JP3199659B2 - 芳香族ポリカーボネートの製造法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製造法

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JP3199659B2
JP3199659B2 JP08800597A JP8800597A JP3199659B2 JP 3199659 B2 JP3199659 B2 JP 3199659B2 JP 08800597 A JP08800597 A JP 08800597A JP 8800597 A JP8800597 A JP 8800597A JP 3199659 B2 JP3199659 B2 JP 3199659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ポリカーボ
ネートの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、芳香族ポリカーボネートは、耐熱
性、耐衝撃性、透明性などに優れたエンジニアリングプ
ラスチックスとして、多くの分野において幅広く用いら
れている。この芳香族ポリカーボネートの製造法につい
ては、従来種々の研究が行われ、その中で、芳香族ジヒ
ドロキシ化合物、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(以下、ビスフェノールAとい
う。)とホスゲンとの界面重縮合法が工業化されてい
る。
【0003】しかしながら、この界面重縮合法において
は、有毒なホスゲンを用いなければならないこと、副生
する塩化水素や塩化ナトリウム及び、溶媒として大量に
用いる塩化メチレンなどの含塩素化合物により装置が腐
食すること、ポリマー物性に悪影響を及ぼす塩化ナトリ
ウムなどの不純物や残留塩化メチレンの分離が困難なこ
となどの問題があった。
【0004】一方、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリ
ールカーボネートとから、芳香族ポリカーボネートを製
造する方法としては、例えば、ビスフェノールAとジフ
ェニルカーボネートを溶融状態でエステル交換し、副生
するフェノールを抜き出しながら重合する溶融法が以前
から知られている。溶融法は、界面重縮合法と異なり、
溶媒を使用しないなどの利点がある一方、ホスゲン法に
比べて高温で重合するため製品のポリカーボネートが着
色しやすいという問題がある。また、重合の初期は、副
生する芳香族モノヒドロキシ化合物等を減圧条件下で大
量に重合系外に抜き出す必要があるため、重合系内は飛
沫同伴や液面の急上昇等を伴う激しい発泡現象を起こ
す。従って発泡現象を抑えようとすれば、充分な重合速
度を得ることができず、発泡現象が激しい場合には、実
際の重合器内の液容量よりもはるかに大きな重合器の内
容量が必要となり、過大な設備になってしまうという問
題があった。
【0005】従来、芳香族ポリカーボネートの重合初期
段階で竪型攪拌槽を用いる方法については数多く知られ
ている。例えば、特開平2−153925号公報では、
第1重縮合反応工程で、垂直攪拌軸とその軸に取り付け
られた攪拌翼を具備する槽型反応槽、すなわち竪型攪拌
槽を用い、第2重縮合反応工程で横型攪拌重合槽を用い
てポリカーボネートを製造する方法が開示されている。
しかし、竪型攪拌槽で充分な重合速度を得るための方
法、及び重合初期の発泡を抑える方法については全く記
載されていない。また、特開平6−345860号公報
では、第1重縮合工程で鉄含量20重量%以下の材質を
用い、第2重縮合工程で鉄含量20%超の材質を用いる
ことによって、色相に優れた芳香族ポリカーボネートを
製造する方法について開示しており、第1重縮合工程の
重合器の具体例として竪型攪拌槽型のものが示されてい
る。しかしながら、該公報においても竪型攪拌槽で充分
な重合速度を得るための方法、及び重合初期の発泡を抑
える方法については全く記載されていない。
【0006】すなわち、重合の初期における激しい発泡
現象を抑え、かつ高い重合速度を得る方法については従
来全く知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、不純
物や残留塩化メチレンの分離の問題のない溶融法により
芳香族ポリカーボネートを製造する際、着色のない高品
質の芳香族ポリカーボネートを激しい発泡現象を起こす
ことなく、高い重合速度で、工業的に好ましい手段で製
造する方法を提供する事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を進めた結果、特定の重合器を
用いる事によりその目的を達成できる事を見いだし、本
