JP3113323B2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JP3113323B2
JP3113323B2 JP03204015A JP20401591A JP3113323B2 JP 3113323 B2 JP3113323 B2 JP 3113323B2 JP 03204015 A JP03204015 A JP 03204015A JP 20401591 A JP20401591 A JP 20401591A JP 3113323 B2 JP3113323 B2 JP 3113323B2
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徳次 高橋
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の燃料タンクにガ
ソリン等の燃料を給油する給油装置に関し、特に、車両
の油種と異なる種類の燃料を給油するのを防止する油種
識別機能付きの給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8ないし図13に、従来技術による給
油装置として固定式の給油装置を例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は給油所敷地内に設けられ
た固定式の計量機、2は該計量機1内に配設された配管
を示し、該配管2の途中にはポンプモータ3によって駆
動されるポンプ4、給油量を計測する流量計5が設けら
れ、該流量計5には流量に比例した流量パルスを発信す
る流量パルス発信器6が装着されている。
【0004】7は基端側が配管2に接続されたホース、
8は該ホース7の先端に設けられた給油ノズルを示し、
該給油ノズル8を開弁することにより、吐出パイプ8A
から車両の燃料タンク(図示せず)にガソリン等の油液
(燃料)を吐出するようになっている。
【0005】9は計量機1の側面に設けられたノズル収
容部で、該ノズル収容部9に給油ノズル8が掛け外しさ
れるようになっている。10は該ノズル収容部9に設け
られたノズルスイッチを示し、該ノズルスイッチ10は
給油ノズル8の掛け外しと連動してオンオフ信号を出力
するものである。そして、該ノズルスイッチ10は、給
油ノズル8が外されている間はオン状態となり、後述の
制御装置21に給油作業中であることを示すノズルスイ
ッチ信号を出力する。
【0006】11はホース7に沿って設けられた蒸気吸
引管路としての吸気ホースを示し、該吸気ホース11
は、その一側が給油ノズル8の吐出パイプ8A先端まで
延在して開口する蒸気吸込口11Aとなり、その他側が
計量機1内まで延在して開口する蒸気放出口11Bとな
っている。
【0007】12は計量機1内に位置して吸気ホース1
1の蒸気放出口11B側に設けられた吸排気手段として
の吸排気ポンプを示し、該吸排気ポンプ12は正,逆回
転可能なモータと、該モータによって駆動される吸気,
排気可能な気体ポンプ(いずれも図示せず)とから構成
されている。そして、該吸排気ポンプ12は、後述の給
油作業に応じて、モータの正転時には吸気ホース11を
介して蒸気吸込口11Aから計量機1側に向けて油蒸気
を吸気し、また、逆転時には計量機1内の空気を蒸気吸
込口11A側に向けて排気するものである。
【0008】13は計量機1の正面パネルに設けられた
表示装置を示し、該表示装置13は、給油量を表示する
給油量表示器13Aと、油種判別結果、油種判別操作時
の操作エラー等を表示するための油種判別状態表示器
(図示せず)とから構成されている。
【0009】14は計量機1の側面パネルに設けられた
外部入力装置を示し、該外部入力装置14は、車両の使
用油種、給油単価等を入力するための設定キーと、該設
定キーによる設定内容を表示する設定表示器(いずれも
図示せず)とから構成されている。
【0010】15は計量機1内に位置し、吸気ホース1
1の途中に設けられた油蒸気検出手段としてのガスセン
