JPH06270999A - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JPH06270999A
JPH06270999A JP5913893A JP5913893A JPH06270999A JP H06270999 A JPH06270999 A JP H06270999A JP 5913893 A JP5913893 A JP 5913893A JP 5913893 A JP5913893 A JP 5913893A JP H06270999 A JPH06270999 A JP H06270999A
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JP
Japan
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oil
nozzle
refueling
suction
vapor
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JP5913893A
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English (en)
Inventor
Kenji Tokuda
憲治 徳田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は給油ノズルをノズル掛けから外して
タンク給油口に挿入する間に周囲のベーパを吸引しない
ようにして油種判定が正確に行われるように構成した給
油装置を提供することを目的とする。 【構成】 給油装置1は、給油ノズル3の吐出パイプ3
5が燃料タンク6の給油口6aに挿入されてから開弁ス
イッチ22がオンに操作されると、弁機構21が開弁し
て燃料タンク6内のベーパがベーパ吸引パイプ16を介
して油種検出センサ17に供給される。そして、油種検
出センサ17が燃料タンク6の油種を判定するため、給
油ノズル3をノズル掛け4から給油口6aに挿入するま
での間に空気中に浮遊するベーパが吸引されることがな
く、油種検出センサ17が油種を誤検出することが防止
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給油所等において使用さ
れ、自動車の燃料タンク等へガソリンや軽油のような油
液を供給する給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給油所等においては、ガソリン供給用,
軽油供給用といったように、供給油種毎に給油装置が設
置されている。
【0003】そこで、この種の給油装置では、顧客の自
動車のタンク等に給油する際、例えばガソリンを供給す
べきところを誤って軽油供給用の給油装置を使って給油
してしまうといった異油種給油事故を防止するために、
油種判別機能が備えられる傾向にある。そして、この油
種判別機能を備えた給油装置は、給油を行うタンク内の
残存油液のベーパを吸引して油種判別装置の油蒸気セン
サに当ててその油種を判別し、タンク内の残存油液の油
種と給油装置からの供給油液の油種とが一致したときの
み給油が可能となるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の給油装
置では、給油ノズルをノズル掛けから外すとベーパ吸引
ポンプが起動されており、給油ノズルがノズル掛けから
タンクの給油口に挿入される過程で給油装置周辺の雰囲
気が給油ノズル先端に開口するベーパ吸引パイプに吸い
込まれる。ところが、給油装置周辺に油液のベーパが浮
遊していた場合、タンク内のベーパを吸引する前に給油
ノズルがノズル掛けからタンクの給油口に挿入される過
程で空気中に浮遊するベーパを油蒸気センサに供給して
いまい、給油装置周辺の雰囲気によって油種判別が正確
に行うことができないといった課題がある。
【0005】又、上記のような課題を解決するため、給
油ノズルがタンクの給油口に挿入されてからベーパ吸引
ポンプを起動させて油種判別を開始することが考えられ
る。しかし、その場合、油蒸気センサが給油ノズルの操
作性の問題等により給油装置本体内に設けられ、且つ、
ベーパ吸引パイプが給油ホースに沿って延在しているた
め、ベーパ吸引パイプの全長が比較的長く形成されてお
り、給油ノズルがタンクの給油口に挿入されてからベー
