JP4278476B2 - 製氷機 - Google Patents

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Description

この発明は、所要形状の氷塊を連続的に製造し、この氷塊を貯蔵する製氷機に関し、更に詳細には、製氷水タンクに貯留された製氷水をポンプで製氷部に供給して氷塊を製造すると共に、該製氷部で氷結しなかった製氷水を製氷水タンクに回収して再循環に供する製氷機構を備える製氷機に関するものである。
下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、角氷(氷塊)を連続的に製造する噴射式自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設その他の厨房において好適に使用されている。図9に示すように、例えばこの噴射式自動製氷機の製氷機構としては、所謂オープンセルタイプの製氷機構10がある。この製氷機構10は、ストッカ内の上方に水平に配置した製氷板14の下面に仕切板16が縦横に配設されて、下方に開口する製氷小室18が碁盤目状に多数画成された製氷部12を備えている。前記製氷板14の上面には、図示しない冷凍系に連通する蒸発管(蒸発部)20が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に冷媒を循環させて前記製氷小室18を強制冷却するようになっている。
前記製氷部12の下方には、前記製氷小室18の夫々の位置と対応して噴水孔24を多数設けた散水器22が配設される。また、この散水器22の下方には、所要量の製氷水を貯留する製氷水タンク26が配設され、この製氷水タンク26の底部に吸込管28を介してポンプ30が接続されると共に、該ポンプ30で吸込管28を介して吸込んだ製氷水タンク26内の製氷水を散水器22に圧送し、各噴水孔24から対応の製氷小室18に噴射し得るよう構成される。そして、前記製氷小室18で氷結するに至らなかった製氷水(未氷結水)は、前記散水器22の間を通って前記製氷水タンク26に回収されて再循環に供されるようになっている。なお、前記製氷部12と散水器22との間には、除氷運転の際に製氷小室18から離脱した角氷をストッカに案内する簀の子状のシュート32が設置されている。また、前記製氷水タンク26には、除氷運転に際し給水管(図示せず)から水(水道水)が供給されるようになっている。前記製氷水タンク26は、内部にオーバーフロー管34が設けられ、該オーバーフロー管34を介して製氷運転に際して必要となる製氷水量を超えた水を排出するよう構成されている(図10参照)。
このように、前記製氷水タンク26にオーバーフロー管34を設ける製氷機構10は、角氷を排出する際に製氷水タンク内の製氷水も一緒に排出され、製氷水タンク内部の製氷水が完全に入れ替わるよう構成されたクローズドセルタイプの製氷機構とは違って、製氷工程が完了した時点で、残った未氷結水(製氷水)に水を継ぎ足して次回の製氷工程に用いる構成になっている。すなわち、製氷工程毎に製氷水タンク26内の製氷水が全て入れ替わる構成ではないため、繰り返し製氷工程を行なうと製氷水中の不純物が濃縮してゆき、該製氷水タンク26の底部に不純物が堆積する場合がある。そして、前記製氷水タンク26の底面は、例えばポンプ30の吸込口28aを傾斜下端として傾斜が設けられる構成(図10参照)や、該底面が水平で吸込口が一段下がって設けられた構成となっているので、不純物は吸込口28aに導かれて該ポンプ30により製氷部12に供給されてしまう。従って、製氷される角氷中に不純物が混入して角氷を白濁させる問題が生じ、該角氷の清浄性を損ってしまうと共に、角氷の商品価値を低下させてしまう。また、不純物がポンプ30の内部に付着し、管路を閉塞してポンプ効率を低下させる虞れもある。このため、前記製氷水タンク26およびポンプ30の清掃頻度が多くなり、手間がかかってしまう欠点もある。