サ、16は該ガスセンサ15を後述する各流通口17,
18およびセンサ本体20等と共に構成する耐圧防爆ケ
ースとしてのセンサケーシングを示し、該センサケーシ
ング16は図9,図10に示す如く有蓋円筒状に形成さ
れている。
【0011】17は吸気ホース11の蒸気吸込口11A
側に位置してセンサケーシング16に設けられた一側流
通口としてのノズル側流通口を示し、該ノズル側流通口
17はセンサケーシング16と吸気ホース11との間を
連通している。
【0012】18は吸気ホース11の蒸気放出口11B
側に位置してセンサケーシング16に設けられた他側流
通口としてのポンプ側流通口を示し、該ポンプ側流通口
18はセンサケース16と吸気ホース11との間を連通
している。また、該ポンプ側流通口18は、図9にも示
す如く、ノズル側流通口17と同一の高さ寸法Hをもっ
て、該ノズル側流通口17と対向する位置に形成されて
いる。
【0013】19はセンサケーシング16の開口部側を
施蓋して設けられたフレームアレスタを示し、該フレー
ムアレスタ19は油蒸気,空気が透過可能な材料から有
蓋の段付筒状に形成されている。そして、該フレームア
レスタ19は、センサケーシング16内に流入した油蒸
気がセンサ本体20側に透過するのを許すと共に、高温
となるセンサ本体20の熱が直接的にセンサケーシング
16内の油蒸気に作用するのを防止するものである。
【0014】20はフレームアレスタ19の開口部側を
施蓋して設けられたセンサ本体を示し、該センサ本体2
0は、白金等の触媒が添加された酸化物半導体と、該酸
化物半導体を加熱するヒータ(いずれも図示せず)等と
から構成されている。そして、該センサ本体20は、セ
ンサケーシング16内の油蒸気がフレームアレスタ19
を介して酸化物半導体に付着することにより、ガソリ
ン、軽油等の炭化水素の種類に応じて変化する酸化物半
導体の抵抗値を電圧信号に変換し、油蒸気検出信号とし
て制御装置21に出力するものである。
【0015】21は計量機1内に設けられ、マイクロコ
ンピュータ等から構成された制御装置を示し、該制御装
置21は、その入力側に流量パルス発信器6、ノズルス
イッチ10、外部入力装置14、ガスセンサ15が接続
され、出力側にはポンプモータ3、吸排気ポンプ12、
表示装置13が接続されている。そして、該制御装置2
1内にはROM,RAM等からなる記憶エリアが設けら
れ、該記憶エリアには、図11に示すタイミングチャー
トに従って計量機1を作動させるプログラムが記憶され
ている。
【0016】22は吸気ホース11の蒸気吸込口11A
とガスセンサ15との間に位置し、吸気ホース11の途
中に設けられたフィルタを示し、該フィルタ22は油蒸
気中のダストを除去するものである。
【0017】本実施例による給油装置は上述の如き構成
を有するもので、次に、その作動について図11を参照
しつつ説明する。
【0018】まず、作業者は、給油を行う車両の油種を
目視にて確認し、この油種に応じた給油ノズル8をノズ
ル収容部9から外し、給油ノズル8の吐出パイプ8Aを
燃料タンクの給油口に挿入する。これにより、ノズルス
イッチ10はオン状態となり、給油作業の開始を示すノ
ズルスイッチ信号を制御装置21に出力する。そして、
制御装置21は、ノズルスイッチ10からのノズルスイ
ッチ信号に基づいて給油作業の開始を知ると、吸排気ポ
ンプ12に吸気信号を出力し、図11に示す如く該吸気
ポンプ12を所定時間T1 だけ正転させる。ここで、作
業者が給油ノズル8を開弁操作しても、この状態では未
だポンプモータ3は作動していないから、給油が開始さ
れることはない。
【0019】そして、吸排気ポンプ12による吸気動作
が開始されると、燃料タンク内の油蒸気は、図9,図1
0に示す如く、吸気ホース11からノズル側流通口17
を介してセンサケーシング16内に流入し、該センサケ
ーシング16内からポンプ側流通口18を介して蒸気放
出口11B側に流出する。これにより、センサ本体20
はセンサケーシング16内を矢示方向に流通する油蒸気
に晒されて、その抵抗値が変化する。ここで、例えば燃
