JP2550087Y2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JP2550087Y2
JP2550087Y2 JP1991064381U JP6438191U JP2550087Y2 JP 2550087 Y2 JP2550087 Y2 JP 2550087Y2 JP 1991064381 U JP1991064381 U JP 1991064381U JP 6438191 U JP6438191 U JP 6438191U JP 2550087 Y2 JP2550087 Y2 JP 2550087Y2
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康行 平山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の燃料タンクに、
誤って車両の油種と異なる種類の油液を給油してしまう
のを防ぐようにした給油装置、いわゆる油種識別機能付
きの給油装置に関し、特に満タン給油を検出することの
できる給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油種識別機能付の給油装置は、
特開平3−85297号公報に開示されているように、
ガソリンと軽油とで飽和蒸気圧が異なることに着目し、
燃料の油蒸気濃度に応じて電気的特性が変化し、燃料の
種類を検出することができるガスセンサ(例えば、半導
体ガスセンサ)を設けたものがあり、この種の給油装置
は、ガスセンサを計量機内に設け、給油ノズルの吐出パ
イプとガスセンサとの間を蒸気吸引管路で連通させ、
給油作業の開始に際しては吸気ポンプを駆動させて、車
両の燃料タンク内の蒸気を蒸気吸引管路を介して吸
引し、この蒸気をガスセンサに当て、該ガスセンサの
電気特性出力に基づき、車両の油種と給油しようとして
いる油液の種別が合致しているか否かを識別し、給油を
許可、禁止する
【0003】また、燃料タンクの満タン検出において
は、給油ノズルの先端に燃料タンク内の燃料の液面を検
出する満タンセンサ(例えば、超音波送受信器)を設
け、該満タンセンサからの出力は吐出パイプに沿わせ設
けたリード線により導出する。そして、この満タンセン
サは給油ノズルの突出パイプが燃料の液面に浸漬したこ
とを検出することにより、満タンを検出するようになっ
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来技術による給油装置は、給油ノズル先端に満タンセ
ンサを設け、該満タンセンサからの信号線を吐出パイプ
に沿わせ、さらにホースに沿ってリード線等により導出
するようにしているから、給油ノズルから計量機までの
信号線が複雑な構造になるとともに、可動部分であるホ
ースに添わせているために断線してしまう可能性がある
という問題がある。特に、満タンセンサは電子部品から
なるものであるため、吐出パイプ先端に回路基板を設け
たり、プリアンプが必要となる等や、給油口又はノズル
掛けへの挿入の際に給油ノズルの扱いが乱雑であると故
障する可能性があるという問題がある。
【0005】本考案は前述した従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、給油ノズルに満タンセンサを設けるこ
となく、燃料タンクの満タンを検出できるようにした給
油装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本考案による給油装置は、一端がタンクに連通
した油液管路の他端側に設けられ燃料タンクに挿入され
る給油ノズルと、該給油ノズルの先端側に一側が開口
し、他側が油蒸気放出口となり、途中に一側から他側へ
燃料タンクの油蒸気を吸引する油蒸気吸引手段が配設さ
れた油蒸気吸引管路とを備え、該油蒸気吸引管路に設け
られた油蒸気検出手段により検出した油蒸気濃度に基づ
いて前記燃料タンクの油種を判別して当該油種が前記給
油ノズルから吐出される油種と一致するか否かを判定
し、同一油種と判定したときに前記給油ノズルへの油液
の供給を開始すると共に、前記油種判定後に前記油蒸気
吸引管路に設けられた油蒸気排出手段により油蒸気吸引
管路内の油蒸気を排出するものである。
【0007】そして本考案が採用する構成の特徴は、
