JPH08164999A - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH08164999A
JPH08164999A JP31365994A JP31365994A JPH08164999A JP H08164999 A JPH08164999 A JP H08164999A JP 31365994 A JP31365994 A JP 31365994A JP 31365994 A JP31365994 A JP 31365994A JP H08164999 A JPH08164999 A JP H08164999A
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JP
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oil
oil type
type sensor
sensor
temperature
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JP31365994A
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Yozo Hirata
陽三 平田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤って車両の油種と異なる種類の油液を給油
してしまうことを防ぐ機能を有する給油装置に関し、油
種の判別を簡単な構成で確実に行なえる給油装置を提供
することを目的とする。 【構成】 油種センサ17の周囲の雰囲気を加熱するヒ
ータ21と、ヒータ21の上下流両側に設けられ、油種
センサ17周囲の温度を検出する一対の感温抵抗体22
a,22bとを備えた油種センサ17を給油ノズル18
内に設け、制御部12により油種センサ17の上流側の
感温抵抗体22aと下流側の感温抵抗体22bとに生じ
る温度差を検出して、検出した温度差信号に基づき燃料
タンクの油種を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給油装置に係り、誤って
車両の油種と異なる種類の油液を給油してしまうことを
防ぐ機能を有する給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給油所等においては、ガソリン供給用、
軽油供給用といったように、供給油種毎に給油装置が設
置されている。そこで、この種の給油装置では、顧客の
自動車のタンク等に給油する際、例えばガソリンを供給
すべきところを誤って軽油供給用の給油装置を使って軽
油を給油してしまうといった異油種給油事故を防止する
ために、油種判別機能が備えられる傾向にある。そし
て、この油種判別機能を備えた給油装置は、給油を行う
タンク内の残存油液のベーパを吸引して油種判別装置の
油蒸気センサに当ててその油種を判別し、タンク内の残
存油液の油種と給油装置からの供給油液の油種とが一致
したときのみポンプが駆動されて給油可能となる構成と
されていた。
【0003】上記油種センサとしては、例えば半導体式
センサ、接触式センサが用いられている。これらの油種
センサは、雰囲気中から特定のガスを抽出するための加
熱素子と、抽出した特定ガスを吸着する吸着素子と吸着
される特定ガスの濃度により電気的特性が変化する検知
素子とから構成されている。そして、油種判別回路によ
り検知素子の電気的特性の変化に基づき雰囲気を発する
油液の油種が判別されるように構成されている。
【0004】上記、油種センサとして用いられる半導体
式センサ、接触燃焼式センサの加熱素子は素子温度を数
百℃以上の高温で使用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような油種判別
機能付きの給油装置においては、給油作業の効率化の観
点から油種判別時間の短縮化が求められており、ベーパ
の検出位置は吸引口から近い位置に設けること、すなわ
ち油種センサを給油ノズルに設けることが望ましい。
【0006】ところが、従来、油種センサとして用いて
