JPH10330474A - 芳香族ポリカーボネートの製法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製法

Info

Publication number
JPH10330474A
JPH10330474A JP10089793A JP8979398A JPH10330474A JP H10330474 A JPH10330474 A JP H10330474A JP 10089793 A JP10089793 A JP 10089793A JP 8979398 A JP8979398 A JP 8979398A JP H10330474 A JPH10330474 A JP H10330474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polycarbonate
molten polymer
temperature
aromatic
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10089793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2989578B2 (ja
Inventor
Kyosuke Komiya
強介 小宮
Kazumi Hasegawa
和美 長谷川
Muneaki Aminaka
宗明 網中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26425997&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH10330474(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP10089793A priority Critical patent/JP2989578B2/ja
Publication of JPH10330474A publication Critical patent/JPH10330474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989578B2 publication Critical patent/JP2989578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融重縮合法により芳香族ポリカーボネート
を製造するに際し、着色が少なく、微小異物も少ない高
品質の芳香族ポリカーボネートを押出機の負荷を高める
ことなく、フィルター目詰まりの問題も生じさせずに製
造する方法を提供する。 【解決手段】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
カーボネートから、移送配管を備えた1基または2基以
上の重合器を用い、溶融状態で重合して芳香族ポリカー
ボネートを製造する方法において、数平均分子量が60
00以上である溶融ポリマーを移送するに際し、該溶融
ポリマーを移送する移送配管の外壁面温度(t1 ℃)
と、該溶融ポリマーを製造した重合器内部の溶融ポリマ
ーの温度(t 2 ℃)との差[(t1 −t2 )℃]が、−
3℃以上50℃以下の範囲にあるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ポリカーボ
ネートの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、芳香族ポリカーボネートは、耐熱
性、耐衝撃性、透明性等に優れたエンジニアリングプラ
スチックとして、多くの分野において幅広く用いられて
いる。特に最近は、光ディスクの基板材料としての用途
を急速に拡大しつつある。この芳香族ポリカーボネート
の製造法については、従来、種々の重合法の研究が行な
われており、有機溶媒の存在下、芳香族ジヒドキシ化合
物、例えば、2,2,−ビス(4−ヒドキシフェニル)
プロパン(以下、ビスフェノールAという。)のアルカ
リ水溶液とホスゲンを反応させる界面重縮合は公知であ
る。この方法で用いる有機溶媒はハロゲン系有機溶媒で
あり、例えば、塩化メチレン、クロロベンゼン等が用い
られるが、特に塩化メチレンが主に用いられる。しか
し、残留する有機溶媒由来のハロゲンによる金型腐食や
成形品の着色等が起こり、後の用途に好ましくない影響
を与える。特に光ディスクの基板として芳香族ポリカー
ボネートを用いる場合には、残留するハロゲンは記録膜
を腐食しエラーの原因になるという点で致命的な問題と
なっていた。
【0003】一方、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリ
ールカーボネートとから、芳香族ポリカーボネートを製
造する方法としては、例えば、ビスフェノールAとジフ
ェニルカーボネートを溶融状態でエステル交換し、副生
するフェノールを抜き出しながら重合する溶融重縮合法
が公知である。溶融重縮合法は、界面重縮合法とは異な
り、溶媒を使用しない等の利点がある一方、着色のない
良好なカラーのポリマーを得ることが難しい上に、溶融
ポリマーの粘度が高いため、重合後のポリマーから異
物、特に光学的な微小異物を除去することが困難である
という問題があった。この様な光学的な微小異物は、光
学用途、特に光ディスクの基板等に使用する際、エラー
の原因になるため好ましくない。
【0004】従来、溶融重縮合法で異物の少ない芳香族
ポリカーボネートを製造するための種々の方法が開示さ
れている。例えば、特開平5−239334号公報に
は、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを触媒
の存在下に溶融重合させた後、反応生成物である芳香族
ポリカーボネートが溶融状態にある間に、添加剤を添加
し混練し場合によっては混練後ポリマーフィルターで濾
過することによって異物の少ない光学用ポリカーボネー
トを製造できることが記載されている。しかしながら、
この方法で1μm以上の比較的大きな異物を低減するこ
とは出来ても、1μm以下の微小異物を充分に減らすこ
とは困難である。また、絶対濾過精度が1μm以下のポ
リマーフィルターを用いることは、ポリカーボネートの
溶融粘度が高いために押出機の負荷が極めて大きくなる
上に、目詰まりも早く現実的でない。事実、実施例で用
いているポリマーフィルターは濾過精度5μmであり、
1μm以下の異物量については全く記載されていない。
【0005】特開平6−234845号公報には、少な
くとも2基の反応器を直列に用いて、芳香族ジヒドキシ
化合物と炭酸ジエステルとを溶融重合する際、最終反応
器より前及び最終反応器出口の各々に少なくとも1基の
フィルターを設ける方法が記載されている。該公報にお
いても、最終反応器出口に設けられるフィルターの絶対
濾過精度は5μm以上であり、1μm以下の微小異物を
減らすことは出来ない。また、特開平7−207015
号公報記載の方法では、芳香族ジヒドロキシ化合物とジ
アリールカーボネートとをフタルイミドリチウム等の存
在下で重合することによって、副反応が抑制され、分岐
反応に起因する不溶物異物の精製を抑制することは出来
ても1μm以下の微小異物を充分に低減することはでき
ない。
【0006】すなわち従来、1μm以下の微小異物の少
ない芳香族ポリカーボネートを溶融重縮合で製造する方
法については全く知られていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融重縮合
法により芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、着