そこで、特許文献1に開示された製氷水タンクでは、ポンプの吸込口を上方に立ち上げて配設することで、製氷水タンクの底部に溜った不純物の吸込口からの吸込みを抑制している。また、特許文献2に開示された製氷水タンクは、その内部を仕切り壁によって2つに区分し、一方に未氷結水を還流させると共に、他方にポンプの吸込口を設けて仕切り壁を製氷水が越流するように構成することで、製氷水の入れ替えを促進して不純物の濃縮を抑制するようになっている。
特開平10−160308号公報 実開昭63−101768号公報
しかし、前述した特許文献1または特許文献2の製氷水タンクは、不純物が堆積する部位と製氷水の吸込口とが近接しているため、吸込口に向かう水の流れや未氷結水の落下による製氷水の流動等の作用により、不純物が巻上がって吸込口から吸込まれてしまう虞れが指摘される。また、吸込口を立ち上げることや、仕切り壁を設けることで、製氷水タンクに貯留された製氷水が有効に製氷に利用できず、製氷水の貯留量を増やす必要があるため、製氷水タンクが大きくなって、該製氷水タンクの配設スペースやコスト増加の不都合を招いてしまう。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る製氷機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷水中の不純物を製氷水タンク内で除去し、清浄な氷塊を製造し得る製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る製氷機は、
冷媒の循環により冷却される製氷部と、この製氷部の下方に配設されて製氷水を貯留し、その底面を一方に向けて傾斜させた製氷水タンクと、前記底面における傾斜下端近傍に開設した吸込口に連通し、前記製氷水タンク中の製氷水を前記製氷部へ循環供給するポンプとからなり、前記製氷部で氷結し得なかった製氷水を前記製氷水タンクに回収して再循環に供するようにした製氷機において、
前記製氷水タンクの底面を、前記一方の傾斜面と交差する方向に前記吸込口の開設部位から離間するにつれて更に下方へ傾斜するよう形成したことを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の発明に係る製氷機は、
冷媒の循環により冷却される製氷部と、この製氷部の下方に配設されて製氷水を貯留し、その底面を一方に向けて傾斜させた製氷水タンクと、前記底面における傾斜下端近傍に開設した吸込口に連通し、前記製氷水タンク中の製氷水を前記製氷部へ循環供給するポンプとからなり、前記製氷部で氷結し得なかった製氷水を前記製氷水タンクに回収して再循環に供するようにした製氷機において、
前記製氷水タンクの底面における傾斜下端側で、かつ前記吸込口から離間する側の隅角部に、該吸込口の開設部位より下方にピット底面を位置させたピットを凹設し、
前記ピットと吸込口との間に、前記底面から立上がるバッフル部を形成したことを特徴とする。
本発明に係る製氷機によれば、製氷水タンクの底面を、一方に向けて傾斜させて、その傾斜下端近傍に吸込口を設け、この一方の傾斜面と交差する方向に吸込口から離間するにつれて下方傾斜するよう形成したことで、この底面の傾斜に沿って不純物が傾斜下端部に案内されて製氷水中の不純物を除去することができるため、製氷される氷塊の清浄化を図り、氷塊の品質を向上することができる。また、不純物が堆積する傾斜下端部を製氷水の流れの影響が小さい、吸込口から離間した部位に設けたので、製氷水から除去された不純物が再び吸込口から吸込まれることは抑制される。また、製氷水タンクを、その底面における傾斜下端部がストッカの内壁面に近接するよう設置することで、製氷水タンクの外表面に付着した結露水が底面の傾斜に沿って案内され、ストッカの内壁面に沿って滴下するため、貯留された氷塊に結露水が滴下することを防止し得る。