いる半導体式センサ、接触燃焼式センサを給油装置に設
ける場合には、防爆構造を施す必要がある。そして、半
導体式センサ、接触燃焼式センサでは、素子温度を数百
度に加熱する必要があることから、防爆構造を強固にす
る、すなわち油種センサの防爆ケースを大きくする必要
があり、このことにより、油種センサを給油ノズルに配
設することが困難になっている。
【0007】また、半導体式センサ、接触燃焼式センサ
はガス選択性がないため、給油を行なうタンク内に水抜
き剤が添加されている場合には、タンク内の油液が軽油
であっても、ガソリンの蒸気濃度に近い水抜き剤に含ま
れるアルコール蒸気の濃度をガソリンの濃度として誤っ
て検出してしまうといった誤検出をして異油種給油事故
を起こしてしまう可能性があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あって、上記課題を解決する給油装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、送液手段に連
通されたホースの先端に設けられる給油ノズルの先端に
一端が開口し、該開口から燃料タンク内の油蒸気を吸引
する吸引手段が他端に接続される吸引管路と、該吸引管
路の途中に設けられ、前記吸引手段により吸引される油
蒸気の特性を検出して当該検出値に応じた出力値を出力
する油種センサと、該油種センサからの出力値に基づき
当該燃料タンクの油種を検出し、当該油種が燃料タンク
に供給する油液の油種と異なると判定したときに前記送
液手段による給油ノズルへの油液の供給を禁止する異油
種給油防止手段とからなる給油装置において、前記油種
センサは、油種センサ周囲の雰囲気を加熱する加熱手段
と、該加熱手段の上下流両側に設けられ、前記油種セン
サ周囲の温度を検出する一対の感温手段とを備えて前記
ノズル内に設けられ、異油種給油防止手段は、該油種セ
ンサの前記上流側の感温手段と下流側の感温手段とに生
じる温度差を検出して温度差信号を出力する温度差検出
手段を有し、該温度差検出手段の温度差信号に基づき、
当該燃料タンクの油種を検出する構成としてなる。
【0010】
【作用】本発明の油種センサは油種センサ周囲の雰囲気
を加熱し、加熱手段により加熱手段の上下流側夫々に設
けられた一対の感熱手段により温度差を検知し、感熱手
段により検知される温度差に応じた信号を検知する。こ
こで、温度差ΔTは、一般にΔT(温度差)=ρ(密
度)×C(流体比熱)×V(流量)で決定され、密度
ρ、流体比熱Cは油種によって異なるため、流量Vが一
定であれば、温度差ΔTによって油種の違いを判別でき
る。このため、油種センサの一対の感熱手段により検出
された温度差ΔTに応じた信号により油種の判別を行な
える。
【0011】このように、本発明によれば、油種センサ
を加熱手段と一対の感熱手段との比較的簡単な構造で構
成できると共に加熱手段は油種センサの周囲の雰囲気を
加熱するたげで、比較的低温で済むため、防爆構造が不
要となり、給油ノズル先端への配設が可能となり、した
がって、油液判別の時間を短縮できる。また、油種を判
別するための温度差ΔTは密度ρ、流体比熱Cに比例す
るため、軽油に水抜き剤などが添加されている軽油の油
種を検出するような場合でも水抜き剤などの濃度の高い
ガスの影響を受けにくいため、油種を正確に判別でき
る。
【0012】
【実施例】図1に本発明になる給油装置の一実施例の構
成図を示す。本実施例の給油装置本体1内には、地下タ
ンク(図示略)から配管2を介して油液を汲み上げる給
油ポンプ3と、該給油ポンプ3を駆動するポンプモータ
4と、油液流量を計測する流量計5と該流量計5に付設
され、流量計15で計測される油液流量に比例した流量
パルスを出力する流量パルス発信器6が配設されてい
る。
【0013】また、給油装置本体1からは前記給油ポン
プ3から配管2を介して油液が供給される給油ホース7
が導出され、該給油ホース7の先端には給油ノズル8が
設けられている。該給油ノズル8はレバー8aを有し、
レバー8aを操作することにより内部の弁(図示せず)
が開弁され、給油ノズル8の先端に設けられた吐出パイ
プ9が車両の燃料タンクの給油口に挿入された状態のと