色が少なく、微小異物も少ない高品質の芳香族ポリカー
ボネートを押出機の負荷を高めることなく、フィルター
目詰まりの問題も生じさせずに製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を進めた結果、特定分子量以上
の芳香族ポリカーボネートプレポリマー、及び/又は芳
香族ポリカーボネートを移送する配管の外壁面温度を適
正化することによりその目的を達成出来ることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。
【0009】すなわち、本発明は、以下の通りである。 (イ)芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネ
ートから、移送配管を備えた1基または2基以上の重合
器を用い、溶融状態で重合して芳香族ポリカーボネート
を製造する方法において、数平均分子量が6000以上
である溶融ポリマーを移送するに際し、該溶融ポリマー
を移送する移送配管の外壁面温度(t1℃)と、該溶融
ポリマーを製造した重合器内部の溶融ポリマーの温度
(t2 ℃)との差[(t1 −t2 )℃]が、−3℃以上
50℃以下の範囲にあるようにすることを特徴とする芳
香族ポリカーボネートの製法。
【0010】(ロ) 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリ
ールカーボネートから移送配管を備えた1基叉は2基以
上の重合器を用い、溶融状態で重合して芳香族ポリカー
ボネートを製造する方法において、芳香族ヒドロキシ化
合物の反応率が5〜90%である芳香族ポリカーボネー
トプレポリマー中に存在する微小異物を絶対濾過精度
0.1〜0.5μmのフィルターで除去すること、及び
数平均分子量が6000以上である溶融ポリマーを移送
するに際し、該溶融ポリマーを移送する移送配管の外壁
面温度(t1 ℃)と、該溶融ポリマーを製造した重合器
内部の溶融ポリマーの温度(t2 ℃)との差[(t1
2 )℃]が、−3℃以上50℃以下の範囲にあるよう
にすることを特徴とする芳香族ポリカーボネートの製
法。
【0011】(ハ)t2 ℃が、230℃以上320℃以
下であることを特徴とする、上記(イ)又は(ロ)記載
の芳香族ポリカーボネートの製法。 (ニ)上記(イ)、(ロ)又は(ハ)記載の芳香族ポリ
カーボネートの製法で得られた芳香族ポリカーボネー
ト。従来、微小異物の混入経路、又は生成経路について
はほとんど明らかになっておらず、異物を低減するため
には、フィルターにより生成した異物を除去する方法が
主にとられてきた。ところが本発明者らが鋭意検討した
結果、意外にも数平均分子量6000以上の溶融ポリマ
ーを移送するための配管のポリマー接触壁面温度が微小
異物の生成に関わっており、これを適正化することによ
り微小異物の発生が少なくなり、かつ着色も少ない高品
質の芳香族ポリカーボネートを製造できることが明らか
となったのである。
【0012】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明において、芳香族ジヒドロキシ化合物とはHO−A
r−OHで示される化合物である(式中、Arは2価の
芳香族基を表す。)。本発明において、芳香族ジヒドロ
キシ化合物とは、HO−Ar−OHで示される化合物で
ある(式中、Arは2価の芳香族基を表す。)。
【0013】芳香族基Arは、好ましくは例えば、−A
1 −Y−Ar2 −で示される2価の芳香族基である
(式中、Ar1 及びAr2 は、各々独立にそれぞれ炭素
数5〜70を有する2価の炭素環式又は複素環式芳香族
基を表し、Yは炭素数1〜30を有する2価のアルカン
基を表す。)。2価の芳香族基Ar1 、Ar2 におい
て、1つ以上の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない
他の置換基、例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10の
アルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル
基、フェノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、
アミド基、ニトロ基などによって置換されたものであっ
ても良い。
【0014】複素環式芳香族基の好ましい具体例として
は、1ないし複数の環形成窒素原子、酸素原子又は硫黄
原子を有する芳香族基を挙げる事ができる。2価の芳香
族基Ar1 、Ar2 は、例えば、置換又は非置換のフェ
ニレン、置換又は非置換のビフェニレン、置換または非
置換のピリジレンなどの基を表す。ここでの置換基は前
述のとおりである。
【0015】2価のアルカン基Yは、例えば、下記化1
で示される有機基である。
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、各々
独立に水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜
10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシクロア
ルキル基、環構成炭素数5〜10の炭素環式芳香族基、
炭素数6〜10の炭素環式アラルキル基を表す。kは3
〜11の整数を表し、R5 およびR6 は、各Xについて
個々に選択され、お互いに独立に、水素または炭素数1
〜6のアルキル基を表し、Xは炭素を表す。また、
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 において、一つ以
上の水素原子が反応に悪影響を及ぼさない範囲で他の置
換基、例えばハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェ
ノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド
基、ニトロ基等によって置換されたものであっても良
い。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化2で示されるものが挙げられる。
【0018】
【化2】
【0019】(式中、R7 、R8 は、各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基またはフェニル基であって、mおよびn
は1〜4の整数で、mが2〜4の場合には各R7 はそれ
ぞれ同一でも異なるものであってもよいし、nが2〜4
の場合には各R8 はそれぞれ同一でも異なるものであっ
てもよい。) さらに、2価の芳香族基Arは、−Ar1 −Z−Ar2
−で示されるものであっても良い。(式中、Ar1 、A
2 は前述の通りで、Zは単結合又は−O−、−CO
−、−S−、−SO2 −、−SO−、−COO−、−C
ON(R1 )−などの2価の基を表す。ただし、R1
前述のとおりである。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化3で示されるものが挙げられる。
【0020】
【化3】
【0021】(式中、R7 、R8 、mおよびnは、前述
のとおりである。) さらに、2価の芳香族基Arの具体例としては、置換ま
たは非置換のフェニレン、置換または非置換のナフチレ
ン、置換または非置換のピリジレン等が挙げられる。本
発明で用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は、単一種
類でも2種類以上でもかまわない。芳香族ジヒドロキシ