発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、
(1) 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボ
ネートから、溶融法により芳香族ポリカーボネートを製
造する方法において、液面を直接攪拌する攪拌翼を備え
た竪型攪拌槽で、上記芳香族ジヒドロキシ化合物とジア
リールカーボネートの溶融混合物を重合して、数平均分
子量5000以下のプレポリマーを製造し、該プレポリ
マーの重合度を後重合工程で高める事を特徴とする芳香
族ポリカーボネートの製造法、(2) 該竪型攪拌槽内
の液容量(m3)に対する加熱伝熱面積(m2)の比が1
〜70の範囲であることを特徴とする(1)記載の芳香
族ポリカーボネートの製造法、(3) 後重合工程にお
いて、支持体に沿ってポリマーを溶融流下せしめて重合
を進行させる重合器を用いることを特徴とする(1)、
(2)記載の芳香族ポリカーボネートの製造法、を提供
するものである。
【0009】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明において、芳香族ジヒドロキシ化合物とは、次式で
示される化合物である。 HO−Ar−OH (式中、Arは2価の芳香族基を表す。) 2価の芳香族基Arは、好ましくは例えば、次式で示さ
れるものである。 −Ar1 −Y−Ar2 − (式中、Ar1 及びAr2 は、各々独立にそれぞれ炭素
数5〜70を有する2価の炭素環式又は複素環式芳香族
基を表し、Yは炭素数1〜30を有する2価のアルカン
基を表す。) 2価の芳香族基Ar1 、Ar2 において、1つ以上の水
素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の置換基、例え
ば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ
基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニト
ロ基などによって置換されたものであっても良い。
【0010】複素環式芳香族基の好ましい具体例として
は、1ないし複数の環形成窒素原子、酸素原子又は硫黄
原子を有する芳香族基を挙げる事ができる。2価の芳香
族基Ar1 、Ar2 は、例えば、置換又は非置換のフェ
ニレン、置換又は非置換のビフェニレン、置換または非
置換のピリジレンなどの基を表す。ここでの置換基は前
述のとおりである。
【0011】2価のアルカン基Yは、例えば、下記化1
で示される有機基である。
【0012】
【化1】
【0013】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、各々
独立に水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜
10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシクロア
ルキル基、環構成炭素数5〜10の炭素環式芳香族基、
炭素数6〜10の炭素環式アラルキル基を表す。kは3
〜11の整数を表し、R5 およびR6 は、各Xについて
個々に選択され、お互いに独立に、水素または炭素数1
〜6のアルキル基を表し、Xは炭素を表す。また、
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 において、一つ以
上の水素原子が反応に悪影響を及ぼさない範囲で他の置
換基、例えばハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェ
ノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド
基、ニトロ基等によって置換されたものであっても良
い。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化2で示されるものが挙げられる。
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R7 、R8 は、各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数1〜10のアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基またはフェニル基であって、mおよびn
は1〜4の整数で、mが2〜4の場合には各R7 はそれ
ぞれ同一でも異なるものであってもよいし、nが2〜4
の場合には各R8 はそれぞれ同一でも異なるものであっ
てもよい。) さらに、2価の芳香族基Arは、次式で示されるもので
あっても良い。 −Ar1 −Z−Ar2 − (式中、Ar1 、Ar2 は前述の通りで、Zは単結合又