きには吐出パイプ9から車両の燃料タンクに油液が吐出
される。
【0014】また、給油装置本体1には前記給油ノズル
8が載置されるノズル掛け10と、該ノズル掛け10に
対する給油ノズル8の掛け外しを検出するノズルスイッ
チ11と、給油量や給油処理上の異常に対する報知を表
示する表示器12と、上記各機器を制御する制御部13
とを備えている。制御部13は請求項中の温度差検出手
段を有する異油種給油防止手段を含んでいて油種判別や
流量計測等の処理や後述する図5のフローチャートの処
理等を行なう。
【0015】前記給油ホース7には吸気チューブ14が
給油ホース7に沿って延設されている。吸気チューブ1
4の一端は前記吐出パイプ9の先端まで延在されて開口
して、蒸気吸引口15とされ、他端は前記計量機本体内
で吸気・排気ポンプ16に接続されている。また、前記
吸気チューブ14の途中には、蒸気の流量の計測と油蒸
気濃度を検知する油種センサ17が設けられており、本
実施例においては、給油ノズル8に配設されている。
【0016】給油ノズル8の吐出パイプ9には、吐出パ
イプ9が車両燃料タンクに挿入されたか否かを検知する
挿入センサ18が配設されている。この挿入センサ18
としては、例えば周囲の明暗により電気的特性が変化す
る受光素子を用い、例えば、給油ノズル8の吐出パイプ
9が燃料タンクに挿入されると挿入センサ18の周囲は
暗くなり挿入センサ18の出力が変化し、吐出パイプ9
が車両燃料タンクに挿入されたと検知する。
【0017】次に本実施例における油種センサ17の構
成及び動作を説明する。図2に油種センサ17の構成図
を示す。油種センサ17は、例えば、本出願人が既に出
願した特開平5−79876号公報に示したような流量
測定のためのセンサを用い、請求項中の加熱手段であ
り、吸引管路14内の気体を加熱するヒータ21と、請
求項中の感温手段でありヒータ21の上下流側夫々に設
けられた感温抵抗体22a,22bで構成される。ヒー
タ21及び感温抵抗体22a,22bはシリコン基板1
7a上に形成された絶縁膜17b,17c間にNi,N
i−Fe,Pt等の金属膜を所定のパターンで形成する
ことにより構成されている。ヒータ21は制御部12か
らの信号により周囲温度よりも高い一定の温度(約16
0℃)で制御され、流体の流れがない場合、図3に実線
で示すように基板17a上の温度分布はヒータ21を中
心として両側で対象となる。流体が図2において矢印X
方向に流れると上流側の感温抵抗体22aは冷却され、
下流側の感温抵抗体22bは流体の流れを媒体としてヒ
ータ21からの熱伝導が促進され温度が上昇し、結果と
して図3に点線で示すように両感温抵抗体22a,22
bにおいて温度差ΔTが生じ感温抵抗体22a,22b
の抵抗が互いに逆方向に変動する。このため、各感温抵
抗体22a,22bをホイートストンブリッジ回路(図
示せず)に組み込み、温度差ΔTによる抵抗変化を電圧
に変換することにより温度差ΔTに応じた電圧出力が得
られ流体の流速が検出できる。
【0018】油種センサ17の出力電圧及び上流側と下
流側の感温抵抗体22a,22bの温度差ΔTの関係は
次式で表される。 E=k1 ・ΔT (1) また、温度差ΔTと流体の流量Qとの関係は次式で表さ
れる。 ΔT=k2 ・ρ・C・Q (2) k1 ,k2 :定数 ΔT:温度差(T2 −T1 ) T2 下流側感温抵抗体の温度 T1 上流側感温抵抗体の温度 ρ:流体密度 C:流体比熱 Q:流体の容積流量 上記式(1),(2)に示すように特開平5−7987
6号公報に開示したセンサはセンサ出力E、すなわち温
度差ΔTによって流体流量Qを測定している。この場
合、流量の測定は単一の流体について行っているため、
流体比熱C及び流体密度ρは一定となっている。
【0019】そこで、式(2)において流体流量Qを一
定とした場合には、温度差ΔTは流体比熱C及び流体密
度ρに比例することとなる。このことより、流体比熱C
及び流体密度ρの違い、すなわち、流体の種類の違いが
温度差ΔTの違いにより判別することができる。ここ
で、油種センサ17が検出する流体(空気、ガソリン蒸
気、軽油蒸気、水抜き剤蒸気)における比熱C及び密度
ρについての数値を以下に示す。なお、比熱Cは単位質