前記蒸気吸引管路の途中に設けられ該油蒸気吸引管路
内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記油蒸気排出手
段の作動時に該圧力検出手段によって検出される前記油
蒸気吸引管路の一側開口が燃料タンク内の油液により閉
塞されるときの前記油蒸気吸引管路内の圧力変化に基づ
いて、燃料タンク内に貯蔵された油液が満タンになった
か否かを判定する満タン判定手段と、該満タン判定手段
により満タンとなったと判定したとき、前記給油ノズル
への油液の供給を停止する給油停止手段とを設けたこと
にある。
【0008】
【作用】上記構成により、給油ノズルから燃料タンクへ
の給油に際しては、蒸気排出手段によって油蒸気吸引
管路内の蒸気排出している。この状態で、燃料タン
ク内が油液で満タンになると、給油ノズルの吐出パイプ
先端に開口した蒸気吸引管路が、燃料タンク内に貯蔵
された油液により閉塞され、該油蒸気排出手段により
気吸引管路内の圧力が上昇する。この圧力の上昇変化を
圧力検出手段により検出し、満タン判定手段はこの圧力
検出手段で検出した圧力の変化を用いて満タンを判定
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図5に基
づいて説明する。
【0010】まず、図1において、1は給油所敷地内に
設けられた固定式の計量機、2は該計量機1内に配設さ
れた配管を示し、該配管2の途中にはポンプモータ3に
よって駆動されるポンプ4、給油量を計測する流量計5
が設けられ、該流量計5には流量に比例した流量パルス
を発信する流量パルス発信器6が装着されている。
【0011】7は基端側が前記配管2に接続されたホー
ス、8は該ホース7の先端に設けられた給油ノズルを示
し、該給油ノズル8を開弁することにより、吐出パイプ
8Aから燃料タンクに油液を吐出する
【0012】9は計量機1の側面に設けられたノズル収
納部を示し、前記給油ノズル8は該ノズル収納部9に掛
け外しされるものである。前記ノズル収納部9には、給
油ノズル8の掛け外しと連動してON,OFFする給油
作業検出スイッチとしてのノズルスイッチ10が設けら
れ、給油ノズル8を外すことによって、該ノズルスイッ
チ10がONしている間は、給油作業中であることを示
すノズルスイッチ信号を後述する制御装置23に出力す
る。
【0013】11はホース7に沿って設けられた蒸気
吸引管路としての吸気ホースを示し、該吸気ホース11
の一端は給油ノズル8の吐出パイプ8A先端まで延在し
て開口し、蒸気吸引口11Aとなっており、その他端
は計量機1内まで延在して電磁三方弁12に接続され、
該電磁三方弁12により分岐吸気ホース11B,分岐排
気ホース11Cに分岐され後述する吸気ポンプ15,
排気ポンプ16を介して開口している。
【0014】また、13は計量機1内であって、吸気ホ
ース11の途中に設けられた油蒸気検出手段としてのガ
スセンサを示し、該ガスセンサ13は燃料タンク内の油
類の蒸気濃度から、油種を検出するものである。ここ
で、前記ガスセンサ13は、ガソリン、軽油等の炭化水
素の種類に応じて抵抗値が変化する半導体ガスセンサと
して構成され、抵抗値の変化を出力電圧の変化として検
出し、その検出信号を制御装置23に出力する。
【0015】14は計量機1内であって、吸気ホース1
1の途中に位置して前記ガスセンサ13よりも上流側に
設けられた圧力検出手段としての圧力センサを示し、該
圧力センサ14は吸気ホース11内の圧力を検出し、そ
の検出信号を制御装置23に出力する。
【0016】15は計量機1内に位置して吸気ホース1
1の分岐吸気ホース11Bの途中に設けられた吸気ポン
プを示し、該吸気ポンプ15はモータと、該モータによ
って駆動される吸気用の気体ポンプと(いずれも図示せ
ず)から構成され、モータ駆動時には吸気ホース11を
介して蒸気吸引口11Aから計量機1に油蒸気を吸気
する蒸気吸引手段を構成している。ここで、前記圧力
センサ14は例えばダイヤフラム式圧力センサが用いら
れ、圧力に応じてダイヤフラムが変位するとき、その変
位量をディジタルまたはアナログの検出信号として出力
するものである。
【0017】16は計量機1内に位置して吸気ホース1
1の分岐排気ホース11Cの途中に設けられた排気ポン
プを示し、該排気ポンプ16は前記吸気ポンプ15と同
様にモータと、該モータによって駆動される排気用の気
