JP2578989Y2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

Info

Publication number
JP2578989Y2
JP2578989Y2 JP1992065256U JP6525692U JP2578989Y2 JP 2578989 Y2 JP2578989 Y2 JP 2578989Y2 JP 1992065256 U JP1992065256 U JP 1992065256U JP 6525692 U JP6525692 U JP 6525692U JP 2578989 Y2 JP2578989 Y2 JP 2578989Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
tank
oil type
negative pressure
vapor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992065256U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0627698U (ja
Inventor
祐之 大浜
Original Assignee
トキコ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トキコ株式会社 filed Critical トキコ株式会社
Priority to JP1992065256U priority Critical patent/JP2578989Y2/ja
Publication of JPH0627698U publication Critical patent/JPH0627698U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578989Y2 publication Critical patent/JP2578989Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は給油所等において使用さ
れ、自動車の燃料タンク等へガソリンや軽油のような油
液を供給する際、燃料タンク内のベーパを吸引して油種
判別を行うよう構成された給油装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】給油所等においては、ガソリン供給用,
軽油供給用といったように、供給油種毎に給油装置が設
置されている。
【0003】そこで、この種の給油装置では、顧客の自
動車の燃料タンク等に給油する際、例えばガソリンを供
給すべきところを誤って軽油供給用の給油装置を使って
給油してしまうといった異油種給油事故を防止するため
に、油種判別機能が備えられる傾向にある。そして、こ
の油種判別機能を備えた給油装置は、給油される燃料タ
ンク内の残存油液のベーパ(油蒸気)を吸引して油種判
別装置の油蒸気センサに当ててその油種を判別し、タン
ク内の残存油液の油種と給油装置からの供給油液の油種
とが一致したときのみ給油が可能となるようになってい
る。
【0004】又、上記油蒸気センサとしては例えばベー
パの蒸気圧を検出する半導体式のガスセンサが使用され
ている。そのため、油種判別機能を備えた給油装置で
は、給油ノズルが自動車の燃料タンクに差し込まれたと
き燃料タンク内のベーパを吸引する吸気手段と、油種検
出後油蒸気センサに付着したベーパを除去する排気手段
とが設けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の給油装
置では、上記給油動作を行うため油液を給送する配管、
ポンプ、流量計、弁装置、表示器等の他にも、給油開始
前に上記油蒸気センサに給油される燃料タンクの残存油
液のベーパを供給するための吸気用ポンプと、次回の油
種検出を正確にするため油蒸気センサに付着したベーパ
を除去するための排気用ポンプとを設けなければなら
ず、上記吸排気系の機器の部品点数が多くなり装置内部
が複雑化するばかりか内部の取付けスペースを確保する
ため装置が大型化するといった課題がある。さらに、従
来の給油装置では、部品点数の増加に伴い組立作業の手
間が増えるとともに各機器のメンテナンスが面倒になる
といった課題もある。
【0006】そこで、本考案は上記課題を解決した給油
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の考案は、
基端側が送液手段に連通されたホースと、該ホースの先
端に接続され、タンクの給油口に挿入されて前記送液手
段により供給される油液を吐出する給油ノズルと、一側
がタンク内の油蒸気を採取するために該給油ノズルの先