パ吸引ポンプを起動させたのでは油種判別までの待ち時
間が長くなるといった課題が生ずる。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決した給油
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基端側が送液
手段に連通されたホースと、該ホースの先端に接続さ
れ、タンクの給油口に挿入されて前記送液手段により供
給される油液を吐出する給油ノズルと、一側がタンク内
の油蒸気を採取するために該給油ノズルの先端側に開口
し、他側は前記ホースに沿って延設された吸引管路と、
該吸引管路を介して供給される前記吸引管路の一側開口
周辺の雰囲気に基づき、前記給油ノズルが挿入されたタ
ンク内の残存油液の油種を判定する油種判定手段と、該
油種判定手段の出力に基づき判定されたタンク内の残存
油液の油種が前記送液手段から供給される油種と一致し
たときには前記送液手段を駆動する送液制御手段と、を
備えてなる給油装置において、前記給油ノズルが予め定
められた所定の収納位置から離脱させられたことを検出
するノズル検出手段と、前記給油ノズルがタンクの給油
口に挿入されたときに挿入信号を出力する挿入信号発生
手段と、前記給油ノズル又はその近傍の前記吸引管路に
設けられ、該吸引管路の一側と他側との連通・遮断を行
うための常閉の弁機構と、前記吸引管路の一側から他側
へ前記開口周辺の雰囲気を吸引するために、該弁機構に
対して吸引下流側に設けられた吸引手段と、前記ノズル
検出手段からの検出信号により該吸引手段を吸引駆動す
る一方、前記挿入信号発生手段からの挿入信号により前
記弁機構を開弁作動させる吸引制御手段と、を設けてな
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】給油ノズルがノズル掛けから外されると、ノズ
ル検出手段からの信号により吸引手段は駆動されるが、
弁機構が吸引管路を遮断しているので、吸引管路内には
負圧が発生する。さらに、給油作業開始に際して、給油
ノズルがタンクの給油口に挿入されたとき、挿入信号発
生手段からの挿入信号により前記弁機構を開弁作動させ
ると、給油ノズルの先端開口からタンク内に残留するベ
ーパが吸引管路内の負圧により即座に油種判定手段に供
給されることになる。そして、油種判定手段の出力に基
づき判定されたタンク内の残存油液の油種が送液手段か
ら供給される油種と一致したときには送液手段を駆動し
て、給油ノズルからタンクへの給油が行われる。
【0009】
【実施例】図1乃至図3に本発明になる給油装置の一実
施例を示す。
【0010】各図中、給油装置1は給油所の給油現場に
設置され、装置本体2の側面には給油ノズル3に接続さ
れた給油ホース5が引き出されている。給油ノズル3は
通常、装置本体2の側面に設けられたノズル掛け4に掛
止されており、例えば顧客の自動車が給油所に到着する
と、作業者は給油ノズル3をノズル掛け4から外し自動
車の燃料タンク6の給油口6aに給油ノズル3の吐出パ
イプ35を挿入して給油を行う。
【0011】給油ホース5は装置本体2内において、給
油系統の配管7に接続されている。配管7は地下タンク
(図示せず)に接続されており、配管7途中には流量計
10,給油ポンプ9が配設されている。
【0012】12は制御装置(吸引制御手段)で、給油
ノズル3の吐出パイプ35が給油口6aに挿入されて給
油ノズル3に設けられた開弁スイッチ(挿入信号発生手
段)22がオンになると、後述するよう燃料タンク6内
の油蒸気(ベーパ)が吸引され、これに基づく油種判定
を行う。そして、制御装置12は検出された燃料タンク
6の油種と予め設定された地下タンク(図示せず)に対
応する油種とが一致したとき、ポンプモータ13を起動
して給油ポンプ9を駆動する。給油ポンプ9の駆動によ
り地下タンク(図示せず)の油液は配管7を介して汲み
上げられ流量計10,給油ホース5を通過し、給油ノズ
ル3より燃料タンク6に給油される。
【0013】尚、給油時、流量計10は給油量を計測
し、流量パルス発信器10aが流量パルスを制御装置1
2へ出力する。そして、制御装置12は流量パルスを積
算し、給油量表示器14に給油量を表示する。
【0014】16は可橈性を有するベーパ吸引パイプ
(吸引管路)で、一端が給油ノズル3の吐出パイプ35
先端で開口し、給油ホース5に沿うよう例えば給油ホー
ス5の外周に一体的に保持されており、他端が装置本体