体ポンプと(いずれも図示せず)から構成され、モータ
駆動時には吸気ホース11内に大気を送出して、該吸気
ホース11内の蒸気を蒸気吸引口11Aから排気す
蒸気排出手段を構成している。
【0018】一方、17は計量機1の正面パネルに設け
られた表示装置を示し、該表示装置17は給油量を表示
する給油量表示器18と、油種判別結果、油種判別操作
時の操作エラー等を表示する油種判別状態表示器19と
から構成されている。
【0019】また、20は計量機1の側面パネルに設け
られた外部入力装置を示し、該外部入力装置20は設定
キー21と、該設定キー21による設定内容を表示する
設定表示器22とから構成されている。そして、前記設
定キー21は計量機1についての使用油種を制御装置2
3に入力する機能の他、プリセット給油時のプリセット
値、給油単価等を入力する機能を有している。
【0020】さらに、23は計量機1内に設けられた制
御装置を示し、該制御装置23は例えばマイクロコンピ
ュータ等によって構成され、その入力側は流量パルス発
信器6,ノズルスイッチ10,ガスセンサ13,圧力セ
ンサ14,外部入力装置20等と接続され、出力側はポ
ンプモータ3,吸気ポンプ15,排気ポンプ16,表示
装置17等と接続されている。そして、前記制御装置2
3の記憶エリア(RAMまたはROM)には、図2ない
し図4に示すプログラムと、当該プログラムを実行する
ための各種比較データ値,排気タイマ等が格納されてい
る。
【0021】本実施例はこのように構成されるが、次に
計量機1によって給油される油種がガソリンである場合
を例に挙げ、その作動について図2ないし図4に示すプ
ログラムに基づいて説明する。なお、図5は満タン給油
時のノズルスイッチ10,吸気ポンプ15,排気ポンプ
16,圧力センサ14およびポンプモータ3の状態を示
す。
【0022】まず、給油作業を開始すべく給油ノズル8
をノズル収納部9から外すと、ノズルスイッチ10がO
Nする。そして、給油作業者は給油ノズル8の吐出パイ
プ8Aを燃料タンクの給油口に挿入し、開弁操作する。
なお、この状態ではポンプモータ3は起動することがな
いから、給油が開始されることはない。
【0023】さて、制御装置23は、ステップS1にお
いてノズルスイッチ10がONとなるのを監視してお
り、「YES」と判断したときには、ステップS2に移
り、制御装置23から吸気ポンプ15に吸気信号を出力
し、該吸気ポンプ15が駆動させると共に、電磁三方弁
12により分岐吸気ホース11B側に切換えられる。そ
して、給油ノズル8の吐出パイプ8Aは既に燃料タンク
に挿入されているから、該燃料タンク内に残存する油蒸
気が、吸気ホース11の蒸気吸引口11Aから該吸気
ホース11,圧力センサ14,ガスセンサ13,吸気ポ
ンプ15を介して吸引され、分岐吸気ホース11Bから
放出される。なおこのとき、図5に示すように、圧力セ
ンサ14は吸気ホース11内の蒸気の吸気作動による
負圧を検出するようになる。
【0024】また、前記ガスセンサ13は吸引された油
蒸気に晒されることになり、その抵抗値が変化し、燃料
タンクへの挿入前と挿入後とにおける出力電圧が変化す
る。いま、燃料タンクに残存する油液がガソリンである
場合には、気化した蒸気量が多いから、出力電圧は大
となる。一方、燃料タンクに残存する油液が軽油である
場合には、気化した蒸気量が少ないから出力電圧は小
となる。
【0025】そこで、制御装置23は、ガスセンサ13
からの検出信号、ノズルスイッチ10からのノズルスイ
ッチ信号を読込み、ステップS3〜S6のループで初期
判定処理(油種判定処理)を行なっている。
【0026】即ち、ステップS3では、ガスセンサ13
からの検出信号の電圧値を読込み、ステップS4では予
め設定されているガソリンについての基準電圧値とを比
較し、燃料タンクに残存する油種が「ガソリン」と判別
されているか否か判定する。このステップS3で「YE
S」と判定したときには、給油を受ける車両はガソリン
車であって、両者は同一油種であるから、ステップS7
に移って吸気ポンプ15への吸気信号の出力を停止す
る。次のステップS8で油種判定処理が終了したから、
排気ポンプ16が駆動させると共に、電磁三方弁12に
より分岐排気ホース11C側に切換えられ、吸気ホース
11内に吸引された蒸気を蒸気吸引口11Aから排
