの検出値がレベルA以
上となり、軽油の検出値がレベルA以下となるような値
に設定される。よって、油種センサ23により検出され
た検出値とレベルAを比較して燃料タンクの油種を判定
することができる。
【0036】ここで、上記構成になる給油装置におい
て、制御回路42が実行する処理につき図5のフローチ
ャートを併せ参照して説明する。制御回路42は、ステ
ップS1(以下「ステップ」を省略する)において、油
種判定スイッチ8がオンに操作されたか否かをチェック
する。S1で油種判定スイッチ8がオンに操作されてい
ない場合は、S2に進み、給油スイッチ9〜11の何れ
かがオンに操作されたか否かをチェックする。
【0037】そして、S2で給油スイッチ9〜11の何
れもオンに操作されていない場合は、S1に戻り、S
1、S2の処理を繰り返して油種判定スイッチ8及び給
油スイッチ9〜11を監視する。ここで、セルフ給油す
る際に操作者が燃料タンクの油種を認識している場合
は、操作者は、給油スイッチ9〜11の何れかを選択し
て該当油種のスイッチをオンに操作する。
【0038】この場合、S2で給油スイッチ9〜11の
何れかがオンに操作されると、後述するS7に移行して
選択された油種の給油処理が実行される。尚、油種判定
処理が省略されるため、その分給油時間を短縮すること
ができる。また、セルフ給油する際に操作者が油種を認
識していない場合、操作者は、油蒸気吸引ノズル3を給
油すべき燃料タンク(図示せず)の給油口に挿入した
後、油種判定スイッチ8をオンに操作する。
【0039】これで、S1からS3に進み、油種判定処
理を実行する。すなわち、燃料タンク内の残存油液の油
種を検出するべく三方電磁弁25を吸気状態に切り換え
ると共に、吸気ポンプ28を駆動させて油蒸気吸引ノズ
ル3が挿入されている燃料タンク内の油蒸気を油種セン
サ23に導入する。そして、油種センサ23は、油蒸気
吸引ノズル3から吸引された油蒸気の油種に応じた電圧
を出力する。
【0040】制御回路42は、油種センサ23からの出
力値を読み込み、図4(B)に示すように閾値Aと比較
して油種判定を行う。すなわち、S3の油種判定処理で
は、油種センサ23の出力レベルが閾値A以下である場
合、油蒸気吸引ノズル3から吸引された油蒸気の油種が
「軽油」であると判定し、油種センサ23の出力レベル
が閾値A以上である場合は、油蒸気吸引ノズル3から吸
引された油蒸気の油種が「ガソリン」であると判定す
る。
【0041】次のS4では、油種判定結果が軽油である
か否かをチェックしており、油種判定結果が軽油である
場合は、S5で軽油油種判定ランプ14を点灯させる。
そして、軽油油種判定ランプ14が点灯されると、S6
において、油種センサ23に付着した油蒸気のクリーニ
ング処理を実行する。すなわち、三方電磁弁25を排気
状態に切り換えると共に、排気ポンプ29を所定時間排
気動作させる。これにより、油種センサ23及び油蒸気
吸引ホース19に付着した油蒸気が油蒸気吸引ノズル3
から大気中に排出される。よって、油種センサ23及び
油蒸気吸引ホース19は、クリーニングされて次回の油
種検知が可能となる。
【0042】次のS7では、軽油給油スイッチ11がオ
ンに操作されたか否かを確認する。操作者は、上記軽油
油種判定ランプ14が点灯することにより燃料タンクの
油種を確認でき、その場合、軽油給油スイッチ11をオ
ンに操作する。そのため、S7において、軽油給油スイ
ッチ11がオンに操作されたことが確認されると、S8
に進み、軽油給油スイッチ11に該当する給油ポンプ3
7を起動させる。
【0043】そして、軽油用給油ノズル6が燃料タンク
の給油口(図示せず)に挿入されて軽油用給油ノズル6
のノズルレバーが開弁位置に操作されると、給油ポンプ
37により送液された軽油が給油ホース22、軽油用給
油ノズル6を介して燃料タンクに給油される。
【0044】満タン給油の場合、燃料タンク内の液面が
上昇して軽油用給油ノズル6の吐出口に達すると軽油用
給油ノズル6の自動閉弁機構が閉弁動作する。尚、自動
閉弁機構は、周知の技術であるので、ここでは説明を省
略する。次のS9では、ノズル掛け18のノズルスイッ
チ41がオフになったか否かをチェックしている。従っ
て、操作者が軽油用給油ノズル6をノズル掛け18に戻
すと、S9においてノズルスイッチ41がオフになるた
め、軽油用給油ノズル6がノズル掛け18に戻されたこ
とを確認してS10に進み、給油ポンプ37を停止させ
る。
【0045】また、上記S4において、油種判定結果が
軽油でない場合はS11に移行してレギュラーガソリン
油種判定ランプ12及びハイオクガソリン油種判定ラン
プ13を点灯させる。続いて、S12に進み、油種セン
サ23に付着した油蒸気のクリーニング処理を実行す
る。すなわち、三方電磁弁25を排気状態に切り換える
と共に、排気ポンプ29を所定時間排気動作させる。こ
れにより、油種センサ23及び油蒸気吸引ホース19に
付着した油蒸気が油蒸気吸引ノズル3から大気中に排出
される。よって、油種センサ23及び油蒸気吸引ホース
19は、クリーニングされて次回の油種検知が可能とな
る。
【0046】次のS13では、レギュラーガソリン給油