料タンクの油液がガソリンの場合には、気化した蒸気量
が多いから出力電圧は大きくなり、一方、燃料タンク内
の油液が軽油の場合には、気化した蒸気量が少ないから
出力電圧は小さくなる。
【0020】そして、制御装置21は、ガスセンサ15
からの油蒸気検出信号に基づいて油種を判別し、この判
別した油種と、給油ノズル8の油種とが一致するか否か
を判定する。この結果、油種が一致したときは、吸排気
ポンプ12に排気信号を出力し、該吸排気ポンプ12を
逆転させて排気動作を行わせると共に、ポンプモータ3
を作動させて地下タンク内の油液を吸い上げ、給油可能
状態とする。そして、作業者が給油ノズル8を開弁操作
すると、ホース7等を介して供給された油液が給油ノズ
ル8の吐出パイプ8Aから燃料タンク内に流入し、給油
が行われる。ここで、給油量は流量計5,流量パルス発
信器6によって検出され、積算流量が表示装置13の給
油量表示器13Aを介して表示される。
【0021】また、吸排気ポンプ12の排気動作によっ
て、蒸気放出口11Bから吸気ホース11内に吸込まれ
た空気は、ガスセンサ15等を介して蒸気吸込口11A
から燃料タンク内に流出する。そして、制御装置21
は、給油が終了してポンプモータ3を停止させた後も、
所定時間T2 だけ吸排気ポンプ12に排気動作を行わせ
る。これにより、図12,13に示す如く、吸気ホース
11内に吸込まれた空気は、センサケーシング16内を
矢示方向に流通し、フレームアレスタ19を透過してセ
ンサ本体20を乾燥させつつ、蒸気吸込口11Aから流
出する。そして、センサ本体20に吸着された油蒸気が
除去されると共に、吸気ホース11内等に残留した蒸気
も燃料タンク内に戻されて、所謂クリーニング処理が行
われ、次回の給油作業に備える。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、吸気ホース11の途中にガスセ
ンサ15を設け、センサケーシング16内に油蒸気を流
通させ、センサ本体20によって油種を検出している。
しかし、該センサケーシング16には、単一のノズル側
流通口17と、該ノズル側流通口17と同一の高さ寸法
Hをもって形成された単一のポンプ側流通口18とを、
互いに対向させて設けているに過ぎないから、図9,図
10に示す如く、吸排気ポンプ12の吸気動作時には、
ノズル側流通口17からセンサケーシング16内に流入
した油蒸気は、その大部分が直線状の主流23となって
ポンプ側流出口18から流出してしまい、センサケーシ
ング16内には環状の乱流24,24が生じにくい。ま
た、同様に、吸排気ポンプ12の排気時には、図12,
図13に示す如く、ポンプ側流通口18からセンサケー
シング16内に流入した空気の大部分は、直線状の主流
25となってノズル側流通口17から流出してしまうた
め、センサケーシング16内に環状の乱流26,26が
少ししか生じない。
【0023】このため、上述した従来技術では、吸気動
作時に、センサケーシング16内に流入した油蒸気がセ
ンサ本体20に充分に接触せず、該センサ本体20の一
部にしか油蒸気が付着しないから、ガスセンサ15の検
出感度が低くなり易く、正確に油種を検出できないとい
う問題がある。また、排気動作時には、センサケーシン
グ16内の油蒸気を外部に排出することができないか
ら、該センサケーシング16内に前回給油時の油蒸気が
残留してしまい、ガスセンサ15がこの残留蒸気を検出
して誤動作するという問題がある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、吸気時には、センサケーシング内に油蒸
気の乱流を発生させて、センサ本体に油蒸気を付着させ
ることができ、排気時には、センサケーシング内に空気
の乱流を発生させて、該センサケーシング内の油蒸気を
外部に排出できるようにした給油装置を提供することを
目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成の特徴は、センサケーシ