気する。そして、ステップS9でポンプモータ3にポン
プ駆動信号を出力し、ポンプ4を駆動し、後述のステッ
プS10に移る。即ち、図5中の給油開始となり、吸気
ポンプ15が停止され、排気ポンプ16およびポンプモ
ータ4が駆動される。そして、圧力センサ14は蒸気
の排気作動による正圧を検出するようになる。
【0027】一方、ステップS4で「NO」と判定した
ときにはステップS5に移り、ガスセンサ13からの検
出信号の電圧値と予め設定されている軽油についての基
準電圧値とを比較し、燃料タンクに残存する油液が「軽
油」と判別されているか否か判定する。このステップS
5で「YES」と判定したときには、給油を受ける車両
はディーゼル車であって、両者は不適合油種であるか
ら、ステップS23に移って吸気ポンプ15への吸気信
号の出力を停止し、ステップS24でステップS8と同
じ吸気ホース11内の蒸気の排気を行ない、後述する
ステップS22以後の処理を行なう。
【0028】また、ステップS5で「NO」と判定した
ときには、油蒸気量が少なかったり、給油作業を中断し
た等の理由で、ガソリンも軽油も検出できない状態であ
るから、次のステップS6に移り、ノズルスイッチ10
がONとなっているか否か判定する。このステップS6
で「NO」と判定したときには、給油ノズル8をノズル
収納部9に掛け、給油作業を中止してしまった場合であ
るから、ステップS23以降の処理を行なう。
【0029】さらに、ステップS6で「YES」と判定
したときには、給油作業は継続しているから、ステップ
S3に戻って前述と同様の処理を繰返す。
【0030】以上が初期判定処理であるが、次にステッ
プS4「YES」と判定し、給油を受ける車両がガソリ
ン車である場合の給油処理について述べる。
【0031】この場合には、先に述べたように吸気信号
の出力が停止し(ステップS7)、排気信号の出力を開
始し(ステップS8)、ポンプ駆動信号が出力されてい
るから(ステップS9)、実給油が開始されたことにな
り、次のステップS10に移って給油計測処理が行なわ
れる。即ち、給油ノズル8を開弁すれば、地下タンク内
のガソリンは配管2,ポンプ4,流量計5,ホース7を
介して該給油ノズル8から給油される。この間の流量は
流量計5で計測され、流量パルス発信器6からの流量パ
ルスは制御装置23に出力され、給油量として計数され
た後、給油量表示器18によって表示される。
【0032】そして、次のステップS11では圧力セン
サ14から吸気ホース11内の圧力を読込み、ステップ
S12ではこの圧力が所定圧力(満タン時の圧力)Pi
より大きいか否かを判定することにより満タンを判定
し、このステップS12で「YES」と判定したときに
は燃料タンク内の油液が満タン状態となり、蒸気吸引
口11Aが油液の液面により閉塞され、排気ポンプ16
からの大気によって、吸気ホース11内の圧力が高くな
っている(図5中の液面検知参照)から、ステップS1
3に移ってポンプ駆動信号の出力を停止し、ポンプモー
タ3を停止する。
【0033】一方、ステップS12で「NO」と判定し
たときには、ステップS14によってノズルスイッチ1
0がONとなっているか否か監視し、このステップS1
4で「YES」と判定したときには、実給油が継続中で
あるから、ステップS10に戻る。また、ステップS1
4で「NO」と判定したときには、給油ノズル8をノズ
ル収納部9に掛け、ノズルスイッチ10がOFFとなっ
て通常給油が終了したことになるから、次のステップS
21でポンプ駆動信号の出力を停止する。
【0034】以上の各ステップS10〜S14、S21
によって、満タン給油と通常給油からなる給油処理が行
なわれたことになる。
【0035】そこで、次に給油処理後のガスセンサ13
および吸気ホース11のクリーニング処理について述べ
る。
【0036】まず、ステップS12で満タン給油となっ
たと判定し、ステップS13でポンプ駆動信号の出力を
停止した場合には、次のステップS15では既にステッ
プS8で駆動されている排気ポンプ16の作動を遅延さ
せるべく、吸気ホース11内の蒸気を排出させるため
の排気タイマをスタートさせる。また、作業者は燃料タ
ンクから給油ノズル8を取り外す作業を開始する。ステ
ップS16ではノズルスイッチ10がONであるか否か
監視し、ステップS16で「NO」と判定したとき、即
ち給油ノズル8をノズル収納部9に収納し、給油作業が