端側に開口し、他側は前記ホースに沿って延設された吸
引管路と、前記送液手段の管路に設けられ、前記送液手
段により圧送される油液の流速に伴って負圧を発生させ
る負圧発生手段と、該負圧発生手段により発生した負圧
が導入される吸気側タンクと、前記負圧発生手段により
発生した負圧と大気圧との圧力差により往復動するピス
トンを有し、該ピストンの動作により加圧された空気を
生成する加圧手段と、該加圧手段により生成された圧縮
空気を貯留する排気側タンクと、前記吸引管路の他側に
接続され、前記給油ノズルが挿入される燃料タンク内に
残留する油蒸気を前記吸引管路より供給され油種を検出
する油種検出手段と、給油開始前に該油種検出手段と前
記吸気側タンクとを連通させて前記燃料タンク内に残留
する油蒸気を前記油種検出手段に供給し、油種検出終了
後前記排気側タンクと前記油種検出手段とを連通させて
前記油種検出手段に付着した油蒸気を前記吸引管路より
排出させるよう切り換える給排切換手段と、給油作業開
始に際して、前記油種検出手段の出力に基づき判定され
た燃料タンク内の残存油液の油種が前記送液手段から供
給される油種と一致したとき前記送液手段を駆動する制
御手段と、よりなる。
【0008】又、請求項2の考案は、基端側が送液手段
に連通されたホースと、該ホースの先端に接続され、タ
ンクの給油口に挿入されて前記送液手段により供給され
る油液を吐出する給油ノズルと、一側がタンク内の油蒸
気を採取するために該給油ノズルの先端側に開口し、他
側は前記ホースに沿って延設された吸引管路と、前記送
液手段の管路に設けられ、前記送液手段により圧送され
る油液の流速に伴って負圧を発生させる負圧発生手段
と、該負圧発生手段により発生した負圧が導入される吸
気タンクと、前記吸引管路の他側に接続され、前記給油
ノズルが挿入される燃料タンク内に残留する油蒸気を前
記吸引管路より供給され油種を検出する油種検出手段
と、給油開始前に該油種検出手段と前記吸気タンクとを
連通させて前記燃料タンク内に残留する油蒸気を前記油
種検出手段に供給し、給油終了後前記吸気タンクと前記
油種検出手段とを連通させて前記油種検出手段に付着し
た油蒸気を前記送液手段へ排出させるよう切り換える給
排切換手段と、給油作業開始に際して、前記油種検出手
段の出力に基づき判定された燃料タンク内の残存油液の
油種が前記送液手段から供給される油種と一致したとき
前記送液手段を駆動する制御手段と、よりなる。
【0009】
【作用】上記請求項1では、油液が圧送される際に生じ
る負圧を利用して吸気側タンクに負圧を貯留させるとと
もに加圧手段の動作により排気側タンクに圧縮空気を貯
留させ、吸気側タンクの負圧により燃料タンク内の油蒸
気を油種検出手段に吸引し、油種検出終了後排気側タン
クに貯留された圧縮空気により油種検出手段に付着した
油蒸気を排出し、請求項2では吸気タンクの負圧により
油種検出手段に付着した油蒸気を排出することにより、
従来必要とされた吸気ポンプ及び排気ポンプを不要にで
きる。
【0010】
【実施例】図1及び図2に本考案になる給油装置の第1
実施例を示す。
【0011】両図中、給油装置1は給油所の給油現場に
設置され、装置本体2の側面には給油ノズル3に接続さ
れた給油ホース5が引き出されている。給油ノズル3は
通常、装置本体2の側面に設けられたノズル掛け4に掛
止されており、例えば顧客の自動車が給油所に到着する
と、作業者は給油ノズル3をノズル掛け4から外し自動
車の燃料タンク6の給油口6aに挿入して給油を行う。
【0012】給油ホース5は装置本体2内において、給
油系統に接続されている。7は給油系統の配管で、地下
タンク(図示せず)に接続されている。8は負圧発生部
で、配管7の途中に設けられており、配管7の内径より
も小径とされたベンチュリ構造になっている。又、配管
7は流量計10,ポンプ9を介して給油ホース5に接続
され、負圧発生部8は地下タンクとポンプ9との間に介
在している。
【0013】12は制御装置で、給油ノズル3が給油口
6aに挿入されてノズル掛け4に設けられたノズルスイ
ッチ11がオンになると後述するよう油蒸気(ベーパ)
に基づく油種判定を行う。そして、制御装置12は検出
されたタンク6の油種と予め設定された地下タンクに対
応する油種とが一致したとき、ポンプモータ9aを起動
してポンプ9を駆動する。ポンプ9の駆動により地下タ
ンクの油液は配管7を介して汲み上げられ流量計10,
給油ホース5を通過し、給油ノズル3よりタンク6に給
油される。
【0014】13は給油量をプリセットするプリセット
設定部で、給油量を入力するテンキー13aと、入力さ
れた数値を表示する表示部13bとを有する。
【0015】尚、給油時、流量計10は給油量を計測
