JPH0958797A - 給油装置 - Google Patents
給油装置Info
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- JPH0958797A JPH0958797A JP21329495A JP21329495A JPH0958797A JP H0958797 A JPH0958797 A JP H0958797A JP 21329495 A JP21329495 A JP 21329495A JP 21329495 A JP21329495 A JP 21329495A JP H0958797 A JPH0958797 A JP H0958797A
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Abstract
リーニング処理を効率良く行えず後から給油作業を開始
した給油系統の油蒸気検出センサに油蒸気が定着してし
まうといった問題を解決するものである。 【解決手段】 計量機1には、各給油ノズル8,8’を
有する油蒸気吸引系統12,12’と、各油蒸気吸引系
統12,12’毎に油蒸気検出センサ14,14’が配
設されている。また、油蒸気吸引系統12,12’の油
蒸気吸引ホース12A,12A’は、吸気ポンプ16,
排気ポンプ17に連通されており、各油蒸気吸引系統1
2,12’では、吸気ポンプ16,排気ポンプ17を共
用している。2系統の油蒸気吸引系統12,12’で並
行して油種判定を行う場合、油蒸気検出センサ14,1
4’に付着した油蒸気が定着しない所定時間内に交互に
行うことにより油蒸気検出センサ14,14’を複数回
に分けて段階的に排気する。
Description
に車両の燃料タンクに誤った油種の油液を給油すること
を防止する油種判別機能が付加された給油装置に関す
る。
軽油供給用といったように、供給油種毎に給油装置が設
置されている。そこで、この種の給油装置では、顧客の
自動車の燃料タンク等に給油する際、例えばガソリンを
供給すべきところを誤って軽油供給用の給油装置を使っ
て給油してしまうといった異油種給油事故を防止するた
めに、油種判別機能が備えられる傾向にある。そして、
この油種判別機能を備えた給油装置では、ガソリンと軽
油とでは飽和蒸気圧(蒸気濃度)が異なることに着目
し、給油前に燃料タンク内の残存油液の油蒸気(ベー
パ)を油種判別装置の油蒸気検出センサに当てて油蒸気
濃度を検出するようになっている。そして、この検出結
果に基づき燃料タンク内の残存油液の油種を判別し、こ
の燃料タンク内の残存油液の油種と予め記憶された給油
装置からの供給油液の油種とが一致したときのみ、給油
が可能となり、給油ポンプが起動される。
蒸気濃度を検出する半導体式ガスセンサが使用されてい
る。この半導体式ガスセンサよりなる油蒸気検出センサ
は、ガソリン,軽油等の油蒸気濃度を検出し当該油蒸気
濃度の違いに応じた抵抗値の変化を出力電圧の変化とし
て出力するものである。
に開口し、途中に油蒸気検出センサが設けられた油蒸気
吸引管路を介して燃料タンク内の油蒸気を吸引する吸気
ポンプと、油蒸気検出センサに付着した油蒸気及び油蒸
気吸引管路内に残留する油蒸気を排気する排気ポンプ
と、油蒸気吸引管路を吸気ポンプ又は排気ポンプに連通
させる三方弁とが設けられている。そして、給油装置の
制御回路は、燃料タンク内の油蒸気を吸引する際は吸気
ポンプを作動させるとともに油蒸気吸引管路と吸気ポン
プとを連通させ、油種判別後は排気ポンプを作動させる
とともに油蒸気吸引管路と排気ポンプとを連通させるよ
うに三方弁を切り換える。
時に給油が行えるように複数の給油ノズル(給油系統)
が設けられており、各給油系統毎に油種判定が行えるよ
うになっている。ところが、給油装置の筐体内部には、
各給油系統毎の給油配管,給油ポンプ,流量計等の各種
機器が設置されているので、さらに各給油系統毎に油蒸
気検出センサ,吸気ポンプ,排気ポンプを設ける構成と
した場合、限られたスペース内に多数の機器を設けるこ
とになるため、各機器が密集した状態に設置されてしま
いメンテナンス作業がやりにくくなるばかりか、製造コ
ストも高価になってしまうことになる。
め、油蒸気検出センサは各給油系統毎に設けるようにす
る一方、吸気ポンプ及び排気ポンプについては複数の給
油系統で共通に使用する構成として、ポンプ数を削減す
ることが考えられている。
油系統を有する給油装置においては、吸気ポンプ及び排
気ポンプを複数の給油系統で共用する場合、複数の給油