2内の油種判定・回収系統に接続されている。従って、
給油ノズル3の吐出パイプ35が給油口6aに挿入され
ると、燃料タンク6内のベーパがベーパ吸引パイプ16
の先端開口16aよりベーパ吸引パイプ16に流入す
る。
【0015】17は油種検出センサ(油種判定手段)
で、ベーパ吸引パイプ16の他端側に配設され、ベーパ
吸引パイプ16より吸引された油蒸気圧より油種を検出
する。油種検出センサ17としては、例えばベーパの蒸
気圧を検出する半導体式のガスセンサが使用される。燃
料タンク6内の残存液の油種(本実施例ではガソリン,
軽油)により飽和蒸気圧が異なり、ガソリンの方が軽油
よりも飽和蒸気圧が高い。従って、ガソリンのベーパが
吸引されたときセンサ17の出力は高くなり、軽油のベ
ーパが吸引されたときのセンサ17の出力は低くなる。
【0016】18は吸排ポンプ(吸引手段)で、配管2
0を介して上記センサ17の下流側と接続されている。
この吸排ポンプ18は後述するように油種検出時に燃料
タンク6内のベーパを吸引するように駆動され、給油完
了後にはベーパ吸引パイプ16内のベーパを給油ノズル
3側に排気するように駆動される。尚、吸排ポンプ18
には吸排気口18aが設けられており、油種検出時は吸
引されたベーパが吸排気口18aから排気され、給油完
了後には吸排気口18aから外気が吸引されてベーパ吸
引パイプ16内がパージされる。
【0017】給油ノズル3内に挿通されたベーパ吸引パ
イプ16の先端近傍には、図3に示すような、弁機構2
1が配設されている。この弁機構21は通常閉弁してお
り、給油ノズル3に設けられた開弁スイッチ(給油ノズ
ル挿入検出手段)22がオンに操作されたとき、図3の
ように開弁する。
【0018】従って、油種判定系統の概略構成は、図2
に示すようになっており、制御装置12は、給油ノズル
3が給油口6aに挿入されたときに弁機構21を開弁さ
せるための信号を発する開弁スイッチ22と、この弁機
構21とベーパ吸引パイプ16を介して接続された油種
検出センサ17と、ベーパ吸引パイプ16内の空気を吸
排する吸排ポンプ18と、給油ノズル3が掛止されるノ
ズル掛け4に設けられたノズルスイッチ(ノズル検出手
段)11と接続されている。
【0019】そして、制御装置12は、給油ノズル3が
ノズル掛け4から外されてノズルスイッチ11がオンに
切り換わると、吸排ポンプ18を起動させてベーパ吸引
パイプ16内を負圧にする。又、給油ノズル3の吐出パ
イプ35が給油口6aに挿入されて開弁スイッチ22が
オンに操作されると、弁機構21が図3に示すように開
弁してベーパ吸引パイプ16が連通し、燃料タンク6内
のベーパがベーパ吸引パイプ16を通過して油種検出セ
ンサ17に供給される。その結果、ベーパの油種と地下
タンク(図示せず)の油種とが一致した場合、ポンプモ
ータ13を起動させて地下タンクに貯蔵された油液を汲
み上げて給油ノズル3へ圧送する。
【0020】図3中、この弁機構21は、ベーパ吸引パ
イプ16に連通するように接続される筒状の導入パイプ
23と、導入パイプ23内の通路23aに挿入された弁
座部材24と、この弁座部材24の内部に形成された弁
室24a内で軸方向に摺動自在に設けられた弁体25
と、弁体25を閉弁方向に押圧するコイルバネ26と、
弁座部材24の端部より弁室24a内に突出するように
設けられたコイル27と、よりなる。尚、弁座部材24
は導入パイプ23内の通路23aに挿入されると、図3
中左側の端部が内側に突出するストッパ部23bに当接
し、且つ反対側の端部に通路23aに螺入されたリング
状の弁座押さえ34が当接して保持される。
【0021】弁座部材24は、左端側端面にベーパ流入
用開口28が穿設され、このベーパ流入用開口28の外
周にテーパ状の弁座29が形成されている。又、弁座部
材24の右端側には、コイルバネ26が当接するバネ受
け30と、弁室24aに連通するようにバネ受け30の
中央に穿設された中央口31と、弁座部材24の右端側
端面の開口するベーパ流出用開口32を横切り上記コイ
ル27を支持する支持部33とを有する。
【0022】弁体25は弁座部材24の弁座29に着座
又は離座する弁部25aと、弁部25aより軸方向に突
出する軸25bと、軸25bの端部に固着された板状の
バネ受け25cとよりなる。又、軸25bは永久磁石に
より形成されており、後述するようにコイル27が励磁
されると、開弁方向に吸引されて弁部25aが弁座29
から離間する。