し、流量パルス発信器10aが流量パルスを制御装置1
2へ出力する。そして、制御装置12は流量パルスを積
算し、給油量表示器14に給油量を表示する。又、制御
装置12は後述する油種判別プログラムAが入力され、
メモリには各油種別の油蒸気圧及び地下タンクの油種が
予め記憶されている。
【0016】15は給油装置1の動作状態を報知する状
態報知器で、装置本体2の前面に設けられ、油種判定時
及びセンサクリーニング時にランプを点滅する。
【0017】16は可橈性を有するベーパ吸引パイプ
で、一端が給油ノズル3の先端部で開口し、給油ホース
5に沿うよう例えば給油ホース5の外周に一体的に保持
されており、他端が装置本体2内の油種判定・回収系統
に接続されている。従って、給油ノズル3が給油口6a
に挿入されると、給油タンク6内のベーパはベーパ吸引
パイプ16に流入する。
【0018】17は油種検出センサで、例えばベーパの
蒸気圧を検出する半導体式の油蒸気センサが使用されて
おり、ベーパ吸引パイプ16に接続された検出管路18
に設けられている。
【0019】19は吸気側サージタンクで、油種検出の
ための負圧を貯留しており、負圧導入管路20を介して
負圧発生部8に接続されている。
【0020】21は排気側サージタンクで、油種検出後
の排気のための圧縮空気を貯留している。
【0021】22は加圧手段として機能する圧力変換器
で、負圧導入管路23を介して負圧発生部8に接続さ
れ、且つ排気管路24を介して排気側サージタンク21
と接続されている。この圧力変換器22は図3に拡大し
て示すように、シリンダ25内にピストン26が摺動自
在に設けられている。
【0022】シリンダ25は大径シリンダ室25a、小
径シリンダ室25b、排気室25cを有する。大径シリ
ンダ室25aには排気管路24、大気導入管路27が接
続され、小径シリンダ室25bには負圧導入管路23が
接続されている。又、排気室25cは隔壁25dにより
小径シリンダ室25bと画成されており、隔壁25dに
穿設された弁孔25eを介して連通にしている。さら
に、排気室25cは側方に延在する大気導入管路28と
連通している。
【0023】ピストン26は大径シリンダ室25aを摺
動する大径ピストン26aと小径シリンダ室25bを摺
動する小径ピストン26bとを有し、大径ピストン26
aと小径ピストン26bとが軸26cにより一体に連結
されている。又、大径ピストン26aの外周及び小径ピ
ストン26bの外周には、大径シリンダ室25a、小径
シリンダ室25bの内壁との間をシールするOリング2
9a,29bが取り付けられている。
【0024】小径ピストン26bは隔壁25dとの間に
介在するコイルバネ30のバネ力によりR方向に附勢さ
れている。そのため、ピストン26はコイルバネ30の
バネ力によりR方向に押圧され、負圧導入管路23を介
して負圧発生部8で発生した負圧が小径シリンダ室25
bに導入されるとL方向に押圧されてシリンダ25内を
往復動する。
【0025】排気室25cには、コイルバネ31に押圧
された弁体32が設けられ、弁体32は弁孔25eを挿
通された弁軸32aが小径ピストン26bに当接してL
方向に押圧されると、同方向に変位して弁孔25eを開
弁する。
【0026】33は三方電磁弁(給排切換手段)で、検
出管路18に接続された第1のポート33aと、吸気用
サージタンク19からの吸気管路34に接続された第2
のポート33bと、排気用サージタンク21からの排気
管路35に接続された第3のポート33cとを有する。
この三方電磁弁33は後述するように制御回路12から
の指令により、給油開始前は油種検出センサ17と吸気
側サージタンク19とを接続し、給油終了後は油種検出
センサ17と排気側サージタンク21とを接続するよう
に切り換わる。
【0027】燃料タンク6内の残存液の油種(本実施例
ではガソリン,軽油)により飽和蒸気圧が異なり、ガソ
リンの方が軽油よりも飽和蒸気圧が高い。従って、ガソ
リンのベーパが吸引されたとき油種検出センサ17の出
力は高くなり、軽油のベーパが吸引されたときの油種検
出センサ17の出力は低くなる。
【0028】ところが、上記半導体式のセンサはその特
性上、油液が直接付着していると正確な油種検出ができ
なくなるばかりか故障の原因にもなる。そのため、給油
開始前のみベーパが油種検出センサ17へ供給され、給
油終了後はベーパが除去されるように三方電磁弁33を
切換える。
【0029】図2に示すように、負圧導入管路20,2
3、排気管路24、大気導入管路27には夫々逆流を防
止するチェック弁36〜39が配設されている。排気管
路35には排気弁40が配設されている。この排気弁4
0は電磁弁よりなり、通常閉弁したままで後述するよう
に油種検出後所定時間開弁され、上記油種検出センサ1