は−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、−SO−、
−COO−、−CON(R1 )−などの2価の基を表
す。ただし、R1 は前述のとおりである。) このような2価の芳香族基Arとしては、例えば、下記
化3で示されるものが挙げられる。
【0016】
【化3】
【0017】(式中、R7 、R8 、mおよびnは、前述
のとおりである。) さらに、2価の芳香族基Arの具体例として、置換又は
非置換のフェニレン、置換又は非置換にナフチレン、置
換又は非置換のピリジレン等が挙げられる。本発明で用
いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は、単一種類でも2
種類以上でもかまわない。芳香族ジヒドロキシ化合物の
代表的な例としてはビスフェノールAが挙げられる。
【0018】本発明で用いられるジアリールカーボネー
トは、下記化4で表される。
【0019】
【化4】
【0020】(式中、Ar3 、Ar4 はそれぞれ1価の
芳香族基を表す。) Ar3 及びAr4 は、1価の炭素環式又は複素環式芳香
族基を表すが、このAr3 、Ar4 において、1つ以上
の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他の置換基、
例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキ
シ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニ
トロ基などによって置換されたものであっても良い。A
3 、Ar4 は同じものであっても良いし、異なるもの
であっても良い。
【0021】1価の芳香族基Ar3 及びAr4 の代表例
としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ピ
リジル基を挙げる事ができる。これらは、上述の1種以
上の置換基で置換されたものでも良い。好ましいAr3
及びAr4 としては、それぞれ例えば、下記化5などが
挙げられる。
【0022】
【化5】
【0023】ジアリールカーボネートの代表的な例とし
ては、下記化6で示される。
【0024】
【化6】
【0025】(式中、R9 及びR10は、各々独立に水素
原子、炭素数1〜10を有するアルキル基、炭素数1〜
10を有するアルコキシ基、環構成炭素数5〜10のシ
クロアルキル基又はフェニル基を示し、p及びqは1〜
5の整数で、pが2以上の場合には、各R9 はそれぞれ
異なるものであっても良いし、qが2以上の場合には、
各R10は、それぞれ異なるものであっても良い。) このジアリールカーボネート類の中でも、非置換のジフ
ェニルカーボネートや、ジトリルカーボネート、ジ−t
−ブチルフェニルカーボネートのような低級アルキル置
換ジフェニルカーボネートなどの対称型ジアリールカー
ボネートが好ましいが、特にもっとも簡単な構造のジア
リールカーボネートであるジフェニルカーボネートが好
適である。
【0026】これらのジアリールカーボネート類は単独
で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良
い。芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネー
トとの使用割合(仕込比率)は、用いられる芳香族ジヒ
ドロキシ化合物とジアリールカーボネートの種類や、重
合温度その他の重合条件によって異なるが、ジアリール
カーボネートは芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対し
て、通常0.9〜2.5モル、好ましくは0.95〜
2.0モル、より好ましくは0.98〜1.5モルの割
合で用いられる。
【0027】本発明の芳香族ジヒドロキシ化合物とジア
リールカーボネートの溶融混合物とは、上記芳香族ジヒ
ドロキシ化合物とジアリールカーボネートとを通常、1
00℃〜250℃、好ましくは140℃〜200℃の温
度範囲で溶融混合した混合物である。溶融混合の条件に
よっては、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカー
ボネートの反応が一部進行する。本発明の溶融混合物に
おける芳香族ジヒドロキシ化合物の反応率に特に制限は
ないが、通常0.001〜95%、好ましくは20〜8
5%の範囲である。
【0028】本発明においては、液面を直接攪拌する攪
拌翼を備えた竪型攪拌槽で、上記芳香族ジヒドロキシ化
合物とジアリールカーボネートの溶融混合物を重合し
て、数平均分子量5000以下のプレポリマーを製造す
る。製造するプレポリマーの数平均分子量は、好ましく