【0023】上記弁機構21は図4に示すように通常閉
弁しており、給油ノズル3に設けられた開弁スイッチ2
2がオンに操作されたとき、図3のように開弁してベー
パの吸引を開始させて油種判定が可能となる。弁部25
aは弁室24aより小径であり、弁部25aが弁座29
から離間すると、ベーパがベーパ流入用開口28から弁
室24a内に流入し、バネ受け30の中央口31及びベ
ーパ流出用開口32を通過してベーパ吸引パイプ16に
流出する。
【0024】尚、弁機構21のコイルバネ26のバネ力
は、ベーパ吸引パイプ16内に発生する負圧よりも大き
な力で弁体25を閉弁方向に押圧しているため、弁機構
21は吸排ポンプ18が起動してベーパ吸引パイプ16
内の空気を吸引しても、開弁スイッチ22がオンに操作
されてコイル27が励磁されるまで開弁しない構成とな
っている。
【0025】ここで、図5,図6を併せ参照して制御装
置12が実行する処理につき説明する。
【0026】図5中、ステップS1(以下「ステップ」
を省略する)において、ノズルスイッチ11がオンに切
り換わったかどうかをチェックする。S1で給油ノズル
3がノズル掛け4から外されてノズルスイッチ11がオ
ンに切り換わると、S2に進み吸排ポンプ18を吸気駆
動させる。しかし、吸排ポンプ18が起動されても上記
弁機構21は動作されず閉弁状態にあるので、ベーパ吸
引パイプ16に空気が吸引されない。
【0027】次のS3では、給油ノズル3に設けられた
開弁スイッチ22がオンに切り換わったかどうかをチェ
ックする。即ち、作業者が給油ノズル3をノズル掛け4
から外して給油ノズル3の吐出パイプ35を燃料タンク
6の給油口6aに挿入したのち、開弁スイッチ22をオ
ンに操作すると、S4に進み弁機構21のコイル27を
励磁して前述のコイルバネ26のバネ力に抗して弁体2
5を吸引し、弁座29から弁体25を離間させて弁機構
21を開弁させる。そのため、燃料タンク6内のベーパ
がベーパ吸引パイプ16を介して油種検出センサ17に
供給される。
【0028】尚、給油ノズル3がノズル掛け4から外さ
れた時点で吸排ポンプ18が吸気駆動されるため、給油
ノズル3が給油口6aに挿入されるまでの間にベーパ吸
引パイプ16内の空気が吸排ポンプ18により吸引され
て、ベーパ吸引パイプ16内が負圧状態となっている。
従って、弁機構21が開弁されると、即座に燃料タンク
6内のベーパがベーパ吸引パイプ16に吸引され、その
分油種判定時間が短縮される。
【0029】又、給油ノズル3の吐出パイプ35が給油
口6aに挿入されてから弁機構21が開弁するため、給
油ノズル3を給油口6aに挿入する過程で周囲の雰囲気
を吸い込み、油種判定時に誤動作することが防止され
る。
【0030】上記弁機構21の開弁により、給油口6a
から吸引されたベーパが油種検出センサ17に供給され
る。次のS5では、油種検出センサ17による燃料タン
ク6の油種判定が行われているので、「油種判定中」を
報知(表示器に表示又はスピーカより音声により作業者
に知らせる)する。そして、S6に進み油種検出センサ
17から出力された信号に基づいて油種を判定処理を行
う。
【0031】S7においては、油種検出センサ17によ
り判定された油種が地下タンク(図示せず)の油種(予
め制御装置12に記憶されている)と一致するかどうか
をチェックする。油種が不一致のときは、S8に進みエ
ラー処理(例えばアラームを発生させて作業者に知らせ
る)を行う。 しかし、S7で、両油種が一致したとき
は、S9に進み「油種判定中」の報知を停止させ、S1
0で吸排ポンプ18の吸気動作を停止させる。続いて、
給油ポンプ9のポンプモータ13を起動させ、給油可能
状態にする(S11)。そして、S12で弁機構21の
コイル27を消磁し、コイルバネ26のバネ力により弁
体25を閉弁動作させる。
【0032】作業者が給油ノズル3のレバーを操作して
主弁(図示せず)を開弁すると、ポンプ9が起動されて
いるので、地下タンクから汲み上げられた油液が配管
7,給油ホース5,給油ノズル3を通過して燃料タンク
6に給液される。次のS13では、上記給液動作による
給液量が流量計10により計測され、流量パルス発信器
10aから出力された流量パルスをカウントする。
【0033】尚、S13の給油量計測処理はS14にお
いてノズルスイッチ11がオフになるまで行われる。
【0034】そして、S14で給油ノズル3がノズル掛
け4に戻されてノズルスイッチ11がオフに切り換わる