終了したと判断したときには、次のステップS17に移
る。このとき、圧力センサ14の圧力は排気ポンプ16
による排出作動による圧力を検出するようになる。
【0037】このように、排気ポンプ16が駆動される
と、吸気ホース11の分岐排気口11Cから吸気された
計量機1内の大気は、排気ポンプ16,圧力センサ1
4,ガスセンサ13,吸気ホース11を介して油蒸気吸
引口11Aから放出される。この間、吸気ホース11内
に残存している油蒸気,ガスセンサ13に吸着されまた
は含浸されている油蒸気は、排気時の送風によって放散
され、クリーニング処理が行なわれる。
【0038】なお、前述したステップS5で「YES」
と判定した場合にも、ノズルスイッチ10がONの状態
のままでステップS23,24に移り、吸気信号の出力
を停止すると共に、排気信号を出力したものであるか
ら、このステップS24からステップS22に移り、ス
テップS22では排気タイマをスタートし、クリーニン
グ処理が開始される。
【0039】一方、ステップS14で通常給油が終了し
たと判定し、ステップS21でポンプ駆動信号の出力を
停止した場合には、次のステップS22で排気タイマを
スタートさせ、前述したクリーニング処理と同様の処理
が開始され、ステップS17に移る。
【0040】なお、ステップS6で「NO」と判定した
場合には、実給油を行なうことなく給油作業を中止し、
給油ノズル8をノズル収納部9に掛けてしまった場合で
あるから、この場合にはステップS23からステップS
24に移って排気信号が出力されると共に、ステップS
22で排気タイマをスタートし、クリーニング処理が開
始される。
【0041】このように、給油作業を開始すべく、一度
ノズルスイッチ10がONしたときには(ステップS1
参照)、全ての給油態様において排気タイマがスタート
され(ステップS15,S22)、ノズルスイッチ10
がOFFとなった状態(ステップS16,S14)を受
けて、ステップS17に移る。
【0042】このステップS17では、排気タイマの計
測時間が予め設定されているクリーニング処理に必要な
所定時間を経過したか否か監視する。このステップS1
7で「YES」と判定したときには、ステップS19に
移って排気信号の出力を停止し、排気ポンプ16の駆動
を停止し、次のステップS20で排気タイマをリセット
し、クリーニング処理を終了すると共に、本処理を終了
する。
【0043】一方、ステップS17で「NO」と判定し
たときには、排気タイマが所定時間経過していない状態
であるから、ステップS18に移ってノズルスイッチ1
0が再びONとなったか否か監視し、「NO」の判定な
らばステップS17に戻る。そして、ステップS18で
「YES」と判定したときには、クリーニング処理中に
給油ノズル8をノズル収納部9から外し、次の給油作業
を開始しようとしているものであるから、次のステップ
S25で油種判別状態表示器19によりエラー報知を行
なわせる。このエラー報知は給油ノズル8をノズル収納
部9に戻し、ノズルスイッチ10がOFFとなるまで継
続し(ステップS26)、ノズルスイッチ10がOFF
となったらエラー報知を停止し(ステップS27)、ス
テップS17に戻る。
【0044】かくして、本実施例によれば、燃料タンク
内の残存燃料と給油しようとする燃料との油種判定処理
が終了した後に、排気ポンプ16により吸気ホース11
内のの油蒸気を排出する給油装置において、吸気ホース
11の途中に圧力センサ14を設ける。そして、燃料タ
ンク内の油液の液面が蒸気吸引口11Aまで達したと
きには、排気ポンプ16からの大気が蒸気吸引口11
Aから排出するのを阻止しようとするため、吸気ホース
11内の圧力が上昇するようになり、この圧力の上昇を
圧力センサ14が検出することにより、燃料タンクの満
タンを確実に検出することができる。このため、従来技
術のように、給油ノズル8の先端に超音波センサのよう
な満タンセンサおよびホース7内に沿って設けたリード
線等を廃止しても、燃料タンクの満タンを容易に検出す
ることができると共に、供給ノズル8およびホース7の
構造を簡単にすることができ、かつ満タンセンサの故障
やリード線の断線の可能性を排除することができる。
【0045】なお、本考案の実施例においては、プログ
ラムのうち、図3のステップS11,S12が満タン判