量の熱容量であるので定圧モル熱容量を、また、気体の
密度ρは分子量に比例するので分子量を示すると、ま
ず、空気の定圧モル熱容量は29J/Kmolで空気の
分子量は29である。
【0020】ガソリン蒸気の主成分はペンタンが占めて
おり、ペンタンの定圧モル熱容量は123J/Kmol
で、ガソリンの分子量は100であり、そして、常温大
気圧でのガソリン蒸気中の空気に対してのガソリン濃度
は20〜30vol%である。軽油蒸気の成分はヘプタ
ン、オクタン、ノナンが占めており、ヘプタンの定圧モ
ル熱容量は170J/Kmolで、軽油の分子量は25
0であり、そして、常温大気圧での軽油蒸気中の空気に
対しての軽油濃度は0.1vol%である。
【0021】水抜き剤の主成分はメタノールで占めてお
り、メタノールの定圧モル熱容量は44J/Kmol
で、メタノールの分子量は32であり、そして、軽油中
に水抜き剤が添加された場合の常温大気圧での軽油蒸気
中の空気に対してのメタノール濃度は1vol%と推定
される。このため、油種センサ17にガソリン蒸気が供
給された場合、比熱Cと密度ρとの積は空気のみのとき
に比べてきわめて大きくなるため、図4(A)の油種セ
ンサ17のガソリン蒸気供給時の電圧出力の変化図に示
すように電圧出力Eは給油ノズル8の吐出パイプ9が車
両燃料タンクに挿入された後に上昇する。
【0022】油種センサ17に軽油蒸気が供給された場
合、比熱Cは大きくなるが軽油蒸気中の空気に対しての
軽油濃度が極めて小さいので密度ρが極めて小さくな
り、比熱Cと密度ρとの積は空気のみのときとほとんど
変わらなくなるため、図4(B)の油種センサ17の軽
油蒸気供給時の電圧出力の変化図に示すように電圧出力
Eは給油ノズル8の吐出パイプ9が車両燃料タンクに挿
入された後でも変わらなくなる。
【0023】また、水抜き剤が添加された軽油の蒸気が
油種センサ17に供給された場合でも、軽油蒸気中の空
気に対してのメタノール濃度が小さいため、油種センサ
17に軽油蒸気が供給された場合と同様に油種センサ1
7の電圧出力Eは給油ノズル8の吐出パイプ9が車両燃
料タンクに挿入された後でも変わらなくなる。油種セン
サ17が判別すべき流体はガソリンか軽油かである。こ
の車両の流体比熱Cと流体密度ρとの積が異なることは
上記より明らかであるので、油種センサ17によりガソ
リンと軽油とを判別することができることが分かる。
【0024】また、水ぬき剤が添加された軽油でも水ぬ
き剤の濃度は1vol %ときわめて小さいため、その影響
は表われず、図4(B)に示すものと同一となる。次
に、上記の如く構成した本実施例の給油装置の動作につ
いて説明する。図に本発明になる給油装置の制御部13
が行なう処理のフローチャートを示す。まず、作業者が
車両タンクへの給油を行なうべく、給油ノズル8をノズ
ル掛け10から外すとノズルスイッチ11がオン信号を
出力する。このオン信号に基づき、吸気・排気ポンプ1
6を吸気駆動させ、吸気チューブ14を介して蒸気吸引
口15近傍の雰囲気を油種センサ17に供給し始める
(ステップS1,S2)。
【0025】この時点では油種センサ17に供給される
雰囲気は大気であるので、油種センサ17によって供給
される大気の流量が一定に安定しているか否かを判断し
(ステップS3)、供給される大気の流量が一定に安定
している場合には、給油ノズル8が車両タンクに挿入さ
れたか否かを挿入センサ18の出力信号に基づき検出し
(ステップS4)、挿入センサ18より挿入信号が出力
されたときには、油種センサ17に供給される雰囲気が
車両タンク内の油蒸気であるとして油種センサ17によ
り油種の検出を行なうべく制御部13内部のタイマをリ
セットスタートする(ステップS5)。
【0026】ここで、ステップS3において、検出対象
の流体が大気であり、前述の式(1)で示される流体密
度ρ及び定圧モル熱容量Cは一定となるので、油種セン
サ17により検出される温度差ΔTは流体の流量Vに比
例している。よって、このときは、油種センサ17が検
出する温度差ΔTが一定であるか否かによって吸気・排
気ポンプ16による吸気の流量、すなわち単位時間当り
の流速が一定であるか否かが検出される。