化合物の代表的な例としてはビスフェノールAが挙げら
れる。
【0022】本発明で用いられるジアリールカーボネー
トは、下記化4で表される。
【0023】
【化4】
【0024】(式中、Ar3 、Ar4 はそれぞれ1価の
芳香族基を表す。) Ar3 及びAr4 は、1価の炭素環式又は複素環式芳香
族基を表すが、このAr3 、Ar4 において、1つ以上
の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の置換基、
例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキ
シ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニ
トロ基などによって置換されたものであっても良い。A
3 、Ar4 は同じものであっても良いし、異なるもの
であっても良い。
【0025】1価の芳香族基Ar3 及びAr4 の代表例
としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ピ
リジル基を挙げる事ができる。これらは、上述の1種以
上の置換基で置換されたものでも良い。好ましいAr3
及びAr4 としては、それぞれ例えば、下記化5などが
挙げられる。
【0026】
【化5】
【0027】ジアリールカーボネートの代表的な例とし
ては、下記化6で示される置換または非置換のジフェニ
ルカーボネート類を挙げる事ができる。
【0028】
【化6】
【0029】(式中、R9 及びR10は、各々独立に水素
原子、炭素数1〜10を有するアルキル基、炭素数1〜
10を有するアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基又はフェニル基を示し、p及びqは1〜
5の整数で、pが2以上の場合には、各R9 はそれぞれ
異なるものであっても良いし、qが2以上の場合には、
各R10は、それぞれ異なるものであっても良い。) このジフェニルカーボネート類の中でも、非置換のジフ
ェニルカーボネートや、ジトリルカーボネート、ジ−t
−ブチルフェニルカーボネートのような低級アルキル置
換ジフェニルカーボネートなどの対称型ジアリールカー
ボネートが好ましいが、特にもっとも簡単な構造のジア
リールカーボネートであるジフェニルカーボネートが好
適である。
【0030】これらのジアリールカーボネート類は単独
で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良
い。芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネー
トとの使用割合(仕込比率)は、用いられる芳香族ジヒ
ドロキシ化合物とジアリールカーボネートの種類や、重
合温度その他の重合条件によって異なるが、ジアリール
カーボネートは芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対し
て、通常0.9〜2.5モル、好ましくは0.95〜
2.0モル、より好ましくは0.98〜1.5モルの割
合で用いられる。
【0031】本発明の方法で得られる芳香族ポリカーボ
ネートの数平均分子量は、通常6000〜100000
の範囲であり、好ましくは6000〜30000の範囲
である。本発明の芳香族ポリカーボネートは、上記のよ
うな芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネー
トとから、触媒の存在下もしくは不存在下で、減圧下お
よび/または不活性ガスフロー下で加熱しながら溶融状
態でエステル交換反応にて重縮合する方法であり、その
重合器には特に制限はない。例えば、攪拌槽型反応器、
薄膜反応器、遠心式薄膜蒸発反応器、表面更新型二軸混
練反応器、二軸横型攪拌反応器、濡れ壁式反応器、自由
落下させながら重合する多孔板型反応器、ガイドに沿わ
せて落下させながら重合するガイド付多孔板型反応器等
を用い、これらを単独もしくは組み合わせた重合器が用
いられる。
【0032】ガイド付多孔板型反応器におけるガイドと
は、断面の外周の平均長さに対する、該断面と垂直方向
の長さの比率が非常に大きい材料を表すものである。該
比率に特に制限はないが、通常10〜1000000の
範囲であり、好ましくは50〜100000の範囲であ
る。断面の形状に特に制限はなく、通常、円状、長円
状、三角形状、四角形状、多角形状、星形状などの形状
から選ばれる。断面の形状は長さ方向に同一であっても
良いし異なっていてもかまわない。また、ガイドは中空
状のものであっても良い。ガイドは、針金状等の単一な
ものであっても良いが、捩り合わせる等の方法によって
複数組み合わせたものであっても構まわない。ガイドの
表面は平滑であっても凹凸があるものであっても良く、
部分的に突起等を有するものであってもかまわない。ガ
イドの材質に特に制限はないが、通常、ステンレススチ
ール製、カーボンスチール製、ハステロイ製、ニッケル
製、チタン製、クロム製、及びその他の合金製等の金属
や、耐熱性の高いポリマー材料等の中から選ばれる。ま
た、ガイドの表面は、メッキ、ライニング、不働態処
理、酸洗浄、フェノール洗浄等必要に応じて種々の処理
がなされても構わない。ガイドは、多孔板の孔に直接接
続していても良いし、孔から離れていても良い。好まし
い具体例としては、多孔板の各孔の中心部付近に各ガイ
ドが貫通して接続しているもの、多孔板の各孔の外周部
分にガイドが接続しているもの等が挙げられる。ガイド
の下端は、重合器のボトム液面に接していても良いし、
離れていても構わない。また、重合後、芳香族ポリカー
ボネートが溶融状態にある間に安定剤、添加剤等を添加
するための装置として、押出機やポリマーミキサー等を
重合器と組み合わせて用いることも好ましい方法であ
る。
【0033】本発明において、芳香族ジヒドロキシ化合
物とジアリールカーボネートとを反応させて芳香族ポリ
カーボネートを製造するに当たり、反応の温度は、通常
50〜350℃、好ましくは150〜320℃の温度の
範囲で選ばれる。重合の進行と共に重合温度を次第に高
めていくことも好ましい方法である。例えば、数平均分
子量500未満の溶融ポリマーを製造する場合には20
0℃未満の反応温度が好ましく、数平均分子量が500
以上の溶融ポリマーを製造する場合には200℃以上の
反応温度が好ましい。数平均分子量が6000以上の溶
融ポリマーを製造する重合器内部の該溶融ポリマーの温
度(t2 ℃)は、230℃以上、320℃以下であるこ
とが好ましい。この範囲より低い温度の場合も高い温度
の場合も、微小異物が多くなる。重合器内部の該溶融ポ
リマーの温度(t2 ℃)を測定する方法としては、重合
器内の該溶融ポリマー内に鞘管を設け、熱電対等の温度
計により測定したり、鞘管に入れずに直接重合器内の該
溶融ポリマー内に温度計を差し込み測定する方法等が挙
げられる。
【0034】反応の進行にともなって、芳香族モノヒド
ロキシ化合物が生成してくるが、これを反応系外へ除去
する事によって反応速度が高められる。従って、窒素、
アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素や低級炭化水素ガスな
ど反応に悪影響を及ぼさない不活性なガスを導入して、
生成してくる該芳香族モノヒドロキシ化合物をこれらの
ガスに同伴させて除去する方法や、減圧下に反応を行う
方法などが好ましく用いられる。好ましい反応圧力は、
分子量によっても異なり、重合初期には10mmHg
(1330Pa)〜常圧の範囲が好ましく、重合後期に
は、20mmHg(2660Pa)以下、特に10mm
Hg(1330Pa)以下が好ましく、2mmHg(2
66Pa)以下とすることが更に好ましい。
【0035】溶融重縮合反応は、触媒を加えずに実施す
る事ができるが、重合速度を高めるため、必要に応じて
触媒の存在下で行われる。重合触媒としては、この分野
で用いられているものであれば特に制限はないが、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金
属の水酸化物類;水素化アルミニウムリチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニ
ウムなどのホウ素やアルミニウムの水素化物のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、第四級アンモニウム塩
類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシ
ウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素
化合物類;リチウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カルシウムメトキシドなどのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属のアルコキシド類;リチウムフェノキシ
ド、ナトリウムフェノキシド、マグネシウムフェノキシ
ド、LiO−Ar−OLi、NaO−Ar−ONa(A
rはアリール基)などのアルカリ金属またはアルカリ土
類金属のアリーロキシド類;酢酸リチウム、酢酸カルシ
ウム、安息香酸ナトリウムなどのアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の有機酸塩類;酸化亜鉛、酢酸亜鉛、亜
鉛フェノキシドなどの亜鉛化合物類;酸化ホウ素、ホウ
酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリ
ブチル、ホウ酸トリフェニル、(R 1 R 2 R 3 R 4)NB(R
1 R 2 R 3 R 4)で表されるアンモニウムレート類、(R 1
R 2 R 3 R 4)PB(R 1 R 2 R 3 R 4)で表されるホスホニ
ウムボート類(R 1 、R 2 、R 3 、R 4 は前記化1の説
明通りである。)などのホウ素の化合物類;酸化ケイ
素、ケイ酸ナトリウム、テトラアルキルケイ素、テトラ
アリールケイ素、ジフェニル−エチル−エトキシケイ素
などのケイ素の化合物類;酸化ゲルマニウム、四塩化ゲ
ルマニウム、ゲルマニウムエトキシド、ゲルマニウムフ
ェノキシドなどのゲルマニウムの化合物類;酸化スズ、
ジアルキルスズオキシド、ジアルキルスズカルボキシレ
ート、酢酸スズ、エチルスズトリブトキシドなどのアル
コキシ基またはアリーロキシ基と結合したスズ化合物、
有機スズ化合物などのスズの化合物類;酸化鉛、酢酸
鉛、炭酸鉛、塩基性炭酸塩、鉛及び有機鉛のアルコキシ
ドまたはアリーロキシドなどの鉛の化合物;第四級アン
モニウム塩、第四級ホスホニウム塩、第四級アルソニウ
ム塩などのオニウム化合物類;酸化アンチモン、酢酸ア
ンチモンなどのアンチモンの化合物類;酢酸マンガン、
炭酸マンガン、ホウ酸マンガンなどのマンガンの化合物
類;酸化チタン、チタンのアルコキシドまたはアリーロ
キシドなどのチタンの化合物類;酢酸ジルコニウム、酸
化ジルコニウム、ジルコニウムのアルコキシド又はアリ
ーロキシド、ジルコニウムアセチルアセトンなどのジル
コニウムの化合物類などの触媒を挙げる事ができる。
【0036】触媒を用いる場合、これらの触媒は1種だ
けで用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても
良い。また、これらの触媒の使用量は、原料の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物に対して、通常10-8〜1重量%、好
ましくは10-7〜10-1重量%の範囲で選ばれる。本発
明において溶融ポリマーとは、溶融状態にある芳香族ポ
リカーボネート、及び溶融状態にある芳香族ポリカーボ
ネートプレポリマーの総称である。ここで、芳香族ポリ
カーボネートプレポリマーとは、芳香族ジヒドロキシ化
合物とジアリールカーボネートとから、本発明の芳香族
ポリカーボネートを製造する際の中間段階における、最
終製品の芳香族ポリカーボネートより分子量の低い重縮
合物を意味する。
【0037】本発明では、移送配管を備えた1基又は2
基以上の重合器を用いる。本発明の移送配管は、芳香族
ポリカーボネートプレポリマーを一つの重合器から次の
重合器へ移す場合、芳香族ポリカーボネートを重合器か
ら抜き出す場合、重合した芳香族ポリカーボネートを溶
融状態にある間にポリマーミキサーや押し出し機等に移
送する場合等に用いられる配管を意味する。配管の形状
や大きさに特に制限はないが、局所的に溶融ポリマーが
滞留しない構造であることが好ましい。芳香族ポリカー
ボネートの製造規模等によっても異なるが、通常円筒状
で0.002m〜3mの内径を有するものが用いられ
る。配管の材質にも特に制限はなく、具体例としては、
グラスライニング製、テフロンコーティング製、セラミ
ックコーティング製、鉄製、SUS316、SUS−3
16L、SUS−304、SUS−310S、ハステロ
イA、ハステロイB等のステンレス製、ニッケル製、鉄
やステンレスの表面にニッケルコーティングした物等が
挙げられる。また、本発明においては、バルブやポンプ
類、フィルター等の溶融ポリマー流通路も移送配管に含
むものとする。
【0038】本発明の移送配管は、通常ヒーターやトレ
ースを外壁面に沿わせたり、熱媒をジャケットや二重管
に流すことによって加熱することが可能であり、かつ通
常保温材で保温されている。保温材の種類に特に制限は
ないが、通常、ケーカル、カオール、ガンメン、ガラス
繊維等が用いれる。本発明の移送配管の外壁面温度とは
溶融ポリマーの流通路の外壁面の温度を意味する。
【0039】図1、図2は、それぞれ送配管をヒーター
によって加熱している場合、二重管の熱媒によって加熱
している場合の移送配管とその外壁面を示したものであ
る。外壁面の温度を測定する方法に特に制限はないが、
通常、熱電対等の温度計を直接外壁面に接触させて測定
する方法が用いられる。ヒーター加熱の移送配管の配管
断面図である図1において、移送配管62の溶融ポリマ
ーの流通経路は60であり、61が移送配管の外壁面で
ある。移送配管62の外壁面温度測定点は65である。
移送配管の外壁面61にヒーター64を巻き、ヒーター
加熱温度の均一化を図るため伝熱セメント80が用いら
れている。ヒーター64は温度測定点65の上に直接触
れないよう設置される。さらに温度の均一化と放熱を防
ぐ目的で伝熱セメントの上に保温材66による保温をし
ている。
【0040】図2の様に二重管に熱媒を流している場合
は、移送配管の外壁面に直接熱電対を取り付ける方法で
外壁面温度を直接測定することもできるが、熱媒を流し
ている場合は熱媒の温度と移送配管の外壁面温度はほと
んど等しいので、その熱媒の温度を測定することによっ
ても移送配管の外壁面温度を測定することができる。熱
媒の温度を測定する方法としては、二重管内に鞘管を設
け、熱電対等の温度計により測定したり、熱媒の二重配
管への入口及び出口の温度を測定し、その平均値を求め
る方法等が挙げられる。移送配管を二重管に熱媒を流し
て加熱している場合の配管断面図である図2において、
移送配管68の溶融ポリマーの流通経路は67であり、
移送配管の外壁面が81で外壁面温度測定点が70であ
る。二重管の外管は72であり71が熱媒流路である。
二重管の外管72の外壁面73は保温材69で保温して
いる。
【0041】溶融ポリマーの移送は、芳香族ポリカーボ
ネートプレポリマーを一つの重合器から次の重合器へ移
す場合、芳香族ポリカーボネートを重合器から抜き出す
場合、重合した芳香族ポリカーボネートを溶融状態にあ
る間にポリマーミキサーや押出機等に移送する場合等に
必要となる。本発明においては、これらの溶融ポリマー
の数平均分子量が6000以上の場合には、該溶融ポリ
マーを移送する移送配管の外壁面温度(t1 ℃)と、該
溶融ポリマーを製造した重合器内部の溶融ポリマーの温
度(t2 ℃)との差[(t1 −t2 )℃]が−3℃以上
50℃以下であることが必要であり、−1℃以上40℃
以下であることが好ましく、0℃以上30℃以下である
ことが更に好ましい。ここで該溶融ポリマーを製造する
重合器内部の溶融ポリマーの温度の測定方法としては、
重合器内部に鞘管を挿入し熱電対等で測定する方法、熱
電対を直接溶融ポリマー中へ挿入して測定する方法等が
挙げられる。
【0042】数平均分子量が6000以上の溶融ポリマ
ーを移送する配管において、該移送配管の外壁面温度と
該溶融ポリマーを製造した重合器内部の溶融ポリマーの
温度との差が50℃より大きい場合には、製品であるポ
リカーボネート中の微小異物を充分に低減することは出
来ない。この理由については明らかでないが、おそらく
ポリマーの分解や分岐反応、ゲル化等によって微小異物
の生成量が増加するためと推定される。一方、溶融ポリ
マーを移送する移送配管の外壁面温度と、該溶融ポリマ
ーを製造した重合器内部の溶融ポリマーの温度との差が
−3℃より小さい場合にも、製品であるポリカーボネー
ト中の微小異物を充分に低減することは出来ない。移送
配管の外壁面温度が低い場合に微小異物が増加する事実
は、上述したポリマーの分解や分岐反応、ゲル化等の微
小異物生成メカニズムでは説明できない、極めて意外な
現象である。明確な理由については明らかではないが、
移送配管内壁面の溶融ポリマー粘度が高くなり、長期滞
留することにより芳香族ポリカーボネートの微結晶が生
成し、これが微小異物となっているものと推定される。
【0043】本発明において、芳香族ジヒドロキシ化合
物の反応率が5〜90%である芳香族ポリカーボネート
プレポリマー中に存在する微小異物を絶対濾過精度0.
1〜0.5μmのフィルターで除去しておくことが好ま
しい。該反応率が20〜75%である芳香族ポリカーボ
ネートプレポリマー中に存在する微小異物を該フィルタ
ーで除いておくことがより好ましい。芳香族ジヒドロキ
シ化合物の反応率とは、原料として用いた芳香族ジヒド
ロキシ化合物の重量(E)と、芳香族ポリカーボネート
プレポリマー中の未反応芳香族ジヒドロキシ化合物の重
量(F)より、下記式(3)より算出される。 芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率(%)=100×
(E−F)/E・・・(3)。
【0044】芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率が5〜
90%の芳香族ポリカーボネートプレポリマーは、溶融
粘度が低いためフィルター詰まり等による圧力上昇が生
じにくく、絶対濾過精度0.1〜0.5μmのフィルタ
ーを用いて容易に1μm以下の微小異物を除去すること
ができる。芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率が5%よ
り低い芳香族ポリカーボネートプレポリマーの場合に
は、しばしば未溶解の芳香族ジヒドロキシ化合物がフィ
ルターにより除去されるため好ましくない。芳香族ジヒ
ドロキシ化合物の反応率が90%より高い芳香族ポリカ
ーボネートプレポリマーの場合、溶融粘度が高いために
微小異物の除去に絶対濾過精度0.1〜0.5μmのフ
ィルターを使用する際には、圧力上昇を生じやすい。本
発明においては、絶対濾過精度1〜10μmフィルター
と、0.1〜0.5μmのフィルターを組み合わせ、比
較的大きな異物を絶対濾過精度1〜10μmフィルター
で除去した後に、1μm以下の微小異物を絶対濾過精度
0.1〜0.5μmのフィルターで除去するのも好まし
い方法である。
【0045】本発明の好ましい態様の一例を図を用いて
説明する。図3では、芳香族ジヒドロキシ化合物及びジ
アリールカーボネートが、原料供給口1A、1Bより撹
拌槽型重合器3A、3Bに導入される。なお、撹拌槽型
重合器3Bは、撹拌槽型重合器3Aと全く同様であり、
バッチ的に運転する場合などに切り替えて使用する事が
できる。重合器内部は窒素などの不活性ガス雰囲気下と
なっており、通常、常圧付近でコントロールされてお
り、留出する芳香族モノヒドロキシ化合物などはベント
口2A、2Bから排出される。攪拌軸4A、4Bで撹拌
しながら所定時間反応して得られた芳香族ポリカーボネ
ートプレポリマー5A、5Bは排出口6A、6Bから排
出される。芳香族ポリカーボネートプレポリマー5A、
5Bの、ジヒドロキシ化合物反応率は5〜90%の範囲
であり、数平均分子量は4000未満である。芳香族ポ
リカーボネートプレポリマー5A、5Bは、移送配管
7、移送ポンプ8、絶対濾過精度0.1〜0.5μmの
フィルター51をへて微小異物を除去した後、移送配管
9をへて、多孔板型重合器10の供給口11より循環ラ
イン12に供給され、多孔板13を通って内部に導入さ
れ、糸状の溶融ポリマー14となって落下する。重合器
内部は、所定の圧力にコントロールされており、留出し
た芳香族モノヒドロキシ化合物などや、必要に応じてガ
ス供給口15より導入される窒素等の不活性ガスなどは
ベント口16より排出される。重合器ボトムに達した溶
融ポリマーは循環ポンプ17を備えた循環ライン12を
通じて、多孔板13から再び重合器内部に供給される。
所定の分子量に達した芳香族ポリカーボネートプレポリ
マー18は、移送ポンプ19により排出口20から排出
される。芳香族ポリカーボネートプレポリマー18の数
平均分子量は6000未満である。芳香族ポリカーボネ
ートプレポリマー18は、移送配管21をへて、供給口
22よりワイヤ付多孔板型重合器23へ供給され、多孔
板24を通って重合器内部に導入され、ワイヤ25に沿
って落下する。重合器内部は、所定の圧力にコントロー
ルされており、重合中間体から留出した芳香族モノヒド
ロキシ化合物などや、必要に応じてガス供給口26より
導入される窒素等の不活性ガスなどはベント口27より
排出される。芳香族ポリカーボネートプレポリマー28
は、排出口29から排出され、移送配管30、移送ポン
プ31、移送配管32をへて、供給口33よりワイヤ付
多孔板型重合器34へ供給され、多孔板35を通って重
合器内部に導入され、ワイヤ36に沿って落下する。重
合器内部は、所定の圧力にコントロールされており、重
合中間体から留出した芳香族モノヒドロキシ化合物など
や、必要に応じてガス供給口37より導入される窒素等
の不活性ガスなどは、ベント口38より排出される。数
平均分子量が6000以上の芳香族ポリカーボネート3
9は、排出口40から排出され、移送配管41、移送ポ
ンプ42、移送配管43をへて、抜き出し口44より抜
き出される。
【0046】移送配管30、32、41、43、移送ポ
ンプ31、42の溶融ポリマーの流通経路において、移
送配管の外壁面温度と移送元の重合器内部の溶融ポリマ
ー温度との差が−3℃以上50℃以下であり、好ましく
は−1℃以上40℃以下であり、移送配管がダウンフロ
ーである。移送配管30、32、41、43、移送ポン
プ31、42の溶融ポリマーの流通経路の外壁面温度と
移送元の重合器内部の溶融のポリマー温度との差が0℃
以上30℃以下が更に好ましい。
【0047】なお、各重合器、循環ライン、移送ライ
ン、排出ラインなどはいずれも熱媒ジャケットまたはヒ
ーター等で加熱され、かつ保温されている。放熱部を少
なくするため放射温度計で保温材表面温度を測定して放
熱を少なくしてしている。また、抜き出し口44に安定
剤を添加、混練するための押出機等が接続されている場
合も本発明の好ましい態様である。異物を更に低減させ
るために押出機にポリマーフィルターを設けることも好
ましい方法である。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。 ・数平均分子量(Mn):テトラヒドロフランを溶媒と
して用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC){カラム:TSK−GEL,東ソー(株)
製}法で測定し、標準単分散ポリスチレンを用いて得た
下式による換算分子量較正曲線を用いて求めた。 MPC=0.3591MPS 1.0388 (式中、MPCは芳香族ポリカーボネートの分子量、MPS
はポリスチレンの分子量を示す。) ・カラー:射出成形機(J100E、日本製鋼社製)を
用い、芳香族ポリカーボネートをシリンダー温度290
℃、金型温度90℃で、縦50mm×横50mm×厚さ
3.2mmの試験片を連続成形した。得られた試験片の
色調はCIELAB法(Comission Inetrnationale de
l'Eclairage 1 9 7 6 L *a*bDiagram)により測定
し、黄色度をb* 値で示した。 ・微小異物量:溶融ポリマー中に含まれる0.5μmか
ら1.0μmの範囲の微小異物の量は、塩化メチレン溶
媒で芳香族ポリカーボネートを溶解し、液中微粒子計測
器(HIAC/ROYCO MODEL346B Pacific Scientific LTD社
製)によって測定した。 ・芳香族ポリカーボネートプレポリマー中の芳香族ジヒ
ドロキシ化合物の反応率は、該プレポリマー中の芳香族
ジヒドロキシ化合物濃度を、高速液体クロマトグラフィ
ーにより測定することによって求めた。
【0049】
【実施例1】図3に示すようなプロセスで、芳香族ポリ
カーボネートを製造した。撹拌槽型重合器3A、3Bは
切り替えながらバッチ的に運転し、その他の重合器は連
続的に運転した。撹拌槽型重合器3A、3Bは、アンカ
ー型の攪拌翼を備えている。多孔板型重合器10は、孔
径7mmの孔を50個有する多孔板を有しており、多孔
板から重合器下部の液溜までの距離は8mである。ワイ
ヤ付多孔板型重合器23及びワイヤ付多孔板型重合器3
4は、いずれも孔径5mmの孔を50個有する多孔板を
備えている。孔の中心から鉛直に1mm径のSUS31
6製ワイヤを重合器下部の液溜まで垂らしてあり、落下
する高さはいずれも8mである。
【0050】撹拌槽型重合器3A、3Bは、ともに、反
応温度180℃、反応圧力常圧、シール窒素ガス流量1
リットル/hrの条件である。撹拌槽第1重合器3A
に、ビスフェノールAとジフェニルカーボネート(対ビ
スフェノールAモル比1.08)を80kg仕込み4h
r溶融混合し、溶融した芳香族ポリカーボネートプレポ
リマーを6リットル/hrで連続に多孔板型重合器10
に供給した。撹拌槽型重合器3Aから多孔板型重合器1
0に供給している間に、撹拌槽型重合器3Bに、撹拌槽
型重合器3Aと同様にビスフェノールAとジフェニルカ
ーボネートを溶融混合し、撹拌槽型重合器3Aが空にな
った時点で撹拌槽型重合器3Bに切り替えた。この後、
同様にして撹拌槽型第1重合器3A、3Bはバッチ的に
切り替えながら、移送ポンプ8、フィルター51をへ
て、多孔板型重合器10に芳香族ポリカーボネートプレ
ポリマーを連続に6リットル/hrで供給し続けた。供
給した芳香族ポリカーボネートプレポリマーは、ビスフ
ェノールA反応率73%である。フィルター51には、
絶対濾過精度5μmのフィルターと絶対濾過精度0.3
μmのフィルターが組み合わされている。多孔板型重合
器10は、重合器内部温度235℃、反応圧力10mm
Hg(1330Pa)、循環流量500リットル/hr
の条件であり、重合器内部該溶融ポリマー量が20リッ
トルに達したら、該溶融ポリマー量を20リットルに一
定に保つようにワイヤ付多孔板型重合器23に芳香族ポ
リカーボネートプレポリマーを連続に供給した。ワイヤ
付多孔板型重合器23は、重合器内部の溶融ポリマー温
度250℃、反応圧力1mmHg(133Pa)、窒素
ガス流量3リットル/hrの条件であり、重合器内部の
該溶融ポリマー量が20リットルに達したら、該溶融ポ
リマー量を20リットルに一定に保つようにワイヤ付多
孔板型重合器34に芳香族ポリカーボネートプレポリマ
ーを連続に供給した。ワイヤ付多孔板型重合器34で
は、重合器内部の溶融ポリマー温度260℃、反応圧力
0.4mmHg(53.2Pa)の条件であり、重合器
内部の該溶融ポリマー量が20リットルに達したら、該
溶融ポリマー量を20リットルに一定に保つように抜き
出し口44より芳香族ポリカーボネートを抜き出した。
ポリマーの移送配管30、32、及び移送ポンプ31の
該溶融ポリマーの流通経路の外壁面温度は、ワイヤ付多
孔板型重合器23内部の該溶融ポリマー温度より3℃高
い253℃に移送配管の二重管と移送ポンプのジャケッ
トに熱媒を流して加熱した。ポリマーの移送配管41、
43、抜き出し口44、及び、移送ポンプ42の該溶融
ポリマーの流通経路の外壁面温度は、ワイヤ付多孔板型
重合器34内部の該溶融ポリマー温度より3℃高い26
3℃に移送配管の二重管と移送ポンプのジャケットに熱
媒を流して加熱した。
【0051】運転開始から300時間後、多孔板型重合
器10、ワイヤ付多孔板型重合器23から排出された芳
香族ポリカーボネートプレポリマー及び、ワイヤ付多孔
板型重合器34から排出された芳香族ポリカーボネート
のMnは、各々3200、6200、10500であっ
た。また、300時間後にワイヤ付多孔板型重合器34
から排出された芳香族ポリカーボネートのカラーb*値
は、3.3と良好であり、0.5μmから1.0μmの
範囲の微小異物の量は、620個/gと少なかった。ま
た、運転開始から1000時間後も、フィルター51の
目詰まりによる移送ポンプ8の吐出圧力上昇は認められ
なかった。
【0052】
【実施例2〜7】ワイヤー付き多孔板型重合器23、3
4の重合器内部温度と反応圧力と移送配管30、32、
41、43と移送ポンプ31、42の外壁面温度と重合
器内部の溶融ポリマー温度との差を変える以外は、実施
例1と全く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。
運転開始から300時間後の、各重合器出口の分子量
は、実施例1と同じであった。300時間後にワイヤ付
多孔板型重合器34から排出された芳香族ポリカーボネ
ートのカラーb*値、及び0.5μmから1.0μmの
範囲の微小異物の量をまとめて表1に示す。
【0053】
【比較例1〜4】ワイヤー付き多孔板型重合器23、3
4の重合器内部温度と反応圧力、移送配管30、32、
41、43と移送ポンプ31の外壁面温度と重合器内部
の溶融ポリマー温度との差を変える以外は、実施例1と
全く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。運転開
始から300時間後の、各重合器出口の分子量は、実施
例1と同じであった。300時間後にワイヤ付多孔板型
重合器34から排出された芳香族ポリカーボネートのカ
ラーb*値、及び0.5μmから1.0μmの範囲の微
小異物の量をまとめて表2に示す。
【0054】
【比較例5】抜き出し口44の後に、絶対濾過精度0.
3μmのフィルターを備える他は比較例1と全く同じプ
ロセスで、比較例1と全く同様に芳香族ポリカーボネー
トを製造した。運転開始から80時間後に移送ポンプ4
2の吐出圧が急上昇し、連続運転不能となった。
【0055】
【実施例8】図4に示すようなプロセスで、芳香族ポリ
カーボネートを製造した。図4のプロセスは、図3にお
けるワイヤ付多孔板型重合器23のかわりに横型二軸攪
拌型重合器46を用いている以外は、図3と全く同じで
ある。横型二軸攪拌型重合器46以外の重合器は、実施
例1と同様の反応条件で運転した。横型二軸攪拌型重合
器は、L/D=6で回転直径140mmの二軸の攪拌羽
根を有しており、反応温度265℃、反応圧力0.8m
mHg(106.4Pa)の条件であり、重合器内の液
容量を10リットルに一定に保つようにワイヤ付多孔板
型重合器34に芳香族ポリカーボネートプレポリマーを
移送した。移送配管49、32、排出口48、及び、移
送ポンプ50の溶融ポリマーの流通経路の外壁面温度は
横型二軸攪拌型重合器46内の溶融ポリマー温度より5
℃高い270℃に移送配管の二重管と移送ポンプのジャ
ケットに熱媒を流して加熱した。運転開始から300時
間後、多孔板型重合器10、横型二軸攪拌型重合器46
から排出された芳香族ポリカーボネートプレポリマー及
び、ワイヤ付多孔板型重合器34から排出された芳香族
ポリカーボネートのMnは、各々2000、6400、
10800であった。また、300時間後にワイヤ付多
孔板型重合器34から排出された芳香族ポリカーボネー
トのカラーb*値は、3.4と良好であり、0.5μm
から1.0μmの範囲の微小異物の量は、800個/g
と少なかった。
【0056】
【実施例9】フィルター51を用いない以外は、実施例
1と全く同様に芳香族ポリカーボネートを製造した。運
転開始から300時間後の、各重合器出口の分子量は、
実施例1と同じであった。300時間後にワイヤ付多孔
板型重合器34から排出された芳香族ポリカーボネート
のカラーb*値は、3.3と良好であり、0.5μmか
ら1.0μmの範囲の微小異物は、3300個/gであ
った。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】着色が少なく、微小異物も少ない高品質
の芳香族ポリカーボネートを、押出機の負荷を高めるこ
となく、フィルター目詰まりの問題も生じさせずに製造
する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられるヒーター加熱の移送配管の
外壁面温度を説明する図である。
【図2】本発明で用いられる二重管で加熱している移送
配管の外壁面温度を説明する図である。
【図3】本発明のプロセスの一例を示す模式図である。
【図4】本発明のプロセスの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1A、1B 原料供給口 2A、2B、16、27、38、47 ベント口 3A、3B 攪拌槽型重合器 4A、4B 攪拌軸 5A、5B、18、28 芳香族ポリカーボネート
プレポリマー 6A、6B、20、29、40、48 排出口 7、9、21、30、32、41、43、44、49
移送配管 8、19、31、42、50 移送ポンプ 10 多孔板型重合器 11、22、33、45 供給口 12 循環ライン 13、24、35 多孔板 14 糸状の溶融ポリマー 15、26、37 ガス供給口 17 循環ポンプ 23、34 ワイヤ付多孔板型重合器 25、36 ワイヤ 39 芳香族ポリカーボネート 44 抜き出し口 46 横型二軸攪拌型重合器 51 フィルター 60、67 溶融ポリマーの流通経路 61、81 移送配管外壁面 62 移送配管 66、69 保温材 64 ヒーター 65、70 外壁面温度測定点 68 移送配管(二重管) 71 熱媒流路 72 二重管の外管 73 二重管の外管の外壁面 80 伝熱セメント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
    カーボネートから、移送配管を備えた1基または2基以
    上の重合器を用い、溶融状態で重合して芳香族ポリカー
    ボネートを製造する方法において、数平均分子量が60
    00以上である溶融ポリマーを移送するに際し、該溶融
    ポリマーを移送する移送配管の外壁面温度(t1 ℃)
    と、該溶融ポリマーを製造した重合器内部の溶融ポリマ
    ーの温度(t2 ℃)との差[(t1 −t2 )℃]が、−
    3℃以上50℃以下の範囲にあるようにすることを特徴
    とする芳香族ポリカーボネートの製法。
  2. 【請求項2】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
    カーボネートから移送配管を備えた1基または2基以上
    の重合器を用い、溶融状態で重合して芳香族ポリカーボ
    ネートを製造する方法において、芳香族ジヒドロキシ化
    合物の反応率が5〜90%である芳香族ポリカーボネー
    トプレポリマー中に存在する微小異物を絶対濾過精度
    0.5〜0.1μmのフィルターで除去すること、及び
    数平均分子量が6000以上である溶融ポリマーを移送
    するに際し、該溶融ポリマーを移送する移送配管の外壁
    面温度(t1 ℃)と、該溶融ポリマーを製造した重合器
    内部の溶融ポリマーの温度(t2 ℃)との差[(t1
    2 )℃]が、−3℃以上50℃以下の範囲にあるよう
    にすることを特徴とする芳香族ポリカーボネートの製
    法。
  3. 【請求項3】 t2 ℃が、230℃以上320℃以下で
    あることを特徴とする、請求項1又は2記載の芳香族ポ
    リカーボネートの製法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の芳香族ポリカ
    ーボネートの製法で得られた芳香族ポリカーボネート。
JP10089793A 1997-04-03 1998-04-02 芳香族ポリカーボネートの製法 Expired - Lifetime JP2989578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10089793A JP2989578B2 (ja) 1997-04-03 1998-04-02 芳香族ポリカーボネートの製法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8500397 1997-04-03
JP9-85003 1997-04-03
JP10089793A JP2989578B2 (ja) 1997-04-03 1998-04-02 芳香族ポリカーボネートの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10330474A true JPH10330474A (ja) 1998-12-15
JP2989578B2 JP2989578B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=26425997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10089793A Expired - Lifetime JP2989578B2 (ja) 1997-04-03 1998-04-02 芳香族ポリカーボネートの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989578B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048975A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
WO2009075305A1 (ja) * 2007-12-13 2009-06-18 Mitsubishi Chemical Corporation ポリカーボネートの製造方法
JP2009180332A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 高温液状物の移送装置
US7754845B2 (en) 2006-07-25 2010-07-13 Mitsubishi Chemical Corporation Production method of aromatic polycarbonate
JP2011246628A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Mitsubishi Chemicals Corp 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2013177636A (ja) * 2006-06-15 2013-09-09 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネート樹脂の製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048975A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP2013177636A (ja) * 2006-06-15 2013-09-09 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネート樹脂の製造方法
US7754845B2 (en) 2006-07-25 2010-07-13 Mitsubishi Chemical Corporation Production method of aromatic polycarbonate
WO2009075305A1 (ja) * 2007-12-13 2009-06-18 Mitsubishi Chemical Corporation ポリカーボネートの製造方法
JP2009161745A (ja) * 2007-12-13 2009-07-23 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネートの製造方法
JP2011080091A (ja) * 2007-12-13 2011-04-21 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネートの製造方法
JP4697295B2 (ja) * 2007-12-13 2011-06-08 三菱化学株式会社 ポリカーボネートの製造方法
JP2011117008A (ja) * 2007-12-13 2011-06-16 Mitsubishi Chemicals Corp ポリカーボネートの製造方法
US8445624B2 (en) 2007-12-13 2013-05-21 Mitsubishi Chemical Corporation Processes for producing polycarbonate
JP2009180332A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 高温液状物の移送装置
JP2011246628A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Mitsubishi Chemicals Corp 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2989578B2 (ja) 1999-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4181600B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの改良された製造方法
JP4275317B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートを製造するための方法及び重合器
JP4181601B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートを効率的に製造する方法
JP3170477B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製法
JP2989578B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製法
JP3706223B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
WO1999064492A1 (fr) Procede de production d'un polycarbonate aromatique
JP3966553B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートを製造するためのシステム
JP4386609B2 (ja) ポリカーボネートの連続製造方法
JPH10330473A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
US5912318A (en) Method for producing an aromatic polycarbonate
JP3199644B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP3522028B2 (ja) ガイドを有する芳香族ポリカーボネートの製造法
JP4957311B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの連続製造方法
JP4869512B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP5072054B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの連続製造法
JPH08325373A (ja) ガイドを用いた芳香族ポリカーボネートの製造法
JP3750038B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP3200345B2 (ja) ガイドを有する芳香族ポリカーボネートの製法
JP3652011B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製法
JP3706218B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP2004026916A (ja) 複数のポリカーボネートの連続製法
JP3684282B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
JP3199659B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造法
JP3137703B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term