スイッチ9がオンに操作されたか否かをチェックする。
S13でレギュラーガソリン給油スイッチ9がオンに操
作された場合は、上記S8に移行してレギュラーガソリ
ンの給油処理をS8〜S10で実行する。
【0047】しかし、S13において、レギュラーガソ
リン給油スイッチ9がオンに操作されなかった場合は、
S14に移行してハイオクガソリン給油スイッチ10が
オンに操作されたか否かをチェックする。S14でハイ
オクガソリン給油スイッチ10がオンに操作された場合
は、上記S8に移行してハイオクガソリンの給油処理を
S8〜S10で実行する。
【0048】また、S14において、ハイオクガソリン
給油スイッチ10がオンに操作されなかった場合は、S
15に移行して軽油給油スイッチ11がオンに操作され
たか否かをチェックする。S15で軽油給油スイッチ1
1がオンに操作された場合は、S3の油種判定で「ガソ
リン」と判定されており、操作すべきスイッチが間違っ
ているため、S16に進み、軽油用の給油ポンプ37を
停止状態にロックして軽油の給油を阻止する。
【0049】そのため、ガソリンエンジンが搭載された
車両に誤って軽油を給油してしまうことが防止され、燃
料タンク内で軽油とガソリンが混合してコンタミネーシ
ョン(異油種混合事故)が生じてしまうことが阻止され
る。続いて、操作者が軽油給油スイッチ11を選択した
ことが間違いであることを報知する(S17)。その
後、S13に戻り、S13〜S17の処理を繰り返す。
そして、レギュラーガソリン給油スイッチ9あるいはハ
イオクガソリン給油スイッチ10が選択されてオンに操
作されると、レギュラーガソリンあるいはハイオクガソ
リンのどちらか選択されたガソリンの給油処理が実行さ
れる。
【0050】また、上記S7において、油種判定で「軽
油」と判定されているにも拘わらず、操作者が軽油給油
スイッチ11を選択しなかった場合は、S18に移行し
て他のレギュラーガソリン給油スイッチ9又はハイオク
ガソリン給油スイッチ10がオンに操作されたかどうか
をチェックする。S18でレギュラーガソリン給油スイ
ッチ9又はハイオクガソリン給油スイッチ10がオンに
操作されなかった場合は、上記S7に戻り、軽油給油ス
イッチ11がオンに操作されるのを待つ。しかし、S1
8でレギュラーガソリン給油スイッチ9又はハイオクガ
ソリン給油スイッチ10がオンに操作された場合は、S
19に進み、レギュラーガソリン用の給油ポンプ31又
はハイオクガソリン用の給油ポンプ34を停止状態にロ
ックしてレギュラーガソリン又はハイオクガソリンの給
油を阻止する。
【0051】そのため、ディーゼルエンジンが搭載され
た車両に誤ってレギュラーガソリン又はハイオクガソリ
ンを給油してしまうことが防止され、燃料タンク内で軽
油とガソリンが混合してコンタミネーション(異油種混
合事故)が生じてしまうことが阻止される。
【0052】続いて、操作者がレギュラーガソリン給油
スイッチ9又はハイオクガソリン給油スイッチ10を選
択したことが間違いであることを報知する(S20)。
その後、上記S7に戻り、S7〜S10の処理を実行す
る。尚、上記実施例では、レギュラーガソリン、ハイオ
クガソリン、軽油の3種類を給油できる構成を一例とし
て説明したが、これに限らず、此れ以外の油種を給油す
ることができる給油装置にも適用できるのは勿論であ
る。
【0053】尚、ノズルスイッチでポンプ駆動を停止さ
せるように構成したが、給油スイッチにより停止させる
ようにしても良い。また、本実施例では、ガソリンと軽
油とを区別する油種センサを用いたが、レギュラーガソ
リンとハイオクガソリンとを区別するセンサを用いても
良く、この場合には判別結果のランプ12あるいは13
の一つを点灯させるようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】上述の如く、請求項1によれば、油種検
出系統が給油系統と別体に設けられ、油種検出系統の油
蒸気吸引ノズルを介して油種センサに供給された油蒸気
濃度から油種を判定して報知することができるので、燃
料タンクの油種が分かっている場合は油蒸気吸引ノズル
を使用せずに直接給油ノズルによる給油を開始すること
ができ、油種判定が終わるまで給油開始を待つ必要がな
い。よって、燃料タンクの油種が分かっている場合に
は、油種判定処理を省略してその分給油時間を短縮する
ことができる。また、燃料タンクの油種が分かっていな
い場合は、油蒸気吸引ノズルを使用して燃料タンクの油
種を判定することにより、燃料タンクでのコンタミネー
ションを確実に防止できる。
【0055】また、請求項2によれば、油種検出系統が
給油系統と別体に設けられ、油種検出系統の油蒸気吸引
ノズルを介して油種センサに供給された油蒸気濃度から
油種を判定して報知することができると共に、油種判定
手段により判定される油種と給油スイッチにより選択さ
れた油種とが一致した場合のみ当該油種の給油を許可す
るため、燃料タンクの油種が分かっていない場合でも燃
料タンクの油種と同一の油種を正確に給油することがで
き、燃料タンクでのコンタミネーションを確実に防止で
きる。
【0056】また、請求項3によれば、油種検出系統が
