JPH10330572A - 水性エマルジョン組成物およびそれを主成分とする接着剤 - Google Patents
水性エマルジョン組成物およびそれを主成分とする接着剤Info
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- JPH10330572A JPH10330572A JP15930797A JP15930797A JPH10330572A JP H10330572 A JPH10330572 A JP H10330572A JP 15930797 A JP15930797 A JP 15930797A JP 15930797 A JP15930797 A JP 15930797A JP H10330572 A JPH10330572 A JP H10330572A
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Abstract
着剤として使用した際に、優れた耐水接着強度を示す水
性エマルジョン組成物を提供する。 【解決手段】 側鎖にカルボニル基を含有する変性ポリ
ビニルアルコールを分散剤とし、エチレン性不飽和単量
体と分子中にカルボニル基を有するビニル系単量体から
選ばれた1種または2種以上のビニル系単量体を共重合
した重合体を分散質とする水性エマルジョンにヒドラジ
ン化合物を配合してなる。
Description
水性に優れた皮膜が得られ、しかも接着強度の優れた水
性エマルジョン組成物およびそれを主成分とする接着剤
に関するものである。
略記する)を分散剤(保護コロイド剤)として製造した
エマルジョンは各種安定性、接着強度などに優れている
ことから、古くより接着剤をはじめ、多くの用途で利用
されている。しかしながら、PVA自体が水溶性である
ため、上記エマルジョンから水分を蒸発させて得られる
皮膜は水に膨潤しやすく、その皮膜を水中に浸漬した場
合には膨潤、溶出が促進され、その耐水性が低いという
問題があった。
散剤とするエマルジョンから得られる皮膜の耐水性を高
めるために種々の方法が試みられてきた。例えば、PV
Aを分散剤とした水性エマルジョンおよびグリオキザー
ルなどの脂肪族アルデヒドからなる接着剤(特開昭55
−94937号公報)、PVA、水性エマルジョン、架
橋剤およびキトサンなどのアミノ化合物からなる接着剤
(特開平3−45678号公報)などが開示されている
が、これらの組成物の耐水性は十分でない。
高いエマルジョンとして、アセトアセチル基を有するP
VA系樹脂より製造される水性エマルジョンとヒドラジ
ン化合物からなる水系接着剤(特公平1−60192号
公報、特開平6−17272号公報)が開示されてい
る。また、本発明者らはジアセトンアクリルアミド共重
合変性PVAを分散剤として使用するエマルジョンとヒ
ドラジン化合物よりなる組成物を提案している(特願平
8−189905号)。これらのエマルジョン組成物を
乾燥して得られる皮膜の耐水性はかなり改善されている
が、水中に長時間浸漬すると、皮膜が膨潤し、接着剤と
して使用した場合、耐水接着強度がまだ不充分であると
いう問題があった。
従来技術の欠点を解消し、十分な耐水性および長時間水
中に浸漬した後も十分な接着強度を有する水性エマルジ
ョン組成物およびそれを主成分とする接着剤を提供する
ことを目的とするものである。
達成するものであって、側鎖にカルボニル基を含有する
変形PVAを分散剤とし、エチレン性不飽和単量体に分
子中にカルボニル基を有するビニル系単量体から選ばれ
た1種または2種以上のビニル系単量体を共重合した重
合体を分散質とする水性エマルジョンにヒドラジン化合
物を配合してなることを特徴とする水性エマルジョン組
成物およびそれを主成分とする接着剤を要旨とするもの
である。
発明の(A)成分において水性エマルジョンの分散剤と
して使用する側鎖にカルボニル基を含有する変性PVA
は、カルボニル基を有するビニル系単量体と脂肪族ビニ
ルエステル単量体とを共重合して得た重合体の鹸化物あ
るいはPVAにカルボニル化合物を付加させた付加物で
あり、例えばジアセトンアクリルアミド共重合変性PV
A、ジアセトンアクリレ−ト共重合変性PVA、ジアセ
トンメタクリレ−ト共重合変性PVA、アセト酢酸アリ
ル共重合変性PVA、ビニルメチルケトン共重合変性P
VA、ビニルエチルケトン共重合変性PVA、アセトア
セチル化PVAなどが例示され、中でもジアセトンアク
