JPH10311635A - 製氷水タンクの洗浄構造 - Google Patents

製氷水タンクの洗浄構造

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JPH10311635A
JPH10311635A JP13923497A JP13923497A JPH10311635A JP H10311635 A JPH10311635 A JP H10311635A JP 13923497 A JP13923497 A JP 13923497A JP 13923497 A JP13923497 A JP 13923497A JP H10311635 A JPH10311635 A JP H10311635A
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JP
Japan
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ice making
water
water tank
making water
path
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Application number
JP13923497A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Sakano
良和 阪野
Nobuhiko Kato
暢彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10311635A publication Critical patent/JPH10311635A/ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2400/00Auxiliary features or devices for producing, working or handling ice
    • F25C2400/12Means for sanitation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製氷水タンク内に混入した異物を確実に排出
し、製氷部での不具合の発生を抑制する。 【解決手段】 製氷水タンク10の底部10aは、長手
方向に沿って若干の傾斜が付され、その傾斜下方側の部
分に排水経路18が接続される。製氷水タンク10の内
部に、一次水供給系から分岐する給水経路16が上方か
ら臨んでいる。給水経路16のタンク内に臨む下端部
に、散水部12を構成する2本の散水パイプ12a,1
2bが、製氷水タンク10の短手方向に沿って水平に接
続される。すなわち、散水部12から製氷水タンク10
内に給水経路16を介して供給される洗浄水を噴射する
ことで、該タンク10の内底面に堆積している異物を排
水経路18の排水口に向けて押し流して確実に排出し得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製氷水タンクの
洗浄構造に関し、更に詳細には、製氷水タンク内に混入
した異物を積極的に排出するよう構成した製氷水タンク
の洗浄構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角氷や板氷その他各種形状の氷塊を多数
連続的に製造するための自動製氷機が、その用途に応じ
て好適に使い分けられている。この製氷機には、例えば
製氷室に画成されて下方に開放する多数の製氷小室を水
皿により開閉自在に閉成し、この水皿から各製氷小室に
製氷水を噴射して当該製氷小室中に角氷を形成するよう
にした所謂クローズドセル方式の製氷機や、下方に開放
する多数の製氷小室に水皿を介することなく製氷水を直
接供給し、該小室中で角氷を形成するようにした所謂オ
ープンセル方式の製氷機、更には傾斜配置した製氷板の
表面に製氷水を流下供給し、当該製氷板面上に板氷を形
成する流下式製氷機等が知られている。
【0003】本発明は、前述した各種の自動製氷機にお
ける製氷水タンクの洗浄構造に関するものであるので、
先ず製氷機の一般構造につき、前記流下式製氷機を例に
挙げて概略的に説明する。図11に示すように、垂直に