定手段の具体例であり、ステップS13が給油停止手段
の具体例である。
【0046】また、本考案の実施例では蒸気吸引手段
蒸気排出手段を別個の吸気ポンプ15および排気ポ
ンプ16で構成するようにしたが、本考案はこれに限ら
ず、正転,逆転により吸気,排気を行なうことのできる
単一の空気ポンプを用いるようにしてもよい。
【0047】さらに、ガスセンサ13は計量機1内に設
けるものとして述べたが、これに限るものではなく、給
油ノズル8の吐出パイプ8Aの部分から離間して設けら
れていればよく、例えばホース7に沿う吸気ホース11
の途中に設けてもよい。
【0048】さらにまた、蒸気吸引管路として吸気ホ
ース11を例示したが、ホース7に沿う部分をホースと
し、計量機1内の部分を固定配管としてもよい。
【0049】一方、吸気ホース11の分岐呼気ホース1
1Bおよび分岐排気ホース11Cは計量機1の本体ケー
シング外に開口させてもよい。
【0050】またさらに、本考案の給油装置は固定式計
量機に限らず、懸垂式計量機に適用してもよいことは勿
論である。
【0051】
【考案の効果】以上詳述した如く、蒸気吸引管路の途中
に設けられた圧力検出手段油蒸気排出手段の作動時
該圧力検出手段により検出される圧力変化に基づ
、燃料タンク内が油液で満タンになったか否かを検出
する満タン判定手段と、該満タン判定手段により満タン
となったと判定したときに給油ノズルへの油液の供給を
停止する給油停止手段とを設けたから、従来技術による
給油装置のように給油ノズルの吐出パイプの先端に満タ
ンセンサを設けることなく、満タン給油を判定し、給油
を停止することができると共に、給油ノズルおよびホー
スにリード線等による満タンセンサと計量機との接続を
廃止でき、構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に用いる固定式給油装置の全体
構成図である。
【図2】本実施例の制御処理を示す流れ図である。
【図3】図2に続く流れ図である。
【図4】図3に続く流れ図である。
【図5】給油作動開始から満タン給油終了までの給油処
理を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 計量機 2 配管 3 ポンプモータ 4 ポンプ 5 流量計 7 ホース 8 給油ノズル 8A 吐出パイプ 9 ノズル収納部 10 ノズルスイッチ(給油作業検出スイッチ) 11 吸気ホース(蒸気吸引管路) 11A 蒸気吸引口 11B 分岐吸気ホース 11C 分岐排気ホース 13 ガスセンサ(油蒸気検出手段) 14 圧力センサ 15 吸気ポンプ(吸気手段) 16 排気ポンプ(排気手段) 23 制御装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端がタンクに連通した油液管路の他端
    側に設けられ燃料タンクに挿入される給油ノズルと、 該給油ノズルの先端側に一側が開口し、他側が油蒸気放
    出口となり、途中に一側から他側へ燃料タンクの油蒸気
    を吸引する油蒸気吸引手段が配設された油蒸気吸引管路
    とを備え、 該油蒸気吸引管路に設けられた油蒸気検出手段により検
    出した油蒸気濃度に基づいて前記燃料タンクの油種を判
    別して当該油種が前記給油ノズルから吐出される油種と
    一致するか否かを判定し、同一油種と判定したときに前
    記給油ノズルへの油液の供給を開始すると共に、前記油
    種判定後に前記油蒸気吸引管路に設けられた油蒸気排出
    手段により油蒸気吸引管路内の油蒸気を排出する 給油装
    置において、 前記蒸気吸引管路の途中に設けられ該油蒸気吸引管路
    内の圧力を検出する圧力検出手段と 前記油蒸気排出手段の作動時に該圧力検出手段によって
    検出される前記油蒸気吸引管路の一側開口が燃料タンク
    内の油液により閉塞されるときの前記油蒸気吸引管路内
    の圧力変化に基づいて、燃料タンク内に貯蔵された油液
    が満タンになったか否かを判定 する満タン判定手段と 満タン判定手段により満タンとなったと判定したと
    き、前記給油ノズルへの油液の供給を停止する給油停止
    手段とを設けたことを特徴とする給油装置。
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