リルアミド共重合変性PVAが好ましい。なお、上記の
カルボニル基とは、ケトン基またはアルデヒド基を意味
し、カルボキシル基(-C0-OH)、カルボン酸のエステル
(-CO-OR)、アミド基(-CO-NH2)およびカルボン酸ア
ミド(-CO-NHR )中などの-CO-基を含まない。
カルボニル基を有するビニル系モノマ−の例としては、
ジアセトンアクリルアミド、ジアセトンアクリレ−ト、
ジアセトンメタクリレ−ト、アセト酢酸アリル、ビニル
メチルケトン、ビニルエチルケトンなどが挙げられ、中
でもジアセトンアクリルアミドが好ましい。
する脂肪族ビニルエステル単量体の例としては、ギ酸ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、バーサチック酸ビニルなどが挙げられ、中でも酢
酸ビニルが工業的に好ましい。
マ−と脂肪族ビニルエステル単量体との共重合方法とし
ては、従来より公知のバルク重合、溶液重合、懸濁重
合、乳化重合などの各種の重合方法が可能であり、中で
もメタノ−ルを溶媒として用いる溶液重合が工業的に好
ましい。また、上記の共重合体の鹸化方法としては、従
来より公知のアルカリ鹸化および酸鹸化を適用すること
ができ、中でも重合体のメタノ−ル溶液またはメタノ−
ルと水、酢酸メチル、ベンゼン等の混合溶液に水酸化ア
ルカリを添加して加アルコール分解する方法が工業的に
好ましい。
せた付加物の製造方法としては、PVAにジケテンを反
応させる方法(アセトアセチル化PVAの製法)などが
挙げられるが、これに限らない。
の変性度、重合度、鹸化度はPVA系樹脂の水溶性が損
なわれない範囲で特に制限はなく、変性基の種類によっ
て、また使用目的に応じて異なる。
性エマルジョンの分散質としては、エチレン性不飽和単
量体に分子中にカルボニル基を有するビニル系単量体が
少なくとも1種以上共重合されている重合体であること
が必須である。なお、このカルボニル基も前述のとおり
である。分子中にカルボニル基を有するビニル系単量体
としては、ジアセトンアクリルアミド、ジアセトンアク
リレート、ジアセトンメタクリレート、アセト酢酸アリ
ル、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトンが挙げら
れ、中でもジアセトンアクリルアミドあるいはアセト酢
酸アリルが好ましい。
ル系単量体と共重合させるエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、エチレン、プロピレン、イソプレンなど
のオレフィン、塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリ
デン、フッ化ビニルデンなどのハロゲン化オレフィン、
ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサ
チック酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどのビニルエステ
ル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどの
アクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸ドデシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなど
のメタクリル酸エステル、アクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル及びこれらの
4級化物、さらにはN,N−ジメチルアクリルアミドな
どのアクリルアミド系単量体、その他N−ビニルピロリ
ドン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどのジ
エン系単量体などが挙げられ、これらを単独あるいは2
種以上混合して用いることができる。
ル系単量体とエチレン性不飽和単量体との使用比率は使
用目的に応じて、任意の割合を選択することができる。
ンの製造方法としては、上記変性PVA系重合体の水溶
液を分散剤に用いて、公知の重合開始剤の存在下に前記
のカルボニル基を有するビニル系単量体とエチレン性不
飽和単量体とを一時または連続的に添加して乳化重合す
る方法、また、カルボニル基を有するビニル系単量体と
エチレン性不飽和単量体をPVA系重合体の水溶液を用
いて乳化した混合液を、連続的に重合反応系に添加する