ングに、他側流通口とは別個に蒸気吸引管路の蒸気放出
口との間を連通する他の他側流通口を設けたことにあ
る。
【0026】
【作用】吸排気手段による吸気時に、センサケーシング
内に一側流通口を介して流入した油蒸気は、他側流通口
および他の他側流通口を介して流出するから、該センサ
ケーシング内に油蒸気の乱流が生じ、センサ本体に油蒸
気が付着する。
【0027】また、吸排気手段による排気時に、他側流
通口および他の他側流通口を介してセンサケーシング内
に流入した空気は、該センサケーシング内で衝突し、乱
流が生じる。これにより、センサケーシング内の油蒸気
は乱流によって掻き回されつつ、空気と共に一側流通口
から外部に排出される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7に基
づいて説明する。なお、実施例では、上述した従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0029】図中31は本実施例による油蒸気検出手段
としてのガスセンサを示し、該ガスセンサ31は従来技
術で述べたガスセンサ15とほぼ同様に、図2,図3に
示す如く、有蓋筒状のセンサケーシング32と、吸気ホ
ース11の蒸気吸込口11A側に位置し、該センサケー
シング32に設けられた一側流通口としてのノズル側流
通口33と、吸気ホース11の蒸気放出口11B側に位
置し、該ノズル側流通口33と対向してセンサケーシン
グ32に設けられた他側流通口としてのポンプ側流通口
34と、センサケーシング32の開口部を施蓋して設け
られ、油蒸気,空気が透過可能な材料から有蓋な段付筒
状に形成されたフレームアレスタ35と、該フレームア
レスタ35内に嵌合され、酸化物半導体とヒータ(いず
れも図示せず)等とからなるセンサ本体36とから大略
構成されている。しかし、該ガスセンサ31のセンサケ
ーシング32には、後述の中間部側流通口37が設けら
れている。
【0030】37はノズル側流通口33とポンプ側流通
口34との間に位置し、センサケーシング32に設けら
れた他の他側流通口としての中間部側流通口を示し、該
中間部側流通口37の高さ寸法H1 は、各流通口33,
34の高さ寸法Hよりも高く形成されている(H1 >
H)。また、該中間部側流通口37は、図2,図3に示
す如く、各流通口33,34から周方向に90°程度離
間して設けられ、後述の接続ホース38を介して吸気ホ
ース11と連通している。
【0031】38は中間部側流通口37と吸気ホース1
1との間に設けられた接続ホースを示し、該接続ホース
38の一側は中間部側流通口37に接続され、接続ホー
ス38の他側は、吸排気ポンプ12とポンプ側流通口3
4との間に位置して吸気ホース11の途中に接続されて
いる。
【0032】本実施例による給油装置は上述の如き構成
を有するもので、その基本的な作動については、上述し
た従来技術によるものと格別差異はない。そこで、吸排
気ポンプ12の吸排気時における油蒸気,空気の流れに
ついて説明する。
【0033】まず、吸排気ポンプ12による吸気動作が
開始されると、燃料タンク内の油蒸気は、図2ないし図
4に示す如く、吸気ホース11からノズル側流通口33
を介してセンサケーシング32内に流入する。そして、
この油蒸気は、その一部がポンプ側流通口34から吸気
ホース11を介して蒸気放出口11B側に流出し、残り
が中間部側流通口37から接続ホース38を介して蒸気
流出口11B側に流出する。これにより、該センサケー
シング32内には、直線状の主流39,39,…の他
に、水平方向,垂直方向に循環する大小の環状の乱流4
0,40,…が複数個発生する。そして、これらの油蒸
気の乱流40はフレームアレスタ35を介してセンサ本
体36に接触し、該センサ本体36に油蒸気が付着す
る。
【0034】一方、油種判別が終了し、吸排気ポンプ1
2による排気動作が開始されると、吸気ホース11の蒸
気放出口11Bから吸込まれた空気は、該吸気ホース1
1を介してポンプ側流通口34からセンサケーシング3