は350以上、4000以下である。竪型攪拌槽は1基
でも構わないが、2基以上組み合わせて用いることも可
能である。該重合槽で製造するプレポリマーの数平均分
子量は、5000以下であり、溶融混合物から該竪型攪
拌槽だけを用いて数平均分子量5000を超えるプレポ
リマーを製造しようとする場合には、反応圧力を極端に
低くしたり、不活性ガスを多大に供給したりする必要が
生じ、かつ重合槽内の発泡が激しくなるので好ましくな
い。
【0029】本発明において、液面を直接攪拌する攪拌
翼とは、攪拌翼の攪拌軸以外の部分が重合器の気液界面
に存在する攪拌翼を意味する。気液界面以外の液内部に
攪拌翼は存在させてもさせなくとも構わないが、気液界
面だけでなく液内部も攪拌する攪拌翼を用いることは、
本発明の好ましい態様である。攪拌翼の形状に特に制限
はなく種々のタイプの攪拌翼が使用可能であり、例えば
ファードラー翼、アンカー翼、タービン翼やダブルヘリ
カル翼、マックスブレンドタイプの攪拌翼等が用いられ
る。例えば、図1(a)、(b)、(c)は、本発明の
液面を直接攪拌する攪拌翼に相当し、図1(d)は本発
明の攪拌翼に該当しない攪拌翼を例示したものである。
液面を直接攪拌する攪拌翼を備えた竪型重合槽を用いる
ことにより、重合速度が大きくなり、かつ重合槽内の発
泡現象を抑制できることが明らかとなった。この理由に
ついては明らかではないが、液表面に存在する泡に対す
る破泡効果に優れるためであると推定される。重合は、
溶融混合物を全て重合槽に仕込んでから重合するバッチ
式でも、連続的に溶融混合物を供給しながら重合する連
続式でも可能である。
【0030】本発明において、該竪型攪拌槽の温度は、
通常120〜320℃、好ましくは160〜300℃、
更に好ましくは180〜280℃である。加熱する方法
に特に制限はなく、竪型攪拌槽にジャケットを設けて加
熱する方法、該竪型攪拌槽に内部コイルを設けて加熱す
る方法、竪型攪拌槽の外部に熱交換器を設けて液を循環
させながら加熱する方法等が用いられるが、竪型攪拌槽
の液容量(m3)に対する加熱伝熱面積(m2)の比は1
〜70の範囲であることが、着色のない高品質な芳香族
ポリカーボネートを製造する上で好ましい。
【0031】反応の進行にともなって、芳香族モノヒド
ロキシ化合物が生成してくるが、これを反応系外へ除去
する事によって反応速度が高められる。従って、窒素、
アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素や低級炭化水素ガスな
ど反応に悪影響を及ぼさない不活性なガスを導入して、
生成してくる該芳香族モノヒドロキシ化合物をこれらの
ガスに同伴させて除去する方法や、減圧下に反応を行う
方法などが好ましく用いられる。該重合槽の反応圧力
は、製造するプレポリマーの種類や分子量、重合温度等
によっても異なるが、例えばビスフェノールAとジフェ
ニルカーボネートの溶融混合物からプレポリマーを製造
する場合、数平均分子量が1500以下の場合には、通
常670Pa(5mmHg)〜常圧の範囲であり、数平
均分子量が1500〜5000の場合には、4000P
a(30mmHg)以下である。前述したように、反応
圧力を低くすることは、重合槽内の発泡を激しくするの
で、2670Pa(20mmHg)以上の圧力が特に好
ましい。減圧下で、かつ前述した不活性ガスを導入しな
がら反応を行う方法も好ましく用いられる。
【0032】本発明の後重合工程とは、該プレポリマー
の重合度を更に高めて芳香族ポリカーボネートを製造す
る工程を意味する。後重合工程で製造される芳香族ポリ
カーボネートの数平均分子量は、通常500〜1000
00の範囲であり、好ましくは2000〜30000の
範囲である。後重合工程で用いる重合器には特に制限は
ないが、副生する芳香族モノヒドロキシ化合物等を蒸発
させるための面積の大きい重合器が好ましい。具体的に
は薄膜重合器、遠心式薄膜蒸発重合器、表面更新型二軸
混練重合器、二軸横型攪拌重合器、濡れ壁式重合器、自
由落下させながら重合する多孔板型重合器、支持体に沿
ってポリマーを溶融落下せしめて重合を進行させる重合
器、例えばワイヤー付多孔板型重合器等を用い、これら
を単独もしくは組み合わせた重合器が用いられる。後重
合工程において、支持体に沿ってポリマーを溶融落下せ
しめて重合を進行させる重合器を用いる方法は、本発明
の特に好ましい態様である。
【0033】後重合工程の反応圧力は、通常2670P
a(20mmHg)以下、特に1330Pa(10mm
Hg)以下が好ましく、更に670Pa(5mmHg)
以下が好ましい。高分子量の芳香族ポリカーボネートを
製造する場合には、267Pa(2mmHg)以下が好
ましい。後重合工程の反応の温度は、通常50〜350
℃、好ましくは100〜290℃の温度の範囲で選ばれ
る。
【0034】エステル交換反応は、触媒を加えずに実施
する事ができるが、重合速度を高めるため、必要に応じ
て触媒の存在下で行われる。重合触媒としては、この分
野で用いられているものであれば特に制限はないが、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金
属の水酸化物類;水素化アルミニウムリチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニ
ウムなどのホウ素やアルミニウムの水素化物のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、第四級アンモニウム塩
類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カルシ
ウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水素化
合物類;リチウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カルシウムメトキシドなどのアルカリ金属及びアルカリ
土類金属のアルコキシド類;リチウムフェノキシド、ナ
トリウムフェノキシド、マグネシウムフェノキシド、L
iO−Ar−OLi、NaO−Ar−ONa(Arはア
リール基)などのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の
アリーロキシド類;酢酸リチウム、酢酸カルシウム、安
息香酸ナトリウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類
金属の有機酸塩類;酸化亜鉛、酢酸亜鉛、亜鉛フェノキ
シドなどの亜鉛化合物類;酸化ホウ素、ホウ酸、ホウ酸
ナトリウム、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリブチル、ホ
ウ酸トリフェニル、(R1 R2 R3 R4)NB(R1 R2 R3 R4)また
は(R1 R2 R3 R4)PB(R1 R2 R3 R4)で表されるアンモニウ
ムボレート類またはホスホニウムボレート類(R1、R2
R3、R4は前記化1の説明通り)などのホウ素の化合物
類;酸化ケイ素、ケイ酸ナトリウム、テトラアルキルケ
イ素、テトラアリールケイ素、ジフェニル−エチル−エ
トキシケイ素などのケイ素の化合物類;酸化ゲルマニウ
ム、四塩化ゲルマニウム、ゲルマニウムエトキシド、ゲ
ルマニウムフェノキシドなどのゲルマニウムの化合物
類;酸化スズ、ジアルキルスズオキシド、ジアルキルス
ズカルボキシレート、酢酸スズ、エチルスズトリブトキ
シドなどのアルコキシ基またはアリーロキシ基と結合し
たスズ化合物、有機スズ化合物などのスズの化合物類;
酸化鉛、酢酸鉛、炭酸鉛、塩基性炭酸塩、鉛及び有機鉛
のアルコキシドまたはアリーロキシドなどの鉛の化合
物;第四級アンモニウム塩、第四級ホスホニウム塩、第
四級アルソニウム塩などのオニウム化合物類;酸化アン
チモン、酢酸アンチモンなどのアンチモンの化合物類;
酢酸マンガン、炭酸マンガン、ホウ酸マンガンなどのマ
ンガンの化合物類;酸化チタン、チタンのアルコキシド
またはアリーロキシドなどのチタンの化合物類;酢酸ジ
ルコニウム、酸化ジルコニウム、ジルコニウムのアルコ
キシド又はアリーロキシド、ジルコニウムアセチルアセ
トンなどのジルコニウムの化合物類などの触媒を挙げる
事ができる。
【0035】触媒を用いる場合、これらの触媒は1種だ
けで用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても
良い。また、これらの触媒の使用量は、原料の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物に対して、通常10-8〜1重量%、好
ましくは10-7〜10-1重量%の範囲で選ばれる。本発
明の方法を達成する重合器や配管の材質に特に制限はな
く、通常ステンレススチールやニッケル、グラスライニ
ング等から選ばれる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げて説明す
る。なお、分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(以下、M
nと略す。)である。カラーは、CIELAB法により
試験片厚み3.2mmで測定し、黄色度をb* 値で示し
た。
【0037】
【実施例1】図2に示すように、アンカー型の攪拌翼を
有する竪型攪拌槽を2基でプレポリマーを製造し、この
プレポリマーを円柱状支持体に沿わせて溶融落下せしめ
て重合を進行させる重合器を2基有する後重合工程で、
更に重合するプロセスで芳香族ポリカーボネートを製造
した。竪型第1攪拌槽1は、アンカー型の攪拌翼3、サ