7に付着したベーパを除去させる。
【0030】ここで、上記構成になる給油装置1の給油
動作について説明する。制御装置12は給油時、図4に
示す処理を実行する。
【0031】同図中、制御装置12は、ステップS1
(以下「ステップ」を省略する)で給油ノズル3がノズ
ル掛け4から外されてノズルスイッチ11がオンに切換
ると、S2に進み挿入待機時間のタイマTaをリセット
して計時を開始する。
【0032】次のS3では、給油ノズル3がノズル掛け
4から外されて燃料タンク6の給油口6aに挿入される
までの時間が経過したかどうかをみており、予め設定さ
れた挿入待機時間(数秒間)が経過すると、S4に進み
油種検出時間のタイマTbをリセットして計時を開始す
る。
【0033】続いて、S5に進み三方電磁弁33の検出
管路18に接続された第1のポート33aと、吸気側サ
ージタンク19からの吸気管路34に接続された第2の
ポート33bとを連通させるように切り換える。
【0034】吸気側サージタンク19には前回の給油動
作により負圧発生部8で発生した負圧が貯留されている
ため、上記三方電磁弁33の切換動作により第1のポー
ト33aと第2のポート33bとが連通すると、吸気側
サージタンク19の負圧が検出管路18及びベーパ吸引
パイプ16に導入される。これにより、燃料タンク6内
のベーパがベーパ吸引パイプ16、検出管路18を介し
て吸引され、検出管路18に設けられた油種検出センサ
17に供給される。
【0035】油種検出センサ17は吸引パイプ16から
吸引されたベーパの圧力に応じた検出信号を出力し、制
御装置12は検出信号に基づいて燃料タンク6内のベー
パの油種を判別する。次のS6においては、ベーパの油
種と予め設定された地下タンクに対応する油種とが一致
するか否かをチェックしており、燃料タンク6の油種と
地下タンクの油種とが一致した場合には、S7に進み三
方電磁弁33の検出管路18に接続された第1のポート
33aと、排気側サージタンク21からの排気管路35
に接続された第3のポート33cとを連通させるように
切り換えるとともに、排気弁40を開弁する。これによ
り、吸気側サージタンク19と検出管路18との間が遮
断されるとともに前回の給油動作により予め排気側サー
ジタンク21に貯留されていた圧縮空気が排気管路3
5、三方電磁弁33を介して検出管路18に供給され
る。
【0036】そのため、油種検出センサ17に付着した
ベーパは排気側サージタンク21からの圧縮空気により
除去され、油種検出センサ17の表面はクリーニングさ
れて乾燥される。
【0037】続いて、S8では、ポンプ9のモータ9a
を起動し、地下タンクの油液を給油ノズル3へ圧送す
る。そして、作業者が給油ノズル3のノズルレバーを引
くと、燃料タンク6への給油が開始される。
【0038】上記給油開始とともに地下タンクからポン
プ9により汲み上げられた油液は、配管7を流れて給油
ホース5、給油ノズル3より燃料タンク6へ給送され
る。そして、燃料タンク6への給油量は流量計10によ
り計測され、流量積算値を給油量表示器14に表示する
(S9)。
【0039】給油時、配管7に設けられた負圧発生部8
は流路面積が絞られたベンチュリ管構造とされているの
で、負圧発生部8を流れる油液の流速は加速される。そ
のため、負圧発生部8の上流側を流れる油液の流速と負
圧発生部8を流れる油液の流速の差の応じた圧力差が生
じ、負圧発生部8に負圧が発生する。その結果、負圧発
生部8に接続された負圧導入管路20,23に負圧が導
入され、負圧導入管路20,23の空気が配管7に吸引
される。
【0040】従って、吸気側サージタンク19はベーパ
及び空気が負圧導入管路20を介して負圧発生部8に吸
引されて徐々に減圧され、吸気側サージタンク19には
大気圧以下の負圧が貯留される。又、油種検出用に吸引
されたベーパは上記負圧発生部8に吸引されて配管7に
排出されるため、給油装置1の周囲にベーパが放出され
ず安全性が高められている。これと同時に、圧力変換器
22の小径シリンダ室25bにも負圧導入管路23を介
して負圧発生部8の負圧が導入される。
【0041】即ち、小径ピストン26bと隔壁25dと
により画成された引圧室41の圧力が徐々に減圧され、
次第に小径ピストン26bがバネ30のバネ力に抗して
L方向に摺動する。図5に示すように、小径ピストン2
6bと一体に設けられた大径ピストン26aも同方向に
摺動し、大径ピストン26aと大径シリンダ室25aに
より画成された加圧室42に大気導入管路27からの外
気が吸引される。
【0042】ピストン26がL方向に摺動して小径ピス
トン26bが弁体32の弁軸32aに当接する。そのた
め、弁体32はピストン26に押圧されて開弁方向に変