配置した複数の製氷板44を備える製氷部24では、各
製氷板44の裏面側に、圧縮機52や凝縮器54等から
なる冷凍系58から導出する蒸発管56が密着的に蛇行
配置され、製氷運転時に該蒸発管56に冷媒を循環させ
ることによって各製氷板44は氷点下に冷却されるよう
になっている。この製氷部24の直下には、所要量の製
氷水が貯留される製氷水タンク10が配置され、該タン
ク10に貯留されている製氷水は、製氷水タンク10に
接続する製氷水循環経路26に配設した製氷水循環ポン
プ36を駆動することにより、前記製氷部24に供給さ
れる。そして、各製氷板44の製氷面(表面)に製氷水が
流下することで、氷点下に冷却されている製氷面に板氷
が徐々に生成されると共に、未氷結水は製氷水タンク1
0に回収されて再度の循環に供されるよう構成してあ
る。
【0004】前記製氷機には、外部水道系に接続する一
次水供給系14が設けられ、該一次水供給系14は、前
記製氷部24における各製氷板44の裏面側に一次水
(除氷水)を供給するよう構成される。そして、除氷運転
時に、外部水道系から一次水供給系14を介して圧送さ
れた一次水は、各製氷板44の裏面側に供給されて流下
し、製氷板44と板氷との氷結面を融解する。また製氷
板44の裏面側を流下した一次水は、製氷水と同様に製
氷水タンク10に回収され、次サイクルの製氷運転時の
製氷水として使用されるようになっている。
【0005】前記製氷水タンク10には、該タンク10
の内部所要高さ位置に上端が臨むフローパイプ64が挿
通配置されると共に、該フローパイプ64の下端は、製
氷水タンク10の下方に配置した別のタンク62の内部
に臨んでいる。そして、フローパイプ64によって製氷
水タンク10内における製氷水の最大貯留量を制限する
と共に、余剰分の製氷水を別のタンク62に回収するよ
う構成してある。また製氷水タンク10の底部10aに
は、排水弁65が配設された排水経路18が接続され、
該タンク10から製氷残水を排出し得るよう構成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記製氷機では、外部
水道系から供給される一次水を製氷水タンク10に貯留
し、これを製氷運転時に製氷水として製氷部24に循環
供給するよう構成している。この場合において、一次水
は水道水であるので塩素等が混入しており、この塩素濃
度が高いと、製氷水として循環している間に製氷板44
にコーティングされている錫メッキを腐食させ、この腐
食によって錫メッキが粒状の酸化物となって製氷板44
から剥離する不具合が発生する。そして、この異物は経
時的に製氷水タンク10の内底面に堆積する。前記製氷
水タンク10には排水経路18が接続され、製氷残水を
排出し得るようになっているが、前記異物を積極的に排
出し得るものではないため、製氷−除氷運転を繰返すこ
とによって多量の異物が製氷水タンク10に堆積したま
まで製氷運転が行なわれる。従って、異物が製氷水循環
系を循環することとなり、製氷板44の表面における錫
メッキの剥離を更に進行させると共に、生成された板氷
に異物が混入する問題を招く危惧がある。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたものであって、製氷水
タンク内に混入した異物を確実に排出し、製氷部での不
具合の発生を抑制し得るようにした製氷水タンクの洗浄
構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る製氷水タン
クの洗浄構造は、所要量の製氷水が貯留される製氷水タ
ンクと、該製氷水タンクに一次水を供給する一次水供給
系と、前記製氷水タンクの製氷水を製氷部に循環供給す
る製氷水循環経路と、前記製氷水タンクの製氷水を排出
する排水経路とを備え、前記製氷部で氷結するに到らな
かった製氷水を製氷水タンクに回収して再循環に供する
ようにした自動製氷機において、前記一次水供給系に切
換弁を介して接続された給水経路と、前記製氷水タンク
の内部に配設されると共に前記給水経路が接続され、該
給水経路から供給される水を製氷水タンク内に噴射供給
する散水部とを備え、前記切換弁を切換えることで一次
水供給系から給水経路に分岐供給される一次水を前記散