方法などがあり、その他にも、PVA系樹脂以外のアニ
オン性、カチオン性およびノニオン性の界面活性剤を使
用して乳化重合して得た、カルボニル基を有するビニル
系単量体とエチレン性不飽和単量体の水性エマルジョン
に後添加で前記変性PVA系重合体を添加したものであ
ってもよい。
ルジョンの粘性を接着剤等の用途に適したものにするこ
とが大きな使用目的であり、使用目的に応じて任意に決
めることができる。その使用量は、通常、カルボニル基
を有するビニル系単量体とエチレン性不飽和単量体の重
合体100重量部に対して、1〜30重量部、好ましく
は2〜20重量部である。
ラジン化合物としては、各種のものが使用され、例えば
ヒドラジン、ヒドラジンヒドラート、ヒドラジンの1水
和物もしくは塩、フェニルヒドラジン、メチルヒドラジ
ン、エチルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、n−
ブチルヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、
プロピレン−1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4
−ジヒドラジンなどの芳香族もしくは脂肪族ヒドラジン
およびその塩、安息香酸ヒドラジド、ギ酸ヒドラジド、
酢酸ヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、n−酪酸ヒ
ドラジド、イソ酪酸ヒドラジド、n−吉草酸ヒドラジ
ド、イソ吉草酸ヒドラジド、ピバリン酸ヒドラジドなど
のモノカルボン酸ヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、
マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタ
ル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン
酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジ
ヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジドなどのジカルボン
酸ジヒドラジド、炭酸ジヒドラジンおよびN−アミノポ
リアクリルアミドなどのヒドラジノ基を有する高分子化
合物などが挙げられる。これらのヒドラジン化合物は、
単独または併用して使用してもよい。
添加量は特に制限がなく、使用目的に応じて決定される
が、通常(A)成分の水性エマルジョン中のカルボニル
基に対してモル比が0.1〜10であり、更に好ましく
はモル比が0.2〜5である。ヒドラジン化合物の添加
量が少ない場合には、耐水化効果が低くなり、また、多
すぎた場合、耐水化効果が飽和になるだけでなく、未反
応のヒドラジン化合物が耐水性を低くする恐れがある。
ニル基と(B)ヒドラジン化合物との反応は比較的急速
に起こるため、これらの混合比、使用温度等の条件によ
って架橋反応にともなうエマルジョン粘度の増加が起こ
り、作業性に問題が生じる場合がある。この場合には、
水溶性有機アミンまたはアンモニアを添加することによ
り、(A)のカルボニル基と(B)ヒドラジン化合物と
の反応を抑制し、エマルジョンの粘度変化を抑えること
ができる。
はアンモニアとしては、種々のものを使用することがで
きるが、水溶性有機アミンの例としては、モノエタノー
ルアミン、アミノエチルエタノールアミン、モノイソプ
ロパノールアミン、N−(2−ヒドロキシプロピル)−
エチレンジアミン、2−アミノ−1−ブタノ−ル、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール、3−アミノ−
1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−
プロパンジオール、トリス(ヒドロキシエチル)−アミ
ノメタン等の第一級アルカノールアミン、ジエタノール
アミン、メチルエタノールアミン、ブチルメタノールア
ミン、N−アセチルエタノールアミン、ジイソプロピル
アミン等の第二級アルカノールアミン、トリエタノール
アミン、メチルジエタノールアミン、ジエチルエタノー
ルアミン、エチルジエタノールアミン、トリイソプロパ
ノールアミン等の第三級アルカノールアミン、メチルア
ミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピ
ルアミン、アリルアミン、n−ブチルアミン、イソブチ
ルアミン、t−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等
の第一級アルキルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジイソプロピルアミン等の第二級アルキルアミ
ン、トリメチルアミン等の第三級アルキルアミンが挙げ
られる。水溶性有機アミン以外に、アンモニアを用いる
こともでき、これらは単独、あるいは2種類以上を組み
合わせて使用することができ、使用目的に応じて種類お
よびその添加量を選択することができる。
エマルジョンの分散剤として用いた変性PVAのカルボ
ニル基および水性エマルジョンの分散質として用いた共
重合体のカルボニル基とヒドラジン化合物の架橋反応に
より、耐水化されると推定される。
性エマルジョンとヒドラジン化合物の溶液を混合して、
各種の形状に成形(被着体への塗布等を含む)して乾燥
させる方法、一方の被着体に前記水性エマルジョンを塗
布し、もう一方にヒドラジン化合物の溶液を塗布し、両
被着体を貼り合わせる方法などが挙げられるが、これに
限定されるものではない。本発明の水性エマルジョン組
成物は、高度な耐水性を必要とする接着剤、塗料、繊維
加工剤、紙加工、各種バインダ−、成形物等の従来より
公知の水性エマルジョンの用途に特に有用である。特
に、前記組成物を主成分とする接着剤として好適であ
る。
に説明する。
性能は次のような方法で評価を行った。 1.皮膜の再乳化性(水滴試験) 水性エマルジョン組成物を乾燥して得られる皮膜に20
℃、湿度65%の条件下で、純水を一滴落とし、30分
放置し、再乳化して皮膜が白化しているかどうかを以下
の基準で評価した。 ○:まったく白化は見られない。 ×:再乳化による白化が起こる。
0mmの2片のカバ材を以下の接着条件で貼り合わせ、養
生後、JISK−6804の圧縮剪断強さ試験法に基づ
き、常態での接着強度および30℃の水中に3時間浸漬
を行った後の耐水接着強度を測定し、 以下の計算式で
常態接着強度に対する浸漬後の接着強度保持率を算出し
た。 (接着条件) 温度 :20±1℃ 圧縮時間:24時間 養生 :7日間 圧縮圧力:0.5〜0.7 MPa 塗布量:200g/m2 浸漬後の接着強度保持率(%)=(耐水接着強度/常態接着強度)×100
った。 ○:皮膜の再乳化が起こらず、耐水接着強度が1,00
0 kgf/cm2 以上であり、接着強度保持率が60%以上
である。 ×:皮膜の再乳化が起こるか、耐水接着強度が1,00
0 kgf/cm2 未満であるか、接着強度保持率が60%未
満である。
けたフラスコ中に、酢酸ビニル672重量部、ジアセト
ンアクリルアミド10重量部、およびメタノール178
重量部を仕込み、系内の窒素置換を行った後、内温を6
0℃まで昇温した。この系に2,2−アゾビスイソブチ
リロニトリル1重量部をメタノール50重量部に溶解し
た溶液を添加し、重合を開始した。重合開始後、5時間
かけて、ジアセトンアクリルアミド55重量部をメタノ
ール35重量部に溶解した溶液を一定速度を滴下し、6
時間後に重合禁止剤としてm−ジニトロベンゼンを添加
し、重合を停止した。重合収率は78%であった。得ら
れた反応混合物にメタノール蒸気を加えながら残存する
酢酸ビニルを留出し、ジアセトンアクリルアミド共重合
成分を含有する酢酸ビニル系重合体の50%メタノール
水溶液を得た。この混合物500重量部にメタノール5
0重量部と水酸化ナトリウムの4%メタノール溶液10
重量部とを加えてよく混合し、40℃で鹸化反応を行っ
た。得られたゲル状物を粉砕し、メタノールでよく洗浄
した後に乾燥して、ジアセトンアクリルアミド共重合変
性PVAを得た。この樹脂中のジアセトンアクリルアミ
ド単位の含有率は5.0モル%であり、20℃における
4%水溶液粘度は26.8 mPa・s 、鹸化度は98.4
モル%であった。
表1のようなジアセトンアクリルアミド共重合変性PV
Aを得た。
3モル%、20℃における4%水溶液粘度が21.0 m
Pa・s )をニーダーに100重量部仕込み、回転数10
0rpm で攪拌しながら、液状ジケテン12重量部を室温
で噴霧添加した後、60℃に昇温して3時間反応させ、
アセトアセチル化PVAを得た。この樹脂中のアセトア
セチル基の含有率は4.5モル%であり、20℃におけ
る4%水溶液粘度は22.4 mPa・s 、鹸化度は98.