位して大気導入管路28からの外気を隔壁25dの孔2
5eより引圧室41に導入させる。
【0043】これで引圧室41の負圧がなくなり、ピス
トン26はバネ30のバネ力によりR方向に摺動し、加
圧室42に吸引された空気を圧縮する。このように加圧
された圧縮空気は大径ピストン26aがR方向に摺動す
るとともに排気管路24を通って排気側サージタンク2
1に供給される。
【0044】上記ピストン26がR方向に摺動すると、
弁体32もバネ31のバネ力により閉弁方向に変位して
隔壁25dの孔25eを閉じる。そのため、引圧室41
には再び負圧発生部8の負圧が導入される。これで、ピ
ストン26はL方向に摺動する。
【0045】給油中は上記のようにピストン26が繰り
返し往復動するため、排気側サージタンク21には圧力
変換器22により生成された圧縮空気が次第に畜圧さ
れ、油種検出センサ17の表面をクリーニングするのに
必要な圧縮空気が貯留される。
【0046】燃料タンク6への給油が終了し、給油ノズ
ル3がノズル掛け4に戻されるとノズルスイッチ11が
オフに切換わる。S10においてはノズルスイッチ11
がオフになるかどうかをチェックしており、S10でノ
ズルスイッチ11がオフになると、S11に進みポンプ
9のモータ9aを停止させる。
【0047】次のS12では、排気時間のタイマTcを
リセットして計時を開始する。そして、S13で給油ノ
ズル3がノズル掛け4に戻されてから、所定の排気時間
(数秒間)が経過すると、S14に進み排気弁40を閉
弁させる。
【0048】しかし、S6において油種不一致のとき
は、S15に移り油種検出時間(数秒間)経過したかど
うかをチェックする。S15において所定の油種検出時
間が経過した場合は、状態報知器15のランプを点灯
(給油禁止の警告)させたままにして作業者に油種不一
致であることを知らせる。そして、S17で三方電磁弁
33の検出管路18に接続された第1のポート33a
と、排気側サージタンク21からの排気管路35に接続
された第3のポート33cとを連通させるように切り換
えるとともに、排気弁40を開弁する。これにより、吸
気側サージタンク19と検出管路18との間が遮断され
るとともに前回の給油動作により予め排気側サージタン
ク21に貯留されていた圧縮空気が排気管路35、三方
電磁弁33を介して検出管路18に供給される。
【0049】そのため、油種検出センサ17に付着した
ベーパは排気側サージタンク21からの圧縮空気により
除去され、油種検出センサ17の表面はクリーニングさ
れて乾燥される。
【0050】その後、作業者が油種不一致に気が付いて
給油ノズル3をノズル掛け4に戻すと、給油処理を行わ
ずに上記S10〜S14の処理を実行する。
【0051】このように、給油装置1では、従来必要と
された吸気ポンプ及び排気ポンプを使用せずにベーパの
吸引、排気をおこなえるので、装置本体内のスペースを
有効に使用でき、装置本体の小型化も図ることができ
る。又、吸気ポンプ及び排気ポンプを削除できるので、
その分給油装置の構成が簡略化され組立作業が容易に行
えるとともにメンテナスも容易に行える。しかも、給油
時に発生する負圧を利用して排気側サージタンク21に
圧縮空気を畜圧できると同時に吸気側サージタンク19
に負圧を導入することができ、モータなどの駆動源が不
要であり、省電力化が図られ維持費が安価に抑えられ
る。
【0052】又、状態報知器15は給油ノズル3がノズ
ル掛け4から外されてから油種一致を判定するまでの間
表示ランプを点滅する。従って、作業者は状態報知器1
5の点滅により油種判定中であることがわかり、状態報
知器15の消灯により「油種一致」を確認する。これに
より、作業者は給油ノズル3のノズルレバーを引き給油
を開始させる。
【0053】尚、給油終了後、給油ノズル3がノズル掛
け4に戻されると、状態報知器15が再び点滅して前述
した排気側サージタンク21に圧縮空気による油種検出
センサ17のクリーニング中であることが表示される。
【0054】油種検出センサ17のクリーニングが完了
すると、状態報知器15は消灯するため、作業者は状態
報知器15が消灯したことを確認してから次回給油作業
を行う。
【0055】図6に本考案の第2実施例を示す。
【0056】同図中、給油装置45は上記第1実施例に
対して排気側サージタンク21及び圧力変換器22が削
除されており、吸気側サージタンク19には圧力センサ
46が設けられている。又、検出管路18と吸気管路3
4との間には電磁弁よりなる開閉弁47が配設されてい
る。
【0057】この開閉弁47は給油開始前と給油終了後
に段階的に開弁され、吸気側サージタンク19に貯留さ
れた負圧を利用して油種検出のための吸気と油種検出セ
ンサ17のクリーニングのための排気とを行わせる。