系統で並行して給油することが多いため、各給油系統で
連続的に油種判定を行うことが頻繁に生ずることにな
り、例えば一の給油系統で油種判定を行った後、他の給
油系統で油種判定をすることになると、排気ポンプの排
気動作により一の給油系統の油蒸気検出センサに付着し
た油蒸気を除去(クリーニング処理)した後、他の給油
系統の油蒸気検出センサに付着した油蒸気を除去(クリ
ーニング処理)していた。
吸気ポンプの油蒸気吸引動作により燃料タンク内の油蒸
気が油蒸気検出センサの検出面に付着したまま30秒以
上経過すると、油蒸気が油蒸気検出センサの検出面に定
着してしまい、その後で排気ポンプを作動させてクリー
ニング処理を行うようにしても油蒸気検出センサに定着
した油蒸気を除去し難くなる。
給油する場合、後に給油作業を開始した給油系統の油蒸
気検出センサに対するクリーニング処理は、先に給油作
業を開始した給油系統の油蒸気検出センサのクリーニン
グ処理が終了するのを待って行われるため、後から給油
作業を開始した給油系統の油蒸気検出センサに油蒸気が
定着してしまうといった問題が生ずる。
装置を提供することを目的とする。
め、本発明は以下のような特徴を有するものである。上
記請求項1の発明は、送液手段に接続され途中に流量計
測手段と先端に給油ノズルとを有する複数の給油系統
と、当該複数の給油系統毎に設けられ油蒸気濃度を検出
する油蒸気検出センサを有する油蒸気吸引管路と、複数
の油蒸気吸引管路に接続され油蒸気吸引管路中及び油蒸
気検出センサの油蒸気を排出するための排気手段とから
なり、前記油蒸気検出センサが検出する油蒸気濃度によ
って異油種給油を防止する給油装置において、一の給油
系統の油蒸気検出センサによる油蒸気濃度検出後、他の
給油系統の排気を行っているときでも一の給油系統の油
蒸気吸引管路に対して所定時間排気を行うことを特徴と
するものである。
油系統の油蒸気検出センサによる油蒸気濃度検出後、他
の給油系統の排気を行っているときでも一の給油系統の
油蒸気吸引管路に対して所定時間排気を行うため、各油
蒸気検出センサに油蒸気が定着することを防止でき、複
数の油蒸気検出センサに対する油種判定後のクリーニン
グ処理を効率良く行うことができる。
油ホース及び送液手段よりなる複数の給油系統と、各給
油系統毎に設けられた油蒸気検出センサと、該給油ノズ
ルの吐出パイプ先端と該油蒸気検出センサとを連通し、
給油される燃料タンク内の油蒸気を前記油蒸気検出セン
サに導入する油蒸気吸引管路と、各給油系統共通に設け
られ前記燃料タンク内の油蒸気を吸引する吸気手段と、
各給油系統共通に設けられ前記油蒸気検出センサ及び前
記油蒸気吸引管路内の油蒸気を外部に排出させて前記油
蒸気検出センサをクリーニングする排気手段と、各給油
系統毎に設けられ該排気手段又は前記吸気手段のいずれ
かと当該給油系統との連通を切り換える切換弁と、前記
油蒸気検出センサの出力値に基づいて当該燃料タンクの
油種を判定して給油許可・禁止を行う油種判定手段と、
を有する給油装置において、前記油種判定手段により油
種を判定した後、前記吸気手段と当該給油系統の油蒸気
検出センサ及び油蒸気吸引管路とを遮断させると共に、
前記排気手段と当該給油系統の油蒸気検出センサ及び油
蒸気吸引管路とを連通させるように前記切換弁を切り換
えるまでのクリーニング開始時間を設定するクリーニン
グ開始時間設定手段と、前記複数の給油系統による給油
作業が並行して行われ、各油蒸気検出センサによる油種
検出が連続的に行われた場合、前記クリーニング開始時
間設定手段により設定されたクリーニング開始時間以内
に前記切換弁を切り換えさせて各油蒸気検出センサを交
互にクリーニングするクリーニング切換手段と、を備え
てなることを特徴とするものである。
給油系統による給油作業が並行して行われ、各油蒸気検
出センサによる油種検出が連続的に行われた場合、クリ
ーニング開始時間設定手段により設定されたクリーニン
グ開始時間以内に切換弁を切り換えさせて各油蒸気検出
センサを交互にクリーニングするため、各油蒸気検出セ
ンサに油蒸気が定着することを防止することができ、複
数の油蒸気検出センサに対する油種判定後のクリーニン
グ処理を効率良く行うことができる。
油装置の一実施例について説明する。尚、図1は給油装
置の内部構成を示す構成図である。給油所敷地内に設け
られた固定式の計量機1は、複数の油種が同時に給油で
きるように複数の給油ノズル8,8’を有する複数の給
油系統が配設されている(本実施例では、2つの給油ノ
ズルを図示しているが、実際には4つ又は6つの給油ノ