本願の別の発明に係る製氷機によれば、製氷水タンクの底面にピットを凹設することで、該ピットに案内された製氷水中の不純物を除去することができるため、製氷される氷塊の清浄化を図り、氷塊の品質を向上することができる。また、不純物が堆積するピットを製氷水の流れの影響が小さい、吸込口から離間した隅角部に設けると共に、ピットと吸込口との間にバッフル部を延在させたので、製氷水から除去された不純物が再び吸込口から吸込まれることは抑制され、更に氷塊の清浄化を図り得る。またバッフル部は、製氷水タンクにおける傾斜下端側の側壁から所要間隔だけ離間して形成されるので、ピットに堆積した不純物の流出を好適に抑制し得る。更に、製氷水タンクを、その一方の傾斜面と交差する方向に底面が吸込口からピットに向かうにつれて下方傾斜するよう形成し、ピットからの不純物流出防止作用を向上させると共に、ピットをストッカの内壁面側に臨むよう設置することで、製氷水タンクの外表面に付着した結露水が底面の傾斜に沿って案内され、製氷機の内壁面に沿って滴下するため、貯蔵された氷塊に結露水が滴下することを防止し得る。
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図9または図10に示した製氷機の製氷機構の構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1または図2に示すように、実施例1の製氷機構40は、箱状のメカニカルベース11の上部に取付けられた製氷板14に縦横に複数の仕切板16を組付け、下向きに開口する多数の製氷小室18を画成した製氷部12と、各製氷小室18に対応して設けた噴水孔24を有する散水器22と、この散水器22の下方に設けられ、所定量の製氷水が貯留されると共に、製氷工程における製氷水(未氷結水)を回収する製氷水タンク42とから構成される。前記製氷板14の上面には、図示しない冷凍系に連通する蒸発管(蒸発部)20が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に冷媒を循環させて前記製氷小室18を強制冷却し、製氷完了後にはホットガスにより該製氷小室18を加温して角氷(氷塊)の脱氷を促すようになっている。そして、前記メカニカルベース11の側壁の一面には、角氷の排出口となる上端部を軸支されたシャッタ36が配設され、通常は重力により垂れ下がって閉じられている。前記製氷機構40において、前記製氷部12、散水器22および製氷水タンク42は、前記メカニカルベース11に対して着脱可能に組付けられ、必要に応じて各部材12,22,42を夫々取外して清掃や点検等が容易に行なえるようになっている。
前記製氷機構40は、前記製氷機の本体を構成する断熱箱体38の内部に画成され、該製氷機構40の製氷部12で製氷された角氷を貯蔵するストッカ39の上部に設置されている。また、前記製氷機構40は、前記ストッカ39の開口が設けられる製氷機の正面側に向けて、該製氷機構40におけるシャッタ36を設けた側壁面を臨ませると共に、反対側の側壁面を前記ストッカ39の壁面をなす断熱箱体38の後壁面(内壁面)38aに近接して配設されている(図2参照)。なお、説明の便宜上、前記製氷機構40におけるシャッタ36が設けられた側壁面を前側とし、これと対向する他側壁面を後側として、その前後方向(一方)と交差する方向を左右方向(一方の傾斜面と交差する方向)と云う。
前記製氷水タンク42に貯留された製氷水を噴水孔24に向けて圧送するポンプ30は、該製氷水タンク42における前後方向に延在する一方の短辺側に近接して配設される。前記ポンプ30は、その吸込管28を前記製氷水タンク42の底部に接続すると共に、図示しない吐出管を前記散水器22に接続しており、該ポンプ30を駆動することで、前記製氷水タンク42に連通する吸込口28aを介して吸込んだ製氷水を散水器22に圧送するよう構成される。
図1〜図3に示すように、実施例1の製氷水タンク42は、前記メカニカルベース11の下方に配設される上方が開口した平面視において長方形状の箱体であって、合成樹脂の成型品等が採用される。この製氷水タンク42は、その短辺が前後方向に延在するよう配置されると共に、その上端縁部の開口寸法が、メカニカルベース11の下部を内挿可能な大きさに設定され、前記散水器22から噴射されて前記製氷小室18で氷結しなかった製氷水を好適に回収し得るようになっている。前記製氷水タンク42の底部には、一方の短辺側(ポンプ30の配設側で、かつ一方の傾斜面における傾斜下端側)における前側に偏在した位置に吸込管28が接続され、その吸込口28aは製氷水タンク42の底面44において、上方に臨んで開口している。また、前記製氷水タンク42の底面44は、左右方向(一方)に延在する長辺に沿って、前記吸込口28aに向かうにつれて下方傾斜すると共に、前後方向(一方の傾斜面に交差する方向)に延在する短辺に沿って、該吸込口28aから離間するにつれて下方傾斜するよう形成されている(図3参照)。なお、図3中に表わされた矢印は傾斜方向を示している。
すなわち、前記製氷水タンク42の底面44は、前記吸込口28aが前側の隅角部に近接して設けられているので、前後方向に離間した後側の隅角部が傾斜下端部46となり、この傾斜下端部46が該吸込口28aの高さより下方に位置して最も低くなっている。例えば実施例1では、前記傾斜下端部46は、前記吸込口28aから2〜5mm程低くなるよう設定され、前後方向の傾斜は比較的緩く設定されている。そして、前記底面44における前後方向の傾斜は、前記ストッカ39の後壁面38aに向かうにつれて下方傾斜し、前記傾斜下端部46は該後壁面38aに近接して位置することになる(図2参照)。なお、前記製氷水タンク42は、1回の製氷工程に使用する製氷水を貯留し得る容量以上であって、製氷運転時に前記吸込口28aから空気が流入しない容量に設定されている。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る製氷機の作用について説明する。先ず、実施例1の製氷機構40における製氷工程について簡単に説明する。製氷運転を開始すると、前記蒸発管20に冷媒が循環して製氷小室18の強制冷却がなされる。また、前記製氷水タンク42内の製氷水が、前記ポンプ30により散水器22に圧送され、各噴水孔24を介して各製氷小室18に噴射供給され、その一部は該製氷小室18の内壁面で冷却され、層状に氷結し始める。前記製氷小室18で氷結し得なかった未氷結水は、前記製氷部12の下方に設置した製氷水タンク42に流下して回収される。そして、製氷運転が進行して製氷小室18に角氷が生成されると、所要のセンサがこれを検知して除氷運転に切換える。次いで、冷凍系に設けた弁が切換わって蒸発管20にホットガスが供給され、製氷小室18を加温する。これにより製氷小室18から角氷が離脱し、該角氷は傾斜を付けて配設されたシュート32上に落下して斜め下方に滑り、前記メカニカルベース11の側壁に設けられたシャッタ36を押し開いてメカニカルベース11内からストッカ39に送り出される。このとき、前記製氷水タンク42には、先の製氷運転により減った分の製氷水(水道水)が給水管から供給され、次第に水位が回復して次の製氷運転に備えて待機する。なお、製氷運転に際して必要とする製氷水量を超えて製氷水タンク42に貯留される水道水(製氷水)は、図示しないオーバーフロー管から排出される。
前記製氷運転に際しては、図1または図2に示すように、前記製氷水タンク42において、前記ポンプ30の吸込作用により前記吸込口28aに向けて製氷水の流れが発生する。前記製氷水タンク42の底面44は、その左右方向において前記吸込口28aに向かうにつれて下方傾斜しているので、回収された未氷結水(製氷水)は該吸込口28aに好適に案内され、空気の噛み込みによるポンプ30の脈動等のトラブルが防止される。また、製氷水中に不純物が混入または濃縮により生じた場合、この不純物は前記左右方向の傾斜に沿って、前記製氷水タンク42の底面44における吸込口28aに向けて製氷水の流れによって吸込口28a側に移動する。しかし、前記製氷水タンク42の底面44は、その前後方向において前記吸込口28aから離間するにつれて下方傾斜するようになっているので、製氷水中の不純物のうち比較的大きいものは、該製氷水タンク42の底面44の抵抗により製氷水の流れからはずれ、前後方向の傾斜に沿って吸込口28aの高さより下方に位置する傾斜下端部46に至り、該吸込口28aに至る製氷水の流れの中から不純物が除去される。
また、前述した製氷水の流れは、前記製氷水タンク42の内部位置により強弱が発生し、前側に設けられた吸込口28aから離間する後側では、比較的弱くなっている。すなわち、前記傾斜下端部46は、前記吸込口28aから離間しているので製氷水の流れに影響を受け難く、該傾斜下端部46に堆積した不純物は、水流によって再び吸込口28aに導かれることはない。更に、前記傾斜下端部46から吸込口28aに至る前記製氷水タンク42の底面44は上方に向かって傾斜しているため、該傾斜下端部46からの不純物の移動は抑制される。
このように、前記製氷水タンク42内の製氷水中の不純物は、前記底面44の傾斜に沿って前記傾斜下端部46に集積してゆくから、前記吸込口28aからポンプ30を介して製氷に供される製氷水中の不純物の含有を抑制し、製氷される角氷の清浄性を向上させ、商品価値を高めることができる。また、前記製氷水タンク42の傾斜下端部46は、前記吸込口28aから離間した製氷水の流れが比較的緩い部分に位置しているので、該傾斜下端部46に堆積した不純物が再び製氷水に混入する不都合を回避し得る。なお、前記傾斜下端部46に堆積した不純物が再び製氷水に混入しないから、不純物を除去するために清掃の頻度を増加させる必要はない。更に、前記傾斜下端部46は、製氷水の貯留部分として有効に利用することができないが、前記製氷水タンク42における前後方向の傾斜を緩く設定することで、このデッドスペースを抑制することができる。なお、前記傾斜下端部46においても、前記ポンプ30の吸込みによる製氷水の流れが若干生じているので、この傾斜下端部46で製氷水が滞留することはない。
前記製氷水タンク42は、前記メカニカルベース11に対して着脱自在に組付けられ、これを取外すことで清掃を行ない得るようになっている。図3に示すように、前記製氷水タンク42の底面44は左右方向および前後方向に傾斜が設けられているが、凹凸のないフラットに形成されているので、清掃作業が容易に行ない得る利点がある。
更に、前記製氷機構40は、前記ストッカ39の後壁面38aに近接して配設され、前記製氷水タンク42の後側は該後壁面38aに当接し、該製氷水タンク42の底面44が前側から後側に向かうにつれて下方傾斜しているので、製氷水タンク42の外表面に付着した結露水が、外底面の傾斜に沿って傾斜下端部46側に導かれ、該傾斜下端部46に当接した後壁面38aに沿って滴下する(図2参照)。すなわち、前記製氷水タンク42の外表面に付着した結露水が、前記ストッカ39に貯蔵された角氷上に滴下して起こる、該角氷の融解またはアーチング等を防止し得る。
次に、実施例2に係る製氷機について説明する。なお、実施例2に係る製氷機構の構成は、実施例1で説明したものと基本的に同一であるので、異なる部分についてのみ説明する。図4〜図7に示すように、実施例2の製氷水タンク52は、実施例1の製氷水タンク42と同様に、前記メカニカルベース11の下方に配設される上方が開口した平面視において長方形状の箱体であって、合成樹脂の成型品等が採用される。前記製氷水タンク52は、その底面54における隅角部の一つが凹設され、不純物の貯留部分であるピット56が形成されている。すなわち、前記製氷水タンク52の底面54は、左右方向(一方)に延在する長辺に沿って、前記吸込口28aに向かうにつれて下方傾斜すると共に、この傾斜下端に位置する隅角部のうち前側の隅角部に近接して設けられた吸込口28aから離間する後側の隅角部にピット56が凹設されている。また、前記ピット56と吸込口28aとの間に、前記製氷水タンク52の底面54から立上げてバッフル部58が形成され、このバッフル部58は、該ピット56に沿って左右方向に所定長さ延在している。なお、前記バッフル部58は、前記製氷水タンクにおける左右方向の傾斜下端側に位置する側壁から所要間隔(ピット56の左右方向の長さより短い間隔)だけ離間し、この隙間を介して吸込口28a側の製氷水(不純物)がピット56側に移動し得るようになっている。