【0058】ここで、第2実施例の動作及び制御装置1
2が実行する処理について図7を併せ参照して説明す
る。
【0059】図7のS21において、給油ノズル3がノ
ズル掛け4から外されてノズルスイッチ11がオンに切
換ると、S22に進み挿入待機時間のタイマTaをリセ
ットして計時を開始する。
【0060】次のS23では、給油ノズル3がノズル掛
け4から外されて燃料タンク6の給油口6aに挿入され
るまでの時間が経過したかどうかをみており、予め設定
された挿入待機時間(数秒間)が経過すると、S24に
進み開閉弁47を開弁させる。吸気サージタンク19’
には前回給油のとき負圧発生部8で発生した負圧が導入
されているので、開閉弁47が開弁すると吸気サージタ
ンク19’の負圧が検出管路18及びベーパ吸引パイプ
16に導入される。これにより、燃料タンク6内のベー
パがベーパ吸引パイプ16、検出管路18を介して吸引
され、検出管路18に設けられた油種検出センサ17に
供給される。
【0061】次のS25では、油種検出時間のタイマT
bをリセットして計時を開始する。
【0062】油種検出センサ17は上記開閉弁47の開
弁動作により吸引パイプ16から吸引されたベーパの圧
力に応じた検出信号を出力し、制御装置12は検出信号
に基づいて燃料タンク6内のベーパの油種を判別する。
【0063】次のS26においては、吸引したベーパの
油種と予め設定された地下タンクに対応する油種とが一
致するか否かをチェックしており、燃料タンク6の油種
と地下タンクの油種とが一致した場合には、S27に進
み開閉弁47を閉弁させる。続いて、S28でポンプ9
のモータ9aを起動し、地下タンクの油液を給油ノズル
3へ圧送する。そして、作業者が給油ノズル3のノズル
レバーを引くと、燃料タンク6への給油が開始される。
【0064】上記給油開始とともに地下タンクからポン
プ9により汲み上げられた油液は、配管7を流れて給油
ホース5、給油ノズル3より燃料タンク6へ給送され
る。そして、燃料タンク6への給油量は流量計10によ
り計測され、流量積算値を給油量表示器14に表示する
(S29)。
【0065】給油時は上記第1実施例と同様、配管7に
設けられた負圧発生部8は流路面積が絞られたベンチュ
リ管構造とされているので、負圧発生部8の上流側を流
れる油液の流速と負圧発生部8を流れる油液の流速の差
の応じた圧力差が生じ、負圧発生部8に負圧が発生す
る。その結果、負圧発生部8に接続された負圧導入管路
20に負圧が導入され、負圧導入管路20の空気が配管
7に吸引される。
【0066】従って、吸気サージタンク19’はベーパ
及び空気が負圧導入管路20を介して負圧発生部8に吸
引されて徐々に減圧される。又、油種検出用に吸引され
たベーパは上記負圧発生部8に吸引されて配管7に排出
されるため、給油装置1の周囲にベーパが放出されず安
全性が高められている。
【0067】燃料タンク6への給油が終了し、給油ノズ
ル3がノズル掛け4に戻されるとノズルスイッチ11が
オフに切換わる。S30においてはノズルスイッチ11
がオフになるかどうかをチェックしており、S30でノ
ズルスイッチ11がオフになると、S31に進みポンプ
9のモータ9aを停止させる。
【0068】次のS32では、開閉弁47を開弁させて
検出管路18内のベーパを吸気サージタンク19’に吸
引させる。ベーパを吸気サージタンク19’内には上記
給油動作による負圧が導入されており、開閉弁47の開
弁により検出管路18内のベーパを強制的に吸引して油
種検出センサ17に付着したベーパが除去される。
【0069】そのため、油種検出センサ17に付着した
ベーパは吸気サージタンク19’からの圧縮空気により
除去され、油種検出センサ17の表面はクリーニングさ
れて乾燥される。
【0070】次のS33では、次回の油種検出する際ベ
ーパを吸引するのに必要な負圧を残しておくため、圧力
センサ46から出力された検出値を読み取っており、吸
気サージタンク19’の圧力が所定の圧力値Pb(次回
油種検出時のベーパ吸引に必要な負圧)に達したかどう
かをみている。そして、S33において、圧力値Pbが
検出されると、S34に進み開閉弁47を閉弁させる。
【0071】しかし、S26において油種不一致のとき
は、S35に移り油種検出時間(数秒間)経過したかど
うかをチェックする。S35において所定の油種検出時
間が経過した場合は、開閉弁47を閉弁させ(S3
6)、続いて状態報知器15のランプを点灯(給油禁止
の警告)させたままにして作業者に油種不一致であるこ
とを知らせる(S37)。そして、作業者が油種不一致
に気が付いて給油ノズル3をノズル掛け4に戻すと、給
油処理を行わずに上記S30〜S34の処理を実行す
る。
【0072】上記のように、開閉弁47を段階的に開弁