【0027】また、上記ステップS3において、供給さ
れる大気の流量が一定に安定していないと判断したとき
には、吸気・排気ポンプ16による吸気の流量が異常で
あることを表示器12に表示して作業者に報知する(ス
テップS6)。そして吸気・排気ポンプ16を停止して
作業者が給油ノズル8をノズル掛け10に掛け戻したか
否かをノズルスイッチ11の出力信号により判定し、ノ
ズルスイッチ11からオフ信号が出力されたときに吸気
異常の表示を消勢して、吸気チューブ14をクリーニン
グするために後述のステップS22に移行する(ステッ
プS7〜S9)。 そして、上述のステップS5後に
は、油種センサ17に供給される油蒸気がガソリンであ
るか軽油であるかを判定するために、油種センサ17か
らのセンサ信号の出力値が予め定められたガソリンと軽
油との判別のための閾値を越えたか否かを予め定められ
た判定時間内に判定する。当該判定時間内に閾値を越え
ない場合には車両タンク内の残存油液の油種を軽油と判
定し、また、当該判定時間内に閾値を越えた場合には車
両タンク内の残存油液の油種をガソリンと判定する(ス
テップS10〜S13)。
【0028】ここで、ステップS10における油種セン
サ17が検出する温度差ΔTは、ステップS3で吸気量
が一定であることが実測されているため、前述の式
(2)で示される流体密度ρ及び流体比熱Cに比例して
いる。よって、ステップ10,11においては、油種セ
ンサ17によって油種の違いが検出される。上記ステッ
プS12またはS13で判定された検出油種が当該給油
装置の給油ノズル8から吐出される油液の油種と一致す
るか否かを判定し、(ステップS14)一致する場合に
は、給油ポンプモータ4を起動して給油ポンプ3から油
液を給油ノズル8に供給する(ステップS15)。
【0029】ここで作業者が給油ノズル8のレバー8a
を操作することにより給油ノズル8の吐出パイプ9から
車両タンク内へ油液が供給されることとなる。このと
き、吸気チューブ14内に油液が侵入しないようにする
ために吸気・排気ポンプ16の吸気駆動を排気駆動に切
り換える(ステップS16)。車両タンク内へ油液が供
給され始めると、給油量測定処理として流量計5を流通
する流量に応じた流量パルスが流量パルス発信器6から
発信され、流量パルスをカウントすることにより給油量
を演算して、当該演算結果を表示器12に表示する(ス
テップS17)。
【0030】上記ステップS17の給油量測定処理を行
なっていき、給油作業に当たって事前に顧客から注文さ
れた所望の給油量になったときに、作業者は、給油ノズ
ル8のレバー8aを操作して吐出パイプ9からの油液の
供給を停止してから給油作業を終了するべく給油ノズル
8をノズル掛け10に掛け戻すこととなる。給油ノズル
8がノズル掛け10へ掛け戻されるとノズルスイッチ1
1からオフ信号が出力される。このオフ信号に基づき給
油ポンプモータ4を停止して給油ポンプ5による油液の
供給を停止し、次回の給油作業の開始の油液検知に備え
て吸気チューブ14内のクリーニングを行なうために後
述のステップS23に移行する(ステップS18,S1
9)。
【0031】また、上述のステップS14において、ス
テップS12またはS13で判定された検出油液が当該
給油装置の給油ノズル8から吐出される油液の油種と一
致しない場合には、車両タンク内に残存する油液の油種
と給油ノズル8から吐出される油液の油種とが相違する
ことを表示器13に表示して作業者に報知すると共に供
給ポンプモータ4が駆動しないようにポンプロックを行
なう(ステップS20)。
【0032】この油種の相違に気づいた作業者が別の給
油ノズルを操作するために当該給油ノズル8をノズル掛
け10に掛け戻すこととなるが、このときの給油ノズル
8のノズル掛け10への掛け戻しを検出するためにノズ
ルスイッチ11の出力信号を検出し(ステップS2
1)、オフ信号が検出されたときに次回の油種検知に備
えて吸気チューブ14をクリーニングするために吸気・
排気ポンプ16の吸気駆動を排気駆動に切り換える(ス
テップS22)。
【0033】そして、吸気チューブ14をクリーニング
するために必要な所定時間を計測するために制御部13