イトグラス5、ベント口4を備えており、ジャケットで
加熱されている。竪型第2攪拌槽9は、アンカー型の攪
拌翼11、サイトグラス13、ベント口12を備えてお
り、ジャケットで加熱されている。竪型第1攪拌槽1、
及び竪型第2攪拌槽9のアンカー翼の上端はいずれも液
面より上に出ている。後重合工程の2基の重合器は、い
ずれも太さ2mm、長さ6mのSUS316L製円柱状
支持体を30本備えており、重合器に供給されたポリマ
ーは分散板により各支持体に均一に分配される。重合器
の外側はジャケットになっており、熱媒で加温されてい
る。
【0038】ビスフェノールAとジフェニルカーボネー
ト(対ビスフェノールAモル比1.05)を180℃で
6時間溶融混合した溶融混合物を供給口2より、20k
g/hrで供給し、圧力を常圧から2時間かけてゆっく
り下げ、10680Pa(80mmHg)にコントロー
ルした。温度は230℃である。25kg供給した後、
竪型第1攪拌槽1内の液面が一定となるように移送ポン
プ7によりプレポリマーを竪型第2攪拌槽9に供給し始
めた。竪型第2攪拌槽9は、反応温度260℃であり、
反応圧力は常圧から2時間かけてゆっくり下げ、200
0Pa(15mmHg)にコントロールした。重合器下
部液溜の液容量が20リットルに達したら、液容量20
リットルを一定に保つように移送ポンプ15によって後
重合第1重合器19に送液を開始した。竪型第1攪拌槽
内の液容量(m3 )に対する加熱伝熱面積(m2 )の
比、及び竪型第1攪拌槽内の液容量(m3 )に対する加
熱伝熱面積(m2 )の比はいづれも9である。後重合第
1重合器19は、反応温度265℃、反応圧力133P
a(1mmHg)、窒素ガス流量2リットル/hrの条
件であり、重合器下部液溜の液容量が20リットルに達
したら、液容量20リットルを一定に保つように後重合
第2重合器29に送液を開始した。後重合第2重合器2
9では、反応温度265℃、反応圧力53Pa(0.4
mmHg)の条件であり、重合器下部液溜の液容量が2
0リットルに達したら、液容量20リットルを一定に保
つように抜き出し口37より芳香族ポリカーボネートを
抜き出した。竪型第1攪拌槽1、及び竪型第2攪拌槽9
の発泡状態は良好で、飛沫同伴や液面の急激な上昇はほ
とんど認められなかった。運転開始から100時間後、
竪型第1攪拌槽1のプレポリマーのMnは850であ
り、竪型第2攪拌槽9のプレポリマーのMnは3100
であり、後重合第2重合器29から抜き出された芳香族
ポリカーボネートはMn11500であり、良好なカラ
ー(b* 値3.3)であった。
【0039】
【実施例2〜4】ビスフェノールAとジフェニルカーボ
ネートの溶融混合物の製造条件、供給速度、竪型第1攪
拌槽1、及び竪型第2攪拌槽9の条件等を種々変える他
は実施例1と全く同様にプレポリマー及び芳香族ポリカ
ーボネートを製造した。竪型第1攪拌槽内の液容量(m
3 )に対する加熱伝熱面積(m2 )の比、及び竪型第1
攪拌槽内の液容量(m3 )に対する加熱伝熱面積
(m2 )の比はいづれも9である。結果をまとめて表1
に示す。
【0040】
【比較例1】竪型第1攪拌槽1のアンカー翼3のアンカ
ー部分が短く、上端が液面の下にある他は、実施例1と
全く同様の装置、及び反応条件で芳香族ポリカーボネー
トを製造した。竪型第1攪拌槽1の圧力を常圧から10
680Paまで下げる際、竪型第1攪拌槽1内では激し
い発泡現象が認められ、液面の急激な上昇が認められ、
その後も激しい飛沫同伴が認められた。運転開始から1
00時間後、竪型第1攪拌槽1のプレポリマーのMnは
780であり、後重合第2重合器29から抜き出された
芳香族ポリカーボネートはMn9600であった。
【0041】
【比較例2】竪型第2攪拌槽9のアンカー翼11のアン
カー部分が短く、上端が液面の下にある他は、実施例1
と全く同様の装置、及び反応条件で芳香族ポリカーボネ
ートを製造した。竪型第2攪拌槽9の圧力を常圧から2
000Paまで下げる際、竪型第2攪拌槽9内では激し
い発泡現象が認められ、液面の急激な上昇が認められ、
その後も激しい飛沫同伴が認められた。運転開始から1
00時間後、竪型第2攪拌槽9のプレポリマーのMnは
2300であり、後重合第2重合器29から抜き出され
た芳香族ポリカーボネートはMn9500であった。
【0042】
【比較例3】竪型第1攪拌槽1に溶融混合物を40kg
供給した後、竪型第1攪拌槽1内の液面が一定となるよ
うに移送ポンプ7によりプレポリマーを竪型第2攪拌槽
9に供給し始める他は、実施例1と全く同様の装置、及
び反応条件で芳香族ポリカーボネートを製造した。アン
カー翼の上端は、液面の下となった。竪型第1攪拌槽1
の圧力を常圧から10680Paまで下げる際、竪型第
1攪拌槽1内では激しい発泡現象が認められ、液面の急
激な上昇が認められ、その後も激しい飛沫同伴が認めら
れた。運転開始から100時間後の、竪型第1攪拌槽1
のプレポリマーのMnは800であり、竪型第2攪拌槽
9のプレポリマーのMnは2800であり、後重合第2
重合器29から抜き出された芳香族ポリカーボネートは
Mn9800であった。
【0043】
【実施例5】竪型第2攪拌槽9の攪拌翼がダブルヘリカ
ルリボン翼であり、ダブルヘリカルリボン翼の上端が液
面よりも上である他は、実施例1と全く同様の装置で芳
香族ポリカーボネートを製造した。重合条件は、実施例
1と同じであった。竪型第1攪拌槽内の液容量(m3
に対する加熱伝熱面積(m2 )の比、及び竪型第1攪拌
槽内の液容量(m3 )に対する加熱伝熱面積(m2 )の
比はいづれも9である。竪型第2攪拌槽9の発泡状態は
良好で、飛沫同伴や液面の急激な上昇はほとんど認めら
れなかった。運転開始から100時間後、竪型第2攪拌
槽9のプレポリマーのMnは3200であり、後重合第
2重合器29から抜き出された芳香族ポリカーボネート
はMn10600であり、良好なカラー(b* 値3.
3)であった。
【0044】
【実施例6】ビスフェノールAのかわりに1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサンを用いる以外は、実施例1と全く同様
に芳香族ポリカーボネートを製造した。竪型第1攪拌槽
内の液容量(m3 )に対する加熱伝熱面積(m2 )の
比、及び竪型第1攪拌槽内の液容量(m3 )に対する加
熱伝熱面積(m2 )の比はいづれも9である。竪型第1
攪拌槽1及び竪型第2攪拌槽9の発泡状態は良好で、飛
沫同伴や液面の急激な上昇はほとんど認められなかっ
た。運転開始から100時間後の、竪型第1攪拌槽1の
プレポリマーのMnは830であり、竪型第2攪拌槽9
のプレポリマーのMnは2900であり、後重合第2重
合器29から抜き出された芳香族ポリカーボネートのM
nは10100であり、良好なカラー(b*値3.4)
であった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明によって、着色のない高品質の芳
香族ポリカーボネートを、激しい発泡現象を起こすこと
なく、高い重合速度で、工業的に好ましい手段で製造す
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の攪拌翼の一例を示す
模式図であり、(d)は、本発明に含まれない攪拌翼の
一例を示す模式図である。
【図2】本発明で用いるプロセスの一例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1、9 竪型第1攪拌槽 2、10、17、27 供給口 3、11 攪拌翼 4、12、22、32 ベント口 5、13 サイトグラス 6、8、14、16、24、26、34、36 移送配
管 7、15、25 移送ポンプ 18、28 分散板 20、30 円柱状支持体 19 後重合第1重合器 29 後重合第2重合器 21、31 ガス供給口 23、33 排出口 35 抜き出しポンプ 37 抜き出し口 38、41、44、47 竪型攪拌槽 39、42、45、48 攪拌翼 40、43、46、49 液面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−153925(JP,A) 特開 平8−225641(JP,A) 特開 平8−225643(JP,A) 実開 昭61−143630(JP,U) 実開 平6−70802(JP,U) 実開 平7−3702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリール
    カーボネートから、溶融法により芳香族ポリカーボネー
    トを製造する方法において、液面を直接攪拌する攪拌翼
    を備えた竪型攪拌槽で、上記芳香族ジヒドロキシ化合物
    とジアリールカーボネートの溶融混合物を重合して、数
    平均分子量5000以下のプレポリマーを製造し、該プ
    レポリマーの重合度を後重合工程で高める事を特徴とす
    る芳香族ポリカーボネートの製造法。
  2. 【請求項2】 該竪型攪拌槽内の液容量(m3)に対す
    る加熱伝熱面積(m2)の比が1〜70の範囲であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の芳香族ポリカーボネート
    の製造法。
  3. 【請求項3】 後重合工程において、支持体に沿ってポ
    リマーを溶融流下せしめて重合を進行させる重合器を用
    いることを特徴とする請求項1、2記載の芳香族ポリカ
    ーボネートの製造法。
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