させるだけで吸気サージタンク19’に導入された負圧
を利用してベーパ吸引と油種検出センサ17のクリーニ
ングとを行うことができ、上記第1実施例よりも構成の
簡略化が一層図られている。
【0073】尚、上記実施例では、負圧発生部にベンチ
ュリ管を用いたが、これに限らず、単に配管7に負圧導
入管路20,23を接続するようにしても良い。
【0074】又、上記実施例ではガソリンと軽油とを判
別するものとして説明したが、これ以外の油種を判別す
るようにしても良いのは勿論である。
【0075】
【考案の効果】上述の如く、本考案になる給油装置は、
請求項1によれば、油液が圧送される際に生じる負圧を
利用して吸気側タンクに負圧を貯留させるとともに加圧
手段の動作により排気側タンクに圧縮空気を貯留させ、
吸気側タンクの負圧により燃料タンク内の油蒸気を油種
検出手段に吸引し、油種検出終了後排気側タンクに貯留
された圧縮空気により油種検出手段に付着した油蒸気を
排出し、又請求項2によれば、吸気タンクの負圧により
油種検出手段に付着した油蒸気を排出することができる
ので、従来必要とされた吸気ポンプ及び排気ポンプを不
要にでき、装置本体内のスペースを有効に使用でき、装
置本体の小型化も図ることができる。さらに、構成の簡
略化を図るとともに組立作業及びメンテナスが容易に行
える。しかも、給油時に発生する負圧を利用するためモ
ータなどの駆動源が不要であり、省電力化を図り維持費
を安価に抑えられる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる給油装置の第1実施例の構成図で
ある。
【図2】本考案の第1実施例の要部を説明するための系
統図である。
【図3】圧力変換器の縦断面図である。
【図4】第1実施例の制御装置が実行するフローチャー
トである。
【図5】圧力変換器の動作を説明するための縦断面図で
ある。
【図6】本考案の第2実施例の構成図である。
【図7】第2実施例の制御装置が実行するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 給油装置 3 給油ノズル 4 ノズル掛け 5 給油ホース 8 負圧発生部 9 ポンプ 10 流量計 11 ノズルスイッチ 12 制御装置 15 状態報知器 16 ベーパ吸引パイプ 17 油種検出センサ 19 吸気側サージタンク 20,23 負圧導入管路 21 排気側サージタンク 22 圧力変換器 25 シリンダ 26 ピストン 33 三方電磁弁 46 圧力センサ 47 開閉弁

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側が送液手段に連通されたホース
    と、 該ホースの先端に接続され、タンクの給油口に挿入され
    て前記送液手段により供給される油液を吐出する給油ノ
    ズルと、 一側がタンク内の油蒸気を採取するために該給油ノズル
    の先端側に開口し、他側は前記ホースに沿って延設され
    た吸引管路と、 前記送液手段の管路に設けられ、前記送液手段により圧
    送される油液の流速に伴って負圧を発生させる負圧発生
    手段と、 該負圧発生手段により発生した負圧が導入される吸気側
    タンクと、 前記負圧発生手段により発生した負圧と大気圧との圧力
    差により往復動するピストンを有し、該ピストンの動作
    により加圧された空気を生成する加圧手段と、 該加圧手段により生成された圧縮空気を貯留する排気側
    タンクと、前記吸引管路の他側に接続され、前記給油ノ
    ズルが挿入される燃料タンク内に 残留する油蒸気を前記吸引管路より供給され油種を検出
    する油種検出手段と、 給油開始前に該油種検出手段と前記吸気側タンクとを連
    通させて前記燃料タンク内に残留する油蒸気を前記油種
    検出手段に供給し、油種検出終了後前記排気側タンクと
    前記油種検出手段とを連通させて前記油種検出手段に付
    着した油蒸気を前記吸引管路より排出させるよう切り換
    える給排切換手段と、 給油作業開始に際して、前記油種検出手段の出力に基づ
    き判定された燃料タンク内の残存油液の油種が前記送液
    手段から供給される油種と一致したとき前記送液手段を
    駆動する制御手段と、 よりなる給油装置。
  2. 【請求項2】 基端側が送液手段に連通されたホース
    と、 該ホースの先端に接続され、タンクの給油口に挿入され
    て前記送液手段により供給される油液を吐出する給油ノ
    ズルと、 一側がタンク内の油蒸気を採取するために該給油ノズル
    の先端側に開口し、他側は前記ホースに沿って延設され
    た吸引管路と、 前記送液手段の管路に設けられ、前記送液手段により圧