2内に流入すると共に、接続ホース38を介して中間部
側流通口37からもセンサケーシング32内に流入す
る。そして、図5ないし図7に示す如く、この2方向か
ら流入した空気はセンサケーシング32内で衝突し、該
センサケーシング32内に、直線状の主流41,41,
…の他、水平方向,垂直方向に循環する大小の環状の乱
流42,42,…、うず巻き状の乱流43が発生する。
これにより、センサケーシング32内に滞留した油蒸気
は、各乱流42,43により掻き回されつつ、主流41
と共にノズル側流通口33から吸気ホース11内に流入
し、該吸気ホースの蒸気吸込口11Aから燃料タンク内
に排出される。
【0035】かくして、本実施例によれば、センサケー
シング32に、各流通口33,34から周方向に90°
程度離間し、該各流通口33,34の高さ寸法Hよりも
高い高さ寸法H1 を有する中間部側流通口37を設け、
該中間部側流通口37を接続ホース38を介して吸気ホ
ース11と連通させる構成としたから、吸排気ポンプ1
2による吸気時には、センサケーシング32内で複数の
油蒸気の乱流40,40,…を確実に発生させることが
でき、吸排気ポンプ12による排気時には、該センサケ
ーシング32内に、複数の空気の乱流42,43を発生
させることができる。
【0036】この結果、吸込時に生じる油蒸気の各乱流
40によって、センサ本体36に油蒸気を効果的に付着
させることができ、ガスセンサ31の検出感度を高めて
精度よく油種判別を行うことができる。また、排気時に
生じる空気の各乱流42,43によってセンサケーシン
グ32内に滞留した油蒸気を掻き回しつつ、この油蒸気
を効果的に排出できるから、センサ本体36を速やかに
乾燥させて、クリーニング処理を短時間で行うことがで
き、ガスセンサ31の誤動作を防止して、信頼性を大幅
に向上することができる。
【0037】さらに、吸気時において、流入側の流路面
積(ノズル側流通口33の開口面積)に対して、流出側
の流路面積(ポンプ側流出口34の開口面積および中間
部側流通口37の開口面積)の方が大きくなるから、ノ
ズル側流通口33からセンサケーシング32内に流入す
る油蒸気の流速を高めて、センサ本体36に高速で接触
させることができ、油蒸気の付着効率を大幅に向上でき
る。また、吸排気時に、油蒸気,空気を速やかに流通さ
せることができ、吸排気効率を大幅に向上できる。
【0038】なお、前記実施例では、中間部側流通口3
7は、各流通口33,34から周方向に90°程度離間
し、該各流通口33,34の高さ寸法Hよりも高い高さ
寸法H1 をもって設けるものとして述べたが、本発明は
これに限らず、例えば、中間部側流通口37をポンプ側
流通口34側寄りに設けてもよく、あるいはノズル側流
通口33側寄りに設けてもよい。また、中間部側流通口
37の高さ寸法を、各流通口33,34の高さ寸法Hよ
りも低く形成してもよい。この場合でも、センサケーシ
ング32内に乱流を発生させることができる。
【0039】また、前記実施例では、中間部側流通口3
7の開口面積と、各流通口33,34の開口面積とがほ
ぼ等しい場合を例示したが、これに替えて、中間部側流
通口37の開口面積を各流通口33,34の開口面積よ
りも、大きくあるいは小さくなるように形成してもよ
い。
【0040】さらに、前記実施例では、吸排気手段とし
て吸気,排気可能な単一の吸排気ポンプ12を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれに限らず、例えば別体の吸
気ポンプと排気ポンプを設け、該各ポンプを3方式電磁
弁により切換えて用いる構成としてもよい。
【0041】さらにまた、前記実施例では、ガスセンサ
31は計量機1内に設けるものとして述べたが、給油ノ
ズル8の吐出パイプ8Aから離間していればよいもの
で、例えば計量機1の外部に位置する吸気ホース11の
途中に設けてもよい。
【0042】さらに、前記実施例では、吸気ホース11
の蒸気吸込口11Aは、給油ノズル8の吐出パイプ8A
先端まで延在して開口するものとして述べたが、これに