と、S15に進み給油ポンプ9のポンプモータ13を停
止させる。
【0035】次のS16では、クリーニングタイマをリ
セットしてタイマスタートさせる。続いてS17で弁機
構21のコイル27を励磁して弁体25を吸引し、弁座
29から弁体25を離間させて弁機構21を開弁させ
る。そして、吸排ポンプ18を排気駆動させる(S1
8)。これにより、吸排ポンプ18から圧送された外気
がパイプ20を通過して油種検出センサ17に供給さ
れ、さらにベーパ吸引パイプ16を通過して排気され
る。その結果、油種検出センサ17に付着したベーパが
パージされて油種検出センサ17の油種検出面(図示せ
ず)が清浄にクリーニングされる。
【0036】次のS19では、「クリーニング中」を報
知(表示器に表示又はスピーカより音声により作業者に
知らせる)させる。そして、S20において、ノズルス
イッチ11がオンに切り換えられたかどうかをチェック
する。つまり、油種検出センサ17のクリーニング中に
給油ノズル3がノズル掛け4から外されて次回の給油作
業に移ったかどうかを監視している。
【0037】S20で、もしノズルスイッチ11がオン
に切り換えられたときは、まだ油種検出センサ17のク
リーニング途中であり、誤検出を防止するためS21に
進みエラー処理(例えばアラームを発生させて作業者に
知らせる)を実行する。
【0038】S22では、クリーニングタイマのカウン
ト値が予め設定された所定時間に達したかどうかをみて
おり、その間ノズルスイッチ11がオンになったかどう
かをチェックする。
【0039】従って、S22において、クリーニングタ
イマのカウント値が所定時間になったとき、S23に進
み、吸排ポンプ18を停止させて油種検出センサ17の
クリーニングを停止させる。続いて、弁機構21のコイ
ル27を消磁し、コイルバネ26のバネ力により弁体2
5を閉弁動作させる(S24)。そして、「クリーニン
グ中」の報知を停止させる。
【0040】このように、給油ノズル3の吐出パイプ3
5が燃料タンク6の給油口6aに挿入されてから弁機構
21が開弁して燃料タンク6内のベーパが油種検出セン
サ17に供給されて燃料タンク6の油種を判定するた
め、給油ノズル3をノズル掛け4から給油口6aに挿入
するまでの間に空気中に浮遊するベーパが吸引されるこ
とがなく、油種検出センサ17が油種を誤検出すること
が防止される。そのため、油種検出センサ17による油
種検出がより正確となり、例えばガソリン用の燃料タン
ク6に軽油を給油したり、あるいは軽油用の燃料タンク
6にガソリンを給油してしまうといったコンタミネーシ
ョンが防止される。
【0041】尚、上記実施例では、給油ノズル3の吐出
パイプ35が燃料タンク6の給油口6aに挿入される
と、開弁スイッチ22がオンに操作されて弁機構21が
開弁する構成としたが、これに限らず、要は給油ノズル
3の吐出パイプ35が燃料タンク6の給油口6aに挿入
された状態で弁機構21が開弁すれば良い。そのため、
例えば上記開弁スイッチ22の代わりに給油ノズル3の
吐出パイプ35に光センサを設けておき、吐出パイプ3
5が給油口6aに挿入されると、光センサへの光が遮断
されてこれを検出し、光センサから検出信号が出力され
たとき弁機構21を開弁する構成としてもよい。
【0042】又、上記実施例では、弁機構21がコイル
バネ26のバネ力又はコイル27の電磁力により弁体2
5を開閉動作させる構成とされたが、これに限らず、要
は通常閉弁状態を保ち、給油ノズル3が給油口6aに挿
入されたとき開弁するように切り換わる構成であれば良
い。
【0043】又、上記実施例では、油種検出センサ17
の下流側に吸引手段としての吸排ポンプ18が設けられ
たが、これに限らず、例えば油種検出センサ17と弁機
構21との間に吸排ポンプ18を設ける構成としても良
いのは勿論である。
【0044】又、上記実施例では、地上設置型の給油装
置を一例として挙げたが、これに限らず、例えば給油ノ
ズル3を昇降させる懸垂式給油装置にも適用できるのは
勿論である。その場合、地上設置型のノズルスイッチ1
1の代わりに給油ノズル3を待機位置から給油位置へ降
下させる際の下降スイッチがオンにされたとき吸排ポン
プ18が吸気駆動され、給油ノズル3が給油口6aに挿
入されて挿入信号が出力されたとき弁機構21を開弁さ
せるようにする。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、本発明になる給油装置は、