水部に供給し、該散水部から噴射される水によって製氷
水タンクの内部に混入した異物を排水経路の排水口に向
けて押し流すよう構成したことを特徴とする。
【0009】また前記課題を克服し、所期の目的を好適
に達成するため、本願の別の発明に係る製氷水タンクの
洗浄構造は、所要量の製氷水が貯留される製氷水タンク
と、該製氷水タンクに一次水を供給する一次水供給系
と、前記製氷水タンクの製氷水を製氷部に循環供給する
製氷水循環経路と、前記製氷水タンクの製氷水を排出す
る排水経路とを備え、前記製氷部で氷結するに到らなか
った製氷水を製氷水タンクに回収して再循環に供するよ
うにした自動製氷機において、前記排水経路から分岐す
る給水経路と、前記製氷水タンクの内部に配設されると
共に前記給水経路が接続され、該給水経路から供給され
る水を製氷水タンク内に噴射供給する散水部とを備え、
前記製氷水タンクから排水経路に排出される排水の一部
を前記給水経路を介して散水部に供給し、該散水部から
噴射される水によって、製氷水タンクの内部に混入した
異物を排水経路の排水口に向けて押し流すよう構成した
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る製氷水タンク
の洗浄構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。なお、従来の技術で説明し
た部材と同一の部材に関しては、同じ符号で示すと共に
詳細説明は省略する。
【0011】
【第1実施例】図1および図2に示す如く、製氷機に配
設された複数の製氷板44からなる製氷部24の直下に
配置される製氷水タンク10は、全体が長方形に成形さ
れると共に、その底部10aに長手方向に沿って若干の
傾斜が付された上面開放型の箱体であって、該底部10
aの傾斜下方側の部分に、排水経路18が接続されてい
る。なお、排水径路18の排水口は、製氷水タンク10
の内底面と同一レベルで開口し、後述する洗浄運転時に
異物が円滑に排水径路18に吸込まれるようになってい
る。また、製氷水タンク10における底部10aの傾斜
上方側で一側面に近接する内部には、洗浄水を供給する
ための給水経路16が、該タンク10の上方から臨んで
いる。そして、この給水経路16のタンク内に臨む下端
部に、散水部12を構成する2本の散水パイプ12a,
12bが、製氷水タンク10の短手方向に沿って水平に
接続されている。
【0012】すなわち、一方の散水パイプ12a(以下
「第1散水パイプ」という)は、図1(a),(b)に示す如
く、製氷水タンク10における長手方向の略中央で、該
タンク10の内底面と上縁部との略中間よりも若干低い
位置に臨むよう設定される。そして、この第1散水パイ
プ12aが、製氷水タンク10内に臨んでいる給水経路
16から分岐して該タンク10の長手方向に延在する接
続パイプ21を介して給水経路16と連通している。ま
た他方の散水パイプ12b(以下 「第2散水パイプ」とい
う)は、給水経路16の下端部から更に製氷水タンク1
0の内底面に向けて垂下すると共に、内底面に略当接す
る位置において第1散水パイプ12aと平行に延在する
よう構成される。前記第1散水パイプ12aおよび第2
散水パイプ12bには、製氷水タンク10における底部
10aの傾斜下方側に向けて斜め下方に洗浄水を噴射し
得る噴射孔12cが所要間隔で複数穿設されている。な
お洗浄水の噴射方向としては、第1散水パイプ12aで
は前記排水経路18に指向した角度で洗浄水が噴射さ
れ、第2散水パイプ12bでは製氷水タンク10の内底
面と略平行に洗浄水が噴射されるよう設定される。すな
わち、後述する洗浄運転に際して、散水部12から製氷
水タンク10内に洗浄水を噴射供給することで、該タン
ク10の内底面に堆積している異物を排水経路18の排
水口に向けて押し流して確実に排出し得るよう構成され
る。なお、給水経路16に流量調整弁17が配設され、
散水部12からの洗浄水量を調節し得るようになってい
る。
【0013】前記製氷水タンク10には、前記排水経路
18に隣接して前記製氷部24に製氷水を循環供給する
ための製氷水循環経路26を構成する吸水パイプ20が
接続されている。なお、図1(b)においては、排水経路
18および製氷水循環経路26の説明を判り易くするた