3モル%であった。
により、合成例4と同様にて表1のようなアセトアセチ
ル化PVAを得た。
ガラス製重合容器にイオン交換水500重量部、合成例
1で得られた変性度5.0モル%のジアセトンアクリル
アミド共重合変性PVA系樹脂39重量部を仕込み、9
5℃で完全に溶解した。これを70℃まで冷却し、過硫
酸アンモニウム0.5重量部を添加し、窒素雰囲気下で
攪拌しながら、酢酸ビニル400重量部、ジアセトンア
クリルアミド50重量部の混合モノマーを2時間かけて
連続的に添加した後、80℃に昇温し、さらに2時間熟
成反応を行い、乳化重合を完結させ、酢酸ビニル−ジア
セトンアクリルアミド共重合エマルジョンを得た。
%アジピン酸ジヒドラジド水溶液5重量部を加え、よく
混合し水性エマルジョン組成物を作製した。
皮膜の水滴試験および水性エマルジョン組成物の耐水接
着強度を測定した。結果を表2に示す。
ず、耐水接着強度は1,450 gf /cm2 、浸漬後の接
着強度保持率も82%と良好な耐水性を示した。
に10%N−アミノポリアクリルアミド水溶液10重量
部添加した以外は実施例1と同様にして、水性エマルジ
ョン組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の
測定を行った。結果を表2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
性PVAの代わりに合成例2で得られた変性度1.0モ
ル%のジアセトンアクリルアミド共重合変性PVAを使
用した以外は実施例1と同様にして、水性エマルジョン
組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の測定
を行った。結果を表2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
性PVAの代わりに合成例3で得られた変性度8.0モ
ル%のジアセトンアクリルアミド共重合変性PVAを使
用した以外は実施例1と同様にして、水性エマルジョン
組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の測定
を行った。結果を表2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
性PVAを代わりに合成例4で得られた変性度4.5モ
ル%のアセトアセチル化PVAを使用した以外は実施例
2と同様にして、水性エマルジョン組成物を作製し、皮
膜の水滴試験、耐水接着強度の測定を行った。結果を表
2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持も高く、
良好な耐水性を示した。
性PVAの代わりに合成例5で得られた変性度2.5モ
ル%のアセトアセチル化PVAを使用した以外は実施例
1と同様にして、水性エマルジョン組成物を作製し、皮
膜の水滴試験、耐水接着強度の測定を行った。結果を表
2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
の比率をそれぞれ400重量部と50重量部から350
重量部と100重量部に変更した以外は実施例1と同様
にして、水性エマルジョン組成物を作製し、皮膜の水滴
試験、耐水接着強度の測定を行った。結果を表2に示
す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
0重量部の混合モノマーを酢酸ビニル400重量部とア
セト酢酸アリル50重量部に変更した以外は実施例2と
同様にして、水性エマルジョン組成物を作製し、皮膜の
水滴試験、耐水接着強度の測定を行った。結果を表2に
示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した
0重量部の混合モノマーをアクリル酸n−ブチル400
重量部とジアセトンアクリルアミド50重量部に変更し
た以外は実施例1と同様にして、水性エマルジョン組成
物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の測定を行
った。結果を表2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
0重量部の混合モノマーをメタクリル酸メチル200重
量部、アクリル酸2−エチルヘキシル200重量部およ
びアセト酢酸アリル50重量部に変更した以外は実施例
1と同様にして、水性エマルジョン組成物を作製し、皮
膜の水滴試験、耐水接着強度の測定を行った。結果を表
2に示す。
く、耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高
く、良好な耐水性を示した。
ドラジド水溶液5重量部と10%モノエタノールアミン
2重量部を添加した以外は実施例1と同様にして水性エ
マルジョン組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着
強度の測定を行った。結果を表2に示す。
く、耐水接着強度も高く、良好な耐水性を示した。ま
た、この水性エマルジョン組成物を20℃で放置したと
ころ、19日間流動性を維持した。実施例1の組成物が
2日間でゲル化したのに対し、水溶性有機アミンの添加
により、大幅にポットライフか改良されているにもかか
わらず、耐水性が阻害されていないことが明らかになっ
た。
ドラジド水溶液5重量部と10%モノエタノールアミン
2重量部を添加した以外は実施例9と同様にして水性エ
マルジョン組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着
強度の測定を行った。結果を表2に示す。