の内部タイマをリセットスタートして所定時間の経過後
に吸気・排気ポンプ16の排気駆動を停止して次回の給
油作業に備えて当該給油装置を待機状態とする(ステッ
プS23〜S25)。本実施例によれば、油種センサ1
7を流量計測に用いることにより、吸気ポンプでの吸気
流量(空気の吸引流量)を監視することができ、吸気ポ
ンプまたは吸気配管系の異常を検知でき、続いて行なわ
れる油種判定時の油種誤検知を回避できる。
【0034】また、上記構造の油種センサは一般に動作
温度を160℃以下にすることができ、センサ部防爆構
造を簡易に構成できる。このため、油種センサ17を給
油ノズル8に装着することができるようになり、油蒸気
が早く油種を判定するための流量センサに到達し、油種
検知時間の短縮を図ることができる。
【0035】なお、本実施例では、油種の判別を油種セ
ンサ17の出力信号の絶対値で行なったが、出力信号の
時間変化率で行なうことも可能である。
【0036】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、油種セン
サを加熱手段と一対の感熱手段とで比較的簡単に構成で
きると共に比較的低温(約160℃以下)で動作させる
ことができ、防爆構造も不要であるため、油種センサの
給油ノズルへの配設が可能となり、したがって、油種判
別時間の短縮が計れ、また、水抜き剤等の添加物がある
場合でもその濃度が低ければ添加物の影響を受けにくい
ため、水抜き剤等の添加物を油種と判別することがな
く、したがって、油種判別を正確に行なえる等の特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる給油装置の一実施例の構成図であ
る。
【図2】本発明になる給油装置の一実施例の流量センサ
の構成図である。
【図3】本発明になる給油装置の一実施例の流量センサ
の流量計測時の時間に対する出力の特性を示す図であ
る。
【図4】本発明になる給油装置の一実施例の流量センサ
の油種に応じた時間に対する出力の特性を示す図で、
(A)はガソリンの特性、(B)は軽油及び水抜剤入り
軽油の特性である。
【図5】本発明になる給油装置の一実施例の給油作業時
の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 給油装置本体 2 配管 3 給油ポンプ 4 ポンプモータ 5 流量計(油液) 6 流量パルス発生器 7 給油ホース 8 給油ノズル 9 吐出パイプ 10ノズル掛け 11 ノズルスイッチ 12 表示器 13 制御部 14 吸気チューブ 15 蒸気吸気口 16 吸排気ポンプ 17 流量センサ 18 挿入センサ 21 ヒータ 22 感温抵抗体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送液手段に連通されたホースの先端に設
    けられる給油ノズルの先端に一端が開口し、該開口から
    燃料タンク内の油蒸気を吸引する吸引手段が他端に接続
    される吸引管路と、該吸引管路の途中に設けられ、前記
    吸引手段により吸引される油蒸気の特性を検出して当該
    検出値に応じた出力値を出力する油種センサと、該油種
    センサからの出力値に基づき当該燃料タンクの油種を検
    出し、当該油種が燃料タンクに供給する油液の油種と異
    なると判定したときに前記送液手段による給油ノズルへ
    の油液の供給を禁止する異油種給油防止手段とからなる
    給油装置において、 前記油種センサは、油種センサ周囲の雰囲気を加熱する
    加熱手段と、該加熱手段の上下流両側に設けられ、前記
    油種センサ周囲の温度を検出する一対の感温手段とを備
    えて前記給油ノズル内に設けられ、 異油種給油防止手段は、該油種センサの前記上流側の感
    温手段と下流側の感温手段とに生じる温度差を検出して
    温度差信号を出力する温度差検出手段を有し、該温度差
    検出手段の温度差信号に基づき、当該燃料タンクの油種
    を検出することを特徴とする給油装置。
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