めに、便宜上左右に並列した状態で示すが、両経路1
8,26は前記底部10aの傾斜下端側において短手方
向に並列で配設される(図1(a)参照)。前記製氷水循環
経路26の吸水パイプ20には、図3に示すように、吸
水口を立ち上げるための別パイプ22が着脱自在に取付
けられている。そして、この別パイプ22を吸水パイプ
20に取付けることで、その吸水口は、製氷水タンク1
0の内底面に堆積する異物よりも充分高くなるよう設定
され(図4参照)、該異物が製氷水循環系に吸込まれない
よう構成される。なお、製氷水循環経路26には、その
途次に製氷水循環ポンプ36が配設され、該ポンプ36
を駆動することによって、製氷水タンク10内の製氷水
を前記製氷部24に循環供給するようになっている。
【0014】前記散水部12に接続される給水経路16
は、図4に示す如く、外部水道系に接続する一次水供給
系14から分岐され、該供給系14から供給される一次
水を洗浄水として使用するよう構成されている。すなわ
ち、給水経路16は切換弁としての電磁弁28を介して
一次水供給系14に接続され、後述する洗浄運転に際し
て電磁弁28を洗浄位置に切換えることによって、外部
水道系から一次水供給系14に供給される一次水を、給
水経路16を介して散水部12にのみ供給するようにな
っている。また、後述する除氷運転等に際して電磁弁2
8を非洗浄位置に切換えることにより、外部水道系から
一次水供給系14に供給される一次水は前記製氷部24
にのみ供給される。
【0015】前記排水経路18には、図4に示す如く、
第1排水ポンプ30と、該第1排水ポンプ30よりも吸
引能力の大きい第2排水ポンプ32とが並列的に配設さ
れると共に、両ポンプ30,32の吸引側の排水経路1
8に方向制御弁34が配設されている。そして、この方
向制御弁34を第1側に切換えることにより、製氷水タ
ンク10内の製氷残水は第1排水ポンプ30により吸引
排出され、方向制御弁34を第2側に切換えることによ
り、製氷水タンク10内の製氷残水は第2排水ポンプ3
2により吸引排出されるよう構成してある。
【0016】ここで、前記製氷機では、前記製氷部24
で板氷を生成する製氷運転と、この製氷運転後に製氷水
タンク10内に残っている製氷残水を排出する排水運転
と、前記製氷部24に形成された板氷を脱氷する除氷運
転とが1サイクルとして繰返される。前述した如く、製
氷水タンク10内に貯留される製氷水の塩素濃度が高い
と、製氷板44のメッキが剥離することはあるが、1サ
イクルの間に剥離した異物が製氷水タンク10内に混入
する量は極めて少なく、これによって製氷部24での不
具合が発生することは殆どない。しかし、前述したサイ
クルが繰返されることにより異物の混入量が多くなる
と、製氷部24での不具合が発生するものであるので、
実施例では10回目のサイクルにおける製氷運転が完了
した後には、前記電磁弁28を切換えて散水部12から
製氷水タンク10内へ洗浄水を噴射供給する洗浄運転を
行なうよう設定される(図5参照)。そして、通常の排水
運転時には第1排水ポンプ30を駆動して製氷水タンク
10内の製氷残水を排出し、洗浄運転時には第2排水ポ
ンプ32を駆動することで、製氷タンク10内の製氷残
水と洗浄水とを短時間で排出してサイクルタイムを短縮
させるよう構成している。なお、サイクル数は、適宜の
カウンタによりカウントされる。
【0017】
【第1実施例の作用】次に、前述した第1実施例に係る
製氷水タンクの洗浄構造の作用につき説明する。なお、
製氷機の運転開始前では、前記電磁弁28は非洗浄位置
に切換えられ、外部水道系から一次水供給系14に供給
される一次水は、前記製氷部24にのみ供給されるよう
になっている。また、前記排水経路18に配設される方
向制御弁34は第1位置に切換えられて、製氷水タンク
10は第1排水ポンプ30側に連通している。
【0018】前記製氷機の運転初期には、前記一次水供
給系14を介して製氷部24に水道水が一次水として供
給され、該一次水が各製氷板44を流下して製氷水タン
ク10に貯留される。そして該タンク10に所要量の一
次水(製氷水)が貯留されると、一次水供給系14からの
給水が停止すると共に、製氷運転が開始される。すなわ
ち、前記蒸発管56に冷媒が供給されると共に、前記製