耐水接着強度および浸漬後の接着強度保持率も高く、良
好な耐水性を示した。また、この水性エマルジョン組成
物を20℃で放置したところ、21日間流動性を維持し
た。実施例9の組成物が3日間でゲル化したのに対し、
水溶性有機アミンの添加により、大幅にポットライフが
改良されているにもかかわらず、耐水性が阻害されてい
ないことが明らかになった。
性PVAの代わりに鹸化度98.5モル%、20℃にお
げる4%水溶液粘度が28.0 mPa・s の未変性PVA
を使用した以外は実施例1と同様にして、水性エマルジ
ョン組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の
測定を行った。結果を表2に示す。
による白化が起こり、耐水接着強度は240 kgf/c
m2 、浸漬後の接着強度保持率は22%と低く、耐水性
は劣っていた。
実施例1と同様にして、水性エマルジョン組成物を作製
し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の測定を行った。結
果を表2に示す。
よる白化が起こり、耐水接着強度および浸漬後の接着強
度保持率は低く、耐水性は劣っていた。
0重量部の混合モノマーの代わりに酢酸ビニル450重
量部を使用した以外は実施例1と同様にして、水性エマ
ルジョン組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強
度の測定を行った。結果を表2に示す。
起こらなかったが、耐水接着強度および浸漬後の接着強
度保持率は実施例1よりも低く、耐水性は十分でなかっ
た。
性PVAの代わりに鹸化度98.5モル%、20℃にお
ける4%水溶液粘度が28.0 mPa・s の未変性PVA
を使用した以外は実施例7と同様にして、水性エマルジ
ョン組成物を作製し、皮膜の水滴試験、耐水接着強度の
測定を行った。結果を表2に示す。
よる白化が起こり、耐水接着強度および浸漬後の接着強
度保持率は低く、耐水性は劣っていた。
ルアミド50重量部の混合モノマーの代わりにアクリル
酸n−ブチル450重量部を使用した以外は実施例7と
同様にして、水性エマルジョン組成物を作製し、皮膜の
水滴試験、耐水接着強度の測定を行った。結果を表2に
示す。
起こらなかったが、耐水接着強度および浸漬後の接着強
度保持率は実施例7よりも低く、耐水性は十分でなかっ
た。
燥皮膜の耐水性が優れており、高度な耐水性を必要とす
る接着剤、塗料、紙加工剤、各種バインダー、モルタル
混合剤等の広い用途で有用であり、中でも接着剤として
有用であるが、これに限られるものではない。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)側鎖にカルボニル基を含有する変
性ポリビニルアルコールを分散剤とし、エチレン性不飽
和単量体と分子中にカルボニル基を有するビニル系単量
体から選ばれた1種または2種以上のビニル系単量体を
共重合した重合体を分散質とする水性エマルジョンに
(B)ヒトラジン化合物を配合してなることを特徴する
水性エマルジョン組成物。 - 【請求項2】 側鎖にカルボニル基を有する変性ポリビ
ニルアルコールがジアセトンアクリルアミド共重合変性
ポリビニルアルコールであることを特徴する請求項1記
載の水性エマルジョン組成物。 - 【請求項3】 分子中にカルボニル基を有するビニル系
単量体がジアセトンアクリルアミドまたはアセト酢酸ア
リルであることを特徴する請求項1記載の水性エマルジ
ョン組成物。 - 【請求項4】 エチレン性不飽和単量体が酢酸ビニルで
あることを特徴する請求項1記載の水性エマルジョン組
成物。 - 【請求項5】 水溶性有機アミンまたはアンモニアを含
有することを特徴する請求項1記載の水性エマルジョン
組成物。 - 【請求項6】 請求項1の水性エマルジョン組成物を主
成分とすることを特徴とする接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15930797A JPH10330572A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 水性エマルジョン組成物およびそれを主成分とする接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15930797A JPH10330572A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 水性エマルジョン組成物およびそれを主成分とする接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10330572A true JPH10330572A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15690952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15930797A Pending JPH10330572A (ja) | 1997-06-03 | 1997-06-03 | 水性エマルジョン組成物およびそれを主成分とする接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH10330572A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 1997-06-03 JP JP15930797A patent/JPH10330572A/ja active Pending
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