給油系統と別体に設けられ、油種検出系統の油蒸気吸引
ノズルを介して油種センサに供給された油蒸気濃度から
油種を判定して報知することができると共に、油種判定
手段により判定される油種と給油スイッチにより選択さ
れた油種とが一致した場合のみ当該油種の給油を許可
し、油種不一致の場合に給油スイッチにより選択された
油種の送液手段を停止させることができるので、誤って
異なる油種の給油スイッチを操作しても燃料タンクの油
種と異なる油種を燃料タンクに給油されることが防止さ
れ、燃料タンクでのコンタミネーションを確実に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる給油装置の一実施例の正面図であ
る。
【図2】給油装置の構成を説明するためのブロック図で
ある。
【図3】給油装置の構成を給油系統及び油種判定系路を
説明するための概略構成図である。
【図4】油種センサの特性を説明するためのグラフであ
る。
【図5】制御回路が実行する油種判定及び給油処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 給油装置 2 筐体 3 油蒸気吸引ノズル 4〜6 給油ノズル 8 油種判定スイッチ 9 レギュラーガソリン給油スイッチ 10 ハイオクガソリン給油スイッチ 11 軽油給油スイッチ 12 レギュラーガソリン油種判定ランプ 13 ハイオクガソリン油種判定ランプ 14 軽油油種判定ランプ 15〜18 ノズル掛け 19 油蒸気吸引ホース 20〜22 給油ホース 23 油種センサ 25 三方弁 28 吸気ポンプ 29 排気ポンプ 30,33,36 流量計 31,34,37 給油ポンプ 39〜41 ノズルスイッチ 42 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油ホースの先端側に接続された給油ノ
    ズルと、前記給油ホースの他端側に接続され該給油ホー
    スを介して前記給油ノズルに油液を供給する送液手段と
    からなる給油系統を有する給油装置において、 被給油対象である燃料タンク内の油蒸気を吸引するため
    の油蒸気吸引ノズルと、 該油蒸気吸引ノズルが連通された管路内の空気を吸引す
    る吸引手段と、 該吸引手段により吸引される油蒸気の濃度を検出する油
    種センサと、 からなる油種検出系統を前記給油系統と別体に設けると
    共に、 前記該油種センサの出力に基づいて前記燃料タンク内の
    油液の油種を判定する油種判定手段と、 該油種判定手段による判定結果に基づき使用可能な給油
    系統を報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする給油装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の給油装置であって、 給油すべき油種の給油系統を選択する給油スイッチと、 前記油種判定手段により判定される油種と前記給油スイ
    ッチにより選択された油種とが一致した場合のみ当該油
    種の送液手段を駆動する送液制御手段と、 を備えたことを特徴とする給油装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の給油装置であって、 給油すべき油種の給油系統を選択する給油スイッチと、 前記油種判定手段により判定される油種と前記給油スイ
    ッチにより選択された油種とが一致した場合のみ当該油
    種の送液手段を駆動し、不一致の場合に前記給油スイッ
    チにより選択された油種の送液手段を駆動不可とする送
    液制御手段と、 を備えたことを特徴とする給油装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012098A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Tokico Ltd 燃料供給システム
JP2007040960A (ja) * 2004-12-24 2007-02-15 Showa Shell Sekiyu Kk ガソリンコンタミ検知器、ガソリンコンタミ検知器セット、その使用方法およびこれを用いて灯油や軽油がガソリンスタンドにおいてjis規格を満たすかどうかを簡略的に判断する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003012098A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Tokico Ltd 燃料供給システム
JP2007040960A (ja) * 2004-12-24 2007-02-15 Showa Shell Sekiyu Kk ガソリンコンタミ検知器、ガソリンコンタミ検知器セット、その使用方法およびこれを用いて灯油や軽油がガソリンスタンドにおいてjis規格を満たすかどうかを簡略的に判断する方法

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