氷水循環経路26の製氷水循環ポンプ36が駆動され、
製氷水タンク10内に貯留されている製氷水が製氷部2
4に供給され、該製氷部24の各製氷板44の製氷面を
流下する。製氷板44は蒸発管56により氷点下に冷却
されているので、製氷面に徐々に氷層が形成される。ま
た、製氷板44に供給され製氷面を流下しても氷結する
に到らなかった製氷水は、前記製氷水タンク10に回収
されて再度の循環に供される。
【0019】製氷運転が進行し製氷板44の製氷面に板
氷が生成されると、これをセンサが検知し、製氷運転を
停止して排水運転に移行する。すなわち、前記第1排水
ポンプ30が始動し、製氷水タンク10内に残留する製
氷残水を排水経路18を介して排出する。そして、第1
排水ポンプ30が所要時間(例えば1分)だけ駆動した
後、該ポンプ30が停止し、除氷運転が開始される。こ
の除氷運転では、蒸発管56にホットガスを供給すると
共に、前記一次水供給系14を介して製氷部24に除氷
水が供給される。これにより製氷面と板氷との氷結面が
融解され、該板氷は自重により落下して貯氷庫(図示せ
ず)に放出貯留される。また除氷水は製氷水タンク10
に回収され、次の製氷運転の製氷水として使用される。
【0020】前述した製氷運転、排水運転、除氷運転の
サイクルが繰返され、適宜のカウンタが10回目のサイ
クルをカウントすると、図5に示す如く、当該回の製氷
運転が完了すると洗浄運転が開始される。すなわち、前
記排水経路18の方向制御弁34が第2位置に切換えら
れると共に第2排水ポンプ32が駆動し、製氷水タンク
10内の製氷残水を該ポンプ32を介して排出する。ま
た第2排水ポンプ32の始動と同時に、前記電磁弁28
が洗浄位置に切換えられて、外部水道系から一次水供給
系14に供給される一次水が給水経路16を介して散水
部12に圧送される。この散水部12に圧送された一次
水は、前記第1散水パイプ12aおよび第2散水パイプ
12bの各噴射孔12cから製氷水タンク10内に洗浄
水として噴射供給される。そして、製氷水タンク10の
内底部に堆積している異物は、各パイプ12a,12b
から噴射される洗浄水によって排水経路18の排水口に
向けて押し流されると共に、第2排水ポンプ32の吸引
作用で排水経路18に強制的に吸引されて排出される。
【0021】前記第2排水ポンプ32が所要時間(例え
ば6分)だけ駆動した後、該ポンプ32が停止し、方向
制御弁34が第1位置に切換えられると共に、電磁弁2
8が非洗浄位置に切換えられて、除氷運転に移行する。
【0022】このように、前記製氷水タンク10内に混
入した異物を洗浄水により積極的に排出し得るので、製
氷板44のメッキが剥離したり板氷に異物が混入する不
都合を未然に防止することができる。また洗浄運転時に
は吸引能力の大きな第2排水ポンプ32を用いるので、
洗浄水が製氷水タンク10に供給されていても排水時間
が著しく長くなることはなく、サイクルタイムが長くな
ることに起因する製氷能力の低下を抑制することができ
る。
【0023】なお、前記製氷水循環経路26の吸水パイ
プ20にはタンク内底面より所定高さだけ立ち上がる別
パイプ22が取付けられているから、洗浄水により押し
流される異物が該循環経路26に流入するのは抑制され
る。また製氷水循環経路26に異物が流入するのを防止
する別の手段として、図6に示すように、別パイプ22
の上部に板体37を取付けてもよい。この板体37は、
パイプ22を上方から閉成し得るに充分な大きさに寸法
設定されたものであって、該パイプ22の上端部との間
に、製氷水の通過を許容しかつ異物を通過させない程度
の間隙を設けた状態で配設される。すなわち、別パイプ
22の上部に板体37を配設することにより、洗浄運転
時や製氷運転時において製氷水タンク10内で浮遊する
異物が製氷部24に供給されるのを防止することができ
る。
【0024】また、製氷水循環経路26に異物が流入す
るのを防止する手段としては、図7に示す如く、別パイ
プ22の上部にサブタンク38を設けてもよい。このサ
ブタンク38は、製氷水タンク10よりも充分に小さい
寸法に設定された上面開放型の箱体であって、その底面
には、別パイプ22と係合する装着用パイプ39が、サ
ブタンク38の内部空間に連通する状態で配設されてい
る。またサブタンク38には、その内部空間と連通する
吸水孔40が側面と底部に開設されており、その大きさ
は、製氷水の通過を許容しかつ異物を通過させない寸法
に設定されている。従って、この構成によっても、洗浄
運転時や製氷運転時において製氷水タンク10内で浮遊
する異物が製氷部24に供給されるのを防止することが
できる。なお、サブタンク38の開放された上面開口部
には、水等の通過を許容しない遮蔽板42が取付けら
れ、製氷運転時において前記製氷部24から滴下する製
氷水が、サブタンク38に直に流入しないよう構成され
る。
【0025】
【第2実施例】図8は、第2実施例に係る製氷水タンク
の洗浄構造を示すものであって、給水経路16への洗浄
水の供給系が異なっているのみで、その他の構成は前述
した第1実施例と同一であるので、異なる部分について
のみ説明する。
【0026】すなわち、前記排水経路18における第1
排水ポンプ30および第2排水ポンプ32の配設位置よ
り下流側に、前記給水経路16が接続され、洗浄水とし
て前記一次水を使用する代りに、製氷水タンク10から
の排水を一部分岐して洗浄水として使用するよう構成し
てある。また給水経路16に開閉弁45が配設され、該
開閉弁45を開放することにより、排水経路18を流れ
る排水の一部を散水部12に供給し得るようになってい
る。
【0027】第2実施例では、前述したと同様に製氷・
排水・除氷のサイクルを9回繰返し、10回目の製氷運
転が完了した後に、前記方向制御弁34が第2位置に切
換えられると共に第2排水ポンプ32が駆動する。また
前記開閉弁45が開放し、前記製氷水タンク10から第
2排水ポンプ32を介して排出される排水の一部が前記
給水経路16を介して散水部12に流入することで、第
1散水パイプ12aおよび第2散水パイプ12bから排
水が洗浄水として製氷水タンク10内に噴射供給され
る。これにより、製氷水タンク10の内底部に堆積して
いる異物は、排水経路18の排水口に向けて押し流され
て確実に排出される。なお、排水経路18から給水経路
16に分岐される排水の量は、前記流量調整弁17によ
って調節される。
【0028】
【第3実施例】図9は、第3実施例に係る製氷水タンク
の洗浄構造を示すものであって、第1実施例に係る構成
において、製氷運転中に製氷水の一部を散水部12に供
給することで、製氷水タンク10に堆積している異物を
排水経路18の排水口近傍に集める構成を付加したもの
である。
【0029】すなわち、前記製氷水循環経路26におけ
る製氷水循環ポンプ36の配設位置より下流側から分岐
した接続経路46が、開閉弁48を介して前記給水経路
16に接続されている。そして、開閉弁48を開放する
ことにより、製氷水循環経路26を流れる製氷水の一部
を分岐して散水部12に供給するよう構成している。な
お、給水経路16に配設した流量調整弁17を調整する
ことにより、製氷水循環経路26から分岐される洗浄水
の量が調節される。
【0030】第3実施例では、製氷運転に際して前記製
氷水循環ポンプ36が駆動すると、前記製氷水タンク1
0内に貯留されている製氷水が、製氷水循環経路26を
介して製氷部24に供給される。これと同時に前記開閉
弁48が開放し、製氷水循環経路26を流れる製氷水の
一部が接続経路46を介して給水経路16に供給され
る。給水経路16を介して散水部12に供給された製氷
水が、前記散水パイプ12a,12bから噴射されるこ
とにより、製氷水タンク10の内底部に堆積している異
物は排水経路18の排水口に向けて集められる。従っ
て、所要回数目(例えば10回目)の製氷運転が完了して
洗浄運転に移行した際には、製氷水タンク10の内底部
に堆積している異物は予め排水経路18の排水口付近に
集められているので、散水部12から噴射供給される洗
浄水(一次水)によって異物は短時間で排水経路18から
排出される。なお、製氷運転から洗浄運転や排水運転に
移行する際には、前記開閉弁48は閉成され、一次水供
給系14からの一次水が製氷水循環経路26に逆流しな
いよう構成される。
【0031】
【第4実施例】図10は、第4実施例に係る製氷水タン
クの洗浄構造を示すものであって、第2実施例に係る構
成において、製氷運転中に製氷水の一部を散水部12に
供給することで、製氷水タンク10に堆積している異物