    送される油液の流速に伴って負圧を発生させる負圧発生
    手段と、 該負圧発生手段により発生した負圧が導入される吸気タ
    ンクと、 前記吸引管路の他側に接続され、前記給油ノズルが挿入
    される燃料タンク内に残留する油蒸気を前記吸引管路よ
    り供給され油種を検出する油種検出手段と、 給油開始前に該油種検出手段と前記吸気タンクとを連通
    させて前記燃料タンク内に残留する油蒸気を前記油種検
    出手段に供給し、給油終了後前記吸気タンクと前記油種
    検出手段とを連通させて前記油種検出手段に付着した油
    蒸気を前記送液手段へ排出させるよう切り換える給排切
    換手段と、 給油作業開始に際して、前記油種検出手段の出力に基づ
    き判定された燃料タンク内の残存油液の油種が前記送液
    手段から供給される油種と一致したとき前記送液手段を
    駆動する制御手段と、 よりなる給油装置。
JP1992065256U 1992-09-18 1992-09-18 給油装置 Expired - Fee Related JP2578989Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992065256U JP2578989Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 給油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992065256U JP2578989Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 給油装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0627698U JPH0627698U (ja) 1994-04-12
JP2578989Y2 true JP2578989Y2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=13281656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992065256U Expired - Fee Related JP2578989Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 給油装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578989Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0627698U (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2578989Y2 (ja) 給油装置
JPH0723186B2 (ja) ガスセンサー付給油装置およびガスセンサー付給油装置における油種判定方法
JP3345055B2 (ja) 給油装置の誤給油防止装置
JP2621817B2 (ja) 油種判定機能を備えた給油装置
JP2000079999A (ja) 給油装置
JP2931045B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JPH04352697A (ja) 給油装置
JPH05278795A (ja) 給油装置
JP2954289B2 (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JP2507191B2 (ja) 給油装置
JPH06270999A (ja) 給油装置
JP3262129B2 (ja) 給油装置
JPH04128194A (ja) 給油装置
JP2978261B2 (ja) 給油装置
JPH05294398A (ja) 油種判別機能を備えた給油装置
JPH0834497A (ja) 給油装置
JP3444332B2 (ja) 油種判断機能を備えた給油ノズル
JPH03200595A (ja) 給油装置
JP3099888B2 (ja) 油種判別センサ付き給油装置における給油ノズル
JP3956072B2 (ja) 給油装置
JPH03240691A (ja) 油種判定機能を備えた給油装置
JPH044240B2 (ja)
JP2550087Y2 (ja) 給油装置
JPH0369442A (ja) 残油回収装置付給油装置
JPH03289495A (ja) 燃料識別機能付給液装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees