JPH1087936A - ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを主成分とする紙コート剤 - Google Patents
ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを主成分とする紙コート剤Info
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- JPH1087936A JPH1087936A JP26657796A JP26657796A JPH1087936A JP H1087936 A JPH1087936 A JP H1087936A JP 26657796 A JP26657796 A JP 26657796A JP 26657796 A JP26657796 A JP 26657796A JP H1087936 A JPH1087936 A JP H1087936A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の製造設備で製造が可能で、その水溶液
に架橋剤が共存しても、ポットライフが長く、作業姓が
優れており、かつそれを比較低温で乾燥しても、優れた
耐水性を発揮するポリビニルアルコール系樹脂組成物お
よびそれを用いた紙コ−ト剤を提供する。 【解決手段】 (A)ジアセトンアクリルアミド単位を
0.1〜15モル%含有するジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール、(B)水溶性ヒドラ
ジン化合物及び(C)水溶性有機アミンまたはアンモニ
アを配合してなるポリビニルアルコール系樹脂組成物お
よびこれを主成分とする紙コ−ト剤。
に架橋剤が共存しても、ポットライフが長く、作業姓が
優れており、かつそれを比較低温で乾燥しても、優れた
耐水性を発揮するポリビニルアルコール系樹脂組成物お
よびそれを用いた紙コ−ト剤を提供する。 【解決手段】 (A)ジアセトンアクリルアミド単位を
0.1〜15モル%含有するジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール、(B)水溶性ヒドラ
ジン化合物及び(C)水溶性有機アミンまたはアンモニ
アを配合してなるポリビニルアルコール系樹脂組成物お
よびこれを主成分とする紙コ−ト剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業性と耐水性に
優れたポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを
主成分とする紙コ−ト剤に関するものである。
優れたポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを
主成分とする紙コ−ト剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリビニルアルコール(以
下、PVAと略記する)系樹脂は、その造膜性や皮膜強
度、および接着強度が優れていることから、紙コ−ト
剤、各種バインダ−、接着剤、乳化分散剤、繊維糊剤、
表面処理剤、フィルム等に広く使用されている。しか
し、PVA系樹脂は水溶性であるため、その皮膜および
組成物は耐水性が乏しく、従来より、これを改良するた
めに種々の方法が検討されてきた。
下、PVAと略記する)系樹脂は、その造膜性や皮膜強
度、および接着強度が優れていることから、紙コ−ト
剤、各種バインダ−、接着剤、乳化分散剤、繊維糊剤、
表面処理剤、フィルム等に広く使用されている。しか
し、PVA系樹脂は水溶性であるため、その皮膜および
組成物は耐水性が乏しく、従来より、これを改良するた
めに種々の方法が検討されてきた。
【0003】例えば、PVAにグリオキザ−ル等のジア
ルデヒド類、金属塩類などの架橋剤を添加し、耐水化す
る方法が知られているが、この方法で十分な耐水性を得
るためには、加熱処理や、酸触媒を用いた強酸条件での
処理が必要となり、使用することのできる用途が限られ
るほか、PVA水溶液に架橋剤を添加した場合の粘度安
定性が悪く、使用中にゲル化してしまう等の問題を有し
ている。また、PVAに尿素−ホルムアルデヒド樹脂、
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂等を添加する耐水化方
法なども知られているが、これらを添加した場合、高温
多湿下でホルムアルデヒドが遊離するため、安全性に問
題があり、また粘度安定性もよくなかった。
ルデヒド類、金属塩類などの架橋剤を添加し、耐水化す
る方法が知られているが、この方法で十分な耐水性を得
るためには、加熱処理や、酸触媒を用いた強酸条件での
処理が必要となり、使用することのできる用途が限られ
るほか、PVA水溶液に架橋剤を添加した場合の粘度安
定性が悪く、使用中にゲル化してしまう等の問題を有し
ている。また、PVAに尿素−ホルムアルデヒド樹脂、
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂等を添加する耐水化方
法なども知られているが、これらを添加した場合、高温
多湿下でホルムアルデヒドが遊離するため、安全性に問
題があり、また粘度安定性もよくなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、これらの問題点
を解決する方法として、アセトアセチル基を有するPV
Aにヒドラジン化合物を反応させる耐水化方法(特公平
1−60192号公報)が提案されており、さらに、ア
セトアセチル基を有するPVAを用いたエマルジョンに
ヒドラジン化合物を反応させる際に、水溶性有機アミン
を共存させてポットライフの長いエマルジョン組成物を
得る方法(特開平8−113687号公報)が提案され
ている。これらの耐水化方法は、加熱や強酸添加などの
特別な処理を必要とせず、ホルムアルデヒドなどの有害
物質の発生なども見られない。しかしながら、ここで使
用されるアセトアセチル化PVAを製造するには、PV
A系樹脂にジケテンを付加反応させたり、あるいはアセ
トアセチル基をエステル交換反応させるなどの複雑な製
造工程が必要となり、工業的に不利な方法である上に、
製品の均一性に問題があった。
を解決する方法として、アセトアセチル基を有するPV
Aにヒドラジン化合物を反応させる耐水化方法(特公平
1−60192号公報)が提案されており、さらに、ア
セトアセチル基を有するPVAを用いたエマルジョンに
ヒドラジン化合物を反応させる際に、水溶性有機アミン
を共存させてポットライフの長いエマルジョン組成物を
得る方法(特開平8−113687号公報)が提案され
ている。これらの耐水化方法は、加熱や強酸添加などの
特別な処理を必要とせず、ホルムアルデヒドなどの有害
物質の発生なども見られない。しかしながら、ここで使
用されるアセトアセチル化PVAを製造するには、PV
A系樹脂にジケテンを付加反応させたり、あるいはアセ
トアセチル基をエステル交換反応させるなどの複雑な製
造工程が必要となり、工業的に不利な方法である上に、
製品の均一性に問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の欠点を解
決し、現状のPVAの製造設備でも製造することが可能
で、その水溶液に架橋剤が共存しても、ポットライフが
長く、作業性が優れ、比較的低温で乾燥しても、優れた
耐水性を発揮する組成物およびそれを主成分とする紙コ
−ト剤を提供することを目的とするものである。
決し、現状のPVAの製造設備でも製造することが可能
で、その水溶液に架橋剤が共存しても、ポットライフが
長く、作業性が優れ、比較的低温で乾燥しても、優れた
耐水性を発揮する組成物およびそれを主成分とする紙コ
−ト剤を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ジアセ
トンアクリルアミド単位を0.1〜15モル%含有する
ジアセトンアクリルアミド共重合変性ポリビニルアルコ
ール、(B)水溶性ヒドラジン化合物および(C)水溶
性有機アミンまたはアンモニアを配合してなることを特
徴とするポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれ
を主成分とする紙コ−ト剤である。
トンアクリルアミド単位を0.1〜15モル%含有する
ジアセトンアクリルアミド共重合変性ポリビニルアルコ
ール、(B)水溶性ヒドラジン化合物および(C)水溶
性有機アミンまたはアンモニアを配合してなることを特
徴とするポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれ
を主成分とする紙コ−ト剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用されるジアセトンアクリルアミド共重合変
性PVA(A)は、脂肪酸ビニルエステルとジアセトン
アクリルアミドとを共重合して得た重合体を鹸化するな
どの公知の方法により製造することができる。
本発明で使用されるジアセトンアクリルアミド共重合変
性PVA(A)は、脂肪酸ビニルエステルとジアセトン
アクリルアミドとを共重合して得た重合体を鹸化するな
どの公知の方法により製造することができる。
【0008】上記の共重合に使用する脂肪酸ビニルエス
テルとして、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられ、中でも酢酸ビ
ニルが工業的に好ましい。
テルとして、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられ、中でも酢酸ビ
ニルが工業的に好ましい。
【0009】上記の脂肪酸ビニルエステルとジアセトン
アクリルアミドとの共重合方法は、従来より公知のバル
ク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの各種の重
合方法が可能であり、中でもメタノ−ルを溶剤として用
いる溶液重合が工業的に好ましい。
アクリルアミドとの共重合方法は、従来より公知のバル
ク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの各種の重
合方法が可能であり、中でもメタノ−ルを溶剤として用
いる溶液重合が工業的に好ましい。
【0010】脂肪酸ビニルエステルとジアセトンアクリ
クアミドとを共重合して得た重合体の鹸化方法は、従来
より公知のアルカリ鹸化および酸鹸化を適用することが
でき、中でも重合体のメタノ−ル溶液またはメタノ−ル
と水、酢酸メチル、ベンゼン等の混合溶液に水酸化アル
カリを添加して加アルコ−ル分解する方法が工業的に好
ましい。
クアミドとを共重合して得た重合体の鹸化方法は、従来
より公知のアルカリ鹸化および酸鹸化を適用することが
でき、中でも重合体のメタノ−ル溶液またはメタノ−ル
と水、酢酸メチル、ベンゼン等の混合溶液に水酸化アル
カリを添加して加アルコ−ル分解する方法が工業的に好
ましい。
【0011】本発明で使用されるジアセトンアクリルア
ミド共重合変性PVA(A)は、本発明の効果を阻害し
ない範囲で、脂肪酸ビニルエステルまたはジアセトンア
クリルアミドと共重合可能な、例えば、クロトン酸、ア
クリル酸、メタクリル酸などの不飽和モノカルボン酸お
よびそのエステル・塩・無水物・アミド・ニトリル類、
マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和ジカル
ボン酸およびその塩、マレイン酸モノメチル、イタコン
酸モノメチル等の不飽和二塩基酸モノアルキルエステル
類、炭素数2〜30のα−オレフィン類、アルキルビニ
ルエ−テル類、ビニルピロリドン類とともに共重合した
ものであっても良い。この他、得られたジアセトンアク
リルアミド共重合変性PVAを本発明の効果を阻害しな
い範囲でアセタ−ル化、ウレタン化、エ−テル化、グラ
フト化、リン酸エステル化などの反応によって後変性し
たものでも良い。
ミド共重合変性PVA(A)は、本発明の効果を阻害し
ない範囲で、脂肪酸ビニルエステルまたはジアセトンア
クリルアミドと共重合可能な、例えば、クロトン酸、ア
クリル酸、メタクリル酸などの不飽和モノカルボン酸お
よびそのエステル・塩・無水物・アミド・ニトリル類、
マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和ジカル
ボン酸およびその塩、マレイン酸モノメチル、イタコン
酸モノメチル等の不飽和二塩基酸モノアルキルエステル
類、炭素数2〜30のα−オレフィン類、アルキルビニ
ルエ−テル類、ビニルピロリドン類とともに共重合した
ものであっても良い。この他、得られたジアセトンアク
リルアミド共重合変性PVAを本発明の効果を阻害しな
い範囲でアセタ−ル化、ウレタン化、エ−テル化、グラ
フト化、リン酸エステル化などの反応によって後変性し
たものでも良い。
【0012】本発明で使用されるジアセトンアクリルア
ミド共重合変性PVA(A)のジアセトンアクリルアミ
ド単位の含有量は0.1〜15モル%の範囲であり、好
ましくは0.5〜10モル%である。ジアセトンアクリ
ルアミド単位の含有量が0.1モル%未満であると、耐
水化の目的を達成することができない。また、含有量が
15モル%を超えても、耐水化効果が飽和状態になるだ
けでなく、水溶性が低下し作業性に問題が生じる。
ミド共重合変性PVA(A)のジアセトンアクリルアミ
ド単位の含有量は0.1〜15モル%の範囲であり、好
ましくは0.5〜10モル%である。ジアセトンアクリ
ルアミド単位の含有量が0.1モル%未満であると、耐
水化の目的を達成することができない。また、含有量が
15モル%を超えても、耐水化効果が飽和状態になるだ
けでなく、水溶性が低下し作業性に問題が生じる。
【0013】また、本発明で使用されるジアセトンアク
リルアミド共重合変性PVA(A)の重合度、鹸化度は
特に制限されないが、20℃における4%水溶液粘度が
3mPa・s以上、鹸化度85モル%以上が好ましい。
リルアミド共重合変性PVA(A)の重合度、鹸化度は
特に制限されないが、20℃における4%水溶液粘度が
3mPa・s以上、鹸化度85モル%以上が好ましい。
【0014】本発明で使用される水溶性ヒドラジン化合
物(B)としては、各種のものが使用され、例えばヒド
ラジン、ヒドラジンヒドラ−ト、ヒドラジンの1水和物
もしくは塩、フェニルヒドラジン、メチルヒドラジン、
エチルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、n−ブチ
ルヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロ
ピレン−1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジ
ヒドラジンなどの芳香族もしくは脂肪族ヒドラジンおよ
びその塩、安息香酸ヒドラジド、ギ酸ヒドラジド、酢酸
ヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、n−酪酸ヒドラ
ジド、イソ酪酸ヒドラジド、n−吉草酸ヒドラジド、イ
ソ吉草酸ヒドラジド、ピバリン酸ヒドラジドなどのモノ
カルボン酸ヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン
酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジ
ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒ
ドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラ
ジド、イタコン酸ジヒドラジドなどのジカルボン酸ジヒ
ドラジドなどのジカルボン酸ジヒドラジド、炭酸ジヒド
ラジンおよびN−アミノポリアクリルアミドなどのヒド
ラジノ基を有する高分子化合物などが挙げられる。これ
らのヒドラジン化合物は、単独または併用して使用して
もよい。
物(B)としては、各種のものが使用され、例えばヒド
ラジン、ヒドラジンヒドラ−ト、ヒドラジンの1水和物
もしくは塩、フェニルヒドラジン、メチルヒドラジン、
エチルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、n−ブチ
ルヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジン、プロ
ピレン−1,3−ジヒドラジン、ブチレン−1,4−ジ
ヒドラジンなどの芳香族もしくは脂肪族ヒドラジンおよ
びその塩、安息香酸ヒドラジド、ギ酸ヒドラジド、酢酸
ヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、n−酪酸ヒドラ
ジド、イソ酪酸ヒドラジド、n−吉草酸ヒドラジド、イ
ソ吉草酸ヒドラジド、ピバリン酸ヒドラジドなどのモノ
カルボン酸ヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン
酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジ
ヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒ
ドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラ
ジド、イタコン酸ジヒドラジドなどのジカルボン酸ジヒ
ドラジドなどのジカルボン酸ジヒドラジド、炭酸ジヒド
ラジンおよびN−アミノポリアクリルアミドなどのヒド
ラジノ基を有する高分子化合物などが挙げられる。これ
らのヒドラジン化合物は、単独または併用して使用して
もよい。
【0015】中でも、数平均重合度30以上のN−アミ
ノポリアクリルアミドは該ポリビニルアルコ−ル系樹脂
の耐水化効果が特に高く、高分子であるために人体への
悪影響が少ないことからより好ましい。このN−アミノ
ポリアミドは、ポリアクリルアミドにヒドラジンヒドラ
−ドを反応させることにより製造することができ、ポリ
アクリルアミドのアミド基すべてがヒドラジンと反応し
ていても、未反応のアミド基が残存していてもよい。す
なわち、本発明で使用されるN−アミノポリアクリルア
ミドは、次の化学式で示される。
ノポリアクリルアミドは該ポリビニルアルコ−ル系樹脂
の耐水化効果が特に高く、高分子であるために人体への
悪影響が少ないことからより好ましい。このN−アミノ
ポリアミドは、ポリアクリルアミドにヒドラジンヒドラ
−ドを反応させることにより製造することができ、ポリ
アクリルアミドのアミド基すべてがヒドラジンと反応し
ていても、未反応のアミド基が残存していてもよい。す
なわち、本発明で使用されるN−アミノポリアクリルア
ミドは、次の化学式で示される。
【0016】
【化1】
【0017】なお、上記の化学式において、n=0.1
〜100モル%、m=0〜99.9モル%であることが
望ましい。すなわち、この場合のN−アミノポリアクリ
ルアミドにおけるヒドラジノ基の含有量は、0.1モル
%以上であることが望ましく、さらに好ましくは1モル
%以上である。
〜100モル%、m=0〜99.9モル%であることが
望ましい。すなわち、この場合のN−アミノポリアクリ
ルアミドにおけるヒドラジノ基の含有量は、0.1モル
%以上であることが望ましく、さらに好ましくは1モル
%以上である。
【0018】また、本発明で使用される水溶性ヒドラジ
ン化合物(B)の添加量は、種々の量とすることができ
るが、PVA樹脂100重量部に対して、0.1〜20
重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜15重量部
である。ヒドラジン化合物の添加量が0.1重量部未満
の場合には、耐水化効果が低く、また20重量部を超え
る場合には耐水化効果が飽和になるばかりでなく、未反
応のヒドラジン化合物が水中に溶出する恐れがある。
ン化合物(B)の添加量は、種々の量とすることができ
るが、PVA樹脂100重量部に対して、0.1〜20
重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜15重量部
である。ヒドラジン化合物の添加量が0.1重量部未満
の場合には、耐水化効果が低く、また20重量部を超え
る場合には耐水化効果が飽和になるばかりでなく、未反
応のヒドラジン化合物が水中に溶出する恐れがある。
【0019】本発明で使用される水溶性有機アミンまた
はアンモニア(C)としては、各種のものを使用するこ
とができるが、例えばモノエタノ−ルアミン、アミノエ
チルエタノ−ルアミン、モノイソプロパノ−ルアミン、
N−(2−ヒドロキシプロピル)−エチレンジアミン、
2−アミノ−1−ブタノ−ル、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノ−ル、3−アミノ−1−プロパノ−ル、
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、
トリス(ヒドロキシエチル)−アミノメタン等の第一級
アルカノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、メチルエタ
ノ−ルアミン、ブチルメタノ−ルアミン、N−アセチル
エタノ−ルアミン、ジイソプロピルアミン等の第二級ア
ルカノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン、メチルジエ
タノ−ルアミン、ジメチルエタノ−ルアミン、ジエチル
エタノ−ルアミン、エチルジエタノ−ルアミン、トリイ
ソプロパノ−ルアミン等の第三級アルカノ−ルアミン、
メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、アリルアミン、n−ブチルアミン、
イソブチルアミン、t−ブチルアミン、シクロヘキシル
アミン等の第一級アルキルアミン、ジメルアミン、ジエ
チルアミン、ジイソプロピルアミン等の第二級アルキル
アミン、トリメチルアミン等の第三級アルキルアミンが
挙げられる。この中でも、第一級の有機アミンがポット
ライフの改善効果が大きく、より好ましい。
はアンモニア(C)としては、各種のものを使用するこ
とができるが、例えばモノエタノ−ルアミン、アミノエ
チルエタノ−ルアミン、モノイソプロパノ−ルアミン、
N−(2−ヒドロキシプロピル)−エチレンジアミン、
2−アミノ−1−ブタノ−ル、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノ−ル、3−アミノ−1−プロパノ−ル、
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ−ル、
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ル、
トリス(ヒドロキシエチル)−アミノメタン等の第一級
アルカノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、メチルエタ
ノ−ルアミン、ブチルメタノ−ルアミン、N−アセチル
エタノ−ルアミン、ジイソプロピルアミン等の第二級ア
ルカノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミン、メチルジエ
タノ−ルアミン、ジメチルエタノ−ルアミン、ジエチル
エタノ−ルアミン、エチルジエタノ−ルアミン、トリイ
ソプロパノ−ルアミン等の第三級アルカノ−ルアミン、
メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、アリルアミン、n−ブチルアミン、
イソブチルアミン、t−ブチルアミン、シクロヘキシル
アミン等の第一級アルキルアミン、ジメルアミン、ジエ
チルアミン、ジイソプロピルアミン等の第二級アルキル
アミン、トリメチルアミン等の第三級アルキルアミンが
挙げられる。この中でも、第一級の有機アミンがポット
ライフの改善効果が大きく、より好ましい。
【0020】本発明で使用される水溶性有機アミンまた
はアンモニア(C)の添加量は、種々の量とすることが
でき、使用目的により選択することができるが、ヒドラ
ジン化合物(B)に対して等モル以上が望ましい。ヒド
ラジン化合物に対して、等モルより少ない場合、水溶性
有機アミンまたはアンモニアを添加しない場合に比べて
ポットライフは改善されるが、その効果は小さい。
はアンモニア(C)の添加量は、種々の量とすることが
でき、使用目的により選択することができるが、ヒドラ
ジン化合物(B)に対して等モル以上が望ましい。ヒド
ラジン化合物に対して、等モルより少ない場合、水溶性
有機アミンまたはアンモニアを添加しない場合に比べて
ポットライフは改善されるが、その効果は小さい。
【0021】本発明の組成物には、必要に応じて本発明
以外のPVAや澱粉、メチルセルロ−ス、カルボキシメ
チルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、ポリアクリル酸
誘導体、ゼラチン等の他の天然高分子、合成高分子、ク
レ−、カオリン、タルク、シリカ、炭酸カルシウム等の
無機充填剤、グリセリン、ソルビト−ル等の可塑剤、界
面活性剤、消泡剤、キレ−ト剤等の本発明の効果を損な
わない範囲で配合することができる。
以外のPVAや澱粉、メチルセルロ−ス、カルボキシメ
チルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、ポリアクリル酸
誘導体、ゼラチン等の他の天然高分子、合成高分子、ク
レ−、カオリン、タルク、シリカ、炭酸カルシウム等の
無機充填剤、グリセリン、ソルビト−ル等の可塑剤、界
面活性剤、消泡剤、キレ−ト剤等の本発明の効果を損な
わない範囲で配合することができる。
【0022】本発明の組成物は、通常、PVAと同様に
水に溶かして使用される。この際、ジアセトンアクリル
アミド共重合変性PVA(A)のジアセトンアクリルア
ミド単位とヒドラジン化合物(B)との反応が、水溶性
有機アミンまたはアンモニア(C)の非存在下では急速
に起こり、本発明の効果を発揮することが困難となるた
め、水溶性有機アミンまたはアンモニア(C)を予め含
有するジアセトンアクリルアミド共重合変性PVA系樹
脂(A)の水溶液にヒドラジン化合物(B)を添加し、
混合する方法が望ましい。
水に溶かして使用される。この際、ジアセトンアクリル
アミド共重合変性PVA(A)のジアセトンアクリルア
ミド単位とヒドラジン化合物(B)との反応が、水溶性
有機アミンまたはアンモニア(C)の非存在下では急速
に起こり、本発明の効果を発揮することが困難となるた
め、水溶性有機アミンまたはアンモニア(C)を予め含
有するジアセトンアクリルアミド共重合変性PVA系樹
脂(A)の水溶液にヒドラジン化合物(B)を添加し、
混合する方法が望ましい。
【0023】本発明の組成物は、その水溶液の状態では
該PVA系樹脂中のジアセトンアクリルアミド基とヒド
ラジン化合物との反応が抑制されており、その乾燥する
過程で、該PVA系樹脂中のジアセトンアクリルアミド
基とヒドラジン化合物が反応するものである。その際、
常温でも、加熱乾燥しても該PVA系樹脂の目的を達成
することができる。
該PVA系樹脂中のジアセトンアクリルアミド基とヒド
ラジン化合物との反応が抑制されており、その乾燥する
過程で、該PVA系樹脂中のジアセトンアクリルアミド
基とヒドラジン化合物が反応するものである。その際、
常温でも、加熱乾燥しても該PVA系樹脂の目的を達成
することができる。
【0024】本発明の組成物は、紙コ−ト剤、各種バイ
ンダ−、接着剤、乳化分散剤、繊維糊剤、表面処理剤、
フィルム等の高度の耐水性を要求される用途に有用であ
る。中でも、紙コ−ト剤として有用である。本発明の組
成物を紙コ−ト剤として使用する場合には、発明の組成
物の水溶液をエア−ナイフコ−タ−、ロ−ルブレ−ドコ
−タ−、ドクタ−ブレ−ドコ−タ−などの通常使用され
ている方法を用いて、一般上質紙のほか、撥水紙、感熱
紙、感圧紙、転写紙、防錆紙、剥離紙、着色紙、艶紙、
ア−ト紙、コ−ト紙、板紙、段ボ−ル紙等に塗工した
後、乾燥して使用される。塗工量は一般に乾燥重量が
0.1〜50g/m2 程度であるが、特にこれに制限さ
れるものではなく、使用目的に応じて決められる。
ンダ−、接着剤、乳化分散剤、繊維糊剤、表面処理剤、
フィルム等の高度の耐水性を要求される用途に有用であ
る。中でも、紙コ−ト剤として有用である。本発明の組
成物を紙コ−ト剤として使用する場合には、発明の組成
物の水溶液をエア−ナイフコ−タ−、ロ−ルブレ−ドコ
−タ−、ドクタ−ブレ−ドコ−タ−などの通常使用され
ている方法を用いて、一般上質紙のほか、撥水紙、感熱
紙、感圧紙、転写紙、防錆紙、剥離紙、着色紙、艶紙、
ア−ト紙、コ−ト紙、板紙、段ボ−ル紙等に塗工した
後、乾燥して使用される。塗工量は一般に乾燥重量が
0.1〜50g/m2 程度であるが、特にこれに制限さ
れるものではなく、使用目的に応じて決められる。
【0025】本発明において、水溶性有機アミンまたは
アンモニアの存在下で、ジアセトンアクリルアミド単位
を有するポリビニルアルコール系樹脂とヒドラジン化合
物の混合水溶液のポットライフが改善される作用機構に
ついては十分に解明されていないが、水溶性有機アミン
またはアンモニアが何らかの形で、ジアセトンアクリル
アミド単位とヒドラジン化合物との反応を阻害している
ものと考えられる。これらの混合水溶液は、乾燥の過程
で濃縮されると同時にジアセトンアクリルアミド単位と
ヒドラジン化合物が反応することにより、最終的に組成
物の耐水化が達成されると考えられる。
アンモニアの存在下で、ジアセトンアクリルアミド単位
を有するポリビニルアルコール系樹脂とヒドラジン化合
物の混合水溶液のポットライフが改善される作用機構に
ついては十分に解明されていないが、水溶性有機アミン
またはアンモニアが何らかの形で、ジアセトンアクリル
アミド単位とヒドラジン化合物との反応を阻害している
ものと考えられる。これらの混合水溶液は、乾燥の過程
で濃縮されると同時にジアセトンアクリルアミド単位と
ヒドラジン化合物が反応することにより、最終的に組成
物の耐水化が達成されると考えられる。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0027】.フィルムの耐水性試験 組成物の水溶液をポリエチレンテレフタレート製のシ−
ト上に流延して20℃、65%RH中で4日間乾燥し、
厚み100μのキャストフィルムを作製し、以下のよう
に熱水不溶分率を測定した。試料(乾燥重量W1 )を9
5℃の熱水に1時間浸漬して可溶成分を溶解させ、不溶
残留物を105℃で乾燥し、その重量W2 を測定して下
記の式(1)により算出した。 水不溶分率(%)=(W2 /W1 )×100 (1) .塗工紙の耐水性試験 組成物の5%水溶液を50g/m2 の上質紙に乾燥後の
塗工量が1g/m2になるようにワイヤ−バ−を用いて
塗工し、乾燥ドラムを使用して50℃で乾燥して塗工紙
を得た。上記塗工紙を20℃の水中に一昼夜浸漬した
後、指でこすって塗工物が溶出する程度を3段階にて判
定する耐水性の試験を行った。 ○:粘つきがない △:粘つきか多少ある ×:粘つきが多いが、塗工物が溶出している
ト上に流延して20℃、65%RH中で4日間乾燥し、
厚み100μのキャストフィルムを作製し、以下のよう
に熱水不溶分率を測定した。試料(乾燥重量W1 )を9
5℃の熱水に1時間浸漬して可溶成分を溶解させ、不溶
残留物を105℃で乾燥し、その重量W2 を測定して下
記の式(1)により算出した。 水不溶分率(%)=(W2 /W1 )×100 (1) .塗工紙の耐水性試験 組成物の5%水溶液を50g/m2 の上質紙に乾燥後の
塗工量が1g/m2になるようにワイヤ−バ−を用いて
塗工し、乾燥ドラムを使用して50℃で乾燥して塗工紙
を得た。上記塗工紙を20℃の水中に一昼夜浸漬した
後、指でこすって塗工物が溶出する程度を3段階にて判
定する耐水性の試験を行った。 ○:粘つきがない △:粘つきか多少ある ×:粘つきが多いが、塗工物が溶出している
【0028】.水溶液の安定性試験 組成物の水溶液を30℃で放置し、ゲル化するまでの時
間を測定した。 .総合評価 ◎:水溶液の粘度安定性および耐水性が共に非常に優れ
ている。 ○:水溶液の粘度安定性および耐水性が共に実用レベル
に達している。 ×:水溶液の粘度安定性、耐水性のどちらかあるいは両
方が実用レベルに達していない。
間を測定した。 .総合評価 ◎:水溶液の粘度安定性および耐水性が共に非常に優れ
ている。 ○:水溶液の粘度安定性および耐水性が共に実用レベル
に達している。 ×:水溶液の粘度安定性、耐水性のどちらかあるいは両
方が実用レベルに達していない。
【0029】ジアセトンアクリルアミド共重合変性PV
Aの合成例 合成例1 攪拌機、温度計、および滴下ロ−ト還流冷却器を取り付
けたフラスコ中に、酢酸ビニル672重量部、ジアセト
ンアクリルアミド10重量部、およびメタノ−ル178
重量部を仕込み、系内の窒素置換を行った後、内温を6
0℃まで昇温した。この系に2,2−アゾビスイソブチ
リロニトリル1重量部をメタノ−ル50重量部に溶解し
た溶液を添加し、重合を開始した。重合開始後、5時間
かけて、ジアセトンアクリルアミド55重量部をメタノ
−ル35重量部に溶解した溶液を一定速度で滴下し、6
時間後に重合禁止剤としてm−ジニトロベンゼンを添加
し、重合を停止した。重合収率は78%であった。得ら
れた反応混合物にメタノ−ル蒸気を加えながら残存する
酢酸ビニルを留出し、ジアセトンアクリルアミド共重合
成分を含有する酢酸ビニル系重合体の50%メタノ−ル
水溶液を得た。この混合物500重量部にメタノ−ル5
0重量部と水酸化ナトリウムの4%メタノ−ル溶液10
重量部とを加えてよく混合し、40℃で鹸化反応を行っ
た。得られたゲル状物を粉砕し、メタノ−ルでよく洗浄
した後に乾燥して、ジアセトンアクリルアミト共重合変
性PVAを得た。また、元素分析測定により、この樹脂
中のジアセトンアクリルアミド単位の含有率は5.0モ
ル%であることが判明した。この樹脂の20℃における
4%水溶液粘度は26.8mPa・s、鹸化度は98.
4モル%であった。なお、この粘度は、B型粘度計を用
いて60rpmの回転速度で測定した。
Aの合成例 合成例1 攪拌機、温度計、および滴下ロ−ト還流冷却器を取り付
けたフラスコ中に、酢酸ビニル672重量部、ジアセト
ンアクリルアミド10重量部、およびメタノ−ル178
重量部を仕込み、系内の窒素置換を行った後、内温を6
0℃まで昇温した。この系に2,2−アゾビスイソブチ
リロニトリル1重量部をメタノ−ル50重量部に溶解し
た溶液を添加し、重合を開始した。重合開始後、5時間
かけて、ジアセトンアクリルアミド55重量部をメタノ
−ル35重量部に溶解した溶液を一定速度で滴下し、6
時間後に重合禁止剤としてm−ジニトロベンゼンを添加
し、重合を停止した。重合収率は78%であった。得ら
れた反応混合物にメタノ−ル蒸気を加えながら残存する
酢酸ビニルを留出し、ジアセトンアクリルアミド共重合
成分を含有する酢酸ビニル系重合体の50%メタノ−ル
水溶液を得た。この混合物500重量部にメタノ−ル5
0重量部と水酸化ナトリウムの4%メタノ−ル溶液10
重量部とを加えてよく混合し、40℃で鹸化反応を行っ
た。得られたゲル状物を粉砕し、メタノ−ルでよく洗浄
した後に乾燥して、ジアセトンアクリルアミト共重合変
性PVAを得た。また、元素分析測定により、この樹脂
中のジアセトンアクリルアミド単位の含有率は5.0モ
ル%であることが判明した。この樹脂の20℃における
4%水溶液粘度は26.8mPa・s、鹸化度は98.
4モル%であった。なお、この粘度は、B型粘度計を用
いて60rpmの回転速度で測定した。
【0030】合成例2〜3 仕込み組成を変えることにより、合成例1と同様にして
表1のようなジアセトンアクリルアミド共重合変性ポリ
ビニルアルコールを得た。
表1のようなジアセトンアクリルアミド共重合変性ポリ
ビニルアルコールを得た。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1 合成例1で得られたジアセトンアクリルアミド共重合変
性ポリビニルアルコール系樹脂100重量部を900重
量部の水に溶解した水溶液に20%モノエタノ−ルアミ
ン10重量部を加え、よく混合した後、N−アミノポリ
アクリルアミド(大塚化学社製、ポリアクリル酸ヒドラ
ジドLタイプ、重合度100、ヒドラジノ基変性度1
0.0モル%)の10%水溶液50重量部を加え、再び
混合し、水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジン
とのモル比は、アミン/ヒドラジン=4.7であった。
この水溶液は30℃で、一カ月以上放置してもゲル化し
なかった。また、前述のようにして得られたキャストフ
ィルムの熱水不溶分率を調べたところ、98.8%であ
り、塗工紙の耐水性試験でも、表面の粘つきは、見られ
ず、耐水性が良好であった。結果を表2に示した。
性ポリビニルアルコール系樹脂100重量部を900重
量部の水に溶解した水溶液に20%モノエタノ−ルアミ
ン10重量部を加え、よく混合した後、N−アミノポリ
アクリルアミド(大塚化学社製、ポリアクリル酸ヒドラ
ジドLタイプ、重合度100、ヒドラジノ基変性度1
0.0モル%)の10%水溶液50重量部を加え、再び
混合し、水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジン
とのモル比は、アミン/ヒドラジン=4.7であった。
この水溶液は30℃で、一カ月以上放置してもゲル化し
なかった。また、前述のようにして得られたキャストフ
ィルムの熱水不溶分率を調べたところ、98.8%であ
り、塗工紙の耐水性試験でも、表面の粘つきは、見られ
ず、耐水性が良好であった。結果を表2に示した。
【0033】実施例2 20%モノエタノ−ルアミン水溶液の添加量を10重量
部から3重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモル比
は、アミン/ヒドラジン=1.4であった。これらにつ
いて、実施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャスト
フィルムおよび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表
2に示した。水溶液の安定性、耐水性は良好であった。
部から3重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモル比
は、アミン/ヒドラジン=1.4であった。これらにつ
いて、実施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャスト
フィルムおよび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表
2に示した。水溶液の安定性、耐水性は良好であった。
【0034】実施例3 10%N−アミノポリアクリルアミド水溶液の添加量を
50重量部から100重量部に変更した以外は実施例1
と同様にして水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラ
ジンのモル比は、アミン/ヒドラジン=2.4であっ
た。これらについて、実施例1と同様に水溶液の安定性
試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水性試験を行
った。結果を表2に示した。水溶液の安定性、耐水性は
良好であった。
50重量部から100重量部に変更した以外は実施例1
と同様にして水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラ
ジンのモル比は、アミン/ヒドラジン=2.4であっ
た。これらについて、実施例1と同様に水溶液の安定性
試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水性試験を行
った。結果を表2に示した。水溶液の安定性、耐水性は
良好であった。
【0035】実施例4 N−アミノポリアクリルアミドの10%水溶液50重量
部にかえて、アジピン酸ジヒドラジドの10%水溶液2
0重量部を添加した以外は実施例1と同様にして水溶液
を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモル比は、ア
ミン/ヒドラジン=1.4であった。これらについて、
実施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィル
ムおよび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示
した。水溶液の安定性、耐水性は良好であった。
部にかえて、アジピン酸ジヒドラジドの10%水溶液2
0重量部を添加した以外は実施例1と同様にして水溶液
を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモル比は、ア
ミン/ヒドラジン=1.4であった。これらについて、
実施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィル
ムおよび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示
した。水溶液の安定性、耐水性は良好であった。
【0036】実施例5 20%モノエタノ−ルアミン水溶液にかえて20%アミ
ノエチルエタノ−ルアミン水溶液10重量部を添加した
以外は実施例1と同様にして水溶液を作成した。なお、
アミンとヒドラジンのモル比は、アミン/ヒドラジン=
2.8であった。これらについて、実施例1と同様に水
溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐
水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
ノエチルエタノ−ルアミン水溶液10重量部を添加した
以外は実施例1と同様にして水溶液を作成した。なお、
アミンとヒドラジンのモル比は、アミン/ヒドラジン=
2.8であった。これらについて、実施例1と同様に水
溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐
水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
【0037】実施例6 20%モノエタノ−ルアミン水溶液にかえて20%アミ
ノエチルエタノ−ルアミン水溶液10重量部を添加した
以外は実施例1と同様にして水溶液を作成した。なお、
アミンとヒドラジンのモル比は、アミン/ヒドラジン=
2.8であった。これらについて、実施例1と同様に水
溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐
水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
ノエチルエタノ−ルアミン水溶液10重量部を添加した
以外は実施例1と同様にして水溶液を作成した。なお、
アミンとヒドラジンのモル比は、アミン/ヒドラジン=
2.8であった。これらについて、実施例1と同様に水
溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐
水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
【0038】実施例7 20%モノエタノ−ルアミン水溶液にかえて20%3−
アミノ−1プロパノ−ル水溶液10重量部を添加した以
外は実施例1と同様にして水溶液を作成した。なお、ア
ミンとヒドラミンのモル比は、アミン/ヒドラジン=
3.8であった。これらについて、実施例1と同様に水
溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐
水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
アミノ−1プロパノ−ル水溶液10重量部を添加した以
外は実施例1と同様にして水溶液を作成した。なお、ア
ミンとヒドラミンのモル比は、アミン/ヒドラジン=
3.8であった。これらについて、実施例1と同様に水
溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐
水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
【0039】実施例8 合成例1で得られたジアセトンアクリルアミド共重合変
性ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液にかえて、合成
例2で得られたジアセトンアクリルアミド共重合変性ポ
リビニルアルコール系樹脂(20℃における4%水溶液
粘度25.6mPa・s、鹸化度98.2モル%、変性
度1.0モル%)100重量部を900重量部の水に溶
解した水溶液を用いた以外は実施例1と同様にして水溶
液を作成した。これらについて、実施例1と同様に水溶
液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水
性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
性ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液にかえて、合成
例2で得られたジアセトンアクリルアミド共重合変性ポ
リビニルアルコール系樹脂(20℃における4%水溶液
粘度25.6mPa・s、鹸化度98.2モル%、変性
度1.0モル%)100重量部を900重量部の水に溶
解した水溶液を用いた以外は実施例1と同様にして水溶
液を作成した。これらについて、実施例1と同様に水溶
液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水
性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定
性、耐水性は良好であった。
【0040】実施例9 20%モノエタノ−ルアミン水溶液の添加量を10重量
部から1重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモル比
は、アミン/ヒドラジン=0.47であった。実施例1
と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび
塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示した。水
溶液は3日後にゲル化したが、耐水性は良好であった。
部から1重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモル比
は、アミン/ヒドラジン=0.47であった。実施例1
と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび
塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示した。水
溶液は3日後にゲル化したが、耐水性は良好であった。
【0041】実施例10 20%モノエタノ−ルアミン水溶液の添加量を10重量
部から1.5重量部に変更した以外は実施例1と同様に
して水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモ
ル比は、アミン/ヒドラジン=0.71であった。実施
例1と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルムお
よび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示し
た。水溶液は13日後にゲル化したが、耐水性は良好で
あった。
部から1.5重量部に変更した以外は実施例1と同様に
して水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンのモ
ル比は、アミン/ヒドラジン=0.71であった。実施
例1と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルムお
よび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示し
た。水溶液は13日後にゲル化したが、耐水性は良好で
あった。
【0042】実施例11 20%3−アミノ−1プロパノ−ル水溶液の添加量を1
0重量部から1重量部に変更した以外は実施例7と同様
にして水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンの
モル比は、アミン/ヒドラジン=0.38であった。実
施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルム
および塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示し
た。水溶液は2日後にゲル化したが、耐水性は良好であ
った。
0重量部から1重量部に変更した以外は実施例7と同様
にして水溶液を作成した。なお、アミンとヒドラジンの
モル比は、アミン/ヒドラジン=0.38であった。実
施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルム
および塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示し
た。水溶液は2日後にゲル化したが、耐水性は良好であ
った。
【0043】実施例12 20%モノエタノ−ルアミン水溶液にかえて10%アン
モニア水溶液10重量部を添加した以外は実施例1と同
様にして水溶液を作成した。なお、アンモニアとヒドラ
ジンのモル比は、アンモニア/ヒドラジン=3.6であ
った。実施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャスト
フィルムおよび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表
2に示した。水溶液の安定性、耐水性は良好であった。
モニア水溶液10重量部を添加した以外は実施例1と同
様にして水溶液を作成した。なお、アンモニアとヒドラ
ジンのモル比は、アンモニア/ヒドラジン=3.6であ
った。実施例1と同様に水溶液の安定性試験、キャスト
フィルムおよび塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表
2に示した。水溶液の安定性、耐水性は良好であった。
【0044】実施例13 10%アンモニア水溶液の添加量を10重量部から2重
量部に変更した以外は実施例12と同様にして水溶液を
作成した。なお、アンモニアとヒドラジンのモル比は、
アンモニア/ヒドラジン=0.72であった。実施例1
と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび
塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示した。水
溶液は3日後にゲル化したが、耐水性は良好であった。
量部に変更した以外は実施例12と同様にして水溶液を
作成した。なお、アンモニアとヒドラジンのモル比は、
アンモニア/ヒドラジン=0.72であった。実施例1
と同様に水溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび
塗工紙の耐水性試験を行った。結果を表2に示した。水
溶液は3日後にゲル化したが、耐水性は良好であった。
【0045】比較例1 モノエタノ−ルアミンおよびN−アミノポリアクリルア
ミドを添加しない以外は実施例1と同様にして水溶液を
作成した。これらについて、実施例1と同様に水溶液の
安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水性試
験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定性は良
好であったが、耐水性は悪いという結果となった。
ミドを添加しない以外は実施例1と同様にして水溶液を
作成した。これらについて、実施例1と同様に水溶液の
安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水性試
験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定性は良
好であったが、耐水性は悪いという結果となった。
【0046】比較例2 モノエタノ−ルアミンを添加しない以外は実施例1と同
様にして水溶液を作成した。この水溶液の安定性を調べ
たところ、約30分でゲル化が起こり、耐水性試験を行
うことができなかった。結果を表2に示した。
様にして水溶液を作成した。この水溶液の安定性を調べ
たところ、約30分でゲル化が起こり、耐水性試験を行
うことができなかった。結果を表2に示した。
【0047】比較例3 N−アミノポリアクリルアミドを添加しない以外は実施
例1と同様にして水溶液を作成した。実施例1と同様に
水溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の
耐水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安
定性は良好であったが、耐水性は悪いという結果となっ
た。
例1と同様にして水溶液を作成した。実施例1と同様に
水溶液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の
耐水性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安
定性は良好であったが、耐水性は悪いという結果となっ
た。
【0048】比較例4 合成例1で得られたジアセトンアクリルアミド共重合変
性ポリビニルアルコール系樹脂(重合度1,780、鹸
化度98.4モル%、変性度5.0モル%)の水溶液に
かえて、合成例3で得られたジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール系樹脂(20℃におけ
る4%水溶液粘度が25.3mPa・s、鹸化度98.
5モル%、変性度0.05モル%)100重量部を90
0重量部の水に溶解した水溶液を用いた以外は実施例1
と同様にして水溶液を作成した。実施例1と同様に水溶
液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水
性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定性
は良好であったが、耐水性は悪いという結果となった。
性ポリビニルアルコール系樹脂(重合度1,780、鹸
化度98.4モル%、変性度5.0モル%)の水溶液に
かえて、合成例3で得られたジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール系樹脂(20℃におけ
る4%水溶液粘度が25.3mPa・s、鹸化度98.
5モル%、変性度0.05モル%)100重量部を90
0重量部の水に溶解した水溶液を用いた以外は実施例1
と同様にして水溶液を作成した。実施例1と同様に水溶
液の安定性試験、キャストフィルムおよび塗工紙の耐水
性試験を行った。結果を表2に示した。水溶液の安定性
は良好であったが、耐水性は悪いという結果となった。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のPVA系樹脂組成物は、水溶液の状態で架橋剤が共存
する場合でも、ポットラインが長く、作業性が優れ、か
つその水溶液を比較低温で乾燥しても、十分な耐水効果
を得ることができる。本発明のPVA系樹脂組成物は紙
コ−ト剤として有用であり、特に熱処理が行えない感熱
紙のコ−ト剤として有用である。また耐水性を必要とす
るフィルム、成型物等のバインダ−、顔料やエマルジョ
ンの乳化・分散剤、紙・木工・織物等の接着剤、表面処
理剤としても有用であり、またこれに限られるものでは
ない。
のPVA系樹脂組成物は、水溶液の状態で架橋剤が共存
する場合でも、ポットラインが長く、作業性が優れ、か
つその水溶液を比較低温で乾燥しても、十分な耐水効果
を得ることができる。本発明のPVA系樹脂組成物は紙
コ−ト剤として有用であり、特に熱処理が行えない感熱
紙のコ−ト剤として有用である。また耐水性を必要とす
るフィルム、成型物等のバインダ−、顔料やエマルジョ
ンの乳化・分散剤、紙・木工・織物等の接着剤、表面処
理剤としても有用であり、またこれに限られるものでは
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D21H 19/20 D06M 13/34
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ジアセトンアクリルアミド単位を
0.1〜15モル%含有するジアセトンアクリルアミド
共重合変性ポリビニルアルコール、(B)水溶性ヒドラ
ジン化合物および(C)水溶性有機アミンまたはアンモ
ニアを配合してなることを特徴とするポリビニルアルコ
ール系樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載のポリビニルアルコール系樹
脂組成物の水溶液を主成分とすることを特徴とする紙コ
−ト剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26657796A JPH1087936A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを主成分とする紙コート剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26657796A JPH1087936A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを主成分とする紙コート剤 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1087936A true JPH1087936A (ja) | 1998-04-07 |
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ID=17432749
Family Applications (1)
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JP26657796A Pending JPH1087936A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを主成分とする紙コート剤 |
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JP (1) | JPH1087936A (ja) |
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- 1996-09-18 JP JP26657796A patent/JPH1087936A/ja active Pending
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