を排水経路18の排水口近傍に集める構成を付加したも
のである。
【0032】すなわち、前記製氷水循環経路26におけ
る製氷水循環ポンプ36の配設位置より下流側から分岐
した接続経路46が、開閉弁48を介して前記給水経路
16に接続されている。そして、開閉弁48を開放する
ことにより、製氷水循環経路26を流れる製氷水の一部
を分岐して散水部12に供給し得るよう構成されてい
る。
【0033】第4実施例では、製氷運転に際して前記製
氷水循環ポンプ36が駆動すると、前記製氷水タンク1
0内に貯留されている製氷水が、製氷水循環経路26を
介して製氷部24に供給される。これと同時に前記開閉
弁45および開閉弁48が開放し、製氷水循環経路26
を流れる製氷水の一部が接続経路46を介して給水経路
16に供給される。そして、第3実施例と同様に、前記
散水パイプ12a,12bから製氷水が噴射されること
により、製氷水タンク10の内底部に堆積している異物
は排水経路18の排水口に向けて集められる。次に、所
要回数目の製氷運転が完了して洗浄運転に移行した際に
は、前記開閉弁48が閉成された状態(開閉弁45は開
放)で第2排水ポンプ32が駆動することにより、排水
の一部が散水部12に供給されて異物は排水経路18か
ら排出される。
【0034】なお、各実施例では排水経路に2基の排水
ポンプを配設し、洗浄運転に際して能力の大きな排水ポ
ンプを選択して使用する場合につき説明したが、1基の
排水ポンプにより通常の排水運転と洗浄運転とを行なう
ようにしてもよい。また、製氷水循環経路への異物の流
入を防止する図6または図7の構成を、第3または第4
実施例に採用することも可能である。更に、洗浄運転の
時期については、実施例のように10回目のサイクルに
限られるものでなく、各サイクル毎に行なうようにして
もよい。
【0035】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る製氷
水タンクの洗浄構造によれば、製氷水タンク内に散水部
を配設し、該散水部を介して洗浄水を製氷水タンク内に
噴射供給することにより、該タンク内に混入した異物を
積極的に排出することができる。従って、製氷水タンク
内に貯留される塩素濃度が高い場合であっても、製氷部
でのメッキの腐食や氷塊への異物の混入等の不具合の発
生を未然に防止することができ、常に衛生的に保ち得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な第1実施例に係る製氷水タン
クの洗浄構造の概略構成を示す平面図および縦断側面図
である。
【図2】 第1実施例に係る製氷水タンクの洗浄構造を
備えた製氷機を示す縦断側面図である。
【図3】 第1実施例に係る製氷水タンクの製氷水循環
経路に取付けられる別パイプを示す縦断側面図である。
【図4】 第1実施例に係る製氷水タンクの洗浄構造を
示す概略構成図である。
【図5】 第1実施例に係る製氷水タンクの洗浄構造に
おける運転サイクルを示すフローチャート図である。
【図6】 第1実施例に係る製氷水タンクの製氷水循環
経路に板体を取付けた状態で示す要部縦断側面図であ
る。
【図7】 第1実施例に係る製氷水タンクの製氷水循環
経路にサブタンクを取付けた状態で示す要部縦断側面図
である。
【図8】 第2実施例に係る製氷水タンクの洗浄構造を
示す概略構成図である。
【図9】 第3実施例に係る製氷水タンクの洗浄構造を
示す概略構成図である。
【図10】 第4実施例に係る製氷水タンクの洗浄構造
を示す概略構成図である。
【図11】 従来技術に係る流下式製氷機の概略構成図
である。
【符号の説明】
10 製氷水タンク,12 散水部,14 一次水供給
系,16 給水経路 18 排水経路,24 製氷部,26 製氷水循環経路,
28 電磁弁(切換弁) 30 第1排水ポンプ,32 第2排水ポンプ,46
接続経路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要量の製氷水が貯留される製氷水タン
    ク(10)と、該製氷水タンク(10)に一次水を供給する一次
    水供給系(14)と、前記製氷水タンク(10)の製氷水を製氷
    部(24)に循環供給する製氷水循環経路(26)と、前記製氷
    水タンク(10)の製氷水を排出する排水経路(18)とを備
    え、前記製氷部(24)で氷結するに到らなかった製氷水を
    製氷水タンク(10)に回収して再循環に供するようにした
    自動製氷機において、 前記一次水供給系(14)に切換弁(28)を介して接続された
    給水経路(16)と、 前記製氷水タンク(10)の内部に配設されると共に前記給
    水経路(16)が接続され、該給水経路(16)から供給される
    水を製氷水タンク(10)内に噴射供給する散水部(12)とを
    備え、 前記切換弁(28)を切換えることで一次水供給系(14)から
    給水経路(16)に分岐供給される一次水を前記散水部(12)
    に供給し、該散水部(12)から噴射される水によって製氷
    水タンク(10)の内部に混入した異物を排水経路(18)の排
    水口に向けて押し流すよう構成したことを特徴とする製
    氷水タンクの洗浄構造。
  2. 【請求項2】 所要量の製氷水が貯留される製氷水タン
    ク(10)と、該製氷水タンク(10)に一次水を供給する一次
    水供給系(14)と、前記製氷水タンク(10)の製氷水を製氷
    部(24)に循環供給する製氷水循環経路(26)と、前記製氷
    水タンク(10)の製氷水を排出する排水経路(18)とを備
    え、前記製氷部(24)で氷結するに到らなかった製氷水を
    製氷水タンク(10)に回収して再循環に供するようにした
    自動製氷機において、 前記排水経路(18)から分岐する給水経路(16)と、 前記製氷水タンク(10)の内部に配設されると共に前記給
    水経路(16)が接続され、該給水経路(16)から供給される
    水を製氷水タンク(10)内に噴射供給する散水部(12)とを
    備え、 前記製氷水タンク(10)から排水経路(18)に排出される排
    水の一部を前記給水経路(16)を介して散水部(12)に供給
    し、該散水部(12)から噴射される水によって、製氷水タ
    ンク(10)の内部に混入した異物を排水経路(18)の排水口
    に向けて押し流すよう構成したことを特徴とする製氷水
    タンクの洗浄構造。
  3. 【請求項3】 前記製氷水循環経路(26)から分岐した接
    続経路(46)を前記給水経路(16)に接続し、製氷運転に際
    して製氷水循環経路(26)を循環する製氷水の一部を接続
    経路(46)および給水経路(16)を介して前記散水部(12)に
    供給し、該散水部(12)から噴射される水によって前記製
    氷水タンク(10)に混入している異物を排水経路(18)の排
    水口近傍に集めるようにした請求項1または2記載の製
    氷水タンクの洗浄構造。
  4. 【請求項4】 前記排水経路(18)に排水ポンプ(30,32)
    が配設され、該ポンプ(30,32)の駆動によって前記製氷
    水タンク(10)内の製氷残水等を吸引排出するよう構成し
    た請求項1〜3の何れかに記載の製氷水タンクの洗浄構
    造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005188868A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Hoshizaki Electric Co Ltd 製氷機
JP2005345067A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Hoshizaki Electric Co Ltd 製氷装置
KR20220100400A (ko) * 2021-01-08 2022-07-15 에스케이매직 주식회사 얼음 저장실 및 이를 포함하는 제빙기
KR20220100401A (ko) * 2021-01-08 2022-07-15 에스케이매직 주식회사 얼음 저장실 및 이를 포함하는 제빙기
KR20220100399A (ko) * 2021-01-08 2022-07-15 에스케이매직 주식회사 얼음 저장실 및 이를 포함하는 제빙기

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