ズルが配設されている)。
はガソリン供給用のものであり、他方の給油ノズル8’
は軽油供給用のものである。尚、給油ノズル8の給油系
統と給油ノズル8’の給油系統とは、同じ構成であるの
で、ここでは給油ノズル8の給油系統について説明す
る。
この配管2の途中には給油ポンプモータ3によって駆動
される給油ポンプ4、給油量を計測する流量計5が設け
られている。また、流量計5には、流量に比例した流量
パルスを発信する流量パルス発信器6が装着されてい
る。
ホース、8は給油ホース7の先端に設けられた給油ノズ
ルを示し、この給油ノズル8はノズルレバーを開弁操作
することにより吐出パイプ8Aから燃料タンクに油液を
吐出する。9は計量機1の前面又は後面側面に設けられ
たノズル掛けで、給油ノズル8が掛け外しされる部分で
ある。このノズル掛け9には、給油ノズル8の掛け外し
と連動してオン,オフするノズルスイッチ10が設けら
れている。従って、給油ノズル8がノズル掛け9から外
されるとノズルスイッチ10はオンになり、給油作業が
開始されたことを示す給油作業開始信号を、また、給油
ノズル8がノズル掛け9に掛け戻されるとノズルスイッ
チ10はオフとなり、給油作業が終了したことを示す給
油作業終了信号を後述する制御回路25に出力する。
ス7に沿って設けられた第1の油蒸気吸引ホース12A
と、計量機1内に設けられた電磁駆動式の三方電磁弁1
3と三方電磁弁15との間を連通する油蒸気吸引管路1
2Bと、三方電磁弁15から分岐する吸気ホース12
C,排気ホース12Dとからなる。
ズル8の吐出パイプ8A先端まで延在し、吐出パイプ8
A先端で開口する油蒸気吸引口12aとなっている。ま
た、油蒸気吸引ホース12Aの他端は、計量機1内に延
在して三方電磁弁13に接続されている。
統12の第2の油蒸気吸引ホース12A’の端部も接続
されている。そのため、三方電磁弁13は、後述するよ
うに第1の油蒸気吸引ホース12A又は第2の油蒸気吸
引ホース12A’のいずれかと油蒸気吸引管路12Bと
を連通するように切り換え動作する「ノズル切換弁」と
して機能するものである。
12C,排気ホース12Dの途中には、吸気ポンプ1
6,排気ポンプ17が配設されており、吸気ホース12
C,排気ホース12Dの端部は夫々大気開放となってい
る。従って、三方電磁弁15は、油蒸気吸引管路12B
と吸気ポンプ16又は排気ポンプ17とを連通するよう
に切り換わる「ポンプ切換弁」として機能するものであ
る。
配設され油蒸気吸引ホース12Aから供給された油蒸気
(ベーパ)の油種を検出する油蒸気検出センサで、燃料
タンク内に貯留された油種の油蒸気濃度に応じた油種検
出信号を出力する。また、油蒸気検出センサ14は、一
般可燃性ガス用のガスセンサで、例えば酸化スズに添加
剤としてパラジューム等を添加した焼結型半導体センサ
よりなり、ガソリン,軽油等といったCn H2n+2系の飽
和炭化水素(ガソリン;n=4〜12,軽油;n=7〜
20)を含む炭化水素の蒸気濃度に応じて抵抗値が変化
する。
吸引ホース12Aから供給された油蒸気の油種により出
力電圧が変化し、油蒸気濃度に応じた電圧の油種検出信
号を制御回路25に出力する。即ち、油蒸気検出センサ
14の抵抗値はガソリン,軽油,アルコールガス(メチ
ルアルコール;CH3 OH,イソプロピルアルコール;
CH3 CH(OH)CH3 いずれも(OH)が付く)の
種類に関係なく、炭化水素のガス濃度のみに依存してお
り、ガス選択性がない。
ては、その検出面に付着した油蒸気の濃度に応じた出力
電圧を出力するため、前回の油種判定時に導入された油
蒸気が検出面に残っていると、次回油種判定時に油種を
誤検出してしまうおそれがある。そのため、油種判定後
は、油蒸気検出センサ14の検出面に空気を吹き付けて
検出面に付着した油蒸気を取り去って外部に除去する必
要がある。
の検出面に付着させて油種判定を行ってから約30秒以
内に油蒸気を除去するクリーニング処理を実行しない
と、検出面に付着した油蒸気が定着してしまい、クリー
ニング処理を実行しても前回の油蒸気を除去し難くな
る。従って、油蒸気検出センサ14においては、油種判
定を行ってから約30秒以内に油蒸気を除去することが
重要である。
途中に配設され、給油前に油蒸気吸引ホース12A,油
蒸気吸引管路12Bの空気を吸気して燃料タンク内の油
蒸気を吸引する。17は排気ポンプで、排気ホース12
Dの途中に設けられ、排気ホース12Dからの空気を油
蒸気吸引管路12B,油蒸気吸引ホース12A内に供給
して各管路に残留する油蒸気、及び上記油蒸気検出セン