そして、前記バッフル部58で、前記ポンプ30により吸込口28aを介して製氷水が吸込まれることで生じる製氷水タンク52内での製氷水の流れを規制して、該吸込口28aに臨む第1流路60および前記ピット56が形成される第2流路62に分割している。すなわち、前記ピット56と吸込口28aとに間に形成されるバッフル部58は、該ピット56の一部に沿って延在すると共に、該吸込口28a側の側壁とバッフル部58の端部との間が開放し、第1流路60および第2流路62の下流端で流通可能に構成されている。また前記ピット56は、前記第2流路62における下流端に形成され、そのピット底面は、前記吸込口28aの開設部位より下方に位置している。更に、前記吸込口28aとピット56との間に臨む底面54は、該ピット56に向かうにつれて下方傾斜するよう形成される。なお、前記製氷水タンク52は、前記ピット56が前記後壁面38aに近接するように設置される。
〔実施例2の作用〕
製氷運転が開始されると、前記ポンプ30の吸込作用により前記吸込口28aに向けて製氷水の流れが発生する(図5または図7における矢印参照)。この製氷水の流れは、前記吸込口28aに臨む第1流路60では比較的強く、これに対し、該吸込口28aから前後方向に離間する第2流路62では緩くなっている。製氷水中に不純物が混入または濃縮により生じた場合、第2流路62では、前記ピット56に向けて下方傾斜した底面54に案内され、該ピット56により不純物が分離除去される。また、前記第1流路60に沿って流れる製氷水は、この流れが比較的強いので、前記バッフル部58と側壁との間の隙間を介して前記ピット56まで至り、不純物が分離除去される。そして、前記ピット56内に堆積した不純物は、前記バッフル部58で流出が防止される。なお、前記バッフル部58と側壁との間の隙間は、前記ピット56の左右方向の長さより短く設定されるので、より有効に不純物の流出を回避し得る。更に、前記ピット56は、製氷水の貯留部分として有効に利用することができないが、該ピット56は範囲が限定されているので、このデッドスペースを抑制することができる。前記ピット56においても、前記ポンプ30の吸込みによる製氷水の流れが生じているので、このピット56で製氷水が滞留することはない。
実施例2では、実施例1の製氷水タンクと同様に、製氷部12に供給される製氷水への不純物の混入を抑制して、製氷される角氷の清浄性を向上させることができる。更に、前記ピット56およびバッフル部58を設けることで、不純物の捕捉効率が良くなり除去作用が向上すると共に、該ピット56からの不純物の流出が起こり難く、不純物が再混入する可能性は低下する。
更に、前記製氷機構50は、前記ストッカ39の後壁面38aに近接して配設されると共に、前記製氷水タンク52の後側は該後壁面38aに当接し、該製氷水タンク52の底面54が前側から後側に向かうにつれて下方傾斜しているので、製氷水タンク52の外表面に付着した結露水が、外底面の傾斜に沿って前記ピット56側に導かれ、このピット56に当接した後壁面38aに沿って滴下する。すなわち、前記製氷水タンク52の外表面に付着した結露水が、前記ストッカ39に貯蔵された角氷上に滴下して起こる、該角氷の融解またはアーチング等を防止し得る。
前述した実施例1および実施例2では、オープンセルタイプの製氷機構について説明したが、これに限定されず、クローズドセルタイプや製氷板の表面に製氷水を流下する流下式の製氷部を備える製氷機構であってもよい。図8は、クローズドセルタイプの製氷機構70に実施例1の製氷水タンク42を採用した場合を示す変更例である。この製氷機構70は、下方に開口する複数の製氷小室18およびこの製氷小室18を冷却する蒸発管20を備えた製氷部12と、前記製氷部12の直下に配設され、噴水孔74および戻り孔76を有する傾動可能に枢支された水皿72と、この水皿72の下方に配設された所定量の製氷水を貯留する製氷水タンク42とから構成される。前記水皿72は、製氷運転中は前記製氷部12と平行に保持され、除氷運転時に水皿開閉機構が作動して、水皿72を図示しない支軸を中心として斜め下方へ傾動させ、前記製氷小室18を開放するようになっている。前記製氷水タンク42の底部には、吸込口28aを介してポンプ30が接続されると共に、該ポンプ30は、前記吸込口28aを介して吸込んだ製氷水を圧送して各噴水孔74から対応の製氷小室18に噴射し、製氷小室18で氷結するに至らなかった製氷水(未氷結水)は、前記戻り孔76を介して製氷水タンク42に回収されて再循環に供されるようになっている。