替えて、蒸気吸込口11Aを給油ノズル8の吐出パイプ
8Aを囲む集気筒として構成してもよい。また、吸気ホ
ース11の蒸気放出口11Bは、吸排気ポンプ12の吸
排口を兼ねるように構成してもよく、計量機1外で開口
させてもよい。
【0043】さらにまた、前記実施例では、給油装置と
して固定式の給油装置を例に挙げて説明したが、本発明
は、これに限らず、懸垂式の給油装置にも適用すること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、吸
排気手段による吸気時に、センサケーシング内に油蒸気
の乱流を確実に発生させ、センサ本体に油蒸気を効果的
に付着させることができ、センサ本体の検出感度を高め
て精度よく油種判別を行うことができる。また、吸排気
手段による排気時には、センサケーシング内に空気の乱
流を確実に発生させ、該センサケーシング内に滞留した
油蒸気を掻き回して効果的に排出することができ、セン
サ本体の誤動作を防止することができる上に、該センサ
本体を速やかに乾燥させて次回の給油に備えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による固定式給油装置の全体構
成図である。
【図2】吸気時における図1中のガスセンサを拡大して
示す縦断面図である。
【図3】図2中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】排気時におけるガスセンサを示す図2と同様の
縦断面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向断面図である。
【図8】従来技術による固定式給油装置の全体構成図で
ある。
【図9】吸気時における図8中のガスセンサを拡大して
示す縦断面図である。
【図10】図9中の矢示 X−X 方向断面図である。
【図11】吸排気ポンプの吸排気動作を示すタイミング
チャートである。
【図12】排気時におけるガスセンサを示す図9と同様
の縦断面図である。
【図13】図12中の矢示 XIII −XIII方向断面図であ
る。
【符号の説明】
2 配管 3 ポンプモータ 4 ポンプ 5 流量計 7 ホース 8 給油ノズル 8A 吐出パイプ 11 吸気ホース(蒸気吸引管路) 11A 蒸気吸込口 11B 蒸気放出口 12 吸排気ポンプ(吸排気手段) 31 ガスセンサ(油蒸気検出手段) 32 センサケーシング 33 ノズル側流通口(一側流通口) 34 ポンプ側流通口(他側流通口) 36 センサ本体 37 中間部側流通口(他の他側流通口) 40,42,43 乱流

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側が給油ノズル先端に開口し他側が大
    気に開放する蒸気開放口となった蒸気吸引管路と、該蒸
    気吸引管路設けられ給油作業に応じて吸気または排気
    を行う吸排気手段と、前記蒸気吸引管路の途中に設けら
    れ該吸排気手段により吸引され油蒸気の種類を検出す
    る油蒸気検出手段とを備え、前記油蒸気検出手段は、セ
    ンサケーシングと、前記蒸気吸引管路の蒸気吸込口側に
    位置して該センサケーシングに設けられ、該センサケー
    シングと蒸気吸引管路との間を連通する一側流通口と、
    前記蒸気吸引管路の蒸気放出口側に位置して前記センサ
    ケーシングに設けられ、該センサケーシングと蒸気吸引
    管路との間を連通する他側流通口と、前記センサケーシ
    ング内に設けられ、前記吸排気手段により一側流通口か
    らセンサケーシング内に流入した油蒸気の種類を検出す
    るセンサ本体とからなる給油装置において、前記センサ
    ケーシングには、前記他側流通口とは別個に前記蒸気吸
    引管路の蒸気放出口との間を連通する他の他側流通口を
    設けたことを特徴とする給油装置。
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