サ14に付着した油蒸気を油蒸気吸引口12aから排気
させる。
表示装置で、給油量を表示する給油量表示部19と、油
種判別結果を表示する油種判別状態表示部20とを有す
る。また、22は計量機1の側面パネルに設けられた外
部入力装置で、設定キー23と、設定キー23の操作に
よる設定内容を表示する設定表示部24とを有する。そ
して、設定キー23は計量機1について使用油種を制御
回路25に入力する機能と、プリセット給油時のプリセ
ット値,給油単価等を入力する機能とを有する。
は、各給油ノズル8,8’毎に計量機1の前後面に設け
られている。さらに、制御回路25は、例えばマイクロ
コンピュータよりなり、その入力側には前述した流量パ
ルス発信器6,ノズルスイッチ10,油蒸気検出センサ
14,外部入力装置22等と接続され、出力側は給油ポ
ンプモータ3,吸気ポンプ16,排気ポンプ17,表示
装置18,三方電磁弁13,15等が接続されている。
M又はROM)には、後述する油種判別処理を行う油種
判別プログラム25Aと、複数の給油系統で並行して給
油作業が行われる場合、各給油系統毎に設けられた油蒸
気検出センサ14,14’に付着した油蒸気を所定時間
間隔(本実施例では、15秒間隔)で交互に除去する油
蒸気クリーニングプログラム25Bと、油蒸気検出セン
サ14の出力電圧の閾値A及び各油蒸気吸引系統12,
12’で交互にクリーニング処理を実行する際の排気時
間が記憶されている。
25Aは、油蒸気検出センサ14の検出値に対する閾値
Aを設定し、この閾値Aとの比較により油種(ガソリン
又は軽油)を判別する。図2は油蒸気吸引系統を示す系
統図である。
する油蒸気吸引系統12,12’と、各油蒸気吸引系統
12,12’毎に油蒸気検出センサ14,14’が配設
されている。また、油蒸気吸引系統12,12’の油蒸
気吸引ホース12A,12A’は、吸気ポンプ16,排
気ポンプ17に連通されており、各油蒸気吸引系統1
2,12’では、吸気ポンプ16,排気ポンプ17を共
用している。そのため、個別に各ポンプを設ける構成よ
りもポンプ数が半数に減少できるので、構成の簡略化及
び設置スペースの削減ができると共に、メンテナンスの
作業性を改善できる。
は、2系統の油蒸気吸引系統12,12’で共用される
ため、各油蒸気吸引系統12,12’の油蒸気検出セン
サ14,14’と連通されているが、吸排ポンプ容量は
1系統分の容量しかないため、2系統を同時に吸気・排
気することができず、いずれか一方の油蒸気吸引系統1
2,12’のみ吸気・排気を行うようにする。例えば2
系統の油蒸気吸引系統12,12’で並行して油種判定
を行う場合、先にノズル掛け9から外された給油ノズル
8が先に油種判定を行えるように三方電磁弁13,15
を切り換える。
濃度に対する抵抗値の変化を示し、図3(B)は吸引さ
れた油蒸気の濃度を検出する際の油蒸気検出センサ14
の出力電圧の変化を示すグラフである。一般に給油所で
扱う油種としては、ガソリンと軽油とが多いので、本実
施例では、ガソリンと軽油との油種判定を行う場合を説
明する。
主成分は飽和炭化水素(Cn Hn+2)であるが、炭素の
数において、ガソリンはC5 〜C9 、軽油はC13〜C17
の範囲の成分で構成されている。即ち、軽油は沸点の高
い成分(沸点250〜300°C)、ガソリンは沸点の
低い成分(沸点30〜150°C)で構成されている。
従って、軽油の油蒸気濃度は低く、ガソリンの油蒸気濃
度は高い。
合、上記油蒸気検出センサ14は図3(A)に示すよう
な特性を有している。即ち、油蒸気検出センサ14は吸
引された油蒸気のガス濃度に対応して抵抗値が変化し、
前述した沸点の差によりガソリンと軽油との抵抗値の差
が大きいので、その検出値となる出力電圧の大きさによ
り両者を容易に判別することができる。
すように、軽油又はガソリンを判別するための油蒸気検
出センサ14の出力電圧の閾値Aを設定する。従って、
閾値Aは、ガソリンの検出値がレベルA以上となり、軽
油の検出値がレベルA以下となるような値に設定され
る。
て、制御回路25が実行する油種判定処理につき説明す
る。図4は制御回路25が実行する油種判定処理のフロ
ーチャートであり、図5は各機器の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。尚、本実施例の計量機1
は、2系統の給油系統を有するが、どちらの制御回路2
5も同様な給油処理を実行するため、一方の制御回路2
5が実行する給油処理について以下説明する。