前記製氷機構70では、その除氷運転に際し、製氷部12から角氷を短時間で放出落下させるため、水皿72の側縁部に立上がっている側壁部に該製氷部12の下部を内挿させると共に、製氷部12の下端と水皿72の表面(水平面)との間に僅かの隙間を設け、この隙間に所要厚みの氷層を形成し、各角氷を連結する構成が採用されている。ここで、前記製氷小室18の内方に臨む水皿72の水平面と側部との交差部分72aは、所要の曲率で湾曲形状に形成され、前記氷層の貼付きを抑制し、角氷の離脱を助ける構成になっている。なお、前記水皿の両側部に三角リブを延在させる構成であってもよい。
本発明の好適な実施例1に係る製氷機の製氷機構を示す縦断正面図である。 図1のA−A線断面図である。 実施例1の製氷水タンクを示す概略斜視図である。 実施例2の製氷機の製氷機構を示す縦断側面図である。 実施例2の製氷水タンクを示す平面図である。 図5のB−B線断面図である。 実施例2の製氷水タンクを示す概略斜視図である。 変更例の製氷機の製氷機構を示す縦断側面図である。 従来の製氷機の製氷機構を示す概略斜視図である。 従来の製氷機の製氷機構を示す縦断正面図である。
符号の説明
12 製氷部,28a 吸込口,30 ポンプ,38a 後壁面(内壁面),39 ストッカ
42 製氷水タンク,44 底面,46 傾斜下端部,52 製氷水タンク,54 底面
56 ピット,58 バッフル部,

Claims (6)

  1. 冷媒の循環により冷却される製氷部(12)と、この製氷部(12)の下方に配設されて製氷水を貯留し、その底面(44)を一方に向けて傾斜させた製氷水タンク(42)と、前記底面(44)における傾斜下端近傍に開設した吸込口(28a)に連通し、前記製氷水タンク(42)中の製氷水を前記製氷部(12)へ循環供給するポンプ(30)とからなり、前記製氷部(12)で氷結し得なかった製氷水を前記製氷水タンク(42)に回収して再循環に供するようにした製氷機において、
    前記製氷水タンク(42)の底面(44)を、前記一方の傾斜面と交差する方向に前記吸込口(28a)の開設部位から離間するにつれて更に下方へ傾斜するよう形成した
    ことを特徴とする製氷機。
  2. 前記製氷水タンク(42)は、その底面(44)における傾斜下端部(46)が、前記製氷部(12)で製造された氷塊を貯留するストッカ(39)の内壁面(38a)に近接するよう設置される請求項1記載の製氷機。
  3. 冷媒の循環により冷却される製氷部(12)と、この製氷部(12)の下方に配設されて製氷水を貯留し、その底面(54)を一方に向けて傾斜させた製氷水タンク(52)と、前記底面(54)における傾斜下端近傍に開設した吸込口(28a)に連通し、前記製氷水タンク(52)中の製氷水を前記製氷部(12)へ循環供給するポンプ(30)とからなり、前記製氷部(12)で氷結し得なかった製氷水を前記製氷水タンク(52)に回収して再循環に供するようにした製氷機において、
    前記製氷水タンク(52)の底面(54)における傾斜下端側で、かつ前記吸込口(28a)から離間する側の隅角部に、該吸込口(28a)の開設部位より下方にピット底面を位置させたピット(56)を凹設し、
    前記ピット(56)と吸込口(28a)との間に、前記底面(54)から立上がるバッフル部(58)を形成した
    ことを特徴とする製氷機。
  4. 前記バッフル部(58)は、前記一方の傾斜下端側の側壁から所要間隔だけ離間して形成される請求項3記載の製氷機。
  5. 前記製氷水タンク(52)の底面(54)を、前記一方の傾斜面と交差する方向に、前記吸込口(28a)の開設部位から離間するにつれて更に下方へ傾斜するよう形成した請求項3または4記載の製氷機。
  6. 前記製氷水タンク(52)のピット(56)が、前記製氷部(12)で製造された氷塊を貯留するストッカ(39)の内壁面(38a)側に臨むよう設置される請求項3〜5の何れかに記載の製氷機。

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