給油ノズルがノズル掛けから外されると、ノズル検出手
段からの信号により吸引手段は駆動されるが、弁機構が
吸引管路を遮断しているので、吸引管路内には負圧が発
生し、給油作業開始に際して、給油ノズルがタンクの給
油口に挿入されたとき、挿入信号発生手段からの挿入信
号により前記弁機構を開弁作動させると、給油ノズルの
先端開口からタンク内に残留するベーパが吸引管路内の
負圧により即座に油種判定手段に供給することができ
る。そのため、給油ノズルをノズル掛けからタンクの給
油口に挿入するまでの間に空気中に浮遊するベーパが吸
引されることがなく、油種判定手段が油種を誤検出する
ことが防止される。よって、油種判定手段による油種検
出がより正確となり、油種検出の信頼性が高められてい
る。さらに、油種判定手段の出力に基づき判定されたタ
ンク内の残存油液の油種が送液手段から供給される油種
と一致したときには送液手段を駆動して、給油ノズルか
らタンクへの給油が開始されるため、タンク内の油種と
異なる油種を給油してしまうことを防止することができ
る等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】給油装置の構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の油種判定系統の系統図である。
【図3】弁機構の開弁状態を示す縦断面図である。
【図4】弁機構の閉弁状態を示す縦断面図である。
【図5】制御装置が実行する処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】図5に示す処理に続いて実行する処理を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】 1 給油装置 2 装置本体 3 給油ノズル 4 ノズル掛け 5 給油ホース 6 燃料タンク 9 ポンプ 10 流量計 12 制御装置 16 ベーパ吸引パイプ 17 油種検出センサ 18 吸排ポンプ 21 弁機構 22 開弁スイッチ 25 弁体 27 コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側が送液手段に連通されたホース
    と、 該ホースの先端に接続され、タンクの給油口に挿入され
    て前記送液手段により供給される油液を吐出する給油ノ
    ズルと、 一側がタンク内の油蒸気を採取するために該給油ノズル
    の先端側に開口し、他側は前記ホースに沿って延設され
    た吸引管路と、 該吸引管路を介して供給される前記吸引管路の一側開口
    周辺の雰囲気に基づき、前記給油ノズルが挿入されたタ
    ンク内の残存油液の油種を判定する油種判定手段と、 該油種判定手段の出力に基づき判定されたタンク内の残
    存油液の油種が前記送液手段から供給される油種と一致
    したときには前記送液手段を駆動する送液制御手段と、 を備えてなる給油装置において、 前記給油ノズルが予め定められた所定の収納位置から離
    脱させられたことを検出するノズル検出手段と、 前記給油ノズルがタンクの給油口に挿入されたときに挿
    入信号を出力する挿入信号発生手段と、 前記給油ノズル又はその近傍の前記吸引管路に設けら
    れ、該吸引管路の一側と他側との連通・遮断を行うため
    の常閉の弁機構と、 前記吸引管路の一側から他側へ前記開口周辺の雰囲気を
    吸引するために、該弁機構に対して吸引下流側に設けら
    れた吸引手段と、 前記ノズル検出手段からの検出信号により該吸引手段を
    吸引駆動する一方、前記挿入信号発生手段からの挿入信
    号により前記弁機構を開弁作動させる吸引制御手段と、 を設けてなることを特徴とする給油装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010002034A (ko) * 1999-06-10 2001-01-05 최제일 주유기의 증발기체 흡입장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010002034A (ko) * 1999-06-10 2001-01-05 최제일 주유기의 증발기체 흡입장치

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