S1(以下「ステップ」を省略する)で、ノズルスイッ
チ10がオンに切り換わったかどうかをチェックしてい
る。給油所の作業者はガソリン車が到着した場合、ノズ
ル掛け9からガソリン供給用の給油ノズル8を外して、
燃料タンクの給油口(図示せず)に吐出パイプ8Aを挿
入する。このように給油ノズル8がノズル掛け9から外
されると、ノズルスイッチ10がオンになる。
と、S2に進み、三方電磁弁13に切換信号を出力して
三方電磁弁13を第1の油蒸気吸引ホース12Aと油蒸
気吸引管路12Bとを連通させると共に、三方電磁弁1
5に吸気信号を出力して三方電磁弁15を吸気状態に切
り換えて油蒸気吸引管路12Bと吸気ホース12Cとを
連通させる。
を出力して吸気動作を開始させる。そのため、給油ノズ
ル8の先端付近の雰囲気が給油ノズル8の先端で開口す
る油蒸気吸引ホース12A及び油蒸気吸引管路12Bを
介して油蒸気検出センサ14に供給され始め、給油ノズ
ル8の先端が燃料タンクに挿入されると、燃料タンク内
の油蒸気が油蒸気検出センサ14に供給されて油蒸気検
出センサ14は燃料タンクの油蒸気濃度を検出する。
の油蒸気濃度に基づく出力電圧を読み込み、燃料タンク
から吸引した油蒸気の油種と予め制御回路25に登録さ
れた給油ノズル8の登録油種(この場合、地下タンクの
登録油種が「ガソリン」とする)とが一致するかどうか
を判定する。例えばS4において、油蒸気検出センサ1
4の出力値がレベルA以上であれば、燃料タンクから吸
引した油蒸気の出力値と給油ノズル8が吐出する油液の
出力値とが一致する。その場合、油種一致と判定してS
5に進み、吸気ポンプ16を停止させる。
を出力して三方電磁弁15を排気状態に切り換える。そ
のため、三方電磁弁15は油蒸気吸引ホース12A及び
油蒸気吸引管路12Bと排気ホース12Dとを連通する
よう切り換わる。そして、S7で排気ポンプに起動信号
を出力して排気動作を開始させる。これにより、排気ポ
ンプから送出された空気流が油蒸気検出センサ14及び
油蒸気吸引ホース12A,油蒸気吸引管路12Bに供給
され、油蒸気検出センサ14及び油蒸気吸引ホース12
A,油蒸気吸引管路12Bの残留油蒸気が給油ノズル8
の吐出パイプ8Aの先端から大気中に排出される。
に起動信号を出力して給油ポンプ4を起動させる。これ
で、地下タンク(図示せず)に貯蔵された油液が給油ポ
ンプ4により汲み上げられ給油ホース7及び給油ノズル
8に供給される。次の、S9では、燃料タンクの給油口
に挿入された給油ノズル8のノズルレバーが開弁操作さ
れて給油が開始されると、給油計測処理を行う。即ち、
給油ノズル8を開弁させると、地下タンク(図示せず)
から給油ポンプ4に汲み上げられたガソリンが配管2及
び給油ホース7、給油ノズル8を介して燃料タンクに給
油される。
流量計5で計測され、流量に応じた流量パルスが流量パ
ルス発信器6から制御回路25に出力される。そして、
計測された給油量は給油量表示器19に表示される。次
のS10では、ノズルスイッチ10がオフに切り換わっ
たかどうかをチェックしており、給油所の作業者が顧客
が所望した給油量(満タン給油又はプリセット給油)の
給油が完了して給油ノズル8をノズル掛け9に戻すとノ
ズルスイッチ10がオフになる。
がオフになると、次のS11で給油ポンプモータ3を停
止させる。このとき強制排気時間である所定時間T1の
間、排気を行うために排気ポンプ17を継続させ(図5
の給油ポンプの動作停止タイミング参照)、S12に進
み、タイマをリセットしてカウント開始させる。
定時間T1(図5参照)になると、S14に進み、排気
ポンプ17への起動信号を停止して排気ポンプ17の排
気動作を停止させる。このように、所定時間T1が経過
するまで油蒸気検出センサ14及び油蒸気吸引ホース1
2A,油蒸気吸引管路12Bに付着した残留油蒸気が給
油ノズル8の吐出パイプ8Aの先端から大気中に排出さ
れる。よって、油蒸気検出センサ14及び油蒸気吸引ホ
ース12A,油蒸気吸引管路12Bはクリーニングされ
て残留油蒸気が除去される。
吸引した油蒸気の油種と給油ノズル8の登録油種とが一
致しない場合、油種不一致と判定してS15に進み、給
油ポンプ4の起動を禁止する。さらに、S16に進み、
油種判別状態表示部20に「油種不一致」といったよう
なメッセージを表示させると共にアラームを発して作業
者に報知する。続いて、S17で吸気ポンプ16を停止
させる。
号を出力して三方電磁弁15を排気状態に切り換える。
そのため、三方電磁弁15は油蒸気吸引ホース12A,
油蒸気吸引管路12Bと排気ホース12Dとを連通する
よう切り換わる。そして、S19で排気ポンプ17に起
動信号を出力して排気動作を開始させる。次のS20で
は、ノズルスイッチ10がオフに切り換わったかどうか
をチェックしており、給油所の作業者が油種不一致のた
め給油せずに給油ノズル8をノズル掛け9に戻すと、ノ
ズルスイッチ10がオフになる。
10がオフになると、油蒸気検出センサ14及び油蒸気
吸引ホース12Aのクリーニングを行うべくS12に進
み、タイマをリセットしてカウント開始させる。そし
て、前述したS12以降の処理を実行する。
8の登録油種とが不一致であるため、燃料タンクへの給
油は行われず、今回の給油処理を終了してS1に戻る。
ここで、複数の給油系統で並行して給油作業を行う際、
2系統の油蒸気吸引系統12,12’で並行して油種判
定を行った後に実行されるクリーニング処理、すなわち
前述したS7,S19の排気ポンプ17の起動制御時に
実行される割り込み処理について説明する。
2,12’で吸気ポンプ16,排気ポンプ17を共用し
ているため、先にノズルスイッチ10をオンにした給油
系統の油蒸気吸引系統12に対する油種判定を行い、そ
の後油蒸気吸引系統12’に対する油種判定を行う。従
って、ノズルスイッチ10がオンになると、三方電磁弁
13が給油ノズル8側に切り換わると共に三方電磁弁1
5が吸気ポンプ16側に切り換わる。そして、吸気ポン
プ16の起動により給油ノズル8の先端に開口する油蒸
気吸引ホース12Aを介して油蒸気検出センサ14に燃
料タンク内に残留する油液の油蒸気が導入される。
種判定が行われるが、作業者が給油ノズル8をノズル掛
け9から外して燃料タンクの給油口に挿入するまでにか
かる時間が平均5〜6秒程度である。尚、ノズルスイッ
チ10がオンになってから例えば20秒以内に油蒸気検
出センサ14が油種検出信号を出力しない場合には、エ
ラーとなり、給油作業をやりなおすことになる。
スイッチ10がオンになってから5〜6秒経過した時点
で油蒸気吸引系統12’のノズルスイッチ10’がオン
になっているときは、三方電磁弁13が給油ノズル8’
側に切り換わる。吸気ポンプ16は起動中であるので、
給油ノズル8’の先端に開口する油蒸気吸引ホース12
A’を介して油蒸気検出センサ14’に燃料タンク内に
残留する油液の油蒸気が導入される。これで油蒸気吸引
系統12’の油種判定が行われる。
2,12’で連続的に油種判定を行う場合、当然油種判
定後に行われる油蒸気検出センサ14,14’のクリー
ニング処理も重複することになる。油蒸気検出センサ1
4,14’へのクリーニング処理を実行する際には、油
蒸気が油蒸気検出センサ14,14’の検出面に付着し
てから約30秒以上経過してしまうと油蒸気検出センサ
14,14’に付着した油蒸気が定着してしまうため、
油蒸気検出センサ14,14’に対するクリーニング処
理を速やかに実行する必要がある。
2’でクリーニング処理が重複して実行された場合の割
り込み処理のフローチャートであり、図8は割り込み処
理に対応するタイミングチャートである。尚、図8に示
す各油蒸気吸引系統12,12’毎の排気時間は、夫々
予め制御回路25の記憶エリア(RAM又はROM)に
記憶されている。
S19から開始されるクリーニング処理が2系統の油蒸
気吸引系統12,12’で重複して実行されているかど
うかをチェックしている。例えば、図8(A)(B)に
示されるように、給油ノズル8がノズル掛け9から外さ
れてノズルスイッチ10がオンになり、続いて給油ノズ
ル8’がノズル掛け9’から外されてノズルスイッチ1
0’がオンになった場合には、2系統の油蒸気吸引系統
12,12’で連続的に油種判定を行うことになる。
ッチ10がオンになった油蒸気吸引系統12を排気モー
ドにする。すなわち、三方電磁弁13を給油ノズル8側
に切り換えると共に三方電磁弁15を排気ポンプ17側
に切り換える。これで、排気ポンプ17の起動により空
気が排気ホース12D,油蒸気吸引管路12B,油蒸気
吸引ホース12A内に供給され、各管路内に残留する油
蒸気、及び上記油蒸気検出センサ14に付着した油蒸気
を排気とともに除去する。油蒸気吸引系統12の排気モ
ードは、10秒間継続される(S23)。
になった油蒸気吸引系統12’を排気モードにする(S
24)。すなわち、三方電磁弁13を給油ノズル8’側
に切り換える。これで、排気ポンプ17の起動により空
気が排気ホース12D,油蒸気吸引管路12B,油蒸気
吸引ホース12A’内に供給され、各管路内に残留する
油蒸気、及び上記油蒸気検出センサ14’に付着した油
蒸気を排気とともに除去する。油蒸気吸引系統12’の
排気モードは、15秒間継続される(S25)。
10がオンになった油蒸気吸引系統12を排気モードに
する。今度は、油蒸気吸引系統12の排気モードを5秒
間継続させる(S27)。さらに、油蒸気吸引系統12
の排気モードを45秒間継続させる(S28)。これ
で、油蒸気吸引系統12に対する排気モードの時間を合
計すると、60秒間となる。尚、S28の継続時間は、
適宜30秒〜45秒に設定するようにしても良い。その
場合、排気モードの合計時間が60秒間となるように、
複数回排気モードを繰り返すようにする。
チ10’がオンになった油蒸気吸引系統12’を排気モ
ードにする。今度は、油蒸気吸引系統12’の排気モー
ドを45秒間継続させる(S30)。これで、油蒸気吸
引系統12’に対する排気モードの時間を合計すると、
60秒間となる。
10’の一方がオフになったかどうかをチェックする。
例えば給油ノズル8が先にノズル掛け9に戻された場合
には、ノズルスイッチ10’よりもノズルスイッチ10
が先にオフになる。この場合、S32ではノズルスイッ
チ10に対応する油蒸気吸引系統12を排気モードにす
る。そして、油蒸気吸引系統12の排気モードを30秒
間継続させる(S33)。
イッチ10’がオフになったかどうかをチェックする。
そして、給油ノズル8’が先にノズル掛け9’に戻され
てノズルスイッチ10’がオフになると、S35に進
み、ノズルスイッチ10’に対応する油蒸気吸引系統1
2’を排気モードにする。そして、油蒸気吸引系統1
2’の排気モードを30秒間継続させる(S36)。
0’が先にオフになった場合には、S32,S33で油
蒸気吸引系統12’の排気モードを実行し、S34〜S
36で油蒸気吸引系統12の排気モードを実行する。こ
のように、2系統の油蒸気吸引系統12,12’で並行
して油種判定を行った後に実行されるクリーニング処理
では、油蒸気検出センサ14,14’に付着した油蒸気
が定着しない所定時間内(本実施例では、10秒以内)
に交互に行うことにより油蒸気検出センサ14,14’
を複数回に分けて段階的に排気して油蒸気検出センサ1
4,14’に油蒸気が定着する前に油蒸気を除去するこ
とができ、2系統の油蒸気検出センサ14,14’を並
行してクリーニングすることができる。
び油蒸気吸引系統を有する構成を一例として説明した
が、例えば3系統以上の給油系統及び油蒸気吸引系統を
有する給油装置にも適用することができるのは勿論であ
る。
の給油系統の油蒸気検出センサによる油蒸気濃度検出
後、他の給油系統の排気を行っているときでも一の給油
系統の油蒸気吸引管路に対して所定時間排気を行うた
め、各油蒸気検出センサに油蒸気が定着することを防止
でき、複数の油蒸気検出センサに対する油種判定後のク
リーニング処理を効率良く行うことができる。そのた
め、複数の油蒸気検出センサに対し排気手段を共用化し
て構成の簡略化やメンテナンスの作業性の改善等を実現
することができる。
による給油作業が並行して行われ、各油蒸気検出センサ
による油種検出が連続的に行われた場合、クリーニング
開始時間設定手段により設定されたクリーニング開始時
間以内に切換弁を切り換えさせて各油蒸気検出センサを
交互にクリーニングするため、各油蒸気検出センサに油
蒸気が定着する前に各油蒸気検出センサをクリーニング
して各油蒸気検出センサの検出面に付着した油蒸気を複
数回に分けて除去することができる。そのため、複数の
油蒸気検出センサに対し吸気手段及び排気手段を共用化
して構成の簡略化やメンテナンスの作業性の改善等を実
現することができる。
である。
る。
フである。
ローチャートである。
タイミングチャートである。
複したときに実行される割り込み処理のフローチャート
である。
ートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 送液手段に接続され途中に流量計測手段
と先端に給油ノズルとを有する複数の給油系統と、当該
複数の給油系統毎に設けられ油蒸気濃度を検出する油蒸
気検出センサを有する油蒸気吸引管路と、複数の油蒸気
吸引管路に接続され油蒸気吸引管路中及び油蒸気検出セ
ンサの油蒸気を排出するための排気手段とからなり、前
記油蒸気検出センサが検出する油蒸気濃度によって異油
種給油を防止する給油装置において、 一の給油系統の油蒸気検出センサによる油蒸気濃度検出
後、他の給油系統の排気を行っているときでも一の給油
系統の油蒸気吸引管路に対して所定時間排気を行うこと
を特徴とする給油装置。 - 【請求項2】 給油ノズル、給油ホース及び送液手段よ
りなる複数の給油系統と、 各給油系統毎に設けられた油蒸気検出センサと、 該給油ノズルの吐出パイプ先端と該油蒸気検出センサと
を連通し、給油される燃料タンク内の油蒸気を前記油蒸
気検出センサに導入する油蒸気吸引管路と、 各給油系統共通に設けられ前記燃料タンク内の油蒸気を
吸引する吸気手段と、 各給油系統共通に設けられ前記油蒸気検出センサ及び前
記油蒸気吸引管路内の油蒸気を外部に排出させて前記油
蒸気検出センサをクリーニングする排気手段と、 各給油系統毎に設けられ該排気手段又は前記吸気手段の
いずれかと当該給油系統との連通を切り換える切換弁
と、 前記油蒸気検出センサの出力値に基づいて当該燃料タン
クの油種を判定して給油許可・禁止を行う油種判定手段
と、を有する給油装置において、 前記油種判定手段により油種を判定した後、前記吸気手
段と当該給油系統の油蒸気検出センサ及び油蒸気吸引管
路とを遮断させると共に、前記排気手段と当該給油系統
の油蒸気検出センサ及び油蒸気吸引管路とを連通させる
ように前記切換弁を切り換えるまでのクリーニング開始
時間を設定するクリーニング開始時間設定手段と、 前記複数の給油系統による給油作業が並行して行われ、
各油蒸気検出センサによる油種検出が連続的に行われた
場合、前記クリーニング開始時間設定手段により設定さ
れたクリーニング開始時間以内に前記切換弁を切り換え
させて各油蒸気検出センサを交互にクリーニングするク
リーニング切換手段と、 を備えてなることを特徴とする給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21329495A JP3628763B2 (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21329495A JP3628763B2 (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 給油装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0958797A true JPH0958797A (ja) | 1997-03-04 |
JP3628763B2 JP3628763B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=16636747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21329495A Expired - Fee Related JP3628763B2 (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3628763B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002090327A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Yokogawa Electric Corp | 可燃ガス計 |
JP2017013829A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社 | 燃料供給装置 |
-
1995
- 1995-08-22 JP JP21329495A patent/JP3628763B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002090327A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Yokogawa Electric Corp | 可燃ガス計 |
JP4666243B2 (ja) * | 2000-09-18 | 2011-04-06 | 横河電機株式会社 | 可燃ガス計 |
JP2017013829A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 日立オートモティブシステムズメジャメント株式会社 | 燃料供給装置 |
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---|---|
JP3628763B2 (ja) | 2005-03-16 |
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